JP2002542016A - 熱伝導性担体を有する酸化リンバナジウム触媒 - Google Patents
熱伝導性担体を有する酸化リンバナジウム触媒Info
- Publication number
- JP2002542016A JP2002542016A JP2000612055A JP2000612055A JP2002542016A JP 2002542016 A JP2002542016 A JP 2002542016A JP 2000612055 A JP2000612055 A JP 2000612055A JP 2000612055 A JP2000612055 A JP 2000612055A JP 2002542016 A JP2002542016 A JP 2002542016A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- thermally conductive
- vanadium
- conductive material
- phosphorus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/24—Nitrogen compounds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/002—Mixed oxides other than spinels, e.g. perovskite
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/14—Phosphorus; Compounds thereof
- B01J27/186—Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
- B01J27/195—Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium with vanadium, niobium or tantalum
- B01J27/198—Vanadium
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/20—Carbon compounds
- B01J27/22—Carbides
- B01J27/224—Silicon carbide
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J35/00—Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
- B01J35/30—Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties characterised by their physical properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J37/00—Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
- B01J37/0009—Use of binding agents; Moulding; Pressing; Powdering; Granulating; Addition of materials ameliorating the mechanical properties of the product catalyst
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/16—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
- C07C51/21—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
- C07C51/215—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of saturated hydrocarbyl groups
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2523/00—Constitutive chemical elements of heterogeneous catalysts
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触媒は、選択的炭化水素酸化(例えばブタンから無水マレイン酸へ)のために特に有用であり、液体媒体中にリン酸バナジウム(IV)化合物を含む懸濁液を調製し(水性溶媒中におけるV2O5及びH3PO4の塩酸温浸を介して、あるいは1〜10個の炭素原子、1〜3個のヒドロキシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実質的に無水の非置換アルコールと一緒に五酸化バナジウムを加熱して4〜4.6の原子価に還元された五酸化バナジウムの供給材料を形成し、次いで供給材料をオルトリン酸及び少なくとも1種の非置換アルコールの溶液と接触させることを介して)、撹拌下に40℃〜120℃の穏やかな温度において熱伝導性材料を懸濁液に加え、続いて乾燥し、場合により、しかし好ましくは洗浄し、かくして生成する材料を焼成する(その場内もしくはその場外で)ことにより調製され得る。
Description
【0001】
1.発明の分野: 本発明は担持酸化リンバナジウム触媒及びそれらの調製法に関する。 2.技術的背景: 無水マレイン酸は農薬、塗料、紙サイズ剤、食品添加物及び合成樹脂を含む多
数の製品のための原料として用いられる。この価値のある化学品に対する高い要
求を満たすために、多様な商業的方法がその製造のために開発され、その最も成
功したものは酸化リンバナジウム(「VPO」)触媒の存在下における無水マレ
イン酸へのn−ブタンの蒸気相酸化を含む。1970年代におけるこの方法の開
発以来、反応条件及び特にVPO触媒の改良のための研究が続けられてきた。
数の製品のための原料として用いられる。この価値のある化学品に対する高い要
求を満たすために、多様な商業的方法がその製造のために開発され、その最も成
功したものは酸化リンバナジウム(「VPO」)触媒の存在下における無水マレ
イン酸へのn−ブタンの蒸気相酸化を含む。1970年代におけるこの方法の開
発以来、反応条件及び特にVPO触媒の改良のための研究が続けられてきた。
【0002】 この技術において成された改良の概覧は、G.J.Hutchings,Ap
plied Catalysis,72(1991),Elsevier Sc
ience Publishers B.V.Amsterdam,pages
1−31により示されている。VPO触媒の調製の好ましい方法は、例えば、
米国特許第3,985,775号に記載されているように、水性溶媒中で、ある
いは非水性溶媒、例えばメタノール、テトラヒドロフラン(THF)又はイソブ
タノール中でV2O5及びH3PO4を塩酸温浸し、続いて溶媒を除去して触媒前駆
体と呼ばれるものであるリン酸水素バナジウム、VO(HOPO4).(H2O) 0.5 を得る方法である。次いで前駆体を例えば米国特許第3,864,280号
及び米国特許第4,043,943号に記載されているように加熱により活性化
する。調製のさらなる最適化が米国特許第4,132,670号に記載されてお
り、その方法によると五酸化バナジウムを選ばれた無水非置換アルコールと一緒
に加熱し、オルトリン酸を加えて触媒前駆体を形成し、前駆体を焼成して高い内
部表面積(intrinsic surface area)を有する触媒を得
る。ドーパント及び/又は担体を用いることによりVPO触媒性能を向上させる
さらに別の試みが米国特許第4,442,226号及び米国特許第4,778,
890号に記載されている。
plied Catalysis,72(1991),Elsevier Sc
ience Publishers B.V.Amsterdam,pages
1−31により示されている。VPO触媒の調製の好ましい方法は、例えば、
米国特許第3,985,775号に記載されているように、水性溶媒中で、ある
いは非水性溶媒、例えばメタノール、テトラヒドロフラン(THF)又はイソブ
タノール中でV2O5及びH3PO4を塩酸温浸し、続いて溶媒を除去して触媒前駆
体と呼ばれるものであるリン酸水素バナジウム、VO(HOPO4).(H2O) 0.5 を得る方法である。次いで前駆体を例えば米国特許第3,864,280号
及び米国特許第4,043,943号に記載されているように加熱により活性化
する。調製のさらなる最適化が米国特許第4,132,670号に記載されてお
