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JP2002542813A - 組換哺乳動物細胞におけるヘパリン結合性タンパク質の発現 - Google Patents

組換哺乳動物細胞におけるヘパリン結合性タンパク質の発現

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Publication number
JP2002542813A
JP2002542813A JP2000615655A JP2000615655A JP2002542813A JP 2002542813 A JP2002542813 A JP 2002542813A JP 2000615655 A JP2000615655 A JP 2000615655A JP 2000615655 A JP2000615655 A JP 2000615655A JP 2002542813 A JP2002542813 A JP 2002542813A
Authority
JP
Japan
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hbp
nucleic acid
binding protein
acid sequence
heparin binding
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000615655A
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English (en)
Inventor
ヤコブ フロットガールト,ハンス
バート ラスムッセン,ポウル
ビエルン,セーレン
スベントセン,イバン
Original Assignee
レウコテク アクティーゼルスカブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レウコテク アクティーゼルスカブ filed Critical レウコテク アクティーゼルスカブ
Publication of JP2002542813A publication Critical patent/JP2002542813A/ja
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、哺乳動物細胞において哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質を生産するための方法であって、当該哺乳動物細胞はそれに当該ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸が導入された後に嫌気性条件下で培養できるものであり、(a)前記哺乳動物細胞に前記ヘパリン結合性タンパク質(HBP)をコードする核酸を導入し;(b)工程(a)の細胞を前記HBPの発現を誘導する条件下で培養し;そして(c)前記HBPを当該培養培地から回収することを含んで成る方法に関連する。本発明は更にこの方法に用いる組換哺乳動物細胞に関連する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は組換哺乳動物細胞においてヘパリン結合性タンパク質HBPを生産す
る方法に関連し、ここで当該細胞は当該ヘパリン結合性タンパク質をコードする
核酸で形質転換された後に嫌気性条件下で培養されることができるものである。
本発明は更に当該組換哺乳動物細胞に関連する。
【0002】 発明の背景 ヒト及びブタ由来の末梢好中性白血球から単離された2種類の近縁タンパク質
の共有結合構造が最近決定されている(H.Flodgaard ら、1991, Eur.J.Biochem.
197: 535-547; J.Pohl ら、1990, FEBS Lett. 272: 200 以降を参照のこと)。
両方のタンパク質は好中球エラスターゼに対して高度な同一性を示すが、活性な
セリン195及びヒスチジン57(キモトリプシン番号付け(B.S.Hartleg, 197
0, Phil.Trans.Roy.Soc.Series 257: 77以降))の選択的突然変異を理由に、こ
れらのタンパク質はプロテアーゼ活性を欠いている。これらのタンパク質はヘパ
リンに対するその高度な親和力を理由にそれぞれヒトヘパリン結合性タンパク質
(hHBP)又はブタヘパリン結合性タンパク質(pHBP)と呼ばれている。
Schafereら(W.M.Schafer ら、1986, Infect.Immun. 53: 651 以降)はその抗微
生物活性を理由にこのタンパク質をカチオン性抗微生物タンパク質(CAP37
)と命名している。このタンパク質は単球/マクロファージ機能、例えば化学走
性、生存率の向上及び分化を調節することが見い出されている(Pereira, 1995, J.Leuk.Biol. 57: 805-812 、更には米国特許第5,458,874及び5,4
84,885号も参照のこと)。しかしながら、それが微生物による単球又はマ
クロファージの感染を阻害するかどうかについての開示はない。
【0003】 更に、HBPは単球培養物中で増殖している内皮細胞及び線維芽細胞に加えた
ときにかかる細胞の脱離及び収縮を媒介することが示されている。HBPは単球
の生存及びトロンボスポンジン分泌も刺激する(E.Ostergaard and H.Flodgaard
, 1992, J.Leuokocyte Biol.51: 316 以降)。
【0004】 hHBP及びCAP37のものと同一の最初の20個のN末端アミノ酸残基を
有するタンパク質、いわゆるアズロシジンもアズール好性顆粒から単離されてお
り(J.E.Gabay ら、1989, Proc.Natl.Acad.Sci. USA 86: 5610以降;C.G.Wilde
ら、1990, J.Biol.Chem. 265: 2038以降)、そしてその抗微生物特性が報告され
ている(D.Campanelliら、1990, J.Clin.Invest. 85: 904以降)。
【0005】 好中性白血球中のhHBPの存在及び白血球がスタフィロコッカス・アウレウ
ス(Staph.aureus)を食作用したときにCAP37(これはhHB
Pと同じ)の89%が放出されるという事実(H.A.Pereira ら、前掲)は、hH
BPの機能が炎症過程に関与しうることを示唆し、なぜならこのタンパク質は活
性化好中球から放出されることが明らかであるからである。Pereira ら、前掲は
、CAP37の機能は、単球を特異的に引きつけることのできる炎症部位にあり
、従って炎症の第二波における単球の流入を司る因子の一つであることを示唆し
ている。Ostergaard and Flodgaard、前掲は、単球の補給のために重要であるこ
とに加えて、HBPは好中球及び単球の管外遊出のメカニズムにおいて重要な役
割を果たしていることがあると示唆している。
【0006】 HBPの構造は米国特許第5,814,602号及びH. Flodgaardら、前掲に
示されている。HBPは他にCAP37(WO91/00907、米国特許第5
,458,874号及び第5,484,885号参照)及びアズロシジン(C.G.
Wilde ら、J.Biol.Chem. 265, 1990, p.2038参照)とも呼ばれている。
【0007】 HBPは今まで好中性白血球から単離されている(Flodgaard ら、1991, Eur.
