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JP2002340161A - 油温制御装置 - Google Patents

油温制御装置

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Publication number
JP2002340161A
JP2002340161A JP2001150242A JP2001150242A JP2002340161A JP 2002340161 A JP2002340161 A JP 2002340161A JP 2001150242 A JP2001150242 A JP 2001150242A JP 2001150242 A JP2001150242 A JP 2001150242A JP 2002340161 A JP2002340161 A JP 2002340161A
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JP
Japan
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oil
transmission
heat exchanger
cooling water
oil temperature
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Application number
JP2001150242A
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English (en)
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Shigetaka Yoshikawa
重孝 吉川
Zenichi Shinpo
善一 新保
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001150242A priority Critical patent/JP4491991B2/ja
Publication of JP2002340161A publication Critical patent/JP2002340161A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被潤滑機オイルが所定値よりも上昇して被潤
滑機オイルが劣化することを抑制できる変速機油温制御
装置の提供。 【解決手段】 ラジエータ4を通る流量とバイパス通路
6を通る流量とを多段に変える電子サーモバルブ7(7
A)を備えたエンジン冷却系と、エンジン冷却水と被潤
滑機のオイルとの熱交換を行う熱交換器10を備えてい
る油温制御装置であって、電子サーモバルブ7(7A)
の制御条件の一つに被潤滑機のオイルの温度を加え、被
潤滑機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場合、電
子サーモバルブ7(7A)をラジエータ側流量を増加さ
せるように制御して熱交換器10を通るエンジン冷却水
の温度をさげる油温制御装置。電子サーモバルブ7Aを
サーモバルブ7B+ヒータ回路の絞り弁12、または流
量制御バルブ7C、または被潤滑機オイル回路の圧力調
整弁14に代えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却水と
被潤滑機のオイルとの熱交換を行う熱交換器を備えてい
る油温制御装置に関し、とくに被潤滑機オイル温度の過
上昇によるオイル劣化を防止する油温制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特許第2662187号公報は、ラジエ
ータとそのバイパス通路との合流部に電気的に加熱可能
な熱膨張要素を有したサーモ弁(以下、電子サーモとい
う)を備え、エンジン運転状態(車速、回転数、スロッ
トル開度、負荷状態)や周囲の状態(吸入空気温度、周
辺空気温度温度)およびその組み合わせによって、電子
サーモを稼働させ、エンジン冷却水の温度を多段に制御
できるようにしたパワートレーン冷却システムを開示し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2662187号公報等の従来のパワートレーン冷却シ
ステムでは、エンジンや変速機等の被潤滑機のオイル温
度を電子サーモに作動条件の一つとして入力していない
ので、被潤滑機のオイル温度が過度に上昇する恐れがあ
る。その結果、エンジン冷却水経路に変速機熱交換器
(エンジン冷却水と変速機オイルとの間の熱交換を行う
熱交換器)を備えたパワートレーン冷却システムでは、
変速機オイルの高油温状態でエンジン冷却水を高温設定
した場合(渋滞走行時、エンジンは軽負荷だが、変速機
はスリップで高油温となる)、変速機の油温は従来シス
テム(通常のサーモバルブのシステム)時よりも高温と
なり、変速機オイルの劣化が促進する。本発明の目的
