JP2002339900A - 圧電ファン - Google Patents
圧電ファンInfo
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- JP2002339900A JP2002339900A JP2001142158A JP2001142158A JP2002339900A JP 2002339900 A JP2002339900 A JP 2002339900A JP 2001142158 A JP2001142158 A JP 2001142158A JP 2001142158 A JP2001142158 A JP 2001142158A JP 2002339900 A JP2002339900 A JP 2002339900A
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- piezoelectric fan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電ファンの騒音の低減と吸気/排気口の構
造の簡素化を図る。 【解決手段】 圧電素子3を含む発風振動子4を有し、
排気口7と吸気口6とが同一の面に設けられて成る。
造の簡素化を図る。 【解決手段】 圧電素子3を含む発風振動子4を有し、
排気口7と吸気口6とが同一の面に設けられて成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器等
の強制空冷に用いるための圧電ファン、即ち機器内部の
熱を機器外部へ排出させるための圧電ファンに関する。
の強制空冷に用いるための圧電ファン、即ち機器内部の
熱を機器外部へ排出させるための圧電ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器では、小型化、高密度実
装化が進につれて機器内部の熱対策がより重要となって
来ている。代表的な例として、携帯型のパーソナルコン
ピュータ(以下、携帯PCという)が挙げられる。携帯
PCをより軽く、薄くするための技術開発が進んでお
り、その一方でCPU(中央処理装置)の高速化も進
み、高性能化、小型化が同時進行的になされている。C
PUの高速化は、CPUの消費電力の増加、即ち発熱量
の増大を招き、一方小型化によって機器内部の実装密度
の増加となる。実装密度が上昇すると、機器内部の発熱
量が増加する為に、この熱を機器外部に放出させて機器
内部の温度上昇を抑えることがより難しくなってくる。
装化が進につれて機器内部の熱対策がより重要となって
来ている。代表的な例として、携帯型のパーソナルコン
ピュータ(以下、携帯PCという)が挙げられる。携帯
PCをより軽く、薄くするための技術開発が進んでお
り、その一方でCPU(中央処理装置)の高速化も進
み、高性能化、小型化が同時進行的になされている。C
PUの高速化は、CPUの消費電力の増加、即ち発熱量
の増大を招き、一方小型化によって機器内部の実装密度
の増加となる。実装密度が上昇すると、機器内部の発熱
量が増加する為に、この熱を機器外部に放出させて機器
内部の温度上昇を抑えることがより難しくなってくる。
【0003】電子機器の熱対策に用いられる冷却ファン
の例を図23に示す。図23Aは、空気101を背面側
から吸入し、前面側へ排出するように構成した電磁ファ
ン102を示す。図23Bは、空気101を上面側から
吸入し、前面側へ排出するように構成した電磁ファン1
03を示す。図23Cは、空気101を背面側から吸入
し、前面側へ排出するように構成した圧電ファン104
を示す。図示の例は、電磁ファン及び圧電ファンの代表
的な吸気・排気構造であり、吸気口と排気口がいずれも
各々異なる面に形成されている。
の例を図23に示す。図23Aは、空気101を背面側
から吸入し、前面側へ排出するように構成した電磁ファ
ン102を示す。図23Bは、空気101を上面側から
吸入し、前面側へ排出するように構成した電磁ファン1
03を示す。図23Cは、空気101を背面側から吸入
