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JP2003068196A - スペーサアッセンブリの製造方法、スペーサアッセンブリの製造装置、およびこのスペーサアッセンブリを備えた画像表示装置の製造方法 - Google Patents

スペーサアッセンブリの製造方法、スペーサアッセンブリの製造装置、およびこのスペーサアッセンブリを備えた画像表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2003068196A
JP2003068196A JP2001256312A JP2001256312A JP2003068196A JP 2003068196 A JP2003068196 A JP 2003068196A JP 2001256312 A JP2001256312 A JP 2001256312A JP 2001256312 A JP2001256312 A JP 2001256312A JP 2003068196 A JP2003068196 A JP 2003068196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
grid
openings
molding die
assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001256312A
Other languages
English (en)
Inventor
Daiji Hirozawa
大二 廣澤
Yukinori Ueda
行紀 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001256312A priority Critical patent/JP2003068196A/ja
Publication of JP2003068196A publication Critical patent/JP2003068196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】形状の安定したスペーサを確実に形成できるス
ペーサアッセンブリの製造方法、スペーサアッセンブリ
の製造装置、および画像表示装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】SEDのスペーサアッセンブリを製造する
場合、複数のビーム通過孔および複数のスペーサ開孔を
有するグリッド24の第1面に第1成形型32を密着さ
せて第2面に第2成形型33を密着させ、各成形型内に
スペーサ形成材料を充填して硬化させた集積組立体40
を、第1成形型32の外面がマグネット吸着板65の上
面65bに面接するように磁力により吸着させ、第2成
形型33の外面に負圧を生じるバキューム吸着板77を
吸着させる。そして、ストリップバー81を下降させつ
つ、バキューム吸着板77を上昇させ、第2成形型33
の内面とグリッド24の第2面24bとを剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表面伝導型電子
放出装置(以下、SEDと称する)などの画像表示装置
に用いられるスペーサアッセンブリの製造方法、スペー
サアッセンブリの製造装置、およびこのスペーサアッセ
ンブリを備えた画像表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像表示装置としてフィールドエ
ミッションディスプレイ(FED)や、プラズマディス
プレイ(PDP)等が知られている。また、FEDの一
種として、SEDの開発が進められている。
【0003】このSEDは、所定の隙間を置いて対向配
置されたフェースプレートおよびリアプレートを有し、
これらのプレートは、矩形枠状の側壁を介して周縁部を
互いに接合するとともに内部を真空にすることにより真
空外囲器を構成している。フェースプレートの内面には
3色の蛍光体層が形成され、リアプレートの内面には、
蛍光体を励起する電子放出源として、画素毎に対応する
多数のエミッタが配列されている。各エミッタは、電子
放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の電極等
で構成されている。
【0004】また、両プレート間には板状のグリッドが
配設されている。このグリッドには、エミッタに対して
整列した位置関係で多数のビーム通過孔が形成されてい
るとともに、フェースプレートおよびリアプレートの内
面に当接することでプレート間の隙間を維持するための
複数の柱状のスペーサが設けられている。
【0005】しかして、各エミッタから放出された電子
ビームが、グリッドの対応するビーム通過孔を通り所望
の蛍光体層上に収束され、蛍光体が励起発光されて画像
が表示されるようになっている。
【0006】上記SEDにおいて、フェースプレート、
リアプレート、および枠状の側壁によって閉塞された空
間、すなわち真空外囲器の内部には、高い真空度が要求さ
れている。真空度が低いと、エミッタの寿命、ひいては、
装置の寿命が低下してしまう。このため、フェースプレ
ートとリアプレートの間には、上述したグリッドに複数
の柱状のスペーサを形成したスペーサアッセンブリが配
置されており、大気圧によりフェースプレートやリアプ
レートが破壊されることを防止している。このスペーサ
アッセンブリを製造する際、複数のスペーサは、グリッ
ドの多数のビーム通過孔の間に形成された複数のスペー
サ開孔に形成される。このため、グリッドの複数のスペ
ーサ開孔に対応した位置関係で複数の貫通した開孔を有
する2枚の金型が用意される。各貫通孔の形状は、スペ
ーサ開孔に形成されるスペーサの形状と一致する。そし
て、スペーサ開孔と貫通孔が整列するように、グリッド
の両面に2枚の金型を密着させ、整列したスペーサ開孔
と貫通孔内にペースト状のスペーサ形成材料を充填す
る。さらに、充填したスペーサ形成材料を硬化させた
後、グリッドの両面から2枚の金型を剥離し、スペーサ
のみがグリッドのスペーサ開孔から突出した状態で柱状
に形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
整列した貫通孔およびスペーサ開孔へスペーサ形成材料
を充填する際、グリッドと2枚の金型が完全に密着して
いないと、グリッドと金型との間に不所望に形成される
隙間にスペーサ形成材料が入り込んでしまう場合があ
る。この場合、グリッドに形成されるスペーサの形状が
不安定になるばかりか、最悪の場合、グリッドの上述し
た多数のビーム通過孔にスペーサ形成材料が入り込んで
しまい、ビームを通過させるためのビーム通過孔を塞い
でしまう問題が生じる。また、スペーサ形成材料がグリ
ッドと金型との間の接着剤として機能し、スペーサを硬
化させた後、グリッドと金型を剥離するのが極めて困難
になる。上述したグリッドや金型は、比較的薄い板状に
形状されているため、両者を密着させるための十分な平
面度を得ることは困難であり、両者を十分に密着させな
いと、スペーサ形成材料が硬化する前にグリッドと金型
との間に部分的に隙間が生じ、毛細管現象によりスペー
サ形成材料がこの隙間に流れ込んでしまうことになる。
【0008】また、グリッドの複数のスペーサ開孔に形
成したスペーサが硬化した後、グリッドの両面から金型
を剥離する際、どちらの金型が先に剥離されるかわから
ないため、グリッドが不所望に変形してスペーサ開孔に
形成したスペーサを破損してしまう問題が生じていた。
【0009】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、形状の安定したスペーサを確実に形成
できるスペーサアッセンブリの製造方法、スペーサアッ
センブリの製造装置、およびこのスペーサアッセンブリ
を備えた画像表示装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスペーサアッセンブリの製造方法による
と、複数のビーム通過孔を有した板状のグリッドと、こ
のグリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサと、を
備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサアッセンブ
リを製造する方法であって、上記ビーム通過孔およびこ
れらビーム通過孔間に位置した複数のスペーサ開孔を有
した板状のグリッドを用意し、上記複数のスペーサ開孔
に対応した複数の第1の開孔を有する板状の第1成形型
を用意し、上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第
2の開孔を有する板状の第2成形型を用意し、上記グリ
ッドの複数のスペーサ開孔と上記第1成形型の複数の第
1の開孔と上記第2成形型の複数の第2の開孔とがそれ
ぞれ整列した状態に配置されるように、上記グリッドの
第1面に上記第1成形型を密着させるとともに該グリッ
ドの第2面に上記第2成形型を密着させて集積組立体を
構成し、この集積組立体をその集積方向両側から挟持す
るように、上記第1成形型の外側および第2成形型の外
側で互いに対向する複数対の挟圧部材を用意し、これら
複数対の挟圧部材のうち第1グループの挟圧部材を用い
て上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上記第
1グループの挟圧部材の間から、上記整列された複数の
第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第
2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記第1グル
ープとは別の第2グループの挟圧部材を用いて上記集積
組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上記第1グループ
の挟圧部材による挟圧保持状態を解除し、上記第2グル
ープの挟圧部材の間から、上記整列された複数の第1の
開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第2の開
孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記充填されたスペ
ーサ形成材料を硬化させて上記グリッドの第1および第
2面上にそれぞれ複数の柱状のスペーサを一体的に形成
する。
【0011】上記発明によると、整列された複数の第1
の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第2の
開孔内にスペーサ形成材料を充填する際、第1および第
2グループの挟圧部材の少なくとも一方により集積組立
体を挟圧保持するため、第1成形型、グリッド、第2成
形型の間に隙間が形成されることがなく、グリッドの両
面に形成されるスペーサの形状を安定させることができ
る。また、スペーサ形成材料により部材同士が不所望に
