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JP2002531667A - ポリマー/クレイナノ複合材料及びその製造方法 - Google Patents

ポリマー/クレイナノ複合材料及びその製造方法

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Publication number
JP2002531667A
JP2002531667A JP2000586819A JP2000586819A JP2002531667A JP 2002531667 A JP2002531667 A JP 2002531667A JP 2000586819 A JP2000586819 A JP 2000586819A JP 2000586819 A JP2000586819 A JP 2000586819A JP 2002531667 A JP2002531667 A JP 2002531667A
Authority
JP
Japan
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nanocomposite
polymer
clay
organic cation
clay material
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000586819A
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English (en)
Inventor
ウォーカー ギルマー,ジョン
クリストファー,ジュニア マタヤバス,ジェイムス
ボイド バービー,ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Chemical Co
Original Assignee
Eastman Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Chemical Co filed Critical Eastman Chemical Co
Publication of JP2002531667A publication Critical patent/JP2002531667A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、(i)溶融加工性マトリックスポリマー及び、その中に組み込まれた、(ii)少なくとも2種の有機カチオンと組み合わされた層状クレイ物質を含むクレイ−有機カチオン挿入化合物であって、その少なくとも1種の有機カチオンがそれぞれ7又はそれ以下の炭素を有する複数の配位子を含有し、且つ少なくとも1種の有機カチオンが12又はそれ以上の炭素を有する少なくとも1種の配位子を含有するクレイ−有機カチオン挿入化合物を含んでなるポリマー/クレイナノ複合材料に関する。本発明はまた、ナノ複合材料を製造する方法及びナノ複合材料から製造される物品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、一般的には、有機カチオンの混合物が挿入された(interca
lated)クレイ物質を含んでなり、ガス浸透性の改善されたポリマー/クレ
イナノ複合材料に関する。本発明は、さらにこのナノ複合材料から製造される物
品及びナノ複合材料を製造する方法に関する。
【0002】発明の背景 層状の、クレイに基づくポリマーナノ複合材料には、そのナノ複合材料によっ
て示されるその改善された性質のために、多くの関心が存在する。遮断性の改善
、分子量の維持を含む幾つかの性質の改善を最大のものとし、且つ破断時の伸び
を含む幾つかの性質の有害な影響を最小のものとするために、小板状粒子の単一
小板への開裂を最大のものとすることは望ましいことである。理想的には、クレ
イを含まないポリマーに匹敵する透明性を達成するために、クレイは約20nmよ
り小さいサイズに剥離される(exfoliated)。現在までのところ、こ
の期待に合致するようなポリマー/クレイナノ複合材料は、モノマーからポリマ
ーへの合成の間に、有機的に処理されたクレイを組み込むことによってのみ製造
される。
【0003】 ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)などのポリエステルは、炭酸飲料
、果実ジュース及びある種の食品に使用されるボトルやコンテナーに広く用いら
れている。有用なポリエステルは、溶液粘度測定法によって測定されるように、
高い分子量の値を有しており、そのことが、ポリエステルがパリソンに成形され
次いで容器に成型されることを可能にする。酸素、二酸化炭素等についての遮断
性に限りがあるために、PETコンテナーは、通常、長い貯蔵寿命を必要とする
食品には用いられない。例えば、ビール、ワイン及びある種の食品を容れたPE
Tボトルの中への酸素の透過はこれらの製品を腐敗させる原因となる。1層又は
それ以上の遮断層及び、1層又はそれ以上のPETの構造層を含む多層構造を利
用することにより、PETコンテナーの遮断性を改善するための試みがなされて
きた。しかしながら、多層構造は広汎な用途を見出せてはおらず、コスト高、必
要とされる遮断層の大きな厚さ及び遮断層と構造層との接着性の乏しさなどのた
めに、ビールのコンテナーとしての使用には適当ではない。
【0004】 特許文献中には、モノマー及び処理されたクレイから製造されるポリマー/ク
レイナノ複合材料について多くの実例が存在する。例えば、米国特許第4,73
9,007号には、カプロラクタム及びアルキルアンモニウム処理モンモリロナ
イトからのナイロン−6/クレイナノ複合材料が開示されている。米国特許第4
,889,885号には、メチルメタクリレート及びイソプレンなどの種々のビ
ニルモノマーをナトリウムモンモリロナイトの存在下に重合することについて記
載されている。
【0005】 幾つかの特許には、挿入されたクレイ60重量%までを、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ビニルポリマー、
熱硬化性樹脂等を含む広汎なポリマーとブレンドすることについて記載されてい
る。そのような変性クレイを高充填することは、ブレンドの溶融粘度が成型する
ことができない程の高さまで上昇するため、ほとんどのポリマーでは実際的では
なく役に立たない。
【0006】 国際特許出願公開第93/04117号には、広汎なポリマーと60重量%ま
での分散された小板状粒子との溶融ブレンドについて開示されている。国際特許
出願公開第93/04118号には、溶融加工性ポリマー及び60重量%までの
有機オニウム塩が挿入されたクレイからなるナノ複合材料が開示されている。オ
ニウムイオンの混合物が挿入されたクレイの使用については、試みられておらず
また開示されてもいない。
【0007】 米国特許第5,552,469号には、ある種のクレイ及び水溶性ポリマー、
例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール及びポリアクリル酸などに
由来する挿入化合物(intercalate)の製造について記載されている
。オニウムイオンが挿入されたクレイの使用は明確に除外されている。
【0008】 特開平9−176461号公報にはポリエステルボトルが開示されており、そ
こではポリエステルは無変性モンモリロナイトを含有している。溶融配合による
ポリエステル中へのクレイの組み込みが開示されている;しかしながら、オニウ
ムイオンの混合物が挿入されたクレイの使用については試みられても開示されて
もいなかった。
【0009】 オニウムイオンの混合物が挿入されたクレイは、ある種のコーティング用のレ
オロジー変性剤として用いられている;しかしながら、ポリマー/クレイナノ複
合材料におけるそれらの使用は、試みられたことも開示もされていない。次の引
用文献は、化学的に変性された有機クレイ材料について関心のあるものである:
米国特許第4,472,538号;同第4,546,126号;同第4,676
,929号;同第4,739,007号;同第4,777,206号;同第4,
810,734号;同第4,889,885号;同第4,894,411号;同
第5,091,462号;同第5,102,948号;同第5,153,062
号;同第5,164,440号;同第5,164,460号;同第5,248,
720号;同第5,382,650号;同第5,385,776号;同第5,4
14,042号;同第5,552,469号;国際特許出願公開第93/041
17号;同第93/04118号;;同第93/11190号;同第94/11
430号;同第95/06090号;同第95/14733号;D.J.Gre
enland,J.Colloid Sci.18,647(1963);Y.
