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JP2002520675A - フォトクロミック層を有する光モジュレータ - Google Patents

フォトクロミック層を有する光モジュレータ

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JP2002520675A
JP2002520675A JP2000560481A JP2000560481A JP2002520675A JP 2002520675 A JP2002520675 A JP 2002520675A JP 2000560481 A JP2000560481 A JP 2000560481A JP 2000560481 A JP2000560481 A JP 2000560481A JP 2002520675 A JP2002520675 A JP 2002520675A
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control light
layer
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    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0126Opto-optical modulation, i.e. control of one light beam by another light beam, not otherwise provided for in this subclass

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御光で光学的に活性化され、信号光を変調するためのフォトクロミック層を有する光モジュレータを提供する。 【解決手段】 この光モジュレータ(1)はフォトクロミック層(15)のための少なくとも1つの光学的に透明な基板(13)と、制御光を波長選択的に反射させる少なくとも1つのフィルター層(14)とを有する。このフィルター層はフォトクロミック層(15)を透過した制御光を逆反射させるために設けられている。この反射性フィルター層(14)は制御光がフォトクロミック層(15)を2回透過する際、フォトクロミック材料の光化学的変換のために制御光が効果的に利用されるように設けられている。更に、この反射性フィルター層(14)は変調された信号光から制御光を分離する機能を有し、それにより変調された信号光が制御光による有意な干渉なしに評価できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、制御光により光学的に活性化し得る信号光を変調するためのフォト
クロミック層と、このフォトクロミック層のための光学的に透明な少なくとも1
つの基板とを有する光変調器(光モジュレータ)に関する。
【0002】 (背景技術) この種の光モジュレータは光学的にアドレス可能な(即ち、アドレスで呼び出
せる、以下同様)空間的光モジュレータとも言われている。このフォトクロミッ
ク層は3次元的でなく2次元的でのみ光学的にアドレス可能であるが、平面的光
モジュレータでなく空間的光モジュレータと通常、呼ばれている。このような光
モジュレータを以下、OASLMと略記する。
【0003】 フォトクロミック層は制御光からの情報を信号光へ伝達する役割を果たすもの
である。所定の第1の光学的波長の制御光で照射されたとき、フォトクロミック
層はその照射領域で反応し、特定の光学的特性の変化、特に光吸収性の変化がも
たらされ、第2の光学的波長の信号光を生じさせる。例えば、制御光はフォトク
ロミック層に明暗のコントラスト画像を投影するのに使用することができる。こ
の場合、フォトクロミック層はそのコントラスト画像に対応して、制御光により
照射されて領域を超えて信号光に対する吸光能のセッティングを生じさせる。従
って、このように制御光により光学的に活性化されたフォトクロミック層に対し
、信号光が照射された場合、このフォトクロミック層から出て来る信号光は吸収
コントラストパターンに対応する変調を有することになる。従って、この制御光
からの情報は経時的変化を伴って平面的な形で信号光へ伝達されることになる。
このフォトクロミック層に向けられる信号光はフォトクロミック層の全光入射領
域を同時にカバーする拡張された光束であってもよい。これは制御光についても
同様である。しかし、関連する情報を、偏向性制御光ビームの助けを借りてフォ
トクロミック層に書き込むことも可能である。同様に、情報の読込み又は削除を
目的として信号光ビーム又は消去光ビームを用い、これをフォトクロミック層に
対し行又は列毎に走査することも可能である。
【0004】 フォトクロミック材料の複合をこのような用途のために使用することも考慮さ
れてきている。本質的なフォトクロミック材料の分類の概略およびそれらのよく
知られた代表例が文献、Studies in Organic Chemis
try,“Photochromism−Molecules and Sys
tems”Elsevier、Vol.40,1990に開示されている。他の
フォトクロミック材料、例えば合成無機又は有機フォトクロミックに加えて、紫
膜の形態の細菌ロドプシン(以下、BRと略記する)がフォトクロミック層を形
成するための特に興味深い物質として注目されている。この紫膜は細菌ロドプシ
ンの天然の2次元結晶型について用いられる形態である。脂質および細菌ロドプ
シンからのいわゆる紫膜のデザインについては、文献、Quart.Rev.B
iophys.,24(1991),425−478、Oesterheltら
、に多くの例が示されており、これを参照することができる。
【0005】 とりわけ、以下の5つの理由により細菌ロドプシンは、ここに述べる適用に特
に適している。
