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JP2003003952A - 流体吐出装置 - Google Patents

流体吐出装置

Info

Publication number
JP2003003952A
JP2003003952A JP2001189603A JP2001189603A JP2003003952A JP 2003003952 A JP2003003952 A JP 2003003952A JP 2001189603 A JP2001189603 A JP 2001189603A JP 2001189603 A JP2001189603 A JP 2001189603A JP 2003003952 A JP2003003952 A JP 2003003952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge port
opening
closing
discharge
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001189603A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ogawa
健二 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neuberg Co Ltd
Original Assignee
Neuberg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neuberg Co Ltd filed Critical Neuberg Co Ltd
Priority to JP2001189603A priority Critical patent/JP2003003952A/ja
Priority to US10/174,943 priority patent/US6685444B2/en
Priority to CNB021248613A priority patent/CN1270082C/zh
Publication of JP2003003952A publication Critical patent/JP2003003952A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B13/00Pumps specially modified to deliver fixed or variable measured quantities
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B23/00Pumping installations or systems
    • F04B23/02Pumping installations or systems having reservoirs
    • F04B23/025Pumping installations or systems having reservoirs the pump being located directly adjacent the reservoir
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/028Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms with in- or outlet valve arranged in the plate-like flexible member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/04Pumps having electric drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量の液体であっても高精度に吐出でき、か
つ構造を簡易にできて小型化することができる流体吐出
装置を提供すること。 【解決手段】 流体吐出装置は、ダイアフラム20,3
0を備える。バルブ部材であるダイアフラム30は、吐
出口35と吸入路開閉部33を備えかつポンプ部材であ
るダイアフラム20に対して進退移動可能である。ダイ
アフラム20は、吐出口35を開閉可能な吐出口開閉部
25と、計量空間42内の容積を変更可能な計量部26
とを備える。吐出口開閉手段50は、吐出口開閉部25
を吐出口35に向かって進退させ、吐出口を開閉し、ダ
イアフラム30を付勢して吸入路開閉部33をダイアフ
ラム20から離して吸入路40を開口する。ダイアフラ
ム進退手段55は、計量部26を進退させて計量空間4
2内の容積を変更する。ダイアフラム30は、自身のば
ね力で吸入路開閉部33をダイアフラム20に当接させ
て吸入路40を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液体や気体(ガ
ス)等の流体を吸入し、計量して吐出する流体吐出装置
に係り、特に流体を一定量毎に繰り返し吐出するディス
ペンサや、流体を連続して供給するポンプに利用でき
る。
【0002】
【背景技術】従来より、流体の吐出装置(ポンプ、ディ
スペンサ)として様々な形式のものが知られているが、
本出願人は、微量な流体であっても高精度に吐出できる
ポンプとして、特開平2−55878号、特開平2−2
30975号に記載されたプランジャ型のポンプや、特
開平7−35046号に記載されたダイアフラムポンプ
を提案している。
【0003】これらの流体吐出装置は、流体を吸入する
吸入路を開閉する吸入路開閉バルブと、流体を吐出する
吐出口を開閉する吐出口開閉バルブと、流体を吐出する
吐出用部材とを備えるとともに、これらを内側から外側
に向かって吐出口開閉バルブ、吐出用部材、吸入路開閉
バルブの順に同心円状に配置し、これらの吐出口開閉バ
ルブ、吐出用部材および吸入路開閉バルブをそれぞれ所
定動作で駆動する駆動機構を備えて構成されている。
【0004】この流体吐出装置における吸入動作は、前
記吸入路開閉バルブを開いて吐出用部材を吐出口より離
れる方向に移動させ、吐出口および吐出用部材間に形成
される空間に流体を吸入させている。また、吐出動作
は、流体吸入後に吸入路開閉バルブを閉じて吐出液を計
量し、吐出口開閉バルブを開き、吐出用部材を吐出口側
に移動させて流体を吐出させ、最後に吐出口開閉バルブ
を閉めて吐出動作を完了している。
【0005】このように、これらの流体吐出装置では、
吸入路開閉バルブや吐出口開閉バルブを設け、流体の吸
入動作と吐出動作との間に、吸入口から吐出口までの連
通を遮断して吐出液を計量する計量動作を行っているの
で、微量であっても流体の吐出量を高精度に調整できる
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の流体吐出装置では、2つのバルブと、吐出用部材とを
それぞれ別々に駆動しなければならないため、3つの駆
動ユニットを設ける必要がある。このため、流体吐出装
置内の構造が複雑になり、小型化が難しいというという
問題があった。また、これらの流体吐出装置は、半導体
の生産ライン等において、極微量の接着剤や薬品等の吐
出に利用されるものであり、流体吐出装置自体が小型化
されれば、流体吐出装置を多数並設した際の間隔やスペ
ースを最小限に抑えることができ、生産効率も向上させ
ることができるため、流体吐出装置の小型化が強く望ま
れていた。
【0007】本発明の第1の目的は、微量の流体であっ
ても高精度に吐出でき、かつ構造を簡易にできて小型化
することができる流体吐出装置を提供することにある。
【0008】さらに、本発明の第2の目的は、前記第1
の目的に加えて、流体吐出装置外部への液漏れを無くす
ことができ、耐薬品性とする場合でも低コストで製造で
きる流体吐出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプ部材
と、バルブ部材と、このポンプ部材およびバルブ部材に
よって閉塞される計量空間に連通可能な吸入路および吐
出口を備えた流体吐出装置であって、前記バルブ部材
は、前記吐出口を備えかつポンプ部材に対して吐出口の
軸方向に進退移動可能に設けられ、かつこの進退移動に
伴い前記ポンプ部材に接離されて前記吸入路を開閉可能
な吸入路開閉部が設けられ、前記ポンプ部材には、バル
ブ部材の吐出口に接離されて吐出口を開閉可能な吐出口
開閉部と、この吐出口開閉部の外側に同心円状に配置さ
れかつ前記計量空間内に向かって進退移動されて計量空
間内の容積を変更可能な計量部とが設けられるととも
に、前記吐出口開閉部を吐出口に向かって進退させて吐
出口を開閉可能とされ、かつ前記バルブ部材をその吐出
