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JP2002522505A - 虚血組織への血流を増加させる方法 - Google Patents

虚血組織への血流を増加させる方法

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Publication number
JP2002522505A
JP2002522505A JP2000564646A JP2000564646A JP2002522505A JP 2002522505 A JP2002522505 A JP 2002522505A JP 2000564646 A JP2000564646 A JP 2000564646A JP 2000564646 A JP2000564646 A JP 2000564646A JP 2002522505 A JP2002522505 A JP 2002522505A
Authority
JP
Japan
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seq
group
ala
aii
blood flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000564646A
Other languages
English (en)
Inventor
キャスリーン ロジャーズ、
ギーア ディゼレガ、
Original Assignee
ユニヴァースティ オブ サザーン カリフォルニア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニヴァースティ オブ サザーン カリフォルニア filed Critical ユニヴァースティ オブ サザーン カリフォルニア
Publication of JP2002522505A publication Critical patent/JP2002522505A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/08Peptides having 5 to 11 amino acids
    • A61K38/085Angiotensins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/14Angiotensins: Related peptides

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アンギオテンシノゲン、アンギオテンシンI(AI)、AI類似体、AI断片およびその類似体、アンギオテンシンII(AII)、AII類似体、AII断片またはその類似体、またはAIIAT2型レセプターアゴニストの有効量を投与することを特徴とする虚血組織への血流を増加させる方法およびキットを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (相互参照) 本出願は、1998年8月13日に提出された米国仮出願番号第60/096
,414号および1998年9月18日に提出された第60/101,024号
の一部継続出願である。
【0002】 (発明の背景) 組織への副行の循環は、2つの独立の方法:1)脈管形成を介した新たな血管
の形成、および、2)先に存在する血管の機能における増強で刺激され得る(F
ernandezら、J.Lab.Clin.Med.105巻:141−14
5頁(1985年))。
【0003】 脈管形成は、新たな血管が、存在する毛管から形成されることによって進行さ
れる(米国特許番号第5,318,957号、その全体はここに参照して組み込
まれる)。脈管形成は、胚芽発生、腫瘍成長、外傷治癒、および慢性炎症疾病の
ような広範に分かれた生物学的条件で重要な役割を果す(Folkmanら、S
cience 235巻:442−447頁(1987年))。
【0004】 毛管は、ほとんど全部内皮細胞から構成される。脈管形成は、内皮細胞による
プロテアーゼ分泌、基底膜の分解、周辺マトリックスを介した移動、増殖、配列
、管様構造への分化、および新たな基底膜の合成を含めた事象のカスケードを包
含する(米国特許番号第5,318,957号)。
【0005】 酸性および塩基性線維芽細胞成長因子、形質転換成長因子アルファおよびベー
タ、腫瘍壊死因子、血小板由来成長因子、血管内皮成長因子、アンギオゲニン、
およびハプトグロビンを含めた、作用の異なる特性および機構を示すいくつかの
脈管形成剤は、当業界でよく知られている。(米国特許番号第5,318,95
7号)。しかし、これらの化合物の内のいくつかの治療的利用可能性は、種々の
細胞型におけるそれらの強力な多面発現効果によって限定される。したがって、
さらに一般的利用可能性を示す脈管形成剤について、当業界に必要性が残る。
【0006】 治療で、存在する血管の機能を増強することによって副行の循環を示すものは
非常に少ない。別個の例では、米国特許番号第4,296,100号では、治療
すべき心臓の領域中に所望の量を分配するために、ウシ線維芽細胞成長因子(F
GF)を心臓に注入する動物実験が開示されている。この治療は、正確な機構が
未知ではあるが、おそらくは副行の循環を改善することによって、損傷を制御す
るために可能な限り心臓発作の時に近づくように付与される。実験では、一回の
治療が、試験動物における梗塞サイズ(傷つくか、または永久的に損傷を残す領
域)を、対照(非治療)の心臓のサイズの四分の一まで減少させ得ることが示さ
れた。組織学の研究では、FGFのこのような治療の結果として心臓の中の毛細
領域の明らかな増加は示されなかった。
【0007】 うっ血性心不全は、心臓血管性の死亡率の主要な原因であり(Tyagi、J
.Cell Biochem.65巻:388−394頁(1997年))、そ
して心筋梗塞に続く心臓の肥大に至る心臓の再形成によって引き起こされる(P
feffer、Am.J.Cardiol.68頁:17D−25D(1991
年))。うっ血性心不全からの長期病的状態と、後期梗塞再形成の程度との間に
強力な相互関係がある。梗塞に続く数カ月に心臓の容積で35%と同程度に少な
い増加は、3−4の因子によって死亡率における増加を導く(Hammerme
isterら、Cirulation 59巻:421−435頁(1979年
))。したがって、心筋梗塞に続く心臓の再形成性を減じる治療法は、うっ血性
心臓疾病の発生を防止するために必要とされる。
【0008】 虚血組織への血流の減少は、心臓の再形成を引起す上で主要な要因である。研
究では、梗塞に関連した動脈が、総体的に閉ざされる場合、心筋梗塞に続く主要
な心臓再形成があることが示される(KimおよびBraunwald、Cir
culation 88巻:2426−2436頁(1993年))。しかし、
血流を、虚血組織に戻すことができる場合、心臓の再形成が最小限となり得る。
さらに、血流が、早く戻されればされるほど、さらにいっそう、心臓の再形成性
を減じることができる(Hochmanら、Circulation 75巻:
299−306頁(1987年);Bonaduceら、J.Am.Coll.
