[go: up one dir, main page]

JP2002501061A - 抗菌剤用キノリン誘導体 - Google Patents

抗菌剤用キノリン誘導体

Info

Publication number
JP2002501061A
JP2002501061A JP2000528558A JP2000528558A JP2002501061A JP 2002501061 A JP2002501061 A JP 2002501061A JP 2000528558 A JP2000528558 A JP 2000528558A JP 2000528558 A JP2000528558 A JP 2000528558A JP 2002501061 A JP2002501061 A JP 2002501061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piperidine
heptyl
methoxyquinolin
propyl
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000528558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002501061A5 (ja
Inventor
ウィリアム・ジョン・コーツ
マイケル・ノーマン・グウィン
イアン・キース・ハットン
フィリップ・ジョン・マスターズ
ニール・デイビッド・ピアソン
シャーザッド・シャルーク・ラーマン
ブライアン・スロコーム
ジュリー・ドロシー・ワラック
Original Assignee
スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9801630.6A external-priority patent/GB9801630D0/en
Priority claimed from GBGB9821072.7A external-priority patent/GB9821072D0/en
Application filed by スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー filed Critical スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
Publication of JP2002501061A publication Critical patent/JP2002501061A/ja
Publication of JP2002501061A5 publication Critical patent/JP2002501061A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/14Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing three or more hetero rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I)[式中、nは、0、1または2であり;Aは、NR11、O、S(O)xまたはCR67であり、Bは、NR11、O、S(O)xまたはCR89であり、ここで、xは、0、1または2である]で示されるキノリンまたはその医薬上許容される誘導体を投与することからなる方法、該治療における使用のための新規キノリン。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、既知のキノリン化合物の新規用途に基づく新規抗菌組成物である新
規薬剤、および新規キノリン化合物に関する。
【0002】 ドイツ国特許出願公開DE 2315148A、欧州特許出願公開EP 030044、オランダ国
特許出願公開NL 7908030、欧州特許出願公開EP 0053964、EP 0031753およびEP 0
042781、ならびにベルギー特許BE 706646には、心臓血管性、催眠性、鎮痙性、 および抗マラリア性効果を有するキノリン化合物が開示されている。 欧州特許出願公開EP 0579263およびEP 0742207、日本国特許出願公開2-169569
、欧州特許出願公開EP 0296560、PCT出願公開WO91/03243、ならびに欧州特許
出願公開EP 0449186には、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤およびσ受容体ア
ンタゴニスト用のピペリジン化合物が開示されている。 PCT出願公開WO98/02438およびWO97/03069には、タンパク質チロシンキナー
ゼおよび細胞増殖阻害活性を有するある種の二環式ヘテロ芳香族化合物が開示さ
れている。
【0003】 本発明者らは、ある種のキノリン化合物が予想外の抗菌活性を有することを見
出し、かかるキノリンを配合する新規製剤を開発するに至った。
【0004】 したがって、本発明は、哺乳動物、特に、ヒトにおける細菌感染の治療方法で
あって、かかる治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I):
【化6】 [式中、 mは、1または2であり、 R1は、各々独立して、ヒドロキシ;(C1-6)アルコキシ、アミノ、ピペリジル
、グアニジノもしくはアミジノ(1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまた は(C1-6)アルキルスルホニル基によりN置換されていてもよい)、NH2CO、
ヒドロキシ、チオール、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロ サイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ
または(C1-6)アルキルスルホニルオキシにより置換されていてもよい(C1-6)ア
ルコキシ;(C1-6)アルコキシ置換(C1-6)アルキル;ハロゲン;(C1-6)アルキ ル;(C1-6)アルキルチオ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチ オ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスル
ホニル;アリールスルホキシド、またはアミノ、ピペリジル、グアニジノもしく
はアミジノ基(1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキル
スルホニル基によりN置換されていてもよい)であり; R2は、水素であり; R3は、2位または3位にあり、水素、または(C1-6)アルキルもしくは(C2-6 )アルケニル(チオール;ハロゲン;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル
;アジド;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6 )アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C1-6)アルキ ル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカル ボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルま
たはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケ
ニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルにより置
換されていてもよい)により置換されていてもよいヒドロキシ;(C1-6)アルコ キシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボ
ニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(
1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボ ニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルにより置
換されていてもよい)により一または二置換されていてもよいアミノ;アミノ基
が(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)ア ルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキル カルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカル
ボニルにより一または二置換されていてもよいアミノカルボニル;オキソ;(C1 -6 )アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1 -6 )アルキルまたは(C2-6)アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホ
ニルから選択される1ないし3個の基で置換されていてもよい)であるか;また
は R3は、3位にあり、R2およびR3が一緒になって二価の残基=CR5'6'( ここで、R5'およびR6'は、独立して、H、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニ
ル、アリール(C1-6)アルキルおよびアリール(C2-6)アルケニルから選択され、
アルキルまたはアルケニル部分は、R3の置換基について上記した基から選択さ れる1ないし3個の基により置換されていてもよい)であり; R4は、基−CH2−R5(ここで、R5は、(C3-12)アルキル;ヒドロキシ(C3 -12 )アルキル;(C1-12)アルコキシ(C3-12)アルキル;(C1-12)アルカノイルオ
キシ(C3-12)アルキル;(C3-6)シクロアルキル(C3-12)アルキル;ヒドロキシ −、(C1-12)アルコキシ−または(C1-12)アルカノイルオキシ−(C3-6)シクロ アルキル(C3-12)アルキル;シアノ(C3-12)アルキル;(C2-12)アルケニル;( C2-12)アルキニル;テトラヒドロフリル;モノ−またはジ−(C1-12)アルキル アミノ(C3-12)アルキル;アシルアミノ(C3-12)アルキル;(C1-12)アルキル−
またはアシル−アミノカルボニル(C3-12)アルキル;モノ−またはジ−(C1-12)
アルキルアミノ(ヒドロキシ)(C3-12)アルキル;置換されていてもよいフェニル
(C1-2)アルキル、フェノキシ(C1-2)アルキルまたはフェニル(ヒドロキシ)(C1 -2 )アルキル;置換されていてもよいジフェニル(C1-2)アルキル;置換されてい
てもよいフェニル(C2-3)アルケニル;置換されていてもよいベンゾイルまたは ベンゾイルメチル;置換されていてもよいヘテロアリール(C1-2)アルキル;お よび置換されていてもよいヘテロアロイルまたはヘテロアロイルメチルから選択
される)であり; nは、0、1または2であり; Aは、NR11、O、S(O)xまたはCR67であり、Bは、NR11、O、S(O
)xまたはCR89であり、ここで、xは、0、1または2であり、 R6およびR7、R8およびR9の各々は、独立して、H;チオール;(C1-6)ア ルキルチオ;ハロ;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)ア
ルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6 )アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;R3における対 応する置換基についてと同様に置換されていてもよいヒドロキシ、アミノまたは
アミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル
;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されて
いてもよい(C1-6)アミノスルホニルであるか;または R6およびR8は、一緒になって結合を表し、R7およびR9は、上記定義と同じ
であるか; R6およびR8は、一緒になって−O−を表し、R7およびR9は、共に、水素で
あるか;または R6およびR7またはR8およびR9は、一緒になってオキソを表し; R11は、各々独立して、H、トリフルオロメチル、(C1-6)アルキル、(C1-6)
アルケニル、(C1-6)アルキコシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、アミ
ノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)ア
ルキルカルボニル、(C1-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカ
ルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されていてもよ
く、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されていても
よい)であり; ただし、AおよびBは、共にはNR11、OおよびS(O)xから選択することが できず、AおよびBの一方がCOである場合、他方はCO、OまたはS(O)x以 外である] で示されるキノリンまたはその医薬上許容される誘導体を投与することからなる
方法を提供する。
【0005】 本発明は、また、哺乳動物における細菌感染の治療に用いるための薬剤の製造
における式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用を
提供する。 本発明は、また、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導
体および医薬上許容される担体を含む、哺乳動物における細菌感染の治療に用い
るための医薬組成物を提供する。
【0006】 好ましい態様において、AがCH2またはCHOHであり、BがCH2であるか
、または、AがCH2であり、BがCHOHであり、nが1である場合、ピペリ ジン環の3位および4位の置換基は、シスである。
【0007】 R1が置換アルコキシである場合、それは、N−置換されていてもよいアミノ 、グアニジノまたはアミジノにより、より好ましくは、アミノにより置換されて
いるC2-6アルコキシ、またはピペリジルにより置換されているC1-6アルコキシ
であるのが好ましい。R1のアルコキシの好適な例としては、メトキシ、n−プ ロピルオキシ、i−ブチルオキシ、アミノエチルオキシ、アミノプロピルオキシ
、アミノペンチルオキシ、グアニジノプロピルオキシ、ピペリジン−4−イルメ
チルオキシ、フタルイミドペンチルオキシまたは2−アミノカルボニルプロパ−
2−オキシが挙げられる。好ましくは、R1は、キノリン核の6位にある。好ま しくは、R1は、メトキシ、アミノ(C3-5)アルキルオキシ、ニトロまたはフルオ
ロである。 好ましくは、mは、1である。
【0008】 R3は、好ましくは、(C1-6)アルキル、(C1-6)アルケニル、置換されていて もよい1−ヒドロキシ−(C1-6)アルキルであり、より好ましくは、2−ヒドロ キシ基が置換されていてもよい1,2−ジヒドロキシ(C2-6)アルキルである。R 3 の好ましい例としては、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチルまたは1,2
−ジヒドロキシエチル(ここで、2−ヒドロキシ基は、アルキルカルボニル、ま
たはアミノ基が置換されていてもよいアミノカルボニルで置換されていてもよい
)が挙げられる。R3の別の好適な例としては、2−ヒドロキシエチル、2−も しくは3−ヒドロキシプロピル、エチルまたはビニルが挙げられる。 R3は、好ましくは、3位にある。 R2およびR3が一緒になって基を形成する場合、これは、好ましくは、=CH
CH3である。
【0009】 好ましくは、Aは、NH、NCH3、O、CH2、CHOH、CH(NH3)、C(
Me)(OH)またはCH(Me)である。 好ましくは、Bは、CH2、CHOH、COまたはSである。 別法として好ましくは、Aは、CR67であり、Bは、CR89であり、R6 およびR8は一緒になって−O−を表し、R7およびR9は共に水素である。 好ましくは、nは、0または1である。
【0010】 より好ましくは、以下のとおりである: AがNHである場合、Bは、COであり、nは、1または0である; AがOである場合、Bは、CH2であり、nは、1または0である; AがCH2またはCH2OHである場合、Bは、CH2であり、nは、1または 0である; AがNCH3、CH(NH3)、C(Me)(OH)またはCH(Me)である場合、Bは
、CH2であり、nは、1である; AがCR67であり、BがCR89である場合、R6およびR8は一緒になって
−O−を表し、R7およびR9は共に水素であり、nは、1である。
【0011】 好適な基R4としては、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オ クチル、n−ノニル、n−デシル、n−ドデシル、メトキシブチル、フェニルエ
チル、フェニルプロピルまたは3−フェニル−プロパ−2−エン−イル(フェニ
ル環上で置換されていてもよい)、3−ベンゾイルプロピル、4−ベンゾイルブ
チル、3−ピリジルメチル、3−(4−フルオロベンゾイル)プロピル、シクロヘ
キシルメチル、シクロブチルメチル、t−ブトキシカルボニルアミノメチルおよ
びフェノキシエチルが挙げられる。 好ましくは、R4は、(C5-10)アルキル、非置換フェニル(C2-3)アルキルまた
は非置換フェニル(C3-4)アルケニルであり、より好ましくは、ヘキシル、ヘプ チル、5−メチルヘキシル、6−メチルヘプチル、3−フェニル−プロパ−2−
エン−イルまたは3−フェニルプロピルである。
【0012】 最も好ましくは、R5は、α位および場合によってはβ位で枝分れしていない 。 ハロまたはハロゲンとしては、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが挙げ
られる。
【0013】 本明細書で用いる「複素環」なる用語は、芳香族および非芳香族の単環および
縮合環を包含し、該環は、好適には、各環中に酸素、窒素および硫黄から選択さ
れるヘテロ原子を4個まで含有し、該環は、非置換であるか、または、例えば、
置換されていてもよいアミノ、ハロゲン、(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ
、ハロ(C1-6)アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボキシ塩、カルボキシ エステル、例えば、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルコキシカルボニ
ル(C1-6)アルキル、アリール、およびオキソ基から選択される3個までの基に より置換されていてもよい。各複素環は、好適には、4個ないし7個、好ましく
は、5個または6個の環原子を有する。縮合複素環系は、炭素環を含んでもよく
、複素環を1個だけ含む必要がある。ヘテロサイクリル基を含む本発明の範囲内
の化合物は、ヘテロサイクリル基の性質に依存して2種類以上の互変異性体形で
存在してもよい;かかる全ての互変異性体形は、本発明の範囲内に包含される。
【0014】 アミノ基が上記定義の単一または縮合の非芳香族複素環の一部を形成する場合
、置換アミノ基における好適な任意の置換基としては、ヒドロキシ、(C1-6)ア ルコキシ、チオール、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルに より置換されていてもよい(C1-6)アルキル、およびアミノ保護基、例えば、ア シルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基が挙げられる。
【0015】 「ヘテロアリール」なる用語は、上記芳香族複素環基を包含する。ヘテロアリ
ール基の例としては、ピリジル、トリアゾリル、テトラゾリル、インドリル、チ
エニル、イソイミダゾリル、チアゾリル、フラニル、キノリニル、イミダゾリジ
ニルおよびベンゾチエニルが挙げられる。
【0016】 本明細書で用いる場合、「アリール」なる用語は、フェニルおよびナフチルを
包含し、各々、ハロゲン、メルカプト、(C1-6)アルキル、フェニル、(C1-6)ア
ルコキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、メルカプト(C1-6)アルキル、ハロ(C1 -6 )アルキル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、カルボキシ 、(C1-6)アルキルカルボニルオキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミル
、または(C1-6)アルキルカルボニル基から選択される5個まで、好ましくは、 3個までの基により置換されていてもよい。 「アシル」なる用語は、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1- 6 )アルキルカルボニル基を包含する。
【0017】 R3がヒドロキシ基上で置換されていてもよいヒドロキシ(C1-6)アルキルまた
は1,2−ジヒドロキシ(C2-6)アルキルである式(I)で示される化合物(以下
、「式(IA)で示される化合物」と記す)は、新規であり、自体、本発明の一
部をなす。
【0018】 少なくとも1個のR1が、N置換されていてもよいアミノ、グアニジノもしく はアミジノにより置換されている(C2-6)アルコキシ、またはピペリジルにより 置換されているC1-6アルコキシであり、AがCH2、CHOH、CH(NH3)、 C(Me)(OH)またはCH(Me)であり、BがCH2、CHOHまたはCOである 式(I)で示される化合物(以下、「式(IB)で示される化合物」と記す)も
また、新規であり、自体、本発明の一部をなす。
【0019】 本発明は、また、式(IA)もしくは(IB)で示される化合物またはその医
薬上許容される誘導体および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する
【0020】 本発明の化合物のいくつかは、有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶さ
れてもよい。このような場合、溶媒和物を形成してもよい。本発明は、その範囲
内に、水和物を包含する化学量論的溶媒和物および凍結乾燥などのプロセスによ
り生成されてもよい可変量の水を含む化合物を包含する。
【0021】 式(I)で示される化合物は、医薬組成物における使用が予定されているので
、それらが実質的に純粋な形態で、例えば、少なくとも純度60%で、より好適
には、少なくとも純度75%で、好ましくは、少なくとも純度85%で、特に、
少なくとも純度98%で提供されることは容易に理解されるであろう(%は、重
量対重量に基づく)。当該化合物の不純物を含む調製物は、医薬組成物において
用いられるより純粋な形態を調製するために用いられてもよい;当該化合物のこ
れらの純度の低い調製物には、式(I)で示される化合物またはその塩が少なく
とも1%、より好適には、少なくとも5%、好ましくは、10ないし59%含ま
れるべきである。
【0022】 式(I)で示される上記化合物の医薬上許容される誘導体としては、遊離塩基
形またはそれらの酸付加塩もしくは第四アンモニウム塩、例えば、塩酸、臭化水
素酸もしくは硫酸などの鉱酸、または、酢酸、フマル酸もしくは酒石酸などの有
機酸とのそれらの塩が挙げられる。式(I)で示される化合物は、また、N−オ
キシドとして製造されてもよい。
【0023】 式(I)で示される上記化合物には、光学異性体の形、例えば、ジアステレオ
マーおよびあらゆる比率の異性体の混合物、例えば、ラセミ混合物で存在してい
るものもある。本発明は、全てのかかる形態、特に、純粋な異性体形態を包含す
る。例えば、本発明は、A−B基のCH(OH)−CH2がいずれかの異性配置で ある化合物を包含する。
【0024】 式(I)で示される化合物は、上記特許文献に開示され例示されているプロセ
スにより製造できる。
【0025】 本発明は、さらなる態様において、式(I)で示される新規化合物またはその
医薬上許容される誘導体の製造方法であって、 (a)式(IV)で示される化合物を式(V)で示される化合物と反応させるか
【化7】 [式中、m、n、R1、R2、R3およびR4は、式(I)における定義と同じであ
り、XおよびYは、以下の組合せであってよく: (i)Xは、Mであり、Yは、CH2CO2xである; (ii)Xは、CO2yであり、Yは、CH2CO2xである; (iii)XおよびYのうち一方は、CH=SPh2であり、他方は、CHOで
ある; (iv)Xは、CH3であり、Yは、CHOである; (v)Xは、CH3であり、Yは、CO2xである; (vi)Xは、CH2CO2yであり、Yは、CO2xである; (vii)Xは、CH=PRz 3であり、Yは、CHOである; (viii)Xは、CHOであり、Yは、CH=PRz 3である; (ix)Xは、ハロゲンであり、Yは、CH=CH2である; (x)XおよびYのうち一方は、COWであり、他方は、NHR11'またはN COである; (xi)XおよびYのうち一方は、(CH2)p−Vであり、他方は、(CH2)q
HR11'、(CH2)qOH、(CH2)qSHまたは(CH2)qSCORxである(ここで
、p+q=1である); (xii)XおよびYのうち一方は、CHOであり、他方は、NHR11'であ る; (xiii)XおよびYのうち一方は、OHであり、他方は、−CH=N2で ある; ここで、VおよびWは、離脱基であり、RxおよびRyは、(C1-6)アルキルで あり、Rzは、アリールまたは(C1-6)アルキルである]; (b)式(II)
【化8】 で示される化合物を転位させて、R3が3位にあり、nが1であり、A−BがC OCH2または二置換エポキシドであり、R2がHである式(I)で示される化合
物である式(III)で示される化合物を得、次いで、nが1であり、A−Bが
CHOHCH2またはCH2CHOHであり、R2がHである式(I)で示される 化合物である式(VII)で示される化合物に還元してもよいか; (c)式(VI):
【化9】 で示される化合物を光酸素化するか;または (d)式(IV)で示される化合物を式(Vb)で示される化合物と反応させ
【化10】 [式中、m、n、R1、R2、R3およびR4は、式(I)における定義と同じであ
り、Xは、CH2NHR11'であり、Yは、CHOまたはCOWであるか、または
、Xは、CH2OHであり、Yは、−CH=N2であり; R11'、R1'、R2'、R3'およびR4'は、R11、R1、R2、R3およびR4であ るか、または、それに変換可能な基である]、次いで、任意にまたは必要に応じ
て、R11'、R1'、R2'、R3'およびR4'をR11'、R1、R2、R3およびR4に変
換し、A−Bを別のA−Bに変換し、R11、R1、R2、R3および/またはR4
相互変換し、次いで、その医薬上許容される誘導体を形成してもよい ことからなることを特徴とする製造方法を提供する。
【0026】 ある種の態様におけるプロセス変法(a)(i)、(a)(ii)、(b)、
および(c)は、最初に、A−BがCOCH2である式(I)で示される化合物 を生成する。変法(b)および(c)の生成物は、n=1である。 別の態様におけるプロセス変法(a)(iii)および(b)は、最初に、A
−BがCH2CHOHまたはCHOHCH2である式(I)で示される化合物を生
成する。 プロセス変法(a)(iv)は、最初に、A−BがCH2CHOHである式( I)で示される化合物を生成する。
【0027】 プロセス変法(a)(v)および(a)(vi)は、最初に、A−BがCH2 COである式(I)で示される化合物を生成する。 プロセス変法(a)(vii)、(a)(viii)および(a)(ix)は
、最初に、A−BがCH=CHである化合物を生成する。 プロセス変法(a)(x)は、最初に、A−BがCONHR11またはNHR11 COである式(I)で示される化合物を生成する。 プロセス変法(a)(xi)は、最初に、AおよびBのうち一方がCH2であ り、他方がNHR11、OまたはSである式(I)で示される化合物を生成する。 プロセス変法(a)(xii)は、最初に、A−BがCH2NHR11またはN HR11CH2である式(I)で示される化合物を生成する。
【0028】 プロセス変法(a)(xiii)は、最初に、A−BがOCH2またはCH2
である式(I)で示される化合物を生成する。 プロセス変法(d)は、最初に、AがCH2であり、BがNHR11またはOで ある式(I)で示される化合物を生成する。 プロセス変法(a)(i)において、Mは、好ましくは、アルカリ金属であり
、より好ましくは、Liである。該反応は、−78ないし25℃で、非プロトン 性溶媒、好ましくは、THF、エーテルまたはベンゼン中で行われる。類似の経
路が G. Grethe et al (1972) Helv. Chimica. Acta., 55, 1044 に開示されて いる。 プロセス変法(a)(ii)において、該プロセスは、2つの段階:最初に、
好ましくは、エーテル、THFまたはベンゼンなどの非プロトン性溶媒中、塩基
、好ましくは、水素化ナトリウムまたはナトリウムアルコキシド、ソーダアミド
、アルキルリチウムまたはリチウムジアルキルアミドを用いる縮合;次に、0−
100℃で、水性有機溶媒中、無機酸、好ましくはHClを用いる加水分解であ る。類似の経路が、ドイツ国特許DE 330945、欧州特許出願公開EP 31753およびE
P 53964、ならびに H. Sargent, J. Am. Chem. Soc. 68, 2688-2692 (1946) に 開示されている。
【0029】 プロセス変法(a)(iii)において、塩基を用いる場合、該塩基は、好ま
しくは、NaH、KH、アルキルリチウム、例えば、BuLi、金属アルコキシド 、例えば、NaOEt、ソーダアミドまたはリチウムジアルキルアミド、例えば、
ジイソプロピルアミドである。類似の方法が、米国特許US 3989691およびTaylor
et al., (1972) JACS 94, 6218 に開示されている。 プロセス変法(a)(iv)において、該反応は、−78ないし25℃で、好
ましくは、非プロトン性溶媒、好ましくは、THF、エーテルまたはベンゼン中
、塩基、好ましくは有機金属または金属の水素化物、例えば、NaH、リチウム ジイソプロピルアミドまたはNaOEtの存在下で行われる(類似の方法が Gutsw
iller et al., (1978) JACS 100, 576 にある)。
【0030】 プロセス変法(a)(v)において、該反応は、−78ないし25℃で、好ま
しくは非プロトン性溶媒、好ましくは、THF、エーテルまたはベンゼン中、塩
基、好ましくは、有機金属または金属の水素化物、例えば、NaH、リチウムジ イソプロピルアミドまたはNaOEtの存在下で行われる。類似の方法が、米国特
許US 3772302 に開示されている。 プロセス変法(a)(vi)において、Soszko et al., Pr. Kom. Mat. Przyr
. Poznan. Tow. Przyj. Nauk., (1962), 10, 15に開示されている方法と類似の 、(a)(ii)に記載した方法と同様のクライゼン法が用いられる。
【0031】 プロセス変法(a)(vii)および(viii)において、塩基を用いる場
合、該塩基は、好ましくは、NaH、KH、アルキルリチウム、例えば、BuLi 、金属アルコキシド、NaOEt、ソーダアミドまたはリチウムジアルキルアミド
、例えば、ジイソプロピルアミドである。類似の方法が、米国特許US 3989691お
よびM. Gates et al., (1970) J. Amer. Chem. Soc., 92, 205、ならびにTaylor
et al., (1972) JACS 94, 6218に開示されている。 プロセス変法(a)(ix)において、該反応は、パラジウム触媒を用いて行
われる。該パラジウム触媒は、好ましくは、トリアルキルまたはトリアリールホ
スフィンおよびトリアルキルアミン、例えば、トリフェニルホスフィンおよびト
リブチルアミンの存在下の酢酸パラジウムである。類似の方法が、S. Adam et a
l., (1994) Tetrahedron, 50, 3327 に開示されている。
【0032】 プロセス変法(a)(x)、またはYがCOWである(d)において、該反応
は、標準的なアミド形成反応である: 1.カルボン酸の(例えば、酸塩化物、混成酸無水物、活性エステル、O−ア
シル−イソ尿素または他の種への)活性化およびアミンによる処理(Ogliaruso,
M. A.; Wolfe, J. F. in The Chemistry of Functional Groups (Ed. Patai,
S.) Suppl. B: The Chemistry of Acid Derivatives, Pt. 1 (John Wiley and S
ons, 1979), pp 442-8;Beckwith, A. L. J. in The Chemistry of Functional
Groups (Ed. Patai, S.) Suppl. B: The Chemistry of Amides (Ed. Zabricky,
J.) (John Wiley and Sons, 1970), p 73 ff)。該酸およびアミドは、好まし くは、1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(ED
C)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)などの活性化剤の存
在下で反応させる。 2.エステルのアミノリシス(Suzuki, K.;Nagasawa, T. in Encyclopedia o
f Reagents for Organic Synthesis (Ed. Paquette, L. A.) (John Wiley and S
ons, 1995), p 5188 および該文献中の参考文献)。 3.以下の特定の方法: a.変更したクルチウス反応法による酸のアミン成分へのin situ変換(Shioi
ri, T.;Murata, M.;Hamada, Y., Chem. Pharm. Bull. 1987, 35, 2698)、 b.中性条件下、酸成分の酸塩化物へのin situ変換(Villeneuve, G. B.;Ch
an, T. H., Tet. Lett. 1997, 38, 6489)。
【0033】 プロセス変法(d)において、最終還元段階により所望のアミンが得られる。 XおよびYの一方がNHR11を含むプロセス変法(a)(xi)において、離
脱基Vは、ハロゲンであり、該反応は、(Malpass, J. R., in Comprehensive O
rganic Chemistry, Vol. 2 (Ed. Sutherland, I. O.), p 4 ff.)に開示されて いる直接アルキル化、または芳香族求核置換反応 (Comprehensive Organic Chem
istry, Vol. 6, p 946-947 (reaction index) に引用されている参考文献;Smit
h, D. M. in Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 4 (Ed. Sammes, P. G.),
p 20 ff.を参照のこと)などの標準的なアミン形成反応である。これは英国特 許出願公開GB 1177849 に開示されている方法と類似している。
【0034】 XおよびYの一方がOHまたはSHを含むプロセス変法(a)(xi)におい
て、これは、好ましくは、アルコール、チオールまたはチオアセテートを塩基で
処理することにより、Mがアルカリ金属であるOMまたはSM基に変換される。
該塩基は、好ましくは、NaH、リチウムジイソプロピルアミドもしくはナトリ ウム、またはSHについてはナトリウムメトキシドのような金属アルコキシドな
どの無機塩基である。チオアセテートSCORxを含むX/Y基は、ミツノブ(M
itsunobu)条件下でチオ酢酸またはその塩でアルコールまたはハロゲン化アルキ
ルを処理することにより製造される。離脱基Vは、ハロゲンである。該反応は、
Chapman et al., J. Chem Soc., (1956), 1563、Gilligan et al., J. Med. Che
m., (1992), 35, 4344、Aloup et al., J. Med. Chem. (1987), 30, 24、Gilman
et al., J. A. C. S. (1949), 71, 3667 および Clinton et al., J. A. C. S.
(1948), 70, 491、Barluenga et al., J. Org. Chem. (1987) 52, 5190 の開示
に従って行われる。別法としては、XがOHであり、YがCH2Vである場合、 Vは、ミツノブ条件下で活性化されたヒドロキシ基である(Fletcher et al., J
Chem Soc. (1995), 623)。
【0035】 プロセス変法(a)(xii)、およびYがCHOである(d)において、該
反応は、例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる標準的な還元
アルキル化である(Gribble, G. W. in Encyclopedia of Reagents for Organic
Synthesis (Ed. Paquette, L. A.) (John Wiley and Sons, 1995), p 4649)。 プロセス変法(a)(xiii)、またはXがCH2OHであり、Yが−CH =N2である(d)において、該反応は、den Hertzog et al., recl. Trav. Chi
m. Pays-Bas, (1950), 69, 700に開示されているとおりである。
【0036】 プロセス変法(b)において、該転位は、酸、好ましくは、酢酸などの有機酸
で処理することにより行われ、該反応温度は、80−120℃である。別法とし
ては、P. Singh et al., Indian J. Chem. 25B, 1034-1037 (1986) の方法に従 って、式(II)で示される化合物をアルキル化剤で処理することにより、四級
化し、塩基で処理して、OHの立体化学および第四級塩および塩基の性質に依存
して(欧州特許出願公開EP 0035821 を参照)、式(III)で示されるケトン またはエトキシドを得る。例えば、ベンゼン/トルエン中のNaOHまたはt− ブタノール中のKOHの使用により、エトキシドが得られる。エトキシドは、水
素化アルミニウムリチウムなどの適当な還元剤による還元、または、パラジウム
−炭による水素添加により式(VII)で示されるアルコールに開環することが
できる(欧州特許出願公開EP 0035821 を参照)。水素添加の使用により、いず れものR3のアルキレンのアルキルへの還元を伴う。
【0037】 プロセス変法(c)において、該反応は、好ましくは、M. Ihara et al., (19
88), J. Chem Soc Perkin Trans. 1, 1277 に開示されている一重項酸素を発生 することが知られている照射条件下、アルコール、好ましくは、メタノール中で
行われる。
【0038】 AまたはBのCOからCHOHへの還元は、当業者によく知られている還元剤
、例えば、水性エタノール中の水素化ホウ素ナトリウムまたはエーテル性溶液中
の水素化アルミニウムリチウムを用いて容易に行うことができる。これは、欧州
特許出願公開EP 53964、米国特許US 384556およびJ. Gutzwiller et al., (1978
) J. Amer. Chem. Soc., 100, 576に開示されている方法と類似している。 カルボニル基AまたはBは、水酸化カリウムの存在下、130−160℃で、
エチレングリコール中、ヒドラジンなどの還元剤で処理することによりCH2に 還元できる。
【0039】 有機金属試薬によるカルボニル基AまたはBの還元により、R6またはR8がO
Hであり、R7またはR9がアルキルである基が得られる。 ヒドロキシ基AまたはBは、当業者によく知られているオキシダント、例えば
、二酸化マンガン、クロロクロム酸ピリジニウムまたは二クロム酸ピリジニウム
によりカルボニル基に酸化できる。 A−B基のCOCH2は、該ケトンまたは誘導体をハロゲン化剤で処理するこ とによりCOCH−ハロゲンに変換され、CHOHCHClに還元され、次いで 、後にCH2CHOHに還元できるエポキシドに変換できる。
