JP2003039753A - インクジェット画像形成装置 - Google Patents
インクジェット画像形成装置Info
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- JP2003039753A JP2003039753A JP2001226279A JP2001226279A JP2003039753A JP 2003039753 A JP2003039753 A JP 2003039753A JP 2001226279 A JP2001226279 A JP 2001226279A JP 2001226279 A JP2001226279 A JP 2001226279A JP 2003039753 A JP2003039753 A JP 2003039753A
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Abstract
合であっても、このインクが記録用紙の裏面に付着され
ることを確実に防止することができ、しかも、このプラ
テン上からのインクの除去を特別な除去作業を必要とす
ることなしに行えるようにする。 【解決手段】 プラテン7の表面に、記録用紙の搬送方
向に延びる複数のリブ71,72を突設する。各リブ7
1,72の幅方向の中央部に、記録用紙搬送方向に延び
るインク導出溝75,76を形成する。インク導出溝7
5,76の断面積を、記録用紙搬送方向の下流側に向か
って次第に減少するように形成する。インク導出溝7
5,76内のインクは「毛細管現象」によりインク導出
溝75,76の断面積の小さくなる方向に流れてプラテ
ン7上から排出される。
Description
より記録用紙(記録媒体)に画像形成を行うインクジェ
ット画像形成装置に係る。特に、本発明は、記録用紙の
裏面に当接してこの記録用紙を案内するプラテンの改良
に関する。
装置(以下、インクジェットプリンタと呼ぶ)では、連
続給紙される記録用紙の上面にインク滴が吐出されて順
に画像形成が行われる。この画像形成の方式としては、
印字ヘッド及びインクタンクがキャリッジ上に搭載さ
れ、このキャリッジが記録用紙の搬送方向に直交する主
走査方向で往復移動しながら印字ヘッドから記録用紙の
上面にインク滴を吐出する方式が一般に知られている。
また、印字ヘッドに対向してプラテンが配設されてお
り、搬送される記録用紙は、このプラテン上を案内され
ながら上記画像形成が行われる。
その誤動作によってプラテン上に記録用紙が存在しない
状態で印字ヘッドからインク滴の吐出が行われたりプラ
テン上を搬送される記録用紙から外れた領域へインク滴
の吐出が行われたりした場合、または、画像形成の指令
信号を受けていない状況で印字ヘッドからインクが漏れ
出たりした場合には、プラテン上面にインクが付着する
ことになる。この状態で、プラテン上のインク付着部分
に記録用紙が搬送されると、プラテン上のインクが記録
用紙の裏面に付着して記録用紙を汚してしまうことにな
る。
で、特開平7−9712号公報や特開平7−28525
1号公報に開示されているインクジェットプリンタが提
案されている。
収性を有する素材で形成したり、プラテンの表面に切欠
きを形成しておいてこの切欠き内にインク吸収性を有す
る素材で成るインク吸収部材を設けるようにした技術が
開示されている。これにより、プラテン上に吐出された
インクを、プラテン自体やインク吸収部材が回収し、イ
ンクが用紙裏面に付着することを防止している。
側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面をプラテン上に
備えさせることにより記録用紙をすくうように案内して
用紙先端を確実に案内できるようにしたものであって、
この傾斜面にインク溜溝を形成した技術が開示されてい
る。これにより、プラテン上にインクが吐出された場
合、このインクはインク溜溝に流し込まれて保持され
る。これにより、プラテン上のインクが用紙裏面に付着
することを防止できるようになっている。
公報に開示されている技術にあっては以下に述べるよう
な課題があった。
れているものでは、プラテン自体やインク吸収部材が吸
収できるインクの量には限界がある。このため、プラテ
ン上面へのインクの吐出量が比較的多い場合には、全て
のインクを吸収することができなくなる可能性がある。
つまり、プラテン自体やインク吸収部材が吸収できなか