は、被潤滑機オイルが所定値よりも上昇して被潤滑機オ
イルが劣化することを抑制できる油温制御装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 被潤滑機へ供給されるオイルとエンジンを冷却
する冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷媒を
冷却するラジエータを備えた油温制御装置において、前
記被潤滑機のオイル温度に基づいて前記ラジエータを経
由し且つ前記ラジエータと前記熱交換器との間の冷媒流
量を制御する冷媒流量制御手段を設けたことを特徴とす
る油温制御装置。 (2) 前記冷媒流量制御手段は、前記ラジエータを通
る冷媒の流量と前記ラジエータを迂回するバイパス通路
を通る冷媒の流量を制御する流量制御弁であることを特
徴とする(1)記載の油温制御装置。 (3) 前記冷媒流量制御手段は、前記熱交換器への冷
媒流量を制御するポンプであることを特徴とする(1)
記載の油温制御装置。 (4) ラジエータを通る流量とバイパス通路を通る流
量とを多段に変える電子サーモバルブを備えたエンジン
冷却系と、エンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換
を行う変速機熱交換器を備えている油温制御装置であっ
て、前記電子サーモバルブの制御条件の一つに変速機の
オイルの温度を加え、変速機のオイルの温度が所定値よ
りも上昇した場合、前記電子サーモバルブをラジエータ
側流量を増加させるように制御して前記変速機熱交換器
を通るエンジン冷却水の温度をさげる油温制御装置。 (5) ラジエータを通る流量とバイパス通路を通る流
量とを変えるサーモバルブを備えたエンジン冷却系と、
エンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換を行う変速
機熱交換器を備えている油温制御装置であって、前記エ
ンジン冷却水回路部分にバルブを設けるかまたは前記変
速機熱交換器を設けたエンジン冷却水回路部分にアシス
トポンプを設け、変速機のオイルの温度が所定値よりも
上昇した場合、前記バルブを前記エンジン冷却水回路部
分の流れを絞るように制御するかまたは前記アシストポ
ンプを前記変速機熱交換器を設けたエンジン冷却水回路
部分の流れを増加させるように制御して、前記変速機熱
交換器を通るエンジン冷却水流量を増加させる油温制御
装置。 (6) ラジエータを通る流量とバイパス通路を通る流
量とを変える流量制御弁を備えたエンジン冷却系と、前
記バイパス通路に対して並列なエンジン冷却水回路部分
にエンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換を行う変
速機熱交換器を備えている油温制御装置であって、前記
流量制御弁の制御条件の一つに変速機のオイルの温度を
加え、変速機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場
合、前記流量制御弁を前記バイパス通路を通るエンジン
冷却水の流れを絞るように制御して、前記変速機熱交換
器を通るエンジン冷却水流量を増加させる油温制御装
置。 (7) エンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換を
行う変速機熱交換器を備えている油温制御装置であっ
て、変速機油圧回路内に圧力調整バルブを設けるかまた
はオイル流量アシストポンプを設け、変速機のオイルの
温度が所定値よりも上昇した場合、前記圧力調整バルブ
を変速機熱交換器へのオイル経路の圧力を上げるように
制御するかまたは前記オイル流量アシストポンプを変速
機熱交換器へのオイル経路の流量を増加するように制御
して、前記変速機熱交換器を通るオイル流量を増加させ
る油温制御装置。
【0005】上記(1)〜(3)の油温制御装置では、
被潤滑機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場合、
冷媒流量制御手段により、熱交換器でオイルの温度が下
げられ、被潤滑機のオイルの温度の過上昇が防止され、
オイル劣化の促進が抑制される。上記(4)の油温制御
装置では、電子サーモバルブの制御条件の一つに変速機
のオイルの温度を加え、変速機のオイルの温度が所定値
よりも上昇した場合、電子サーモバルブを、ラジエータ
側流量を増加させるように制御して、変速機熱交換器を
通るエンジン冷却水の温度をさげるので、変速機熱交換
器でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度の
過上昇が防止され、オイル劣化の促進が抑制される。上
記(5)の油温制御装置では、ヒータを設けたエンジン
冷却水回路部分にバルブを設けるか、または変速機熱交
換器を設けたエンジン冷却水回路部分にアシストポンプ
を設け、変速機のオイルの温度が所定値よりも上昇した
場合、バルブを、ヒータを設けたエンジン冷却水回路部
分の流れを絞るように制御するか、またはアシストポン