し、前面側へ排出するように構成した圧電ファン104
を示す。図示の例は、電磁ファン及び圧電ファンの代表
的な吸気・排気構造であり、吸気口と排気口がいずれも
各々異なる面に形成されている。
【0004】携帯PCの代表的な熱対策としては、電磁
ファンとヒートパイプを組み合わせたものが知られてい
る。これは、熱源(例えばCPU等)と、放熱素子(電
磁ファン等)との間に熱伝送効率の高いヒートパイプを
用いるシステムである。ヒートパイプは熱を伝送する働
きを有しており、電磁ファンは伝送された熱を機器外部
に放出する働きを有している。電磁ファンは携帯PCに
限らず、熱対策が必要な電子機器には必要不可欠なもの
として広く用いられている。携帯PCについては、特に
機器の厚みの制限から、ファンの上部(プロペラの上
部)から空気を吸入し、これを横方向(一方向)に排出
する構造(図23B参照)を用いたものが多い。このよ
うな構造の電磁ファンは、一般的に、ファンの厚みが薄
くなるに従い、送風風量や最大静圧が小さくなる傾向と
なる。
ファンとヒートパイプを組み合わせたものが知られてい
る。これは、熱源(例えばCPU等)と、放熱素子(電
磁ファン等)との間に熱伝送効率の高いヒートパイプを
用いるシステムである。ヒートパイプは熱を伝送する働
きを有しており、電磁ファンは伝送された熱を機器外部
に放出する働きを有している。電磁ファンは携帯PCに
限らず、熱対策が必要な電子機器には必要不可欠なもの
として広く用いられている。携帯PCについては、特に
機器の厚みの制限から、ファンの上部(プロペラの上
部)から空気を吸入し、これを横方向(一方向)に排出
する構造(図23B参照)を用いたものが多い。このよ
うな構造の電磁ファンは、一般的に、ファンの厚みが薄
くなるに従い、送風風量や最大静圧が小さくなる傾向と
なる。
【0005】前述の通り、機器内部の熱を機器外部へ放
出するための手段として、空気の流れを発生させ、内部
の加熱された空気を外部に排出する方法が広く用いられ
おり、空気の流れを発生させる手段として、電磁ファン
が用いられている。電磁ファン以外に空気の流れを発生
される手段としては、圧電体に電界を加え歪みを発生さ
せる事により発風板を往復運動させて発風させる方法が
有る。この方式は、文献や公報などで幾つかの検討事例
が紹介されているが、実用化には至っていない。例え
ば、「圧電ファン」<井上二郎/藤本克己>精密制御用
アクチュエーター便覧、特開平9ー321360号公報
「圧電ファン」、特公平6ー56160号公報「圧電フ
ァン」、特開平8ー330488号公報「圧電ファン付
きヒートシンク」、実公平6ー4079号公報「圧電フ
ァン」、特公平6ー6960号公報「圧電ファン式送風
装置」が知られている。
出するための手段として、空気の流れを発生させ、内部
の加熱された空気を外部に排出する方法が広く用いられ
おり、空気の流れを発生させる手段として、電磁ファン
が用いられている。電磁ファン以外に空気の流れを発生
される手段としては、圧電体に電界を加え歪みを発生さ
せる事により発風板を往復運動させて発風させる方法が
有る。この方式は、文献や公報などで幾つかの検討事例
が紹介されているが、実用化には至っていない。例え
ば、「圧電ファン」<井上二郎/藤本克己>精密制御用
アクチュエーター便覧、特開平9ー321360号公報
「圧電ファン」、特公平6ー56160号公報「圧電フ
ァン」、特開平8ー330488号公報「圧電ファン付
きヒートシンク」、実公平6ー4079号公報「圧電フ
ァン」、特公平6ー6960号公報「圧電ファン式送風
装置」が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】圧電ファンの構造は、
上記の公報例に示されるように幾つかの構造例がある。
その動作原理は、圧電体に所定の電界を加えることによ
って歪みを発生させ、この発生歪みによって振動板を振
動させ風を発生させるというものである。圧電ファンの
発風原理は、所定の面積を有する板の往復運動(正確に
は完全平行往復運動でなく、首振り運動である)によっ
て流体の流れを発生させるものであり、感覚的には「団
