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JP2003055680A - プロペラシャフト用グリース組成物 - Google Patents

プロペラシャフト用グリース組成物

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JP2003055680A
JP2003055680A JP2001247884A JP2001247884A JP2003055680A JP 2003055680 A JP2003055680 A JP 2003055680A JP 2001247884 A JP2001247884 A JP 2001247884A JP 2001247884 A JP2001247884 A JP 2001247884A JP 2003055680 A JP2003055680 A JP 2003055680A
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weight
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propeller shaft
grease
group
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Yukitoshi Fujinami
行敏 藤浪
Tadashi Shintani
忠 新谷
Koji Saito
浩二 斉藤
Hideyuki Suzuki
秀幸 鈴木
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温、高速遠心力を受ける密封された環境下
において、耐焼き付き性、酸化安定性及び油分離性など
に優れ、高い潤滑性能を長期間維持できるプロペラシャ
フト用グリース組成物を提供すること。 【解決手段】 基油と、滴点240℃以上の増ちょう剤
と、粘度指数向上剤を含むと共に、潤滑性向上剤とし
て、(a)ジチオカルバミン酸ニッケル0.1〜5重量
%、(b)ジチオカルバミン酸亜鉛0.2〜30重量%
及び(c)リン系添加剤0.2〜10重量%を含むプロ
ペラシャフト用グリース組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロペラシャフト用
グリース組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、
高温、高速遠心力を受ける密封された環境下において、
耐焼き付き性、酸化安定性及び耐油分離性などに優れ、
特に、エンジンからの駆動力を車軸に伝達するための自
動車のプロペラシャフトに取付けられているユニバーサ
ルジョイントの潤滑剤として好適なプロペラシャフト用
グリース組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FW車や4WD車に使用されるプロペラ
シャフトは、トランスミッション側とディファレンシャ
ルギヤ側とを連結するシャフトであり、そして途中にユ
ニバーサルジョイントが適宜設けられている。このユニ
バーサルジョイントの潤滑剤としては、従来ホイールベ
アリング用グリースや汎用グリース(マルチパーパスグ
リース)が多く用いられていた。しかしながら、近年の
技術の進歩に伴い、密封、高温、高速、高トルク、高角
度などの苛酷な環境下においても、長期間使用可能なグ
リースが望まれている。ユニバーサルジョイント用の潤
滑グリースとしては、例えば特開平6−17075号公
報に開示されているものが知られているが、この潤滑グ
リースは、前記の苛酷な環境下においては、必ずしも充
分に満足し得るといいえず、該苛酷な環境下でも優れた
性能を発揮するユニバーサルジョイント用の潤滑グリー
スの開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、高温、高速遠心力を受ける密封された環境下
において、耐焼き付き性、酸化安定性及び油分離性など
に優れ、高い潤滑性能を長期間維持でき、特にエンジン
からの駆動力を車軸に伝達するための自動車のプロペラ
シャフトに取付けられているユニバーサルジョイントの
潤滑剤として好適なプロペラシャフト用グリース組成物
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の優
れた性能を有するグリース組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、基油と増ちょう剤と粘度指数向上剤を含
むとともに、潤滑性向上剤として、三種の化合物を特定
の割合で含むグリース組成物が、その目的に適合し得る
ことを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成
したものである。すなわち、本発明は、基油と、滴点2
40℃以上の増ちょう剤と、粘度指数向上剤を含むと共
に、潤滑性向上剤として、(a)ジチオカルバミン酸ニ
ッケル0.1〜5重量%、(b)ジチオカルバミン酸亜
鉛0.2〜30重量%及び(c)リン系添加剤0.2〜
10重量%を含むことを特徴とするプロペラシャフト用