口方向に付勢してバルブ部材の吸入路開閉部をポンプ部
材から離して吸入路を開くことが可能な吐出口開閉手段
と、吐出口開閉手段の外側に同心円状に配置されて前記
計量部をバルブ部材に向かって進退させて計量空間内の
容積を変更可能な計量部進退手段と、前記バルブ部材を
ポンプ部材に向かって付勢して前記吸入路開閉部をポン
プ部材に当接させることで吸入路を閉塞させる付勢手段
と、前記吐出口開閉手段および計量部進退手段をそれぞ
れ所定動作で駆動させる駆動手段と、を備えることを特
徴とするものである。
【0010】このような本発明においては、従来は、移
動されることが無かった吐出口が形成されたバルブ部材
を、吐出口の軸方向に進退移動可能に設け、かつ付勢手
段と吐出口開閉手段とでバルブ部材を進退移動している
ので、吐出口開閉部を移動させる吐出口開閉手段を吸入
路開閉部の移動にも利用することができる。このため、
従来、3つの駆動ユニットを用意しなければならなかっ
たのに対し、本発明では、2つの駆動ユニットのみを用
意すればよく、構造を簡易にできて小型化することがで
きる。その上、吸入路開閉部および吐出口開閉部を備え
ているので、流体の吸入動作と吐出動作との間に、吸入
口から吐出口までの連通を遮断して吐出液を計量する計
量動作を行うこともでき、微量の流体であっても高精度
に吐出できる。
【0011】この際、請求項1記載の流体吐出装置にお
いて、前記ポンプ部材は、中心側が薄膜とされて外周側
が厚肉に形成されたダイアフラムで構成され、その薄膜
部分には、吐出口開閉部と、この吐出口開閉部を中心と
する円周上に形成された計量部とが設けられているとと
もに、前記厚肉に形成された外周部には、前記バルブ部
材の吐出口開閉部が当接される平面シール部が形成さ
れ、前記バルブ部材は、外周側が薄膜とされかつ中心側
が厚肉に形成されたダイアフラムで一体的に構成され、
その外周部は前記ポンプ部材に移動不能に固定され、こ
の外周部から薄膜を介して連続する前記厚肉部には吐出
口が形成され、かつこの厚肉部は前記薄膜部分の変形に
よってポンプ部材に対して進退移動可能に構成されてい
ることが好ましい。
【0012】ポンプ部材およびバルブ部材をダイアフラ
ムで構成すれば、吐出口開閉手段や計量部進退手段等の
移動部材間のシールが不要となってシール性が向上して
流体吐出装置外部への液漏れが無くなるとともに、接液
部材が少なくなって耐薬品性とする際の製造コストが低
減する。また、吐出口開閉部、計量部を進退させる吐出
口開閉手段、計量部進退手段を同心円状に配置すること
で、ダイアフラムの各部が移動する際の中心部からの変
位量が等しくなって動作が安定し、変位量を高精度に制
御できるため、吐出量が微量であっても高精度の吐出が
可能となる。
【0013】また、前記ポンプ部材の吐出口開閉部は、
他の薄膜部分よりも厚肉に形成され、前記計量部は薄膜
を折曲して形成されていることが好ましい。このように
構成すれば、吐出口開閉部、計量部を各開閉手段や進退
手段で移動させた際に、他の薄膜部分が確実に変形して
各吐出口開閉部、計量部を個別にかつスムーズに移動さ
せることができる。このため、吐出口開閉部、計量部の
動作が安定し、流体吐出精度も向上することができる。
【0014】さらに、前記ポンプ部材の吐出口開閉部お
よび平面シール部と、前記バルブ部材の吐出口開閉部お
よび前記吐出口開閉部が当接される吐出口の開口端面部
分とは、ラッピングにより仕上げ加工されていることが
好ましい。これらの各部分をラッピング加工によるラッ
ピング面とすれば、互いに当接させるだけで必要十分な
シール性能を確保することができる。さらに、本発明で
は、各部位の当接面は平面シールであるため、ラッピン
グ加工も安価にかつ高精度に行うことができ、吐出量が
微量であっても高精度の吐出が可能となる。
【0015】また、前記駆動手段は、前記吐出口開閉部
をバルブ部材に当接させて吐出口を閉じた状態で、バル
ブ部材の吸入路開閉部をポンプ部材から離して吸入路を
開くとともに、ポンプ部材の計量部をバルブ部材から離
れる方向に移動させて計量空間の容積を大きくして流体
を吸入する吸入動作と、この吸入動作後にバルブ部材の
吸入路開閉部をポンプ部材に当接させて吸入路を閉じて
吐出液を計量する計量動作と、この計量動作後に吐出口
からポンプ部材の吐出口開閉部を離して吐出口を開くと
ともに、ポンプ部材の計量部をバルブ部材に近づく方向
に移動させて流体を吐出させる吐出動作と、を行うよう
に、前記吐出口開閉手段、ダイアフラム進退手段を駆動
するように構成されたものであることが好ましい。この
ような駆動手段は、例えば、圧電素子、流体圧シリン
ダ、モータ、カム、ソレノイド等で構成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。尚、説明の便宜上、図1に示す第1
実施形態の流体吐出装置1における図1中上側を流体吐
出装置1においても上側に、下側を流体吐出装置1にお
いても下側とする。従って、図2は、流体吐出装置1の
上面を示し、図3は流体吐出装置1の下面を示す。
【0017】図1〜3に示すように、第1実施形態の流
体吐出装置1は、ポンプ部分にダイアフラムを用いたダ
イアフラムポンプである。また、駆動機構には、圧電素
子(圧電アクチュエータ)を用いている。
【0018】流体吐出装置1は、ボディ2と、ボディ2
の下端に接続されてポンプ部材となるダイアフラム20
と、このダイアフラム20の下端に配置されてバルブ部
材となるダイアフラム30とを備えている。
【0019】ボディ2は、インバー合金(鉄ニッケル合
金)等の常温付近での熱膨張が極めて小さい(殆ど膨張
しない)合金等で構成され、上部側は略円筒状に形成さ
れ、被固定部(図1では固定板3)にネジ4で固定され
る部分は角筒状に形成されている。
【0020】また、各ダイアフラム20,30は、ステ
ンレス、チタン、ハステロイ等のバネ性のある金属材料
で構成され、四角板状の固定プレート5からボディ2に
ねじ込まれるボルト6によってボディ2および固定プレ
ート5で挟持されて固定されている。
【0021】ダイアフラム20は、図4にも示すよう
に、外周部20Aが肉厚にされ、その中心軸部分は薄板
状の薄膜21とされている。また、その側面の一部が円
弧状に張り出しており、その張り出し部分には液体(流
体)が供給される吸入ポート22が形成されている。吸
入ポート22にはリング状の樹脂シール材23を介して
コネクタ7が螺合されている。このコネクタ7にはシリ
ンジ型の容器8が接続され、容器8内に適宜加圧空気
(パルスエア)を供給することなどで容器8から吸入ポ
ート22に液体が供給される。なお、ボディ2の容器8
が配置される側面には円弧状の凹部が形成されて容器8
がボディ2に干渉しないようにされている。
【0022】図4にも示すように、ダイアフラム20の
薄膜21の中心は他の部分に比べて肉厚とされて吐出口
開閉部25が形成されている。また、吐出口開閉部25
の周囲には、薄膜21をリブ状に折曲することで形成さ
れた計量部26が、吐出口開閉部25を中心とする円周
上にリング状に形成されている。
【0023】そして、薄膜21において、吐出口開閉部
25から計量部26までの薄膜21Aは、計量部26か
ら肉厚の外周部20Aまでの薄膜21Bよりも厚さ寸法
が小さくされている。このため、吐出口開閉部25部分
に力が加わった際には、薄膜21A部分が薄膜21Bよ
りも先に曲げられるようにされている。例えば、数キロ
グラム(数十N)程度の力が加わって薄膜21Aが変形
している場合でも、その力が薄膜21Bに加えられてい
る初期圧力(例えば十数キログラム(百数十N)程度)
よりも小さければ、薄膜21Aのみが変形するようにさ
れている。さらに、ダイアフラム20の外周部20Aに
おいて、ダイアフラム30側の面は、ラッピング加工さ
れた平面シール部20Bとされている。
【0024】ダイアフラム30は、外周部分が薄膜31
とされ、中心部32が肉厚にされている。そして、薄膜
31の最外周縁は薄膜31部分に比べて肉厚の固定部3
1Aとされ、この固定部31Aが前記固定プレート5で
保持されている。また、薄膜31の中心部32との連結
部分には、リング状の吸入路開閉部33がダイアフラム
20側に向かって突設されている。なお、この吸入路開
閉部33は、計量部26と同心円状となるようにかつ計
量部26の外周側に配置されるように形成されている。
【0025】ダイアフラム30の中心部32は、前記固
定プレート5の中心に形成された円形の開口から流体吐
出装置1の下側に向かって突出されており、その下部は
下方に向かうに従って直径が小さくなる略円錐状に形成
されている。また、中心部32の上面中心には、前記ダ
イアフラム20の吐出口開閉部25に対応する突部34
が形成され、この突部34から中心部32の下面に向か
って吐出口35が形成されている。
【0026】この吐出口35は、中心部32の下面に形
