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JP2002371039A - 新規ヒノキチオール誘導体、およびそれを含む皮膚外用組成物 - Google Patents

新規ヒノキチオール誘導体、およびそれを含む皮膚外用組成物

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Publication number
JP2002371039A
JP2002371039A JP2001183781A JP2001183781A JP2002371039A JP 2002371039 A JP2002371039 A JP 2002371039A JP 2001183781 A JP2001183781 A JP 2001183781A JP 2001183781 A JP2001183781 A JP 2001183781A JP 2002371039 A JP2002371039 A JP 2002371039A
Authority
JP
Japan
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group
hinokitiol
ester
derivative
action
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001183781A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Furuya
力 古谷
Yoichi Matsuura
洋一 松浦
Sumio Takahara
純夫 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒノキチオールのもつ抗菌・抗かび、美白、
抗酸化などのさまざまな作用を、その欠点である昇華
性、金属に対する腐食性、対光不安定性などを抑えて利
用する途を開くこと。とくに、皮膚外用組成物を提供す
ること。 【解決手段】 ヒノキチオールを、一般式(I)または
(II)で表される、けい皮酸またはその誘導体とのエス
テルとし、 (上式中、R、RおよびRは同一または異なるも
のであって、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、
フルオロアルコキシ基またはアルキルカルボニルオキシ
基を表す。)これを有効成分として適量含有する皮膚外
用組成物として、溶液、エマルジョン、ペースト、固形
剤などに製剤して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒノキチオールとけい
皮酸またはその誘導体とのエステルに関し、そのエステ
ルを、化粧品または医薬としての皮膚外用剤に使用する
ことを包含する。
【0002】
【従来の技術】ヒノキチオールは下記の構造を有する化
合物であって、抗菌、抗かび、防腐、美白、発毛促進、
抗フケ、鮮度保持、防害虫、植物生長促進および抗酸化
等、多くの作用をもつことが知られている。したがっ
て、現在は、化粧品、医薬品、農薬、食品添加物および
日常雑貨などに利用されている。
【0003】
【化3】
【0004】ヒノキチオールには、互変異性の異性体と
して、下記の構造をもつものがあることが知られてい
る。
【0005】
【化4】
【0006】一方、けい皮酸またはその誘導体を構成成
分とするエステルには、アスコルビン酸(特許2719
895号)、コウジ酸(特許2648581号)、トコ
フェロール(特開平10−120542)などを含有す
るものが知られ、これらのエステルは、化粧品などにき
わめて有用であることが紹介されている。
【0007】ヒノキチオールは、昇華性および光分解性
を有し、容易に揮発または分解してしまう。そのため、
ヒノキチオール自身は優れた作用を有するものの、保存
性、安定性などに欠け、取り扱いが面倒であるという問
題をもっていた。
【0008】ヒノキチオールはまた、金属に対して強い
腐食性をもち、容易に各種金属イオンと結合して、有色
のヒノキチオール塩や錯体等の有機金属化合物を生成す
る。これは、ヒノキチオールの母核となる7員環の置換
基として、共鳴構造にあるケト−エノール構造を有する
ためである。この金属イオンとの結合による着色は、ヒ
ノキチオールの用途を限定し、配合対象に制約があると
いう、いまひとつの問題を与えていた。
【0009】このような問題を解決するひとつの方策と
して、ヒノキチオールをシクロデキストリン包接化(特
