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JP2002532504A - 5−ht2c作動薬である2,3,4,4a−テトラヒドロ−1h−ピラジノ(1,2−a)キノキサリン−5(6h)−オン誘導体 - Google Patents

5−ht2c作動薬である2,3,4,4a−テトラヒドロ−1h−ピラジノ(1,2−a)キノキサリン−5(6h)−オン誘導体

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Publication number
JP2002532504A
JP2002532504A JP2000588181A JP2000588181A JP2002532504A JP 2002532504 A JP2002532504 A JP 2002532504A JP 2000588181 A JP2000588181 A JP 2000588181A JP 2000588181 A JP2000588181 A JP 2000588181A JP 2002532504 A JP2002532504 A JP 2002532504A
Authority
JP
Japan
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carbons
alkyl
hydrogen
carbon atoms
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000588181A
Other languages
English (en)
Inventor
アンマリー・ルイーズ・サブ
グレゴリー・スコット・ウェルメイカー
ジェイムズ・アルバート・ネルソン
Original Assignee
アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション filed Critical アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
Publication of JP2002532504A publication Critical patent/JP2002532504A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えば、強迫性障害、うつ病、不安、精神分裂病、偏頭痛、睡眠障害、摂食障害、肥満、II型糖尿病および癲癇などの中枢神経系に関係する障害の治療に有用な5-HT2C受容体作動薬である、式(I): 【化1】 [式中、Rは水素または炭素数1〜6のアルキル;R'は水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロイル;R、R、RおよびR は、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアルキルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、またはアロイル;XはCRまたはカルボニル基;RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル;ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない]またはその医薬上許容される塩で示される化合物およびそのエナンチオマーを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、強迫性障害、うつ病、不安、精神分裂病、偏頭痛、睡眠障害、摂食
障害、肥満、II型糖尿病および癲癇などの障害の治療に有用なセロトニン(5-ヒ
ドロキシトリプタミン)2C(5-HT2C)受容体作動薬である2,3,4,4a-テ
トラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オンの誘導体に関
する。
【0002】 (背景技術) 肥満は、過剰の体脂肪または脂肪組織により特徴付けられる医学的障害である
。肥満に関連する併病は、II型糖尿病、心血管疾患、高血圧、高脂血症、卒中、
骨関節症、睡眠時無呼吸、胆のう疾患、痛風、ある種のがん、ある種の不妊症、
および早期死亡である。肥満体である人々の割合が米国および外国の両方で上昇
の一因になっているので、肥満は21世紀の主要な健康リスクであると予想され
ている。セロトニン(5-HT;5-ヒドロキシトリプタミン)受容体は、ヒト中枢
神経系の多くの領域におけるニューロンで発現されるGタンパク結合受容体であ
る。[ウィルキンソン,エル・オー(Wilkinson, L.O.)およびドーリッシュ,シ
ー・ティー(Dourish, C.T.)、セロトニン・レセプター・サブタイプズ:ベーシ
ック・アンド・クリニカル・アスペクツ(Serotonin Receptor Subtypes: Basic
and Clinical Aspects)(ペルートカ,エス・ジェイ(Peroutka, S.J.)編),147-21
0(ワイリー-リス(Wiley-Liss),ニューヨーク,1991)。]5-HT2C受容体(以前
は5-HT1Cと呼ばれていた)は、ラットおよびヒトの両方の中枢神経系に見い
出されるセロトニン受容体の重要なサブタイプである。それは、皮質および皮質
下領域の両方において広く発現される。[ユリウス,ディー(Julius, D.)、マク
ダーモット,エイ・ビー(MacDermott, A.B.)、アクセル,アール(Axel, R.)、
ジェッセル,ティー・エム(Jessell, T.M.)、サイエンス(Science),241:558-564
(1988)。]いくつかの動物種およびヒトにおける研究は、非選択的な5-HT
受容体作動薬であるm-クロロフェニルピペラジン(MCPP)が食物摂取を減
少させることを示している。[コーエン,ピー・ジェイ(Cowen, P.J.)、クリフ
ォード,イー・エム(Clifford, E.M.)、ウィリアムズ,シー(Williams, C.)、ウ
ォルシュ,エイ・イー・エス(Walsh, A.E.S.)、フェアバーン,シー・ジー(Fair
burn, C.G.)、ネイチャー(Nature),376:557(1995)。]テコット(Tecott)らは、
5-HT2C受容体を欠く遺伝子操作マウスがより多く食べ、野生型マウスより
体重が重いことを示している。[テコット,エル・エイチ(Tecott, L.H.)、サン
,エル・エム(Sun, L.M.)、アカナ,エス・エフ(Akana, S.F.)、ストラック,エ
イ・エム(Strack, A.M.)、ローウェンシュタイン,ディー・エイチ(Lowenstein,
D.H.)、ダルマン,エム・エフ(Dallman, M.F.)、ジュラス,ディー(Jullus, D.
)、ネイチャー(Nature),374:542-546(1995)。]本発明の化合物は、5-HT2C 受容体サブタイプに選択的な作動薬であり、他のモノアミン受容体より選択的で
あり、食物摂取の減少を引き起こし、体重増加の減少をもたらす。5-HT2C
作動薬が治療しうる他の徴候は、強迫性障害、うつ病、恐慌性障害、精神分裂病
、睡眠障害、摂食障害および癲癇である。
【0003】 米国特許第4,032,639号;第4,089,958号;および第4,203,987号は、抗高血圧
薬としての2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン
-5(6)-オンおよびその誘導体を記載している。対照的に、本発明の化合物は、
中枢神経系の5-HT2C受容体に結合して活性化し、中枢神経系障害の治療に
有用である。
【0004】 インディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Indian J. Chem.),17B,244-
245(1979)は、用量60mg/kgの腹腔内投与では、食欲減退活性も刺激活性も
示さない3-置換-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1(H)-ピラジノ[1,2-
a]キノキサリンを開示している。麻酔した動物における弱い中枢神経系抑制活
性および有意な血圧降下活性、タキフィラキシーが観察された。
【0005】 (発明の開示) 本発明は、強迫性障害、うつ病、不安、恐慌性障害、精神分裂病、偏頭痛、睡
眠障害、摂食障害、肥満、II型糖尿病および癲癇などの中枢神経系に関係する障
害の治療に有用な5-HT2C受容体作動薬である、下記構造を有する式I:
【0006】
【化27】
【0007】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を提供する。
【0008】 本発明の化合物は不斉炭素原子を有する場合があり、本発明の化合物の一部は
1個またはそれ以上の不斉中心を有し、それゆえ、光学異性体、エナンチオマー
およびジアステレオマーを生じる場合がある。式Iには立体化学に関して示され
ていないが、本発明は、かかる光学異性体およびジアステレオマー;ならびに、
ラセミ体としての、また、分割されたエナンチオマー的に純粋なRおよびS立体
異性体;ならびに、RおよびS立体異性体の他の混合物;ならびに、それらの医
薬上許容される塩を包含する。
【0009】 「アルキル」なる用語は、直鎖および有枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基を包含す
る。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピルまたはブチルであり、最
も好ましくは、メチルである。「アロイル」なる用語は、アリールエーテルとし
て定義される。ここで、アリールは、炭素数6〜14の芳香族系として定義され
、単環であっても、縮合または結合した環の少なくとも一部が共役芳香族系を形
成するように互いに縮合または結合した複数の芳香環であってもよい。好ましい
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントリル基、
テトラヒドロナフチル基、フェナントリル基などが挙げられる。ハロゲンは、C
l、Br、FおよびIとして定義され、好ましくは塩素またはフッ素である。
【0010】 医薬上許容される塩は、有機酸および無機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデ
ル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンス
ルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
カンファースルホン酸、および同様に公知の許容される酸から形成することがで
きる。
【0011】 本発明の好ましい化合物は、R、R、RまたはRの少なくとも1つが
水素ではなく、R、R、RおよびRの水素ではない置換基がハロゲンま
たはトリフルオロメチルであるものである。
