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JP2003051712A - 逆f型アンテナ装置及び携帯無線通信装置 - Google Patents

逆f型アンテナ装置及び携帯無線通信装置

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JP2003051712A
JP2003051712A JP2002137237A JP2002137237A JP2003051712A JP 2003051712 A JP2003051712 A JP 2003051712A JP 2002137237 A JP2002137237 A JP 2002137237A JP 2002137237 A JP2002137237 A JP 2002137237A JP 2003051712 A JP2003051712 A JP 2003051712A
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inverted
antenna device
type antenna
conductor
ground conductor
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JP2002137237A
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JP2003051712A5 (ja
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Hiroshi Iwai
岩井  浩
Atsushi Yamamoto
山本  温
Kenichi Yamada
賢一 山田
信二 ▲かまえ▼口
Shinji Kamaeguchi
Koichi Ogawa
晃一 小川
Tsukasa Takahashi
司 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳みタイプの携帯無線通信装置で内蔵さ
れる逆F型アンテナ装置において、使用する電波の周波
数帯が比較的低く、接地導体がアンテナの励振に寄与し
ない場合においても、広帯域な特性を実現する。 【解決手段】 逆F型アンテナ装置102において、ア
ンテナ素子12は、接地導体11上に接地導体11と対
向するように配置され、少なくとも1つの結合素子13
は、接地導体11とアンテナ素子12との間に、接地導
体11及びアンテナ素子12と対向するように設けられ
る。アンテナ素子12は短絡導体22により接地導体1
1に電気的に接続されるとともに、給電導体21により
結合素子13を介して、給電用同軸ケーブル30が接続
された給電点25に接続される。逆F型アンテナ装置1
02において、結合素子13を備えることにより複数の
共振周波数を得ることができ、より広帯域な周波数特性
を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電話
機等の移動体通信用の携帯無線通信装置のための逆F型
アンテナ装置、及び上記逆F型アンテナ装置を備えた携
帯無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機などの携帯無線通信装
置を用いた移動体通信システムが急速に発達している。
この携帯電話機は、これまでの音声端末装置としての位
置付けから、データや画像の伝送を行う情報端末装置へ
と変貌を遂げつつある。これに伴い、大画面化により適
した折り畳みタイプの携帯電話機が普及してきている。
【0003】図31(a)は従来技術に係るストレート
タイプの携帯電話機である携帯無線通信装置1001の
構成を示す平面図であり、図31(b)は図31(a)
の逆F型アンテナ装置1005を備えた誘電体基板10
04の概略構成を示す平面図である。
【0004】図31(a)において、当該携帯無線通信
装置1001の筐体1002の中央部の上側付近に、液
晶表示部1003が設けられる一方、筐体1002の内
部全体にわたって誘電体基板1004が設けられてい
る。ここで、誘電体基板1004の図上上部に内蔵アン
テナ1005が配置されている。この内蔵アンテナ10
05は、図31(b)に示すように、矩形平板形状のア
ンテナ素子1006と、アンテナ素子1006を接地導
体(図示せず。)に接続するための円柱ピン形状の短絡
導体1007と、アンテナ素子1006を給電用同軸ケ
ーブル(図示せず。)に給電点において接続する円柱ピ
ン形状の給電導体1008とにより構成される。内蔵ア
ンテナ1005は、通常、板状逆Fアンテナ(Planar I
nverted FAntenna:PIFA)と呼ばれる、低背で小型な逆
F型アンテナ装置で構成されている。この逆F型アンテ
ナ装置は、不平衡型アンテナであるために、誘電体基板
1004の裏面に形成された接地導体上に大きな電流が
流れることでアンテナとして動作する。この場合、接地
導体の長辺方向の長さと、短辺方向の長さとを加算した
寸法が使用する電波の周波数帯の波長λに対して、その
λ/4より大きい場合に電流の定在波が立つため、広帯
域な特性を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、折り畳
みタイプの携帯無線通信装置に内蔵された逆F型アンテ
ナ装置の場合、ストレートタイプの携帯無線通信装置1
001に内蔵された逆F型アンテナ装置と比べて、誘電
体基板の寸法、すなわち接地導体の寸法が短くなってし
まう。この場合、使用する電波の周波数帯が比較的低い
場合には、接地導体の長辺方向の長さと、短辺方向の長
さとを加算した寸法が使用する電波の周波数帯の波長λ
に対して、そのλ/4より小さくなってしまうため、接
地導体がアンテナの励振に寄与しなくなり、狭帯域な特
性になってしまうという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
折り畳みタイプの携帯無線通信装置で内蔵される逆F型
アンテナ装置において、使用する電波の周波数帯が比較
的低く、接地導体がアンテナの励振に寄与しない場合に
おいても、比較的広帯域な特性を実現できるアンテナ装
置、及びそのアンテナ装置を用いた携帯無線通信装置を
提供することにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、折り畳みタイ
プの携帯無線通信装置で内蔵される逆F型アンテナ装置
において、人体からの影響を少なくし、アンテナ装置か
らの放射損失を軽減することができるアンテナ装置、及
びそのアンテナ装置を用いた携帯無線通信装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る逆F型アン
テナ装置は、接地導体と、上記接地導体上に上記接地導
体と対向するように配置されたアンテナ素子と、上記接
地導体と上記アンテナ素子との間に、上記接地導体及び
上記アンテナ素子と対向するように設けられた少なくと
も1つの結合素子と、上記アンテナ素子と上記接地導体
とを少なくとも1箇所で電気的に接続するための第1の
接続手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】上記逆F型アンテナ装置において、好まし
くは、上記接地導体と上記アンテナ素子と上記結合素子
とは互いに実質的に平行となるように設けられたことを
特徴とする。
【0010】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記アンテナ素子と上記接地導体とが上記
第1の接続手段により電気的に接続されている端部にお
ける上記アンテナ素子と上記接地導体との間の距離が、
上記端部に対して反対側の他端部における上記アンテナ
素子と上記接地導体との間の距離と異なるように、上記
アンテナ素子及び上記接続導体とを設けたことを特徴と
する。
【0011】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記結合素子は上記接地導体に対して
傾いて設けられたことを特徴とする。
【0012】またさらに、上記逆F型アンテナ装置にお
いて、好ましくは、上記アンテナ素子は、上記逆F型ア
ンテナ装置を収容する筐体の形状に沿って曲げられた形
状を有することを特徴とする。
【0013】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記結合素子と上記アンテナ素子のうちの
少なくとも一方の一部を折り曲げて設けたことを特徴と
する。
【0014】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記接地導体の一部を折り曲げて設け
たことを特徴とする。
【0015】またさらに、上記逆F型アンテナ装置にお
いて、好ましくは、上記接地導体の互いに異なる2辺の
長さの合計の長さは、当該逆F型アンテナ装置を用いる
携帯無線通信装置で使用される周波数帯のうち、最も低
い周波数帯に対応した波長の1/4以下であることを特
徴とする。
【0016】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記アンテナ素子と上記結合素子とを少な
くとも1箇所で電気的に接続するための第2の接続手段
をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記第2の接続手段による接続点は、
上記第1の接続手段による接続点の近傍に配置されたこ
とを特徴とする。
【0018】またさらに、上記逆F型アンテナ装置にお
いて、好ましくは、上記逆F型アンテナ装置を所定の波
長の無線信号により励振したときに、上記第2の接続手