【0006】 (i)BRは幾つかの光活性状態を伴った非常に効率的な光化学反応の点で独
特なものであり、これにより光化学的に書き込んだり削除したりすることが可能
となる。
【0007】 (ii)BRは特に可逆性が高く、ダイナミックメモリでの使用に適している
。 (iii)BRの長寿命の比吸光性およびこれらの状態間の屈折率の差が非
常に大きく、信号光の良好な変調が達成される。
【0008】 (iv)細菌ロドプシンは強い異方性の発色団を有し、従って偏光選択性変調
に適している。
【0009】 (v)BRの野生型(wild type)とは別に、遺伝子技術を使用して作られ異
なったアミノ酸配列を有するBRの変異体および/又はレチニリデンラジカルと
は化学的に異なった分子を発色団として含み、野生型とは異なった他のスペクト
ル特性および/又は他の光活動性、例えば異なる吸光特性および/又は実質的に
長寿命のフォトインターメジエートを有する変異体の全シリーズが現在、入手可
能である。
【0010】 上記(v)に特定した材料グループは以下にBR変異体として表す。この細菌
ロドプシン又はBRの用語は細菌ロドプシンの野生型又はBR変異体の1つを意
味するものとここでは理解されたい。更に、この細菌ロドプシン又はBRの用語
は、ここではモノマー状BRおよび紫膜型のBRの双方を意味するものとして用
いられている。BR変異体は種々の方法で得ることができる。突然変異細菌ロド
プシンおよびBR類似体、すなわち、野生型のレチニリデンラジカルとは異なる
発色団の存在で象徴されるものの公知の製造方法の概略については、文献、Bi
rkhauser,Boston,第3章、“Biomolecular el
ectronics−an introduction via photos
ensitive proteins”,N.Vsevoldov,(1988
)に記載されている。技術的に関心のある典型的なBR変異体で野生型BRのア
ミノ酸組成物を変性させることにより得られるものは、いわゆるM状態の寿命が
長くなったもの、例えば位置(position)96のアスパラギン酸が置き換えられ
、除去され、あるいは他のアミノ酸の除去によりその位置で置き換えされたもの
、又は高い確率で9−シス−レチナールの形成を伴ったもの、例えば位置(posi
tion)85のアスパラギン酸が置き換えられ、除去され、あるいは他のアミノ酸
の除去によりその位置で置き換えされたものである。技術的に関心のある典型的
なBR変異体で野生型BRのレチニリデンラジカルを類似分子により置き換えさ
せることにより得られるものは、例えば4−ケトレチナールおよびジヒドロレチ
ナールである(Shevesら、Biochem.,24,1985,1260
−1265)。なお、アミノ酸組成物の変性と発色団の置き換えの組合せも又、
BR変異体の用語の範疇として理解されるべきことを明白に指摘することができ
る。
【0011】 BRの可能性および特性は当業者に公知であり、種々の光学的情報処理技術に
おけるBRの適用についての出願に影響を与えている。
【0012】 光学的活性成分はOASLM中のBR層により形成される。この光学的変調は
、細菌ロドプシンが波長λBの光の照射により当初の状態B(約570nmの波
長で最大吸収を示す)から少なくとも1つの他のスペクトル的に異なる状態へ転
換されるという事実に基づくものである。野生型BRのフォトサイクルの最長寿
命状態はM状態として示される(約410nmの波長で最大吸収を示す)。波長
λMの光はその状態を光化学的に当初のBに変換させるのに使用することができ
る。従って、λBの波長領域の光は変化させられ、若しくは制御され、さもなく
ば、λMの波長領域の光でのBR層の同時の照射により逆となり、この場合BR
層は媒介物として用いられる。
【0013】 この場合、変調の程度は、BR層における光照射によりもたらされるフォトク
ロミック光学的吸収の変化の度合い、B−M間のフォトトランスフォーメーショ
ンの量子収量、更にこれら2つの光照射の強度および波長に左右される。BRの
偏光感応性光化学反応のため、2つの波長又は波長領域の偏光状態の相対位置も
同様に変調のレベルにおいて役割を果たしている。更に、変調の目的のために同
じく利用できる局所的屈折率は吸光変調に比例して変調される。
【0014】 OASLMは、長い間、ビーム路において画像および情報の光学的処理を目的
とする活性の光学的部材として知られており、振幅、相、更にもし適当であれば
、空間的に広がった光波領域の偏光を制御光源の強度の関数として制御ないし変
調するために使用されて来た。
【0015】 BRおよび光学的情報処理におけるBRの適用可能性の概略については、とり
わけ、文献、Quart.Rev.Biophys.,24(1991),42
5−478,D.Oesterheltら;J.Phys.Chem.,96(
1992),7788−7792,D.ZeiselおよびN.Hampp;P
roce.SPIE−Int.Soc.Opt.Eng.,1732(1993
),260−270,N.Hamppら;および“Biomolecular
electronics−an introduction via phot
osensitive proteins”,(1998),N.Vsevol
odov,Birkhauser Bostonに記述がなされている。
【0016】 BR層に記憶されている光学的データのホログラフィ的書込みおよび読出しを
目的としてビーム路での空間的光モジュレータの使用については、文献、Ann
.Int.Conf.IEEE Eng.Med.Biol.Soc.12,N
o.4,(1990),1788−1789、R.R.Birgeら、に記載さ
れている。
【0017】 BR層に基づいたもので、光学的画像修正のため、特に光学的エッジ強化のた
め空間的周波数フィルターとして使用されている空間的光モジュレータについて
は、同じく、文献、Opt.Lett.16(1991)651−653、R.