【0012】 式IAおよびIBで示されるエナンチオマー的に純粋な好ましい化合物は、以
下のように与えられる:
【0013】
【化28】
【0014】 [式中、R、R、R、RおよびRは上記と同意義]
【0015】 本発明の化合物は、下記スキームに従って、市販の原料から、あるいは文献記
載の方法を用いて製造することができる原料から製造することができる。これら
のスキームは、本発明の代表的な化合物の製造を示す。
【0016】
【化29】
【0017】 スキーム1において、記号Cbzはカルボベンジルオキシ基を表し、Yは塩素
、フッ素または臭素を表す。4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン
酸(I)の溶液を置換-o-ニトロハロベンゼン(II)と反応させて、4-カルボベン
ジルオキシ-1-(o-ニトロ-置換-フェニル)ピペラジン-2-カルボン酸(III)を得
る。反応は、ジメチルスルホキシドなどの不活性溶媒中、トリエチルアミンなど
の塩基の存在下、周囲温度より高い温度、例えば、50〜150℃で行う。
【0018】 中間体(III)を、ニトロ基をアミノ基に還元した後、好ましくは、酢酸などの
酸中における鉄などの金属を反応させた後、高温、例えば、50〜100℃で加
熱して、(IV)に環化することを包含する方法により環化させる。三臭化ホウ素、
接触還元、または水酸化カリウムなどの塩基を用いてCbz保護基を除去するこ
とにより、本発明の生成物(IVa)を得る。あるいは、(IV)を水素化ナトリウムな
どの塩基で処理した後、ヨウ化メチルなどのハロゲン化アルキルと反応させるこ
とにより、中間体(V)を得る。三臭化ホウ素または水酸化カリウムでCbz基を
除去することにより、R'が低級アルキルである本発明の化合物(VI)を得る。
【0019】 また、化合物(VI)を水素化ナトリウムなどの塩基およびヨウ化メチルなどのハ
ロゲン化アルキルを用いて再びアルキル化して、本発明の化合物(VIII)を得るこ
とができる。あるいは、化合物(VI)をTHF中におけるボランなどの還元剤で還
元して、本発明の化合物(VII)を得ることができる。また、化合物(VIII)をTH
F中におけるボランで還元して、本発明の化合物である(IX)を得ることができる
【0020】 また、化合物(V)のアミドは、0〜50℃で、テトラヒドロフラン中における
ボランなどの還元剤を用いて、アミン(VII)に還元することができる。化合物(VI
I)も本発明の化合物である。
【0021】 同様に、化合物(VI)のアミドは、本発明の化合物であるアミン(VIII)に還元す
ることができる。R'がアシルである化合物(VI)において、この基は、R'が水素
であるアミド(VI)に還元した後、すでに記載したように、除去する。
【0022】
【化30】
【0023】 スキーム2において、中間体(IV)のカルボン酸は、塩化メチレンなどの有機溶
媒中、ピリジンなどの塩基およびジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)など
のカップリング剤の存在下、0〜50℃の温度で、対応する酸(IV)をN,O-ジメ
チルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより、対応するN-メトキシ-
N-メチルアミド(IX)に変換する。中間体(IX)をグリニャール試薬またはメチル
リチウムなどの有機リチウム試薬で処理することにより、ケトン(X)を得る。中
間体(X)のニトロ基を酢酸中における鉄などの還元剤で還元することにより、対
応するアミン(XI)を得る。これをベンゼンなどの不活性な有機溶媒中、p-トル
エンスルホン酸などの酸の存在下、高温、例えば、50〜150℃で環化して、
本発明の化合物(XII)を得る。ヨウ化メチルなどのハロゲン化アルキルまたは塩
化アセチルなどのハロゲン化アシルで(XII)をアルキル化することにより、本発
明の化合物(XIII)を得る。中間体(X)を塩化メチルマグネシウムなどのグリニャ
ール試薬で処理して、第三アルコール(XIV)を得る。中間体(XIV)のニトロ基を酢
酸などの酸中における鉄などの金属で還元した後、50〜150℃の温度で加熱
することにより、本発明の化合物である(XV)を得る。化合物(XV)をヨウ化メチル
などのハロゲン化アルキルまたは塩化アセチルなどのハロゲン化アシルと反応さ
せて、本発明の化合物である(XVI)を得る。
【0024】 本発明のエナンチオマー的に純粋な化合物は、下記スキーム3に従って、市販
の原料から、あるいは文献に記載の方法を用いて製造することができる原料から
製造することができる。このスキームは、公知の2-(R)-ピペラジンカルボン酸
(下記文献)から出発する本発明の式IAで示される代表的な(R)-化合物の製造
を示す。公知の2-(S)-ピペラジンカルボン酸から出発することにより、本発明
の式IBで示される(S)-化合物を得る。
【0025】
【化31】
【0026】 スキーム3において、(R)-2-ピペラジンカルボン酸(下記文献に従って製造)
を、標準的な方法により、N-保護化アミノ酸(XVII)に変換した。ここで、記号
Cbzはカルボベンジルオキシ基を表す。(R)-4-カルボベンジルオキシピペラ
ジン-2-カルボン酸(XVII)の溶液を置換-o-ニトロフルオロベンゼンと反応させ
て、4-カルボベンジルオキシ-1-(o-ニトロ-置換-フェニル)-(R)-ピペラジン
-2-カルボン酸(XVIII)を得る。反応は、ジメチルホルムアミドなどの不活性な
有機溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、周囲温度より高い温度、例
えば、50〜70℃で行う。
【0027】 中間体(XVIII)を、ニトロ基をアミノ基に還元した後、好ましくは、酢酸など
の酸中における鉄などの金属を反応させた後、高温、例えば、50〜70℃で加
熱して、(XIX)に環化することを包含する方法により環化させる。酢酸中におけ
る30%HBr、三臭化ホウ素、または接触還元を用いてCbz保護基を除去す
ることにより、本発明のキラルな生成物(IA)を得る。
【0028】 式I、IAおよびIBで示される化合物の製造方法は、本発明の更なる態様を
形成する。
【0029】 本発明の化合物が5-HT2C作動薬として作用する能力は、いくつかの標準
的な薬理学的試験法により確立された。用いた方法および得られた結果を以下に
示す。
【0030】 試験法 5-HT2C受容体結合試験法 5-HT2C受容体に対する高い親和性を評価するために、ヒト5-ヒドロキシ
トリプタミン2C(h5-HT2C)受容体を発現するcDNAでトランスフェク
トされたCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞系を、ウシ胎児血清、グルタ
ミン、ならびにマーカー:グアニンホスホリボシル・トランスフェラーゼ(GT
P)およびヒポキサチン-チミジン(HT)を補足したDMEM(ダルベッコ(Dulbec
co)改変イーグル(Eagle)培地)中で維持した。これらの細胞を大きい培養皿中で
集密的になるまで、途中で培地の交換および分割を行いながら、増殖させた。集
密的になったら、細胞を擦り取ることにより採取した。採取した細胞を新鮮な生
理学的リン酸緩衝食塩水(PBS)溶液の半量に懸濁し、低速(900×g)で遠心
した。この操作をもう一回繰り返した。次いで、採集した細胞を10倍容量のト
リス・HCl(pH7.4)および0.5mM EDTA中、#7に設定したポリト
ロンで15秒間均質化した。この均質液を900×gで15分間遠心して、核粒
子および他の細胞破砕物を除去した。このペレットを捨て、上澄み液を40,0
00×gで30分間再び遠心した。得られたペレットを少量のトリス・HClに
再び懸濁し、組織タンパク含量を容量10〜25μLの分割量で求めた。ウシ血
清アルブミン(BSA)をローリー(Lowry)らの方法(ジャーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),193:265(1951))によるタンパク測定の
標準として用いた。懸濁した細胞膜の容量を、0.1%アスコルビン酸、10m
Mパルギリンおよび4mM CaClを含有する50mMトリス・HCl緩衝
液で調節して、懸濁液1mLあたり1〜2mgの組織タンパク濃度を得た。調製
膜懸濁液(何回も濃縮した)を容量1mLずつに等分し、次の結合実験に用いるま
で、−70℃で保存した。
【0031】 結合測定は、全量200μLの96ウェル・マイクロタイタープレート方式で
行った。各ウェルに、50mMトリス・HCl緩衝液(pH7.4)中に作製され
、4mM CaCl;[125I]DOI(S.A.、2200Ci/ミリモル、N
ENライフサイエンス(Life Science))20μLを含有するインキュベーション
緩衝液60μLを加えた。
【0032】 ヒトセロトニン5-HT2C受容体における[125I]DOIの解離定数KD
は、[125I]DOIの濃度を上昇させた場合の飽和結合により0.4nMであ
った。反応は、受容体タンパク50μgを含有する組織懸濁液100.0μLを
最後に加えることにより開始した。非特異的な結合は、容量20.0μLで加え
た1μM非標識DOIの存在下で測定する。試験化合物は20.0mLで加えた
。混合物を室温で60分間インキュベーションした。インキュベーションを急速
濾過により停止した。結合リガンド-受容体複合体は、パッカード(Packard)フ
ィルターメイト(Filtermate)196ハーベスター(Harvester)を用いて、96ウ
ェル・ユニフィルター上で濾別した。フィルターディスク上に捕捉された結合複
合体を60℃に加熱した真空オーブンで乾燥させ、6台の光電子倍増管検出器を
装備したパッカード・トップカウント(Packard TopCount)中にマイクロシント
(Microscint)-20シンチラント40μLを用いた液体シンチレーションにより
、放射能を測定した。
【0033】 特異的な結合は、1μM非標識DOIの存在下で結合した量より少なく結合し
た全放射能として定義される。様々な濃度の試験薬物の存在下での結合は、薬物
の非存在下での特異的な結合に対する百分率(%)として表す。次いで、これらの
結果をlog(%結合)-対-log(試験薬物の濃度)としてプロットする。データ
点の非線形回帰分析により、95%信頼限界でのIC50値および試験化合物の
Ki値の両方を得る。あるいは、データ点の線形回帰下降曲線を描く。IC50 値は、この曲線から読み取ることができ、Ki値は下記式を解くことにより求め
ることができる: Ki=IC50/(1+L/KD) ここで、Lは用いた放射活性リガンドの濃度、KDは受容体に対するリガンドの
解離定数であり、両方ともnMで表す。
【0034】 様々な参考化合物のKi値を以下に示す。 Ki値および95%信頼区間 リタンセリン(Ritanserin) 2.0(1.3〜3.1)nM ケタンセリン(Ketanserin) 94.8(70.7〜127.0)nM ミアンセリン(Mianserin) 2.7(1.9〜3.8)nM クロザピン(Clozapine) 23.2(16.0〜34.0)nM メチオテピン(Methiothepin) 4.6(4.0〜6.0)nM メチセルギド(Methysergide) 6.3(4.6〜8.6)nM ラキソピン(Loxapine) 33.0(24.0〜47.0)nM mCPP 6.5(4.8〜9.0)nM DOI 6.2(4.9〜8.0)nM
