【発明の詳細な説明】
悪臭感を減少させた動物ケアシステムおよびリター
技術分野
本発明は、臭気吸収剤、好ましくはシクロデキストリンまたはその誘導体、お
よび悪臭の形成を減少させる物質、好ましくは水溶性金属塩の双方を含んでなる
、悪臭感を減少させた動物リター(litter)に関する。それは、使用中に悪臭減少
を増すようにデザインされた動物リターおよび組成物の製造にも関する。それは
、動物、特にネコの行動をコントロールするための、様々な臭気の使用にも関す
る。
発明の背景
動物リターにおける臭気のコントロールは継続中の問題である。提案された解
決法には、ハロゲン化芳香族炭化水素(1985年1月22日付で発行されたAr
noldの米国特許第4,494,482号);静菌剤およびウレアーゼインヒビタ
ーの双方として開示された、元素の周期表のIb族またはIIb族の遷移金属、特
に亜鉛の可溶性塩(1985年1月22日付で発行されたRodriguezらの米国特
許第4,494,481号および1988年4月12日付で発行されたLangの米
国特許第4,736,706号);ウレアーゼインヒビターであると称されてい
る含ホウ素化合物(各々、1990年8月21日付および1993年1月5日付
で発行された、RatcliffらおよびJenkinsらの米国特許第4,949,672号
および第5,176,108号);ナトリウムビサルファイト錯体(1993年
12月7日付で発行されたAppelらの米国特許第第5,267,531号);ナ
トリウムまたはカリウムビカーボネート(各々、1994年4月19日付および
1995年6月6日付で発行された、LawsonおよびLawsonらの米国特許第5,3
03,676号および第5,421,291号)のような静菌剤の使用がある。
臭気をコントロールするための他のアプローチには、シクロデキストリンおよび
ポリカルボキシレートポリマーのような、臭気に対する吸収剤の使用がある(各
々、1988年3月1日付、1989年7月4日付、1989年11月21日付
および1989年11月28日付で発行された、Ducharmeらの米国特許第4,7
27,824号、第4,844,010号、第4,881,490号および第4
,883,021号)。
悪臭を“隠す”更にもう1つのアプローチでは封入された香料を用いる(19
83年10月4日付で発行されたColbornらの米国特許第4,407,231号
)。こうして、多くの市販ネコリター製品では、悪臭を遮蔽してフレッシュ感を
出すための芳香剤を含有している。これら芳香剤の多くは、見たところ動物への
影響を考慮せずに、ヒトの審美性を優先して開発されている。このため、市販の
ネコリター組成物で用いられる多くの香料では、ネコにとり嫌な成分を有意な量
で含有している。他方、動物の行動をコントロールする市販製品、例えばネコ忌
避およびネコ誘引製品では、ヒトの審美性を考慮せずに、目的とする活性成分の
みを含有している。
多くのタイプの物質が動物リターとして用いられている。クレーおよび様々な
セルロース物質が上記特許で開示されているように常用されており、使用しうる
物質の追加開示は、1991年11月12日付で発行されたPeifferの米国特許
第5,064,407号、1992年3月31日付で発行されたKellerらの第5
,100,600号、1993年5月4日付で発行されたHallらの第5,207
,389号、1993年5月11日付で発行されたDewingの第5,209,18
6号、1993年7月20日付で発行されたIvieの第5,229,348号明細
書でみられる。好ましい動物リター物質は、1992年7月7日付で発行された
Hughesの米国再発行特許第33,983号および1993年3月16日付で発行
されたHardinの第5,193,489号のような、接触した物質、例えば尿
および/または糞を容易に除去しうるように“凝集する”物質である。上記すべ
ての特許が参考のため本明細書に組み込まれる。
発明の要旨
抗菌活性、ウレアーゼ阻害活性、pH調整活性およびそれらの混合からなる群
より選択される少くとも1種の属性を有した、臭気の形成を抑制する物質の有効
量、および不快な臭気分子に対する臭気吸収物質(その臭気吸収物質は、好まし
くは、シクロデキストリン、ゼオライト、活性炭、酸性塩形成物質およびそれら
の混合からなる群より選択される)の有効量の双方を含む、固形の液体吸収リタ
ー物質、例えば動物リターとして有用な物質を、場合により、但し好ましくは含
んでなる、ペットコントロールシステムが提供される。好ましくは、その組合せ
では、後で記載されるような重炭酸塩および酸化亜鉛の双方を含むことはない。
“動物リター”という用語は、分解して悪臭を形成する尿素または他の物質を含
有した汚れを生じる、鳥類などおよび他の種類向けのリターを含む。そのシステ
ムでは、場合により、但し好ましくは、ペットを誘引および/または忌避すると
同時に、ヒトに対して快い臭気物質を発し、そのためペットオーナーはペットお
よびオーナーの双方にとり有益となるようにペットの行動を左右できる。このよ
うな臭気物質は、後で開示されるように、場合により、但し好ましくは、臭気物
質をタイミングよく供せるように錯体形成または化学的に修飾させた多様な形態
で、および/または、場合により、但し好ましくは、望ましい効果を発生、増強
および/または持続させるようにそれらを分配させる形態で、例えばスプレーで
供される。
動物リターで不快な臭気をコントロールするために望ましい手法は、その形成
を抑制することである。しかしながら、臭気形成の最も有効なインヒビターであ
っても悪臭の形成を全体的には防止できず、一部の悪臭は動物の排泄に伴う。更
に、多くの物質の場合に、全体的な防止に要するレベルでは健康上のリスクを生
じる。したがって、動物リターで不快な臭気をコントロールするために最も有効
で安全な手法は、生じる悪臭の抑制と吸収とを組み合わせることである。
好ましい組合せは、臭気形成を抑制するための亜鉛イオンを供する亜鉛化合物
と、生じる臭気を吸収するためのシクロデキストリンまたはそれらの誘導体、特
にβ‐シクロデキストリンおよび/またはその誘導体との混合である。
発明の具体的な説明
(I)動物リター
動物リターはペットコントロールシステムの高度に望ましいパートである。そ
れは、その通常の目的のために、即ちペットの自然排泄により生じる望ましくな
い臭気をコントロールするために用いられる。本動物リターは:(A)固形の液
体吸収リター物質;(B)好ましくは抗菌活性、ウレアーゼ阻害活性、pH調整
活性、タンパク質分解活性およびそれらの混合からなる群より選択される少くと
も1種の属性を有した、臭気の形成を抑制する物質の有効量;および(C)望ま
しくない臭気を吸収するための物質を含んでなり、上記すべての成分が望ましい
効果を発揮するために有効な量で存在している。
(A)固形の液体吸収リター物質
例えば動物リターとして使用に適した固形の液体(水分)吸収物質が、本発明
で使用に適している。適切な例には、ミネラル、典型的にはカオリナイト、モン
モリロナイトまたはベントナイトのようなクレー;石炭の燃焼から得られるよう
なフライアッシュ;更には、吸収繊維物質またはウェブ、例えば紙、セルロース
ウェブまたはポリマー繊維ウェブ;木材チップ:アルファルファ;樹皮;わら;
砂;ペレット化された吸収リター物質(例えば、おがくずまたはポリウレタンフ
ォーム);および、それらの混合物を含めたその他がある。適切な固形の吸収リ
ター物質の他の例は、参考のため本明細書に組み込まれる、1975年11月2
5日付で発行されたBrewerの米国特許第3,921,581号明細書に開示され
ている。
1つの吸収組成物では、主要な量のセルロース物質、例えば穀物もしくは穀粒
外皮またはピーナツ外皮が、野菜または果物パルプいずれかの植物パルプから構
成される第二セルロース物質と一緒に、または好ましくはそれと混合して存在し
ている。セルロース物質、外皮およびパルプは望ましい粒度に粉砕されて、約2
0重量%以内と少ない量の適切な結合剤と混合される。適切な結合剤は、炭水化
物、タンパク質またはそれらの混合物、例えば植物源からの粉およびデンプン、
および後で開示される合成結合剤である。セルロース外皮物質は、コーン、ライ
ス、小麦、オートなど、大豆、ヒマワリおよび綿の種子またはピーナツ外皮のよ
うな穀物源から通常得られる。植物パルプ物質は、ビート、トマト、リンゴ、ブ
ドウのような植物源から通常得られるか、またはオレンジ、レモン、ライム、グ
レープフルーツなどのようなシトラスフルーツから通常得られるシトラスパルプ
である。炭水化物結合剤は通常コーン、ライス、小麦、オートなどのような穀物
からの粉およびデンプンである。小麦粉でみられるグルテンのようなタンパク質
、あるいは大豆または亜麻仁などのような豆または種子源からのタンパク質も、
適切な結合剤を供する。
リターに使用できる他の物質には、クレーまたはクレー様物質がある。水分を
吸収または吸着するそれらの能力は、それらをリターとしての優れた候補にして
いる。適切なリターには、特定のクレー、例えばGeorgia Whiteクレー、アタパ
ルジャイト、ベントナイト、カオリナイト、ハロイサイト、モンモリロナイト、
スメクタイト、バーミキュライト、ヘクトライト、珪藻土、フラー土、化石植物
物質、膨張パーライト、石膏、および当業者に知られる他の相当リター物質があ
る。好ましいクレーは、ベントナイトのような水膨張結晶格子を有するもの、即
ちモンモリロナイトである。クレー粒子は細かく砕ける。即ち、それらは約20
0メッシュUSS(0.075mm)〜約31/2メッシュ(5.6mm)、好まし
くは約60メッシュ(0.25mm)〜約4メッシュ(4.75mm)の
大きさを有する粒子にペレット化または形成される。
リターとして用いられるある自然土に特徴的な望ましい性質は“凝集する”傾
向である。凝集はある土類で著しい傾向であって、他ではそれほど著しくないか
または存在せず、濡れたときに互いにしっかりと付着する土粒子では、周囲リタ
ー物質の過度な粉砕または喪失なしに残部の粒子から取り出せるほど十分な物理
的一体性を有した物体を形成する。リターが濡らされた液体は凝集物中に捕捉さ
れて、それと共に除かれる。土が良好な凝集性を有している場合、実質的にすべ
ての液体は凝集物中に留められて、凝集物の除去後に残留する土の一部は完全に
乾燥している。この性質は使用済みリターから尿を除去するための手段を提供し
、糞の物理的除去に伴い比較的汚れのないリターを残して、望ましくない臭気の
レベルを減少させる。次いで、そのリターはフレッシュなリターで補充される。
これは、リターの完全な補充と比較すると、リターの経済的な使用といえる。
本発明は、リターが凝集性を有しているとき特に良好であり、生じる臭気の量
を更に制限する。リターが乏しいまたは中度の凝集性を有しているにすぎないか
、または良い凝集が必要とされるならば、米国特許第5,193,489号明細
書でみられるような技術を用いることができる。リターには、土、例えば、適切
にはアルカリ土類金属形をしたモンモリロナイトまたは他のスメクタイト、アタ
パルジャイト、パリゴルスカイトまたはセピオライトがある。米国特許第5,0
14,650号は、リターにたまった動物尿を凝集させて、別体としてリターボ
ックスから運び出せるほど十分な機械的一体性を有したゲル化凝集物を形成しう
るほどの、十分な量でセルロースエーテルを含有した、クレーのような多孔質不
活性固形基材からできたリターに関する。リターで有用として開示された追加ポ
リマーには、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、アラビアガムおよび様々
な水溶性多糖類がある。米国特許第4,676,196号明細書では、デンプン
、グアーガムのようなガム類または糊からなる含水結合剤の存在下でころがすこ
と
により凝集させて、所要サイズの非コンパクトな粒子を形成させる、粒状リター
物質のミックスを含んでなる、吸収性の非クレーリター物質について記載してい
る。’489特許は、ガラクトマンナンガムから選択される水溶性または分散性
多糖と混合させて粒状土基材を含んでなる動物リターを提供し、その多糖は土の
固有凝集能を高めるために十分な量で存在している。ガラクトマンナンは、主に
または全体的にマンノースおよびガラクトースからなって、好ましくはガラクト
ース側鎖保有マンノース単位の鎖を含んだ多糖である。ガラクトマンナンは、比
較的低い濃度でも有効であって、速い凝集応答を生じるように選択しうる、と言
われている。植物ベースガムは、比較的不純なベースガムから、一部の無関係な
植物物質が除去された精製ガム、ひいてはある点で特徴を変えるように化学的に
処理された誘導ガムに至るまで、いくつかのグレードで通常市販されている。’
489特許は、ガムが好ましくは比較的精製されて、例えば、ヒドロキシプロピ
ルエーテルを形成させ、それらの親水性特徴を増して特に有効となるように、プ
ロピレンオキシドとの反応により誘導してもよい、と開示している。ガムは、例
えば、比較的弱い有機または無機酸、例えば水溶液中で少くとも4.0のpK値
を有するものを含有させて、水性分散液または溶液でそのアルカリ性を減少させ
るように処理してもよい。
好ましいガラクトマンナンガムは、グアーガムまたはその誘導体である。米国
特許第5,014,650号明細書で有効であると特に開示されたセルロースエ
ーテルの濃度は0.3重量%以上であり、0.5%ではやや支障がでる。’48
9特許に従い用いられるガラクトマンナンは、ある場合には土の0.05重量%
(乾燥重量)以下の濃度で有効な凝集性を示すと言われており、好ましくは0.
02〜1重量%で用いられるが、それより多い量、例えば2.5重量%以上でも
よい。このようなリターは多糖の粒子とミックスされる。土は、好ましくは、例
えば少くとも95重量%において、約10メッシュ(1.7mm)〜140メ
ッシュ(0.11mm)、好ましくは約18メッシュ(1mm)〜約100メッ
シュ(0.15mm)の範囲内で、主に粒度を有している。多糖も、好ましくは
同様のサイズ範囲を有している。粒状形での多糖の存在は、溶液から土粒子上に
付着したガムと比較して、液体中で迅速な溶解または分散を促し、ひいては速や
かな凝集応答を促すと言われている。ペレット化リター物質(例えば、おがくず
またはポリウレタンフォーム)は、典型的には約1mm〜約1.3cm、好まし
くは約2.5mm〜約1cm範囲内の粒度を有する。
基本的なリター物質は業界で認識されたいかなる物質であってもよく、凝集す
る能力を有したものが好ましい。
(B)臭気の形成を抑制する物質、特に抗菌剤および/またはウレアーゼインヒ ビター
リターは、典型的にはウレアーゼインヒビターおよび/または抗菌剤を含めた
、望ましくない臭気の形成を抑制する物質を、有効量で含有している。金属塩
本発明の動物リター製品は、好ましくは抗菌剤および/またはウレアーゼイン
ヒビター、好ましくは遷移金属イオンの水溶液と、固形の吸収リター物質を接触
させることにより製造される。遷移金属イオンの適切な供給源はそれらの可溶性
塩である。好ましい塩は銀、銅、亜鉛、鉄およびアルミニウム塩、更に好ましく
は亜鉛である。アニオンも何らかの効果を発揮することが望ましい。例えば、ボ
レート、フィテートなどのようなアニオンは、ウレアーゼ阻害を行える能力を有
する。適切な例は、塩素酸銀、硝酸銀、酢酸水銀、塩化水銀、硝酸水銀、メタホ
ウ酸銅、臭素酸銅、臭化銅、塩化銅、重クロム酸銅、硝酸銅、サリチル酸銅、硫
酸銅、酢酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、フィチン酸亜鉛、臭素酸亜鉛、臭化亜鉛、塩素酸
亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸カドミウム、ホウ酸カドミウム、臭化カドミウ
ム、塩素酸カドミウム、塩化カドミウム、ギ酸カドミウム、ヨウ素酸カドミウム
、
ヨウ化カドミウム、過マンガン酸カドミウム、硝酸カドミウム、硫酸カドミウム
および塩化金である。ウレアーゼ阻害性を有するとして開示された他の塩には、
鉄およびアルミニウム塩、特に硝酸塩、およびビスマス塩がある。亜鉛塩が好ま
しい。
銀塩および水銀塩は非常に有効であるが、毒性もあって高価であり、そのため
約50〜約500ppm、好ましくは約100〜約300ppm範囲のレベルで
用いられる。銅塩、亜鉛塩およびカドミウム塩は、約500〜約7500ppm
範囲のレベル、好ましくは約1000〜約4000ppm、更に好ましくは約1
500〜約2500ppmのレベルで、最も有効に用いられる。金塩も有効であ
って、銀または水銀よりも実質的に低毒性である。しかしながら、金塩の使用が
経済的に見合うかどうかは疑わしい。
好ましい金属塩、好ましくは水溶性亜鉛塩は、本発明のリターを製造するため
に用いられる溶液に加えることができる。水溶性金属塩は臭気コントロール剤と
して使用できる。水溶性金属塩は、アミンおよびイオウ含有化合物を吸収させる
ために、本発明のフレッシュニング組成物中に存在することができる。更に、そ
れらはそれら自体の臭気を通常出さない。好ましくは、水溶性金属塩は銅塩、亜
鉛塩およびそれらの混合からなる群より選択される。
好ましい亜鉛塩は、参考のため本明細書に組み込まれる、N.B.Shahらに198
2年4月20日付で発行された米国特許第4,325,939号および1983
年9月4日付で発行された第4,469,674号明細書に開示されているよう
な、例えばマウスウォッシュ製品における、悪臭を改善するそれらの能力のおか
げで、最も多く用いられてきた。Leupoldらに発行された米国特許第3,172
,817号明細書では、銅および亜鉛塩を含めた、アシル‐アセトンと多価金属
とのやや水溶性の塩を含有した脱臭組成物について開示している。上記特許は参
考のため本明細書に組み込まれる。亜鉛塩は好ましくは水溶性であ
り、したがって本溶液は、さほど可溶性でない酸化亜鉛の形成を避けられるよう
に、アルカリ性とすべきではない。
好ましい水溶性亜鉛塩の例は、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、マレイ
ン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、硫酸亜鉛などである。高度にイオン化する可溶性の
亜鉛塩、例えば塩化亜鉛は、亜鉛イオンの最良の供給源である。好ましい銅塩の
例は、塩化銅およびグルコン酸銅である。好ましい金属塩は塩化亜鉛および塩化
銅である。
金属塩は、典型的にはリター組成物の約0.001〜約2重量%、好ましくは
約0.01〜約1%、更に好ましくは約0.05〜約0.5%のレベルで、本発
明のリター組成物に加えられる。亜鉛塩が金属塩として用いられる場合、溶液の
pHは溶液を透明に保つために約7未満、更に好ましくは約6未満、最も好まし
くは約5未満に調整される。ウレアーゼインヒビター
ウレアーゼ阻害および/または抑制を示す多くの物質がある。インヒビターと
して開示された物質の部分リストには、上記のような金属塩;ヒドロキサム酸、
例えば、アシルのような様々な炭化水素基、例えばアセト‐、クロロニトロベン
ズアミドアセト‐およびニトロベンズアミドアセト‐(例えば、2‐パラ)、C1-21
アルキル、アリールおよび/またはアルカリール基、シクロアルキル(例え
ば、シクロヘキシル)、ペプチジル、ナフチルオキシ‐アルカンで置換された修
飾ヒドロキサムおよび/またはジヒドロキサム酸、およびそれらの塩;チオ尿素
;ヒドロキシルアミン;フィチン酸の塩、特にナトリウム、カリウム、カルシウ
ムおよびマグネシウム;様々なタンニン類、例えばイナゴマメタンニン、および
クロロゲン酸誘導体のようなそれらの誘導体を含めた、様々な種の植物の抽出物
;アスコルビン酸、クエン酸およびそれらの塩のような天然酸;フェニルホスホ
ロジアミデート/ジアミノリン酸フェニルエステル;置換ホスホロジアミデー
ト化合物を含めた金属アリールホスホルアミデート錯体;窒素上に置換のないホ
スホルアミデート;ホウ酸および/またはその塩、特にホウ砂、および/または
有機ホウ素酸化合物;参考のため本明細書に組み込まれる欧州特許出願第408