扇」を想像すれば良い。圧電ファンの「団扇」に対し
て、一般的な電磁ファンは回転運動により流体の流れを
発生させる「扇風機」である。
上記の公報例に示されるように幾つかの構造例がある。
その動作原理は、圧電体に所定の電界を加えることによ
って歪みを発生させ、この発生歪みによって振動板を振
動させ風を発生させるというものである。圧電ファンの
発風原理は、所定の面積を有する板の往復運動(正確に
は完全平行往復運動でなく、首振り運動である)によっ
て流体の流れを発生させるものであり、感覚的には「団
扇」を想像すれば良い。圧電ファンの「団扇」に対し
て、一般的な電磁ファンは回転運動により流体の流れを
発生させる「扇風機」である。
【0007】このように圧電ファンは板の往復運動を利
用しているが、板の往復運動の速度が速い程大きな風速
が得られる傾向にあるので、板の面積にもよるが数10
0Hz以上の振動数が必要となる場合がある。板の振動
数が可聴周波数範囲に達すると、板の往復運動によって
生じる疎密波(音波)により騒音が発生する。圧電ファ
ンの騒音は、一般的な冷却ファンの「風切り音」と異な
り、特定周波数での騒音レベルが高い特徴を有してお
り、冷却に伴う「騒音」の発生は圧電ファンの商品化の
上で大きな課題となる。
用しているが、板の往復運動の速度が速い程大きな風速
が得られる傾向にあるので、板の面積にもよるが数10
0Hz以上の振動数が必要となる場合がある。板の振動
数が可聴周波数範囲に達すると、板の往復運動によって
生じる疎密波(音波)により騒音が発生する。圧電ファ
ンの騒音は、一般的な冷却ファンの「風切り音」と異な
り、特定周波数での騒音レベルが高い特徴を有してお
り、冷却に伴う「騒音」の発生は圧電ファンの商品化の
上で大きな課題となる。
【0008】一方、冷却ファンは、冷却したい機器内部
の熱を機器外部へ放出させる事が基本となる。CPUク
ーラーのように、機器内部に設置された冷却ファンはC
PU部分の熱を機器内部に拡散することが目的である
が、この場合も厳密にはCPUの熱をCPU外部に放出
させるという意味では基本原理は一緒である。このよう
に、冷却ファンは空気を用いた熱交換器であり、一般的
には外部からの空気の取り込み口と、外部への空気の排
出口を持っている。
の熱を機器外部へ放出させる事が基本となる。CPUク
ーラーのように、機器内部に設置された冷却ファンはC
PU部分の熱を機器内部に拡散することが目的である
が、この場合も厳密にはCPUの熱をCPU外部に放出
させるという意味では基本原理は一緒である。このよう
に、冷却ファンは空気を用いた熱交換器であり、一般的
には外部からの空気の取り込み口と、外部への空気の排
出口を持っている。
【0009】従って、冷却ファンが必要となる機器は、
冷却ファンに対して空気の「吸入口」と「排出口」を有
している必要があり、この吸入口と排出口の設置位置に
より機器内部の冷却状態が大きく変わることになる。こ
のように吸入口と排出口を設置するために機器の設計が
制約を受けることになる。即ち、デザインの制約、密閉
性が確保出来ない、等である。今後、特に各種の機器が
小型化、薄型化されると共に、野外使用に対する耐久性
(防水性や防塵性)の向上が要求されることが予測さ
れ、冷却のための吸入/排出口の問題が顕著になってく
る。
冷却ファンに対して空気の「吸入口」と「排出口」を有
している必要があり、この吸入口と排出口の設置位置に
より機器内部の冷却状態が大きく変わることになる。こ
のように吸入口と排出口を設置するために機器の設計が
制約を受けることになる。即ち、デザインの制約、密閉
性が確保出来ない、等である。今後、特に各種の機器が
小型化、薄型化されると共に、野外使用に対する耐久性
(防水性や防塵性)の向上が要求されることが予測さ
れ、冷却のための吸入/排出口の問題が顕著になってく
る。
【0010】本発明は、上述の点に鑑み、圧電ファンの
騒音と冷却ファンとしての吸入/排出口の課題を解決で
きるようにした圧電ファンを提供するものである。
騒音と冷却ファンとしての吸入/排出口の課題を解決で