り、その方法によると五酸化バナジウムを選ばれた無水非置換アルコールと一緒
に加熱し、オルトリン酸を加えて触媒前駆体を形成し、前駆体を焼成して高い内
部表面積(intrinsic surface area)を有する触媒を得
る。ドーパント及び/又は担体を用いることによりVPO触媒性能を向上させる
さらに別の試みが米国特許第4,442,226号及び米国特許第4,778,
890号に記載されている。
【0003】 バナジウム、リン及び酸素は多数の異なる化合物、例えばα−VOPO4、γ
−VOPO4、VOHPO4、(VO)2P2O7、VO(PO3)2及びVO(H2P
O4)2を形成することができ、それらは十分に特性化されている。最も活性な触
媒相は(VO)2P2O7であると思われ、それはVPO触媒の主な酸化物相でも
ある。それにもかかわらず、VPO触媒は、他の酸化物相の存在の可能性の認識
において、通常「混合酸化物」と呼ばれる。VPO触媒は典型的には1:1〜1
:2の範囲内のV:P原子比を有し、4.0〜4.3の範囲内の平均バルク(a
verage bulk)バナジウム酸化状態を有する。
−VOPO4、VOHPO4、(VO)2P2O7、VO(PO3)2及びVO(H2P
O4)2を形成することができ、それらは十分に特性化されている。最も活性な触
媒相は(VO)2P2O7であると思われ、それはVPO触媒の主な酸化物相でも
ある。それにもかかわらず、VPO触媒は、他の酸化物相の存在の可能性の認識
において、通常「混合酸化物」と呼ばれる。VPO触媒は典型的には1:1〜1
:2の範囲内のV:P原子比を有し、4.0〜4.3の範囲内の平均バルク(a
verage bulk)バナジウム酸化状態を有する。
【0004】 Guliants et al.,Catalysis Today,28(
1996),pages 275−295は、n−ブタンから無水マレイン酸へ
の酸化のための触媒としてのVPO触媒の有効性への、それらの相組成の影響を
研究した。この研究は、微結晶性もしくは非晶質相、例えばVO(H2PO4)2
ならびにδ−及びγ−オルトリン酸バナジル(V)を含まないリン酸水素バナジ
ル半水和物前駆体から最も性能が高いVPO触媒が調製されることを示した。こ
れらの望ましくない成分は、前駆体又は触媒のいずれかを沸騰水で洗浄すること
により除去され得ることが開示された。
1996),pages 275−295は、n−ブタンから無水マレイン酸へ
の酸化のための触媒としてのVPO触媒の有効性への、それらの相組成の影響を
研究した。この研究は、微結晶性もしくは非晶質相、例えばVO(H2PO4)2
ならびにδ−及びγ−オルトリン酸バナジル(V)を含まないリン酸水素バナジ
ル半水和物前駆体から最も性能が高いVPO触媒が調製されることを示した。こ
れらの望ましくない成分は、前駆体又は触媒のいずれかを沸騰水で洗浄すること
により除去され得ることが開示された。
【0005】 VPO触媒の性能を向上させるために多くの修正がなされてきたが、VPOは
低い熱伝導率を有する。無水マレイン酸へのn−ブタンの蒸気相酸化において用
いられる反応の高い温度及び放出される多量の熱で、触媒は時間を経て活性が劣
化する。
低い熱伝導率を有する。無水マレイン酸へのn−ブタンの蒸気相酸化において用
いられる反応の高い温度及び放出される多量の熱で、触媒は時間を経て活性が劣
化する。
【0006】
1つの側面において、本発明は熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジ
ウムを含む触媒を提供する。酸化リンバナジウム化合物は、ピロリン酸バナジル
により代表され得るが、触媒的に活性ないずれの酸化リンバナジウム化合物も触
媒中で用いられ得ることに注意しなければならない。熱伝導性材料は少なくとも
1Wメートル-1K-1の熱伝導率を有する。典型的には、伝導性材料は窒化ケイ素
、窒化ホウ素、リン処理された窒化ホウ素、窒化アルミニウム及びそれらの混合
物より成る群から選ばれる。
ウムを含む触媒を提供する。酸化リンバナジウム化合物は、ピロリン酸バナジル
により代表され得るが、触媒的に活性ないずれの酸化リンバナジウム化合物も触
媒中で用いられ得ることに注意しなければならない。熱伝導性材料は少なくとも
1Wメートル-1K-1の熱伝導率を有する。典型的には、伝導性材料は窒化ケイ素
、窒化ホウ素、リン処理された窒化ホウ素、窒化アルミニウム及びそれらの混合
物より成る群から選ばれる。
【0007】 他の側面において、本発明は、 a)液体媒体中にリン酸バナジウム(IV)化合物を含む懸濁液を調製し; b)撹拌下に40℃〜120℃の温度において熱伝導性材料を懸濁液に加え、
熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウム前駆体を得; c)リン酸水素バナジウム前駆体/熱伝導性材料を乾燥し; d)場合により、しかし好ましくは、乾燥された酸化リンバナジウム前駆体/
熱伝導性材料を水で洗浄し; e)酸化リンバナジウム前駆体を高められた温度において焼成し(150℃で
12〜15時間)、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触
媒を得; f)380℃で数時間、空気中で焼成し; g)ブタン/空気(1.5%ブタン/空気=13.1% O2/ブタン)中で
15時間活性化し; h)420℃、1020h−1(1.5%ブタン/空気)において100時間
さらに活性化し; i)反応条件下でさらに50時間安定化する 段階を含む、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触媒の調
製法を含む。
熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウム前駆体を得; c)リン酸水素バナジウム前駆体/熱伝導性材料を乾燥し; d)場合により、しかし好ましくは、乾燥された酸化リンバナジウム前駆体/
熱伝導性材料を水で洗浄し; e)酸化リンバナジウム前駆体を高められた温度において焼成し(150℃で
12〜15時間)、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触
媒を得; f)380℃で数時間、空気中で焼成し; g)ブタン/空気(1.5%ブタン/空気=13.1% O2/ブタン)中で
15時間活性化し; h)420℃、1020h−1(1.5%ブタン/空気)において100時間
さらに活性化し; i)反応条件下でさらに50時間安定化する 段階を含む、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触媒の調
製法を含む。
【0008】 本発明の目的は炭化水素の酸化に特に有効な、熱伝導性材料と組み合わされた
VPO触媒を得ることにより、VPO触媒反応の技術をさらに進歩させることで
ある。
VPO触媒を得ることにより、VPO触媒反応の技術をさらに進歩させることで
ある。
【0009】
【発明の詳細な記述】触媒 本発明の触媒は、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む。
「酸化リンバナジウム」により、元素バナジウム、リン及び酸素を含有し、発熱
性触媒反応、特に炭化水素の酸化において触媒的に活性な化合物を意味する。ピ
ロリン酸バナジウムは有用であり得るそのような化合物の例である。酸化リンバ
ナジウムは、促進剤、特に炭化水素の酸化において活性を向上させることが既知
のもの、例えばG.J.Hutchings,Applied Catalys
is,72(1991),Elsevier Science Publish
ers B.V.Amsterdam,pages 1−31に記載されている
ものを含有することができる。さらに化合物は、Bergnaの米国特許第4,
677,084号に記載されているような摩耗抵抗性を強化することが知られて
いる方法による処理の結果としてシリカを含むことができる。
「酸化リンバナジウム」により、元素バナジウム、リン及び酸素を含有し、発熱
性触媒反応、特に炭化水素の酸化において触媒的に活性な化合物を意味する。ピ
ロリン酸バナジウムは有用であり得るそのような化合物の例である。酸化リンバ
ナジウムは、促進剤、特に炭化水素の酸化において活性を向上させることが既知
のもの、例えばG.J.Hutchings,Applied Catalys
is,72(1991),Elsevier Science Publish
ers B.V.Amsterdam,pages 1−31に記載されている
ものを含有することができる。さらに化合物は、Bergnaの米国特許第4,
677,084号に記載されているような摩耗抵抗性を強化することが知られて
いる方法による処理の結果としてシリカを含むことができる。
【0010】 本発明の酸化リンバナジウム化合物は熱伝導性材料と組み合わされている。「