,199号明細書に開示された化合物;ナトリウム、銅、マンガンおよび/また
は亜鉛ジチオカルバメート;キノン類;フェノール類;チウラム類;置換ロダニ
ン酢酸類;アルキル化ベンゾキノン類;ホルムアミジンジスルフィド;1,3‐
ジケトン類 無水マレイン酸;スクシンアミド;無水フタル酸;ベヘン酸;N,
N‐ジハロ‐2‐イミダゾリジノン類;N‐ハロ‐2‐オキサゾリジノン類;チ
オ‐および/またはアシル‐ホスホリルトリアミドおよび/またはその置換誘導
体;チオピリジン‐N‐オキシド類、チオピリジン類およびチオピリミジン類;
ジアミノホスフィニル化合物の酸化イオウ誘導体;シクロトリホスファザトリエ
ン誘導体;オキシム類のオルト‐ジアミノホスフィニル誘導体;ブロモ‐ニトロ
化合物;S‐アリールおよび/またはアルキルジアミドホスホロチオレート類;
ジアミノホスフィニル誘導体;モノ‐および/またはポリ‐ホスホロジアミド;
5‐置換ベンゾオキサチオール‐2‐オン類;N‐(ジアミノホスフィニル)ア
リールカルボキサミド類;アルコキシ‐1,2‐ベンゾチアジン化合物などがあ
る。
上記のように、多数のウレアーゼインヒビターが知られており、一部は製薬業
界により目的をもって合成されているが、他はその本来の使用がウレアーゼ阻害
の範囲外の目的であって、尿素の構造的類似物として作用するように適切に用い
ることができる。これらのうち後者の化合物には、ウレアーゼ酵素の活性部位の
不可逆的基質または修飾剤として作用する、低分子量の水溶性物質がある。
基質類似物として働くと考えられる低分子量ウレアーゼインヒビターには、上
記のヒドロキサム酸および置換ヒドロキサム酸がある。アセトヒドロキサム酸お
よびプロピオヒドロキサム酸が、アシル置換ヒドロキサム酸の中で最も一般的で
ある。これら2種の化合物、並びに親ヒドロキサム酸、およびその酸のアルカリ
またはアルカリ土類塩は、ウレアーゼ酵素活性をインビトロで阻害する上で特に
有効である。
前記されたものを含めた様々なリン化合物が、ウレアーゼ活性のインビボ減少
のために製造されている。製薬業界による製品の多くは、それらの生分解性、含
リン部分の構造および酸化状態のおかげで、環境と適合しうる。
特に、下記一般式のリントリアミド類:
R‐NH‐P(O)(NH2)2
(上記式中Rは水素、フェニル、置換フェニル、アルキル、アルケニルおよび他
の適切な部分である)、または好ましくは下記式のN‐(ジアミノホスフィニル
)アリールカルボキサミド類:
R‐C(O)‐NH‐P(O)(NH2)2
(上記式中Rは3‐ピリジル、2‐フラニル、2‐ナフチル、シンナメニル、ベ
ンジル、フェニルおよび置換フェニルである)は、酵素ウレアーゼを阻害するた
めに十分な量で加えられたときに、ウレアーゼインヒビターとして有効である。
他の好ましいウレアーゼインヒビターは下記一般式を有している:
上記式中R1、R2、R3およびR4は、更に好ましくは水素、ニトロ、ハロゲン、
アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ、フェ
ノキシ、フェニルおよびそれらの混合である。本発明の別な態様には、下記一般
式のウレアーゼインヒビターがある:
上記式中:
R1およびR2は同一であるかまたは異なり、水素または1〜約4の炭素原子を
有するアルキルである;
R3は酸素またはイオウである;
R4、R5およびR6は同一であるかまたは異なり、水素、アルキル、アリール
アミノ、ジアリールアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アルキルメル
カプト、O‐ジアミノホスフィニル、S‐ジアミノホスフィニル、N‐ジアミノ
ホスフィニル、ジアミノホスホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ
、ジアルキルアミノ、アリールメルカプト、イソシアノ、イソシアナト、トリハ
ロメチル、アルコキシ、チオシアノ、アルカノイルであるか、あるいはいずれか
2つのR4、R5およびR6基が一緒になり、場合により1以上の二価酸素、窒素
またはイオウ部分を含んだアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成して、3、4
、5または6員縮合環構造を形成していてもよい。
様々な含窒素化合物が、ウレアーゼ活性に対するインビボ使用向けに製造され
てきた。これらの物質は、本発明においてインビボで用いられたときに、有効な
ウレアーゼインヒビターである。
本発明は、下記式を有した1種以上のオキシム化合物の有効量を含んだ、ウレ
アーゼ活性を阻害する組成物および方法にも関する:
R1‐(NR6)i‐C(M)‐C(NOR3)‐R2
上記式中R1およびR2は独立してアルキル、アリールおよびヘテロアリールか
らなる群より選択されるか、あるいはR1およびR2は一緒に共有結合されて環式
アルキルを形成していてもよい;Mは=O、=S、‐SR4および‐OR4からな
る群より選択される(Mが‐OR4または‐SR4であるとき、Mが結合している
炭素に結合された水素が存在しており、R4は水素、アルキル、アリールおよび
ヘテロアリールからなる群より選択される);R3は水素、アルキル、アリール
およびヘテロアリールからなる群より選択される;R6は水素、アルキル、アリ
ールおよびヘテロアリールからなる群より選択される;iは1および0からなる
群より選択される。
R1がアリールであるとき、それは、置換および非置換の、好ましくは2‐フ
ラニル、3‐フラニル、2‐チエニル、2‐ピロリル、3‐ピロリルおよびフェ
ニルから選択されることが好ましい。C1‐C6アルキル、C1‐C6アルコキシ、
アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、O‐ジアミ
ノホスフィニル、S‐ジアミノホスフィニル、ジアミノホスフィニル、ジアミノ
ホスホニル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールメ
ルカプト、イソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チオシアノおよびアル
カノイルで置換されたこれらのアリールも好ましい。R1がアルキルであるとき
、それは、置換および非置換、好ましくは非置換C1‐C18アルキル、更に好ま
しくはC1‐C12直鎖から選択されることが好ましい。
R2がアリールであるとき、それは、置換および非置換の、好ましくは2‐フ
ラニル、3‐フラニル、2‐チエニル、3‐チエニル、2‐ピロリル、3‐ピロ
リルおよびフェニルから選択されることが好ましい。C1‐C6アルキル、C1‐
C6アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アルキルメルカ
プト、O‐ジアミノホスフィニル、S‐ジアミノホスフィニル、ジアミノホスフ
ィニル、ジアミノホスホニル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルア
ミノ、アリールメルカプト、イソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チ
オシアノおよびアルカノイルで置換されたこれらのアリールも好ましい。R2が
アルキルであるとき、それは、置換および非置換、好ましくは非置換C1‐C18
アルキル、更に好ましくはC1‐C12直鎖から選択されることが好ましい。
R3がアリールであるとき、それは好ましくは置換または非置換フェニルであ
る。R3がアルキルであるとき、それは、置換および非置換、好ましくは非置換
C1‐C18アルキル、更に好ましくはC1‐C12直鎖から選択されることが好まし
い。R3は最も好ましくは水素である。
R4がアリールであるとき、それは好ましくは置換または非置換フェニルであ
る。R4がアルキルであるとき、それは、置換および非置換、好ましくは非置換
C1‐C18アルキル、更に好ましくはC1‐C12直鎖から選択されることが好まし
い。R4は最も好ましくは水素である。
R6がアリールであるとき、それは好ましくは置換または非置換フェニルであ
る。R6がアルキルであるとき、それは、置換および非置換、好ましくは非置換
C1‐C18アルキル、更に好ましくはC1‐C12直鎖から選択されることが好まし
い。R6は最も好ましくは水素である。
本発明で使用に適した化合物には、syn-およびanti-形、またはそれらの混合
がある。
特に、下記一般式のオキシム類:
〔上記式中Rは水素である;あるいはRおよびR2は同一または異なるC1‐C22
アルキルおよび分岐アルキル、C1‐C22アルケニルおよび分岐アルケニル;1
以上のアミノで置換されたアリール基:ヘテロ環式環、好ましくは2‐フラニ
ル、置換2‐フラニル、3‐フラニルおよび置換3‐フラニル(フラニル置換基
は1以上のアルキル、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルア
ミノ、アリールメルカプト、イソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チオ
シアノ、アルカノイルおよびハロゲン部分(2以上の置換基を含んだ2つのアリ
ールまたは2つのヘテロ環式環または各々1つが存在している場合、例えばRま
たはR2が各々アリールまたはヘテロ環式環、例えば2,4‐ジクロロフラニル
、2‐クロロ‐4‐メチルフラニル、または三置換ヘテロ環式部分、例えば3,
4,5‐トリクロロフラニルを形成している場合)である);あるいはRおよび
R2は一緒になり、場合により1以上の二価酸素、窒素またはイオウ部分を含ん
だアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成して、3、4、5または6員縮合環構
造を形成していてもよい〕は、酵素ウレアーゼを阻害するために十分な量で加え
られたときに、便器クリーナーおよびフラッシュタンク添加物中におけるウレア
ーゼインヒビターとして有効である。
特に、下記一般式のケトオキシム類:
(上記式中Rは水素である;あるいはRおよびR2は同一または異なるC1‐C22
アルキルおよび分岐アルキル、C1‐C22アルケニルおよび分岐アルケニル;1
以上のハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、O‐ジアミノ
ホスフィニル、S‐ジアミノホスフィニル、ジアミノホスフィニル、ジアミノホ
スホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリ
ールメルカプト、イソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チオシアノ、ア
ルカノイルで置換されたアリール基である;あるいはRおよびR2は一緒にな
り、場合により1以上の二価酸素、窒素またはイオウ部分を含んだアルキレンま
たはアルケニレン鎖を形成して、3、4、5または6員縮合環構造を形成してい
てもよい;あるいはRおよびR2は各々ヘテロ環式環、好ましくは2‐フラニル
、置換2‐フラニル、3‐フラニルおよび置換3‐フラニルを形成している)は
、酵素ウレアーゼを阻害するために十分な量で加えられたときに、ウレアーゼイ
ンヒビターとして有効である。フラニル置換基は、1以上のアルキル、アミノ、
シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールメルカプト、イ
ソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チオシアノ、アルカノイルおよびハ
ロゲン部分、およびそれらの混合で置換することができる。例えば、RまたはR2
は各々同一または異なる二置換アリールまたはヘテロ環式部分、例えば2,4
‐ジクロロフラニル、2‐クロロ‐4‐メチルフラニル、または三置換部分、例
えば2,4,6‐トリクロロフェニルまたは3,4,5‐トリクロロフラニルを
形成してもよい。
下記一般式を有するビオルル酸およびビオルル酸の誘導体も、酵素ウレアーゼ
を阻害するために十分な量で加えられたときにウレアーゼインヒビターとして驚
くほど有効である:
上記式中RおよびR2は同一であるかまたは異なり、C1‐C22アルキルおよび分
岐アルキル、C1‐C22アルケニルおよび分岐アルケニル;1以上のアミノ、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、O‐ジアミノホスフィ
ニル、S‐ジアミノホスフィニル、ジアミノホスフィニル、ジアミノホスホニ
ル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールメルカプト
、イソシアナト、トリハロメチル、アルコキシ、チオシアノ、アルカノイルまた
はそれらの混合で置換されたアリールまたはヘテロ環式環である。
ウレアーゼインヒビターは、本発明の動物リター組成物中に有効量で含有され
る。ここで規定される“有効量”という用語は、特定の期間にわたり尿素の加水
分解を阻害または有意に減少させるために十分なレベルを意味する。ウレアーゼ
インヒビターの好ましいレベルは、組成物の約0.0002〜約5重量%、更に
好ましくは約0.002〜約0.5%、最も好ましくは約0.01〜約0.3%
である。抗菌剤
有機抗菌剤も本発明に使用できる。広域スペクトル抗菌剤、例えば細菌(グラ
ム陽性およびグラム陰性)および真菌の双方で有効なものを用いることが好まし
い。限定スペクトル抗菌剤、例えば単一群の微生物、例えば真菌のみで有効なも
のは、補足的および/または追加的活性を有した広域スペクトル抗菌剤または他
の限定スペクトル抗菌剤と組み合わせて用いることができる。広域スペクトル抗
菌剤の混合物も使用できる。
本発明で有用な抗菌剤には、殺生物化合物、即ち微生物を殺す物質、または静
生物化合物、即ち微生物の成長を阻害および/または調節する物質がある。
好ましい抗菌剤は水溶性であって、低レベルで有効なものであり、その理由は
有機抗菌剤が、動物リターを形成するために用いられる処理溶液中で、好ましい
シクロデキストリン分子と包接複合体を形成して、複合化された抗菌剤をさほど
有効でなくさせうるからである。本発明で有用な水溶性抗菌剤は、少くとも約0
.3g/水100ml、即ち室温で約0.3%、好ましくは室温で約0.5%超
の水中溶解度を有するものである。これらのタイプの抗菌剤は少くとも水相中で
シクロデキストリン空洞に対して低い親和性を有しており、そのため抗菌活
性を供する上でより有用である。約0.3%未満の水溶解度、およびシクロデキ
ストリン空洞にうまく入れる分子構造を有した抗菌剤は、シクロデキストリン分
子と包接複合体を形成して、シクロデキストリン溶液中で微生物をコントロール
するために抗菌剤をさほど有効でなくさせる、より大きな傾向を有している。し
たがって、パラベンとして通常知られるp‐ヒドロキシ安息香酸の短鎖アルキル
エステル;3,4,4’‐トリクロロカルバニリドまたはトリクロカルバンとし
ても知られるN‐(4‐クロロフェニル)‐N’‐(3,4‐ジクロロフェニル
)尿素;トリクロサンとして通常知られる2,4,4’‐トリクロロ‐2’‐ヒ
ドロキシジフェニルエーテルのような多くの周知抗菌剤は、それらがシクロデキ
ストリンと併用されたときに比較的無効であることから、本発明では好ましくな
い。水溶性の低い抗菌物質も使用できるが、相互作用を最少に抑えるために、シ
クロデキストリンと抗菌剤との適用の間で乾燥させて、別々にこのような物質を
適用した方がよい。
水溶性抗菌剤は本発明において有効量で含有される。ここで規定される“有効
量”という用語は、特定の期間にわたり微生物の成長を妨げるために十分なレベ
ルを意味する。抗菌剤の好ましいレベルは、組成物の約0.0001〜約0.5
重量%、更に好ましくは約0.0002〜約0.2%、最も好ましくは約0.0
003〜約0.1%である。
抗菌剤はいかなる有機抗菌物質であってもよい。約3〜約9の炭素原子を有す
るアルキルモノカルボン酸およびハロゲン化芳香族炭化水素、例えばハロゲン化
フェノール類、ハロゲン化ジフェニル類およびハロゲン化ビスフェノール類、例
えばp‐クロロ‐m‐クレゾール、ヘキサクロロフェン、2,4,4’‐トリク
ロロ‐2’‐ヒドロキシジフェニルエーテル、トリクロロカルバニリド、2,4
‐ジクロロ‐m‐キシレノール、3,4,5‐トリブロモサリチルアニリド、3
,5,3’,4’‐テトラクロロサリチルアニリド、およびそれらの混合物が
使用できる。好ましい水溶性抗菌剤には、有機イオウ化合物、ハロゲン化化合物
、環式有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、四級化合物、デヒドロ酢酸、フェ
ニルおよびフェノキシ化合物、およびそれらの混合物がある。
本発明で使用の好ましい水溶性抗菌剤の非制限例には、約77%5‐クロロ‐
2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンおよび約23%2‐メチル‐4‐
CGで1.5%水溶液として市販されている広域スペクトル抗菌剤;Henkelから
‐ニトロプロパン‐1,3‐ジオール;クロルヘキシジンとして通常知られる1
,1’‐ヘキサメチレンビス〔5‐(p‐クロロフェニル)ビグアニド〕およ
として市販されている1,3‐ビス(ヒドロキシメチル)‐5,5‐ジメチル‐
2,4‐イミダゾリジンジオンおよび3‐ブチル‐2‐ヨードプロピニルカルバ
して市販されている、ジアゾリジニル尿素として通常知られるN‐〔1,3‐ビ
ス(ヒドロキシメチル)‐2,5‐ジオキソ‐4‐イミダゾリジニル〕‐N,
して市販されている、イミダゾリジニル尿素として通常知られるN,N”‐メチ
レンビス〔N’‐〔1‐(ヒドロキシメチル)‐2,5‐ジオキソ‐4‐イミダ
るポリメトキシ二環式オキサゾリジン;ホルムアルデヒド;グルタルアルデヒド
;ポリアミノプロピルビグアニド;ICI Americas,Inc.から商品名Cosmocil
ドロ酢酸;およびそれらの混合物がある。
約0.3%未満の水溶解度、およびシクロデキストリン空洞にうまく入れる分
子構造を有した抗菌剤は、シクロデキストリン分子と包接複合体を形成する大き
な傾向を有している。このような抗菌剤の非制限例は、パラベンとして通常知ら
れるp‐ヒドロキシ安息香酸の短鎖アルキルエステル;3,4,4’‐トリクロ
ロカルバニリドまたはトリクロカルバンとしても知られるN‐(4‐クロロフェ
ニル)‐N’‐(3,4‐ジクロロフェニル)尿素;トリクロサンとして通常知
られる2,4,4’‐トリクロロ‐2’‐ヒドロキシジフェニルエーテルである
。このような水に難溶性の抗菌物質も使用できるが、相互作用を最少に抑えるた
めに、シクロデキストリンと抗菌剤との適用の間で乾燥させて、別々に(例えば
、エタノール溶液としてスプレーして)このような物質を適用した方がよい。
抗菌剤は本発明の動物リター組成物中に有効量で含有される。ここで規定され
る“有効量”という用語は、特定の期間にわたり微生物の成長を妨げるために十
分なレベルを意味する。抗菌剤の好ましいレベルは、組成物の約0.001〜約
0.3重量%、更に好ましくは約0.003〜約0.2%、最も好ましくは約0
.01〜約0.1%である。
一般的に、有害な作用を有する物質を制限または排除することが望ましい。し
たがって、環境で有害な作用を有することがある、より毒性の強い金属およびホ
ウ素のような元素を排除することが望ましい(ホウ素はシトラス系作物に有害な
作用をおよぼすことがある)。pHコントロール物質およびプロテアーゼ
臭気の形成を抑制しうる他の物質には、pH活性を有した物質がある。特に有
用な物質は、細菌により典型的に形成されるアミン分子を中和する酸性物質であ
る。ポリアクリル酸のようなポリマーカルボキシレート物質がこの目的に有用で
ある。
プロテアーゼは、無臭物が作られるように排泄物を消化して臭気を防ぐために
有用である。それらは排泄物を分解する他の酵素を壊して臭気を減少させること
もできる。典型的なプロテアーゼは、タイプ(V)の組成物に用いられるクリー