プを、変速機熱交換器を設けたエンジン冷却水回路部分
の流れを増加させるように制御して、変速機熱交換器を
通るエンジン冷却水流量を増加させるので、変速機熱交
換器でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度
の過上昇が防止され、オイル劣化の促進が抑制される。
上記(6)の油温制御装置では、流量制御弁の制御条件
の一つに変速機のオイルの温度を加え、変速機のオイル
の温度が所定値よりも上昇した場合、流量制御弁を、バ
イパス通路を通るエンジン冷却水の流れを絞るように制
御して、変速機熱交換器を通るエンジン冷却水流量を増
加させるので、変速機熱交換器でオイルの温度が下げら
れ、変速機のオイルの温度の過上昇が防止され、オイル
劣化の促進が抑制される。上記(7)の油温制御装置で
は、変速機油圧回路内に圧力調整バルブを設けるか、ま
たはオイル流量アシストポンプを設け、変速機のオイル
の温度が所定値よりも上昇した場合、圧力調整バルブを
変速機熱交換器へのオイル経路の圧力を上げるように制
御するか、またはオイル流量アシストポンプを変速機熱
交換器へのオイル経路の流量を増加するように制御し
て、変速機熱交換器を通るオイル流量を増加させるの
で、変速機熱交換器でオイルの温度が下げられ、変速機
のオイルの温度の過上昇が防止され、オイル劣化の促進
が抑制される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の油温制御装置を、
図1〜図6を参照して説明する。図1〜3は本発明の実
施例1を示し、図4は本発明の実施例2を示し、図5は
本発明の実施例3を示し、図6は本発明の実施例4を示
す。本発明の全ての実施例に共通または類似する部分に
は本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
【0007】まず、本発明の全ての実施例に共通または
類似する部分の構成、作用を、図1を参照して、説明す
る。図1に示すように、本発明の油温制御装置は、エン
ジンのシリンダブロック内冷却水回路1、シリンダヘッ
ド内冷却水回路2、変速機内オイル回路3、ラジエータ
4が配されたラジエータ冷却水回路5、ラジエータ冷却
水回路5のバイパス回路6、ラジエータ冷却水回路5と
バイパス回路6との流れ割合を変えることができる流量
制御手段7、エンジン冷却水を循環させるウォータポン
プ8、空調用ヒータ(ヒータコア)9、エンジン冷却水
と変速機オイルとの熱交換を行う変速機熱交換器(AT
FウォーマまたはATFクーラともいう)10を備えて
いる。11はエンジンの運転を制御するECU(電子制
御装置)である。
【0008】流量制御手段7は、ラジエータ冷却水回路
5とバイパス回路6との流れ割合を多段に変えることが
できる電子サーモバルブ7Aか、または従来同様のサー
モバルブ7Bか、または流量制御弁7Cからなる。ヒー
タ9が配された回路と変速機熱交換器10が配された回
路とが並列の場合、ヒータ9が配された回路に該回路を
絞ることができるバルブ12が配されていてもよいし、
あるいは変速機熱交換器10が配された回路に冷却水ア
シストポンプ13が配されていてもよい。また、変速機
熱交換器10内のオイル回路3には、圧力調整バルブ
(またはオイル流量アシストポンプ)14が配されてい
てもよい。
【0009】本発明の油温制御装置は、変速機油温が高
く、エンジン冷却水温も高い時、変速機の油温を下げる
ように構成されている。変速機油温が高く、エンジン冷
却水温も高い時、変速機の油温を下げる手段として、つ
ぎの何れかがとられている。 変速機熱交換器10に入るエンジン冷却水の温度を
下げる手段(本発明の実施例1に対応する)。 変速機熱交換器10に入るエンジン冷却水の流量を
上げる手段(本発明の実施例2、3に対応する)。 変速機熱交換器10に入る変速機オイルの流量を上
げる手段(本発明の実施例4に対応する)。
【0010】上記構成による作用としては、変速機油温
が高く、エンジン冷却水温も高い時、上記、、の
何れかの手段が働くことにより、変速機熱交換器でオイ
ルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度の過上昇
(たとえば、140℃以上の温度への上昇)が防止さ
れ、オイル劣化(オイルの粘度が増し劣化)の促進が抑
制され、燃費の低下も抑制される。
【0011】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、
作用を説明する。本発明の実施例1では、図1に示すよ
うに、ラジエータ冷却水回路5とバイパス回路6との合
流部に、ラジエータを通る流量とバイパス通路を通る流
量とを多段に変える電子サーモバルブ7Aが配されてい
る。電子サーモバルブ7Aは、ECU11の出力信号に
従って制御されるが、ECU11の制御条件(入力信
号)の一つに変速機のオイルの温度(オイル温度センサ
15の出力信号)を加え、変速機のオイルの温度が所定
値(たとえば、120℃)よりも上昇した場合、電子サ
ーモバルブ7Aを、バイパス回路6の流量よりもラジエ