Sugahara et al.,J.Ceramic Society of
Japan 100,413(1992);P.B.Massersmith
et al.,J.Polymer Sci.Polymer Chem., 33 ,1047(1995);C.O.Sriakhi et al.,J.M
ater.Chem.,103(1996)。
【0010】 ポリマー中に混合することができ、且つ層状クレイの剥離を引き起こすことの
できるクレイの量は限られており、また破断時の伸びなどある種の機械的特性は
、クレイの添加によってしばしば相当に低下することもまた広く知られている。
研究者等は、剥離されたポリマー/小板状粒子複合材料を提供する溶融配合方法
、すなわち、ポリマー選択と充填クレイのより大きな融通性及びコスト低減の可
能性を創案することの価値を求めていた。しかしながら、今日までに探求された
溶融配合方法では、小板状粒子の十分な剥離が提供されていない。さらにポリエ
ステル、特にPETは、クレイとの配合で、もたらされるインヘレント粘度(I
.V.)によって示されるように、そのポリエステル/クレイナノ複合材料がそ
のI.V.を増加させなければ使用できないほどまでの厳しい分子量の低下を被
る。
【0011】 従って、前記のように、改善された遮断特性を有し、且つ高分子量を維持して
いるような、クレイ物質を含んでなるポリマーナノ複合材料及びそれから製造さ
れる物品に対するニーズは存在する。
【0012】発明の要約 2種又はそれ以上のオニウムイオンが挿入されたクレイは、フィルム、ボトル
及びコンテナーを含む商業上の用途のための、改善された特性及び透明性にとっ
て十分な剥離性及び分子量を有するポリマー/クレイナノ複合材料を、溶融配合
法によって製造するために有用であることが見出された。本発明のポリマーナノ
複合材料は、例えばPET単独のもの以上に改善されたガス遮断性を有する物品
や包装を作製するのに有用である。本発明はまた、分子量の維持において驚くべ
き改善を示す。これらのポリエステル複合材料から作製されるコンテナーは、消
費製品、例えば食品、清涼飲料及び薬品などを保護するため理想的に適したもの
である。
【0013】 本発明はまた、ビールのボトルを含む多層ボトル及びコンテナーのような広汎
な用途のために、十分な酸素遮断性及び透明性を有するナノ複合組成物及びそれ
からの物品を製造するための、コスト効果のある方法を提供しようと努めるもの
である。本発明のポリマー/クレイナノ複合材料及び製造方法は、透明性が必要
な、成型又は熱成形される部品における用途での使用に特に適している。
【0014】 本発明の目的に従えば、本明細書に具体化し、且つ一般的に説明するように、
本発明は、1つの実施態様において、(i)溶融加工性マトリックスポリマー及
び、その中に組み込まれた、(ii)少なくとも2種の有機カチオンが挿入された
層状クレイ物質を含むクレイ−有機カチオン挿入化合物を含んでなり、その少な
くとも1種の有機カチオンが、それぞれ、7又はそれ以下の炭素を有する複数の
配位子を含み、且つ少なくとも1種の有機カチオンが12又はそれ以上の炭素を
有する配位子を含むクレイ−有機カチオン挿入化合物であるポリマー/クレイナ
ノ複合材料に関する。
【0015】 別の実施態様において、本発明は、(i)膨張性の層状クレイ物質を、少なく
とも1種の有機カチオンがそれぞれ7又はそれ以下の炭素を有する複数の配位子
を含み、且つ少なくとも1種の有機カチオンが12又はそれ以上の炭素を有する
配位子を含む、少なくとも2種の有機カチオンと反応させることによって挿入さ
れた層状クレイ物質を製造し;そして、(ii)マトリックスポリマーを挿入され
たクレイと共に溶融処理することにより、挿入された層状クレイ物質をマトリッ
クスポリマー中に組み込むことを含んでなるポリマー/クレイナノ複合材料の製
造方法に関する。
【0016】 本発明のさらなる利点は、以下の詳細な記載の中で一部分は明らかにされ、又
は一部分はその記載から明らかになるであろうし、或いは本発明を実施すること
によって習得されるであろう。本発明の利点は、添付された請求項に詳細に指摘
されている要件と組合せによって実現され、達成されるであろう。前記の一般記
載及び以下の詳細な記載は両方とも、本発明の好適な実施態様を具体例として説
明しているものであり、請求されている本発明を限定するものではないというこ
とを理解されたい。
【0017】発明の詳細な説明 本発明は、本発明についての以下の詳細な記載及びここに提供された実施例を
参照することによって、さらに容易に理解されるであろう。本発明は、ポリマー
物品を加工するための特定の方法及び/又は作業条件として記載された、特定の
方法及び条件に限定されるものではなく、勿論それ相応に変化しうるものである
ということを理解されたい。本明細書で使用される用語は特定の実施態様を記載
するためのみのものであり、限定することを意図するものではないということも
また理解されたい。
【0018】 本明細書及び添付の請求項中で用いられるように、単数形(a,an及びth
e)は、文脈が明確に別段の指示をしていない限り、複数の意味を含むこともま
た留意されるべきである。
【0019】 範囲は、ここでは「約」もしくは「ほぼ」ある特定値から、及び/又は、「約
」もしくは「ほぼ」別の特定値まで、のように表されうる。そのような範囲が表
示されるとき、別の具体例は一方の特定値から、及び/又は他方の特定値までを
含んでいる。同様に、数値が先行詞「約」の使用によって概数として表されると
き、その特定値は別の具体例を形成するということは理解されるであろう。
【0020】定義 本明細書及び請求項において使用されるときはいつでも、用語は次の意味を有
することになろう: 「クレイ物質」、「層状クレイ」又は「層状クレイ物質」とは、任意の有機物
質もしくは無機物質、又はそれらの混合物、例えば複数の隣接する結合した層の
形体であるスメクタイトクレイ鉱物などを意味するであろう。層状クレイは小板
状粒子を含み、典型的には膨張性である。
【0021】 「小板状粒子」、「小板」又は「粒子」とは、層状クレイ物質の単独の又は凝
集した、結合されていない層を意味するであろう。これらの層は、単独の小板状
粒子、小板状粒子の配列した又は配列していない小凝集体(タクトイド)、及び
タクトイドの小凝集体の形体であることができる。
【0022】 「分散」又は「分散された」とは、小板状粒子の、多様な分離のレベル又は程
度を表す一般的な用語である。より高レベルの分散は、それに限定されるもので
はないが、「挿入された(intercalated)」及び「剥離された(e
xfoliated)」を含む。
【0023】 「挿入された(intercalated)」又は「挿入化合物(inter
calate)」とは、層状物質の隣接する小板状粒子又はタクトイドの間に配
置されて、その隣接する小板状粒子又はタクトイドの間の層間空隙を増大させる
ようにした挿入化合物を含む層状クレイ物質を意味するであろう。本発明におい
て挿入化合物は、好ましくは、2種又はそれ以上の異なるタイプの有機カチオン
である。
【0024】 「剥離物」又は「剥離された」とは、マトリックスポリマーなどの担体物質の
全体に、小板がほとんど単独の状態で分散されていることを意味するであろう。
典型的には、「剥離された」は小板状粒子の分散が最高の度合であることを示す
ために用いられる。
【0025】 「剥離」とは、挿入された分離状態又はさもなければよりあまり分散されてい
ない状態から剥離物を形成する方法を意味するであろう。
【0026】 「ナノ複合材料」又は「ナノ複合材料組成物」とは、剥離された層状クレイ物
質から得られる多数の単独小板を、それらの中に分散させたポリマー又はコポリ
マーを意味するであろう。
【0027】 「マトリックスポリマー」とは、小板状粒子がその中に分散してナノ複合材料
を形成する熱可塑性又は溶融加工性ポリマーを意味するであろう。本発明におい
ては、しかしながら、小板状粒子はマトリックスポリマー中でほとんどが剥離さ
れナノ複合材料を形成している。
【0028】実施態様の記述 本発明は、概していえば、ポリマー/クレイナノ複合材料組成物を製造するた
めの溶融配合方法に関し、また、クレイ粒子が2種又はそれ以上の有機カチオン
塩の混合物で処理される特定のポリマー/クレイナノ複合材料組成物に関する。
本発明のポリマー/クレイナノ複合材料は、溶融配合方法によって製造される他
の積層されたポリマー/クレイナノ複合材料よりも予想外に低いガス浸透性、特
に酸素浸透性を示す。本発明方法によって製造されるポリマー/クレイナノ複合
材料はまた、より高い重量平均分子量又はより高いI.V.によって示されるよ
うに、溶融配合方法によって製造される他の積層されたポリマー/クレイナノ複
合材料よりも予想外に高い分子量を有している。すなわち、本発明のナノ複合材
料及び方法は、有機カチオン塩が挿入されたクレイを用いた他のナノ複合材料よ
りも、予想外に高い分子量を維持している。本発明の方法はまた、広汎なポリマ
ー/クレイナノ複合材料組成物を製造するために用いられることができるが、最
も好適なものはポリエステル/クレイナノ複合材料である。
【0029】 より詳しくは、1つの実施態様において、本発明は、(i)溶融加工性ポリマ
ー、及び(ii)約25重量%までの膨張性層状クレイ物質を含んでなるポリエス
テル複合材料に関し、そのクレイ物質は、7又はそれ以下の炭素原子をそれぞれ