ニング成分の一部として、後で開示されている。
(C)臭気吸収物質
本発明の動物リター製品は、有効な、即ち臭気吸収量の様々な臭気吸収物質を
含有している。本発明の目的にとり、クレー、おがくず等のような液体吸収リタ
ー物質は、特記されたとき以外は臭気吸収物質であると考えられず、その理由は
本発明の新規開発がこれらの液体吸収リター物質を既に含有したリター組成物の
悪臭吸収/中和能力を改善する目的を有しているからである。
臭気吸収物質は、大気中における悪臭分子の濃度または有効性を減少させて、
空気中の望ましくない臭気を減少または消去させるために、様々な手段により望
ましくない臭気をコントロールしている。このような物質には、例えばシクロデ
キストリン、ゼオライト、活性炭、珪藻土、キレート化剤、キチン、アルカリ金
属カーボネートおよび重炭酸塩、pH緩衝物質、例えばカルボン酸などがある。
好ましい物質は、一級アミンを吸収するものである。脂肪酸を吸収するカーボネ
ートおよび重炭酸塩のような物質は好ましくなく、望ましくは除かれる。特に好
ましいのは、臭気コントロール効果を発揮することが本明細書に開示された、シ
クロデキストリンおよび/またはゼオライトである。一部の部分的に中和された
ヒドロゲル形成臭気吸収ゲル化物質、例えばポリアクリレートゲル化物質および
アクリレートグラフト化デンプンゲル化物質(下記参照)も、あるアンモニアタ
イプ臭気をコントロールする上で、本発明にとり有用である。これらの物質は流
体吸収物質としても機能する。ゼオライト臭気吸収剤
一般的に、伝統的なゼオライトはアルミネート/シリケート基本構造をとり、
カチオンMを伴って、全体的な電気的中性をもたらしている。実験式では、ゼオ
ライト基本構造は
xAlO2・ySiO2
電気的中性ゼオライトは
x/n M・xAlO2・IySiO2・zH2O
として表される。上記において、xおよびyは各々整数であり、Mはカチオンで
あり、nはカチオンの電荷である。実験式で示されるように、ゼオライトは水和
の水(zH2O)も含んでいてよい。Mには様々なカチオン、例えばNa+、K+
、NH4 +、アルキルアンモニウム、重金属などがある。
本発明で有用な好ましいクラスのゼオライトは、“中間”シリケート/アルミ
ネートゼオライトとして特徴付けられる。“中間”ゼオライトは、約10未満の
SiO2/AlO2モル比で特徴付けられる。典型的には、SiO2/AlO2のモ
ル比は約2〜約10である。中間ゼオライトは、参考のため本明細書に組み込ま
れる米国特許第4,795,482号および第4,826,497号明細書に開
示された、“高”ゼオライトにはない3つの利点を有している。第一に、中間ゼ
オライトは、尿および月経分泌物の臭気を吸収する上で重要なアミンタイプ臭気
に対して、高い能力を有している。第二に、中間ゼオライトは高ゼオライト(約
400m2/g)よりも大きな表面積(約700〜800m2/g)を有している
。したがって、中間ゼオライトほど、重量対重量ベースで、所定量の臭気を吸収
させるために、少なくてすむ。第三に、中間ゼオライトの方が水に抵抗性であっ
て、水の存在下で臭気吸収能力を留めている。
本発明で使用に適した様々な中間ゼオライトが、PQ CorporationからVALFOR
CP301-68、VALFOR 300-63、VALFOR CP300-35およびVALFOR CP300-56、およ
びContekaからCBV100シリーズ(下記のモルデン沸石以外)のゼオライト
として市販されている。
本発明で用いられるゼオライトは、繊維タイプ、例えば様々なモルデン沸石、
およびあるタイプのYゼオライトではなく、その理由はそれらが安全性の問題を
生じやすいからである。したがって、本明細書で用いられる“ゼオライト”とい
う用語は、非繊維ゼオライトのみを包含した意味である。一部の天然ゼオライト
は本発明の目的に合致するが、市販されているそのタイプの合成ゼオライトの方
が通常好ましい。
高ゼオライトも好ましく、単独でまたは中間比ゼオライトと組合せて本発明の
実施に用いられる。高ゼオライトには、例えば、ZSMの周知“モレキュラーシ
ーブ”ゼオライト、β‐ゼオライトなどのタイプ、並びにUnion Carbide Corpor
ationおよびUOPにより商品名ABSCENTSで販売されているゼオライト物質があ
る(参照:ABSCENTS,A NewApproach for Odor Control by A.J.Gioffre,copyrigh
t 1988 by the Union Carbide Corporation)。このような物質は、イオウ化合
物、例えばチオール類、メルカプタン類に伴う臭気のコントロールにとり、“中
間”ゼオライトよりも好ましい。
本発明で使用できる様々な他の修飾ゼオライトタイプ物質、例えばマンガン‐
アルミニウム‐リン‐ケイ素‐オキシドモレキュラーシーブおよび他のゼオライ
ト臭気吸収組成物は、参考のため本明細書に組み込まれる、Lokらの米国特許第
4,793,833号、第4,604,110号、第4,437,429号およ
び第4,648,977号明細書に記載されている。
ゼオライトは、典型的には、臭気コントロール効果を発揮させるために、本明
細書に開示された流体吸収リター物質の約0.01〜約5重量%、更に好ましく
は約0.05〜約2%のレベルで存在する。シクロデキストリン
好ましい臭気吸収物質は未複合シクロデキストリンであって、本発明の組成物
に加えることができる。本明細書で用いられる“シクロデキストリン”という用
語には、6〜12のグルコース単位を有した非置換シクロデキストリン、特にα
‐シクロデキストリン、β‐シクロデキストリン、γ‐シクロデキストリンおよ
び/またはそれらの誘導体および/またはそれらの混合物のような、あらゆる公
知のシクロデキストリンを含む。α‐シクロデキストリンはドーナツ形環に整列
された6つのグルコース単位からなり、β‐シクロデキストリンは7つのグルコ
ース単位からなり、γ‐シクロデキストリンは8つのグルコース単位からなる。
グルコース単位の特別なカップリングおよびコンホメーションは、特定容量の中
空内部をもった堅い円錐形分子構造をシクロデキストリンに与える。内部空洞の
“ライニング”は水素原子およびグリコシド架橋酸素原子により形成され、した
がってこの表面はかなり疎水性である。空洞の独特な形状および物理化学的性質
が、空洞中に入れる有機分子または有機分子の一部をシクロデキストリン分子に
吸収させている(それと包接複合体を形成させている)。多くの臭気分子が空洞
中に入れる。
非誘導(ノーマル)β‐シクロデキストリンも使用でき、好ましい。非誘導β
‐シクロデキストリンがリターを製造するために用いられるとき、水溶液は好ま
しくは加熱される。好ましい方法は、最少量の水でできるだけ多くのシクロデキ
ストリンの均一な配合を行わせるために、好ましくはミックスまたは撹拌しなが
ら、例えば約40〜約90℃、好ましくは約50〜約80℃、更に好ましくは約
60〜約75℃に、好ましくは加熱された、β‐シクロデキストリンのほぼ飽和
した水溶液を、リター物質上にスプレーすることである。
β‐シクロデキストリンを動物リター物質に適用する上でもう1つの好ましい
方法は、固形β‐シクロデキストリン粉末、好ましくは小さな粒度のβ‐シクロ
デキストリン粉末の水性スラリーを、好ましくはミックスまたは撹拌しながら、
動物リター物質上にスプレーすることである。スラリー中のβ‐シクロデキスト
リン粉末は、典型的には、最良の臭気コントロール効果を発揮させるために、約
12ミクロン未満、好ましくは約10ミクロン未満、更に好ましくは約8ミクロ
ン未満、更に一層好ましくは約5ミクロン未満の平均粒度を有している。粒度は
、典型的には約0.001〜10ミクロン、好ましくは約0.05〜5ミクロン
である。少くとも有効量の粒子は上記粒度を有していることが高度に望ましい。
存在するβ‐シクロデキストリン粉末の少くとも約50%、好ましくは少くとも
約65%、更に好ましくは少くとも約80%は上記粒度を有していることが望ま
しい。
本発明のこれらの小さな粒子は、好都合には、粉砕技術により作られる。大き
な粒度のシクロデキストリン結晶は、約12ミクロン未満のそれより小さな望ま
しい粒子を得るために、例えば流体エネルギーミルを用いて粉砕することができ
る。1つの好ましい方法において、大きなβ‐シクロデキストリン結晶は小さな
粒子に粉砕され、その後水に加えられて、望ましいスラリーを形成することがで
きる。もう1つの好ましい方法では、大きなβ‐シクロデキストリンのスラリー
が小さな粒度のスラリーを得るために粉砕することができる。流体エネルギーミ
ルの例は、Garlock Inc.,Plastomer Products,Newtown,Pennsylvania販売のTros
t Air Impact Pulverizers;Sturtevant,Inc.,Boston,Massachusetts販売のMicr
onizer流体エネルギーミル;およびAlpine Division,MicroPul Corporation(Hos
okawa Micron International,Inc.),Summit,New Jersey販売のSpiral Jet Mill
である。
本明細書で用いられている粒度とは、粒子の最大寸法および最終(または一次
)粒子に関する。これら一次粒子の大きさは光学または走査型電子顕微鏡で直接
調べることができる。スライドは、各々がバルクシクロデキストリン粉末の代表
的
サンプルを含有するように、慎重に調製しなければならない。粒度は、いずれか
他の周知方法、例えば湿式篩分け(非水性)、沈降、光散乱などでも測定できる
。乾燥粉末の粒度分布を直接(液体懸濁物または分散物を作る必要性なしに)調
べるために利用できる便利な装置は、Malvern Instruments,Inc.,Southborough,
Massachusetts販売のMalvern ParticleおよびDrople tSizer,Model 2600Cである
。一部の乾燥粒子は凝集したままであることに注意を払わねばならない。凝集物
の存在は顕微鏡観察で別に調べることができる。粒度分析の一部他の適切な方法
は、参考のため本明細書に組み込まれる、"Selecting a particle size analyze
r:Factors to consider",Michael Pohl,Powder and Bulk Engineering発行,Volu
me4(1990),pp.26-29の論文に記載されている。本発明の非常に小さな粒子は、容
易に凝集して、わずかな機械的作用または水の作用で容易にばらばらとなるゆる
やかな凝集物を形成しうることがわかっている。したがって、粒子は、それらが
例えば撹拌または音波処理でばらばらにされた後に測定すべきである。その方法
ではもちろん粒度を合わせて複合粒子の完全性を維持するように選択すべきであ
り、選択された本来の方法が不適当とわかったならば、反復測定が行われる。
本発明で有用な他のシクロデキストリン、例えばα‐シクロデキストリンおよ
びその誘導体、γ‐シクロデキストリンおよびその誘導体、誘導β‐シクロデキ
ストリン、および/またはそれらの混合物は、高度に水溶性である。シクロデキ
ストリンの誘導体は、OH基の一部がOR基に変換された分子から主になる。シ
クロデキストリン誘導体には、例えば、メチル化シクロデキストリンおよびエチ
ル化シクロデキストリン(Rはメチルまたはエチル基である)のような短鎖アル
キル基を有するもの;ヒドロキシプロピルシクロデキストリンおよび/またはヒ
ドロキシエチルシクロデキストリン(Rは‐CH2‐CH(OH)‐CH3または
‐CH2CH2‐OH基である)のようなヒドロキシアルキル置換基を有する
もの;マルトース結合シクロデキストリンのような分岐シクロデキストリン;2
‐ヒドロキシ‐3‐(ジメチルアミノ)プロピルエーテル(Rは‐CH2CH(
OH)‐CH2‐N(CH3)2である)を有するような、低pHでカチオン性で
あるカチオン性シクロデキストリン;2‐ヒドロキシ‐3‐(トリメチルアンモ
ニオ)プロピルエーテルクロリド基
(Rは‐CH2‐CH(OH)‐CH2‐N+(CH3)3Cl-である)を有するよ
うな四級アンモニウム;カルボキシメチルシクロデキストリン、シクロデキスト
リンサルフェートおよびシクロデキストリンサクシニレートのようなアニオン性
シクロデキストリン;カルボキシメチル/四級アンモニウムシクロデキストリン
のような両性シクロデキストリン;参考のため本明細書に組み込まれる"Optimal
Performances with Minimal Chemical Modification of Cyclodextrins",F.Di
edaini-Pilard and B.Perly,The 7th International Cyclodextrin Symposium
Abstracts,April 1994,p.49で開示されているような、少くとも1つのグルコピ
ラノース単位が3‐6‐アンヒドロ‐シクロマルト構造を有するシクロデキスト
リン、例えばモノ‐3‐6‐アンヒドロシクロデキストリン;およびそれらの混
合物がある。他のシクロデキストリン誘導体は、1969年2月4日付で発行さ
れたParmerterらの米国特許第3,426,011号;すべてParmerterらの名前
ですべて1969年7月1日付で発行された第3,453,257号、第3,4
53,258号、第3,453,259号および第3,453,260号;19
69年8月5日付で発行されたGrameraらの第3,459,731号;1971
年1月5日付で発行されたParmerterらの第3,553,191号;1971年
2月23日付で発行されたParmerterらの第3,565,887号;1985年
8月13日付で発行されたSzejtliらの第4,535,152号;1986年1
0月7日付で発行されたHiraiらの第4,616,008号;1987年7月7
日付で発行されたOginoらの第4,
678,598号;1987年1月20日付で発行されたBrandtらの第4,63
8,058号;および1988年5月24日付で発行されたTsuchiyamaらの第4
,746,734号明細書で開示されており、上記すべての特許が参考のため本
明細書に組み込まれる。
高度に水溶性のシクロデキストリンは、室温で水100ml中少くとも約10
g、好ましくは水100ml中少くとも約20g、更に好ましくは室温で水10
0ml中少くとも約25gの水溶解度を有するものである。これらは使いやすい
が、典型的には非誘導β‐シクロデキストリンよりも高価である。本発明で使用
に適した好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は、ヒドロキシプロピル
α‐シクロデキストリン、メチル化α‐シクロデキストリン、メチル化β‐シク
ロデキストリン、ヒドロキシエチルβ‐シクロデキストリンおよびヒドロキシプ
ロピルβ‐シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキルシクロデキストリン
誘導体は、好ましくは約1〜約14、更に好ましくは約1.5〜約7の置換度を
有し、この場合にはシクロデキストリン当たりのOR基の総数が置換度として規
定される。メチル化シクロデキストリン誘導体は、典型的には約1〜約18、好
ましくは約3〜約16の置換度を有している。公知のメチル化β‐シクロデキス
トリンはDIMEBとして一般的に知られるヘプタキス‐2,6‐ジ‐O‐メチ
ル‐β‐シクロデキストリンであり、各グルコース単位は約14の置換度で約2
つのメチル基を有している。好ましい、多く市販されているメチル化β‐シクロ
デキストリンは約12.6の置換度を有するランダムメチル化β‐シクロデキス
トリンである。好ましいシクロデキストリンは、例えばCerestar USA,Inc.およ
びWacker Chemicals(USA),Inc.から入手できる。
シクロデキストリンの混合物を用いることも望ましい。このような混合物は、
より広範囲の分子サイズを有するより広範囲の臭気分子と複合化することができ
る。好ましくは、シクロデキストリンのこのような混合物の少くとも一部は、
α‐シクロデキストリンまたはその誘導体、γ‐シクロデキストリンまたはその
誘導体、および/またはβ‐シクロデキストリンまたはその誘導体である。
シクロデキストリン分子は香料成分と複合体を形成するそれらの能力について
知られており、典型的には香料キャリアとして示されてきた。先行技術では、高
レベルのシクロデキストリン/香料複合体を含有した乾燥機添加布帛柔軟剤シー
トの使用について開示しており、布帛が再湿潤されたときに、この固形シクロデ
キストリン複合体で処理された布帛が香料を放出する。その技術として、水性濯
ぎ液添加布帛柔軟剤組成物に用いられるシクロデキストリン/香料複合体は、そ
のシクロデキストリン/香料複合体が水の存在のせいで分解しないように、例え
ば疎水性ワックスコーティングで保護されねばならないことも開示している。1
992年4月7日付で発行されたGardlikらの米国特許第5,102,564号
;1993年8月10日付で発行されたGardlikらの第5,234,610号;
1993年8月10日付で発行されたTrinhらの第5,234,611号参照;
上記すべての特許は参考のため本明細書に組み込まれる。低レベルの未保護シク
ロデキストリン/香料複合体を含有する本発明の水性組成物で処理された動物リ
ターは、再湿潤時に香料放出も示す。この現象は、後で示されるような少量のシ
クロデキストリン/香料複合体を含有している、本発明に従い処理されたリター
が、そのリターが湿潤されたときに、香料放出を介してフレッシュさをより長く
保てる、という効果を発揮させる。後で開示された量における未複合シクロデキ
ストリンおよび少量の香料/シクロデキストリン複合体の混合物が好ましい。前
記および後記のように、未複合シクロデキストリンおよび香料/シクロデキスト
リン複合体の粒度は小さくすべきである。
本発明のリターで悪臭感を減少させるために、シクロデキストリンは好ましく
はスプレーとして適用される。シクロデキストリンのレベルは、リター物質の約
0.001〜約5重量%、好ましくは約0.01〜約1%、更に好ましくは
約0.05〜約0.6%、最も好ましくは約0.1〜約0.4%であることが好
ましい。リターでは高濃度になるほど有効であるが、通常不経済である。
用いているリターを再処理するために使用できる組成物は、約0.03〜約5
%、好ましくは約0.5〜約2%のシクロデキストリンを含有することができる
。活性炭臭気吸収剤
本発明で用いられる炭素物質は、有機分子および/または空気清浄目的の吸着
剤として商業上周知の物質である。本発明で使用に適した炭素は、CALGON Type
“CPG”、Type“PCB”、Type“SGL”、Type“CAL”およびType“O
L”のような商品名で、様々な市販元から入手できる。しばしば、このような炭
素物質は単純に“活性”炭素または“活性”炭と称される。典型的には、それは
大きな表面積(約200〜数千m2/g)を有する極めて細かな粉末粒子(例え
ば、0.1〜300ミクロン)の形態で市販されている。市販のいかなる“空気
清浄”または“活性”炭も本発明の実施に際して使用できると考えられている。
本発明でゼオライトが場合により活性炭と併用されるならば、結合剤を用いて
炭素をゼオライトでコートすることが(美観上の理由から)好ましい。他の臭気吸収剤
他の臭気吸収剤には、珪藻土、キレート化剤、キチン、pH緩衝物質などがあ
る。
(D)香料
香料は動物ケアシステムの重要部分である。好ましいデリバリーシステムで“
リフレッシング香料”を処方するために望ましいリフレッシング香料成分の使用
は、望ましくない臭気をオーナーにとって好ましいものにすることができる。し
かも、適切な香料成分の使用は動物の行動に影響を与える。例えば、“誘引香料
”に向いた香料成分はネコをそのリターボックス、そのオモチャ、引掻きポス
トなどに誘引でき、“忌避香料”に向いた香料は引掻きポストとして使いたがる
