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JP2002343178A - 操作型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

操作型電子部品およびその製造方法

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JP2002343178A
JP2002343178A JP2001149087A JP2001149087A JP2002343178A JP 2002343178 A JP2002343178 A JP 2002343178A JP 2001149087 A JP2001149087 A JP 2001149087A JP 2001149087 A JP2001149087 A JP 2001149087A JP 2002343178 A JP2002343178 A JP 2002343178A
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Japan
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resin case
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leg
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JP2001149087A
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Masaji Takeuchi
正次 竹内
Hisashi Watanabe
久 渡邉
Koji Sako
公司 佐古
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板上に装着され、操作部に触れて使用
される操作型電子部品に関し、金属薄板製のカバーに設
けられたアース用の脚部に半田付け性の良好な表面処理
をしなくても、確実に静電気対策が施せるものの提供を
目的とする。 【解決手段】 金属薄板製で半田付け性の良好な表面処
理を施した複数個の導出端子7A〜7Dを下面外周に備
え、接点部材2A,2Bを収容した樹脂ケース1と、樹
脂ケース1の上面を覆うと共に、アース回路に接続され
た導出端子7Aに弾接触する脚部11Bが設けられた金
属薄板製のカバー11と、カバー11の孔11Aを貫通
して上方に突出した操作部4Aからなる操作型電子部品
とすることにより、脚部11Bに半田付け性の良好な表
面処理をしなくても、確実に静電気対策をすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の配線基
板上に装着され、操作する人の手や指が直接あるいは間
接的に、操作部に触れて使用される操作型電子部品およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の配線基板上に装着して
使用される操作型電子部品においては、操作する人の身
体が帯びている静電気が、手や指から電子部品の操作部
を介して電子機器の回路に流入しないように保護するた
めの対策が施されており、その方法として一般に、電子
機器の操作部近傍の導電体に、静電気を配線基板のアー
ス回路に逃がすためのアース端子が設けられる。
【0003】このような静電気対策を施した従来の操作
型電子部品について、薄型のプッシュスイッチを例とし
て説明する。
【0004】図11は静電気対策を施した従来の薄型プ
ッシュスイッチの正面断面図、図12は同分解斜視図で
ある。
【0005】同図に示すように、上面開放となった箱形
の樹脂ケース1の内底面にインサート成形固定された金
属薄板製の外側固定接点2A上に、弾性金属薄板製の円
形ドーム状の可動接点3の外周部が載せられ、その中央
下面が樹脂ケース1の内底面に固定された中央固定接点
2Bと対峙し、更に、可動接点3の中央上部に操作体と
しての樹脂製の押ボタン4が載せられ、この押ボタン4
中央の円柱部が樹脂ケース1の開口部を覆う金属薄板製
のカバー5中央の孔5Aを貫通し、操作部4Aとして上
方に突出している。
【0006】そして、この導電体である金属薄板製のカ
バー5の外周の一部から導出されたアース端子6が樹脂