【0035】 5-HT2C作動薬による[H]イノシトールモノホスフェート産生の刺激 ヒト5-HT2C受容体を発現するcDNAでトランスフェクトされたCHO
細胞を、10%ウシ胎児血清および非必須アミノ酸を補足したダルベッコ(Dulbe
cco)改変イーグル(Eagle)培地(DMEM)中で培養した。集密的になったら、細
胞をPBS/EDTAを用いて採取し、24ウェル・プレートに2.5×10
胞/ウェルの初期密度で播種した。1μCi/mLミオ-[H]イノシトールを含
有する維持培地1mLを各ウェルに加えた。48時間標識した後、細胞を、25
mM HEPESおよび10mM LiClを含有するDMEM0.5mLで1回
洗浄した後、上記培地と30分間プレインキュベーションした(試験するなら、
この期間に拮抗薬を含有させた)。プレインキュベーションの最後に、培地を除
去し、次いで、細胞を試験化合物と(必要なら、拮抗薬の存在下で)30分間イン
キュベーションした。インキュベーション溶液を除去し、氷冷5%PCA 0.5
mLを加えることにより、反応を終結させた後、氷上で15〜30分間インキュ
ベーションした。0.5M Tes/1.5M KCO 200μLを各ウェルに
加えてpH7に中和し、プレートを氷上にさらに15〜30分間放置して全ての
塩を沈殿させた。液相および固相を遠心により分離した。
【0036】 上側の水相の一部(350μL)をダウエックス(Dowex)AG-1X8(ギ酸塩型
、100〜200メッシュ)カラムにかけた。次いで、これらのカラムを水10
mLおよび25mMギ酸アンモニウム溶液10mLで段階的に洗浄して、遊離の
ミオ-[H]イノシトールおよび脱アシル化されたホスホイノシトールをそれぞ
れ除去した。最後に、0.2Mギ酸アンモニウム溶液10mLをカラムにかけて
、[H]イノシトールモノホスフェート([H]IP)をシンチレーションバイ
アルに直接溶出させた。この溶出液のうち1mLを用いて、シンチレーション計
数法により放射能を測定した。
【0037】 [H]イノシトールモノホスフェート([H]IP)の作動薬刺激レベルは、
最大限有効な濃度の5-HT(10μM)を用いた場合に観察された応答に対する
百分率(%)として表す。3変数ロジスティック関数を用いて、EC50/IC
の見積りを行う。拮抗薬は10μM 5-HTの存在下で試験する。
【0038】 様々な参考化合物のデータを以下に示す。 5-HT 15.1nM EC50 mCPP 46.8nM EC50 60% EMAX(5-HTに相対的) SB200646 286nM IC50(作動薬として10μM 5-HT
)
【0039】 ラットの食餌行動に対する化合物の効果 体重150〜180gの雄スプラーグ-ドーリー(Sprague-Dawley)ラット8匹
を個々のカゴに分離し、粉末状の餌に2週間順応させた。この期間および試験法
全体を通じて、餌入れおよび動物の重さを毎日測定した。順応期間後、動物を2
4時間断食させ、次いで、賦形剤または試験化合物(4回投与量のうちの1回分)
のいずれかを投与した。化合物を投与してから2時間後および24時間後に食物
摂取を評価した。評価すべき化合物は、全ての動物が全投与量の試験化合物を受
けるまで、1週間につき1〜2回投与した。投与量の順番は、改変ラテン方格計
画法を用いて選択した。暗周期の開始時に満腹ラットで、更なる検討を行っても
よい。化合物を腹腔内注射、皮下注射または経口投与した。検討の最後に、食物
摂取に対する試験化合物の効果を、反復測定による分散分析を用いて評価した。
集めたデータは、2時間の食物摂取量(g)であった。データを一元配置分散分析
に付した後、t検定を行って、グループ間の差異を評価した。適当な場合には、
ED50値を計算した。ED50値は、試験期間中の食物摂取を50%減少させ
る投与量である。
【0040】 結果
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】 この標準的な薬理学的試験法で得られた結果は、本発明の化合物が、強迫性障
害、うつ病、不安、恐慌性障害、精神分裂病、偏頭痛、睡眠時無呼吸などの睡眠
障害、過食症などの摂食障害、肥満、II型糖尿病および癲癇などの中枢神経系に
関係する障害の治療に有用な5-HT2C受容体作動薬であることを示している
。これらの化合物は、哺乳動物、好ましくはヒトの疾患の治療用である。
【0043】 本発明の化合物は、そのままで、あるいは投与用の医薬用担体を用いて、製剤
することができる。その割合は、化合物の溶解度および化学的性質、選択された
投与の経路、ならびに標準的な薬理学的プラクティスにより決定される。医薬用
担体は、固形または液状のいずれであってもよい。
【0044】 固形担体としては、香味剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤
、圧縮助剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ以上の
物質を挙げることができる。それはカプセル化材料とすることもできる。散剤の
場合、担体は、細かく粉砕された固形物であり、やはり細かく粉砕された有効成
分と混合されている。錠剤の場合、有効成分は、必要な圧縮特性を有する担体と
適当な割合で混合され、所望の形状および寸法に圧縮成形される。散剤および錠
剤は、好ましくは99%までの有効成分を含有する。適当な固形担体としては、
例えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、
デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリジン、低融点ワックスおよび
イオン交換樹脂が挙げられる。
【0045】 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤および加圧組成
物を製造するのに用いられる。有効成分は、医薬上許容される液状担体、例えば
、水、有機溶剤、両方の混合物、または医薬上許容される油脂などに溶解または
懸濁することができる。液状担体は、他の適当な医薬用添加物、例えば、可溶化
剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、甘味剤、香味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘
度調節剤、安定剤または浸透圧調節剤などを含有することができる。経口および
非経口投与用の液状担体の適当な例としては、水(上記のような添加物(例えば、
セルロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液)を
部分的に含有する)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール(例えば
、グリコール)を含む)およびそれらの誘導体、レシチン、ならびに油(例えば、
分別ヤシ油および落花生油)が挙げられる。非経口投与の場合、担体は、オレイ
ン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルなどの油状エステルとすることもで
きる。滅菌液状担体は、非経口投与用の無菌液状組成物に有用である。加圧組成
物用の液状担体は、ハロゲン化炭化水素または他の医薬上許容される噴射剤とす
ることができる。
【0046】 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内ま
たは皮下への注射により利用することができる。無菌液剤は、静脈内に投与する
こともできる。本発明の化合物は、液状または固形のいずれかの組成物形態で経
口的に投与することもできる。
【0047】 本発明の化合物は、従来の坐剤の形態で直腸内または膣内に投与してもよい。
鼻腔内または気管支内への吸入法または吹込法により投与する場合、本発明の化
合物は、水溶液または半水溶液に製剤すればよい。これらは、次いで、エアロゾ
ルの形態で利用することができる。本発明の化合物は、活性化合物および担体を
含有する経皮パッチ剤の使用により、経皮的に投与してもよい。ただし、この担
体は、活性化合物に不活性であり、皮膚に非毒性であり、また、皮膚を介した血
流中への全身吸収用薬剤の送達を可能にするものとする。かかる担体は、クリー
ム剤および軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤、ならびに閉鎖用具など、かなり多くの
形態を取りうる。クリーム剤および軟膏剤は、粘稠な液体や、水中油型または油
中水型のいずれの半固体乳濁液であってもよい。有効成分を含有するワセリンま
たは親水ワセリンに分散した吸収性粉末からなるペースト剤も適当である。様々
な閉鎖用具、例えば、必要に応じて担体と共に有効成分を含有する貯蔵部を覆う
半透膜や、有効成分を含有するマトリクスなどを用いて、有効成分を血流中に放
出させてもよい。他の閉鎖用具は文献に公知である。
【0048】 用量に関する要件は、採用する特定の組成物、投与の経路、現れる症状の重篤
度、および治療する特定の患者によって変化する。標準的な薬理学的試験法で得
られた結果に基いて、活性化合物の計画的な一日量は、0.02μg/kg〜75
0μg/kgである。治療は、一般的には、上記化合物の至適な投与量より少な
い低用量から開始される。その後、かかる状況下で至適な効果が得られるまで、
用量を増大させる。経口的、非経口的、経鼻または気管支内投与用の正確な用量
は、治療する個々の患者に係る経験に基いて、投与する医師により決定される。
好ましくは、上記医薬組成物は単位剤形であり、例えば、錠剤またはカプセル剤
として提供される。かかる剤形では、上記組成物は、適当量の有効成分を含有す
る単位用量に細分される。単位剤形は、包装された組成物、例えば、分包散剤、
バイアル、アンプル、充填済シリンジまたは含液薬袋とすることができる。単位
剤形は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自体とすることもできるし、あるい
は、かかる組成物を適当数の包装形態とすることもできる。
【0049】 本発明の代表的な化合物の製造を以下に示す。
【0050】 実施例1 8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノ
キサリン-5(6H)-オン
【0051】 A.4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸・銅キレート化物 HO 40mL中におけるピペラジン-2-カルボン酸10gの溶液に、2.5
N NaOH 39mLを加える。次いで、HO 80mL中におけるCuSO
・5HO 6.5gの溶液を導入し、得られた深青色の溶液を0℃に冷却する
