JP2003069061A - 積層型光電変換素子 - Google Patents
積層型光電変換素子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部電流密度を増加させることで電気的特性
を向上させた、積層型太陽電池に好適に用いられる積層
型光電変換素子を提供することを課題とする。 【解決手段】 第1電極層と光入射側の第2電極層とに
挟持された少なくとも2層の光電変換素子層および少な
くとも1層の中間層からなる積層型光電変換素子におい
て、光電変換素子層に挟持された中間層および該中間層
の第1電極側に隣接する光電変換素子層がそれらの光入
射側の各表面に凹凸を有し、かつ前記光電変換素子層が
前記中間層より大きい平均高低差の凹凸を有することを
特徴とする積層型光電変換素子により、上記の課題を解
決する。
を向上させた、積層型太陽電池に好適に用いられる積層
型光電変換素子を提供することを課題とする。 【解決手段】 第1電極層と光入射側の第2電極層とに
挟持された少なくとも2層の光電変換素子層および少な
くとも1層の中間層からなる積層型光電変換素子におい
て、光電変換素子層に挟持された中間層および該中間層
の第1電極側に隣接する光電変換素子層がそれらの光入
射側の各表面に凹凸を有し、かつ前記光電変換素子層が
前記中間層より大きい平均高低差の凹凸を有することを
特徴とする積層型光電変換素子により、上記の課題を解
決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より広い波長領域
の光を有効に利用することができ、かつ積層型太陽電池
に好適に用いられる、複数の光電変換素子層を有する積
層型光電変換素子に関する。
の光を有効に利用することができ、かつ積層型太陽電池
に好適に用いられる、複数の光電変換素子層を有する積
層型光電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、結晶性シリコン基板を用いたシリ
コン太陽電池が主流となっている。しかし、さらなる低
コスト化やシリコン原料の使用量削減を目指して、ガラ
スや金属板上に薄膜シリコンを堆積する薄膜太陽電池の
開発が行われている。一方、素子構造に着目し、光電変
換効率の向上によって発電出力当たりの低コスト化を目
指す積層型太陽電池の開発も行われている。
コン太陽電池が主流となっている。しかし、さらなる低
コスト化やシリコン原料の使用量削減を目指して、ガラ
スや金属板上に薄膜シリコンを堆積する薄膜太陽電池の
開発が行われている。一方、素子構造に着目し、光電変
換効率の向上によって発電出力当たりの低コスト化を目
指す積層型太陽電池の開発も行われている。
【0003】積層型太陽電池は、複数の光電変換素子層
(pn接合層、単に「光電変換素子」ともいう)を積層
し、これらを電気的に直列に接続した構造であり、通
常、光入射側から半導体バンドギャップ(Eg)の大き
い順に光電変換素子となる半導体材料を配置している。
このような構造にすることにより、積層型太陽電池にお
いては、短波長から長波長までの広範な光の吸収が可能
となり、各光電変換素子の和として出力電圧が得られ、
同時に電流値が低下するので、内部抵抗損失を大幅に低
減させることができる。
(pn接合層、単に「光電変換素子」ともいう)を積層
し、これらを電気的に直列に接続した構造であり、通
常、光入射側から半導体バンドギャップ(Eg)の大き
い順に光電変換素子となる半導体材料を配置している。
このような構造にすることにより、積層型太陽電池にお
いては、短波長から長波長までの広範な光の吸収が可能
となり、各光電変換素子の和として出力電圧が得られ、
同時に電流値が低下するので、内部抵抗損失を大幅に低
減させることができる。
【0004】積層型太陽電池の内部は、複数の光電変換
素子が積層され、太陽光などの入射光はこれらを通過し
ながら広範な波長成分のうち、短波長から順に吸収され
ていく。このために、素子の構造設計とその作製工程が
単接合構造よりも格段に複雑になる。特に、積層型太陽
電池の動作時の発生電流は、直列接続ゆえに発生電流の
最も少ない光電変換素子部分の短絡電流密度により制限
されてしまうので、高い変換効率を得難い状況にある。
素子が積層され、太陽光などの入射光はこれらを通過し
ながら広範な波長成分のうち、短波長から順に吸収され
ていく。このために、素子の構造設計とその作製工程が
単接合構造よりも格段に複雑になる。特に、積層型太陽
電池の動作時の発生電流は、直列接続ゆえに発生電流の
最も少ない光電変換素子部分の短絡電流密度により制限
されてしまうので、高い変換効率を得難い状況にある。
【0005】そこで、特開平11−214728号公報
では、テクスチャ(すなわち、凹凸)を採用した積層型
光電変換素子が提案されている。すなわち、結晶質を含
むシリコン系薄膜からなる第1光電変換ユニット、非晶
質シリコンゲルマニウム薄膜からなる第2光電変換ユニ
ット(光入射側)からなり、かつ第1光電変換ユニット
上面に微細な凹凸を含むテクスチャ構造を有するタンデ
ム(積層)型シリコン系薄膜光電変換装置であり、低コ
スト化と高性能化の両立を図っている。
では、テクスチャ(すなわち、凹凸)を採用した積層型
光電変換素子が提案されている。すなわち、結晶質を含
むシリコン系薄膜からなる第1光電変換ユニット、非晶
質シリコンゲルマニウム薄膜からなる第2光電変換ユニ
ット(光入射側)からなり、かつ第1光電変換ユニット
上面に微細な凹凸を含むテクスチャ構造を有するタンデ
ム(積層)型シリコン系薄膜光電変換装置であり、低コ
スト化と高性能化の両立を図っている。
【0006】しかしながら、この先行技術では、第1光
電変換ユニット上面の微細な凹凸により、第2光電変換
ユニット中の光路長の増加という光閉じ込め効果は期待
できるが、第1光電変換ユニットと第2光電変換ユニッ
トの屈折率が非常に近いために、界面反射が期待できな
い。したがって、第2光電変換ユニット中に入射され、
吸収されなかった光は界面反射によって再度戻されるこ
となく、第1光電変換ユニットに入射・吸収されること
になるので、第2光電変換ユニットの光吸収能力によっ
て、積層型太陽電池の短絡電流密度が制限されるという
問題点がある。
電変換ユニット上面の微細な凹凸により、第2光電変換
ユニット中の光路長の増加という光閉じ込め効果は期待
できるが、第1光電変換ユニットと第2光電変換ユニッ
トの屈折率が非常に近いために、界面反射が期待できな
い。したがって、第2光電変換ユニット中に入射され、
吸収されなかった光は界面反射によって再度戻されるこ
となく、第1光電変換ユニットに入射・吸収されること
になるので、第2光電変換ユニットの光吸収能力によっ
て、積層型太陽電池の短絡電流密度が制限されるという
問題点がある。
【0007】また、特許第2738557号公報には、
光電変換素子間に中間層(選択反射膜)を挿入し、その
中間層を好適な膜厚に設定することによって、それぞれ
の光電変換素子の分光感度に合致する波長に対して、選
択的に光を反射・透過させる多層構造太陽電池が開示さ
れている。しかしながら、この先行技術では、光電変換
素子間に挿入される中間層の表面の凹凸については考慮
されていないので、光電変換素子中での光路長の増加に
よる短絡電流密度の増加は期待できない。
光電変換素子間に中間層(選択反射膜)を挿入し、その
中間層を好適な膜厚に設定することによって、それぞれ
の光電変換素子の分光感度に合致する波長に対して、選
択的に光を反射・透過させる多層構造太陽電池が開示さ
れている。しかしながら、この先行技術では、光電変換
素子間に挿入される中間層の表面の凹凸については考慮
されていないので、光電変換素子中での光路長の増加に
よる短絡電流密度の増加は期待できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、外部電流密
度を増加させることで電気的特性を向上させた、積層型
太陽電池に好適に用いられる積層型光電変換素子を提供
することを課題とする。
度を増加させることで電気的特性を向上させた、積層型
太陽電池に好適に用いられる積層型光電変換素子を提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、第1電極層と光入射側の第2電極層とに挟持された
少なくとも2層の光電変換素子層および少なくとも1層
の中間層からなる積層型光電変換素子において、光電変
換素子層に挟持された中間層および該中間層の第1電極
側に隣接する光電変換素子層がそれらの光入射側の各表
面に凹凸を有し、かつ前記光電変換素子層が前記中間層
より大きい平均高低差の凹凸を有することを特徴とする
積層型光電変換素子が提供される。
ば、第1電極層と光入射側の第2電極層とに挟持された
少なくとも2層の光電変換素子層および少なくとも1層
の中間層からなる積層型光電変換素子において、光電変
換素子層に挟持された中間層および該中間層の第1電極
側に隣接する光電変換素子層がそれらの光入射側の各表
面に凹凸を有し、かつ前記光電変換素子層が前記中間層
より大きい平均高低差の凹凸を有することを特徴とする
積層型光電変換素子が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、中間層の表面の凹凸とそれ
に隣接する光電変換素子層の短絡電流密度の関係につい
て、発明者らが行った予備実験の結果を用いて以下に説
明する。以下の説明においては、中間層の第1電極側に
隣接する光電変換素子層を「第1光電変換素子層」、中
間層の第2電極側に隣接する光電変換素子層を「第2光