家具のような物体からネコを引き離すように影響をおよぼす。
リフレッシング香料組成物は、典型的には、および好ましくは、フレッシュ感
および脱臭効果を発揮させる上でヒトに好まれる香気特徴を有した成分を含有し
ている。好ましくは、香料成分は主に2群の成分、即ち(a)常圧で約260℃
未満、更に好ましくは約250℃未満の沸点(BP)を有する揮発性成分、およ
び(b)有意に低い検出閾を有する成分から選択される。
好ましい揮発性香料成分の非制限例は、アロシメン、カプロン酸アリル、ヘプ
タン酸アリル、酢酸アミル、プロピオン酸アミル、アニスアルデヒド、アニソー
ル、酢酸ベンジル、ベンジルアセトン、ベンジルアルコール、酪酸ベンジル、ギ
酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、β,γ‐ヘキセノー
ル、カンフェン、カルバクロール、l‐カルベオール、d‐カルボン、l‐カル
ボン、ギ酸シンナミル、シス‐3‐ヘキセニルヒグレート、シス‐ジャスモン、
シス‐3‐ヘキセニルアセテート、シトロネロール、酢酸シトロネリル、イソ酪
酸シトロネリル、シトロネリルニトリル、プロピオン酸シトロネリル、シクロヘ
キシルエチルアセテート、クミンアルコール、クミンアルデヒド、Cyclal C、
デシルアルデヒド、ジヒドロミルセノール、ジヒドロミルセニルアセテート、ジ
メチルベンジルカルビノール、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチ
ルオクタノール、酢酸エチル、エチルアセトアセテート、エチルアミルケトン、
酪酸エチル、エチルヘキシルケトン、エチルフェニルアセテート、オイカリプト
ール、酢酸フェンチル、フェンチルアルコール、Florアセテート(トリシクロデ
セニルアセテート)、フルテン(トリシクロデセニルプロピオネート)、γ‐メ
チルヨノン、γ‐ノナラクトン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ギ酸ゲラニル、
イソ酪酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、ヘキセノール、酢酸ヘキセニル、イソ酪
酸ヘキセニル、酢酸ヘキシル、ギ酸ヘキシル、ネオペンタン酸ヘキシル、チグリ
ン酸ヘキシル、ヒドロアトロパアルコール、ヒドロキシシトロネラール、α‐ヨ
ノン、β‐ヨノン、γ‐ヨノン、α‐イロン、イソアミルアルコール、酢酸イソ
ボルニル、安息香酸イソブチル、酢酸イソノニル、イソノニルアルコール、イソ
メントール、イソメントン、p‐イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、イソ
プレゴール、酢酸イソプレギル、イソキノリン、ラウリンアルデヒド(ドデカナ
ール)、リグストラール、酸化リナロール、酢酸リナリル、ギ酸リナリル、酢酸
メンチル、メチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、アントラニル酸メチル
、安息香酸メチル、メチルベンジルアセテート、メチルカビコール、メチルオイ
ゲノール、メチルヘプテノン、メチルヘプチンカーボネート、メチルヘプチルケ
トン、メチルヘキシルケトン、メチルフェニルカルビニルアセテート、α‐イソ
“γ”メチルヨノン、メチルオクチルアセトアルデヒド、ネロール、酢酸ネリル
、酢酸ノニル、ノニルアルデヒド、オクタラクトン、オクチルアルコール(オク
タノール‐2)、オクチルアルデヒド、p‐シメン、p‐メチルアセトフェノン
、フェニルアセトアルデヒド、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアル
コール、フェニルエチルジメチルカルビノール、フェノキシエタノール、酢酸プ
レニル、酪酸プロピル、プレゴン、ローズオキシド、サフロール、4‐テルピネ
オール、α‐テルピネオール、テルピノレン、酢酸テルピニル、テトラヒドロリ
ナロール、テトラヒドロミルセノール、トナリド、ウンデセナール、ベラトロー
ル、ベルドックス、ベルテネックスおよびビリジンである。
本発明の香料組成物に使用できる他の揮発性香料成分の例は、ジフェニルメタ
ン、γ‐n‐メチルヨノン、イソブチルキノリン、オイゲノール、インドール、
β‐カリオフィレン、メチル‐n‐メチルアントラニレート、ドデカラクトン、
リリアール(p‐t‐ブシナール)、フェニルヘプタノール、フェニルヘキサノ
ール、エチルメチルフェニルグリシデート、p‐メトキシアセトフェノン、安息
香酸アミル、フェノキシエチルプロピオネート、ヘリオトロピンである。
臭気物質の臭気検出閾は、嗅覚的に検出しうるその物質の最低の蒸気濃度であ
る。臭気検出閾および一部の臭気検出閾値は、例えば"Standardized Human Olfa
ctory Thresholds",M.Devos et al,IRL Pressat Oxford University Press,1990
および"Compilation of Odor and Taste Threshold Values Data",F.A.Fazzalar
i,editor,ASTM Data Series DS 48A,American Society for Testing and Materi
als,1978に記載されており、上記文献の双方とも参考のため組み込まれる。低い
臭気検出閾値を有する香料成分の少量の使用は、たとえそれらが上記(a)群の
香料成分ほど揮発性でないとしても、香料臭特徴を改善することができる。本発
明の動物リターで有用な有意に低い検出閾を有する香料成分は、クマリン、バニ
リン、エチルバニリン、メチルジヒドロイソジャスモネート、イソオイゲノール
、ライラール、γ‐ウンデカラクトン、γ‐ドデカラクトン、メチルβ‐ナフチ
ルケトンおよびそれらの混合物からなる群より選択される。これらの物質は、(
a)群の揮発性成分に加えて、低レベルで、典型的には本発明の全香料組成物の
約20重量%未満、好ましくは約15%未満、更に好ましくは約10%未満で存
在することが好ましい。
典型的には、香料の少くとも約50重量%、好ましくは少くとも約60%、更
に好ましくは少くとも約70%、最も好ましくは少くとも約80%は、上記(a
)および(b)群の香料成分から構成されている。
本発明の誘引香料組成物の処方で有用な、任意だが好ましい香料成分は、イヌ
ハッカの活性成分、ネペタラクトン(およびその誘導体)である。イヌハッカエ
キスもネペタラクトンの代わりに用いることができる。ネペタラクトン(または
イヌハッカエキス)はリターに用いるべきでなく、その理由はネコが望ましい香
りをそれらの排泄物の臭気に代えることを嫌がるからである。しかしながら、フ
レッシュおよび/または誘引効果を発揮するためにネコ居所および/またはオモ
チャ(例えば、引掻きポスト)に適用される組成物は、好ましくは他の香料成分
と組み合わせて、典型的には組成物の約0.005〜約5重量%、好ましくは約
0.01〜約3%、更に好ましくは約0.05〜約1%のレベルのネペタラクト
ンを含有することができる。
これらのような誘引香料組成物、特に後で記載されたより希薄な組成物は、動
物、特にネコに対するある物体および領域の誘引性を維持するために、最初から
、および途中から、双方で用いることができる。
忌避香料組成物は、行動の自由な動物、特にネコにとり嫌なある香料成分を含
有しているべきであり、リフレッシングおよび誘引香料組成物ではそのレベルを
最少にすべきである。これらには、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリ
チル酸プロピル、サリチル酸n‐ブチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イ
ソアミル、サリチルアルデヒド、シンナムアルコール、シンナムアルデヒド、メ
ントール、リナロール、チモール、クレゾール、シネオール、カンファー、シト
ラール、テルピネン、ピネン、リモネン、β‐ミルセン、ムスコン、メントン、
レモングラス油、シトロネラ油、メチルノニルケトン、メチルフェニルケトン、
メチルアミルケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、青葉アルデヒド、ペラル
ゴノラクトン、ヒノキチオール、ケロセン、木酢液、ドデシルベンゼン、ジフェ
ニル、エチルジフェニル、ジエチルジフェニル、メチルナフタレン、ノニルフェ
ニル、ジノニルフェノール、ドデシルフェノール、フェニルフェノール、ジフェ
ニルエーテル、ジベンジルエーテル、メチルナフチルエーテル、ビス(2‐クロ
ロイソプロピル)エーテル、γ‐アルキル‐γ‐ブチロラクトン(例えば、γ‐
n‐アミルーγ‐ブチロラクトン)、アネトール、ベンズアルデヒド、安息香酸
エチル、2‐ブトキシエタノール、ニコチン、ウンデカン‐2‐オンおよび3‐
フェニルプロペナールがある。これらのネコ忌避成分のうち一部は、ヒトにフレ
ッシュ感を示す。上記のように、これらの成分は、動物が避けるべき家具のよう
な物体に適用される香料中では最大にして、リフレッシングおよび誘引香料では
最少にすべきである。存在するならば、フレッシュ効果を発揮させるためには、
これらの忌避成分は動物リター物質の約0.05重量%未満、好ましくは約0.
03%未満、更に好ましくは約0.01%未満にすべきである。
下記のような、本動物リター中に配合される香料組成物において、忌避成分は
上記香料組成物のヘッドスペース蒸気組成の約25重量%未満、好ましくは約2
0%未満、更に好ましくは約15%未満にすべきである。
他方、動物忌避剤として用いられる香料組成物は、典型的には少くとも約30
重量%、好ましくは少くとも約40%、更に好ましくは少くとも約50%、最も
好ましくは少くとも約60%のこれら忌避香料成分を含有しているべきである。動物リターにおける香料
リフレッシング香料組成物が、本発明の動物リター向けに典型的に選択される
。任意だが高度に好ましいリフレッシング香料は、フレッシュ効果を発揮させる
ために有効なレベルで、典型的には動物リター物質の約0.001〜約0.3重
量%、好ましくは約0.005〜約0.2%、更に好ましくは約0.01〜約0
.1%で、動物リター中に存在することが好ましい。ネペタラクトン(またはイ
ヌハッカエキス)およびネコを忌避する香料成分は、リター向けの香料中に用い
るべきでない。
フレッシュ効果を発揮する上記忌避香料成分の一部は、動物リターで香料中に
存在しうる。しかしながら、これらの忌避成分は動物リター物質の約0.05重
量%未満、好ましくは約0.03%未満、更に好ましくは約0.01%未満にす
べきであり、好ましくは本質的に存在しない。本動物リター中に配合される香料
組成物において、忌避成分は上記香料組成物のヘッドスペース蒸気組成の約25
重量%未満、好ましくは約20%未満、更に好ましくは約15%未満にすべきで
ある。リターに用いられている現行の香料では、忌避成分が多いと考えられる。
一部の“遊離”香料も本発明の動物リター中に存在しうるが、香料の少くとも
主な部分は、大気への早すぎるロスを防ぎ、および動物に不快な強い芳香臭を避
けるために、キャリア中に含有されるか、またはカプセル化されることが好まし
い。これは、上記(a)および(b)群の望ましい香料成分にとり特に重要であ
る。カプセル化は、シクロデキストリンとの包接複合化、香料小滴が固形壁物質
中に封入されるコアセルベートマイクロカプセル化、香料小滴含有固形粒子がセ
ル中に安定的に保たれる“セルラーマトリックス”カプセル化のような分子カプ
セル化の形態をとることができる。香料は、デンプンまたは糖マトリックスのよ
うなマトリックス中にもっと粗雑に包埋させてもよい。
カプセル化された香料は、水分活性化および/または圧力活性化メカニズムに
より放出させることができる。水分活性化マイクロカプセルは、例えば動物尿で
濡れたときに、香料を放出する。圧力活性化マイクロカプセルは、例えばリター
における動物の引掻きまたは踏付けにより殻壁が破れたときに、香料を放出する
。一部のマイクロカプセルは水分および圧力の双方により活性化させうる。
香料デリバリーの最も適した方法の選択では、各方法の有効性、効力およびコ
ストを考慮する。シクロデキストリン/香料複合体が、その有効性および処理し
やすさのために好ましい。その複合体は、物理的効果(例えば、動物リターの処
理、パッケージング、輸送および貯蔵中における破損/香料喪失、または拡散に
よる香料喪失)および化学的効果(例えば、貯蔵中の分解)から香料成分を非常
にうまく防御および保留する。しかしながら、シクロデキストリン複合体に担持
される香料は、β‐シクロデキストリン/香料複合体でかなり低く、例えば約1
0〜約18%である。
香料マイクロカプセル、例えば、香料小滴が固形壁物質中に封入されたコアセ
ルベートマイクロカプセル、または固形粒子がセル中に安定的に保たれた香料小
滴を含有している“セルラー”マイクロカプセルは、60〜80%と高い香料担
持率のために好ましい。例えば水分および/または圧力の存在下における活性化
での香料放出が有効である。しかしながら、カプセル化プロセスはもっと要求が
きびしく、動物リターの処理、パッケージング、輸送および貯蔵中にマイクロカ
プセルの破裂に起因した香料漏出が生じやすい。望ましくない早すぎる破裂を避
けるマイクロカプセルの剛性と、圧力、例えば動物による踏付けまたは引掻きに
より香料を放出する望ましいもろさとのバランスを図る必要性がある。水分活性
化の方が、通常、圧力活性化よりも望ましくて有効な香料放出方法である。しか
しながら、ときには、排泄物に伴う水分の量がかなり低いことから、双方の様式
で活性化しうる粒子の混合物が特に望ましい。
多孔質粒子も、香料を留めて、それを使用時にゆっくり放出させるために使用
できる。香料がデンプンまたは糖マトリックスのようなマトリックス中に包埋さ
れた粗製マトリックス粒子は安価であって、製造しやすい。香料担持量は中間的
である。しかしながら、香料を放出させる活性化は上記カプセル化法ほど通常有
効でない。このような多孔質粒子の非制限例は、参考のため本明細書に組み込ま
れるWhistler et al in Food Technology,July 1994,pp.104-105に開示されてい
るようなデンプン顆粒である。香料はデンプン顆粒中に満たされ、見掛け上毛管
力で保持される。香料担持率は約30〜約50%と高い。香料は拡散によりゆっ
くりと継続的に放出される。充填された粒子は、香料保持を改善させるために、
適切な物質でコートしてもよい。好ましい粒度は約10〜約100ミクロン、更
に好ましくは約15〜約60ミクロンである。香料充填多孔質粒子は、継続的な
香料放出が望まれるときに用いられる。動物がリターを用い始めたときだけ香料
を放出させたいならば、それらは好ましくない。
本発明の動物リターはプロ香料も含有することができる。プロ香料は、不安定
な共有結合で他の部分に共有結合された揮発性香料成分からなる、通常不揮発性
の分子である。使用時に、プロ香料は分解して、揮発性香料成分を放出する。本
発明で有用なプロ香料は、アルデヒドまたはケトン官能基を有した香料成分とビ
サルファイトとの複合体、並びにヒドロキシル基を有した香料成分とのリン酸お
よび硫酸のエステルからなる群より選択される。ビサルファイト複合体は、19
93年12月7日付で発行されたAppelらの米国特許第5,267,531号明
細書の開示に従い製造され、上記特許は参考のため本明細書に組み込まれる。プ
ロ香料は下記様式で働くと考えられる。不揮発性プロ香料が動物リターにスプレ
ーされる。尿中における少量の尿は、ウレアーゼインヒビターの存在下であって
も、分解してわずかなアンモニアを形成する。pHがアンモニアの存在により上
がると、プロ香料は加水分解して揮発性香料成分を放出し、アンモニア臭を遮蔽
する。ほとんどのプロ香料はさほど揮発性でないため、それらはカプセル化の必
要性なしにリター物質に適用できる。しかしながら、プロ香料が化学的に不安定
であるならば、それをカプセル化により保護して、それを使用時にのみ放出させ
ることも有利である。シクロデキストリン/香料包接複合体
本発明で有用な香料/シクロデキストリン包接複合体は、当業界で知られるあ
らゆる手法で形成される。典型的には、その複合体は、適切な溶媒中で、例えば
水中で香料およびシクロデキストリンを一緒にすることにより、あるいは好まし
くは、適切な、好ましくは最少量の溶媒、例えば水の存在下で諸成分を一緒に混
練/スラリー化することにより、いずれかで形成される。混練/スラリー化法が
特に望ましいが、その理由はその方がより小さな複合粒子を生じて、より少量の
溶媒の使用で済み、更に粒度を減少させて過剰の溶媒を分離させる必要性を消失
または減少させるからである。複合体形成の開示はAtwood,J.L.,J.E.D.Davies &
D.D.MacNichol(Ed.):Inclusion Compounds,Vol.III,Academic Press(1984),特
にChapter 11,Atwood,J.L.and J.E.D.Davies(Ed.):Proceedings of the Second
International Symposium of Cyclodextrins,Tokyo,Japan(July,1984)およびJ
.Szejtli,Cyclodextrin Technology,Kluwer Academic Publishers(1988)
でみられ、上記文献は参考のため本明細書に組み込まれる。
一般的に、香料/シクロデキストリン複合体は約1:1の香料化合物対シクロ
デキストリンのモル比を有している。しかしながら、モル比は、香料化合物の大
きさおよびシクロデキストリン化合物のアイデンティティに応じて、それより高
くてもまたは低くてもよい。モル比は、シクロデキストリンの飽和溶液を形成し
、香料を加えて、複合体を形成させることにより、調べることができる。一般的
に、複合体は容易に沈降する。そうでないならば、複合体は電解質の添加、pH
の変化、冷却などにより通常沈降させることができる。こうして、複合体が香料
対シクロデキストリンの比率を調べるために分析できる。
実際の複合体は、シクロデキストリンの空洞の大きさおよび香料分子の大きさ
により決まる。望ましい複合体はシクロデキストリンの混合物を用いて形成され
るが、その理由は香料が通常大きさの様々に異なる物質の混合物だからである。
その物質の少くとも大部分はα‐、β‐およびまたはγ‐シクロデキストリン、
更に好ましくはβ‐シクロデキストリンであることが、通常望ましい。β‐シク
ロデキストリン複合体中における香料の含有率は、典型的には約5〜約15%、
更に一般的には約7〜約12%である。
連続的な複合化操作では、過飽和溶液、混練/スラリー化法、および/または
温度操作、例えば加熱、その後冷却、凍結乾燥などの使用を通常行う。複合体は
、望ましい組成物を作るために、乾燥粉末に乾燥される。一般的に、最少数で可
能なプロセスステップが香料の喪失を避ける上で好ましい。
約12ミクロン未満、好ましくは約10ミクロン未満、更に好ましくは約8ミ
クロン未満、更に一層好ましくは約5ミクロン未満の粒度を有する本発明の複合
体は、複合体が湿潤されたときに、香料の放出、特に放出速度を改善する。粒度
は、典型的には約0.001〜10ミクロン、好ましくは約0.05〜5ミクロ
ンである。少くとも有効量の香料は上記粒度を有した複合体中に存在することが
高度に望ましい。存在する複合体の少くとも約75%、好ましくは少くとも約8
0%、更に好ましくは少くとも約90%、更に一層好ましくは少くとも約100
%は上記粒度を有していることが望ましい。
本発明のこれらの小さな粒子は、好都合には、混練法および/または粉砕技術
により作られる。大きな粒度のシクロデキストリン複合体は、約12ミクロン未
満のそれより小さな望ましい粒子を得るために、例えば流体エネルギーミルを用
いて粉砕することができる。流体エネルギーミルの例は前記されている。
一部の乾燥複合体粒子は凝集したままでもよく、その凝集物は機械的作用で容
易に壊せることに、少し注意を払わねばならない。