段による接続点が実質的に、上記アンテナ素子及び上記
結合素子において発生する電流定在波の腹の部分に位置
し、上記結合素子が1/4波長共振器として動作するよ
うに、上記アンテナ素子及び上記結合素子の寸法が設定
されたことを特徴とする。
【0019】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記アンテナ素子と上記結合素子は、共通
の給電導体により電気的に接続されていることを特徴と
する。
【0020】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記アンテナ素子と上記結合素子は、
共通の短絡導体により電気的に接続されていることを特
徴とする。
【0021】上記逆F型アンテナ装置において、好まし
くは、上記逆F型アンテナ装置の共振周波数を、上記ア
ンテナ素子にスリットを形成することにより調整したこ
とを特徴とする。
【0022】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記逆F型アンテナ装置の共振周波数を、
上記結合素子にスリットを形成することにより調整した
ことを特徴とする。
【0023】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記逆F型アンテナ装置の共振周波数
を、上記アンテナ素子にスロットを形成することにより
調整したことを特徴とする。
【0024】またさらに、上記逆F型アンテナ装置にお
いて、好ましくは、上記逆F型アンテナ装置の共振周波
数を、上記結合素子にスロットを形成することにより調
整したことを特徴とする。
【0025】また、上記逆F型アンテナ装置において、
好ましくは、上記アンテナ素子と上記結合素子の少なく
とも一方の面積を変化することにより、上記アンテナ素
子と上記接地導体との間の電磁界結合量を調整したこと
を特徴とする。
【0026】さらに、上記逆F型アンテナ装置におい
て、好ましくは、上記逆F型アンテナ装置において、上
記逆F型アンテナ装置の内部の一部又は全部に誘電体を
充填したことを特徴とする。
【0027】またさらに、上記逆F型アンテナ装置にお
いて、好ましくは、複数の周波数帯で共振するように、
上記アンテナ素子及び結合素子の寸法を設定したことを
特徴とする。
【0028】また、本発明に係る携帯無線通信装置は、
上側筐体と、下側筐体と、上記上側筐体と上記下側筐体
とを連結するヒンジ部とを備えた携帯無線通信装置にお
いて、請求項1乃至20のいずれか1つに記載の逆F型
アンテナ装置を、上記上側筐体の内部に設けたことを特
徴とする。
【0029】上記携帯無線通信装置において、好ましく
は、モノポールアンテナをさらに備えたことを特徴とす
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る種々の実施形態について説明する。なお、図面におい
て、同様の構成要素については同一の符号を付してお
り、その詳細な説明を省略している。
【0031】第1の実施形態.図1(a)は本発明の第
1の実施形態に係る逆F型アンテナ装置101の構成を
示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A’
線についての縦断面図である。図1(a)及び図1
(b)に示すように、本実施形態に係る逆F型アンテナ
装置101は、それぞれ互いに平行となるように配置し
てなる接地導体11とアンテナ素子12との間に、結合
素子13を挿入し、かつ上記結合素子13を接続導体2
3によりアンテナ素子12に電気的に接続したことを特
徴としている。
【0032】図1(a)及び図1(a)において、逆F
型アンテナ装置101は、矩形平板形状の接地導体11
と、その接地導体11の所定の箇所に設けられた給電点
25とを備えるとともに、矩形平板形状の導体にてなる
アンテナ素子12と、円柱ピン形状の短絡導体22と、
円柱ピン形状の給電導体21と、矩形平板形状の導体に
てなる結合素子13と、円柱ピン形状の接続導体23と
を備えて構成される。
【0033】アンテナ素子12は接地導体11及び結合
素子13と互いに実質的に平行となりかつ互いに対向す
るように、接続導体23、短絡導体22及び給電導体2
1により支持されて配置され、アンテナ素子12は短絡
導体22を介して接地導体11に電気的に接続される。
また、給電導体21の一端はアンテナ素子12と電気的
に接続され、給電導体21の他端は接地導体11上の給
電点25に接続される。さらに、結合素子13は接地導
体11とアンテナ素子12との間に、接地導体11及び
アンテナ素子12と実質的に平行となるように配置さ
れ、結合素子13は接続導体23によりアンテナ素子1
2と電気的に接続される。この場合、接続導体23は短
絡導体22又は給電導体21の近傍に配置されているこ
とが重要である。
【0034】給電用同軸ケーブル30は、中心導体31
と、中心導体31の回りに誘電体32を介して巻回され
た接地導体33とを備えて構成され、当該給電用同軸ケ
ーブル30は、携帯無線通信装置の無線機(図示せ
ず。)から当該逆F型アンテナ装置101の給電点25
まで配線される。なお、給電用同軸ケーブル30の接地
導体33の回りには、保護用被覆が形成されるが、図面
においては省略している。給電点25において、給電用
同軸ケーブル30の中心導体31は給電導体21の一端
に接続され、給電用同軸ケーブル30の接地導体33は
接地導体11に接続される。
【0035】次いで、本実施形態に係る逆F型アンテナ
装置101の動作原理について説明する。この逆F型ア
ンテナ装置101は、アンテナ素子12と、短絡導体2
2と、給電導体21とから構成されるPIFA部に、接
地導体11とアンテナ素子12との間に結合素子13を
挿入し、接続導体23によりアンテナ素子12と結合素
子13とを電気的に接続した構造を有する。当該逆F型
アンテナ装置101を所定の波長の無線信号で励振した
ときに、接続導体23がアンテナ素子12上に発生する
電流定在波における腹となる部分の近傍に配置されてい
ることが重要である。すなわち、短絡導体22又は給電
導体21のいずれかの近傍で接続導体23の一端がアン
テナ素子23に接続されていることが重要であり、これ
によって、結合素子13は接続導体23との接続点付近
が電流定在波の腹(電流最大点)となってλ/4共振器
として動作する。すなわち、このように動作するように
アンテナ素子12及び結合素子13の長さを設定するこ
とが好ましい。
【0036】すなわち、当該逆F型アンテナ装置101
においては、以下の2つのループ回路を有するアンテナ
装置が存在する。 (a)給電点25から給電導体21、接続導体23及び
結合素子13を介して結合素子13の終端部(図1
(b)の図の下側)に至り、そこから結合素子13、接
続導体23、アンテナ素子12の一部及び短絡導体22
を介して接地導体11までに至るループ回路の長さを1
/2波長とする第1のアンテナ装置。 (b)給電点25から給電導体21、及びアンテナ素子
12を介してアンテナ素子12の終端部(図1(b)の
図の下側)に至り、そこからアンテナ素子12、及び短
絡導体22を介して接地導体11までに至るループ回路
の長さを1/2波長とする第2のアンテナ装置。 従って、これら2つのアンテナ装置の共振周波数におい
て、アンテナ素子12及び結合素子13はそれぞれ、好
ましくは、1/4波長共振器を構成することになる。
【0037】給電点25を介して入力された無線信号は
給電導体21を介してアンテナ素子12及び結合素子1
3から主として放射されるが、このとき、上述の第1の
アンテナ装置の共振周波数と、第2のアンテナ装置の共
振周波数をわずかにずらすことで、広帯域な周波数特性
を得ることが可能となる。
【0038】図2(a)の201は図1の逆F型アンテ
ナ装置101における第1のアンテナ装置の反射係数S
11の周波数特性を示すグラフであり、図2(b)の2
02は図1(a)及び図1(b)の逆F型アンテナ装置
101における第2のアンテナ装置の反射係数S11
周波数特性を示すグラフであり、図2(c)の203は
図1の逆F型アンテナ装置101において第1と第2の
アンテナ装置を合成したときの反射係数S11の周波数
特性を示すグラフである。
【0039】ここで、結合素子13を含む第1のアンテ
ナ装置の周波数特性が図2(a)の201に示すように
共振周波数f1で反射損失量が最小となっており、アン
テナ素子12を含む第2のアンテナ装置の周波数特性が
図2(b)の202に示すように共振周波数f2で反射
損失量が最小となっている場合を考える。このとき、共
振周波数f1と共振周波数f2とが互いにわずかに異な
るように、アンテナ素子12と結合素子13の面積や接
地導体11からの距離を調整することにより、給電点2
5から本アンテナを見込んだ反射損失量の周波数特性
は、図2(c)の203に示すように、共振周波数f1
と共振周波数f2で2つのピークを持つようになり、そ
の結果、全体のアンテナ装置としての反射損失量の周波
数特性は、各1つのアンテナ装置のその特性に比較して
きわめて広帯域な周波数特性を実現できる。
【0040】以上の本実施形態では、結合素子13をλ
/4共振器として動作する場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、結合素子13をλ/4の奇数倍の
共振波長を有する共振器として動作させてもよい。ま
た、結合素子13をλ/4の具数倍の共振波長を有する
共振器として動作させてもよく、最も好ましくは、結合
素子13をλ/2共振器として動作させる。この場合に
は、アンテナ素子12の電流分布の節(電流最小点)と
なる部分、すなわち開放端で接続導体23と接続するこ
とが好ましい。
【0041】また、接地導体11とアンテナ素子12で
囲まれた領域の一部あるいは全部に誘電体を充填するこ