電変換素子層」という。
に隣接する光電変換素子層の短絡電流密度の関係につい
て、発明者らが行った予備実験の結果を用いて以下に説
明する。以下の説明においては、中間層の第1電極側に
隣接する光電変換素子層を「第1光電変換素子層」、中
間層の第2電極側に隣接する光電変換素子層を「第2光
電変換素子層」という。
【0011】第1光電変換素子層と第2光電変換素子層
の間に、光入射側の表面に凹凸を有する中間層を挿入す
ることにより、界面反射および光路長の増加効果が得ら
れ、第2光電変換素子層の短絡電流密度が向上する。し
かし、第1光電変換素子層で必要となる長波長領域の光
も、中間層と第1光電変換素子層の界面で反射されてし
まうために、第1光電変換素子層に十分な光が入射しな
いという問題点があった。この事実を実験により確認し
た。
の間に、光入射側の表面に凹凸を有する中間層を挿入す
ることにより、界面反射および光路長の増加効果が得ら
れ、第2光電変換素子層の短絡電流密度が向上する。し
かし、第1光電変換素子層で必要となる長波長領域の光
も、中間層と第1光電変換素子層の界面で反射されてし
まうために、第1光電変換素子層に十分な光が入射しな
いという問題点があった。この事実を実験により確認し
た。
【0012】具体的には、中間層の光入射側の表面に、
平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図3に
示す積層型光電変換素子を作製して、その短絡電流密度
を測定した。また、第1光電変換素子層の代わりにシリ
コン基板を用い、中間層の光入射側の表面に、平均高低
差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図4に示す積層
型光電変換素子を作製して、第2光電変換素子層の短絡
電流密度を測定した。得られた結果を表1に示す。
平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図3に
示す積層型光電変換素子を作製して、その短絡電流密度
を測定した。また、第1光電変換素子層の代わりにシリ
コン基板を用い、中間層の光入射側の表面に、平均高低
差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図4に示す積層
型光電変換素子を作製して、第2光電変換素子層の短絡
電流密度を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0013】ここで、「平均高低差」とは、JIS規格
B0601で規定された平均高低差(最大高さ、Ryま
たはRmaxという)、すなわち粗さ曲面からその平均
線の方向に基準長さ(一般に0.08mm、0.25m
m、0.8mm、2.5mm、8mmおよび25mmか
ら選択される)だけ抜き取り、この抜き取り部分の山頂
線と谷底線との間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定
し、μmで表した値を意味する。
B0601で規定された平均高低差(最大高さ、Ryま
たはRmaxという)、すなわち粗さ曲面からその平均
線の方向に基準長さ(一般に0.08mm、0.25m
m、0.8mm、2.5mm、8mmおよび25mmか
ら選択される)だけ抜き取り、この抜き取り部分の山頂
線と谷底線との間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定
し、μmで表した値を意味する。
【0014】図3は予備実験に用いた、光電変換素子評
価用の積層型光電変換素子の概略断面図であり、光入射
の反対側から、第1電極層31、第1光電変換素子層3
2、光入射側の表面に凹凸を有する中間層33、第2光
電変換素子層34、第2電極層35および櫛形電極36
が順次積層された構造である。図中、矢印は光を表す。
価用の積層型光電変換素子の概略断面図であり、光入射
の反対側から、第1電極層31、第1光電変換素子層3
2、光入射側の表面に凹凸を有する中間層33、第2光
電変換素子層34、第2電極層35および櫛形電極36
が順次積層された構造である。図中、矢印は光を表す。
【0015】また、図4は予備実験に用いた、第2光電
変換素子層評価用の積層型光電変換素子の概略断面図で
あり、光入射の反対側から、第1電極層41、シリコン
基板48、光入射側の表面に凹凸を有する中間層43、
第2光電変換素子層44、第2電極層45および櫛形電
極46が順次積層された構造である。図中、矢印は光を
表す。
変換素子層評価用の積層型光電変換素子の概略断面図で
あり、光入射の反対側から、第1電極層41、シリコン
基板48、光入射側の表面に凹凸を有する中間層43、
第2光電変換素子層44、第2電極層45および櫛形電
極46が順次積層された構造である。図中、矢印は光を
表す。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果から、中間層の光入射側の表面
に形成する凹凸のRyを最適化することにより、第2光
電変換素子層の短絡電流密度は向上するが、積層型光電
変換素子の短絡電流密度は第2光電変換素子層と同様に
向上しないこと、ひいては積層型光電変換素子の短絡電
流密度は第1光電変換素子層の短絡電流密度により制限
されることがわかる。
に形成する凹凸のRyを最適化することにより、第2光
電変換素子層の短絡電流密度は向上するが、積層型光電
変換素子の短絡電流密度は第2光電変換素子層と同様に
向上しないこと、ひいては積層型光電変換素子の短絡電
流密度は第1光電変換素子層の短絡電流密度により制限
されることがわかる。
【0018】次に、長波長領域の光の反射を低減するた
めに、第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形
成し、中間層を挿入した積層型光電変換素子について予
備実験を行った。
めに、第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形
成し、中間層を挿入した積層型光電変換素子について予
備実験を行った。
【0019】具体的には、第1光電変換素子層の光入射
側の表面に、平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形
成し、図5に示す積層型光電変換素子を作製して、その
短絡電流密度を測定した。また、第1光電変換素子層の
代わりにシリコン基板を用い、その光入射側の表面に、
平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図6に
示す第2光電変換素子層評価用の積層型光電変換素子を
作製して、その第2光電変換素子層の短絡電流密度を測
定した。得られた結果を表2に示す。
側の表面に、平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形
成し、図5に示す積層型光電変換素子を作製して、その
短絡電流密度を測定した。また、第1光電変換素子層の
代わりにシリコン基板を用い、その光入射側の表面に、
平均高低差(Ry)を変化させて凹凸を形成し、図6に
示す第2光電変換素子層評価用の積層型光電変換素子を
作製して、その第2光電変換素子層の短絡電流密度を測
定した。得られた結果を表2に示す。
【0020】図5は予備試験に用いた、光電変換素子評
価用の積層型光電変換素子の概略断面図であり、光入射
の反対側から、第1電極層51、光入射側の表面に凹凸
を有する第1光電変換素子層52、中間層53、第2光
電変換素子層54、第2電極層55および櫛形電極56
が順次積層された構造である。図中、矢印は光を表す。
なお、中間層53は膜厚80nmであり、その光入射側
の表面には積極的に凹凸を形成していない。
価用の積層型光電変換素子の概略断面図であり、光入射
の反対側から、第1電極層51、光入射側の表面に凹凸
を有する第1光電変換素子層52、中間層53、第2光
電変換素子層54、第2電極層55および櫛形電極56
が順次積層された構造である。図中、矢印は光を表す。
なお、中間層53は膜厚80nmであり、その光入射側
の表面には積極的に凹凸を形成していない。
【0021】また、図6は予備実験に用いた、第2光電
変換素子層評価用の積層型光電変換素子の概略断面図で
あり、光入射の反対側から、第1電極層61、光入射側
の表面に凹凸を有するシリコン基板68、中間層63
(膜厚80nm)、第2光電変換素子層64、第2電極
層65および櫛形電極66が順次積層された構造であ
る。図中、矢印は光を表す。なお、中間層63は膜厚8
0nmであり、その光入射側の表面には積極的に凹凸を
形成していない。
変換素子層評価用の積層型光電変換素子の概略断面図で
あり、光入射の反対側から、第1電極層61、光入射側
の表面に凹凸を有するシリコン基板68、中間層63
(膜厚80nm)、第2光電変換素子層64、第2電極
層65および櫛形電極66が順次積層された構造であ
る。図中、矢印は光を表す。なお、中間層63は膜厚8
0nmであり、その光入射側の表面には積極的に凹凸を
形成していない。
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果から、第1光電変換素子層の光
入射側の表面に凹凸を形成することにより、長波長領域
の光の反射が低減され、第1光電変換素子層への光の入
射量が増加し、結果として積層型光電変換素子の短絡電
流密度が向上することがわかる。しかし、第2光電変換
素子層と積層型光電変換素子の短絡電流密度がほぼ一致