少くとも有効量のシクロデキストリン/香料複合体が、望ましいレベルの香料
をデリバリーするために、本発明のリター物質に適用される。有効量は、典型的
には動物リター物質の約0.01〜約3重量%、好ましくは約0.04〜約2%
、更に好ましくは約0.07〜約1%の範囲である。圧力活性化香料マイクロカプセル
参考のため本明細書に組み込まれる、1983年10月4日付で発行されたCo
lbornらの米国特許第4,407,231号明細書に開示されたような、本発明
動物リターへの添加に適したマイクロカプセルは、約25〜約200ミクロンの
直径を有し、更に好ましくは約50〜約110ミクロンの直径を有する。マイク
ロカプセルはそこに封入された芳香剤または脱臭剤を含有しており、芳香剤また
は脱臭剤は好ましくはマイクロカプセルの約75〜約85重量%である。
マイクロカプセルは、動物による撹拌に際して生じるような、粒子の相対的運
動に際した粒子の外表面間の接触に応答して芳香を放出するように調整される。
芳香剤または脱臭剤のこの放出は、マイクロカプセルが破裂したときに生じる。
適切なマイクロカプセルは、約200psi(1400kPa)〜約1600p
si(11000kPa)、更に好ましくは約300psi(2300kPa)
〜約800psi(5600kPa)の力に付されたときに破裂する。
本発明による吸収粒子への添加に適したマイクロカプセルは、尿素ホルムアル
デヒドポリマーのような実質的に非水溶性の壁物質から形成されることが好まし
い。本発明にとり適したマイクロカプセルは、例えば、1970年6月23日付
で発行された発明者Matsonの米国特許第3,516,941号明細書(参考のた
め本明細書に組み込まれる)の開示に従い作ることができる。
添加マイクロカプセルは、例えば動物の“引掻き”による、粒子の相対的運動
に際した粒子の外表面間のより激しい接触後に、それらが香料を放出するほど、
十分にもろいことが望ましいが、動物リターのパッケージング、輸送および貯蔵
中の破損に耐えるほど十分に強いべきである。添加マイクロカプセルの破損また
は破裂はパッケージング、輸送および貯蔵中に生じやすいが、十分なマイクロカ
プセルが選択的な芳香放出を行えるように残存しているべきである。十分量の香
料マイクロカプセルが、マイクロカプセルの香料担持量に応じて、望ましいレベ
ルの香料をデリバリーするために用いられるべきである。マイクロカプセルの有
効量は、典型的には動物リター物質の約0.002〜約0.6重量%、好ましく
は約0.007〜約0.4%、更に好ましくは約0.01〜約0.2%の範囲で
ある。水分活性化セルラー香料マイクロカプセル
水溶性セルラーマトリックス香料マイクロカプセルは、セル中に安定的に保た
れた香料を含有している固形粒子である。水溶性マトリックス物質は、主に多糖
およびポリヒドロキシ化合物からなる。多糖は、天然ガム、例えばアラビアガム
、デンプン誘導体、デキストリン化および加水分解デンプンなどのような、非甘
味コロイド可溶性タイプの高級多糖であることが好ましい。ポリヒドロキシ化合
物は、好ましくはアルコール、植物タイプ糖、ラクトン、モノエーテルおよびア
セタールである。本発明で有用なセルラーマトリックスマイクロカプセルは、例
え
ば(1)必要または所望であれば、乳化剤を加えて、適正な割合にある多糖およ
びポリヒドロキシ化合物の水相を形成し;(2)水相中で香料を乳化させ;およ
び(3)例えばエマルジョンの小滴をスプレー乾燥して、水分を除去する(その
とき物質は可塑性または流動性である)ことにより製造される。マトリックス物
質およびプロセスの詳細は、例えば1976年7月27日付で発行されたBrenne
rらの米国特許第3,971,852号明細書に開示されており、参考のため本
明細書に組み込まれる。
セルタイプの水分活性化香料マイクロカプセルは、例えば、Polak's Frutal
とができる。
水溶性セルラーマトリックス香料マイクロカプセルは、好ましくは約0.5〜
約300ミクロン、更に好ましくは約1〜約200ミクロン、最も好ましくは約
2〜約100ミクロンの大きさを有している。
十分量の水分活性化香料マイクロカプセルが、マイクロカプセルの香料担持量
に応じて、望ましいレベルの香料をデリバリーするために用いられるべきである
。マイクロカプセルの有効量は、典型的には動物リター物質の約0.002〜約
0.6重量%、好ましくは約0.007〜約0.4%、更に好ましくは約0.0
1〜約0.2%の範囲である。
それより粗製のデンプンマトリックス香料粒子は1993年12月7日付で発
行されたAppelらの米国特許第5,267,531号明細書の開示に従い製造で
き、上記特許は参考のため本明細書に組み込まれる。香油は2時間かけて様々な
デンプンおよび水で乳化される。次いでエマルジョンはスプレー乾燥されて、適
正な含油分かどうかチェックされる。補給に用いられる組成物中の香料
適正に適用して継続的にリフレッシュさせる、リフレッシング、誘引および忌
避香料の組合せは、動物の行動の維持コントロールに寄与し、動物のトレーニン
グに役立つ。したがって、動物ケアシステムは、動きの上で比較的高度の自由を
有する動物に関した、動物オーナーが選択する様々な領域および/または物体に
対する望ましい効果(忌避、回避およびリフレッシュ)を付与するために有効な
レベルで、動物誘引香料、動物忌避香料および/またはリフレッシング香料が適
用される、という方法からなる。例えば、動物誘引香料は望ましくはネコ用のオ
モチャ、引掻きポストなどに適用でき、動物忌避香料は家具、ドレープなどに適
用できる。忌避香料組成物は、再発の見込みを低下させるために、望ましくない
排泄物を片付ける上で用いられる組成物への望ましい添加物である。動きの自由
がさほどない動物、例えばジャービル、マウス、ラット、モルモット、ウサギな
どの場合には、選択される香料は動物を幸せにするリフレッシング香料または誘
引香料の通常いずれかである。
上記香料組成物は、リター、動物オモチャなどを処理するために、それらが最
初に作られる際に使用しうる。その最初の処理のとき、香料は保護されているこ
とが好ましい。これらの同香料組成物は、動物リター、オモチャなどを処理し、
香料を補給し、望ましい効果を伸ばすために、そのままでも、または希釈形組成
物としても使用できる。典型的には、これらの組成物は香料に関して希釈される
。
リフレッシング香料について上記された香料物質は、ほとんどの使用にとり好
ましい。しかしながら、誘引および忌避物質も配合してよい。前記のように、誘
引物質および香料はオモチャおよび他の物品、例えば引掻きポストへの適用に最
適であり、一方忌避物質および香料はオーナーがペットに望んでいない家具、ド
レープ、カーペットのスポット、植物のような物品に用いることが好ましい。動
物リターは、リフレッシング香料を含んだ希釈組成物の適用によりリフレッシュ
させることができる。
好ましくは、フレッシュニング組成物は、最初にスプレーされたときにフレッ
シュニング芳香と、経時後も残存する芳香とを発する上で有効な量の香料を含有
している。香料の有効レベルは、組成物の約0.01〜約1重量%、更に好まし
くは約0.01〜約0.5%、最も好ましくは約0.015〜約0.3%である
。
(E)水性キャリア
水溶液が、動物リターの製造および/または動物リターのフレッシュニングに
関して、本発明で好ましい。本発明の好ましい水性キャリアは水である。用いら
れる水には、蒸留、脱イオンまたは水道水がある。少量の低分子量一価アルコー
ル、例えばエタノール、メタノールおよびイソプロパノール、またはエチレング
リコールおよびプロピレングリコールのようなポリオールを含有した水も、有用
である。しかしながら、エタノールおよび/またはイソプロパノールのような揮
発性低分子量一価アルコールは、これらの揮発性有機化合物が可燃性問題および
環境汚染問題の双方にかかわることから、制限すべきである。少量の低分子量一
価アルコールが、ある保存剤のための香料および安定剤のようなものへのこれら
アルコールの添加に起因して、本発明の組成物中に存在するならば、一価アルコ
ールのレベルは動物リターを作るために用いられる組成物の約10重量%未満、
好ましくは約5%未満、更に好ましくは約3%未満であることが好ましい。
水溶液は、使用中にリターを処理して、リターを“リフレッシュ”するために
用いることもできる。これらの水溶液は、動物がラグ、カーペット、家具、衣類
などを汚す“アクシデント”を処理するために用いてもよい。
(F)溶解助剤
本発明の動物リターを形成するために用いられる水性組成物は、組成物に易溶
性でない過剰の疎水性有機物質、特に香料、および組成物に添加しうる任意成分
、例えば駆虫剤、酸化防止剤などを溶解させるための溶解助剤を、場合により、
但
し好ましくは含有することができる。適切な溶解助剤は界面活性剤または湿潤剤
である。スプレー製品において、界面活性剤は非起泡性または低起泡性界面活性
剤であることが好ましい。適切な界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤およびそれらの混合物、好
ましくはノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびそれらの混合物で
ある。アニオン性界面活性剤は、好ましいウレアーゼ阻害遷移金属イオンが存在
するときに好ましくなく、その理由はそれらが金属イオンと非水溶性塩を形成し
うるからである。適切な界面活性剤には乳化剤および/または洗浄界面活性剤が
ある。乳化剤および洗浄界面活性剤の混合物も好ましい。1以上のアルキル基を
含んだ界面活性剤が用いられるとき、それは炭素原子約5〜約14の比較的短い
アルキル鎖を含んでいることが好ましい。典型的なノニオン性界面活性剤は、B
うなエトキシル化アルキルフェノール;エトキシル化脂肪族アルコールおよびカ
ルボン酸;脂肪酸のポリエチレングリコールジエステル;およびそれらの混合物
である。好ましくは、上記溶解助剤はエトキシル化ソルビタンの脂肪酸エステル
からなる群より選択されるノニオン系界面活性剤である。更に好ましくは、上記
溶解助剤は、ソルビトールおよび無水ソルビトールのラウレートエステルの混合
物;ソルビトールおよび無水ソルビトールのステアレートエステルの混合物;お
よび、ソルビトールおよび無水ソルビトールのオレエートエステルの混合物から
なる群より選択される。更に一層好ましくは、上記溶解助剤は、約20モルのエ
チレンオキシドと縮合された、主にモノエステルからなる、ソルビトールおよび
無水ソルビトールのラウレートエステルの混合物であるPolysorbate 20;
約20モルのエチレンオキシドと縮合された、主にモノエステルからなる、ソル
ビトールおよび無水ソルビトールのステアレートエステルの混合物であるPolyso
rbate 60;約20モルのエチレンオキシドと縮合された、主にモノエステルか
らなる、ソルビトールおよび無水ソルビトールのオレエートエステルの混合物で
あるPolysorbate 80;およびそれらの混合物からなる群より選択される。最も
好ましくは、上記溶解助剤はPolysorbate 60である。好ましいカチオン性界面
活性剤は、ジ(C8‐C12アルキル)ジ(C1‐C2アルキル)アンモニウムハラ
イド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムハライド、アミンオキシドおよび
それらの混合である。好ましい両性界面活性剤はベタインである。その界面活性
剤は良好な湿潤性を有していることが好ましい。Pluronic R界面活性剤、Surfy
nol界面活性剤、脂肪酸のポリエチレングリコールジエステル、エトキシル化ソ
ルビタンの脂肪酸エステル、ジ(C8‐C12アルキル)ジ(C1‐C2アルキル)
アンモニウムハライドおよびそれらの混合のような、疎水鎖間に親水基を有する
界面活性剤;Pluronic界面活性剤のような、疎水鎖の端部に親水基を位置させた
界面活性剤;およびそれらの混合物も好ましい。これらの界面活性剤および他の
タイプの界面活性剤の混合物も、非起泡性または低起泡性溶解剤を形成させる上
で好ましい。ポリアルキレングリコールは、溶解剤と組合せて、脱泡剤として使
用できる。
溶解助剤が本発明の組成物で用いられるとき、更に詳しくはエトキシル化ソル
ビタンの脂肪酸エステルが溶解助剤として用いられるとき、過剰の疎水性有機物
質の配合を助けるために高剪断ミリングのプロセスを用いることが好ましい。
本発明で開示された溶解助剤、特にエトキシル化ソルビタンの脂肪酸エステル
は、過剰の疎水性有機物質、特に香料が溶液から分離して、組成物中に配合させ
る上で助けを要する組成物のタイプにおいて、用いることができる。
溶解助剤が存在するとき、それは典型的には組成物の約0.02〜約3重量%
、
更に好ましくは組成物の約0.05〜約1重量%、最も好ましくは組成物の約0
.1〜約0.3重量%のレベルで存在する。
(G)結合助剤
未複合シクロデキストリン粉末、香料/シクロデキストリン複合体および香料
マイクロカプセルのような固形粉末活性成分を加える好ましい方法は、液体キャ
リア、好ましくは水で上記成分のスラリーを形成することであり、その後でスラ
リーが動物リター基材上にスプレーされる。スラリーは、動物オーナーによりリ
ター粒子上にスプレーするために適したスプレーディスペンサーに、別に詰めて
もよい。
スラリーは、そのスラリーがスプレーされるとき、動物リター基材への固形粉
末活性成分の付着を助ける(付着を改善する)ために有効な量で、適切な結合剤
を場合により含有することができる。更に詳しくは、適切な結合剤は、パッケー
ジング操作でみられる振盪、注入などのような取扱い中に、基材へ固形粉末活性
成分の少くとも大部分を付着および保持させうるほど十分強い、固形粉末または
マイクロカプセルと基材の外表面との結合を形成させるように機能する。
十分な結合剤は、スラリー中における固形粉末活性成分の少くとも約3重量%
、好ましくは約5〜約20%の量であることが好ましい。好ましい結合剤には、
少くとも約2000、更に好ましくは少くとも約3000の平均分子量を有する
ポリエチレングリコール、アクリルエマルジョン(例えば、Rohm & HaasからRho
plex AC61として市販されている)およびネオプレンラテックスがある。好
ましい接着剤は、DuPont市販のネオプレンラテックス735Aである。
結合剤は、望ましくは、懸濁剤および他の成分と適合する物質から選択される
。そのため、シクロデキストリンと実質的に複合体を形成しうる物質は、未複合
シクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン/香料複合体粉末を懸濁
するために用いるべきでなく、ポリアクリレートも亜鉛イオンのような水溶性重
遷
移金属イオンの存在下で用いるべきでない。ポリエチレングリコールが、シクロ
デキストリンおよびシクロデキストリン複合体と併用する上で特に適している。
しかも、結合剤は液体キャリア中で分散性であるべきであり、水が最も好ましい
液体キャリアである。
(H)懸濁助剤
懸濁助剤が、未複合シクロデキストリン粉末、香料/シクロデキストリン複合
体および香料マイクロカプセルのような固形粉末活性成分を懸濁させるために場
合により用いられ、こうすると、それらは、スラリーがスプレーされたときに、
基材表面上で比較的均一に分布した層を形成するように、かなり均一に分散され
る。更に詳しくは、本発明の動物リターの商業製造にとり、懸濁剤はスラリーに
懸濁安定性をもたらす(例えば、スラリーでマイクロカプセルの分離または沈降
を防ぐ)ために十分な量で存在すべきであり、こうするとスラリーは経時的に計
測量でポンプで注出およびスプレーしうる。即ち、懸濁剤は、好ましくは、例え
ば少くとも約12時間、更に好ましくは約24時間以上の時間にわたり安定的に
懸濁されるスラリーを供するのである。懸濁剤はスラリー組成物に分散すべきで
あり、好ましくは少くとも約100センチポイズの粘度にスラリーを増粘化させ
る。
懸濁剤として使用上好ましい物質は、例えばB.F.GoodrichからCarbopol(例え
ば、中和Carbopol941)およびRohm & HaasからAcrysolとして市販されている
ポリアクリル酸であり、スラリーの安定的懸濁マイクロカプセルにおいて(中和
された形で)スラリーの約0.01〜約1重量%、更に好ましくは約0.05〜
約0.2%の低レベルで非常に有効である。
他の好ましい物質は、スメクタイトクレーのような粒状クレーである。好まし
れているカルシウムベントナイトクレーである。クレー懸濁剤は、好ましくはス
ラリーの約0.1〜約10重量%、更に好ましくは約0.3〜約5%のレベルで
存在する。
懸濁剤は、望ましくは、懸濁された活性剤および他の成分と適合する物質から
選択されねばならない。そのため、シクロデキストリンと実質的に複合体を形成
しうる物質は、未複合シクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン/
香料複合体粉末を懸濁させるために用いるべきでなく、ポリアクリレートおよび
イオン交換性クレーも亜鉛イオンのような水溶性重遷移金属イオンの存在下で用
いるべきでない。しかも、懸濁剤は液体キャリア中で分散性であるべきであり、
水が最も好ましい液体キャリアである。
(I)酵素を含めたクリーニング成分
酵素は、クリーニングの目的にとり、および吐出物を含めた動物排泄物を壊す
ために、望ましい成分である。ウレアーゼ以外の酵素も、特に使用時にリターお
よび不慮の汚れを処理するために用いられる水溶液中で、汚れを壊すために用い
ることができる。プロテアーゼが特に望ましい。プロテアーゼとして、実際には
ウレアーゼインヒビターがある。市販酵素の活性は、考えられる酵素のタイプお
よび純度にかなり依存している。ペプシン、トリプシン、フィシン、ブロメリン
、パパイン、レニンおよびそれらの混合のような、水溶性プロテアーゼである酵
素が、特に有用である。本請求の範囲において、物質が2以上の機能を有すると
規定されている場合には、それは掲載された物質の第一タイプとして規定される
。
酵素は、水性組成物1g当たり重量で約5mg以内、更に典型的には約0.0
01〜約3mg、好ましくは約0.002〜約1mgの活性酵素を供するために
十分なレベルで通常配合される。換言すれば、本水性組成物は約0.0001〜
約0.5重量%、好ましくは0.005〜0.3%の市販酵素製品を含むことが
できる。プロテアーゼ酵素は、水性組成物1g当たり0.0005〜0.1 Ans
on単位(AU)の活性を供するために十分なレベルで、
このような市販製品中に通常存在する。
適切な市販水溶性プロテアーゼの非制限例は、ペプシン、トリプシン、フィシ
ン、ブロメリン、パパイン、レニンおよびそれらの混合である。パパインは例え
ばパパヤラテックスから単離でき、例えばタンパク質約80%以内の精製された
形で、またはかなり低い活性のそれより粗いテクニカルグレードで市販されてい
る。プロテアーゼの他の適切な例は、B.subtilisおよびB.licheniformsの特定株
から得られるズブチリシンである。もう1つの適切なプロテアーゼは8〜12の
pH範囲で最大活性を有するBacillusの株から得られ、Novo Industries A/Sか
酵素の製法はNovoの英国特許明細書第1,243,784号に記載されている。
タンパク質ベース汚れを除去するために適した市販のタンパク質分解酵素には、
ものがある。他のプロテアーゼには、プロテアーゼA(1985年1月9日付で
公開された欧州特許出願第130,756号参照);プロテアーゼB(1987
年4月28日付で出願された欧州特許出願第87303761.8号および19
85年1月9日付で公開されたBottらの欧州特許出願第130,756号参照)
;次の特許:Caldwellらの米国特許第5,185,258号、第5,204,0
15号および第5,244,791号のうち1以上に従いGenencor Internation
al,Inc.により作られたプロテアーゼがある。
アミラーゼには、例えば、英国特許明細書第1,296,839号(Novo)に