熱伝導性材料」により、少なくとも1Wメートル-1K-1、好ましくは少なくとも
10Wメートル-1K-1(又は範囲を以て示すそれらの間(or between
to provide a range))の熱伝導率を有する材料を意味す
る。熱伝導性材料は典型的には窒化ケイ素、窒化ホウ素、リン−改質窒化ホウ素
、窒化アルミニウムなどより成る群から選ばれる。
熱伝導性材料」により、少なくとも1Wメートル-1K-1、好ましくは少なくとも
10Wメートル-1K-1(又は範囲を以て示すそれらの間(or between
to provide a range))の熱伝導率を有する材料を意味す
る。熱伝導性材料は典型的には窒化ケイ素、窒化ホウ素、リン−改質窒化ホウ素
、窒化アルミニウムなどより成る群から選ばれる。
【0011】 触媒中の酸化リンバナジウムの量は、触媒の合計重量に基づいて0.1〜90
重量%の範囲内でなければならない。好ましくは、酸化リンバナジウムは5〜5
0重量%、そして最も好ましくは10〜40重量%の量で存在する。
重量%の範囲内でなければならない。好ましくは、酸化リンバナジウムは5〜5
0重量%、そして最も好ましくは10〜40重量%の量で存在する。
【0012】 商業的に入手可能な熱伝導性材料を用いることができる。これらには窒化ケイ
素及び窒化ホウ素が含まれる。本発明において記載する通り、好ましい窒化ホウ
素はリン含有化合物で処理された窒化ホウ素である。触媒は、酸化リンバナジウ
ムが例えば熱伝導性担体と組み合わされた、又は緊密に連合している(inti
mately associated)任意の形態にあることができる。好まし
くは触媒は熱伝導性材料の「コア」、酸化リンバナジウム化合物の「シェル」、
ならびに熱伝導性材料の元素及びバナジウム、リン及び酸素を含有するコアとシ
ェルの間の中間遷移相を含むであろう。しかしながら、触媒は、遷移相を確認す
ることができないような方法で、酸化リンバナジウムが熱伝導性材料に結合して
いる形態にあることもできる。
素及び窒化ホウ素が含まれる。本発明において記載する通り、好ましい窒化ホウ
素はリン含有化合物で処理された窒化ホウ素である。触媒は、酸化リンバナジウ
ムが例えば熱伝導性担体と組み合わされた、又は緊密に連合している(inti
mately associated)任意の形態にあることができる。好まし
くは触媒は熱伝導性材料の「コア」、酸化リンバナジウム化合物の「シェル」、
ならびに熱伝導性材料の元素及びバナジウム、リン及び酸素を含有するコアとシ
ェルの間の中間遷移相を含むであろう。しかしながら、触媒は、遷移相を確認す
ることができないような方法で、酸化リンバナジウムが熱伝導性材料に結合して
いる形態にあることもできる。
【0013】 熱伝導性材料上への酸化リンバナジウム触媒の化学反応が好ましい。酸化リン
バナジウムと熱伝導性材料との機械的混合も可能である。触媒の調製法 本発明の方法では、最初に液体媒体中のリン酸バナジウム(IV)の懸濁液が
調製される。好ましくは、液体媒体は1〜10個の炭素原子、1〜3個のヒドロ
キシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実質的に
無水の非置換アルコールを含む。酸化リンバナジウム前駆体は、五酸化バナジウ
ムをアルコール−含有媒体と混合し、混合物を加熱して4〜4.6の原子価に還
元された酸化バナジウムの供給材料を形成することにより調製される。次いで酸
化バナジウム供給材料を、オルトリン酸及び1〜10個の炭素原子、1〜3個の
ヒドロキシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実
質的に無水の非置換アルコールを含む溶液と接触させる。酸化バナジウムとオル
トリン酸溶液の混合は、引用することによりその開示が本明細書の内容となる米
国特許第4,132,670号に記載されている通り、酸化リンバナジウム前駆
体の懸濁液を生成させる。あるいはまた、水及びリン酸バナジウム(IV)を含
む液体媒体を、例えば引用することによりその開示が本明細書の内容となる米国
特許第3,985,775号に記載されている通り、水性溶媒中におけるV2O5 及びH3PO4の塩酸温浸により生成させることができる。この方法の実施におい
て、いずれの商業的に入手可能な五酸化バナジウム、オルトリン酸及び上記の型
の無水アルコールを用いることもできる。
バナジウムと熱伝導性材料との機械的混合も可能である。触媒の調製法 本発明の方法では、最初に液体媒体中のリン酸バナジウム(IV)の懸濁液が
調製される。好ましくは、液体媒体は1〜10個の炭素原子、1〜3個のヒドロ
キシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実質的に
無水の非置換アルコールを含む。酸化リンバナジウム前駆体は、五酸化バナジウ
ムをアルコール−含有媒体と混合し、混合物を加熱して4〜4.6の原子価に還
元された酸化バナジウムの供給材料を形成することにより調製される。次いで酸
化バナジウム供給材料を、オルトリン酸及び1〜10個の炭素原子、1〜3個の
ヒドロキシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実
質的に無水の非置換アルコールを含む溶液と接触させる。酸化バナジウムとオル
トリン酸溶液の混合は、引用することによりその開示が本明細書の内容となる米
国特許第4,132,670号に記載されている通り、酸化リンバナジウム前駆
体の懸濁液を生成させる。あるいはまた、水及びリン酸バナジウム(IV)を含
む液体媒体を、例えば引用することによりその開示が本明細書の内容となる米国
特許第3,985,775号に記載されている通り、水性溶媒中におけるV2O5 及びH3PO4の塩酸温浸により生成させることができる。この方法の実施におい
て、いずれの商業的に入手可能な五酸化バナジウム、オルトリン酸及び上記の型
の無水アルコールを用いることもできる。
【0014】 酸化リンバナジウム前駆体を含有する懸濁液(V2O5及びオルトリン酸の混合
物を1〜4時間還流させることにより調製)に撹拌下で熱伝導性材料を加える。
熱伝導性材料を40℃〜120℃の温度で保持し、熱伝導性材料と組み合わされ
たリン酸バナジウム(IV)を生成させる。この段階の間、リン酸バナジウム(
IV)の急速な結晶化を避けねばならず、それは、本発明の混合物ではなくて結
晶化したリン酸バナジウム(IV)と熱伝導性材料の混合物を生ずるからである
。
物を1〜4時間還流させることにより調製)に撹拌下で熱伝導性材料を加える。
熱伝導性材料を40℃〜120℃の温度で保持し、熱伝導性材料と組み合わされ
たリン酸バナジウム(IV)を生成させる。この段階の間、リン酸バナジウム(
IV)の急速な結晶化を避けねばならず、それは、本発明の混合物ではなくて結
晶化したリン酸バナジウム(IV)と熱伝導性材料の混合物を生ずるからである
。
【0015】 反応が続くと共に溶媒のいくらかが蒸発するかも知れず、反応混合物は増粘し
始めるかも知れない。典型的には、反応混合物を125℃より高い温度で部分的
真空下に置き、非乾燥の泥(non−dry mud)の稠度まで混合物を乾燥
し、まだ比較的容易に洗浄することができ得る。
始めるかも知れない。典型的には、反応混合物を125℃より高い温度で部分的
真空下に置き、非乾燥の泥(non−dry mud)の稠度まで混合物を乾燥
し、まだ比較的容易に洗浄することができ得る。
【0016】 得られる材料を場合により、しかし好ましくは水で洗浄して前駆体からVO(
H2PO4)2相を抽出する。VO(H2PO4)2相の存在/不在を、引用すること
によりその記載事項が本明細書の内容となるGuliants et al.,
Catalysis Today,28(1996),pages 275−2
95に従ってX−線回折を用いることにより監視する。洗浄後、材料は本質的に
熱伝導性材料と組み合わされた触媒前駆体であるリン酸水素バナジウム、VO(
HOPO3).(H2O)0.5から成る。
H2PO4)2相を抽出する。VO(H2PO4)2相の存在/不在を、引用すること
によりその記載事項が本明細書の内容となるGuliants et al.,
Catalysis Today,28(1996),pages 275−2
95に従ってX−線回折を用いることにより監視する。洗浄後、材料は本質的に
熱伝導性材料と組み合わされた触媒前駆体であるリン酸水素バナジウム、VO(
HOPO3).(H2O)0.5から成る。
【0017】 次いで前記の米国特許第4,132,670号に記載されている方法に従って
、前駆体を空気中で加熱し、続いて空気と炭化水素の混合物中で加熱することに
より、前駆体から触媒を調製する。炭化水素の酸化において用いるために十分に
触媒が安定化されていることを確実にするために、触媒を空気と炭化水素の混合