有する複数の配位子を含む少なくとも1種のオニウムイオン及び、12又はそれ
以上の炭素原子を有する少なくとも1種の配位子を含む少なくとも1種のオニウ
ムイオンの混合物が挿入されている。得られる小板状粒子はポリマー中に分離さ
れる。
【0030】 先行技術では、ポリマー/小板複合材料のX線分析により測定されるピーク強
度及び基礎間隙値、すなわち主要基礎間隙の欠落に基づいて小板状粒子の分離の
度合が定義されている。X線分析はそれ単独では、小板状粒子がポリマー中に単
独で分散されているかどうかを明確に予見しないことがたびたびあるとしても、
達成された分散レベルの定量化をしばしば可能にする。そのように、X線分析の
みが、十分に配列された凝集体に関する情報を提供するが、そのような凝集体は
存在する小板状粒子のほんの小部分に過ぎない。その上、ポリマーナノ複合材料
において、X線分析単独では、ポリマー中での小板状粒子の分散についても、ま
たその結果としてのガス遮断性の改善についても正確には予見しない。ポリマー
/小板複合材料のTEM画像は、少なくとも1種のポリマーに組み込まれている
小板状粒子が、単一の小板(剥離された状態)、小板の非配列集塊物、小板の十
分に配列され又は積み重なった凝集体(タクトイド)、積み重なった小板の膨張
した凝集体(挿入されたタクトイド)及びタクトイドの凝集体(これらに限定さ
れるものではないが)を含む種々の形体で存在することを示している。
【0031】 何らかの理論に拘束されるものではないが、改善されたガス遮断の程度(浸透
性)は、得られる粒子小板と凝集体との具体比、それらが分散され又は均一に分
布している度合、及びそれらが浸透物の流れに対して垂直に配列される度合に依
存するものと考えられる。
【0032】 本発明に従えば、ガス浸透性における改善を獲得するためには、マトリックス
ポリマー中で複合材料の小板状粒子の代表的な大部分が剥離され、好ましくは高
度に剥離されており、その結果、小板状粒子の大部分、好ましくは少なくとも約
75%、そしておそらくは少なくとも約90%又はそれ以上程度のものが、単一
の小板及び、TEMの画像から概算して、厚さが最短の寸法で約20nmより小さ
く、好ましくは約10nmより小さい凝集体の形状に分散されていることが好まし
い。単一の小板をより多く、そして配列され又は配列されていない凝集体をより
少なく含んでいるポリマー/小板ナノ複合材料が最も好ましい。不完全分散がか
なりのレベルであるということ(すなわち、大きな集塊物及び約20nmより大き
いタクトイドの存在)は、小板状粒子に負う遮断性改善の可能性を指数関数的に
減少させるのみならず、ポリマー樹脂に固有のその他の特性、例えば強度、強靱
性及び熱安定性、並びに加工性に有害作用をもたらす。
【0033】 さらに、特定の理論に拘束されるものではないが、溶融加工、すなわちポリマ
ーとの混合に基づく小板状粒子の層剥離には、好都合な混合自由エネルギーを必
要とするが、それは混合エンタルピー及び混合エントロピーから提供されるもの
と考えられる。クレイをポリマーと溶融加工することは、減少した配座の数によ
って混合エントロピーを負とするが、その配座はそれがクレイの2層間の領域に
存在するときポリマー鎖に接近しやすい。例えば溶融加工性ポリエステルを用い
ると、混合エンタルピーが負の混合エントロピーを克服するには不十分であるた
め、不十分な分散しか得られないと考えられる。一方、良好な分散は、通常、そ
の水素結合の特性のためにポリアミドを用いることにより得られる。しかしなが
ら、この分散の程度は、混合エントロピーが負であることによってしばしば低下
させられている。これまでには、小板状粒子を前処理することによって(例えば
、アルキルアンモニウムイオンでカチオン交換することによって)、その小板状
粒子を溶融加工性ポリマーと混合することにより好ましいエンタルピーを達成し
ようとする努力は不成功に終わっている。
【0034】 本発明に従えば、有機カチオンの混合物が挿入されたクレイを用いることは、
ポリマーとの溶融処理の間に、得られるナノ複合材料中でほとんどが単独の小板
状粒子を創り出して良好な分散をもたらすことが見出された。得られるナノ複合
材料はガスに対して改善された遮断性を有しており、且つナノ複合材料の高分子
量(及び高I.V.)が維持される。
【0035】 より詳しくは、本発明は、溶融加工性ポリマー及び、少なくとも2種の有機カ
チオン、好ましくはオニウムイオンの混合物が挿入された膨張性層状クレイ物質
約25重量%までを含んでなるポリマー複合材料に関するものである。その混合
物は、7又はそれ以下の炭素を有する配位子をもつ少なくとも1種の有機カチオ
ン及び、12又はそれ以上の炭素原子を有する配位子をもつ少なくとも1種の有
機カチオンを含んでいる。挿入されたクレイ物質は小板状粒子を有しており、そ
れらはポリマー中に分散されている。ポリマーナノ複合材料は、好ましくは、フ
ェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタンの60重量%/40重量%中、
25℃で測定して、少なくとも0.5dL/gのI.V.を有するポリエステルポ
リマー又はコポリマーのナノ複合材料である。
【0036】 1つの実施態様において、本発明のポリマーナノ複合材料の製造方法は、(1
)挿入された層状クレイ物質を製造し、そして、(2)ポリマーが挿入された層
状クレイ物質を溶融処理することにより、その挿入されたクレイ物質をポリマー
中に組み込むことを含んでなる。溶融処理には溶融及び押出配合が含まれる。挿
入されたクレイとポリマーを混合するために押出配合を用いることには、好都合
なことがある。先ず第一に、押出機はナノ複合材料により示される高粘度を取り
扱うことができる。さらにナノ複合材料を製造するための溶融混合のアプローチ
では、溶媒の使用を避けることができる。低分子量の液体は、ナノ複合材料の樹
脂から除去するのにしばしばコスト高になりうる。
【0037】 本発明方法であるこの実施態様の第一工程は、膨張性層状クレイ物質を有機カ
チオン、好ましくはアンモニウム化合物の混合物と反応させることによる層状ク
レイ物質を製造することである。有機クレイ(挿入されたクレイ)を製造する方
法は、回分方式、半回分方式又は連続方式で実施されることができる。
【0038】 本発明のナノ複合材料組成物は、クレイを約25重量%より少ない量、好まし
くは約0.5〜約20重量%、より好ましくは約0.5〜約15重量%、そして
最も好ましくは約0.5〜約10重量%含んでなる。小板状粒子の量は、AST
M D5630−94に従って処理されるときには、そのポリマー/小板組成物
の灰分中の珪酸残基を測定することによって決定される。有用なクレイ物質には
、天然、合成又は変性のフィロ珪酸塩が含まれる。そのような天然クレイの実例
となるものには、スメクタイトクレイ類、例えば、モンモリロナイト、ヘクトラ
イト、マイカ、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、ベイデライ
ト、ボルコンスコイト、サポナイト、マガダイト、ケニヤイト等がある。そのよ
うな合成クレイの実例となるものには、例えば、合成マイカ、合成サポナイト、
合成ヘクトライト等がある。そのような変性クレイの実例となるものには、フッ
化モンモリロナイト、フッ化マイカ等がある。好適なクレイは、Nanocor
,Inc.,Southern Clay Products,Kunimin
e Industries,Ltd.及びElementis−Rheoxを含
むいろいろな会社から入手できる。
【0039】 通常、本発明において有用な層状クレイ物質は、トランプのように単一の小板
状粒子がお互いにぴったりとくっつき合った、タクトイドと呼ばれる領域の集塊
物である。クレイの単独小板状粒子は、好ましくは厚さが約2nmより薄く、且つ
直径が約10〜約3000nmの範囲である。好ましくは、クレイはポリマー中に
分散されて、クレイ物質の大部分は、単独小板状粒子、小さなタクトイド及び小
さなタクトイドの凝集体として存在する。好ましくは、本発明のポリマー/クレ
イナノ複合材料中のタクトイド及び凝集体の大部分は、最小寸法における厚さが
約20nmより薄いであろう。より高濃度の単独小板状粒子及びより少ないタクト
イドを含むポリマー/クレイナノ複合材料組成物が好ましい。
【0040】 さらに層状クレイ物質は、典型的には、鉱物1g当たり約0.3〜約3.0ミ
リ当量(meq/g)のカチオン交換能を有する膨張性で易流動性の粉末である。ク
レイは、そのクレイの層間の回廊(galleries)に存在する、アルカリ
金属(IA族)、アルカリ土類金属(IIA族)及びそれらの混合物を含んでな
るカチオンを含有する(それらに限定されるものではないが)、多種多様の交換
可能なカチオンを有することができる。最も好ましいカチオンはナトリウムであ
る;しかしながら、それらカチオンのほとんどが、本発明方法の間に有機カチオ
ン(オニウムイオン)に交換されるものである限り、何れのカチオン又はカチオ
ンの組合せも使用することができる。
【0041】 好ましいクレイ物質は、カチオン交換能0.5〜2.0 meq/g、より好まし
くは0.9〜1.2 meq/gを有する2:1型のフィロ珪酸塩である。最も好ま
しいクレイ物質は、スメクタイトクレイ鉱物類、とりわけベントナイト又はモン
モリロナイトであり、さらにとりわけ、ワイオミング型ナトリウムモンモリロナ
イト又はワイオミング型ナトリウムベントナイトである。
