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JP2002356303A - 一酸化炭素低減方法及び一酸化炭素低減反応器 - Google Patents

一酸化炭素低減方法及び一酸化炭素低減反応器

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Publication number
JP2002356303A
JP2002356303A JP2001167408A JP2001167408A JP2002356303A JP 2002356303 A JP2002356303 A JP 2002356303A JP 2001167408 A JP2001167408 A JP 2001167408A JP 2001167408 A JP2001167408 A JP 2001167408A JP 2002356303 A JP2002356303 A JP 2002356303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon monoxide
cooling
catalyst
gas
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001167408A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yoshino
正人 吉野
Kentaro Matsunaga
健太郎 松永
Akira Harada
亮 原田
Nobukazu Suzuki
信和 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001167408A priority Critical patent/JP2002356303A/ja
Publication of JP2002356303A publication Critical patent/JP2002356303A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被処理ガスに含まれている一酸化
炭素を確実に低減させることができる一酸化炭素低減方
法及び一酸化炭素低減反応器を提供する。 【解決手段】 複数のハニカム触媒層25と交互に積層
された複数の冷却層26内部に、ハニカム触媒層導入口
27側からハニカム触媒層排出口28側にかけて断面積
が徐々に増加する流路31を形成する。この流路31に
ハニカム触媒層導入口27側から冷却媒体を流入してハ
ニカム触媒層25を冷却し、ハニカム触媒層導入口27
側からハニカム触媒層排出口28側にかけてのハニカム
触媒層25の温度分布を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、被処理ガスに含ま
れている一酸化炭素を低減させる一酸化炭素低減方法及
び一酸化炭素低減反応器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発電装置としては、例えば、
燃焼により発生する化学エネルギーを熱として取り出
し、機械エネルギーを経由して、電気エネルギーに変換
する火力発電や原子力発電装置が用いられてきたが、エ
ネルギー変換効率等の問題から、燃焼により発生する化
学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する燃料電池
装置の開発が進められている。このような燃料電池の中
でも、特に固体高分子型燃料電池は、電解質が分解し難
く、低温作動が可能であるため、利用性が高い。
【0003】ところで、固体高分子型燃料電池は、水素
のような改質ガスに含まれる一酸化炭素によりアノード
電極に担持された白金触媒が被毒し、電池性能の低下を
引き起こすことが知られている。
【0004】そこで、改質ガスに含まれているまで一酸
化炭素を約100ppm以下まで低減させるために、固
体高分子燃料電池を作動させる固体高分子型燃料電池シ
ステム内に、一酸化炭素低減反応器を配設している。
【0005】かかる一酸化炭素低減反応器は、触媒を担
持した触媒層を有しており、触媒層に改質ガス及び酸化
剤を含んだ被処理ガスを導入し、次式(1)の反応を起
こして、一酸化炭素を低減させるようになっている。
【化1】 ここで、上記式(1)の反応は次式(2)からも分かる
ように、発熱反応である。
【化2】 従って、一酸化炭素の酸化反応で、触媒層の温度が上昇
する。触媒層の温度がある程度上昇すると、被処理ガス
中の水素が二酸化炭素と反応してしまい、次式(3)の
左方向の反応(逆シフト反応)が起こり易くなる。
【化3】 この逆シフト反応を効果的に抑制するために、特開平1
0−245573号公報には触媒層と交互に冷却層を積
層し、冷却層に冷却媒体を流出入させて、触媒層を冷却
する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術では
冷却層に冷却媒体を流出入させて、均一に触媒層を冷却
している。即ち、冷却層の冷却力は一定に保たれてい
る。ここで、触媒層の導入口から被処理ガスが導入され
るので、導入口付近方が、排出口付近に比べて反応速度
が大きくなる。即ち、導入口付近の方が、排出口付近に
比べて反応が起こり易いので温度が高くなる。従って、
均一な冷却力で触媒層を冷却したのでは、触媒層の導入
口付近の温度と排出口付近との温度が異なり、触媒層に
温度分布が生じてしまう。
【0007】このような温度分布が生じると、導入口付
近の温度を一酸化炭素を低減させる最適な温度に設定し
ても、排出口付近の温度が低くなり過ぎてしまい上記式
(1)の反応が起こり難くなる。また、逆に排出口付近
の温度を最適な温度に設定した場合においても、導入口
付近の温度が高くなり過ぎてしまい上記式(3)に示す
逆シフト反応が導入口付近で起こり易くなる。
【0008】その結果、触媒層全体を最適な温度に維持
できないので、被処理ガスに含まれている一酸化炭素を
確実に低減させることができないという問題がある。
【0009】本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものである。即ち、本発明は、被処理ガスに含
まれている一酸化炭素を確実に低減させることができる
一酸化炭素低減方法及び一酸化炭素低減反応器を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】本発明の一酸化炭素低
減方法は、複数の冷却層と交互に配設され、触媒を担持
した複数の触媒担持体層に一酸化炭素及び酸化剤を含む
被処理ガスを導入し、前記被処理ガス中の一酸化炭素を
酸化して低減させ、一酸化炭素の低減した処理ガスを排
出する一酸化炭素低減方法であって、前記冷却層に冷却
媒体を流出入し、前記被処理ガスの導入側から前記処理
ガスの排出側にかけての前記触媒担持体層の温度分布を
低減させながら前記一酸化炭素を低減させることを特徴
とする。本発明の一酸化炭素低減反応方法では、前記冷
却層に冷却媒体を流出入し、前記被処理ガスの導入側か
ら前記処理ガスの排出側にかけての前記触媒担持体層の
温度分布を低減させながら前記一酸化炭素を低減させる
ので、前記被処理ガスに含まれている一酸化炭素を確実
に低減させることができる。
【0011】本発明の一酸化炭素低減反応器は、一酸化
炭素及び酸化剤を含む被処理ガスを導入する複数の導入
口及び前記一酸化炭素を低減させた処理ガスを排出する