グリース組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のグリース組成物における
基油としては、従来グリースの基油として用いられてい
る鉱油や合成油が使用されるが、酸化安定性に優れる基
油が好ましい。鉱油としては、溶剤精製や水素化精製に
より得られる高精製パラフィン系鉱油が好適であり、合
成油としては、ポリα−オレフィンオリゴマーや、ポリ
オールエステル、ポリグリコールエステル、二塩基酸エ
ステル、リン酸エステルなどのエステル系油、アルキル
ベンゼン、アルキルナフタレンなどのアルキルアリール
化合物、フェニルエーテルやパーフルオロポリアルキル
エーテルなどのエーテル系油、シリコーン油などが挙げ
られる。これらの基油は、それぞれ単独で又は二種以上
組み合わせて用いることができる。また、鉱油と合成油
とを混合して使用することもできる。この基油の粘度と
しては特に制限はないが、通常40℃で5〜500mm
2 /s、好ましくは20〜400mm2 /sの範囲の中
から適宜選定される。
【0006】本発明のグリース組成物においては、増ち
ょう剤として、滴点240℃以上のものが用いられる。
この滴点が240℃未満では耐熱性が不充分であって、
軟化によりグリース組成物が漏洩するなどの懸念があ
る。好ましい滴点は260℃以上であり、特に280℃
以上が好ましい。この増ちょう剤としては、上記滴点を
有するものであればよく、特に制限されず、従来グリー
スに増ちょう剤として慣用されているものの中から、適
宜選択して用いることができる。具体的には、リチウム
コンプレックス系、カルシウムコンプレックス系、アル
ミニウムコンプレックス系、モノウレア、ジウレア、ト
リウレア、テトラウレア、ポリウレアなどのウレア系、
カルシウムスルホネート系、シリカ、ベントンなどが用
いられる。これらは、一種を単独で用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよいが、150〜200℃
の温度で熱硬化が少ないリチウムコンプレックス系増ち
ょう剤が好適である。
【0007】本発明のグリース組成物においては、この
増ちょう剤の含有量は、通常2〜40重量%の範囲で選
定される。この含有量が2重量%未満では所望のちょう
度が得られないおそれがあり、40重量%を超えると潤
滑性能が低下する原因となる。ちょう度及び潤滑性能の
バランスなどの面から、好ましい増ちょう剤の含有量は
5〜30重量%の範囲であり、特に10〜23重量%の
範囲が好ましい。本発明のグリース組成物において用い
られる粘度指数向上剤としては、従来公知のもの、例え
ばポリメタクリレート(PMA)系、エチレン−プロピ
レン共重合体(OCP)系、ポリイソブチレン系、スチ
レン−ブタジエン水添共重合体系などが挙げられる。こ
れらは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0008】グリース組成物中の粘度指数向上剤の含有
量は、通常0.5〜30重量%の範囲内で、その種類に
応じて適宜選定される。例えば粘度指数向上剤がポリメ
タクリレート系及びエチレン−プロピレン共重合体系の
場合、その含有量は1〜20重量%の範囲、ポリイソブ
チレン系及び低分子量エチレン−プロピレン共重合体系
の場合は、5〜30重量%の範囲、スチレン−ブタジエ
ン水添共重合体系の場合は、0.5〜10重量%の範囲
で選定するのが好ましい。各粘度指数向上剤の含有量
が、前記範囲より少ないとそれを含有させた効果が充分
に発揮されず、所望の特性を有するグリース組成物が得
られないおそれがあり、また前記範囲より多いとグリー
スとしての性能バランスが悪くする場合がある。
【0009】本発明のグリース組成物においては、潤滑
性向上剤として、(a)ジチオカルバミン酸ニッケル
(NiDTC)、(b)ジチオカルバミン酸亜鉛(Zn
DTC)及び(c)リン系添加剤の組合わせが用いられ
る。前記(a)成分のNiDTCとしては、例えば一般
式(I)
【0010】
【化1】
【0011】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ炭素数
3〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、それら
はたがいに同一でも異なっていてもよい。)で表される
ジアルキルジチオカルバミン酸ニッケルを挙げることが
できる。前記一般式(I)において、炭素数3〜20の
アルキル基又はアルケニル基は、直鎖状、分岐状、環状
のいずれであってもよい。このNiDTCの代表例とし
ては、ニッケルジブチルジチオカーバメイトなどが挙げ
られる。
【0012】この(a)成分のNiDTCは、一種を単
独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、グリース組成物中の含有量は、0.1〜5重
量%の範囲で選定される。この含有量が0.1重量%未
満では潤滑性能の向上効果が充分に発揮されず、所望の
特性を有するグリース組成物が得られないし、5重量%
を超えるとその量の割には効果の向上が認められず、む
しろ経済的に不利となる。このNiDTCの好ましい含
有量は、0.3〜3.0重量%の範囲であり、特に0.5〜1.