していることから、積層型光電変換素子の短絡電流密度
が第2光電変換素子層により制限されることがわかる。
入射側の表面に凹凸を形成することにより、長波長領域
の光の反射が低減され、第1光電変換素子層への光の入
射量が増加し、結果として積層型光電変換素子の短絡電
流密度が向上することがわかる。しかし、第2光電変換
素子層と積層型光電変換素子の短絡電流密度がほぼ一致
していることから、積層型光電変換素子の短絡電流密度
が第2光電変換素子層により制限されることがわかる。
【0024】以上の予備実験の結果から、第1光電変換
素子層と第2光電変換素子層の間に、光入射側の表面に
凹凸を有する中間層を挿入することにより、第2光電変
換素子層の短絡電流密度を増加させることができ、また
第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形成する
ことにより、長波長領域の光の反射を低減させて、第1
光電変換素子層の短絡電流密度を増加させることができ
ることがわかる。
素子層と第2光電変換素子層の間に、光入射側の表面に
凹凸を有する中間層を挿入することにより、第2光電変
換素子層の短絡電流密度を増加させることができ、また
第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形成する
ことにより、長波長領域の光の反射を低減させて、第1
光電変換素子層の短絡電流密度を増加させることができ
ることがわかる。
【0025】積層型光電変換素子の短絡電流密度をさら
に向上させるためには、積層した各光電変換素子層の短
絡電流密度を、より高いレベルでバランスよく構成する
ことが重要である。第1光電変素子層と第2光電変換素
子層では、高い感度をもつ光の波長領域が異なるので、
各素子で優れた光電変換効率を得るために必要となる第
1光電変換素子層および中間層の光入射側の表面に形成
する凹凸の大きさ(Ry)が異なる。
に向上させるためには、積層した各光電変換素子層の短
絡電流密度を、より高いレベルでバランスよく構成する
ことが重要である。第1光電変素子層と第2光電変換素
子層では、高い感度をもつ光の波長領域が異なるので、
各素子で優れた光電変換効率を得るために必要となる第
1光電変換素子層および中間層の光入射側の表面に形成
する凹凸の大きさ(Ry)が異なる。
【0026】そこで、本発明者らは第1光電変換素子層
の光入射側の表面に凹凸を形成した上で、該凹凸よりも
細かい凹凸を中間層に形成することにより、積層型光電
変換素子の短絡電流密度を向上させることができること
を見出し、本発明を完成するに到った。
の光入射側の表面に凹凸を形成した上で、該凹凸よりも
細かい凹凸を中間層に形成することにより、積層型光電
変換素子の短絡電流密度を向上させることができること
を見出し、本発明を完成するに到った。
【0027】本発明の積層型光電変換素子は、第1電極
層と光入射側の第2電極層とに挟持された少なくとも2
層の光電変換素子層および少なくとも1層の中間層から
なる積層型光電変換素子において、光電変換素子層に挟
持された中間層および該中間層の第1電極側に隣接する
光電変換素子層がそれらの光入射側の各表面に凹凸を有
し、かつ前記光電変換素子層が前記中間層より大きい平
均高低差の凹凸を有することを特徴とする。
層と光入射側の第2電極層とに挟持された少なくとも2
層の光電変換素子層および少なくとも1層の中間層から
なる積層型光電変換素子において、光電変換素子層に挟
持された中間層および該中間層の第1電極側に隣接する
光電変換素子層がそれらの光入射側の各表面に凹凸を有
し、かつ前記光電変換素子層が前記中間層より大きい平
均高低差の凹凸を有することを特徴とする。
【0028】本発明における「平均高低差」とは、前記
の定義の通りであり、その凹凸の形状は、円錐状、三角
錘状、四角錐状または畝状などの様々な形状とすること
ができ、特にその形状は限定されない。
の定義の通りであり、その凹凸の形状は、円錐状、三角
錘状、四角錐状または畝状などの様々な形状とすること
ができ、特にその形状は限定されない。
【0029】中間層の第1電極側に隣接する光電変換素
子層は、その光入射側の表面にRy1〜100μm(好
ましくは1〜10μm)の凹凸を有するのが好ましい。
これにより、長波長領域での光の反射が防止され、短絡
電流密度を向上させることができる。Ryは反射防止効
果に大きな影響をもち、Ryが1μm未満の場合には、
長波長領域での光の反射防止効果が十分に得られないの
で好ましくない。また、Ryが100μmを超える場合
には、第2光電変換素子層に機械的および電気的な影響
を与えやすくなり、十分な歩留りが得られなるので好ま
しくない。
子層は、その光入射側の表面にRy1〜100μm(好
ましくは1〜10μm)の凹凸を有するのが好ましい。
これにより、長波長領域での光の反射が防止され、短絡
電流密度を向上させることができる。Ryは反射防止効
果に大きな影響をもち、Ryが1μm未満の場合には、
長波長領域での光の反射防止効果が十分に得られないの
で好ましくない。また、Ryが100μmを超える場合
には、第2光電変換素子層に機械的および電気的な影響
を与えやすくなり、十分な歩留りが得られなるので好ま
しくない。
【0030】光電変換素子層に挟持された中間層は、そ
の光入射側の表面にRy0.1〜0.7μm(好ましく
は0.3〜0.5μm)の凹凸を有するのが好ましい。
これにより、第2光電変換素子層での光路長が伸び、短
絡電流密度の増加が期待できる。Ryが0.1μm未満
の場合および0.7μmを超える場合には、光路長の伸
びが期待できないので好ましくない。また、中間層表面
の凹凸の直上に第2光電変換素子層を形成するので、第
1光電変換素子層表面に形成した凹凸と比較して、機械
的、電気的な歩留りの影響を受けやすく、Ryが0.7
μmを超える場合には、短絡しやすくなるので好ましく
ない。
の光入射側の表面にRy0.1〜0.7μm(好ましく
は0.3〜0.5μm)の凹凸を有するのが好ましい。
これにより、第2光電変換素子層での光路長が伸び、短
絡電流密度の増加が期待できる。Ryが0.1μm未満
の場合および0.7μmを超える場合には、光路長の伸
びが期待できないので好ましくない。また、中間層表面
の凹凸の直上に第2光電変換素子層を形成するので、第
1光電変換素子層表面に形成した凹凸と比較して、機械
的、電気的な歩留りの影響を受けやすく、Ryが0.7
μmを超える場合には、短絡しやすくなるので好ましく
ない。
【0031】中間層の第1電極側に隣接する光電変換素
子層は、その光入射側の表面にエッチングにより形成さ
れてなる凹凸を有するのが好ましい。エッチングであれ
ば、機械的あるいは物理的な方法と比較して、低コスト
で凹凸を形成することができるので好ましい。
子層は、その光入射側の表面にエッチングにより形成さ
れてなる凹凸を有するのが好ましい。エッチングであれ
ば、機械的あるいは物理的な方法と比較して、低コスト
で凹凸を形成することができるので好ましい。
【0032】光電変換素子層に挟持された中間層は、そ
の光入射側の表面にエッチングにより形成されてなる凹
凸を有するのが好ましい。中間層の膜厚を厚くすること
により、凹凸形成は容易になるが、厚膜化により中間層
自身での吸収が増加し、透過率は減少する。エッチング
を用いることにより、厚膜化せずとも上部光電変換素子
の光路長を延ばすために適当な形状の凹凸を得ることが
できる。
の光入射側の表面にエッチングにより形成されてなる凹
凸を有するのが好ましい。中間層の膜厚を厚くすること
により、凹凸形成は容易になるが、厚膜化により中間層
自身での吸収が増加し、透過率は減少する。エッチング
を用いることにより、厚膜化せずとも上部光電変換素子
の光路長を延ばすために適当な形状の凹凸を得ることが
できる。
【0033】本発明の積層型光電変換素子は、中間層の
第1電極側に隣接する光電変換素子層が結晶性シリコン
基板から構成され、中間層の第2電極側に隣接する光電
変換素子層が非晶質シリコンから構成されてなるのが好
ましい。これにより、電子部品材料として幅広く量産化
されているシリコンを使用することができるので、低コ
スト化が期待できる。
第1電極側に隣接する光電変換素子層が結晶性シリコン
基板から構成され、中間層の第2電極側に隣接する光電
変換素子層が非晶質シリコンから構成されてなるのが好
ましい。これにより、電子部品材料として幅広く量産化
されているシリコンを使用することができるので、低コ
スト化が期待できる。
【0034】積層型光電変換素子は、一般に数多くの光
電変換素子を積層するほど、各光電変換素子における開
放電圧値の和で決定される積層型光電変換素子の開放電
圧値が向上するが、各光電変換素子層における最も小さ
い短絡電流値によって制限されるため実質的な電流値向
上は期待できない。最大の光電変換効率を得るために
は、光電変換素子層は2層であるのが好ましい。すなわ
ち、光入射側から半導体バンドギャップ(Eg)の大き
い順に、第2光電変換素子層、第1光電変換素子層が配
置されるのが好ましい。
電変換素子を積層するほど、各光電変換素子における開
放電圧値の和で決定される積層型光電変換素子の開放電
圧値が向上するが、各光電変換素子層における最も小さ
い短絡電流値によって制限されるため実質的な電流値向
上は期待できない。最大の光電変換効率を得るために
は、光電変換素子層は2層であるのが好ましい。すなわ
ち、光入射側から半導体バンドギャップ(Eg)の大き
い順に、第2光電変換素子層、第1光電変換素子層が配
置されるのが好ましい。
【0035】したがって、本発明の積層型光電変換素子