本発明で使用に適したリパーゼ酵素には、英国特許第1,372,034号明
細書に開示された、Pseudomonas stutzeri ATCC19.154のような
Pseudomonas属の微生物により産生されるものがある。1978年2月24日付
で公開された日本特許出願第53/20487号のリパーゼも参照。このリパー
ゼは、商品名リパーゼP"Amano"として、日本、名古屋のAmano Pharmaceutical
Co.Ltd.から市販されており、以下“Amano-P”と称される。他の市販リパーゼ
には、Amano-CES、リパーゼex Chromobacter viscosum、例えば日本、田方の東
洋醸造社から市販されているChromobacter viscosum var.lipolyticum NRRLB 36
73;USAのU.S.Biochemical Corp.およびオランダのDisoynth Co.からのChro
mobacter viscosumリパーゼ;リパーゼex Pseudomonas gladioliがある。
O341,947も参照)が本発明で使用上好ましいリパーゼである。
様々な酵素物質、およびクリーニング組成物中へのそれらの配合手段も、19
71年1月5日付で発行されたMcCartyらの米国特許第3,553,139号明
細書に開示されている。酵素は、1978年7月18日付で発行されたPlaceら
の米国特許第4,101,457号および1985年3月26日付で発行された
Hughesの米国特許第4,507,219号明細書でも更に開示されている。液体
洗剤処方に有用な酵素物質、およびこのような処方物中へのそれらの配合は、1
981年4月14日付で発行されたHoraの米国特許第4,261,868号明細
書に開示されている。洗剤向けの酵素は、様々な技術、例えば1971年8月1
7日付で発行されたGedgeらの米国特許第3,600,319号、1986年1
0月29日付で公開されたVenegasの欧州特許出願公開第199,405号、出
願第86200586.5号、および米国特許第3,519,570号明細書で
開示および例示されたものにより安定化させることができる。上記すべての特許
および出願は、少くとも関連箇所で、本明細書中に組み込まれる。
酵素‐ポリエチレングリコール複合体も好ましい。酵素のこのようなポリエチ
レングリコール(PEG)誘導体において、PEGまたはアルコキシ‐PEG部
分は、例えば二級アミン結合を介して、タンパク質分子にカップリングされてい
る。適切な誘導化では免疫原性を減少させて、アレルギー反応を最少に抑えなが
ら、その一方で酵素活性をなお維持する。プロテアーゼ‐PEGの例は、二級ア
ミン結合を介してメトキシ‐PEGにカップリングされたPEG‐B.lichennifo
rmis由来ズブチリシンCarlsbergであり、Sigma-Aldrich Corp.,St.Louis,Missou
riから市販されている。
他のクリーニング成分は、組成物の約0.001〜約1重量%、好ましくは約
0.005〜約0.5%、更に好ましくは約0.05〜約0.3%のレベルにお
ける、典型的な洗浄界面活性剤である。
利用される洗浄界面活性剤はアニオン性、ノニオン性、双極性、両性またはカ
チオン性タイプであるか、またはこれらタイプの適合しうる混合物からなる。本
発明で有用な洗浄界面活性剤は、1972年5月23日付で発行されたNorrisの
米国特許第3,664,961号、1975年12月30日付で発行されたLaug
hlinらの米国特許第3,919,678号、1980年9月16日付で発行され
たCockrellの米国特許第4,222,905号および1980年12月16日付
で発行されたMurphyの米国特許第4,239,659号明細書に記載されている
。これらすべての特許は参考のため本明細書に組み込まれる。
洗剤ビルダーは、ミネラル硬度のコントロールを助ける上で、本組成物中に場
合により含有させることができる。無機および有機ビルダーが使用できる。ビル
ダーは、粒状汚れの除去を助けるために、典型的に用いられる。
ビルダーのレベルは、組成物中に存在するとき、典型的には約0.1〜約5重
量%、更に典型的には約0.5〜約1%の洗剤ビルダーである。
無機P含有洗剤ビルダーには、ポリホスフェート(トリポリホスフェート、ピ
ロホスフェートおよびガラス質ポリマーメタホスフェートで例示される)および
/またはホスホネートのアルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモ
ニウム塩があるが、それらに限定されない。アルカリ金属ホスフェートの例は、
ナトリウムおよび/またはカリウムトリポリホスフェート、ピロホスフェートお
よび/またはオルトホスフェートである。エタン‐1‐ヒドロキシ‐1,1‐ジ
ホスホネートおよび他の公知ホスホネートのようなホスホネートビルダー(例え
ば、米国特許第3,159,581号、第3,213,030号、第3,422
,021号、第3,400,148号および第3,422,137号参照)も使
用できる。
適切な無リン無機ビルダーの例には、シリケート、ボレート、フィチン酸、カ
ーボネート(重炭酸塩およびセスキカーボネートを含む)、サルフェートおよび
アルミノシリケートがある。特に好ましいのは、ナトリウムおよびカリウムカー
ボネート、重炭酸塩、セスキカーボネート、テトラボレートデカヒドレート、並
びに約0.5〜約4.0、好ましくは約1.0〜約2.4のSiO2対アルカリ
金属オキシドの重量比を有するシリケートである。シリケートビルダーの例は、
アルカリ金属シリケート、特に1.6:1〜3.2:1範囲のSiO2:Na2O
比を有するものである。参考のため本明細書に組み込まれるCorkillらの米国特
許第4,605,509号明細書に記載されたような結晶積層シリケートも、本
発明の洗剤組成物で使用に適している。他の積層ナトリウムシリケートは、19
87年5月12日付で発行されたH.P.Rieckの米国特許第4,664,839号
明細書に記載されている。NaSKS‐6はHoechstにより販売される結晶積層
シリケートである(一般的に本明細書では“SKS‐6”と略記される)。ゼオ
ライトビルダーと異なり、NaSKS‐6シリケートビルダーはアルミニウムを
含んでいない。NaSKS‐6はδ‐Na2SiO5形態の積層シリケートである
。それはドイツDE‐A‐3,417,649およびDE‐A‐3,742,0
43に記載されたような方法により製造できる。SKS‐6が本発明で使用上高
度に好ましい積層シリケートであるが、他のこのような積層シリケー
ト、例えば一般式NaMSixO2x+1・yH2O(Mはナトリウムまたは水素であ
り、xは1.9〜4、好ましくは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の
数である)を有したものも本発明に使用できる。Hoechstによる様々な他の積層
シリケートには、α、βおよびγ形としてNaSKS‐5、NaSKS‐7およ
びNaSKS‐11がある。上記のようなδ‐Na2SiO5(NaSKS‐6形
)が本発明で使用上最も好ましい。顆粒処方でクリスプニング(crispening)剤と
して、酸素ブリーチ用の安定剤として、および起泡コントロール系の成分として
働ける、例えばマグネシウムシリケートのような他のシリケートも有用である。
カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日付で公開されたドイツ
特許出願第2,321,001号明細書に開示されたようなアルカリ土類および
アルカリ金属カーボネートである。
本発明で有用な水溶性無リン有機ビルダーには、様々なアルカリ金属、アンモ
ニウムおよび/または置換アンモニウムポリアセテート、カルボキシレート、ポ
リカルボキシレートおよびポリヒドロキシスルホネートがある。様々なポリカル
ボキシレート化合物が適している。本発明で用いられる“ポリカルボキシレート
”とは、多数のカルボキシレート基、好ましくは少くとも3つのカルボキシレー
トを有した化合物に関する。ポリカルボキシレートビルダーは酸形で組成物に通
常加えられるが、中和塩の形で加えてもよい。塩形で利用されるとき、ナトリウ
ム、カリウムおよびリチウムのようなアルカリ金属、またはアルカノールアンモ
ニウム塩が好ましい。
特に好ましいポリカルボキシレートビルダーはエーテルカルボキシレートビル
ダーである。オキシジサクシネートを含めたエーテルポリカルボキシレートは、
例えば1964年4月7日付で発行されたBergの米国特許第3,128,287
号および1972年1月18日付で発行されたLambertiらの米国特許第3,63
5,830号明細書に開示されている。1987年5月5日付でBushらに発行さ
れた米国特許第4,663,071号の“TMS/TDS”ビルダーも参照。適
切なエーテルポリカルボキシレートには、米国特許第3,923,679号、第
3,835,163号、第4,158,635号、第4,120,874号およ
び第4,102,903号明細書に記載されたような環式化合物、特に脂環式化
合物もある。
他の有用な洗浄ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無
水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,
5‐トリヒドロキシベンゼン‐2,4,6‐トリスルホン酸およびカルボキシメ
チルオキシコハク酸、並びにエチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のよ
うなポリ酢酸の様々なアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、
並びにメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン‐
1,3,5‐トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸およびそれらの
可溶性塩のようなポリカルボキシレートがある。
シトレートビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)は、再生源からのそれらの利用性およびそれらの生分解性のために特に重要な
ポリカルボキシレートビルダーである。オキシジサクシネートも有用である。
本発明の洗剤組成物では、1986年1月28日付で発行されたBushの米国特
許第4,566,984号明細書に開示された3,3‐ジカルボキシ‐4‐オキ
サ‐1,6‐ヘキサンジオエート類および関連化合物も適している。有用なコハ
ク酸ビルダーには、C5‐C20アルキルおよびアルケニルコハク酸、およびその
塩がある。このタイプの特に好ましい化合物はドデセニルコハク酸である。サク
シネートビルダーの具体例には、ラウリルサクシネート、ミリスチルサクシネー
ト、パルミチルサクシネート、2‐ドデセニルサクシネート(好ましい)、2‐
ペンタデセニルサクシネート等がある。ラウリルサクシネートがこのグループの
好ましいビルダーであり、1986年11月5日付で公開された欧州特許出願第
86200690.5/0,200,263号明細書に記載されている。
他の適切なポリカルボキシレートは、1967年3月7日付で発行されたDieh
lの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。Diehlの米国特許
第3,723,322号明細書も参照。本発明で使用上更に他の適切なポリカル
ボキシレートは、1979年3月13日付で発行されたCrutchfieldらの米国特
許第4,144,226号および1979年3月27日付で発行されたCrutchfi
eldらの米国特許第4,246,495号明細書に開示されたポリアセタールカ
ルボキシレートであり、その双方とも参考のため本明細書に組み込まれる。
脂肪酸、例えばC12‐C18モノカルボン酸も、単独で、あるいは追加ビルダー
活性を付与するために前記ビルダー、特にシトレートおよび/またはサクシネー
トビルダーと組合せて、組成物中に配合できる。脂肪酸のこのような使用は起泡
性の減少を通常起こすため、これは業者により考慮されるべきである。
(J)他の任意成分
助剤は、それらの公知目的のために、本動物リターに場合により加えることが
できる。このような助剤には、保存剤、駆虫剤、着色剤、酸化防止剤およびそれ
らの混合物があるが、それらに限定されない。
(II)行動コントロール製品
本動物ケアシステムは、主に前記のような香料の存在および選択により動物の
行動をコントロールする製品からなる。これらの製品は好ましくは水性であって
、前記された水性キャリア、場合により前記されたような溶解助剤、および有効
量の香料を含有している。その製品は、スプレー手段を有した容器中に、好まし
くは指示されたコントロールを行う製品を用いるための説明書と一緒に詰められ
ることが好ましい。
(A)動物忌避製品
動物、通常ネコ、忌避組成物は、約0.01〜約6%、好ましくは約0.05
〜約4%、更に好ましくは約0.1〜約2%の有効量の忌避香料を含有している
。忌避香料は、少くとも約40%、好ましくは少くとも約50%、更に好ましく
は少くとも約60%の前記忌避香料成分を含有している。これらの香料は、オー
ナーが設定した領域に動物を留まらせないようにできる。製品は、通常、水性キ
ャリアおよび任意の溶解助剤および/またはエチルアルコールのような溶媒を含
有する。動物忌避力だけでなく、ヒトに快い効果も付与するために、忌避香料は
好ましくは少くとも4種の忌避香料成分、更に好ましくは少くとも5種の忌避成
分、更に一層好ましくは少くとも6種の忌避成分を含有しており、単一成分は忌
避香料組成物の約40%以下、2成分は約50%以下である。香料は、忌避成分
に加えて、前記のようなヒトにフレッシュ感を与える成分も、例えば約1〜約6
0%、好ましくは約5〜約50%、更に好ましくは約10〜約40%の実質量で
含有することができる。
(B)動物誘引製品
動物誘引組成物は、動物を誘引する成分、特にネコの場合にはネペタラクトン
およびその誘導体、例えばジヒドロネペタラクトンを含有している。典型的には
、このような組成物は約0.001〜約5%、好ましくは約0.005〜約3%
、更に好ましくは約0.01〜約2%の有効量の前記された誘引香料を含有して
いる。これらの製品は、オーナーが動物に過ごしてもらいたい領域に動物を誘引
することができる。例えば、オモチャ、引掻きポスト、就寝用ケージ、輸送ケー
ジなどはもっと望ましいものにできる。望ましい領域でもっと多くの時間をネコ
に過ごさせるようにすることが特に望ましい。誘引製品が忌避製品と併用された
ときには、望ましい行動をとるように積極的に利用できる。
その製品は、通常、水性キャリアおよび任意の溶解助剤および/またはエチル
アルコールのような溶媒を含有している。香料は、誘引成分だけでなく、前記の
ようなヒトにフレッシュ感を与える成分も、約0.005〜約5%、好ましくは
約0.01〜約3%、更に好ましくは約0.05〜約2%の実質量で含有してい
る。
(III)フレッシュニングおよびクリーニング製品
(A)フレッシュニング製品
本フレッシュニング組成物は、リターを製造するために用いられる組成物と類
似しているが、例えば約80〜約99%、好ましくは約85〜約99%、更に好
ましくは約90〜約98%のレベルで、それよりも多く水性キャリアを加えてい
る。フレッシュニング製品では、忌避香料成分または誘引香料成分のいずれかを
含有していない。フレッシュニング組成物は、フレッシュニング組成物の約0.
001〜約5重量%、好ましくは約0.01〜約1%、更に好ましくは約0.0
5〜約0.5%のレベルでフレッシュニング香料、並びに約0.01〜約10%
、好ましくは約0.1〜約5%、更に好ましくは約0.5〜約2%のレベルで臭
気の形成を抑制する物質(B)、および約0.05〜約10%、好ましくは約0
.1〜約5%、更に好ましくは約0.5〜約2%のレベルで前記された臭気を吸
収する物質(C)の混合物を含有していることが好ましい。その組成物は、必要
であれば、前記のような溶解助剤および/または懸濁助剤も含有している。好ま
しい物質(B)は、前記のような水溶性重金属塩、更に好ましくは水溶性亜鉛お
よび/または銅塩である。好ましい物質(C)は、前記のような可溶性シクロデ
キストリンである。
本リターのように、香料は誘引または忌避香料成分のいずれかを有するべきで
ないが、但し可能であれば非常に少量で、好ましくはそれらの主目的にとり非有
効な量で有していてもよい。
フレッシュニング製品は、リター、特に凝集したものの有効寿命を伸ばす上で
非常に有効な手段である。凝集物は除去され、周辺領域は、最初の排泄物で使え
なくなった成分の有効レベルを増加させるために、フレッシュニング製品で特に
処理される。
(B)クリーニング製品
本クリーニング組成物は主にペットの“アクシデント”、例えば排泄物を片付
けるためにあり、フレッシュニング香料、水性キャリア、および任意の溶解およ
び/または懸濁助剤を含有している。香料および液体キャリアのレベルは前記フ
レッシュニング組成物の場合と類似しており、水性キャリアは典型的にはクリー
ニング組成物の約80〜約99重量%、好ましくは約85〜約99%、更に好ま
しくは約90〜約98%のレベルであり、およびフレッシュニング香料は約0.
001〜約5%、好ましくは約0.01〜約1%、更に好ましくは約0.05〜
約0.5%のレベルである。加えて、クリーニング製品は、クリーニング効果を
発揮させるために、前記された、有効量のクリーニング成分、特に酵素を含有す
る。その製品は、場合により、但し望ましくは、約0.01〜約5%、好ましく
は約0.1〜約3%、更に好ましくは約0.5〜約2%のレベルで臭気の形成を
抑制する物質(B)、および/または約0.01〜約5%、好ましくは約0.1
〜約3%、更に好ましくは約0.5〜約2%のレベルで前記された臭気を吸収す
る物質(C)を含有している。
もう1つの好ましいクリーニング組成物において、用いられる香料は忌避香料
である。この好ましいクリーニング製品は、反復アクシデントを助長する臭気お
よびしみを最少に抑制するだけでなく、ヒトにとり美的な効果も付与する。ネコ
の場合には、アクシデントが生じた場所における忌避香料の組合せ、およびリタ
ーが存在する場所におけるこのような忌避香料成分の欠如が、適正な行動を促す
。
前記のように、本発明は各成分が協同して望ましい行動パターンをとらせるト
ータルシステムにも関する。したがって、本発明は少くとも2種の行動コントロ
ール製品、または1種の製品およびリターを含んだキットにも関するが、好まし
くは全種の製品を含めた2種以上の製品およびリターを含んでいる。例えば容器
に、または説明書、広告などを添付して、望ましい行動をとらせるように製品を
適用するための説明書と一緒に、各々の製品を詰めてもよい。
(IV)製品
本発明の上記製品は、上記組成物十分配手段、好ましくはスプレーディスペン
サーからなる製品でもよく、好ましくはそれで用いられる。スプレーディスペンサー
本製品はスプレーディスペンサーを含んでなる。製品は、望ましい領域、例え
ばリター、オモチャなどに分配させるため、スプレーディスペンサー中に入れら
れる。上記スプレーディスペンサーには、好ましくは、当業界で知られるような
液体小滴のスプレーを作り出すための手動式手段、例えばトリガータイプ、ポン
プタイプ、非エアゾール自己加圧およびエアゾールタイプスプレー手段がある。
本スプレーディスペンサーは、好ましくは、製品を実質的に泡立たせるものを含
有しない。スプレーディスペンサーで分配される小滴の少くとも約80%、更に
好ましくは少くとも約90%は約30μm以上の粒度を有していることが好まし
い。
スプレーディスペンサーにはエアゾールディスペンサーがある。そのエアゾー
ルディスペンサーは、エアゾール容器を作る上で用いられるいずれかの慣用物質
からできた容器を含んでいる。ディスペンサーは約20〜約110psig(約1.
4〜約7.7kg/cm2)、更に好ましくは約20〜約70psig(約1.4〜約4.