Cardiol.16巻:1561−1568頁(1990年))。したがって
、心筋梗塞に続く血流を迅速に戻すことに向けられた治療は、心臓の再形成、お
よびうっ血性心臓疾病の発生を最小限にできる。
【0009】 化学的療法は、最近、心筋梗塞に続く虚血組織への血流を戻すための最も有用
な治療のうちの1つである。血栓溶解性の治療は、血流を戻すために閉じられた
冠状動脈を洗浄することに基づく(米国特許番号第5,589,173号)。閉
じられた冠状動脈を洗浄することに加えて、副行の血液供給の存在は、心臓の再
形成の影響を最小限にできる。したがって、副行の循環を刺激する上で指向され
る化学的療法は、心筋梗塞に続く心臓再形成性を最小限にできるはずである。し
かし、現在では、副行の血流を刺激するために利用可能な材料はほとんどない。
【0010】 上記に基づいて、一般に虚血組織に血流を増加する方法の開発についての必要
性、そして特に心筋梗塞に続く心臓への血流を増加させる必要性が残る。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、アンギオテンシノゲン、アンギオテンシンI(AI)、AI類似体
、AI断片およびその類似体、アンギオテンシンII(AII)類似体、AII断片ま
たはその類似体またはAIIAT2型レセプターアゴニストを投与することを特
徴とする、虚血組織への血流を増加させる改善方法およびキットを提供する。
【0012】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 全ての文献、特許および特許出願は、それらの全体的に参照してここに組み込
まれる。
【0013】 ここに使用される場合、語句「虚血」は、体の一部に酸素付加した血液の不十
分な流れに関連したどのような状態をもいう。虚血は、組織への血流が、限界レ
ベルより下に減少したいずれの時期でも起こる。血流のこの減少は、以下の限定
されない条件から生じ得る:(i)塞栓(血餅)による血管の遮断;(ii)アテ
ローム性動脈硬化症による血管の遮断;(iii)血管の遮断(出血発作);(iv
)血管痙攣の間に、およびおそらく一過性虚血発作(TIA)および続くクモ膜
下出血の間に起こるような血管収縮による血管の遮断。虚血症が起こるさらなる
状態としては、(i)心筋梗塞(心臓が停止した時に、臓器への血液の流れは減
少し、虚血症が起こる)の間;(ii)外傷;および(iii)心臓および神経の手
術(血流は、手術の目的を達成するために減少されたり、または停止されたりす
る必要がある)の間が挙げられる。
【0014】 ここで使用される場合、語句「虚血組織」は、酸素付加した血液の不十分な流
れを受けているすべての組織をいう。
【0015】 ここで使用される場合、語句「血流を増加させる」は、脈管形成を介しての新
規血管の形成または、先に存在する血管の機能の増強のいずれかにより媒介され
たような増加をいう。
【0016】 特に指示されない限り、本出願内で、利用される技術は、分子クローニング:
実験室マニュアル(Sambrookら、Cold Spring Labor
atory Press、1989年)、遺伝子発現技術(Gene Expr
ession Technology)(Methods in Enzymo
logy、185巻、D.Goeddelにより編集、1991年、Acade
mic Press、カリフォルニア州サンディエゴ)、Methods in
Enzymologyにおける「タンパク質精製についての指針(Guide
to Protein Purification)」(M.P.Deuts
chcerら、Academic Press,Inc.(1990年)):P
CRプロトコル:方法および使用法についての指針(PCR Protocol
s:A Guide to Methods and application
s)(Innisら、1990年、Academic Press、カリフォル
ニア州サンディエゴ)、動物細胞の培養(Culture of Animal
Cells):基本的技術のマニュアル(A Manual of Basi
c Technique)、2版(R.I.Freshney、1987年、L
iss,Inc、ニューヨーク州ニューヨーク)、遺伝子転移および発現のプロ
トコル(Gene Transfer and Expression Pro
tocols)、109−128頁、E.J.Murray編、The Hum
ana Press Inc、ニュージャージー州クリフトン)およびAmbi
onの1998年カタログ(Ambion、テキサス州オースチン)のようない
くつかのよく知られた文献の内のいずれかに見ることができる。
【0017】 DiZeregaに対する米国特許番号第5,015,629号(その全体の
開示は、参照によりここに組み込まれる)では、上記増加が十分である量で、ア
ンギオテンシンII(AII)の組織に対する使用を特徴とする創傷組織の治癒の速
度を増大する方法が記述されている。創傷組織に対するAIIの使用は、創傷治癒
の速度を驚くほど増大させ、そしてそれにより、よりいっそう迅速な再上皮形成
および組織修復を導く。語句AIIは、Asp−Arg−Val−Tyr−Ile
−His−Pro−Phe[配列番号:1]を示すヒトおよび他の種に存在する
オクタペプチドをいう。アンギオテンシンの生物学的形成は、血漿基質アンギオ
テンシノゲンにおけるレニンの作用によって開始される(Cloustonら、
Genomics 2巻:240−248頁(1988年);Kageyama
ら、Biochemistry 23巻:3603−3609頁;Ohkubo
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.80巻:2196−2200頁(
1983年);各文献は、全体的にここに組み込まれる)。そのように形成され
た物質は、アンギオテンシンI(AI)と称されるデカペプチドであって、これ
は、AIからC末端His−Leu残基を除去するアンギオテンシン変換酵素(
ACE)によってAIIに変換される[配列番号:37]。AIIは、公知の昇圧剤
であり、そして市販で入手可能である。
【0018】 研究では、AIIは、創傷修復に関与する培養細胞で有糸分裂誘発および化学走
性を増加させ、そして成長因子および細胞外マトリックスの放出を増加させるこ
とが示された(diZerega、米国特許番号第5,015,629号;Dz
auら、J.Mol.Cell.Cardiol.21巻:S7(補足III)1
989年;Berkら、Hypertension 13巻:305−14頁(
1989年);Kawaharaら、BBRC 150巻:52−9頁(198
8年);Naftilanら、J.Clin.Invest.83巻:1419
−23頁(1989年);Taubmanら、J.Biol.Chem.264
巻:526−530頁(1989年);Nakaharaら、BBRC 184
巻:811−8頁(1992年);StoufferおよびOwens、Cir
c.Res.70巻:820頁(1992年);Wolfら、Am.J.Pat
hol.140巻:95−107頁(1992年);BellおよびMadri
、Am.J.Phthol.137巻:7−12頁(1990年))。さらに、
AIIは、ウサギの角膜眼およびニワトリの漿尿膜モデル中で脈管形成性であるこ
とが示された。(Fernandezら、J.Lab.Clin.Med.10
5巻:141頁(1985年);LeNobleら、Eur.J.Pharma
col.195巻:305−6頁(1991年))。さらに、AIIおよびアンギ
オテンシンIII類似体および断片、およびそのAII2型レセプターアゴニストは
、創傷治癒に有効であることが示された。(米国特許番号第5,629,292
号;第5,716,935号;国際出願番号WO94/10502号;WO94
/10503号;WO95/14764号;WO95/08565号;WO95
/08337号;WO96/09747号;WO96/39164号;WO97
/23461号;WO98/26437号;全ての文献は、全体的にここに組み
込まれる)。
【0019】 アンギオテンシンIIは、脈管形成の強力な刺激剤としても知られ(Ferna
ndezら、J.Lab.Clin.Med.105巻:141−145頁(1
985年))、そしてラットの腎臓で前もって形成された血管を介して副行の循
環を活性化させることが示された(Fernandezら、Am.J.Phys
iol.243巻:H869−H875頁(1982年))。
【0020】 用いた細胞型におけるAIIの影響は、部分的に、細胞が発現するAIIレセプタ
ーサブタイプに依存すると仮定される(Shanugamら、Am.J.Phy
siol.268巻:F922−F930頁(1995年);Helinら、A
nnals of Medicine 29巻:23−29頁(1997年);
Bedecsら、Biochem J.325巻:449−454頁(1997
年))。これらの研究は、AIIレセプターサブタイプ発現が、少なくとも数種の
細胞型で発生の間変化する動的な過程であることを示した(同上)。AII活性は
、典型的にはAT1およびAT2AIIレセプターのいずれか、または両方によっ
て調節される。しかし、AIIは、最近、非AT1、非AT2レセプターを介して
一次的ヒト・ケラチノサイトの増殖を刺激することが示された。(Stecke
lingsら、Biochem.Biophys.Res.Commun.22
9巻:329−333頁(1996年))。これらの結果は、AII活性の細胞型
(すなわち、レセプター発現に基づいた)特異的特性を強調している。
【0021】 他のデータは、AII断片AII(1−7)が、AII活性を調節するAT1および
AT2レセプターとは異なったレセプターを介して作用することを示唆する。(
Ferrarioら、J.Am.Soc.Nephrol.9巻:1716−1
722頁(1998年);Iyerら、Hypertension 31巻:6
99−705頁(1998年);Freemanら、Hypertension
28巻:104頁(1996年);Ambuhlら、Brain Res.B
ull.35巻:289頁(1994年))。このように、特定の細胞型に関し
てAII(1−7)活性は、同じ細胞型におけるAIIの影響のみに基づいて予測す
ることはできない。
【0022】 しかし、上の全てに基づいて、アンギオテンシノゲン、アンギオテンシンI(
AI)、AI類似体、AI断片およびその類似体、AII類似体、AII断片または
その類似体またはAIIAT2型レセプター(AT2)アゴニストの使用が、虚
血組織への血流を刺激する上で有効であるかどうかについては知られていない。
AIIより少ない副作用で、血流を刺激するAII類似体および断片の同定は、大い
に有益であったはずである。
【0023】 AT2レセプターについて選択性のあるペプチドアゴニスト(AIIは、AT1
よりAT2に対して100倍高い親和性を示す)が同定された。このペプチドは
、p−アミノフェニルアラニン 6−AII[「(p−NH−Phe)6−AII
)」]、Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−Xaa−Pro−Phe[
配列番号:36](式中、Xaaは、p−NH−Pheである)である(Sp
ethおよびKim、BBRC 169巻:997−1006頁(1990年)
)。このペプチドは、試験された実験モデルにおけるAT2アンタゴニストに匹
敵する結合特性を示した(Cataliotoら、Eur.J.Pharmac
ol.256巻:93−97頁(1994年);Brysonら、Eur.J.