【0040】 CH=CHのCH2CH2への還元による変換方法は、例えば、触媒としてパラ
ジウム−炭素による水素添加を用いる方法が当業者によく知られている。CHO
HCH2またはCH2CHOHとしてA−B基を得るためのCH=CHの変換方法
は、例えば、エポキシド化、および金属の水素化物による次なる還元、水和、ヒ
ドロホウ素化、またはオキシ水銀化による方法が当業者によく知られている。 ヒドロキシアルキル基であるA−BのCH2CHOHまたはCHOHCH2は、
無水酢酸などの酸無水物で処理することにより脱水されて、CH=CHが得られ
る。 アミド基であるCONHR11'またはNHR11'COは、水素化アルミニウムリ
チウムなどの還元剤を用いてアミンに還元できる。
【0041】 ケトン基は、ベックマン転位によりオキシムを介してアミドCONHに変換で
きる(Ogliaruso, M. A.;Wolfe, J. F., ibid. pp 450-451;Beckwith, A. L.
J., ibid. pp 131 ff.)。 ヒドロキシ基であるAまたはBは、例えば、ヒドラゾ酸を用いるミツノブ条件
下で、またはジフェニルホスホリルアジドおよび塩基での処理による、活性化お
よび置換によりアジドに変換でき、該アジド基は、次に、水素添加によりアミノ
に還元できる。 硫黄の基であるAまたはBは、当業者に知られている過酸化物または広範囲に
及ぶオキシダントによる酸化によりスルホキシドS(O)xに変換できる(Advance
d Organic Chemistry (Ed. March, J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 1089
および該文献に引用されている参考文献を参照のこと)。
【0042】 R1'、R2'、R3'およびR4'は、好ましくは、R1、R2、R3およびR4である
。R1'は、好ましくは、メトキシである。R2'は、好ましくは、水素である。R 3 'は、好ましくは、ビニルである。R4'は、好ましくは、Hである。 R1'、R2'、R3'およびR4'の変換ならびにR1、R2、R3およびR4の相互変
換は、慣用的である。置換されていてもよいヒドロキシ基を含む化合物において
、分子の残部を分解せずに除去され得る適当な慣用的ヒドロキシ保護基としては
、アシルおよびアルキルシリル基が挙げられる。
【0043】 例えば、R1'のメトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Ireland
et al., (1973) J. Amer. Chem. Soc., 7829 に開示されている一般的な方法) またはHBrで処理することによりR1'のヒドロキシに変換可能である。ハロゲ ン化物などの離脱基および保護アミノ、ピペリジル、アミジノまたはグアニジノ
基またはそれに変換可能な基を有する適当なアルキル誘導体によるヒドロキシ基
のアルキル化は、変換/脱保護の後、N置換されていてもよいアミノ、ピペリジ
ル、グアニジノまたはアミジノにより置換されているR1の(C1-6)アルコキシを
生じる。
【0044】 R3'のアルケニルは、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンなどの適当な試薬を
用いるヒドロホウ素化、エポキシド化および還元またはオキシ水銀化によりヒド
ロキシアルキルに変換可能である。 R3の1,2−ジヒドロキシは、四酸化オスミウムまたは当業者によく知られて
いる他の試薬を用いて(Advanced Organic Chemistry (Ed. March, J.) (John W
iley and Sons, 1985), p 732-737 および該文献において引用されている参考文
献を参照のこと)、またはエポキシド化、次いで、加水分解(Advanced Organic
Chemistry (Ed. March, J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 332,333 および
該文献において引用されている参考文献を参照のこと)を用いて、R3'のアルケ
ニルから製造することができる
【0045】 R3のビニルは、ヒドロキシエチルへの変換、次いで、後にウィッティッヒ反 応に付されるアルデヒドへの酸化によるような標準的なホモログ化により鎖の伸
長を行うことができる。 R2およびR3が二価の残基=CR5'R6'である式(I)で示される化合物は、
非プロトン性溶媒中、強塩基で、R3がアルケン−1−イルである式(I)で示 される化合物を処理することにより製造することができる。適当な塩基としては
、Ph2PLi/PhLi(Ireland et al., J. Amer. Chem. Soc. (1973), 7829開 示されている)、t−BuLiが挙げられ、適当な溶媒としては、THFおよびエ ーテルが挙げられる。
【0046】 R3のアルキルまたはアルケニル上の置換基は、慣用的な方法により相互変換 でき、例えば、ヒドロキシは、エステル化、アシル化またはエーテル化により誘
導することができる。ヒドロキシ基は、離脱基に変換し、次いで、所望の基によ
り置換し、適宜、加水分解もしくは酸化するか、または活性化酸、イソシアネー
トもしくはアルコキシイソシアネートと反応させることにより、ハロゲン、チオ
ール、アルキルチオ、アジド、アルキルカルボニル、アミノ、アミノカルボニル
、オキソ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニルまたはアミノスルホニル
に変換できる。第一級および第二級ヒドロキシ基は、各々、アルデヒドまたはケ
トンに酸化することができ、次いで、有機金属試薬などの適当な試薬でアルキル
化して、適宜、第二級または第三級アルコールを得ることができる。
【0047】 別の態様において、本発明は、式(IA)で示される化合物またはその医薬上
許容される誘導体の製造方法であって、R3がアルケニルである式(I)で示さ れる化合物を式(IA)で示される化合物に変換し、次いで、その医薬上許容さ
れる誘導体を形成することからなる方法を提供する。
【0048】 NHは、塩基の存在下でのハロゲン化アルキルによるアルキル化、アシル化/
還元、またはアルデヒドによる還元アルキル化などの慣用手段によりNR4に変 換される。 相互変換が妨害されるある種の環境下では、例えば、R1'、R2'、R3'または
4'の変換の間、AまたはBのヒドロキシ基およびピペリジンNHは、例えば、
ヒドロキシ基に対してはカルボキシ−またはシリル−エステル基として、および
、ピペリジン窒素に対してはアシル誘導体としての保護を必要とする。 トランス−3,4−置換ピペリジン環を含む例は、欧州特許出願公開EP 003175
3(ファームインダストリエ(Pharmindustrie))にも開示されている、G. Engl
er et al., Helv. Chim. Acta 68, 789-800 (1985) の方法により対応する3− ビニル−4−シス−異性体から製造されるトランス−3−ビニル−4−置換ピペ
リジンから製造できる。
【0049】 該方法は、0.3−1.0モル当量のホルムアルデヒドと一緒に、pH3.5で、
希酸、好ましくは、塩酸中、式(VIII):
【化11】 で示される3−ビニル−4−アルキル−ピペリジン誘導体(本発明の方法におけ
る中間体として製造される)を加熱することを含む。該反応の主生成物は、トラ
ンス−異性体であり、これは、慣用的なシリカゲルクロマトグラフィーにより、
存在する少量のシス異性体から製造できる。シリカゲルクロマトグラフィーに付
す前に、無水炭酸カリウムの存在下、DMF中、ハロゲン化アルキル(好ましく
は、ヨウ化物)でアルキル化することにより、シス−およびトランス−ピペリジ
ン(R4'=H)の混合物を式(I)で示される第三アミンに変換することが有利
である。
【0050】 式(II)で示される化合物としては、キニンおよびその誘導体が挙げられる
。 式(IV)、(V)および(Vb)で示される化合物は、既知の化合物である
か、または、例えば、反応変法(a)について上記した参考文献の方法と類似の
方法で製造される。
【0051】 YがNHR11'である式(V)で示される化合物について、適当なアミンは、 対応する酸またはアルコール(Yは、CO2HまたはCH2OHである)から製造
できる。まず第一に、酸含有置換基を含むN保護ピペリジンをクルチウス転位に
付すことができ、中間イソシアネートをアルコールとの反応によりカルバメート
に変換することができる。アミンへの変換は、アミン保護基除去に用いられる当
業者によく知られている標準的な方法により行うことができる。例えば、t−ブ
トキシカルボニル保護3−ビニル−4−ピペリジン酢酸をジフェニルホスホリル
アジドで処理し、加熱してクルチウス転位に付すことができ、中間イソシアネー
トを2−トリメチルシリルエタノールの存在下で反応させてトリメチルシリルエ
チルカルバメートを得ることができる(T. L. Capson & C. D. Poulter, Tetrah
edron Letters, 1984, 25, 3515)。これをテトラブチルアンモニウムフルオリ ドで処理して切断し、4−ピペリジンメチルアミンを得る。別法として、酸の基
(CH2)n-1CO2Hをクロロギ酸イソブチルなどの活性化剤と反応させ、次いで 、アミンR11'NH2と反応させ、得られたアミドをLiAlH4などの還元剤で還 元することにより(CH2)nNHR11に変換させてもよい。
【0052】 第二に、アルコール含有置換基を含むN−保護ピペリジンを、例えば、アゾジ
カルボン酸ジエチルおよびトリフェニルホスフィンの存在下でスクシンイミドと
ミツノブ反応(例えば、Mitsunobu, Synthesis, (1981), 1 に概説されている)
に付して、フタルイミドエチルピペリジンを得る。例えば、メチルヒドラジンで
の処理による、フタロイル基の除去により、式(V)で示されるアミンが得られ
る。
【0053】 式(VI)で示される化合物は、既知の化合物であるか、または、例えば、Ih
ara et al., JCS Perkin 1 1988, 1277-1281に開示されている方法と類似の方法
で製造されてもよい。 R1'、R2'およびR3'の変換は、式(II)、(III)、(IV)、(V)
、(Vb)および(VI)で示される中間体にてそれらの反応の前に行われ、そ
れらの反応の後に変換について上記した方法と同様の方法で式(I)で示される
化合物を製造する。
【0054】 例えば、R3'がアルケン−1−イル基である式(II)で示される化合物を、
Diaz-Arauzo et al., J. Natural Products, (1990), 53, 112に開示されている
方法と類似の方法により、HBrなどの酸を用いて、R2'およびR3'が一緒にな って二価の残基=CR5'R6'である化合物に異性化し、次いで、Renfrew and Bu
tler, J. Amer. Chem. Soc., (1940), 62, 3304に開示されている方法に従って 、式(III)で示される化合物への次なる変換処理することができる。 Diaz-Arauzo et al., J. Natural Products, (1990), 53, 112には、四酸化オ
スミウムを用いて、式(II)で示される化合物におけるR3'が1,2−ジヒド ロキシエチルである化合物をR3'がビニルである化合物から製造することが開示
されている。
【0055】 式(I)で示されるトランス置換化合物を必要とする場合、式(V)で示され
るトランス置換ピペリジン部分を、3位にR3'のビニル基を有する式(V)で示
される対応するシス異性体から、後に所望の基(CH2)nY、例えば、CH2CO2 R(ここで、Rは、アルキル基、例えば、メチルまたはエチルである)に変換さ
れ得る置換基を有するホルムアルデヒド中で加熱することにより製造することが
できる。
【0056】 本発明の医薬組成物は、経口、局所または非経口使用に適した形態の医薬組成
物を包含し、ヒトを含む哺乳動物における細菌感染の治療に用いることができる
。 本発明の抗生物性化合物は、他の抗生物質から類推して、ヒトまたは獣医学的
医療における使用に好都合ないずれかの方法で投与するために製剤化できる。 当該組成物は、経口、局所または非経口などのいずれかの経路によって投与す
るために製剤化できる。当該組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼ
ンジ剤、クリーム剤または液剤、例えば、経口または無菌非経口液剤または懸濁
剤の剤形であってよい。
【0057】 本発明の局所製剤は、例えば、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤、眼軟
膏剤および点眼剤または点鼻剤、含浸包帯およびエアゾール剤として提供されて
よく、保存剤、薬物の浸透を促進する溶媒、ならびに軟膏剤およびクリーム剤に
おける皮膚軟化薬などの適当な慣用添加剤を含んでもよい。
【0058】 当該製剤は、また、クリーム基剤または軟膏基剤およびローション剤用のエタ
ノールまたはオレイルアルコールなどの適合した慣用担体を含むことができる。
かかる担体は、製剤の約1%から約98%まで存在し得る。より一般的には、そ
れらは、製剤の約80%までを形成するであろう。
【0059】 経口投与用錠剤およびカプセル剤は、単位投与形態であってよく、結合剤、例
えば、シロップ、アラビアガム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントガム、
またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシ
デンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤用滑沢剤、例
えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリ
カ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えば、
ラウリル硫酸ナトリウムなどの慣用賦形剤を含んでよい。該錠剤は、通常の製薬
プラクティスでよく知られている方法に従って被覆されてもよい。経口液剤は、
例えば、水性または油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の
剤形であるか、または、使用前に水または他の適当なビヒクルで復元される乾燥
製品として提供されてもよい。かかる液剤は、懸濁化剤、例えば、ソルビトール
、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素
添加食用油、乳化剤、例えば、レシチン、モノステアリン酸ソルビタン、または
アラビアガム;非水性ビヒクル(食用油を包含してもよい)、例えば、扁桃油、
油状エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはエチルアル
コール;保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル、ま
たはソルビン酸、ならびに所望により、慣用のフレーバーまたは着色料などの慣
用添加剤を含んでよい。
【0060】 坐剤は、慣用の坐剤基剤、例えば、カカオ脂または他のグリセリドを含むであ
ろう。
【0061】 非経口投与について、流体単位投与形態は、当該化合物および無菌ビヒクル(
好ましくは、水)を用いて調製される。当該化合物は、ビヒクルおよび使用濃度
に依存して、ビヒクルに懸濁するかまたは溶解するかいずれかであり得る。液剤
の調製において、当該化合物は、注射用水に溶解し、濾過滅菌した後、無菌バイ
アルまたはアンプルに充填し、密封することができる。
【0062】 有利には、局所麻酔薬、保存剤、および緩衝化剤などの薬剤をビヒクルに溶解
することができる。安定性を増強させるために、当該組成物は、バイアルに充填
した後、冷凍し、水分を真空除去することができる。次いで、該凍結乾燥粉末を
バイアルに密封し、使用前に添付の注射用水のバイアルを供給して液剤を復元す
ることができる。非経口懸濁剤は、当該化合物を溶解する代わりにビヒクルに懸
濁すること、および滅菌を濾過により行うことができないこと以外は、実質的に
同一の方法で調製される。当該化合物は、無菌ビヒクルに懸濁する前に酸化エチ
レンへの曝露により滅菌することができる。有利には、当該組成物中に界面活性
剤または湿潤剤を含んで、化合物を容易に均一に分散させることができる。
【0063】 当該組成物は、投与方法に依存して、0.1重量%以上、好ましくは、10〜 60重量%の活性物質を含むことができる。当該組成物が投与単位からなる場合
、各単位は、好ましくは、有効成分50〜500mgを含む。成人の治療に用い
られる投与量は、好ましくは、投与経路および投与回数に依存して、1日当たり
100〜3000mgの範囲であり、例えば、1日当たり1500mgである。
かかる投与量は、1日当たり1.5〜50mg/kgに相当する。好適には、投 与量は、1日当たり5〜20mg/kgである。
【0064】 式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩またはそのインビボ
加水分解エステルを上記の投与量範囲で投与した場合、毒物学的作用は示されな
い。 式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中の唯一の治療薬であるか、ま
たは、他の抗生物質またはβ−ラクタマーゼ阻害剤と組み合わせて用いてもよい
。 式(I)で示される化合物は、グラム陰性生物およびグラム陽性生物の両方を
包含する広範囲に及ぶ生物に対して有効である。
【0065】 以下の実施例は、式(I)で示されるある種の化合物の製造および種々の細菌
に対する式(I)で示されるある種の化合物の活性を説明する。 式(I)で示される新規化合物は、また、本発明の一部を形成する。実施例の
化合物は、新規のものである。
【0066】 実施例1 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘキシル−4−[3−オキソ−3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]3−エチル−4−[3−オキソ−3−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)プロピル]ピペリジン ヒドロキニジン・塩酸塩(20g)を氷酢酸(18ml)に溶解し、水(15
0ml)を添加した。反応混合物を48時間還流および攪拌した。混合物を氷(
50g)中に注ぎ、溶液がpH12になるまで水酸化ナトリウムを添加した。該
混合物をトルエン(50ml)で3回抽出し、次いで、有機層を食塩水で洗浄し
、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて油状物を得た。該生成物をキー
ゼルゲル(Kieselgel)60上でクロマトグラフィーに付してクロロホ
ルム/アセトン/ジエチルアミン(10:8:1)で溶離し、標記化合物を得た
(9.56g)。 δH(CDCl3)8.82(d)、8.80(d)、7.80(d)、7.50( d)、7.38(dd)、3.90(s)、3.05−2.85(m)、2.50− 2.65(m)、1.62−1.80(m)、1.20−1.55(m)、0.89(
t); 質量スペクトルEI,M+,326;C202622の理論値:M,326。
【0067】 (b)標記化合物 実施例1aからの生成物(2g)をトルエン(7ml)に溶解し、窒素下、炭
酸カリウム(1.68g)および1−ブロモヘキサン(1.03ml)を添加した
。反応混合物を7時間攪拌および還流した。水(50ml)を添加し、水性相を
トルエン(75ml)で2回抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、蒸発させて油状物を得た。該生成物をキーゼルゲル60上
でクロマトグラフィーに付してクロロホルム/アセトン/ジエチルアミン(20
:4:1)で溶離し、標記化合物を得た(1.9g)。 δH(CDCl3)8.84(d)、8.03(d)、7.80(d)、7.60( d)、7.40(dd)、3.92(s)、3.02(ABq)、2.55(m)、
2.40−2.10(m)、1.80−1.40(m)、1.30(m)、0.90(
2t); 質量スペクトルEI M+,410。C263822の理論値:M,410。
【0068】 実施例2 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘキシル−4−[3−(R,S)−ヒ ドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1bからの生成物(4.1g)を、−10℃に冷却したイソプロパノー ル(20ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(443mg)のイソプロパ
ン−1−オール(45ml)中懸濁液を、温度が−5℃を超えないようにして添
加した。該反応混合物を−10℃で2時間攪拌し、次いで、水(50ml)を添
加し、混合物をクロロホルム(100ml)で3回抽出した。有機層を水、食塩
水で洗浄し、次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、最後に蒸発させて油状
物を得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマトグラフィーに付してクロロ
ホルム/ジエチルアミン(20:1)で溶離し、標記化合物を得た(3.6g) 。 δH(d6DMSO)8.73(d)、7.96(d)、7.57(d)、7.3 8(m)、5.30(m)、3.91(s)、2−1.4(br m)、1.4−1.
2(m)、1−0.7(m)。 キラルパック(Chiralpak)ADカラムを用いて分取用HPLCによ
り個々のジアステレオマーを分取した。
【0069】 実施例3 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−オキソ−3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(6.53g)を実施例1bの方法を用いて1−ブロ モヘプタン(4.3g)でアルキル化して油状物を得た。該生成物をキーゼルゲ ル60上でクロマトグラフィーに付してクロロホルム/アセトン/ジエチルアミ
ン(20:4:1)で溶離し、標記化合物を得た(6.12g)。 δ(CD3OD)6.80(d)、7.97(d)、7.65(dd)、7.45 (dd)、4.92(s)、3.94(s)、3.31(m)、約3.11(br m)、2.5−2.1(br m)、1.8−1.4(br m)、1.3−1.2(m
)、1.0−0.8(m)。
【0070】 実施例4 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒ ドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例3からの生成物(6.1g)を実施例2の方法により還元して油状物を 得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマトグラフィーに付してクロロホル
ム/ジエチルアミン(20:1)で溶離し、標記化合物を得た(5.25g)。 δH(d6DMSO)8.70(d)、7.95(d)、7.58(m)、7.38
(m)、5.30(m)、3.88(s)、3.81(s)、3.40−2.6(b r m)、1.9−1.4(br m)、1.23(m)、0.9−0.7(m)。 キラルパックADカラムを用いて分取用HPLCにより個々のジアステレオマ
ーを分取した。
【0071】 実施例5 [3R,4R]3−エチル−1−オクチル−4−[3−オキソ−3−( 6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(2g)を実施例1bの方法を用いて1−ブロモオク
タン(1.26ml)でアルキル化して油状物を得た。該生成物をキーゼルゲル 60上でクロマトグラフィーに付してクロロホルム/ジエチルアミン(20:1
)で溶離し、標記化合物を得た(2.15g)。 δH(CDCl3)8.86(d)8.05(d)、7.83(d)、7.60(d )、7.41(dd)、3.94(s)、3.02(ABq)、2.60(m)、2
.36−2.00(m)、1.80−1.20(m)、0.91(t)、0.89(t
); 質量スペクトルEI M+,438。C284222の理論値:M,438。
【0072】 実施例6 [3R,4R]−3−エチル−1−オクチル−4−[3−(R,S)−ヒ ドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例5からの生成物(1.15g)を実施例2の方法により還元して油状物 を得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマトグラフィーに付してクロロホ
ルム/ジエチルアミン(20:1)で溶離し、標記化合物を得た(0.8g)。 δH(2つの異性体の50/50混合物)(CDCl3)8.54(d)7.92 (d)、7.44(2d)、7.29(dd)、7.14、7.19(2d)、5. 24(m)、4.6(m)、3.88(s)、2.43(m)、2.3−1.6(m )、1.6−1.1(m)、0.90−0.75(m); 質量スペクトルEI M+,440。C284422の理論値:M,440。
【0073】 実施例7 [3R,4R]−3−エチル−1−デシル−4−[3−オキソ−3−( 6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(2g)を実施例1bの方法を用いて1−ブロモデカ
ン(1.51ml)でアルキル化して油状物を得た。該生成物をキーゼルゲル6 0上でクロマトグラフィーに付してクロロホルム/ジエチルアミン(20:1)
で溶離し、標記化合物を得た(1.61g)。 δH(CDCl3)8.86(d)、8.05(d)、7.82(d)、7.59( d)、7.41(dd)、3.96(s)、3.05(ABq)、2.57(m)、
2.36−2.00(m)、1.80−1.15(m)、0.93(t)、0.89(
t); 質量スペクトルEI M+,466。C304622の理論値:M,466。
【0074】 実施例8 [3R,4R]−3−エチル−1−デシル−4−[3−(R,S)−ヒド ロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例7からの生成物(1.1g)を実施例2の方法を用いて還元して油状物 を得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマトグラフィーに付してクロロホ
ルム/ジエチルアミン(20.5:5)で溶離し、標記化合物を得た(1.13g
)。 δH(CDCl3)(2つの異性体の50/50混合物):8.65(d)、8.0
0(d)、7.50、7.48(2d)、7.34(dd)、7.24、7.20( 2d)、5.30(m)、3.91(s)、3.55(m)、2.60−1.70( m)、1.70−1.10(m)、0.92−0.78(m); 質量スペクトルEI M+,468。C304822の理論値:M,468。
【0075】 実施例9 [3R,4R]−3−エチル−1−ドデシル−4−[3−オキソ−3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(2g)を実施例1bの方法を用いて1−ブロモドデ
カンでアルキル化して油状物を得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマト
グラフィーに付してクロロホルム/ジエチルアミン(20:1)で溶離し、標記
化合物を得た(1.42g)。 δH(CDCl3)8.86(d)、8.04(d)、7.82(d)、7.59( d)、7.41(dd)、3.95(s)、3.02(ABq)、2.58(m)、
2.35−2.00(m)、1.80−1.20(m)、0.91(t)、0.89(
t); 質量スペクトルEI M+,494。C325022の理論値:M,494。
【0076】 実施例10 [3R,4R]3−エチル−1−ドデシル−4−[3−(R,S)−ヒ ドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例9からの生成物(1.17g)を実施例2の方法を用いて還元して油状 物を得た。該生成物をキーゼルゲル60上でクロマトグラフィーに付してクロロ
ホルム/ジエチルアミン(24:1)で溶離し、標記化合物を得た(1.13g )。 δH(CDCl3)(2つの異性体の50/50混合物):8.62(d)、8. 00(d)、7.50、7.45(2d)、7.32(dd)、7.23、7.21 、(2d)、5.30(m)、3.91(s)、3.67(m)、2.50(m)、 2.35−1.70(m)、1.70−1.10(m); 0.95−0.80(m) ; 質量スペクトルEI M+,496。C325222の理論値:M,496。
【0077】 実施例11 [3R,4R]−3−エチル−1−シンナミル−4−[3−(R,S) −ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−
メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(500mg)を実施例2の方法を用いて還元して薄
黄色の油状物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して白色泡沫体
として標記化合物を得た(315mg)。 δH(CDCl3)8.69(d,J 4.5Hz,1H)、8.0(d,J 9.2H
z,1H)、7.48(m,1H)、7.34(dd,J 9.2,2.7Hz,1H )、7.22(m,1H)、5.3(m,1H)、3.91(s,3H);EI M + ,328(測定値:M+ 328.2149。C202822の理論値:328. 2151)。
【0078】 (b)標記化合物 実施例11aからの生成物(205mg)を実施例1bの方法を用いてシンナ
ミルブロミドでアルキル化して茶色の油状物を得た。シリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付して薄茶色の泡沫体として標記化合物を得た(73mg)。 δH(CDCl3)6.5(d,J 15.8Hz,1H)、6.26(dt,J 2 2.5,7Hz,1H)、3.09(ddd,J 27.8,13.5,6Hz,1H );EI,M+444(測定値:M+444.2775。C293622の理論値 :444.2777)。
【0079】 実施例12 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メト キシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン 実施例1aからの生成物(7.5g)をエチレングリコール(20ml)に溶 解し、ヒドラジン・水和物(1.6ml)を添加した。反応混合物をアルゴン流 下で2時間145℃に加熱した。さらにヒドラジン・水和物1mlを添加し、加
熱を2時間続けた。固体水酸化カリウム(3g)を10分間にわたって添加し、
混合物を145℃でさらに2時間再加熱し、その間に窒素が発生した。該混合物
を室温に冷却し、水(30ml)を添加した。該混合物をトルエン(50ml)
で4回抽出し、合わせた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸
発させて茶色の油状物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して油
状物として標記化合物を得た(5.2g)。 δH(CDCl3)8.66(d,J 4.4Hz)、8.01(d,J 9.2Hz, 1H)、7.37(dd,J 9.2,2.8Hz,1H)、7.22(dd,J 7.
8,2.7Hz,1H)、3.95(s,3H);EI M+312(測定値:M+
12.2207。C20282Oの理論値:312.2202)。
【0080】 (b)標記化合物 実施例12aからの生成物(312mg)を乾燥ジメチルホルムアミド(5m
l)に溶解し、n−ヘプチルブロミド(0.172ml)および炭酸カリウム( 76mg)を添加した。該反応混合物を2時間攪拌しつつ80℃に加熱し、次い
で、冷却し、水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml)で3回抽出した
。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた
。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して白色泡沫体として標記化合物を
得た(283mg)。 δH(CDCl3)8.68(d,J 4.4Hz,1H)、8.02(d,J 9.2
Hz,1H)、7.37(dd,J 9.2,2.8 Hz,1H)、7.21(dd,
J 9.0,4.5Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.01(m,1H);E
I M+410(測定値:M+410.3299。C27422Oの理論値:410.
3297)。
【0081】 実施例13 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S) −ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エテニル−4−[3−オキソ−3−(6−メトキシキ ノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン キニジン(16.4g)を氷酢酸(15ml)に溶解し、水(125ml)を 添加した。該反応混合物を48時間攪拌および還流した。冷却後、水酸化ナトリ
ウムの添加により混合物のpHを12に調節し、次いで、トルエン(150ml
)で3回抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、
蒸発させて茶色の油状物を得た。
【0082】 (b)[3R,4R]−3−エテニル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6
−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 粗製生成物13a(16g)を実施例2の方法により還元して薄黄色の油状物
を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して白色泡沫体として標記化
合物を得た(12.95g)。 δH(CDCl3)8.67(d,J 4.5Hz,1H)、8.0(d,J 9.2H
z,1H)、7.46(t,J 4Hz,1H)、7.35(dd,J 9.2,2.7
Hz,1H)、7.22(dd,J 9.3,2.7Hz,1H)、6.01(m,1 H)、5.27(m,1H)、5.02(m,2H)、3.91(s,3H);E I M+326(測定値:M+326.1994。C202622の理論値:326
.1994)。
【0083】 (c)標記化合物 実施例13bからの生成物(12.7g)を実施例3と同様にアルキル化した 。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して白色泡沫体して標記化合物を得
た(13.9g)。 δ1H(CDCl3)8.69(d,J 4.5Hz,1H)、8.0(d,J 9.2
Hz,1H)、7.47(t,J 4.3Hz,1H)、7.35(dd,J 9.2,
2.7Hz,1H)、7.22(dd,J 9.6,2.7Hz,1H)、6.09(m
,1H)、5.3(m,1H)、5.0(m,2H)、3.91(s,3H)、0.
86(t,J 6.3Hz,3H);EI M+424(測定値:M+424.309 6。C274022の理論値:424.3090)。
【0084】 実施例14 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−ヒドロキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン トリフェニルホスフィン(5g)を含有する乾燥テトラヒドロフラン(25m
l)にリチウムワイヤ(700mg)を攪拌しながら溶解し、該混合物を室温で
3時間攪拌した。実施例4からの生成物(426mg)を乾燥テトラヒドロフラ
ン(3ml)に溶解し、ジフェニルホスフィンのベンゼン中1.04M溶液0.6
94mlを添加し、次いで、(上記した)リチウムワイヤとトリフェニルホスフ
ィンとの反応により得られた濃赤色の溶液1.87mlを添加した。得られた鮮 明な赤色の溶液をアルゴン下で還流させながら3時間加熱した。さらにジフェニ
ルホスフィンのベンゼン中1.04M溶液0.694mlおよびリチウムワイヤと
トリフェニルホスフィンとの反応により得られた溶液1.87mlを添加し、還 流させながら加熱を17時間続けた。赤色溶液をクロロホルム(20ml)で希
釈し、水(10ml)を添加した。反応混合物のpHを濃塩酸で9に調節し、該
混合物を振盪した。水性層を除去し、該プロセスを水(10ml)で1回および
食塩水(10ml)で1回繰り返した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、濾過し、蒸発させて橙色の油状物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付してエタノール/クロロホルム/0.880アンモニア水溶液(15/ 86/1)で溶離し、薄いクリーム色の泡沫体として標記化合物を得た(256
mg)。 δH(CDCl3)8.51(m,1H)、7.93(m,1H)、7.48(m,
1H)、7.28(m,1H)、5.16(br m,1H);EI MH+ 413
(測定値:MH+ 413.3166。C264122の理論値:413.3168
)。
【0085】 実施例15 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−4 −[3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル
]ピペリジン 実施例13cからの生成物(424 mg)を9−ボラビシクロ[3.3.1]ノ ナン(テトラヒドロフラン中0.5M溶液2.2 ml)で処理し、該反応混合物 を6時間還流した。次いで、冷却した反応混合物をエタノール(3ml)、6M
水酸化ナトリウム水溶液(1ml)および30%過酸化水素溶液(2ml)で処
理した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、酢酸エチル(10ml)で3回抽出
した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて油状物を
得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して油状物として標記化合物を
得た(293 mg)。 δH(CDCl3)8.71(m,1H)、8.02(d,J 9.2Hz,1H)、
7.50(t,J 4.1Hz,1H)、7.38(dd,J 9.2,2.8Hz,1 H)、7.23(dd,J 4.1,2.8Hz,1H)、5.32(m,1H)、3
.93(s,3H)、3.8(m,4H)、3.64(m,2H)、2.28(m,
2H);EI M+442(測定値:M+442.3195。C274223の理論
値:442.3195)。 キラルパックADカラムを用いて分取用HPLCにより個々のジアステレオマ
ーを分取した。
【0086】 実施例16 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−[5−フタルイミドペンチルオキシ]−キノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン 実施例14からの生成物(52mg)を乾燥ジメチルホルムアミド(2ml)
に溶解し、N−5−ブロモペンチルフタルイミド(41mg)および炭酸カリウ
ム(19mg)を添加し、該混合物を攪拌し、4時間80℃に加熱した。該混合
物を室温に冷却し、水(20ml)で希釈し、炭酸カリウムを用いてpHを12
に調節し、酢酸エチル(50ml)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて赤色油状物を得た。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付してクロロホルム:エタノール:0.880アンモ ニア水溶液(84:15:1)で溶離し、標記化合物を得た(44mg)。 δH(CDCl3)8.71(d,J 4.5Hz,1H)、7.98(d,J 9.2