ータ側回路5の流量を増加させるように制御して、変速
機熱交換器10を通るエンジン冷却水の温度をさげる。
【0012】より詳しくは、ECU11にて、エンジン
負荷が軽、中負荷で、変速機油温が高い((たとえば、
120℃以上)時に、図2に示すように、電子サーモバ
ルブ7AをONとしてラジエータ側回路5の流量を増加
させ、図3に示すように、エンジン冷却水温を低くし
て、変速機熱交換器10を通るエンジン冷却水の温度を
下げ、変速機熱交換器10を通るオイル温度を下げる。
前記の変速機熱交換器10に入るエンジン冷却水の温
度を下げる手段は、電子サーモバルブ7A、オイル温度
センサ15、ECU11からなる。
【0013】本発明の実施例1の油温制御装置では、電
子サーモバルブ7Aの制御条件の一つに変速機のオイル
の温度を加え、変速機のオイルの温度が所定値よりも上
昇した場合、電子サーモバルブ7Aを、ラジエータ側5
流量を増加させるように制御して、変速機熱交換器10
を通るエンジン冷却水の温度をさげるので、変速機熱交
換器10でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの
温度の過上昇が防止され、オイル劣化の促進が抑制され
る。
【0014】本発明の実施例2では、図4に示すよう
に、ラジエータ冷却水回路5とバイパス回路6との合流
部に、ラジエータ4を通る流量とバイパス回路6を通る
流量とを変える従来型のサーモバルブ7Bが配されてい
る。また、変速機熱交換器10が配されたエンジン冷却
水回路部分とヒータ9が配されたエンジン冷却水回路部
分とは互いに並列とされている。ヒータ9を設けたエン
ジン冷却水回路部分に該回路を絞ることができるバルブ
12が設けられるか、または変速機熱交換器10を設け
たエンジン冷却水回路部分に冷却水アシストポンプ13
が設けられている。バルブ12、冷却水アシストポンプ
13はECU(実施例1に準じる)に接続され、変速機
のオイルの温度(実施例1と同様、油温センサ15の出
力信号)が所定値(たとえば、120℃)よりも上昇し
た場合、ECUにより、バルブ12をヒータ9を設けた
エンジン冷却水回路部分の流れを絞るように制御する
か、または冷却水アシストポンプ13を変速機熱交換器
10を設けたエンジン冷却水回路部分の流れを増加させ
るように制御して、変速機熱交換器10を通るエンジン
冷却水流量を増加させる。前記の変速機熱交換器10
に入るエンジン冷却水の流量を上げる手段は、バルブ1
2または冷却水アシストポンプ13、油温センサ、EC
Uによって構成される。
【0015】本発明の実施例2の油温制御装置では、変
速機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場合、バル
ブ12を、ヒータ9を設けたエンジン冷却水回路部分の
流れを絞るように制御するか、または冷却水アシストポ
ンプ13を、変速機熱交換器10を設けたエンジン冷却
水回路部分の流れを増加させるように制御して、変速機
熱交換器10を通るエンジン冷却水流量を増加させるの
で、変速機熱交換器10でオイルの温度が下げられ、変
速機のオイルの温度の過上昇が防止され、オイル劣化の
促進が抑制される。
【0016】本発明の実施例3では、図5に示すよう
に、ラジエータ冷却水回路5とバイパス回路6との合流
部に、ラジエータ4を通る流量とバイパス回路6を通る
流量とを変えることができる流量制御弁7Cが配されて
いる。また、バイパス回路6と変速機熱交換器10が配
されたエンジン冷却水回路部分とは互いに並列とされて
いる。また、変速機熱交換器10が配されたエンジン冷
却水回路部分とヒータ9が配されたエンジン冷却水回路
部分とは互いに直列とされている。流量制御弁7Cは、
ECU(実施例1に準じる)に接続されていて、ECU
の出力信号により開閉制御されるようになっている。流
量制御弁7Cの制御条件の一つに、したがってECUの
入力条件の一つに、変速機のオイルの温度(実施例1と
同様、油温センサ15の出力信号)を加え、変速機のオ
イルの温度が所定値(たとえば、120℃)よりも上昇
した場合、流量制御弁7Cを、バイパス通路6を通るエ
ンジン冷却水の流れを絞るように制御して、変速機熱交
換器10を通るエンジン冷却水流量を増加させる。前記
の変速機熱交換器10に入るエンジン冷却水の流量を
上げる手段は、流量制御弁7C、油温センサ、ECUに
よって構成される。
【0017】本発明の実施例3の油温制御装置では、変
速機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場合、流量
制御弁7Cを、バイパス通路6を通るエンジン冷却水の
流れを絞るように制御して、変速機熱交換器10を通る
エンジン冷却水流量を増加させるので、変速機熱交換器
10でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度
の過上昇が防止され、オイル劣化の促進が抑制される。
【0018】本発明の実施例4では、図6に示すよう
に、変速機油圧回路3内に圧力調整バルブ14かまたは