【0042】 上記のイオン交換能及び大きさを有するその他の非クレイ物質、例えばカルコ
ゲンなどもまた、本発明における小板状粒子の源泉として使用されることができ
る。カルコゲンは重金属の塩並びにVIA族(O,S,Se及びTe)である。
これらの物質はこの技術分野では公知であり、ここに詳細に記載される必要はな
い。
【0043】 本発明のナノ複合材料のクレイ物質に挿入させるために用いられる有機カチオ
ン混合物は、有機カチオン塩、好ましくはオニウム塩化合物から誘導される。本
発明のナノ複合材料及びその方法に有用な有機カチオン塩は、通常、次のように
表されることができる:
【0044】
【化1】
【0045】 式中、Mは窒素又はリンの何れかであって;X- はハロゲン化物、ヒドロキシ
ド又は酢酸アニオン、好ましくは塩化物及び臭化物であり;且つR1 ,R2 ,R 3 及びR4 は、独立して、有機及びオリゴマー配位子であり、又は水素であって
もよい。
【0046】 本発明のナノ複合材料及びその方法に有用な、それぞれ7又はそれ以下の炭素
原子を有する配位子を含んでなる有機カチオン塩は、次のように表されることが
できる:
【0047】
【化2】
【0048】 式中、Mは窒素又はリンの何れかであって;X- はハロゲン化物、ヒドロキシ
ド又は酢酸根アニオン、好ましくは塩化物及び臭化物であり;R1 ,R2 ,R3
及びR4 は、独立して、有機及びオリゴマー配位子であり、又は水素であっても
よいが、R1 〜R4 の全てが水素ではありえない。
【0049】 有用な有機配位子の例には、それらに限定されるものではないが、炭素原子1
〜7を有する直鎖又は分岐状アルキル基、ベンジル基、フェニル及び置換フェニ
ルなどのアリール基、炭素数6又はそれ以下のβ,γ−不飽和基、及び炭素原子
2〜6を含む繰り返し単位を有するアルキレンオキシド基が含まれる。
【0050】 有用な有機カチオンの例には、これらに限定されるものではないが、アルキル
アンモニウムイオン、例えばテトラメチルアンモニウム、ヘキシルアンモニウム
、ブチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジメチルアンモニウム、
ヘキシルベンジルジメチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ブ
チルベンジルジメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ジ(2−ヒド
ロキシエチル)アンモニウム等、及びアルキルホスホニウムイオン、例えばテト
ラブチルホスホニウム、トリオクチルオクタデシルホスホニウム、テトラオクチ
ルホスホニウム、オクタデシルトリフェニルホスホニウム等、又はそれらの混合
物が含まれる。炭素原子7又はそれ以下を有する配位子を含む最も好ましい有機
カチオンは、テトラメチルアンモニウムである。
【0051】 本発明のナノ複合材料及びその方法に有用な、12又はそれ以上の炭素原子を
有する少なくとも1つの配位子を含んでなる有機カチオン塩は、次のように表さ
れることができる:
【0052】
【化3】
【0053】 式中、Mは窒素又はリンの何れかであって;X- はハロゲン化物、ヒドロキシ
ド又は酢酸根アニオン、好ましくは塩化物及び臭化物(アニオン)であり;R1
,R2 ,R3 及びR4 は、独立して、有機及びオリゴマー配位子であり又は水素
原子であってもよいが、但し、その少なくとも1つの配位子が12又はそれ以上
の炭素原子を有し、且つR1 〜R4 の全てが水素であることはない。
【0054】 有用な有機配位子の例には、それらに限定されるものではないが、炭素原子1
〜22を有する直鎖又は分岐状アルキル基、ベンジル部分又は、縮合部分を含み
、その構造のアルキル部分における炭素原子が1〜100の直鎖もしくは分岐状
である置換ベンジル部分であるアラルキル基、フェニル又は、縮合芳香族環置換
基を含む置換フェニルなどのアリール基、炭素数6又はそれ以下のβ,γ−不飽
和基、及び炭素原子2〜6を含む繰り返し単位を有するアルキレンオキシド基が
含まれる。有用なオリゴマー配位子の例には、それらに限定されるものではない
が、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリカプ
ロラクトン等が含まれる。
【0055】 本発明の有機カチオン混合物のための、その他の特に有用な有機カチオンには
、それらに限定されるものではないが、アルキルアンモニウムイオン、例えばド
デシルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロ
キシエチル)オクタデシルメチルアンモニウム、オクタデシルベンジルジメチル
アンモニウム等が含まれる。
【0056】 好適なポリアルコキシル化アンモニウム化合物の実例には、ポリアルコキシル
化アミンの塩酸塩、例えばJEFFAMINE(Huntsman Chemi
cal製)、すなわちJEFFAMINE−506及びJEFFAMINE−5
05、並びに、商標名ETHOMEENで入手可能なもの(Akzo Chem
ie America製)、すなわちETHOMEEN 18/25が含まれ、
これはオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミン(ここで、括弧
内の数字はエチレンオキシド単位の合計数を示す)である。さらなる好適なポリ
アルコキシル化アンモニウム化合物の実例は、ETHOQUAD 18/25(
Akzo Chemie America製)であり、これはオクタデシルメチ
ルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリドである。ポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステルでの使用に好適な有機カチオンは、ポリ
アルコキシル化アンモニウム化合物であり、好ましくはオクタデシルメチルビス
(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリドであるETHOQUAD
18/25、及びオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミンで
あるETHOMEEN 18/25である。
【0057】 有機カチオンにより層状クレイを変性するための多くの方法が知られており、
これらは何れも本発明の方法に使用可能である。
【0058】 本発明の1つの実施態様は、層状クレイを、最も好ましくは50〜80℃の熱
水中に分散させ、攪拌しながら、有機カチオン塩を別々に加え又は有機カチオン
塩の混合物(そのまま又は水もしくはアルコールに溶解して)を添加し、次いで
有機カチオンがクレイ物質の層間の回廊にある金属カチオンのほとんどを交換す
るに十分な時間だけ配合する方法により、有機カチオン塩の混合物で層状クレイ
を変性することである。次に、有機的に変性された層状クレイ物質は、これらの
限定されるものではないが、濾過、沈降、遠心分離、噴霧乾燥及びそれらの組合
せを含むこの技術分野で公知の方法により単離される。
【0059】 層状粒子の回廊におけるほとんどの金属カチオンを、有機カチオンに交換する
ことを可能にするために、十分な量の有機カチオン塩を用いることは望ましいこ
とである;従って、合計の有機カチオン塩少なくとも約0.5当量が用いられ、
約3当量までの有機カチオン塩が使用されうる。有機カチオン塩は約0.5〜2
当量、より好ましくは約0.9〜1.5当量用いられることが好ましい。洗浄又
はこの技術分野で公知のその他の技法によって、金属カチオン塩の大部分及び過
剰な有機カチオン塩の大部分を除去することは、必要とされているわけではない
が、望ましいことである。
【0060】 得られる有機クレイの粒子径は、磨砕、微粉砕、ハンマーミル粉砕、ジェット
ミル粉砕及びそれらの組合せを含む(これらに限定されるものではないが、)こ
の技術分野では公知の方法によって微細化される。平均粒子径が直径100μよ
り小さく、より好ましくは直径50μより小さく、最も好ましくは直径20μよ
り小さく微細化されることが好ましい。
【0061】 好ましいというわけではないが、複合材料中での剥離を促進し、及び/又はポ
リマー/クレイ界面の強度を改善するために、クレイはさらに処理されてもよい
。上記の目的を達成する如何なる処理も用いられることができる。有用な処理の
例には、水溶性もしくは非水溶性ポリマー、有機配位子もしくはモノマー、シラ
ン化合物、金属もしくは有機金属化合物、及び/又はそれらの組合せによる内位
添加が含まれる。クレイの処理は、クレイ物質へのポリマーの添加に先立って、
クレイのポリマーとの分散の間、又は引き続いての溶融配合すなわち溶融二次加
工工程の間に成し遂げられることができる。
【0062】 ポリマー及びオリゴマーによる有用な前処理の例には、米国特許第5,552
,469号及び第5,578,672号に開示されているものが含まれ、それら
は参照によってここに組み込まれる。混合有機カチオン挿入クレイを処理するた
めに有用なポリマーの例には、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラヒドロフラン、ポリスチレン、ポリカプロ
ラクトン、ある種の水分散性ポリエステル、ナイロン−6等が含まれる。
【0063】 有機配位子又はモノマーによる有用な前処理の例には、ヨーロッパ特許出願公