Thomalら、に記載されている。
【0018】 BR層を活性素子として含むペロト−ファブリ(Perot−Fabry)共
振器に基づく特定の空間的光モジュレータについては、米国特許No.5,61
8,654に記載されている。
【0019】 公知の光モジュレータは互いに対向して平行に設けられた2つの面平行半透明
ミラーを有している。ミラー間隔Lおよびミラー間の媒体の屈折率nが与えられ
たとき、共振条件、L=N λir/2 nに相当するファブリ−ペロト干渉計は波
長λirの光に対し実質的に完全に透明である。これは、個々に見ればミラーは共
振波長λirの光に対し高い反射率を有しているに違いないであろうがそうなる。
米国特許No.5,618,654に記載の課題の場合、共振器ミラー間のフォ
トクロミック層の屈折率は、波長λirの信号光のための共振条件を適宜満たすた
め波長λvの制御光で照射することにより変えられる。このようにして、干渉計
光モジュレータの透光率は全体として信号光λirのために変えられ、従って、信
号光は変調される。屈折率を変化させるのに必要な制御光がフォトクロミック層
に到達し、機能するようにするため、公知のモジュレータでは共振ミラーが制御
光に対してできるだけ高い透光率で透明であることが必要である一方、各共振ミ
ラーの信号光に対する反射率はファブリ−ペロト干渉計の機能的原理に従ってで
きるだけ高くなければならなかった。
【0020】 ファブリ−ペロト干渉計の原理に従って機能する光モジュレータの例について
は、DE−A 1935881および米国特許No.4,834,511に記載
されている。ファブリ−ペロト干渉計の原理を利用したこれら光モジュレータの
全てを機能させるためには、部材の幾何学的関係が精密に厳守されることが要求
され、特に、共振条件を満たすようにセットされた共振ミラー間の間隔は厳守さ
れなければならない。これらミラーを相互に平行位置に維持すること、並びにモ
ジュレータ全体に亘ってミラー間の間隔の変動を回避することも問題を生じさせ
ていた。公知の光モジュレータにおいて厳守する必要のある上述の幾何学的条件
として、上記の干渉計の原理を利用した光モジュレータの場合において無振動で
かつ、サーモスタティック(恒温)な設計が通常、要求される。
【0021】 BR層を使用した光モジュレータについての更なる詳細については、文献、P
roc.SPIE−Int.Soc.Opt.Eng.,1662(1992)
,186−196,R.B.Grossら;Opt.Lett.18(1994
),1373−1375,Q.W.Songら;およびOpt.Lett.19
(1994),248−250,H.TakeiおよびN.Shimizuから
知ることができよう。
【0022】 (発明の概要) 本発明は、特性が改善された光学的にアドレス可能な空間的光モジュレータに
基づいた一体的光学部材であって、光学的画像化、光学ディスプレイシステム、
情報記憶および処理のための光学システム、およびホログラフィック測定および
処理システムなどのためにビーム路において能動スイッチおよび/又は制御部材
として様々な形で使用することができる光学部材を開発することを目的としてな
されたものである。
【0023】 初めに述べた型の光モジュレータから始まって、この目的は以下の事実により
本発明により達成される。すなわち、この光モジュレータは少なくとも1つのフ
ィルター層を有し、このフィルター層はフォトクロミック層を透過した制御光を
逆反射する目的のため波長選択的形式で制御光を反射させるものである。ここで
、このフィルター層は制御光に関し少なくとも80%の反射率を有する。
【0024】 制御光は光モジュレータの制御光入口側からフォトクロミック層に達し、フォ
トクロミック層中を浸透する。反射フィルター層は制御光入口側とは反対のフォ
トクロミック層の側に位置し、制御光が再びフォトクロミック層に逆反射される
ようになっている。その結果、制御光はフォトクロミック材料の光化学的変換(
光変換)のためにより効果的に利用されることになる。なぜならば、制御光はフ
ォトクロミック層を2度通過し、フォトクロミック層内の制御光路はそれにより
二重のものとなる。このようにして、フォトクロミック層の強度依存的変調度が
実質的に改善される。これにより経済的に有利となる。なぜならば、より低い出
力の制御光源を用いることができ、コスト的により有効となる。これは特にレー
ザーを制御光源として使用する場合に当て嵌まる。その他、或る制御光源につい
ての所定の変調度を達成するためのOASLMの面積当たりの必要なBR量が減
少される。これにより経済的利点が得られる。なぜならば、特に遺伝子的に変え
られた細菌ロドプシンは高価であるからである。
【0025】 しかし、この反射フィルター層は、フォトクロミック層の光学的活性化のため
の制御光の有効利用の機能に限られるものでなく、変調された信号光から制御光
を大きく分離する機能をも有し、これはフォトクロミック層で変調された信号光
を光モジュレータの光出口側へ向けて通過させ、制御光を反射率で左右されつつ
反対方向へ反射させることによりなされる。従って、変調された信号光は殆ど干
渉されずに制御光により利用することができる。この考えは、フォトクロミック
層を“記述”する制御光ビームとして比較的強いレーザービームが使用され、フ
ォトクロミック層の視覚観察が光モジュレータの信号光出口側から行われるよう
にした場合、あるいは光感応性媒体、例えば感光層が光モジュレータの下流側の
信号光ビーム路に置かれた場合に特に有意義なものとなる。
【0026】 本発明の光モジュレータは、上述のような公知の光モジュレータ、即ちファブ
リ−ペロト干渉計の原理を利用して機能し、制御光の反射率をできるだけ小さく
したミラーを有するものと比較して多くの利点を有する。その利点としては、設
計が簡単であり、層の寸法およびフィルター層間の間隔がそれほど厳密である必
要がないことが挙げられる。
【0027】 本発明の光モジュレータによれば、恒温調整は要求されない。なぜならば、線
膨脹作用が光モジュレータの機能にそれほど悪影響を与えないからである。従っ
て、本発明の光モジュレータの機能は通常の温度変化により害されることはない
。更に、本発明の光モジュレータの場合、フォトクロミック層の厚みを可なり自