開平11−222455)、グルコシル化(特開平7−
17993)、アルキル化(特開昭56−26842)
などすることが試みられている。しかし、こうした変性
は、ヒノキチオールが本来もつ活性を低下させたり、か
えって安定性を損なったりし、また、製造収率が低かっ
たりして、ヒノキチオールの工業的な利用が展開されて
はいない。
【0010】発明者らは、上述した諸問題を解決するこ
とを意図して研究を重ねた結果、ヒノキチオールとけい
皮酸またはその誘導体とのエステルが、昇華性、キレー
ト生成による着色、および金属に対する腐食性という問
題がなく、光安定性に関しても著しく改善されることを
見出した。また、このエステルはチロシナーゼ活性阻害
活性があり、美白剤として有効であることを見出した。
【0011】さらに研究を進めたところ、この化合物は
抗酸化作用があり、とくにヒドロキシル基をもつタイプ
のものは強い抗酸化性、とりわけフリーラジカル消去活
性がヒノキチオールよりはるかに強く、その抗酸化作用
によって、皮膚の脂質酸化防止、色素沈着の防止ができ
ることもわかった。この化合物を表皮や頭皮に適用した
ときには、これが親油性を有しているので角質層に浸透
しやすく、表皮中のエステラーゼのような加水分解酵素
の存在下で加水分解されて、ヒノキチオールを放出する
ことも確認した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、発明者らが得た上記の広い範囲にわたる知見を活
用し、新規にして有用な一群の化合物を提供するととも
に、この化合物の少なくとも1種を有効成分として含有
し、さまざまな薬効を示す、皮膚外用組成物を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエステルは、下
記の一般式(I)または(II)で表される、ヒノキチオ
ールとけい皮酸またはその誘導体とのエステルである。
【化5】
【化6】 (上式中、R、RおよびRは同一または異なるも
のであって、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、
フルオロアルコキシ基またはアルキルカルボニルオキシ
基を表す。)
【0014】本発明の皮膚外用組成物は、上記のヒノキ
チオールとけい皮酸またはその誘導体とのエステルを少
なくとも1種、有効成分として含有することを特徴とす
る組成物である。
【0015】
【発明の実施形態】上記の式において、R、Rおよ
びRのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基およびブトキシ基からなるグループから選ばれた少な
くとも1種が適切である。アルキルカルボニルオキシ基
としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基および
ブチリルオキシ基からなるグループから選ばれた少なく
とも1種が適切である。フルオロアルコキシ基は、トリ
フルオロメトキシ基が好ましい。
【0016】本発明のエステルの具体例は、ヒノキチル
シンナメート、ヒノキチルフェルレート、ヒノキチルカ
フェーエート、ヒノキチル−p−クマレート、ヒノキチ
ルシナペート、ヒノキチル−4’−メトキシシンナメー
トおよびヒノキチル−4’−アセトキシフェルレートで
ある。
【0017】ヒノキチオールはケト−エノール構造をも
ち、互変異性を示すため、本発明の化合物であるヒノキ
チオール誘導体もまた2種類の構造を有するが、どちら
もその作用は同じである。
【0018】本発明の化合物は、これに酸やアルカリ、
または加水分解酵素を作用させることにより、ヒノキチ
オールと酸成分との間のエステル結合を分解させ、ヒノ
キチオールを放出させることができる。この分解の速度
は、作用させる分解剤の種類や量、また分解反応の進行
する条件を選択することにより調節可能であって、所望
の徐放性製剤とすることができる。放出されたヒノキチ
オールは、抗菌・防かび作用、チロシナーゼ活性阻害な
どによる美白作用、頭皮にする発毛促進作用などを示
す。
【0019】さらに本発明のエステルは、主にけい皮酸
またはその誘導体に由来すると思われる紫外線吸収作用
を有し、皮膚を紫外線から保護するはたらきもある。こ
の作用は、ヒノキチオールを放出した後も期待すること
ができる。
【0020】本発明の化合物を製造するには、けい皮酸
またはその誘導体と、ヒノキチオールまたはその塩とを
反応させ、エステル結合を生じさせればよい。具体的に
は、まず、下記の一般式(V)で表されるけい皮酸、ま