成された雌ねじ36まで連通されている。この雌ねじ3
6には、ボルト37が螺合されている。このボルト37
および樹脂材等からなる吐出針固定部材38を貫通して
吐出針39が配置されている。吐出針39は、ボルト3
7をねじ込んで吐出針固定部材38のテーパ面を吐出口
35のテーパ面に押しつけることで、吐出針固定部材3
8によって締め付けられて固定されている。
【0027】ダイアフラム30の中心部32は、前記固
定プレート5つまりは前記固定プレート5で固定されて
いる固定部31Aに対して、薄膜31部分の弾性力(ば
ね力)によって吐出口35の軸方向つまり上下方向に進
退移動可能とされている。また、通常状態(ダイアフラ
ム30に外力が加わっていない状態)では、薄膜31の
弾性力により、吸入路開閉部33が前記ダイアフラム2
0の平面シール部20Bに当接するように配置されてい
る。
【0028】そして、ダイアフラム20とダイアフラム
30間には、吸入ポート22に連通可能な液体吸入路4
0が区画形成されている。この液体吸入路40は、吸入
路開閉部33が平面シール部20Bに当接することで閉
塞され、吸入路開閉部33が平面シール部20Bから離
れることで開口される。そして、吸入路開閉部33が平
面シール部20Bに当接して液体吸入路40が閉塞され
た際に、吸入路開閉部33の内側に区画される空間が計
量空間42とされ、前記吐出口35はこの計量空間42
に連通可能とされている。
【0029】また、ダイアフラム20の吐出口開閉部2
5、平面シール部20Bと、ダイアフラム30の吸入路
開閉部33、突部34とはラッピング仕上げによって平
面とされている。なお、吐出口開閉部25は初期状態で
は、平面シール部20Bの高さと異なるため、吐出口開
閉部25を所定圧力で押して平面シール部20Bの高さ
位置と合わせてからラッピング仕上げを行えばよい。
【0030】一方、ボディ2の内部には、前記ダイアフ
ラム20を駆動する駆動手段が配置されている。すなわ
ち、図1に示すように、ボディ2内には、ロッド状の吐
出口開閉手段50と、この開閉手段50の外側に配置さ
れたパイプ状のダイアフラム進退手段55とが、同心円
状に配置されている。
【0031】計量部進退手段であるダイアフラム進退手
段55の上端部内周面には雌ネジが形成され、この雌ネ
ジにパイプ状に形成された連結部材56が螺合されてい
る。この際、連結部材56には別途ナット57が螺合さ
れ、いわゆるダブルナットの機能により、ダイアフラム
進退手段55および連結部材56の螺合位置を調整可能
にかつ固定可能にされている。
【0032】連結部材56の上端は、蓋材70の軸部7
1に対しその軸方向に移動可能に嵌入されている。な
お、連結部材56の上端フランジ56Aには、蓋材70
に螺合されたボルト72が貫通されている。このボルト
72は、流体吐出装置1を組み立てる際に蓋材70と圧
電素子61,62が組み込まれた連結部材56やダイア
フラム進退手段55とを一体化して組み込みやすくする
ためのものである。
【0033】ダイアフラム進退手段55の内部に配置さ
れた吐出口開閉手段50は、段付きのロッドからなり、
小径部50Aの下面が吐出口開閉部25の上面に当接し
ている。また、小径部50Aおよび大径部50B間の段
部にはOリング等からなるシール材51が配置され、ダ
イアフラム進退手段55内部の密閉性を高めている。
【0034】吐出口開閉手段50の上端面および連結部
材56の下端面間には、樹脂シート52を介して第1圧
電素子61が配置されている。また、連結部材56の内
部の下端面および蓋材70の軸部71の下面間には、樹
脂シート52を介して第2圧電素子62が配置されてい
る。
【0035】これらの圧電素子61,62は、積層タイ
プの圧電素子からなり、電源から所定の電圧を加えるこ
とで、上下方向の長さが変位してアクチュエータとして
利用可能なものである。例えば、所定の駆動電圧を印加
することで、数μm〜十数μm程度の変位量が得られる
ものである。
【0036】このため、各圧電素子61,62に、個別
に電圧を印加できるように、電源のプラス極およびマイ
ナス極に接続された各2本の電源コード63(計4本の
電源コード63)が、各圧電素子61,62にそれぞれ
接続されている。なお、電源コード63は、蓋材70の
上面から軸部71に形成された貫通孔71Aを通ってボ
ディ2内部に引き込まれ、さらに連結部材56に形成さ
れた配線用の孔を通して各圧電素子61,62まで配線
されている。電源コード63は、吐出針39と同様に、
シール材64および蓋材70にねじ込まれたボルト65
により蓋材70に固定されている。
【0037】なお、図1において、ボディ2内部に配置
されたダイアフラム進退手段55および連結部材56、
蓋材70部分は、流体吐出装置1の中心軸から90度方
向に切断した2面を平面に展開して記載している。この
ため、例えば、貫通孔71Aは、軸部71を1方向に貫
通するものであるが、図1の中心軸から左側は、貫通孔
71Aの軸方向に直交する切断面で示され、右側は貫通
孔71Aの軸方向に沿った切断面で示されている。この
ため、図1では、ダイアフラム進退手段55、連結部材
56、蓋材70等は左右対象ではないが、実際には左右
対称に構成されている。
【0038】なお、この蓋材70は、ボディ2の上端開
口に螺合されていわゆるダブルナットの機能で固定され
ている。また、ダイアフラム進退手段55とボディ2と
の間にはOリング等からなるシール材81が配置され、
ボディ2とダイアフラム20との接触面にもOリング等
からなるシール材82が配置され、湿度が高いと性能が
劣化する圧電素子61,62の劣化防止のために、ボデ
ィ2内部を外気から遮断して気密性を確保している。
【0039】本実施形態においては、各圧電素子61,
62、連結部材56、各圧電素子61,62を制御する
制御装置によって吐出口開閉手段50、ダイアフラム進
退手段55の駆動機構が構成されている。特に、ダイア
フラム進退手段55は、圧電素子62により、連結部材
56を介して進退移動される。また、吐出口開閉手段5
0は、基本的には、圧電素子61で進退移動されるが、
圧電素子62によっても移動されるため、これらを含め
て吐出口開閉手段50の駆動機構が構成されている。ま
た、本実施形態では、吸入路開閉部33はダイアフラム
30自身のばね力で平面シール部20Bに当接されるた
め、吸入路開閉部33を付勢して液体吸入路40を閉塞
する付勢手段は、ダイアフラム30で構成されている。
【0040】このような本実施形態の作用に関し、図5
の動作説明図をも参照して説明する。運転開始前、すな
わち流体吐出装置1の停止状態においては、各圧電素子
61、62には、電圧は印加されていない。このため、
各圧電素子61,62の高さ寸法は最も小さい状態とな
っている。これにより、各圧電素子61が伸びると下方
に移動する吐出口開閉手段50や、圧電素子62が伸び
ると下方に移動するダイアフラム進退手段55は、それ
ぞれ上方ストロークエンドの位置に配置されている。従
って、吐出口開閉手段50、ダイアフラム進退手段55
に当接されるダイアフラム20の吐出口開閉部25、計
量部26も図5(A)に示すように、ダイアフラム30
から離れた上方の位置に配置されている。
【0041】また、ダイアフラム30の弾性力によっ
て、吸入路開閉部33はダイアフラム20のラッピング
仕上げされた平面シール部20Bに当接し、液体吸入路
40を閉塞している。このため、計量空間42内に供給
された液体41は、吸入路開閉部33で吸入ポート22
側から区画されて計量されている。
【0042】続いて圧電素子62に電圧を加えると、圧
電素子62が変位するため、連結部材56は蓋材70に
対して下方に移動する。この移動量は、圧電素子62に
加える電圧値等で制御されるが、本実施形態では、この
電圧値をタイマ(制御装置)を用いて制御している。
【0043】すなわち、圧電素子(ピエゾ素子)の変位
量は、圧電素子に印加する電圧値で制御される。印加電
圧の調整は、通常はスライドトランス等によって行われ
るが、トランスは重く大きいのでコンパクトなコントロ
ーラにするのが困難である。また、ピエゾ素子は、コン
デンサと同等であるため、コンデンサのような充電特性
を備えている。このため、電源電圧でストローク(変位
量)を調整しようとすると、動作時間が安定するまでに
時間が掛かるので、2つの圧電素子61,62を切り替
えて動作させる際にスムーズに切り替えることができ
ず、いわゆる2度打ち(2段吐出)になってしまうおそ
れがある。
【0044】そこで、本実施形態では、予め圧電素子6
1,62の充電特性を確認しておき、充電開始からの時
間に対する電圧値を求めておくことで、所定の電圧値へ
の調整を充電開始からの時間(充電時間)つまりタイマ
によって制御するようにしている。すなわち、図6に示
すように、充電タイマによって予め設定された所定の充