とにより、共振周波数を低減できるとともに、同一の共
振周波数に対して小型・軽量化でき、また、アンテナ装
置の形状を安定に固定することが可能となるため、量産
時の特性ばらつきを抑えることができる。
【0042】以上の実施形態においては、給電導体2
1、短絡導体22及び接続導体23はそれぞれの各端部
を、接地導体11、アンテナ素子12及び結合素子13
に形成された各孔に圧入することにより固定して支持す
るとともに、電気的に接続するように構成しているが、
本発明はこれに限らず、はんだ付けによりこれらを固定
して支持してもよい。これらの変形例は後述する各実施
形態においても適用できる。
【0043】以上の実施形態においては、給電導体2
1、短絡導体22及び接続導体23はそれぞれ、円柱ピ
ン形状を有して形成しているが、本発明はこれに限ら
ず、矩形柱ピン形状、矩形平板形状、又はストリップ板
形状を有して形成してもよい。これらの変形例は後述す
る各実施形態においても適用できる。
【0044】第2の実施形態.図3(a)は本発明の第
2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置102の構成を
示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のB−B’
線についての縦断面図である。図3(a)及び図3
(b)に示すように、本実施形態に係る逆F型アンテナ
装置102は、接地導体11及び給電点25を備えると
ともに、矩形平板形状の導体にてなるアンテナ素子12
と、短絡導体22と、給電導体21と、矩形平板形状の
導体にてなる結合素子13とを備えて構成される。
【0045】図3(a)及び図3(b)において、アン
テナ素子12は接地導体11と実質的に平行となり互い
に対向するように配置され、アンテナ素子12は短絡導
体22により接地導体11と電気的に接続される。給電
導体21の一端はアンテナ素子12と電気的に接続さ
れ、給電導体21の他端は接地導体11上の給電点25
において、第1の実施形態と同様に、給電用同軸ケーブ
ル30に接続される。また、アンテナ素子12と接地導
体11との間には結合素子13が挿入されて配置されて
おり、給電導体21と電気的に接続される。
【0046】以上のように構成された本実施形態に係る
逆F型アンテナ装置102においても、アンテナ素子1
2及び結合素子13の面積や、接地導体11からのアン
テナ素子12までの距離及び/又は接地導体11からの
結合素子13までの距離を調整して、2つのループ回路
のアンテナ装置の共振周波数を互いにわずかにずらすこ
とによって広帯域な周波数特性を得ることができるとと
もに、給電導体21を第1の実施形態に係る接続導体2
3として機能させることにより、アンテナ構造を簡素化
することが可能となり、量産化に好適である。
【0047】第2の実施形態の変形例.図4は、本発明
の第2の実施形態の第1の変形例に係る逆F型アンテナ
装置102aの構成を示す縦断面図である。この逆F型
アンテナ装置102aは、第2の実施形態に係る逆F型
アンテナ装置102と比較して、誘電体基板41上の互
いに異なる2つの面にそれぞれ形成された接地導体11
及び結合素子13と、誘電体基板42上に形成されたア
ンテナ素子12とにより構成し、給電導体21及び短絡
導体22をそれぞれ、誘電体基板41,42を厚さ方向
に貫通するスルーホールに金属導体を充填してなるスル
ーホール導体を用いて構成されることを特徴としてい
る。ここで、結合素子13は給電導体21と電気的に接
続されるが、短絡導体22と電気的に接続されない。な
お、結合素子13は誘電体基板42上に形成されたもの
であってもよい。以上のように構成された逆F型アンテ
ナ装置102aにおいては、第1と第2の実施形態と同
様の作用効果を有するとともに、誘電体基板41,42
の各厚さを変更することにより、接地導体11と結合導
体13との間の距離と、結合導体13とアンテナ素子1
2との間の距離とを変更することができ、これらの間の
電磁界結合量を調整することができる。
【0048】図5は、本発明の第2の実施形態の第2の
変形例に係る逆F型アンテナ装置102bの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置102bは、
第2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置102と比較
して、接地導体11とアンテナ素子12との間の空間部
分に、誘電体45を充填することにより、当該逆F型ア
ンテナ装置102bの各構成要素を確実に固定して支持
することができる。
【0049】図6は、本発明の第2の実施形態の第3の
変形例に係る逆F型アンテナ装置102cの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置102cは、
第2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置102と比較
して、誘電体基板43上に形成された接地導体11を用
いて構成し、結合素子13の図の下側の一部の領域と誘
電体基板43との間の空間部分に誘電体46を充填する
とともに、結合素子13の図の下側の一部の領域とアン
テナ素子12との間の空間部分に誘電体47を充填する
ことにより、当該逆F型アンテナ装置102cの各構成
要素を確実に固定して支持することができる。
【0050】図7は、本発明の第2の実施形態の第4の
変形例に係る逆F型アンテナ装置102dの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置102dは、
第2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置102と比較
して、結合素子13の図の下側の一部の領域と接地導体
11との間の空間部分に誘電体46を充填するととも
に、結合素子13の図の下側の一部の領域とアンテナ素
子12との間の空間部分に誘電体47を充填することに
より、当該逆F型アンテナ装置102dの各構成要素を
確実に固定して支持することができる。
【0051】第3の実施形態.図8(a)は本発明の第
3の実施形態に係る逆F型アンテナ装置103の構成を
示す平面図であり、図8(b)は(a)のC−C’線に
ついての縦断面図である。図8(a)及び図8(b)に
示すように、本実施形態に係る逆F型アンテナ装置10
3は、接地導体11及び給電点25を備えるとともに、
矩形平板形状の導体にてなるアンテナ素子12と、短絡
導体22と、給電導体21と、矩形平板形状の導体にて
なる結合素子13とを備えて構成される。ここで、短絡
導体22を接続導体として用いることを特徴としてい
る。
【0052】図8(a)及び図8(b)において、アン
テナ素子12は接地導体11と実質的に平行となり互い
に対向するように配置され、アンテナ素子12は短絡導
体22により接地導体11と電気的に接続される。給電
導体21の一端はアンテナ素子12と電気的に接続さ
れ、給電導体21の他端は接地導体11上の給電点25
において、第1の実施形態と同様に、給電用同軸ケーブ
ル30に接続される。また、アンテナ素子12と接地導
体11との間には結合素子13が挿入されて配置されて
おり、短絡導体22と電気的に接続される。
【0053】以上のように構成された本実施形態に係る
逆F型アンテナ装置103においても、アンテナ素子1
2及び結合素子13の面積や、接地導体11からのアン
テナ素子12までの距離及び/又は接地導体11からの
結合素子13までの距離を調整して、2つのループ回路
のアンテナ装置の共振周波数を互いにわずかにずらすこ
とによって広帯域な周波数特性を得ることができるとと
もに、短絡導体22を第1の実施形態に係る接続導体2
3として機能させることにより、アンテナ構造を簡素化
することが可能となり、量産化に好適である。
【0054】第3の実施形態の変形例.図9は本発明の
第3の実施形態の第1の変形例に係る逆F型アンテナ装
置103aの構成を示す縦断面図である。この逆F型ア
ンテナ装置103aは、第3の実施形態に係る逆F型ア
ンテナ装置103と比較して、誘電体基板41上の互い
に異なる2つの面にそれぞれ形成された接地導体11及
び結合素子13と、誘電体基板42上に形成されたアン
テナ素子12とにより構成し、給電導体21及び短絡導
体22をそれぞれ、誘電体基板41,42を厚さ方向に
貫通するスルーホールに金属導体を充填してなるスルー
ホール導体を用いて構成されることを特徴としている。
ここで、結合素子13は短絡導体22と電気的に接続さ
れるが、給電導体21と電気的に接続されない。なお、
結合素子13は誘電体基板42上に形成されたものであ
ってもよい。以上のように構成された逆F型アンテナ装
置103aにおいては、第1乃至第3の実施形態と同様
の作用効果を有するとともに、誘電体基板41,42の
各厚さを変更することにより、接地導体11と結合導体
13との間の距離と、結合導体13とアンテナ素子12
との間の距離とを変更することができ、これらの間の電
磁界結合量を調整することができる。
【0055】図10は本発明の第3の実施形態の第2の
変形例に係る逆F型アンテナ装置103bの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置103bは、
第3の実施形態に係る逆F型アンテナ装置103と比較
して、接地導体11とアンテナ素子12との間の空間部
分に、誘電体45を充填することにより、当該逆F型ア
ンテナ装置103bの各構成要素を確実に固定して支持
することができる。
【0056】図11は本発明の第3の実施形態の第3の
変形例に係る逆F型アンテナ装置103cの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置103cは、