複数の排出口を有し、かつ触媒を担持した触媒担持体を
有する複数の触媒担持体層と、前記触媒担持層に接続さ
れ、前記各触媒担持層に前記被処理ガスを導入する被処
理ガス導入手段と、前記各触媒担持層と交互に配設さ
れ、前記触媒担持層を冷却して前記導入口から前記排出
口にかけての前記触媒担持体層の温度分布を低減させ
る、冷却媒体が流出入可能な複数の冷却層と、前記各冷
却層に接続され、前記各冷却層に前記冷却媒体を流入す
る冷却媒体流入手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の一酸化炭素低減反応器では、前記各触媒担持層
と交互に配設され、前記触媒担持層を冷却して前記導入
口から前記排出口にかけての前記触媒担持体層の温度分
布を低減させる、冷却媒体が流出入可能な複数の冷却層
を備えるので、前記被処理ガスに含まれている一酸化炭
素を確実に低減させることができる。
【0012】本発明の他の一酸化炭素低減反応器は、一
酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガスを導入する複数の
導入口及び前記一酸化炭素を低減させた処理ガスを排出
する複数の排出口を備え、かつ触媒を担持した触媒担持
体を有する複数の触媒担持体部を備えた複数の触媒担持
体層と、前記触媒担持層に接続され、前記各触媒担持層
に前記被処理ガスを導入する被処理ガス導入手段と、前
記各触媒担持層と交互に配設され、冷却媒体が流出入可
能な複数の冷却層と、前記各冷却層に接続され、前記各
冷却層に前記冷却媒体を流入する冷却媒体流入手段と、
を具備することを特徴とする。本発明の他の一酸化炭素
低減反応器では、一酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガ
スを導入する複数の導入口及び前記一酸化炭素を低減さ
せた処理ガスを排出する複数の排出口を備え、かつ触媒
を担持した触媒担持体を有する複数の触媒担持体部を備
えた複数の触媒担持体層を具備しているので、前記排出
口側の反応効率を向上させることができ、前記導入口か
ら前記排出口にかけての前記触媒担持体層の温度分布を
低減させることができる。
【0013】本発明の他の一酸化炭素低減反応器は、一
酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガスを導入する複数の
導入口及び前記一酸化炭素を低減させた処理ガスを排出
する複数の排出口を備え、かつ触媒を担持した触媒担持
体を有する複数の触媒担持体部を備えた複数の触媒担持
体層と、前記触媒担持層に接続され、前記各触媒担持層
に前記被処理ガスを導入する被処理ガス導入手段と、前
記各触媒担持体部間に前記酸化剤を導入する酸化剤導入
手段と、前記各触媒担持層と交互に配設され、冷却媒体
が流出入可能な複数の冷却層と、前記各冷却層に接続さ
れ、前記各冷却層に前記冷却媒体を流入する冷却媒体流
入手段と、を具備することを特徴とする。本発明の他の
一酸化炭素低減反応器では、前記各触媒担持体部間に前
記酸化剤を導入する酸化剤導入手段を備えるので、反応
を分散させることができ、急激な温度上昇を抑制するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムについて
説明する。本実施の形態では、燃料電池システムとし
て、高分子型燃料電池システムを用いて説明する。図1
は本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池システムの
構成を模式的に示した図である。図1に示すように、固
体高分子型燃料電池システム1は、固体高分子型燃料電
池2と、炭化水素系或いはアルコール系等の有機化合物
の燃料ガスを供給する燃料ガス供給系3とを備えてい
る。また、その他、燃料ガスから水素を主成分とする改
質ガスを生成させる改質器4と、改質ガスに含まれる一
酸化炭素を低減させる一酸化炭素変成器5と、一酸化炭
素変成器5から排出された改質ガスに含まれる一酸化炭
素を、さらに低減させる一酸化炭素低減反応器と、を備
えている。ここで、以下、燃料ガス供給系3を配設した
方を上流側とし、固体高分子型燃料電池2を配設した方
を下流側として説明する。固体高分子型燃料電池システ
ム1内での各装置の配列を具体的に説明すると、各装置
は、上流側から下流側にかけて、燃料ガス供給系3、改
質器4、一酸化炭素変成器5、一酸化炭素低減反応器
6、及び固体高分子型燃料電池2の順で配置されてい
る。また各装置は、配管で直列に接続されている。
【0015】燃料ガス供給系3は、主に、例えば液体メ
タノール及び水の混合液体燃料を収容した液体燃料タン
ク31と、液体燃料タンク31から液体燃料を汲み出す
ポンプ32と、液体燃料タンク31からポンプ32によ
り汲み出された液体燃料を気化させる気化器33と、か
ら構成されている。ポンプ32の作動を制御することに
より適量の燃料を汲み出すことができるようになってお
り、気化器33で液体燃料を気化することにより液体燃
料を燃料ガスに変えることができるようになっている。
【0016】気化器33には、改質器4がコンプレッサ
ー7を介して接続されており、気化器33により気化し
た燃料ガスがコンプレッサー7の作動で導入されるよう
になっている。また、この改質器4は、抵抗発熱体のよ
うな加熱手段を有しており、改質器4内に導入される燃
料ガス及び次に説明する水蒸気を加熱するようになって
いる。改質器4には、水蒸気及び空気を導入する水蒸気
導入系8及び空気導入系9がそれぞれ接続されている。
この水蒸気導入系8から水蒸気を改質器4に導入して、
燃料ガスとともに加熱することにより、改質器4内で水
蒸気改質反応が起こり、燃料ガスから水素を主成分とす
る改質ガスを生成するようになっている。また、空気導
入系9から空気を改質器4に導入することにより、改質
器4内で部分酸化反応が起り、上記したような改質ガス
を生成するようにもなっている。部分酸化反応を利用し
た改質ガスの生成方法は、空気内の酸素により熱が発生
するので、加熱手段を必要とせず、改質器4の省スペー
ス化を図ることができる。本実施の形態では、改質ガス
の生成方法として、水蒸気改質反応及び部分酸化反応の
両反応を用いている。
【0017】改質器4には、一酸化炭素変成器5がコン
プレッサー10を介して接続しており、改質器4で生成
された改質ガスが導入されるようになっている。一酸化
炭素変成器5内では、上記式(3)の右方向の反応(シ
フト反応)を起こして、改質ガスに含まれている一酸化
炭素を二酸化炭素に変えて一酸化炭素を低減させるよう
になっている。この一酸化炭素変成器5内で、改質ガス
から一酸化炭素を低減させることにより、固体高分子型
燃料電池2の後述するアノード電極の被毒を低減させる
ことができる。ただし、改質ガスに含まれる一酸化炭素
の濃度が低い場合には、この一酸化炭素変成器5を省略
することも可能である。
【0018】一酸化炭素変成器5には、一酸化炭素低減
反応器6が、被処理ガス導入手段としてのコンプレッサ
ー11を介して接続されている。また、一酸化炭素変成
器5と一酸化炭素低減反応器6との間の配管には、例え
ば空気のような一酸化炭素を酸化する酸化剤を収容した
酸化剤タンク12がコンプレッサー13を介して接続さ
れている。
【0019】一酸化炭素低減反応器6には、固体高分子
型燃料電池2がコンプレッサー14を介して接続されて
いる。固体高分子型燃料電池2は、主に、アノード電
極、カソード電極、及び固体高分子膜から構成されてい
る。また、この固体高分子型燃料電池2には、空気を固