物に少なくとも50時間、そして好ましくは少なくとも100時間暴露するのが
好ましい。これはその場内(in situ)もしくはその場外(ex sit
u)で行われ得る。
、前駆体を空気中で加熱し、続いて空気と炭化水素の混合物中で加熱することに
より、前駆体から触媒を調製する。炭化水素の酸化において用いるために十分に
触媒が安定化されていることを確実にするために、触媒を空気と炭化水素の混合
物に少なくとも50時間、そして好ましくは少なくとも100時間暴露するのが
好ましい。これはその場内(in situ)もしくはその場外(ex sit
u)で行われ得る。
【0018】 本発明の触媒を当該技術分野において既知の方法により、例えば引用すること
によりその開示が本明細書の内容となる米国特許第4,677,084号に従っ
てSiO2のコーティングを適用することにより、さらに処理して摩耗抵抗性を
与えることができる。このさらなる処理は、熱伝導性材料が微粉末の形態にある
時に特に適用される。
によりその開示が本明細書の内容となる米国特許第4,677,084号に従っ
てSiO2のコーティングを適用することにより、さらに処理して摩耗抵抗性を
与えることができる。このさらなる処理は、熱伝導性材料が微粉末の形態にある
時に特に適用される。
【0019】 本発明の触媒は例えば固定床、流動床及び再循環固体反応器のようないずれの
型の反応器における発熱反応においても、特に炭化水素の酸化において、触媒と
して用いるのに十分に適している。特に熱伝導性担体が冷却用放熱器として働く
ので、熱伝導性材料の不在下における対応する触媒より高い温度で本発明の触媒
を用いることができる。さらに特定的には、触媒は高いブタン濃度で向上した選
択率を有する固定床反応器において有効に用いるのに十分に適している。
型の反応器における発熱反応においても、特に炭化水素の酸化において、触媒と
して用いるのに十分に適している。特に熱伝導性担体が冷却用放熱器として働く
ので、熱伝導性材料の不在下における対応する触媒より高い温度で本発明の触媒
を用いることができる。さらに特定的には、触媒は高いブタン濃度で向上した選
択率を有する固定床反応器において有効に用いるのに十分に適している。
【0020】
比較実施例1 5.0013gのV2O5(99.5%、Strem,93−231,Newb
ury Port,MAから入手可能)、20mlのイソブタノール(99.5
%、Fluka,58448,Fuchs,Switzerlandから入手可
能)及び13mlのベンジルアルコール(Fluka,13170,Buchs
,Switzerlandから入手可能)を含有する懸濁液を120〜130℃
において還流下で3時間加熱し、以下の反応に従ってV2O4を生成させた: イソブタノール+V2O5→イソブタナール+V2O4+H2O ベンジルアルコール+V2O5→ベンズアルデヒド+V2O4+H2O 反応から生成する水を通常のDean−Starkトラップにより除去した。
得られる溶液を次いで20℃に冷却し、10mlのイソブタノール中の7.44
8gのH3PO4(98%、Aldrich,31,027−2,Milwauk
ee,WIから入手可能)の溶液を撹拌しながら溶液に滴下した。次いで溶液を
還流下で、下記の反応に従って強い青−緑色が現れるまで120〜130℃に加
熱した。
ury Port,MAから入手可能)、20mlのイソブタノール(99.5
%、Fluka,58448,Fuchs,Switzerlandから入手可
能)及び13mlのベンジルアルコール(Fluka,13170,Buchs
,Switzerlandから入手可能)を含有する懸濁液を120〜130℃
において還流下で3時間加熱し、以下の反応に従ってV2O4を生成させた: イソブタノール+V2O5→イソブタナール+V2O4+H2O ベンジルアルコール+V2O5→ベンズアルデヒド+V2O4+H2O 反応から生成する水を通常のDean−Starkトラップにより除去した。
得られる溶液を次いで20℃に冷却し、10mlのイソブタノール中の7.44
8gのH3PO4(98%、Aldrich,31,027−2,Milwauk
ee,WIから入手可能)の溶液を撹拌しながら溶液に滴下した。次いで溶液を
還流下で、下記の反応に従って強い青−緑色が現れるまで120〜130℃に加
熱した。
【0021】 2H3PO4+V2O5→2(VO)HPO4・0.5H2O+H2O リン酸バナジウム(IV)半水和物 炭化ケイ素を<0.3mmの粒度を有する粒子の形態で得た。激しい撹拌下で
、10gの炭化ケイ素を80℃において、米国特許第5,460,759号及び
5,427,761号に従って調製された溶液に加え(10gの炭化ケイ素)、
溶媒中のリン酸水素バナジウム半水和物懸濁液を含有する熱い還流に熱い粉末と
して加えた。温度を130℃に約15分間上げ、その間に溶媒をいくらか蒸発さ
せた。混合物の温度が約135℃に達したら、部分的真空下で乾燥プロセスを用
いて(engaged)「泥」(“mud”)−様稠度を有する懸濁液を得、そ
れをガラス容器に入れて150℃で空気中において12〜15時間乾燥した。
、10gの炭化ケイ素を80℃において、米国特許第5,460,759号及び
5,427,761号に従って調製された溶液に加え(10gの炭化ケイ素)、
溶媒中のリン酸水素バナジウム半水和物懸濁液を含有する熱い還流に熱い粉末と
して加えた。温度を130℃に約15分間上げ、その間に溶媒をいくらか蒸発さ
せた。混合物の温度が約135℃に達したら、部分的真空下で乾燥プロセスを用
いて(engaged)「泥」(“mud”)−様稠度を有する懸濁液を得、そ
れをガラス容器に入れて150℃で空気中において12〜15時間乾燥した。
【0022】 乾燥された材料を粉砕し、40ミクロン(4x10-5メートル)の篩を介して
篩別し、40ミクロン未満の寸法の粒子を除去した。この時点に、篩別された材
料は炭化ケイ素と組み合わされたリン酸バナジウム(IV)半水和物及びVO(
H2PO4)2であった。この試料を熱水(90℃)中で4回洗浄し、未洗浄の半
水和物のX−線回折パターン上に現れるVO(H2PO4)2相を抽出した。4回
の洗浄の後にVO(H2PO4)2相は除去されることが粉末X−線回折により決
定される。洗浄された材料を米国特許第4,132,670号の記載に従って、
1分当たり1.5ccの空気流量下で1分当たり3℃において380℃の温度ま
で材料を加熱し、380℃で2時間保持することにより、活性化に供した。次い
で材料を1分当たり3ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)流量下で1
分当たり3℃において480℃の温度まで加熱し、480℃で15時間保持した
。材料を1分当たり17ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)流下で4
20℃まで100時間冷ました。これは「活性化」触媒を与えた。触媒を420
℃において200時間の空気/ブタン流に供することにより、活性化触媒をさら
に安定化させた。活性化触媒はV、Pに基づいて30重量%の酸化リンバナジウ
ム;30重量%の(VO)2P2O7、70重量%のSiCを含有することが原子
吸光(AA)により決定された。
篩別し、40ミクロン未満の寸法の粒子を除去した。この時点に、篩別された材
料は炭化ケイ素と組み合わされたリン酸バナジウム(IV)半水和物及びVO(
H2PO4)2であった。この試料を熱水(90℃)中で4回洗浄し、未洗浄の半
水和物のX−線回折パターン上に現れるVO(H2PO4)2相を抽出した。4回
の洗浄の後にVO(H2PO4)2相は除去されることが粉末X−線回折により決
定される。洗浄された材料を米国特許第4,132,670号の記載に従って、
1分当たり1.5ccの空気流量下で1分当たり3℃において380℃の温度ま
で材料を加熱し、380℃で2時間保持することにより、活性化に供した。次い
で材料を1分当たり3ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)流量下で1
分当たり3℃において480℃の温度まで加熱し、480℃で15時間保持した
。材料を1分当たり17ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)流下で4
20℃まで100時間冷ました。これは「活性化」触媒を与えた。触媒を420
℃において200時間の空気/ブタン流に供することにより、活性化触媒をさら
に安定化させた。活性化触媒はV、Pに基づいて30重量%の酸化リンバナジウ
ム;30重量%の(VO)2P2O7、70重量%のSiCを含有することが原子
吸光(AA)により決定された。
【0023】 自動化連続流固定−床微小反応器系を用いて触媒反応を行った。反応器は4.