J.Biochem. 197: 535-547 )。しかしながら、その収率は極めて低い。更に、H
BPは昆虫細胞において組換DNA法を介して生産されている(Rasmussen ら、
1996, FEBS Lett. 390: 109-112 )。
【0008】 組換HBP(参照文献の中ではCAP37と称されている)はヒト腎293細
胞系においても産生されている(R.Alberdi ら、1997, FASEB J 11: 1915)。R
SV−P14発現ベクターが使用されている。このベクターは分泌のためのトラ
ンスフェリンシグナルペプチド、免疫親和精製のためのHPC4エピトープ、X
a因子切断部位及びG418選択のためのネオマイシン耐性遺伝子を含む。機能
的なヘパリン結合性タンパク質はウシXa因子を用いてXa因子切断部位にて組
換タンパク質をin vitroで切断し、組換ヘパリン結合性タンパク質から
融合ペプチドを分離させることだけによって生産できる。
【0009】 また、組換HBPは網状赤血球血液白血球(reticulocyte bl
ood leukocytes:RBLs)において生産されている(PCT/
DK98/00275)。しかしながら、様々な度合いにグリコシル化されたH
BPの不均質な集団が得られている。
【0010】 ヘパリン結合性タンパク質を高収率で、簡単に、しかも効率的な方法で生産す
ることは有利であろう。従って、本発明の目的は成熟ヘパリン結合性タンパク質
を高収率で、簡単に、しかも効率的な方法で得ることにある。
【0011】 発明の概要 本発明は哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質を生産するための方法であって、
このヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸の導入された後に嫌気性条件下
で培養できる細胞において行われ、この方法は(a)哺乳動物宿主細胞であって
その中に前記ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸が導入された後に嫌気
性条件下で培養できるといった宿主細胞の中に当該核酸を導入し;(b)工程(
a)の細胞を前記HBPの発現を誘導する条件下で培養し、そして(c)その培
養培地から当該HBPを回収する;ことを含んで成る。特定の態様において、工
程(b)の細胞はブラジキニンB−2レセプターアンタゴニストの存在下で培養
する。
【0012】 「ヘパリン結合性タンパク質」(HBP)とは(i)タンパク質分解活性が不
活性であり;(ii)多形核白血球のアズール好性顆粒の中で貯蔵され;そして(
iii )単球に対して化学親和性物質であり、また任意的に約27〜31kDの分子
量を形成するようにグリコシル化されているタンパク質を意味する。
【0013】 別の態様において、本発明は前記哺乳動物HBPを生産するための方法に関連
し、この方法は(a)前記ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸を哺乳動
物宿主細胞に導入し、この宿主細胞は当該核酸をその中に導入された後に嫌気性
条件下で培養できるものであり;(b)前記ヘパリン結合性タンパク質をコード
する核酸を含んで成る工程(a)の宿主細胞を選別し;(c)無血清、且つ任意
的にタンパク質非含有培地の中で当該宿主細胞を培養し;そして(d)当該ヘパ
リン結合性タンパク質を単離する;ことを含んで成る。この方法は前記HBPの
精製を更に含んで成りうる。
【0014】 本発明は更に哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸を導入した
後に嫌気性条件下で培養できる組換哺乳動物宿主細胞に関連し、ここでかかる細
胞はヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸配列を含んで成る。
【0015】 発明の詳細な説明 ヘパリン結合性タンパク質は、SEQ ID NO:3(SEQ ID NO
:1に示す成熟ヒトHBPをコードする)、SEQ ID NO:5(SEQ
ID NO:6に示すシグナル配列及び成熟タンパク質の配列を含むヒトHBP
をコードする)、SEQ ID NO:7(SEQ ID NO:8に示すシグ
ナル配列、プロ配列及び成熟タンパク質の配列を含むヒトHBPをコードする)
、又はSEQ ID NO:4(SEQ ID NO:2に示すブタHBPをコ
ードする)、SEQ ID NO:9(SEQ ID NO:10に示すシグナ
ル配列及び成熟タンパク質の配列を含むブタHBPをコードする)、SEQ I
D NO:11(SEQ ID NO:12を示すシグナル配列、プロ配列及び
成熟タンパク質の配列を含むHBPをコードする)に記載の核酸配列と少なくと
も約80%、より好ましくは少なくとも約90%、更により好ましくは少なくと
も約95%、そして最も好ましくは少なくとも約97%の、アガロースゲル電気
泳動による決定に従う同一性を有する核酸配列によりコードされうる。この核酸
配列はゲノム、cDNA,RNA、半合成、合成起源、又は任意のそれらの組合
せであってよい。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【0016】 二本の核酸配列間の同一性の度合いは当業界公知のコンピュータープログラム
、例えばGCGプログラムパッケージ(Needleman and Wunsch, 1970, Journal
of Molecular Biology 48: 443-453)に供されているGAPにより決定されうる
。本発明の2本の核酸配列間の同一性の度合いを決定する目的で、GAPは次の
設定値で利用する:5.0のGAP構築ペナルティー及び0.3のGAP伸長ペ
ナルティー。
【0017】 HBPをコードする核酸配列の修飾はHBPと実質的に類似するポリペプチド
配列の合成のために必要でありうる。HBPに対して「実質的に類似する」とは
、HBPの非天然形態を言及している。このようなポリペプチド配列はその天然
起源から単離されたHBPから多少操作された態様で相違しうる。例えば、部位
突然変異誘発を利用して比活性、熱安定性、至適pH等において相違するHBPの
変異体を合成することが注目されうることがある。類似配列はSEQ ID N