体高分子型燃料電池2内に導入する空気導入系15が接
続されている。固体高分子型燃料電池2は、アノード電
極に改質ガスが導入され、カソード電極に空気が導入さ
れることにより発電するようになっている。
【0020】次に、本実施の形態に係る一酸化炭素低減
反応器6について説明する。図2は、本実施の形態に係
る一酸化炭素低減反応器6を模式的に示した斜視図であ
り、図3は、本実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
6を模式的に示した垂直断面図である。図4は、本実施
の形態に係る一酸化炭素低減反応器6の内部を模式的に
示した垂直断面図であり、図5は、本実施の形態に係る
一酸化炭素低減反応器6の内部を模式的に示した平面図
である。図2〜図5に示すように、本実施の形態に係る
一酸化炭素低減反応器6は、箱型のケース21を備えて
いる。このケース21の上流側の面には、一酸化炭素変
成器5から排出された改質ガス及び酸化剤タンク12か
ら導入された酸化剤(以下、改質ガス及び酸化剤の両方
を指す場合には、「被処理ガス」という。)をケース2
1内に導入するためケース導入口22が形成されてい
る。さらに、このケース21の下流側の面には、酸化剤
により酸化された一酸化炭素が低減した改質ガス(以
下、「処理ガス」という。)を排出するケース排出口2
3が設けられている。このケース排出口23は、固体高
分子型燃料電池2に配管を介して接続されている。ケー
ス21内には、ハニカム状に形成された流路24を有す
る複数の触媒担持体層としてのハニカム触媒層25、及
びハニカム触媒層25と交互に積層された複数の冷却層
26が収容されている。ここで、ハニカム状とは、貫通
する孔が複数設けられた形状のことをいい、孔の形状は
問わないものとする。即ち、孔の形状は、4角形、6角
形等の様々な形状を採用することができる。ハニカム触
媒層25をハニカム状とすることにより被処理ガスとの
接触面積を大きくすることができる。また、以下、ハニ
カム触媒層25の流路24の上流側端部をハニカム触媒
層導入口といい、下流側端部をハニカム触媒層排出口と
いう。被処理ガスは導入口としてのハニカム触媒層導入
口27から排出口としてのハニカム触媒層排出口28に
向けて流路24内を通過するようになっている。
【0021】ハニカム触媒層25は、例えばコージェラ
イト系のセラミックスのような一酸化炭素の酸化による
発熱に耐えられるような材料で例えば箱型に形成されて
いる。特に、金属で形成することが好ましい。ハニカム
触媒層25を金属で形成することが好ましいとしたの
は、冷却層26が一般的に金属で形成されているため、
伝熱特性を向上させることができ、一酸化炭素の酸化に
より温度が上昇したハニカム触媒層25を効率良く冷却
することができるからである。さらに、金属の中でも、
ハニカム触媒層25を銅で形成した場合には、伝熱特性
をより向上させることができ、アルミニウムで形成した
場合には、軽量化を図ることができる。また、各ハニカ
ム触媒層25の各流路24には、触媒を担持した触媒担
持体としてのベースが形成されている。触媒をベースに
担持させることにより、少量の触媒で、ベースを使用し
ない場合と同一の反応効率を得ることができる。また、
ベースに担持された触媒は、例えばニッケル或いはクロ
ムのような一酸化炭素を選択的に酸化させるような触媒
である。ここで、一酸化炭素を選択的に酸化させるよう
な触媒としたのは、改質ガスの主成分は水素であるの
で、水素より優先的に一酸化炭素を酸化させるためであ
る。また、特に、白金系触媒、ルテニウム系触媒、及び
パラジウム系触媒のような貴金属系触媒が好ましい。貴
金属系触媒が好ましいとしたのは、上記酸化反応の反応
効率を向上させることができるからである。本実施の形
態では、触媒として白金系触媒を担持させた場合につい
て説明する。なお、触媒をベースに担持させる方法とし
ては、含侵、溶射、電着、及びスパッタリング等が挙げ
られる。
【0022】冷却層26は、例えば箱型の金属から形成
されている。冷却層26の上流側部分には、後述する冷
却媒体流入手段から供給される冷却媒体を冷却層26内
に流入させる流入口29が形成されている。また、冷却
層26の下流側部分には、冷却媒体を冷却層26から流
出させるための流出口30が形成されている。上流側か
ら下流側に向けて冷却媒体を流すことで、一酸化炭素の
酸化反応によるハニカム触媒層25のハニカム触媒層導
入口27付近の急激な温度上昇を有効に抑えることがで
きる。温度が最も上昇する部分に最も冷却力が大きな状
態の冷却媒体を流すからである。また、各冷却層26内
には、冷却媒体を流す流路31が形成されている。この
流路31の断面積は、流入口29から流出口30にかけ
て、徐々に増加(逓増)している。即ち、この流路31
は、上流側から下流側にかけて、徐々に広くなるように
形成されている。なお、この流路31は、例えば板状の
部材や管状の部材で形成することが可能である冷却層2
6の流入口29には、冷却媒体を冷却層26内に流入す
る冷却媒体流入手段32が配管33を介して接続されて
いる。この冷却媒体流入手段32とは、具体的には例え
ば、冷却媒体を収容しておく冷却媒体タンク34と、冷
却媒体タンク34から冷却媒体を汲み上げて冷却層26
内に流入させるポンプ35とから構成されている。ま
た、冷却層26の流出口30から流出した冷却媒体を再
び冷却媒体タンク34に戻して、循環させることも可能
である。冷却媒体流入手段32から冷却層26に流入さ
せる冷却媒体としては、固体高分子型燃料電池システム
1内で使用、消費、及び生成されたガス或いは液体を利
用することも可能である。例えば固体高分子型燃料電池
2に使用された冷却水、固体高分子型燃料電池2で生成
された生成水、及び固体高分子型燃料電池2に供給され
た空気を利用することが可能である。このようなガス或
いは液体を冷却層26の冷却媒体として利用することに
よりランニングコストを低減させることができる。
【0023】次に、固体高分子型燃料電池システム1内
で行われる発電のフローについて説明する。図6は本実
施の形態に係る固体高分子型燃料電池システム1全体の
フローを示すフローチャートである。まず、ポンプ32
を作動させて、液体燃料タンク31から液体燃料を汲み
出し、気化器33に液体燃料を導入する。液体燃料が気
化器33に導入されると、液体燃料が気化して燃料ガス
に変わる(ステップ1)。
【0024】液体燃料を燃料ガスに変えた後、コンプレ
ッサー7を作動させるとともに水蒸気導入系8により燃
料ガス及び水蒸気を改質器4に導入し、加熱する。この
加熱により水蒸気改質反応が起こる。また、燃料ガス、
及び空気導入系9により空気を改質器4に導入し、混合
する。この混合により部分酸化反応が起こる。水蒸気改
質反応及び部分酸化反応により燃料ガスから水素を主成
分とする改質ガスを生成させる(ステップ2)。
【0025】改質ガスを生成した後、コンプレッサー1
0を作動させて改質ガスを一酸化炭素変成器5に導入す
る。一酸化炭素変成器5内では、上記式(3)に示すよ
うなシフト反応が起こり、改質ガスに含まれている一酸
化炭素を二酸化炭素に変えて一酸化炭素を低減する(ス
テップ3)。
【0026】一酸化炭素をある程度低減させた後、コン
プレッサー13を作動させて、酸化剤タンク12から酸
化剤を配管内に導入するとともに、コンプレッサー11
を作動させて、被処理ガスをケース導入口22から一酸
化炭素低減反応器6内に導入する。また、被処理ガスを
導入するとともにポンプ35を作動させて冷却媒体タン