ったインクが記録用紙の裏面に付着して記録用紙を汚し
てしまうことになる。また、このような状況を回避する
ためには定期的にインク吸収体を交換することも考えら
れるが、これではユーザに煩雑な交換作業を強いること
になってしまう。
報に開示されているものにあっても、インク溜溝に保持
されているインクが記録用紙の裏面に付着されないよう
にするためには、このインク溜溝に保持されているイン
クを除去するための機構や作業が必要になるため、実用
性に欠けるものであった。
であり、その目的とするところは、プラテン上にインク
が吐出されてしまった場合であっても、このインクが記
録用紙の裏面に付着されることを確実に防止することが
でき、しかも、このプラテン上からのインクの除去を特
別な除去作業を必要とすることなしに行えるようにする
ことにある。
面にリブを突設し、記録用紙(記録媒体)をリブの先端
で支持しながら搬送することにより、プラテン上に吐出
されたインクと記録用紙との接触を回避できるようにし
ている。また、このインクを毛細管現象によってプラテ
ン上から排出するための手段を設けている。
テンに対向配置されプラテンに沿って搬送される記録媒
体に対してインク滴を吐出する画像形成手段とを備えた
インクジェット画像形成装置を前提とする。このインク
ジェット画像形成装置に対し、プラテンの表面に、記録
媒体搬送方向に延びる複数のリブを突設する。一方、各
リブに、インク吐出方向に窪み且つ記録媒体搬送方向に
延びるインク導出溝を形成する。そして、インク導出溝
の断面積を、記録媒体搬送方向の上流側または下流側の
うち少なくとも一方に向かって次第に減少するように形
成している。
作などによって画像形成手段から吐出されたインクがプ
ラテン上に付着した場合、このインクはプラテン上の各
リブ同士の間またはリブに形成されたインク導出溝内に
流れ込む。記録媒体はリブの先端で支持されて搬送され
るため、プラテン上のインクが記録用紙に接触すること
はなく、記録用紙の裏面がインクによって汚れてしまう
ことが回避できる。また、インク導出溝内に流れ込んだ
インクは、「毛細管現象」によりインク導出溝の断面積
の小さくなる方向、つまり、記録媒体搬送方向の上流側
または下流側に向かって流れることになる。このため、
インク導出溝に流れ込んだインクは、インク導出溝内に
溜まったままとならずにプラテン外まで進行して排出さ
れることになる。従って、プラテン上に吐出したインク
の量が比較的多い場合であっても、このインクによって
記録用紙の裏面が汚れてしまうといったことはなくな
る。
以下のものが掲げられる。先ず、記録媒体搬送方向に直
交する断面における開放側端部の溝幅寸法が、記録媒体
搬送方向の上流側または下流側のうち少なくとも一方に
向かって次第に減少するようにインク導出溝を形成す
る。
法が、その深さ方向の奥側に向かって次第に減少するよ
うにインク導出溝を形成する。
ったインクを、毛細管現象により溝幅寸法が減少する方
向へ確実に移動させるための構成を容易に実現できる。
一方、後者の構成によれば、インク導出溝内に導入され
たインクは、重力に加えて毛細管現象によりインク導出
溝の底部に進行しようとする。それゆえ、インクがイン
ク導出溝から溢れて記録媒体の裏面に付着するといった
ことを確実に防止できる。
小さくなる側の端部付近に、インク導出溝から導出され
たインクを回収するためのインク回収部材を設けた場合
には、インク導出溝を移動したインクを、インク回収部
材によって回収することができ、インク導出溝から排出
されたインクが再びプラテン上に戻ってしまうといった
ことを防止できる。
性を有する材料によって形成した場合には、インク導出
溝内におけるインクとインク導出溝の内面との付着力が
高まる。従って、毛細管現象の効果をより高めて、イン
ク導出溝からのインクの排出を促進することができる。
する材料で形成した場合には、リブの側壁に吐出された
インクがリブの下部に向かって流れ落ち易くなり、リブ
の上端にインクが停滞して記録媒体に付着してしまうと
いった状況を確実に回避することができる。
交する方向の端部からプラテン表面側に延びる延長部を
備えたものを採用した場合に対し、リブの外表面形状
を、上記記録媒体の端部とリブの外表面との間の距離が
上記延長部の延長方向長さ寸法以上となるように設定し
ている。例えば、記録媒体として封筒を採用した場合、
その蓋部分(延長部)の先端縁がリブに押圧されてしま