オイル流量アシストポンプが設けられている。そして、
圧力調整バルブ14かまたはオイル流量アシストポンプ
は、ECU(実施例1に準じる)と接続されていて、E
CUの出力信号により開閉制御または駆動のオンオフが
されるようになっている。そして、変速機のオイルの温
度(実施例1と同様、油温センサ15の出力信号)が所
定値よりも上昇した場合、ECUは、圧力調整バルブ1
4を変速機熱交換器10へのオイル経路3の圧力を上げ
るように制御するかまたはオイル流量アシストポンプを
変速機熱交換器10へのオイル経路3の流量を増加する
ように制御して、変速機熱交換器10を通るオイル流量
を増加させる。前記変速機熱交換器10に入る変速機
オイルの流量を上げる手段は、圧力調整バルブ14かま
たはオイル流量アシストポンプ、ECU、油温センサか
ら構成される。
【0019】本発明の実施例4の油温制御装置では、変
速機油圧回路3内に圧力調整バルブ14を設けるか、ま
たはオイル流量アシストポンプを設け、変速機のオイル
の温度が所定値よりも上昇した場合、圧力調整バルブ1
4を変速機熱交換器へのオイル経路の圧力を上げるよう
に制御するか、またはオイル流量アシストポンプを変速
機熱交換器へのオイル経路の流量を増加するように制御
して、変速機熱交換器10を通るオイル流量を増加させ
るので、変速機熱交換器10でオイルの温度が下げら
れ、変速機のオイルの温度の過上昇が防止され、オイル
劣化の促進が抑制される。上記では、被潤滑機が変速機
の場合を例にとったが、被潤滑機は変速機に限るもので
はなく、変速機以外、たとえばエンジンであってもよ
い。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜3の油温制御装置によれば、
被潤滑機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場合、
冷媒流量制御手段により、熱交換器でオイルの温度が下
げられ、被潤滑機のオイルの温度の過上昇が防止され、
オイル劣化の促進が抑制される。請求項4の油温制御装
置によれば、電子サーモバルブの制御条件の一つに変速
機のオイルの温度を加え、変速機のオイルの温度が所定
値よりも上昇した場合、電子サーモバルブを、ラジエー
タ側流量を増加させるように制御して、変速機熱交換器
を通るエンジン冷却水の温度をさげるので、変速機熱交
換器でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度
の過上昇を防止でき、オイル劣化を抑制できる。請求項
5の油温制御装置によれば、ヒータを設けたエンジン冷
却水回路部分にバルブを設けるか、または変速機熱交換
器を設けたエンジン冷却水回路部分にアシストポンプを
設け、変速機のオイルの温度が所定値よりも上昇した場
合、バルブを、ヒータを設けたエンジン冷却水回路部分
の流れを絞るように制御するか、またはアシストポンプ
を、変速機熱交換器を設けたエンジン冷却水回路部分の
流れを増加させるように制御して、変速機熱交換器を通
るエンジン冷却水流量を増加させるので、変速機熱交換
器でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの温度の
過上昇を防止でき、オイル劣化を抑制できる。請求項6
の油温制御装置によれば、流量制御弁の制御条件の一つ
に変速機のオイルの温度を加え、変速機のオイルの温度
が所定値よりも上昇した場合、流量制御弁を、バイパス
通路を通るエンジン冷却水の流れを絞るように制御し
て、変速機熱交換器を通るエンジン冷却水流量を増加さ
せるので、変速機熱交換器でオイルの温度が下げられ、
変速機のオイルの温度の過上昇を防止でき、オイル劣化
を抑制できる。請求項7の油温制御装置によれば、変速
機油圧回路内に圧力調整バルブを設けるか、またはオイ
ル流量アシストポンプを設け、変速機のオイルの温度が
所定値よりも上昇した場合、圧力調整バルブを変速機熱
交換器へのオイル経路の圧力を上げるように制御する
か、またはオイル流量アシストポンプを変速機熱交換器
へのオイル経路の流量を増加するように制御して、変速
機熱交換器を通るオイル流量を増加させるので、変速機
熱交換器でオイルの温度が下げられ、変速機のオイルの
温度の過上昇を防止でき、オイル劣化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の油温制御装置の系統図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の油温制御装置の、従来装置
との比較図である。
【図3】本発明の実施例1の油温制御装置の、電子サー
モバルブON、OFFと水温変化との関係を示すグラフ
である。
【図4】本発明の実施例2の油温制御装置の系統図であ
る。
【図5】本発明の実施例3の油温制御装置の系統図であ
る。