由に選択することができるため、誤差の厳守などに課せられる生産技術上の要求
は僅かである。本発明の光モジュレータの各層の厚みの変動に関する大きな自由
度は比較的大きな光モジュレータ面積の実現を容易にする。
【0028】 更に、本発明の構成の場合、多色信号光で操作することも可能である。
【0029】 制御光を反射するフィルター層は好ましくはフォトクロミック層と基板との間
に配置され、フォトクロミック層に直接、接して設けられる。フォトクロミック
層と反射フィルター層とが直接的に結合されているという事実により、OASL
Mの有用な解像度を減少させるようなビームの実質的ずれ(offset)を防
止することを可能にする。従って、フォトクロミック層と反射フィルター層との
直接的結合は光学的部材の節減を可能にし、経済的利点と本システム全体の寸法
を減少させることになる。
【0030】 更に、干渉制御光がフォトクロミック層の下流側で直ちに除去されるため、下
流の信号光ビーム路における制御光成分を実質的に減少させることができ、それ
により信号−ノイズ比を改善することができる。更に、内部インターフェースの
数、従って反射損失が減少するという事実からも信号−ノイズ比の更なる改善が
もたらされる。
【0031】 反射フィルター層は最大反射率の波長について少なくとも99%の反射率を有
することが好ましい。それにより変調信号光から制御光をほぼ完全に分離するこ
とが可能となる。
【0032】 フォトクロミック層は、活性成分として細菌ロドプシンを含むことが好ましい
。 フォトクロミック層として特に好ましいものは、細菌ロドプシンの野生型(
wild form)の変異体を含むものであり、これはより高い感光性および/又は野
生型の使用期間よりも最も長寿命の中間体の使用期間を有する。特に具体的には
アミノ酸位置(個数)85(amino acid position 85)が変性された変異体、ア
ミノ酸位置96(amino acid position 96)が変性された変異体、ジヒドロレチ
ナール又は4−ケトレチナールが発色団として機能している変異体、又はジヒド
ロレチナール又は4−ケトレチナールが発色団として機能し、かつ、前記アミノ
酸位置85および/又は96が変性された変異体を含むものが好ましい。
【0033】 本発明によるOASLMは特に、少なくとも一側において可視光の広い帯域の
亘って作用する抗反射層を有することができる。
【0034】 更に、少なくとも基板とは反対のフォトクロミック層の側に可視光に透明な保
護層を適用することが好都合である。
【0035】 本発明の1つの展開として、第2の波長選択的反射層を設けることもできる。
この第2の波長選択的反射層は上記第1の反射フィルター層と異なる波長選択的
反射率を有するものとする。更に、はっきりした選択的反射がなされる2又はそ
れ以上の波長領域を有する塗布層の場合でも本質的に同様の結果を得ることがで
きる。
【0036】 本発明の特に好ましい展開として、反射フィルター層と反対のフォトクロミッ
ク層の側に、信号光を波長選択的に反射させ、フォトクロミック層を浸透した信
号光を逆反射させるフィルター層を光モジュレータが有するようにしてもよい。
フォトクロミック層の両側にそれぞれ反射フィルターを有するそのような光モジ
ュレータは、例えば後述のような非コヒーレント/コヒーレント変換、又は同じ
く後述のような振動数変換のような興味深い用途に適した光学的部材として用い
ることができる。
【0037】 種々の適用のため、最初に述べたタイプの光モジュレータは特に興味深いもの
である。これはフォトクロミック層を浸透した信号光を逆反射させるため、信号
光を波長選択的に反射させる唯一のフィルター層を有するものである。従って、
この光モジュレータは、光モジュレータへの無変調信号光導入側に変調信号光を
出力するようになっている。
【0038】 本発明はディスプレイ部材として請求された請求項1−6のいずれかの光モジ
ュレータを有する光学的ディスプレイ装置にも関係する。この光学的ディスプレ
イ装置は、それぞれ表示されるべき情報に従って、制御光の助けを以て光モジュ
レータのフォトクロミック層を活性化するための制御光源と、表示されるべき情
報を可視化するため光モジュレータにより変調されるべき信号光を提供するため
の信号光源とを具備してなり、制御光および信号光が反射フィルター層と反対の
フォトクロミック層の側からフォトクロミック層へ入射するようにして該光モジ
ュレータが該制御光ビーム路および該信号光ビーム路に配置され、かつ、変調さ
れた信号光が、光入射側とは反対側の光モジュレータ側に出射されるようになっ
ていることを特徴とする。表示情報又は変調信号光の可視観察は、光入射側とは
反対の光モジュレータの側から行われるようになっている。この表示された情報
は、制御光ビーム路に配置された対物(object)マスクのコントラスト像
であってもよく、これは光モジュレータのフォトクロミック層に投影されたもの
である。
【0039】 光学的ディスプレイ装置の好ましい変形例において、上記制御光源はレーザー
、であり、ここで偏光装置、特に2軸スキャナーが制御光ビームの偏光の制御の
ため、および平面的アドレス処理の目的のために設けられ、更に、表示されるべ
き情報に従ってフォトクロミック層上の衝突位置の関数として制御光ビームの強
度を制御するための強度モジュレータが設けられている。
【0040】 好ましくは、レーザーは2つの波長λsとλLとの間を切り換えることができる
ものであり、ここで、これらの波長は、このフォトクロミック層が波長λsの光
で書き込まれ、波長λLの光で削除できるように選択される。これに関連して、
フォトクロミック層を書き込むとは、信号光のためその光学的特性を変化させる
ために活性化されることを意味する。また、フォトクロミック層を削除するとは
、フォトクロミック層が再び当初の状態に戻されることを意味する。
【0041】 本発明は更に、制御光源、信号光源および請求項7記載の光モジュレータを具
備してなり、制御光ビーム中の情報を信号光ビーム中に伝達するための光学的配
置に関するものであって、ここで各情報を運ぶ制御光ビームは、制御光を波長選
択的に反射させるフィルター層と反対のフォトクロミック層側からフォトクロミ