は、支持基板、第1電極層、第1光電変換素子層、中間
層、第2光電変換素子層および光入射側の第2電極層が
順次積層された構造であるのが好ましい。これにより、
基板の選択性が広がり、フレキシブルな積層型光電変換
素子をより低コストで形成することができる。
は、支持基板、第1電極層、第1光電変換素子層、中間
層、第2光電変換素子層および光入射側の第2電極層が
順次積層された構造であるのが好ましい。これにより、
基板の選択性が広がり、フレキシブルな積層型光電変換
素子をより低コストで形成することができる。
【0036】次に、光電変換素子層に挟持された中間層
および該中間層の第1電極側に隣接する光電変換素子層
における光入射側の各表面の凹凸とそれに接する光電変
換素子の短絡電流密度の関係について、発明者らが行っ
た予備実験の結果を以下に説明する。具体的には、第1
光電変換素子層の光入射側の表面にも、Ryを変化させ
て凹凸を形成すること以外は、図3および図4に示す積
層型光電変換素子と同様にして積層型光電変換素子を作
製し、積層型光電変換素子および第2光電変換素子層の
短絡電流密度を測定した。得られた結果を表3に示す。
および該中間層の第1電極側に隣接する光電変換素子層
における光入射側の各表面の凹凸とそれに接する光電変
換素子の短絡電流密度の関係について、発明者らが行っ
た予備実験の結果を以下に説明する。具体的には、第1
光電変換素子層の光入射側の表面にも、Ryを変化させ
て凹凸を形成すること以外は、図3および図4に示す積
層型光電変換素子と同様にして積層型光電変換素子を作
製し、積層型光電変換素子および第2光電変換素子層の
短絡電流密度を測定した。得られた結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3の結果から、第1光電変換素子層の光
入射側の表面に凹凸を形成した上で、より細かい凹凸を
中間層の光入射側の表面に形成することにより、積層型
光電変換素子の短絡電流密度が向上することがわかる。
入射側の表面に凹凸を形成した上で、より細かい凹凸を
中間層の光入射側の表面に形成することにより、積層型
光電変換素子の短絡電流密度が向上することがわかる。
【0039】次に、本発明の積層型光電変換素子とその
製造方法について、図面を用いて具体的に説明するが、
本発明はこれらの形態に限定されるものではない。
製造方法について、図面を用いて具体的に説明するが、
本発明はこれらの形態に限定されるものではない。
【0040】実施の形態1
図1は本発明の積層型光電変換素子の一例を示す概略断
面図であり、光入射の反対側から、第1電極層1、第1
光電変換素子層2、中間層3、第2光電変換素子層4、
第2電極層5および櫛形電極6が順次積層され、第1光
電変換素子層2および中間層3の光入射側の表面に凹凸
が形成されている。図中、矢印は光を表す。
面図であり、光入射の反対側から、第1電極層1、第1
光電変換素子層2、中間層3、第2光電変換素子層4、
第2電極層5および櫛形電極6が順次積層され、第1光
電変換素子層2および中間層3の光入射側の表面に凹凸
が形成されている。図中、矢印は光を表す。
【0041】第1光電変換素子層2の基板として半導体
基板を用意し、これに第1光電変換素子層2を形成す
る。半導体基板としては、単結晶シリコン基板、多結晶
シリコン基板などが挙げられ、単結晶シリコン基板が好
適に用いられる。その面方位は(111)配向でないこ
とが好ましく、(100)配向が好ましい。また、その
導電型は、n型、p型のいずれであってもよい。第1光
電変換素子層2を形成する前には、半導体基板を洗浄・
エッチングするのが好ましい。例えば、厚さ450μm
程度の半導体基板をRCA洗浄し、フッ化水素酸/硝酸
混合液などを用いて、厚さが350μm程度になるまで
エッチングを行う。
基板を用意し、これに第1光電変換素子層2を形成す
る。半導体基板としては、単結晶シリコン基板、多結晶
シリコン基板などが挙げられ、単結晶シリコン基板が好
適に用いられる。その面方位は(111)配向でないこ
とが好ましく、(100)配向が好ましい。また、その
導電型は、n型、p型のいずれであってもよい。第1光
電変換素子層2を形成する前には、半導体基板を洗浄・
エッチングするのが好ましい。例えば、厚さ450μm
程度の半導体基板をRCA洗浄し、フッ化水素酸/硝酸
混合液などを用いて、厚さが350μm程度になるまで
エッチングを行う。
【0042】次いで、半導体基板の光入射側の表面に凹
凸を形成する。その形成には、アルカリ溶媒を用いたウ
ェットエッチング法、プラズマ放電によるドライエッチ
ング法などの公知の方法を用いることができるが、より
低コストで凹凸を形成できる点で、ウェットエッチング
法が好ましい。
凸を形成する。その形成には、アルカリ溶媒を用いたウ
ェットエッチング法、プラズマ放電によるドライエッチ
ング法などの公知の方法を用いることができるが、より
低コストで凹凸を形成できる点で、ウェットエッチング
法が好ましい。
【0043】具体的には、75〜90℃程度に加熱した
アルカリ水溶液(Na、Kなどのアルカリ金属を数%含
有)に半導体基板を浸漬し、その表面を凹凸状に薄く溶
解する。この際、温度や時間などのエッチング条件を調
整したり、アルカリ水溶液にイソプロピルアルコール
(IPA)などの有機溶媒を0.1〜20%程度加える
ことにより、凹凸のサイズを制御することができる。一
例として、水酸化ナトリウムを約2%、IPAを約5〜
10%含有するアルカリ水溶液を約82℃に加熱し、こ
れにn型単結晶シリコン基板を約30分間浸漬すること
により、n型単結晶シリコン基板の光入射側の表面に、
Ryが約10μmである凹凸を一様に形成することがで
きる。
アルカリ水溶液(Na、Kなどのアルカリ金属を数%含
有)に半導体基板を浸漬し、その表面を凹凸状に薄く溶
解する。この際、温度や時間などのエッチング条件を調
整したり、アルカリ水溶液にイソプロピルアルコール
(IPA)などの有機溶媒を0.1〜20%程度加える
ことにより、凹凸のサイズを制御することができる。一
例として、水酸化ナトリウムを約2%、IPAを約5〜
10%含有するアルカリ水溶液を約82℃に加熱し、こ
れにn型単結晶シリコン基板を約30分間浸漬すること
により、n型単結晶シリコン基板の光入射側の表面に、
Ryが約10μmである凹凸を一様に形成することがで
きる。
【0044】次いで、光入射側の表面に凹凸を形成した
半導体基板の表面に、基板がn型であればp型半導体
層、基板がp型であればn型半導体層を形成する。その
形成には、ガス拡散、イオン注入による不純物導入、プ
ラズマCVD法による堆積などの公知の方法を用いるこ
とができる。光入射側の表面に凹凸を形成した半導体基
板に付着しているアルカリ成分や有機物を除去するため
に、半導体基板を予めRCA洗浄するのが好ましい。
半導体基板の表面に、基板がn型であればp型半導体
層、基板がp型であればn型半導体層を形成する。その
形成には、ガス拡散、イオン注入による不純物導入、プ
ラズマCVD法による堆積などの公知の方法を用いるこ
とができる。光入射側の表面に凹凸を形成した半導体基
板に付着しているアルカリ成分や有機物を除去するため
に、半導体基板を予めRCA洗浄するのが好ましい。
【0045】具体的には、窒素ガス雰囲気中の炉内でn
型半導体基板を約950〜1000℃に加熱し、三臭化
ホウ素(BBr3)などを拡散源とし、n型半導体基板
の表面領域にホウ素を拡散させて、p型半導体層を形成
する。さらに、窒素ガスを酸素ガスに切り替えること
で、p型半導体層の外側に膜厚0.1〜0.2μmの酸
化シリコン膜を形成する。
型半導体基板を約950〜1000℃に加熱し、三臭化
ホウ素(BBr3)などを拡散源とし、n型半導体基板
の表面領域にホウ素を拡散させて、p型半導体層を形成
する。さらに、窒素ガスを酸素ガスに切り替えること
で、p型半導体層の外側に膜厚0.1〜0.2μmの酸
化シリコン膜を形成する。
【0046】その後、n型半導体基板表面の一方のみレ
ジストなどで保護して、もう一方の側の酸化シリコン膜
およびp型半導体層をフッ化水素酸/硝酸混合液でのエ
ッチングにより除去した後、レジストを除去する。さら
に、レジストにより保護された側の表面の酸化シリコン
膜を保護膜として、三塩化ホスホリル(POC13)な
どを用いたリン拡散によりn型半導体基板の第1電極層
1側にのみリンを拡散させて、n+型半導体による裏面
電界(BSF)層を形成する。拡散処理後、酸化シリコ
ン膜をフッ化水素酸により除去することで、n型半導体
に第1光電変換素子層2が形成される。
ジストなどで保護して、もう一方の側の酸化シリコン膜
およびp型半導体層をフッ化水素酸/硝酸混合液でのエ
ッチングにより除去した後、レジストを除去する。さら
に、レジストにより保護された側の表面の酸化シリコン
膜を保護膜として、三塩化ホスホリル(POC13)な
どを用いたリン拡散によりn型半導体基板の第1電極層
1側にのみリンを拡散させて、n+型半導体による裏面
電界(BSF)層を形成する。拡散処理後、酸化シリコ
ン膜をフッ化水素酸により除去することで、n型半導体
に第1光電変換素子層2が形成される。
【0047】次いで、第1光電変換素子層2を形成した
半導体基板の裏面に第1電極層1を形成する。電極材料
は特に限定されず、例えば、チタン(Ti)/パラジウ
ム(Pd)/銀(Ag)が挙げられ、その形成には、電
子ビーム蒸着法、スパッタリング法、ペースト状にした
電極材料(例えば、銀)を塗布するスクリーン印刷法な
どの公知の方法を用いることができる。その膜厚は50