ケース1の下面とほぼ同高さまで伸ばされ、その先端部
が折り曲げられて接続部6Aとなっている。
【0007】このように構成された薄型プッシュスイッ
チは、図11に示すように、外側固定接点2Aおよび中
央固定接点2Bそれぞれと導通して樹脂ケース1の下面
外周から導出された、二つずつの半田付け性の良好な導
出端子7A,7Bおよび7C,7D(図11中には、導
出端子7Dしか図示せず。)を、使用電子機器の配線基
板8上の所定回路の配線部8Aに半田付け接続して薄型
プッシュスイッチ全体を接続・固定されると共に、上記
の接続部6Aを配線基板8のアース回路の配線部8Bに
半田付け接続される。
【0008】なお、樹脂ケース1の内底面にインサート
成形固定された外側固定接点2Aおよび中央固定接点2
Bそれぞれと導通して二つずつの導出端子7A,7Bお
よび7C,7Dが設けられるのは、これらの導出端子7
A〜7Dによって薄型プッシュスイッチ全体を配線基板
8に固定するので、その強度を大きく安定したものとす
るためである。
【0009】そして、図13の正面部分断面図に示すよ
うに、使用電子機器の配線基板8に装着された薄型プッ
シュスイッチを操作する人の指9が操作部4Aの上端を
押す際に、操作する人の身体に帯びている静電気が指9
から操作部4Aに流れても、その静電気はカバー5およ
びアース端子6を通って配線基板8のアース回路に逃が
されるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の薄型プッシュスイッチのように、操作部4Aが貫通す
る孔5Aを有する金属薄板製のカバー5から導出された
アース端子6先端の接続部6Aを、配線基板8のアース
回路の配線部8Bに半田付け接続して静電気対策を行な
う操作型電子部品においては、接続部6Aに半田付け性
を良くするためのメッキ処理をすることが望ましいが、
カバー5の加工後にメッキ処理をすれば細長いアース端
子6が変形するので、あらかじめメッキ処理を施した金
属板を加工することが多い。
【0011】このため、接続部6Aの打抜き加工された
断面に素材が露出するので、接触部6Aは下面のみで半
田付け接続されることになり、半田付けによる接続が不
安定となるものがあるという課題があった。
【0012】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、金属薄板製のカバーから導出されるアー
ス用の脚部に半田付け性の良好な表面処理をする必要が
無く、操作部が貫通する孔を有するカバーと配線基板を
安価に確実に導通させて静電気対策をすることができる
操作型電子部品およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0014】本発明の請求項1に記載の発明は、金属薄
板製で半田付け性の良好な表面処理を施された複数個の
導出端子を下面外周に備えた上面開放の樹脂ケースと、
樹脂ケース内に収容されて、少なくとも一部の導出端子
と導通した接点部材と、樹脂ケースの上面開口部を覆う
と共に、導出端子の少なくとも一つに弾接触する脚部が
一体に設けられた金属薄板製のカバーと、カバーの孔を
貫通して上方に突出した操作部からなり、脚部が弾接触
する導出端子が使用電子機器のアース回路に接続される
操作型電子部品としたものであり、金属薄板製のカバー
と一体に設けられたアース用の脚部が、半田付け性の良
好な表面処理を施された導出端子と弾接触しているの
で、脚部に半田付け性の良好なメッキ処理をしなくて
も、導出端子を使用電子機器の配線基板に半田付け接続
することによって、操作部が貫通する孔を有する金属薄
板製のカバーを使用電子機器の配線基板のアース回路
に、安価に確実に導通させることができて、操作する人
の帯びている静電気を配線基板のアース回路に逃がすこ
とができる操作型電子部品を実現することができるとい
う作用効果が得られる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、特に、弾性金属薄板製のカバーから下方
に向けて設けられた弾性を有する脚部の外側面と、樹脂
ケース下面外周から導出された所定の導出端子の内側面
が弾接触するものであり、アース用の脚部を一体に設け
るカバーのみを弾性を有する金属薄板で形成することに
よって、脚部と所定の導出端子を弾接触させて、カバー
を配線基板のアース回路に、安価に確実に導通させるこ