ック層に導入され、信号光ビームは信号光を波長選択的に反射させるフィルター
層と反対のフォトクロミック層側からフォトクロミック層に導入されるようにな
っている。
【0042】 このような光学的配置は、制御光が非コヒーレントで信号光がコヒーレントの
場合、非コヒーレント/コヒーレント変換器として使用することができる。非コ
ヒーレントな制御光ビームに含まれる情報は上述のような配置でコヒーレントな
信号光へ伝達することができる。伝達されるべき情報は例えば制御光ビーム路に
配置された対物マスクの像であってもよく、この像は光モジュレータのフォトク
ロミック層に投影される。
【0043】 上述の光学的配置についての更なる利用可能性として、波長λ1の制御光ビー
ムに含まれる対象情報を波長λ2の信号光ビームに伝達することが挙げられる。
この場合、制御光源は波長λ1のレーザーであり、信号光源は波長λ2のレーザー
である。
【0044】 本発明の好ましい用途は以下の通りである。
【0045】 (i)高解像度光学的ディスプレイシステムであって、変調された信号光につ
いてOASLMの光出口側から、制御光として用いられた強力なレーザー光によ
り目をくらませられることなく、又障害を受けることなく、肉眼で見ることがで
きる。
【0046】 (ii)高解像度データ投影のための投影ディスプレイ。
【0047】 (iii)種々の光学システムのための非コヒーレント/コヒーレント変換器
【0048】 (iv)フォトリソグラフィにおける感光層の露光のための可変マスク。
【0049】 (実施例) 以下、本発明の具体例を図面を参照して説明する。
【0050】 図1は光学的にアドレス可能な光モジュレータ1であって、以下OASLMと
して略記する。このOASLMに無変調の信号光2aが当てられる。このOAS
LM 1のフォトクロミック層の光学的特性、例えば吸収度および反射率、又は
屈折率は制御光3により空間的に変調される。この光学的特性の空間的変調は信
号光2aがフォトクロミック層を透過する際の信号光2aの対応する変調をもた
らし、その結果、OASLM 1から出射される信号光2bはそれに対応して変
調されることになる。図1に示す例では、制御光3aがOASLM 1に対し、
無変調の信号光2aの場合と同じ側から当てられる。なお、幾つかの制御光源(
多重変調)を同時に使用することも可能である。更に、OASLMの光化学的削
除を目的として更なる光源を付加することもできる。
【0051】 図2は、以下に詳述するように図3に示す本発明のOASLM 1のための適
用例を説明するものである。すなわち、図2は高解像ディスプレイシステムの該
略図であって、ここでOASLM 1は肉眼4で見ることができるディスプレイ
素子を形成している。細菌ロドプシンを含むOASLM 1は、光源としてのハ
ロゲンランプ5から出射され、集光装置6、カラーフィルター7およびディフュ
ーザー8を通過した無変調信号光で照射されるようになっている。制御光は、高
速強度モジュレータ10、2軸ミラースキャナー11および適当な偏光ミラー1
2からなる光学システムを介してレーザー9からOASLM 1に向けて照射さ
れる。この制御光の照射は具体的には上記信号光と同じ側からなされる。
【0052】 この制御光ビームについて大きな偏光角度を実行するため、図2に示す配置に
いわゆるf−シータレンズ(図示しない)を追加することも可能である。上記強
度モジュレータの目的は、所望のディスプレイにより決定されるOASLM 1
における制御光ビームの各位置の関数として制御光強度を制御することである。
この場合、制御装置(図示しない)が制御光ビームおよび強度モジュレータ10
を移動させるためにミラースキャナー11を制御し、それにより各場合の制御光
強度を設定する。好ましくは、このミラースキャナー11は特定の繰返し速度で
制御光ビームがOASLMを走査するように制御される。つまり、これは表示さ
れるべき情報をフォトクロミック層に書き込むためOASLMの側面全体に亘っ
て行又は列ごとに走査しておこなわれる(ラスター化(rasterized)
制御)。
【0053】 その他、ミラースキャナー11は、制御光ビームがそれぞれの場合に表示され
るべき情報のトラックのみをフォトクロミック層へと引き寄せるように制御され
る(ベクトル制御)。OASLM 1に照射された信号光のスペクトルは、OA
SLM 1の吸光能が制御光により影響され得るスペクトル領域に相当する波長
領域からなる。すなわち、BR材料の光化学的特定に従って、制御光はその強度
パターンにより決定されるフォトクロミック層の吸光能の変化又は設定を生じさ
せ、従って、信号光の対応する変調を生じさせ、それが観察者4に知覚される。
更に、図2の4の位置に例えば光検出器、感光性フィルムを加工物などに適用し
た状態で設け、変調された信号光を評価するようにしてもよい。フォトクロミッ
ク層を透過した後、制御光を波長選択的に逆反射させるフィルター層は、制御光
が観察者4側に通過しないようにすること、又はいずれにしても大きく減衰させ
た状態にすることを確実にする。OASLM 1を透過した制御光の存在し得る
残留成分を除去するため、直線偏光フィルターをOASLM 1の下流側に接続
させてもよい(この例で直線的に偏光された制御光の偏光方向との関連で交差す
る位置に)。
【0054】 従って、本発明の好ましい用途はヒトの目で直接観察することができるディス
プレイ、更に制御光の助けで数秒間の繰返し速度で高解像度でコンピュータ制御
レーザースキャナーにより書き込むことができるディスプレイであって、この場
合、観察者が伝達されたレーザー光(=制御光)、すなわち比較的強いレーザー
光により目をくらませられることなく、又、観察者の視覚機能に損傷を与える危
険性がないものである。好ましくは、このレーザー9は2つの波長の間を前後に
切り換えることができるものである。その第1のものは、OASLM 1を書き
込むためのものであり、第2のものはOASLM 1の特定のものを削除するた
めのものである。好ましくは、このOASLMには複数の高反射性誘電体層の組
合せが備えられ、書込み波長の光と削除波長の光との双方がごく僅かにしか伝達
されないようになっている(例えば5%未満の割合で)。このようなディスプレ