うといったことがなくなる。このため、この蓋部分に撓
みを発生させることなしに良好に搬送することが可能に
なる。
に基づいて説明する。本形態では、画像形成装置として
シリアルヘッドを備えたカラーインクジェットプリンタ
に本発明を適用した場合について説明する。
明− 図1は、本形態に係るカラーインクジェットプリンタ1
の内部構成を示す図である。この図1に示すように、本
形態に係るインクジェットプリンタ1は、給紙部2、分
離部3、搬送部4、画像形成部5及び排出部6を備えて
いる。
イ21及び図示しないピックアップローラを備えてお
り、印刷開始時に給紙トレイ21内の記録媒体としての
記録用紙Pをピックアップローラによって取り出して分
離部3に向けて搬送するようになっている。また、上記
給紙トレイ21は、印刷を行わない際には、記録用紙P
の保管部として機能する。
用紙Pを、画像形成部5に向けて一枚ずつ供給するため
のものであり、給紙ローラ31及び分離器32を備えて
いる。この分離器32では、上記ピックアップローラに
よって複数枚の記録用紙P,P,…が取り出されたとし
ても、これら複数の記録用紙P,P,…を分離し、最も
上側の一枚の記録用紙Pのみを搬送部4に送ることがで
きるようになっている。
れる記録用紙Pを、画像形成部5に向けて搬送するため
のものであり、ガイド板41及び搬送ローラ対42を備
えている。搬送ローラ対42は、記録用紙Pを画像形成
部5に送り込む際に、この記録用紙Pが適切な位置で画
像形成が行われるようにその搬送を調整する部材であ
る。
42から供給される記録用紙Pへ画像形成(印刷)を行
うためのものであり、画像形成手段としての記録ヘッド
52、この記録ヘッド52を搭載したキャリッジ51、
このキャリッジ51を主走査方向に案内するためのガイ
ドシャフト53、および印刷時において記録用紙Pの支
持台として機能するプラテン7を備えている。このプラ
テン7は、記録ヘッド52から記録用紙Pに向けてイン
ク滴が吐出される際、この記録用紙Pの裏面に当接して
支持することにより、記録用紙Pが折れ曲がることを防
止するようになっている。このプラテン7の詳細構成に
ついては後述する。
Pを回収する部分であり、記録用紙P上のインクを乾燥
させるための図示しないインク乾燥部、排出ローラ61
及び排出トレイ62を備えている。
ンタ1は、次のような動作によって印刷を行う。先ず、
図示しないコンピュータ等から画像情報に基づく印刷要
求がインクジェットプリンタ1に対してなされる。印刷
要求を受信したインクジェットプリンタ1は、給紙トレ
イ21上の記録用紙Pを、ピックアップローラによって
給紙部2より搬出する。次に、搬出された記録用紙P
は、給紙ローラ31によって分離部3を通過し、搬送部
4へと送られる。搬送部4では、搬送ローラ対42によ
って、記録用紙Pを画像形成部5へと送る。そして、画
像形成部5では、所定の画像形成動作によって記録用紙
Pへの画像形成動作が行われる。画像形成が行われた記
録用紙Pは、図示しないインク乾燥部を経て、排出ロー
ラ61によって排出トレイ62に排出される。これによ
り、記録用紙Pは印刷物としてユーザに提供されること
になる。
について説明する。図2は、本形態に係るプラテン7の
平面図(記録ヘッド52側から見た図)である。この図
において、記録用紙Pは図中矢印Cで示すように図中の
上側から下側に向かって搬送される。
びる辺よりもそれに直交する辺の方が長く設定された略
長方形状の板状体で成っている。そして、このプラテン
7の上面の複数箇所にはリブ71,71,…、72,7
2,…が一体形成されている。以下、これらリブ71,
71,…、72,72,…の形状について説明する。各
リブ71,71,…、72,72,…は記録用紙搬送方
向(図2の上下方向)に沿って延びており、本形態のも
のでは主走査方向(用紙搬送方向に直交する方向)に等
間隔を存した9箇所に形成されている。これら9本のリ
ブ71,71,…、72,72,…のうち、図中左側の
5本は第1リブ71,71,…であり、図中右側の4本
は第2リブ72,72,…である。第1リブ71と第2
リブ72とは互いに形状が異なっている。これら形状の
詳細は後述する。
下流側の端縁には、多孔質セラミックなどの吸収性を有
する材料で成るインク回収部材8が配置されている。こ
のインク回収部材8は、プラテン7上に付着したインク
が後述する導出動作によって導出された後に、このイン