とができるという作用効果が得られる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、特に、弾性を有する脚部先端の尖った部
分が導出端子に弾接触するものであり、アース用の脚部
先端が所定の導出端子に弾接触する単位面積当たりの接
触圧力を大きくすることができて電気的に安定した接触
状態とすることができるので、カバーに伝わる静電気を
安定してアース回路に放電させることができるという作
用効果が得られる。
【0017】請求項4に記載の発明は、弾性を有する脚
部が所定の位置から下方に向けて設けられた弾性金属薄
板製のカバーを樹脂ケースの上面開口部を覆うように装
着した後、樹脂ケース下面外周から突出した所定の導出
端子を、根元部を支点として上方に折り曲げて、樹脂ケ
ースの外方側から中心方向に、脚部との当接位置よりも
更に脚部を撓ませて折り曲げることにより、脚部と導出
端子を弾接触させる請求項2記載の操作型電子部品の製
造方法としたものであり、操作型電子部品の樹脂ケース
下面外周に設けられた導出端子を、いわゆるJ−ベント
タイプとなるように折り曲げ加工することによって、ア
ース用の脚部と所定の導出端子を所定の接触圧力で弾接
触させることができるという作用効果が得られる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、特に、樹脂ケースの下面外周に設けら
れ、樹脂ケース内の何れの接点部材とも導通しない導出
端子が、カバーに設けられた脚部と弾接触するものであ
り、使用電子機器において、操作型電子部品を使用する
所定回路がアース回路と独立している場合に、カバーの
みをアース回路に導通させることができ、上記操作型電
子部品を使用する所定回路には静電気を流すことをなく
せるため回路設計も容易にすることができるという作用
効果が得られる。
【0019】請求項6に記載の発明は、樹脂ケース内の
接点部材と導通する導出端子と共に、何れの上記接点部
材とも導通しない導出端子を同一金属薄板から同時に形
成する請求項5記載の操作型電子部品の製造方法とした
ものであり、カバーのみをアース回路に導通させる導出
端子を備えた操作型電子部品を、安価に効率よく実現す
ることができるという作用効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図10を用いて説明する。
【0021】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0022】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
本発明の特に請求項1〜4に記載の発明について説明す
る。
【0023】図1は本発明の第1の実施の形態による操
作型電子部品としての薄型プッシュスイッチの外観斜視
図、図2は同正面部分断面図、図3は同分解斜視図であ
る。
【0024】同図に示すように、本実施の形態による薄
型プッシュスイッチは、上面開放となった箱形の樹脂ケ
ース1の内底面にインサート成形固定された金属薄板製
の外側固定接点2A上に、弾性金属薄板製の円形ドーム
状の可動接点3の外周部が載せられ、その中央下面が樹
脂ケース1の内底面に固定された中央固定接点2Bと所
定の間隔をあけて対峙し、更に、可動接点3の中央上部
に操作体としての樹脂製の押ボタン4が載せられ、この
押ボタン4中央の円柱部が樹脂ケース1の開口部を覆う
金属薄板製のカバー11の中央の孔11Aを貫通し、操
作部4Aとして上方に突出していることは、従来の技術
の場合と同様である。
【0025】しかし、カバー11は、弾性金属薄板で形
成され、その外周の一部から下方に向けて導出されたア
ース用の脚部11Bは、長さが樹脂ケース1の高さより
も少し短いと共に、弾性を有するものとなっており、樹
脂ケース1内底面の外側固定接点2Aと導通して樹脂ケ
ース1の下面外周から導出された二つの導出端子7A,
7Bの一方である7Aによって、樹脂ケース1の外方側
から中心方向に押しつけられ、脚部11Bの外側面と導
出端子7Aの内側面が弾接触している。
【0026】このとき、上記カバー11は、半田付けを
良好にするための表面処理はなされていないものにより
形成されている。
【0027】また、本実施の形態による薄型プッシュス
イッチは、従来の技術の場合と同様に、配線基板12に
対する固定強度を大きくて安定したものとするために、
樹脂ケース1の内底面にインサート成形固定された外側