イは画像情報および文字情報を従前のコンピュータディスプレイスクリーンによ
っては現在まで達成し得なかった高解像度で表示させることができる。典型的に
は、本発明によるディスプレイの有用な解像度はレーザープリンターのものに相
当する。このような高解像度のディスプレイの適用分野としては、建築、薬品、
工学技術、その他、データを表示することができ、紙へのプリントアウトを要す
ることなく非常に高い解像度で見ることができる多くの技術領域が含まれる。
【0055】 図2の配置で用いられるOASLM 1の基本的部材は図3に詳しく示されて
いる。BR層15は、制御光の波長、もし適当であれば書込み光および削除光の
波長のための波長選択的高反射コーティング14(反射フィルター14)を有す
る透明基板13に対し適用される。このような波長選択的高反射コーティングを
施した基板は公知の堆積方法により製造することができる。このようなミラーは
例えば高反射性レーザーミラーの名のもとで商業的に入手可能であり、広い波長
領域について適用できる。このBR層15には透明カバー層16が設けられ、こ
の透明カバー層16は必要な光学的平坦性を達成するため、高い引掻き抵抗を達
成するため、環境に対しBR層を遮蔽するため(つまり、変動する空気の相対湿
度など)に設けられている。このBR層15には、もし適当であれば、更に付加
的フィルター機能を持たせることもできる。反射フィルターとしてのコーティン
グ14の反射率は、1又は2以上の選択された波長について少なくとも80%、
好ましくは少なくとも90%、特に好ましくは少なくとも99%とする。この反
射フィルターのスペクトル帯域幅は、選択された各波長について一般的には10
0nm,好ましくはせいぜい70nm、特に好ましくは50nm未満とする。こ
の反射層の形成方法はそれ自体公知であり、適当な厚みの異なった屈折率の複数
の層を基板に堆積させることにより行われる。もし反射層が書込み光および削除
光の双方について設けられる場合は、これらを組合せることもできる。上記基板
13は可視光(400−800nm)の波長帯域のものを吸収しないか、又はご
く僅かにしか吸収しない材料、例えばガラス、石英又は透明プラスチックなどか
らなる。制御光(変調光)は反射フィルター14により逆反射され、BR層15
を2回通過し、それにより変調の向上に寄与する。これは書込み操作および削除
操作の双方に共通するものである。更に吸収フィルターの使用と比較した場合、
局所的な熱の発生がないという利点を有する。つまり、この局所的な熱の発生は
コヒーレントビーム路の場合において周囲空気の屈折率の変動につながる。同時
に、制御光はOASLM 1の下流側の変調信号ビーム路から遠ざけることがで
きる。
【0056】 反射フィルター14に直接、接しているBR層15はBR野生型又はBR変異
体又は1以上のBR変異体およびもし適当であればBR野生型を含む混合物から
なるものであってもよい。このBR層は更にポリマーおよび他の補助剤、例えば
層形成又は固定のための接着剤、あるいはフォトン有用性、水分、pH値を安定
化させるため又は屈折率を適合させるための補助剤又は添加剤を含むものであっ
てもよい。ここで用いられるBR層の作成は、例えば用意された基板上に3%の
ゼラチン又はポリビニルアルコールおよび8%の細菌ロドプシンを含む水性混合
物を分配することにより達成することができる。なお、この場合、水分の蒸発後
、細菌ロドプシンとマトリックス材料とからなるフィルムが残り、その厚みは1
mm未満、具体的にはほぼ50μmないし250μmとなるようにする。この不
動態化されたBRの光学的特性は従来公知の補助剤と複合化させることにより改
良することができる。
【0057】 本発明によるOASLM 1の他の好ましい例が図4に示されている。フォト
クロミック層15aの互いに反対側の両側には波長選択的反射性フィルター層1
4aおよび14bがそれぞれ設けられている。これらの波長選択的反射性フィル
ター層14aおよび14bは互いに異なる反射特性を有し、その内、フィルター
層14aは制御光28aの波長選択的反射のために設けられ、フィルター層14
bは信号光28bの波長選択的反射のために設けられている。反射性フィルター
層14aは光学的透明基板13aに適用されている。同様にして、反射性フィル
ター層14bは光学的透明基板13bに適用されている。このOASLM 1は
適宜、広帯域抗反射性コーティング又は波長選択的抗反射性コーティング17a
および17bを外側に設け反射損失を減少させるようにしてもよい。フォトクロ
ミック層15aは好ましくは、フォトクロミック材料として細菌ロドプシンを含
む物とする。このフォトクロミック材料は制御光28aの波長並びに信号光28
bの波長の双方と相互作用し得る。
【0058】 技術的に特に興味のあるものは、好ましくはB状態(例えば568nm)によ
り吸収される第1の波長の光と、好ましくはM状態(例えば413nm)により
吸収される第2の波長の光とを同時に適用することである。この双方の波長は例
えばクリプトンガスレーザーを用いて発生させることができる。
【0059】 図3、4に示す部材間の“エアギャップ”は表現の便宜上のものであり、実際
のものでは通常存在しない。
【0060】 図5は図4に説明した本発明のOASLMの可能な適用例を示している。即ち
、図5は非コヒーレント/コヒーレント変換器として使用できる光学的設計を示
している。このOASLM 1の左側には光学的装置18−22が設けられてお
り、これら装置はOASLM 1を介して伝達されるべき情報を運ぶ非コヒーレ
ント制御光光束28aを発生させるためのものである。この例の場合、制御光光
束28aを発生させるための光学的装置18−22は、光源としてのハロゲンラ
ンプ18、集光器19、所望の制御光波長を透過させるカラーフィルター20、
対物構造21および画像化光学システム22とからなっている。制御光光束28
aは従って、対物構造21の情報像をOASLM 1に向けて投影させ、この情
報像に従ってフォトクロミック層15aを活性化させる。OASLM 1のフィ
ルター層14a(図5に示されていないが、図4に示されている)はフォトクロ
ミック層15aを透過した制御光光束28aの成分を逆反射させ、その制御光成