開第780,340号(EP780,340Al)に開示されているものが含ま
れ、それは参照によってここに組み込まれる。膨張性層状クレイを挿入させるた
めに有用な有機配位子及びモノマーの例には、ドデシルピロリドン、カプロラク
トン、カプロラクタム、エチレンカーボネート、エチレングリコール、ビスヒド
ロキシエチルテレフタレート、ジメチルテレフタレート等又はそれらの混合物が
含まれる。
【0064】 シラン化合物による有用な前処理の例には、国際出願公開第93/11190
号に開示されている処理が含まれ、それは参照によってここに組み込まれる。有
用なシラン化合物の例には、(3−グリシドキシプロピル)トリメトキシシラン
、2−メトキシ(ポリエチレンオキシ)プロピルヘプタメチルトリシロキサン、
オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロリ
ド等が含まれる。
【0065】 もし所望なら、溶融混合による複合材料の生成の間又はそれに先立って、処理
された又は無処理の膨張性層状粒子をポリマー中で剥離することを補助する目的
で、分散補助剤が存在していてもよい。そのような分散補助剤の多くは知られて
おり、水、アルコール、ケトン、アルデヒド、塩素化溶媒、炭化水素溶媒、芳香
族溶媒等、又はそれらの組合せを含む広汎な物質にわたっている。
【0066】 組成物の全体に基づいて、分散補助剤及び/又は前処理用化合物は組成物全体
のかなりの量を占めることができ、ある場合には約30重量%にまでなるという
ことは認識されるべきである。分散補助剤/前処理用化合物はできるだけ少なく
使用することが好ましいが、分散補助剤及び/又は前処理用化合物の量は小板状
粒子の量の8倍になる可能性がある。
【0067】 本発明には、溶融加工性ポリマー又はオリゴマーが何れも使用されることがで
きる。溶融加工性ポリマーの実例となるものには、ポリエステル、ポリエーテル
エステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリ尿素、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、フェ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリスチレン
、ポリエチレン−コ−ビニルアルコール(EVOH)等、又はそれらの組合せ物
及び配合物がある。好ましいポリマーは直鎖又は直鎖に近いものであるが、分岐
状、星状、架橋及び樹枝状の構造を含むその他の構造のポリマーも、所望であれ
ば使用可能である。
【0068】 好ましいポリマーには、多層構造生成においてポリエステルと共に使用するの
に適当な材料が含まれ、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル−コ−ビニル
アルコール(EVOH)及びそれらと同様の又は関連するポリマー、並びに/或
いはそれらのコポリマーが含まれる、最も好ましいポリエステルは、ポリ(エチ
レンテレフタレート)及び/又はそのコポリマーである。最も好ましいポリアミ
ドは、ポリ(m−キシリレンアジパミド)及び/又はそのコポリマーである。
【0069】 好適なポリエステルは、少なくとも1種の二塩基酸と少なくとも1種のグリコ
ールとを含む。一級二塩基酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等がある。ナフタレンジカルボ
ン酸の種々の異性体及びそれらの混合物が使用可能であるが、1,4−、1,5
−、2,6−及び2,7−異性体が好ましい。1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸はシス、トランス、又はシス/トランス混合物の形体であることができる。
これらの酸型に加えて、低級アルキルエステル又は酸クロリドもまた使用されう
る。
【0070】 マトリックスポリマーは、次のジカルボン酸の1種又はそれ以上及び、次のグ
リコールの1種又はそれ以上から製造されることができる。
【0071】 ポリエステルのジカルボン酸成分は、必要に応じて、約50モル%までの異種
のジカルボン酸1種又はそれ以上で変性されることができる。そのような補助的
なジカルボン酸には、炭素原子3〜約40を有するジカルボン酸が含まれ、より
好ましくは、芳香族ジカルボン酸で好ましくは炭素原子8〜14を有するもの、
脂肪族ジカルボン酸で好ましくは炭素原子4〜12を有するもの又は、脂肪族ジ
カルボン酸で好ましくは炭素原子8〜12を有するものから選ばれるジカルボン
酸が含まれる。好適なジカルボン酸の例には、フタル酸、イソフタル酸、ナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二
酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、フェニレン(オキシ酢酸)コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が含まれる。ポリエ
ステルはまた、上記ジカルボン酸の2種又はそれ以上から製造されてもよい。
【0072】 ポリエステルに使用される典型的なグリコールには、炭素原子2〜約10をふ
くむものが含まれる。好ましいグリコールには、エチレングリコール、プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール等が含まれる、グリコール成分
は、必要に応じて、約50モル%、好ましくは約25モル%、より好ましくは約
15モル%までの異種のジオール1種又はそれ以上で変性されることができる。
そのような補助的なジオールには、好ましくは炭素原子3〜20を有する脂環族
ジオール又は好ましくは炭素原子3〜20を有する脂肪族ジオールが含まれる。
そのようなジオールの例には:ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン
−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオー
ル、3−メチルペンタンジオール−(2,4)、2−メチルペンタンジオール−
(1,4)、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3)、2−エチ
ルへキサンジオール−(1,3)、2,2−ジエチルプロパンジオール−(1,
3)、ヘキサンジオール−(1,3)、1,4−ジ(2−ヒドロキシエチル)ベ
ンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,4−ジ
ヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス(3−
ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシプロピ
ルフェニル)プロパン等が含まれる。ポリエステルはまた、上記ジオールの2種
又はそれ以上から製造されてもよい。
【0073】 少量の官能性ポリオール、例えばトリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、グリセロール等もまた所望であれば使用可能である。1,4−シクロヘキ
サンジメタノールを用いるときは、それはシス、トランス、又はシス/トランス
混合物であることができる。フェニレン二オキシ酢酸を使用するときは、それは
1,2;1,3;1,4異性体又はそれらの混合物として用いてもよい。
【0074】 ポリマーはまた、制御された分岐をそのポリマーに与えるため、三官能性又は
四官能性のコモノマーを少量含むことができる。そのようなコモノマーには、無
水トリメリット酸、トリメチロールプロパン、二無水ピロメリット酸、ペンタエ
リトリトール、トリメリット酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、及びこの技
術分野で公知の、その他のポリエステル形成性多酸及びポリオールが含まれる。
【0075】 好適なポリアミドは、部分芳香族ポリアミド、脂肪酸ポリアミド、全芳香族ポ
リアミド及び/又はそれらの混合物を含む。「部分芳香族ポリアミド」によって
は、部分芳香族ポリアミドのアミド結合は少なくとも1つの芳香族環及び非芳香
族の種を含んでいることが意味される。好適なポリアミドは物品形成性分子量及
び好ましくは0.4より大きいI.V.を有している。
【0076】 好ましい全芳香族ポリアミドは、分子鎖中に、m−キシリレンジアミン又はm
−キシリレンジアミンを含むキシリレンジアミン混合物から誘導される構造単位
を少なくとも70モル%、及びp−キシリレンジアミン30モル%までと、炭素
原子6〜10を有する脂肪族ジカルボン酸とを含んでなるものであり、それらは
さらに、特公昭50−1156号公報、特公昭50−5751号公報、特公昭5
0−5735号公報及び特公昭50−10196号公報、並びに特開昭50−2
9697号公報に記載されている。
【0077】 イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、m−又はp−キ
シリレンジアミン、1,3−又は1,4−シクロヘキサン(ビス)メチルアミン
、炭素原子6〜12を有する脂肪族二族、炭素原子6〜12を有する脂肪族アミ
ノ酸又はラクタム、炭素原子4〜12を有する脂肪族ジアミン、並びに公知のポ