0〜1000nm程度である。
半導体基板の裏面に第1電極層1を形成する。電極材料
は特に限定されず、例えば、チタン(Ti)/パラジウ
ム(Pd)/銀(Ag)が挙げられ、その形成には、電
子ビーム蒸着法、スパッタリング法、ペースト状にした
電極材料(例えば、銀)を塗布するスクリーン印刷法な
どの公知の方法を用いることができる。その膜厚は50
0〜1000nm程度である。
【0048】次いで、第1光電変換素子層2上に中間層
3を形成する。中間層3は導電性酸化物から形成されて
いるのが好ましい。これにより、第1光電変換素子層層
と第2光電変換素子層の電気的接合を改善し、積層型光
電変換素子の曲線因子を改善することができる。例え
ば、酸化亜鉛、ITO(酸化インジウムに数重量%の錫
を含有した材料)、二酸化錫(SnO2)などの透光性
の導電性酸化物が挙げられる。これらの材料は、屈折率
が2.0程度であり、界面反射などの有効な光学的効果
が期待できるので好ましい。中間層の形成方法にもよる
が、形成後に水素プラズマに晒されることを考慮すると
耐水素プラズマ性に優れた酸化亜鉛が特に望ましい。
3を形成する。中間層3は導電性酸化物から形成されて
いるのが好ましい。これにより、第1光電変換素子層層
と第2光電変換素子層の電気的接合を改善し、積層型光
電変換素子の曲線因子を改善することができる。例え
ば、酸化亜鉛、ITO(酸化インジウムに数重量%の錫
を含有した材料)、二酸化錫(SnO2)などの透光性
の導電性酸化物が挙げられる。これらの材料は、屈折率
が2.0程度であり、界面反射などの有効な光学的効果
が期待できるので好ましい。中間層の形成方法にもよる
が、形成後に水素プラズマに晒されることを考慮すると
耐水素プラズマ性に優れた酸化亜鉛が特に望ましい。
【0049】このような導電性酸化物、特に酸化亜鉛に
は、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)、ホウ素
(B)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、
シリコン(Si)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Z
r)などのドーバントがドープされていてもよい。ドー
プ量は1〜10重量%程度が好ましい。
は、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)、ホウ素
(B)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、
シリコン(Si)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Z
r)などのドーバントがドープされていてもよい。ドー
プ量は1〜10重量%程度が好ましい。
【0050】中間層の膜厚は、5〜500nm程度、好
ましくは10〜100nmである。中間層の膜厚が5n
m未満の場合には、均一な膜厚制御が困難となり、歩留
まりが低下するので好ましくない。また、中間層の膜厚
が500nmを超える場合には、中間層における光の吸
収が増加し、第1光電変換素子層に到達する光量が減少
するので好ましくない。
ましくは10〜100nmである。中間層の膜厚が5n
m未満の場合には、均一な膜厚制御が困難となり、歩留
まりが低下するので好ましくない。また、中間層の膜厚
が500nmを超える場合には、中間層における光の吸
収が増加し、第1光電変換素子層に到達する光量が減少
するので好ましくない。
【0051】中間層3の形成方法には、スパッタリング
法、真空蒸着法などの公知の方法を用いることができ
る。その条件は適宜設定することができる。一例とし
て、スパッタリング装置に第1光電変換素子層2が形成
された半導体基板を設置し、200℃に加熱した後、装
置内の全圧を0.8Paに調整し、基板とカソード(タ
ーゲットとしてガリウムが5%ドープされた酸化亜鉛)
と間に500VのDCバイアスを印加することにより、
膜厚500nmの中間層を形成することができる。
法、真空蒸着法などの公知の方法を用いることができ
る。その条件は適宜設定することができる。一例とし
て、スパッタリング装置に第1光電変換素子層2が形成
された半導体基板を設置し、200℃に加熱した後、装
置内の全圧を0.8Paに調整し、基板とカソード(タ
ーゲットとしてガリウムが5%ドープされた酸化亜鉛)
と間に500VのDCバイアスを印加することにより、
膜厚500nmの中間層を形成することができる。
【0052】次いで、中間層3の光入射側の表面に凹凸
を形成する。その形成には、酸水溶液を用いたウェット
エッチング法、プラズマ放電によるドライエッチング法
などの公知の方法を用いることができるが、より低コス
トで凹凸を形成できる点で、ウェットエッチング法が好
ましい。一例として、ZnOを0.5重量%含有する酢
酸水溶液に中間層3が形成された半導体基板を約150
秒間浸漬することにより、中間層3の光入射側の表面
に、Ryが約300nmである凹凸を一様に形成するこ
とができる。。
を形成する。その形成には、酸水溶液を用いたウェット
エッチング法、プラズマ放電によるドライエッチング法
などの公知の方法を用いることができるが、より低コス
トで凹凸を形成できる点で、ウェットエッチング法が好
ましい。一例として、ZnOを0.5重量%含有する酢
酸水溶液に中間層3が形成された半導体基板を約150
秒間浸漬することにより、中間層3の光入射側の表面
に、Ryが約300nmである凹凸を一様に形成するこ
とができる。。
【0053】次いで、光入射側の表面に凹凸を形成した
中間層3上に第2光電変換素子層4を形成する。第2光
電変換素子層4の材料としては、n型、i型およびp型
の非晶質シリコン、微結晶シリコンのような価電子制御
型シリコン材料などが挙げられ、非晶質シリコンが特に
好ましい。非晶質シリコンの禁止帯幅は、結晶性シリコ
ンの禁止帯幅よりも広いので、積層型太陽電池の光入射
側(窓側)の光電変換素子に用いるのが好ましい。その
膜厚は100〜500nm程度である。
中間層3上に第2光電変換素子層4を形成する。第2光
電変換素子層4の材料としては、n型、i型およびp型
の非晶質シリコン、微結晶シリコンのような価電子制御
型シリコン材料などが挙げられ、非晶質シリコンが特に
好ましい。非晶質シリコンの禁止帯幅は、結晶性シリコ
ンの禁止帯幅よりも広いので、積層型太陽電池の光入射
側(窓側)の光電変換素子に用いるのが好ましい。その
膜厚は100〜500nm程度である。
【0054】第2光電変換素子層4の形成には、例え
ば、平行平板型プラズマCVD装置を用いたプラズマC
VD法などの公知の方法を用いることができる。具体的
には、平行平板型プラズマCVD装置に、中間層3の光
入射側の表面に凹凸を形成した半導体基板を設置し、加
熱した後、基板とカソード間に高周波電力を印加し、プ
ラズマを発生させて、非晶質シリコン薄膜を形成する。
その条件は適宜設定することができる。より具体的な形
成条件を実施例1の表4に示す。
ば、平行平板型プラズマCVD装置を用いたプラズマC
VD法などの公知の方法を用いることができる。具体的
には、平行平板型プラズマCVD装置に、中間層3の光
入射側の表面に凹凸を形成した半導体基板を設置し、加
熱した後、基板とカソード間に高周波電力を印加し、プ
ラズマを発生させて、非晶質シリコン薄膜を形成する。
その条件は適宜設定することができる。より具体的な形
成条件を実施例1の表4に示す。
【0055】次いで、第2光電変換素子層4上に第2電
極層5を形成する。電極材料は透明であれば特に限定さ
れず、例えば、ITOが挙げられ、その形成には、電子
ビーム蒸着法、スパッタリング法などの公知の方法を用
いることができる。その条件は適宜設定することができ
る。その膜厚は50〜80nm程度である。
極層5を形成する。電極材料は透明であれば特に限定さ
れず、例えば、ITOが挙げられ、その形成には、電子
ビーム蒸着法、スパッタリング法などの公知の方法を用
いることができる。その条件は適宜設定することができ
る。その膜厚は50〜80nm程度である。
【0056】一例として、スパッタリング装置に第2光
電変換素子層4が形成された半導体基板を設置し、22
0℃に加熱した後、1.4sccmの酸素と250sc
cmのArを流量制御すると共に、装置内のガス圧を
3.8Paに調整し、基板とカソード(ITO)と間に
450VのDCバイアスを印加して、膜厚60nmの第
2電極層5を形成することができる。
電変換素子層4が形成された半導体基板を設置し、22
0℃に加熱した後、1.4sccmの酸素と250sc
cmのArを流量制御すると共に、装置内のガス圧を
3.8Paに調整し、基板とカソード(ITO)と間に
450VのDCバイアスを印加して、膜厚60nmの第
2電極層5を形成することができる。
【0057】さらに、第2電極層5上に櫛形電極6を形
成する。電極材料は特に限定されず、電流収集を効率的
に行なうためには低抵抗の材質が好ましく、例えば銀が
挙げられる。その形成には、メタルマスクを用いた、電
子ビーム蒸着法、スパッタリング法などの公知の方法を
用いることができる。その条件は適宜設定することがで
きる。その膜厚は500〜1000nm程度である。
成する。電極材料は特に限定されず、電流収集を効率的
に行なうためには低抵抗の材質が好ましく、例えば銀が
挙げられる。その形成には、メタルマスクを用いた、電
子ビーム蒸着法、スパッタリング法などの公知の方法を
用いることができる。その条件は適宜設定することがで