Pharmacol.225巻:119−127頁(1992年))。
【0024】 AIIレセプターおよびAIIレセプターアンタゴニストの効果は、AIIレセプタ
ーサブタイプ(AT1およびAT2)の両方が創傷治癒で役割を果すことを示唆
する血管外傷および修復の2つの実験的モデルで調べられた(Janiakら、
Hypertension 20巻:737−45頁(1992年);Pres
cottら、Am.J.Phathol.139巻:1291−1296頁(1
991年);Kauffmanら、Life Sci.49巻:223−228
頁(1991年);Viswanathanら、Peptides 13巻:7
83−786頁(1992年);Kimuraら、BBRC 187巻:108
3−1090頁(1992年))。
【0025】 多くの研究は、AII(1−7)(AII残基1−7)またはAIIの他の断片に焦
点を合せて、それらの活性を評価した。AII(1−7)はある程度の効果を引出
すが、しかしAIIによって引出されるすべての範囲の効果ではない。Pfeil
schifterら、Eur.J.Pharmacol.225巻:57−62
頁(1992年);Jaiswalら、Hypertension 19巻(補
足II):II−49−II−55頁(1992年);EdwardsおよびStac
k、J.Pharmacol.Exper.Ther.266巻:506−51
0頁(1993年);Jaiswalら、J.Pharmacol.Exper
.Ther.265巻:664−673頁(1991年);Jaiswalら、
Hypertension 17巻:1115−1120頁(1991年);P
ortsiら、Br.J.Pharmacol.111巻:652−654頁(
1994年)。
【0026】 以降に定義される通り、本発明により使用するための好ましいクラスのAT2
アゴニストは、アンギオテンシノゲン、アンギオテンシンI(AI)、AI類似
体、AI断片およびその類似体、AII類似体、AII断片またはその類似体、また
はAIIの位置6に対応する位置にp−NH−Pheを有するAIIAT2型レセ
プターアゴニストを包含する。さらに、ペプチド性薬剤に加えて、必要なAT2
アゴニスト活性を示す種々の非ペプチド性薬剤(例えば、ペプチド擬似体)も、
本発明によって使用することが意図されたものである。
【0027】 本発明で特定の興味の対象となる、活性なAII類似体、AIIの断片およびその
類似体は、一般式I R−R−R−R−R−R−R−R [式中、 RおよびRは、一緒に式 X−R−R−、 (式中、Xは、Hまたは1個から3個までのペプチド基であるか、または存在せ
ず、 Rは、H、Asp、Glu、Asn、Acpc(1−アミノシクロペンタン
カルボン酸)、Ala、MeGly、Pro、Bet、Glu(NH)、G
ly、Asp(NH)およびSucから適切に選択され、 Rは、Arg、Lys、Ala、Orn、シトロン、Ser(Ac)、Sa
r、D−ArgおよびD−Lysから適切に選択される) で表される基を形成し; Rは、Val、Ala、Leu、norLeu、Ile、Gly、Pro、
Aib、AcpcおよびTyrから構成される群から選択され; Rは、Tyr、Tyr(PO、Thr、Ala、Ser、homoS
erおよびazaTyrから構成される群から選択され; Rは、Ile、Ala、Leu、norLeu、Val、およびGlyから
構成される群から選択され; Rは、His、Argまたは6−NH−Pheであり; Rは、ProまたはAlaであり;そして Rは、末端Tyr基としてRを含む配列を除外しながら、Phe、Phe
(Br)、IleおよびTyrから構成される群から選択されるか、または存在
せず; 化合物は、AIIでない] で表される配列中の基R−Rの少なくとも3つの隣接するアミノ酸から構成
される配列を含む。
【0028】 本発明の実施に有用なAT2アゴニストのカテゴリーに入る化合物としては、
が、p−NH−Pheである限定により上記に規定されたAII類似体が挙
げられる。
【0029】 RおよびRについての特に好ましい組み合わせは、Asp−Arg、As
p−Lys、Glu−ArgおよびGlu−Lysである。このクラスの特に好
ましい実施形態としては、以下のものが挙げられる:AIIIまたはAII(2−8
)、Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe[配列番号:2
];des1−AIIIまたはAIVとしても知られているAII(3−8)、Val
−Tyr−Ile−His−Pro−Phe[配列番号:3];AII(1−7)
、Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro[配列番号:4]
;AII(2−7)、Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro[配列番
号:5];AII(3−7)、Val−Tyr−Ile−His−Pro[配列番
号:6];AII(5−8)、Ile−His−Pro−Phe[配列番号:7]
;AII(1−6)、Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His[配列番
号:8];AII(1−5)、Asp−Arg−Val−Tyr−Ile[配列番
号:9];AII(1−4)、Asp−Arg−Val−Tyr[配列番号:10
];およびAII(1−3)、Asp−Arg−Val[配列番号:11]。他の
好ましい実施形態としては:Arg−norLeu−Tyr−Ile−His−
Pro−Phe[配列番号:12]およびArg−Val−Tyr−norLe
u−His−Pro−Phe[配列番号:13]が挙げられる。本発明の範囲内
に包含されるさらに別の好ましい実施形態は、配列Asp−Arg−Pro−T
yr−Ile−His−Pro−Phe[配列番号:31]を有するペプチドで
ある。AII(6−8)、His−Pro−Phe[配列番号:14]およびAII
(4−8)、Tyr−Ile−His−Pro−Phe[配列番号:15]も試
験され、そして有効でないことが分かった。
【0030】 特に好ましい実施形態では、本発明の活性化合物は、以下の一般式: R1−Arg−R2−R3−R4−His−Pro−R5 [式中、 R1は、Aspであるか、または存在せず; R2は、Val、Ala、Ile、Pro、Lys、norLeu、およびL
euから構成される群から選択され; R3は、Ala、Tyr、およびTyr(POから構成される群から選
択され;および R4は、Val、Ala、Ile、norLeu、およびLeuから構成され
る群から選択され; R5は、Phe、Ileであるか、または存在せず; 化合物が、AIIでない] を含むものから選択される。
【0031】 最も特定の好ましい実施形態では、活性化合物は、配列番号:4、配列番号:
19、配列番号:24、配列番号:26、配列番号:31、配列番号:32、配
列番号:33、配列番号:34、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:
40、配列番号:41、および配列番号:42から構成される群から選択される
【0032】 本発明による特定の目的の対象となる別のクラスの化合物は、一般式II R−R−R−R−R―R−R [式中、 Rは、H、Arg、Lys、Ala、Orn、シトロン、Ser(Ac)、
Sar、D−ArgおよびD−Lysから構成される群から選択され; Rは、Val、Ala、Leu、norLeu、Ile、Gly、Pro、