接着されることがなく、第1および第2成形型をグリッ
ドから容易に剥離できる。
【0012】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造方法によると、複数のビーム通過孔を有した板状のグ
リッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のス
ペーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペー
サアッセンブリを製造する方法であって、上記ビーム通
過孔およびこれらビーム通過孔間に位置した複数のスペ
ーサ開孔を有した板状のグリッドを用意し、上記複数の
スペーサ開孔に対応した複数の第1の開孔を有する板状
の第1成形型を用意し、上記複数のスペーサ開孔に対応
した複数の第2の開孔を有する板状の第2成形型を用意
し、上記グリッドの複数のスペーサ開孔と上記第1成形
型の複数の第1の開孔と上記第2成形型の複数の第2の
開孔とがそれぞれ整列した状態に配置されるように、上
記グリッドの第1面に上記第1成形型を密着させるとと
もに該グリッドの第2面に上記第2成形型を密着させて
集積組立体を構成し、この集積組立体をその集積方向両
側から挟持するように、上記第1成形型の外側および第
2成形型の外側に、上記集積方向と直交する第1の方向
に延び且つ該集積方向および第1の方向に直交する第2
の方向に所定間隔ずつ離間して互いに略平行に配設され
た複数対の挟圧部材を用意し、これら複数対の挟圧部材
のうち互いに隣接しない第1グループの挟圧部材を用い
て上記集積組立体をその集積方向に挟圧保持し、上記第
1グループの挟圧部材の間から、上記整列された複数の
第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第
2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記第1グル
ープとは別の互いに隣接しない第2グループの挟圧部材
を用いて上記集積組立体をその集積方向に挟圧保持し、
上記第1グループの挟圧部材による挟圧保持状態を解除
し、上記第2グループの挟圧部材の間から、上記整列さ
れた複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、およ
び複数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上
記充填されたスペーサ形成材料を硬化させて上記グリッ
ドの第1および第2面上にそれぞれ複数の柱状のスペー
サを一体的に形成する。
【0013】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造方法によると、複数のビーム通過孔を有する板状のグ
リッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のス
ペーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペー
サアッセンブリを製造する方法であって、上記グリッド
の第1面に複数のスペーサを形成するための第1成形型
を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に複数のスペー
サを形成するための第2成形型を密着させ、第1成形型
内および第2成形型内にスペーサ形成材料を充填し、充
填したスペーサ形成材料を硬化させて複数のスペーサを
形成した状態の集積組立体を製造し、この集積組立体の
上記第1成形型の外面に第1吸着部材を面接させて磁界
を生じさせ、上記第1成形型およびグリッドを上記第1
吸着部材に吸着させ、且つ上記第2成形型の外面に第2
吸着部材を面接させて該第2成形型の外面に負圧を生じ
させ、上記第2成形型を上記第2吸着部材に吸着させ、
上記第1および第2吸着部材を離間させて上記第2成形
型の内面と上記グリッドの第2面とを剥離し、上記グリ
ッドの第1面と上記第1成形型の内面とを剥離する。
【0014】上記発明によると、第1成形型およびグリ
ッドを磁力により第1吸着部材に吸着させ、第2成形型
を負圧により第2吸着部材に吸着させた状態で、第1お
よび第2吸着部材を離間させるため、第1成形型とグリ
ッドが剥離されることなく、第2成形型をグリッドから
剥離できる。これにより、第2成形型を剥離する際にグ
リッドが変形することを防止でき、グリッドの変形に伴
うスペーサの破壊を防止でき、スペーサを確実に形成で
きる。
【0015】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造方法によると、複数のビーム通過孔を有する板状のグ
リッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のス
ペーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペー
サアッセンブリを製造する方法であって、上記グリッド
の第1面に複数のスペーサを形成するための第1成形型
を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に複数のスペー
サを形成するための第2成形型を密着させ、第1成形型
および第2成形型にスペーサ形成材料を充填し、充填し
たスペーサ形成材料を硬化させて複数のスペーサを形成
した状態の集積組立体を製造し、この集積組立体の上記
第2成形型の外面に第1吸着機構を面接させて磁界を生
じさせ、上記第2成形型およびグリッドを上記第1吸着
機構に吸着させ、且つ上記第1成形型の外面に第2吸着
機構を面接させて該第1成形型の外面に負圧を生じさ
せ、上記第1成形型を上記第2吸着機構に吸着させ、上
記第1および第2吸着機構を離間させて上記第1成形型
の内面と上記グリッドの第1面とを剥離し、上記第2吸
着機構から上記第1成形型を取り外した後、露出された
上記グリッドの第1面に上記第2吸着機構を面接させて
磁界を生じさせ、上記グリッドを上記第2吸着機構に吸
着させ、且つ上記第1吸着機構から上記第2成形型の外
面に負圧を生じさせて上記第2成形型を上記第1吸着機
構に吸着させ、上記第2吸着機構を第1吸着機構から離
間させて上記第2成形型の内面とグリッドの第2面とを
剥離する。
【0016】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造装置は、複数のビーム通過孔を有した板状のグリッド
と、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサ
と、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサアッ
センブリを製造する装置であって、上記ビーム通過孔お
よびこれらビーム通過孔間に位置した複数のスペーサ開
孔を有した板状のグリッドの第1面に、上記複数のスペ
ーサ開孔に対応した複数の第1の開孔を有する板状の第
1成形型を上記複数の第1の開孔が上記複数のスペーサ
開孔とそれぞれ整列するように密着させて、上記グリッ
ドの第2面に、上記複数のスペーサ開孔に対応した複数
の第2の開孔を有する板状の第2成形型を上記複数の第
2の開孔が上記複数のスペーサ開孔とそれぞれ整列する
ように密着させた集積組立体を、その集積方向両側から
挟持するように、上記第1成形型の外側および第2成形
型の外側で互いに対向する位置に設けられた複数対の挟
圧部材と、これら複数対の挟圧部材の間から上記整列さ
れた複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、およ
び複数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填するた
めの充填部材と、を有し、上記複数対の挟圧部材のうち
第1グループの挟圧部材を用いて上記集積組立体を上記
集積方向に挟圧保持し、上記第1グループの挟圧部材の
間から上記充填部材を作用させて、上記整列された複数
の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の
第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記第1グ
ループとは別の第2グループの挟圧部材を用いて上記集
積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上記第1グルー
プの挟圧部材による挟圧保持状態を解除し、上記第2グ
ループの挟圧部材の間から上記充填部材を作用させて、
上記整列された複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開
孔内、および複数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を
充填する。
【0017】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造装置は、複数のビーム通過孔を有した板状のグリッド
と、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサ
と、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサアッ
センブリを製造する装置であって、上記ビーム通過孔お
よびこれらビーム通過孔間に位置した複数のスペーサ開
孔を有した板状のグリッドの第1面に、上記複数のスペ
ーサ開孔に対応した複数の第1の開孔を有する板状の第
1成形型を上記複数の第1の開孔が上記複数のスペーサ
開孔とそれぞれ整列するように密着させて、上記グリッ
ドの第2面に、上記複数のスペーサ開孔に対応した複数
の第2の開孔を有する板状の第2成形型を上記複数の第
2の開孔が上記複数のスペーサ開孔とそれぞれ整列する
ように密着させた集積組立体を、その集積方向両側から
挟持するように、上記第1成形型の外側および第2成形
型の外側で、上記集積方向と直交する第1の方向に延び
且つ該集積方向および第1の方向に直交する第2の方向
に所定間隔ずつ離間して互いに略平行に配設された複数
対の挟圧部材と、これら複数対の挟圧部材の間から上記
整列された複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔
内、および複数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充
填するための充填部材と、を有し、上記複数対の挟圧部
材のうち互いに隣接しない第1グループの挟圧部材を用
いて上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上記
第1グループの挟圧部材の間から上記充填部材を作用さ
せて、上記整列された複数の第1の開孔内、複数のスペ
ーサ開孔内、および複数の第2の開孔内にスペーサ形成
材料を充填し、上記第1グループとは別の互いに隣接し