きる。その膜厚は500〜1000nm程度である。
【0058】具体的には、スパッタリング装置に第2電
極層5が形成された半導体基板、さらにその表面にメタ
ルマスクを設置し、180℃に加熱した後、蒸着源を純
銀として電子ビームを照射し溶融させて、第2電極層5
上に選択的に銀を蒸着して、膜厚500nmの櫛形電極
6を形成して、本発明の積層型光電変換素子を得る。
極層5が形成された半導体基板、さらにその表面にメタ
ルマスクを設置し、180℃に加熱した後、蒸着源を純
銀として電子ビームを照射し溶融させて、第2電極層5
上に選択的に銀を蒸着して、膜厚500nmの櫛形電極
6を形成して、本発明の積層型光電変換素子を得る。
【0059】実施の形態2
図2は本発明の積層型光電変換素子の一例を示す概略断
面図であり、光入射の反対側から、支持基板27、第1
電極層21、第1光電変換素子層22、中間層23、第
2光電変換素子層24、第2電極層25および櫛形電極
26が順次積層され、第1光電変換素子層2および中間
層3の光入射側の表面に凹凸が形成されている。図中、
矢印は光を表す。
面図であり、光入射の反対側から、支持基板27、第1
電極層21、第1光電変換素子層22、中間層23、第
2光電変換素子層24、第2電極層25および櫛形電極
26が順次積層され、第1光電変換素子層2および中間
層3の光入射側の表面に凹凸が形成されている。図中、
矢印は光を表す。
【0060】支持基板27としては、ガラス基板(例え
ば、コーニング社製、型番:7059)、金属基板、セ
ラミック基板、シリコン基板、フイルム基板などのほ
か、これらの基板上に金属膜や絶縁性材料を堆積したも
のが挙げられる。第1光電変換素子層2を形成する前
に、支持基板27を純水などで洗浄するのが好ましい。
ば、コーニング社製、型番:7059)、金属基板、セ
ラミック基板、シリコン基板、フイルム基板などのほ
か、これらの基板上に金属膜や絶縁性材料を堆積したも
のが挙げられる。第1光電変換素子層2を形成する前
に、支持基板27を純水などで洗浄するのが好ましい。
【0061】次に、支持基板上27上に第1電極層21
を形成する。電極材料は特に限定されず、金属、導電性
金属酸化物のいずれであってもよく、これらの単層、複
合層のいずれの構造であってもよい。例えば、銀(A
g)/酸化亜鉛(ZnO)が挙げられる。その形成に
は、電子ビーム蒸着法、MOCVD法、スパッタリング
法、スプレー法などの公知の方法を用いることができ
る。その膜厚は300〜1000nm程度、好ましくは
800〜1000nm程度である。
を形成する。電極材料は特に限定されず、金属、導電性
金属酸化物のいずれであってもよく、これらの単層、複
合層のいずれの構造であってもよい。例えば、銀(A
g)/酸化亜鉛(ZnO)が挙げられる。その形成に
は、電子ビーム蒸着法、MOCVD法、スパッタリング
法、スプレー法などの公知の方法を用いることができ
る。その膜厚は300〜1000nm程度、好ましくは
800〜1000nm程度である。
【0062】一例として、蒸着装置に支持基板27を設
置し、180℃に加熱した後、ターゲットである純銀に
電子ビームを照射して、膜厚100nmの銀を堆積す
る。さらに、基板温度を220℃に加熱した後、42s
ccmの酸素を流量制御すると共に、ターゲットである
酸化亜鉛に電子ビームを照射して、膜厚50nmの酸化
亜鉛を堆積し、第1電極層21を形成することができ
る。
置し、180℃に加熱した後、ターゲットである純銀に
電子ビームを照射して、膜厚100nmの銀を堆積す
る。さらに、基板温度を220℃に加熱した後、42s
ccmの酸素を流量制御すると共に、ターゲットである
酸化亜鉛に電子ビームを照射して、膜厚50nmの酸化
亜鉛を堆積し、第1電極層21を形成することができ
る。
【0063】次いで、第1電極層21上に第1光電変換
素子層22を形成する。第1光電変換素子層22の材料
としては、n型、i型およびp型の結晶性シリコン、微
結晶シリコンのような価電子制御型シリコン材料などが
挙げられ、結晶性シリコンが好ましい。
素子層22を形成する。第1光電変換素子層22の材料
としては、n型、i型およびp型の結晶性シリコン、微
結晶シリコンのような価電子制御型シリコン材料などが
挙げられ、結晶性シリコンが好ましい。
【0064】第1光電変換素子層22の形成には、例え
ば、平行平板型プラズマCVD装置を用いたプラズマC
VD法などの公知の方法を用いることができる。具体的
には、平行平板型プラズマCVD装置に、第1電極層2
1を形成した支持基板27を設置し、加熱した後、基板
とカソード間に高周波電力を印加し、プラズマを発生さ
せて、結晶性シリコン薄膜を形成する。その条件は適宜
設定することができる。より具体的な形成条件を実施例
2の表6に示す。このようにして、光入射側にRyが約
1μmの凹凸を有する第1光電変換素子層が形成され
る。
ば、平行平板型プラズマCVD装置を用いたプラズマC
VD法などの公知の方法を用いることができる。具体的
には、平行平板型プラズマCVD装置に、第1電極層2
1を形成した支持基板27を設置し、加熱した後、基板
とカソード間に高周波電力を印加し、プラズマを発生さ
せて、結晶性シリコン薄膜を形成する。その条件は適宜
設定することができる。より具体的な形成条件を実施例
2の表6に示す。このようにして、光入射側にRyが約
1μmの凹凸を有する第1光電変換素子層が形成され
る。
【0065】次いで、実施の形態1と同様の方法で、光
入射側の表面に凹凸を有する中間層23、第2光電変換
素子層24、第2電極層25および櫛形電極26を形成
し、本発明の積層型光電変換素子を得る。
入射側の表面に凹凸を有する中間層23、第2光電変換
素子層24、第2電極層25および櫛形電極26を形成
し、本発明の積層型光電変換素子を得る。
【0066】
【実施例】本発明を実施例および比較例に基づいてさら
に具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が
限定されるものではない。
に具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が
限定されるものではない。
【0067】実施例1
図1に示す本発明の積層型光電変換素子からなる積層型
太陽電池を作製し、評価した。図1は本発明の積層型光
電変換素子の一例を示す概略断面図であり、光入射の反
対側から、第1電極層1、第1光電変換素子層2、中間
層3、第2光電変換素子層4、第2電極層5および櫛形
電極6が順次積層され、第1光電変換素子層2および中
間層3の光入射側の表面に凹凸が形成されている。図
中、矢印は光を表す。
太陽電池を作製し、評価した。図1は本発明の積層型光
電変換素子の一例を示す概略断面図であり、光入射の反
対側から、第1電極層1、第1光電変換素子層2、中間
層3、第2光電変換素子層4、第2電極層5および櫛形
電極6が順次積層され、第1光電変換素子層2および中
間層3の光入射側の表面に凹凸が形成されている。図
中、矢印は光を表す。
【0068】第1光電変換素子層2の基板として、(1
00)配向のn型単結晶シリコン基板(厚さ約450μ
m)を用意し、RCA洗浄を行った後に、フッ化水素酸
/硝酸混合液を用いて、厚さが350μm程度になるま
でエッチングを行った。その後、アルカリ溶媒を用いた
ウェットエッチング法によりn型単結晶シリコン基板の
光入射側の表面に凹凸を形成した。具体的には、水酸化
ナトリウムを約2%含有するアルカリ水溶液を80〜8
5℃に加熱し、これにn型単結晶シリコン基板を約30
分間浸漬した。これにより、n型単結晶シリコン基板の
光入射側の表面に、Ryが約10μmである凹凸が一様
に形成された。
00)配向のn型単結晶シリコン基板(厚さ約450μ
m)を用意し、RCA洗浄を行った後に、フッ化水素酸
/硝酸混合液を用いて、厚さが350μm程度になるま
でエッチングを行った。その後、アルカリ溶媒を用いた
ウェットエッチング法によりn型単結晶シリコン基板の
光入射側の表面に凹凸を形成した。具体的には、水酸化
ナトリウムを約2%含有するアルカリ水溶液を80〜8
5℃に加熱し、これにn型単結晶シリコン基板を約30
分間浸漬した。これにより、n型単結晶シリコン基板の
光入射側の表面に、Ryが約10μmである凹凸が一様
に形成された。
【0069】次いで、n型半導体基板の表面に付着して
いるアルカリ成分や有機物を除去するためにRCA洗浄
を行った後、ガス拡散法によりp型半導体層を形成し
た。具体的には、窒素ガス雰囲気中の炉内でn型半導体
基板を950〜1000℃に加熱し、三臭化ホウ素(B
Br3)を拡散源とし、n型半導体基板の表面領域にホ
ウ素を拡散させて、p型半導体層を形成した。さらに、
窒素ガスを酸素ガスに切り替えることで、p型半導体層
の外側に膜厚0.1〜0.2μmの酸化シリコン膜を形
成した。
いるアルカリ成分や有機物を除去するためにRCA洗浄
を行った後、ガス拡散法によりp型半導体層を形成し
た。具体的には、窒素ガス雰囲気中の炉内でn型半導体
基板を950〜1000℃に加熱し、三臭化ホウ素(B
Br3)を拡散源とし、n型半導体基板の表面領域にホ
ウ素を拡散させて、p型半導体層を形成した。さらに、
窒素ガスを酸素ガスに切り替えることで、p型半導体層
の外側に膜厚0.1〜0.2μmの酸化シリコン膜を形
成した。
【0070】その後、n型半導体基板表面の一方のみレ
ジストで保護して、もう一方の側の酸化シリコン膜およ
びp型半導体層をフッ化水素酸/硝酸混合液でのエッチ
ングにより除去した後、レジスト剥離液にてレジストを