クを回収するものである。
明する。図3は第1リブ71の断面形状を示している。
図3(a)は図2におけるA−A線に沿った断面図、図
3(b)は図2におけるB−B線に沿った断面図、図3
(c)は図2におけるC−C線に沿った断面図である。
また、図4は第2リブ72の断面形状を示している。図
4(a)は図2におけるD−D線に沿った断面図、図4
(b)は図2におけるE−E線に沿った断面図、図4
(c)は図2におけるF−F線に沿った断面図である。
1,…、72,72,…は、プラテン7の表面から記録
ヘッド52へ向かう方向(図3及び図4における上方)
に突出して形成されている。また、各リブ71,71,
…、72,72,…の上面中央部には、所定形状のイン
ク導出溝75,76が形成されている。図2では、この
インク導出溝75,76の形成部分に斜線を付してい
る。
は、用紙搬送方向(図3及び図4の紙面鉛直方向)の全
体に亘って深さ寸法が一定に設定されている。また、イ
ンク導出溝75,76の溝幅は、インクの吐出される方
向(溝の深さ方向の奥側)に向かって次第に狭くなるよ
うに形成されている。更に、インク導出溝75,76
は、上端の溝幅が用紙搬送方向の下流側に向かうに従っ
て次第に減少するように形成されている(図3における
寸法A1,A2,A3、図4における寸法B1,B2,
B3参照)。このように、各リブ71,72のインク導
出溝75,76は、断面形状が略逆台形状であって、そ
の台形の高さが一定で、上底及び下底の寸法が記録用紙
搬送方向の下流側に向かうに従って徐々に短くなってい
く形状として形成されている。つまり、このインク導出
溝75,76の断面積は、記録用紙搬送方向の下流側に
向かうに従って次第に減少するように形成されている。
尚、ここでいうインク導出溝75,76の断面積とは、
記録用紙搬送方向に直交する方向でのリブ71,72の
切断面におけるインク導出溝75,76の周囲とインク
導出溝75,76の上端を結ぶ線分とにより囲まれる領
域の面積である。
3aは、フッソ系の樹脂等の撥水性または撥油性を有す
る材料で形成されている。同様に、第2リブ72の側壁
74の外表面74aも、フッソ系の樹脂等の撥水性また
は撥油性を有する材料で形成されている。
内面75aは、パリデン等の親水性または親油性を有す
る材料で形成されている。同様に、第2リブ72のイン
ク導出溝76の内面76aも、パリデン等の親水性また
は親油性を有する材料で形成されている。
説明する。
記録ヘッド52から吐出されたインクが記録用紙Pから
外れた領域に吐出されてプラテン7の上面に付着した場
合、このプラテン7は、以下の如くインク排出動作を行
う。
インクは、このプラテン7の上面において、各リブ7
1,71、72,72同士の間の領域か又はリブ71、
72のインク導出溝75、76に流れ込む。特に、リブ
71,72の側壁73,74の外表面73a,74aは
撥水性または撥油性を有する材料で形成されているた
め、このリブ71,72上に吐出されたインクは円滑に
リブ71,72の下部に向かって流れ落ちる。つまり、
インクはリブ71、72の上端縁に滞留することはな
い。即ち、記録用紙Pは、インクが存在する各リブ7
1,71、72,72同士の間の領域又はリブ71、7
2のインク導出溝75、76よりも上方位置においてプ
ラテン7に支持されながら搬送されることになるので、
このインクが記録用紙Pの裏面に付着して記録用紙Pを
汚してしまうといったことはない。
作によってプラテン7上から排出されることになる。つ
まり、上述の如く各リブ71,72のインク導出溝7
5,76の内面75a,76aは親水性または親油性を
有する材料で形成されているため、インク導出溝75,
76に流れ込んだインクがインク導出溝75,76の壁
面を濡らす付着力は、インクの分子間の凝集力よりも大
きくなっている。したがって、記録ヘッド52からイン
ク導出溝75,76に直接的に吐出されたインクは、
いわゆる「毛細管現象」により断面積の小さな方向に進
行する。このため、インク導出溝75,76に流れ込ん
だインクは、インク導出溝75,76内に溜まったまま
とならずにプラテン7外まで進行し、インク回収部材8
によって回収されることになる。これにより、インクが
プラテン7上に誤って吐出されてしまった場合であって
も、そのインクが記録用紙Pの裏面に付着することを防
止しながら、このインクをプラテン7の外部に排出する