ない第2グループの挟圧部材を用いて上記集積組立体を
上記集積方向に挟圧保持し、上記第1グループの挟圧部
材による挟圧保持状態を解除し、上記第2グループの挟
圧部材の間から上記充填部材を作用させて、上記整列さ
れた複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、およ
び複数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填する。
【0018】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造装置は、複数のビーム通過孔を有する板状のグリッド
と、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサ
と、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサアッ
センブリを製造する装置であって、上記グリッドの第1
面に複数のスペーサを形成するための第1成形型を密着
させ、且つ上記グリッドの第2面に複数のスペーサを形
成するための第2成形型を密着させ、第1成形型内およ
び第2成形型内にスペーサ形成材料を充填し、充填した
スペーサ形成材料を硬化させて複数のスペーサを形成し
た状態の集積組立体の上記第1成形型の外面に面接し、
磁界を生じさせてその磁力により上記第1成形型および
グリッドを吸着させる第1吸着部材と、上記集積組立体
の上記第2成形型の外面に面接し、該第2成形型の外面
に負圧を生じさせて上記第2成形型を吸着させる第2吸
着部材と、上記第1および第2吸着部材を上記集積組立
体の集積方向に離間させて上記第2成形型の内面と上記
グリッドの第2面とを剥離する剥離機構と、を備えてい
る。
【0019】また、本発明のスペーサアッセンブリの製
造装置は、複数のビーム通過孔を有する板状のグリッド
と、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサ
と、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサアッ
センブリを製造する装置であって、上記グリッドの第1
面に複数のスペーサを形成するための第1成形型を密着
させ、且つ上記グリッドの第2面に複数のスペーサを形
成するための第2成形型を密着させ、第1成形型内およ
び第2成形型内にスペーサ形成材料を充填し、充填した
スペーサ形成材料を硬化させて複数のスペーサを形成し
た状態の集積組立体の上記第2成形型の外面に面接し、
磁界を生じさてその磁力により上記第2成形型およびグ
リッドを吸着させるとともに、上記第2成形型の外面に
負圧を生じさせて該外面を吸着させる第1吸着機構と、
上記集積組立体の上記第1成形型の外面に面接し、該第
1成形型の外面に負圧を生じさせて該外面を吸着させる
とともに、上記第1成形型を剥離した後、露出した上記
グリッドの第1面に面接し、磁界を生じさせてその磁力
により上記グリッドを吸着させる第2吸着機構と、磁界
により上記第2成形型およびグリッドを吸着せしめた第
1吸着機構と負圧により上記第1成形型を吸着せしめた
第2吸着機構とを離間させて上記第1成形型の内面と上
記グリッドの第1面とを剥離し、且つ負圧により上記第
2成形型を吸着せしめた第1吸着機構と磁界により上記
グリッドを吸着せしめた第2吸着機構とを離間させて上
記第2成形型の内面とグリッドの第2面とを剥離する剥
離機構と、を備えている。
【0020】また、本発明の画像表示装置の製造方法に
よると、内面に蛍光体層が形成された第1パネルと、こ
の第1パネルの内面と所定の隙間を置いて対向配置され
ているとともに上記蛍光体層を励起する励起手段が設け
られた第2パネルと、上記第1および第2パネルの間に
設けられたスペーサアッセンブリと、を備え、上記スペ
ーサアッセンブリは、上記励起手段に対応した複数のビ
ーム通過孔を有する板状のグリッドと、このグリッド上
に設けられた複数の柱状のスペーサと、を備えている画
像表示装置の製造方法であって、蛍光体層が形成された
第1パネル、および励起手段が設けられた第2パネルを
用意し、上述した製造方法により製造されたスペーサア
ッセンブリを用意し、上記第1および第2パネル間に上
記スペーサアッセンブリを配置した後、上記第1および
第2パネル同士を接合して封止し、内部を真空にする。
【0021】さらに、本発明の画像表示装置の製造方法
によると、内面に蛍光体層が形成された第1パネルと、
この第1パネルの内面と所定の隙間を置いて対向配置さ
れているとともに上記蛍光体層を励起する励起手段が設
けられた第2パネルと、上記第1および第2パネルの間
に設けられたスペーサアッセンブリと、を備え、上記ス
ペーサアッセンブリは、上記励起手段に対応した複数の
ビーム通過孔を有する板状のグリッドと、このグリッド
上に設けられた複数の柱状のスペーサと、を備えている
画像表示装置の製造方法であって、真空にした空間を用
意し、この空間内に、蛍光体層が形成された第1パネ
ル、および励起手段が設けられた第2パネルを用意し、
上記空間内に、上述した製造方法により製造されたスペ
ーサアッセンブリを用意し、上記第1および第2パネル
間に上記スペーサアッセンブリを配置した後、上記第1
および第2パネル同士を接合して封止する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明を、画像表示装置として表面伝導型電子放出装置
(以下、SEDと称する)に用いるスペーサアッセンブ
リの製造方法に適用した実施の形態について詳細に説明
する。まず、SEDについて説明する。図1ないし図3
に示すように、SEDは、透明な絶縁基板としてそれぞ
れ矩形状のガラスからなるリアプレート10およびフェ
ースプレート12を備え、これらのプレートは約1.5
〜3.0mmの間隔を置いて対向配置されている。リア
プレート10は、フェースプレート12よりも僅かに大
きな寸法に形成されている。そして、リアプレート10
およびフェースプレート12は、ガラスからなる矩形枠
状の側壁14を介して周縁部同志が接合され、偏平な矩
形状の真空外囲器15を構成している。
【0023】フェースプレート12の内面には蛍光体ス
クリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン
16は、赤、青、緑の蛍光体層16a、および蛍光体層
間に位置した黒色着色層16bを並べて構成されてい
る。これらの蛍光体層16aはストライプ状あるいはド
ット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16
上には、アルミニウム等からなるメタルバック17が形
成されている。なお、フェースプレート12と蛍光体ス
クリーン16との間に、例えばITOからなる透明導電
膜あるいはカラーフィルタ膜を設けてもよい。
【0024】リアプレート10の内面には、蛍光体層1
6aを励起する電子放出源として、それぞれ電子ビーム
を放出する多数の電子放出素子18が設けられている。
これらの電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列
および複数行に配列されている。各電子放出素子18
は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印
加する図示しない一対の素子電極等で構成されている。
また、リアプレート10上には、電子放出素子18に電
圧を印加するための図示しない多数本の配線がマトリッ
ク状に設けられている。
【0025】接合部材として機能する側壁14は、例え
ば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、
リアプレート10の周縁部およびフェースプレート12
の周縁部に封着され、フェースプレートおよびリアプレ
ート同志を接合している。
【0026】また、図2および図3に示すように、SE
Dは、リアプレート10およびフェースプレート12の
間に配設されたスペーサアッセンブリ22を備えてい
る。このスペーサアッセンブリ22は、板状のグリッド
24と、グリッドの両面に一体的に立設された複数の柱
状のスペーサ30a、30bと、を備えている。
【0027】詳細に述べると、グリッド24は、フェー
スプレート12の内面に対向した第1面24aおよびリ
アプレート10の内面に対向した第2面24bを有し、
これらのプレート10、12と平行に配置されている。
そして、グリッド24には、エッチング等により多数の
ビーム通過孔26および複数のスペーサ開孔28が形成
されている。ビーム通過孔26は、それぞれ電子放出素
子18に対向して設けられており、スペーサ開孔28
は、それぞれビーム通過孔間に位置し所定のピッチで設
けられている。
【0028】グリッド24は、例えば鉄−ニッケル系の
金属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されてい
るとともに、その表面には、金属板を構成する元素から
なる酸化膜、例えば、Fe3O4、NiFe3O4から
なる酸化膜が形成されている。また、ビーム通過孔26
は、0.15〜0.25mm×0.20〜0.40mm
の矩形状に形成され、スペーサ開孔28は直径が約0.
1〜0.2mmの略円形に形成されている。
【0029】グリッド24の第1面24a上には、各ス
ペーサ開孔28に重ねて第1スペーサ30aが一体的に
立設され、その延出端は、メタルバック17および蛍光
体スクリーン16の黒色着色層16bを介してフェース
プレート12の内面に当接している。また、グリッド2
4の第2面24b上には、各スペーサ開孔28に重ねて
第2スペーサ30bが一体的に立設され、その延出端
は、リアプレート10の内面に当接している。そして、
各スペーサ開孔28、第1および第2スペーサ30a、
30bは互いに整列して位置し、第1および第2スペー
サ30a、30bはこのスペーサ開孔28を介して互い
に一体的に連結されている。
【0030】第1および第2スペーサ30a、30bの
各々は、グリッド24側からその延出端に向かって徐々
に径が小さくなる先細のテーパ形状、すなわち、より詳
細には略円錐台形状に形成されている。
【0031】例えば、各第1スペーサ30aは、グリッ
ド24側の端の径が約400μm、延出端側の径が約2
80μm、高さが約0.3〜0.5mmに形成され、ア
スペクト比(高さ/グリッド側端の径)は0.75〜
1.25となっている。
【0032】また、各第2スペーサ30bは、グリッド
24側の端径が約200μm、延出端側の径が約150
μm、高さが約1〜1.2mmに形成され、アスペクト
比は、5〜6となっている。
【0033】前述したように、各スペーサ開孔28の径
は約0.1〜0.2mmであり、第1スペーサ30aの
グリッド側端の径よりも十分に小さく、また、第2スペ
ーサ30bのグリッド側端の径とほぼ同一に設定されて
いる。そして、第1スペーサ30aおよび第2スペーサ
30bをスペーサ開孔28と同軸的に整列して一体的に