除去した。さらに、レジストにより保護された側の表面
の酸化シリコン膜を保護膜として、三塩化ホスホリル
(POC13)を用いたリン拡散によりn型半導体基板
の第1電極層1側にのみリンを拡散させて、n+型半導
体による裏面電界(BSF)層を形成した。拡散処理
後、酸化シリコン膜をフッ化水素酸により除去すること
で、n型半導体に第1光電変換素子層2が形成された。
次いで、電子ビーム蒸着法により、チタン(Ti)/パ
ラジウム(Pd)/銀(Ag)からなる第1電極層1を
n型半導体基板上に形成した。
ジストで保護して、もう一方の側の酸化シリコン膜およ
びp型半導体層をフッ化水素酸/硝酸混合液でのエッチ
ングにより除去した後、レジスト剥離液にてレジストを
除去した。さらに、レジストにより保護された側の表面
の酸化シリコン膜を保護膜として、三塩化ホスホリル
(POC13)を用いたリン拡散によりn型半導体基板
の第1電極層1側にのみリンを拡散させて、n+型半導
体による裏面電界(BSF)層を形成した。拡散処理
後、酸化シリコン膜をフッ化水素酸により除去すること
で、n型半導体に第1光電変換素子層2が形成された。
次いで、電子ビーム蒸着法により、チタン(Ti)/パ
ラジウム(Pd)/銀(Ag)からなる第1電極層1を
n型半導体基板上に形成した。
【0071】次いで、スパッタリング法により、ガリウ
ム(Ga)を含む酸化亜鉛からなる中間層3を形成し
た。具体的には、スパッタリング装置に第1光電変換素
子層2が形成されたn型半導体基板を設置し、200℃
に加熱した後、装置内の全圧を0.8Paに調整した。
基板とカソード(ターゲットとしてガリウムが5%ドー
プされた酸化亜鉛を用いた)と間に500VのDCバイ
アスを印加して、膜厚500nmの中間層を形成した。
ム(Ga)を含む酸化亜鉛からなる中間層3を形成し
た。具体的には、スパッタリング装置に第1光電変換素
子層2が形成されたn型半導体基板を設置し、200℃
に加熱した後、装置内の全圧を0.8Paに調整した。
基板とカソード(ターゲットとしてガリウムが5%ドー
プされた酸化亜鉛を用いた)と間に500VのDCバイ
アスを印加して、膜厚500nmの中間層を形成した。
【0072】その後、ウェットエッチング法により中間
層3の光入射側の表面に凹凸を形成した。具体的には、
ZnOを0.5重量%含有する酢酸水溶液に中間層3が
形成されたn型単結晶シリコン基板を約150秒間浸漬
した。これにより、中間層3の光入射側の表面に、Ry
が約300nmである凹凸が一様に形成された。
層3の光入射側の表面に凹凸を形成した。具体的には、
ZnOを0.5重量%含有する酢酸水溶液に中間層3が
形成されたn型単結晶シリコン基板を約150秒間浸漬
した。これにより、中間層3の光入射側の表面に、Ry
が約300nmである凹凸が一様に形成された。
【0073】次いで、プラズマCVD法により、電気的
な導電型がそれぞれn層、i層およびp層である非晶質
シリコン薄膜を中間層3上に連続形成して、第2光電変
換素子層4を得た。具体的には、平行平板型プラズマC
VD装置に、中間層3の光入射側の表面に凹凸を形成し
たn型単結晶シリコン基板を設置し、表4に示す条件で
加熱した後、基板とカソード間に高周波電力を印加し、
プラズマを発生させて、非晶質シリコン薄膜を形成し
た。
な導電型がそれぞれn層、i層およびp層である非晶質
シリコン薄膜を中間層3上に連続形成して、第2光電変
換素子層4を得た。具体的には、平行平板型プラズマC
VD装置に、中間層3の光入射側の表面に凹凸を形成し
たn型単結晶シリコン基板を設置し、表4に示す条件で
加熱した後、基板とカソード間に高周波電力を印加し、
プラズマを発生させて、非晶質シリコン薄膜を形成し
た。
【0074】
【表4】
【0075】次いで、スパッタリング法により第2光電
変換素子層4上に第2電極層5を形成した。具体的に
は、スパッタリング装置に第2光電変換素子層4が形成
された半導体基板を設置し、220℃に加熱した後、
1.4sccmの酸素と250sccmのArを流量制
御すると共に、装置内のガス圧を3.8Paに調整し
た。基板とカソード(ITO)と間に450VのDCバ
イアスを印加して、膜厚60nmの第2電極層5を形成
した。
変換素子層4上に第2電極層5を形成した。具体的に
は、スパッタリング装置に第2光電変換素子層4が形成
された半導体基板を設置し、220℃に加熱した後、
1.4sccmの酸素と250sccmのArを流量制
御すると共に、装置内のガス圧を3.8Paに調整し
た。基板とカソード(ITO)と間に450VのDCバ
イアスを印加して、膜厚60nmの第2電極層5を形成
した。
【0076】次いで、メタルマスクを用いた電子ビーム
蒸着法により第2電極層5上に櫛形電極6を形成した。
具体的には、スパッタリング装置に第2電極層5が形成
されたn型半導体基板、さらにその表面にメタルマスク
を設置し、180℃に加熱した後、蒸着源を純銀として
電子ビームを照射し溶融させて、第2電極層5上に選択
的に銀を蒸着して、膜厚500nmの櫛形電極6を形成
した。
蒸着法により第2電極層5上に櫛形電極6を形成した。
具体的には、スパッタリング装置に第2電極層5が形成
されたn型半導体基板、さらにその表面にメタルマスク
を設置し、180℃に加熱した後、蒸着源を純銀として
電子ビームを照射し溶融させて、第2電極層5上に選択
的に銀を蒸着して、膜厚500nmの櫛形電極6を形成
した。
【0077】以上のようにして作製した積層型光電変換
素子からなる積層型太陽電池に、AMl.5、100m
W/cm2の疑似光を照射した状態で光エネルギーの変
換効率を測定した。得られた結果を表5に示す。
素子からなる積層型太陽電池に、AMl.5、100m
W/cm2の疑似光を照射した状態で光エネルギーの変
換効率を測定した。得られた結果を表5に示す。
【0078】比較例1
第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形成せ
ず、中間層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成すること
以外は、実施例1と同様にして、積層型光電変換素子か
らなる積層型太陽電池を作製し、光エネルギーの変換効
率を測定した。得られた結果を表5に示す。
ず、中間層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成すること
以外は、実施例1と同様にして、積層型光電変換素子か
らなる積層型太陽電池を作製し、光エネルギーの変換効
率を測定した。得られた結果を表5に示す。
【0079】比較例2
第1光電変換素子層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成
し、中間層の光入射側の表面に凹凸を形成しない(平坦
のままにする)こと以外は、実施例1と同様にして、積
層型光電変換素子からなる積層型太陽電池を作製し、光
エネルギーの変換効率を測定した。得られた結果を表5
に示す。
し、中間層の光入射側の表面に凹凸を形成しない(平坦
のままにする)こと以外は、実施例1と同様にして、積
層型光電変換素子からなる積層型太陽電池を作製し、光
エネルギーの変換効率を測定した。得られた結果を表5
に示す。
【0080】
【表5】
【0081】表5の結果から、第1光電変換素子層およ
び中間層の光入射側の各表面に凹凸を形成することによ
り、より高い短絡電流密度が得られることがわかる。実
施例1の積層型太陽電池は2つの光電変換素子を有する
ものであるが、さらに複数の光電変換素子を有する積層
型太陽電池においても同様の効果が期待できる。
び中間層の光入射側の各表面に凹凸を形成することによ
り、より高い短絡電流密度が得られることがわかる。実
施例1の積層型太陽電池は2つの光電変換素子を有する
ものであるが、さらに複数の光電変換素子を有する積層
型太陽電池においても同様の効果が期待できる。
【0082】実施例2
図2に示す本発明の積層型光電変換素子からなる積層型
太陽電池を作製し、評価した。図2は本発明の積層型光
電変換素子の一例を示す概略断面図であり、光入射の反
対側から、支持基板27、第1電極層21、第1光電変
換素子層22、中間層23、第2光電変換素子層24、
第2電極層25および櫛形電極26が順次積層され、第
1光電変換素子層2および中間層3の光入射側の表面に
凹凸が形成されている。図中、矢印は光を表す。
太陽電池を作製し、評価した。図2は本発明の積層型光
電変換素子の一例を示す概略断面図であり、光入射の反
対側から、支持基板27、第1電極層21、第1光電変
換素子層22、中間層23、第2光電変換素子層24、
第2電極層25および櫛形電極26が順次積層され、第
1光電変換素子層2および中間層3の光入射側の表面に
凹凸が形成されている。図中、矢印は光を表す。
【0083】支持基板27として、ガラス基板(コーニ
ング社製、型番:7059)を用意し、これを純水で洗
浄した。次いで、電子ビーム蒸着法により支持基板27
上に銀および酸化亜鉛(ZnO)を順次堆積して、第1
電極層21を形成した。具体的には、蒸着装置に支持基
板27を設置し、180℃に加熱した後、ターゲットで
ある純銀に電子ビームを照射して、膜厚100nmの銀
を堆積した。さらに、基板温度を220℃に加熱した
後、42sccmの酸素を流量制御すると共に、ターゲ
ットである酸化亜鉛に電子ビームを照射して、膜厚50
nmの酸化亜鉛を堆積し、第1電極層21を形成した。
ング社製、型番:7059)を用意し、これを純水で洗
浄した。次いで、電子ビーム蒸着法により支持基板27