ク34から冷却媒体を汲み上げ、冷却媒体を流入口29
から冷却層26内に流入させる。被処理ガスがハニカム
触媒層導入口27を通過してハニカム触媒層66の流路
24内に入ると、ベースに担持された触媒表面上に改質
ガス中の一酸化炭素、及び酸化剤中の酸素が付着する。
この触媒表面上に付着した一酸化炭素及び酸素は上記式
(1)の反応により、触媒表面上から離間する。即ち一
酸化炭素は酸化されて、ニ酸化炭素となって、離間す
る。その後、一酸化炭素の低減した処理ガスをハニカム
触媒層排出口28及びケース排出口23を介して一酸化
炭素低減反応器6から排出する(ステップ4)。ここ
で、本実施の形態では、ハニカム触媒層導入口27から
ハニカム触媒層排出口28にかけてのハニカム触媒層2
5の温度分布を低減させることができるので、被処理ガ
スに含まれている一酸化炭素を確実に低減させることが
できる。即ち、被処理ガスを導入するとともに冷却媒体
を流入口29から冷却層26内に流入させている。この
冷却層26の流路31は、流入口29から流出口30に
かけて、徐々に広くなるように形成されているので、冷
却層26の冷却力が、ハニカム触媒層導入口27からハ
ニカム触媒層排出口28にかけて徐々に減少(逓減)す
るようになっている。従って、温度上昇が高い部分には
冷却力を大きし、温度上昇が低い部分には冷却力を小さ
くするので、ハニカム触媒層導入口27からハニカム触
媒層排出口28にかけてのハニカム触媒層25の温度分
布を低減させることができる。よって、ハニカム触媒層
25全体を、一酸化炭素を確実に低減させる最適な温度
に維持することができ、例えば数ppm以下まで、被処
理ガスに含まれている一酸化炭素を低減させることがで
きる。
【0027】処理ガスを一酸化炭素低減反応器6から排
出した後、コンプレッサー14を作動させて改質ガスを
固体高分子型燃料電池2内に導入するとともに、空気導
入系15により空気を固体高分子型燃料電池2内に導入
して発電させる(ステップ5)。
【0028】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。なお、以下本実施の形態以降の実施の形態のうち
先行する実施の形態と重複する内容については説明を省
略する。本実施の形態では、冷却層をほぼ等しく分割し
て複数の冷却部を形成し、各冷却部に上流側の冷却部か
ら下流側の冷却部にかけて冷却媒体の流量が徐々に減少
するように冷却媒体を流入する構成とした。図7は、本
実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的
に示した垂直断面図であり、図8は、本実施の形態に係
る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示した平面図
である。図7及び図8に示すように、本実施の形態に係
る冷却層40は、ほぼ等しく複数に分割されており、こ
の分割により複数の例えば箱型の冷却部41が形成され
ている。また、各冷却部41には冷却媒体流入手段42
のポンプ43が接続している。この各ポンプ43には各
ポンプ43の作動を制御する冷却媒体流入制御部44が
電気的に接続されており、各冷却部41に流入させる冷
却媒体の流量を制御するようになっている。具体的に
は、この冷却媒体流入制御部44は、例えば上流側の冷
却部41から下流側の冷却部41にかけて、冷却媒体の
流量が徐々に減少するようにポンプ43の作動を制御す
るようになっている。
【0029】このように、本実施の形態では、冷却層4
0をほぼ均等に分割して複数の冷却部41を形成し、被
処理ガスに含まれている一酸化炭素を低減させる際に、
冷却媒体流入制御部44で各冷却部41に流入する冷却
媒体の流量を制御するので、被処理ガスに含まれている
一酸化炭素をより確実に低減させることができる。即
ち、被処理ガスに含まれている一酸化炭素を低減させる
際に、冷却媒体流入制御部44でポンプ43の作動を制
御することにより、各冷却部41には、上流側の冷却部
41から下流側の冷却部41にかけて徐々に減少するよ
うな流量の冷却媒体が流入する。その結果、冷却層40
の冷却力を上流側から下流側にかけて徐々に減少させる
ことができる。従って、温度上昇が高い部分には冷却力
を大きくし、温度上昇が低い部分には冷却力を小さくす
るので、ハニカム触媒層25全体を最適な温度に維持す
ることができる。よって、被処理ガスに含まれている一
酸化炭素を確実に低減させることができる。
【0030】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、冷却層を上流側から下流側に
かけて体積が逓増するように分割して複数の冷却部を形
成し、各冷却部にほぼ等しい流量の前記冷却媒体を流入
する構成とした。図9は、本実施の形態に係る一酸化炭
素低減反応器の内部を模式的に示した垂直断面図であ
り、図10は、本実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。図9及び図1
0に示すように、本実施の形態の冷却層50は、上流側
から下流側にかけて体積が徐々に増加するように複数に
分割されており、この分割により複数の冷却部51が形
成されている。また、各冷却部51には冷却媒体流入手
段52のポンプ53が接続している。この各ポンプ53
には各ポンプ53の作動を制御する冷却媒体流入制御部
54が接続しており、各冷却部51に流入させる冷却媒
体の流量を制御するようになっている。具体的には、こ
の冷却媒体流入制御部54は、例えば上流側の冷却部5
1から下流側の冷却部51にかけて、冷却媒体の流量が
ほぼ均一になるように各ポンプ53を制御するようにな
っている。
【0031】このように、本実施の形態では、冷却層5
0を上流側から下流側にかけて体積が徐々に増加するよ
うに分割して複数に冷却部51を形成し、被処理ガスに
含まれている一酸化炭素を低減させる際に、冷却媒体流
入制御部54で各冷却部51に流入する冷却媒体の流量
を制御するので、被処理ガスに含まれている一酸化炭素
をより確実に低減させることができる。即ち、改質ガス
に含まれている一酸化炭素を低減させる際に、冷却媒体
流入制御部54の制御により、各冷却部51には、上流
側の冷却部51から下流側の冷却部51にかけてほぼ均
一な流量の冷却媒体が流入する。その結果、冷却層50
の冷却力を上流側から下流側にかけて徐々に減少させる
ことができる。従って、温度上昇が高い部分には冷却力
を大きくし、温度上昇が低い部分には冷却力を小さくす
るので、ハニカム触媒層25全体を最適な温度に維持す
ることができる。よって、被処理ガスに含まれている一
酸化炭素を確実に低減させることができる。
【0032】(第4の実施の形態)以下、本発明の第4
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、冷却層の上流側から下流側に
かけての長さを、ハニカム触媒層の同方向の長さより短
く形成する構成とした。図11は、本実施の形態に係る
一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示した垂直断面
図であり、図12は、本実施の形態に係る一酸化炭素低
減反応器の内部を模式的に示した平面図である。図11
及び図12に示すように、本実施の形態の冷却層60
は、上流側から下流側にかけての長さが、ハニカム触媒
層25の同方向の長さより短く形成されている。具体的
には例えば、冷却層60の長さを、ハニカム触媒層導入
口27からハニカム触媒層25の中腹部までの長さと等
