JP2003011962A - プラスチック段ボール箱 - Google Patents
プラスチック段ボール箱Info
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- JP2003011962A JP2003011962A JP2001195982A JP2001195982A JP2003011962A JP 2003011962 A JP2003011962 A JP 2003011962A JP 2001195982 A JP2001195982 A JP 2001195982A JP 2001195982 A JP2001195982 A JP 2001195982A JP 2003011962 A JP2003011962 A JP 2003011962A
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- loop fastener
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Abstract
(57)【要約】
【課題】天面の外フラップと内フラップに熱融着された
面ファスナの着脱により、封緘と開封を安定して多数回
繰り返すことができ、通い箱などとして好適に使用する
ことができるプラスチック段ボール箱を提供する。 【解決手段】天面に突き合わせの外フラップを有し、各
外フラップの内面側に2枚ずつの面ファスナが装着さ
れ、外フラップに装着された面ファスナに対応する内フ
ラップの外面側に面ファスナが装着され、外フラップの
面ファスナと内フラップの面ファスナを接着することに
より、フラップを固定して箱を封緘するプラスチック段
ボール箱において、面ファスナが裏面にラミネートされ
た融着用熱可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱可塑
性樹脂フイルムがプラスチック段ボール箱のフラップに
熱融着されてなることを特徴とするプラスチック段ボー
ル箱。
面ファスナの着脱により、封緘と開封を安定して多数回
繰り返すことができ、通い箱などとして好適に使用する
ことができるプラスチック段ボール箱を提供する。 【解決手段】天面に突き合わせの外フラップを有し、各
外フラップの内面側に2枚ずつの面ファスナが装着さ
れ、外フラップに装着された面ファスナに対応する内フ
ラップの外面側に面ファスナが装着され、外フラップの
面ファスナと内フラップの面ファスナを接着することに
より、フラップを固定して箱を封緘するプラスチック段
ボール箱において、面ファスナが裏面にラミネートされ
た融着用熱可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱可塑
性樹脂フイルムがプラスチック段ボール箱のフラップに
熱融着されてなることを特徴とするプラスチック段ボー
ル箱。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック段ボ
ール箱に関する。さらに詳しくは、本発明は、天面の外
フラップと内フラップに熱融着された面ファスナの着脱
により、封緘と開封を安定して多数回繰り返すことがで
き、通い箱などとして好適に使用することができるプラ
スチック段ボール箱に関する。 【0002】 【従来の技術】商品の包装、輸送用として紙製の段ボー
ル箱が大量に使用されている。紙製の段ボール箱は、商
品を保護するための適当な強度と緩衝性を有し、軽量で
取り扱いやすく、粘着テープなどで簡単に封緘でき、開
封も容易であるなどの利点を有している。しかし、紙製
の段ボール箱は、耐圧強度が小さく、市場で高く積み上
げられたとき、底辺部で発生する胴ぶくれ、箱潰れによ
り商品を傷める事故が発生しやすく、また、湿気や水に
弱いという欠点もある。さらに、通い箱として繰り返し
使用すると、粘着テープの貼り付け部分が破損して短期
間で使用が不可能になる。このために、通い箱としてプ
ラスチック段ボール箱が使われるようになってきた。プ
ラスチック段ボール箱は、主としてポリプロピレン樹脂
から成形された段ボール形状の材料を、紙製の段ボール
と同様に加工して得られる箱である。プラスチック段ボ
ール箱は、耐湿耐水性が良好であり、粘着テープの貼り
付け部分の破損も生じにくい。しかし、箱の開閉の際の
粘着テープの貼り付けと引き剥がしは手間のかかる作業
であり、また、粘着テープの貼り付け部分は、機械的な
損傷は起こしにくいものの、粘着剤による汚れが目立つ