。この冷却溶液に、固体NaHCO 5gを一度に加えた後、ジオキサン40
mL中におけるベンジルクロロホルメート7.7mLの溶液を10分間かけて滴
下する。pHをモニターし、必要に応じて、NaHCOを加えて、塩基性溶液
を維持する。次いで、氷浴を取り除き、反応混合物を周囲温度で一晩攪拌する。
青色の沈殿物を濾過し、固形物を冷HO(20mL)、EtOH(20mL)およ
びEtOAc(20mL)で洗浄して、明るい青色の固形物10.4gを得る。
【0052】 B.4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロロ-2-ニトロフェニル)ピペ
ラジン-2-カルボン酸 HO 800mL中における4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボ
ン酸・銅キレート化物10.4gおよびエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
7.9gの混合物を80℃に3時間加熱する。室温に冷却した後、混合物を濃縮
乾固する。ジメチルスルホキシド100mL中におけるこの固形物、1,2-ジク
ロロ-4-フルオロ-5-ニトロベンゼン7.3gおよびトリエチルアミン20mL
の混合物を60℃に12時間加熱する。周囲温度に冷却した後、得られた混合物
をHClで処理してpH3とする。次いで、混合物をHOで希釈し、酢酸エチ
ルで抽出する。合わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物1
6gを得る。
【0053】 C.3-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-
1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン 酢酸200mL中における4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロロ-2-
ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸16gの急速攪拌溶液を60℃に加
熱した後、鉄粉16gを少しずつ加える。反応混合物を60℃で3時間攪拌した
後、室温に冷却する。混合物を1N HClで希釈し、得られた沈殿物を採集す
る。固形物を水でおよびエーテルで洗浄して、生成物11gを得る。粗生成物の H NMRは、矛盾しない。少量(1g)の生成物をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(25%酢酸エチル-ヘキサン〜100%酢酸エチルで勾配溶出)で精
製して、分析的に純粋な試料を得る。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ10.8(s,1H);7.39-7.
31(m,5H);7.04(s,1H);6.96(s,1H);5.12(s,2H);4.
38(d,1H,J=13.0Hz);4.06(d,1H,J=13.1Hz);3.71
(d,1H,J=11.5Hz);3.63(dd,1H,J=11.2,3.7Hz);2.
99(br s,2H);2.68(dt,1H,J=12.1,3.6Hz)。 IR(KBr)3400,3250,2800,1690,1500,1370,12
40,1130,860,770,730cm−1。 MS(ESI,m/e(%))406(100,[M+H]),408(65,[M+H]
)。 元素分析の結果(C1917Clとして): 計算値:C,56.17;H,4.22;N,10.34; 実測値:C,55.95;H,3.88;N,10.29。
【0054】 D.8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
キノキサリン-5(6H)-オン HO 50mL中におけるKOH 20gの溶液を、メタノール50mL中に
おける3-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-
1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン4.2gの溶液に加える。
得られた反応混合物を3時間加熱還流した後、周囲温度に冷却する。溶液を濃縮
し、粗製の固形物を水と酢酸エチルとに分配する。相を分離し、水相を酢酸エチ
ルで抽出する。合わせた有機相を濃縮する。粗製の固形物を最少量の熱エタノー
ルに溶解した後、エタノール中におけるHClの溶液を加えてpH3とする。固
形物を採集し、80℃の真空オーブンで乾燥させて、生成物2.4gをその塩酸
塩として得る。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ11.0(s,1H);9.51(b
r s,2H);7.12(s,1H);7.02(s,1H);4.02(dd,1H,J=
11.5,3.4Hz);3.88(d,1H,J=11.0Hz);3.61(m,1H);
3.41(d,1H,J=9.8Hz);3.15-2.98(m,3H)。 IR(KBr)3420,3200,3020,2970,2800,1695,15
00,1460,1430,1395,1375,1290,1140cm−1。 MS(APCI,m/e(%))272(100,[M+H]),274(65,[M+H
])。 元素分析の結果(C1112ClOとして): 計算値:C,42.81;H,3.92;N,13.62; 実測値:C,42.66;H,3.75;N,13.33。
【0055】 実施例2 (R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
キノキサリン-5(6H)-オン
【0056】 方法A(分離法) 実施例1の化合物のエナンチオマーを、キラセル(Chiralcel)ADカラムを用
い、100%エタノールを流量0.5mL/分で流すHPLCで分離して、実施例
2および3の化合物を得た。第一のエナンチオマー(実施例2)は10.4分で溶
出し([α]25 +27.8)、第二のエナチオマー(実施例3)は13.7分で溶出
する([α]25 −25.5)。
【0057】 方法B(キラル合成) A.(R)-4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸 水30mL中における(R)-ピペラジン-2-カルボン酸5.0gの溶液に、H O 60mL中に溶解したCuSO・5HO 5.0gを加える。溶液を0
〜5℃に冷却し、NaHCO 10.0gを加えた後、アセトン40mL中にお
けるベンジルクロロホルメート5.3gを90分間かけて加える。混合物を周囲
温度に加温し、24時間攪拌する。青色の沈殿物を濾過し、固形物を冷水で洗浄
する。固形物をメタノール:水の1:1混合物100mL中でスラリーにし、2
.5N HClを加えることにより、pHを<4に調節する。溶液を、ピリジン:
メタノール:水の1:16:16混合物で予め洗浄したAG50W-8X樹脂4
00gのカラムにかける。生成物を同じ溶媒混合物で溶出し、合わせた生成物の
画分を減圧下(<50℃)で濃縮して、半固体状の残渣を得る。この物質をエタノ
ール50mLでスラリーにして、結晶性の固形物を得る。固形物を採集し、乾燥
させて、白色の固形物6.0g(59.5%)を得る。融点246〜248℃(分解)
H NMR(400Hz,d-DMSO)δ7.37-7.30(m,5H);5.0
8(s,2H);4.19(d,1H,J=12.1Hz);3.89(d,1H,J=13.
8);3.27(dd,1H,J=11.0,4.0Hz);3.08(m,3H);2.82
(dt,1H,J=12.2,3.6Hz)。 IR(KBr)3050,1700,1620,1430,1400,1235,11
50cm−1。 MS(ESI(+),m/e(%))265(100,[M+H])。 元素分析の結果(C1316として): 計算値:C,59.08;H,6.10;N,10.60; 実測値:C,59.04;H,6.09;N,10.40。 キラル純度=99.99%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)WH,4.6x2
5mm)。 [α]=−38.77°(c=1,HO)。
【0058】 B.(R)-4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロロ-2-ニトロフェニル)
ピペラジン-2-カルボン酸 (R)-4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸5.0g、1,2-ジ
クロロ-3-フルオロ-5-ニトロベンゼン4.2g、水85mLおよびジメチルホ
ルムアミド170mLを含有するスラリーに、トリエチルアミン5.3mLを徐
々に加える。溶液を50℃に5時間加熱した後、周囲温度で一晩加熱する。暗い
オレンジ色の溶液を減圧下(1〜2mm、<50℃)で濃縮して、オレンジ色の油
状残渣とする。この油状物を酢酸エチル400mLに溶解し、1N HCl 10
0mLで(2回)、水150mLで(2回)、食塩水100mLで洗浄する。有機層
をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物8.1g(94.2%)を
オレンジ色の固形泡状物として得る。 MS(ESI(+),m/e(%))454(40,[M+H]),456(35,[M+H
]),471(100,[M+NH])および473(100,[M+NH])。 キラル純度=99.99%(HPLC:ウェルク(Whelk)-O,4.6x250mm
)。
【0059】 C.(R)-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒド
ロ-1H-ピラジノ[1,2a]キノキサリン-5(6H)-オン 酢酸200mL中における(R)-4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロ
ロ-2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸8.0gの溶液に、鉄粉6.0
gを加える。よく攪拌しながら、混合物を60℃で2時間加熱した後、減圧下(
1〜2mm、<40℃)で濃縮して、灰黒色の残渣とする。この物質を酢酸エチ
ル400mLでスラリーにし、濾過した。この工程を繰り返した。合わせた酢酸
エチル濾液を1N HCl 150mL、水200mLで(2回)、食塩水200m
Lで洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過および溶媒の濃縮により、半固体状
の物質を得た。これを酢酸エチル-ヘキサンから結晶化させて、表題化合物5.4
4g(76.1%)を白色の固形物として得る。融点136〜138℃。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ10.81(s,1H);7.38-7.