分がその2度目のフォトクロミック層15a通過の間に、フォトクロミック層1
5aの光学的活性化に寄与するようにする。更に、反射フィルター層14aは、
図4に示すOASLM 1の右側にある信号光の空間的領域に制御光がOASL
M 1を介して導入されないようにしており、導入されたとしても大きな減衰を
伴ってOASLM 1を透過するようにしている。前記対物構造は例えば静的マ
スク又は動的マスクであって、例えば液晶ディスプレイスクリーンの形をなした
ものを具備してなる。すなわち、これに制御光光束28aが透過することにより
制御光光束28aへの対物情報の変調がなされる。OASLM 1は図5におい
てその右側から無変調コヒーレント光28b(信号光)で照射される。この無変
調コヒーレント光28bは反射フィルター層14a(図4)によりフォトクロミ
ック層15aへ導かれ、フォトクロミック層15aを透過した後、フィルター層
14bで逆反射される。すなわち、このフィルター層14bは波長選択的に信号
光28bを反射させる。反射したヒーレント信号光28b´は変調され、又は非
コヒーレント制御光光束28aの対物情報がそれに載せられる。
【0061】 図4のOASLM 1の機能は、図5に示した非コヒーレント/コヒーレント
変換器に限られるものではなく、OASLM 1の両側でコヒーレント光および
/又は非コヒーレント光を用いることも可能である。このいずれの場合も、フォ
トクロミックBR層が制御光ビーム路から情報を信号光ビーム路へ伝達するのに
用いられる。
【0062】 図4のOASLM 1の場合、仮に先に信号光として表された信号光28bが
制御光の機能を取って代わるようにした場合は、先に制御光として表された制御
光28aが信号光の機能を取って代わることができる。従って、図4のOASL
M 1を制御光の助けを以て左側からおよび右側から交互に駆動させ、それぞれ
他方の側で制御光中の情報をOASLM 1を介して信号光へ伝達することがで
きるから、OASLM 1を双方向光学的データ伝達素子又は情報伝達素子とし
て使用することができる。
【0063】 図5に示した配置は、図3に示す構造を有するOASLM 1の助けを借りた
原理に基づいて操作することもできる。この場合、基板13の側から非コヒーレ
ント光がBR層15に当てられるのに対し、変調されるべきコヒーレント光はそ
の反対側から照射される。この場合、ミラー層14がコヒーレント光(信号光)
を反射させるフィルター層となる。しかし、図3に示す光モジュレータを有する
非コヒーレント/コヒーレント変換器の場合、干渉非コヒーレント光も多分、コ
ヒーレント光のビーム路に発生することになる。このような状況を防止するため
、偏光非コヒーレント光を用いて操作し、例えば偏光フィルターにより光モジュ
レータを通過した非コヒーレント光を阻止することも可能である。
【0064】 図6は図4に示したOASLM 1の更に可能な別の用途を示している。この
OASLM 1は第1のレーザー34を用い、レンズ35により拡大され、中立
濃度フィルター36で強度が変性されたビームで照射され、対象物としての静的
又は可変マスク37により変調される。このマスク37の対物情報は画像化光学
システム38の助けを以てOASLM 1に投影される。更に、λ/4プレート
33が設けられ、これはレーザー34の直線的偏光光から円形偏光光を形成する
。マスク37の手段により印加された情報はレーザー34から放射された制御光
によりOASLM 1中に伝達される。フォトクロミック層15aを透過する制
御光成分は波長選択的反射性フィルター層14aで逆反射される(図5)。
【0065】 第2のレーザー29から第2の拡張ビーム(信号光ビーム)が放射され、これ
は非変調形態でミラー30および偏光ビームスプリッター31を介してOASL
M 1に向けて、特に制御光入射側とは反対側のOASLM 1の側に向けて放射
される。偏光された信号光ビームはOASLM 1に当たる前に、λ/4プレー
ト32を通過するようになっている。信号光を波長選択的に反射させるフィルタ
ー層14bで逆反射された後(図5)、この信号光ビームは当初の照射偏光方向
に対し垂直な偏光方向を有することになり、それが偏光ビームスプリッターを通
過することになる。それから出射する信号光ビーム39は第2のレーザー29の
波長を有するが、制御光を以てOASLMに伝達された対物マスク37の情報を
担持している。図6の光学的配置は波長λ1の第1の光ビームから波長λ2の第2
の光ビームへ情報が変調されることを可能にする。従って、周波数コンバータの
用語が使用されている。
【0066】 細菌ロドプシン(BR)の使用によって、このOASLMの特別の利点が得ら
れる。このBRの効率的光化学特性のため、非常に迅速に操作し得る動的システ
ムの実現が可能となり、この場合、伝達されるべき情報はミリ秒の範囲で時間的
に変化させることができる。制御光および信号光についてそれぞれ568nmお
よび413nm(又は逆)の適用の場合、OASLMの高時限的動力学との同期
的関連で最大幅の変調が達成し得る。なぜならば、書込みおよび削除がいかなる
箇所でも光化学的に実行することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 信号光又は第1次光、および制御光又は第2次光を有する光学的にアドレス可
能な空間的光モジュレータの使用のためのビーム路の可能な形態を示す図。
【図2】 光モジュレータが可視ディスプレイ素子として機能するビーム路を示す図。
【図3】 図2の配置で用いられる光モジュレータの基本的部材を示す図。
【図4】 光モジュレータが非コヒーレント/コヒーレント変換器として機能するビーム
路を示す図。
【図5】 図4に示した適用例に有利な光モジュレータの1例の構成を示す図。
【図6】 周波数コンバータのビーム路を示す図で、ここで光モジュレータは非コヒーレ
ント/コヒーレント変換器として機能し、その助けを以て1つの波長が他の波長
で制御されるようになっている。
【符号の説明】
1 光モジュレータ 2a 信号光 2b 信号光 3 制御光 3a 制御光 5 ハロゲンランプ 6 集光装置 7 カラーフィルター 8 ディフューザー 10 高速強度モジュレータ 11 2軸ミラースキャナー 12 偏光ミラー 13 基板 14 反射性フィルター層 15 フォトクロミック層