Hz,1H)、7.82(m,2H)、7.71(m,2H)、7.48(m,1H
)、7.31(m,1H)、7.23(m,1H)、5.32(m,1H)、4.0
5(m,2H)、3.75(t,J 7.0Hz,2H);EI M+627(測定値
:M+627.4023。C395334の理論値:627.4036)。
【0087】 実施例17 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−[5−アミノペンチルオキシ]−キノリン−4−イル)プロ
ピル]ピペリジン 実施例16からの生成物(4.68g)をメタノール(20ml)に溶解し、 該溶液を−40℃に冷却した。メチルヒドラジン(0.794ml)を添加し、 該混合物を−40℃で15分間攪拌、次いで、室温で2時間攪拌した。該混合物
を蒸発させて赤−茶色の油状物を得、これをメタノール(5ml)に溶解し、新
しいメチルヒドラジン(800ul)を添加した。45分間攪拌した後、該反応
混合物を蒸発させて容量を減少させ、高真空下に2時間維持して赤色泡沫体を得
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付してクロロホルム:エタノール:
0.880アンモニア水溶液(83.5:15:1.5)で溶離し、白色泡沫体と して標記化合物を得た(3.14g)。 δH(CDCl3)8.71(d,J 4.5Hz,1H)、8.0(d,J 9.2H
z,1H)、7.49(t,J 4.1Hz,1H)、7.35(m,1H)、7.2 6(m,1H)、5.30(m,1H)、4.05(t,J 6.3Hz,2H)、 2.71(br t,J 6.5Hz,2H);CI MH+ 498。
【0088】 実施例18 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−[2−アミノ−2−オキソ−1,1−ジメチル]エトキシキ
ノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例14からの生成物(1.39g)を乾燥ジオキサン(17ml)に溶解 し、水素化ナトリウム(油中60%分散物149mg)を添加した。該混合物を
室温で1時間攪拌し、次いで、2−ブロモ−2−メチル−プロピオンアミド(5
60mg)を添加し、該混合物を攪拌し、100℃に4時間加熱した。反応混合
物を室温に冷却し、固体臭化ナトリウムを濾去し、ジオキサンを真空除去した。
残留物をクロロホルム(20ml)に溶解し、水(20ml)で2回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて茶色の泡沫体を得た。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付してクロロホルム:エタノール:0.88 0アンモニア水溶液(83.5:15:1.5)で溶離し、白色泡沫体として標記
化合物を得た(853mg)。 δH(CDCl3)8.79(d,J 4.5Hz,1H)、8.04(d,J 9.1
5Hz,1H)、7.51(d,J 4.5Hz,1H)、7.45(t,J 2.7H
z,1H)、7.36(dd,J 9.1,2.6Hz,1H)、6.61(br s,
1H)、5.69(br s,1H)、5.26(br m,1H)、1.62(s ,6H);EI M+497(測定値:M+497.3620。C304733の理
論値:497.3617)。
【0089】 実施例19 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−[2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミド]キノ リン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例18からの生成物(574mg)を乾燥ジメチルホルムアミド(7.4 ml)中の乾燥1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリ
ミジノン(0.74ml)に溶解し、水素化ナトリウム(52mg、油中60% 分散物)を添加した。該混合物を攪拌し、100℃に3時間加熱し、次いで、室
温に冷却し、水(20ml)で希釈し、クロロホルム(50ml)で3回抽出し
た。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて茶
色の油状物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付してクロロホルム
:エタノール:0.880アンモニア水溶液(83.5:15:1.5)で溶離し 、標記化合物を得た(257mg)。 δH(CDCl3)9.02(s,1H)、8.73(d,J 4.5Hz,1H)、
8.51(dd,J 8.7,2.1Hz,1H)、8.0(d,J 9.0Hz,1H )、7.64−7.50(m,2H)、5.37(m,1H)、2.54(br s ,1H)、1.61(s,6H)。
【0090】 実施例20 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−アミノキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例19からの生成物(723mg)をジオキサン(25ml)に溶解し、
5M塩酸(25ml)を添加した。該混合物を攪拌し、100℃に2時間加熱し
、次いで、室温に冷却し、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加してpH12に調
節し、ジクロロメタン(50m)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて固体を得た。シリカゲルカラムクロ
マトグラフイーに付してクロロホルム:エタノール:0.880アンモニア水溶 液(83.5:15:1.5)で溶離し、薄茶色の泡沫体として標記化合物を得た
(562mg)。 δH(CDCl3)8.59(d,J 4.5Hz,1H)、7.89(d,J 8.9
Hz,1H)、7.41(m,1H)、7.11(dd,J 8.9,2.3Hz,1 H)、7.02(dd,J 8.8,2.4Hz,1H)、5.21(m,1H)、4
.05(br s,2H)、2.56(br s,2H);EI M+411(測定値
:M+411.3233。C26413Oの理論値:411.3249)。
【0091】 実施例21 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−アジドキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例20からの生成物(20mg)を2M塩酸(1ml)に溶解し、該溶液
を攪拌しながら0℃に冷却した。該黄色溶液に固体亜硝酸ナトリウム(14mg
)を添加すると無色になった。該混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで、アジ
化ナトリウム(40mg)を添加した、該混合物を室温に加温し、1時間攪拌し
た。該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液(5ml)で希釈し、ジクロロメタン
(15ml)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、濾過し、蒸発させて黄色油状物として標記化合物を得た(15mg)。 δH(CDCl3)8.78(d,J 4.5Hz,1H)、8.10(d,J 9.0
Hz,1H)、7.56(m,2H)、7.39(dd,J 9.0,2.4Hz,1 H)、5.32(m,1H)、2.53(br s,1H);EI M+437(測 定値:M+437.3168。C26395Oの理論値:437.3155)。
【0092】 実施例22 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−ヒド ロキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エチル−4−[3−(6−ヒドロキシキノリン−4− イル)プロピル]ピペリジン 47%臭化水素酸(100ml)中の実施例12aからの生成物(7.0g、 0.022モル)を150℃で18時間加熱した。溶媒を真空除去し、残留物を 炭酸水素ナトリウム飽和溶液で塩基性化し、真空蒸発させた。残留物をメタノー
ルに溶解し、真空蒸発させ、カラムクロマトグラフィーに付して20%(9:1
メタノール:0.880アンモニア)/ジクロロメタンで溶離することにより精 製して灰色の固体として標記化合物を得た(5.5g、82%)。 δH(CDCl3)9.92(s,1H)、8.77−8.00(br s,1H) 、8.53(d,J 6Hz,1H)、7.84(d,J 10Hz,1H)、7.3 −7.19(m,3H)、3.43−3.15(m ,2H)、3.11−2.76( m,5H)、1.91−1.50(m,5H)、1.49−1.13(m,4H)、
0.92−0.75(m,3H)。
【0093】 (b)標記化合物 メタノール(100ml)中の実施例22aからの生成物(3.5g、0.01
2モル)をヘプトアルデヒド(1.6ml、0.012モル)で処理し、室温で1
8時間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.72g、0.01
8モル)を添加し、該混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を真空除去し、残留
物を水とジクロロメタンとの間で分配した。ジクロロメタン層を乾燥させ(硫酸
マグネシウム)、真空蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーに付して
2ないし5%(9:1メタノール/0.880アンモニア)/ジクロメタンで溶 離することにより精製して橙色のガム状物として標記化合物を得た(1.7g、 37%)。 δH(CDCl3)8.60(d,J 6Hz,1H)、8.00(d,J 6Hz, 1H)、7.50(br s,1H)、7.50−7.31(m ,2H)、7.15 (d,J 6Hz,1H)、3.00−2.43(m,7H)、1.90−0.95(
m,21H)、0.95−0.74(m,6H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 397(MH+)。
【0094】 実施例23 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−プロ ピルオキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例22bからの生成物(0.17g、0.43ミリモル)を実施例16の方
法により1−ブロモプロパン(0.044ml、0.47ミリモル)でアルキル化
した。カラムクロマトグラフィーに付して1ないし2%(9:1 メタノール/ 0.880アンモニア)/ジクロロメタンで溶離することにより精製して橙色の ガム状物として標記化合物を得た(0.06、32%)。 δH(CDCl3)8.65(d,J 6Hz,1H)、8.00(d,J 10Hz ,1H)、7.45−7.10(m,3H)、4.05(t,J 7Hz,2H)、 3.14−2.86(m,2H)、2.70−0.72(m,37H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 439(MH+)。
【0095】 実施例24 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(5−
フタルイミドペンチルオキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例22bからの生成物(0.15g、3.8ミリモル)を実施例16と同様
にアルキル化した。カラムクロマトグラフィーに付して2%(9:1 メタノー ル/0.880アンモニア)/ジクロロメタンで溶離することにより精製して無 色油状物として標記化合物を得た(0.11g、47%)。 δH(CDCl3)8.67(d,J 5Hz,1H)、8.00(d,J 8Hz, 1H)、7.91−7.80(m,2H)、7.78−7.65(m,2H)、7. 40−7.11(m,4H)、4.08(t,J 7Hz,2H)、 3.75(t,
J 7Hz,2H)、3.10−2.90(m,2H)、2.68−1.13(m,3 1H)、0.88(t,J 7Hz,6H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 612(MH+)。
【0096】 実施例25 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(5−
アミノペンチルオキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン メタノール(2ml)中の実施例22bからの生成物(0.10g、0.16 ミリモル)を実施例17の記載と同様にメチルヒドラジンで処理した。カラムク
ロマトグラフィーに付して2ないし5%(9:1 メタノール/0.880アンモ
ニア)/ジクロロメタンで溶離することにより精製して無色油状物として標記化
合物を得た(0.11g、47%)。 δH(CDCl3)8.68(d,J 5Hz,1H)、8.01(d,J 8Hz, 1H)、7.42−7.15(m,3H)、4.10(t,J 7Hz,2H)、3.
09−2.86(m,2H)、2.83−2.67(m,2H)、2.64−1.1 4(m,34H)、0.90(t,J 7Hz,6H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 482(MH+)。
【0097】 実施例26 [3R,4R]−3−エテニル−1−(2−t−ブチルオキシカルボ
ニルアミノエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピ ペリジン (a)[3R,4R]−3−エテニル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン 実施例13aの化合物(50.0g、154ミリモル)を実施例12aの記載 と同様に還元した。該生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付して90:9
:1 クロロホルム/ エタノール/35%アンモニア水溶液で溶離することによ
り精製して標記化合物を得た(38.75g、80%)。 δH(CDCl3)とりわけ 8.68(1H,d,J 4.5Hz)、8.02(1 H,d,J 9.3Hz)、7.39(1H,dd,J 9.3,2.7Hz)、7.2 2(1H,d,J 2.7Hz)、7.19(1H,d,J 4.5Hz)、6.10(
1H,m)、5.06(2H,m)、3.96(3H,s)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 311(MH+)。
【0098】 (b)[3R,4R]−3−エテニル−1−(2−t−ブチルオキシカルボニルア
ミノアセチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリ ジン 乾燥ジクロロメタン(15ml)中のN−tert−ブチルオキシカルボニルグ
リシン(0.14g、0.008モル)を0℃に冷却し、N−メチルモルホリン(
0.096g、0.00096モル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・塩酸
塩(0.258g、0.0019モル)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(0.32g、0.0019モル)で処理し
、該混合物を0℃で30分間攪拌した。実施例26aからの生成物(0.5g、 0.0016モル)を添加し、室温で1時間攪拌した。該混合物を重炭酸ナトリ ウム飽和水溶液、2M塩酸および食塩飽和溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネ
シウム)、真空蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーに付して5%メ
タノール/ジクロロメタンで溶離することにより精製して黄色固体として標記化
合物を得た(0.62g、83%)。 δH(CDCl3)とりわけ 8.82−8.40(m,2H)、7.66−7.20
(m,4H)、5.89−5.45(m,2H)、5.22−5.00(m,2H)
、4.00(s,3H)、1.42(s,9H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 468(MH+)。
【0099】 (c)標記化合物 乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の実施例26bからの生成物(0.6 1g、0.0013モル)を水素化アルミニウムリチウム(0.20g、0.00 52モル)の懸濁液に滴下し、室温で16時間攪拌した。該混合物を0℃に冷却
し、水(0.2ml)、2m水酸化ナトリウム溶液(0.3ml)および水(0. 5ml)で滴下処理した。該混合物を、セライトを介して濾過し、濾液を真空蒸
発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーに付して2ないし5%(9:1 メタノール/0.880アンモニア)/ジクロロメタンで溶離することにより精 製して橙色の油状物として標記化合物を得た(0.42g、71%)。 δH(CDCl3)8.66(d,J 7Hz,1H)、8.01(d,J 10Hz ,1H)、7.36(dd,J 3および12Hz,1H)、7.12(m,2H)
、6.20−6.01(m,1H)、5.10−4.87(m,3H)、 3.95(
s,3H)、3.78−3.65(m,1H)、3.33−3.11(m,3H)、
2.97(t,J 7Hz,2H)、2.88−2.68(m,2H)、2.41−2
.25(m,3H)、2.18−1.94(m,2H)、1.94−2.10(m, 14H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 354(MH+)。
【0100】 実施例27 [3R,4R]−3−エテニル−1−(2−フェノキシエチル)−4 −[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エテニル−1−(2−フェノキシアセチル)−4−[3
−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 乾燥ジクロロメタン(20ml)中の実施例26aからの生成物(0.30g 、0.0096モル)をトリエチルアミン(0.11g、0.001モル)で処理 し、該混合物を0℃に冷却した。フェノキシアセチルクロリド(0.18g、0.
001モル)を添加し、該混合物を室温で2時間攪拌した。該混合物を水で洗浄
し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、真空蒸発させて黄色ガム状物として標記化
合物を得た(0.37g、86%)。 δH(CDCl3)とりわけ 8.67(d,J 7Hz,1H)、8.03(d,J 10Hz,1H)、7.40−7.12(m, 6H)、7.05−6.84(m, 2H)、5.91−5.48(m,1H)、5.19−4.92(m,2H)、 4.
27−4.50(m,2H)、3.95(s,3H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 445(MH+)。
【0101】 (b)[3R,4R]−3−エテニル−1−(2−フェノキシエチル)−4−[3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例26cの方法を用いて実施例27の生成物から標記化合物を調製した。 δH(CDCl3)8.66(d,J 7Hz,1H)、8.01(d,J 10Hz ,1H)、7.41−7.13(m,5H)、6.98−6.82(m,3H)、6
.20−6.01(m,1H)、 5.08−4.97(m,2H)、4.11−4. 00(m,2H)、3.95(s,3H)、3.04−2.62(m,6H)、2.
40−2.15(m,3H)、1.87−1.25(m,7H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 431(MH+)。
【0102】 実施例28 [3R,4R]−3−エチル−1−(4−エチルベンジル)−4−[3
−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 4−エチルベンズアルデヒドおよび実施例22bの方法を用いて実施例12a
の生成物から標記化合物を調製した。 δH(CDCl3)8.68(d,J 6Hz,1H)、8.00(d,J 10Hz ,1H)、7.43−7.03(m,7H)、3.95(s,3H)、3.41(q
、J 7および63Hz,2H)、3.00(t,J 7Hz,2H)、2.78−2
.49(m,4H)、2.24−1.10(m,15H)、0.89−0.71(m ,3H)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 431(MH+)。
【0103】 実施例29 [3S,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メ トキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 水(5ml)中の実施例26a(1.04g)を5M塩酸で処理してpH3.5に
調節し、次いで、ホルムアルデヒド(0.10g)の37%溶液で処理し、該溶 液をアルゴン下で還流させながら17時間加熱した。該反応混合物を蒸発乾固さ
せ、水に溶解し、過剰の2M水酸化ナトリウムで塩基性にし、ジクロロメタン(
20ml)で3回抽出した。有機フラクションを水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、蒸発させて油状物を得た。該油状物を乾燥ジエチルホルムアミド
(5ml)に溶解し、無水炭酸カリウム(1.84g)を添加し、次いで、ヨウ 化n−ヘプチル(0.90g)を添加し、該混合物をアルゴン下で室温で17時 間攪拌した。該反応混合物を蒸発乾固させ、食塩水を添加し、該溶液をジクロロ
メタン(20ml)で3回抽出した。有機フラクションを食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて油状物を得た。粗製生成物をSepPa
k 10g シリカカートリッジ上でクロマトグラフィーに付して酢酸エチル:ヘ
キサン(1:1)で溶離し、薄茶色の油状物として標記化合物を得た(0.09 5g)。 δH(CDCl3)8.65(d,J 4Hz 1H)、8.0(d,J 8Hz,1H
)、7.34(dd,J 8,2Hz 1H)、7.21(d,J 2Hz,1H)、7
.17(d,J 4Hz)、5.54(m,1H)、5.02(m,2H)、3.94
(s,3H)、2.94(m,4H)、2.80(br d,J 10Hz,2H) 、2.27(m,2H)、2.02(m,2H)、1.10−1.90(m,16H
)、0.87(t,J 7Hz,3H);測定値:EI MH+ 409。C2740 2 Oの理論値:MH,409。
【0104】 実施例30 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メ トキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例3の方法により実施例26aから収率66%で調製した。 δ1H(CDCl3)8.57(d,1H)、7.95(d,1H)、7.09−7
.31(m,3H)、6.04(m,1H)、4.94(m,2H)、3.87(s
,3H)、2.90(t,2H)、2.70(m,2H)、1.19−2.27(m
,22H)、0.80(m,3H)。 EI M+,409。C27402Oの理論値:M,409。
【0105】 実施例31 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−4 −[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例15の方法を用いて実施例30の化合物(9.95g)から調製して油 状物として標記化合物を得た(1.9g)(22.5%)。 δH(CDCl3) 8.65(d,1H)、8.04(d,1H)、7.38(d ,1H)、7.20(m,2H)、3.95(s,1H)。 EI MH+ ,427。C274222の理論値:MH,427。
【0106】 実施例32 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−アセトキシエチル)−4 −[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例31の化合物(0.100g)を乾燥ピリジン(5ml)に溶解し、室 温で攪拌しつつ無水酢酸(132ul)および4−ジメチルアミノピリジン(触
媒量)を添加した。該反応混合物を室温で60時間攪拌した。該混合物を酢酸エ
チル(50ml)で希釈し、水(20ml)で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、濾過、蒸発させた。これにより標記化合物を得た(0.083g 、75%)。これは、精製を必要としなかった。 δH(CDCl3)1.98(s,3H)。 EI MH+,469。C294423の理論値:MH,469。
【0107】 実施例33 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(3−ヒドロキシプロピル)− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−エテニル−4−[3
−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例26aの化合物(6.34g)を酢酸エチル(70ml)に溶解し、重 炭酸ナトリウム飽和水溶液(70ml)を添加した。強く攪拌した反応混合物に
、炭酸ナトリウム固体の添加によりpHを9に維持しつつ、ベンジルクロロホー メート(3.2ml)を滴下した。一夜(14時間)、強く攪拌し続けた。酢酸 エチル(20ml)および水(20ml)を添加し、有機層を分取した。水性層
をさらに酢酸エチル(100ml)で再抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付して油状物として標記化合物を得た(8.34g、92%)。 δH(CDCl3)8.65(d,1H)、8.03(d,1H)、7.15−7. 38(m,8H)、5.78(m,1H)、5.12(m,4H)。 EI MH+,445。C283223の理論値:MH,445。
【0108】 (b)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例33aのオレフィン(4.89g、0.011モル)を実施例15の記載
と同様にヒドロホウ素化した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して茶
色の油状物を得た(3.5g、69%)。 E.I. MH+,463。C283424の理論値:MH,463。 δH(CDCl3)8.00(1H,d)、7.25−4(8H,m)、5.15(
2H,q)。
【0109】 (c)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(2−オキソエチル
)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例33bのアルコール(1.5g、3.24 ミリモル)を乾燥ジクロロメ タン(40ml)に溶解し、サイズ4Aのモレキュラーシーブを添加した。該反
応混合物に過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(0.227g、0.65
ミリモル)および4−メチル−モルホリン−N−オキシド(6.48 ミリモル)
を添加した。これを室温で1時間攪拌した。該反応混合物を、シリカを介して濾
過し、酢酸エチル(50ml)で洗浄した。有機洗液を蒸発させた。シリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付して無色油状物を得た(0.56g、34%)。 E.I. MH+,461。C28324の理論値:MH,461。 δH(CDCl3)9.65(1H,m)、8.65(1H,d)、8.00(1H
,d)、7.1−4(8H,m)、5.15(2H,m)。
【0110】 (d)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(プロパ−2−エニ
ル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.36g、3.82ミリモル)を
乾燥テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した。アルゴン下、カリウムter
t−ブトキシドのテトラヒドロフラン(1M;3.3ml、3.3ミリモル)中溶
液を添加した。0.25時間後、乾燥THF(10ml)中の実施例33cの化 合物(116)(0.5g、1.09ミリモル)を添加した。該反応混合物を室温
で2時間攪拌した。アセトン(10ml)および酢酸エチル(30ml)を添加
した。該反応混合物を遠心分離し、上清をデカントし、溶媒を蒸発させた。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付して油状物としてオレフィンを得た(0. 4g、82%)。 E.I. MH+,459。C293423の理論値:MH,459。 δH(CDCl3)8.65(1H,d)、8.0(1H,d)、5.75(1H,
s)、5.15(2H,s)、5(1H,m)。
【0111】 (e)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例33dの化合物(0.31g、0.676ミリモル)を実施例15と同様
にヒドロホウ素化した。シリカゲルムクロマトグラフィーに付してアルコールを
得た(0.11g、34%)。 E.I. MH+,477。C293624の理論値:MH,477。 δH(CDCl3)8.65(1H,d)、8.0(1H,d)、7.4−2(8H
,m)、5.15(2H,m)、3.95(3H,s)。
【0112】 (f)[3R,4R]−3−(3−ヒドロキシプロピル)−4−[3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例33eの化合物(0.11、0.23ミリモル)を実施例34bと同一の
条件下で水素添加して茶色の油状物としてアミンを得た(0.071g、90% )。 E.I. MH+ ,343。C213022の理論値:MH,343。
【0113】 (g)標記化合物 実施例33fの第二アミン(0.1g、0.3ミリモル)を実施例3におけると
同様にアルキル化した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して透明な油
状物として標記化合物を得た(0.029g、21%)。 E.I. MH+,441。C284422の理論値:MH,441。 δH(CDCl3)8.65(1H,d)、7.95(1H,d)、7.25(1H
,dd)、7.15(2H,m)、3.9(3H,s)。
【0114】 実施例34 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−ヒドロキシエチル)−4 −[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−ヒドロキシエ
チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例33aの化合物(5.72g)をTHF(30ml)に溶解し、該溶液 に、THF/水(100ml/130ml)に溶解した酢酸水銀(16.44g )を添加した。該反応混合物を還流させながら16.5時間加熱し、次いで、室 温に冷却した。次いで、2M水酸化ナトリウム水溶液(64ml)、および2M
水酸化ナトリウム水溶液(64ml)に溶解した水素化ホウ素ナトリウム(2. 00g)を添加して灰色の懸濁液を得た。3時間攪拌した後、該混合物を、セラ
イトプラグを介して濾過し、ジエチルエーテルおよび水で十分に洗浄した。重炭
酸ナトリウム飽和水溶液を添加し、該混合物をジエチルエーテルおよび水で抽出
した。重炭酸ナトリウム飽和水溶液を添加し、該混合物をジエチルエーテルで2
回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発
させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して白色固体として標記化合
物を得た(2.32g)(39%)。 δH(CDCl3) 8.65(d,1H)、8.05(d,1H)、7.34(m ,8H)、5.13(s,2H)、3.94(s,3H)、3.75(m,1H) 、3.65(m,2H)、3.28−2.95(m,4H)、2.10(bs,1H
)、1.20−1.95(m,H)。 EI MH+ 463。C283424の理論値:MH,463。
【0115】 (b)[3R,4R]−3−(1−ヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシ キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例34aの化合物(0.700g)をエタノール(40ml)に溶解し、 10%Pd/C(0.400g)を添加し、該反応混合物を大気圧下で2時間水 素添加した。該混合物を、小さなセライトプラグを介して濾過し、溶媒を蒸発さ
せて標記化合物を得た(0.483g、97%)。これを精製せずに次工程で用 いた。 δH(CDCl3)8.65(d,1H)、8.03(d,1H)、7.38(d ,1H)、7.23(m,2H)、3.94(s,1H)。 EI MH+ 329.1。C202822の理論値:MH,329。
【0116】 (c)[3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−ヒドロキシエチル)−4−[3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例34bの化合物(0.463g)を実施例3の方法により標記化合物に 変換した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して黄色油状物として標記
化合物を得た(0.335g)(56%)。 δH(CDCl3)8.65(d,1H)、8.03(d,1H)、7.36(d,
1H)、7.22(m,2H)、3.94(s,3H)、3.04−1.27(m,
3H)、0.88(m,3H)。 EI MH+ 427。C274222の理論値:MH,427。
【0117】 実施例35 [3R,4R]−3−エチル−1−(2−フェニルエチル)−4−[3
−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペ
リジン メタノール(30ml)中の実施例11aの化合物(500 mg、1.52ミ
リモル)をフェニルアセトアルデヒド(273 mg、2.28ミリモル)および
A4モレキュラーシーブと一緒に30分間攪拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素
ナトリウム(141mg、2.28ミリモル)を添加し、該混合物を一夜攪拌し た。次いで、水(30ml)を添加し、該混合物をEtOAc(30ml)で3回
抽出した。合わせた抽出物を食塩水(60ml)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナト
リウム)、真空濃縮した。残留油状物をカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2 :MeOH 2−5%)に付すことにより精製して油状物として標記化合物を得た
(610mg)。 δH(CDCl3)8.70(d,1H,J=3.3Hz); 8.01(d,1H,
J=6.6Hz); 7.49(t,1H,J=1.65Hz); 7.34(dd,1
H,J=6.6,1.65Hz); 7.30−7.15(m,6H); 5.31(m
,1H); 3.90(s,3H); 2.81−1.23(m,18H); 0.8 8(m,3H)。 MS:m/z 433(MH)+
【0118】 実施例36 [3R,4R]−3−エチル−1−(3−フェニルプロピル)−4−[
3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピ
ペリジン 実施例35と同様の方法で、実施例11aの化合物(328mg、1ミリモル
)およびフェニルプロピオンアルデヒド(210 mg、1.50ミリモル)から
油状物として標記化合物を得た(388 mg)。 δH(CDCl3):8.72(d,1H,J=3.3);8.01(d,1H,J
=6.6Hz);7.48(t,1H,J=3.3);7.34(dd,1H,J= 6.6,1.65);7.29−7.14(m,6H);5.32(m,1H);3.
92(s,3H);2.70−1.20(m,20H);0.88(m,3H)。 MS:m/z 447(MH)+
【0119】 実施例37 1−ヘプチル−4−[2−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メト キシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−4−[2−オキソ−3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン −78℃のリチウムジイソプロピルアミド(5.12ml、7.68ミリモル)
のTHF(15ml)中溶液に、攪拌しつつ、6−メトキシ−4−メチルキノリ
ン(1.33g、7.68ミリモル)のTHF(15ml)中溶液を滴下した。該
混合物を−78℃で20分間攪拌し、次いで、N−(ベンジルオキシカルボニル)
−4−(エトキシアセチル)−ピペリジン(1.17g、3.84ミリモル)のTH
F(10ml)中溶液を滴下した。20分間攪拌し続け、次いで、室温に1時間
加温した。水を添加し、水性層を酢酸で中和し、EtOAcで3回抽出した。合わ
せた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ、真空濃縮して油状物として標記化合物
を得た。これをカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)に付すことに
より精製して油状物として生成物を得た(1.05g)。 MS:m/z 433(M+H)+
【0120】 (b)1−ベンジルオキシカルボニル−4−[2−(R,S)−ヒドロキシ−3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例37aの化合物(114 mg、0.26ミリモル)のMeOH(10m l)中溶液に過剰のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(30mg)を添加し、該反
応混合物を2時間攪拌した。水を添加し、EtOAcで3回抽出した。合わせた抽
出物を洗浄し、濃縮して油状物として標記化合物を得た(112mg)。 MS:m/z 435(MH)+
【0121】 (c)4−[2−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン 実施例34bの方法を用いて実施例37bの化合物(550mg)を水素添加
処理し、濾過し、真空濃縮した後、結晶質生成物として標記化合物を得た(38
6mg)。 MS:m/z 300(MH)+
【0122】 (d)標記化合物 実施例37cの化合物を実施例22bの記載と同様にアルキル化して油状物と
して標記化合物を得た(224mg)。 δH:(CDCl3)8.62(d,1H,J=3.3);8.00(d,1H,J
=6.6Hz);7.36(dd,1H,J=6.6,1.65);7.25(d,1
H,J=1.65);7.23(d,1H,J=3.3);4.16(m,1H);
3.94(s,3H);3.22(dd,1H,J=8.26,1.65);3.0 5(dd,1H,J=8.26,6.6Hz);2.96(m,2H);2.30( m,2H);1.90−1.189(m,19H);0.87(t,3H,J=4.