9kg/cm2)範囲の内圧に耐えられねばならない。ディスペンサーに関する1つの
重要な要件は、ディスペンサー中に含有された製品を非常に細かなまたは微細化
された粒子または小滴のスプレー形態で分配させるバルブ部材をそれが備えてい
ることである。エアゾールディスペンサーでは加圧密封容
器を利用し、そこから製品が加圧下で特別なアクチュエーター/バルブアセンブ
リーを介して分配される。エアゾールディスペンサーは、噴射剤として通常知ら
れるガス状成分をその中に配合させることで加圧されている。一般的エアゾール
噴射剤、例えばイソブタンのようなガス状炭化水素、および混合ハロゲン化炭化
水素は好ましくない。クロロフルオロ炭化水素のようなハロゲン化炭化水素噴射
剤は環境問題にかかわりがあると言われている。炭化水素噴射剤はシクロデキス
トリン分子と複合体を形成して、臭気吸収向けの未複合シクロデキストリン分子
の利用性を減少させることがある。好ましい噴射剤は圧縮空気、窒素、不活性ガ
ス、二酸化炭素などである。市販エアゾールスプレーディスペンサーの更に詳し
い記載は、1969年4月8日付で発行されたStebbinsの米国特許第3,436
,772号および1971年8月17日付で発行されたKaufmanらの第3,60
0,325号明細書でみられ、上記双方の参考文献は参考のため本明細書に組み
込まれる。
好ましくは、スプレーディスペンサーは回旋状ライナーおよび弾性スリーブを
有する自己加圧非エアゾール容器である。上記自己加圧ディスペンサーは、本質
的に円筒形の弾性スリーブ内に、約0.010〜約0.020インチ(約0.2
5〜約0.51mm)厚の薄いフレキシブルな放射状に広がる回旋状プラスチッ
クライナーを含んだ、ライナー/スリーブアセンブリーからなる。ライナー/ス
リーブは、実質量の製品を保持して、上記製品を分配させることができる。自己
加圧スプレーディスペンサーの更に詳しい記載は、1992年5月12日付で発
行されたWinerの米国特許第5,111,971号および1993年8月3日付
で発行されたWinerの第5,232,126号明細書でみられ、上記双方の参考
文献は参考のため本明細書に組み込まれる。もう1つのタイプのエアゾールスプ
レーディスペンサーは、参考のため本明細書に組み込まれる1981年4月7日
付で発行された米国特許第4,260,110号明細書で開
示されているように、バリアが臭気吸収組成物を噴射剤(好ましくは加圧空気ま
たは窒素)から分けているものである。このようなディスペンサーはEP Spray S
ystems,East Hanover,New Jerseyから入手できる。
更に好ましくは、スプレーディスペンサーは非エアゾール手動式ポンプスプレ
ーディスペンサーである。上記ポンプスプレーディスペンサーは、容器と、その
容器にしっかりとネジ止めまたはかみ合わせされたポンプメカニズムからなる。
その容器は分配される水性製品を含有させるための入れ物からなる。
ポンプメカニズムは、内端に開口部を有した、実質上固定容量のポンプチャン
バーからなる。ポンプチャンバー内には、ポンプチャンバーでその末端にピスト
ンを往復運動用に配置させたポンプステムが置かれている。ポンプステムはそこ
に通路を有していて、通路の外端に分配出口およびその内側に軸方向の入口を配
置している。
容器およびポンプメカニズムは、ポンプスプレーディスペンサーを作る上で用
いられる慣用物質からできていて、それにはポリエチレン;ポリプロピレン;ポ
リエチレンテレフタレート;ポリエチレン、酢酸ビニルおよびゴムエラストマー
のブレンドがあるが、それらに限定されない。好ましい容器は、透明な、例えば
ポリエチレンテレフタレートから作られる。他の物質にはステンレススチールが
ある。市販分配装置の更に詳細な開示は、1990年1月23日付で発行された
Schultzの米国特許第4,895,279号、1988年4月5日付で発行され
たSchultzらの第4,735,347号および1981年6月23日付で発行さ
れたCarterの第4,274,560号明細書でみられ、上記すべての参考文献が
参考のため本明細書に組み込まれる。
最も好ましくは、スプレーディスペンサーは手動式トリガースプレーディスペ
ンサーである。上記トリガースプレーディスペンサーは、トリガースプレーディ
スペンサーを作る上で用いられる慣用物質から双方ともできる容器およびトリガ
ーからなっており、それにはポリエチレン;ポリプロピレン;ポリアセタール;
ポリカーボネート;ポリエチレンテレフタレート;ポリビニルクロリド;ポリス
チレン;ポリエチレン、酢酸ビニルおよびゴムエラストマーのブレンドがあるが
、それらに限定されない。他の物質にはステンレススチールおよびガラスがある
。好ましい容器は、透明な、例えばポリエチレンテレフタレートから作られる。
トリガースプレーディスペンサーでは臭気吸収組成物中に噴射ガスを配合せず、
好ましくはそれは臭気吸収組成物を泡立たせるものを含有していない。本トリガ
ースプレーディスペンサーとは、典型的には薄い液体のスプレーを作るノズルか
ら組成物を放出させるピストンまたは折り畳み式ベローズにより、別々な量の製
品自体で典型的に作用するものである。上記トリガースプレーディスペンサーは
、上記ポンプチャンバーの容量を変えるために、トリガーへの限定されたストロ
ーク応答で運動できるピストンまたはベローズを有した、ポンプチャンバーから
典型的になる。このポンプチャンバーまたはベローズチャンバーは、分配のため
に製品を集めて保持する。トリガースプレーディスペンサーは、ノズルで流体の
連絡および流動を阻止するための出口チェックバルブを典型的には有しており、
チャンバー内の圧力に応答する。トリガーが圧縮されるようなピストンタイプト
リガースプレーの場合には、それはチャンバーおよびスプリングで流体に作用し
て、流体の圧力を増加させる。ベローズが圧縮されるようなベローズスプレーデ
ィスペンサーの場合には、圧力は流体で増加する。いずれのトリガースプレーデ
ィスペンサーにおける流体圧力の増加も、トップ出口チェックバルブを開けるよ
うに作用する。トップバルブは渦巻チャンバーからノズル外に製品を押し出して
、放出パターンを形成させる。調整ノズルキャップは、分配される流体のパター
ンを変えるために使用できる。
トリガーが引かれるようなピストンスプレーディスペンサーの場合には、スプ
リングがピストンでそれをその元の位置まで戻すように作用する。ベローズスプ
レーディスペンサーの場合には、ベローズがその元の位置まで戻すためのスプリ
ングとして作用する。この作用はチャンバーを真空にさせる。それに応答した流
体は出口バルブを閉じるように作用し、その一方で入口バルブを開けてリザーバ
ーからチャンバーまで製品を引き出す。
市販分配装置の更に詳しい開示は、1978年4月4日付で発行されたNozawa
の米国特許第4,082,223号、1985年7月17日付で発行されたMcKi
rmeyの第4,161,288号、1984年3月6日付で発行されたSaitoらの
第4,434,917号、1989年4月11日付で発行されたTasakiの第4,
819,835号、1994年4月19日付で発行されたPetersonの第5,30
3,867号明細書でみられ、上記すべての参考文献が参考のため本明細書に組
み込まれる。
様々なトリガースプレーまたはフィンガーポンプスプレーが本発明の組成物で
使用に適している。これらはCalmar,Inc.,City of Industry,California;CI
S(Continental Sprayers,Inc.),St.Peters,Missouri;Berry Plastics
Dispensing,Cary,Illinoisのような供給業者から容易に入手できる。
好ましいトリガースプレーは、かなり均一なスプレー特徴、スプレー容量およ
びパターンサイズを有した、Berry Plastics Corp.市販のブルーインサーテッド
いかなる適切なボトルまたは容器もトリガースプレーで使用できるが、好ましい
500ml)である。それは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル
クロリド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ガラスのような物質、
またはボトルを形成する他の物質から作られる。好ましくは、それは高密度ポリ
エチレンまたは透明ポリエチレンテレフタレートから作られる。
もっと小さな4fl-oz.サイズ(約118ml)の場合、フィンガーポンプはキ
ャニスターまたは円筒ボトルで使用できる。この適用で好ましいポンプは
(V)プロセス
本発明による動物リター製品は下記のようにして製造できる。計算量の活性剤
、即ち抗菌剤および/またはウレアーゼインヒビター、臭気吸収活性剤、および
任意成分、例えば香料マイクロカプセル、結合剤などが、固形吸収リター物質に
活性剤を十分均一に分布させうるように、適量の液体キャリア、好ましくは水に
溶解および/または懸濁される。すべての活性剤が、好ましくは、同溶液および
/またはスラリーに配合される。しかしながら、活性剤が全体的に適合性でない
場合、例えば、シクロデキストリン臭気コントロール活性剤およびそのシクロデ
キストリンと複合体を形成しうる有機ウレアーゼインヒビターの場合、またはア
ルコールのような溶媒により有効に可溶性の非水溶性有機抗菌剤(このような有
機抗菌剤はシクロデキストリンと複合体を形成しうる)の場合には、不適合な活
性剤は、好ましくは中間に乾燥ステップを入れて、例えば動物リターに逐次スプ
レーすることにより分配させることが好ましい。一部の吸収クレーリター物質の
場合、水溶液の水はクレー粒子中に速やかに吸収されうるため、乾燥ステップは
不要かもしれない。
β‐シクロデキストリンのような低溶解性の物質の場合、水は、最少量の水の
使用で済ませて、リター物質を乾燥させる上で要する時間および/または熱を減
らすために、約40〜約90℃、好ましくは約50〜約80℃、更に好ましくは
約60〜約75℃に加熱されることが好ましい。このような難溶性物質、例えば
β‐シクロデキストリンも、好ましくは微細粉末として用いることができ、典型
的には約1:1〜約10:1、更に好ましくは約2:1〜約5:1の液体キャリ
ア対粉末比で、適量の液体キャリア(例えば、好ましくは水)に、移動およびス
プレーしうるスラリーとして懸濁される。同様に、香料/シクロデキストリン複
合体も、好ましくはスラリーとして加えられる。複合体を形成するために用いら
れるスラリーを用いて、未複合シクロデキストリンをそのスラリーに加えること
が便利であり、過剰のシクロデキストリンは香料をより効率的に用いる上で役立
つ。
必要な水の量は、用いられる活性剤および/または吸収リター物質の種類に応
じて変わり、固形吸収リター物質kg当たり、典型的には約5〜約500ml、
好ましくは約8〜約250ml、更に好ましくは約12〜約150mlの範囲で
ある。溶液の量は、吸収リター物質上に活性剤を分布させる上で十分にあること
が好ましい。これは活性剤の定量的沈降を確実にさせ、過剰な水の取扱い必要性
を解消する。次いで、固形吸収リター物質は、環境条件下で、または約50〜約
95℃の温度のオーブン中で乾燥される。この操作自体で連続プロセスに極めて
うまく適用でき、その際に固形吸収リター物質と活性剤の溶液および/またはス
ラリーとの計量されたフローが(例えば、液体キャリア中の活性剤をスプレーす
ることにより)互いに接触されて、その後でリター物質が孔あきコンベヤーベル
トおよび/または風乾トンネルで乾燥される。用いられる活性剤、例えば抗菌剤
/ウレアーゼインヒビター、臭気吸収活性剤、香料などの量は、その効力、その
コストおよびその毒性に依存している。混合物
一般的に、臭気の形成をコントロールするおよび/または臭気を吸収するため
に、動物リター、補給組成物などに加えられる物質は水溶性である方が、拡散を
促す上で望ましい。しかも、低毒性物質の方が望ましいが、その理由は動物、特
にネコが毛についたリターをなめとる傾向をもつからである。上記化合物の混合
物も使用できる。混合物の方が有効であって、いずれか1種の物質の量を制限す
ることにより低毒性とできる。工業プロセス‐本発明による動物リターは、好ましくは、実質的にそのままの
形で吸収剤粒子の少くとも一部にもろいマイクロカプセルをつけるために、所定
量の吸収剤粒子に計測量のスラリーをスプレーすることにより形成される。溶液
および/またはスラリーは慣用計量ポンプで注出して、コンベヤーベルトにより
スプレーノズルを通過して動いていく吸収剤粒子の均一分布床の上に複数の慣用
スプレーノズルからスプレーすることができる。吸収剤粒子の移動床はかなり薄
く、例えば約1/2”(1.3cm)〜約11/2”(3.8cm)であることが好ま
しく、こうすると有意数のリター粒子が活性剤を付着させて、パッケージングに
際して活性剤付き粒子の均一な分散を助けるようになる。
明細書、例および請求の範囲におけるすべてのパーセンテージ、比率および部
は、他で指摘されないかぎり重量により、概算である。
以下は本組成物の非制限例である。
下記例で用いられる香料組成物の非制限例は下記のとおりである:香料A
:動物リター用のフレッシュニング香料
フレッシュ・フルーティ.フローラル
香料成分 Wt%
β,γ‐ヘキセノール 0.3
セタロックス 0.3
シス‐3‐ヘキセニルサリチレート 2.3
シトラール 3.3
シトロネラールニトリル 2.3
シトロネロール 7.0
シクロガルバネート 1.2
ジヒドロミルセノール 5.0
Florアセテート 10.0
フロルヒドラール 2.3
フルクトン 9.9
フルテン 9.9
Galaxolide 50 IPM 8.4
ゲラニルニトリル 0.7
ヘリオナール 1.3
γ‐メチルヨノン 4.0
リナロール 4.0
酢酸リナリル 2.0
メチルイソブテニルテトラヒドロピラン 0.5
メチルフェニルカルビニルアセテート 1.7
オレンジ油、冷圧 3.3
P.T.ブシナール 7.0
フェニルエチルアルコール 9.0
フェニルヘキサノール 1.7
バニリン 0.7
ベルドックス 0.7
ベルトシトラール 1.2
合計 100.0香料B
:動物リター用のフレッシュニング香料
ウッディー・パイン
香料成分 Wt%
4-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート 9.24
アロオシメン 3.06
酢酸ベンジル 11.51
シトラール 2.44
シトロネロール 5.02
ジヒドロミルセノール 18.36
オイカリプトール 4.43
Galaxolide 50 IPM 2.45
ゲラニオール 3.18
γ‐メチルヨノン 7.72
リモレン 2.06
メチルイソブテニルテトラヒドロピラン 0.61
メチルフェニルカルビニルアセテート 1.46
P.T.ブシナール 1.22
p‐シメン 6.67
フェニルエチルアセテート 0.86
フェニルエチルアルコール 8.57
フェニルエチルイソブチレート 4.28
テルピネオール 1.47
テトラヒドロリナロール 4.90
テトラヒドロミルセノール 0.49
合計 100.00香料C
:動物リター用のフレッシュニング香料
フローラル(ロージー)、シトラス、フルーティ
香料成分 Wt%
カプロン酸アリル 0.5
β,γ‐ヘキセノール 0.5
シトラール 5.0
シトロネロール 10.0
オイカリプトール 1.0
Florアセテート 5.0
フルテン 3.0
γ‐メチルヨノン 7.0
ゲラニオール 30.0
酢酸ゲラニル 2.0
ヒドロキシシトロネラール 15.0
アントラニル酸メチル 2.5
オクチルアルデヒド 0.5
フェニルエチルアルコール 10.0
フェニルエチルアセテート 2.0
テルピネオール 5.0
ベルドックス 1.0
合計 100.0香料D
:動物居所および/またはオモチャにスプレーされる誘引香料
香料成分 Wt%
4-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート 4.5
酢酸ベンジル 5.0
シス‐3‐ヘキセニルサリチレート 2.0
シトロネロール 7.0
酢酸シトロネリル 2.5
クマリン 3.5
Cyclal C 1.0
ジヒドロミルセノール 5.0
ドデカラクトン 1.0
オイゲノール 3.0
Florアセテート 3.8
フルテン 3.0
Galaxolide 50 IPM 4.0
ゲラニオール 3.0
ゲラニルニトリル 3.0
ヘキシルシンナムアルデヒド 8.0
γ‐メチルヨノン 7.5
ラウリルアルデヒド 2.0
リナロール 1.5
酢酸リナリル 2.5
メチルジヒドロジャスモネート 5.5
メチルイソブテニルテトラヒドロピラン 0.5
ムスク・プラス 8.0
ネペタラクトン 10.0
テルピネオール 4.0
ウンデシレンアルデヒド 0.7
バニリン 0.5
ベルドックス 1.0
合計 100.0香料E
:動物を近づけないためのフレッシュニング忌避香料
フローラル・シトラス
香料成分 Wt%
アニスアルデヒド 2.0
酢酸ベンジル 3.0
シス‐3‐ヘキセニルアセテート 0.5
シトラール 2.0
シトロネラ 2.0
シトロネラールニトリル 3.0
シトロネロール 4.5
デシルアルデヒド 1.0
ジヒドロミルセノール 10.0
ヘキシルシンナムアルデヒド 8.0
レモングラス 1.5
リナロール 7.0
メチルβ‐ナフチルケトン 2.0
メチルジヒドロジャスモネート 12.0
メチルノニルアセトアルデヒド 0.5
メチルノニルケトン 5.0
オレンジテルペン 28.0
フェニルエチルアルコール 5.0
テルピネオール 3.0
合計 100.0香料F
:動物を近づけないためのフレッシュニング忌避香料
ウインターグリーン
香料成分 Wt%
α‐ピネン 1.0
サリチル酸アミル 15.0
アニスアルデヒド 2.0
β‐ピネン 1.0
シンナムアルコール 2.0
シンナムアルデヒド 0.5
ジヒドロミルセノール 10.0
ドデカラクトン 0.5
オイカリプトール 3.0
オイゲノール 1.0
ヘキシルシンナムアルデヒド 5.0
サリチル酸ヘキシル 4.0
l‐カルボン 1.0
レモングラス 1.0
リナロール 5.0
メントール 2.0
安息香酸メチル 1.5
メチルノニルアセトアルデヒド 0.5
メチルノニルケトン 10.0
サリチル酸メチル 20.0
オレンジテルペン 10.0
テルピネオレン 2.0
チモール 2.0
合計 100.0
以下は、本発明の動物リター中に配合させうる水分活性化カプセル化香料(シ
クロデキストリン/香料包接複合体およびマトリックス香料マイクロカプセル)
の非制限例である。複合体1
移動スラリーを、プラスチックコートされた丈夫なミキシングブレードを用い
ロデキストリン約1kgおよび水約1000mlをミックスすることにより調製
する。ミキシングを続けながら、香料約175gをゆっくり加える。液体様スラ
リーは直ちに増粘化しはじめて、クリーミーなペーストになる。撹拌は約30分
間続ける。水約500mlをそのペーストに加え、よくブレンドする。次いで撹
拌を更に約30分間にわたり再開する。得られたクリーミーな複合体をトレー上
に薄層に広げて、風乾させる。これにより顆粒固形物約1.1kgを得て、微粉
末に粉砕する。乾燥粉末は更に凍結乾燥して微粉末にしてもよい。走査型電子顕
微鏡観察による複合体粒子の検査では、その複合体の最終(一次)粒子の実質上
すべてが約5ミクロン未満の粒度を有することを示している。
商業的製造上、クリーミーな複合体は例えばロータリードラムドライヤーで加
熱乾燥させてもよい。複合体1は、固形の液体吸収リター物質上に複合体粒子を
均一に散布、ミックスまたは分布させて、動物リターに適用することができる。スラリー1
移動スラリーを、プラスチックコートされた丈夫なミキシングブレードを用い
ロデキストリン約600gおよび水600mlをミックスすることにより調製す
る。ミキシングを続けながら、香料約105gをゆっくり加える。液体様スラリ
ーは直ちに増粘化しはじめて、クリーミーなペーストになる。撹拌は約30分間
続ける。水約1200mlをそのスラリーに撹拌しながらゆっくり加える。撹拌
を更に約10分間続けて、液体スラリー1を得る。スラリー1は、固形の液体吸
収リター物質上に移動スラリーを均一にスプレーしてから、乾燥ステップに付し
て、動物リターに適用することができる。スラリー2
移動スラリーをスラリー1の場合と同様に調製するが、但し追加する1200