Aib、AcpcおよびTyrから構成される群から選択され; Rは、Tyr、Tyr(PO、Thr、Ser、homoSer、A
la、およびazaTyrから構成される群から選択され; Rは、Ile、Ala、Leu、norLeu、Val、およびGlyから
構成される群から選択され; Rは、His、Argまたは6−NH−Pheであり; Rは、ProまたはAlaであり;そして Rは、Phe、Phe(Br)、Ile、およびTyrから構成される群か
ら選択される] で表されるものである。
【0033】 一般式IIの化合物の特に好ましいサブクラスは、式 R−R−Tyr−R−His−Pro−Phe[配列番号:16] [式中、R、RおよびRは、先に定義したとおりである] のものである。特に好ましくは、式Arg−Val−Tyr−Ile−His−
Pro−Phe[配列番号:2]のアンギオテンシンIIIである。他の好ましい
化合物としては、構造Arg−Val−Tyr−Gly−His−Pro−Ph
e[配列番号:17]およびArg−Val−Tyr−Ala−His−Pro
―Phe[配列番号:18]をを有するペプチドが含まれる。断片AII(4−8
)は、繰返し試験では有効でなかった。これは、N−末端での露出したチロシン
のためであると考えられる。
【0034】 上の式で、アミノ酸残基についての標準の三文字略号が使用される。反対に、
指示がない場合は、アミノ酸のL形態が意図される。他の残基は、以下の通りに
省略される。
【0035】
【表1】 AIIおよびその類似体が、ガンマまたはベータターンのいずれかに適合するこ
とが示唆された(Regoliら、Pharmacological Revi
ews 26巻:69頁(1974年))。一般に、R、RおよびRの位
置にある中性の側鎖は、レセプターおよび/または固有の活性に結合するための
一次応答性のR、RおよびRの位置にある活性基の間に適切な距離を維持
することに関与し得ることが考えられる。R、RおよびRの位置にある疎
水性側鎖は、ペプチドの全体のコンフォメーションにおいて重要な役割をも果し
、および/または仮定的な疎水性ポケットの形成に寄与し得る。
【0036】 位置Rにあるアミノ酸における適切な側鎖は、標的レセプターについての化
合物の親和性に寄与し、および/またはペプチドのコンフォメーションに重要な
役割を果し得る。この理由のため、ArgおよびLysは、Rとして特に好ま
しい。
【0037】 本発明の目的のために、Rは、R(ガンマターンモデルで)との、または
(ベータターンモデルで)との線状または非線状の水素結合の形成に関与し
得ることが考えられる。Rは、ベータ非平行構造(可能性のある構造として提
案もされた)で第一の回転にも関与するはずである。一般式Iで他の位置と対照
的に、ベータおよびガンマ分岐は、この位置で等しく有効である。さらに、単独
の水素結合は、相対的に安定なコンフォメーションを維持するのに十分であり得
る。したがって、Rは、Val、Ala、Leu、norLeu(ノルLeu
)、Ile、Gly、Pro、Aib、AcpcおよびTyrから適切に選択さ
れ得る。Rは、適切にはLysでもあり得る。
【0038】 Rに関して、コンフォメーション解析は、この位置における(並びにR
よびRにおける)側鎖が、レセプターの占拠および刺激に必須であると考えら
れる疎水性クラスターに寄与することが示唆された。したがって、Rは、Ty
r、Thr、Tyr(PO、homoSer(ホモSer)、Ser、お
よびazaTyr(アザTyr)から構成される群から選択されることが好まし
い。この位置では、Tyrは、それがフェノール性水酸基から水素を受容する能
力のあるレセプターサイトと水素結合を形成し得る場合、特に好ましい(Reg
oliら、(1974年)、上記)。Rは、適切にはAlaでもあり得る。
【0039】 位置Rでは、β脂肪族または脂環式鎖を有するアミノ酸が特に望ましい。し
たがって、Glyは位置Rに適切ではあるが、この位置にあるアミノ酸は、I
le、Ala、Leu、norLeu、GlyおよびValから選択されること
が好ましい。
【0040】 本発明による特定の目的のアンギオテンシノゲン、AI、AI類似体、AI断
片およびその類似体、AII類似体、断片およびその断片の類似体で、Rは、H
is、Argまたは6−NH−Pheである。ヒスチジンのイミダゾール環の
特徴的な特性(例えば、生理学的pHでのイオン化、プロトン供与体または受容
体として作用する能力、芳香族特性)は、Rとしてのその特定の活用性に寄与
すると考えられる。例えば、コンフォメーションモデルは、Hisが、水素結合
形成(ベータモデルで)に、またはRの配向に影響することによって非平行構
造の第二のターンに関与し得ることを示唆する。同様に、Rは、Rの最も所
望の配向を提供するためにProであるべきことが実際に考えられる。位置R で、疎水性環と陰イオン性カルボキシル末端との両方は、目的の類似体をレセプ
ターに結合する上で特に有用であるようである。したがって、Tyrおよび特に
Pheは、本発明の目的のために好ましい。Rは、適切にはIleでもあり得
る。
【0041】 特に目的の類似体としては、以下のものが挙げられる。
【0042】
【表2】 本発明のポリペプチドは、従来のいずれの方法によって合成され得るが、限定
するものではないが、固相合成については前記のJ.M.Stewartおよび
J.D.Young、固相ペプチド合成(Solid Phase Pepti
de Synthesis)、第2版、Pierce Chemical Co
、イリノイ州ロックフォード(1984年)およびJ.Meienhofer、
ホルモン性タンパク質およびペプチド(Hormonal Protein a
nd Peptides)、2巻、Academic Press、ニューヨー
ク(1973年)で、そして溶液合成についてはE.SchroderおよびK
.Lubke、The Peptides、1巻、Academic Pres
s、ニューヨーク(1965年)が挙げられる。先行の専門書の開示は、ここに
参照して組み込まれる。
【0043】 一般に、これらの方法は、成長するペプチド鎖への保護アミノ酸の連続的付加
に含まれる(米国特許番号第5,693,616号、全体的に参照してここに組
み込まれる)。通常は、第一のアミノ酸のアミノ基またはカルボキシル基のいず
れか、および反応性側鎖基のいずれもが保護される。その後、この保護されたア
ミノ酸を、不活性固形支持体に付着するか、または溶液中で利用されるかのいず
れかであり、そして配列にある次のアミノ酸を、これも適切に保護されているが
、アミド結合の形成になじみ易い条件下で添加する。所望の全てのアミノ酸が適
切な配列として連結された後、保護基および全ての固形支持体を除去し、粗ポリ
ペプチドを得る。ポリペプチドを、好ましくはクロマトグラフィーで脱塩し、精
製して、最終産物を得る。
【0044】 好ましくは、ペプチドは、製造業者の指示にしたがって、Applied B
iosystems Model 430Aペプチド合成装置(Applied
Biosystems、カリフォルニア州フォスター・シティ)で行われ得る
ような、標準的な固相法によって合成される。固相法によるか、あるいは液相法
のいずれかで、ペプチドまたはペプチド擬似体を合成する他の方法は、当業者に
おいてよく知られる。
【0045】 1つの態様で、本発明は、アンギオテンシノゲン、アンギオテンシンI(AI
)、AI類似体、AI断片およびその類似体、アンギオテンシンII(AII)類似
体、AII断片またはその類似体、またはAIIAT2型レセプターアゴニスト(
以下、「活性剤」という)を投与することを含む、虚血組織への血流を増加させ