O:1又は2のHBPコード部、例えばそのサブ配列として示されている核酸配
列を基準に構築するか、及び/又は当該核酸配列によりコードされるHBPの別
のアミノ酸配列を供することはないが、酵素の生産を目的とする宿主生物のコド
ン用法に対応するといったヌクレオチド置換の導入により、又は異なるアミノ酸
配列を供しうるヌクレオチド置換の導入により、構築してよい。ヌクレオチド置
換の一般的に説明については、例えばFordら、1991, Protein Expression and P
urification 2: 95-107 を参照のこと。
【0018】 かかる置換は分子の機能にとって本質的な領域の外にあり、そして活性ポリペ
プチド配列をもたらし続けるところで施されうることが当業者に明らかであろう
。本発明の単離された核酸配列によりコードされるポリペプチドの活性にとって
本質的であり、それ故置換に委ねられないことが好ましいアミノ酸残基は当業界
において公知の手順、例えば部位特異的突然変異誘発又はアラニン走査突然変異
誘発により同定されうる(例えば、Cunningham and Wells, 1989, Science 244:
1081〜1085 参照のこと)。後者の技術においては、突然変異は分子の全ての残
基に導入され、そして得られる突然変異分子を分子の活性にとって本質的なアミ
ノ酸残基の同定のためにHBP活性について試験する。
【0019】 ヘパリン結合性タンパク質はSEQ ID NO:3,4,5,7,9又は1
1に記載の核酸配列に低乃至高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズする
核酸配列によってもコードされうる。低乃至高ストリンジェンシー条件は、5×
のSSPE、0.3%のSDS、200μg/mlの剪断且つ変性させたサケ精子
DNA、並びに低、中及び高ストリンジェンシーそれぞれについて25,35又
は50%のホルムアルデヒド中で42℃でのプレハイブリダイゼーション及びハ
イブリダイゼーションとして規定される。その担体材料は2×SSC、0.2%
のSDSを用い好ましくは少なくとも50℃で(超低ストリンジェンシー)、よ
り好ましくは少なくとも55℃で(低ストリンジェンシー)、より好ましくは少
なくとも60℃(中ストリンジェンシー)、より好ましくは少なくとも65℃(
中−高ストリンジェンシー)、更により好ましくは少なくとも70℃(高ストリ
ンジェンシー)、そして最も好ましくは少なくとも75℃(超高ストリンジェン
シー)を利用し、3回、30分づつ洗浄する。
【0020】 HBPの調製 HBPをコードする核酸配列は確立された標準的方法、例えばS.L.Beaucage a
nd M.H.Caruthers, Tetrahedron Letters 22, 1981, pp.1859-1869により発表の
ホスホラミジット法、又はMatthes ら、EMBO Journal 3, 1984, pp 801-805によ
り発表の方法によって合成的に調製できうる。ホスホラミジット法に従えば、オ
リゴヌクレオチドは例えば自動DNAシンセサイザーで合成され、精製され、ア
ニーリングされ、ライゲーションされ、そして適当なベクターにクローニングさ
れる。
【0021】 本発明の方法において利用されるヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸
配列を単離又はクローニングするために用いる技術は当業界において公知であり
、そしてゲノムDNAからの単離、cDNAからの調製、又はそれらの組合せが
挙げられる。かかるゲノムDNAからの本発明の核酸配列のクローニングは、例
えば周知のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又は共有の構造的特徴を有するクロ
ーニングされたDNAフラグメントを検出するための発現ライブラリーの抗体ス
クリーニングを利用して行うことができる。例えば、Innis ら、1990, A Guide
to Methods and Application, Academic Press, New York参照のこと。その他の
核酸増幅手順、例えばリガーゼ連鎖反応(LCR)、ライゲーション化活性化転
写(LAT)及び核酸配列ベース増幅(NASBA)が利用されうる。
【0022】 次にこの核酸配列を組換発現ベクターに挿入する。このベクターは組換DNA
手順に簡単にかけることのできうる任意のベクターであってよい。ベクターの選
定はそれを導入すべき宿主細胞に依存するであろう。従って、このベクターは自
己複製ベクター、即ち、染色体外質としての存在し、その複製が染色体の複製と
独立したベクター、例えばプラスミドであってよい。他方、このベクターは宿主
細胞に導入されたとき、宿主細胞のゲノムの中に組込まれ、そしてその組込まれ
た染色体と一緒に複製するものであってよい。
【0023】 ベクターにおいて、HBPをコードする核酸配列は適当なプロモーター配列に
作用可能式に連結されているべきである。プロモーターは選定の宿主細胞の中で
転写活性を示す任意の核酸配列であって、そして宿主細胞にとって同種又は異種
のいずれでもよいタンパク質をコードする遺伝子に由来しうる。哺乳動物細胞に
おいてHBPをコードする核酸配列の転写を指令するのに適当なプロモーターの
例はSV40プロモーター(Subramani ら、Mol.Cell Biol. 1, 1981, pp.854-8
64)、MT−1(メタロチオネイン遺伝子プロモーター(Palmiterら、Science
222, 1983, pp.809-814 ))又はアデノウィルス2主要後期プロモーター、ラウ
ス肉腫(RSV)プロモーター、サイトメガロウィルス(CMV)プロモーター
(Boshart ら、1981, Cell 41: 521-530)及びウシパピロマウィルスプロモータ
ー(BPV)である。昆虫細胞において利用するのに適当なプロモーターはポリ
ヘドリンプロモーターである(Vasuvedan ら、FEBS Lett. 311, 1992, pp.7-11
)。
【0024】 HBPをコードする核酸配列は適当なターミネーター、例えばヒト成長ホルモ
ンターミネーター(Palmiterら、前掲)に作用可能式に連結されていてもよい。
【0025】 このベクターは更にポリアデニル化シグナル(例えば、SV40又はアデノウ
ィルス5Elb領域由来)、転写エンハンサー配列(例えば、SV40エンハン