設けることにより、第1および第2スペーサはスペーサ
開孔28を通して互いに一体的に連結され、グリッド2
4と一体に形成されている。
【0034】上記のように構成されたスペーサアッセン
ブリ22のグリッド24は、図示しない電源から所定の
電圧が印加され、クロストークを防止するとともに各ビ
ーム通過孔26により対応する電子放出素子18から放
出された電子ビームを所望の蛍光体層上に収束する。ま
た、第1および第2スペーサ30a、30bは、フェー
スプレート12およびリアプレート10の内面に当接す
ることにより、これらのプレートに作用する大気圧荷重
を支持し、プレート間の間隔を所定値に維持している。
【0035】次に、上記のように構成されたスペーサア
ッセンブリ22、およびこれを備えたSEDの製造方法
について説明する。まず、スペーサアッセンブリ22の
製造方法について、その製造装置とともに、図4乃至図
8を参照して説明する。
【0036】スペーサアッセンブリ22の製造に先立っ
て、図4に示すように、所定寸法のグリッド24と、こ
のグリッド24とほぼ同一の寸法を有するとともに、グ
リッド24の両面に密着配置される矩形板状の第1およ
び第2成形型32、33を用意する。
【0037】グリッド24には予めフォトエッチングに
よりビーム通過孔26(図4では図示省略)、およびス
ペーサ開孔28を形成した後、外面全体を例えば、黒化
膜あるいは粒状の酸化物からなる酸化膜で被覆する。な
お、グリッド24としては、例えば、板厚0.1mmの
鉄−ニッケル系金属板を用いた。
【0038】また、第1成形型32には、それぞれグリ
ッド24のスペーサ開孔28に対応した複数の開孔34
を形成し、第2成形型33にも、それぞれグリッド24
のスペーサ開孔28に対応した複数の開孔35を形成す
る。尚、第1および第2成形型32、33の開孔34、
35の形状は、第1および第2スペーサ30a、30b
形状と一致する。
【0039】詳細に述べると、第1および第2成形型3
2、33は、厚さ0.3〜1.2mmの鉄−ニッケル系
金属板で構成されているとともに、それぞれテーパ状の
複数の開孔34、35が形成されている。これらの開孔
34、35は、エッチングあるいはレーザ照射によって
形成される。
【0040】また、第1および第2成形型32、33の
外面は、各開孔34、35の内周面も含めて、表面層に
よって被覆されている。この表面層は、後述するスペー
サ形成材料に対して剥離性を有しているとともに耐酸化
性を有し、例えば、Ni−Pとテフロン(登録商標)、酸
化物、窒化物、炭化物の微粒子との共析メッキ、あるい
は、Ni−PとW、Mo、Re等の高融点金属との共析
メッキにより形成されている。
【0041】次に、第1成形型32の内面32aを、各
開孔34の大径側がグリッド24の第1面24a側に位
置するように、グリッド24の第1面24aに密着さ
せ、かつ、各開孔34がグリッド24のスペーサ開孔2
8と同軸状に整列するように位置決めした状態に配置す
る。また、第2成形型33の内面33aを、各開孔34
の大径側がグリッド24の第2面24b側に位置するよ
うに、グリッド24の第2面24bに密着させ、かつ、
各開孔34がグリッド24のスペーサ開孔28と同軸状
に整列するように位置決めした状態に配置する。
【0042】さらに、このようにして第1成形型32、
グリッド24、および第2成形型33を集積した集積組
立体40を、その集積状態を維持したたまま、図5に示
すクランプ機構50にセットする。クランプ機構50
は、以下に説明するように、第1および第2成形型3
2、33間でグリッド24を挟圧保持し、両者の間で隙
間を生じさせないように機能する。
【0043】クランプ機構50は、集積組立体40を収
容可能な大きさの矩形の開孔51aを有する矩形板状の
枠体51を有する。枠体51の上面であって開孔51a
に臨む一端には、互いに所定距離離間して平行に設けら
れた第1グループの複数本の挟圧部材52(本実施の形
態では7本)それぞれの基端部を回動自在に支持した支
持ロッド53が延設されている。また、開孔51aを介
して支持ロッド53に対向した枠体51の上面には、上
記第1グループの隣接する挟圧部材52間に交互に配設
された第2グループの複数本の挟圧部材54(本実施の
形態では6本)の基端部を回動自在に支持した支持ロッ
ド55が延設されている。
【0044】また、枠体51の下面側には、第1グルー
プの挟圧部材52にそれぞれ対向する位置関係で配設さ
れた第1グループの複数本の挟圧部材56の基端部をそ
れぞれ回動自在に支持した支持ロッド57、および第2
グループの挟圧部材54にそれぞれ対向する位置関係で
配設された第2グループの複数本の挟圧部材58の基端
部をそれぞれ回動自在に支持した支持ロッド(図示せ
ず)が延設されている。
【0045】すなわち、枠体51の上面側および下面側
(集積組立体40の集積方向両側)に対をなして配設さ
れた第1グループの複数対の挟圧部材52、56は、集
積組立体40をその集積方向に挟圧保持する挟圧位置に
回動配置された状態で、集積方向と略直交する第1の方
向に延び、集積組立体40を挟んで対向して設けられた
第2グループの複数対の挟圧部材54、58は、その挟
圧位置に回動された状態で、上記第1の方向に延びてい
る。また、第1グループの挟圧部材52、56を支持し
た支持ロッド53、57、および第2グループの挟圧部
材54、58を支持した支持ロッド55(一方は図示せ
ず)は、上記集積方向および第1の方向にそれぞれ直交
する第2の方向に延びている。
【0046】さらに、枠体51の上面側に設けられた第
1、第2グループの複数本の挟圧部材52、54には、
集積組立体40の上面を押圧するための複数個の弾性部
材59が略等間隔で並べて設けられている。これによ
り、第1グループの複数対の挟圧部材52、56をその
挟圧位置(図示の位置)に回動して固定したとき、集積
組立体40が所定の押圧力でその集積方向に挟圧保持さ
れるとともに、第2グループの複数対の挟圧部材54、
58をその挟圧位置に回動して固定したときにも、集積
組立体40が所定の押圧力でその集積方向に挟圧保持さ
れることになる。
【0047】集積組立体40をクランプ機構50の枠体
51の開孔51a内にセットした後、第1グループの複
数対の挟圧部材52、56を用いて、集積組立体40を
挟圧保持する。つまり、グリッド24および第1、第2
成形型32、33が極めて薄い金属板により形成されて
いることから、グリッド24と第1、第2成形型が面接
する面の平面度を高めることは極めて困難であり、両者
の間には必然的に微小な隙間が形成されてしまう。この
隙間にスペーサ形成材料50が入り込むと、スペーサ3
0a、30bの形状が設計した寸法にならずに不安定に
なってしまう。このため、本発明では、この隙間を塞ぐ
べく、集積組立体40をその集積方向にしっかりと挟圧
保持するようにした。
【0048】この状態で、図4に示すように、第1グル
ープの挟圧部材の間から、整列した第1成形型32の開
孔34内、グリッド24のスペーサ開孔28内、および
第2成形型33の開孔35内に、図示しない充填部材に
より、ペースト状のスペーサ形成材料42充填する。ス
ペーサ形成材料50としては、例えば紫外線硬化型のバ
インダ(有機成分)およびガラスフィラーを含有したガ
ラスペーストを用いている。
【0049】このとき、スペーサ形成材料42が硬化す
る前に、スキージ状の掻き取りヘッド38により、第1
成形型32の開孔34からその外面32b側にはみ出し
たスペーサ形成材料を掻き取り、同様の掻き取りヘッド
38により、第2成形型33の開孔35からその外面3
3b側にはみ出したスペーサ形成材料を掻き取る。
【0050】続いて、第2グループの複数対の挟圧部材
54、58を用いて、集積組立体40を挟圧保持する。
このとき、第1グループの複数対の挟圧部材52、56
の間に第2グループの複数対の挟圧部材54、58が交
互に入れ子状に介在される。このようにして、第2グル
ープの複数対の挟圧部材54、58により集積組立体4
0を挟圧保持した後、第1グループの複数対の挟圧部材
52、56による挟圧保持状態を解除する。
【0051】そして、第2グループの挟圧部材の間か
ら、すなわち第1グループの挟圧部材が退避した位置か
ら、同様にして、図示しない充填部材により、第1成形
型32の開孔34内、グリッド24のスペーサ開孔28
内、および第2成形型33の開孔35内にペースト状の
スペーサ形成材料42を充填する。さらに、同様に、ス
ペーサ形成材料42が硬化する前に、スキージ状の掻き
取りヘッド38により、第1成形型32の外面32b側
にはみ出したスペーサ形成材料、および第2成形型33
の外面33b側にはみ出したスペーサ形成材料を掻き取
る。
【0052】このようにして、全ての孔、すなわち第1
成形型32の開孔34、グリッド24のスペーサ開孔2
8、および第2成形型33の開孔35にスペーサ形成材
料を充填した後、第1および第2成形型32、33の外
面32b、33b側から放射線として紫外線(UV)を
照射し、スペーサ形成材料をUV硬化させる。このよう
にスペーサ形成材料50をUV硬化させることにより、
グリッド24に対するスペーサ形成材料50の密着性
を、第1および第2成形型32、33に対するスペーサ
形成材料50の密着性よりも高くする。
【0053】続いて、グリッド24に第1および第2成
形型32、33を密着させた状態の集積組立体40を図
示しない加熱炉内で熱処理し、スペーサ形成材料42内
からバインダを飛ばした後、約500〜550℃で30
分〜1時間、スペーサ形成材料42を本焼成する。これ
により、グリッド24と一体の第1および第2スペーサ
30a、30bを形成する。
【0054】そして、第1および第2成形型32、3
3、グリッド24を所定温度まで冷却した後、グリッド
24の第1面24aと第1成形型32の内面32aを剥
離し、グリッド24の第2面24bと第2成形型33の
内面33aを剥離する。これにより、グリッド24上に
第1および第2スペーサ30a、30bが作り込まれ
た、図9に示すような、スペーサアッセンブリ22が完
成する。なお、第1および第2成形型32、33は繰り
返し使用することができる。
【0055】以上のように、第1グループの複数対の挟
圧部材52、56、および第2グループの複数対の挟圧
部材54、58のいずれかにより集積組立体40を挟圧
保持した状態でスペーサ形成材料42を充填して硬化さ
せるため、第1成形型32、グリッド24、および第2
成形型33の間に隙間が生じることがなく、各部材3
2、24、33間が不所望に接着されることがなく、ス
ペーサ形成材料がグリッド24のビーム通過孔26を塞
ぐことがなく、スペーサ30a、30bの形状を安定さ
せることができる。
【0056】ところで、上記のように第1および第2成
形型32、33をグリッド24の第1面24aおよび第
2面24bから剥離する際、グリッド24に対し各成形
型32、33をその集積方向に真っ直ぐに引き離すこと
が重要となる。逆に、各成形型32、33をグリッド2
4の面方向に真っ直ぐ引き剥がせない場合、グリッド2