たはその誘導体を原料とするが、
【化7】 (上式中、R、RおよびRは前記した意味を有す
る。) その芳香族環の置換基R、RおよびRの少なくと
も1個がヒドロキシル基である場合には、これをアセチ
ル化することによって、ヒドロキシル基を保護する。ア
セチル化は、常用の手段により、ピリジンのような塩基
の存在下に無水酢酸を作用させることによって行なえ
る。
【0021】次に、けい皮酸またはその誘導体を(ヒド
ロキシル基をもつものは、上述のようにヒドロキシル基
を保護して)、塩化チオニルと、トルエンのような有機
溶媒中で50〜120℃の温度で反応させることによ
り、酸クロリドを用意する。用意した酸クロリドを、ヒ
ノキチオールまたはその塩と、トルエンのような有機溶
媒中で、塩基たとえばN,N−ジメチルアミノピリジン
の存在下で反応させて、ヒノキチオールのけい皮酸エス
テル誘導体を得る。
【0022】合成に当たって芳香族環のヒドロキシル基
を保護したアセチル基のような保護基は、たとえばアセ
トン中で0.1〜3Nの塩酸を加えて撹拌することによ
り、容易に除去することができる。保護基をつけたまま
の化合物も、はずした化合物も、ともに本発明の化合物
である。芳香族環のヒドロキシル基の保護は、アセチル
基以外の基で行なってもよい。保護せずにエステル化反
応を行なってもよい。エステル化反応も、酸触媒やイオ
ン交換樹脂を使用するなど、別の手法を利用して行なう
ことができる。
【0023】本発明の皮膚外用組成物は、化粧品または
医薬品であって、前記の式(I)または(II)で表され
るけい皮酸またはその誘導体とヒノキチオールとのエス
テルまたはその塩を、組成物の全重量に対し、0.00
01〜10%の範囲の量で、好ましくは0.001〜5
%からの範囲で配合してなる。この組成物は、他の既知
の抗酸化剤や美白剤と併用できることはもちろんであ
る。
【0024】本発明の皮膚外用組成物は、局所適用用と
して通常使用されている種々の薬剤の形態をとることが
でき、とくに、水溶液、水−アルコール溶液、油溶液、
水中油系または油中水系エマルジョン、マルチプルエマ
ルジョン、水性または油性ゲル、液状、ペースト状、ま
たは固形無水プロダクト、イオン性および非イオン性の
脂質小胞体、またはナノ球体およびナノカプセル等のポ
リマーナノ粒子の形態で提供され、使用することが可能
である。
【0025】この皮膚外用組成物は、比較的流動性があ
ってもよく、白色または着色したクリーム、軟膏、乳
液、ローション、シーラム、ペースト、またはフォーム
の形態であってもよい。固形、たとえばスティック形態
であってもよい。これらは、スキンケア用、ヘアケア
用、化粧用または化粧落し用、日焼け止め、バスオイル
用として使用可能である。
【0026】本発明による組成物は、化粧品または医薬
品の皮膚用製品分野において通常使用される種々の成分
を、通常の濃度で含有することが可能である。その成分
は、とくに脂肪物質、防腐剤、ビタミン、ゲル化剤、香
料、界面活性剤、水、酸化防止剤、充填剤、紫外線遮蔽
剤、湿潤剤、およびそれらの混合物から選択されるもの
である。本発明において使用可能な脂肪物質としては、
動物または植物由来の油、鉱油、合成油、シリコン油、
およびフッ化油が挙げられる。脂肪族アルコール、脂肪
酸、およびワックスも使用可能である。本発明の組成物
に使用する界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウ
ム等の脂肪酸エステル、およびポリエチレングリコール
ステアレート等のポリエチレングリコールの脂肪酸エス
テルが好適なものとして挙げられる。
【0027】
【実施例】以下に、化合物の製造例、試験例および組成
物の調剤例を示す。 [製造例1] ヒノキチルシンナメートの製造 ヒノキチオール1.64g(10mmol)とN,N−ジメ
チルアミノピリジン1.22g(10mmol)をトルエン
100mlに溶解し、撹拌しながら、トルエン50mlに溶
解したけい皮酸クロリド1.22g(10mmol)を滴下
した。室温で2時間撹拌した後、1N塩酸で、次いで1
N炭酸水素ナトリウムで洗浄し、水で十分に洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで脱水、沈殿をろ過後、減圧下
で溶媒を留去し、メタノールから再結晶させて白色の結
晶、ヒノキチルシンナメート1.38gを得た。
【0028】融点:86℃ FT−IR(KBrペレット法):1730,163
3,1604,1579,1125mm−1 13 C−NMR(CDCl;75MHz):164.