しくする。なお、冷却層60を設けない部分は、断熱構
造とする。
【0033】このように、本実施の形態では、冷却層6
0の上流側から下流側にかけての長さを、ハニカム触媒
層60の同方向の長さより短く形成することにより、被
処理ガスに含まれている一酸化炭素をより確実に低減さ
せることができる。即ち、一酸化炭素を酸化させる反応
は、ハニカム触媒層導入口27付近での反応速度が大き
いため、ハニカム触媒層導入口27からハニカム触媒層
25の中腹部までに反応がほぼ終了する。従って、ハニ
カム触媒層排出口28付近では、反応が起き難いので、
発熱量が小さい。ここで、ハニカム触媒層出口28付近
を冷却すると、過剰な温度低下を引き起こす可能性があ
る。しかし、本実施の形態では、冷却層60の上流側か
ら下流側にかけての長さを、ハニカム触媒層25の同方
向の長さより短く形成している。従って、ハニカム触媒
層排出口28付近の過剰な温度低下を防ぐことができ
る。よって、ハニカム触媒層25全体を最適な温度に維
持することができ、被処理ガスに含まれている一酸化炭
素を確実に低減させることができる。また、冷却層60
の省スペース化を図ることができるとともに冷却層60
に流入させる冷却媒体を節約することができる。
【0034】(第5の実施の形態)以下、本発明の第5
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、ハニカム触媒層の内部をほぼ
等しく分割して複数のハニカム触媒部を形成する構成と
した。図13は、本実施の形態に係る一酸化炭素低減反
応器の内部を模式的に示した垂直断面図であり、図14
は、本実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器の内部を
模式的に示した平面図である。図13及び図14に示す
ように、本実施の形態に係るハニカム触媒層70は、内
部が複数に分割されており、この分割によりハニカム触
媒層70の内部に複数のハニカム触媒部71が形成され
ている。ハニカム触媒層70内部をほぼ等しく分割して
複数のハニカム触媒部71を形成することにより、触媒
と被処理ガスとの接触する接触確率が向上するようにな
っている。なお、本実施の形態に係る冷却層72の冷却
力は、ほぼ均一になっている。
【0035】次に、本実施の形態に係る被処理ガスのハ
ニカム触媒層70内での反応について説明する。複数の
ハニカム触媒部71を有するハニカム触媒層70のハニ
カム触媒層導入口73から被処理ガスを導入する。ここ
で、上流側から下流側にかけて、順に第1のハニカム触
媒部、第2のハニカム触媒部、……、第nのハニカム触
媒部とする。導入された被処理ガスは、第1のハニカム
触媒部の流路内で反応するが、反応せずに第1のハニカ
ム触媒部の流路内を通過した被処理ガスは、他の流路を
通過した被処理ガスと混合されて、第2のハニカム触媒
部に導入される。第2のハニカム触媒部に導入された被
処理ガスは、流路内で反応し、処理ガスになる。また、
第2のハニカム触媒部の流路内で反応せずに通過した被
処理ガスは、他の流路を通過した被処理ガスと混合され
て、第3のハニカム触媒部に導入される。以下、同様に
第4のハニカム触媒部、……、第nの触媒部に混合され
た被処理ガスが導入される。
【0036】このように、本実施の形態では、ハニカム
触媒層70の内部をほぼ等しく分割して複数のハニカム
触媒部71を形成することにより、被処理ガスに含まれ
ている一酸化炭素をより確実に低減させることができ
る。即ち、ハニカム触媒層70内部をほぼ等しく分割し
て複数のハニカム触媒部71を形成することにより、被
処理ガスが混合され、触媒と被処理ガスとの接触確率が
向上する。その結果、下流側のハニカム触媒部71にお
いても、被処理ガスが反応して、発熱するようになる。
従って、ハニカム触媒層導入口73からハニカム触媒層
排出口74にかけてのハニカム触媒層70の温度分布が
低減する。よって、冷却層72でハニカム触媒層を均一
に冷却した場合であっても、ハニカム触媒層70全体を
最適な温度に維持することができ、被処理ガスに含まれ
ている一酸化炭素を確実に低減させることができる。
【0037】(第6の実施の形態)以下、本発明の第6
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、ハニカム触媒部を、流路の数
がハニカム触媒層導入口側のハニカム触媒部からハニカ
ム触媒層排出口側のハニカム触媒部にかけて、徐々に増
加するように形成する構成とした。図15は、本実施の
形態に係る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示し
た垂直断面図であり、図16は、本実施の形態に係る一
酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示した平面図であ
る。図15及び図16に示すように、本実施の形態に係
るハニカム触媒層80の内部には、第5の実施の形態に
記載したような複数のハニカム触媒部81が形成されて
いる。ここで、各ハニカム触媒部81は、流路82の数
がハニカム触媒層導入口83側のハニカム触媒部81か
らハニカム触媒層排出口84側のハニカム触媒部81に
かけて、徐々に増加するように形成されている。流路8
4の数をハニカム触媒層導入口83側のハニカム触媒部
81からハニカム触媒層排出口84側のハニカム触媒部
81にかけて、徐々に増加するように形成することによ
り、ハニカム触媒層導入口83からハニカム触媒層排出
口84にかけて、触媒と被処理ガスとの接触する接触確
率を向上させ、ハニカム触媒層排出口84側において
も、確実に反応が起こるようにようになっている。
【0038】次に、本実施の形態に係る被処理ガスのハ
ニカム触媒層80内での反応について説明する。複数の
ハニカム触媒部81を有するハニカム触媒層80のハニ
カム触媒層導入口83から被処理ガスを導入する。ここ
で、本実施の形態では、流路82の数がハニカム触媒層
導入口83側のハニカム触媒部81からハニカム触媒層
排出口84側のハニカム触媒部81にかけて、徐々に増
加するように形成されている。即ち、被処理ガスの反応
速度は第1のハニカム触媒部から第nのハニカム触媒部
にかけて大きくなっている。従って、第1のハニカム触
媒部に導入された被処理ガスは、第1のハニカム触媒部
で反応せずに通過する可能性が大きくなる。第1のハニ
カム触媒部を通過した被処理ガスは、第2のハニカム触
媒部から第nのハニカム触媒部にかけて徐々に反応よう
になる。
【0039】このように、本実施の形態では、複数のハ
ニカム触媒部81を、流路82の数がハニカム触媒層導
入口83側のハニカム触媒部81からハニカム触媒層排
出口84側のハニカム触媒部81にかけて、徐々に増加
するように形成するので、被処理ガスに含まれている一
酸化炭素をより確実に低減させることができる。即ち、
流路82の数がハニカム触媒層導入口83側のハニカム
触媒部81からハニカム触媒層排出口84側のハニカム
触媒部81にかけて、徐々に増加するように形成するこ
とにより、被処理ガスの反応がハニカム触媒層導入口8
3側からハニカム触媒層排出口84側にかけて徐々に起
こるようになる。その結果、ハニカム触媒層導入口83
からハニカム触媒層排出口84にかけてのハニカム触媒
層80の温度分布が低減する。従って、冷却層72でハ
ニカム触媒層80を均一に冷却した場合であっても、ハ
ニカム触媒層80全体を最適な温度に維持することがで
き、被処理ガスに含まれている一酸化炭素をより確実に
低減させることができる。