4のスペーサ開孔28から立設されたスペーサ30a、
30bに各成形型32、33の開孔34、35の縁が接
触したりして、スペーサ30a、30bが破壊され易く
なる。
【0057】このため、本発明では、図6に示す剥離装
置60を用いて第1および第2成形型32、33をグリ
ッド24から真っ直ぐに引き剥がすようにした。ここ
で、図6乃至図8を参照して、第1および第2成形型3
2、33をグリッド24から剥離するための剥離装置6
0について説明する。
【0058】図6に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る剥離装置60は、安定した作業台61の水平
な天板61a上に設けられている。天板61a上には、
その対向する2つの長辺に沿って互いに平行に延びた2
本のレール62a、62bが取り付けられている。各レ
ール62a、62bには、それぞれスライダ63、64
が天板61aの長手方向に沿ってスライド自在に立設さ
れている。
【0059】また、天板61a上には、その磁力により
集積組立体40を吸着して保持固定するための矩形ブロ
ック状のマグネット吸着板65(第1吸着部材)が、そ
の長手軸が上記レール62a、62bと直交する姿勢で
固設されている。マグネット吸着板65は、少なくとも
集積組立体40を超える大きさを有する。尚、マグネッ
ト吸着板65の上面65bは略水平になっている。マグ
ネット吸着板65の一方の長辺65aには、後述するよ
うに、第1成形型32およびグリッド24を180°反
転させるための反転保持板66が、2つのヒンジ67
a、67bを介して回動自在に接続されている。反転保
持板66も、マグネット吸着板65と略同じ大きさに形
成されている。
【0060】反転保持板66は、マグネット吸着板65
を閉じる姿勢に回動された状態で、その内面66aとマ
グネット吸着板65の上面65bとの間に所定の隙間
(第1成形型32およびグリッド24を足した厚さに相
当)が形成されるように位置決めされて取り付けられて
いる。また、反転保持板66の回動の先端であってその
外面側には、反転保持板66をマグネット吸着板65に
対して開いた図示の姿勢に回動させたとき、反転保持板
66の内面66aが略水平になるような高さの、足部材
66bが取り付けられている。
【0061】また、マグネット吸着板65内には、図7
に示すように、複数の電磁石71が内蔵されている。各
電磁石71には給電装置72が接続されており、電磁石
に給電する電力量を調整可能となっている。つまり、マ
グネット吸着板65による吸着力は、任意に変更可能と
なっている。また、マグネット吸着板65には、残留磁
界を除去する消磁機能がある。さらに、マグネット吸着
板65の上面65bには、後述するように、第2成形型
33を剥離した後のグリッド24から立設された複数の
スペーサ30bを収容可能な複数の逃げ穴65cが整列
して形成されている。
【0062】反転保持板66内には、例えば、第1成形
型32およびグリッド24を消磁状態のマグネット吸着
板65から持ち上げ可能な程度の比較的弱い磁力を有す
る図示しない永久磁石などが内蔵され、或いは反転保持
板66自体がこの程度の磁力を有する永久磁石により形
成されている。また、反転保持板66の内面66aに
も、第2成形型33を剥離した後のグリッド24から立
設されているスペーサ30bを収容可能な複数の逃げ穴
(或いは逃げ溝)66cが整列して形成されている。
【0063】ところで、天板61a上に取り付けられた
レール62a、62bに沿ってスライド自在に取り付け
られた2つのスライダ63、64には、それぞれ互いに
向かい合う面に、鉛直方向に延びた2本ずつ2組のレー
ル73a、73b、74a、74bが取り付けられてい
る。一方の組のレール73a、73bには、略矩形板状
のスライダ板75が上下にスライド自在に取り付けら
れ、他方の組のレール74a、74bには、略矩形板状
のスライダ板76が上下にスライド自在に取り付けられ
ている。
【0064】2つのスライダ板75、76の下端には、
略矩形板状のバキューム吸着板77(第2吸着部材)の
短手方向に沿った両端辺が接続されている。つまり、2
つのスライダ板75、76が同期してレール73a、7
3b、74a、74bに沿って上下にスライドすること
により、バキューム吸着板77が上下にスライド可能と
なる。尚、バキューム吸着板77を上下に移動させるた
めの機構、すなわち2つのスライダ板75、76、およ
び4本のレール73a、73b、74a、74bは、本
発明の剥離機構として機能する。
【0065】バキューム吸着板77は、図示しないポン
プ等により真空引きされるチャンバ77aを有する。ま
た、バキューム吸着板77の下面77bには、チャンバ
77aに連通した複数の吸着孔77cの一端が露出して
形成されている。すなわち、チャンバ77aを真空引き
することにより、バキューム吸着板77の下面77b側
に開孔した複数の吸着孔77bの一端に負圧を生じ、後
述するように、第1および第2成形型32、33の外面
32b、33bを吸着せしめるようになっている。
【0066】また、バキューム吸着板77のチャンバ7
7aから外れた周辺部には、後述する複数本のストリッ
プバー81を挿通させるための複数の貫通孔77dが形
成されている。また、集積組立体40の第2成形型33
の周囲にも、バキューム吸着板77の複数の貫通孔77
dと同軸状に整列する複数の貫通孔78が形成されてい
る。これら貫通孔78にもストリップバー81が挿通さ
れる。
【0067】バキューム吸着板77を取り付けた2枚の
スライダ板75、76の互いに向かい合う面には、鉛直
方向に延びた合計4本のレール91a、91b、92
a、92bが取り付けられている。また、バキューム吸
着板77の上方には、略矩形板状のストリッププレート
80が略平行に設けられている。そして、ストリッププ
レート80の短手方向に沿った両端辺に固設された合計
4つのスライダ82a、82b、83a、83bが、そ
れぞれレール91a、91b、92a、92bに対して
上下にスライド自在に取り付けられている。しかして、
ストリッププレート80がバキューム吸着板77に対し
て離接可能となっている。
【0068】また、ストリッププレート80のバキュー
ム吸着板77に対向する下面80a側であって、上述し
たバキューム吸着板77の複数の貫通孔77dおよび第
2成形型33の複数の貫通孔78にそれぞれ整列する位
置には、略円筒形の複数の軸受部85が突設されてい
る。これら複数の軸受部85内には、複数本のストリッ
プバー81の基端部を緩衝するバネ部材86がそれぞれ
挿入配置されている。
【0069】すなわち、ストリッププレート80の下面
80a側から突設された複数本のストリップバー81が
バキューム吸着板77の複数の貫通孔77dに挿通され
て配置されており、ストリッププレート80をバキュー
ム吸着板77に向けて下降させることにより、バキュー
ム吸着板77の複数の貫通孔77dから下方に突出した
ストリップバー81の先端が第2成形型33の複数の貫
通孔78を介してグリッド24の第2面24bに当接す
るようになっている。つまり、ストリッププレート8
0、複数本のストリップバー81、4つのスライダ82
a、82b、83a、83b、および4本のレール91
a、91b、92a、92bが、本発明の押え機構とし
て機能する。
【0070】以下、上記構成の剥離装置60を用いて集
積組立体40の第1および第2成形型32、33をグリ
ッド24から剥離する方法について説明する。
【0071】まず、集積組立体40を、第1成形型32
の外面32bがマグネット吸着板65の上面65bに面
接する姿勢でセットする。この際、後述するように、第
2成形型33を剥離せしめた後、後述する反転保持板6
6を回動させたときにその複数の逃げ穴66cに複数の
スペーサ30bがそれぞれ正確に挿入されるように、集
積組立体40を高精度に位置決めして配置する必要があ
る。
【0072】そして、マグネット吸着板65に内蔵され
た電磁石71に電力供給して磁界を発生させ、集積組立
体40をマグネット吸着板65の上面65bに吸着させ
る。このとき、マグネット吸着板65に面接する第1成
形型32はもとより、グリッド24および第2成形型3
3も磁性体により形成されているため、全ての部材3
2、24、33が電磁石71から発生される磁界によっ
てマグネット吸着板65に吸着される。
【0073】そして、レール62a、62bに沿ってス
ライダ63、64をスライドさせて、バキューム吸着板
77を集積組立体40の上方に配置する。このとき、当
然のことながら、バキューム吸着板77は、集積組立体
40に干渉することのない上方位置に退避されている。
さらに、バキューム吸着板77を集積組立体40に向け
て下降させ、バキューム吸着板77の下面77bを第2
成形型33の外面33bに面接させる。この状態で、バ
キューム吸着板77のチャンバー77aを真空引きして
複数の吸着孔77cの一端に負圧を発生させ、バキュー
ム吸着板77の下面77bに第2成形型33の外面33
bを吸着させる。
【0074】この後、バキューム吸着板77を上昇させ
て第2成形型33の内面33aとグリッド24の第2面
24bとを剥離させる。この際、マグネット吸着板65
の電磁石71に供給する電力量を調整し、バキューム吸
着板77が第2成形型33を吸着する吸着力よりマグネ
ット吸着板65による磁力が小さくなるように、磁界の
強度を調整する。
【0075】さらに、第2成形型33をグリッド24か
ら剥離する際、ストリッププレート80を下降させて複
数本のストリップバー81の先端をグリッド24の第2
面24bに当接させる。これにより、第2成形型33の
内面33aとグリッド24の第2面24bとの間に不所
望に入り込んだスペーサ形成材料により両者が接着され
ているような場合であっても、第2成形型33の内面3
3aとグリッド24の第2面24bとを確実に剥離でき
る。また、複数本のストリップバー81それぞれの先端
をグリッド24の第2面24bの周辺近くに均一に当接
させるため、第2成形型33をグリッド24に対して均
一且つ一斉に剥離できる。
【0076】上記のように第2成形型33をグリッド2
4から剥離した後、反転保持板66を回動可能な位置ま
で、第2成形型33を吸着した状態のバキューム吸着板
77をレール62a、62bに沿って移動させて退避さ
せる。そして、バキューム吸着板77の負圧を解除し
て、その下面77bに吸着されている第2成形型33を
取り外しておく。
【0077】次に、マグネット吸着板65に吸着されて
いる状態の第1成形型32およびグリッド24に対して
反転保持板66を回動させる。このとき、反転保持板6
6の複数の逃げ穴66cにグリッド24の複数のスペー
サ開孔28から突設された複数本のスペーサ30bが挿
入される。これにより、反転保持板66の内面66aに
グリッド24の第2面24bが磁力によりしっかりと吸
着される。この後、マグネット吸着板65内の電磁石7
1に対する給電を切断し、さらに、マグネット吸着板6
5に残留している残留磁界を消磁させる。
【0078】この状態で、グリッド24の第2面24b