サー)及び翻訳エンハンサー配列(例えば、アデノウィルスVA RNAをコー
ドするもの)の如き要素を更に含んで成ってよい。
【0026】 この組換発現ベクターは更に注目の宿主細胞内でのベクターの複製を可能にす
るDNA配列を含んで成ってよい。かかる配列の例(宿主細胞が哺乳動物細胞の
とき)はSV40又はポリオーマ複製起点である。
【0027】 このベクターは更に選択マーカー、例えばその生成物が宿主細胞の欠陥を補う
遺伝子、例えばジヒドロホレートリダクターゼ(DHFR)をコードする遺伝子
、又はネオマイシン、ジェネシチン、アンピシリンもしくはヒグロマイシン等の
薬剤に対する耐性を授けるものを含んで成ってよい。
【0028】 特定の態様において、本発明はHBPを生産するための方法であって、ここで
N末端伸長部の先行する成熟HBPをコードするDNA配列を含む宿主細胞をH
BPの発現を可能にする条件下で適当な培養培地の中で培養し、そして得られる
HBPをN末端で伸長したHBPとして培養培地から回収する方法に関連する。
【0029】 N末端伸長部は約5〜約25個のアミノ酸残基、特に約8〜約15個のアミノ
酸残基の配列であってよい。N末端配列内のアミノ酸残基の種類は本質ではない
ものと信じられる。N末端伸長部は適切にはアミノ酸配列Gly-Ser-Ser-Pro-Leu-
Asp (SEQ ID NO:13)を有するHBPのプロペプチド又はプレプロ
ペプチドMet-Thr-Arg-Leu-Thr-Val-Leu-Ala-Leu-Leu-Ala-Gly-Leu-Leu-Ala-Ser-
Ser-Arg-Ala-Gly-Ser-Ser-Pro-Leu-Leu-Asp (SEQ ID NO:14)であ
ってよい。
【0030】 成熟HBPの生産を助長するため、N末端で伸長したHBPをコードするDN
A配列はN末端伸長部をコードするDNA配列と成熟HBPをコードするDNA
配列との間に位置するプロテアーゼ切断部位をコードするDNA配列を含むのが
一般に好ましい。適当なプロテアーゼ切断部位の例は当該アミノ酸配列を有する
エンテロキナーゼ切断部位又はXa因子切断部位である。
【0031】 他方、シグナル配列及び成熟HBPをコードする核酸配列を上記の手順を利用
してベクターに挿入してよい。その結果、HBPは培養培地から単離されうる。
【0032】 HBP又はN末端で伸長したHBPのそれぞれをコードする核酸配列をライゲ
ーションするのに利用する手順、及びそれらを複製のために必要な情報を含む適
当なベクターに挿入する手順は当業者に周知である(例えば、Sambrook前掲を参
照のこと)。
【0033】 哺乳動物細胞は哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸で形質転
換された後に嫌気性条件下で培養できる細胞である。より好適な態様では、哺乳
動物細胞はアデノウィルス形質転換細胞であるか、又は胎芽細胞に由来するもの
である。本明細書において規定する通り、胎芽細胞に由来する細胞は胎芽細胞の
一次培養物から獲得された細胞、又は胎芽細胞の一次培養物からもともと継代さ
れた細胞系に由来する細胞である。かかるアデノウィルス形質転換細胞又は胎芽
誘導細胞の例はヒト胎芽腎(HEK)細胞、特にHEK 293細胞である。
【0034】 哺乳動物細胞をトランスフェクションさせ、そしてその細胞に導入されたDN
A配列を発現させる方法は、例えばKaufman and Sharp, 1982, J.Mol.Biol. 159
: 601-621; Southern and Berg. 1982, J.Mol.Appl.Genet. 1: 327-341; Loyter
ら 1982, Proc.Natl.Acad.Sci. USA 79: 422-426; Wiglerら 1978, Cell 14: 72
5; Corsaro and Pearson, 1981, Somatic Cell Genetics 7: 603, Graham and v
an der Eb, 1973, Virology 52: 456; Fraleyら 1980, JBC 225: 10431; Capecc
hi, 1980. Cell 22: 479; Wibergら 1983, NAR 11: 7287; 及びNeumannら 1982,
EMBO J. 1: 841-845 に記載されている。昆虫細胞は適切には米国特許第4,7
45,051号に記載の通りバキュロウィルスベクターでトランスフェクション
されうる。
【0035】 細胞を培養するために用いる培地は哺乳動物細胞を増殖するために適当な任意
の慣用の培地、例えば血清含有又は無血清の、適当な補助剤を含む培地、又は昆
虫細胞を増殖するために適当な培地であってよい。適当な培地は商業的供給者か
ら入手するか、又は公開された処方に従って調製することができる(例えば、Am
erican Type Culture Collectionのカタログ)。次にこの細胞を抗生物質耐性に
ついてスクリーニングする。次に、選定したクローンを当業界公知のアッセイ、
例えば化学走性アッセイ及び単球からのサイトカイン放出を検定するアッセイを
利用してHBP活性についてアッセイする(例えば、米国特許第5,814,6
02号参照のこと)。
【0036】 選定したクローンは無血清、且つ任意的にタンパク質非含有培地の中で更に培
養してよい。更に、それはブラジキニンB−2レセプターアンタゴニストの存在
下で培養してよい。その例には限定することなく、抗−ブラジキニンB−2レセ
プター抗体(例えば、Haasemanら、1991, J.Immunol. 147: 3882-3992 )又はブ
ラジキニンレセプターの遺伝子に対するアンチセンスポリヌクレオチド配列が挙
げられる。
【0037】 これらの細胞により産生されるHBPは慣用の手順、例えば宿主細胞を遠心分
離もしくは濾過により培地から分離させ、上清液又は濾液のタンパク質性成分を
例えば硫酸アンモニウムの如き塩により沈殿させ、様々なクロマトグラフィー手
順、例えばイオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー
等により精製することにより、培養培地から回収してよい。特定の態様において
、このN末端で伸長したHBPはアガロース結合型アプロチニンカラムでのクロ