電時間が経過したら、充電を停止する。充電を停止して
も放電しなければ、圧電素子61,62は所定の電圧値
を維持するため、変位量も維持される。一方、圧電素子
61,62の変位量を元に戻すには、放電タイマにより
充電開始から所定時間経過したら放電を開始させればよ
い。この放電は、再度充電が開始されるまで継続される
ようになっている。
【0045】第2圧電素子62に所定の設定電圧を加え
て連結部材56が下方に所定量移動すると、連結部材5
6の下方に第1圧電素子61を介して配置された吐出口
開閉手段50および連結部材56に連結されたダイアフ
ラム進退手段55は、連結部材56とともに下方に移動
する。このため、図5(B)に示すように、ダイアフラ
ム20の吐出口開閉部25と計量部26とが同時に下方
に移動し、吸入路開閉部33で区画された計量空間42
内の容積が減少する。このため、吐出口開閉部25が吐
出口35に当接して吐出口35を塞ぐまでは、計量空間
42内の容積減少分に応じた量の液体41が、ダイアフ
ラム30の吐出口35を介して吐出針39から吐出され
る。
【0046】続いて、第2圧電素子62を所定の電圧に
維持したまま、第1圧電素子61にも所定の電圧を印加
する。すると、圧電素子61が変位するため、ダイアフ
ラム進退手段55に対して吐出口開閉手段50のみが下
方に移動する。このため、図5(C)に示すように、吐
出口開閉部25は、ダイアフラム30の吐出口35に当
接し、その状態のままで下方に移動するため、ダイアフ
ラム30の薄膜31部分が変形し、吸入路開閉部33が
平面シール部20Bから離れる。従って、吸入路開閉部
33が開かれて、吸入ポート22から液体41が計量空
間42内に流入する。
【0047】次に、第2圧電素子62を放電して印加電
圧を下げると、圧電素子62が元の長さに戻り、圧電素
子62によって連結部材56、ダイアフラム進退手段5
5および吐出口開閉手段50を介してダイアフラム20
に加わっていた荷重が解除されるため、ダイアフラム2
0の吐出口開閉部25および計量部26はダイアフラム
20の弾性(ばね性)により上方に移動する。但し、圧
電素子61は設定電圧に維持されたままであるので、ダ
イアフラム進退手段55に対して吐出口開閉手段50は
圧電素子61の変位量分下方に位置したままである。つ
まり、吐出口開閉手段50およびダイアフラム進退手段
55は互いの相対位置関係は維持したまま、全体として
上方に移動する。この移動に応じて、ダイアフラム30
もそれ自身の弾性力で上方に移動し、吸入路開閉部33
が平面シール部20Bに当接する。これにより吸入路4
0が閉塞され、この吸入路40が閉塞されるまで吸入動
作が行われることになる。
【0048】次に、圧電素子61を放電して印加電圧を
下げると、圧電素子61が元の長さに戻り、図5(E)
に示すように、圧電素子61によって吐出口開閉手段5
0を介して吐出口開閉部25に加えられていた荷重が除
かれるので、吐出口開閉部25は特に薄膜21A部分の
弾性力で元の位置に戻り、図5(A)の初期状態に戻
る。
【0049】なお、吐出口開閉部25が吐出口35から
離れて上方に移動すると、その分、計量空間42内は負
圧になって吐出口35内の液体41が計量空間42内に
吸い込まれる。また、吸入路開閉部33が平面シール部
20Bに当接し、吸入ポート22から区画されているの
で、新たな液体41が吸入ポート22から流入すること
もない。従って、特にチェック弁等を設けなくても吐出
針39からの液体41の吐出は停止する。
【0050】また、本実施形態における吐出量は、計量
空間42内の容積変動量つまり計量部26の移動量で設
定される。従って、第2圧電素子62の充電時間による
電圧値を制御し、その変位量をコントロールすることで
吐出量を制御できる。
【0051】このような本発明によれば、次のような効
果がある。 (1)ダイアフラム30からなるバルブ部材を吐出口3
5の軸方向に移動可能とし、この移動により吸入路開閉
部33を開閉するように構成するとともに、その移動
は、ダイアフラム30自身の弾性力と吐出口開閉手段5
0つまりは圧電素子61,62の変位量によって行って
いるので、吸入路開閉部33を駆動するための独立した
駆動機構を別途設ける必要がない。このため、駆動機構
の構造が簡易になり、駆動機構の数が少なくなることで
ダイアフラム20,30のシール面の面積も小さくでき
るので、流体吐出装置1自体を小型化することができ
る。
【0052】(2)ダイアフラム20,30のシール面
の面積を小さくできるので、吐出口開閉手段50やダイ
アフラム進退手段55が移動した際の容積の変動量を小
さくでき、微量用のディスペンサにすることができる。
その上、液体41の吐出時には、吸入路開閉部33は平
面シール部20Bに当接して動かないので、吐出量を非
常に微量することができる。例えば、圧電素子61,6
2の変位量は、最大でも約10〜20μm程度しかない
ため、液体41の吐出量も1マイクロリットルから10
ナノリットル程度と非常に微量に制御することができ
る。
【0053】(3)ダイアフラム20,30の駆動源と
して圧電素子61,62を用いているので、ダイアフラ
ム20,30の変位量を約10〜20μm程度と非常に
小さくできる。従って、ダイアフラム20,30とし
て、ステンレス等の金属のように変位量をあまり大きく
することができない部材で構成できる。そして、金属製
のダイアフラム20、30を用いることができるので、
ダイアフラム自身の弾性力(ばね性)を高めることがで
き、ダイアフラムの付勢手段としてバネ等の別の部材を
設ける必要もなく、構造がより一層簡単にできて流体吐
出装置1も小型化することができ、その組立加工性も向
上することができて製造コストも低減することができ
る。
【0054】(4)吐出針39が取り付けられたバルブ
部材であるダイアフラム30自身が移動するが、その移
動量は非常に僅かであるため、流体吐出装置1の設置に
も影響を及ぼすことはない。特に、IC等の対象物に、
接着剤等の液体41を吐出する場合、吐出針39で対象
物を傷つけないように、吐出針39の先端を対象物から
所定間隔離して配置し、液体41を飛ばして対象物に付
着させるため、ダイアフラム30つまりは吐出針39が
多少上下動しても液吐出にはまったく影響を及ぼさな
い。さらに、薬品等の液体41を吐出する場合も、液体
41の交換作業やメンテナンス性を考慮し、吐出針39
にチューブを接続して供給することが一般的であるた
め、吐出針39が多少移動してもその移動はチューブの
変位で吸収できるため、液体41の供給にはまったく影
響を及ぼすことはない。従って、本実施形態のように、
微量の液体41を吐出する場合、吐出針39やダイアフ
ラム30の移動量も非常に小さいため、液体41の吐出
や流体吐出装置1の設置に支障はなく、液体41を確実
に吐出でき、かつ設置も容易に行うことができる。
【0055】(5)駆動機構として圧電素子61、62
を用いたので、動作を非常に高速にできて、短いサイク
ルタイムでの運転が可能になる。すなわち、圧電素子6
1,62自体は、1kHz以上の高速動作が可能であ
り、流体吐出装置1は圧電素子61,62の1回の動作
で1回の液体吐出動作を行えるため、ダイアフラム2
0,30の変位の追従性等で制限されるが、従来に比べ
れば桁外れに高速な液体吐出動作を行うことができる。
【0056】(6)圧電素子61,62の変位量は電圧
値で制御することができるので、高精度でかつ容易な制
御を行うことができる。その上、前記実施形態では、圧
電素子61,62の充電特性を利用し、充電や放電タイ
マによる時間で制御しており、デジタルICやマイコン
等の小さなタイマを設けるだけでよいため、流体吐出装
置1をより一層小型化することができ、かつ圧電素子6
1,62による吐出口開閉手段50、ダイアフラム進退
手段55の制御を正確に行えるため、2度打ちなども防
止することができる。
【0057】(7)ダイアフラム20,30において
は、吐出口開閉部25および中心部32の各平面部分を
密着させることで吐出口35を閉塞し、吸入路開閉部3
3および平面シール部20Bを密着させることで吸入路
40を閉塞する、いわゆる平面シールを用いているた
め、デッドスペースも極めて小さくでき、空気の滞留等
も防止することができる。このため、吐出液量が極微量
であったとしても、高精度に計量して吐出することがで
きる。その上、ステンレス等で構成されたダイアフラム
20,30においては、ラッピング仕上げによって前記
各シール面を精度良く形成することができるので、簡単
に製造できて加工コストも安くでき、かつ十分な精度で
形成することができる。
【0058】(8)各ダイアフラム20、30は、上方
への変位は自身の弾性力で行っており、圧電素子61,
62、吐出口開閉手段50、ダイアフラム進退手段55
による駆動は、下方つまり押し方向のみであるため、駆