を吸着せしめた反転保持板66を、グリッド24および
第1成形型32とともに回転させ、グリッド24および
第1成形型32を180°反転させる。この際、反転保
持板66の反転動作時に、グリッド24の第2面24b
と反転保持板66の内面66aとの間でズレを生じるこ
とのないように、反転保持板66は十分な磁力を有す
る。
【0079】さらに、レール62a、62bに沿ってス
ライダ63、64をスライドさせ、反転保持板66上に
吸着されているグリッド24および第1成形型32の上
方にバキューム吸着板77を配置する。そして、バキュ
ーム吸着板77を下降させてその下面77bを第1成形
型32の外面32bに面接させ、負圧を生じさせて第1
成形型32の外面32bをバキューム吸着板77の下面
77bに吸着させる。さらに、第1成形型32を吸着し
た状態のバキューム吸着板77を上昇させて反転保持板
66から持ち上げ、レール62a、62bに沿ってスラ
イドさせて、マグネット吸着板65の上方位置まで移動
させる。
【0080】そして、グリッド24から突設された複数
のスペーサ30bを下にしてバキューム吸着板77をマ
グネット吸着板65に向けて下降させ、複数本のスペー
サ30bをマグネット吸着板65の上面65bに形成さ
れている逃げ穴65cに挿通させて、グリッド24の第
2面24bをマグネット吸着板65の上面65bに面接
させる。この後、マグネット吸着板65内の電磁石71
に通電して吸着力を生じさせ、マグネット吸着板65の
上面65bにグリッド24の第2面24bを吸着させ
る。このとき、第1成形型32に対するマグネット吸着
板65による吸着力が第1成形型32に対するバキュー
ム吸着板77による吸着力より小さくなるように、電磁
石71に通電する電力量を調整する。
【0081】そして、バキューム吸着板77を上昇させ
て、第1成形型32の内面32aをグリッド24の第1
面24aから剥離する。剥離後、レール62a、62b
に沿ってバキューム吸着板77を移動させ、バキューム
吸着板77の負圧を解除して第1成形型32をバキュー
ム吸着板77の下面77bから取り外し、マグネット吸
着板65の電磁石71を消磁してグリッド24の両面2
4a、24bに複数のスペーサ30a、30bを突設せ
しめたスペーサアッセンブリ22をマグネット吸着板6
5から取り外す。本発明の方法により製造されるスペー
サアッセンブリ22を図9に例示してある。
【0082】以上のように、本実施の形態によると、第
1成形型32およびグリッド24を磁力により吸着せし
めて第2成形型33を負圧により吸着せしめ、さらに、
複数本のストリップバー81の先端でグリッド24の第
2面24bを押さえるようにしたため、第2成形型33
をグリッド24に関して均一且つ一斉に真っ直ぐに引き
剥がすことができる。これにより、第2成形型32をグ
リッド24から剥離する際、グリッド24と第2成形型
32が相対的に傾斜することがなく、グリッド24のス
ペーサ形成孔28に作り込まれた複数本のスペーサ30
bが破壊されることを防止できる。また、第1成形型3
2をグリッド24から剥離する際にも、両者を均一且つ
一斉に真っ直ぐ引き剥がすことができ、スペーサ30a
が破壊されることがない。
【0083】次に、第2の実施の形態に係る剥離装置1
00について、図10を参照して説明する。尚、上述し
た第1の実施の形態の剥離装置60と同様に機能する構
成要素については、同一符号を付してその詳細な説明を
省略する。
【0084】剥離装置100は、作業台61の天板61
a上の所定位置に固設された下吸着機構101(第1吸
着機構)、およびこの下吸着機構101に対して離接可
能に設けられた上吸着機構102(第2吸着機構)を有
する。下吸着機構101および上吸着機構102は、そ
れぞれ矩形ブロック状の外観を有し、図示しない給電装
置に接続された複数の電磁石103、104を内蔵して
いる。尚、各吸着機構101、102による発生する磁
界強度はそれぞれ可変となっている。
【0085】下吸着機構101の上面101a側には、
上面101aに露出した複数の開孔105に負圧を生じ
るため図示しないポンプ等により真空引きされるチャン
バ106が設けられている。また、下吸着機構101の
上面101aには、第1の実施の形態の複数の逃げ穴6
5cと同様に機能する複数の逃げ穴101bが形成さて
いる。
【0086】上吸着機構102は、上下にスライド自在
にスライダ63、64に取り付けられたスライド板7
5、76の下端に固設されている。つまり、上吸着機構
102は、下吸着機構101に対して離接可能となって
いる。また、上吸着機構102の下面102a側には、
下面102aに露出した複数の開孔107に負圧を生じ
るため図示しないポンプ等により真空引きされるチャン
バ108が設けられている。また、上吸着機構102の
下面102aには、第1の実施の形態の複数の逃げ穴6
5cと同様に機能する複数の逃げ穴102bが形成さて
いる。
【0087】この剥離装置100を用いて集積組立体4
0から第1および第2成形型32、33を剥離する場
合、まず、図10に示すように、集積組立体40の第2
成形型33の外面33bが下吸着機構101の上面10
1aに面接するように、集積組立体40を高精度に位置
決めして下吸着機構101の上面101a上にセットす
る。この状態で、複数の電磁石103から所定強度の磁
界を発生させて第2成形型33およびグリッド24を下
吸着機構101に吸着させる。
【0088】そして、上吸着機構102を下降させて第
1成形型32の外面32bに上吸着機構102の下面1
02aを面接させる。さらに、上吸着機構102の下面
102aに形成された開孔107に負圧を生じさせて該
下面102aに第1成形型32を吸着させる。このと
き、上吸着機構102の負圧による第1成形型32に対
する吸着力より下吸着機構101に内蔵された電磁石1
03による第1成形型32に対する吸着力の方が小さく
なるように、電磁石103の磁界強度を設定する。
【0089】この状態から、上吸着機構102をレール
73、74に沿って上昇させ、第1成形型32の内面3
2aとグリッド24の第1面とを剥離する。剥離後、上
吸着機構102の負圧を解除して吸着力を消失させ、第
1成形型32を上吸着機構102の下面102aから取
り外しておく。
【0090】さらにこの後、上吸着機構102を再び下
降させて、その下面102aに形成された複数の逃げ穴
102bにグリッド24から突設された複数のスペーサ
30aを挿入しつつ、上吸着機構102の下面102a
をグリッド24の第1面24aに面接させる。そして、
上吸着機構102に内蔵された複数の電磁石104から
所定強度の磁界を発生させて、グリッド24を上吸着機
構102に吸着させる。
【0091】一方、下吸着機構101の磁力による吸着
を解除して、下吸着機構101の上面101aに形成さ
れた複数の開孔105に負圧を生じさせ、第2成形型3
3の外面33bを下吸着機構101の上面101aに吸
着させる。このとき、上吸着機構102に内蔵された電
磁石104による第2成形型33に対する吸着力より下
吸着機構101の負圧による第2成形型33に対する吸
着力の方が大きくなるように、電磁石104の磁界強度
を設定する。
【0092】そして、この状態から、上吸着機構102
を再び上昇させて、グリッド24の第2面24bと第2
成形型33の内面33aとを剥離する。剥離後、下吸着
機構101の負圧を解除して吸着力を消失させ、第2成
形型33を下吸着機構101の上面101aから取り外
す。そして、上吸着機構102を三度下降させて下吸着
機構101の上面101aに形成された複数の逃げ穴1
01bにグリッド24の第2面24bから突設された複
数のスペーサ30bを挿入させ、上吸着機構102によ
る磁界を消失させる。
【0093】そして、上吸着機構102を上昇させるこ
とにより、スペーサアッセンブリ22を取出し可能とな
る。
【0094】以上のように、本実施の形態によると、上
述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することがで
きるとともに、作業の途中で、部材を反転させる必要が
なくなり、作業行程を簡略化できる。さらに、部材を反
転させる必要がないことから、グリッド24に形成した
スペーサ30a、30bを部材の反転途中で破損する心
配がない。
【0095】上記のように製造されたスペーサアッセン
ブリ22を組み込んでSEDを製造する場合、予め、電
子放出素子18が設けられているとともに側壁14が接
合されたリアプレート10と、蛍光体スクリーン16お
よびメタルバック17の設けられたフェースプレート1
2とを用意しておく。そして、上記のように製造された
スペーサアッセンブリ22をリアプレート10上に位置
決めした状態で、このリアプレート10およびフェース
プレート12を図示しない真空チャンバ内に配置する。
そして、真空チャンバ内を真空排気した状態で、側壁1
4を介してフェースプレート12をリアプレート10に
接合する。これにより、スペーサアッセンブリ22を備
えたSEDが製造される。
【0096】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、スペーサ形成材料42は上述したガラス
ペーストに限らず、必要に応じて適宜選択可能である。
また、スペーサの径や高さ、その他の構成要素の寸法、
材質等は必要に応じて適宜選択可能である。
【0097】また、上述した実施の形態では、予め真空
にした真空チャンバ内でリアプレート10とフェースプ
レート12を接合したが、これに限ることはなく、リア
プレート10とフェースプレート12を接合した後、内
部を真空引きするようにしても良い。
【0098】また、上述した実施の形態では、第1およ
び第2成形型32、33を金属板により形成したが、少
なくとも第1成形型32が金属材料により形成されてい
れば良く、第2成形型33は必ずしも金属材料により形
成される必要はない。
【0099】さらに、本発明の製造方法は、上述したS
EDに限定されることなく、FED、PDP等の種々の
画像表示装置、およびそのスペーサアッセンブリの製造
に適用可能である。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のスペー
サアッセンブリの製造方法、スペーサアッセンブリの製
造装置、およびこのスペーサアッセンブリを備えた画像
表示装置の製造方法によると、形状の安定したスペーサ
を確実に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るSEDの外観を示
す斜視図。
【図2】図1のSEDを部分的に切断した部分断面図。
【図3】図2のSEDの切断部分を拡大して示す部分断
面図。
【図4】図2のSEDに組み込まれるスペーサアッセン
ブリの製造工程における集積組立体を示す部分断面図。
【図5】図4の集積組立体を挟圧保持するためのクラン
プ機構を示す斜視図。
【図6】集積組立体の第1および第2成形型を剥離する
ための本発明の第1の実施の形態に係る剥離装置を示す