マトグラフィーにより精製する。
【0038】 HBPがN末端で伸長したHBPなら、培養培地からの回収後、このN末端で
伸長したHBPを好都合には適当なプロテアーゼで切断して成熟(且つ活性)H
BPを得る。適当な酵素の例には、限定することなく、エンテロキナーゼ及びX
a因子が挙げられる。
【0039】 実施例 実施例1:昆虫細胞におけるプロ−HBPの発現 pSX556を構築するのに用いた手順はRasmussen ら、1996, FEBS Lett. 3
90: 109-112 に記載されている。以下のプライマーを作る:
【化13】
【化14】
【0040】 MHJ 2087はBamHI部位、開始コドン及びヒトcDNAのプレプロ
部(Morgan, J.G.ら、1991, J.Immun., 147: 3210-3214)、それに続く当該遺伝
子の成熟部から始まる最初の20ヌクレオチドをコードする。
【0041】 MHJ 2089はHBP遺伝子のコード部由来の最後の8コドンと上記のc
DNA配列に係る2つの追加のコドンに対して相補性である。それはHindII
I 部位で終結する。
【0042】 PCRを下記のスキームに従い、2つのプライマーを用いて実施する。 3サイクル 95℃で60秒、50℃で120秒、72℃で120秒 12サイクル 95℃で30秒、65℃で60秒、72℃で90秒
【0043】 760bpフラグメントのPCR生成物を1%のアガロースゲル上での電気泳動
により単離し、BamHI及びHindIII で切断し、そしてこれら2種類の酵
素で切断したpSX221に挿入する(pSX221はpUC19(Yannisch-P
erron, C.ら、1985, Gene 33: 103-119)の誘導体である)。クローニングした
DNAを配列決定により確認し、そしてBamHI−HindIII フラグメント
を切り出し、単離し、そして昆虫細胞における発現のためにpBlueBacII
I(Invitrogen Corporation )に挿入する。このフラグメントは19残基のシグ
ナルペプチド、7アミノ酸残基のプロ−ペプチド、222個のアミノ酸の成熟部
及び3個のアミノ酸のC未伸長部を含むHBP全コード領域を含む。得られるプ
ラスミドをpSX556と称する。
【0044】 HBPを発現する組換バキュロウィルスを構築するため、Invitrogen Corp. (
San Diego, CA )由来のMAXBACキットを使用し、そして全ての操作はその
中に含まれているバキュロウィルス発現システムマニュアル(Boculovi
rus Expression System Manual)(バージョン1
.5.5)に従って行う。簡単には、1μgの線形AcMNPV DNA及び3
μgのpSX556をスポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera f
rugipedra)(SF9)昆虫細胞に同時トランスフェクションさせる(
60mmの皿で2×106 細胞)。7日後に得られる培養上清液を集める。100
mmのプレート中の新鮮なSF9細胞単層をウィルス上清液で様々な希釈率で感染
させ、次いで150μg/mlのX−galを有する完全TNM−FH培地を含む
1.5%のアガロースをその上に重ねる。8日後、6つの推定組換プラークをそ
の青色の襟により同定し、そしてSF9細胞を含む6ウェルプレートに感染させ
るのに用いる。5日後、対応のウィルスDNAを精製し、そしてウィルスDNA
中の組換部位に隣接するフォワード及びリバースプライマーによるPCR反応に
かける。アガロースゲル上でのPCR生成物の評価の後、対応の最も純粋な組換
ウィルスを更なるプラーク精製ラウンドにかけ、最終組換ウィルスストックが野
生ウィルスを含まないことを確実にする。組換HBPの生産は無血清SF900
−II培地(Gibco BRL/Life-Technologies)内での増殖に適合させた昆虫細胞(
SF9及びSF21)で実施する。典型的には、5lのスピンナー培養器又は1
0lの発酵槽(共に1×108 /mlの細胞密度)を1のMOIで感染させ、そし
てその培地を感染の3日後に回収する。HBPの精製は米国特許第5,814,
602号に記載の通りに実施する。
【0045】 組換バキュロウィルスで感染された昆虫細胞から得られるHBPをSDS−P
AGEで試験する。このHBPはヒト血液から精製した天然HBPより若干大き
い分子量を有していた。N末端配列を決定すると、生成された物質の100%近
くが成熟部の前に7個のアミノ酸のプロペプチドを含むことが明らかとなり、昆
虫細胞が骨髄中のヒト骨髄性好中性前駆細胞と同じようにプロ型(プロ−HBP
)をプロセシングできないことを示唆している。
【0046】 実施例2:昆虫細胞におけるΔpro−HBPの発現 オリゴヌクレオチドリンカー(下記参照)を作製する。それはHBP配列の最
初の99bp(BamHIからEagIまで)をカバーし、この99bpはシグナル
ペプチド及び成熟HBPの最初の4個のアミノ酸をカバーするが、プロ領域(7
3から87まで)をカバーする部分は除かれ、そしてこれはpSX556中のも
とからあるBamHI−EagIに代わり、pSX559となる。
【0047】 そのリンカーは下記の二量体を供するようにアニーリング対合した4つのオリ
ゴヌクレオチドから成る:
【化15】
【0048】 SF9細胞を組換バキュロウィルスでトランスフェクションし、そして発現し
たHBPを実施例1に記載の通りにして精製する。N末端配列決定の後、90%
がIle1 から適正にプロセシングされていることが確認された。残りの10%
はArg5 より更に下流でプロセシングされた。
【0049】 プロHBPとHBPとの発現を比較するため、経時的な実験を行う。最初の6
日間(5日目を除く)は毎日培養培地の後感染アリコートを取り出し、そしてH
BP特異的ELISAで試験する。最大プロ−HBP収率(4日目)の平均値(
n=3)を100%に設定する。HBPはプロ型よりも2〜3分の1の量で発現
されることがわかる。プロ−HBPの最高収率は感染後4日目に得られ、一方H
BPの収率は3〜4日目にてほぼそのままであり続けた。
【0050】 組換HBPのエレクトロスプレーマススペクトル(ESMS)分析は27,2
37±3の分子量を示した。225個のアミノ酸HBP形態(成熟部と3個のア
ミノ酸のC末端伸長部)の計算値は24,268.6である。HBPは3個の潜