31(m,5H);7.04(s,1H);6.95(s,1H);5.11(s,2H);4.
37(d,1H,J=12.5Hz);4.05(d,1H,J=13.4Hz);3.70
(d,1H,J=11.2Hz);3.63(dd,1H,J=3.6,10.8Hz);3.
00(bs,2H);2.66(dt,1H,J=3.6,12.2Hz)。 IR(KBr)3240,1710,1675,1500,1300,1245,11
30cm−1。 MS(APCI,m/e(%))406(100,[M+H])および408(90,[M
+H])。 元素分析の結果(C1917Clとして): 計算値:C,56.17;H,4.27;N,10.34; 実測値:C,55.97;H,4.33;N,9.90。 キラル純度=99.99%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)AD,4.6x2
50mm)。 [α]=+23.89°(c=1,CHCl)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― イー・フェルダー(E. Felder)、エス・マッフェイ(S. Maffei)、エス・ピエ
トラ(S. Pietra)、ディー・ピトレ(D. Pitre)、ヘルベチカ・キミカ・アクタ(He
lv. Chim. Acta.),1960,888-896。
【0060】 D.(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
a]キノキサリン-5(6H)-オン 酢酸100mL中における(R)-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3
,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ-[1,2a]キノキサリン-5(6H)-オン
5.0gの溶液に、酢酸中における30%HBr 15mLを滴下する。溶液を周
囲温度で5時間攪拌し、減圧下(1mm、<40℃)で濃縮して、固形の残渣を得
る。残渣を酢酸エチル300mLに溶解し、1N NaOH 100mL、水20
0mLで(2回)、食塩水300mLで洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過お
よび溶媒の濃縮により、粗製の遊離塩基3.59g(99%)を得る。カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル265g、9:1の酢酸エチル:メタノール中の2
M NH)により、生成物1.8g(54.9%)を黄色がかった固形物として得る
。融点203℃(分解)。固形物(1.6g)をメタノール50mLに溶解し、エー
テル中における1M HClの過剰量で処理して、塩酸塩1.6g(88.2%)を
オフホワイト色の固形物として得た。融点>290℃。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ11.00(s,1H);9.58(s,
2H);7.12(s,1H);7.02(s,1H);4.03(dd,1H,J=11.6
,3.6Hz);3.87(d,1H,J=10.7Hz);3.61(dd,1H,J=1
2.9,2.0Hz);3.41(d,1H,J=9.5Hz);3.42-2.99(m,3
H)。 IR(KBr)2950,2700,1700,1590,1500cm−1。 MS(APCI,m/e(%))272(100,[M+H])および274(65,[M
+H])。 元素分析の結果(C1111ClO・HClとして): 計算値:C,42.81;H,3.92;N,13.62; 実測値:C,42.45;H,3.78;N,13.43。 キラル純度=99.99%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)AD,4.6x2
50mm)。 [α]=+27.72°(c=1,DMSO)。
【0061】 実施例3 (S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
キノキサリン-5(6H)-オン 方法A(分離法) 実施例1の化合物のエナンチオマーを、キラセル(Chiralcel)ADカラムを用
い、100%エタノールを流量0.5mL/分で流すHPLCで分離して、実施例
2および3の化合物を得た。第一のエナンチオマー(実施例2)は10.4分で溶
出し([α]25 +27.8)、第二のエナチオマー(実施例3)は13.7分で溶出
する([α]25 −25.5)。
【0062】 方法B(キラル合成) A.(S)-4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸 水70mL中における(S)-ピペラジン-2-カルボン酸4.0gの溶液に、C
uCl 4.2gを加える。2.5N NaOHを加えることにより、青色溶液の
pHを10に調節し、アセトン70mLを加える。溶液を0〜5℃に冷却し、ア
セトン40mL中におけるベンジルクロロホルメート5.3gを90分間かけて
加える。pHをモニターし、1N NaOHを加えることにより維持する。混合
物を周囲温度に加温し、一晩攪拌する。青色の沈殿物を濾過し、固形物を冷水で
洗浄する。固形物をメタノール:水の1:1混合物100mLでスラリーにし、
2.5N HClを加えることにより、pHを<4に調節する。溶液を、ピリジン
:メタノール:水の1:16:16混合物で予め洗浄したAG50W-8X樹脂
400gのカラムにかける。生成物を同じ溶媒混合物で溶出し、合わせた生成物
の画分を減圧下(<50℃)で濃縮して、半固体状の残渣を得る。この物質をメタ
ノール50mLでスラリーにして、結晶性の固形物を得る。固形物を採集し、乾
燥させて、白色の固形物4.0g(50%)を得る。融点247℃(分解)。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ7.37-7.30(m,5H);5.0
8(s,1H);4.19(d,1H,J=12.1Hz);3.89(d,1H,J=13.
8);3.27(dd,1H,J=11.0,4.0Hz);3.08(m,3H);2.82
(dt,1H,J=12.2,3.6Hz)。 IR(KBr)3200,1700,1620,1430,1400,1235,11
50cm−1。 MS(APCI,m/e(%))263(100,[M−H])。 元素分析の結果(C1316として): 計算値:C,59.08;H,6.10;N,10.60; 実測値:C,58.90;H,6.20;N,10.58。 キラル純度=99.88%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)WH,4.6x2
5mm)。
【0063】 B.(S)-4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロロ-2-ニトロフェニル)
ピペラジン-2-カルボン酸 (S)-4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸1.5g、1,2-ジ
クロロ-3-フルオロ-5-ニトロベンゼン1.25g、水25mLおよびジメチル
ホルムアミド50mLを含有するスラリーに、トリエチルアミン1.6mLを徐
々に加える。溶液を50℃に5時間加熱した後、周囲温度で一晩加熱する。暗い
オレンジ色の溶液を減圧下(1〜2mm、<50℃)で濃縮して、オレンジ色の油
状残渣とする。この油状物を酢酸エチル100mLに溶解し、1N HCl 20
mLで(2回)、水100mLで(2回)、食塩水100mLで洗浄する。有機層を
MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、オレンジ色の固形泡状物2.5g(9
9%)を得る。 MS(APCI,m/e(%))452(100,[M−H])および454(75,[M
−H])。 元素分析の結果(C1917Cl・0.5HOとして): 計算値:C,49.26;H,3.92;N,9.07; 実測値:C,48.90;H,3.80;N,8.74。 キラル純度=99.99%(HPLC:ウェルク(Whelk)-O,4.6x250mm
)。 [α]=−64.2°(c=1,MeOH)。
【0064】 C.(S)-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒド
ロ-1H-ピラジノ[1,2a]キノキサリン-5(6H)-オン 酢酸40mL中における(S)-4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジクロロ-
2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸1.5gの溶液に、鉄粉1.2gを
加える。よく攪拌しながら、混合物を60℃で2時間加熱した後、減圧下(1〜
2mm、<40℃)で濃縮して、灰黒色の残渣とする。この物質を酢酸エチル1
00mLで(2回)スラリーにした。合わせた酢酸エチル濾液を1N HCl 10
0mL、水200mLで(2回)、食塩水100mLで洗浄し、MgSOで乾燥
させる。濾過および溶媒の濃縮により、半固体状の物質を得た。これをヘキサン
から結晶化させて、表題化合物1.08g(80.6%)を白色の固形物として得る
。融点174〜176℃。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ10.93(s,1H);7.41-7.
31(m,5H);7.04(s,1H);6.95(s,1H);5.11(s,1H);4.
37(d,1H,J=12.5Hz);4.05(d,1H,J=13.4Hz);3.70
(d,1H,J=11.2Hz);3.63(dd,1H,J=3.6,10.8Hz);3.