る方法およびキットを提供する。
【0046】 本発明にしたがって、虚血組織の領域を生体内で治療して、その領域を蘇生す
るための救命期間の間、その領域の生存性を維持する。今にも起こりそうな虚血
の指標がある時に使用もできるが、好ましくは虚血の後に、活性剤の有効な用量
を虚血組織に使用する。
【0047】 虚血組織は、組織での虚血の有害な影響を逆行させるか、または防止するため
に、組織への増加した血流により利益を得る適切な任意の組織である。好ましい
実施形態では、組織は、皮膚および心臓から選択される。さらに好ましい実施形
態では、人工のあるいは移殖のいずれかを問わず組織移殖片への血流を刺激する
ために、活性剤を使用することができる。
【0048】 活性剤は、従来の医薬上許容し得る担体、アジュバント、およびベヒクルを含
有する用量単位処方で、経口、非経口、吸入スプレーによって、経直腸、または
局所的に、を含めた任意の適切な経路によって投与し得る。ここで使用される場
合、語句非経口とは、皮下、静脈内、動脈内、筋内、基質内、心臓内、腱内、脊
椎内、頭蓋内、胸内、輸液技術または腹腔内、が含まれる。さらに、アンギオテ
ンシノゲンは、遺伝子療法技術によって投与することもできる。
【0049】 本発明の活性剤は、固形形態(顆粒、粉末または坐剤を含めた)で、または液
体形態(例えば、溶液、懸濁液、または乳剤)で、作製し得る。本発明の化合物
は、多様な溶液で使用され得る。本発明による用途として適切な溶液は、無菌で
あり、十分な量のペプチドを溶解させ、そして目的の用途に有害でないものであ
る。この点で、本発明の化合物は、非常に安定であるが、しかし、強酸および強
塩基によって加水分解される。本発明の化合物は、pH5−8で有機溶媒におよ
び水性溶液に溶解する。
【0050】 活性剤は、無菌化のような従来の医薬上の操作にかけることができ、および/
または防腐剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝液などのような従来のアジュバ
ントを含み得る。
【0051】 本発明の活性剤は、単独で、もしくは活性剤の組み合わせで使用することがで
きるか、または、新たな血管の生成を介するか(限定はされないが、AII、酸性
および塩基性線維芽細胞成長因子、形質転換成長因子アルファおよびベータ、腫
瘍壊死因子、血小板由来成長因子、血管内皮成長因子、アンギオゲニン、および
ハプトグロビンを含めて)、または限定はされないが、線維芽細胞成長因子を含
む、前もって存在する血管を介して虚血組織への血流を刺激することによって、
虚血組織への血流を増加させる他の剤と組み合わせて使用することもできる。
【0052】 投与については、活性剤は、投与の例示経路のために適切な1つまたはそれ以
上のアジュバントと通常組み合わされる。化合物は、ラクトース、ショ糖、スタ
ーチ粉末、アルカノール酸のセルロースエステル、ステアリン酸、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウムおよ
びカルシウム塩、アラビアゴム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル
ピロリジン、および/またはポリビニルアルコールと混合され、従来の投与用の
錠剤化またはカプセル化される。あるいは、本発明の化合物は、生理食塩水、水
、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロー
スコロイド性溶液、エタノール、コーン油、落花生油、綿実油、ゴマ油、トラガ
カントゴム、および/または種々の緩衝液に溶解され得る。他のアジュバントお
よび投与の態様は、製薬業界においてよく知られている。担体または希釈剤とし
ては、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレート単独である
いはワックスと併用したもののような時間遅延剤材料、または当業界でよく知ら
れる他の材料が含まれる。
【0053】 局所投与に適切な処方としては、皮膚を通しての浸透に適切な液体または半液
体製品(例えば、塗布剤、ローション、軟膏、クリームまたはペースト)、およ
び眼、耳または鼻への投与に適切な液滴が挙げられる。
【0054】 本発明の活性剤を用いて、虚血組織への血流を増加させるための投与計画は、
損傷の型、年齢、体重、性別、個人の医療状況、症状の重篤度、投与の経路、お
よび使用される特定の化合物を含めた種々の因子に基づいている。したがって、
投与計画は、広範に変化し得るが、しかし、標準的な方法を用いて医師によって
日常的に決定され得る。体重当たりの活性剤0.1ng/kgと10mg/kg
体重の間の桁の活性剤の用量レベルは、ここに開示される用途の全ての方法に有
用である。
【0055】 治療計画は、損傷の型、年齢、体重、性別、個人の医療状況、症状の重篤度、
投与の経路、および使用される特定の化合物を含めた多様な因子に基づいて、対
象の条件によっても変化している。例えば、活性剤は、30日までの間、心筋梗
塞後できるだけ早く患者に投与される。その療法は、上に記述される通り投与量
で毎日1回から6回投与される。
【0056】 好ましい実施形態では、活性剤は、皮下に投与される。活性剤の有効成分の適
切な皮下の用量は、虚血組織への血流を増加させるのに十分な時間、毎日2回、
約0.1ng/kgと約10mg/kgの間の投与であるのが好ましい。さらに
好ましい実施形態では、活性剤の濃度は、約100ng/kg体重と約10.0
mg/kg体重の間である。最も好ましい実施形態では、活性剤の濃度は、約1
0μg/kg体重と約10.0mg/kg体重の間である。この投与計画は、必
要とされるアゴニストの量を最小限にしつつ、本目的の発明の治療的利益を最大
限にする。このような使用法は、費用並びに可能な害のある副作用を最小限にす
る。
【0057】 皮下投与については、有効成分は、10%w/wと同程度に包含し得るが、0
.0001%から10%w/w、例えば1%から2重量%の処方を包含できるが
、好ましくは5%w/w未満、そしてさらに好ましくは0.1%から1%の処方
を含み得る。
【0058】 本発明の好ましい実施形態では、カテーテルを、心筋梗塞のほぼ直後から約2
4時間までの間に対象の冠状動脈に入れ、有効量の活性剤を患者の心臓に注入す
る。注入される活性剤の濃度は、上に記述される通り、約100ng/kg体重
と約10.0mg/kg体重との間である。存在する副行の循環で血流の増加を
刺激するのに必要とされる時、注入を繰返すことができる。限定はされないが、
動脈の血管造影法、歯冠内注射、または大動脈経路による心臓停止法液を介する
ようなカテーテル法によることを含めた他の経路によっても注入できる。増加し
た副行の血流を、標準的な手法によって測定する。例えば、副行の流れは、クロ
モナルで誘導された最大限の血管拡張の間に定量し、そして虚血/正常ゾーン(
IZ/NZ)比として表すことができる。(米国特許番号第5,244,460
号、その全体をここに参照して引用する)。あるいは、副行の血流は、文献のフ
ロー技術を使用して、放射活性ミクロスファーを用いて定量できる(Doleら
、Am.J.Physiol.243巻:H371−H378頁、1982年)
【0059】 本発明の別の好ましい実施形態では、活性剤は、局所で投与される。適切な局
所用量およびその処方での活性成分の濃度は、皮下投与について記述される通り
である。
【0060】 本発明の全ての態様のさらに好ましい実施形態では、活性剤は、アンギオテン
シノゲン、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番