【図6】本発明の実施例4の油温制御装置の系統図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダブロック内冷却水回路 2 シリンダヘッド内冷却水回路 3 変速機内オイル回路 4 ラジエータ 5 ラジエータ冷却水回路 6 バイパス回路 7 流量制御手段 7A 電子サーモバルブ 7B サーモバルブ 7C 流量制御弁 8 ウォータポンプ 9 空調用ヒータ 10 変速機熱交換器 11 ECU 12 バルブ 13 冷却水アシストポンプ 14 圧力調整バルブ 15 オイル温度センサ(油温センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA01 NA01 NB01 PA60 PA61 QA03C QC01 UA10 VA48W VC01Z VC03Z VC07Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被潤滑機へ供給されるオイルとエンジン
    を冷却する冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記
    冷媒を冷却するラジエータを備えた油温制御装置におい
    て、前記被潤滑機のオイル温度に基づいて前記ラジエー
    タを経由し且つ前記ラジエータと前記熱交換器との間の
    冷媒流量を制御する冷媒流量制御手段を設けたことを特
    徴とする油温制御装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒流量制御手段は、前記ラジエー
    タを通る冷媒の流量と前記ラジエータを迂回するバイパ
    ス通路を通る冷媒の流量を制御する流量制御弁であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の油温制御装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒流量制御手段は、前記熱交換器
    への冷媒流量を制御するポンプであることを特徴とする
    請求項1記載の油温制御装置。
  4. 【請求項4】 ラジエータを通る流量とバイパス通路を
    通る流量とを多段に変える電子サーモバルブを備えたエ
    ンジン冷却系と、エンジン冷却水と変速機のオイルとの
    熱交換を行う変速機熱交換器を備えている油温制御装置
    であって、前記電子サーモバルブの制御条件の一つに変
    速機のオイルの温度を加え、変速機のオイルの温度が所
    定値よりも上昇した場合、前記電子サーモバルブをラジ
    エータ側流量を増加させるように制御して前記変速機熱
    交換器を通るエンジン冷却水の温度をさげる油温制御装
    置。
  5. 【請求項5】 ラジエータを通る流量とバイパス通路を
    通る流量とを変えるサーモバルブを備えたエンジン冷却
    系と、エンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換を行
    う変速機熱交換器を備えている油温制御装置であって、
    前記エンジン冷却水回路部分にバルブを設けるかまたは
    前記変速機熱交換器を設けたエンジン冷却水回路部分に
    アシストポンプを設け、変速機のオイルの温度が所定値
    よりも上昇した場合、前記バルブを前記エンジン冷却水
    回路部分の流れを絞るように制御するかまたは前記アシ
    ストポンプを前記変速機熱交換器を設けたエンジン冷却
    水回路部分の流れを増加させるように制御して、前記変
    速機熱交換器を通るエンジン冷却水流量を増加させる油
    温制御装置。
  6. 【請求項6】 ラジエータを通る流量とバイパス通路を
    通る流量とを変える流量制御弁を備えたエンジン冷却系
    と、前記バイパス通路に対して並列なエンジン冷却水回
    路部分にエンジン冷却水と変速機のオイルとの熱交換を
    行う変速機熱交換器を備えている油温制御装置であっ
    て、前記流量制御弁の制御条件の一つに変速機のオイル
    の温度を加え、変速機のオイルの温度が所定値よりも上
    昇した場合、前記流量制御弁を前記バイパス通路を通る
    エンジン冷却水の流れを絞るように制御して、前記変速
    機熱交換器を通るエンジン冷却水流量を増加させる油温
    制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジン冷却水と変速機のオイルとの熱
    交換を行う変速機熱交換器を備えている油温制御装置で
    あって、変速機油圧回路内に圧力調整バルブを設けるか
    またはオイル流量アシストポンプを設け、変速機のオイ
    ルの温度が所定値よりも上昇した場合、前記圧力調整バ
    ルブを変速機熱交換器へのオイル経路の圧力を上げるよ
    うに制御するかまたは前記オイル流量アシストポンプを
    変速機熱交換器へのオイル経路の流量を増加するように
    制御して、前記変速機熱交換器を通るオイル流量を増加
    させる油温制御装置。
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