57mmの内径を有する6.35mmの外径のステンレススチール管から成った
。反応管の加熱は、流動伝熱媒体として炭化ケイ素が用いられている等温流動砂
浴内にそれを置くことによって成された。反応器温度は、触媒床の中点において
微小反応器外壁の温度を監視することにより制御された。典型的な実験では、反
応器に担持触媒もしくは触媒前駆体の0.125mm〜0.5mmの粒子を約0
.50g充填した。
57mmの内径を有する6.35mmの外径のステンレススチール管から成った
。反応管の加熱は、流動伝熱媒体として炭化ケイ素が用いられている等温流動砂
浴内にそれを置くことによって成された。反応器温度は、触媒床の中点において
微小反応器外壁の温度を監視することにより制御された。典型的な実験では、反
応器に担持触媒もしくは触媒前駆体の0.125mm〜0.5mmの粒子を約0
.50g充填した。
【0024】 安定化された材料について触媒試験を行い、米国特許第4,132,670号
に記載されている方法に従って調製された通常のバルクVPO触媒と比較した。
触媒試験はn−ブタンの無水マレイン酸への酸化における触媒の性能に基づいた
。酸化反応は310〜470℃の範囲の温度で行われた。供給ガスは酸素及びn
−ブタンを1.4〜1.5:1の酸素対n−ブタンの比率で含有し、接触時間=
1.04秒であった。ガス組成は64%He、18.6%O2、12.9%ブタ
ンであり;これは図2、3、4の場合の正確な供給組成であり;酸素対ブタンの
比率、O2/ブタン=1.44である。触媒の容積、0.85cc。合計流=3
5sccm;重量=1.4g。
に記載されている方法に従って調製された通常のバルクVPO触媒と比較した。
触媒試験はn−ブタンの無水マレイン酸への酸化における触媒の性能に基づいた
。酸化反応は310〜470℃の範囲の温度で行われた。供給ガスは酸素及びn
−ブタンを1.4〜1.5:1の酸素対n−ブタンの比率で含有し、接触時間=
1.04秒であった。ガス組成は64%He、18.6%O2、12.9%ブタ
ンであり;これは図2、3、4の場合の正確な供給組成であり;酸素対ブタンの
比率、O2/ブタン=1.44である。触媒の容積、0.85cc。合計流=3
5sccm;重量=1.4g。
【0025】 空の反応器及び炭化ケイ素で満たされた反応器を用いてブランク実験を行った
。反応器が空の場合、330℃〜450℃の温度範囲に及んでn−ブタンから燃
焼生成物への無視し得る転換が起こった。反応器が炭化ケイ素で満たされている
場合、1〜3%未満のn−ブタンから燃焼生成物への転換が生ずる。
。反応器が空の場合、330℃〜450℃の温度範囲に及んでn−ブタンから燃
焼生成物への無視し得る転換が起こった。反応器が炭化ケイ素で満たされている
場合、1〜3%未満のn−ブタンから燃焼生成物への転換が生ずる。
【0026】 フレームイオン化検出器(FID)及び熱伝導度検出器(TCD)の両方が備
えられたHewlett−Packard Model 5890 Serie
s IIガスクロマトグラフを用いて分析を行った。炭化水素及び酸素化物の分
析のためにFIDを用いた。酸素及び窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、水及びn
−ブタンを含むガスの分析のためにTCDを用いた。反応流の後に標準としてメ
タンを導入し、正確な酸素及び炭素の物質収支を得た。すべての場合に物質収支
は90%より大きかった。
えられたHewlett−Packard Model 5890 Serie
s IIガスクロマトグラフを用いて分析を行った。炭化水素及び酸素化物の分
析のためにFIDを用いた。酸素及び窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、水及びn
−ブタンを含むガスの分析のためにTCDを用いた。反応流の後に標準としてメ
タンを導入し、正確な酸素及び炭素の物質収支を得た。すべての場合に物質収支
は90%より大きかった。
【0027】 比較実施例2 5リットルの丸底フラスコに滴下ロート、機械撹拌機及び還流コンデンサーを
備えた。還流の持続時間の間、窒素ガスを用いて装置をパージした。窒素ガスを
含有する不活性雰囲気のドライボックス中で299.6gの空気超微粉砕五酸化
バナジウム(Aldrich Chemicals,Milwaukee,WI
)を丸底フラスコに加えた。この混合物に285mlのベンジルアルコール(無
水、Aldrich Chemicals)及び3105mlのイソブチルアル
コール(無水、Aldrich Chemicals)を加えた。次いで丸底フ
ラスコにガラスのストッパーで栓をし、ドライボックスの外に出した。257.
4gの85+%リン酸(J.T.Baker and Co.,Phillip
sburg,NJ)を99.6gの無水五酸化リン(J.T.Baker)と混
合することにより、不活性雰囲気のドライボックス中で無水リン酸を調製した。
次いで無水リン酸を滴下ロートに加え、ドライボックスの外に出し、丸底フラス
コに取り付けた。
備えた。還流の持続時間の間、窒素ガスを用いて装置をパージした。窒素ガスを
含有する不活性雰囲気のドライボックス中で299.6gの空気超微粉砕五酸化
バナジウム(Aldrich Chemicals,Milwaukee,WI
)を丸底フラスコに加えた。この混合物に285mlのベンジルアルコール(無
水、Aldrich Chemicals)及び3105mlのイソブチルアル
コール(無水、Aldrich Chemicals)を加えた。次いで丸底フ
ラスコにガラスのストッパーで栓をし、ドライボックスの外に出した。257.
4gの85+%リン酸(J.T.Baker and Co.,Phillip
sburg,NJ)を99.6gの無水五酸化リン(J.T.Baker)と混
合することにより、不活性雰囲気のドライボックス中で無水リン酸を調製した。
次いで無水リン酸を滴下ロートに加え、ドライボックスの外に出し、丸底フラス
コに取り付けた。
【0028】 五酸化バナジウム及びアルコールを1時間還流温度に保った。次いで無水リン
酸を2時間かけて滴下した。この手順に続き、還流をさらに15時間続けた。沈
殿する固体を次いでブフナーロートにおいて濾過し、流れる窒素中で、80〜1
25℃において、16時間乾燥し、触媒前駆体を得た。
酸を2時間かけて滴下した。この手順に続き、還流をさらに15時間続けた。沈
殿する固体を次いでブフナーロートにおいて濾過し、流れる窒素中で、80〜1
25℃において、16時間乾燥し、触媒前駆体を得た。
【0029】 この手順に続き、小さい、4cmの流動床反応器において前駆体を焼成し、活
性化した。活性化の前に微粒子を400メッシュのスクリーン上で篩別した。焼
成/活性化手順は以下の条件を用いて行った: a)空気中で25−390℃ b)空気中で1時間390℃ c)1.5%ブタン/空気中で1時間390℃ d)1.5%ブタン/空気中で20分間390−460℃ e)1.5%ブタン/空気中で18時間460−460℃ f)1.5%ブタン/空気中で460−420℃ g)1.5%ブタン/空気中で420−360℃ h)N2中で360−25℃。
性化した。活性化の前に微粒子を400メッシュのスクリーン上で篩別した。焼
成/活性化手順は以下の条件を用いて行った: a)空気中で25−390℃ b)空気中で1時間390℃ c)1.5%ブタン/空気中で1時間390℃ d)1.5%ブタン/空気中で20分間390−460℃ e)1.5%ブタン/空気中で18時間460−460℃ f)1.5%ブタン/空気中で460−420℃ g)1.5%ブタン/空気中で420−360℃ h)N2中で360−25℃。
【0030】 実施例1 固体のH3PO4、1グラム、を10mlの無水イソブタノール中に溶解した。
溶液を100℃に加熱し、すべてのリン酸が溶解するまでこの温度に保持した。
熱溶液を、室温にあった5グラムの窒化ホウ素(BN=0.44mm、John
son Matthey 14102、市販の窒化ホウ素)に激しく撹拌しなが
ら加えた。リン酸/窒化ホウ素混合物を30分間撹拌した。
溶液を100℃に加熱し、すべてのリン酸が溶解するまでこの温度に保持した。
熱溶液を、室温にあった5グラムの窒化ホウ素(BN=0.44mm、John
son Matthey 14102、市販の窒化ホウ素)に激しく撹拌しなが
ら加えた。リン酸/窒化ホウ素混合物を30分間撹拌した。
【0031】 得られる材料を(濾過せずに)空気中で120℃において乾燥し、水中で3回
洗浄して過剰のリン酸を抽出した。材料を空気中で150℃において12時間焼
成し、リン−改質窒化ホウ素を得た。
洗浄して過剰のリン酸を抽出した。材料を空気中で150℃において12時間焼
成し、リン−改質窒化ホウ素を得た。
【0032】 比較実施例1におけると同じ方法で、イソブタノール中の酸化リンバナジウム
前駆体を調製した。リン−改質窒化ホウ素をリン酸バナジウム(IV)混合物に
撹拌下で、100℃〜150℃の温度において加え、リン−改質窒化ホウ素上に
担持されたリンバナジウム前駆体(VPO/PIBN)を生成させた。混合プロ
セスの間にイソブタノール溶媒のいくらかが蒸発し、混合物は増粘した。反応混
合物を120℃より高い温度で部分的真空下(20トール)に置き、非乾燥の泥
の稠度まで混合物を乾燥した。次いで比較実施例1において上記で記載した通り
に混合物を乾燥し、粉砕し、篩別し、洗浄し、リン−改質窒化ホウ素担持酸化リ
ンバナジウム前駆体を得た。
前駆体を調製した。リン−改質窒化ホウ素をリン酸バナジウム(IV)混合物に
撹拌下で、100℃〜150℃の温度において加え、リン−改質窒化ホウ素上に
担持されたリンバナジウム前駆体(VPO/PIBN)を生成させた。混合プロ
セスの間にイソブタノール溶媒のいくらかが蒸発し、混合物は増粘した。反応混
合物を120℃より高い温度で部分的真空下(20トール)に置き、非乾燥の泥
の稠度まで混合物を乾燥した。次いで比較実施例1において上記で記載した通り
に混合物を乾燥し、粉砕し、篩別し、洗浄し、リン−改質窒化ホウ素担持酸化リ
ンバナジウム前駆体を得た。
【0033】 担持された酸化リンバナジウム前駆体を米国特許第4,132,670号の記
載に従い、1分当たり1.5ccの空気流量下で1分当たり3℃において380
℃の温度まで材料を加熱し、380℃で2時間保持することにより、活性化に供
した。次いで材料を1分当たり3ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)
流量下で1分当たり3℃において480℃の温度まで加熱し、480℃で15時
間保持した。材料を1分当たり17ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン
)流下で420℃まで100時間冷ました。これは「活性化」触媒を与えた。