固定接点2Aおよび中央固定接点2Bそれぞれと導通し
て二つずつの導出端子7A,7Bおよび7C,7Dが設
けられているが、更に、外側固定接点2Aと導通した導
出端子7A,7Bはアース回路の配線部12Bに接続さ
れて使用されるようになっている。
【0028】ここで、本実施の形態による操作型電子部
品としての薄型プッシュスイッチの樹脂ケース1の形成
方法、およびこれを用いて薄型プッシュスイッチを組み
立てる方法について説明する。
【0029】樹脂ケース1を形成するためには、まず、
半田付け性が良好で接触特性も優れた銀メッキ等の表面
処理を施した帯状の金属薄板を連続打抜き・曲げ加工し
て、図4の平面図に示すような、薄型プッシュスイッチ
の外側固定接点2Aと導出端子7A,7Bおよび中央固
定接点2Bと導出端子7C,7Dとなる部分が、各導出
端子となる部分の先端部を所定のピッチで連続して桟部
13Aに連結された帯状の連結端子板13を製作する。
【0030】なお、金属薄板の銀メッキ等の表面処理
は、この帯状の連結端子板13に加工してから行なう
と、各導出端子7A〜7Dの断面にも処理を施すことが
できる。
【0031】そして、この連結端子板13を連続インサ
ート成形加工して、図5の平面図に示すように、樹脂ケ
ース1が各導出端子7A〜7Dの先端部により所定のピ
ッチで連続して桟部13Aに連結された帯状の連結ケー
ス体14を製作する。
【0032】この後、連結ケース体14の各樹脂ケース
1を、各導出端子7A〜7Dの先端部で切断することに
よって、図3の下端に示した個別の樹脂ケース1とな
る。
【0033】次に、薄型プッシュスイッチの組み立て
は、図3に示すように、樹脂ケース1の上面開口部か
ら、円形ドーム状の可動接点3および樹脂製の押ボタン
4を挿入し、押ボタン4中央の円柱部が操作部4Aとし
て孔11Aから上方に突出するように、アース用の脚部
11Bを有する弾性金属薄板製のカバー11を被せて、
樹脂ケース1上面四隅のダボ1Aをカシメることによっ
て固定する。
【0034】この後、図6の正面図に矢印で示すよう
に、樹脂ケース1の下面外周から平板状に設けられた四
つの導出端子7A,7Bおよび7C,7Dを、いわゆる
J−ベントタイプとなるように根元部を支点として上方
に折り曲げて、樹脂ケース1の左右の外方側から中心方
向に、導出端子7Aが脚部11Bの先端と当接する位置
よりも更に脚部11Bを撓ませて折り曲げることによ
り、脚部11Bの外側面とアース回路に接続される所定
の導出端子7Aの内側面を弾接触させて、図1に示した
薄型プッシュスイッチとして完成する。
【0035】すなわち、アース用の脚部11Bと導出端
子7Aは、弾性を有する金属薄板製の脚部11Bが撓め
られることにより発生する一定の接触圧力で弾接触させ
られている。
【0036】そして、このようにして組み立てられた薄
型プッシュスイッチの外側固定接点2Aおよび中央固定
接点2Bそれぞれと導通して二つずつの、半田付け性の
良好な表面処理を施された導出端子7A,7Bおよび7
C,7Dを、使用電子機器の配線基板12上のアース回
路の配線部12Bおよび所定回路の配線部12Aに半田
付け接続することによって、薄型プッシュスイッチ全体
が接続・固定されると共に、上記のカバー11から導出
されたアース用の脚部11Bも配線基板12のアース回
路に確実に導通される(図2参照)。
【0037】したがって、図2に示すように、使用電子
機器の配線基板12に装着された本実施の形態による薄
型プッシュスイッチを操作する人の指9が操作部4Aの
上端を押して樹脂ケース1内の可動接点3を弾性反転さ
せ、外側固定接点2Aと中央固定接点2Bの間を短絡し
てスイッチ動作させる際に、操作する人の身体に帯びて
いる静電気が指9から操作部4Aに流れても、その静電
気はカバー11から脚部11Bおよび導出端子7Aを通
って配線基板12のアース回路に逃がされるものであ
る。
【0038】なお、上記の説明において、アース回路に
接続された導出端子7Aと弾接触する脚部11Bの形状
については特に述べなかったが、図7の他の形状のカバ
ーの外観斜視図に示すように、弾性金属薄板製のカバー
15から一体に形成される脚部15Aを先端が尖った形
状として、この尖った部分を導出端子7Aに弾接触させ
ることにより、アース用の脚部15Aの先端が導出端子
7Aに弾接触する単位面積当たりの接触圧力を大きくす
ることができ、電気的に安定した接触状態とすることが