【0040】(第7の実施の形態)以下、本発明の第7
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、ハニカム触媒部のベースに担
持させる触媒の量をハニカム触媒層導入口側のハニカム
触媒部からハニカム触媒層排出口側のハニカム触媒部に
かけて、徐々に増加させる構成とした。図17は、本実
施の形態に係る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に
示した垂直断面図であり、図18は、本実施の形態に係
る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示した平面図
である。図17及び図18に示すように、本実施の形態
に係るハニカム触媒層90の内部には、第5の実施の形
態に記載したような複数のハニカム触媒部91が形成さ
れている。ここで、各ハニカム触媒部91の触媒の量
は、ハニカム触媒層導入口92側のハニカム触媒部91
からハニカム触媒層排出口93側のハニカム触媒部91
にかけて、徐々に増加している。触媒の量をハニカム触
媒層導入口92側のハニカム触媒部81からハニカム触
媒層排出口93側のハニカム触媒部81にかけて、徐々
に増加することにより、ハニカム触媒層導入口92から
ハニカム触媒層排出口93にかけて、触媒と被処理ガス
との接触する接触確率を向上させ、ハニカム触媒層排出
口93側においても、確実に反応が起こるようにように
なっている。
【0041】次に、本実施の形態に係る被処理ガスのハ
ニカム触媒層90内での反応について説明する。複数の
ハニカム触媒部91を有するハニカム触媒層90のハニ
カム触媒層導入口92から被処理ガスを導入する。ここ
で、本実施の形態では、触媒の量がハニカム触媒層導入
口92側のハニカム触媒部91からハニカム触媒層排出
口93側のハニカム触媒部91にかけて、徐々に増加し
ている。即ち、被処理ガスが第1のハニカム触媒部から
第nのハニカム触媒部に進むにつれて反応し易くなって
いる。従って、第1のハニカム触媒部に導入された被処
理ガスは、第1のハニカム触媒部で反応するより、通過
する方が多くなる。第1のハニカム触媒部を通過した被
処理ガスは、第2のハニカム触媒部から第nのハニカム
触媒部にかけて徐々に反応ようになる。
【0042】このように、本実施の形態では、ハニカム
触媒部91のベースに担持させる触媒の量をハニカム触
媒層導入口92側のハニカム触媒部91からハニカム触
媒層排出口93側のハニカム触媒部91にかけて、徐々
に増加させるので、被処理ガスに含まれている一酸化炭
素をより確実に低減させることができる。即ち、触媒の
量をハニカム触媒層導入口92側のハニカム触媒部91
からハニカム触媒層排出口93側のハニカム触媒部91
にかけて、徐々に増加させることにより、被処理ガスの
反応がハニカム触媒層導入口92からハニカム触媒層排
出口93にかけて徐々に起こるようになる。その結果、
ハニカム触媒層導入口92からハニカム触媒層排出口9
3にかけてのハニカム触媒層91の温度分布が低減す
る。従って、冷却層72でハニカム触媒層91を均一に
冷却した場合であっても、ハニカム触媒層91全体を、
一酸化炭素を確実に低減させる最適な温度に維持するこ
とができ、被処理ガスに含まれている一酸化炭素をより
確実に低減させることができる。
【0043】(第8の実施の形態)以下、本発明の第8
の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器について説明
する。本実施の形態では、各ハニカム触媒部間の空間に
酸化剤を導入する構成とした。図19は、本実施の形態
に係る一酸化炭素低減反応器の内部を模式的に示した垂
直断面図であり、図20は、本実施の形態に係る一酸化
炭素低減反応器の内部を模式的に示した平面図である。
図19及び図20に示すように、本実施の形態に係るハ
ニカム触媒層100の内部には、上述したような複数の
ハニカム触媒部101が形成されている。ここで、ハニ
カム触媒部101とハニカム触媒部101との間には、
酸化剤を導入する酸化剤導入手段としての配管102及
びコンプレッサー103が接続している。この配管10
2は、酸化剤タンク12にも接続しており、コンプレッ
サー103を作動させることにより酸化剤タンク12に
収容した酸化剤をハニカム触媒部101とハニカム触媒
部101との間の空間に酸化剤を導入するようになって
いる。また、各コンプレッサー103には各コンプレッ
サー103の作動を制御する酸化剤導入制御部104が
電気的に接続されており、各ハニカム触媒部101間の
空間に導入する酸化剤の量を制御するようになってい
る。ここで、各ハニカム触媒101間に導入される酸化
剤の量は、被処理ガスに含まれる一酸化炭素濃度、被処
理ガスの流量、又は負荷変動に応じて設定される。
【0044】次に、本実施の形態に係る被処理ガスのハ
ニカム触媒層100内での反応について説明する。複数
のハニカム触媒部101を有するハニカム触媒層100
のハニカム触媒層導入口105から被処理ガスを導入す
る。ここで、本実施の形態では、ハニカム触媒層導入口
105に酸化剤を導入するとともに各ハニカム触媒部間
にコンプレッサー103を作動させて酸化剤を導入して
いる。即ち、各ハニカム触媒部101間の空間に新たな
酸化剤が導入されるので、反応が分散する。
【0045】このように、本実施の形態では、各ハニカ
ム触媒部101間の空間に酸化剤を導入するので、被処
理ガスに含まれている一酸化炭素をより確実に低減させ
ることができる。即ち、各ハニカム触媒部101間の空
間に酸化剤を導入することにより、反応が分散する。そ
の結果、ハニカム触媒層導入口105からハニカム触媒
層排出口106にかけてハニカム触媒層100の温度分
布が低減する。従って、冷却層72でハニカム触媒層1
00を均一に冷却した場合であっても、ハニカム触媒層
100全体を、一酸化炭素を確実に低減させる最適な温
度に維持することができ、被処理ガスに含まれている一
酸化炭素をより確実に低減させることができる。
【0046】なお、本発明は上記実施の形態の記載内容
に限定されるものではなく、構造や材質、各部材の配置
等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。例えば上記第2の実施の形態では、冷却媒体の流
量を変えて、ハニカム触媒層25の温度分布を低減させ
ているが、各冷却部41に種類の異なる冷却媒体を流入
させて、ハニカム触媒層の温度分布を低減させることも
可能である。即ち、ハニカム触媒層導入口27側には冷
却力の大きい冷却媒体を、ハニカム触媒層排出口28側
には冷却力の小さい冷却媒体を導入する。
【0047】また、上記第5の実施の形態では、複数の
ハニカム触媒部71を形成して、被処理ガスから確実に
一酸化炭素を低減しているが、さらに、異なる種類の触
媒を担持させて、より確実に被処理ガスから一酸化炭素
を低減することも可能である。具体的には例えば、2つ
のハニカム触媒部71が存在する場合には、ハニカム触
媒層導入口73側のハニカム触媒部71に白金系触媒を
担持させ、ハニカム触媒排出口74側のハニカム触媒部
71にルテニウム系触媒を担持させる。ここで、ハニカ
ム触媒層導入口73側に白金系触媒を、ハニカム触媒排
出口74側にルテニウム系触媒を担持させることとした
のは、ハニカム触媒層導入口73側にルテニウム系触媒
を担持させると、一酸化炭素の酸化反応による発熱で、
次式(4)に示すような反応が進み、大量の水素が消費
してしまうからである。