動部材間にガタ等が発生することもなく、各駆動部をス
ムーズにかつ正確に駆動することができ、この点でも微
量の液体41を精度良く吐出することができる。
【0059】(9)微量の液体41を吐出する場合、流
体吐出装置1を使用する部分の温度変化による熱膨張等
による僅かな誤差であっても吐出液の精度に影響するこ
とになるが、前記実施形態では、ボディ2をインバー合
金等の熱膨張が非常に小さい材質としたので、流体吐出
装置1の中で最も長さ寸法の大きなボディ2部分におけ
る熱膨張による影響を最小限に抑えることができる。さ
らに、圧電素子61,62は、マイナスの熱膨張係数で
あり、温度が上昇すると長さが小さくなるが、その縮小
分を打ち消すように、プラスの熱膨張係数の樹脂シート
52を圧電素子61,62に隣接して配置したので、圧
電素子61,62部分全体としては、つまり吐出口開閉
手段50、ダイアフラム進退手段55、連結部材56に
対しては熱膨張による変位を最小限に抑えることができ
る。
【0060】(10)圧電素子61,62は、クッション
性を有する樹脂シート52を介して金属材等からなる吐
出口開閉手段50、ダイアフラム進退手段55、連結部
材56に接触されているので、圧電素子61,62の破
損を防止することができる。
【0061】(11)ダイアフラム20においては、薄膜
21Aと薄膜21Bとの肉厚を変えて、中心側の薄膜2
1Aが動作(変形)したときに加わっている力よりも外
周側の薄膜21Bの初期圧力(ダイアフラム進退手段5
5に当接する力)を大きくしたので、吐出口開閉手段5
0のみを移動した際には薄膜21A部分のみが変位する
ようにでき、吐出口開閉部25や計量部26の動作を確
実に区別して制御することができる。なお、ダイアフラ
ム進退手段55が移動する際には、吐出口開閉手段50
も連動して移動するため、吐出口開閉部25、計量部2
6の相対位置を確実に確保しつつ移動させることができ
る。
【0062】(12)ダイアフラム20においては、薄膜
21をリブ状に折曲して計量部26を形成しているの
で、薄膜21A部分の変位と薄膜21B部分の変位とを
確実に分けることができ、各部位25,26の動作を区
別することができる。
【0063】(13)ダイアフラム20,30を用いてい
るため、駆動機構側への液体41の漏れを防止すること
ができる。このため、従来のプランジャ型のポンプに比
べてシール部を少なくでき、シール構造が簡易にでき
る。
【0064】(14)接液部がダイアフラム20,30の
みと少ないので、チタンやハステロイ等の耐薬品性能に
優れた単価の高い部材を用いる必要があっても、その使
用量を少なくできてコストを押さえることができ、流体
吐出装置1を低価格で提供することができる。
【0065】(15)さらに、吐出する液体41は、吸入
路開閉部33を平面シール部20Bに当接することで区
画される計量空間42内に閉じ込めて計量、つまり強制
弁を用いて容積計量をしているので、吐出量が微量であ
っても吐出量の精度を高くすることができる。その上、
ダイアフラム20、30の吐出口開閉部25、計量部2
6、吸入路開閉部33を同心円状に配置しているので、
各部位の動きを中心軸に対して対称とすることができる
ため、各開閉部25,33や計量部26を安定に動作さ
せることができ、一部が変形して容積に変動が生じるこ
ともないため、液体41を高精度にかつ確実に吐出する
ことができる。
【0066】(16)ダイアフラム進退手段55が移動す
る際には、吐出口開閉手段50も一体的に移動するた
め、液体41の吐出完了と同時に、吐出口開閉部25に
よる吐出口35の閉塞を行うことができるため、吐出完
了後に吐出口35を閉塞する場合に発生する液体41の
2段吐出を防止でき、液体41を1段で吐出することが
できる。このため、吐出量が多い場合や即乾性の液体4
1を吐出する場合であっても、液体41の2段吐出によ
って吐出液が2重に重なることがないので、吐出液が剥
がれることがなく、美観を損ねることもない。
【0067】(17)さらに、ダイアフラム20の吐出口
開閉部25をダイアフラム30の吐出口35が形成され
た中心部32に当接させた上で、さらに吐出口開閉手段
50で吐出口開閉部25および中心部32を下方に移動
した際に、初めて吸入路開閉部33が開くため、吐出口
35が開いている時には吸入路を吸入路開閉部33で確
実に閉じておくことができ、かつ吸入路が開いている時
には吐出口35を閉じておくことができる。すなわち、
外部駆動される強制弁(吐出口開閉部25および吸入路
開閉部33)を設けて液体41を吐出しているので、微
量吐出時の精度低下の原因となるチェック弁を不要にで
き、微量であっても高精度に液体41を吐出することが
できる。
【0068】(18)また、ダイアフラム30の吸入路開
閉部33の内側に閉じ込められる液体41は、同心円状
に配置された開閉部33の周囲の液体吸入路40から吸
入されるため、吸入面積を大きくすることができる。こ
のため、容器8から大気圧で液体41を供給している場
合でも、十分な量の液体41を短時間で吸入することが
できる。従って、液体41の吸入時間つまりは作業時間
を短縮することができ、かつ吸入路開閉部33の内側に
は、常に一定量の液体41が吸入されて正確な計量を行
えるとともに、液体41の供給に加圧ポンプを用いる必
要がないため、流路に加圧用の部材を用いる必要もな
く、取扱いが容易で安価に提供できる。
【0069】(19)さらに、仮に高粘度の液体41を吐
出するために、加圧ポンプを用いる場合であっても、吐
出口開閉部25、計量部26、吸入路開閉部33を同心
円状に配置したので耐圧性を高くでき、かつチェック弁
を不要にできるため、比較的高い圧力で液体41を供給
することもできる。
【0070】(20)また、ペーストのように高粘度の液
体41では、ポンプ部と吐出口35とが離れていると液
体の吐出に遅れが生じるが、本実施形態によれば、液体
41を吐出する動作を行うダイアフラム20,30と吐
出口35とが極めて近いので、高粘度の液体を吐出する
場合でも遅れが生じることがない。
【0071】(21)さらに、接液部はダイアフラム2
0,30のみであるため、洗浄も容易に行える。このた
め、吐出する液体41の種類が変わる場合でも、簡単に
かつ短時間で対応することができる。また、各ダイアフ
ラム20、30の互いに当接する面は、各々の肉厚部の
みであり、計量部26等はダイアフラム30に当接する
ことがないため、ダイアフラム20,30の摩耗等が少
なくなり、長寿命化をはかることができる。
【0072】次に、本発明の第2実施形態について、図
7〜9に基づいて説明する。なお、本実施形態におい
て、前記第1実施形態と同様または同一の構成部材には
同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。本実施
形態の流体吐出装置100は、前記駆動機構を圧電素子
61,62からエア駆動に変更したものである。
【0073】流体吐出装置100は、図7に示すよう
に、ボディ本体102、ポートブロック103、ダイア
フラム20,30、固定プレート5を備え、これらは4
本のボルトによって連結されている。
【0074】ポートブロック103内部には、シリンダ
110が形成されている。そして、ポートブロック10
3には、シリンダ110に圧縮空気を供給する2つのシ
リンダポート113,114がポートブロック103の
軸方向に離れて形成されている。
【0075】シリンダ110には、第1ピストン130
および第2ピストン135が軸方向に摺動可能に挿入さ
れている。第1ピストン130の中心軸部分には、ダイ
アフラム20の吐出口開閉部25まで延長されたロッド
状の吐出口開閉手段50が突設されている。
【0076】第2ピストン135の上端軸部は、シリン
ダ110に連通しかつポートブロック103の上端面ま
で貫通された貫通孔103A内に挿入され、下端側は第
1ピストン130に当接可能に配置されている。そし
て、第2ピストン135の下面中心部に形成された凹部
に、第1ピストン130の上端軸部が挿入されている。
【0077】第1ピストン130には、軸方向に沿った
貫通孔が軸円周方向の3カ所に形成され、この各貫通孔
には、連動ロッド136がそれぞれ軸方向に移動可能に
挿入されている。この連動ロッド136の上端は第2ピ
ストン135の下面に当接可能とされ、下端はパイプ状
のダイアフラム進退手段55の上面に当接可能とされて
いる。
【0078】なお、各ピストン130,135のシリン
ダ110内面に接する外周面や、貫通孔103Aの内面
やピストン135の凹部内面に接する部分には、U字シ
ール137が介装され、シリンダ110に供給された圧
縮空気が漏れないようにシールしている。
【0079】第1ピストン130はコイルバネ131に
より上方に付勢され、第2ピストン135は連動ロッド