第3の実施形態に係る逆F型アンテナ装置103と比較
して、誘電体基板43上に形成された接地導体11を用
いて構成し、結合素子13の図の下側の一部の領域と誘
電体基板43との間の空間部分に誘電体46を充填する
とともに、結合素子13の図の下側の一部の領域とアン
テナ素子12との間の空間部分に誘電体47を充填する
ことにより、当該逆F型アンテナ装置103cの各構成
要素を確実に固定して支持することができる。
【0057】図12は本発明の第3の実施形態の第4の
変形例に係る逆F型アンテナ装置103dの構成を示す
縦断面図である。この逆F型アンテナ装置103dは、
第3の実施形態に係る逆F型アンテナ装置103と比較
して、結合素子13の図の下側の一部の領域と接地導体
11との間の空間部分に誘電体46を充填するととも
に、結合素子13の図の下側の一部の領域とアンテナ素
子12との間の空間部分に誘電体47を充填することに
より、当該逆F型アンテナ装置103dの各構成要素を
確実に固定して支持することができる。
【0058】第4の実施形態.図13(a)は本発明の
第4の実施形態に係る逆F型アンテナ装置104の構成
を示す平面図であり、図13(b)は図13(a)のD
−D’線についての縦断面図である。図13(a)及び
図13(b)に示すように、この逆F型アンテナ装置1
04は、図3(a)及び図3(b)に図示した第2の実
施形態に係る逆F型アンテナ装置103に比較して、結
合素子13と接地導体11との間に、別の結合素子14
を挿入して配置したことを特徴としている。ここで、結
合素子14は給電導体21に電気的に接続されるが、短
絡導体22に電気的に接続されていない。
【0059】以上のように構成された逆F型アンテナ装
置104においては、アンテナ素子12、結合素子1
3,14の面積や、接地導体11から結合素子13,1
4又はアンテナ素子12への各距離を調整して、複数の
ループ回路を形成する複数のアンテナ装置の共振周波数
を互いにわずかにずらすことによって広帯域な特性を得
ることができる。また、複数の結合素子13,14を用
いることによって、複数の周波数帯をカバーするよう
に、アンテナ装置104と給電用同軸ケーブル30との
間のインピーダンス整合を行うことが可能となる。さら
に、第2の実施形態の第1乃至第4の変形例と同様に、
接地導体11とアンテナ素子12との間の空間の一部又
は全部に誘電体を充填し又は誘電体基板を配置してもよ
く、この場合において、共振周波数の低減効果が期待で
きるとともに、形状を安定に固定することにより、量産
時の特性ばらつきを抑えることができる。
【0060】第5の実施形態.図14(a)は本発明の
第5の実施形態に係る逆F型アンテナ装置105の構成
を示す平面図であり、図14(b)は図14(a)のE
−E’線についての縦断面図である。図14(a)及び
図14(b)に示すように、この逆F型アンテナ装置1
05は、第2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置10
2と比較して、アンテナ素子12aにその短辺方向に平
行な複数のスリット12sを形成することによりアンテ
ナ素子12aの図の下側部分をメアンダ形状に形成する
とともに、結合素子13aにその短辺方向に平行な複数
のスリット13sを形成することにより結合素子13a
の図の下側部分をメアンダ形状に形成したことを特徴と
する。
【0061】以上のように構成された逆F型アンテナ装
置105においては、アンテナ素子12aと給電素子1
3aにそれぞれ複数のスリット12s,13sを形成す
ることにより、それぞれの経路長の増加による共振周波
数の低減効果とリアクタンス成分の増加と、それぞれの
面積の減少にともなう結合量の低減によるリアクタンス
成分の増加効果を得ることができる。これを利用して、
アンテナ装置105と給電用同軸ケーブル30との間の
インピーダンス整合及び、アンテナ装置105の共振周
波数の調整を行うことが容易になることに加えて、アン
テナ装置105の共振周波数の低減が可能となり、アン
テナ装置105の小型・軽量化が実現できる。すなわ
ち、アンテナ素子12aと結合素子13aとの間の容量
性結合と、結合素子13aと接地導体11との間の容量
性結合が比較的大きい場合には、経路長を一定に保持し
たまま対向する面積が縮小されるようにスリット12
s,13sの面積を調整することにより、これらの容量
性結合を小さくしてインピーダンス整合をとることが可
能となる。さらに、アンテナ素子12aと結合素子13
aとの間の距離と、結合素子13aと接続導体11との
間の距離とを調整することにより、インピーダンス整合
の調整を容易に行うことができる。
【0062】以上の実施形態においては、アンテナ素子
12aと結合素子13aの両方にそれぞれスリット12
s,13sを設けた場合の構成例を示したが、本発明は
これに限定されず、アンテナ素子12aと結合素子13
aとのうちの少なくとも一方にスリット12s,13s
を設けてもよい。また、アンテナ素子12aと結合素子
13aの少なくとも一方にスロットを設けて、アンテナ
素子12aと結合素子13aとの間の電磁界結合量と、
結合素子13aと接地導体11との電磁界結合量とを調
整することにより、当該アンテナ装置105の入力イン
ピーダンスと給電用同軸ケーブル30との間のインピー
ダンス整合の調整が容易となる。また、アンテナ素子1
2aと結合素子13aの少なくとも一方にスロットを設
けて、当該アンテナ素子の共振周波数を調整することが
できる。
【0063】以上の実施形態においては、1個の結合素
子13aを備えているが、本発明はこれに限らず、アン
テナ素子12aと接地導体11との間に、2個以上の結
合素子13aを挿入して配置することにより、より広帯
域な周波数特性を実現することができる。この場合、複
数の結合素子13aを用いることによって、複数の周波
数帯をカバーするようにインピーダンス整合することが
可能となる。
【0064】また、接地導体11にスリットを形成し
て、接地導体11とアンテナ素子12aとの間の電磁界
結合量を調整しても同様の作用効果を得ることができ
る。さらに、以上の実施形態においては、給電導体21
を接続導体として機能させる場合の構成例を示したが、
本発明はこれに限らず、短絡導体22を接続導体として
用いてもよいし、結合素子13aとアンテナ素子12a
とを接続するための接続導体を別に備えてもよい。さら
に、接地導体11とアンテナ素子12aとで囲まれた空
間の一部又は全部に誘電体を充填してもよく、この場合
において、共振周波数の低減効果が得ることができ、形
状を安定に固定することが可能となるため、量産時の電
気的特性のばらつきを抑えることができる。
【0065】第5の実施形態の変形例.図15(a)は
本発明の第5の実施形態の変形例に係る逆F型アンテナ
装置105aの構成を示す平面図であり、図15(b)
は図15(a)のF−F’線についての縦断面図であ
る。図15(a)及び図15(b)に示すように、この
逆F型アンテナ装置105aは、第5の実施形態に係る
逆F型アンテナ装置105と比較して、アンテナ素子1
2bに形成される複数のスリット12sと、結合素子1
3bに形成される複数のスリット13sとをそれぞれ互
いに対向するように形成したことを特徴としている。以
上のように構成された逆F型アンテナ装置105aにお
いては、図15(a)に示すように、アンテナ素子12
b上を流れる電流の方向901,902がそれぞれ、結
合素子13b上に流れる電流の方向911,912に一
致させることができ、これらの電流の方向を揃えること
により,当該逆F型アンテナ装置105aの放射効率を
向上させることができ、そのアンテナ利得を向上させる
ことができる。
【0066】第6の実施形態.図16(a)は本発明の
第6の実施形態に係る逆F型アンテナ装置106の構成
を示す平面図であり、図16(b)は図16(a)のG
−G’線についての縦断面図である。図16(a)及び
図16(b)に示すように、この逆F型アンテナ装置1
06は、図3(a)及び図3(b)に図示された逆F型
アンテナ装置102に比較して、結合素子13cがその
短辺方向に平行な2箇所において直角に折り曲げられて
構成され、結合素子13cは、(i)接地導体11及び
アンテナ素子12に平行な部分13caと、(ii)接地
導体11及びアンテナ素子12に対して直交する部分1
3cbと、(iii)接地導体11及びアンテナ素子12
に平行な部分13ccと、から構成される。ここで、部
分13ccとアンテナ素子12との間の距離は、部分1
3caとアンテナ素子12との間の距離よりも短くな
り、アンテナ素子12と結合素子13cとの間の電磁界
結合量が大きくなるように設定されている。
【0067】すなわち、結合素子13cはその一部分が
折り曲げられており、段差を有した階段ステップ形状を
有し、これにより、接地導体11と結合素子13cとの
間の距離及びアンテナ素子12と結合素子13cとの間
の距離が、それらの長手方向の位置によって変更されて
おり、アンテナ素子12と接地導体11とが短絡導体2
2により電気的に接続されている側(短絡導体22側)
の部分13caと、その反対側の開放端側の部分13c
cにおいて、それぞれ異なった距離になっている。これ
により、アンテナ素子12と結合素子13cとの間の距
離及び接地導体11と結合素子13cとの間の距離を、
これらの長手方向の位置によって変更することが可能と
なり、結合素子13cとアンテナ素子12との間の電磁
界結合量と、結合素子13cと接地導体11との間の電
磁界結合量を調整することが可能となるため、製造時の
周波数調整が容易となり、大量生産に好適である。ま
た、結合素子13cを折り曲げて3次元的に変形を加え
ることによって結合素子13cの電気長を平面構造の場