95Hz)。 MS:m/z 399(MH)+
【0123】 実施例38 1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ ロパ−2−エニル]ピペリジン 無水酢酸(5ml)中の実施例37の化合物(200mg、0.50ミリモル )を4時間還流した。無水酢酸を真空蒸発させ、残留物を炭酸カリウム飽和溶液
とEtOAc(20ml)との間で分配させた。有機層を分取し、乾燥させ、真空
濃縮した。カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:MeOH:NH3;9:1: 0.1)に付して油状物として生成物を得た(100mg)。 MS:m/z 381(MH)。
【0124】 実施例39 1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ ロピル]ピペリジン MeOH(50ml)中の実施例38の化合物(70mg、0.18ミリモル)
を、10%Pd/C(30mg)の存在下、50psiで一夜、水素で還元した
。濾過した溶液を真空濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:MeOH
:NH3;9:1:0.2)に付すことにより精製して結晶質固体として標記化合
物を得た(54mg)。 (CDCl3)δH:8.60(d,1H,J=3.3Hz );8.00(d,1H ,J=6.6Hz );7.35(dd,1H,J=6.6,1.65Hz );7.2 2(d,1H,J= 1.65Hz);7.18(d,1H,J=3.3Hz );3.
95(s,3H);3.01(m,4H);2.41(m,2H);2.03(m ,2H);1.85−1.38(m,10H);1.28(bs,9H);0.88 (t,3H,J=4.95Hz)。 MS:m/z 383(MH)+
【0125】 実施例40 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)ブチル]ピペリジン 実施例3からの生成物(0.49g)を乾燥THF(10ml)に溶解し、ア ルゴン下で−78℃に冷却した。メチルマグネシウムブロミド溶液(ジエチルエ
ーテル中3M、0.5ml)を添加し、該溶液を室温に4時間にわたって加温し た。次いで、水(50ml)を添加し、該混合物を酢酸エチル(30ml)で3
回抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発さ
せて油状物を得た。生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付してジクロロメ
タン中0−20%メタノール(勾配液)で溶離して、まず、出発物質を回収し(
0.33g)、次いで、標記化合物を回収した(0.053g)。 δH(CDCl3)8.62(d)、8.03(d)、7.99(d)、7.36( m)、3.92(s)、2.9−1.9(brm)、1.81(s)、1.6−1.0
(brm)、0.89(t)、0.78(t)、0.73(t); 質量スペクトルEI MH+ 441。C284422の理論値:MH,441 。
【0126】 実施例41 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S) −アジド−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例13cの化合物(4.8g)を乾燥トルエン(15ml)に溶解し、ジ フェニルホスホリルアジド(2.9ml)および1,8−ジアザビシクロ[5.4. 0]ウンデカ−7−エン(2.0ml)を添加した。反応混合物を室温で21時間
攪拌した。さらに、ジフェニルホスホリルアジド(2.9ml)および1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.0ml)を添加し、反応混合 物を50℃で2時間40分加熱した。該混合物を室温に冷却し、重炭酸ナトリウ
ム飽和溶液(50ml)を添加した。該混合物を酢酸エチル(50ml)で3回
抽出し、合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発
させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して暗黄色油状物として標記
化合物を得た(4.3g、85%)。 δH(CDCl3)8.75(d,1H)、8.05(d,1H)、7.21−7. 40(m,3H)、6.10(m,1H)、5.00(m,3H)、3.96(s ,3H)、2.76(t,2H)。 EI MH+ 450。C27395OのMHの理論値:450。
【0127】 実施例42 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S) −アミノ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例41の化合物(4.3g)をエタノール(100ml)に溶解し、10 %Pd/C(1.5g)を添加した。該反応混合物を大気圧下で1時間水素添加 処理した。該反応の約2.3を取り出し、セライトプラグを介して濾過し、溶媒 を蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して黄色油状物として
化合物Bを得た(1.2g)。 δH(CDCl3)8.75(d,1H)、8.05(d,1H)、7.48(m,
1H)、7.39(m,1H)、7.30(m,1H)、6.08(m,1H)、 4.98(m,2H)、4.61(t,1H)、3.94(s,3H)、2.75(
m,2H)。 EI MH+ 424。C27413OのMHの理論値:424。
【0128】 実施例43 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−(3−(R,S)− アミノ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例42の化合物を大気圧下で6時間水素添加処理した。該反応混合物を、
セライトプラグを介して濾過し、溶媒を蒸発させた。シリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付した後、黄色油状物として標記化合物を得た。 δH(CDCl3)8.75(d,1H)、8.05(d,1H)、7.30−7. 49(m,3H)、4.63(m,1H)、3.93(s,3H)。 EI MH+ 426。C27433OのMHの理論値:426。
【0129】 実施例44 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メト キシキノリン−4−イル)ブチル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−エテニル−4−[3
−オキソ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例13aの化合物を実施例33aの方法により保護して標記化合物を得た
【0130】 (b)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−エテニル−4−[3
−(6−メトキシキノリン−4−イル)ブタ−3−エン]ピペリジン 実施例44aの化合物を実施例33dの一般的な方法により標記化合物に変換
した。クロマトグラフィーに付して石油エーテル中5−70%酢酸エチルで溶離
して、油状物として標記化合物を得た(2.7g、72%)。 δH(CDCl3)8.70(1H,d)、8.05(1H,d)、7.25−7. 40(7H,m)、7.15(1H,d)、5.65−5.80(1H,m)、5.
45(1H,d)、5.00−5.20(5H,m)、3.90(3H,s)。 E.I. MH+,457。C293223の理論値:MH,457。
【0131】 (c)[3R,4R]−3−エチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)ブチル]ピペリジン テトラヒドロフラン(20ml)中の実施例44bの化合物(0.3g、0.6
ミリモル)を10%パラジウム−炭(0.1g)の水(5ml)中スラリーで処 理し、大気圧下で2時間水素添加処理した。濾過し、蒸発させて、茶色の油状物
として標記化合物を得た(0.22g、100%)。 E.I. MH+,327。C21302Oの理論値:MH,327。
【0132】 (d)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4[3−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)ブチル]ピペリジン 実施例44cの化合物を実施例3の記載と同様にアルキル化した。クロマトグ
ラフィーに付して1:1ジクロロメタン:酢酸エチルで溶離して、透明油状物と
してベンジル部分での単一のジアステレオマーとしての標記化合物を得た(60
mg、21%)。 δ(CDCl3)8.70(1H,d)、8.05(1H,d)、7.35(1H ,dd)、7.30(1H,d)、7.25(1H,d)、1.35(3H,d) 。 E.I. MH+,425。C28442Oの理論値:MH,425。
【0133】 実施例45[3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−(3−(R,S)− アセトアミド−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例42の化合物(0.440g)の酢酸エチル(10ml)および炭酸ナ トリウム飽和水溶液(10ml)中で強く攪拌した溶液に、酢酸エチル(1ml
)に溶解した無水酢酸(0.1168g)を0℃で滴下した。該反応混合物を室 温に加温し、1.5時間攪拌した。該反応混合物に酢酸エチル(1ml)中の無 水酢酸(3滴)をさらに添加し、室温で一夜攪拌した。炭酸ナトリウム飽和溶液
(20ml)を添加し、酢酸エチル(20ml)で抽出した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。 シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して油状物として標記化合物を得た
(0.390g、81%)。 EI M+,466。C294332の理論値:MH,466。 δH(CDCl3)6.10(m,1H)、5.74(m,2H)、5.04(m,
2H)、2.00(s,3H)。
【0134】 実施例46 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−(R,S)−ヒドロキシプ ロピル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(2−(R,S)−ヒ ドロキシプロピル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピ ペリジン 実施例33cの化合物を実施例40の記載と同様にアルキル化して標記化合物
を収率13%で得た。 E.I. MH+,477。C293624の理論値:MH,477。
【0135】 (b)[3R,4R]−3−(2−(R,S)−ヒドロキシプロピル)−4−[3−(6
−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例46aの化合物を実施例34bの記載と同様に水素添加処理して標記化
合物を収率90%で得た。 E.I. MH+,343。C213022の理論値:MH,343。
【0136】 (c)標記化合物 実施例46bの化合物を実施例3の記載と同様にアルキル化して標記化合物を
収率40%で得た。 E.I. MH+,441。C284422の理論値:MH,441。 δH(CDCl3)8.80(d,1H)、7.95(d,1H)、7.30(d,
1H)、7.14(m,2H)、4.1(m,1H)、3.9(s,3H)。 HPLCおよびChiralpak ADカラムを用いて、個々のジアステレ オマーを分離した。
【0137】 実施例47 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S),2−ジヒドロキ
シエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン N−メチルモルホリンオキシド(126mg)を水(5ml)に溶解した。ア
セトン(2ml)およびt−ブタノール(2ml)中の四酸化オスミウム(6m
g)を添加した。アセトン(3ml)中の実施例30の化合物(400mg)を
添加し、該反応混合物を室温で19時間攪拌した。 固体亜硫酸ナトリウムを添加した。該混合物を30分間攪拌し、次いで、セラ
イトプラグを介して濾過した。固体を酢酸エチルで十分に洗浄し、濾液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィ
ーに付して油状物としてジアステレオマーの混合物(2:1)としての標記化合
物を得た(48mg)(11%)。 δH(CDCl3)8.55(d,1H)、7.95(d,1H)、7.30(d,
1H)、7.14(m,2H)、3.88(m)、3.72(m)、3.62(m)
、3.50(m)、3.39(m)、2.90−3.11(m,4H)。 EI M+443。C274223の理論値:MH,443。
【0138】 実施例48 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−アミノカルボニルオキシエチ ル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例31の化合物(1g、2.35ミリモル)をジクロロメタン(5ml) に溶解した。ジクロロメタン(1ml)中のトリクロロアセチルイソシアネート
(0.5g、2.5ミリモル)を30分間にわたって滴下した。これを0℃で2時
間攪拌した。メタノール(3ml)および水(1ml)中の炭酸カリウム(0. 36g、2.65ミリモル)を添加し、該反応混合物を0℃で1時間攪拌した。 該反応物を室温で一夜攪拌した。該混合物をジクロロメタンと希重炭酸ナトリウ
ム水溶液との間で分配させ、層を分離した。有機相を回収し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して油状物と
して標記化合物を得た(0.54g、49%)。 E.I. MH+,470。C284333の理論値:MH,470。 δH(CDCl3)8.7(1H,d)、8.05(1H,d)、7.35(1H,
dd)、7.25(2H,m)。
【0139】 実施例49 [3R,4R]−3−エチルオキシカルボニルアミノカルボニルオ キシエチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロ ピル]ピペリジン 実施例31の化合物(0.5g、1.17ミリモル)をジクロロメタン(5ml
)に溶解した。ジクロロメタン(5ml)中のエトキシカルボニルイソシアネー
ト(0.124ml、1.21ミリモル)を0℃で30分間にわたって滴下した。
これを室温で一夜攪拌した。さらにエトキシカルボニルイソシアネート(0.0 612ml、0.6ミリモル)を添加した。2時間後、重炭酸ナトリウム飽和溶 液(50ml)を添加した。該混合物を酢酸エチル(50ml)で3回抽出した
。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた
。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して油状物として生成物を得た(0
.30g、5.54ミリモル)(47%)。 E.I. MH+,542。C314735の理論値:MH,542。 δH(CDCl3) 8.7(1H,d)、8.05(1H,d)、7.35(1H ,dd)、7.25(2H,m)、4.2(3H,m)、3.95(3H,s)、 3(2H,t)。
【0140】 実施例50 [3R,4R]−3−(1−(R,S)−2−ジヒドロキシエチル)−1
−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4 −イル)プロピル]ピペリジン 実施例13cの化合物0.200gから実施例47における同様に調製した。 シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、分取用hplcにより二組のジア
ステレオマーを分離して、二組のジアステレオマー27mg(25%)を得た。 δH(CDCl3)8.60(m,1H)、7.90(d,1H)、7.46(m,
1H)、7.29(m,1H)、7.16(m,1H)、8.63(s,1H)、 7.95(d,1H)、7.48(m,1H)、7.30(m,1H)、7.16(
d,1H)。 EI MH+ 459。C274224の理論値:MH,459。
【0141】 実施例51 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[(6−メトキシ キノリニル−4−オキシ)メチル]ピペリジン (a)6−メトキシキノリン−4−カルボン酸および[3R,4S]−3−エテ ニル−4−ピペリジン酢酸 標記化合物は、W. E. Daering and J. D. Chanley, J. Amer. Chem. Soc., 19
46, 68, 586 により開示された方法を変更して用いることにより調製した。これ
により、t−ブチルアルコール(1リットル)および水(10ml)中のキノン
(225g、0.070モル)をカリウムt−ブトキシド(170g、1.5モル
)で処理した。該混合物を30℃で攪拌しつつ、該混合物に空気を3日間通気し
た。該混合物をジエチルエーテルおよび水で希釈して層を分離させた。水性層を
酢酸エチルで抽出した。合わせたジエチルエーテルおよび酢酸エチル抽出物を硫
酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて出発物質を回収した(97.6g、回収 率43%)。水性相を5M塩酸でpH5に酸性化した。沈殿物を濾過により回収
し、水およびメタノールで洗浄し、次いで、乾燥させて黄色固体として6−メト
キシキノリン−4−カルボン酸を得た(64.6g、収率46%); δH[(CD3)2SO,250MHz]6.23−5.95(1H,m)、5.34 −5.06(2H,m)、3.37−2.92(5H,m)、2.70(1H,m)
、2.38−2.15(3H,m)、1.94−1.52(2H,m):濾液は、[3
R,4S]−3−エテニル−4−ピペリジン酢酸を含有していた。
【0142】 (b)[3R,4S]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エテニル−4 −ピペリジン酢酸 ジクロロメタン(900ml)およびメタノール(180ml)中の[3R,4
S]−3−エテニル−4−ピペリジン酢酸(96g、0.57モル)にトリエチル
アミン(150ml、1.07モル)を攪拌しつつ添加した。該混合物を18時 間攪拌し、蒸発させた。残留物を酢酸エチルおよび2.5m塩酸で希釈した。層 を分離し、水性相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を炭酸ナト
リウム溶液で3回抽出した。水性抽出物を5M塩酸でpH2.5に酸性化し、酢 酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、蒸発させて、黄褐色の固体として標記化合物を得た(81.7 g、43%); δH(CDCl3,250 MHz)5.89−5.68(1H,m)、5.23−5
.06(2H,m)、4.12(1H,brs)、3.95(2H,d,J 13H
z)、3.04(1H,dd,J 3および9Hz)、2.87(1H,brs)、 2.48−2.05(4H,m)、1.63−1.35(2H,m)、および1.4 5(9H,s)。
【0143】 (c)[3R,4S]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチル−4− ピペリジン酢酸 テトラヒドロフラン(100ml)中の実施例51bの化合物(2.0g、7.
43ミリモル)を10%パラジウム−炭(100mg)上で4時間水素添加処理
した。該混合物を、セライトを介して濾過し、濾液を真空濃縮して標記化合物を
得た(2.00g、100%)。 δH(CDCl3)4.07−3.60(2H,m)、3.15−2.82(2H, m)、2.41−2.18(3H,m)、1.59−1.40(13H,m)、1. 25(2H,m)、0.98(3H,t,J 7.2Hz)。 MS(−veイオンエレクトロスプレイ)m/z 270[M−H]-
【0144】 (d)[3R,4R]−4−ブロモメチル−1−(t−ブチルオキシカルボニル) −3−エチルピペリジン 0℃の酢酸エチル(30ml)中の実施例51cの化合物(1.35g、5.0
ミリモル)を4−メチルモルホリン(0.6ml、5.5ミリモル)およびイソブ
チルクロロホーメート(0.71ml、5.5ミリモル)で処理した。0℃で30
分後、得られた懸濁液を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をブロモトリクロロメ
タン(20ml)に溶解し、2−メルカプトピリジンN−オキシドナトリウム塩
(894mg、6.0ミリモル)のブロモトリクロロメタン(20ml)中の脱 ガスした還流懸濁液に5分間にわたって滴下した。還流させながら1時間加熱し
た後、該混合物を冷却し、溶液を濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付してヘキサン中10%酢酸エチルで溶離することにより精製して無色の
固体として標記化合物を得た(960mg、62%)。 δH(CDCl3)4.20−3.82(2H,m)、3.34(2H,d,J 7.
8Hz)、2.92−2.69(2H,m)、2.02(1H,m)、1.72(1 H,m)、1.57(1H,m)、1.52−1.40(10H,m)、1.20(
2H,m)、0.99(3H,t,J 7.5Hz)。
【0145】 (e)[3R,4R]−4−アセトキシメチル−1−(t−ブチルオキシカルボニ
ル)−3−エチルピペリジン アセトニトリル(10ml)中の実施例51dの化合物(730mg、2.3 8ミリモル)に酢酸カリウム(2.0g、20.4ミリモル)および18−クラウ
ン−6(200mg、0.75ミリモル)を添加した。該反応混合物を60時間 加熱還流し、次いで、クロロホルム(40ml)および水(5ml)で希釈した
。水性相をクロロホルム(40ml)で4回再抽出し、合わせた有機相を硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィー
に付してヘキサン中20%酢酸エチルで溶離することにより精製して標記化合物
を得た(300mg、44%)。 δH(CDCl3) 4.02(2H,d,J 6.9Hz)、4.00−3.70(2
H,m)、3.05−2.78(2H,m)、2.08(3H,s)、2.01(1
H,m)、1.61−1.41(12H,m)、1.22(2H,m)、0.96(
3H,t,J 7.3Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 287(MH+)。
【0146】 (f)[3R,4R]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチル−4−(ヒ
ドロキシメチル)ピペリジン 実施例51eの化合物(110mg、0.38ミリモル)をメタノール(5m l)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(1ml)で処理した。反応混合物
を室温で18時間攪拌し、次いで、真空濃縮した。残留物をクロロホルムと水と
の間で分配させ、水性相のpHを希塩酸水溶液の添加により7に調節した。有機
相を分取し、水性相をクロロホルムで再抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、真空濃縮して標記化合物を得た(90mg、97%)。 δ1H(CDCl3)4.15−3.83(2H,m)、3.58(2H,m)、2
.98−2.73(2H,m)、1.85(1H,m)、1.65−1.40(13 H,m)、1.25(2H,m)、0.99(3H,t,J 7.4Hz)。
【0147】 (g)[3R,4R]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチル−4−[
(6−メトキシキノリニル−4−オキシ)メチル]ピペリジン 実施例51fの化合物(244mg、1.00ミリモル)を乾燥DMSO(2 ml)に溶解し、アルゴン下、ナトリウム(27mg、1.17ミリモル)で処 理した。反応混合物を2時間攪拌し、4−クロロ−6−メトキシキノリン(24
4mg、1.26ミリモル)で処理し、次いで、60℃で5日間加熱した。該混 合物を水で希釈し、該生成物を酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥させ、真空濃縮した。該生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付して酢酸
エチルで溶離することにより精製して標記化合物を得た(100mg、25%)
。 δH(CDCl3)8.62(1H,d,J 5.1Hz)、7.95(1H,d,J
9.1Hz)、7.43(1H,d,J 2.7Hz)、7.38(1H,dd,J 9.1,2.7Hz)、6.72(1H,d,J 5.1Hz)、4.18(2H,m)
、3.94(3H,s)、3.03(2H,m)、2.42(1H,m)、1.87
(1H,m)、1.75−1.43(13H,m)、1.37(2H,m)、1.0
2(3H,t,J 7.3Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 401(MH+)。
【0148】 (h)[3R,4R]−3−エチル−4−[(6−メトキシキノリニル−4−オキ シ)メチル]ピペリジンビストリフルオロアセテート 実施例51gの化合物(100mg、0.25ミリモル)をジクロロメタン( 2ml)に溶解し、0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(2ml)で処理した。反
応混合物を室温に加温し、さらに3時間攪拌した。該混合物を真空濃縮し、トル
エンに再懸濁し、3回濃縮して、標記化合物を得た(130mg、100%)。 δH(d6DMSO)9.09(1H,d,J 6.5Hz)、8.52(2H,b r s,exch)、8.11(1H,d,J 9.3Hz)、7.78(1H,dd,J
9.3,2.7Hz)、7.58(1H,d,J 6.6Hz)、7.53(1H,d ,J 2.7Hz)、5.02(1H,br s,exch)、4.56(2H,m)
、3.96(3H,s)、3.18−3.03(4H,m)、2.62−1.83( 4H,m)、1.44(2H,m)、0.97(3H,t,J 7.3Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 301(MH+)。
【0149】 (i)標記化合物 DMF(3ml)中の実施例51hの化合物(120mg、0.23ミリモル )を炭酸カリウム(125mg、0.91ミリモル)および1−ヨードヘプタン (41ul、0.25ミリモル)で処理した。該混合物を室温で3時間攪拌し、 次いで、真空濃縮した。残留物を酢酸エチルに再溶解し、水で2回洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーに付して95:4.5:0.5クロロホルム/エタノール/35%アンモニア溶
液で溶離することにより精製して標記化合物を得た(80mg、87%)。 δH(CDCl3)8.62(1H,d,J 5.2Hz)、7.94(1H,d,J
9.2Hz)、7.47(1H,d,J 2.7Hz)、7.35(1H,dd,J 9.2,2.7Hz)、6.72(1H,d,J 5.2Hz)、4.16(2H,m)
、3.94(3H,s)、2.62(2H,m)、2.41−2.20(5H,m)
、1.95−1.25(15H,m)、0.98(3H,t,J 7.4Hz)、0. 88(3H,t,J 6.8Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 399(MH+)。
【0150】 実施例52 [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メ トキシキノリン−4−イル)−オキシエチル]ピペリジン (a) [3R,4S]−3−エテニル−4−ピペリジン酢酸メチル・塩酸塩 実施例51bの化合物(10.0g、37.1ミリモル)のメタノール(400
ml)中溶液に塩化チオニル(20ml)を滴下した。該混合物を還流させなが
ら4時間加熱し、次いで、真空濃縮した。残留物をトルエンで希釈し、3回濃縮
して標記化合物を得た(8.10g、100%)。 δH(d6DMSO) 9.18(1H,br s,exch.)、8.82(1H,
br s,exch)、6.03(1H,m)、5.14(2H,m)、3.59(
3H,s)、3.20−2.91(4H,m)、2.62(1H,m)、2.33−
2.20(3H,m)、1.80−1.52(3H,m)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 184(MH+)。
【0151】 (b)[3R,4S]−1−ヘプチル−3−エテニル−4−ピペリジン酢酸メチ ル 実施例52aの化合物(8.1g、36.9ミリモル)を実施例12bの記載と
同様にアルキル化した。該生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付してヘキ
サン中50%酢酸エチルで溶離することにより精製して標記化合物を得た(9. 71g、94%)。 δH(CDCl3) 6.08(1H,m)、5.03(2H,m)、3.68(3 H,s)、2.79−2.62(2H,m)、2.42−1.20(20H,m)、
0.89(3H,t,J 6.7Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 282(MH+)。
【0152】 (c)[3R,4S]−1−ヘプチル−3−エテニル−4−(2−ヒドロキシエチル
)ピペリジン 0℃で実施例52bの化合物(2.5g、9.8ミリモル)のテトラヒドロフラ
ン(100ml)中溶液に水素化アルミニウムリチウム(750mg、19.7 ミリモル)を添加し、該混合物をこの温度で1時間攪拌した。水(0.75ml )を添加し、次いで、10%水酸化ナトリウム水溶液(1.1ml)を添加し、 次いで、水(1.9ml)を添加した。該混合物を1時間攪拌し、次いで、濾過 した。濾液を真空濃縮して橙色の油状物として標記化合物を得た(2.5g、1 00%)。 δH(CDCl3) 6.12(1H,m)、5.05(2H,m)、3.67(2 H,t,J 6.5Hz)、2.76(2H,m)、2.38−1.20(21H,m
)、0.89(3H,t,J 6.8Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 254(MH+)。
【0153】 (d)[3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシ キノリン−4−イル)オキシエチル]ピペリジン 4−ヒドロキシ−6−メトキシキノリン(100mg、0.58ミリモル)、 実施例52cの化合物(160mg、0.64ミリモル)およびトリフェニルホ スフィン(224mg、0.86ミリモル)のテトラヒドロフラン(10ml) 中溶液にアゾジカルボン酸ジエチル(140ul、0.88ミリモル)を添加し た。該反応混合物を室温で18時間攪拌し、次いで、ジエチルエーテルおよび希
塩酸水溶液で希釈した。水性相を分取し、ジエチルエーテルで2回洗浄し、次い
で、炭酸カリウム水溶液で塩基性化した。生成物をジクロロメタンで2回抽出し
、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付して97:2.7:0.3クロロホルム/エタノール/35%アンモ
ニア溶液で溶離することにより精製して標記化合物を得た(65mg、55%)
。 δH(CDCl3)8.61(1H,d,J 5.3Hz)、7.95(1H,d,J
9.2Hz)、7.46(1H,d,J 2.8Hz)、7.36(1H,dd,J 9.2,2.8Hz)、6.70(1H,d,J 5.3Hz)、6.19(1H,m)
、5.14(2H,m)、4.23(2H,m)、3.96(3H,s)、2.80
(2H,m)、2.47−2.05(5H,m)、1.88(3H,m)、1.69
(2H,m)、1.46(2H,m)、1.34−1.21(8H,m)、0.88
(3H,t,J 6.8Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 411(MH+)。
【0154】 実施例53 1−ヘプチル−4−[(6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ メチル]ピペリジン (a)1−ヘプチルピペリジン−4−カルボン酸エチル イソニペコチン酸エチル(5.0g、31.8ミリモル)を1,2−ジクロロエ タン(100ml)に溶解し、1−ヘプトアルデヒド(4.4ml、31.5ミリ
モル)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、次いで、トリアセトキシ水素
化ホウ素ナトリウム(6.7g、31.7ミリモル)を添加した。18時間攪拌し
た後、該反応をジクロロメタンおよび炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。有機相
を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。生成物をシリカゲルク
ロマトグラフィーに付して酢酸エチルで溶離することにより精製して標記化合物
を得た(2.60g、32%)。 δH(CDCl3) 4.14(2H,q、J 7.1Hz)、2.90(2H,m) 、2.32−2.23(3H,m)、2.04−1.69(7H,m)、1.49( 2H,m)、1.33−1.21(10H,m)、0.89(3H,t,J 6.9 Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 256(MH+)。
【0155】 (b)1−ヘプチル−4−ヒドロキシメチルピペリジン 0℃で1−ヘプチルピペリジン−4−カルボン酸エチル(2.2g、8.6ミリ
モル)のテトラヒドロフラン(100ml)中溶液に水素化アルミニウムリチウ
ム(1.0g、26.3ミリモル)を添加した。該反応混合物を室温に加温し、さ
らに66時間攪拌した。水(1ml)を添加し、次いで、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液(1.5ml)を添加し、次いで、水(2.5ml)を添加した。該混合
物を1時間攪拌し、次いで、濾過した。濾液を真空濃縮して、黄色油状物として
標記化合物を得た(1.84g、100%)。 δH(CDCl3) 3.48(2H,d,J 6.4Hz)、2.96(2H,m) 、2.30(2H,m)、1.95−1.20(18H,m)、0.89(3H,t
,J 6.8Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 213(MH+)。
【0156】 (c)1−ヘプチル−4−[(6−メトキシキノリン−4−イル)オキシメチル]
ピペリジン 実施例51gの一般的な方法を用いて、1−ヘプチル−4−ヒドロキシメチル
ピペリジンを4−クロロ−6−メトキシキノリン(90mg、0.47ミリモル )で処理して標記化合物を得た(84mg、48%)。 δH(CDCl3)8.61(1H,d,J 5.2Hz)、7.96(1H,d,J
9.1Hz)、7.47(1H,d,J 2.8Hz)、7.35(1H,dd,J 9.1,2.8Hz)、6.70(1H,d,J 5.2Hz)、4.05(2H,d,
J 6.4Hz)、3.95(3H,s)、3.03(2H,m)、2.37(2H,
m)、2.09−1.22(17H,m)、0.85(3H,t,J 6.7Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 371(MH+)。
【0157】 実施例54 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[(6−メトキシ キノリン−4−イル)メチルチオメチル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチルピペリ ジン−4−メチルチオアセテート アセトン(20ml)中の実施例51fの化合物(612mg、2ミリモル)
およびチオ酢酸カリウム(342mg、3ミリモル)をアルゴン下で還流させな
がら2時間加熱した。室温に冷却した後、該溶液を濃縮し、残留物を高速シリカ
ゲルクロマトグラフィーに付してヘキサン中10%酢酸エチルで溶離することに
より精製してガム状物として標記化合物を得た(500mg、83%)。 δH(CDCl3)4.20−3.80(2H,m)、3.00−2.70[4H,m
(δ2.85(2H,d)を含む),J 7.5Hz]、2.34(3H,s)、1. 80−1.10[17H,m(δ1.45(9H,s)を含む]、0.97(3H, t,J 7.5Hz)。
【0158】 (b)4−クロロメチル−6−メトキシキノリン 4−ヒドロキシメチル−6−メトキシキノリン{A. Knoll,ドイツ国特許DE 8
8044,1950}(2.0g、10.6ミリモル)をジクロロメタン(100ml)に
懸濁し、塩化チオニル(3ml、41.1ミリモル)で処理した。反応混合物を 室温で18時間攪拌し、真空濃縮した。残留物をトルエンに再懸濁し、3回濃縮
した。得られた固体をジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム飽和溶液との間で分
配させ、有機層を分取し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて無色
の固体として標記化合物を得た。 δH(CDCl3)8.75(1H,d,J 5.0Hz)、8.06(1H,d,J
9.2Hz)、7.44−7.38(2H,m)、7.30(1H,d,J 2.8H
z)、4.96(2H,s)、3.98(3H,s)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 208、210(MH+)。
【0159】 (c)[3R,4R]−3−エチル−4−[(6−メトキシキノリン−4−イル)メ
チルチオメチル]ピペリジン [3R,4R]−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチルピペリジン− 4−メチルチオアセテート(400mg、1.33ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(5ml)およびナトリウムメトキシド(143mg、2.66ミ リモル)中溶液を、アルゴン下、室温で20分間攪拌した。次いで、4−クロロ
メチル−6−メトキシキノリン(269mg、1.33ミリモル)の溶液を添加 し、該混合物を80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、該混合物を水およ
び酢酸エチルで希釈した。有機層を分取し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付してヘキサ
ン中50−100%酢酸エチルで溶離することにより精製して[3R,4R]−1 −(t−ブチルオキシカルボニル)−3−エチル−4−[(6−メトキシキノリン−
4−イル)メチルチオメチル]ピペリジンを得た(154mg、48%)。 この物質を実施例51hの一般的な方法により脱保護してガム状物として標記
化合物を得た(39mg、34%)。 δH(CDCl3) 8.69(1H,d,J 4.3Hz)、8.03(1H,d, J 9.1Hz)、7.41−7.25(3H,m)、4.07(3H,s)、3.9 6(2H,s)、3.00−2.30(6H,m)、1.95−1.05(7H,m
)、0.85(3H,t,J 7.1Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 331(MH+)。