できるので、カバー15に伝わった静電気を安定してア
ース回路に放電させることができる。
【0039】このように本実施の形態によれば、弾性金
属薄板製のカバー11と一体に設けられたアース用の脚
部11Bが、半田付け性の良好な表面処理を施された導
出端子7Aと弾接触しているので、脚部11Bに半田付
け性の良好なメッキ処理をしなくても、導出端子7Aを
使用電子機器の配線基板に半田付け接続することによっ
て、操作部4Aが貫通する孔11Aを有するカバー11
を使用電子機器の配線基板12のアース回路に、安価に
確実に導通させることができて、操作する人の帯びてい
る静電気を配線基板12のアース回路に逃がすことがで
きる操作型電子部品を実現することができるものであ
る。
【0040】(実施の形態2)実施の形態2を用いて、
本発明の特に請求項5および6に記載の発明について説
明する。
【0041】なお、実施の形態1の構成と同一構成の部
分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0042】図8は本発明の第2の実施の形態による操
作型電子部品としての薄型プッシュスイッチを使用電子
機器の配線基板に装着した状態を示す外観斜視図であ
り、同図に示すように、本実施の形態による薄型プッシ
ュスイッチの外観は実施の形態1によるものと同じであ
るが、樹脂ケース16の内底面に後述するようにインサ
ート成形固定された外側固定接点17Aと中央固定接点
17Bと、樹脂ケース16の下面外周から導出された四
つの導出端子18A〜18Dとの関係が異なっている。
【0043】すなわち、中央固定接点17Bには二つの
導出端子18C,18Dが導通しているが、外側固定接
点17Aには一つの導出端子18Bのみが導通して、導
出端子18Aは何れの固定接点とも導通しないで、電気
的に独立している。
【0044】そして、この独立した導出端子18Aに対
して、実施の形態1と同様に、カバー11の外周の一部
から下方に向けて導出されたアース用の脚部11Bが弾
接触している。
【0045】すなわち、導出端子18Aはアース用の脚
部11B専用の導出端子となっており、図8に示すよう
に、使用電子機器の配線基板19上において、スイッチ
接点部が導通される所定回路の配線部19Aと独立し
た、アース回路用の配線部19Bに接続することができ
るものである。
【0046】ここで、この本実施の形態による操作型電
子部品としての薄型プッシュスイッチの、樹脂ケース1
6の形成方法およびこれを用いた薄型プッシュスイッチ
の組立方法を説明する。
【0047】樹脂ケース16を形成するためには、ま
ず、半田付け性が良好で接触特性も優れた表面処理を施
した帯状の金属薄板を連続打抜き・曲げ加工して、図9
の平面図に示すような、薄型プッシュスイッチの外側固
定接点17Aと導出端子18Bおよび中央固定接点17
Bと導出端子18C,18D並びに導出端子18Aとな
る部分が、各導出端子となる部分の先端部を所定のピッ
チで連続して桟部20Aに連結された帯状の連結端子板
20を製作することは、実施の形態1において、図4に
示したものと同様である。
【0048】そして、この連結端子板20の導出端子1
8Aを外側固定接点17A(接点部材)から切り離した
状態とした後、連続インサート成形加工して、図10の
平面図に示すように、樹脂ケース16が各導出端子18
A〜18Dの先端部により所定のピッチで連続して桟部
20Aに連結された帯状の連結ケース体21を製作す
る。
【0049】この後、連結ケース体21の各樹脂ケース
16を、各導出端子18A〜18Dの先端部で切断する
ことによって、個別の樹脂ケース16となることも、実
施の形態1において、図5に示したものと同様である。
【0050】更に、薄型プッシュスイッチに組み立て、
導出端子18Aとカバー11の脚部11Bと弾接触させ
る方法も、実施の形態1と同様である。
【0051】以上のように本実施の形態によれば、使用
電子機器において、操作型電子部品を使用する所定回路
がアース回路と独立している場合に、カバーのみをアー
ス回路に導通させることができる。
【0052】なお、上記の実施の形態1および2におい
て、弾性金属薄板製のカバーと一体に設けられた弾性を
有するアース用の脚部が、金属薄板製で半田付け性の良
好な表面処理を施された導出端子と弾接触しているもの
として説明したが、これを、金属薄板製のカバーと一体