合と比べて長くすることが可能となるため、アンテナ装
置106の共振周波数を低下することができ、アンテナ
装置106の小型・軽量化を実現できる。
【0068】当該実施形態においては、図16(b)に
示すように結合素子13cの一部を折り曲げてアンテナ
素子12の開放端近傍との距離を近づけることにより、
結合素子13cとアンテナ素子12との間の電磁界結合
量を大きくすることが可能となり、当該アンテナ装置の
共振周波数をさらに低下させることができる。また、図
16(b)に示すように、当該逆F型アンテナ装置10
6の端部で、結合素子13cと接地導体11の間の距離
を離すことにより、当該アンテナ装置106の近傍に配
置された送受信機などの部品との電磁界結合を小さくす
ることが可能となり、送受信機などにおける誤動作を防
止できる。
【0069】第6の実施形態の変形例.図17(a)は
本発明の第6の実施形態の第1の変形例に係る逆F型ア
ンテナ装置106aの構成を示す平面図であり、図17
(b)は図17(a)のH−H’線についての縦断面図
である。この逆F型アンテナ装置106aは、図16
(b)に図示された第6の実施形態に係る逆F型アンテ
ナ装置106に比較して、結合素子13を折り曲げず、
アンテナ素子12cがその短辺方向に平行な2箇所にお
いて直角に折り曲げられて構成され、アンテナ素子12
cは、(i)接地導体11及び結合素子13に平行な部
分12caと、(ii)接地導体11及び結合素子13に
対して直交する部分12cbと、(iii)接地導体11
及び結合素子13に平行な部分12ccと、から構成さ
れる。ここで、部分12ccと結合素子13との間の距
離は、部分12caと結合素子13との間の距離よりも
短くなり、アンテナ素子12cと結合素子13cとの間
の電磁界結合量が大きくなるように設定されている。以
上のように構成された第6の実施形態の第1の変形例に
係る逆F型アンテナ装置106aは、第6の実施形態に
係る逆F型アンテナ装置106と同様の作用効果を有す
る。
【0070】図18は本発明の第6の実施形態の第2の
変形例に係る逆F型アンテナ装置106bの構成を示す
縦断面図である。図18において、折り畳みタイプの携
帯無線通信装置の上側筐体40の長手方向の中央部のお
もて表面側に液晶表示部41が配置されている。この液
晶表示部41の裏側に誘電体基板43が配置され、誘電
体基板43の液晶表示部41側の面において接地導体1
1が形成されている。この誘電体基板43の上側に以下
の構成を有する逆F型アンテナ装置106bが設けられ
る。この逆F型アンテナ装置106bは、基本的には、
図3(b)に図示された第2の実施形態に係る逆F型ア
ンテナ装置102の構造と同様に、接地導体11及び給
電点25を備えるとともに、矩形平板形状の導体にてな
るアンテナ素子12dと、短絡導体22と、給電導体2
1と、矩形平板形状の導体にてなる結合素子13とを備
えて構成される。ここで、アンテナ素子12dは、上側
筐体40の筺体形状に沿って曲線形状で曲げられている
ことを特徴としている。これにより、逆F型アンテナ装
置106bを上側筐体40内にコンパクトに収容するこ
とができるという特有の効果を有する。
【0071】図19は本発明の第6の実施形態の第3の
変形例に係る逆F型アンテナ装置106cの構成を示す
縦断面図である。図19において、折り畳みタイプの携
帯無線通信装置の上側筐体40の長手方向の中央部のお
もて表面側に液晶表示部41が配置されている。この液
晶表示部41の裏側に、例えば矩形金属板にてなる接地
導体11が液晶表示部41の形状に沿って折り曲げられ
て配置されている。この接地導体11を用いて、上側筐
体40の上側に以下の構成を有する逆F型アンテナ装置
106cが設けられる。この逆F型アンテナ装置106
cは、基本的には、図3(b)に図示された第2の実施
形態に係る逆F型アンテナ装置102の構造と同様に、
接地導体11及び給電点25を備えるとともに、矩形平
板形状の導体にてなるアンテナ素子12dと、短絡導体
22と、給電導体21と、矩形平板形状の導体にてなる
結合素子13とを備えて構成される。ここで、アンテナ
素子12dは、上側筐体40の筺体形状に沿って曲線形
状で曲げられていることを特徴としている。これによ
り、逆F型アンテナ装置106cを上側筐体40内にコ
ンパクトに収容することができるという特有の効果を有
する。
【0072】以上の第6の実施形態及びその変形例にお
いては、少なくともアンテナ素子12,12c,12d
又は結合素子13,13cのいずれかを接地導体11に
対して傾けて配置することにより、アンテナ素子12,
12c,12dと結合素子13,13cとの間の電磁界
結合量と、結合素子13,13cと接続導体11との間
の電磁界結合量を調整することが可能となる。この場合
にも、インピーダンス整合及び共振周波数の調整を行う
ことができる。
【0073】以上の第6の実施形態及びその変形例にお
いては、1個の結合素子13,13cを備えて構成して
いるが、本発明はこれに限らず、2個以上の結合素子1
3,13cを備えて構成することにより、より広帯域な
周波数特性を実現することができる。この場合、複数の
結合素子13,13cを用いることによって、複数の周
波数帯をカバーするようにインピーダンス整合すること
ができる。
【0074】以上の第6の実施形態及びその変形例にお
いて、アンテナ素子12,12c,12dと、結合素子
13,13cと、接地導体11のうちの少なくともいず
れかにスリット又はスロットを形成してもよい。この場
合、上述と同様の作用効果を得ることができる。また、
以上の第6の実施形態及びその変形例においては、給電
導体21が接続導体の機能を備えているが、これに代え
て、短絡導体21が接続導体の機能を備えてもよいし、
もしくは別の接続導体を備えてもよい。
【0075】さらに、図4乃至図7に図示された第2の
実施形態の種々の変形例と同様に、接地導体11とアン
テナ素子12,12c,12dで囲まれた空間の一部又
は全部に誘電体を充填してもよく、この場合において、
アンテナ装置の共振周波数の低減効果が得ることができ
るとともに、アンテナ装置の各構成要素を安定に固定す
ることが可能となるため、量産時の電気的な特性ばらつ
きを抑えることができる。
【0076】第7の実施形態.図20(a)は本発明の
第7の実施形態に係る逆F型アンテナ装置107の構成
を示す平面図であり、図20(b)は図20(a)のア
ンテナ素子12eの平面図であり、図20(c)は図2
0(a)の結合素子13eの平面図であり、図20
(d)は図20(a)の結合素子14eの平面図であ
る。また、図21は図20(a)のI−I’線について
の縦断面図である。この逆F型アンテナ装置107は本
発明者らに試作された実施例に係るものであり、これら
の図面において、各構成要素の寸法(単位:mm)を示
している。
【0077】図20(a)乃至図20(d)及び図21
において、長さ70mm及び幅43mmを有する接地導
体11上に、給電点25を有する逆F型アンテナ装置1
07が設けられ、この逆F型アンテナ装置107は、
(i)図20(b)に図示され長さ17mm及び幅43
mmを有するアンテナ素子12eと、(ii)図20
(c)に図示された結合素子13eと、(iii)図20
(d)に図示された結合素子14eと、(iv)アンテナ
素子12eを接地導体11に電気的に接続するための短
絡導体22と、(v)給電用同軸ケーブル30の中心導
体31を2個の結合素子13e,14eを介してアンテ
ナ素子12eに電気的に接続するための給電導体21と
を備えて構成される。ここで、アンテナ素子12eには
L字型ストリップ形状のスリット12esが形成され、
結合素子13eには直線型ストリップ形状のスリット1
3esが形成されており、これらのスリット12es,
13esの長さや面積を調整して、アンテナ装置の素子
長と電磁界結合量を変化させることにより、アンテナ装
置の入力インピーダンスと、給電用同軸ケーブル30の
特性インピーダンスとの間のインピーダンス整合を容易
に調整することができる。
【0078】また、図2に示すように、アンテナ素子1
2eは、給電導体21側の接地導体11からの高さが
9.2mmとなり、開放端側の接地導体11からの高さ
が7.9mmとなるように接地導体11に対して傾けて
配置されている。同様に、結合素子13e,14eも接
地導体11に対して傾けて配置されており、結合素子1
3e,14eにおいて、給電導体21側の接地導体11
からの高さはそれぞれ8.1mm、6.6mmであり、
開放端側の接地導体11からの高さはそれぞれ6.7m
m、4.7mmである。アンテナ素子12e及び結合素
子13e,14eのそれぞれと、接地導体11との間の
距離を、それらの長手方向の位置によって変化させるこ
とにより、アンテナ素子12eと、結合素子13e,1
4e及び接地導体11のそれぞれとの間の電磁界結合量
を調整することができ、アンテナ装置107の共振周波
数が低下するよう調整することが可能となることに加え
て、アンテナ装置107と給電用同軸ケーブル30との
間のインピーダンス整合を容易に調整することができ、
さらには、より広帯域な特性を実現することができる。
【0079】以上の第7の実施形態において、給電導体
21の一端はアンテナ素子12eと電気的に接続され、
給電導体21の他端は接地導体11上の給電点25を介
して給電用同軸ケーブル30の中心導体31に接続され
ている。なお、結合素子13e,14eはそれぞれ給電
導体21と電気的に接続されているが、短絡導体22と
は電気的に接続されていないことが重要である。すなわ
ち、短絡導体22の直径は、結合素子13e,14eに
それぞれ形成されたスルーホール13eh,14ehよ
りも小さく、これらスルーホール13eh,14ehの
中心部を通過するために、短絡導体22は結合素子13
e,14eと電気的に接続されない。