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月24日(2001.5.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を変調するため制御光により光学的に活性化し得るフ
    ォトクロミック層(15;15a)と、該フォトクロミック層のための少なくと
    も1つの光学的に透明な基板(13;13a)とを有する光モジュレータであっ
    て、 該光モジュレータ(1)は、前記フォトクロミック層(15;15a)を透過
    した前記制御光を逆反射させるため該制御光を波長選択的に反射させ、かつ、前
    記信号光に対し透明な少なくとも1つのフィルター層(14;14a)を有し、
    該反射性フィルター層(14;14a)は前記制御光に関し少なくとも80%の
    反射率を有することを特徴とする光モジュレータ。
  2. 【請求項2】 前記反射性フィルター層(14;14a)は前記フォトクロ
    ミック層(15;15a)と前記基板(13;13a)との間に配置され、かつ
    、前記フォトクロミック層(15;15a)に直接、接している請求項1記載の
    光モジュレータ。
  3. 【請求項3】 前記反射性フィルター層(14;14a)は前記制御光に関
    し少なくとも99%の反射率を有する請求項1又は2記載の光モジュレータ。
  4. 【請求項4】 前記反射性フィルター層(14;14a)は、少なくとも1
    つの更なる波長領域において、少なくとも80%、特に少なくとも99%の反射
    率を有する請求項3記載の光モジュレータ。
  5. 【請求項5】 前記フォトクロミック層(15;15a)が細菌ロドプシン
    を含有するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の光モジュレータ。
  6. 【請求項6】 前記フォトクロミック層(15;15a)が前記細菌ロドプ
    シンの野生型の変異体を含み、前記変異体がより高い感光性および/又は前記野
    生型の使用期間よりも最も長寿命の中間体の使用期間を有し、具体的には85個
    のアミノ酸が変性された変異体、96個のアミノ酸が変性された変異体、若しく
    はジヒドロレチナール又は4−ケトレチナールが発色団として機能している変異
    体、又はジヒドロレチナール若しくは4−ケトレチナールが発色団として機能し
    、かつ、前記85個のアミノ酸および/又は前記96個のアミノ酸が変性された
    変異体を含む請求項5記載の光モジュレータ。
  7. 【請求項7】 前記信号光を波長選択的に反射させるフィルター層(14b
    )が前記反射フィルター層(14a)とは反対のフォトクロミック層(15a)
    の側に設けられ、これにより該フォトクロミック層(15a)を浸透した信号光
    を逆反射させるようになっている請求項1ないし6のいずれかに記載の光モジュ
    レータ。
  8. 【請求項8】 ディスプレイ素子として請求項1ないし6のいずれか1つに
    記載された光モジュレータと、それぞれ表示されるべき情報に従って、制御光の
    助けを以て前記光モジュレータ(1)のフォトクロミック層(15)を活性化す
    るための制御光源(5)と、表示されるべき情報を可視化するため光モジュレー
    タ(1)により変調されるべき信号光を提供するための信号光源(9)とを具備
    してなる光学的ディスプレイ装置であって、 前記制御光および信号光が反射フィルター層(14)とは反対のフォトクロミ
    ック層(15)の側から該フォトクロミック層(15)へ入射するようにして前
    記光モジュレータ(1)が制御光ビーム路および信号光ビーム路に配置され、か
    つ、変調された信号光が、光入射側とは反対側の前記光モジュレータ(1)側に
    出射されるようになっている光学的ディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記制御光源(9)がレーザーであり、偏光装置(11)、
    特に2軸スキャナーが制御光ビームの偏光の制御のために設けられ、更に、表示
    されるべき情報に従って前記フォトクロミック層(15)上の衝突位置の関数と
    して前記制御光ビームの強度を制御するための強度モジュレータ(10)が設け
    られている請求項8記載の光学的ディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザー(9)が2つの波長λsとλLとの間を切り換
    えることができ、これらの波長は、前記フォトクロミック層(15)が波長λs
    の光で書き込まれ、波長λLの光で削除できるように選択される請求項9記載の
    光学的ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 制御光源(18;34)、信号光源(29)および請求項
    7記載の光モジュレータを具備してなり、制御光ビーム中の情報を信号光ビーム
    中に伝達するための光学的配置であって、 各情報を運ぶ前記制御光ビームが、制御光を波長選択的に反射させるフィルタ
    ー層(14a)とは反対のフォトクロミック層(15a)側から該フォトクロミ
    ック層(15a)に導入され、信号光ビームが信号光を波長選択的に反射させる
    フィルター層(14b)とは反対のフォトクロミック層(15a)側から該フォ
    トクロミック層(15a)に導入されるようになっている光学的配置。
  12. 【請求項12】 前記制御光(28a)が非コヒーレントで、前記信号光(
    28b)がコヒーレントである請求項11記載の光学的配置。
  13. 【請求項13】 前記制御光源(34)が波長λ1のレーザーであり、前記
    信号光源(29)が波長λ2のレーザーである請求項11記載の光学的配置。
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