斜視図。
【図7】図6の剥離装置による動作を説明するための
図。
【図8】図6の剥離装置による動作を説明するための
図。
【図9】本発明の方法および装置により製造されるスペ
ーサアッセンブリを示す斜視図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る剥離装置を
示す断面図。
【符号の説明】
10…リアプレート、 12…フェースプレート、 14…側壁、 15…真空外囲器、 16…蛍光体スクリーン、 18…電子放出素子、 22…スペーサアッセンブリ、 24…グリッド、 24a…第1面、 24b…第2面、 26…ビーム通過孔、 28…スペーサ開孔、 30a…第1スペーサ、 30b…第2スペーサ、 32…第1成形型、 33…第2成形型、 34、35…開孔、 38…掻き取りヘッド、 40…集積組立体、 50…クランプ機構、 51…枠体、 52、54、56、58…挟圧部材、 60…剥離装置、 65…マグネット吸着板、 66…反転保持板、 77…バキューム吸着板、 80…ストリッププレート、 81…ストリップバー。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する方法であって、 上記ビーム通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置し
    た複数のスペーサ開孔を有した板状のグリッドを用意
    し、 上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第1の開孔を
    有する板状の第1成形型を用意し、 上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第2の開孔を
    有する板状の第2成形型を用意し、 上記グリッドの複数のスペーサ開孔と上記第1成形型の
    複数の第1の開孔と上記第2成形型の複数の第2の開孔
    とがそれぞれ整列した状態に配置されるように、上記グ
    リッドの第1面に上記第1成形型を密着させるとともに
    該グリッドの第2面に上記第2成形型を密着させて集積
    組立体を構成し、 この集積組立体をその集積方向両側から挟持するよう
    に、上記第1成形型の外側および第2成形型の外側で互
    いに対向する複数対の挟圧部材を用意し、 これら複数対の挟圧部材のうち第1グループの挟圧部材
    を用いて上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、 上記第1グループの挟圧部材の間から、上記整列された
    複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複
    数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、 上記第1グループとは別の第2グループの挟圧部材を用
    いて上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、 上記第1グループの挟圧部材による挟圧保持状態を解除
    し、 上記第2グループの挟圧部材の間から、上記整列された
    複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複
    数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、 上記充填されたスペーサ形成材料を硬化させて上記グリ
    ッドの第1および第2面上にそれぞれ複数の柱状のスペ
    ーサを一体的に形成することを特徴とするスペーサアッ
    センブリの製造方法。
  2. 【請求項2】 複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する方法であって、 上記ビーム通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置し
    た複数のスペーサ開孔を有した板状のグリッドを用意
    し、 上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第1の開孔を
    有する板状の第1成形型を用意し、 上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第2の開孔を
    有する板状の第2成形型を用意し、 上記グリッドの複数のスペーサ開孔と上記第1成形型の
    複数の第1の開孔と上記第2成形型の複数の第2の開孔
    とがそれぞれ整列した状態に配置されるように、上記グ
    リッドの第1面に上記第1成形型を密着させるとともに
    該グリッドの第2面に上記第2成形型を密着させて集積
    組立体を構成し、 この集積組立体をその集積方向両側から挟持するよう
    に、上記第1成形型の外側および第2成形型の外側に、
    上記集積方向と直交する第1の方向に延び且つ該集積方
    向および第1の方向に直交する第2の方向に所定間隔ず
    つ離間して互いに略平行に配設された複数対の挟圧部材
    を用意し、 これら複数対の挟圧部材のうち互いに隣接しない第1グ
    ループの挟圧部材を用いて上記集積組立体をその集積方
    向に挟圧保持し、 上記第1グループの挟圧部材の間から、上記整列された
    複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複
    数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、 上記第1グループとは別の互いに隣接しない第2グルー
    プの挟圧部材を用いて上記集積組立体をその集積方向に
    挟圧保持し、 上記第1グループの挟圧部材による挟圧保持状態を解除
    し、 上記第2グループの挟圧部材の間から、上記整列された
    複数の第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複
    数の第2の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、 上記充填されたスペーサ形成材料を硬化させて上記グリ
    ッドの第1および第2面上にそれぞれ複数の柱状のスペ
    ーサを一体的に形成することを特徴とするスペーサアッ
    センブリの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記整列された複数の第1の開孔内、複
    数のスペーサ開孔内、および複数の第2の開孔内にスペ
    ーサ形成材料を充填した後、該スペーサ形成材料が硬化
    する前に、上記複数の第1の開孔および複数の第2の開
    孔から外側にはみ出した上記スペーサ形成材料を除去す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のスペーサ
    アッセンブリの製造方法。
  4. 【請求項4】 複数のビーム通過孔を有する板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する方法であって、 上記グリッドの第1面に複数のスペーサを形成するため
    の第1成形型を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に
    複数のスペーサを形成するための第2成形型を密着さ
    せ、第1成形型内および第2成形型内にスペーサ形成材
    料を充填し、充填したスペーサ形成材料を硬化させて複
    数のスペーサを形成した状態の集積組立体を製造し、 この集積組立体の上記第1成形型の外面に第1吸着部材
    を面接させて磁界を生じさせ、上記第1成形型およびグ
    リッドを上記第1吸着部材に吸着させ、且つ上記第2成
    形型の外面に第2吸着部材を面接させて該第2成形型の
    外面に負圧を生じさせ、上記第2成形型を上記第2吸着
    部材に吸着させ、上記第1および第2吸着部材を離間さ
    せて上記第2成形型の内面と上記グリッドの第2面とを
    剥離し、 上記グリッドの第1面と上記第1成形型の内面とを剥離
    することを特徴とするスペーサアッセンブリの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2吸着部材を離間させ
    て上記グリッドの第2面と上記第2成形型の内面を剥離
    する際、上記グリッドの第2面を押さえることを特徴と
    する請求項4に記載のスペーサアッセンブリの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 複数のビーム通過孔を有する板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する方法であって、 上記グリッドの第1面に複数のスペーサを形成するため
    の第1成形型を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に
    複数のスペーサを形成するための第2成形型を密着さ
    せ、第1成形型および第2成形型にスペーサ形成材料を
    充填し、充填したスペーサ形成材料を硬化させて複数の
    スペーサを形成した状態の集積組立体を製造し、 この集積組立体の上記第2成形型の外面に第1吸着機構
    を面接させて磁界を生じさせ、上記第2成形型およびグ
    リッドを上記第1吸着機構に吸着させ、且つ上記第1成
    形型の外面に第2吸着機構を面接させて該第1成形型の
    外面に負圧を生じさせ、上記第1成形型を上記第2吸着
    機構に吸着させ、上記第1および第2吸着機構を離間さ
    せて上記第1成形型の内面と上記グリッドの第1面とを
    剥離し、 上記第2吸着機構から上記第1成形型を取り外した後、
    露出された上記グリッドの第1面に上記第2吸着機構を
    面接させて磁界を生じさせ、上記グリッドを上記第2吸
    着機構に吸着させ、且つ上記第1吸着機構から上記第2
    成形型の外面に負圧を生じさせて上記第2成形型を上記
    第1吸着機構に吸着させ、上記第2吸着機構を第1吸着
    機構から離間させて上記第2成形型の内面とグリッドの
    第2面とを剥離することを特徴とするスペーサアッセン
    ブリの製造方法。
  7. 【請求項7】 複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する装置であって、 上記ビーム通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置し
    た複数のスペーサ開孔を有した板状のグリッドの第1面
    に、上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第1の開