1, 147.3, 134.1, 130.7, 1
28.9,128.3, 116.6, 38.3,
22.8,ppm
【0029】[製造例2] ヒノキチル−4’−アセト
キシフェルレートの製造 (1)4−アセトキシフェルレートの製造 フェルラ酸13.7g(71mmol)に無水酢酸55mlお
よびピリジン0.6mlを添加し4.5時間撹拌した。反
応液を水に注ぎ、8時間撹拌した。生成物をろ過して数
回水で洗浄し、乾燥させて、4−アセトキシフェルレー
ト16.5gを白色粉末として得た。
【0030】(2)4−アセトキシフェルラ酸クロリド
の製造 4−アセトキシフェルラ酸4.25g(18mmol)をト
ルエン85mlに添加し、撹拌しながら塩化チオニル1
0.7g(90mmol)を滴下した後、溶媒還流条件で2
時間、加熱、撹拌した。次に、溶媒を減圧下で留去し
て、淡黄色の固体を得た。トルエンから再結晶させて、
3.74gの4−アセトキシフェルラ酸クロリドを淡黄
色の針状結晶として得た。
【0031】(3)ヒノキチル−4’−アセトキシフェ
ルレートの製造 ヒノキチオール2.46g(15mmol)とN,N−ジメ
チルアミノピリジン2.20g(18mmol)とをトルエ
ン150mlに溶解し、そこへ、4−アセトキシフェルラ
酸クロリド4.57g(18mmol)を溶解したトルエン
100mlを滴下した。室温で1夜撹拌した後、溶媒を減
圧下に留去し、酢酸エチルで抽出した液を、1N塩酸お
よび1N炭酸水素ナトリウムで、最後に水で、洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで有機層を脱水し、沈殿をろ過
した後、減圧下にろ液を濃縮してから、エタノールを加
えて再結晶を行なった。白色の結晶、ヒノキチル−4’
−アセトキシフェルレートを、3.06g得た。
【0032】融点:123℃ FT−IR(KBrペレット法):1765,172
5,1635,1607,1585,1210,115
1,1124mm−1 13 C−NMR(CDCl;75MHz):168.
7, 163.9, 151.4, 146.5, 1
41.8,133.1, 123.3, 121.6,
116.8, 111.4,55.9, 38.3,
22.8, 20.6ppm
【0033】[製造例3] ヒノキチルフェルレートの
製造 製造例2で製造したヒノキチル−4’−アセトキシフェ
ルレート1.15g(3mmol)をアセトニトリル10ml
に溶解し、その溶液に3N塩酸10mlを添加して、1昼
夜撹拌した。反応液を中和した後、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を1N炭酸水素ナトリウム、次いで水で洗浄
し、最後は分取HPLCによって、淡黄色の粉末、ヒノ
キチルフェルレート0.16gを得た。
【0034】融点:140℃ FT−IR(KBrペレット法):1724,164
0,1606,1588,1174,1129mm−1 13 C−NMR(CDCl;75MHz):170.
8, 167.0, 164.8, 153.5, 1
45.9,135.4, 123.7, 121.8,
119.2, 116.2,113.4, 55.
5, 38.3, 23.1ppm
【0035】[作用の試験]上記のようにして得た本発
明の化合物の諸作用を、美白作用はチロシナーゼ活性阻
害活性を、抗酸化作用はDPPHラジカル消去活性およ
びにリノール酸自動酸化抑制活性を測定することによっ
て明らかにした。試験方法および結果を、以下に示す。
【0036】(チロシナーゼ活性阻害活性)0.1Mり
ん酸緩衝液(pH7.0)を用いて、基質溶液としては
L−DOPAの2mM溶液を、酵素溶液はマッシュルーム
由来のチロシナーゼ(6,680単位/mg)の0.02m
g/ml溶液を調製した。5%DMSOに溶解した試料溶液
1mlと基質溶液1mlとを混ぜ合せ、これに酵素溶液0.
2mlを加えて、10分間、室温で反応させた。反応前後
の475nmにおける吸光度を測定し、チロシナーゼ活性
阻害率を求めた。[参考文献:H.S.Mason & E.W.Peters
on, Biochim. Biophys.Acta.,111,134-140(1965)]
【0037】試料濃度が100μMであるときのチロシ
ナーゼ活性阻害率を、美白作用が知られている物質のそ
れとともに、下に示す。 コウジ酸 51.3% アスコルビン酸 6.2% ヒノキチオール 93.4% ヒノキチルシンナメート 57.5% ヒノキチル−4’−アセトキシフェルレート 73.9% ヒノキチルフェルレート 78.2%
【0038】(DPPHラジカル消去活性)試料の濃度
2mMメタノール溶液1mlに、0.15mMDPPHメタノ
ール溶液を1ml加え、30分後に520nmにおける吸光
度を測定し、DPPHラジカル消去率を求めた。[参考
文献:T.Yamaguchi,H.Takamura,T.Matoba & J.Terao, B
iosci.Biotechnol.Biochem.,62,1201-1204(1998)]
【0039】試料濃度が1mMにおけるDPPHラジカル
消去率を下に示す。 dl-α-トコフェロール 90.4% アスコルビン酸 95.9% ヒノキチオール 6.6% ヒノキチルシンナメート 1.6% ヒノキチル−4’−アセトキシフェルレート 2.6% ヒノキチルフェルレート 92.6%
【0040】(リノール酸自動酸化抑制活性)濃度10
0mMのリノール酸のエタノール溶液1ml、50mMりん酸
緩衝液(pH7.0)2ml、蒸留水1mlおよびエタノー
ル1mlを混合した溶液に、試料を濃度0.01%になる
ように溶解し、40℃でリノール酸の自動酸化を行なっ
た。7日後、ロダン鉄法でリノール酸の酸化抑制率を求
めた。[参考文献:T.Osawa &M.Namiki, Agric. Biol.