136、ダイアフラム進退手段55を介してコイルバネ
138により上方に付勢されている。
【0080】また、各シリンダポート113,114の
開口位置と、各ピストン130,135の接触位置を適
宜設定することで、シリンダポート113に圧縮空気を
供給すると、コイルバネ131の付勢力に抗してピスト
ン135を下方に移動可能に構成されている。また、シ
リンダポート114に圧縮空気を供給すると、コイルバ
ネ138の付勢力に抗してピストン130を下方に移動
可能に構成されている。
【0081】ポートブロック103の上端には、図7に
示すように、吐出量調整部材185が貫通孔103Aの
雌ネジに螺合されている。この吐出量調整部材185に
は、袋ナット181が螺合されている。この袋ナット1
81は、係止リング182によってポートブロック10
3に着脱可能に係止されている。
【0082】そして、吐出量調整部材185、袋ナット
181間にはコイルバネ183が介装されている。そし
て、袋ナット181を回転させると、これに螺合されて
いる吐出量調整部材185もポートブロック103に対
して回転し、ポートブロック103に対する吐出量調整
部材185の軸方向の位置が調整可能とされている。
【0083】ダイアフラム20は、フッ素樹脂等の耐薬
品性能に優れた樹脂等で構成され、第1実施形態と同じ
く、薄膜21部分に、吐出口開閉部25や計量部26が
形成されている。また、ダイアフラム30もフッ素樹脂
等の耐薬品性能に優れた樹脂等で構成され、第1実施形
態と同じく、薄膜31、吸入路開閉部33等が形成され
ている。
【0084】これらの樹脂もそれ自身で弾性力(ばね
力)を備えているので、吐出口開閉手段50やダイアフ
ラム進退手段55による付勢力が解除されれば、吐出口
開閉部25や計量部26は自身の弾性力で上方に移動す
る。吸入路開閉部33も薄膜31部分の弾性力で上方に
移動するが、樹脂製のダイアフラムは金属製のものに比
べて自身の弾性力が小さく、薄膜31には中心部32の
荷重も加わるため、吐出口開閉部25や計量部26に比
べて移動し難い。このため、本実施形態では、皿バネ2
31を薄膜31と固定プレート5との間に介在させ、皿
バネ231の力も利用して薄膜31を上方に付勢してい
る。
【0085】各シリンダポート113、114は、それ
ぞれ図示しない配管を介して電磁式の切換弁に接続さ
れ、これらの切換弁はコンプレッサ等の圧力源に接続さ
れている。これらの切換弁は制御装置によりそれぞれ独
立に制御されている。
【0086】従って、前記シリンダ110、シリンダポ
ート113、114、第1〜第2ピストン130,13
5、コイルバネ131,138、配管、切換弁、圧力源
および制御装置により吐出口開閉手段150、ダイアフ
ラム進退手段155の駆動機構が構成されている。特
に、ダイアフラム進退手段155は、シリンダポート1
13、第2ピストン135、コイルバネ138の作用に
よって進退される。また、吐出口開閉手段150は、基
本的には、シリンダポート114、第1ピストン13
0、コイルバネ131の作用によって進退されるが、第
2ピストン135の移動によっても連動して進退される
ため、これらも含めて吐出口開閉手段150の駆動機構
が構成されている。また、本実施形態では、吸入路開閉
部33はダイアフラム30自身のばね力と皿バネ231
とで平面シール部20Bに当接されるため、吸入路開閉
部33を付勢して液体吸入路40を閉塞する付勢手段
は、ダイアフラム30と皿バネ231とで構成されてい
る。
【0087】次に、第2実施形態における作用に関し、
図9の動作説明図をも参照して説明する。運転開始前、
すなわち流体吐出装置1の停止状態においては、各シリ
ンダポート113,114には、空気は供給されていな
い。このため、吐出口開閉手段50、ダイアフラム進退
手段55は、コイルバネ131、138によって上方に
付勢されており、図9(A)に示すように、吐出口開閉
部25、計量部26も上方ストロークエンドの位置にあ
る。なお、ダイアフラム進退手段55の上方ストローク
エンドの位置は、第2ピストン135が吐出量調整部材
185の下面に当接する位置とされている。すなわち、
袋ナット181を回して吐出量調整部材185の高さ位
置を変更すると、ダイアフラム進退手段55の上方スト
ロークエンドの位置も調整される。
【0088】また、吐出口開閉手段50の上方ストロー
クエンドの位置は、第1ピストン130が、第2ピスト
ン135に当接する位置とされている。このため、第2
ピストン135の上方ストロークエンドの位置が袋ナッ
ト181、吐出量調整部材185で調整されると、第2
ピストン135だけでなく第1ピストン130の上方ス
トロークエンドの位置も調整されるようになっている。
【0089】そして、各吐出口開閉手段50、ダイアフ
ラム進退手段55が上方ストロークエンドの位置にある
ことで、吐出口開閉手段50、ダイアフラム進退手段5
5に当接されるダイアフラム20の吐出口開閉部25、
計量部26も図9(A)に示すように、ダイアフラム3
0から離れた上方の位置に配置されている。
【0090】また、ダイアフラム30および皿バネ23
1の弾性力によって、吸入路開閉部33はダイアフラム
20のラッピング仕上げされた平面シール部20Bに当
接し、液体吸入路40を閉塞している。このため、液体
吸入路40から供給された液体41は、吸入路開閉部3
3で吸入ポート22側から区画されて、計量空間42内
に閉じこめられて計量されている。
【0091】続いてシリンダポート113に圧縮空気を
供給すると、第2ピストン135がコイルバネ138の
付勢力に抗して下方に移動する。この際、第2ピストン
135は第1ピストン130にも当接しているので、コ
イルバネ131の付勢力にも抗して第1ピストン130
と共に下方に移動する。すなわち、シリンダポート11
3に圧縮空気を供給すると、各ピストン130,135
は、各コイルバネ131,138の付勢力に打ち勝っ
て、一緒に下方に移動する。
【0092】各ピストン130,135が下方に移動す
ると、吐出口開閉手段50およびダイアフラム進退手段
55も連動して下方に移動する。このため、図9(B)
に示すように、ダイアフラム20の吐出口開閉部25と
計量部26とが同時に下方に移動し、吸入路開閉部33
で区画された計量空間42内の容積が減少する。このた
め、吐出口開閉部25が吐出口35に当接して吐出口3
5を塞ぐまでは、計量空間42内の容積減少分に応じた
量の液体41が、ダイアフラム30の吐出口35を介し
て吐出針39から吐出される。
【0093】そして、各ピストン130,135は、ピ
ストン130がボディ本体102の上端面に当接する位
置、つまり下方ストロークエンドまで移動する。この下
方ストロークエンドの位置は、図9(C)に示すよう
に、吐出口開閉部25の下面が平面シール部20Bより
もダイアフラム30側に突出する位置とされている。こ
のため、ダイアフラム30は、吐出口開閉部25を介し
て吐出口開閉手段50から下方への力が加わることで皿
バネ231の付勢力に抗して下方に移動する。それに伴
い、ダイアフラム30の薄膜31部分が変形し、吸入路
開閉部33が平面シール部20Bから離れる。従って、
吸入路開閉部33が開かれて、計量空間42は液体吸入
路40を介して吸入ポート22に連通する。
【0094】続いて、シリンダポート114に圧縮空気
を供給する。この際、ピストン130は下方ストローク
エンドの位置にあるため、シリンダポート114に供給
された空気は、第2ピストン135を上方に移動しよう
とする。しかし、シリンダポート113にも圧縮空気が
供給されており、第2ピストン135のほうが、その圧
縮空気に接触する面積が大きくて、大きな力が加わって
いるので、シリンダポート113に圧縮空気を供給して
も、各ピストン130,135は移動せずにその位置
(図9(C)の状態)に維持される。
【0095】次に、シリンダポート113への空気供給
を停止すると、第2ピストン135はシリンダポート1
14に供給されている空気によって上方ストロークエン
ドの位置まで移動される。一方、第1ピストン130
は、シリンダポート114に供給される空気によって下
方に付勢されたままである。このため、図9(D)に示
すように、吸入路開閉部33が開いた状態で、計量部2
6が上方に移動するため、吸入ポート22から液体吸入
路40を通して計量空間42内に液体41が流入され
る。
【0096】次に、シリンダポート114への空気供給
を停止すると、コイルバネ131の付勢力で第1ピスト
ン130が上方に移動する。その移動に伴い、吐出口開
閉手段50および吐出口開閉部25も上昇し、その移動
途中で、図9(E)に示すように、吐出口開閉部25の
下面が平面シール部20Bと同じ高さ位置になると、吸
入路開閉部33が平面シール部20Bに当接し、液体吸
入路40(吸入路開閉部33)が閉塞される。