に設けられたアース用の脚部が、弾性を有する金属薄板
製で半田付け性の良好な表面処理を施された導出端子と
弾接触するようにしてもよいものである。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属薄板
製のカバーから導出されるアース用の脚部に半田付け性
の良好な表面処理を施さなくても、操作部が貫通する孔
を有するカバーと配線基板を安価に確実に導通させて静
電気対策をすることができる操作型電子部品を実現でき
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による操作型電子部
品としての薄型プッシュスイッチの外観斜視図
【図2】同正面部分断面図
【図3】同分解斜視図
【図4】同連結端子板の平面図
【図5】同連結ケース体の平面図
【図6】同アース用の脚部と導出端子を弾接触させる方
法を説明する正面図
【図7】同アース用の脚部の他の形状を示す外観斜視図
【図8】本発明の第2の実施の形態による操作型電子部
品としての薄型プッシュスイッチを使用電子機器の配線
基板に装着した状態を示す外観斜視図
【図9】同連結端子板の平面図
【図10】同連結ケース体の平面図
【図11】従来の操作型電子部品としての薄型プッシュ
スイッチの正面断面図
【図12】同分解斜視図
【図13】同正面部分断面図
【符号の説明】 1,16 樹脂ケース 1A ダボ 2A,17A 外側固定接点 2B,17B 中央固定接点 3 可動接点 4 押ボタン 4A 操作部 7A〜7D,18A〜18D 導出端子 11,15 カバー 11A 孔 11B,15A 脚部 12,19 配線基板 12A,12B,19A,19B 配線部 13,20 連結端子板 13A,20A 桟部 14,21 連結ケース体
フロントページの続き (72)発明者 佐古 公司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA02 AB25 BA01 BB03 BC04 FB04 LG08 5G052 AA34 BB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板製で半田付け性の良好な表面処
    理を施された複数個の導出端子を下面外周に備えた、上
    面開放で箱形の樹脂ケースと、この樹脂ケース内に収容
    されて、少なくとも一部の導出端子と導通した接点部材
    と、上記樹脂ケースの上面開口部を覆うと共に、上記導
    出端子の少なくとも一つに弾接触する脚部が一体に設け
    られた金属薄板製のカバーと、このカバーの孔を貫通し
    て上方に突出した操作部からなり、上記脚部が弾接触す
    る導出端子が使用電子機器のアース回路に接続される操
    作型電子部品。
  2. 【請求項2】 弾性金属薄板製のカバーから下方に向け
    て設けられた弾性を有する脚部の外側面と、樹脂ケース
    下面外周から導出された所定の導出端子の内側面が弾接
    触する請求項1記載の操作型電子部品。
  3. 【請求項3】 弾性を有する脚部先端の尖った部分が導
    出端子に弾接触する請求項2記載の操作型電子部品。
  4. 【請求項4】 弾性を有する脚部が所定の位置から下方
    に向けて設けられた弾性金属薄板製のカバーを樹脂ケー
    スの上面開口部を覆うように装着した後、上記樹脂ケー
    ス下面外周から突出した所定の導出端子を、根元部を支
    点として上方に折り曲げて、上記樹脂ケースの外方側か
    ら中心方向に、上記脚部との当接位置よりも更に上記脚
    部を撓ませて折り曲げることにより、上記脚部と上記導
    出端子を弾接触させる請求項2記載の操作型電子部品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂ケースの下面外周に設けられ、上記
    樹脂ケース内の何れの接点部材とも導通しない導出端子
    が、カバーに設けられた脚部と弾接触する請求項1記載
    の操作型電子部品。
  6. 【請求項6】 樹脂ケース内の接点部材と導通する導出
    端子と共に、何れの上記接点部材とも導通しない導出端
    子を同一金属薄板から同時に形成する請求項5記載の操
    作型電子部品の製造方法。
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