リアミド形成性二酸及びジアミンから形成されるポリアミドが使用可能である。
低分子量ポリアミドもまた、少量の三官能性又は四官能性のコモノマー、例えば
無水トリメリット酸、二無水ピロメリット酸、又はこの技術分野で公知のその他
のポリアミド形成性多酸及びポリアミンを含むことができる。
【0078】 好ましい部分芳香族ポリアミドには、それらに限定されるものではないが、ポ
リ(m−キシリレンアジパミド)、ポリ(m−キシリレンアジパミド−コ−イソ
フタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチ
レンイソフタルアミド−コ−テレフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンアジパ
ミド−コ−イソフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド−コ−テレフ
タルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド−コ−テレフタルアミド
)等又はそれらの混合物が含まれる。より好ましい部分芳香族ポリアミドには、
それらに限定されるものではないが、ポリ(m−キシリレンアジパミド)、ポリ
(ヘキサメチレンイソフタルアミド−コ−テレフタルアミド)、ポリ(m−キシ
リレンアジパミド−コ−イソフタルアミド)、及び/又はそれらの混合物が含ま
れる。最も好ましい部分芳香族ポリアミドはポリ(m−キシリレンアジパミド)
である。
【0079】 好ましい脂肪族ポリアミドには、それらに限定されるものではないが、ポリ(
ヘキサメチレンアジパミド)及びポリ(カプロラクタム)が含まれる。最も好ま
しい脂肪族ポリアミドは、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)である。良好な熱
的性質が非常に重要であるため、部分芳香族ポリアミドが脂肪族ポリアミドより
も好ましい。
【0080】 好ましい脂肪族ポリアミドには、それらに限定されるものではないが、ポリカ
プラミド(ナイロン6)、ポリアミノヘプタン酸(ナイロン7)、ポリアミノナ
ノン酸(ナイロン9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラウリラ
クタム(ナイロン12)、ポリ(エチレンアジパミド)(ナイロン2,6)、ポ
リ(テトラメチレンアジパミド)(ナイロン4,6)、ポリ(ヘキサメチレンア
ジパミド)(ナイロン6,6)、ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)(ナイロン
6,10)、ポリ(ヘキサメチレンドデカミド)(ナイロン6,12)、ポリ(
オクタメチレンアジパミド)(ナイロン8,6)、ポリ(デカメチレンアジパミ
ド)(ナイロン10,6)、ポリ(ドデカメチレンアジパミド)(ナイロン12
,6)、ポリ(ドデカメチレンセバカミド)(ナイロン12,8)が含まれる。
【0081】 最も好ましいポリアミドには、ポリ(m−キシリレンアジパミド)、ポリカプ
ラミド(ナイロン6)及びポリ(ヘキサメチレンアジパミド)(ナイロン6,6
)が含まれる。ポリ(m−キシリレンアジパミド)は、その入手容易性、高遮断
性及び加工適性のために好ましいポリアミドである。
【0082】 ポリアミドは、通常、この技術分野で公知の方法によって製造される。
【0083】 必ずしも好ましいというわけではないが、本発明のポリマーはまた、ポリマー
に通常用いられる添加剤を含んでいてもよい。この技術分野で公知の、そのよう
な添加剤の実例となるものには、着色料、顔料、カーボンブラック、ガラス繊維
、充填剤、耐衝撃性改良剤、酸化防止剤、安定剤、難燃剤、再加熱助剤、結晶化
剤、アセトアルデヒド削減化合物、再循環性剥離剤、酸素掃去剤、可塑剤、成核
剤、離型剤、相溶化剤等又はそれらの組合せがある。
【0084】 それら全ての添加剤及びその他の多くのもの、並びにそれらの使用は、この技
術分野では公知であり詳細な論議は要しない。従って、限定された数値にも関係
するであろうが、これらの化合物の何れかが、それらが本発明の目的達成を妨げ
ない限り、如何なる組合せででも用いられうることを理解されたい。
【0085】 本発明はまた、それらに限定されるものではないが、フィルム、シート、パイ
プ、チューブ、異形材、成型物、予備成形物、延伸吹込成型フィルム及びコンテ
ナー射出吹込成型フィルム及びコンテナー、押出吹込成型フィルム及びコンテナ
ー、熱成形物品等を含む、本発明のナノ複合材料から製造される単層及び多層の
物品に関するものである。コンテナーは好ましくはボトルである。
【0086】 本発明のボトル及びコンテナーは、ガスの浸透に敏感な飲料及び食品を含む内
容物に対して貯蔵寿命の改善を提供する。本発明の物品、より好ましくはコンテ
ナーは、クレイを含まないポリマーから作製された同様の容器の値より少なくと
も10%は低い(クレイ濃度によるが)ガス透過速度すなわち浸透速度(酸素、
二酸化炭素、水蒸気)をしばしば示し、その結果そのことに照応して、その容器
によって製品により長い貯蔵寿命が提供される。側壁のモジュラス及び引張強度
に対する望ましい値もまた維持されうる。
【0087】 物品は多層であってもよい。好ましくは、多層の物品はその他の層の間に配置
されたナノ複合材料を有しているが、ナノ複合材料はまた2層の物品の1層であ
ってもよい。ナノ複合材料及びその成分が食品接触のために認可されている実施
態様においては、そのナノ複合材料が所望の物品の食品接触層を形成してもよい
。その他の態様においては、ナノ複合材料は食品接触層の他の層であることが好
ましい。
【0088】 多層物品はまた、本発明のナノ複合材料組成物の1層又はそれ以上と構造用ポ
リマー1層又はそれ以上とを含むことができる。多種多様な構造用ポリマーが使
用できる。構造用ポリマーの実例となるものには、ポリエステル、ポリエーテル
エステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリ尿素、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、フェ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリスチレン
、ポリエチレン−コ−ビニルアルコール(EVOH)等、又はそれらの組合せ及
び配合物がある。好ましい構造用ポリマーはポリ(エチレンテレフタレート)及
びそのコポリマー等のポリエステルである。
【0089】 本発明の別の実施態様において、ポリマー/クレイナノ複合材料及び成型物品
もしくは押出シートは、共射出成型又は共押出により同時に形成されてもよい。
【0090】 本発明の別の実施態様は、高遮断性熱可塑性樹脂のマトリックス中の均一に分
散された珪酸塩の層が、包装材料に対する多層でのアプローチと一緒に組み合わ
された使用である。高遮断層のガス浸透性を減少させるために層状クレイを用い
ることによって、最終用途において固有の遮断レベルを創出するために必要なこ
の物質の量が大いに減らされる。
【0091】 高遮断性物質は、たいてい、多層包装材では最も高価な成分なので、用いられ
るこの物質の量を減らすことは実に有益なことであろう。2つのポリマー外層の
間に挟まれたナノ複合材料の層を用いることによって、ナノ複合材料の単層につ
いてよりも表面粗さはしばしば相当に小さくなる。従って、多層でのアプローチ
によってクモリのレベルは減少する。
【0092】実施例 以下の例は、ここに請求されている樹脂組成物が如何にして作製され評価され
るかについてのより完全な開示及び記述を当業者に提供するために提出される。
それらは、発明者等が自らの発明であるとみさしているものの範囲を限定しよう
とするものではない。数値(例えば、量、温度等)に関しては正確さを確認すべ
く努力が払われてきたが、幾つかの誤りや偏差は考慮されたい。別段の指示がな
い限り、部は重量、温度は℃又は室温であり、そして圧力は大気圧又はその近傍
である。
【0093】実施例1〜7 カチオン交換能約0.95 meq/gを有するSouthern Clay P
roductsの精製ワイオミング型ナトリウムモンモリロナイト70gを熱蒸
留水(約85℃)3.5リットルに添加し、次いで攪拌の間約85℃に保持する
ために付けたヒーター付きのヘンシェル(Henschel)高速多翼ミキサー
で1分間攪拌した。表Iに列挙するオクタデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド(ODTMAC)とテトラメチルアンモニウムクロリド(TMAC)の混合物
の水溶液をヘンシェルミキサーに添加し、1分間配合した。そのクレイスラリー
にそのアンモニウム塩を添加したほとんど直後に白色沈澱が生成した。その白色
沈澱を濾過し、ヘンシェルミキサーで攪拌しながら蒸留水で洗浄し、濾過して6
0℃で一夜乾燥した。クレイ物質の体積平均粒子径は、ハンマーミル次いでジェ
ットミルによって約10μに減粒する。表IIに記載するように、クレイ生成物の
広角X線散乱(WAXS)基礎間隙(basal spacing)及び珪酸塩
含量(灰分)を測定した。
【0094】 アンモニウム挿入クレイ4.3gを、1,4−シクロヘキサンジメタノール(
1,4−CHDM)を約3.5モル%含み、I.V.約0.72dL/gを有する
ポリ(エチレンテレフタレート)であるEastman Chemical C