ようになるという問題があった。本発明者は、粘着テー
プによる封緘に代えて、面ファスナを利用することを考
えた。しかし、市販されている粘着タイプや、感熱接着
剤を用いたアイロン接着タイプの面ファスナは、プラス
チック段ボールとの接着強度が不足し、使用中に粘着テ
ープの取り付け位置がずれたり、面ファスナを引き剥が
すときに、面ファスナの隅がプラスチック段ボールから
外れるという現象が生じる。面ファスナをリベットを用
いてプラスチック段ボールに固定すると、安定して強固
に取り付けることができるが、製造工程が複雑になって
手間がかかり、また、リベット部に応力が集中して、プ
ラスチック段ボールがリベット取り付け部で破損しやす
いという問題も生じた。このために、プラスチック段ボ
ール箱の封緘と開封を、面ファスナを用いて経済的に安
定して行う手段を求めていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、天面の外フ
ラップと内フラップに熱融着された面ファスナの着脱に
より、封緘と開封を安定して多数回繰り返すことがで
き、通い箱などとして好適に使用することができるプラ
スチック段ボール箱を提供することを目的としてなされ
たものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、裏面にラミネート
された融着用熱可塑性樹脂フイルムを有する面ファスナ
を用い、該融着用熱可塑性樹脂フイルムを介して面ファ
スナをプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着する
ことにより、面ファスナを安定してプラスチック段ボー
ルに取り付け、プラスチック段ボール箱の開閉を容易に
多数回繰り返して行うことが可能となることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、天面に突き合わせの外フラップを有
し、各外フラップの内面側に2枚ずつの面ファスナが装
着され、外フラップに装着された面ファスナに対応する
内フラップの外面側に面ファスナが装着され、外フラッ
プの面ファスナと内フラップの面ファスナを接着するこ
とにより、フラップを固定して箱を封緘するプラスチッ
ク段ボール箱において、面ファスナが裏面にラミネート
された融着用熱可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱
可塑性樹脂フイルムがプラスチック段ボール箱のフラッ
プに熱融着されてなることを特徴とするプラスチック段
ボール箱を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明のプラスチック段ボール箱
は、天面に突き合わせの外フラップを有し、各外フラッ
プの内面側に2枚ずつの面ファスナが装着され、外フラ
ップに装着された面ファスナに対応する内フラップの外
面側に面ファスナが装着され、外フラップの面ファスナ
と内フラップの面ファスナを接着することにより、フラ
ップを固定して箱を封緘するプラスチック段ボール箱に
おいて、面ファスナが裏面にラミネートされた融着用熱
可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱可塑性樹脂フイ
ルムがプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着され
てなるプラスチック段ボール箱である。天面に突き合わ
せの外フラップを有する段ボール箱とは、通常は箱の長
さ方向に付けられる外フラップの幅が、箱の幅の約2分
の1であり、外フラップを閉じたとき、2枚の外フラッ
プの先端が突き合わせ状態になる段ボール箱である。図
1(a)及び図1(b)は、天面に突き合わせの外フラップ
を有する段ボール箱の展開図及び立体図の例である。天
面に突き合わせの外フラップを有する段ボール箱の形状
は、JIS Z 1507に、コード番号0201、02
04、0216、0712などとして示されている。突
き合わせの外フラップは、通常は箱の長さ方向に付けら
れるが、突き合わせの外フラップを箱の幅方向につけ
て、外フラップの幅を箱の長さの約2分の1とし、外フ
ラップの突き合わせ構造を形成することも可能である。 【0006】図2(a)は、本発明のプラスチック段ボー
ル箱の一態様の展開図であり、図2(b)は、その立体図
である。本態様のプラスチック段ボール箱においては、
天面の外フラップ1の内面側に2枚ずつの面ファスナ2