ことができる。
異について説明する。図3に示すように、第1リブ71
の各側壁73,73の外表面73a,73aの形状は僅
かに湾曲された対称形状である。これに対し、図4に示
すように、第2リブ72の各側壁74,74の外表面7
4a,74aの形状は非対称形状である。
外表面74a形状は第1リブ71と同様に僅かに湾曲し
た形状となっている。一方、図4における左側の側壁7
4の外表面74a形状は上方に向かうに従って第2リブ
72の中心側に向けて傾斜する平坦面(テーパ面)で形
成されている。この平坦面は、図5(a)に示すように
(この図は封筒P1に対して印字を行う場合であって封
筒P1の上端部分の搬送状態を示している)、封筒P1
の端部とこの平坦面の上端との距離(図5(a)におけ
る寸法T1)が、封筒P1の蓋部分(本発明でいう延長
部)P2の幅(図5(a)における寸法T2)以上であ
るように形成されている。以下、この平坦面の形状につ
いて詳述する。
リンタ1によって封筒P1の表書きを印字する場合であ
ってプラテン7上を封筒P1が搬送されている状態を示
している。そして、図2における右から3番目のリブで
ある第2リブ72の位置は封筒P1の蓋部分P2に対応
するように設定されている。図2には、プラテン7上に
おける封筒P1のサイズ及びA4用紙のサイズをそれぞ
れ示している。そして、図5(a)は、この右から3番
目のリブを第2リブ72として形成した本形態の場合を
示し、図5(b)は、比較例として、この右から3番目
のリブを第1リブ71として形成した場合を示してい
る。
リブを第1リブ71とした場合には、封筒P1の端部と
第1リブ71の側壁73の外表面73aとの間の距離T
3が蓋部分P2の幅(図5aにおける寸法T2)よりも
短くなり、封筒P1を搬送する際に蓋部分P2を第1リ
ブ71の側壁73に押圧する力が発生する可能性があ
り、蓋部分P2に撓みが発生してしまう。このような場
合、蓋部分P2付近における搬送抵抗が生じ、この部分
での封筒P1の搬送速度が、それ以外の部分の搬送速度
よりも遅くなってしまう。このため、封筒P1が第1リ
ブ71に引っ掛かるなどして、封筒P1への印刷が良好
に行えなくなる。
の端部と平坦面73aの上端との距離T1が封筒P1の
蓋部分P2の幅T2以上であれば、蓋部分P2が封筒P
と第2リブ72との間に挟まることがない。つまり、図
5(a)に示すものにあっては、側壁73の外表面(平
坦面)73aが、図5(b)に示すものにおける側壁7
3の外表面73aよりもリブ72の中心側に後退した形
状となっており、これにより、蓋部分P2にリブ72か
らの押圧力が発生しないようになっている。従って、蓋
部分P2は封筒P1を搬送する際に撓むことがなく、封
筒P1への印刷が良好に行える。
インクジェットプリンタに本発明を適用した場合につい
て説明した。本発明は、これに限るものではなく、ライ
ン型ヘッドを備えたインクジェットプリンタに適用して
もよい。
インク導出溝75,76は、記録用紙搬送方向の下流側
に向かって次第に断面積が減少するように形成したが、
記録用紙搬送方向の上流側に向かって次第に断面積が減
少するように形成してもよい。この場合、インク回収部
材8は、プラテン7における用紙搬送方向の上流側の端
縁に配置される。
は上述した実施形態に限るものではない。例えば、全て
のリブを第2リブ72によって形成するなどの手段を採
用してもよい。
体を案内するプラテンの上面にリブを突設して、記録媒
体をリブの先端で支持しながら搬送することにより、プ
ラテン上に吐出されたインクと記録媒体との接触を回避
できるようにしている。また、リブにインク導出溝を形
成し、「毛細管現象」を利用してインク導出溝内のイン
クをプラテン上から排出するようにしている。このた
め、プラテン上に吐出したインクの量が比較的多い場合
であっても、このインクによって記録媒体の裏面が汚れ
てしまうといったことはなくなる。また、「毛細管現
象」によるインクの自動排出が可能であり、プラテン上
からインクを除去するための特別な除去作業を必要とし
ないため、使い勝手の良いインクジェット画像形成装置
を提供することができる。
体搬送方向に直交する溝幅寸法を、その深さ方向の奥側
に向かって次第に減少するようにした場合には、インク
導出溝内に導入されたインクを、重力に加えて毛細管現
象によりインク導出溝の底部に進行させることができ、
インクがインク導出溝から溢れることを阻止できる。こ