載に従い、1分当たり1.5ccの空気流量下で1分当たり3℃において380
℃の温度まで材料を加熱し、380℃で2時間保持することにより、活性化に供
した。次いで材料を1分当たり3ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン)
流量下で1分当たり3℃において480℃の温度まで加熱し、480℃で15時
間保持した。材料を1分当たり17ccの空気/ブタン(1.5容積%のブタン
)流下で420℃まで100時間冷ました。これは「活性化」触媒を与えた。
【0034】 未処理の窒化ホウ素を用い、同じ方法で酸化リンバナジウム触媒を調製した。
処理された、及び未処理の窒化ホウ素触媒は30重量%の酸化リンバナジウムを
含有した。
処理された、及び未処理の窒化ホウ素触媒は30重量%の酸化リンバナジウムを
含有した。
【0035】 すべての触媒に関し、比較実施例1において上記で記載した通りに触媒試験を
行った。無水マレイン酸の収率対温度を実施例1(窒化ホウ素ホスフェート(p
hosphate boron nitride)上の酸化リンバナジウム)、
実施例2(窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)及び比較実施例2(
酸化リンバナジウム)に関して図1に示す。図1からわかる通り、リン酸化窒化
ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム触媒から得られる無水マレイン酸に関
する収率は、より高い温度において増加し、酸化リンバナジウム(比較実施例2
)の挙動と激しく対照的である。リン−改質窒化ホウ素触媒は温度と共に増加す
る収率を与える。未処理の窒化ホウ素触媒を用いる無水マレイン酸のパーセント
収率は、400℃より高い温度において平坦になる(又はわずかに減少する)。
行った。無水マレイン酸の収率対温度を実施例1(窒化ホウ素ホスフェート(p
hosphate boron nitride)上の酸化リンバナジウム)、
実施例2(窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)及び比較実施例2(
酸化リンバナジウム)に関して図1に示す。図1からわかる通り、リン酸化窒化
ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム触媒から得られる無水マレイン酸に関
する収率は、より高い温度において増加し、酸化リンバナジウム(比較実施例2
)の挙動と激しく対照的である。リン−改質窒化ホウ素触媒は温度と共に増加す
る収率を与える。未処理の窒化ホウ素触媒を用いる無水マレイン酸のパーセント
収率は、400℃より高い温度において平坦になる(又はわずかに減少する)。
【0036】 図1に示す通り、400℃より高い温度において無水マレイン酸への%収率は
通常のVPO触媒(比較実施例2)の場合に減少し始めるが、リン酸化窒化ホウ
素上に担持された酸化リンバナジウム触媒(実施例1)の場合にはそれはまだ増
加しつつある。窒化ホウ素系の場合、BNを予備−リン酸化することは425℃
より高い温度において無水マレイン酸へのパーセント収率における有意な増加を
与える。下記に示す通り、未処理の窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウ
ム(実施例2)も酸化リンバナジウム(比較実施例2)と比較して、より高い温
度での性能(425℃より高い)における向上を示すが、この向上はリン酸化窒
化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム(実施例1)の場合に顕著である程
顕著ではない。
通常のVPO触媒(比較実施例2)の場合に減少し始めるが、リン酸化窒化ホウ
素上に担持された酸化リンバナジウム触媒(実施例1)の場合にはそれはまだ増
加しつつある。窒化ホウ素系の場合、BNを予備−リン酸化することは425℃
より高い温度において無水マレイン酸へのパーセント収率における有意な増加を
与える。下記に示す通り、未処理の窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウ
ム(実施例2)も酸化リンバナジウム(比較実施例2)と比較して、より高い温
度での性能(425℃より高い)における向上を示すが、この向上はリン酸化窒
化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム(実施例1)の場合に顕著である程
顕著ではない。
【0037】 実施例2 正確に同じ方法に従って非−リン酸化窒化ホウ素上のVPOを調製した。図1
に示す通り、この材料は無水マレイン酸の収率の増加を示したが、約20%で平
坦になる傾向があった。図1に示す通り、且つ上記の通り、それは約420℃よ
り高い温度においてまだ、窒化ホウ素を含有しないVPO触媒(比較実施例2)
を越える向上を示した。
に示す通り、この材料は無水マレイン酸の収率の増加を示したが、約20%で平
坦になる傾向があった。図1に示す通り、且つ上記の通り、それは約420℃よ
り高い温度においてまだ、窒化ホウ素を含有しないVPO触媒(比較実施例2)
を越える向上を示した。
【0038】 実施例3 比較実施例1の方法を繰り返し、窒化ケイ素(Si3N4=0.074mm;S
trem,93−1442)と組み合わされた30重量%の酸化リンバナジウム
を含有する触媒を得た。
trem,93−1442)と組み合わされた30重量%の酸化リンバナジウム
を含有する触媒を得た。
【0039】 SiC上に担持された酸化リンバナジウムに関する比較実施例1において上記
に記載した通りに触媒試験を行った。これらの試験案を通常のVPO触媒(比較
実施例2)、窒化ケイ素に担持された酸化リンバナジウム(実施例3)及び比較
実施例1の触媒(炭化ケイ素上に担持された酸化リンバナジウム)に適用した。
これらの触媒に関する無水マレイン酸のパーセント収率対温度を図2に示す。図
2からわかる通り、実施例3の触媒は酸化リンバナジウム(比較実施例2)と比
較して、優れたより高い温度での性能(425℃より高温)を示す。この挙動は
、無水マレイン酸へのパーセント収率が470℃まで温度と共に増加する実施例
1で調製される触媒(リン酸化窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)
から観察される挙動と類似している。
に記載した通りに触媒試験を行った。これらの試験案を通常のVPO触媒(比較
実施例2)、窒化ケイ素に担持された酸化リンバナジウム(実施例3)及び比較
実施例1の触媒(炭化ケイ素上に担持された酸化リンバナジウム)に適用した。
これらの触媒に関する無水マレイン酸のパーセント収率対温度を図2に示す。図
2からわかる通り、実施例3の触媒は酸化リンバナジウム(比較実施例2)と比
較して、優れたより高い温度での性能(425℃より高温)を示す。この挙動は
、無水マレイン酸へのパーセント収率が470℃まで温度と共に増加する実施例
1で調製される触媒(リン酸化窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)
から観察される挙動と類似している。
【図1】 リン処理された窒化ホウ素及び酸化リンバナジウムと比較した、窒化ホウ素と組
み合わされた酸化リンバナジウム触媒を用いるn−ブタンの酸化に関する無水マ
レイン酸の収率対反応温度のプロット。比較実施例2(酸化リンバナジウム)及
び実施例1(窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)からのデータをこ
の図において示す。
み合わされた酸化リンバナジウム触媒を用いるn−ブタンの酸化に関する無水マ
レイン酸の収率対反応温度のプロット。比較実施例2(酸化リンバナジウム)及
び実施例1(窒化ホウ素上に担持された酸化リンバナジウム)からのデータをこ
の図において示す。
【図2】 窒化ケイ素(Si3N4=0.074mm;Strem,93−1442)と組み
合わされた酸化リンバナジウム触媒を用いるn−ブタンの酸化に関する無水マレ
イン酸の収率対反応温度のプロット。比較触媒(比較実施例1)、炭化ケイ素上
に担持された酸化リンバナジウム及び比較実施例2(酸化リンバナジウム)への
比較も行われている。
合わされた酸化リンバナジウム触媒を用いるn−ブタンの酸化に関する無水マレ
イン酸の収率対反応温度のプロット。比較触媒(比較実施例1)、炭化ケイ素上
に担持された酸化リンバナジウム及び比較実施例2(酸化リンバナジウム)への
比較も行われている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CR,CU,CZ,EE,GD,G E,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KP ,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,S K,SL,TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU ,ZA (72)発明者 ルル,ジヤン・ジヨセフ アメリカ合衆国テキサス州オレンジ・サン セツトドライブ2509 (72)発明者 クルゼ,クロード フランス・エフ−6700ストラスブール・リ ユドシユノンソ9 (72)発明者 ブーシ,クリストフ フランス・エフ−57730フオルシユビル・ リユデロマン16 (72)発明者 クアタキス,コスタンテイノス アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08085 スウエーデスボロ・ラフアイエツトドライ ブ241 Fターム(参考) 4C037 KB02 KB12 4G069 AA03 AA08 BA21C BB04C BB06A BB06B BB11A BB11B BB14C BC16A BC54A BC54B BC54C BD03A BD03B BD05A BD05B BD07A BD07B BE06C CB07 CB14 CB15 CB16 DA06 EC27 FA02 FB06 FB15 FB16 FB18 FB30 FB45 FB57 FC02 FC04 FC07 FC08 4H039 CA65 CC30
Claims (14)
- 【請求項1】 熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触
媒。 - 【請求項2】 熱伝導性材料が少なくとも1Wメートル-1K-1の熱伝導率を
有する請求項1の触媒。 - 【請求項3】 熱伝導性材料が窒化ホウ素、窒化ケイ素、リン改質窒化ホウ
素、窒化アルミニウム、それらの混合物及びそれらの配合物(compound