が装着され、外フラップに装着された面ファスナに対応
する内フラップ3の外面側に面ファスナ4が装着されて
いる。なお、図2(a)は段ボール箱の外面側を示し、図
中に点線で描かれた面ファスナ2は、段ボール箱の内面
側、すなわち、図の裏側に存在することを示す。図2
(b)に示す状態に組み立てられたプラスチック段ボール
箱は、外フラップ内面側の面ファスナ2と内フラップ外
面側の面ファスナ4を接着することにより、封緘するこ
とができる。なお、面ファスナの接着とは、JIS L
3416に定義される面ファスナを重ね合わせて、パイ
ルを引っかける行為をいう。本発明のプラスチック段ボ
ール箱において、底面の封緘方法に特に制限はなく、例
えば、天面と同様な面ファスナによる封緘とすることが
でき、底面のフラップ同士を熱融着することもでき、底
面のフラップに粘着テープで貼り付けて固定することも
でき、あるいは、底面のフラップをリベットにより固定
することもできる。 【0007】本発明のプラスチック段ボール箱は、面フ
ァスナが裏面にラミネートされた融着用熱可塑性樹脂フ
イルムを有し、該面ファスナが該融着用熱可塑性樹脂フ
イルムがプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着さ
れてなる。面ファスナの熱融着部分は、面ファスナ/熱
融着用熱可塑性樹脂フイルム/プラスチック段ボールの
3層構造となっている。本発明において、裏面に融着用
熱可塑性樹脂フイルムがラミネートされた面ファスナを
プラスチック段ボール箱のフラップに熱融着する方法に
特に制限はなく、例えば、高周波溶接、マイクロ波溶
接、超音波溶接などにより熱融着することができる。本
発明に用いる融着用熱可塑性樹脂フイルムは、面ファス
ナが熱融着されるプラスチック段ボールと同程度の融点
を有する熱可塑性樹脂フイルムであることが好ましい。
同程度の融点を有する熱可塑性樹脂フイルムとしては、
プラスチック段ボールと同質の樹脂フイルムを使用する
ことができ、あるいは、プラスチック段ボールと異質の
樹脂であって、融点が同程度の熱可塑性樹脂フイルムを
使用することもできる。本発明において、融着用熱可塑
性樹脂フイルムとして、プラスチック段ボールと同質の
樹脂フイルムを使用する場合は、そのまま段ボール箱の
フラップに熱融着することができる。本発明において、
融着用熱可塑性樹脂フイルムとして、プラスチック段ボ
ールと異質の樹脂フイルムを使用する場合は、そのまま
段ボール箱のフラップと熱融着することもできるが、表
面を粗面化処理したものを使用する方が融着が強固にな
る点で望ましい。粗面化処理としては、コロナ放電処理
が融着部の強度の点から望ましい。本発明において、融
着用熱可塑性樹脂フイルムとプラスチック段ボールが同
程度の融点とは、両融点の相違が80℃以下、好ましく
は40℃以下、さらに好ましくは20℃以下である。融
着用熱可塑性樹脂フイルムの融点が低い場合であって
も、プラスチック段ボールとの融点の差異が80℃を超
えると、融着工程が円滑に実施できず、高融点の樹脂の
融解が不十分となり、融着部の強度が低くなる。 【0008】本発明に用いる面ファスナは、ナイロン、
ポリエステルなどの融点の高い剛性を有するモノフィラ
メントの植毛からなる面を有し、その裏面は同質の樹脂
モノフィラメントの布地織り構造となっている。本発明
に用いる面ファスナに特に制限はなく、JIS L 34
16に規定されるフックテープ又はマッシュルームテー
プを雄体とし、ループテープ又はナッピングテープを雌
体とする面ファスナなどを用いることができる。JIS
L 3416には、形状及び接着強度の異なる1種1号
から4種2号まで9種類の面ファスナが規定されている
ので、使用するプラスチック段ボール箱の大きさ、収納
する商品の重量などから、必要な接着強度を求めて、使
用する面ファスナを選定することができる。また、必要
に応じて、さらに接着強度の大きい面ファスナを用いる
こともできる。本発明において、外フラップ及び内フラ
ップに熱融着する面ファスナの雄体、雌体の別に特に制
限はなく、例えば、外フラップに面ファスナの雄体、内
フラップに面ファスナの雌体を熱融着することができ、
あるいは、逆に外フラップに面ファスナの雌体、内フラ
ップに面ファスナの雄体を熱融着することもできる。図
3(a)は、本発明に使用する面ファスナの一態様の平面
図であり、図3(b)は、その側面図である。本図におい
ては、面ファスナの雌体を例示するが、面ファスナの雄