【0080】図22は図20(a)及び図21に図示さ
れた逆F型アンテナ装置107の入力インピーダンスの
周波数特性を示すスミスチャートであり、図23は図2
0(a)及び図21に図示された逆F型アンテナ装置1
07の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すグ
ラフである。
【0081】図22から明らかなように、複数の共振円
が存在しており、当該アンテナ装置が複共振しているこ
とがわかる。図23において、VSWRが3以下を満た
す周波数範囲は905〜1024MHzであり、比帯域
は12.3%となっており、広帯域な周波数特性を得る
ことができた。
【0082】以上の実施形態において、接地導体11の
短辺及び長辺を加算した寸法が波長の1/4以下と非常
に小さい場合においても、広帯域な特性を実現すること
ができる。また、アンテナ装置107のインピーダンス
特性の調整を容易に行うことが可能となるため、折り畳
みタイプの携帯電話機などの携帯無線通信装置におい
て、波長に対して比較的小さな寸法を有する接地導体1
1上にアンテナ装置を構成する場合に好適である。
【0083】以上の実施形態において、接地導体11と
アンテナ素子12eで囲まれた空間の一部又は全部に誘
電体を充填してもよく、この場合において、アンテナ装
置の共振周波数の低減効果が得ることができるととも
に、アンテナ装置の形状を安定に固定することが可能と
なるため、量産時の特性ばらつきを抑えることができ
る。
【0084】第7の実施形態の変形例.図24は図20
(a)及び図21に図示された逆F型アンテナ装置10
7におけるアンテナ素子の変形例であって、第7の実施
形態の第1の変形例に係るアンテナ素子12fの構成を
示す平面図である。アンテナ素子12fは、図24に示
すように、所定の形状のスロット12ssを有するよう
に形成され、当該アンテナ素子12fは、矩形リング形
状の導体部分12faと、矩形パッチ形状の導体部分1
2fcと、これらの導体部分12faと導体部分12f
cとを連結するストリップ形状の導体部分12fbとを
備えて構成される。以上のような形状のアンテナ素子1
2fは、実質的な素子長を長くすることができ、しかも
他の導体との電磁界結合量を大きくすることができると
いう特有の効果を有する。また、上記アンテナ素子12
fにおいてスロット12ssを形成することにより、当
該アンテナ装置の共振周波数を調整することができる。
【0085】図25は図20(a)及び図21に図示さ
れた逆F型アンテナ装置107における結合素子の変形
例であって、第7の実施形態の第2の変形例に係る結合
素子13fの構成を示す平面図である。結合素子13f
は、図25に示すように、所定の形状のスロット13s
sを有するように形成され、当該結合素子13fは、矩
形リング形状の導体部分13faと、矩形パッチ形状の
導体部分13fcと、これらの導体部分13faと導体
部分13fcとを連結するストリップ形状の導体部分1
3fbとを備えて構成される。以上のような形状の結合
素子13fは、実質的な素子長を長くすることができ、
しかも他の導体との電磁界結合量を大きくすることがで
きるという特有の効果を有する。また、上記結合素子1
3fにおいてスロット13ssを形成することにより、
当該アンテナ装置の共振周波数を調整することができ
る。
【0086】第8の実施形態.図26(a)は本発明の
第8の実施形態に係る逆F型アンテナ装置108の構成
を示す平面図であり、図26(b)は図26(a)のJ
−J’線についての縦断面図である。この逆F型アンテ
ナ装置108は、図3(a)及び図3(b)に図示され
た第2の実施形態に係る逆F型アンテナ装置102に比
較して、アンテナ素子12を、接地導体11と結合素子
13との間に挿入して配置したことを特徴としており、
その他の構成は第2の実施形態と同様である。なお、給
電導体21の一端は結合素子13に電気的に接続され、
給電導体21の略中央部においてアンテナ素子12に電
気的に接続され、給電導体21の他端は給電用同軸ケー
ブル30の中心導体31に接続される。また、短絡導体
22の一端はアンテナ素子12に接続され、その他端は
接地導体11に電気的に接続される。
【0087】以上のように構成された第8の実施形態に
係る逆F型アンテナ装置108は、第2の実施形態に係
る逆F型アンテナ装置102と同様の作用効果を有す
る。また、この逆F型アンテナ装置108においても、
第2の実施形態の各変形例に示すように、結合素子13
と接地導体11との間の空間の一部又は全部に誘電体を
充填してもよく、この場合において、アンテナ装置の共
振周波数の低減効果と量産時の特性ばらつき抑制効果が
得ることができる。
【0088】第9の実施形態.図27(a)は本発明の
第9の実施形態に係る携帯無線通信装置1101の構成
を示す平面図であり、図27(b)は図27(a)の側
面図である。図27(a)及び図27(b)において、
携帯無線通信装置1101は折り畳みタイプの携帯電話
機の構成例であって、上側筐体1102と、下側筐体1
103と、上側筐体1102と下側筐体1103とを連
結しかつ折り畳んで互いに重ねる機構部であるヒンジ部
1104を備えて構成される。ここで、上側筐体110
2の略中央部には、液晶表示部1105が設けられ、そ
の厚さ方向の下側に上側誘電体基板1108が配置さ
れ、その誘電体基板1108の図の上部に内蔵アンテナ
1110が図示しない給電部から給電されて設けられ
る。また、下側筐体1003の略中央部には、テンキー
部1106が設けられ、その厚さ方向の下側に下側誘電
体基板1109が配置され、下側筐体1003の図の左
側長手方向に沿って、ヘリカルアンテナ1107aとモ
ノポールアンテナ1107bとからなるホイップアンテ
ナ1107が下側筐体1003に対して伸縮自在に設け
られ、図示しない給電部から給電される。
【0089】当該実施形態において、内蔵アンテナ11
10は、上述した第1乃至第8の実施形態又はその変形
例にいずれかで構成することができる。ここで、内蔵ア
ンテナ1110と、ホイップアンテナ1107とは、送
受信時において、空間ダイバーシティ技術を用いて、こ
れら2つのアンテナのうち少なくとも一方を用いるよう
に制御することができる。
【0090】以上のように構成された携帯無線通信装置
1101において、内蔵アンテナ1110は上側誘電体
基板1108の裏面に形成される接地導体の寸法が波長
に対して1/4以下の場合においても広帯域な特性を実
現することができるため、良好な通信品質を得ることが
できる。また、内蔵アンテナ1110を上側筐体110
2の内部上部に配置することにより、通話時に指などの
人体影響を受けにくくすることができ、これにより当該
携帯無線通信装置1101からの電波の放射損失を低減
でき、しかも内蔵アンテナ1110のアンテナ利得を高
めることができる。
【0091】以上の実施形態においては、ホイップアン
テナ1107は下側筐体1103に設けられているが、
本発明はこれに限らず、上側筐体に設けてもよい。ま
た、内蔵アンテナ1110は上側筐体1102の下部や
下側筐体1103の下部に配置してもよい。
【0092】第9の実施形態の変形例.図28(a)は
本発明の第9の実施形態の変形例に係る携帯無線通信装
置1101aの構成を示す平面図であり、図28(b)
は図28(a)の側面図である。図28(a)及び図2
8(b)において、この携帯無線通信装置1101a
は、第9の実施形態に係る携帯無線通信装置1101に
比較して、下側筐体1103におけるホイップアンテナ
1107を除去したことを特徴としている。
【0093】第10の実施形態.図29(a)は本発明
の第10の実施形態に係る携帯無線通信装置2100の
構成を示す一部破断平面図であり、図29(b)は図2
9(a)の側面図である。これらの図29(a)及び図
29(b)において、図28(a)及び図28(b)と
同様のものについては同一の符号を付している。図29
(a)及び図29(b)において、上側筐体1102の
誘電体基板1108上に形成された上述の内蔵アンテナ
1110が設けられ、ヒンジ部1104において、導体
パターン2702a,2702bが形成されたフレキシ
ブル誘電体基板2702が設けられ、導体パターン27
02a,2702bの各一端は、上側誘電体基板110
8上に形成されたコネクタ2109に接続される一方、
導体パターン2702a,2702bの各他端は、下側
誘電体基板1109上に形成されたコネクタ2110に
接続される。
【0094】ここで、上側誘電体基板1108上に形成
されたストリップ形状の導体パターン2703はコネク
タ2109を介して導体パターン2702aに接続さ
れ、当該導体パターン2702aはさらにコネクタ21
10を介して給電点2111に接続されている。この導
体パターン2703から給電点2111までの導体パタ
ーンにより一方のモノポールアンテナを構成している。
そして、当該モノポールアンテナと、内蔵アンテナ11
10とは、送受信時において、空間ダイバーシティ技術
を用いて、これら2つのアンテナのうち少なくとも一方
を用いるように制御することができる。
【0095】第11の実施形態.図30(a)は本発明
の第11の実施形態に係る内蔵アンテナ装置2200の
構成を示す平面図であり、図30(b)は図30(a)
の内蔵アンテナ装置2200の構成を示す側面図であ
る。この第11の実施形態の内蔵アンテナ装置2200
は、上述の内蔵アンテナ装置1110に代わって用いら
れるものであり、折り曲げられた接地導体11aと、誘
電体基板42上にメアンダ形状で形成されたアンテナ素
子12g(上述のアンテナ素子12等と同様に動作す
る)と、誘電体基板42上にアンテナ12gと接続され
て形成されかつモノポールアンテナとして動作するスト
リップ形状のアンテナ素子12hと、アンテナ素子12