s)より成る群から選ばれる請求項2の触媒。 - 【請求項4】 触媒が合計触媒重量に基づいて0.1〜90重量%の酸化リ
ンバナジウムを含む請求項1の触媒。 - 【請求項5】 触媒が合計触媒重量に基づいて10〜50重量%の酸化リン
バナジウムを含む請求項1の触媒。 - 【請求項6】 粒子がVO(H2PO4)2を実質的に含まない請求項1の触
媒。 - 【請求項7】 a)液体媒体中にリン酸バナジウム(IV)化合物を含む懸
濁液を調製し; b)撹拌下に40℃〜120℃の温度において熱伝導性材料を懸濁液に加え、
熱伝導性材料と組み合わされたリン酸バナジウム(IV)を得; c)リン酸バナジウム(IV)/熱伝導性材料を乾燥し; d)場合により、しかし好ましくは、乾燥されたリン酸バナジウム(IV)/
熱伝導性材料を水で洗浄し; e)リン酸バナジウム(IV)/熱伝導性材料をその場内もしくはその場外で
、高められた温度において焼成し、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナ
ジウムを含む触媒を得る 段階を含む、熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウムを含む触媒の調
製法。 - 【請求項8】 液体媒体中にリン酸バナジウム(IV)化合物を含む懸濁液
の調製が、1〜10個の炭素原子、1〜3個のヒドロキシル基を有し且つオレフ
ィン性二重結合を含まない少なくとも1種の実質的に無水の非置換アルコールと
一緒に五酸化バナジウムを加熱して4〜4.6の原子価に還元された五酸化バナ
ジウムの供給材料を生成せしめ、次いで供給材料を、オルトリン酸及び1〜10
個の炭素原子、1〜3個のヒドロキシル基を有し且つオレフィン性二重結合を含
まない少なくとも1種の実質的に無水の非置換アルコールの溶液と接触させるこ
とを含む請求項7の方法。 - 【請求項9】 液体媒体中にリン酸バナジウム(IV)化合物を含む懸濁液
の調製が、水性溶媒中におけるV2O5及びH3PO4の塩酸温浸を含む請求項7の
方法。 - 【請求項10】 段階b)を80℃の温度で行う請求項7の方法。
- 【請求項11】 改良が熱伝導性材料と組み合わされた酸化リンバナジウム
を含有する触媒の使用を含む炭化水素の酸化のための改良された方法。 - 【請求項12】 酸化を400℃〜650℃の温度で行う請求項11の方法
。 - 【請求項13】 炭化水素がアルカン、オレフィン及び芳香族化合物より成
る群から選ばれる請求項11の方法。 - 【請求項14】 炭化水素がn−ブタンである請求項13の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US12941199P | 1999-04-15 | 1999-04-15 | |
US60/129,411 | 1999-04-15 | ||
PCT/US2000/009905 WO2000062925A1 (en) | 1999-04-15 | 2000-04-14 | Vanadium phosphorus oxide catalyst having a thermally conductive support |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002542016A true JP2002542016A (ja) | 2002-12-10 |
Family
ID=22439811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000612055A Pending JP2002542016A (ja) | 1999-04-15 | 2000-04-14 | 熱伝導性担体を有する酸化リンバナジウム触媒 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1171237A1 (ja) |
JP (1) | JP2002542016A (ja) |
KR (1) | KR20010108505A (ja) |
CN (1) | CN1347342A (ja) |
AU (2) | AU4345700A (ja) |
EA (1) | EA200101087A1 (ja) |
HK (1) | HK1046251A1 (ja) |
WO (2) | WO2000062926A1 (ja) |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020073147A (ko) | 1999-12-21 | 2002-09-19 | 몬산토 테크놀로지 엘엘씨 | 탄소-지지된, 귀금속-함유 촉매의 존재하에 보충적촉진제의 액상 산화 반응에서의 용도 |
KR100424674B1 (ko) * | 2001-05-19 | 2004-03-27 | 한국전자통신연구원 | Vopo₄·2h₂o의 초음파 화학적 제조방법 및 리튬2차 전지 양극물질로의 용도 |
US7390920B2 (en) | 2002-02-14 | 2008-06-24 | Monsanto Technology Llc | Oxidation catalyst and process |
EP1474231B1 (en) | 2002-02-14 | 2015-10-21 | Monsanto Technology LLC | Process for oxidation of n-(phosphonomethyl)iminodiacetic acid |
US7008560B2 (en) | 2003-02-10 | 2006-03-07 | Conocophillips Company | Silicon carbide-supported catalysts for partial oxidation of natural gas to synthesis gas |
US7294734B2 (en) | 2003-05-02 | 2007-11-13 | Velocys, Inc. | Process for converting a hydrocarbon to an oxygenate or a nitrile |
CN1867404B (zh) | 2003-08-14 | 2011-06-22 | 孟山都技术公司 | 含有过渡金属-碳化物和氮化物的催化剂、它们的制备方法和作为氧化和脱氢催化剂的用途 |
US8703639B2 (en) | 2004-09-15 | 2014-04-22 | Monsanto Technology Llc | Oxidation catalyst and its use for catalyzing liquid phase oxidation reactions |
TW200635663A (en) | 2005-02-17 | 2006-10-16 | Monsanto Technology Llc | Transition metal-containing catalysts and catalyst combinations including transition metal-containing catalysts and processes for their preparation and use as oxidation catalysts |
US8252953B2 (en) | 2008-05-01 | 2012-08-28 | Monsanto Technology Llc | Metal utilization in supported, metal-containing catalysts |
EP2135671B1 (en) | 2008-06-19 | 2015-03-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Catalyst and method for producing carboxylic acid and/or carboxylic anhydride in the presence of the catalyst |
CN101507927B (zh) * | 2009-02-10 | 2011-12-21 | 上海华谊丙烯酸有限公司 | 一种复合氧化物催化剂的制备方法及其在合成丙烯酸工艺中的应用 |
CN102161005A (zh) * | 2011-02-21 | 2011-08-24 | 化学工业第二设计院宁波工程有限公司 | 乙酸和甲醛合成丙烯酸用磷钒催化剂的制备方法 |
CN102151583B (zh) * | 2011-02-21 | 2013-02-20 | 中国化学赛鼎宁波工程有限公司 | 一种乙酸和甲醛合成丙烯酸用磷钒催化剂的制备方法 |
CN104557817B (zh) * | 2013-10-28 | 2017-05-24 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种正丁烷制备顺酐的方法 |
CN105381809B (zh) * | 2014-09-09 | 2018-07-17 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于烃类选择氧化的钒磷氧催化剂的制备方法 |
CN106565556A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-04-19 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种硝磺草酮的合成工艺 |
CN106565561A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-04-19 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种2‑硝基‑4‑甲磺酰基苯甲酰氯的合成工艺 |
CN106565558A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-04-19 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种2‑硝基‑4‑甲磺酰基苯甲酰氯的合成工艺 |
CN106748919A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-05-31 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种硝磺草酮的合成工艺 |
CN106748918A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-05-31 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种硝磺草酮的合成工艺 |