号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番
号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:16、配列番号:17
、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番
号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26
、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番
号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35
、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番
号:40、配列番号:41、および配列番号:42から構成される群から選択さ
れる。
【0061】 さらなる態様で、本発明は虚血組織への血流を増加させるためのキットを提供
し、そのキットは、虚血組織への血流を増加させるために有効な量の活性剤、お
よび治療剤として有効量の活性剤を使用するための指示を包含している。好まし
い実施形態では、キットは、さらに、上に記述されるそれらのアジュバントのよ
うな医薬上許容し得る担体を含む。別の好ましい実施形態では、キットは、さら
に、患者への活性剤の送出のための手段を含む。このようなデバイスとしては、
制限はされないが、注射器、マトリックス性またはミセル性溶液、包帯、創傷包
帯剤、エアゾールスプレー、液体フォーム、経皮性パッチ、局所投与剤、ポリエ
チレングリコールポリマー、カルボキシメチル・セルロース製品、晶質製品(例
えば、生理食塩水、リンガーのラクテート溶液、リン酸緩衝生理食塩水など)、
粘弾性物、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコールが挙げら
れる。送出する手段は、有効量の活性剤を含有するか、または化合物とは分離さ
れているかのいずれかであり得るが、これは、その後、使用時に送出のための手
段に使用される。
【0062】 本発明は、例示のみの目的として意図され、そして本発明の範囲を限定するこ
とが意図されるべきでない付随の実施例についてより理解され得る。
【0063】 実施例1:生きた皮膚等価物の移植片化 雄のスイスヌードマウス(22−24g)を、ケタミン/ロンパンで筋内注射
で麻酔し、背部表面から1cm×1cmの全層厚皮膚切除を行った。生存皮膚等
価物(LSE)を、欠如部に載せ、マウスの皮膚とLSEのエッジの間になんら
段差は観察されないように微細ハサミで除去した。マウスを、試験するペプチド
に基づいて6つの群に分けた:(0[LRS−デキストロース]、または1.0
mg/mlのAIIまたはAII類似体、AII(1−7)[配列番号:4];Ala
4AIII[配列番号:18];Pro3AII[配列番号:31];およびIle
8AII[配列番号:42];表1参照)、そしてLSEを、載せる前にペプチド
と共に、あるいはペプチドなしに、5%デキストロースを有する加乳酸リンガー
溶液に、15分間浸漬した。移殖片を載せた後、マウスの背部表面を、ワセリン
包埋ガーゼで、続いて2つの接着包帯で覆った。麻酔からの回復後、マウスを、
それらの個々のゲージに戻し、そして安楽死させるまで毎日観察した。マウスは
、手術後の最初の3日間、筋肉内痛覚脱失を受けた。剖検の前にその包帯を失っ
たもの、または7日目に包帯を除去したマウスはなかった。マウスを7日目に剖
検した。剖検では、移殖片取込の程度および移殖組織の外観は、パラフィン包埋
のため、ならびにヘマトキシリンおよびエオシン染色のための切片の調製におけ
る10%緩衝ホルマリン中のバイオプシーに処する前に記録した。内皮細胞およ
び血管チャンネルの数を、顕微鏡で評価し、そのデータを表1および2に示した
。これらのデータは、AIIおよびAII類似処置LSEが、未処理LSEと比較し
て移殖組織での脈管形成(血管チャンネルの形成)および内皮細胞産生の両方を
増加させることを示す。
【0064】
【表3】 実施例2:部分厚の熱傷モデル 動物 およそ500グラムの体重のある36匹の雄ハートレイモルモットを、Cha
rles Rivers Laboratory(マサチューセッツ州チャール
ズリバーズ)から購入した。モルモットを、USC動物飼養場で12:12の明
所:暗所サイクルで収容した。飼料および水は、適宜に入手可能とした。
【0065】 外科的手法 モルモットを、14mg/kgロンパンおよび130mg/kgケタミンの筋
肉内注射によって麻酔した。その後、動物バリカンで毛を刈り、続いてチオグリ
コレート脱毛剤で処置することにより背部表面から毛を除去した。毛を除去した
後、その領域をベタジンで2回、続いて70%エタノールで擦った。75℃の水
浴で加温した18mmの固形真鍮ロッドで各モルモットに2個の火傷を作った。
真鍮ロッドの一方の末端を、50秒間、モルモットの背中に置いた。この手法を
、各動物および各火傷に対して様々の真鍮ロッドで繰返した。
【0066】 各火傷を、0.05モル/Lリン酸緩衝液(pH7.3)中の1mg/mlの
AII、AII類似体または断片(0[LRS−デキストロース]、または1.0m
g/mlのAIIまたはAII類似体、AII(1−7)[配列番号:4];Ala4
AIII[配列番号:18];Pro3AII[配列番号:31];またはIle8
AII[配列番号:42])とを含む、あるいは含まない10%低粘度CMCで処
置し、個別に、ヒルトップ・チャンバーで包帯し、テガデルム(Tegader
m)で覆った。包帯を調べて、最初の5日間毎日、そして外傷後の7日目の剖検
まで隔日に取り替えた。モルモットに、外傷後の日、外傷の最初の3日間に、痛
み止めのため筋肉内に20μg/kgのブプロネックス(塩酸ブプレノルフィン
)を与えた。
【0067】 墨汁注入での確認 最初の研究では、墨汁の大動脈内注入により評価した熱傷深度を求めた。熱傷
の開始後の1日または2日後に、モルモットを筋肉内のケタミンおよびロンパン
で麻酔した。上行性胸大動脈にカニューレを入れ、そして60mlの墨汁を、そ
のカニューレを通して500mmHg下で注入した。全ての通過可能な血管を充
填することを確保するために、この圧力を使用した。墨汁を注入した後、動物を
犠牲にし、外傷部位を切除し、 10%の緩衝化ホルマリン中に入れ、組織学的評価用標本を調製した。これらの
標本から得られる組織学的切片について調べ、壊死の深さおよび毛細虚血を評価
した。
【0068】 組織学的評価 熱傷後の7日に、モルモットを安楽死させ、火傷領域を、一括して切除し、組
織を10%の緩衝化ホルムアルデヒド溶液中に一昼夜入れて置いた。組織をパラ
フィンに包埋し、5μm切片を作成した。その切片を、サイクリン(MIB−1
)に対する一次抗体(AMAC、マサチューセッツ州ウエストブルック)と、続
けてDAKOキット(DAKO、カリフォルニア州サンタバーバラ)による一次
抗体の認識を行うことによる免疫組織化学分析のために以下に記述される通よう
に処理した。
【0069】 パラフィン包埋切片を、60℃で一昼夜オーブンで加熱した。「新たな」キシ
レン中で4回の5分間のインキュベーション、続いて100%エタノールでの2
回の5分間のインキュベーション、95%エタノールでの2回の5分間のインキ
ュベーションおよびHOでの1回の5分間のインキュベーションによって、脱
パラフィン化を行った。その後、内因性ペルオキシダーゼ活性をHO中の0.