体も裏面は同様な構成からなる。本態様の面ファスナ
は、面ファスナテープ5の表面に輪奈状のパイル6を有
し、裏面に融着用熱可塑性樹脂フイルム7がラミネート
されている。面ファスナテープの裏面の平滑度が十分で
ない場合は、裏面に裏打ち樹脂フイルム層8を設けるこ
とができる。融着用熱可塑性樹脂フイルムは、プラスチ
ック段ボールと同程度の融点を有することが好ましい。
面ファスナに融着用熱可塑性樹脂フイルムをラミネート
する方法に特に制限はなく、例えば、少量の接着剤の塗
布や、フイルムの半溶融状態での熱ラミネート積層によ
って、面ファスナーの裏面又は裏打ち樹脂フイルムにラ
ミネートすることができる。本発明に用いる熱融着用熱
可塑性樹脂フイルムが裏面にラミネートされた面ファス
ナの製造方法に特に制限はなく、例えば、面ファスナの
裏面に、融着用熱可塑性樹脂フイルムをウェットラミネ
ーション、ドライラミネーション、エクストルージョン
ラミネーションなどによりラミネートすることができ
る。これらの中で、ドライラミネーション法を好適に用
いることができる。図4は、本発明に用いる融着用熱可
塑性樹脂フイルムが裏面にラミネートされた面ファスナ
の製造方法の一態様の説明図である。長尺の融着用熱可
塑性樹脂フイルムテープ9と長尺の面ファスナテープ5
をガイドロール10で積層し、圧着台11の上で回転す
る熱ロール12により圧着し、長尺の融着用熱可塑性樹
脂フイルムテープと面ファスナーテープを連続的にラミ
ネートする。 【0009】 【発明の効果】本発明のプラスチック段ボール箱は、天
面の外フラップと内フラップに面ファスナが熱融着され
ているので、面ファスナの着脱により、手間をかけるこ
となく、箱を傷つけることなく、箱の封緘と開封を多数
回にわたって繰り返すことができ、通い箱などとして好
適に使用することができる。
ール箱に関する。さらに詳しくは、本発明は、天面の外
フラップと内フラップに熱融着された面ファスナの着脱
により、封緘と開封を安定して多数回繰り返すことがで
き、通い箱などとして好適に使用することができるプラ
スチック段ボール箱に関する。 【0002】 【従来の技術】商品の包装、輸送用として紙製の段ボー
ル箱が大量に使用されている。紙製の段ボール箱は、商
品を保護するための適当な強度と緩衝性を有し、軽量で
取り扱いやすく、粘着テープなどで簡単に封緘でき、開
封も容易であるなどの利点を有している。しかし、紙製
の段ボール箱は、耐圧強度が小さく、市場で高く積み上
げられたとき、底辺部で発生する胴ぶくれ、箱潰れによ
り商品を傷める事故が発生しやすく、また、湿気や水に
弱いという欠点もある。さらに、通い箱として繰り返し
使用すると、粘着テープの貼り付け部分が破損して短期
間で使用が不可能になる。このために、通い箱としてプ
ラスチック段ボール箱が使われるようになってきた。プ
ラスチック段ボール箱は、主としてポリプロピレン樹脂
から成形された段ボール形状の材料を、紙製の段ボール
と同様に加工して得られる箱である。プラスチック段ボ
ール箱は、耐湿耐水性が良好であり、粘着テープの貼り
付け部分の破損も生じにくい。しかし、箱の開閉の際の
粘着テープの貼り付けと引き剥がしは手間のかかる作業
であり、また、粘着テープの貼り付け部分は、機械的な
損傷は起こしにくいものの、粘着剤による汚れが目立つ
ようになるという問題があった。本発明者は、粘着テー
プによる封緘に代えて、面ファスナを利用することを考
えた。しかし、市販されている粘着タイプや、感熱接着
剤を用いたアイロン接着タイプの面ファスナは、プラス
チック段ボールとの接着強度が不足し、使用中に粘着テ
ープの取り付け位置がずれたり、面ファスナを引き剥が
すときに、面ファスナの隅がプラスチック段ボールから
外れるという現象が生じる。面ファスナをリベットを用
いてプラスチック段ボールに固定すると、安定して強固
に取り付けることができるが、製造工程が複雑になって
手間がかかり、また、リベット部に応力が集中して、プ
ラスチック段ボールがリベット取り付け部で破損しやす
いという問題も生じた。このために、プラスチック段ボ
ール箱の封緘と開封を、面ファスナを用いて経済的に安
定して行う手段を求めていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、天面の外フ
ラップと内フラップに熱融着された面ファスナの着脱に
より、封緘と開封を安定して多数回繰り返すことがで
き、通い箱などとして好適に使用することができるプラ
スチック段ボール箱を提供することを目的としてなされ
たものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、裏面にラミネート
された融着用熱可塑性樹脂フイルムを有する面ファスナ
を用い、該融着用熱可塑性樹脂フイルムを介して面ファ
スナをプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着する
ことにより、面ファスナを安定してプラスチック段ボー
ルに取り付け、プラスチック段ボール箱の開閉を容易に
多数回繰り返して行うことが可能となることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、天面に突き合わせの外フラップを有
し、各外フラップの内面側に2枚ずつの面ファスナが装
着され、外フラップに装着された面ファスナに対応する
内フラップの外面側に面ファスナが装着され、外フラッ
プの面ファスナと内フラップの面ファスナを接着するこ
とにより、フラップを固定して箱を封緘するプラスチッ
ク段ボール箱において、面ファスナが裏面にラミネート
された融着用熱可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱
可塑性樹脂フイルムがプラスチック段ボール箱のフラッ
プに熱融着されてなることを特徴とするプラスチック段
ボール箱を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明のプラスチック段ボール箱
は、天面に突き合わせの外フラップを有し、各外フラッ
プの内面側に2枚ずつの面ファスナが装着され、外フラ
ップに装着された面ファスナに対応する内フラップの外
面側に面ファスナが装着され、外フラップの面ファスナ
と内フラップの面ファスナを接着することにより、フラ
ップを固定して箱を封緘するプラスチック段ボール箱に
おいて、面ファスナが裏面にラミネートされた融着用熱
可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱可塑性樹脂フイ
ルムがプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着され
てなるプラスチック段ボール箱である。天面に突き合わ
せの外フラップを有する段ボール箱とは、通常は箱の長
さ方向に付けられる外フラップの幅が、箱の幅の約2分
の1であり、外フラップを閉じたとき、2枚の外フラッ
プの先端が突き合わせ状態になる段ボール箱である。図
1(a)及び図1(b)は、天面に突き合わせの外フラップ
を有する段ボール箱の展開図及び立体図の例である。天
面に突き合わせの外フラップを有する段ボール箱の形状
は、JIS Z 1507に、コード番号0201、02
04、0216、0712などとして示されている。突
き合わせの外フラップは、通常は箱の長さ方向に付けら
れるが、突き合わせの外フラップを箱の幅方向につけ
て、外フラップの幅を箱の長さの約2分の1とし、外フ
ラップの突き合わせ構造を形成することも可能である。 【0006】図2(a)は、本発明のプラスチック段ボー
ル箱の一態様の展開図であり、図2(b)は、その立体図
である。本態様のプラスチック段ボール箱においては、
天面の外フラップ1の内面側に2枚ずつの面ファスナ2
が装着され、外フラップに装着された面ファスナに対応
する内フラップ3の外面側に面ファスナ4が装着されて
いる。なお、図2(a)は段ボール箱の外面側を示し、図
中に点線で描かれた面ファスナ2は、段ボール箱の内面
側、すなわち、図の裏側に存在することを示す。図2
(b)に示す状態に組み立てられたプラスチック段ボール
箱は、外フラップ内面側の面ファスナ2と内フラップ外
面側の面ファスナ4を接着することにより、封緘するこ
とができる。なお、面ファスナの接着とは、JIS L
3416に定義される面ファスナを重ね合わせて、パイ
ルを引っかける行為をいう。本発明のプラスチック段ボ
ール箱において、底面の封緘方法に特に制限はなく、例
えば、天面と同様な面ファスナによる封緘とすることが
でき、底面のフラップ同士を熱融着することもでき、底
面のフラップに粘着テープで貼り付けて固定することも
でき、あるいは、底面のフラップをリベットにより固定
することもできる。 【0007】本発明のプラスチック段ボール箱は、面フ
ァスナが裏面にラミネートされた融着用熱可塑性樹脂フ
イルムを有し、該面ファスナが該融着用熱可塑性樹脂フ
イルムがプラスチック段ボール箱のフラップに熱融着さ
れてなる。面ファスナの熱融着部分は、面ファスナ/熱