00(bs,2H);2.66(dt,1H,J=3.6,12.2Hz)。 IR(KBr)3240,1710,1675,1500,1300,1245,11
30cm−1。 MS(APCI,m/e(%))406(70,[M+H])および408(45,[M+
H])。 元素分析の結果(C1917Clとして): 計算値:C,56.17;H,4.27;N,10.34; 実測値:C,56.26;H,4.18;N,10.37。 キラル純度=99.9%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)AD,4.6x25
0mm)。
【0065】 D.(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
a]キノキサリン-5(6H)-オン 酢酸8mL中における(S)-カルボベンジルオキシ-8,9-ジクロロ-2,3,4,
4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ-[1,2a]キノキサリン-5(6H)-オン0.1
55gの溶液に、酢酸中における30%HBr 1.5mLを滴下する。溶液を周
囲温度で2.5時間攪拌し、減圧下(1mm、<40℃)で濃縮して、黄褐色の固
形物0.18gを得る。固形物を酢酸エチル50mLに溶解し、1N NaOH
10mL、水20mLで(2回)、食塩水30mLで洗浄し、MgSOで乾燥さ
せる。濾過および溶媒の濃縮により、表題化合物0.056g(53.8%)を白色
の固形物として得る。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ10.63(s,1H);6.96(s,
1H);6.92(s,1H);3.49(bd,1H,J=10.0Hz);3.41(d
d,1H,J=10.5,3.5Hz);3.29(m,1H);2.94(bd,1H,J=
9.9Hz);2.67-2.53(m,4H)。 MS(APCI,m/e(%))272(100,[M+H])および274(55,[M
+H])。 キラル純度=99.9%(HPLC:キラルセル(Chiralcel)AD,4.6x25
0mm)。 [α]=−25.5°(c=1,DMSO)。
【0066】 実施例4 8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
]キノキサリン・二塩酸塩 THF中における1M BH・THFの溶液5mLを、THF20mL中に
おける8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
キノキサリン-5(6H)-オン0.43gの冷却(0℃)溶液に加えた。得られた溶
液を一晩かけて徐々に室温に加温した。反応物をメタノールでクエンチして、濃
縮した。粗製の物質をメタノールに溶解し、再び濃縮した。生成物をシリカゲル
によるフラッシュカラムクロマトグラフィー(40%酢酸エチル-ヘキサンで溶出
)で精製して、0.30g(73%)を得た。物質をエタノールに溶解し、溶液が酸
性になるまで、EtOH中のHClを加えた。次いで、沈殿が生じるまで、ジエ
チルエーテルを加えた。固形物を採集し、真空下で乾燥させて、生成物68mg
を二塩酸塩として得た。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ9.44-9.35(m,2H);6.
86(s,1H);6.59(s,1H);3.78(d,1H,J=11.8Hz);3.3
7-3.24(m,4H);3.07-2.89(m,3H);2.69(m,1H)。 IR(KBr)3380,3190,2970,2810,2750,2400,16
00,1500,1450,1380,1270,1140,1110cm−1。 MS(APCI,m/e(%))258(100,[M+H]),260(65,[M+H
])。
【0067】 実施例5 (R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ[1,
2-a]キノキサリン・二塩酸塩 実施例4に記載したのと同様の手順により、(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,
4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン1.8
gを還元して、生成物0.77gを得た。 エナンチオマーを、キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用い、100%メ
タノールを流量0.8mL/分で流すHPLCで分離した。第一のエナンチオマー
は7.2分で溶出し、第二のエナンチオマーは8.9分で溶出した。 HPLC分析はエナンチオマー過剰率>99%を示した(保持時間7.2分)。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ9.44-9.35(m,2H);6.
86(s,1H);6.59(s,1H);3.78(d,1H,J=11.8Hz);3.3
7-3.24(m,4H);3.07-2.89(m,3H);2.69(m,1H)。 IR(KBr)3380,3190,2970,2810,2750,2400,16
00,1500,1450,1380,1270,1140,1110cm−1。 MS(APCI,m/e(%))258(100,[M+H]),260(65,[M+H
])。
【0068】 実施例6 (S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ[1,
2-a]キノキサリン・二塩酸塩 実施例4に記載したのと同様の手順により、(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,
4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン0.8
0gを還元して、生成物0.31gを得た。 エナンチオマーを、キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用い、100%メ
タノールを流量0.8mL/分で流すHPLCで分離した。第一のエナンチオマー(
実施例5)は7.2分で溶出し、第二のエナンチオマー(実施例6)は8.9分で溶
出した。 HPLC分析はエナンチオマー過剰率>99%を示した(保持時間8.9分)。 [α]25 +4.35 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ9.44-9.35(m,2H);6.
86(s,1H);6.59(s,1H);3.78(d,1H,J=11.8Hz);3.3
7-3.24(m,4H);3.07-2.89(m,3H);2.69(m,1H)。 IR(KBr)3380,3190,2970,2810,2750,2400,16
00,1500,1450,1380,1270,1140,1110cm−1。 MS(APCI,m/e(%))258(100,[M+H]),260(65,[M+H
])。 元素分析の結果(C1114Clとして): 計算値:C,44.85;H,4.79;N,14.26; 実測値:C,44.48;H,4.84;N,13.71。
【0069】 実施例7 9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジ
ノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩
【0070】 A.4-カルボベンジルオキシ-1-(5-クロロ-2-ニトロフェニル-4-トリフ
ルオロメチル)ピペラジン-2-カルボン酸 ジメチルスルホキシド35mL中における4-カルボベンジルオキシピペラジ
ン-2-カルボン酸0.98g、2,4-ジクロロ-5-ニトロベンゾトリフルオリド
1.0gおよびジイソプロピルエチルアミン0.99mLの混合物を60℃に72
時間かけて加熱する。周囲温度に冷却した後、得られた混合物をHClで処理し
てpH3とする。次いで、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出する。合
わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。
【0071】 B.3-カルボベンジルオキシ-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,
4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン 鉄粉0.64gを50℃の氷酢酸35mL中における4-カルボベンジルオキシ
-1-(5-クロロ-2-ニトロフェニル-4-トリフルオロメチル)ピペラジン-2-カ
ルボン酸1.8gの急速攪拌溶液に少しずつ加えた。得られた混合物を50℃で
一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をHO 20mLに注ぎ込
み、濾過した。固形物を1N HClおよびジエチルエーテルで洗浄し、所望の
生成物0.59gを褐色の固形物として得た。
【0072】 C.9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピ
ラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩 50%メタノール水溶液12mL中における3-カルボベンジルオキシ-9-ク
ロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ-[1,
2-a]キノキサリン-5(6H)-オンおよび水酸化カリウム2.3gの混合物を2
時間加熱還流した。反応混合物をその最初の容量の約半分になるまで減圧下で濃
縮した。粗製の物質を酢酸エチル100mLおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液
100mLで希釈した。相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有
機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をエタノールに溶
解し、酸性になるまで、エタノール中におけるHClの溶液を加えた。 得られた混合物を濾過し、固形物をエーテルで洗浄した。次いで、固形物を真
空オーブンで乾燥させて、所望の生成物0.21g(48%)をその塩酸塩として
得た。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ11.0(s,1H);9.47(b
r s,2H);7.22(s,1H);7.18(s,1H);4.19(dd,1H,J=
11.6,3.2Hz);4.01(d,1H,J=11.8Hz);3.62(d,1H,J
=11.7Hz);3.41(d,1H,J=10.1Hz);3.14-3.01(m,3
H)。 IR(KBr)3460,3170,3020,2970,2800,1700,16
20,1505,1450,1400,1370,1300,1230,1160,11
10cm−1。 MS(APCI,m/e(%))306(100,[M+H]),308(33,[M+H
])。 元素分析の結果(C1212ClFOとして): 計算値:C,42.13;H,3.54;N,12.28; 実測値:C,41.88;H,3.71;N,11.81。 エナンチオマーを、キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用い、85:15
のメタノール:水(+0.1%ジエチルアミン)を流量0.5mL/分で流すHPLC
で分離した。第一のエナンチオマー(実施例9)は17.5分で溶出し([α]25 +43)、第二のエナンチオマー(実施例8)は22.0分で溶出した([α]25
−40)。
【0073】 実施例8 (S)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-
ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩 エナンチオマーを、キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用い、85:15
のメタノール:水(+0.1%ジエチルアミン)を流量0.5mL/分で流すHPL
Cで分離した。第一のエナンチオマー(実施例9)は17.5分で溶出し([α]25 +43)、第二のエナンチオマー(実施例8)は22.0分で溶出した([α]25
−40)。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ11.0(s,1H);9.47(b
r s,2H);7.22(s,1H);7.18(s,1H);4.19(dd,1H,J=
11.6,3.2Hz);4.01(d,1H,J=11.8Hz);3.62(d,1H,J
=11.7Hz);3.41(d,1H,J=10.1Hz);3.14-3.01(m,3
H)。 IR(KBr)3460,3170,3020,2970,2800,1700,16
20,1505,1450,1400,1370,1300,1230,1160,11
10cm−1。 MS(APCI,m/e(%))306(100,[M+H]),308(33,[M+H
])。 [α]25 −40 元素分析の結果(C1212ClFOとして): 計算値:C,42.13;H,3.54;N,12.28; 実測値:C,41.59;H,3.61;N,12.07。
【0074】 実施例9 (R)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-
ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩 エナンチオマーを、キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用い、85:15
のメタノール:水(+0.1%ジエチルアミン)を流量0.5mL/分で流すHPLC
で分離した。第一のエナンチオマー(実施例9)は17.5分で溶出し([α]25 +43)、第二のエナンチオマー(実施例8)は22.0分で溶出した([α]25
−40)。 HPLC分析はエナンチオマー過剰率96%を示した(保持時間17.5分)。 [α]25 +43 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ11.0(s,1H);9.47(b
r s,2H);7.22(s,1H);7.18(s,1H);4.19(dd,1H,J=
11.6,3.2Hz);4.01(d,1H,J=11.8Hz);3.62(d,1H,J
=11.7Hz);3.41(d,1H,J=10.1Hz);3.14-3.01(m,3
H)。 IR(KBr)3460,3170,3020,2970,2800,1700,16
20,1505,1450,1400,1370,1300,1230,1160,11
10cm−1。 MS(APCI,m/e(%))306(100,[M+H]),308(33,[M+H
])。 元素分析の結果(C1212ClFOとして): 計算値:C,42.13;H,3.54;N,12.28; 実測値:C,41.83;H,3.49;N,12.01。
【0075】 実施例10 9,10-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キ
ノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩
【0076】 A.4-カルボベンジルオキシ-1-(5,6-ジクロロ-2-ニトロフェニル)ピペ
ラジン-2-カルボン酸 実施例7Aに記載したのと同様の手順により、2,3,4-トリクロロ-1-ニト
ロベンゼン0.86gおよび4-カルボベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸
1.0gから、所望の生成物0.75gを褐色の油状物として得た。
【0077】 B.3-カルボベンジルオキシ-9,10-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒド
ロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン 実施例7Bに記載したのと同様の手順により、4-カルボベンジルオキシ-1-(
5,6-ジクロロ-2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸0.75gおよび
鉄粉0.28gから、所望の生成物0.34g(49%)を褐色の固形物として得た
【0078】 C.9,10-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
]キノキサリン-5(6H)-オン・塩酸塩 実施例7に記載したのと同様の手順により、4-カルボベンジルオキシ-1-(5
,6-ジクロロ-2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸0.34gおよび水
酸化カリウム1.5gから、その塩酸塩として単離された所望の生成物18mg
を得た。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ11.1(s,1H);9.05(b
r s,2H);7.45(d,1H,J=8.8Hz);6.97(d,1H,J=8.8H
z);4.06(d,1H,J=3.7Hz);3.84(d,1H,J=13.2Hz);
3.29-3.12(m,4H);2.77(m,1H)。 IR(KBr)3440,3160,3020,2970,1695,1570,14
70,1390,1280cm−1。 MS(EI,m/e(%))271(55,M),273(35,M)。 元素分析の結果(C1112ClOとして): 計算値:C,42.81;H,3.92;N,13.62; 実測値:C,42.40;H,3.98;N,12.82。
【0079】 実施例11 7,9-ジクロロ-2,3,4,4A-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノ
キサリン-5(6H)-オン・塩酸塩 表題化合物は、実施例1の方法に従って、2,4-ジクロロ-6-フルオロニトロ
ベンゼン[クラーク,ジェイ・エイチ(Clark, J.H.);ナイチンゲール,ディー
・ジェイ(Nightengale, D.J.)、ジャーナル・オブ・フルオリン・ケミストリー(
J. Fluorine Chem.),(1996)78(1),91-93]を1,2-ジクロロ-4-フルオロ-5-ニ
トロベンゼンの代わりに用いることにより合成した。表題化合物の融点は、30
8〜311℃である。
【0080】 実施例12 (R)-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2a]キノキ
サリン-5(6H)-オン A.(R)-4-カルボベンジルオキシ-1-(5-クロロ-2-ニトロフェニル)ピペ
ラジン-2-カルボン酸 実施例2の方法2Bに記載したのと同様の手順により、(R)-4-カルボベンジ
ルオキシピペラジン-2-カルボン酸0.95gから、表題化合物1.2g(85.7
%)をオレンジ色の固形物として得た。融点145〜155℃。 MS(ESI,m/e(%))420(100,[M+H])および422(40,[M+
H])。 [α]=+196.0°(c=1,MeOH)。
【0081】 B.(R)-カルボベンジルオキシ-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1
H-ピラジノ[1,2a]キノキサリン-5(6H)-オン 実施例2の方法2Cに記載したのと同様の手順により、(R)-4-カルボベンジ
ルオキシ-1-(5-クロロ-2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸1.12
gから、表題化合物0.80g(80.8%)を白色の固形物として得た。融点13
9〜141℃。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ10.73(s,1H);7.38-7.
30(m,5H);6.87-6.78(m,3H);5.11(s,2H);4.38(d,1
H,J=13.0Hz);4.06(d,1H,J=13.0Hz);3.70(d,1H,
J=11.4Hz);3.57(dd,1H,J=11.0,3.7Hz);2.97(bs
,2H);2.65(dt,1H,J=11.3,3.5Hz)。 MS(APCI,m/e(%))372(100,[M+H])および374(40,[M
+H])。 元素分析の結果(C1918ClNとして): 計算値:C,61.38;H,4.88;N,11.30; 実測値:C,61.46;H,4.76;N,11.27。
【0082】 C.(R)-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2a]キ
ノキサリン-5(6H)-オン 実施例2の方法2Dに記載したのと同様の手順により、(R)-カルボベンジル
オキシ-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2a]キノキ
サリン-5(6H)-オン0.50gから、表題化合物0.27g(87.1%)を白色
の固形物として得た。融点146〜149℃。 MS((+)ESI,m/e(%))238(85,[M+H])。 元素分析の結果(C1112ClNOとして): 計算値:C,55.59;H,5.09;N,17.68; 実測値:C,55.59;H,4.98;N,17.40。 [α]25 =+28.9°(c=1,MeOH)。 キラル純度=99.9%(キラルパック(Chiralpak)AD,4.6x250mm)。 塩酸塩は、HClおよびMeOHから明るい緑色の固形物として調製した。融
点270〜280℃(分解)。 H NMR(400Hz,d-DMSO)δ10.90(s,1H);9.53(s,
2H);6.94(bs,1H);6.90-6.84(m,2H);3.96(dd,1H,
J=13.1,3.4Hz);3.86(d,1H,J=11.0Hz);3.62(bd,
1H,J=12.0Hz);3.42(d,1H,J=10.6Hz);3.10-2.97
(m,3H)。 MS(APCI,m/e(%))238(100,[M+H])および240(40,[M
+H])。 元素分析の結果(C1112ClNO・HClとして): 計算値:C,48.19;H,4.78;N,15.33; 実測値:C,48.38;H,5.06;N,14.91。 キラル純度=99.9%(キラルパック(Chiralpak)AD,4.6x250mm)。 [α]=+7.0°(c=1,MeOH)。
【0083】 実施例13 8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キ
ノキサリン-5(6H)-オン
【0084】 A.4-カルボベンジルオキシ-1-(4,5-ジフルオロ-2-ニトロフェニル)ピ
ペラジン-2-カルボン酸 実施例2の方法2Bに記載したのと同様の手順により、ラセミ体の4-カルボ
ベンジルオキシピペラジン-2-カルボン酸1.5gおよび1,2,4-トリフルオロ
-5-ニトロベンゼンから、表題化合物0.4g(16.7%)をオレンジ-赤色の残
渣として得た。 MS(APCI,m/e(%))422(45,[M+H])。
【0085】 B.3-カルボベンジルオキシ-8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒド
ロ-1H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン 実施例2の方法2Cに記載したのと同様の手順により、4-カルボベンジルオ
キシ-1-(4,5-ジフルオロ-2-ニトロフェニル)ピペラジン-2-カルボン酸0.