【0097】さらに、第1ピストン130は第2ピスト
ン135に当接する上方ストロークエンドまで移動し、
吐出口開閉手段50も上昇し、吐出口開閉部25は吐出
口35から離れ、図9(F)に示すように、初期状態に
戻る。
【0098】なお、吐出口開閉部25が吐出口35から
離れて上方に移動すると、その分、負圧になって吐出口
35内の液体41が吸入路内に吸い込まれる。また、吸
入路開閉部33が平面シール部20Bに当接し、吸入ポ
ート22から区画されているので、新たな液体41が吸
入ポート22から流入することもない。従って、特にチ
ェック弁等を設けなくても吐出針39からの液体41の
吐出は停止する。
【0099】また、本実施形態における吐出量も、計量
空間42内の容積変動量つまり計量部26の移動量で設
定される。従って、吐出量調整部材185の位置を調整
し、第2ピストン135の上方ストロークエンドの位置
を変えることで、計量部26の移動量をコントロールし
て吐出量を制御している。
【0100】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の駆動源を圧電素子としたことによる効果以
外の作用効果、つまり(1)、(2)、(4)、(7)
〜(9)、(11)〜(21)と同じ作用効果を奏すること
ができる。 (22)その上、ダイアフラム20,30つまり接液部分
を樹脂で構成しているので、金属などに反応してしまう
紫外線硬化樹脂等の液体41を吐出することもできる。
また、金属製のダイアフラムの場合、研磨剤やシリカ等
の硬いフィラー入りの液体41の吐出は、ダイアフラム
が摩耗してしまうため難しいが、樹脂製のダイアフラム
20,30であれば、フィラーが当たっても樹脂が変形
するだけであり摩耗が発生し難いので、フィラー入りの
液体41の吐出にも適している。
【0101】(23)また、樹脂製のダイアフラム20,
30は、金属製のダイアフラムに比べて変形量を大きく
できるので、金属製ダイアフラムに比べると吐出量を多
くすることができる。例えば、5マイクロリットルから
50ナノリットル程度の吐出量に設定することができ
る。従って、極微量の中でも比較的吐出量が多い場合に
は、樹脂製のダイアフラム20,30を用いることで十
分に対応することができる。
【0102】(24)さらに、エア駆動であるため、電気
等を使用できない防爆仕様の部分にも容易に利用するこ
とができる。
【0103】次に、本発明の第3実施形態について、図
10,11に基づいて説明する。前記各実施形態の流体
吐出装置1,100では、各ダイアフラム20,30に
よりポンプ部材およびバルブ部材を構成していたのに対
し、本実施形態の流体吐出装置400は、ダイアフラム
を用いずに、プランジャ等を用いて構成したものであ
る。
【0104】すなわち、流体吐出装置400は、第2実
施形態の流体吐出装置100と同じエア駆動式であり、
ダイアフラムを用いる代わりに、ポンプブロック401
に対して、ロッド状の吐出口開閉手段50およびパイプ
状のダイアフラム進退手段55を上下動可能に配置し、
それらの下端面を吐出口開閉部25、計量部26として
利用している。
【0105】一方、バルブブロック402に対して、吐
出口35が形成されたバルブ部材430をその軸方向に
移動可能に配置している。このバルブ部材430は、コ
イルバネ431で上方に付勢され、吐出口35周囲の突
部34がポンプブロック401の平面シール部20Bに
当接したり、離れたりすることで吸入路開閉部33とし
て機能し、液体吸入路40を開閉可能に構成されてい
る。
【0106】また、前記吐出口開閉手段50の下端部で
ある吐出口開閉部25は、バルブ部材430の突部34
に当接して吐出口35を閉塞し、さらにバルブ部材43
0をコイルバネ431の付勢力に抗して下方に押し、吸
入路開閉部33を平面シール部20Bから離して液体吸
入路40を開くことができるようにされている。また、
ダイアフラム進退手段55の計量部26は、上下方向に
移動することで計量部26が嵌挿された部分、つまり計
量空間42の容積を変えることができるようにされてい
る。
【0107】さらに、ダイアフラム進退手段55とポン
プブロック401との間、および、バルブ部材430と
バルブブロック402との間には、それぞれOリング等
からなるシール材440が介在され、シールされてい
る。従って、ポンプブロック401、吐出口開閉手段5
0の吐出口開閉部25、ダイアフラム進退手段55の計
量部26でポンプ部材が構成され、バルブブロック40
2、バルブ部材430でバルブ部材が構成されている。
また、ポンプ部材およびバルブ部材によって液体吸入路
40が区画形成され、バルブ部材430の吸入路開閉部
33が平面シール部20Bに当接した際に、バルブ部材
430、ポンプブロック401、吐出口開閉部25、計
量部26で区画される部分が計量空間42とされてい
る。
【0108】このような流体吐出装置400において
は、駆動機構が前記第2実施形態と同じであるため、各
吐出口開閉部25、計量部26、吸入路開閉部33は同
じように移動して液体41の吸入、計量、吐出が行われ
る。また、液体41の吐出量も、第2実施形態と同じ
く、計量部26の移動量で調整される。
【0109】このような本実施形態においても、前記各
実施形態と同様の作用効果を奏することができる。 (25)さらに、プランジャ式にしたので、ダイアフラム
を用いた場合に比べて接液面積を小さくすることができ
る。すなわち、ダイアフラム20,30では、吐出口開
閉部25、計量部26や吸入路開閉部33を移動するた
めに、薄膜21A,21B,31部分を設ける必要があ
り、その分、接液面積が大きくなるが、プランジャ式の
場合、吐出口開閉部25、計量部26、吸入路開閉部3
3のみを設けることになるため、面積を小さくすること
ができる。このため、圧電素子61,62に比べてある
程度ストローク量が大きくなるエア駆動においても、計
量空間42の面積等を小さくできるので、極微量の吐出
を行うことができる。
【0110】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記第1,2実施形態では、ダイアフラム20,30自体
の弾性力をも利用して吐出口開閉部25、計量部26、
吸入路開閉部33を移動していたが、図12に示すよう
に、コイルバネ501〜503で各ダイアフラム20,
30の吐出口開閉部25、計量部26、吸入路開閉部3
3を付勢するようにしてもよい。但し、前記実施形態の
ほうが、コイルバネ501〜503が不要な分、各ダイ
アフラム20,30を小型化できる利点がある。
【0111】また、第3実施形態において、バルブ部材
430およびバルブブロック402を第1、2実施形態
のダイアフラム30で構成してもよい。すなわち、プラ
ンジャタイプのポンプ部材と、ダイアフラムタイプのバ
ルブ部材とを組み合わせてもよい。この場合も、ポンプ
部がプランジャ式であるため、吐出量を小さくすること
ができるとともに、バルブ部材がダイアフラムであるた
め、コイルバネ431やシール材440を不要にでき、
構造を簡単にできる利点がある。
【0112】さらに、本発明の流体吐出装置で吐出する
流体としては、液体41に限らず、気体(ガス)等でも
よい。特に、本発明は、強制弁を用いて吐出流体を容積
計量しているので、極微量の気体であっても、高精度に
吐出することができる。
【0113】さらに、各ダイアフラム20,30の材質
としては、ステンレス、チタン、ハステロイ等のばね性
を有する金属材料でもよいし、ポリ三フッ化塩化エチレ
ン(CTFE)等のばね性を有する樹脂でもよい。さら
には、図12に示すように、コイルバネ501〜503
を用いた場合には、ばね性を有さない樹脂、金属なども
利用できる。これらの材料は、使用する流体の種類、特
性等を考慮して適宜設定すればよい。
【0114】さらに、駆動機構としては前記実施形態の
ような圧電素子61,62を用いたものや、エアシリン
ダ式の駆動機構に限らず、カムおよびカムフォロワ、ソ
レノイド、サーボモータ、モータおよびラック、ピニオ
ン等を用いた駆動機構を利用してもよい。
【0115】また、前記各実施形態では、吐出口35が
開口され、吸入路開閉部33が閉塞された状態を流体吐
出装置1,100,400の停止状態としていたが、吐
出する流体の種類等によっては、吐出口35が閉塞され
た状態を停止状態としてもよい。この基準状態の選択
は、制御装置で適宜制御できるようにすれば、種々の流
体に容易に対応することができる。
【0116】さらに、前記各実施形態の動作順序を逆に
して、例えば第1実施形態では図5(E)から(A)の
順に動作させ、第2実施形態では図9(F)から(A)
の順に動作させて、前記実施形態における吐出口35を
流体の供給側(吸入路)に、吸入路40側を吐出口とし
て利用し、流体を逆流させてもよい。このような吐出方