【化4】 ハニカム触媒層導入口73側のハニカム触媒部71に白
金系触媒を担持させ、ハニカム触媒排出口74側のハニ
カム触媒部71にルテニウム系触媒を担持させること
で、白金系触媒で大部分の一酸化炭素を二酸化炭素に変
え、その後に、ルテニウム系触媒で僅かの一酸化炭素を
メタンに変えることができ、より確実に被処理ガスから
一酸化炭素を低減することができる。また、同様にハニ
カム触媒層導入口73側にパラジウム系触媒を担持さ
せ、ハニカム触媒排出口74側にルテニウム系触媒を担
持させてもよい。さらに、上記では2つのハニカム触媒
部71に2種類の触媒を担持させた場合について説明し
たが、ハニカム触媒部71の数と触媒の種類の数とは異
なってもよい。
【0048】また、第1〜第8の実施の形態では、一酸
化炭素低減反応器を固体高分子型燃料電池システム1内
に配設しているが、一酸化炭素を低減させる目的であれ
ば、他のシステム或いは装置内に配設することも可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上、詳説したように、本発明の一酸化
炭素低減反応方法及び一酸化炭素低減反応器によれば、
被処理ガスに含まれている一酸化炭素を確実に低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る固体高分子型燃料電池
システムの構成を模式的に示した図である。
【図2】第1の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
を模式的に示した斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
を模式的に示した垂直断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図5】第1の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
の内部を模式的に示した平面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る固体高分子型燃料電池
システム全体のフローを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図8】第2の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
の内部を模式的に示した平面図である。
【図9】第3の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応器
の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図10】第3の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【図11】第4の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図12】第4の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【図13】第5の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図14】第5の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【図15】第6の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図16】第6の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【図17】第7の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図18】第7の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【図19】第8の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した垂直断面図である。
【図20】第8の実施の形態に係る一酸化炭素低減反応
器の内部を模式的に示した平面図である。
【符号の説明】
6…一酸化炭素低減反応器 11、103…コンプレッサー 24、82…流路 25、70、80、90、100…ハニカム触媒層 26、40、50、60、72…冷却層 27、73、83、92、105…ハニカム触媒層導入
口 28、74、84、93、106…ハニカム触媒層排出
口 31…流路 32、42、52…冷却媒体流入手段 41、51…冷却部 44、54…冷却媒体流入制御部 71、81、91、101…ハニカム触媒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 亮 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 鈴木 信和 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB31 EB46 5H026 AA06 5H027 AA06 BA17 KK31 MM12 MM16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の冷却層と交互に配設され、触媒を
    担持した複数の触媒担持体層に一酸化炭素及び酸化剤を
    含む被処理ガスを導入し、前記被処理ガス中の一酸化炭
    素を酸化して低減させ、一酸化炭素の低減した処理ガス
    を排出する一酸化炭素低減方法であって、 前記冷却層に冷却媒体を流出入し、前記被処理ガスの導
    入側から前記処理ガスの排出側にかけての前記触媒担持
    体層の温度分布を低減させながら前記一酸化炭素を低減
    させることを特徴とする一酸化炭素低減方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記冷却層の冷却力が、前記導入側から前記排出
    側にかけて、逓減するように前記冷却層に前記冷却媒体
    を流入することを特徴とする一酸化炭素低減方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記冷却層が、前記冷却媒体を流す流路を有して
    おり、前記流路が前記導入側から前記排出側にかけて断
    面積が逓増するように形成されていることを特徴とする
    一酸化炭素低減方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記冷却層が、前記冷却層をほぼ等しく分割して
    形成した複数の冷却部を有しており、前記各冷却部に前
    記導入側の冷却部から前記排出側の冷却部にかけて前記
    冷却媒体の流量が逓減するように前冷却媒体を流入する
    ことを特徴とする一酸化炭素低減方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記冷却層が、前記冷却層を前記導入側から前記
    排出側にかけて体積が逓増するように分割して形成した
    複数の冷却部を有しており、前記各冷却部にほぼ等しい
    流量の前記冷却媒体を流入することを特徴とする一酸化
    炭素低減方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記触媒担持体層が、前記触媒担持層を分割して