在的なグリコシル化部位(Asn100,Asn114及びAsn145 )を含む。これ
はグリカン部について2,968の質量に相当する。これは、2つのMan3[
Fuc]GlcNAc2単位及び1つのMan3GlcNAc2単位の理論値と
一致する。
【0051】 実施例3:HEK 293細胞におけるプロ−HBPの発現 HEK 293細胞にトランスフェクションさせる発現ベクターを構築するの
に以下の手順を利用する。まず、プラスミドpSX556を実施例1記載の手順
に従って構築する。
【0052】 pSX556を以下のプライマー
【化16】 と、Pfuポリメラーゼとを利用する、製造者の仕様(Stratagene
)に従うPCR反応の鋳型として用いる。PCR反応生成物のBamHI切断の
後、フラグメントを哺乳動物発現ベクターpcDNA3(Invitrogen
)に適正な配向でライゲーションし、BamHIで線形にし、pcDNA3−H
BPを得る。
【0053】 HEK 293細胞のトランスフェクションに以下の手順を利用する。トラン
スフェクションの前日に5×105 のHEK 293細胞を10cmの皿の中で1
0mlのDMEM+10%のFCS+ペニシリン/ストレプトマイシン中に播種す
る。20gのpcDNA3−HBPを改良リン酸カルシウム法(Chen and Okaya
ma, 1987, Molecular and Cellular Biology 7: 2745-2752 )によりHEK 2
93細胞にトランスフェクションする。トランスフェクション体を600g/ml
のジェネチシン(Life Technologies )で選択する。集密となったら、一次トラ
ンスフェクションプールを特異的HBPサンドイッチELISAを利用してHB
Pの発現の陽性について試験する。トランスフェクションされた細胞の形態は非
トランスフェクションHEK 293細胞と似ている。トランスフェクションプ
ールを限界希釈手順によりサブクローニングし、そして最良のクローン(1/E
−11)はT−25フラスコスケールで11.5gのHBP/ml/日を産生できる
。詳しくは、300個の細胞を5枚の96穴プレートに播種し、そして1個の細
胞に由来する細胞クローン(サブクローン)を発現について試験する。
【0054】 生成されたHBP物質を特性決定するため、クローン1/E−11を無血清培
地の単層培養物の中で6日間、毎日培地を交換しながら増殖させる。HBP上清
濃縮はHPLC由来の積分面積による測定に従い8mg/lであった(バキュロウ
ィルスHBPを標準品として用いて)。アガロース結合アプロニチンを精製のた
めに用い、そして1MのNaClで溶出させる。この単一段階精製はHPLC分
析による判定に従い、99%の純度のサンプルを供する。N末端配列を決定する
と、生成物質の100%近くが成熟部の前の7個のアミノ酸のプロ−ペプチドを
含むことが明らかとなり、これはHEK 293細胞が骨髄内のヒト骨髄性好中
球前駆細胞と同じようにしてプロ型(プロ−HBP)をプロセシングできないこ
とを示唆している。実施例1に記載の通り、HBPをバキュロウィルス/昆虫細
胞系で発現させたときと同じ観察を行う。MrはMALDIにより31,693
と決定され、従ってグルカン部は6,755の質量を有する。この質量を占めて
いる3つのN結合グリコシル化部位全てがジ−シアル化、ガラクトシル化バイア
ンテンナリー構造に対応しうると仮定すると、莫大な数のその他の可能性も当然
に考えられるが、いずれにせよHEK 293細胞HBPは複雑なタイプの天然
N結合オリゴ糖をプロセシングすると思われる。
【0055】 実施例4:HEK 293細胞における成熟HBPの発現 以下の手順をHEK 293細胞にトランスフェクションする発現ベクターの
構築に用いる。まず、プラスミドpSX559を実施例2記載の手順を利用して
構築する。
【0056】 pSX599をプライマー
【化17】 とPfuポリメラーゼとを用いるその製造者の仕様(Stratagene)
に従うPCR反応の鋳型として用いる。PCR反応生成物のBamHI切断の後
、それらのフラグメントを哺乳動物発現ベクターpcDNA(Invitrog
en)に適正な配向でライゲーションし、BamHIで線形にし、pcDNA3
−HBPΔproが得られる。
【0057】 pcDNA3−HBPΔproをHEK 293細胞にトランスフェクション
し、そして集密なトランスフェクション−プールをHBP−ELIASによりH
BP発現の陽性について試験する。HEK 293細胞のトランスフェクション
に以下の手順を利用する。トランスフェクションの前日に5×105 のHEK
293細胞を10cmの皿の中で10mlのDMEM+10%のFCS+ペニシリン
/ストレプトマイシン中に播種する。20gのpcDNA3−HBPΔproを
改良リン酸カルシウム法(Chen and Okayama, 1987, Molecular and Cellular B
iology 7: 2745-2752 )によりHEK 293細胞にトランスフェクションする
。トランスフェクション体を600g/mlのジェネチシン(Life Technologies
)で選択する。集密となったら、一次トランスフェクションプールを特異的HB
PサンドイッチELISAを利用してHBPの発現の陽性について試験する。ト
ランスフェクションされた細胞の形態は非トランスフェクションHEK 293
細胞と似ている。トランスフェクションプールを限界希釈手順によりサブクロー
ニングする。詳しくは、300個の細胞を5枚の96穴プレートに播種し、そし
て1個の細胞に由来する細胞クローン(サブクローン)を発現について試験する
。この限界希釈手順により、最良のクローン3/E−4(3.25gのHBP/
ml/日)が単離される。
【0058】 生成されたHBPを特性決定するため、クローン3/E−4を無血清培地の中
で単層培養において、毎日培地を交換しながら増殖させる。この培地をSart
oriusフィルターを用いて濾過し、そして前述の通りにしてCM−Seph
aroseファストフローカラムで精製する。0.2mgの純粋なHBPが単離さ
れる。10μgを更にN末端配列決定及び質量検査のために小スケール調製HP
LCにより精製する。精製HBPの95%が右N末端配列(IVGGRKARP
RQFPFL;SEQ ID NO:23)を有し、残り5%はアミノ酸No.