向の逆転は、圧電素子61,62やエアシリンダ等の駆
動機構の動作を逆転させるだけでよく、簡単に切り替え
ることができる。
【0117】また、吐出口開閉手段50、ダイアフラム
進退手段55の形状等は、前記実施形態のものに限定さ
れず他の形状等でもよい。要するに、吐出口開閉手段5
0、ダイアフラム進退手段55の順に、内側から外側に
同心円状に配置されていればよい。さらに、前記第1,
2実施形態では、計量部26は薄膜21をリブ状に折曲
することで形成していたが、吐出口開閉部25と同様に
肉厚部で構成してもよい。また、吐出口開閉部25、計
量部26を他の薄膜21A,21Bと同様の厚さで形成
してもよい。但し、前記実施形態のように、薄膜21
A,21Bよりも肉厚にしたり、リブ状に折曲して形成
したほうが、薄膜21A部分の変位と薄膜21B部分の
変位とを確実に分けることができる点で好ましい。
【0118】また、ポンプ部材やバルブ部材の形状、材
質も前記実施形態のものに限定されない。特に、材質
は、吐出対象となる流体の種類に応じて適宜選択すれば
よい。その他のボディ2等の形状、材質等も、前記実施
形態の形状等に限定されるものではなく、他の形状や材
質等でもよい。
【0119】
【発明の効果】このような本発明によれば、吐出口が形
成されたバルブ部材を移動可能にし、その移動によって
吸入路を開閉するようにしたので、駆動機構を少なくで
きて構造を簡易にできて小型化することができ、かつ吐
出液を容積計量できるので、微量の流体であっても高精
度に吐出できる。
【0120】さらに、ポンプ部材やバルブ部材をダイア
フラムで構成すれば、前記第1の目的に加えて、ポンプ
外部への液漏れを無くすことができ、耐薬品性とする場
合でも低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】前記実施形態の流体吐出装置の上面図である。
【図3】前記実施形態の流体吐出装置の下面図である。
【図4】前記実施形態の要部を示す断面図である。
【図5】前記実施形態の液体吐出動作を示す動作説明図
である。
【図6】前記実施形態の制御装置におけるタイマの動作
を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図9】第2実施形態の液体吐出動作を示す動作説明図
である。
【図10】本発明の第3実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図11】本発明の第3実施形態の要部を示す断面図で
ある。
【図12】本発明の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 流体吐出装置 2 ボディ 20,30 ダイアフラム 20B 平面シール部 21,21A,21B,31 薄膜 25 吐出口開閉部 26 計量部 33 吸入路開閉部 35 吐出口 39 吐出針 40 液体吸入路 41 液体 42 計量空間 50 吐出口開閉手段 55 ダイアフラム進退手段 61 第1圧電素子 62 第2圧電素子 100 流体吐出装置 110 シリンダ 113,114 シリンダポート 130 第1ピストン 135 第2ピストン 131,138 コイルバネ 150 吐出口開閉手段 155 ダイアフラム進退手段 185 吐出量調整部材 231 皿バネ 400 流体吐出装置 401 ポンプブロック 402 バルブブロック 430 バルブ部材 431 コイルバネ 440 シール材 501〜503 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 43/02 F04B 43/02 C D 43/04 43/04 B F16J 3/02 F16J 3/02 B C Fターム(参考) 3H070 AA00 BB01 BB12 CC29 CC34 CC37 DD01 DD22 DD65 DD91 3H075 AA01 BB04 BB14 BB21 CC11 CC16 DA01 DA03 DA04 DA05 DA09 DA15 DB02 DB21 3H077 AA00 BB10 CC02 CC07 DD06 DD12 EE05 EE26 FF02 FF07 FF09 FF10 FF14 FF22 FF36 FF37 3J045 AA08 AA10 AA14 BA04 CA03 CA10 CA15 CA17 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ部材と、バルブ部材と、このポン
    プ部材およびバルブ部材によって閉塞される計量空間に
    連通可能な吸入路および吐出口を備えた流体吐出装置で
    あって、 前記バルブ部材は、前記吐出口を備えかつポンプ部材に
    対して吐出口の軸方向に進退移動可能に設けられ、かつ
    この進退移動に伴い前記ポンプ部材に接離されて前記吸
    入路を開閉可能な吸入路開閉部が設けられ、 前記ポンプ部材には、バルブ部材の吐出口に接離されて
    吐出口を開閉可能な吐出口開閉部と、この吐出口開閉部
    の外側に同心円状に配置されかつ前記計量空間内に向か
    って進退移動されて計量空間内の容積を変更可能な計量
    部とが設けられるとともに、 前記吐出口開閉部を吐出口に向かって進退させて吐出口
    を開閉可能とされ、かつ前記バルブ部材をその吐出口方
    向に付勢してバルブ部材の吸入路開閉部をポンプ部材か
    ら離して吸入路を開くことが可能な吐出口開閉手段と、 吐出口開閉手段の外側に同心円状に配置されて前記計量
    部をバルブ部材に向かって進退させて計量空間内の容積
    を変更可能な計量部進退手段と、 前記バルブ部材をポンプ部材に向かって付勢して前記吸
    入路開閉部をポンプ部材に当接させることで吸入路を閉
    塞させる付勢手段と、 前記吐出口開閉手段および計量部進退手段をそれぞれ所
    定動作で駆動させる駆動手段と、を備えることを特徴と
    する流体吐出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体吐出装置において、 前記ポンプ部材は、中心側が薄膜とされて外周側が厚肉
    に形成されたダイアフラムで構成され、その薄膜部分に
    は、吐出口開閉部と、この吐出口開閉部を中心とする円
    周上に形成された計量部とが設けられているとともに、
    前記厚肉に形成された外周部には、前記バルブ部材の吐
    出口開閉部が当接される平面シール部が形成され、 前記バルブ部材は、外周側が薄膜とされかつ中心側が厚
    肉に形成されたダイアフラムで一体的に構成され、その
    外周部は前記ポンプ部材に移動不能に固定され、この外
    周部から薄膜を介して連続する前記厚肉部には吐出口が
    形成され、かつこの厚肉部は前記薄膜部分の変形によっ
    てポンプ部材に対して進退移動可能に構成されているこ
    とを特徴とする流体吐出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流体吐出装置において、 前記ポンプ部材の吐出口開閉部は、他の薄膜部分よりも
    厚肉に形成され、前記計量部は薄膜を折曲して形成され
    ていることを特徴とする流体吐出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の流体吐出装置に
    おいて、 前記ポンプ部材の吐出口開閉部および平面シール部と、
    前記バルブ部材の吐出口開閉部および前記吐出口開閉部
    が当接される吐出口の開口端面部分とは、ラッピングに
    より仕上げ加工されていることを特徴とする流体吐出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の流体吐
    出装置において、 前記駆動手段は、前記吐出口開閉部をバルブ部材に当接
    させて吐出口を閉じた状態で、バルブ部材の吸入路開閉
    部をポンプ部材から離して吸入路を開くとともに、ポン
    プ部材の計量部をバルブ部材から離れる方向に移動させ
    て計量空間の容積を大きくして流体を吸入する吸入動作
    と、 この吸入動作後にバルブ部材の吸入路開閉部をポンプ部
    材に当接させて吸入路を閉じて吐出液を計量する計量動
    作と、 この計量動作後に吐出口からポンプ部材の吐出口開閉部
    を離して吐出口を開くとともに、ポンプ部材の計量部を
    バルブ部材に近づく方向に移動させて流体を吐出させる
    吐出動作と、を行うように、前記吐出口開閉手段、ダイ
    アフラム進退手段を駆動するように構成されたことを特
    徴とする流体吐出装置。
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