mlの水は分子量約3400の溶解ポリエチレングリコール約20gを含有して
いる。撹拌を更に約10分間続けて、液体スラリー2を得る。スラリー2は、固
形の液体吸収リター物質上に移動スラリーを均一にスプレーしてから、乾燥ステ
ップに付すことで、動物リターに適用することができる。混合香料複合体/シクロデキストリンスラリー1
β‐シクロデキストリン粉末を、Trost Air Impact Pulverizer jet millでβ
‐シクロデキストリン結晶を粉砕することにより得る。その粉末は約5ミクロン
の平均粒度を有している。移動スラリーを、プラスチックコートされた丈夫な
ール中で水約800mlにβ‐シクロデキストリン粉末約200gをミックスす
ることにより調製する。ミキシングを続けながら、シクロデキストリン/香料複
合体スラリー1約50.1gを加える。撹拌を約5分間続けて、混合香料複合体
/シクロデキストリンスラリー1を得る。混合香料複合体/シクロデキストリン
スラリー1は、固形の液体吸収リター物質上に移動スラリーを均一にスプレーし
てから、乾燥ステップに付すことで、動物リターに適用することができる。混合香料複合体/シクロデキストリンスラリー2
移動スラリーは混合香料複合体/シクロデキストリンスラリー1の場合と同様
に調製するが、但し分子量約4600のポリエチレングリコール約10gをシク
ロデキストリン/香料複合体スラリーの添加前にシクロデキストリンスラリーに
溶解させる。混合香料複合体/シクロデキストリンスラリー2は、固形の液体吸
収リター物質上に移動スラリーを均一にスプレーしてから、乾燥ステップに付す
ことで、動物リターに適用することができる。複合体粒子1
固形シクロデキストリン/香料複合体/ポリエチレングリコール粒子を下記の
ように調製する。1部の複合体1を平均分子量約3400の溶融ポリエチレング
リコール約2部と約70℃でよくミックスする。その組成物を冷却して固化させ
、ドライアイスで極低温粉砕させる。得られた固形シクロデキストリン/香料複
合体/ポリエチレングリコール粒子を、約500ミクロン以下の粒度を得るよう
に分別する。複合体粒子1は、固形の液体吸収リター物質上に複合体粒子を均一
に散布、ミックスまたは分布させて、動物リターに適用することができ、得られ
た混合物はオーブンまたは赤外線で5分間にわたり約80℃に加熱して、上記複
合体粒子1を上記動物リター物質上につける。複合体粒子2
固形シクロデキストリン/香料複合体/ポリエチレングリコール粒子を下記の
ように調製する。1部の複合体1を平均分子量約1450の溶融ポリエチレング
リコール約3部と約80℃でよくミックスする。溶融組成物をスプレー乾燥タワ
ーで噴霧して、固形粒子を得る。固形粒子をタワーの壁で固化させて、粒度分別
のために取り出す。約500ミクロン以上の粒子を更に粉砕して、ドライアイス
での極低温粉砕により粒度を減少させる。複合体粒子2は、固形の液体吸収リタ
ー物質上に複合体粒子を均一に散布、ミックスまたは分布させて、動物リターに
適用することができ、得られた混合物はオーブンまたは赤外線で5分間にわたり
約80℃に加熱して、上記複合体粒子1を上記動物リター物質上につける。水分活性化マトリックス香料マイクロカプセル
水分活性化マトリックス香料マイクロカプセルは、固形の液体吸収リター物質
上にマイクロカプセルを均一に散布、ミックスまたは分布させて、動物リターに
適用することができる。水分活性化マトリックス香料マイクロカプセルの例は、
米国特許第3,971,852号明細書の例1に従い作られ、約60%の香料担
持率を有している。
明細書、例および請求の範囲におけるすべてのパーセンテージ、比率および部
は、他で指摘されないかぎり重量により、概算である。
以下は本組成物、物品および方法の非制限例である。
市販クレーネコリター製品の2サンプルを本発明の下記非制限動物リター組成
物で用いる。1つの製品は、A&M Products,a First Brands Company,Danbury
,
Litter,Extra Strength for Multiple Catsである。Unscented Ever Clean Prem
ium Clumping Litterはそのまま用いる。他の製品はPacific Coast
Cat Litterである。無香Sophista-Cat粉砕クレーは更にシーブ#7(2.80m
m)で篩分けし、動物リター組成物の製造用にシーブ#10(2mm)に留めて
おく。
例I
ヒドロキシプロピルβ‐シクロデキストリン(約40%活性)の水溶液約7部
を塩化亜鉛(約70%活性)の水溶液約4部とブレンドして、約25.45%ヒ
ドロキシプロピルβ‐シクロデキストリンおよび約25.45%塩化亜鉛を含有
した混合濃縮シクロデキストリン‐塩化亜鉛溶液を形成する。混合シクロデキス
トリン‐塩化亜鉛溶液約57.36gをSophista-Cat粉砕クレー約2000g上
に何度もミックスしながら均一にスプレーし、乾燥させて、例Iの動物リター組
成物を得る。例II
例IIの組成物は例Iの操作と同様にして製造するが、但し混合シクロデキスト
リン‐塩化亜鉛溶液約28.68gのみをSophista-Cat粉砕クレー約2000g
上にスプレーする。例IIIおよびIV
例IIIおよびIVの組成物は各々例IおよびIIの操作と同様にして製造するが、
但しEver Clean凝集クレーをSophista-Cat粉砕クレーの代わりに用いる。 比較例V
比較例Vの組成物は例Iの操作と同様にして製造するが、但しヒドロキシプロ
ピルβ‐シクロデキストリン水溶液(約40%活性)約73gをSophista-Cat粉
砕クレー約2000g上にスプレーする。比較例VI
比較例VIの組成物は例Iの操作と同様にして製造するが、但し塩化亜鉛水溶液
(約70%活性)約41.74gをSophista-Cat粉砕クレー約2000g上にス
プレーする。
製品は、2〜4匹のネコを飼う家庭で、ネコリタートレーに約3ポンド(約1
362g)の製品を入れて、臭気コントロールについて評価する。糞は毎日除去
する。3日目の終わりに、リタートレーの悪臭レベルをグレード分けする。例I
の動物リターは、未処理動物リターよりもかなり低い悪臭を有するだけでなく、
比較例VおよびVIの場合よりもかなり低い悪臭を有していることがわかる。 例XIV
β‐シクロデキストリン粉末を、Trost Air Impact Pulverizer jet millでβ
‐シクロデキストリン結晶を粉砕することにより得る。その粉末は約5ミクロン
の平均粒度を有している。移動スラリーを、プラスチックコートされた丈夫なール中で水約800mlにβ‐シクロデキストリン粉末約200gをミックスす
ることにより調製する。ミキシングを続けながら、塩化亜鉛水溶液(約70%活
性)約285.7gを加える。撹拌を約5分間続けて、混合シクロデキストリン
および塩化亜鉛スラリーを得る。混合スラリー約46.29gを、固形の液体吸
収リター物質約2000g上に移動スラリーを均一にスプレーすることで動物リ
ターに適用してから、乾燥ステップに付して、例XIVの動物リター組成物を得る
。例XV
例XVのリター組成物は、適量の活性剤を用いて、例XIVの場合と同様に製造す
る。例XVI
移動スラリーを、プラスチックコートされた丈夫なミキシングブレードを
800ml中でβ‐シクロデキストリン粉末約200gおよび平均分子量約46
00のポリエチレングリコール約11gをミックスすることにより調製する。ミ
キシングを続けながら、塩化亜鉛水溶液(約70%活性)約95.24gを加え
る。撹拌を約5分間続けて、混合シクロデキストリンおよび塩化亜鉛スラリーを
得る。混合スラリー約59.74gを、固形の液体吸収リター物質約2000g
上に移動スラリーを均一にスプレーすることで動物リターに適用してから、乾燥
ステップに付して、例XVIの動物リター組成物を得る。例XVII
例XVIIのリター組成物は、適量の活性剤を用いて、例XVIの場合と同様に製造
する。 例XVIII
加温溶液を、ステンレス容器で約70℃の温度に維持された水約9部にβ‐シ
クロデキストリン約1部をミックスすることにより調製する。加温溶液約80g
を、粉砕クレーリター物質約2000g上に何度もミックスしながらその溶液を
均一にスプレーすることで、動物リターに適用し、乾燥させる。次いで塩化亜鉛
水溶液(約40%活性)約15gをリター物質上にミックスしながら均一にスプ
レーして、例XVIIIの動物リター組成物を得る。例XIX
例XIXのリター組成物は、適量のβ‐シクロデキストリンおよび塩化亜鉛を用
いて、トリクロロフェノールの水溶液(約1%活性)約20gをスプレーするこ
とにより、例XVIIIの場合と同様に製造する。例XXおよびXXI
例XXおよびXXIのリター組成物は、適量のヒドロキシプロピルβ‐シクロデキ
ストリン溶液および抗菌剤溶液の連続スプレーにより製造する。 例XXII
β‐シクロデキストリン、シクロデキストリン/香料A複合体および平均MW
約4600のポリエチレングリコールを含有する水性スラリーを、前記の混合香
料複合体/シクロデキストリンスラリー2の操作に従い調製する。そのスラリー
約42.4gを、固形の液体吸収リター物質約2000g上に移動スラリーを均
一にスプレーし、その後3,4,4’‐トリクロロカルバニリドの5%エタノー
ル溶液をスプレーすることで動物リターに適用してから、乾燥ステップに付して
、例XXIIの動物リター組成物を得る。例XXIII
β‐シクロデキストリン、シクロデキストリン/香料B複合体および平均MW
約4600のポリエチレングリコールを含有する水性スラリーを、前記の混合香
料複合体/シクロデキストリンスラリー2の操作と同様に調製する。1986年
11月26日付のDD241,012に開示されたような、約10%3,4,4
’‐トリクロロカルバニリドおよび約3%ジアミノリン酸フェニルエステルウレ
アーゼインヒビターを含有したエタノール溶液を、別に調製する。シクロデキス
トリンスラリーを、最初に動物リターにスプレーすることで適用し、その後エタ
ノール溶液をスプレーしてから、乾燥ステップに付して、例XXIIIの動物リター
組成物を得る。例XXIV
例XXIVの動物リター組成物は、シクロデキストリン誘導体の水溶液、ウレアー
ゼインヒビターの溶液、および前記スラリー1の操作に従い調製されたβ‐シク
ロデキストリン/香料C複合体のスラリーの連続スプレーにより調製する。例XXV
例XXVの動物リター組成物は、シクロデキストリン誘導体の水溶液およびウレ
アーゼインヒビターの溶液の連続スプレー、その後乾燥ステップにより調製する
。ナフチルオキシ‐アルカン‐ヒドロキサム酸ウレアーゼインヒビター(n=2
)は、1981年7月15日付のDD149,505に従い製造する。前記の複
合体粒子1に従い調製された、ポリエチレングリコールでコートされたシクロデ
キストリン/香料A複合体の適量を、動物リター物質と均一にブレンドし、その
後得られた組成物を加熱してポリエチレングリコールを溶融させ、シクロデキス
トリン複合体をリター物質に結合させる。 クリーニングに使用の、および/またはシクロデキストリンを含有した水性組
成物に好ましい香料を溶解させる上で使用の界面活性剤は、シクロデキストリン
適合性であることが好ましく、即ちシクロデキストリンおよび/または界面活性
剤の性能を弱めるようにシクロデキストリンと実質的に複合体を形成すべきでは
ない。複合体形成は、臭気を吸収するシクロデキストリンの能力、および水性組
成物に香料を溶解させる界面活性剤の能力を双方とも弱める。
シクロデキストリン適合性ノニオン性界面活性剤の非制限例には、エチレンオ
キシド(EO)およびプロピレンオキシド(PO)のブロックコポリマー、ポリ
アルキレンオキシドポリシロキサン、およびアルキルジフェニルオキシドジスル
ホネートがある。シクロデキストリン適合性EO/PO界面活性剤の非制限例は
、
から市販されている。アルキルジフェニルオキシドジスルホネート界面活性剤の
る。
以下は、動物を忌避するために用いられる組成物および製品の非制限例である
。
例XXXVI ガースプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物を近づけたくない領域に上記
組成物をスプレーするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、
組成物を布製ソファーにスプレーして、ソファーから蒸発させる。例XXXVII スプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物を近づけたくない領域に上記組成
物をスプレーするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成
物をドレープにスプレーして、ドレープから蒸発させる。例XXXVIII
例XIIIの組成物をCalmar Inc.市販のCalmar TS800-1Aトリガースプレー器中
に入れ(そのスプレー器は、動物を近づけたくない領域に上記組成物をスプレー
するための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物をカーペッ
トにスプレーして、カーペットから蒸発させる。
以下は、動物を誘引するために用いられる組成物および製品の非制限例である
。 例XXXXV ガースプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物を誘引したい領域に上記組成
物をスプレーするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成
物を動物ベッドにスプレーして、ベッドから蒸発させる。例XXXXVI スプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物を近づけたくない領域に上記組成
物をスプレーするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成
物を引掻きポストにスプレーして、引掻きポストから蒸発させる。例XXXXVII
例XXXXIIIの組成物をCalmar Inc.市販のCalmar TS800-1Aトリガースプレー器
中に入れ(そのスプレー器は、動物を近づけたくない領域に上記組成物をスプレ
ーするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物をカーペ
ットにスプレーして、カーペットから蒸発させる。
以下は、動物臭気をコントロールするために用いられるフレッシュニング組成
物および製品の非制限例である。
例LIV スプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物が臭気を発生させたか、または発
生させうる領域に上記組成物をスプレーして、その領域をフレッシュニングする
ための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物を動物尿で既に
汚れたドライカーペットにスプレーして、カーペットから蒸発させる。例LV ガースプレー器中に入れ(そのスプレー器は、動物が臭気を発生させたか、また
は発生させうる領域に上記組成物をスプレーして、その領域をフレッシュニング
するための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物を動物リタ
ートレー周辺のフロア領域にスプレーして、フロアから蒸発させる。例LVI
例VIIIの組成物をCalmar Inc.市販のCalmar TS800-1Aトリガースプレー器中
に入れ(そのスプレー器は、動物が臭気を発生させたか、または発生させうる領
域に上記組成物をスプレーして、その領域をフレッシュニングするための説明書
を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物を汚れた動物リターにスプレ
ーして、リターから蒸発させる。例LVII
例Lの組成物をプラスチックボトルに入れ(そのボトルは、動物が臭気を発生
させたか、または発生させうる領域に上記組成物を適用して、その領域をフレッ
シュニングするための説明書を含んでいる)、その後その説明書に従い、組成物
を動物尿で既に汚れたドライカーペットにボトルから注いで、カーペットから蒸
発させる。
以下は、動物排泄物をきれいにするために用いられるクリーニング組成物およ
び製品の非制限例である。
例LXIII スプレー器中に入れる(そのスプレー器は、クリーニングプロセスの一部として
、動物がだめにした領域に上記組成物をスプレーするための説明書を含んでいる
)。カーペットを動物の糞で汚す。固形の汚れを除去して、汚れた領域をペーパ
ータオルでふきとる。次いで例LVIIIの組成物を上記説明書に従い汚れた領域に
スプレーし、その後ペーパータオルでふきとり、乾燥させる。例LXIV ガースプレー器中に入れる(そのスプレー器は、動物の汚物に上記組成物を用い
て、それらの除去を助けるための説明書を含んでいる)。カーペットを動物の吐
出物で汚す。固形の汚れを除去して、汚れた領域をペーパータオルでふきとる。
次いで例LIXの組成物を上記説明書に従い汚れた領域にスプレーし、その後ペー
パータオルでふきとり、乾燥させる。例LXV
例LXの組成物をCalmar Inc.市販のCalmar TS800-1Aトリガースプレー器中
に入れる。カーペットを動物の尿で汚す。汚れた領域をペーパータオルでふきと
る。次いで例LXの組成物を汚れた領域にスプレーし、ペーパータオルでふきと
り、乾燥させる。例LXVI ガースプレー器中に入れる。リノリウムフロアを動物の糞で汚す。固形の汚れを
除去して、汚れた領域をペーパータオルでふきとる。次いで例LXIの組成物を汚
れた領域にスプレーし、ペーパータオルでふきとり、乾燥させる。例LXVII スプレー器中に入れる。カーシートを動物の唾液で汚す。固形の汚れを最初にペ
ーパータオルでふきとる。次いで例LXIIの組成物を汚れた領域にスプレーし、
ペーパータオルでふきとり、乾燥させる。
以下は、動物リターをフレッシュニングするために適用される濃縮フレッシュ
ニング組成物の非制限例である:例LXVIII
β‐シクロデキストリン約200g、塩化亜鉛約200g、香料A約1.5g
および水約900gを含有した水性組成物を例XIVの操作に従い調製し、臭気を
最少に抑制するリターを製造するための吸収動物リター物質にその組成物を均一
に適用するための説明書と一緒に詰める。この組成物は上記説明書に従い用い、
リター物質1000g当たり組成物約10〜約80gのレベルでリタートレーの
フレッシュ固形リター物質に、均一な分布を行わせる上で十分にミックスしなが
ら、均一にスプレーする。例LXIX
ヒドロキシプロピルβ‐シクロデキストリン約50g、塩化亜鉛約100g、
香料B約1g、Silwet L-7600界面活性剤約1g、クロルヘキシジン約0.5g
および水約850gを含有した水性組成物を、諸成分を一緒にミックスすること
により調製する。この組成物は、リター物質1000g当たり組成物約20〜約
100gのレベルでリタートレーのフレッシュ固形リター物質に、均一な分布を
行わせる上で十分にミックスしながら、均一にスプレーするために用いる。
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フロントページの続き
(31)優先権主張番号 60/033,650
(32)優先日 平成8年12月17日(1996.12.17)
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),BR,CA,JP,M
X,US
(72)発明者 アレックス、ヘージョーン、チャン
アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ
ェスター、エッジリッジ、ドライブ、8854
(72)発明者 ジョージ、ジョセフ、ハービー
アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー
ルド、モーニングサイド、ドライブ、6066
(72)発明者 ザイユウ、リュ
アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ
ェスター、ストーン、バーン、ドライブ、
8040
(72)発明者 レスリー、アンダーソン、モウリー
アメリカ合衆国オハイオ州、ワイオミン
グ、ワイオミング、アベニュ、129