29gから、表題化合物0.17g(66.0%)を白色の固形物として得た。融点
226〜228℃。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ10.70(s,1H);7.39-
7.30(m,5H);6.98-6.92(m,1H);6.82-6.77(m,1H);5
.11(s,2H);4.38(d,1H,J=13.0Hz);4.06(d,1H,J=1
3.0Hz);3.62(d,1H,J=11.0Hz);3.52(dd,1H,J=11
.0,4.0Hz);2.98(bs,2H);2.65(dt,1H,J=11.0,4.0
Hz)。 MS(APCI,m/e(%))374(100,[M+H])。 元素分析の結果(C1917として): 計算価:C,61.12;H,4.59;N,11.25; 実測値:C,60.79;H,4.54;N,10.95。
【0086】 C.8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
]キノキサリン-5(6H)-オン 実施例2の方法2Dに記載したのと同様の手順により、3-カルボベンジルオ
キシ-8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
キノキサリン-5(6H)-オン0.28gから、表題化合物0.14g(78.1%)
を白色の固形物として得た。この物質の塩酸塩は、エタノール中における過剰の
塩化水素から調製し、白色の固形物として得た。融点>280℃。 H NMR(400MHz,d-DMSO)δ10.89(s,1H);9.57(
s,2H);7.07-7.02(m,1H);6.90-6.86(m,1H);3.93(d
d,1H,J=11.0,3.0Hz);3.77(d,1H,J=11.0Hz);3.6
2(m,1H);3.62(m,1H);3.42(d,1H,J=10.0Hz);3.10
-2.95(m,3H)。 MS((+)APCI,m/e(%))240(75,[M+H])。 元素分析の結果(C1111Oとして): 計算値:C,47.92;H,4.39;N,15.24; 実測値:C,47.96;H,4.37;N,14.86。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/08 A61P 25/08 25/18 25/18 25/20 25/20 25/22 25/22 25/24 25/24 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 グレゴリー・スコット・ウェルメイカー アメリカ合衆国08527ニュージャージー州 ジャクソン、ジェイソン・コート2番 (72)発明者 ジェイムズ・アルバート・ネルソン アメリカ合衆国18977ペンシルベニア州ワ シントン・クロッシング、ディシジョン・ ウェイ・ウエスト7番 Fターム(参考) 4C050 AA01 AA07 BB08 CC08 EE04 GG02 GG03 HH01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB09 GA16 MA01 MA04 MA05 MA17 MA22 MA23 MA31 MA35 MA37 MA43 MA52 MA55 MA66 NA14 ZA02 ZA05 ZA06 ZA12 ZA18 ZC21 ZC35 ZC54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造を有する式I: 【化1】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも2つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物。
  2. 【請求項2】 R、R、RまたはRの水素ではない置換基がハロゲ
    ンまたはトリフルオロメチルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 構造: 【化2】 を有するか、あるいはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 a)8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピ
    ラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; b)8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
    キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; c)(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
    -a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; d)(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
    -a]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; e)(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
    -a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; f)(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2
    -a]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; g)8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ[1,
    2-a]キノキサリンまたはその医薬上許容される塩; h)8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ[1,
    2-a]キノキサリン二塩酸塩; i)(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ
    [1,2-a]キノキサリンまたはその医薬上許容される塩; j)(R)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ
    [1,2-a]キノキサリン二塩酸塩; k)(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ
    [1,2-a]キノキサリンまたはその医薬上許容される塩; l)(S)-8,9-ジクロロ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-ピラジノ
    [1,2-a]キノキサリン二塩酸塩; m)9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピ
    ラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; n)9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピ
    ラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; o)(S)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1
    H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容され
    る塩; p)(S)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1
    H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; q)(R)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1
    H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容され
    る塩; r)(R)-9-クロロ-8-トリフルオロメチル-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1
    H-ピラジノ[1,2-a]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; s)9,10-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
    ]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; t)9,10-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
    ]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; u)7,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
    キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; v)7,9-ジクロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a]
    キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; w)(R)-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2a]キ
    ノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩; x)(R)-9-クロロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2a]キ
    ノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩; y)8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
    ]キノキサリン-5(6H)-オンまたはその医薬上許容される塩;あるいは z)8,9-ジフルオロ-2,3,4,4a-テトラヒドロ-1H-ピラジノ[1,2-a
    ]キノキサリン-5(6H)-オン塩酸塩である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 哺乳動物の強迫性障害、うつ病、不安、恐慌性障害または精
    神分裂病を治療する方法であって、該哺乳動物に、下記構造を有する式I: 【化3】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  6. 【請求項6】 哺乳動物の偏頭痛を治療する方法であって、該哺乳動物に、
    下記構造を有する式I: 【化4】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  7. 【請求項7】 哺乳動物の睡眠障害を治療する方法であって、該哺乳動物に
    、下記構造を有する式I: 【化5】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  8. 【請求項8】 哺乳動物の摂食障害を治療する方法であって、該哺乳動物に
    、下記構造を有する式I: 【化6】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  9. 【請求項9】 哺乳動物の肥満を治療する方法であって、該哺乳動物に、下
    記構造を有する式I: 【化7】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  10. 【請求項10】 哺乳動物のII型糖尿病を治療する方法であって、該哺乳動
    物に、下記構造を有する式I: 【化8】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  11. 【請求項11】 哺乳動物の癲癇を治療する方法であって、該哺乳動物に、
    下記構造を有する式I: 【化9】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物を投与することからなる方法。
  12. 【請求項12】 下記構造を有する式I: 【化10】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも1つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物と医薬用担体とからなる医薬組
    成物。
  13. 【請求項13】 医薬品として使用するための下記構造を有する式I: 【化11】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも2つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物。
  14. 【請求項14】 医薬品として使用するための請求項13記載の化合物であ
    って、該使用が強迫性障害、うつ病、不安、恐慌性障害、精神分裂病、偏頭痛、
    睡眠時無呼吸などの睡眠障害、過食症などの摂食障害、肥満、II型糖尿病および
    癲癇などの中枢神経系に関係する疾患の治療を含む化合物。
  15. 【請求項15】 下記構造を有する式I: 【化12】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも2つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物の製造方法であって、式: 【化13】 [式中、Cbzはカルボベンジルオキシ基を表し、Yは塩素、フッ素または臭素
    を表す] で示される化合物を、塩基の存在下、周囲温度以上の温度で、式: 【化14】 [式中、R、R、RおよびRは上記と同意義] で示される化合物と反応させて、式: 【化15】 で示される化合物を形成し、NO基をアミノ基に還元した後、高温で加熱する
    ことにより環化して、式: 【化16】 で示される化合物を形成した後、Cbz基を除去して、R'がHである式Iの化
    合物を得て、所望により、還元剤で処理して、XがCRである式Iの化合
    物を形成するか、あるいは、塩基およびハロゲン化アルキルまたはハロゲン化ア
    シルで処理した後、Cbz基を除去して、式: 【化17】 で示される化合物を得て、所望により、還元剤で処理して、XがCRであ
    る式Iの化合物を形成するか、あるいは、塩基およびハロゲン化アルキルを用い
    てアルキル化して、Rが炭素数1〜6のアルキルである式Iの化合物を得て、所
    望により、還元剤で処理して、XがCRである式Iの化合物を形成するこ
    とからなる製造方法。
  16. 【請求項16】 下記構造を有する式I: 【化18】 [式中、Rは、水素または炭素数1〜6のアルキル; R'は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアシル、またはアロ
    イル; R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、炭素数1〜6のアルキ
    ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、-CN、炭
    素数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素数1〜6のアルキルアミド、アミノ
    、炭素数1〜6のアルキルアミノ、各アルキル部分につき炭素数1〜6のジアル
    キルアミノ、炭素数1〜6のトリフルオロアルコキシ、炭素数2〜7のアシル、
    またはアロイル; Xは、CRまたはカルボニル基; RおよびRは、各々独立して、水素または炭素数1〜6のアルキル; ただし、R、R、RまたはRの少なくとも2つは水素ではない] またはその医薬上許容される塩で示される化合物の製造方法であって、式: 【化19】 で示される化合物を、塩基およびカップリング試薬の存在下、N,O-ジメチルヒ
    ドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式: 【化20】 で示される化合物を形成し、この化合物をグリニャール試薬または有機リチウム
    試薬で処理して、式: 【化21】 で示される化合物を得た後、(a)還元剤で、式: 【化22】 で示される化合物に還元し、次いで、酸の存在下、高温で環化して、R'が水素
    である式Iの化合物を得て、所望により、対応するハロゲン化アルキルまたはハ
    ロゲン化アシルでアルキル化またはアシル化して、R'が水素以外である式Iの
    化合物を得て、所望により、その医薬上許容される塩を形成するか;あるいは、
    (b)グリニャール試薬で処理して、式: 【化23】 で示される第三アルコールを得て、次いで、酸中の金属で還元した後、高温で加
    熱して、R'が水素である式Iの化合物を得て、所望により、対応するハロゲン
    化アルキルまたはハロゲン化アシルでアルキル化またはアシル化して、R'が水
    素以外である式Iの化合物を得て、所望により、その医薬上許容される塩を形成
    することからなる製造方法。
  17. 【請求項17】 式IAまたはIB: 【化24】 [式中、R、R、R、RおよびRは請求項1と同意義] で示されるか、あるいはその医薬上許容される塩である化合物の製造方法であっ
    て、関連する(S)または(R)-ピペラジンカルボン酸から出発し、式: 【化25】 [式中、Cbzはカルボベンジルオキシ基を表す] で示される対応するN-保護化化合物に変換し、次いで、置換-o-ニトロフルオ
    ロベンゼンと反応させて、式: 【化26】 で示される対応する(S)または(R)化合物を得て、ニトロ基をアミノ基に還元し
    、次いで、高温で加熱することにより環化した後、Cbz保護基を除去して、化
    合物IAまたはIBを形成し、所望により、その医薬用塩を形成することからな
    る製造方法。
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