5で開始する切頭体(RKARPRQFPFLASIQN;SEQ ID NO
:24)を示し、このN末端切頭体は実施例1記載のバキュロウィルス/昆虫細
胞HBPの発見と一致する。MALDI(マトリックス補助レーザー脱離イオン
化)及びESMS(エレクトロスプレーマススペクトル)質量検査は共に30,
550の平均質量(Mw)をもつ広いピークを示す。これは約6300の質量の
グリカン部を示す。
【0059】 実施例5:HEK 293産生成熟HBPの生物活性 HEK 293産生成熟HBPと昆虫細胞誘導成熟HBPとの生物活性を比較
するため、両方の組換体を単球/IL6アッセイで試験する:ヒト単球を正常血
液のバッフィーコートから単離する。24穴プレートの中で、ウェル当り2×1
5 個の細胞を2mMのGlutamax、1%の非必須アミノ酸及び1mg/mlの
BSAを含む1mlのDMEM培地に播種する。LPS(E.コリ、Sigma由
来)及び組換HBPを表1に示す通りに加える。37℃で24hのインキュベー
ション後(5%のCO2 )、細胞上清液を集め、遠心分離により浄化し、そして
IL−6含有量のアッセイに利用するまで−20℃で保存する。IL−6の測定
はBiotrek ELISAシステム(Amersham Pharmacia Biotech)を用い
て実施する。
【0060】 表1に示す通り、LPS誘導IL−6放出は昆虫HBPの量の増大に伴い増大
する。しかしながら、2gのHEK 293−HBPの存在だけでは、LPS誘
導IL−6放出は10gの昆虫HBPの存在下で認められるものとほぼ同じであ
る。このことは、HEK 293成熟HBPの比活性が昆虫誘導成熟HBPの比
活性より約5倍高いことを示す。この比活性の増大は、哺乳動物HEK 293
細胞により行われるより複雑なタイプのN結合グリコシル化パターンに基づくも
ののようである。
【0061】
【表1】
【0062】 実施例6:HBP産生HEK 293細胞系におけるグルコース消費及び乳酸産
生 HBPを産生する安定なHEK 293トランスフェクション体の代謝がHB
P生成物自体によりどのような影響を受けるかを調べるため、3種類のHEK
293細胞系:1)HEK 293細胞系(コントロール);2)1/C−6(
クローン:実施例3の1/E−11と全く同じようにして作られ、プロ−HBP
を産生する);3)3/E−4(クローン:実施例4に記載され、成熟HBPを
産生する)のグルコース消費及び乳酸産生をKODAK EKTACHEM D
T 60II装置を用いて測定する。2種類の培地を使用する:4500mg/lの
グルコース(Life Technologies )と10%のFCSを含むDulbecco改
良Eagle培地(DMEM)及びタンパク質非含有合成培地。
【0063】 結果を表IIに示す。
【表2】
【0064】 表IIに示す通り、グルコース消費及び乳酸産生は双方の培地の中でHBP産生
HEK 293細胞系において増大する。成熟HBPを産生する3/E−4細胞
系もDMEM培地及びタンパク質非含有培地の中で4時間の培養後に最大のグル
コース消費及び乳酸産生を有した。18時間後では、3/E−4タンパク質非含
有培地の乳酸濃度は乳酸の分解のため最小のものとなる。
【0065】 表IIに示す結果はHBPが、HBP産生HEK 293細胞のミトコンドリア
の周囲に集まると、場合によっては酸素依存性ミトコンドリアATP生成を閉鎖
してしまうことを示唆する。その結果、ATPの生成は、HEK 293細胞が
胎芽を起源とすることを理由にHEK 293細胞で行われることのできる嫌気
性グリコリシスによってのみ行われるようにシストされる。
【0066】 実施例7:pDC312−HBPΔproの構築 以下の手順をpDC312−HBPΔproの構築に利用する。まず、プラス
ミドpSX559を実施例2記載の手順を利用して構築する。pSX559をプ
ライマー
【化18】 とPfXポリメラーゼをその製造者の仕様(Life Technologies )に従うPC
R反応の鋳型として用いる。作製したPCRフラグメントを制限酵素BamHI
及びNotIで消化する。消化したフラグメントをゲル精製し、そしてBamH
I及びNotIで消化しておいた哺乳動物発現ベクターpDC312(Immu
nex)に適正な配向でライゲーションし、pDC312−HBPΔproが得
られる。
【0067】 pDC312−HBPΔproをHEK 293細胞にトランスフェクション
し、そして集密なトランスフェクション−プールをHBP−ELIASによりH
BP発現の陽性について試験する。HEK 293細胞のトランスフェクション
に以下の手順を利用する。トランスフェクションの前日に5×105 のHEK
293細胞を10cmの皿の中で10mlのDMEM+10%のFCS+ペニシリン
/ストレプトマイシン中に播種する。20gのpcDNA3−HBPΔproを
改良リン酸カルシウム法(Chen and Okayama, 1987, Molecular and Cellular B
iology 7: 2745-2752 )によりHEK 293細胞にトランスフェクションする
。トランスフェクション体を0.25Mのメトトレキセート(MTX)(Life Te
chnologies)で選択する。集密となったら、一次トランスフェクションプールを
特異的HBPサンドイッチELISAを利用してHBPの発現の陽性について試
験する。トランスフェクションされた細胞の形態は非トランスフェクションHE
K 293細胞と似ている。トランスフェクションプールを限界希釈手順により
サブクローニングする。詳しくは、300個の細胞を5枚の96穴プレートに播
種し、そして1個の細胞に由来する細胞クローン(サブクローン)を発現につい
て試験する。この限界希釈手順により、最良のクローン3/E−4(9.4gの
HBP/ml/日)が単離される。
【0068】 生成されたHBPを特性決定するため、クローン3/E−4を無血清培地の中
で単層培養において、毎日培地を交換しながら増殖させる。この培地をSart
oriusフィルターを用いて濾過し、そして前述の通りにしてCM−Seph
aroseファストフローカラムで精製する。0.2mgの純粋なHBPが単離さ
れる。10μgを更にN末端配列決定及び質量検査のために小スケール調製HP
LCにより精製する。精製HBPの95%が右N末端配列(IVGGRKARP
RQFPFL;SEQ ID NO:27)を有し、残り5%はアミノ酸No.