3%Hでクエンチした。マイナーな修正を施したShiらのプロトコルに
従い抗原検索(antigen retrieval)を行った。要するに、スライドを、0.1
モル/Lトリス緩衝液(pH9.0)中の5%尿素中のプラスチック製コプリン
広口ビンに入れた。その後、スライドを、電子レンジに入れ、そして3分間最大
限の電力に設定した。蒸発が過度である時には、抗原検索溶液に蒸留水を補給し
、50%電力で5分間再度、電子レンジにかけた。その後、スライドを、10分
間冷却し、5分間、リン酸緩衝生理食塩水溶液(PBS)に入れた。
【0070】 ある程度の修正を有するアビジン−ビオチン−ペルオキシダーゼコンジュゲー
ト法を用いて免疫組織化学染色を行った。スライドを、5分間、PBS浴に入れ
、そして湿潤インキュベーションチャンバーに置いた。PBS中の5%ウマ血清
中で切片をインキュベートすることによって、非特異的抗体結合に対するブロッ
キングを行った。その溶液をデカントし、一次抗体の溶液に交換した。一次抗体
MIB−1はPBSで1:100に希釈して使用し、室温で60分間インキュベ
ートした。そのスライドを、PBSで5分間洗浄し、次いで、二次抗体のビオチ
ン化したウマ抗−マウス抗体とインキュベートした。PBS中での5分間の洗浄
後、アビジン−ビオチン複合体を、PBSで1:100に希釈して、室温でスラ
イドに塗布し、1時間インキュベートした。
【0071】 最終のPBSでの洗浄後、切片を、0.03%の過酸化水素を含むPBS中の
0.06%の3,3’−ジアミノベンジジン中で、5分間インキュベートした。
修正したハリーのヘマトキシリン−エオシン中でカウンター染色(counterstain
)を行った後、切片を脱水し、パーマウントでカバーガラスをかけた。
【0072】 オリンパスのバノックス(Vanox)−S AH−2解剖顕微鏡で100×の倍
率を用いて、バイオプシー標本の各切片(section)を、火傷エッジ上の領域と
実際の火傷領域とのいずれかに分けた。火傷の領域を切り出し、4から5mmの
厚みに3から5個の切片に連続的に切断した。火傷の領域および火傷のエッジの
全体を包埋し、組織学的に検査した。各切片において、4から6個の連続的に中
程度の倍率能フィールド(medium-power field)(mpf、100×)で評価し
た。MIB−1抗体で染色された細胞は、際立った茶色であった。バイオプシー
切片の毛包内に配置される全ての染色細胞を計数した。MIB−1染色細胞を計
数するために、スライド上の各切片を、個々の中程度の倍率能フィールド(mp
f)に分けた。その後、各フィールドを、火傷のエッジ上の切片または火傷領域
それ自身の一部のいずれかであると決定した。エッジは、切片のエッジにそって
茶色の上皮細胞を示す陽性染色によって示された。火傷領域は、そのエッジに沿
った茶色の染色細胞の不存在によって示された。各毛包内に配置される茶色の細
胞を、mpf拡大下で一度に一回計数した。次のmpfに移るために、目印を確
定し、そしてその後、スライドを次の隣接フィールドに移した。
【0073】 全動物は、火傷手段で生存し、研究期間を通して際だった不快の徴候を示さな
かった。熱傷深度は、(1)墨汁の大動脈内注入で血管開通性を分析すること、
および(2)ヘマトキシリン−エオシン染色切片の顕微鏡分析により毛包中の細
胞の外観によって、深い部分層から全層までであると決定された。この分析は、
その外傷が、肉様層を通して拡大してはいないが、前もって存在する血管のほと
んどおよび細胞が火傷部位で破壊されていることを示していた。
【0074】 図3は、熱傷の後の脈管形成に関する実施例1で使用されたAIIおよび同様の
AII類似体の効果が例示される。これらのデータでは、AIIおよびAII類似体を
用いた火傷領域の治療が、対照に比べて増加した血流応答を生じることが示され
ており、また、AII類似体がAIIに比べて増加した血流応答を示すことも示され
ている。
【0075】 実施例3:虚血心筋組織中での副行の循環の形成に関するアンギオテンシンペプ
チドの効果 ウサギは、動物バリカンで刈った後、筋肉内麻酔(ケタミンおよびロンパン)
下で外科的手法を受け、そしてベタジンおよびイソプロピルアルコールを用いて
標品作成がなされた。胸骨正中切開が行われた。心臓周辺の嚢の露出の後、3セ
ンチメートルの切開を、心膜になした。心外膜の表面の可視化の後、2つの冠状
動脈、左回旋および左腹側の下行動脈を、露出させ、そして4−0ビクリル縫合
によって連結した。ペプチド(1mg/ml、0.05ml)とともに、または
ペプチドなしのベヒクル(10%ハイドロン(hydron)、60%エタノールおよ
び1%ポリエチレングリコール)を、冠状閉塞の部位の背部の心筋に注射した。
その後、胸骨を、2−0シルクで閉じた。その後、筋肉および皮膚を、3−0デ
キソンII縫合で閉じた。手術の7日後に始めて、動物を安楽死させ、剖検を行っ
た。梗塞部位にある血管の数を、全体的に、そして顕微鏡評価によって評価した
。血管の存在は、赤血球細胞を含んだ内皮細胞と結びついたチャンネルとして定
義された(それにより、血管は、血液源を有することが示された)。
【0076】 試験されたAIIペプチド(AII、AII(1−7)、1GD、2GD、5GDお
よび9GD:表2参照)は、梗塞部位の脈管形成を増加する。その増加は、動脈
連結後、副行の循環の形成においておよそ4倍からおよそ14倍までの増加の範
囲に入った。多組織切片の顕微鏡実験から収集されたデータを表2に示した。
【0077】
【表4】 虚血組織への血流を増加させることによる本発明の方法およびキットは、虚血
に対しての現在利用可能な治療、そして特に皮膚および心臓虚血のための有益な
治療、および組織移殖片への血流を増加させることによる明らかに有益な組織移
殖の利用性を明らかに高める。
【0078】 本発明は、明らかな改良および手段として、当業者において明らかである時、
操作の正確な詳細、または示されて記述された正確な化合物、組成物、方法、手
段または実施形態に限定されるべきでなく、本発明は、したがって付随の請求項
の全範囲によってのみ限定されるべきであると理解されるべきである。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 アプリグラフ(Apligraf)処置と関連して血流に関するAII類似体の効果を示
すグラフである。
【図2】 アプリグラフ処置と関連して内皮細胞産生に関するAII類似体の効果を示すグ
ラフである。
【図3】 熱傷後の血流に関するAII類似体の効果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,J P,MX,US (72)発明者 ディゼレガ、 ギーア アメリカ合衆国 91106 カリフォルニア 州 パサデナ ヒルクレスト アヴェニュ ー 1270 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA02 BA23 CA59 DA25 DB52 DB54 NA14 ZA36 ZA44 ZB21 4H045 AA10 BA15 BA16 BA17 EA23

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I R−R−R−R−R−R−R−R [式中、 RおよびRは、一緒に式 X−R−R−、 (式中、Xは、Hまたは1個から3個までのペプチド基であるか、または存在せ
    ず、 Rは、H、Asp、Glu、Asn、Acpc(1−アミノシクロペンタン
    カルボン酸)、Ala、MeGly、Pro、Bet、Glu(NH)、G
    ly、Asp(NH)およびSucから適切に選択され、 Rは、Arg、Lys、Ala、Orn、シトロン、Ser(Ac)、Sa
    r、D−ArgおよびD−Lysから適切に選択される) で表される基を形成し; Rは、Val、Ala、Leu、norLeu、Ile、Gly、Pro、
    Aib、AcpcおよびTyrから構成される群から選択され; Rは、Tyr、Tyr(PO、Thr、Ala、Ser、homoS
    erおよびazaTyrから構成される群から選択され; Rは、Ile、Ala、Leu、norLeu、Val、およびGlyから
    構成される群から選択され; Rは、His、Argまたは6−NH−Pheである; Rは、ProまたはAlaである;および Rは、末端Tyr基としてRを含む配列を除外しながら、Phe、Phe
    (Br)、IleおよびTyrから構成される群から選択されるか、または存在
    せず; かつ、化合物は、AIIでない) で表される配列中の基R−Rの少なくとも3つの隣接のアミノ酸から構成さ
    れる配列を含む少なくとも1つの活性剤の、虚血組織への血流を増加させるのに
    有効な量を投与することを特徴とする、虚血組織への血流を増加させる方法。
  2. 【請求項2】 活性剤が、アンギオテンシノゲン、配列番号:2、配列番号
    :3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:
    8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番
    号:13、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19