CN106565557A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-04-19 | 湖北广富林生物制剂有限公司 | 一种2‑硝基‑4‑甲磺酰基苯甲酰氯的合成工艺 |
CN109731594A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-05-10 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种磷酸氧钒催化剂的制备及应用 |
CN110624593A (zh) * | 2019-09-30 | 2019-12-31 | 陕西科技大学 | 一种VN@Co电催化剂的制备方法 |
CN111138684A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-12 | 山东胜伟盐碱地科技有限公司 | 一种从褐煤中提取腐殖酸的方法 |
CN113522329B (zh) * | 2020-04-15 | 2023-11-10 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种用于正丁烷氧化制顺酐催化剂及其制备方法和应用 |
CN116060060B (zh) * | 2021-10-31 | 2025-04-04 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种负载型钒磷氧催化剂 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2138694B (en) * | 1983-03-24 | 1986-12-10 | Nippon Catalytic Chem Ind | Heteropolyacid-type catalyst composition containing whiskers |
DE69121028T3 (de) * | 1990-03-13 | 2001-04-05 | Nippon Shokubai Co. Ltd., Osaka | Verfahren zur herstellung von methacrylsäure |
WO1996025230A1 (en) * | 1995-02-17 | 1996-08-22 | Pantochim S.A. | Process for preparing an oxidation catalyst and use thereof |
DE19519172A1 (de) * | 1995-05-24 | 1996-11-28 | Consortium Elektrochem Ind | Trägerkatalysator für Gasphasenoxidationsreaktoren |
JPH09100179A (ja) * | 1995-07-26 | 1997-04-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 窒化ケイ素質多孔体およびその製造方法 |
DE69702728T2 (de) * | 1996-04-01 | 2001-02-01 | Nippon Shokubai Co. Ltd., Osaka | Vanadium-Phosphoroxid, Verfahren zu dessen Herstellung, aus dem Oxid hergestellter Katalysator für die Dampfphasenoxidation und Verfahren für die Dampfphasenteiloxidation von Kohlenwasserstoffen |
DE19617040C1 (de) * | 1996-04-27 | 1997-10-30 | Degussa | Verfahren zur Herstellung katalytisch wirksamer Beschichtungen für die Synthese von Cyanwasserstoff |
FR2758279B1 (fr) * | 1997-01-13 | 1999-02-26 | Pechiney Recherche | Support de catalyseur a base de carbure de silicium a surface specifique elevee sous forme de granule ayant des caracteristiques mecaniques ameliorees |
-
2000
- 2000-04-14 AU AU43457/00A patent/AU4345700A/en not_active Abandoned
- 2000-04-14 KR KR1020017013095A patent/KR20010108505A/ko not_active Withdrawn
- 2000-04-14 CN CN00806259A patent/CN1347342A/zh active Pending
- 2000-04-14 HK HK02107814.7A patent/HK1046251A1/zh unknown
- 2000-04-14 EA EA200101087A patent/EA200101087A1/ru unknown
- 2000-04-14 WO PCT/US2000/009906 patent/WO2000062926A1/en active Application Filing
- 2000-04-14 AU AU43458/00A patent/AU4345800A/en not_active Abandoned
- 2000-04-14 JP JP2000612055A patent/JP2002542016A/ja active Pending
- 2000-04-14 WO PCT/US2000/009905 patent/WO2000062925A1/en not_active Application Discontinuation
- 2000-04-14 EP EP00923307A patent/EP1171237A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20010108505A (ko) | 2001-12-07 |
AU4345800A (en) | 2000-11-02 |
CN1347342A (zh) | 2002-05-01 |
EA200101087A1 (ru) | 2002-04-25 |
WO2000062925A1 (en) | 2000-10-26 |
HK1046251A1 (zh) | 2003-01-03 |
WO2000062926A1 (en) | 2000-10-26 |
AU4345700A (en) | 2000-11-02 |
EP1171237A1 (en) | 2002-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002542016A (ja) | 熱伝導性担体を有する酸化リンバナジウム触媒 | |
EP0799642A1 (en) | Process for the preparation of supported catalyst for synthesis of methacrolein and methacrylic acid | |
US4668652A (en) | Catalyst for oxidation reactions and process for its production | |
JPS6339288B2 (ja) | ||
EP0799795B1 (en) | Vanadium-phosphorus oxide, method for production thereof, catalyst for vapor phase oxidation formed of the oxide, and method for partial vapor phase oxidation of hydrocarbon | |
US6660681B1 (en) | Vanadium phosphorus oxide catalyst having a thermally conductive support | |
JP4174852B2 (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
JP3009646B2 (ja) | C−原子数4の炭化水素を気相酸化して無水マレイン酸にするためのシェル型触媒、その製法及びc−原子数4の炭化水素の気相酸化法 | |
KR100329051B1 (ko) | 인-바나듐옥사이드촉매전구체의제조방법,인-바나듐옥사이드촉매의제조방법,및상기촉매를사용한증기상산화반응에의한무수말레인산의제조방법 | |
EP0215553B1 (en) | Fumed silica modified catalyst and process for oxidation of n-butane to maleic anhydride | |
JP2895142B2 (ja) | 触媒先駆体および対応する触媒の製造法 | |
JPH09510915A (ja) | ニッケル、コバルトおよびモリブデンを含む被覆型触媒組成物および不飽和アルデヒドを製造するためのそれらの使用 | |
JP2003523813A (ja) | 燐/バナジウム触媒の調製方法 | |
US4525471A (en) | Attrition resistant microspheroidal fluid bed catalysts containing the mixed oxides of vanadium and phosphorus | |
JPH05177141A (ja) | メタクリル酸の製造法 | |
JPH0363429B2 (ja) | ||
JP7342735B2 (ja) | リン-バナジウム酸化物触媒前駆体の製造方法 | |
JP3555205B2 (ja) | リン−バナジウム酸化物触媒前駆体の製造方法 | |
JPS6041665B2 (ja) | メタクリロニトリルの製造方法 | |
JP3603352B2 (ja) | リン−バナジウム酸化物触媒の製造方法 | |
JPH10508247A (ja) | V/p/o触媒の▲か▼焼/活性化のための改良方法 | |
JPH08505310A (ja) | リン/バナジウム酸化触媒を調製する静的条件法 | |
JPH07206427A (ja) | 青酸の製造方法 | |
JPH078800A (ja) | バナジウム及びリンを含む酸化物流動触媒の製造法 | |
WO2018066158A1 (ja) | 金属酸化物触媒およびその製造方法 |