5で開始する切頭体(RKARPRQFPFLASIQN;SEQ ID NO
:28)を示し、このN末端切頭体は実施例1記載のバキュロウィルス/昆虫細
胞HBPの発見と一致する。MALDI(マトリックス補助レーザー脱離イオン
化)及びESMS(エレクトロスプレーマススペクトル)質量検査は共に30,
550の平均質量(Mw)をもつ広いピークを示す。これは約6300の質量の
グリカン部を示す。
【0069】 実施例8:中空ファイバー細胞培養システム 293細胞(4.037×102 )、HBP 293 3/B−5 #/0を
スピンナーボトル(Techne, Cambridge, UK)で培養してから、自動細胞培養シ
ステム(AcuSyst Maximaizer, CELLEX Biosciences, Inc., Minneapolis, USA
)で中空ファイバーカートリッジ(2個のバイオリアクター、10Kd mol wtカ
ットオフ、1.5m2 )のエキストラ・キャピラリー(ES)空間の中に播種す
る。この細胞系は試験され、マイコプラズマを含まないことが認められた(GEN-
PROBE, Gen-Probe Incorporated, San Diego, USA )。出発コントロールパラメ
ーターは次の通りである:温度=36.5℃;pH7.10;pO2 =120Hg/
mm。溶解された気体を含む3.5mMのグルタミン(Life Technologies, Paisley
, UK)の添加された293 SFM II培地(Life Technologies, Paisley, UK
)をファイバーの内部に250ml/min でポンピングし(循環ポンプ)、そして
膜を通ってEC空間へと流す。媒質流速(媒質ポンプ)は50ml/hrとし、そし
て1日培養後に100ml/hrに上げ、2−20:08日(2日と20時間8分)
後に200ml/hrに上げ、3−19:40日(3日と19時間40分)後に25
0ml/hrに上げ、4−20:39日後に300ml/hr、8−23:15日後に4
00ml/hr、19−18:41日後に450ml/hr、22−01:16日後に5
00ml/hr、24−18:46日後に550ml/hr、24−19:06日後に6
00ml/hr、30−20:43日後に650ml/hr、そして33−01:03日
後に700ml/hrに上げる。ECチャンバーの連続回収及び供給を8−22:5
9日後に2ml/hrで開始する。この実験は34−23:01日後に終え、そして
全部で1529mlの回収物が集められる。
【0070】 HEK 293懸濁物からHBPを精製するのに下記の手順を利用する。この
懸濁物を1MのNaOHでpH8.5に調整し、そしてGF/Aフィルターで濾過
する。このカラム(SP 16/10)は30mMのTris、pH8.5で平衡に
し、そして流速は4ml/min とする。適用物を載せ、そして平衡バッファーで洗
浄する。HBPをNaCl勾配で溶出させる。HBPは約0.9MのNaClで
溶出する。プールを集め、そしてC4分析カラムで定量する。その結果を表III
に示す。
【表3】
【0071】 全部で約400mgが集まる。HBPの濃度は0.3〜0.4g/lであった。
全てのバッチは調製精製及び分析HPLCに基づくものと似ている。最初のバッ
チはMS及び配列で更に分析する。その質量は30.5kDとわかり、そして多少
のダイマーも見つかった。配列は期待のHBPと相関した(15回の実験)。S
DSでは、36kDで強いバンドがあり、10〜20kDで2本の弱いバンドも認め
られた。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビエルン,セーレン デンマーク国,デーコー−2800 リングビ ー,マリエ グベス アレー 47 (72)発明者 スベントセン,イバン デンマーク国,デーコー−2765 スメール ム,トゥリパンハーベン 76 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA21 CA03 CA04 DA02 EA02 EA04 GA11 HA01 4B064 AG02 CA10 CA12 CC24 DA01 4B065 AA90X AA93X AA93Y AA95X AB01 BA02 BC50 CA24 CA44

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物細胞において哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質を
    生産するための方法であって、ここで当該哺乳動物細胞はそれに当該ヘパリン結
    合性タンパク質をコードする核酸が導入された後に嫌気性条件下で培養できるも
    のであり、 (a)前記哺乳動物細胞に前記ヘパリン結合性タンパク質(HBP)をコード
    する核酸を導入し; (b)工程(a)の細胞を前記HBPの発現を誘導する条件下で培養し;そし
    て (c)前記HBPを当該培養培地から回収すること; を含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 前記哺乳動物ヘパリン結合性タンパク質がヒト又はブタHB
    Pである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記培養培地から回収されたHBPがSEQ ID NO:
    1もしくは2に記載のアミノ酸配列又はそのアレルもしくは天然変異体と少なく
    とも80%の同一性を有する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 SEQ ID NO:3,4,5,7,9もしくは11に記
    載の核酸配列にハイブリダイズする核酸配列;(ii)その相補鎖;又は(iii)(
    a)もしくは(b)のサブ配列を前記哺乳動物細胞に導入する、請求項1記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記培養培地から回収されたHBPがSEQ ID NO:
    1又は2に記載のアミノ酸配列を有する、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 SEQ ID NO:3,4,5,7,9又は11に記載の
    核酸配列を前記哺乳動物細胞に導入する、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記核酸配列がシグナル配列の先行した成熟HBPをコード
    する、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(a)の細胞がヘパリン結合性タンパク質プロ配列及び
    成熟ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸配列を含んで成り、ここでこの
    N末端で伸長したヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸配列はN末端伸長
    部をコードする核酸配列と成熟ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸配列
    との間に位置するプロテアーゼ切断部位をコードする核酸配列を含む、請求項1
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 成熟HBPを獲得するために前記N末端で伸長したHBPを
    切断することを更に含んで成る、請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(a)の細胞がヘパリン結合性タンパク質シグナル配
    列、ヘパリン結合性プロ配列、成熟ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸
    配列、及びヘパリン結合性プロ配列をコードする核酸配列と成熟ヘパリン結合性
    タンパク質をコードする核酸配列との間に位置するプロテアーゼ切断部位をコー
    ドする核酸配列を含んで成る、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 成熟HBPを得るためにN末端で伸長したHBPを切断す
    ることを更に含んで成る、請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記宿主細胞がアデノウィルス形質転換細胞である、請求
    項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記宿主細胞が胎芽誘導細胞である、請求項1記載の方法
  14. 【請求項14】 前記宿主細胞がヒト胎芽腎細胞である、請求項1記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記宿主細胞がヒト胎芽腎293細胞である、請求項1記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 前記ヘパリン結合性タンパク質を精製することを更に含ん
    で成る、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 哺乳動物HBPを生産するための方法であって、(a)哺
    乳動物宿主細胞にヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸を導入し、ここで
    当該宿主細胞はそれに前記核酸が導入された後に嫌気性条件下で培養できるもの
    であり;(b)前記ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸を含んで成る工
    程(a)の哺乳動物宿主細胞を選別し;(c)無血清、且つ任意的タンパク質非
    含有培地の中で前記宿主細胞を培養し;そして(d)前記ヘパリン結合性タンパ
    ク質を単離する;ことを含んで成る方法。
  18. 【請求項18】 前記ヘパリン結合性タンパク質を精製することを更に含ん
    で成る、請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 組換哺乳動物宿主細胞であって、それに哺乳動物ヘパリン
    結合性タンパク質をコードする核酸が導入された後に嫌気性条件下で培養でき、
    当該ヘパリン結合性タンパク質をコードする核酸配列を含んで成る、宿主細胞。
  20. 【請求項20】 前記核酸配列がヒトヘパリン結合性タンパク質をコードす
    る、請求項18記載の組換哺乳動物宿主細胞。
  21. 【請求項21】 前記核酸配列がシグナル配列の先行する成熟HBPをコー
    ドする、請求項18記載の組換哺乳動物宿主細胞。
  22. 【請求項22】 前記組換宿主細胞がヒト胎芽腎293細胞である、請求項
    18記載の組換哺乳動物宿主細胞。
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