    形成した複数の触媒担持体部を有していることを特徴す
    る一酸化炭素低減方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記各触媒担持体部が前記被処理ガス及び前記処
    理ガスを流す流路を有しており、前記流路の数が、前記
    導入側の触媒担持体部から前記排出側の触媒担持体部に
    かけて、逓増していることを特徴とする一酸化炭素低減
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の一酸化炭素低減方法であ
    って、前記各触媒担持体部に担持されている前記触媒の
    量が、前記導入側の触媒担持体部から前記排出側の触媒
    担持体部にかけて、逓増していることを特徴とする一酸
    化炭素低減方法。
  9. 【請求項9】 一酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガス
    を導入する複数の導入口及び前記一酸化炭素を低減させ
    た処理ガスを排出する複数の排出口を有し、かつ触媒を
    担持した触媒担持体を有する複数の触媒担持体層と、 前記触媒担持層に接続され、前記各触媒担持層に前記被
    処理ガスを導入する被処理ガス導入手段と、 前記各触媒担持層と交互に配設され、前記触媒担持層を
    冷却して前記導入口から前記排出口にかけての前記触媒
    担持体層の温度分布を低減させる、冷却媒体が流出入可
    能な複数の冷却層と、前記各冷却層に接続され、前記各
    冷却層に前記冷却媒体を流入する冷却媒体流入手段と、 を具備することを特徴とする一酸化炭素低減反応器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の一酸化炭素低減反応器
    であって、前記冷却層は、前記導入口から前記排出口に
    かけて、前記冷却層の冷却力が逓減するように形成され
    ていることを特徴とする一酸化炭素逓減反応器。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の一酸化炭素低減反応
    器であって、前記各冷却層が、前記冷却媒体を流す流路
    を有しており、前記流路が前記導入口から前記排出口に
    かけて、断面積が逓増するように形成されていることを
    特徴とする一酸化炭素低減反応器。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の一酸化炭素低減反応
    器であって、前記冷却層が、前記各冷却層をほぼ等しく
    分割して形成した複数の冷却部を有しており、前記各冷
    却部に前記導入口側の冷却部から前記排出口側の冷却部
    にかけて逓減した流量の前記冷却媒体を流入するように
    前記冷却媒体流入手段を制御する冷却媒体流入制御手段
    をさらに具備することを特徴とする一酸化炭素低減反応
    器。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の一酸化炭素低減反応
    器であって、前記冷却層が、前記冷却層を前記導入側か
    ら前記排出側にかけて体積が逓増するように分割して形
    成した複数の冷却部を有しており、前記各冷却部にほぼ
    等しい流量の前記冷却媒体を流入するように前記冷却媒
    体流入手段を制御する冷却媒体流入制御手段をさらに具
    備することを特徴とする一酸化炭素低減反応器。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の一酸化炭素低減反応器
    であって、前記各冷却層の前記導入口側から前記排出口
    側にかけての長さは、前記各触媒担持体層の前記導入口
    から前記排出口までの長さより短く形成されていること
    を特徴する一酸化炭素低減反応器。
  15. 【請求項15】 一酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガ
    スを導入する複数の導入口及び前記一酸化炭素を低減さ
    せた処理ガスを排出する複数の排出口を備え、かつ触媒
    を担持した触媒担持体を有する複数の触媒担持体部を備
    えた複数の触媒担持体層と、 前記触媒担持層に接続され、前記各触媒担持層に前記被
    処理ガスを導入する被処理ガス導入手段と、 前記各触媒担持層と交互に配設され、冷却媒体が流出入
    可能な複数の冷却層と、 前記各冷却層に接続され、前記各冷却層に前記冷却媒体
    を流入する冷却媒体流入手段と、 を具備することを特徴とする一酸化炭素低減反応器。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の一酸化炭素低減反応
    器であって、前記各触媒担持体部が前記被処理ガス及び
    前記処理ガスを流す流路を有しており、前記流路の数
    が、前記導入口側の触媒担持体部から前記排出口側の触
    媒担持体部にかけて、逓増していることを特徴とする一
    酸化炭素低減反応器。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の一酸化炭素低減反応
    器であって、前記各触媒担持体部に担持させた前記触媒
    の量が、前記導入口側の触媒担持体部から前記排出口側
    の触媒担持体部にかけて、逓増していることを特徴とす
    る一酸化炭素低減反応器。
  18. 【請求項18】 請求項15〜17のいずれか1項に記
    載の一酸化炭素低減反応器であって、前記各触媒担持体
    部の触媒担持体が、異なる触媒を担持していることを特
    徴とする一酸化炭素低減反応器。
  19. 【請求項19】 請求項9〜17のいずれか1項に記載
    の一酸化炭素低減反応器であって、前記各触媒担持体層
    は、金属から形成されていることを特徴とする一酸化炭
    素低減反応器。
  20. 【請求項20】 請求項9〜19記載のいずれか1項に
    記載の一酸化炭素低減反応器であって、前記触媒は、貴
    金属であることを特徴とする一酸化炭素低減反応器。
  21. 【請求項21】 一酸化炭素及び酸化剤を含む被処理ガ
    スを導入する複数の導入口及び前記一酸化炭素を低減さ
    せた処理ガスを排出する複数の排出口を備え、かつ触媒
    を担持した触媒担持体を有する複数の触媒担持体部を備
    えた複数の触媒担持体層と、前記触媒担持層に接続さ
    れ、前記各触媒担持層に前記被処理ガスを導入する被処
    理ガス導入手段と、前記各触媒担持体部間に前記酸化剤
    を導入する酸化剤導入手段と、前記各触媒担持層と交互
    に配設され、冷却媒体が流出入可能な複数の冷却層と、
    前記各冷却層に接続され、前記各冷却層に前記冷却媒体
    を流入する冷却媒体流入手段と、を具備することを特徴
    とする一酸化炭素低減反応器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005310390A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
WO2014123152A1 (ja) * 2013-02-06 2014-08-14 株式会社Ihi リアクタ

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