融着用熱可塑性樹脂フイルム/プラスチック段ボールの
3層構造となっている。本発明において、裏面に融着用
熱可塑性樹脂フイルムがラミネートされた面ファスナを
プラスチック段ボール箱のフラップに熱融着する方法に
特に制限はなく、例えば、高周波溶接、マイクロ波溶
接、超音波溶接などにより熱融着することができる。本
発明に用いる融着用熱可塑性樹脂フイルムは、面ファス
ナが熱融着されるプラスチック段ボールと同程度の融点
を有する熱可塑性樹脂フイルムであることが好ましい。
同程度の融点を有する熱可塑性樹脂フイルムとしては、
プラスチック段ボールと同質の樹脂フイルムを使用する
ことができ、あるいは、プラスチック段ボールと異質の
樹脂であって、融点が同程度の熱可塑性樹脂フイルムを
使用することもできる。本発明において、融着用熱可塑
性樹脂フイルムとして、プラスチック段ボールと同質の
樹脂フイルムを使用する場合は、そのまま段ボール箱の
フラップに熱融着することができる。本発明において、
融着用熱可塑性樹脂フイルムとして、プラスチック段ボ
ールと異質の樹脂フイルムを使用する場合は、そのまま
段ボール箱のフラップと熱融着することもできるが、表
面を粗面化処理したものを使用する方が融着が強固にな
る点で望ましい。粗面化処理としては、コロナ放電処理
が融着部の強度の点から望ましい。本発明において、融
着用熱可塑性樹脂フイルムとプラスチック段ボールが同
程度の融点とは、両融点の相違が80℃以下、好ましく
は40℃以下、さらに好ましくは20℃以下である。融
着用熱可塑性樹脂フイルムの融点が低い場合であって
も、プラスチック段ボールとの融点の差異が80℃を超
えると、融着工程が円滑に実施できず、高融点の樹脂の
融解が不十分となり、融着部の強度が低くなる。 【0008】本発明に用いる面ファスナは、ナイロン、
ポリエステルなどの融点の高い剛性を有するモノフィラ
メントの植毛からなる面を有し、その裏面は同質の樹脂
モノフィラメントの布地織り構造となっている。本発明
に用いる面ファスナに特に制限はなく、JIS L 34
16に規定されるフックテープ又はマッシュルームテー
プを雄体とし、ループテープ又はナッピングテープを雌
体とする面ファスナなどを用いることができる。JIS
L 3416には、形状及び接着強度の異なる1種1号
から4種2号まで9種類の面ファスナが規定されている
ので、使用するプラスチック段ボール箱の大きさ、収納
する商品の重量などから、必要な接着強度を求めて、使
用する面ファスナを選定することができる。また、必要
に応じて、さらに接着強度の大きい面ファスナを用いる
こともできる。本発明において、外フラップ及び内フラ
ップに熱融着する面ファスナの雄体、雌体の別に特に制
限はなく、例えば、外フラップに面ファスナの雄体、内
フラップに面ファスナの雌体を熱融着することができ、
あるいは、逆に外フラップに面ファスナの雌体、内フラ
ップに面ファスナの雄体を熱融着することもできる。図
3(a)は、本発明に使用する面ファスナの一態様の平面
図であり、図3(b)は、その側面図である。本図におい
ては、面ファスナの雌体を例示するが、面ファスナの雄
体も裏面は同様な構成からなる。本態様の面ファスナ
は、面ファスナテープ5の表面に輪奈状のパイル6を有
し、裏面に融着用熱可塑性樹脂フイルム7がラミネート
されている。面ファスナテープの裏面の平滑度が十分で
ない場合は、裏面に裏打ち樹脂フイルム層8を設けるこ
とができる。融着用熱可塑性樹脂フイルムは、プラスチ
ック段ボールと同程度の融点を有することが好ましい。
面ファスナに融着用熱可塑性樹脂フイルムをラミネート
する方法に特に制限はなく、例えば、少量の接着剤の塗
布や、フイルムの半溶融状態での熱ラミネート積層によ
って、面ファスナーの裏面又は裏打ち樹脂フイルムにラ
ミネートすることができる。本発明に用いる熱融着用熱
可塑性樹脂フイルムが裏面にラミネートされた面ファス
ナの製造方法に特に制限はなく、例えば、面ファスナの
裏面に、融着用熱可塑性樹脂フイルムをウェットラミネ
ーション、ドライラミネーション、エクストルージョン
ラミネーションなどによりラミネートすることができ
る。これらの中で、ドライラミネーション法を好適に用
いることができる。図4は、本発明に用いる融着用熱可
塑性樹脂フイルムが裏面にラミネートされた面ファスナ
の製造方法の一態様の説明図である。長尺の融着用熱可
塑性樹脂フイルムテープ9と長尺の面ファスナテープ5
をガイドロール10で積層し、圧着台11の上で回転す