ompanyのPET9921 395.7gと乾式混合した。その乾式混合物
を減圧炉中、120℃で一夜乾燥し、次いで、汎用スクリューを用いたLeis
tritz Micro 18二軸押出機により、バレル温度270℃及びダイ
温度280℃で押し出した。押出物を水中で冷却し、ダイを出たときにペレット
に切断した。表IIに列挙するように、得られたポリエステル/クレイナノ複合材
料のWAXS基礎間隙、珪酸塩含量(灰分)、I.V.及び重量平均分子量を測
定した。
【0095】 表IIに分子量保持率の計算値で示されているように、これらの実施例は、本発
明のナノ複合材料組成物により観察される良好な分子量保持率を例証している。
分子量保持率の計算値は、PET9921対照標準の重量平均分子量に対するそ
のナノ複合材料の重量平均分子量の比率である。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】実施例8〜13 表III に示すように、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド(ODT
MAC)及びトリエタノールアンモニウムクロリド(TEAC)の水性混合物を
用いたことを除いて、実施例1〜7の手順を繰り返した。表IVに列挙するように
、得られたポリエステル/クレイナノ複合材料のWAXS基礎間隙、珪酸塩含量
(灰分)、I.V.及び重量平均分子量を測定した。
【0099】
【表3】
【0100】
【表4】
【0101】実施例14〜21 表Vに示すように、重量平均分子量約1100g/モルを有するオリゴオキシ
エチレンアミンであると分析されたHuntsman ChemicalのJe
ffamine−506(EOAC)、EOACのアンモニウム塩酸塩を作製す
るための塩酸1当量、及びテトラメチルアンモニウムクロリド(TMAC)を用
いたことを除いて、実施例1〜7の手順を繰り返した。さらに、バレル及びダイ
温度は270℃及び280℃の代わりにそれぞれ275℃であり、押出物はペレ
ットに切断するメ前に、水浴中で冷却される代わりにエアベルト上で冷却した。
表VIに列挙されているように、得られたポリエステル/クレイナノ複合材料のW
AXS基礎間隙、珪酸塩含量(灰分)、I.V.及び重量平均分子量を測定した
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】比較例1〜4 Southern Clay Productsから入手できるベンジルトリ
アルキルアンモニウム変性モンモリロナイトであるClaytone APAの
量を変えて、1,4−シクロヘキサンジメタノールを約3.5モル%を含み、I
.V.約0.72dL/gを有するポリ(エチレンテレフタレート)であるEas
tman chemical CompanyのPET9921と乾式混合した
。その乾式混合物は、減圧炉中、120℃で一夜乾燥し、次いで、汎用スクリュ
ー及び吸引排気口を使用したLeistritz Micro 18二軸押出機
により、溶融温度280℃で押し出した。押出物を水中で冷却し、ダイを出たと
きにペレットに切断した。表VII に示すように、そのポリエステル/クレイナノ
複合材料のI.V.は、組み込まれた小板状粒子の量が増加するにつれて減少し
た。従ってこれらの比較例は、テトラ置換アンモニウムイオン単独で挿入された
クレイがポリエステル中に溶融配合するときに観察される、相当なI.V.の低
下を例証している。
【0105】比較例5〜8 使用するポリエステルが1,4−CHDMを約3.5モル%含み、I.V.約
0.98dL/gを有するポリ(エチレンテレフタレート)であるEastman
Chemical CompanyのPET13339であることを除いて、
比較例1〜4を追試した。表VII に示すように、これらのポリエステル/クレイ
ナノ複合材料のI.V.もまた、無変性PET13339と比較して相当に低下
したI.V.を示す。ポリエステルを、1つのアンモニウムイオンが挿入された
クレイと溶融混合することについて観察されるI.V.の低下は、明らかに、ポ
リエステルの最初のI.V.の上昇によっても克服できない。
【0106】
【表7】
【0107】比較例9 この比較例は、以下の例で用いられている押出条件下でPET9921により
実験された分子量の低下を例証するものである。1,4−CHDMを約3.5モ
ル%含み、I.V.約0.72dL/gを有するポリエチレンテレフタレートであ
るEastman chemical CompanyのPET9921を12
0℃で一夜乾燥し、次いで、汎用スクリューを用いたLeistritz Mi
cro 18二軸押出機により、バレル温度270℃及びダイ温度280℃で押
し出した。押出物を水中で冷却し、ダイを出たときにペレットに切断した。3回
の別々の押出からの結果の平均を測定し、I.V.約0.64dL/g及び重量平
均分子量約42.0kg/モルを示した。
【0108】比較例10〜13 表VIIIに示されるように、テトラメチルアンモニウムクロリド(TMAC)の
い代わりに、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド(ODTMAC)を
使用したことを除いて、実施例14〜21の手順を繰り返した。表IXに列挙され
ているように、得られたポリエステル/クレイナノ複合材料のWAXS基礎間隙
、珪酸塩含量(灰分)、I.V.及び重量平均分子量を測定した。
【0109】
【表8】
【0110】
【表9】
【0111】 これらの比較例は、両方とも7より多い炭素原子を有する配位子を含む2種の
アンモニウム化合物の混合物により挿入されたクレイと溶融配合することにより
製造されたポリエステルナノ複合材料が、単一の有機カチオンが挿入されたクレ
イが用いられるときの最高の分子量保持率より低いか又はそれと同等の分子量の
保持率であることによって示されるように、本発明の組成物のついて観察された
ような良好な分子量の保持率を示さないことを例証している。
【0112】 本出願の全体を通して、種々の刊行物を参照している。これら刊行物の開示は
、本発明が関連する技術の現状をより完全に記載するために、それらの全体につ
いて、参照により本出願に組み込む。
【0113】 当業者にとっては、本発明の中で本発明の範囲及び精神から乖離することなし
に、種々の変性及び変形がなされうることは明らかであろう。本発明のその他の
実施態様は、当業者によっては、明細書について熟慮し、ここに開示された本発
明を実施することによって明らかであろう。意図されることは、明細書及び実施
例は例証するためだけのものと考えられるべきであり、本発明の真の範囲及び精
神は請求項に示されるということである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マタヤバス,ジェイムス クリストファ ー,ジュニア アメリカ合衆国,テネシー 37664−4048, キングスポート,ウェスレー ロード 3429 (72)発明者 バービー,ロバート ボイド アメリカ合衆国,テネシー 37663−2131, キングスポート,ランブリング ロード 500 Fターム(参考) 4F201 AA03 AA13 AA19E AA21 AA24 AA24E AA29 AA29E AA31 AA32 AA39 AA40 AB11 AB16 AB19 AB28 AD02 AD07 AD33 AG01 AG07 AH55 BA01 BA03 BC01 BC12 BC19 BC21 BC29 BC37 BD05 BK01 BK11 BK13 BK15 BL12 BL42 BL43 BM06 BN44 4J002 BB001 BB221 BC021 BG021 CD001 CF001 CF101 CH001 CH071 CH081 CK011 CK021 CL001 CL061 CL081 CM041 DJ016 DJ036 DJ056 EN007 EW177 FA016 FB086

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)溶融加工性マトリックスポリマー及び、その中に組み
    込まれた、 (ii)少なくとも2種の有機カチオンが挿入された層状クレイ物質を含むクレ
    イ−有機カチオン挿入化合物を含んでなり、その少なくとも1種の有機カチオン
    が、それぞれ、7又はそれ以下の炭素を有する複数の配位子を含み、且つ少なく
    とも1種の有機カチオンが12又はそれ以上の炭素を有する少なくとも1種の配
    位子を含むクレイ−有機カチオン挿入化合物であるポリマー/クレイナノ複合材
    料。
  2. 【請求項2】 溶融加工性マトリックスポリマーがポリエステル、ポリエー
    テルエステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリウレタン、ポリイミド、
    ポリエーテルイミド、ポリ尿素、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、
    フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリスチ
    レン、ポリエチレン−コ−ビニルアルコールもしくはそれらのコポリマー、又は
    それらの混合物を含む請求項1に記載のナノ複合材料。
  3. 【請求項3】 溶融加工性マトリックスポリマーが部分芳香族ポリアミド、