Chem., 45(3), 735-739(1981)]
【0041】試料濃度が0.01%であるときのリノー
ル酸自動酸化抑制活性を下に示す。 dl-α-トコフェロール 89.9% アスコルビン酸 67.9% ヒノキチオール 98.1% ヒノキチルシンナメート 93.5% ヒノキチル-4'-アセトキシフェルレート 96.5% ヒノキチルフェルレート 97.9%
【0042】[組成物例1]下記の成分を混合して、水
中油系エマルジョンを製造した。 ヒノキチル−4’−アセトキシフェルレート 0.1部(重量) ポリエチレングリコール 3部 ジグリセロールモノステアレート 3部 ワセリン油 24部 セチルアルコール 5部 水を加えて100部とした。
【0043】[組成物例2]下記の成分を混合して、水
中油系エマルジョンを製造した。 ヒノキチルフェルレート 0.1部(重量) オクチルパルミテート 10部 グリセロールモノイソステアレート 4部 ワセリン油 24部 ビタミンE 1部 グリセロール 3部 水を加えて100部とした。
【0044】[組成物例3]下記の成分を混合し、クリ
ーム状の組成物を製造した。 ヒノキチルシンナメート 0.1部(重量) ホホバ油 13部 メチルパラベン 0.05部 ソルビン酸カリウム 0.3部 シクロペンタジメチルシロキサン 10部 ステアリルアルコール 1部 ステアリン酸 4部 ポリエチレングリコール 3部 グリセロール 3部 水を加えて100部とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/732 C07C 69/732 Z 69/734 69/734 Z // A61K 31/216 A61K 31/216 (71)出願人 502004364 高橋 和久 兵庫県明石市大明石町1丁目7番27−302 号 (72)発明者 古谷 力 東京都練馬区南大泉4−20−33 (72)発明者 松浦 洋一 兵庫県洲本市桑間468−1−204 (72)発明者 高原 純夫 兵庫県洲本市塩屋3−1−1−201 Fターム(参考) 4C083 AA122 AC012 AC072 AC122 AC242 AC271 AC352 AC422 AC482 AD042 AD172 AD551 AD552 AD642 AD661 AD662 CC05 DD33 EE12 EE16 EE17 4C206 AA01 AA02 AA03 DB20 DB50 MA01 MA04 NA14 ZA89 4H006 AA01 AA03 AB12 BJ20 BJ50 BN30 BP30 BR70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)または(II)で表さ
    れる、ヒノキチオールとけい皮酸またはその誘導体との
    エステル。 【化1】 【化2】 (上式中、R、RおよびRは同一または異なるも
    のであって、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、
    フルオロアルコキシ基またはアルキルカルボニルオキシ
    基を表す。)
  2. 【請求項2】 アルコキシ基が、メトキシ基、エトキシ
    基およびブトキシ基からなるグループから選ばれた少な
    くとも1種である請求項1のエステル。
  3. 【請求項3】 アルキルカルボニルオキシ基が、アセト
    キシ基、プロピオニルオキシ基およびブチリルオキシ基
    からなるグループから選ばれた少なくとも1種である請
    求項1のエステル。
  4. 【請求項4】 フルオロアルコキシ基がトリフルオロメ
    トキシ基である請求項1のエステル。
  5. 【請求項5】 エステルが、ヒノキチルシンナメート、
    ヒノキチルフェルレート、ヒノキチルカフェーエート、
    ヒノキチル−p−クマレート、ヒノキチルシナペート、
    ヒノキチル−4’−メトキシシンナメートまたはヒノキ
    チル−4’−アセトキシフェルレートである請求項1の
    エステル。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載した
    ヒノキチオールとけい皮酸またはその誘導体とのエステ
    ルを少なくとも1種、有効成分として含有することを特
    徴とする皮膚外用組成物。
JP2001183781A 2001-06-18 2001-06-18 新規ヒノキチオール誘導体、およびそれを含む皮膚外用組成物 Pending JP2002371039A (ja)

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