る熱ロール12により圧着し、長尺の融着用熱可塑性樹
脂フイルムテープと面ファスナーテープを連続的にラミ
ネートする。 【0009】 【発明の効果】本発明のプラスチック段ボール箱は、天
面の外フラップと内フラップに面ファスナが熱融着され
ているので、面ファスナの着脱により、手間をかけるこ
となく、箱を傷つけることなく、箱の封緘と開封を多数
回にわたって繰り返すことができ、通い箱などとして好
適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、天面に突き合わせの外フラップを有す
る段ボール箱の展開図及び立体図の例である。 【図2】図2は、本発明のプラスチック段ボール箱の一
態様の展開図及び立体図である。 【図3】図3は、本発明に使用する面ファスナの一態様
の平面図及び側面図である。 【図4】図4は、本発明に用いる融着用熱可塑性樹脂フ
イルムが裏面にラミネートされた面ファスナの製造方法
の一態様の説明図である。 【符号の説明】 1 外フラップ 2 面ファスナ 3 内フラップ 4 面ファスナ 5 面ファスナテープ 6 輪奈状のパイル 7 融着用熱可塑性樹脂フイルム 8 裏打ち樹脂フイルム層 9 融着用熱可塑性樹脂フイルムテープ 10 ガイドロール 11 圧着台 12 熱ロール
る段ボール箱の展開図及び立体図の例である。 【図2】図2は、本発明のプラスチック段ボール箱の一
態様の展開図及び立体図である。 【図3】図3は、本発明に使用する面ファスナの一態様
の平面図及び側面図である。 【図4】図4は、本発明に用いる融着用熱可塑性樹脂フ
イルムが裏面にラミネートされた面ファスナの製造方法
の一態様の説明図である。 【符号の説明】 1 外フラップ 2 面ファスナ 3 内フラップ 4 面ファスナ 5 面ファスナテープ 6 輪奈状のパイル 7 融着用熱可塑性樹脂フイルム 8 裏打ち樹脂フイルム層 9 融着用熱可塑性樹脂フイルムテープ 10 ガイドロール 11 圧着台 12 熱ロール
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】天面に突き合わせの外フラップを有し、各
外フラップの内面側に2枚ずつの面ファスナが装着さ
れ、外フラップに装着された面ファスナに対応する内フ
ラップの外面側に面ファスナが装着され、外フラップの
面ファスナと内フラップの面ファスナを接着することに
より、フラップを固定して箱を封緘するプラスチック段
ボール箱において、面ファスナが裏面にラミネートされ
た融着用熱可塑性樹脂フイルムを有し、該融着用熱可塑
性樹脂フイルムがプラスチック段ボール箱のフラップに
熱融着されてなることを特徴とするプラスチック段ボー
ル箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195982A JP2003011962A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | プラスチック段ボール箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195982A JP2003011962A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | プラスチック段ボール箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003011962A true JP2003011962A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19033868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001195982A Pending JP2003011962A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | プラスチック段ボール箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003011962A (ja) |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001195982A patent/JP2003011962A/ja active Pending
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