    、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番
    号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28
    、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番
    号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37
    、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40、配列番号:41、および
    配列番号:42から構成される群から選択される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 虚血組織が、皮膚、心臓、および組織移殖片から選択される
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、AII、酸性線維芽細胞成長因子、塩基性線維芽細胞
    成長因子、形質転換成長因子アルファ、形質転換成長因子ベータ、腫瘍壊死因子
    、血小板由来の成長因子、血管内皮性成長因子、アンギオゲニン、およびハプト
    グロビンから構成される群から選択される少なくとも1つの化合物の、虚血組織
    への血流を増加させるのに有効な量を投与することを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 (a)一般式I R−R−R−R−R−R−R−R [式中、 RおよびRは、一緒に式 X−R−R−、 (式中、Xは、Hまたは1個から3個までのペプチド基であるか、または存在せ
    ず、 Rは、H、Asp、Glu、Asn、Acpc(1−アミノシクロペンタン
    カルボン酸)、Ala、MeGly、Pro、Bet、Glu(NH)、G
    ly、Asp(NH)およびSucから適切に選択され、 Rは、Arg、Lys、Ala、Orn、シトロン、Ser(Ac)、Sa
    r、D−ArgおよびD−Lysから適切に選択される) で表される基を形成し; Rは、Val、Ala、Leu、norLeu、Ile、Gly、Pro、
    Aib、AcpcおよびTyrから構成される群から選択され; Rは、Tyr、Tyr(PO、Thr、Ala、Ser、homoS
    erおよびazaTyrから構成される群から選択される; Rは、Ile、Ala、Leu、norLeu、Val、およびGlyから
    構成される群から選択され; Rは、His、Argまたは6−NH−Pheであり; Rは、ProまたはAlaであり;および Rは、末端Tyr基としてRを含む配列を除外しながら、Phe、Phe
    (Br)、IleおよびTyrから構成される群から選択されるか、または存在
    せず; また、化合物が、AIIでない] で表される配列中の基R−Rの少なくとも3つの隣接のアミノ酸から構成さ
    れる配列を含む少なくとも1つの活性剤の、虚血組織への血流を増加させるのに
    有効な量、および (b)虚血組織への血流を増加させるのに有効な量の活性剤を使用することにつ
    いての指示を包含することを特徴とする、虚血組織への血流を増加させるキット
  6. 【請求項6】 活性剤が、アンギオテンシノゲン、配列番号:2、配列番号
    :3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:
    8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番
    号:13、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19
    、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番
    号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28
    、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番
    号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37
    、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40、配列番号:41、および
    配列番号:42から構成される群から選択される請求項5に記載のキット。
  7. 【請求項7】 さらに、活性剤を送出する手段を含む請求項5に記載のキッ
    ト。
  8. 【請求項8】 さらに、AII、酸性線維芽細胞成長因子、塩基性線維芽細胞
    成長因子、形質転換成長因子アルファ、形質転換成長因子ベータ、腫瘍壊死因子
    、血小板由来の成長因子、血管内皮性成長因子、アンギオゲニン、およびハプト
    グロビンから構成される群から選択される少なくとも1つの化合物の、虚血組織
    への血流を増加させるのに有効な量を含むことを特徴とする請求項5に記載のキ
    ット。
  9. 【請求項9】 一般式: R1−Arg−R2−R3−R4−His−Pro−R5 [式中、 R1は、Aspであるか、または存在せず; R2は、Val、Ala、Ile、Pro、Lys、norleu、およびL
    euから構成される群から選択され; R3は、Ala、Tyr、およびTyr(POから構成される群から選
    択され;および R4は、Val、Ala、Ile、norleu、およびLeuから構成され
    る群から選択され; R5は、Phe、Ileであるか、または存在せず;および 化合物が、AIIでない] から選択される配列を含む少なくとも1つの活性剤の、虚血組織への血流を増加
    させるのに有効な量を投与することを特徴とする、虚血組織への血流を増加させ
    る方法。
  10. 【請求項10】 活性剤が、配列番号:4、配列番号:19、配列番号:2
    4、配列番号:26、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列
    番号:34、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40、配列番号:4
    1、および配列番号:42から構成される群から選択される請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 さらに、AII、酸性線維芽細胞成長因子、塩基性線維芽細
    胞成長因子、形質転換成長因子アルファ、形質転換成長因子ベータ、腫瘍壊死因
    子、血小板由来の成長因子、血管内皮性成長因子、アンギオゲニン、およびハプ
    トグロビンから構成される群から選択される少なくとも1つの化合物の、虚血組
    織への血流を増加させるのに有効な量を投与することを特徴とする請求項9に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 (a)一般式 R1−Arg−R2−R3−R4−His−Pro−R5 [式中、 R1は、Aspであるか、または存在せず; R2は、Val、Ala、Ile、Pro、Lys、norleu、およびL
    euから構成される群から選択され; R3は、Ala、TyrおよびTyr(POから構成される群から選択
    され;および R4は、Val、Ala、Ile、norleu、およびLeuから構成され
    る群から選択され; R5は、Phe、Ileであるか、または存在せず; 化合物は、AIIでない] で表される配列を含む少なくとも1つの活性剤の、虚血組織への血流を増加させ
    るのに有効な量;および (b)虚血組織への血流を増加させるのに有効な量を使用することについての指
    示 を包含することを特徴とする、虚血組織への血流を増加させるキット。
  13. 【請求項13】 活性剤が、配列番号:4、配列番号:19、配列番号:2
    4、配列番号:26、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列
    番号:34、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40、配列番号:4
    1、および配列番号:42から構成される群から選択される請求項12に記載の
    キット。
  14. 【請求項14】 さらに、活性剤を送出する手段を含む請求項12に記載の
    キット。
  15. 【請求項15】 さらに、AII、酸性線維芽細胞成長因子、塩基性線維芽細
    胞成長因子、形質転換成長因子アルファ、形質転換成長因子ベータ、腫瘍壊死因
    子、血小板由来の成長因子、血管内皮性成長因子、アンギオゲニン、およびハプ
    トグロビンから構成される群から選択される少なくとも1つの化合物の、虚血組
    織への血流を増加させるのに有効な量を含むことを特徴とする請求項12に記載
    のキット。
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