5重量%の範囲が好ましい。また、(b)成分のZnD
TCとしては、例えば一般式(II)
【0013】
【化2】
【0014】(式中、R3 及びR4 は、それぞれ炭素数
3〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、それら
はたがいに同一でも異なっていてもよい。)で表される
ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛を挙げることができ
る。前記一般式(II)において、炭素数3〜20のアル
キル基又はアルケニル基は、直鎖状、分岐状、環状のい
ずれであってもよい。このZnDTCの代表例として
は、亜鉛ジブチルジチオカーバメイトなどが挙げられ
る。この(b)成分のZnDTCは、一種を単独で用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ま
た、グリース組成物中の含有量は、0.2〜30重量%
の範囲で選定される。この含有量が0.2重量%未満で
は潤滑性能の向上効果が充分に発揮されず、所望の特性
を有するグリース組成物が得られないし、30重量%を
超えるとその量の割には効果の向上が認められず、むし
ろ経済的に不利となる。このZnDTCの好ましい含有
量は、0.5〜10重量%の範囲であり、特に1〜6重
量%の範囲が好ましい。さらに、(c)成分のリン系添
加剤としては、例えば一般式(III)
【0015】
【化3】
【0016】(式中のR5 、R6 及びR7 はそれぞれ水
素原子又は炭素数3〜20の炭化水素基であり、それら
はたがいに同一であっても異なっていてもよいが、その
中の少なくとも1つは炭素数3〜20の炭化水素基であ
る)で表されるリン酸エステル、あるいは一般式(IV)
【0017】
【化4】
【0018】(式中のR8 、R9 及びR10はそれぞれ水
素原子又は炭素数3〜20の炭化水素基であり、それら
はたがいに同一であっても異なっていてもよいが、その
中の少なくとも1つは炭素数3〜20の炭化水素基であ
る)で表される亜リン酸エステルを挙げることができ
る。前記一般式(III)及び一般式(IV)において、R5
〜R10のうちの炭素数3〜20の炭化水素基としては、
炭素数3〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキ
ル基又はアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、
炭素数7〜20のアルキルアリール基、炭素数7〜20
のアリールアルキル基などを挙げることができる。この
ようなものの具体例としては、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル
基、ステアリル基、オレイル基、エイコシル基、フェニ
ル基、キシリル基、ベンジル基、フェネチル基などが挙
げられる。
【0019】この(c)成分のリン系添加剤は、一種を
単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いても
よい。また、グリース組成物中の含有量は、0.2〜1
0重量%の範囲で選定される。この含有量が0.2重量
%未満では潤滑性能の向上効果が充分に発揮されず、所
望の特性を有するグリース組成物が得られないし、10
重量%を超えるとその量の割には効果の向上が認められ
ず、むしろ経済的に不利となる。このリン系添加剤の好
ましい含有量は、0.4〜5重量%の範囲であり、特に
0.6〜3重量%の範囲が好ましい。
【0020】本発明のグリース組成物には、必要に応
じ、従来グリースに慣用されているその他の添加剤、例
えばジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)や硫化オキシモリ
ブデンジチオカーバメイト(MoDTC)などの潤滑性
向上剤、無灰清浄分散剤、酸化防止剤、金属清浄剤、防
錆剤、腐食防止剤、着色剤などを適宜添加することがで
きる。無灰清浄分散剤としては、例えば、こはく酸イミ
ド系、こはく酸アミド系、ベンジルアミン系、エステル
系のものなどがあり、酸化防止剤としては、例えば、ア
ルキル化ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルア
ミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミンなどのア
ミン系酸化防止剤、2,6−ジターシャリーブチルフェ
ノール、4,4′−メチレンビス−(2,6−ジターシ
ャリーブチルフェノール)などのフェノール系酸化防止
剤などを挙げることができる。
【0021】金属清浄剤としては、例えば、Ca−スル
ホネート、Mg−スルホネート、Ba−スルホネート、
Ca−サリシレート、Mg−サリシレート、Ca−フェ
ネート、Ba−フェネートなどがあり、防錆剤として
は、例えばアルケニルこはく酸又はその部分エステルな
どが挙げられる。本発明のグリース組成物の調製方法と
しては特に制限はなく、従来グリースの調製に使用され
ている方法を用いることができる。例えば基油に所定の
割合の増ちょう剤及び粘度指数向上剤を配合し、適当な
温度に加熱して均質化したのち冷却し、次いでこれに三
種の潤滑性向上剤及び所望により用いられる他の添加剤
を、それぞれ所定の割合で配合することにより、本発明
のグリース組成物が得られる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、各例で得られたグリース組
成物の諸特性は、下記の要領に従って求めた。 (1)混和ちょう度、不混和ちょう度及び滴点 JIS K2220に準拠して、混和ちょう度、不混和