【0160】 (d)標記化合物 実施例54cの化合物(33mg、0.1ミリモル)を実施例22bの方法に よりアルキル化してガム状物として標記化合物を得た(28mg、65%)。 δH(CDCl3) 8.69(1H,d,J 4.3Hz)、8.03(1H,d, J 9.1Hz)、7.40−7.26(3H,m)、4.06(2H,s)、3.9 6(3H,s)、2.60−1.05(24H,m)、0.85(6H,m)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 429(MH+)。
【0161】 実施例55 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−エテニル−4−[{(6−メトキ
シキノリン−4−イル)カルボニルアミノ}メチル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−tert−ブトキシカルボニル−3−エテニル 4−{[
(2−トリメチルシリルエトキシ)カルボニルアミノ]メチル}−ピペリジン 実施例51cの化合物(5.4g、20ミリモル)、2−トリメチルシリルエ タノール(4.7ml、22ミリモル)およびトリエチルアミン(3.1ml、2
2ミリモル)のキシレン中溶液にジフェニルホスホリルアジド(3.1ml、2 2ミリモル)を添加し、該混合物を還流させながら7時間加熱した。冷却した後
、該混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液および食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸
発させた。粗製生成物をシリカゲル(400g)上でクロマトグラフィーに付し
て4:1ヘキサン/酢酸エチルで溶離して標記化合物を得た(3.04g、40 %)。 m.s. 407(M.Na+),351,307。
【0162】 (b)[3R,4R]−アミノメチル−1−tert−ブトキシカルボニル−3− エテニルピペリジン テトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液(テトラヒドロフラン中1M、3
3ml)に実施例55aの化合物(3.03g、7.9ミリモル)を添加し、該混
合物を30℃で64時間攪拌した。溶媒を真空除去し、残留物をジクロロメタン
に溶解し、塩化アンモニウム飽和水溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ、蒸発さ
せ、残留物をシリカゲル(400g)上でクロマトグラフィーに付して5−20
%メタノール/ジクロロメタンで溶離し、その後、1%トリエチルアミンを添加
した。溶離した生成物を水に溶解し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を
水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて標記化合物を得た(0.39g、21%)。 m.s. 241(MH+),185,141。
【0163】 (c)[3R,4R]−1−tert−ブトキシカルボニル−3−エテニル−4−[
{(6−メトキシキノリン−4−イル)カルボニルアミノ}メチル]ピペリジン 実施例55bの化合物(0.39g、1.6ミリモル)、6−メトキシ−4−キ
ノリンカルボン酸(0.32g、1.6ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプ ロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(0.30g、1.6ミリモル)お よび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(50mg)のジメチルホル
ムアミド(10ml)中混合物を室温で6時間攪拌した。溶媒を真空除去し、残
留物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。有機相を
水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残留物をシリカゲル(40g)上でクロマ
トグラフィーに付して酢酸エチルで溶離して標記化合物を得た(0.56g)( 82%)。 m.s. 426(MH+),370,326。
【0164】 (d)[3R,4R]−3−エテニル−4−[{(6−メトキシキノリン−4−イル
)カルボニルアミノ}メチル]ピペリジン 実施例55cの化合物を実施例51hの方法によりトリフルオロ酢酸で脱保護
して標記化合物を得た(0.77g、100%)。 m.s. 326(MH+)。
【0165】 (e)標記化合物 実施例55dの化合物(0.60g)を実施例3の方法によりアルキル化して 標記化合物を得た(0.30g、64%)。 1H NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,m)、1.27(8H,m)、1
.44(2H,m)、1.65(2H,m)、1.93(1H,m)、2.05(1
H,m)、2.16−2.33(2H,m)、2.46(1H,m)、2.78−2
.87(2H,m)、3.38(1H,5重線,J=7)、3.49(1H,5重 線,J=7)、3.92(3H,s)、5.12(2H,d,J=13)、6.1 6(1H,s)、6.25(1H,dd,J=18,9)、7.34(1H,d,
J=4)、7.40(1H,dd,J=9,2)、7.54(1H,d,J=2)
、8.01(1H,d,J=9)、8.76(1H,d,J=4)。 m.s. 424(MH+)。
【0166】 実施例56 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)]プロピオンアミド (a)[3R,4R]−メチル3−[1−t−ブチルオキシカルボニル−3−エテ
ニル−ピペリジン−4−イル]プロパノエート 0℃で酢酸エチル中の実施例51bの化合物(1.5g、5.58ミリモル)を
N−メチルモルホリン(0.72ml、6.56ミリモル)で処理し、次いで、イ
ソブチルクロロホーメート(0.90ml、6.94ミリモル)で処理した。該混
合物を0.75時間攪拌し、次いで、濾過し、冷却しつつジアゾメタンのエーテ ル中溶液(ジアゾロール(10.75g、50ミリモル)から得られる)を添加 した。該混合物を18時間攪拌し、次いで、該混合物にアルゴン流を通気させる
ことにより溶媒を除去した。粗製生成物をシリカゲル60上で精製して1:2酢
酸エチル:ヘキサンで溶離して黄色油状物として[3(R),4(S)−1−(t−ブ チルオキシカルボニル)−3−エテニル−4−ピペリジニルメチル]ジアゾメチル
ケトンを 得た(0.83g、50%);νmax(CH2Cl2)2101、1734
、1692、1642cm-1。メタノール(30ml)中のジアゾケトン(0. 83g、2.83ミリモル)を安息香酸銀(2.05ミリモル)およびトリエチル
アミン(4.7ml、33.6ミリモル)で処理した。該混合物を、光を遮断して
3日間攪拌した。該混合物を蒸発させ、アミド生成物をシリカゲルクロマトグラ
フィーに付して3.7酢酸エチル、ヘキサンで溶離することにより精製して黄色 油状物として標記化合物を得た(0.61g、収率73%); δH(CDCl3,250MHz)5.91−5.70(1H,m)、5.18−5.
04(2H,m)、4.11(1H,brs)、3.98(1H,d,J 13Hz
)、3.67(3H,s)、2.96(1H,dd,J 3および16Hz)、2. 77(1H,br s)、2.32(2H,m)、1.56(2H,m)および1.
44(9H,s)。
【0167】 (b)[3R,4R]−3−[1−t−ブチルオキシカルボニル−3−エテニル−
ピペリジン−4−イル]プロパン酸 40%水酸化ナトリウム水溶液(0.1ml)を有するジオキサン(5ml) 中の実施例56aの化合物(0.15g、0.505ミリモル)を室温で18時間
攪拌し、次いで、80℃で6時間加熱した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、5
N塩酸で酸性化した。層を分離し、水性相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせ
た有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、薄
黄色の油状物として標記化合物を得た(0.14g、収率98%); δH(CDCl3,250MHz)5.90−5.67(1H,m)、5.16−5.
04(2H,m)、4.12(1H,m)、3.99(1H,d,J 11Hz)、
2.95(1H,dd,J 3および13Hz)、2.77(1H,brs)、2. 36(3H,m)、および1.57(2H,m); m/z(負のエレクトロスプレイ)[M−H]+292。
【0168】 (c)[3R,4R]−3−エテニル−1−(t−ブチルオキシカルボニル)−ピ ペリジン−4−[N−(6−メトキシキノリン−4−イル)]プロピオンアミド ジクロロメタン(20ml)中の実施例56bの化合物(0.14g、0.50
ミリモル)を塩化オキサリル(0.07ml、0.80ミリモル)およびN,N− ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。該混合物を1時間攪拌し、次いで、
蒸発乾固させた。残留物をトルエンおよびジクロロメタンで希釈し、蒸発させた
。 該酸塩化物をジクロロメタン(10ml)に溶解し、4−アミノ−6−メトキ
シキノリン(0.09g、0.44ミリモル)およびトリエチルアミン(0.14 ml、1.0ミリモル)のジクロロメタン(10ml)中混合物に添加した。該 混合物を2時間攪拌し、次いで、ジクロロメタンで希釈し、水および食塩水で連
続して洗浄した。該溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて油状物とし
て標記化合物を得た(0.087g、収率40%); δH(CDCl3,250MHz)8.71(1H,d,J 5Hz)、8.16(1
H,s)、8.03(1H,d,J 9Hz)、7.82(1H,s)、7.39( 1H,dd,J 2.54および9Hz)、7.02(1H,d,J 2.5Hz)、 5.93−5.74(1H,m)、5.25−5.08(2H,m)、4.25−3.
90(2H,m)、3.94(3H,s)、2.96(1H,d,J 14.5Hz )、2.79(1H,brs)、2.55(1H,m)、2.36(1H,m)、 1.73(4H,s)および1.45(9H,s)。
【0169】 (d)標記化合物 実施例56cの化合物を実施例51hの記載と同様にトリフルオロ酢酸(2m
l)で脱保護した。粗製アミンを実施例12bの記載と同様にアルキル化した。
粗製生成物をシリカゲル上で精製してジクロロメタン中1−4%メタノールで溶
離して無色のガラスを得た(0.047g、収率58%); δH(CDCl3,250MHz)8.69(1H,m)、8.19−8.04(1 H,m)、8.00(1H,d,J 10Hz)、7.30(1H,dd,J 2.5
および9.5Hz)、7.06(1H,d,J 3Hz)、6.21−6.02(1H ,m)、5.13−5.01(2H,m)、3.90(3H,s)、2.89−2. 68(2H,m)、2.53−2.42(2H,m)、2.42−2.09(6H,
m)、2.09−1.94(1H,m)、1.72−1.60(2H,m)、1.5 9−1.37(4H,m)、1.27(7H,s)および0.88(3H,m); m/z(正のエレクトロスプレイ)MH+ 438。
【0170】 実施例57 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)]プロピルアミン テトラヒドロフラン(4ml)中の実施例56dの化合物(0.019g、0.
045ミリモル)を1M水素化アルミニウムリチウム(0.15ml)で処理し 、還流させながら2時間加熱した。次いで、該混合物を冷却し、水(0.2ml )および40%水酸化ナトリウム水溶液(0.1ml)で希釈した。該混合物を 蒸発させ、粗製生成物をシリカゲル上で精製して0.5%0.88アンモニアを含
有するクロロホルム中5%メタノールで溶離して油状物として標記化合物を得た
(0.014g、収率76%); δH(CDCl3,250MHz)8.45(1H,d,J 5Hz)、7.91(1
H,d,J 9Hz)、7.40−7.22(1H,m)、6.95(1H,s)、 6.40(1H,d,J 5Hz)、6.37−6.04(1H,m)、5.22−4
.96(2H,m)、4.80(1H,s)、3.92(3H,s)、3.28(2
H,m)、2.80(2H,m)、2.45−1.90(4H,m)、1.90−1
.10(9H,m)、0.88(3H,m); m/z(正のエレクトロスプレイ)MH+ 424。
【0171】 実施例58 [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)]アセトアミド 実施例56cおよび56dの方法により実施例51bの化合物および4−アミ
ノ−6−メトキシキノリンから標記化合物を調製した。 粗製生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付してジクロロメタン中0−5
%メタノール(勾配液)で溶離して、無色のガラスとして標記化合物を得た。 δH(CDCl3)8.68(d)、8.39(s)、8.16(d)、7.97( d)、7.33(dd)、7.08(d)、6.17(m)、5.15−5.0(m )、3.83(s)、2.9−2.6(m)、2.5−1.95(m)、1.75−1
.2(m)、0.88(t); 質量スペクトルEI MH+ 424(C263732)。
【0172】 実施例59 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)]エチルアミン 実施例58からの生成物(0.33g)を実施例57の方法により還元した。 シリカゲルクロマトグラフィーに付してジクロロメタン中0−12%(9:1エ
タノール/0.880アンモニア)(勾配液)で溶離して、黄色ガム状物として 標記化合物を得た(0.24g)。これは放置すると徐々に固化した。 δH(CDCl3)8.42(d)、7.90(d)、7.28(dd)、7.00 (d)、6.40(d)、6.15(m)、5.2−5.0(m)、3.88(s) 、3.72(m)、3.4(b)、3.30(m)、2.77(m)、2.4−2.0
(m)、1.75−1.2(m)、0.88(t); 質量スペクトルEI MH+ 410(C26393O)。
【0173】 実施例60 [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(R,S) −ヒドロキシ−2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エテニル−4−[1
−(R,S)−メトキシカルボニル−2−オキソ−2−(6−メトキシキノリン−4
−イル)エチル]ピペリジンおよび[3R,4R]−1−(メトキシカルボニル)−3 −エテニル−4−[1−(R,S)−メトキシカルボニル−2−オキソ−2−(6− メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン アルゴン下、[6−メトキシ−キノリン−4−イル]カルボン酸メチル(8.3 g;0.038モル)および[1−tert−ブチルオキシカルボニル)−3−(R
)−エテニル−ピペリジン−4−(S)−イル]酢酸メチル(エーテル中で実施例5
1bの化合物をジアゾメタンと反応させることにより調製した)(8.5g;0.
03モル)の乾燥トルエン(15ml)中混合物にナトリウムアミド(90%;
2.0g)を注意して添加し、該混合物を120℃(油浴)で3日間攪拌しつつ 加熱した。冷却した生成物を塩化アンモニウム水溶液で処理し、ジクロロメタン
(100ml)で4回抽出した。有機フラクションを水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、真空下で蒸発乾固させて、茶色の油状物を得、これをBio
tageシリカカラム(90g)上でクロマトグラフィーに付してヘキサン中1
0−30%酢酸エチルで溶離した。最初に回収した生成物は、[3R,4R]−1 −(t−ブトキシカルボニル)−3−エテニル−4−[1−(R,S)−メトキシカル
ボニル−2−オキソ−2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジ ンであった(3.0g)。測定値:EI MH+ 469。C263226の理論値
:M 468。 さらに溶離して[3R,4R]−1−メトキシカルボニル−3−エテニル−4−[
1−(R,S)−メトキシカルボニル−2−オキソ−2−(6−メトキシキノリン−
4−イル)エチル]ピペリジンを得た(3.0g)。測定値:EI MH+ 427。
232626の理論値:M,426。
【0174】 (b)[3R,4S]−3−エテニル−4−[2−オキソ−2−(6−メトキシキ ノリン−4−イル)エチル]ピペリジン・二塩酸塩 方法A [3R,4R]−1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エテニル−4−[1−(R,
S)−メトキシカルボニル−2−オキソ−2−(6−メトキシキノリン−4−イル
)エチル]ピペリジン(実施例60a、2.9g)のテトラヒドロフラン(50m l)および2M塩酸(200ml)中溶液を還流させながら4.5時間加熱し、 真空下で蒸発乾固させた。残留物を乾燥トルエンと一緒に2回共沸して、吸湿性
泡沫体として標記化合物を得た(2.24g)。 方法B [3R,4R]−1−メトキシカルボニル−3−エテニル−4−[1−(R,S)− メトキシカルボニル−2−オキソ−2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチ
ル]ピペリジン(実施例60a、3.0g)の5M塩酸(100ml)中溶液を還
流させながら18時間加熱した。該生成物を真空下で蒸発乾固させ、2N水酸化
ナトリウム溶液で塩基性化し、トルエン(100ml)で3回抽出した。有機フ
ラクションを食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させて
油性遊離塩基として標記化合物を得た(1.96g)。 δ1H(CDCl3)8.85(d,J 4Hz,1H)、8.03(d,J 8Hz ,1H)、7.75(d,J 2Hz,1H)、7.55(d,J 4Hz,1H)、
7.40(dd,J 8,2Hz,1H)、6.15(m,1H)、5.10(m, 2H)、3.95(s,3H)、2.30 − 3.20(m,)、1.60(m,3 H)。 測定値:EI MH+ 311。C192222の理論値:M 310。
【0175】 (c)[3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−オキソ−2−( 6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン 実施例60bの化合物(1.4g;3.68ミリモル)を実施例3の記載と同様
にアルキル化した。該生成物をBiotageシリカカラム(90g)上でクロ
マトグラフィーに付して酢酸エチル−ヘキサン(1:1)で溶離して標記化合物
を得た(1.33g;88.5 %)。 δ1H(CDCl3)8.85(d,J 4Hz,1H)、8.03(d,J 8Hz ,1H)、7.75(d,J 2Hz,1H)、7.56(d,J 4Hz,1H)、
7.41(dd,J 8,2Hz,1H)、6.17(m,1H)、5.10(m, 2H)、3.94(s,3H)、2.10 − 3.15(m)、1.20−1.80 (m)、0.88(t,J 6Hz,3H)。 測定値:EI MH+ 409。C263622の理論値:MH,409。
【0176】 (d)標記化合物 実施例60cの化合物を実施例2の記載と同様に還元してジアステレオマーの
1:1混合物としての標記化合物を含有する油状物を得た(0.21g)。 δ1H(CDCl3)8.85(d,J 4Hz,1H)、8.03(d,J 8Hz ,1H)、7.75(d,J 2Hz,1H)、7.56(d,J 4Hz,1H)、
7.41(dd,J 8,2Hz,1H)、6.17(m,1H)、5.10(m, 2H)、3.94(s,3H)、2.10 − 3.15(m)、1.20−1.80 (m)、0.88(t,J 6Hz,3H)。 測定値:EI MH+ 411。C263822の理論値:MH,411。
【0177】 実施例61 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メ トキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン 実施例60cの化合物(0.30g)を実施例12aの記載と同様に還元して 油状物として標記化合物を得た(0.030g)。 δ1H(CDCl3)8.64(d,J 4Hz,1H)、8.00(d,J 8Hz ,1H)、7.35(dd,J 8,2Hz,1H)、7.15(m,2H)、6. 17(m,1H)、5.10(m,2H)、3.94(s,3H)、2.00−3.
15(m)、1.20−1.80(m)、0.88(t,J 6Hz,3H)。 測定値:EI MH+ 395。C263822の理論値:M 394。
【0178】 実施例62 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メト キシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エチル−4−[2−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)エチル]ピペリジン 実施例60bの化合物(0.30g)を実施例12aの記載と同様に16時間 還元した。該生成物をBiotageシリカゲルカラム(40g)上でクロマト
グラフィーに付してエタノール−ジクロロメタン−35%アンモニア(10:8
0:1)で溶離して、まず、実施例61の化合物を得、次いで、油状物として標
記化合物を得た(0.089g)。 δ1H(CDCl3)8.65(d,J 4Hz,1H)、8.01(d,J 8Hz ,1H)、7.35(dd,J 8,2Hz,1H)、7.20(m,2H)、3. 94(s,3H)、2.50−3.10(m)、1.20−1.85(m)、0.9 1(t,J 7Hz,3H)。 測定値:EI MH+ 299。C19262Oの理論値:M 298。
【0179】 (b)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシキ ノリン−4−イル)エチル]ピペリジン 実施例62aの化合物を実施例3の記載と同様にアルキル化した。該生成物を
SepPakシリカカラム(10g)上でクロマトグラフィーに付して酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:1)で溶離して標記化合物を得た(0.083g)。 δ1H(CDCl3)8.68(d,J 4Hz,1H)、8.03(d,J 8Hz ,1H)、7.35(dd,J 8,2Hz,1H)、7.15(m,2H)、3. 95(s,3H)、2.10−3.15(m)、1.20−1.80(m)、0.8 9(m,6H)。 測定値:EI MH+ 397。C264022の理論値:M 396。
【0180】 実施例63 1−ヘプチル−4−[2(R,S)−ヒドロキシ−2−(6−メトキ シ−4−キノリニル)エチル]−ピペリジン (a)4−[2(R,S)−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−4−キノリニル)エ
チル]ピペリジン 実施例2の記載と同様に、4−[2−(6−メトキシ−4−キノリニル)−2− オキソ−エチル]ピペリジン[欧州特許出願公開EP 31753A]のイソプロパノール
中溶液に水素化ホウ素ナトリウムを添加することにより標記化合物を調製した。
【0181】 (b)標記化合物 実施例63aの化合物(314mg、1ミリモル)、炭酸カリウム(552m
g、4ミリモル)および1−ブロモヘプタン(0.18ml、1.15ミリモル)
の乾燥DMF(10ml)中懸濁液をアルゴン雰囲気下で3時間80℃に加熱し
た。次いで、反応混合物を酢酸エチルと水とに分配させ、有機層を水で4回洗浄
した。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濃縮して、茶色の油状物を得た
(336mg)。粗製物質をシリカクロマトグラフィーに付してジクロロメタン
:メタノール:0.880アンモニアの90:9:1混合物で溶離することによ り精製して標記化合物を得(258mg、63%)、次いで、酢酸エチルから結
晶化した:MS(エレクトロスプレイ)385 MH+;NMR(CDCl3)8. 73(1H,d,J 4.5Hz)、8.02(1H,d,J 9.1Hz)、7.53
(1H,d,J 4.5Hz)、7.36(1H,dd,J 9.2,2.7Hz)、7
.18(1H,d,2.7Hz)、5.47(1H,m)、3.92(3H,s)、 2.97(2H,m)、2.30(2H,m)、2.08−1.89(3H,m)、
1.75(4H,m)、1.6−1.2(12H,m)、0.87(3H,t,J 6.4Hz)。
【0182】 実施例64 [3S,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メ トキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン (a)[3S,4R]−3−エテニル−4−[2−(6−メトキシキノリン−4− イル)エチル]ピペリジン 実施例61の化合物(0.14g)の水(1.0ml)中溶液を実施例29の記
載と同様にエピマー化した。該生成物をSepPakシリカゲルカラム(10g
)上でクロマトグラフィーに付してエタノール−ジクロロメタン−35%アンモ
ニア(10:80:1)で溶離して油状物として標記化合物を得た(0.065 g)。 δ1H(CDCl3)5.50(m,1H)、5.05(m,2H)。 測定値:EI MH+ 297。C19242Oの理論値:MH,297。
【0183】 (b)標記化合物 実施例64aの化合物を実施例3の記載と同様にアルキル化して油状物として
標記化合物を得た(0.017g)。 δ1H(CDCl3)8.65(d,J 4Hz 1H)、7.95(d,J 8Hz,
1H)、7.35(dd,J 8,2Hz,1H)、7.18(m,2H)、5.5 8(m,1H)、5.07(m,2H)、3.93(s,3H)、2.80−3.1
5(m)、1.20−2.35(m)、0.88(t,J 6Hz,3H)。 測定値:EI MH+ 395。C263822の理論値:M 394。
【0184】 実施例65 N−(6−メトキシ−4−キノリニル)−1−ヘプチル−4−ピペ
リジンカルボキシアミド 水酸化ナトリウム水溶液を含有するTHF(10ml)中の実施例53aの化
合物(375mg、1.47ミリモル)を還流させながら2時間加熱した。冷却 した後、該溶液を濃HClで酸性化し、溶媒を蒸発させた。残留物をジクロロメ タン(10ml)に懸濁し、次いで、塩化オキサリル(0.39ml、4.4ミリ
モル)およびDMF(1滴)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、溶液
を真空蒸発させた。固体をジクロロメタン(4ml)に溶解し、4−アミノ−6
−メトキシキノリン(256mg、1.47ミリモル)および4−ジメチルアミ ノピリジン(359mg、2.94ミリモル)のジクロロメタン(10ml)中 溶液に添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、溶媒を真空蒸発させた。残留
物を酢酸エチルに溶解し、該溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空蒸発させた。粗製生成物をカラムクロマト
グラフィーに付して2ないし10%(9:1メタノール/0.880アンモニア )/ジクロロメタンで溶離することにより精製してオフホワイト色の固体として
標記化合物を得た(110mg、20%)。 δ1H(CDCl3)8.71(1H,d,J 5.0Hz)、8.17(1H,d,
J 5.0Hz)、8.03(1H,d,J 9.3Hz)、7.83(1H,br s )、7.39(1H,dd,J 2.5,9.3Hz)、6.99(1H,d,J 2.
5Hz)、3.96(3H,s)、3.10−3.00(2H,m)、2.56−1.
22(21H,m)、0.94−0.80(3H,t,J 6.1)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 384(MH+)。
【0185】 実施例66 (3Z)−(4R)−3−エチリデン−1−ヘプチル−4−[3−(6
−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)(3Z)−(4R)−3−エチリデン−4−[3−(6−ヒドロキシキノリン
−4−イル)プロピル]ピペリジン リチウムリボン(2.8g、400ミリモル)を、トリフェニルホスフィン( 20g、76ミリモル)を含有する乾燥THF(100ml)に溶解し、該混合
物を室温で6時間攪拌した。 実施例26aの化合物(5.0g、16.1ミリモル)を乾燥THF(50ml
)に溶解し、ジフェニルホスフィンのベンゼン中1.04M溶液22.5mlを添
加し、次いで、上記のリチウムリボンとトリフェニルホスフィンとの反応により
得られた濃赤色の溶液60mlを添加した。 得られた混合物をアルゴン下で還流させながら60時間加熱した。冷却した後
、該反応をクロロホルム(230ml)および水(120ml)で希釈した。濃
塩酸の添加により該混合物のpHを9に調節した。分離後、有機相を食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィーに付して80:18:2クロロホルム/エタノール/35%アンモ
ニア溶液で溶離することにより部分精製して部分的に純粋な標記化合物を得た(
838mg)。 δ1H(CDCl3)とりわけ 5.18(1H,q,J 6.7Hz)、1.60( 3H,d,J 6.7Hz)。 MS(−veイオンエレクトロスプレイ)m/z 295[M−H]-
【0186】 (b)(3Z)−(4R)−3−エチリデン−1−ヘプチル−4−[3−(6−ヒド
ロキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 部分的に精製した実施例66aの化合物を実施例22bの記載と同様にアルキ
ル化した。該生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付して95:4.5:0.
5クロロホルム/エタノール/35%アンモニア溶液で溶離することにより精製
して標記化合物を得た(112mg)。 δ1H(CDCl3) 8.60(1H,d,J 4.4Hz)、7.98(1H,d ,J 9.0Hz)、7.32(1H,dd,J 9.0,2.6Hz)、7.27(1 H,d,J 2.6Hz)、7.13(1H,d,J 4.4Hz)、5.25(1H,
br s,exch)、5.17(1H,q,J 6.7Hz)、3.25(1H,d
,J 12.2Hz)、2.94−2.70(4H,m)、2.47−2.39(2H ,m)、2.00(1H,m)、1.79(1H,m)、1.71−1.52(5H
,m)、1.61(3H,d,J 6.7Hz)、1.40−1.21(11H,m)
、0.85(3H,t,J 7.0Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 395(MH+)。
【0187】 (c) 標記化合物 (3Z)−(4R)−3−エチリデン−1−ヘプチル−4−[3−(6−ヒドロキシ
キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン(49mg、0.12ミリモル)をメ タノール:アセトニトリル(1:9、6ml)に溶解した。N,N−ジイソプロ ピルエチルアミン(22ul、0.12ミリモル)を添加し、次いで、トリメチ ルシリルジアゾメタン(62ul、0.12ミリモル)を添加した。該反応混合 物を室温で18時間攪拌し、次いで、真空濃縮した。該生成物をシリカゲルクロ
マトグラフィーに付して95:4.5:0.5クロロホルム/エタノール/35%
アンモニア溶液で溶離することにより精製して標記化合物を得た(10mg、2
0%)。 δH(CDCl3)8.67(1H,d,J 4.4Hz)、8.00(1H,d,J
9.0Hz)、7.37(1H,dd,J 9.0,2.6Hz)、7.22(1H, d,J 2.6Hz)、7.20(1H,d,J 4.4Hz)、5.26(1H,q、
J 6.7Hz)、3.96(3H,s)、3.16−2.99(3H,m)、2.7 9(2H,m)、2.45−2.32(3H,m)、2.05(1H,m)、1.9
2−1.23(16H,m)、1.65(3H,d,J 6.7Hz)、0.88(3
H,t,J 6.8Hz)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 409(MH+)。
【0188】 実施例67 [3R,4S]−1−シンナミル−4−[2−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)−オキシエチル]ピペリジン (a)6−メトキシ−4−クロロキノリン 氷中で冷却したPOCl3(5ml、53.7ミリモル)に6−メトキシキノリ ンN−オキシド(1g、5.7ミリモル)を数回に分けて添加した。添加後、混 合物を30分間穏やかに還流させた。冷却した混合物を攪拌しつつ砕氷(25g
)に注いだ。濃いアンモニア水溶液で逐次部分中和して、まず、2−クロロ誘導
体を沈殿させ、次いで、4−クロロ誘導体を沈殿させた。6−メトキシ−4−ク
ロロキノリンを水と酢酸エチルとの間で分配させ、合わせた有機抽出物をNa2
4で乾燥させ、真空濃縮した。収量0.31g、28%。 MS.:m/z 193/195(M+H)+
【0189】 (b)[3R,4S]−1−t−ブトキシカルボニル−4−[2−(6−メトキシ キノリン−4−イル)−オキシエチル]ピペリジン 2−(1−t−ブトキシカルボニルオキシピペリジン−4−イル)エタノール(
0.1g、0.44ミリモル)の乾燥DMSO(0.5ml)中溶液に、アルゴン 下でナトリウム金属(0.01g、0.44ミリモル)を添加し、1時間攪拌した
。1時間後、実施例67aの化合物(0.08g、0.44ミリモル)を添加し、
50Wで逐次2分「バースト」でマイクロ波処理した。8分後、該混合物を冷却
し、水(50ml)に注いだ。次いで、該混合物をエーテル(50ml)で3回
抽出した。次いで、有機抽出物を合せ、Na2SO4で乾燥させ、真空濃縮した。 粗製生成物をシリカゲル60上でカラムクロマトグラフィーに付し、シリカ上に
予備吸収させ、0−30%EtOAc/ヘキサンで溶離することにより精製した。
収量0.07g。 MS.:m/z 386(M+H)+
【0190】 (c)[3R,4S]−4−[2−(6−メトキシキノリン−4−イル)−オキシエ
チル]ピペリジン 実施例67bの化合物(0.065g、0.17ミリモル)をDCM(10ml
)に溶解し、0℃で攪拌しつつ、TFA(5ml)を〜15ないし20分間にわ
たって滴下した。O/Nを攪拌した後、重炭酸カリウム飽和溶液をpH〜9まで
添加した。次いで、該溶液をDCM(100ml)で3回抽出し、食塩水(10
0ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、次いで、真空濃縮した。収量0.32
2g、65%。 MS.:m/z 286(M+H)+
【0191】 (d)標記化合物 REM樹脂[1.2ミリモル/g](0.664g、0.79ミリモル)、およ び実施例67cの化合物(0.251g、0.88ミリモル)を乾燥DMF(8m
l)に懸濁し、ローテーター上で〜96時間攪拌した。次いで、該樹脂をDMF
(15ml)で3回、DCM(15ml)で3回、3:1DCM/MeOH(1 5ml)、1:1DCM/MeOH(15ml)、1:3DCM/MeOH(15
ml)、MeOH(15ml)で3回洗浄し、次いで、高真空下、O/Nを放置 した。 次いで、この樹脂を乾燥DMF(10ml)に懸濁し、シンナミルブロミド(
1ml、6.7ミリモル)を添加した。次いで、これをローテーター上で24時 間攪拌した。次いで、該樹脂をDMF(10ml)、DCM(10ml)、3:
1DCM/MeOH(10ml)、1:1DCM/MeOH(10ml)、1:3
DCM/MeOH(10ml)、MeOH(10ml)で2回洗浄し、次いで、高
真空下、O/Nを放置した。 次いで、この樹脂を乾燥DCM(5ml)に懸濁し、トリエチルアミン(1. 5ml、11ミリモル)を添加した。次いで、該溶液を室温でローテーター上で
攪拌した。次いで、該樹脂をDCM(10ml)で3回洗浄した。洗液を合せ、
飽和KCO3(30ml)に注ぎ、酢酸エチル(30ml)で3回抽出し、乾燥 させ、次いで、真空濃縮した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(CH2 Cl2:MeOH:NH3;9:1:0.1)に付すことにより精製して標記化合物 を得た( 0.016g)。 1H NMR(CDCl3):1.64(4H,m);1.85(1H,d,J=1 2.8Hz);1.94(2H,q,J=6.4Hz);2.05(2H,m);3. 08(2H,m);3.22(2H,m);3.92(3H,s);4.25(2 H,t,J=6.4Hz);6.33(1H,m);6.53(1H,);6.69 (1H,d,J=5.2Hz);7.30(4H,m);7.44(1H,d,J=
2.8Hz);7.94(1H,d,J=9.3Hz);8.60(1H,d,J=4
.8Hz)。 MS.:m/z 402(M+H)+
【0192】 実施例68 [3R,4R]−3−(2−アセトキシエチル)−1−ヘプチル−4 −[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例31の化合物(0.100g)を乾燥ピリジン(5ml)に溶解し、室 温で攪拌しつつ無水酢酸(132ul)および4−ジメチルアミノピリジンDM
AP(触媒量)を添加した。該反応混合物を室温で60時間攪拌した。該混合物
を酢酸エチル(50ml)で希釈し、水(20ml)で3回洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。これにより標記化合物を得た(0
.083g、75%)。 δH(CDCl3)1.98(s,3H)。 EI MH+,469。C294423の理論値:MH,469。
【0193】 実施例69 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−{2−
ヒドロキシエチルオキシ}キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−{tert−ブ
チルオキシカルボニル}メチルオキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例23の一般的なアルキル化方法およびブロモ酢酸t−ブチルを用いて実
施例22aの化合物から標記化合物(0.18g、52%)を調製した。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 511(MH+)。
【0194】 (b)標記化合物 実施例69aの化合物(0.18g、0.00035モル)を実施例26cの記
載と同様に還元した。カラムクロマトグラフィーに付して2%(9:1メタノー
ル/0.880アンモニア)/ジクロロメタンで溶離して、無色のガムとして標 記化合物得た(0.09g、58%)。 MS(+veイオンエレクトロスプレイ)m/z 441(MH+)。
【0195】 実施例70 [3R,4R]−3−(エチルアミノカルボニルオキシエチル)−1 −ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例31の化合物(0.5g、0.7ミリモル)をトルエン(2ml)に溶解
し、エチルイソシアネート(0.06ml、0.77ミリモル)を滴下した。50
℃で3時間攪拌した後、重炭酸ナトリウム飽和溶液(50ml)を添加し、該生
成物を酢酸エチルで抽出した。乾燥させ、蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィ
ーに付して、透明な油状物として生成物を得た(0.323g、67%)。 E.I. MH+,498。C372733の理論値:MH,498。
【0196】 実施例71 [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S) −アミノカルボニルアミノ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル] ピペリジン 実施例43の化合物(0.250g)を塩酸(5M 0.2mlを10mlに希 釈した)およびTHF(3ml)に溶解した。シアン化カリウム(0.053g )を添加し、反応混合物を100℃で50分間加熱した。重炭酸ナトリウム飽和