のため、記録媒体の裏面にインクが付着することを確実
に防止できる。
を回収するためのインク回収部材を設けた場合には、イ
ンク導出溝を移動したインクを、インク回収部材によっ
て回収することができ、インク導出溝から排出されたイ
ンクが再びプラテン上に戻ってしまうといったことを防
止でき、インク排出のための手段の信頼性の向上を図る
ことができる。
の内部構成を示す図である。
けるA−A線に沿った断面図、(b)は図2におけるB
−B線に沿った断面図、(c)は図2におけるC−C線
に沿った断面図である。
けるD−D線に沿った断面図、(b)は図2におけるE
−E線に沿った断面図、(c)は図2におけるF−F線
に沿った断面図である。
送状態を示し、(a)は封筒先端部を第2リブにより搬
送する場合を示し、(b)は封筒先端部を第1リブによ
り搬送する場合を示す図である。
ット画像形成装置) 52 記録ヘッド(画像形成手段) 7 プラテン 71 第1リブ 72 第2リブ 75,76 インク導出溝 8 インク回収部材 P 記録用紙(記録媒体) P1 封筒(記録媒体) P2 蓋部分(延長部)
Claims (7)
- 【請求項1】 記録媒体を案内するプラテンと、このプ
ラテンに対向配置されプラテンに沿って搬送される記録
媒体に対してインク滴を吐出する画像形成手段とを備え
たインクジェット画像形成装置において、 上記プラテンの表面には、記録媒体搬送方向に延びる複
数のリブが突設されている一方、 上記各リブには、インク吐出方向に窪み且つ記録媒体搬
送方向に延びるインク導出溝が形成されており、 上記インク導出溝の断面積は、記録媒体搬送方向の上流
側または下流側のうち少なくとも一方に向かって次第に
減少するように形成されていることを特徴とするインク
ジェット画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット画像形成
装置において、 インク導出溝は、記録媒体搬送方向に直交する断面にお
ける開放側端部の溝幅寸法が、記録媒体搬送方向の上流
側または下流側のうち少なくとも一方に向かって次第に
減少するように形成されていることを特徴とするインク
ジェット画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
画像形成装置において、 インク導出溝は、記録媒体搬送方向に直交する溝幅寸法
が、その深さ方向の奥側に向かって次第に減少するよう
に形成されていることを特徴とするインクジェット画像
形成装置。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載のインクジェ
ット画像形成装置において、 インク導出溝における断面積が最も小さくなる側の端部
付近には、インク導出溝から導出されたインクを回収す
るためのインク回収部材が設けられていることを特徴と
するインクジェット画像形成装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の
インクジェット画像形成装置において、 インク導出溝の内面が、親水性または親油性を有する材
料によって形成されていることを特徴とするインクジェ
ット画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
インクジェット画像形成装置において、 リブの外表面が、撥水性または撥油性を有する材料で形
成されていることを特徴とするインクジェット画像形成
装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のうち何れか一つに記載の
インクジェット画像形成装置において、 記録媒体は、その搬送方向に直交する方向の端部からプ
ラテン表面側に延びる延長部を備えており、 リブの外表面形状は、上記記録媒体の端部とリブの外表
面との間の距離が上記延長部の延長方向長さ寸法以上と
なるように設定されていることを特徴とするインクジェ
ット画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001226279A JP3649392B2 (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | インクジェット画像形成装置 |
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