ちょう度及び滴点を測定した。 (2)焼付き荷重 ASTM D5706に準拠してSRV試験を行った。
すなわち、グリース組成物を塗布した円板上に鋼球を配
置し、該鋼球に垂直方向の荷重と水平方向の振幅を与え
て、摩擦係数μを計測する。荷重をステップ式に上昇さ
せていき、摩擦係数が急上昇する荷重を焼付き荷重と
し、耐焼付き性を評価した。
【0023】(3)密閉加熱試験 JIS K2220のグリース酸化安定度試験機を用
い、JIS K2220と同様にグリース組成物を充填
し、ボンベ内に大気圧の空気を充填・密封後、140℃
で240時間静置して、劣化グリース組成物を作製し
た。この劣化グリース組成物について、不混和ちょう度
変化、混和ちょう度変化及び焼付き荷重変化を求めた。 (4)遠心分離試験 日立工機(株)製の超遠心分離機「Himac CP7
0G」を用い、容器内にグリース組成物を充填し、グリ
ース組成物充填部分に、1.8×105 2 /sの加速
度を40℃で10時間与えた際、グリース組成物から分
離した油分を重量比率で表した。
【0024】実施例1、2及び比較例1〜11 第1表に示す組成を有するちょう度グレードNo.2の
グリース組成物を調製し、諸特性を評価した。その結果
を第1表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】 (注) 鉱油:パラフィン系鉱油,40℃動粘度140mm2/s
,%CA 0.1%,硫黄分3ppm Liコンプレックス:滴点300℃以上 粘度指数向上剤:スチレン系ポリマー NiDTC:Niジブチルジチオカーバイト ZnDTC:Znジアミジチオカーバイト MoDTC:Moジオクチルジチオカーバイト 無灰系DTC:Vanderbilt社製 Vanlu
be7723 ZnDTP:Znジオクチルジチオフォスフェート 酸化防止剤:ジノニルジフェニルアミン 防錆剤:Caスルホネート なお、増ちょう剤の量は、カルボン酸と、水酸化リチウ
ム(1水和物)の和で示している。
【0028】実施例3〜8及び比較例12 第2表に示す組成を有するちょう度グレードNo.2の
グリース組成物を調製し、諸特性を評価した。その結果
を第2表に示す。なお、参考のために市販のグリースA
及びBの特性も第2表に併記した。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】 (注)鉱油、粘度指数向上剤、NiDTC、ZnDT
C、酸化防止剤及び防錆剤は、第1表の脚注と同じであ
る。 合成油:エステル油(40℃の動粘度:100mm2/s
) ウレア系:滴点286℃ Caコンプレックス系:滴点254℃ Liコンプレックス系:滴点300℃以上
【0031】実施例9〜16及び比較例13〜15 第3表に示す組成を有するちょう度グレードNo.2の
グリース組成物を調製し、諸特性を評価した。その結果
を第3表に示す。
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】 (注)鉱油、NiDTC、ZnDTC、酸化防止剤及び
防錆剤は、第1表の脚注と同じである。 Liコンプレックス系:滴点300℃以上 Caコンプレックス系:滴点254℃ ウレア系:滴点281℃ PMA:ポリメタクリレート系 OCP:エチレン−プロピレン共重合体系 スチレン系ポリマー:スチレン−ブタジエン水添共重合
体系
【0035】
【発明の効果】本発明のグリース組成物は、高温、高速
遠心力を受ける密封された環境下において、耐焼き付き
性、酸化安定性及び油分離性などに優れ、高い潤滑性能
を長期間維持できるなどの特性を有し、特にエンジンか
らの駆動力を車軸に伝達するための自動車のプロペラシ
ャフトに取付けられているユニバーサルジョイントの潤
滑剤として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C10N 10:02 C10N 10:02 10:04 10:04 10:16 10:16 20:00 20:00 Z 30:02 30:02 30:06 30:06 30:08 30:08 30:10 30:10 40:02 40:02 50:10 50:10 (72)発明者 斉藤 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BB16B BG10C BH02C BH03C DA02A EA01B EB02 FA01 FA02 FA08 LA01 LA03 LA04 LA05 PA01 QA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油と、滴点240℃以上の増ちょう剤
    と、粘度指数向上剤を含むと共に、潤滑性向上剤とし
    て、(a)ジチオカルバミン酸ニッケル0.1〜5重量
    %、(b)ジチオカルバミン酸亜鉛0.2〜30重量%
    及び(c)リン系添加剤0.2〜10重量%を含むこと
    を特徴とするプロペラシャフト用グリース組成物。
  2. 【請求項2】 滴点240℃以上の増ちょう剤が、リチ
    ウムコンプレックス系のものである請求項1記載のプロ
    ペラシャフト用グリース組成物。
  3. 【請求項3】 滴点240℃以上の増ちょう剤の含有量
    が、2〜40重量%である請求項1又は2記載のプロペ
    ラシャフト用グリース組成物。
  4. 【請求項4】 粘度指数向上剤の含有量が、0.5〜3
    0重量%である請求項1、2又は3記載のプロペラシャ
    フト用グリース組成物。
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