溶液(40ml)を添加し、該混合物を酢酸エチル(50ml)で2回抽出した
。合わせた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、クリーム色のゲルとして標
記化合物を得た(0.076g、28%)。 E.I. MH+ 467。C284242の理論値:MH,467。
【0197】 実施例72 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(4−
アミノブチルオキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例16および17に記載の方法と類似の方法により実施例14の化合物お
よびN−5−ブロモブチルフタルイミドから標記化合物を調製した。 E.I. MH+,468。C30493Oの理論値:MH,468。
【0198】 実施例73 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R)−および1−(S)−
ヒドロキシ−2−メトキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−(R,S)−2− ジヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル] ピペリジン 実施例33aの化合物を実施例47の方法におけると同様に四酸化オスミウム
を用いてジヒドロキシル化して標記化合物(分離不可能な異性体の2:1混合物
)を収率80%で得た。 EI M+H 479。C283425の理論値:478。
【0199】 b)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(2−(R,S)−オキ シラニル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン S. Takano et al, Synthesis, 1983, 116 による関連方法を変更した方法に より実施例73aの化合物からこの化合物を調製した。 上記ジオール(実施例73a)(9.0g、18.8ミリモル)をトルエン(1
50ml)に溶解し、次いで、トリフェニルホスフィン(7.4g、28.2ミリ
モル)およびアゾジカルボン酸ジエチル(4.9g、28.2ミリモル)を添加し
た。該混合物をアルゴン下で2.5日間加熱還流させた。蒸発させ、シリカ上で クロマトグラフィーに付して酢酸エチル/ヘキサン(70/30)から純粋な酢
酸エチルまでの勾配液で溶離して白色固体を得た(20.0g)。この物質の分 析により、標記化合物約9gを含有し、残りは、トリフェニルホスフィンオキシ
ドであったことが判明した。 E.I. MH+ 461。C283224 の理論値:460。
【0200】 c)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−(R,S)−ヒド ロキシ−2−メトキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ
ロピル]ピペリジン エポキシド(実施例73b)(3.7g、エポキシド約1.9g、4.0ミリモ ル)をメタノール(40ml)に溶解し、0℃で三フッ化ホウ素エテレート(1
.5ml、1.8g、12.0ミリモル)で処理した。該混合物を室温で5時間攪 拌し、次いで、蒸発乾燥させて白色泡沫体を得た(5.0g)。 E.I. M+H493、 C293625の理論値:492。
【0201】 d)[3R,4R]−3−(1−(R、S)−ヒドロキシ−2−メトキシエチル)− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 上記メチルエーテル(実施例73c)(5.0g)を実施例34bの方法をも いて水素添加し、クロマトグラフィーに付して精製した後、黄色油状物として標
記化合物を得た(1.14g、エポキシドから約80%)。 E.I.M+H 359。C213023 の理論値:358。
【0202】 e)標記化合物 ヨウ化ヘプチル(1.1当量)でアルキル化し、室温で3時間、N,N−ジメチ
ルホルムアミド中の炭酸カリウム(1.2当量)を用いることにより分離可能な 混合物として標記化合物を調製した。蒸発させ、抽出処理(酢酸エチル−水)し
、シリカ上でクロマトグラフィーに付して、個々のジアステレオマーを合わせた
収率40%で得た。 E.I. M+H 457。C284423の理論値:456。
【0203】 実施例74 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R)−および1−(S)−
ヒドロキシ−2−メチルチオエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4− イル)プロピル]ピペリジン a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−(R,S)−ヒド ロキシ−2−メチルチオエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)
プロピル]ピペリジン エポキシド(実施例73b)(2g、エポキシド1gと等価、2.2ミリモル )をN,N−ジエチルホルムアミド(25ml)に溶解し、ナトリウムチオメト キシド(0.31g、4.4ミリモル)で処理した。4.5時間後、該混合物を蒸 発させ、残留物を酢酸エチル−水/重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2/1容量比
)の間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。残留物をシリカ上で
クロマトグラフィーに付して酢酸エチル−ヘキサン勾配液で溶離することにより
精製した。 E.I. M+H 509。C293624Sの理論値:508。
【0204】 b)[3R,4R]−3−(1−(R,S)−ヒドロキシ−2−メチルチオエチル)−
4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 通常の10%パラジウム−炭の代わりに「パラジウムブラック」触媒を必要と
するように変更して実施例34bの方法に従って、上記実施例74aの化合物を
水素添加することによりこの化合物を調製した。 E.I. M+H 375。C213022Sの理論値:374。
【0205】 c)標記化合物 実施例73eの方法により実施例74bの化合物をN−ヘプチル化し、次いで
、シリカ上でクロマトグラフィーに付してエタノール/酢酸エチル勾配液で溶離
して油状物として個々のジアステレオマー(32mgおよび22mg)を合わせ
た収率23%で得ることにより標記化合物を調製した。 E.I. M+H 473。C284422S の理論値:472。
【0206】 実施例75 [3R,4R]−1−(5−メチルヘキシル)−3−(1−(R)−およ
び1−(S)−2−ジヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4 −イル)プロピル]ピペリジン N−ベンジルオキシカルボニル保護基を水素化分解除去し(実施例34bの方
法に従った)、N,N−ジメチルホルムアミド中で塩基として炭酸カリウムを用 いて5−メチルヘキシルブロミドでアルキル化し、次いで、シリカ上でクロマト
グラフィーに付してエタノールの酢酸エチル中0ないし5%勾配液で溶離するこ
とにより、対応するN−ベンジルオキシカルボニル保護ピペリジン(実施例73
a)から標記化合物を調製した。これにより個々のジアステレオマー140mg
および170mgを得た。 E.I. M+H 443。C274227の理論値:442。
【0207】 実施例76 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(3−
アミノプロピル)オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例16の方法に従ってN−3−ブロモプロピルフタルイミドでアルキル化
し、次いで、実施例17の方法に従ってフタルイミド保護基をメチルヒドラジン
で除去することにより、実施例22の化合物からこの化合物を調製した。 E.I. M+H 454。C29473Oの理論値:453。
【0208】 実施例77 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(2−
アミノエチル)オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン N−ブロモプロピルフタルイミドの代わりにN−ブロモエチルフタルイミドを
用いるように変更して実施例76の方法により実施例22の化合物からこの化合
物を調製した。 E.I. M+H 440。C28453O の理論値:439。
【0209】 実施例78 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(3−
グアニジノプロピル)オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン a)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−N',N''−ビ ス−t−ブチルオキシカルボニルグアニジノプロピルオキシキノリン−4−イル
)プロピル]ピペリジン 実施例76の化合物(0.41g、0.9ミリモル)の溶液をN,N−ジエチル ホルムアミド(1.2ml)に溶解し、次いで、N,N−ビス−t−ブトキシカル
ボニル−チオ尿素(0.3g、1.1ミリモル)および2−クロロ−1−メチル−
ピリジニウムヨージド(0.27g、1.1ミリモル)(ムカイヤマ試薬(Mukaiy
ama's reagent))のN,N−ジエチルホルムアミド(2.5ml)中懸濁液で処 理した。12時間後、該反応混合物を水で希釈し、エーテルで抽出した。有機抽
出物を乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィーに付して酢酸エチ
ルで溶離して、透明な油状物として標記化合物を得た(0.49g、79%)。
【0210】 b)標記化合物 保護グアニジン(実施例78a)(0.48g、0.7ミリモル)を、フェノー
ル(0.7g、0.7ミリモル)を含有する1:1トリフルオロ酢酸:ジクロロメ
タン(20ml)に溶解した。6時間後、該混合物を蒸発乾固させ、シリカ上で
クロマトグラフィーに付してアンモニア水:メタノール:ジクロロメタン(1. 5:15:85)で溶離して、油状物として標記化合物を得た(0.095g、 27%)。 E.I. M+H 496。C30495Oの理論値:495。
【0211】 実施例79 [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(ピペ
リジン−4−イル)メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン a)1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン 4−ヒドロキシメチル−ピペリジン(1.0g、8.7ミリモル)のジクロロメ
タン(20ml)中溶液をトリエチルアミン(1.3ml、9.6ミリモル)で処
理し、次いで、ベンジルクロロホーメート(1.4ml、9.6ミリモル)で処理
した。14時間後、該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、希重炭酸ナトリウ
ム水溶液で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でクロマト
グラフィーに付して1:1酢酸エチル:ヘキサンで溶離して、透明な油状物とし
て生成物を得た(0.97g、44%)。
【0212】 b)1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヨードメチル−ピペリジン トリフェニルホスフィン(1.4g、5.1ミリモル)、イミダゾール(0.3 5g、5.1ミリモル)およびヨウ素(1.3g、5.1ミリモル)のジクロロメ タン(15ml)中溶液を室温で0.5時間攪拌し、次いで、実施例79aの化 合物(0.96g、3.9ミリモル)のジクロロメタン(4ml)中溶液を添加し
た。3時間後、該混合物を遠心分離し、上清を希亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄
した。ジクロロメタンを乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィー
に付して酢酸エチル−ヘキサン勾配液で溶離して黄色油状物として標記化合物を
得た(1.2g、85%)。
【0213】 c)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4[3−(6−(1−ベンジルオ
キシカルボニルピペリジン−4−イル)メトキシキノリン−4−イル)プロピル] ピペリジン 実施例16の方法を用いて上記ヨウ化物(実施例79b)および実施例22の
化合物からこの化合物を調製した。
【0214】 d)[3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(ピペリジン−
4−イル)メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 反応時間を4時間に変更して実施例34bの方法により実施例79cの化合物
(0.06g、0.09ミリモル)からN−ベンジルオキシカルボニル保護基を水
素化分解除去することにより、標記化合物を調製した。濾過し、蒸発させ、シリ
カ上でクロマトグラフィーに付してアンモニア水−メタノール−ジクロロメタン
(0.5−5−95)で溶離して、透明な油状物として標記化合物を得た(8m g、17%)。 E.I. M+H 494。C23513O の理論値:493。
【0215】 実施例80 [3R,4S]−1−ヘプチル−3−ビニル−4−[3−(6−メト キシキノリン−4−イル)−(R,R)−オキシラン−2−イルメチル]ピペリジン (a) N−ヘプチルキニニウムブロミド ベンゼン(10ml)およびエタノール(2ml)中のキニン(3.24g、 10ミリモル)を1−ブロモヘプタン(1.57ml、10ミリモル)と一緒に 80℃で3日間加熱した。溶媒を除去し、残留物をヘキサンでトリチュレートし
て、第四塩を得た;MH+ 423。
【0216】 (b)標記化合物 ベンゼン(10ml)中の実施例80aからの生成物を40%水酸化ナトリウ
ム(10ml)と一緒に一夜強く攪拌した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、水
、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、シリカゲル上で精製してメタ
ノール−酢酸エチル混合物で溶離して標記化合物を得た(0.79g、19%) ;MH+ 423。
【0217】 実施例81 [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[(2S)−ヒドロキシ−3−( 6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]−3−ビニルピペリジン エーテル(15ml)中の実施例80bの生成物(0.10g、0.24ミリモ
ル)を水素化アルミニウムリチウム(0.027g、3当量)で処理し、4時間 攪拌した。該反応を希水酸化ナトリウムでクエンチし、濾過し、蒸発させた。シ
リカゲル上で精製してメタノール−クロロホルム−アンモニア混合液で溶離して
、標記化合物を得た(0.110g、64%);MH+ 425。
【0218】 実施例82 [3R,4S]−1−ヘプチル−3−ビニル−4−[3−(6−メト キシキノリン−4−イル)−(S,S)−オキシラン−2−イル−メチル]ピペリジ ン (a) N−ヘプチルキニジニウムブロミド キニジン(10g、31ミリモル)をトルエン(30ml)およびエタノール
(5ml)に懸濁した。1−ブロモヘプタン(4.84ml、31ミリモル)を 添加し、該混合物を80℃で一夜加熱した。冷却後、溶媒を蒸発させ、残留物を
ヘキサンでトリチュレートして第四塩を得た。
【0219】 (b)標記化合物 t−ブタノール(150ml)中の実施例82aからの生成物をカリウムt−
ブトキシド(10g、3当量)で処理し、80℃で1時間加熱した。該混合物を
冷却し、蒸発させ、生成物をシリカゲル上で精製して酢酸エチルで溶離して、標
記化合物を得た(7.27g、55%);MH+ 423。
【0220】 実施例83 [3R,4S]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[2−(S)−ヒド
ロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン エタノール(15ml)中の実施例80bからの生成物(0.115g、0.2
7ミリモル)を10%パラジウム−炭で2日間水素添加した。該混合物を濾過し
、蒸発させて、標記化合物を得た(0.061g、53%);MH+ 427。
【0221】 実施例84 [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[N−メチル−N−(6−メト キシキノリン−4−イル)アミノエチル]−3−ビニルピペリジン (a)[3R,4S]−1−ヘプチル−4−(メチルアミノカルボキシメチル)− 3−ビニルピペリジン 酢酸エチル(50ml)中の実施例51bの化合物を4−メチルモルホリン(
1.44ml、13.1ミリモル)およびイソブチルクロロホーメート(1.8m l、13.9ミリモル)で処理した。1時間攪拌した後、該混合物を濾過し、氷 中で冷却した。該混合物にメチルアミンガスを0.5時間通気し、該混合物をさ らに3時間攪拌し、濾過し、蒸発させ、シリカ上で精製して酢酸エチルで溶離し
て、金色の油状物を得た。該油状物をジクロロメタン(15ml)中のトリフル
オロ酢酸(9ml)で1時間処理し、次いで、蒸発させ、炭酸カリウム(2.9 2g、20.8ミリモル)の存在下、ジメチルホルムアミド(15ml)中の1 −ヨードヘプタン(2.07ml、13.2ミリモル)で処理して標記化合物を得
た(2.61g);νmax(フィルム)1647、1558、および1466cm -1
【0222】 (b)[3R,4S]−1−ヘプチル−4−(2−メチルアミノエチル)−3−ビ ニルピペリジン テトラヒドロフラン(15ml)中の実施例84aからの生成物(0.56g 、2.0ミリモル)を水素化アルミニウムリチウム(0.23g、3当量)で処理
し、還流させながら3時間加熱した。冷却後、反応混合物を希水酸化ナトリウム
でクエンチし、セライトを介して濾過し、蒸発させて、油状物を得た(0.25 g、50%);MH+ 267。
【0223】 (c)標記化合物 実施例84bからの生成物(0.24g、0.9ミリモル)を4−クロロ−6−
メトキシキノリン(0.09g、0.45ミリモル)と一緒に160℃で18時間
加熱した。該混合物を冷却し、ジクロロメタンで希釈し、炭酸ナトリウム溶液で
洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。シリカゲル上で精製してメタノール−クロロホ
ルム−アンモニア(5:95:0.5)で溶離して、茶色の油状物を得た(0.1
72g、88%);MH+424。
【0224】 実施例85 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシエ チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−3−(1−(R,S)−ヒドロキシエチル)−4−[3−(6−
メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン [3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(2−(R,S)−オキシラ ニル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン(実 施例73b)(3g、約1.5g、約3.3ミリモル − 残りは、トリフェニルホ
スフィンオキシドである)のエタノール(100ml)中溶液を10%パラジウ
ム−炭(3g)で4時間水素添加した。濾過し、蒸発させて、茶色の油状物とし
て粗製生成物を得た(3g)。
【0225】 (b)[3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシエチル)−
4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例85aの粗製生成物(1.5g)の溶液をN,N−ジメチルホルムアミド
(3ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.28g、2.0ミリモル)で処理し、次
いで、ヨウ化ヘプチル(0.32ml、0.45g、2.0ミリモル)で処理した 。3時間後、混合物を蒸発乾固させ、酢酸エチルと水との間で分配させた。有機
抽出物を乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィーに付してアンモ
ニア水:メタノール:ジクロロメタン(0.2:2:100)で溶離して、個々 のジアステレオマーを得た(27mg、8%、および55mg、16%−2段階
にわたる収率)。この後者のジアステレオマーは、異なる化学作用により調製し
た実施例34と同一の化合物であった。 E.I. MH+ 427。C274222の理論値:426。
【0226】 実施例86 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシ− 1−メチルエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピ ペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−アセチル)− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン [3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−ヒドロキシエチル) −4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン(実施例3
4a)(0.4g、0.9ミリモル)のジクロロメタン(10ml)中溶液を4A
モレキュラーシーブ、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(60mg)
、次いで、N−メチルモルホリンN−オキシド(0.2g)で処理した。1時間 後、該混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトを介して濾過した。蒸発させ、シ
リカ上でクロマトグラフィーに付してアンモニア水:メタノール:ジクロロメタ
ン(1.5:15:100)で溶離して油状物として生成物を得た(0.382g
、96%)。 E.I. MH+ 461。C283224の理論値:460。
【0227】 (b)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−(R,S)−1 −ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン アルゴン下で−78℃の実施例86aの生成物(0.12g、0.26ミリモル
)のテトラヒドロフラン(2ml)中溶液をメチルマグネシウムブロミドのテト
ラヒドロフラン中溶液(3M;0.1ml、0.3ミリモル)で処理し、該混合物
を4時間にわたって室温に加温した。該溶液を−78℃に再冷却し、等価量のメ
チルマグネシウムブロミドを添加した。該混合物を12時間にわたって室温に加
温し、次いで、酢酸エチルと希重炭酸ナトリウム溶液との間で分配させた。有機
抽出物を乾燥せさ、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィーに付して油状物
として標記化合物を得た(52mg、42%)。 E.I. MH+ 477。C293624の理論値:476。
【0228】 (c)[3R,4R]−3−(1−(R,S)−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)
−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン エタノール中、パラジウム−炭で2.5時間水素添加することにより実施例8 6bの化合物から標記化合物を収率59%で調製した。 E.I. MH+ 343。C213022の理論値:342。
【0229】 (d)[3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシ−1−メ チルエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジ ン N,N−ジメチルホルムアミド中、室温で4.5時間、炭酸カリウム(1.2当 量)およびヨウ化ヘプチル(1.1当量)でN−ヘプチル化し、次いで、後処理し
、クロマトグラフィーに付すことにより、上記[3R,4R]−3−(1−(R,S) −1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4 −イル)プロピル]ピペリジンから標記化合物(6mg)を収率25%で得た。 E.I. MH+ 441。C284422の理論値:440。
【0230】 実施例87 [3R,4R]−1−ヘプチル−3−ヒドロキシメチル−4−[3−
(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン (a)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ホルミル−4−[3
−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 5℃で実施例73aの化合物(3.0g、6.3ミリモル)の溶液をメタノール
:水(75ml:25ml)に溶解し、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(4g、
18.8ミリモル)で処理した。4時間後、該混合物を濃縮し、酢酸エチルで処 理し、セライトを介して濾過し、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィーに
付してメタノールのジクロロメタン中0ないし2%勾配液で溶離して油状物とし
て標記化合物を得た(2.2g、80%)。 E.I. MH+ 447。C273024の理論値:446 。
【0231】 (b)[3R,4R]−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシメチル− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例87aの化合物(1g、2.2ミリモル)のメタノール(12ml)中 溶液を0℃で水素化ホウ素ナトリウム(60mg、1.6ミリモル)で処理した 。1時間後、該混合物を蒸発させ、残留物を重炭酸ナトリウム半飽和水溶液と酢
酸エチルとの間で分配させた。有機抽出物を乾燥せさ、蒸発させた。粗製生成物
をシリカ上でクロマトグラフィーに付してメタノールのジクロロメタン中0ない
し2%勾配液で溶離して油状物として標記化合物を得た(0.62g、62%) 。 E.I. MH+ 449。C273222の理論値:448。
【0232】 (c)[3R,4R]−3−ヒドロキシメチル−4−[3−(6−メトキシキノリン −4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例43と同様の標準的な方法に従って実施例87bの化合物を水素添加す
ることにより粗収率約90%でこの化合物を調製した。 E.I. MH+ 315。C192622の理論値:314。
【0233】 (d)標記化合物 実施例73eの標準的な方法に従って実施例87cの化合物をN−ヘプチル化
して、シリカ上でクロマトグラフィーに付してアンモニア水:エタノール:クロ
ロホルム(1.5:15:500)で溶離して、油状物として標記化合物を得た (0.36g、73%)。 E.I. MH+ 413。C264022の理論値:412。
【0234】 実施例88 [3R,4R]−1−(6−メチルヘプチル)−3−(1−(R)および
1−(S),2−ジヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ
ル)プロピル]ピペリジン アルキル化剤として6−メチルヘプチルブロミドを用いて、実施例73aの化
合物から実施例75と同一の方法により個々のジアステレオマーとしてこれらを
調製した(早く流出するジアステレオマー110mg:遅く流出するジアステレ
オマー100mg:合わせた収率22%)。 E.I. M+H 457。C284423の理論値:456。
【0235】 実施例89 [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[(2S)−ヒドロキシ−3−( 6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
リジン テトラヒドロフラン(20ml)中の[3R,4S]−1−ヘプチル−4−[(2 S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]−3−ビニ
ルピペリジン(実施例81)(0.59g、1.39ミリモル)を5Mの9−ボラ
ビシクロ[3.3.1]ノナン(8.3ml、4.17ミリモル)で処理し、還流させ
ながら一夜加熱した。該混合物を冷却し、エタノール(8ml)、2M水酸化ナ
トリウム溶液(4ml)および30%過酸化水素(3ml)で処理した。1時間
攪拌した後、該混合物を不溶性スラッジからデカントし、酢酸エチルで抽出して
粗製生成物を得、これをシリカゲル上で精製して酢酸エチル中15%メタノール
で溶離して金色の油状物を得た(0.235g、38%);MH+ 443。
【0236】 実施例90 [3R,4S]−1−ヘプチル−3−アミノカルボニルオキシメチ ル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン [3R,4S]−1−ヘプチル−3−ヒドロキシメチル−4−[3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン(実施例87)(0.2g、0.49
ミリモル)のジクロロメタン(3.5ml)中溶液を0℃でトリクロロアセチル イソシアネート(0.1g、0.55ミリモル)のジクロロメタン(1ml)中溶
液で処理した。室温で18時間後、該混合物を炭酸カリウム(0.23g)のメ タノール:水(1ml:2ml)中溶液で処理し、該混合物を室温で0.5時間 攪拌した。さらにジクロロメタンおよび水を添加し、有機抽出物を乾燥させ、蒸
発させた。粗製生成物をシリカ上でクロマトグラフィーに付して0.880アン モニア:メタノール:ジクロロメタンの勾配液で溶離することにより精製して透
明な油状物として標記化合物を得た(0.046g、21%)。 E.I. MH+ 456。C274133の理論値:455。
【0237】 実施例91 [3R,4R]−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン −4−イル)プロピル]−3−(2−カルバモイルエチル)ピペリジン・シュウ酸塩 a)(3R,4R)−3−(2−ヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキ ノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 10%パラジウム−炭でエタノール中で水素添加することによりN−ベンジル
オキシカルボニルピペリジン(実施例33b)からほぼ定量的な収率でこの化合
物を調製した。 E.I. MH+ 329。C202822 の理論値:328。
【0238】 b)(3R,4R)−1−t−ブチルオキシカルボニル−3−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 上記ピペリジン(実施例91a)をジクロロメタン−N,N−ジエチルホルム アミドに溶解し、トリエチルアミン(1.2当量)、無水ジ−t−ブチルカルボ ン酸(1.1当量)およびN,N−ジエチルアミノピリジン(触媒量)で処理した
。一夜攪拌した後、該混合物を蒸発させ、シリカ上でクロマトグラフィーに付し
て酢酸エチル/ヘキサンの勾配液で溶離することにより精製して油状物として生
成物を得た(3.8g、34%)。 E.I. MH+ 429、329(CO249の喪失)。C253624の理論
値:428。
【0239】 c)(3R,4R)−1−t−ブチルオキシカルボニル−3−[2−(4−メチル フェニル)スルホニルオキシエチル]−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イ
ル)プロピル]ピペリジン 上記アルコール(実施例91b)(2.2g、5.1ミリモル)をジクロロメタ
ン(50ml)に溶解し、次いで、トリエチルアミン(0.85ml、0.62g
、6.1ミリモル)、N,N−ジメチルアミノピリジン(触媒量)および4−メチ
ルフェニルスルホニルクロリド(1.1g、5.6ミリモル)を添加した。20時
間後、該混合物をさらにジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機抽出物を
乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィーに付して 酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離して黄色油状物として生成物を得た( 1.8g、61%)。 E.I. MH+ 583。C324226Sの理論値:582。
【0240】 d)(3R,4R)−1−t−ブトキシカルボニル−3−(2−シアノエチル)− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 上記トシレート(実施例91c)(1.8g、31ミリモル)をN,N−ジエチ
ルホルムアミド(15ml)に溶解し、シアン化ナトリウム(0.3g、6.2ミ
リモル)で処理した。該混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、40℃で1時
間攪拌した。該混合物を蒸発乾固させ、残留物を酢酸エチルと水との間で分配さ
せた。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させて、油状物として生成物を
得た(67%)。 E.I. MH+ 438。C263533の理論値:437。
【0241】 e)(3R,4R)−3−(2−シアノエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)プロピル]ピペリジン 0℃で、上記ニトリル(実施例91d)(0.9g)を1:1トリフルオロ酢 酸:ジクロロメタン(25ml)で処理した。1時間後、反応混合物を蒸発させ
、残留物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。有機
抽出物を乾燥させ、蒸発させて、油状物として標記化合物をほぼ定量的な収率で
得た。 E.I. MH+ 338。C212722の理論値:337。 f)(3R,4R)−1−ヘプチル−3−(2−シアノエチル)−4−[3−(6− メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 実施例12bの方法を用いて室温でヘプチル化することにより上記ピペリジン
(実施例91e)から標記化合物を調製して、油状物として精製生成物を得た(
0.55g、62%)。 E.I. MH+ 436。C28143O の理論値:435。
【0242】 g)[3R,4R]−1−ヘプチル−3−(3−カルボキシエチル)−4−[3−( 6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン 濃塩酸およびジオキサン(各9ml)を用いて、対応するシアノエチル化合物
(実施例91f)(0.35g、0.8ミリモル)を還流させながら11時間加水
分解し、次いで、蒸発させ、シリカ上でクロマトグラフィーに付して(1.5: 15:50アンモニア水:メタノール:クロロホルムで溶離する)、油状物とし
て標記化合物を得た(0.23g、55%)。 E.I. MH+ 455。C284222の理論値:454。
【0243】 h)標記化合物 ジクロロメタン中の上記カルボン酸(実施例91g)を1−(3−ジメチルア ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(0.051g、0.26ミ リモル)および濃アンモニア溶液(1ml)で処理した。混合物を一夜攪拌し、
次いで、容量を減少させ、シリカゲル上で精製して酢酸エチル中20%メタノー
ルで溶離して、標記化合物を得た。これをエーテル中0.1Mシュウ酸で処理し てシュウ酸塩に変換した。MH+ 454。
【0244】 表1 実施例に記載の方法と類似の方法により以下の従来技術の化合物を調製する。 表2 実施例に記載の方法と類似の方法により以下の新規化合物を調製した。
【0245】
【表1】
【0246】
【表2】
【0247】
【表3】
【0248】
【表4】
【0249】 生物活性 種々の生物に対する化合物E2および105のMIC(μg/ml)を測定し
、バンコマイシンと比較した。 実施例2の化合物を、CH(OH)単位についてその異性体の1:1混合物とし
て、ならびに異性体(I)および異性体(II)として別々に試験した。
【0250】
【表5】
【0251】 実施例4、6、8、10、11、12、15、25、31、32、33、34
、36、41、42、43、44、46、47、48、50、60、63、64
、65、66、73、74、75、76、78、および80ないし91および表
2の化合物155は、グラム陽性およびグラム陰性細菌の1種以上に対して1μ
g/ml以下のMICを有する。 残りの化合物E21ないしE79は、グラム陽性およびグラム陰性細菌の1種
以上に対して16μg/ml以下のMICを示した。 以下の化合物は、上記生物のあるものに対して100μg/ml未満のMIC
を示した: E2、E3、E5、E7、E9、E13、E14、E16、E17、E18、E
19、E20、および表1の化合物92−101および103−125。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 405/14 C07D 405/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ウィリアム・ジョン・コーツ イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 マイケル・ノーマン・グウィン アメリカ合衆国19426−0989ペンシルベニ ア州カレッジビル、サウス・カレッジビ ル・ロード1250番、スミスクライン・ビー チャム・ファーマシューティカルズ (72)発明者 イアン・キース・ハットン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 フィリップ・ジョン・マスターズ イギリス、ティダブリュー8・9ビーデ ィ、ミドルセックス、ブレントフォード、 グレイト・ウエスト・ロード、エスビー・ ハウス、スミスクライン・ビーチャム・フ ァーマシューティカルズ (72)発明者 ニール・デイビッド・ピアソン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 シャーザッド・シャルーク・ラーマン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ブライアン・スロコーム イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ジュリー・ドロシー・ワラック イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB01 BB03 BB09 CC71 DD10 DD14 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC28 GA02 GA07 GA08 MA01 MA04 NA14 ZB35