上に銀および酸化亜鉛(ZnO)を順次堆積して、第1
電極層21を形成した。具体的には、蒸着装置に支持基
板27を設置し、180℃に加熱した後、ターゲットで
ある純銀に電子ビームを照射して、膜厚100nmの銀
を堆積した。さらに、基板温度を220℃に加熱した
後、42sccmの酸素を流量制御すると共に、ターゲ
ットである酸化亜鉛に電子ビームを照射して、膜厚50
nmの酸化亜鉛を堆積し、第1電極層21を形成した。
【0084】次いで、プラズマCVD法により、電気的
な導電型がそれぞれn層、i層およびp層である結晶性
シリコン薄膜を第1電極層21上に連続形成して、第1
光電変換素子層22を得た。具体的には、平行平板型プ
ラズマCVD装置に、第1電極層21を形成した支持基
板27を設置し、表6に示す条件で加熱した後、基板と
カソード間に高周波電力を印加し、プラズマを発生させ
て、結晶性シリコン薄膜を形成した。これにより、光入
射側の表面に、Ryが約1μmである凹凸が一様に形成
された第1光電変換素子層22が得られた。
な導電型がそれぞれn層、i層およびp層である結晶性
シリコン薄膜を第1電極層21上に連続形成して、第1
光電変換素子層22を得た。具体的には、平行平板型プ
ラズマCVD装置に、第1電極層21を形成した支持基
板27を設置し、表6に示す条件で加熱した後、基板と
カソード間に高周波電力を印加し、プラズマを発生させ
て、結晶性シリコン薄膜を形成した。これにより、光入
射側の表面に、Ryが約1μmである凹凸が一様に形成
された第1光電変換素子層22が得られた。
【0085】
【表6】
【0086】次いで、実施例1と同様にして、光入射側
の表面に凹凸を有する中間層23、第2光電変換素子層
24、第2電極層25および櫛形電極26を形成し、本
発明の積層型光電変換素子を得た。
の表面に凹凸を有する中間層23、第2光電変換素子層
24、第2電極層25および櫛形電極26を形成し、本
発明の積層型光電変換素子を得た。
【0087】以上のようにして作製した積層型光電変換
素子からなる積層型太陽電池に、AAMl.5、100
mW/cm2の疑似光を照射した状態で光エネルギーの
変換効率を測定した。得られた結果を表7に示す。
素子からなる積層型太陽電池に、AAMl.5、100
mW/cm2の疑似光を照射した状態で光エネルギーの
変換効率を測定した。得られた結果を表7に示す。
【0088】比較例3
第1光電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を形成せ
ず、中間層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成すること
以外は、実施例1と同様にして、積層型光電変換素子か
らなる積層型太陽電池を作製し、光エネルギーの変換効
率を測定した。得られた結果を表7に示す。
ず、中間層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成すること
以外は、実施例1と同様にして、積層型光電変換素子か
らなる積層型太陽電池を作製し、光エネルギーの変換効
率を測定した。得られた結果を表7に示す。
【0089】比較例4
第1光電変換素子層の光入射側の表面にのみ凹凸を形成
し、中間層の光入射側の表面に凹凸を形成しない(平坦
のままにする)こと以外は、実施例1と同様にして、積
層型光電変換素子からなる積層型太陽電池を作製し、光
エネルギーの変換効率を測定した。得られた結果を表7
に示す。
し、中間層の光入射側の表面に凹凸を形成しない(平坦
のままにする)こと以外は、実施例1と同様にして、積
層型光電変換素子からなる積層型太陽電池を作製し、光
エネルギーの変換効率を測定した。得られた結果を表7
に示す。
【0090】
【表7】
【0091】表7の結果から、第1光電変換素子層およ
び中間層の光入射側の各表面に凹凸を形成することによ
り、より高い短絡電流密度が得られることがわかる。実
施例2の積層型太陽電池は2つの光電変換素子を有する
ものであるが、さらに複数の光電変換素子を有する積層
型太陽電池においても同様の効果が期待できる。
び中間層の光入射側の各表面に凹凸を形成することによ
り、より高い短絡電流密度が得られることがわかる。実
施例2の積層型太陽電池は2つの光電変換素子を有する
ものであるが、さらに複数の光電変換素子を有する積層
型太陽電池においても同様の効果が期待できる。
【0092】
【発明の効果】本発明の積層型光電変換素子は、第1光
電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を有し、かつ中間
層の光入射側の表面にも、前記凹凸よりも平均高低差
(Ry)の小さい凹凸を有することにより、外部電流密
度が増加し、単位面積当たりの発電量が向上するので、
発電コストの低減を促することができる。
電変換素子層の光入射側の表面に凹凸を有し、かつ中間
層の光入射側の表面にも、前記凹凸よりも平均高低差
(Ry)の小さい凹凸を有することにより、外部電流密
度が増加し、単位面積当たりの発電量が向上するので、
発電コストの低減を促することができる。
【図1】本発明の積層型光電変換素子の一例を示す概略
断面図である(実施例1)。
断面図である(実施例1)。
【図2】本発明の積層型光電変換素子の一例を示す概略
断面図である(実施例2)。
断面図である(実施例2)。
【図3】予備実験に用いた、光電変換素子評価用の積層
型光電変換素子の概略断面図である。
型光電変換素子の概略断面図である。
【図4】予備実験に用いた、第2光電変換素子層評価用
の積層型光電変換素子の概略断面図である。
の積層型光電変換素子の概略断面図である。
【図5】予備試験に用いた、光電変換素子評価用の積層
型光電変換素子の概略断面図である。
型光電変換素子の概略断面図である。
【図6】予備実験に用いた、第2光電変換素子層評価用
の積層型光電変換素子の概略断面図である。
の積層型光電変換素子の概略断面図である。
1、21、31、41、51、61 第1電極層
2、22、32、52 第1光電変換素子層
3、23、33、43、53、63 中間層
4、24、34、44、54、64 第2光電変換素子
層 5、25、35、45、55、65 第2電極層 6、26、36、46、56、66 櫛形電極 27 支持基板 48、68 シリコン基板
層 5、25、35、45、55、65 第2電極層 6、26、36、46、56、66 櫛形電極 27 支持基板 48、68 シリコン基板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中野 孝紀
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ
ャープ株式会社内
(72)発明者 楊 民挙
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ
ャープ株式会社内
(72)発明者 小松 雄爾
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ
ャープ株式会社内
Fターム(参考) 5F051 AA02 AA05 AA16 CA16 CB15
CB20 DA04 DA16 DA18 FA06
FA17 GA04 GA15
Claims (9)
- 【請求項1】 第1電極層と光入射側の第2電極層とに
挟持された少なくとも2層の光電変換素子層および少な
くとも1層の中間層からなる積層型光電変換素子におい
て、光電変換素子層に挟持された中間層および該中間層
の第1電極側に隣接する光電変換素子層がそれらの光入
射側の各表面に凹凸を有し、かつ前記光電変換素子層が
前記中間層より大きい平均高低差の凹凸を有することを
特徴とする積層型光電変換素子。 - 【請求項2】 中間層の第1電極側に隣接する光電変換
素子層が、その光入射側の表面に平均高低差1〜100
μmの凹凸を有する請求項1に記載の積層型光電変換素
子。 - 【請求項3】 中間層の第1電極側に隣接する光電変換
素子層が、その光入射側の表面にエッチングにより形成
されてなる凹凸を有する請求項1または2に記載の積層
型光電変換素子。 - 【請求項4】 光電変換素子層に挟持された中間層が、
その光入射側の表面に平均高低差0.1〜0.7μmの
凹凸を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の積層
型光電変換素子。 - 【請求項5】 光電変換素子層に挟持された中間層が、
その光入射側の表面にエッチングにより形成されてなる
凹凸を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の積層
型光電変換素子 - 【請求項6】 光電変換素子層に挟持された中間層が、
導電性酸化物から形成されている請求項1〜5のいずれ
か1つに記載の積層型光電変換素子。 - 【請求項7】 導電性酸化物が、酸化亜鉛である請求項
6に記載の積層型光電変換素子。 - 【請求項8】 中間層の第1電極側に隣接する光電変換
素子層が結晶性シリコン基板から構成され、中間層の第
2電極側に隣接する光電変換素子層が非晶質シリコンか
ら構成されてなる請求項1〜7のいずれか1つに記載の
積層型光電変換素子。 - 【請求項9】 積層型光電変換素子が、支持基板、第1
電極層、第1光電変換素子層、中間層、第2光電変換素
子層および光入射側の第2電極層が順次積層された構造
である請求項1〜8のいずれか1つに記載の積層型光電
変換素子。
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