gと接地導体11aとの間に挿入して配置された結合素
子13と、給電点とアンテナ素子12gとを接続するた
めの給電導体21と、アンテナ素子12gと結合素子1
3とを接続するための接続導体22とを備えて構成され
る。ここで、給電導体21は結合導体13及びアンテナ
素子12gに接続される一方、短絡導体22は結合導体
13に接続されない状態でアンテナ素子12gに接続さ
れている。そして、結合素子13を備えたアンテナ素子
12gと、アンテナ素子12hのそれぞれの共振周波数
を互いに異ならせることにより複数の周波数帯をカバー
することができる広帯域な内蔵アンテナ装置2200と
して用いることができる。
【0096】以上のように構成された実施形態におい
て、内蔵アンテナ装置2200を上側筐体1102の内
部上部に配置することにより、通話時に指などの人体影
響を受けにくくすることができ、これにより当該携帯無
線通信装置からの電波の放射損失を低減でき、しかも内
蔵アンテナ装置2200のアンテナ利得を実質的に高め
ることができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る逆F型
アンテナ装置によれば、不平衡型アンテナ素子と接地導
体との間に結合素子を挿入し、上記アンテナ素子と上記
接地導体とを少なくとも1箇所で電気的に接続するため
の接続手段を備えたことを特徴としている。
【0098】上記結合素子により、上記アンテナ素子と
上記結合素子との間の結合量、あるいは上記アンテナ素
子と上記接地導体との間の結合量、あるいは上記結合素
子と上記接地導体との間の結合量を調整することによ
り、結合素子を備えたアンテナ装置の共振周波数と、結
合素子を備えないときのアンテナ装置の共振周波数とを
互いに異ならせ、これにより、広帯域な周波数特性を得
ることが可能となる。また、複数の周波数帯に対応する
ように、アンテナ装置の共振周波数をずらして調整する
ことが可能となる。また、上記接続手段を給電導体又は
短絡導体と共通とすることにより、構造の簡素化を図る
ことが出来るため、大量生産に好適である。さらに、ス
リット又はスロットを設けることにより、共振周波数を
低下することが可能となる上、上記アンテナ素子と、上
記結合素子及び/又は上記接地導体との間の結合量を調
整することができる。なお、上記結合素子を上記アンテ
ナ素子又は接続導体に対して傾斜させたり、上記結合素
子又は上記アンテナ素子において段差を持たせること
で、アンテナ素子と接地導体との間の結合量を調整する
ことが可能となる。
【0099】以上のように構成されたアンテナ装置を、
折り畳みタイプの携帯無線通信装置の上側筐体内部に配
置することにより、通話時に指などの人体からの影響を
受けにくくすることが期待でき、人体による放射損失を
軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の第1の実施形態に係る逆F
型アンテナ装置101の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のA−A’線についての縦断面図であ
る。
【図2】 (a)は図1の逆F型アンテナ装置101に
おける第1のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特
性を示すグラフであり、(b)は図1(a)及び図1
(b)の逆F型アンテナ装置101における第2のアン
テナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフで
あり、(c)は図1(a)及び図1(b)の逆F型アン
テナ装置101において第1と第2のアンテナ装置を合
成したときの反射係数S11の周波数特性を示すグラフ
である。
【図3】 (a)は本発明の第2の実施形態に係る逆F
型アンテナ装置102の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のB−B’線についての縦断面図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係
る逆F型アンテナ装置102aの構成を示す縦断面図で
ある。
【図5】 本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係
る逆F型アンテナ装置102bの構成を示す縦断面図で
ある。
【図6】 本発明の第2の実施形態の第3の変形例に係
る逆F型アンテナ装置102cの構成を示す縦断面図で
ある。
【図7】 本発明の第2の実施形態の第4の変形例に係
る逆F型アンテナ装置102dの構成を示す縦断面図で
ある。
【図8】 (a)は本発明の第3の実施形態に係る逆F
型アンテナ装置103の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のC−C’線についての縦断面図であ
る。
【図9】 本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係
る逆F型アンテナ装置103aの構成を示す縦断面図で
ある。
【図10】 本発明の第3の実施形態の第2の変形例に
係る逆F型アンテナ装置103bの構成を示す縦断面図
である。
【図11】 本発明の第3の実施形態の第3の変形例に
係る逆F型アンテナ装置103cの構成を示す縦断面図
である。
【図12】 本発明の第3の実施形態の第4の変形例に
係る逆F型アンテナ装置103dの構成を示す縦断面図
である。
【図13】 (a)は本発明の第4の実施形態に係る逆
F型アンテナ装置104の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のD−D’線についての縦断面図であ
る。
【図14】 (a)は本発明の第5の実施形態に係る逆
F型アンテナ装置105の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のE−E’線についての縦断面図であ
る。
【図15】 (a)は本発明の第5の実施形態の変形例
に係る逆F型アンテナ装置105aの構成を示す平面図
であり、(b)は(a)のF−F’線についての縦断面
図である。
【図16】 (a)は本発明の第6の実施形態に係る逆
F型アンテナ装置106の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のG−G’線についての縦断面図であ
る。
【図17】 (a)は本発明の第6の実施形態の第1の
変形例に係る逆F型アンテナ装置106aの構成を示す
平面図であり、(b)は(a)のH−H’線についての
縦断面図である。
【図18】 本発明の第6の実施形態の第2の変形例に
係る逆F型アンテナ装置106bの構成を示す縦断面図
である。
【図19】 本発明の第6の実施形態の第3の変形例に
係る逆F型アンテナ装置106cの構成を示す縦断面図
である。
【図20】 (a)は本発明の第7の実施形態に係る逆
F型アンテナ装置107の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のアンテナ素子12eの平面図であり、
(c)は(a)の結合素子13eの平面図であり、
(d)は(a)の結合素子14eの平面図である。
【図21】 図20(a)のI−I’線についての縦断
面図である。
【図22】 図20(a)及び図21に図示された逆F
型アンテナ装置107の入力インピーダンスの周波数特
性を示すスミスチャートである。
【図23】 図20(a)及び図21に図示された逆F
型アンテナ装置107の電圧定在波比(VSWR)の周
波数特性を示すグラフである。
【図24】 図20(a)及び図21に図示された逆F
型アンテナ装置107におけるアンテナ素子の変形例で
あって、第7の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ
素子12fの構成を示す平面図である。
【図25】 図20(a)及び図21に図示された逆F
型アンテナ装置107における結合素子の変形例であっ
て、第7の実施形態の第2の変形例に係る結合素子13
fの構成を示す平面図である。
【図26】 (a)は本発明の第8の実施形態に係る逆
F型アンテナ装置108の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)のJ−J’線についての縦断面図であ
る。
【図27】 (a)は本発明の第9の実施形態に係る携
帯無線通信装置1101の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)の側面図である。
【図28】 (a)は本発明の第9の実施形態の変形例
に係る携帯無線通信装置1101aの構成を示す平面図
であり、(b)は(a)の側面図である。
【図29】 (a)は本発明の第10の実施形態に係る
携帯無線通信装置2100の構成を示す一部破断平面図
であり、(b)は(a)の側面図である。
【図30】 (a)は本発明の第11の実施形態に係る
内蔵アンテナ装置2200の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)の内蔵アンテナ装置2200の構成を示
す側面図である。
【図31】 (a)従来技術に係る携帯無線通信装置1
001の構成を示す平面図であり、(b)は(a)の逆
F型アンテナ装置1005を備えた誘電体基板1004
の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】 101,102,102a,102b,102c,10
2d,103,103a,103b,103c,103
d,104,105,105a,106,106a,1
06b,106c,107,108,…逆F型アンテナ