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物、特に、ヒトにおける細菌感染の治療方法であって
    、かかる治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I): 【化1】 [式中、 mは、1または2であり、 R1は、各々独立して、ヒドロキシ;(C1-6)アルコキシ、アミノ、ピペリジル
    、グアニジノもしくはアミジノ(1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまた は(C1-6)アルキルスルホニル基によりN置換されていてもよい)、NH2CO、
    ヒドロキシ、チオール、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロ サイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ
    または(C1-6)アルキルスルホニルオキシにより置換されていてもよい(C1-6)ア
    ルコキシ;(C1-6)アルコキシ置換(C1-6)アルキル;ハロゲン;(C1-6)アルキ ル;(C1-6)アルキルチオ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチ オ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスル
    ホニル;アリールスルホキシド、またはアミノ、ピペリジル、グアニジノもしく
    はアミジノ基(1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキル
    スルホニル基によりN置換されていてもよい)であり; R2は、水素であり; R3は、2位または3位にあり、水素、または(C1-6)アルキルもしくは(C2-6 )アルケニル(チオール;ハロゲン;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル
    ;アジド;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6 )アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C1-6)アルキ ル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカル ボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルま
    たはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケ
    ニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルにより置
    換されていてもよい)により置換されていてもよいヒドロキシ;(C1-6)アルコ キシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボ
    ニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(
    1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボ ニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルにより置
    換されていてもよい)により一または二置換されていてもよいアミノ;アミノ基
    が(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)ア ルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキル カルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカル
    ボニルにより置換されていてもよく、さらに(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1- 6 )アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルにより
    置換されていてもよいアミノカルボニル;オキソ;(C1-6)アルキルスルホニル ;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C2 -6 )アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホニルから選択される1 ないし3個の基で置換されていてもよい)であるか;または R3は、3位にあり、R2およびR3が一緒になって二価の残基=CR5'6'( ここで、R5'およびR6'は、独立して、H、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニ
    ル、アリール(C1-6)アルキルおよびアリール(C2-6)アルケニルから選択され、
    アルキルまたはアルケニル部分は、R3の置換基について上記した基から選択さ れる1ないし3個の基により置換されていてもよい)であり; R4は、基−CH2−R5(ここで、R5は、(C3-12)アルキル;ヒドロキシ(C3 -12 )アルキル;(C1-12)アルコキシ(C3-12)アルキル;(C1-12)アルカノイルオ
    キシ(C3-12)アルキル;(C3-6)シクロアルキル(C3-12)アルキル;ヒドロキシ −、(C1-12)アルコキシ−または(C1-12)アルカノイルオキシ−(C3-6)シクロ アルキル(C3-12)アルキル;シアノ(C3-12)アルキル;(C2-12)アルケニル;( C2-12)アルキニル;テトラヒドロフリル;モノ−またはジ−(C1-12)アルキル アミノ(C3-12)アルキル;アシルアミノ(C3-12)アルキル;(C1-12)アルキル−
    またはアシル−アミノカルボニル(C3-12)アルキル;モノ−またはジ−(C1-12)
    アルキルアミノ(ヒドロキシ)(C3-12)アルキル;置換されていてもよいフェニル
    (C1-2)アルキル、フェノキシ(C1-2)アルキルまたはフェニル(ヒドロキシ)(C1 -2 )アルキル;置換されていてもよいジフェニル(C1-2)アルキル;置換されてい
    てもよいフェニル(C2-3)アルケニル;置換されていてもよいベンゾイルまたは ベンゾイルメチル;置換されていてもよいヘテロアリール(C1-2)アルキル;お よび置換されていてもよいヘテロアロイルまたはヘテロアロイルメチルから選択
    される)であり; nは、0、1または2であり; Aは、NR11、O、S(O)xまたはCR67であり、Bは、NR11、O、S(O
    )xまたはCR89であり、ここで、xは、0、1または2であり、 R6およびR7、R8およびR9の各々は、独立して、H;チオール;(C1-6)ア ルキルチオ;ハロ;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)ア
    ルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6 )アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;R3における対 応する置換基についてと同様に置換されていてもよいヒドロキシ、アミノまたは
    アミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル
    ;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されて
    いてもよい(C1-6)アミノスルホニルであるか;または R6およびR8は、一緒になって結合を表し、R7およびR9は、上記定義と同じ
    であるか; R6およびR8は、一緒になって−O−を表し、R7およびR9は、共に、水素で
    あるか;または R6およびR7またはR8およびR9は、一緒になってオキソを表し; R11は、各々独立して、H、トリフルオロメチル、(C1-6)アルキル、(C1-6)
    アルケニル、(C1-6)アルキコシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、アミ
    ノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)ア
    ルキルカルボニル、(C1-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカ
    ルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されていてもよ
    く、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルケニルにより置換されていても
    よい)であり; ただし、AおよびBは、共にはNR11、OおよびS(O)xから選択することが できず、AおよびBの一方がCOである場合、他方はCO、OまたはS(O)x以 外である] で示されるキノリンまたはその医薬上許容される誘導体を投与することからなる
    方法。
  2. 【請求項2】 R3がヒドロキシ基上で置換されていてもよいヒドロキシ(C 1-6 )アルキルまたは1,2−ジヒドロキシ(C2-6)アルキルである式(I)で示さ
    れる化合物である式(IA)で示される化合物。
  3. 【請求項3】 少なくとも1個のR1がN置換されていてもよいアミノ、グ アニジノもしくはアミジノにより置換されている(C2-6)アルコキシ、またはピ ペリジルにより置換されているC1-6アルコキシであり、AがCH2、CHOH、
    CH(NH3)、C(Me)(OH)またはCH(Me)であり、BがCH2、CHOHまた
    はCOである式(I)で示される化合物である式(IB)で示される化合物。
  4. 【請求項4】 R1がキノリン核の6位にあり、メトキシ、アミノ(C3-5)ア
    ルキルオキシ、ニトロまたはフルオロであり、mが1である請求項1記載の方法
  5. 【請求項5】 R3が(C1-6)アルキル、(C1-6)アルケニル、置換されてい てもよい1−ヒドロキシ−(C1-6)アルキルである請求項1または4記載の方法 。
  6. 【請求項6】 R3がヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチルまたは1,2
    −ジヒドロキシエチル(ここで、2−ヒドロキシ基は、アルキルカルボニル、ま
    たはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、置換されていてもよい)で置換さ
    れていてもよい)である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 R3が3位にある請求項1および4ないし6いずれか1項記 載の方法。
  8. 【請求項8】 AがNH、NCH3、O、CH2、CHOH、CH(NH3)、 C(Me)(OH)またはCH(Me)であり、BがCH2、CHOH、COまたはSで あるか、または、AがCR67であり、BがCR89であり、R6およびR8が一
    緒になって−O−を表し、R7およびR9が共に水素であり、nが0または1であ
    る請求項1および4ないし7いずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 AがNHであり、BがCOであり、nが1または0であるか
    ; AがOであり、BがCH2であり、nが1または0であるか; AがCH2またはCH2OHであり、BがCH2であり、nが1または0である か; AがNCH3、CH(NH3)、C(Me)(OH)またはCH(Me)であり、BがCH 2 であり、nが1であるか; AがCR67であり、BがCR89であり、R6およびR8が一緒になって−O
    −を表し、R7およびR9が共に水素であり、nが1である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 R4が(C5-10)アルキル、非置換フェニル(C2-3)アルキル
    または非置換フェニル(C3-4)アルケニルである請求項1および4ないし9いず れか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 R5がα位、および、場合によってはβ位で枝分れしてい ない請求項1および4ないし10いずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 以下の化合物から選択される請求項1記載の式(I)で示
    される化合物: [3R,4R]−3−エチル−1−ヘキシル−4−[3−オキソ−3−(6−メト キシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘキシル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−オキソ−3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]3−エチル−1−オクチル−4−[3−オキソ−3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−オクチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−デシル−4−[3−オキソ−3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−デシル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3 −(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ドデシル−4−[3−オキソ−3−(6−メト キシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]3−エチル−1−ドデシル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3 −(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−シンナミル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ −3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン −4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ −3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−ヒドロキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−4−[3−(R,S
    )−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−[5−フタルイミドペンチルオキシ]−キノリン−4−イル)プロピル] ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−[5−アミノペンチルオキシ]−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリ ジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−[2−アミノ−2−オキソ−1,1−ジメチル]エトキシキノリン−4−
    イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−[2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミド]キノリン−4−イ ル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−アミノキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−アジドキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−ヒドロキシキノリ ン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−プロピルオキシキ ノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(5−フタルイミド
    ペンチルオキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(5−アミノペンチ
    ルオキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−(2−t−ブチルオキシカルボニルアミノエ
    チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−(2−フェノキシエチル)−4−[3−(6− メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−(4−エチルベンジル)−4−[3−(6−メト キシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3S,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−4−[3−(6− メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−アセトキシエチル)−4−[3−(6− メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(3−ヒドロキシプロピル)−4−[3−(6 −メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−ヒドロキシエチル)−4−[3−(6− メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−(2−フェニルエチル)−4−[3−(R,S)− ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−(3−フェニルプロピル)−4−[3−(R,S) −ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; ヘプチル−4−[2−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4 −イル)プロピル]ピペリジン; 1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロパ−2−エ ニル]ピペリジン; 1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリ
    ジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−ヒドロキシ− 3−(6−メトキシキノリン−4−イル)ブチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−アジド−3 −(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−アミノ−3 −(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−(3−(R,S)−アミノ−3−(
    6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン −4−イル)ブチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−(3−(R,S)−アセトアミ ド−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(2−(R,S)−ヒドロキシプロピル)−4−
    [3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S),2−ジヒドロキシエチル)− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−アミノカルボニルオキシエチル−4−[3−
    (6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチルオキシカルボニルアミノカルボニルオキシエチル− 1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジ
    ン; [3R,4R]−3−(1−(R,S)−2−ジヒドロキシエチル)−1−ヘプチル−
    4−[3−(R,S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピ
    ル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[(6−メトキシキノリニル− 4−オキシ)メチル]ピペリジン; [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)−オキシエチル]ピペリジン; 1−ヘプチル−4−[(6−メトキシキノリン−4−イル)オキシメチル]ピペリ
    ジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[(6−メトキシキノリン−4 −イル)メチルチオメチル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−エテニル−4−[{(6−メトキシキノリン−
    4−イル)カルボニルアミノ}メチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[N−(6−メ トキシキノリン−4−イル)]プロピオンアミド; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[N−(6−メ トキシキノリン−4−イル)]プロピルアミン; [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[N−(6−メ トキシキノリン−4−イル)]アセトアミド; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−ピペリジン−4−[N−(6−メ トキシキノリン−4−イル)]エチルアミン; [3R,4S]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(R,S)−ヒドロキシ −2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)エチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシキノリン −4−イル)エチル]ピペリジン; 1−ヘプチル−4−[2(R,S)−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−4−キノ リニル)エチル]−ピペリジン; [3S,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[2−(6−メトキシキノリ ン−4−イル)エチル]ピペリジン; N−(6−メトキシ−4−キノリニル)−1−ヘプチル−4−ピペリジンカルボ
    キシアミド; (3Z)−(4R)−3−エチリデン−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキ
    ノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4S]−1−シンナミル−4−[2−(6−メトキシキノリン−4−イル)
    −オキシエチル]ピペリジン; [3R,4R]−3−(2−アセトキシエチル)−1−ヘプチル−4−[3−(6− メトキシ−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−{2−ヒドロキシエ
    チルオキシ}キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−(エチルアミノカルボニルオキシエチル)−1−ヘプチル− 4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エテニル−1−ヘプチル−4−[3−(R,S)−アミノカル ボニルアミノ−3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(4−アミノブチル
    オキシ)−キノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R)−および1−(S)−ヒドロキシ−
    2−メトキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル] ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R)−および1−(S)−ヒドロキシ−
    2−メチルチオエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル
    ]ピペリジン; [3R,4R]−1−(5−メチルヘキシル)−3−(1−(R)−および1−(S)−
    2−ジヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピ
    ル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(3−アミノプロピ
    ル)オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(2−アミノエチル
    )オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(3−グアニジノプ
    ロピル)オキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[3−(6−(ピペリジン−4−
    イル)メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−3−ビニル−4−[3−(6−メトキシキノリン −4−イル)−(R,R)−オキシラン−2−イルメチル]ピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[(2S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシ キノリン−4−イル)プロピル]−3−ビニルピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−3ビニル−4−[3−(6−メトキシキノリン− 4−イル)−(S,S)−オキシラン−2−イル−メチル]ピペリジン; [3R,4S]−3−エチル−1−ヘプチル−4−[2−(S)−ヒドロキシ−3−
    (6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[N−メチル−N−(6−メトキシキノリン −4−イル)アミノエチル]−3−ビニルピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシエチル)−4−[ 3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−(1−(R,S)−ヒドロキシ−1−メチルエ チル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−ヘプチル−3−ヒドロキシメチル−4−[3−(6−メトキ シキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン; [3R,4R]−1−(6−メチルヘプチル)−3−(1−(R)および1−(S),2 −ジヒドロキシエチル)−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル
    ]ピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−4−[(2S)−ヒドロキシ−3−(6−メトキシ キノリン−4−イル)プロピル]−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン; [3R,4S]−1−ヘプチル−3−アミノカルボニルオキシメチル−4−[3−
    (6−メトキシキノリン−4−イル)プロピル]ピペリジン、および [3R,4R]−1−ヘプチル−4−[3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ
    ロピル]−3−(2−カルバモイルエチル)ピペリジン;または 上記化合物のいずれかの医薬上許容される誘導体。
  13. 【請求項13】 請求項2、3または12記載の式(I)で示される化合物
    またはその医薬上許容される誘導体の製造方法であって、 (a)式(IV)で示される化合物を式(V)で示される化合物と反応させる
    か: 【化2】 [式中、m、n、R1、R2、R3およびR4は、式(I)における定義と同じであ
    り、XおよびYは、以下の組合せであってよく: (i)Xは、Mであり、Yは、CH2CO2xである; (ii)Xは、CO2yであり、Yは、CH2CO2xである; (iii)XおよびYのうち一方は、CH=SPh2であり、他方は、CHOで
    ある; (iv)Xは、CH3であり、Yは、CHOである; (v)Xは、CH3であり、Yは、CO2xである; (vi)Xは、CH2CO2yであり、Yは、CO2xである; (vii)Xは、CH=PRz 3であり、Yは、CHOである; (viii)Xは、CHOであり、Yは、CH=PRz 3である; (ix)Xは、ハロゲンであり、Yは、CH=CH2である; (x)XおよびYのうち一方は、COWであり、他方は、NHR11'またはN COである; (xi)XおよびYのうち一方は、(CH2)p−Vであり、他方は、(CH2)q
    HR11'、(CH2)qOH、(CH2)qSHまたは(CH2)qSCORxである(ここで
    、p+q=1である); (xii)XおよびYのうち一方は、CHOであり、他方は、NHR11'であ る; (xiii)XおよびYのうち一方は、OHであり、他方は、−CH=N2で ある; ここで、VおよびWは、離脱基であり、RxおよびRyは、(C1-6)アルキルで あり、Rzは、アリールまたは(C1-6)アルキルである]; (b)式(II) 【化3】 で示される化合物を転位させて、R3が3位にあり、nが1であり、A−BがC OCH2または二置換エポキシドであり、R2がHである式(I)で示される化合
    物である式(III)で示される化合物を得、次いで、nが1であり、A−Bが
    CHOHCH2またはCH2CHOHであり、R2がHである式(I)で示される 化合物である式(VII)で示される化合物に還元してもよいか; (c)式(VI): 【化4】 で示される化合物を光酸素化するか;または (d)式(IV)で示される化合物を式(Vb)で示される化合物と反応させ
    : 【化5】 [式中、m、n、R1、R2、R3およびR4は、式(I)における定義と同じであ
    り、Xは、CH2NHR11'であり、Yは、CHOまたはCOWであるか、または
    、Xは、CH2OHであり、Yは、−CH=N2であり; R11'、R1'、R2'、R3'およびR4'は、R11、R1、R2、R3およびR4であ るか、または、それに変換可能な基である]、次いで、任意にまたは必要に応じ
    て、R11'、R1'、R2'、R3'およびR4'をR11'、R1、R2、R3およびR4に変
    換し、A−Bを別のA−Bに変換し、R11、R1、R2、R3および/またはR4
    相互変換し、次いで、その医薬上許容される誘導体を形成してもよい ことからなることを特徴とする製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項2、3または12記載の化合物および医薬上許容さ
    れる担体を含む医薬組成物。
  15. 【請求項15】 哺乳動物における細菌感染の治療に用いるための薬剤の製
    造における請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容され
    る誘導体の使用。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬
    上許容される誘導体、および医薬上許容される担体を含むことを特徴とする、哺
    乳動物における細菌感染の治療において用いるための医薬組成物。
JP2000528558A 1998-01-26 1999-01-21 抗菌剤用キノリン誘導体 Pending JP2002501061A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9801630.6A GB9801630D0 (en) 1998-01-26 1998-01-26 Novel compounds
GB9801630.6 1998-01-26
GB9821072.7 1998-09-29
GBGB9821072.7A GB9821072D0 (en) 1998-09-29 1998-09-29 Medicaments
PCT/EP1999/000333 WO1999037635A1 (en) 1998-01-26 1999-01-21 Quinoline derivatives as antibacterials