    脂肪族ポリアミド、全芳香族ポリアミド又はそれらの混合物を含む請求項1に記
    載のナノ複合材料。
  4. 【請求項4】 溶融加工性マトリックスポリマーがポリ(m−キシリレンア
    ジパミド)、EVOHもしくはそれらのコポリマー、又はそれらの混合物を含む
    請求項1に記載のナノ複合材料。
  5. 【請求項5】 溶融加工性マトリックスポリマーがポリ(エチレンテレフタ
    レート)もしくはそのコポリマー、又はそれらの混合物を含む請求項1に記載の
    ナノ複合材料。
  6. 【請求項6】 層状クレイ物質を0より多く約25重量%までの量含む請求
    項1に記載のナノ複合材料。
  7. 【請求項7】 層状クレイ物質を約0.5〜約15重量%含む請求項1に記
    載のナノ複合材料。
  8. 【請求項8】 層状クレイ物質を約0.5〜約10重量%含む請求項1に記
    載のナノ複合材料。
  9. 【請求項9】 層状クレイ物質が天然、合成又は変性のフィロ珪酸塩である
    請求項1に記載のナノ複合材料。
  10. 【請求項10】 層状クレイ物質がモンモリロナイト、サポナイト、ヘクト
    ライト、マイカ、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、ベイデラ
    イト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤイト又はそれらの混合物を含む請
    求項1に記載のナノ複合材料。
  11. 【請求項11】 層状クレイ物質がワイオミング型ナトリウムモンモリロナ
    イト又はワイオミング型ナトリウムベントナイトを含む請求項1に記載のナノ複
    合材料。
  12. 【請求項12】 層状クレイ物質がカチオン交換能約0.9〜約1.5 meq
    /gを有する易流動性の粉末である請求項1に記載のナノ複合材料。
  13. 【請求項13】 層状クレイ物質の少なくとも50%が単独の小板状粒子及
    びタクトイドの形態でポリマーマトリックス中に分散されており、そしてその小
    板状粒子は厚さが約2nmより薄く、且つ直径が約10〜3000nmである請求項
    1に記載のナノ複合材料。
  14. 【請求項14】 有機カチオンがオニウム塩化合物から誘導される請求項1
    に記載のナノ複合材料。
  15. 【請求項15】 オニウム塩化合物がアンモニウム塩又はホスホニウム塩化
    合物を含む請求項14に記載のナノ複合材料。
  16. 【請求項16】 有機カチオンがアルキルアンモニウムイオン、アルキルホ
    スホニウムイオン、ポリアルコキシル化アンモニウムイオン、又はそれらの混合
    物を含む請求項1に記載のナノ複合材料。
  17. 【請求項17】 アルキルアンモニウムイオンがテトラメチルアンモニウム
    、ヘキシルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)
    ジメチルアンモニウム、ヘキシルベンジルジメチルアンモニウム、ベンジルトリ
    メチルアンモニウム、ブチルベンジルジメチルアンモニウム、テトラブチルアン
    モニウム、ジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、ドデシルアンモニウム、
    オクタデシルトリメチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデ
    シルメチルアンモニウム及びオクタデシルベンジルジメチルアンモニウムよりな
    る群から選ばれる請求項16に記載のナノ複合材料。
  18. 【請求項18】 アルキルホスホニウムイオンがテトラブチルホスホニウム
    、トリオクチルオクタデシルホスホニウム、テトラオクチルホスホニウム又はオ
    クタデシルトリフェニルホスホニウムを含む請求項16に記載のナノ複合材料。
  19. 【請求項19】 ポリアルコキシル化アンモニウムイオンが数平均分子量約
    1100g/モルを有するオリゴオキシエチレンアミンの塩酸塩、数平均分子量
    約640g/モルを有するオリゴオキシプロピレンアミンの塩酸塩、オクタデシ
    ルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリド又はオクタ
    デシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミン(ここで、括弧内の数字はエ
    チレンオキシド単位の合計数である)から誘導される請求項16に記載のナノ複
    合材料。
  20. 【請求項20】 アルキルアンモニウムイオンがテトラメチルアンモニウム
    、ヘキシルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)
    ジメチルアンモニウム、ヘキシルベンジルジメチルアンモニウム、ベンジルトリ
    メチルアンモニウム、ブチルベンジルジメチルアンモニウム、テトラブチルアン
    モニウム、ジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、ドデシルアンモニウム、
    オクタデシルトリメチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデ
    シルメチルアンモニウム又はオクタデシルベンジルジメチルアンモニウムを含み
    ;アルキルホスホニウムイオンが、テトラブチルホスホニウム、トリオクチルオ
    クタデシルホスホニウム、テトラオクチルホスホニウム又はオクタデシルトリフ
    ェニルホスホニウムを含み;そしてポリアルコキシル化アンモニウムイオンが、
    数平均分子量約1100g/モルを有するオリゴオキシエチレンアミンの塩酸塩
    、数平均分子量約640g/モルを有するオリゴオキシプロピレンアミンの塩酸
    塩、オクタデシルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロ
    リド又はオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミン(ここで、括
    弧内の数字はエチレンオキシド単位の合計数である)から誘導される請求項16
    に記載のナノ複合材料。
  21. 【請求項21】 有機カチオンがテトラメチルアンモニウム及びオクタデシ
    ルトリメチルアンモニウムを含む請求項1に記載のナノ複合材料。
  22. 【請求項22】 溶融加工性マトリックスポリマーがポリ(エチレンテレフ
    タレート)又はそのコポリマーを含み、層状クレイ物質が、ワイオミング型ナト
    リウムモンモリロナイト又はワイオミング型ナトリウムベントナイトを含み、そ
    して有機カチオンがテトラメチルアンモニウム及びオクタデシルトリメチルアン
    モニウムを含む請求項1に記載のナノ複合材料。
  23. 【請求項23】 フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタンの60
    重量%/40重量%中、25℃で測定して、少なくとも0.5dL/gのI.V.
    を有する請求項1に記載のナノ複合材料。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載のナノ複合材料から製造される物品。
  25. 【請求項25】 フィルム、シート、パイプ、押出物、成型物又は成型コン
    テナーの形状である請求項24に記載の物品。
  26. 【請求項26】 ボトルの形状である請求項24に記載の物品。
  27. 【請求項27】 クレイを含まないポリマーから成形された物品より少なく
    とも10%は低いガス浸透性を有する請求項24に記載の物品。
  28. 【請求項28】 少なくとも1層が請求項1に記載のナノ複合材料から形成
    される複数の層を有する物品。
  29. 【請求項29】 ナノ複合材料が2層又はそれ以上のその他の層の中間に配
    置される請求項28に記載の物品。
  30. 【請求項30】 1層又はそれ以上の構造用ポリマーの層を有する請求項2
    8に記載の物品。
  31. 【請求項31】 (i)膨張性の層状クレイ物質を、少なくとも1種の有機
    カチオンが、それぞれ、7又はそれ以下の炭素を有する複数の配位子を含み、且
    つ少なくとも1種の有機カチオンが12又はそれ以上の炭素を有する少なくとも
    1種の配位子を含む、少なくとも2種の有機カチオンと反応させることによって
    挿入された層状クレイ物質を製造し;そして、 (ii)マトリックスポリマーを挿入されたクレイと共に溶融処理することによ
    り、挿入された層状クレイ物質をマトリックスポリマー中に組み込む、 ことを含んでなるポリマー/クレイナノ複合材料の製造方法。
  32. 【請求項32】 工程(ii)が溶融配合押出法により行われる請求項31に
    記載の方法。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の方法によって製造されるポリマー/ク
    レイナノ複合材料。
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