    孔を有する板状の第1成形型を上記複数の第1の開孔が
    上記複数のスペーサ開孔とそれぞれ整列するように密着
    させて、上記グリッドの第2面に、上記複数のスペーサ
    開孔に対応した複数の第2の開孔を有する板状の第2成
    形型を上記複数の第2の開孔が上記複数のスペーサ開孔
    とそれぞれ整列するように密着させた集積組立体を、そ
    の集積方向両側から挟持するように、上記第1成形型の
    外側および第2成形型の外側で互いに対向する位置に設
    けられた複数対の挟圧部材と、 これら複数対の挟圧部材の間から上記整列された複数の
    第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第
    2の開孔内にスペーサ形成材料を充填するための充填部
    材と、を有し、 上記複数対の挟圧部材のうち第1グループの挟圧部材を
    用いて上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上
    記第1グループの挟圧部材の間から上記充填部材を作用
    させて、上記整列された複数の第1の開孔内、複数のス
    ペーサ開孔内、および複数の第2の開孔内にスペーサ形
    成材料を充填し、上記第1グループとは別の第2グルー
    プの挟圧部材を用いて上記集積組立体を上記集積方向に
    挟圧保持し、上記第1グループの挟圧部材による挟圧保
    持状態を解除し、上記第2グループの挟圧部材の間から
    上記充填部材を作用させて、上記整列された複数の第1
    の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第2の
    開孔内にスペーサ形成材料を充填することを特徴とする
    スペーサアッセンブリの製造装置。
  8. 【請求項8】 複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する装置であって、 上記ビーム通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置し
    た複数のスペーサ開孔を有した板状のグリッドの第1面
    に、上記複数のスペーサ開孔に対応した複数の第1の開
    孔を有する板状の第1成形型を上記複数の第1の開孔が
    上記複数のスペーサ開孔とそれぞれ整列するように密着
    させて、上記グリッドの第2面に、上記複数のスペーサ
    開孔に対応した複数の第2の開孔を有する板状の第2成
    形型を上記複数の第2の開孔が上記複数のスペーサ開孔
    とそれぞれ整列するように密着させた集積組立体を、そ
    の集積方向両側から挟持するように、上記第1成形型の
    外側および第2成形型の外側で、上記集積方向と直交す
    る第1の方向に延び且つ該集積方向および第1の方向に
    直交する第2の方向に所定間隔ずつ離間して互いに略平
    行に配設された複数対の挟圧部材と、 これら複数対の挟圧部材の間から上記整列された複数の
    第1の開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第
    2の開孔内にスペーサ形成材料を充填するための充填部
    材と、を有し、 上記複数対の挟圧部材のうち互いに隣接しない第1グル
    ープの挟圧部材を用いて上記集積組立体を上記集積方向
    に挟圧保持し、上記第1グループの挟圧部材の間から上
    記充填部材を作用させて、上記整列された複数の第1の
    開孔内、複数のスペーサ開孔内、および複数の第2の開
    孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記第1グループと
    は別の互いに隣接しない第2グループの挟圧部材を用い
    て上記集積組立体を上記集積方向に挟圧保持し、上記第
    1グループの挟圧部材による挟圧保持状態を解除し、上
    記第2グループの挟圧部材の間から上記充填部材を作用
    させて、上記整列された複数の第1の開孔内、複数のス
    ペーサ開孔内、および複数の第2の開孔内にスペーサ形
    成材料を充填することを特徴とするスペーサアッセンブ
    リの製造装置。
  9. 【請求項9】 複数のビーム通過孔を有する板状のグリ
    ッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のスペ
    ーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペーサ
    アッセンブリを製造する装置であって、 上記グリッドの第1面に複数のスペーサを形成するため
    の第1成形型を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に
    複数のスペーサを形成するための第2成形型を密着さ
    せ、第1成形型内および第2成形型内にスペーサ形成材
    料を充填し、充填したスペーサ形成材料を硬化させて複
    数のスペーサを形成した状態の集積組立体の上記第1成
    形型の外面に面接し、磁界を生じさせてその磁力により
    上記第1成形型およびグリッドを吸着させる第1吸着部
    材と、 上記集積組立体の上記第2成形型の外面に面接し、該第
    2成形型の外面に負圧を生じさせて上記第2成形型を吸
    着させる第2吸着部材と、 上記第1および第2吸着部材を上記集積組立体の集積方
    向に離間させて上記第2成形型の内面と上記グリッドの
    第2面とを剥離する剥離機構と、 を備えていることを特徴とするスペーサアッセンブリの
    製造装置。
  10. 【請求項10】 上記剥離機構により第1および第2吸
    着部材を離間させる際、上記第2成形型の複数の貫通孔
    を介して介在された複数本のストリップバーの先端を上
    記グリッドの第2面に当接させて該第2面を押さえる押
    さえ機構をさらに有することを特徴とする請求項9に記
    載のスペーサアッセンブリの製造装置。
  11. 【請求項11】 複数のビーム通過孔を有する板状のグ
    リッドと、このグリッド上に設けられた複数の柱状のス
    ペーサと、を備えて、画像表示装置に組込まれるスペー
    サアッセンブリを製造する装置であって、 上記グリッドの第1面に複数のスペーサを形成するため
    の第1成形型を密着させ、且つ上記グリッドの第2面に
    複数のスペーサを形成するための第2成形型を密着さ
    せ、第1成形型内および第2成形型内にスペーサ形成材
    料を充填し、充填したスペーサ形成材料を硬化させて複
    数のスペーサを形成した状態の集積組立体の上記第2成
    形型の外面に面接し、磁界を生じさてその磁力により上
    記第2成形型およびグリッドを吸着させるとともに、上
    記第2成形型の外面に負圧を生じさせて該外面を吸着さ
    せる第1吸着機構と、 上記集積組立体の上記第1成形型の外面に面接し、該第
    1成形型の外面に負圧を生じさせて該外面を吸着させる
    とともに、上記第1成形型を剥離した後、露出した上記
    グリッドの第1面に面接し、磁界を生じさせてその磁力
    により上記グリッドを吸着させる第2吸着機構と、 磁界により上記第2成形型およびグリッドを吸着せしめ
    た第1吸着機構と負圧により上記第1成形型を吸着せし
    めた第2吸着機構とを離間させて上記第1成形型の内面
    と上記グリッドの第1面とを剥離し、且つ負圧により上
    記第2成形型を吸着せしめた第1吸着機構と磁界により
    上記グリッドを吸着せしめた第2吸着機構とを離間させ
    て上記第2成形型の内面とグリッドの第2面とを剥離す
    る剥離機構と、 を備えていることを特徴とするスペーサアッセンブリの
    製造装置。
  12. 【請求項12】 内面に蛍光体層が形成された第1パネ
    ルと、この第1パネルの内面と所定の隙間を置いて対向
    配置されているとともに上記蛍光体層を励起する励起手
    段が設けられた第2パネルと、上記第1および第2パネ
    ルの間に設けられたスペーサアッセンブリと、を備え、
    上記スペーサアッセンブリは、上記励起手段に対応した
    複数のビーム通過孔を有する板状のグリッドと、このグ
    リッド上に設けられた複数の柱状のスペーサと、を備え
    ている画像表示装置の製造方法であって、 蛍光体層が形成された第1パネル、および励起手段が設
    けられた第2パネルを用意し、 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の製造方法により
    製造されたスペーサアッセンブリを用意し、 上記第1および第2パネル間に上記スペーサアッセンブ
    リを配置した後、上記第1および第2パネル同士を接合
    して封止し、内部を真空にすることを特徴とする画像表
    示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 内面に蛍光体層が形成された第1パネ
    ルと、この第1パネルの内面と所定の隙間を置いて対向
    配置されているとともに上記蛍光体層を励起する励起手
    段が設けられた第2パネルと、上記第1および第2パネ
    ルの間に設けられたスペーサアッセンブリと、を備え、
    上記スペーサアッセンブリは、上記励起手段に対応した
    複数のビーム通過孔を有する板状のグリッドと、このグ
    リッド上に設けられた複数の柱状のスペーサと、を備え
    ている画像表示装置の製造方法であって、 真空にした空間を用意し、 この空間内に、蛍光体層が形成された第1パネル、およ
    び励起手段が設けられた第2パネルを用意し、 上記空間内に、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    製造方法により製造されたスペーサアッセンブリを用意
    し、 上記第1および第2パネル間に上記スペーサアッセンブ
    リを配置した後、上記第1および第2パネル同士を接合
    して封止することを特徴とする画像表示装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004335440A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Ind Technol Res Inst 支柱構造のゲート極板を含むフィールドエミッションディスプレイおよびその製法
CN116193733A (zh) * 2023-04-25 2023-05-30 四川托璞勒科技有限公司 吸附件、堆叠板材的上料装置以及pcb的棕化处理装置

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