装置、 11…接地導体、 12,12a,12b,12c,12d,12e,12
f,12g,12h…アンテナ素子、 12s,12es…スリット、 13,13a,13b,13c,13e,13f,1
4,14e…結合素子、13s,13es…スリット、 21…給電導体、 22…短絡導体、 23…接続導体、 25…給電点、 30…給電用同軸ケーブル、 41,42,43…誘電体基板、 45,46,47…誘電体、 1101,1101a,2100…携帯無線通信装置、 1102…上側筐体、 1103…下側筐体、 1104…ヒンジ部、 1107…ホイップアンテナ、 1108…上側誘電体基板、 1109…下側誘電体基板、 1110…内蔵アンテナ 2109,2110…コネクタ、 2111…給電点、 2200…内蔵アンテナ装置、 2702a,2703…導体パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04M 1/02 C H04M 1/02 H04B 7/26 V H04Q 7/32 Z (72)発明者 山田 賢一 神奈川県横浜市港北区鋼島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 ▲かまえ▼口 信二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 晃一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 司 神奈川県横浜市港北区鋼島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J045 AA01 AA02 AA06 AB05 DA08 HA06 MA04 NA01 5J046 AA01 AA02 AA04 AA07 AB13 PA07 5J047 AA01 AA02 AA04 AA07 AB13 FD01 5K023 AA07 LL05 5K067 AA21 BB04 EE02 KK01 KK17

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地導体と、 上記接地導体上に上記接地導体と対向するように配置さ
    れたアンテナ素子と、上記接地導体と上記アンテナ素子
    との間に、上記接地導体及び上記アンテナ素子と対向す
    るように設けられた少なくとも1つの結合素子と、 上記アンテナ素子と上記接地導体とを少なくとも1箇所
    で電気的に接続するための第1の接続手段とを備えたこ
    とを特徴とする逆F型アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記接地導体と上記アンテナ素子と上記
    結合素子とは互いに実質的に平行となるように設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の逆F型アンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記アンテナ素子と上記接地導体とが上
    記第1の接続手段により電気的に接続されている端部に
    おける上記アンテナ素子と上記接地導体との間の距離
    が、上記端部に対して反対側の他端部における上記アン
    テナ素子と上記接地導体との間の距離と異なるように、
    上記アンテナ素子及び上記接続導体とを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の逆F型アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 上記結合素子は上記接地導体に対して傾
    いて設けられたことを特徴とする請求項3記載の逆F型
    アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 上記アンテナ素子は、上記逆F型アンテ
    ナ装置を収容する筐体の形状に沿って曲げられた形状を
    有することを特徴とする請求項1記載の逆F型アンテナ
    装置。
  6. 【請求項6】 上記結合素子と上記アンテナ素子のうち
    の少なくとも一方の一部を折り曲げて設けたことを特徴
    とする請求項1記載の逆F型アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 上記接地導体の一部を折り曲げて設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の逆F型アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 上記接地導体の互いに異なる2辺の長さ
    の合計の長さは、当該逆F型アンテナ装置を用いる携帯
    無線通信装置で使用される周波数帯のうち、最も低い周
    波数帯に対応した波長の1/4以下であることを特徴と
    する請求項1乃至7のうちのいずれか1つに記載の逆F
    型アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 上記アンテナ素子と上記結合素子とを少
    なくとも1箇所で電気的に接続するための第2の接続手
    段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のう
    ちのいずれか1つに記載の逆F型アンテナ装置。
  10. 【請求項10】 上記第2の接続手段による接続点は、
    上記第1の接続手段による接続点の近傍に配置されたこ
    とを特徴とする請求項9記載の逆F型アンテナ装置。
  11. 【請求項11】 上記逆F型アンテナ装置を所定の波長
    の無線信号により励振したときに、上記第2の接続手段
    による接続点が実質的に、上記アンテナ素子及び上記結
    合素子において発生する電流定在波の腹の部分に位置
    し、上記結合素子が1/4波長共振器として動作するよ
    うに、上記アンテナ素子及び上記結合素子の寸法が設定
    されたことを特徴とする請求項10記載の逆F型アンテ
    ナ装置。
  12. 【請求項12】 上記アンテナ素子と上記結合素子は、
    共通の給電導体により電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項1乃至11のうちのいずれか1つに記載
    の逆F型アンテナ装置。
  13. 【請求項13】 上記アンテナ素子と上記結合素子は、
    共通の短絡導体により電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項1乃至11のうちのいずれか1つに記載
    の逆F型アンテナ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のうちのいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置の共振周波数を、上記ア
    ンテナ素子にスリットを形成することにより調整したこ
    とを特徴とする逆F型アンテナ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至13のうちのいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置の共振周波数を、上記結
    合素子にスリットを形成することにより調整したことを
    特徴とする逆F型アンテナ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至13のうちのいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置の共振周波数を、上記ア
    ンテナ素子にスロットを形成することにより調整したこ
    とを特徴とする逆F型アンテナ装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至13のうちのいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置の共振周波数を、上記結
    合素子にスロットを形成することにより調整したことを
    特徴とする逆F型アンテナ装置。
  18. 【請求項18】 上記アンテナ素子と上記結合素子の少
    なくとも一方の面積を変化することにより、上記アンテ
    ナ素子と上記接地導体との間の電磁界結合量を調整した
    ことを特徴とする請求項1乃至17のうちのいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のいずれか1つに記
    載の逆F型アンテナ装置において、上記逆F型アンテナ
    装置の内部の一部又は全部に誘電体を充填したことを特
    徴とする逆F型アンテナ装置。
  20. 【請求項20】 複数の周波数帯で共振するように、上
    記アンテナ素子及び結合素子の寸法を設定したことを特
    徴とする請求項1乃至19のいずれか1つに記載の逆F
    型アンテナ装置。
  21. 【請求項21】 上側筐体と、下側筐体と、上記上側筐
    体と上記下側筐体とを連結するヒンジ部とを備えた携帯
    無線通信装置において、請求項1乃至20のいずれか1
    つに記載の逆F型アンテナ装置を、上記上側筐体の内部
    に設けたことを特徴とする携帯無線通信装置。
  22. 【請求項22】 モノポールアンテナをさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項21記載の携帯無線通信装置。
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