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002501061A true JP2002501061A (ja) 2002-01-15
JP2002501061A5 JP2002501061A5 (ja) 2006-01-19

Family

ID=26313018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000528558A Pending JP2002501061A (ja) 1998-01-26 1999-01-21 抗菌剤用キノリン誘導体

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1051413B1 (ja)
JP (1) JP2002501061A (ja)
AR (1) AR018042A1 (ja)
AU (1) AU2717899A (ja)
CA (1) CA2318842A1 (ja)
DE (1) DE69908555T2 (ja)
ES (1) ES2201674T3 (ja)
WO (1) WO1999037635A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504658A (ja) * 2002-07-25 2006-02-09 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ キノリン誘導体およびミコバクテリア抑制剤としてのそれらの使用
JP2007519687A (ja) * 2004-01-29 2007-07-19 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ マイコバクテリア抑制剤としての使用のためのキノリン誘導体
JP2008528586A (ja) * 2005-01-25 2008-07-31 グラクソ グループ リミテッド 抗菌剤

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9822450D0 (en) * 1998-10-14 1998-12-09 Smithkline Beecham Plc Medicaments
GB9822440D0 (en) 1998-10-14 1998-12-09 Smithkline Beecham Plc Medicaments
EP1144404A1 (en) * 1999-01-20 2001-10-17 Smithkline Beecham Plc Piperidinylquinolines as protein tyrosine kinase inhibitors
GB9914486D0 (en) 1999-06-21 1999-08-18 Smithkline Beecham Plc Medicaments
GB9917406D0 (en) 1999-07-23 1999-09-22 Smithkline Beecham Plc Compounds
GB9917408D0 (en) 1999-07-23 1999-09-22 Smithkline Beecham Plc Compounds
US6403610B1 (en) 1999-09-17 2002-06-11 Aventis Pharma S.A. Quinolylpropylpiperidine derivatives, their preparation and the compositions which comprise them
FR2798656B1 (fr) * 1999-09-17 2004-12-17 Aventis Pharma Sa Derives de la quinolyl propyl piperidine, leur preparation et les compositions qui les contiennent
US6803369B1 (en) 2000-07-25 2004-10-12 Smithkline Beecham Corporation Compounds and methods for the treatment of neoplastic disease
NZ523749A (en) 2000-07-26 2005-03-24 Smithkline Beecham P Aminopiperidine quinolines and their azaisosteric analogues with antibacterial activity
FR2816618B1 (fr) * 2000-11-15 2002-12-27 Aventis Pharma Sa Derives heterocyclylalcoyl piperidine, leur preparation et les compositions qui les contiennent
US6603005B2 (en) 2000-11-15 2003-08-05 Aventis Pharma S.A. Heterocyclylalkylpiperidine derivatives, their preparation and compositions containing them
GB0031086D0 (en) * 2000-12-20 2001-01-31 Smithkline Beecham Plc Medicaments
GB0031088D0 (en) * 2000-12-20 2001-01-31 Smithkline Beecham Plc Medicaments
GB0101577D0 (en) 2001-01-22 2001-03-07 Smithkline Beecham Plc Compounds
FR2822154B1 (fr) * 2001-03-13 2005-10-21 Aventis Pharma Sa Derives de la quinolyl propyl piperidine, leur preparation et les compositions qui les contiennent
US6602884B2 (en) 2001-03-13 2003-08-05 Aventis Pharma S.A. Quinolylpropylpiperidine derivatives, their preparation, and compositions containing them
GB0112836D0 (en) 2001-05-25 2001-07-18 Smithkline Beecham Plc Medicaments
GB0112834D0 (en) 2001-05-25 2001-07-18 Smithkline Beecham Plc Medicaments
US7109213B2 (en) 2002-01-29 2006-09-19 Glaxo Group Limited Aminopiperidine compounds, process for their preparation, and pharmaceutical compositions containing them
EP2181996A1 (en) 2002-01-29 2010-05-05 Glaxo Group Limited Aminopiperidine derivatives
TW200409637A (en) 2002-06-26 2004-06-16 Glaxo Group Ltd Compounds
AR040335A1 (es) 2002-06-26 2005-03-30 Glaxo Group Ltd Compuesto de ciclohexano o ciclohexeno, uso del mismo para preparar un medicamento, composicion farmaceutica que lo comprende, procedimiento y compuestos intermediarios de utilidad para preparar dicho compuesto
FR2842807A1 (fr) 2002-07-23 2004-01-30 Aventis Pharma Sa Derives de la quinolyl propyl piperidine, procede et intermediaires de preparation et compositions les renfermant
GB0217294D0 (en) * 2002-07-25 2002-09-04 Glaxo Group Ltd Medicaments
CA2500320A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-29 Morphochem Aktiengesellschaft Fuer Kombinatorische Chemie Novel compounds with antibacterial activity
DE60334016D1 (de) 2002-11-05 2010-10-14 Glaxo Group Ltd Antibakterielle mittel
US7232832B2 (en) 2002-11-05 2007-06-19 Smithkline Beecham Corporation Antibacterial agents
ES2312839T3 (es) 2002-12-04 2009-03-01 Glaxo Group Limited Quinolinas y sus derivados nitrogenados y su uso como agentes antibacterianos.
WO2004085401A1 (en) * 2003-03-28 2004-10-07 Pfizer Products Inc. 1,2,4-substituted 1,2,3,4-tetrahydro-and 1,2 dihydro-quinoline and 1,2,3,4-tetrahydro-quinoxaline derivatives as cetp inhibitors for the treatment of atherosclerosis and obesity
BRPI0410720A (pt) * 2003-05-27 2006-06-20 Pfizer Prod Inc quinazolinas e pirido[3,4-d]pirimidinas como inibidores do receptor de tirosina cinase
FR2858619B1 (fr) * 2003-08-08 2006-12-22 Aventis Pharma Sa Derives de quinoleines-4-substituees, leurs procede et intermediaires de preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent
US7348434B2 (en) 2003-08-08 2008-03-25 Antony Bigot 4-substituted quinoline derivatives, method and intermediates for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US7709472B2 (en) 2005-01-25 2010-05-04 Glaxo Group Limited Antibacterial agents
US7511035B2 (en) 2005-01-25 2009-03-31 Glaxo Group Limited Antibacterial agents
JP2008528598A (ja) 2005-01-25 2008-07-31 グラクソ グループ リミテッド 抗菌剤
WO2006081182A2 (en) 2005-01-25 2006-08-03 Glaxo Group Limited Antibacterial agents
CA2528849C (en) 2005-06-08 2014-01-14 Janssen Pharmaceutica N.V. Quinoline derivatives as antibacterial agents
EA010601B1 (ru) * 2005-06-09 2008-10-30 Янссен Фармацевтика Н.В. Производные хинолина в качестве антибактериальных агентов
WO2007086016A1 (en) 2006-01-26 2007-08-02 Actelion Pharmaceuticals Ltd Tetrahydropyrane antibiotics
JP2009532504A (ja) 2006-04-06 2009-09-10 グラクソ グループ リミテッド 抗菌薬
WO2008059854A1 (fr) * 2006-11-16 2008-05-22 Astellas Pharma Inc. Dérivés de pipéridine ou sels de ceux-ci
CA2685888A1 (en) 2007-05-09 2008-11-20 Pfizer Inc. Substituted heterocyclic derivatives and their pharmaceutical use and compositions
WO2016008381A1 (zh) * 2014-07-14 2016-01-21 辰欣药业股份有限公司 吡啶衍生物及其作为抗分支杆菌的应用
US10301254B2 (en) 2015-04-23 2019-05-28 Temple University—Of the Commonwealth System of Higher Education Substituted polycationic multi-quaternary ammonium salts as antimicrobial agents
WO2018081347A1 (en) 2016-10-26 2018-05-03 Temple University-Of The Commonwealth System Of Higher Education Polycationic amphiphiles as antimicrobial agents and methods using same
US20220106308A1 (en) 2019-02-19 2022-04-07 Univerza V Ljubljani Antibacterials based on monocyclic fragments coupled to aminopiperidine naphthyridine scaffold

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3362875A (en) * 1965-06-04 1968-01-09 Richardson Merrell Inc N4, n4'-decamethylene-bis(4-amino)-quinaldine diacetate compositions for controllingtopical infections
FR2177511A1 (en) * 1972-03-28 1973-11-09 Omnium Chimique Sa Quinolyl pipiridylethyl ketones - with vasodilatory and antispasmodic activity
GB1496371A (en) * 1975-08-18 1977-12-30 Serdex 4-amino-quinoline derivatives process for their preparation and therapeutic applications thereof
NL7908031A (nl) * 1979-11-01 1981-06-01 Acf Chemiefarma Nv Nieuwe chinolinederivaten en farmaceutische preparaten die een dergelijke verbinding bevatten, alsmede werk- wijze voor het bereiden van deze verbindingen.

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504658A (ja) * 2002-07-25 2006-02-09 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ キノリン誘導体およびミコバクテリア抑制剤としてのそれらの使用
JP2007519687A (ja) * 2004-01-29 2007-07-19 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ マイコバクテリア抑制剤としての使用のためのキノリン誘導体
JP4919810B2 (ja) * 2004-01-29 2012-04-18 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ マイコバクテリア抑制剤としての使用のためのキノリン誘導体
JP2008528586A (ja) * 2005-01-25 2008-07-31 グラクソ グループ リミテッド 抗菌剤

Also Published As

Publication number Publication date
AU2717899A (en) 1999-08-09
DE69908555T2 (de) 2004-05-06
ES2201674T3 (es) 2004-03-16
WO1999037635A1 (en) 1999-07-29
AR018042A1 (es) 2001-10-31
EP1051413B1 (en) 2003-06-04
EP1051413A1 (en) 2000-11-15
DE69908555D1 (de) 2003-07-10
CA2318842A1 (en) 1999-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002501061A (ja) 抗菌剤用キノリン誘導体
JP2002527431A (ja) 抗細菌剤としてのナフチリジン化合物およびそれらのアザイソステリックアナログ
JP2002535323A (ja) プロテインキナーゼ阻害剤としてのピペリジニルキノリン
AU2005212510B2 (en) Chemokine receptor antagonists
DE60112791T2 (de) Piperidin mch antagonisten und ihre verwendung in der behandlung von obesität
US6020345A (en) Pyridin-2-yl-methylamine derivatives, method of preparing and application as medicine
JP2002527434A (ja) キノリン誘導体および抗菌剤としてその使用
US20040053928A1 (en) Quinoline derivatives as antibacterials
JP2003502419A (ja) 抗菌剤としてのキノリン誘導体
JPH10511980A (ja) ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な三環式化合物
KR20050111638A (ko) 알츠하이머병을 비롯한 신경계 질환의 치료를 위한히스타민 h3 길항제로서의4-(4-(헤테로시클릴알콕시)페닐)-1-(헤테로시클릴-카르보닐)피페리딘 유도체 및 관련 화합물
JP2003522739A (ja) 選択的ニューロキニンアンタゴニスト
EP1888530A2 (en) Quinoline derivatives as neurokinin receptor antagonists
JP2002534503A (ja) アミド化合物
JP2000511207A (ja) アゼチジニルプロピルピペリジン誘導体、中間体、およびタキキニン拮抗薬としての使用
CA2540196C (en) Pyridine derivatives and use thereof as urotensin ii antagonists
JP4943826B2 (ja) 医薬組成物
NO318794B1 (no) Alisykliske, acylerte heterosykliske derivater, anvendelse derav og farmasoytiske produkter inneholdende disse
US8318749B2 (en) Quinazoline derivatives as NK3 receptor antagonists
JPH08183759A (ja) アミド誘導体
JP2003531896A (ja) 鎮痛剤としてのベンゾスベロニルピペリジン化合物
US20090143429A1 (en) Quinoline Derivatives as Neurokinin Receptor Antagonists
AU2008250119A1 (en) One-pot production process for cinnamide derivative
HK1163098A1 (en) Novel bicyclic antibiotics
HK1163098B (en) Novel bicyclic antibiotics

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091215