きるようにした圧電ファンを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電ファン
は、圧電素子を含む発風振動子を有し、排気口と吸気口
とが同一の面に設けられた構成とする。
は、圧電素子を含む発風振動子を有し、排気口と吸気口
とが同一の面に設けられた構成とする。
【0012】本発明の圧電ファンでは、排気口と吸気口
が同一の面に設けられるので、発風振動子の駆動によ
り、同一の面における一方の吸気口から外気が吸入さ
れ、内部で加熱された空気が他方の排気口より外部へ放
出されて、冷却性能が確保される。一方、発風振動子の
前後から放射される互いに逆位相の音波は、一方が排気
口より放射され、他方が吸気口より放射されることか
ら、互いに干渉して騒音レベルが減少する。
が同一の面に設けられるので、発風振動子の駆動によ
り、同一の面における一方の吸気口から外気が吸入さ
れ、内部で加熱された空気が他方の排気口より外部へ放
出されて、冷却性能が確保される。一方、発風振動子の
前後から放射される互いに逆位相の音波は、一方が排気
口より放射され、他方が吸気口より放射されることか
ら、互いに干渉して騒音レベルが減少する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る圧電ファンの実施の形態を説明する。
る圧電ファンの実施の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明に係る圧電ファンの基本的
な構成である一実施の形態を示す。本実施の形態に係る
圧電ファン(いわゆる冷却ファン)1は、偏平箱状に形
成されたファンケース2に圧電素子3と発風振動子4か
らなるファン本体5を内蔵し、吸気口6〔6A,6B〕
と排気口7をファンケース2の同一の面に形成して構成
される。ファンケース2は、底面部8a、左右両側面部
8b、8c及び背面部8dを有し、前面部が開放される
ように形成されたケース本体8と、このケース本体8の
上面に気密的に固着される平板状のカバー体9とから成
る。なお、図1は圧電ファンの内部が見えるようにカバ
ー体9を外した状態を示す。
な構成である一実施の形態を示す。本実施の形態に係る
圧電ファン(いわゆる冷却ファン)1は、偏平箱状に形
成されたファンケース2に圧電素子3と発風振動子4か
らなるファン本体5を内蔵し、吸気口6〔6A,6B〕
と排気口7をファンケース2の同一の面に形成して構成
される。ファンケース2は、底面部8a、左右両側面部
8b、8c及び背面部8dを有し、前面部が開放される
ように形成されたケース本体8と、このケース本体8の
上面に気密的に固着される平板状のカバー体9とから成
る。なお、図1は圧電ファンの内部が見えるようにカバ
ー体9を外した状態を示す。
【0015】ケース本体8の略中央にファン本体5がそ
の発風振動子4の先端側を前面側に向くようにして配置
され、ファンケース2の前面のみに開口部が形成され、
この開口部に臨んで吸気口6と排気口7が形成される。
吸気口6と排気口7は、後述するように、互いにファン
本体5から発生する逆位相の音波の干渉をし得る位置に
近接して配置される。本例ではファンケース2の開口部
の中央に排気口7が形成され、排気口7を挟んで両側に
吸気口6〔6A,6B〕が形成される。このため、ケー
ス本体8には、発風振動子4の両側を挟むように開口部
から内側へ延長する一対の仕切り壁10〔10a,10
b〕が設けられ、この夫々の仕切り壁10a、10bと
ケース本体8の両側部8a、8bとの間の開口が吸気口
6A、6Bとして形成され、両仕切り壁10a、10b
間に挟まれた開口が排気口7として形成される。両仕切
り壁10a、10bは、後述するようにファンケース2
の開口部から内側へ発風振動子4の中間位置まで延長す
るよに形成される。空気は外部より両側の吸気口6〔6
A,6B〕を通ってファンケース2内に入り、発風振動
子4の基部側を巡って前方の排気口7より外部へ排出さ
れる。排気口7では、例えば、開口側から発風振動子4
先端の近傍まで延長する複数の冷却用フィン14が形成
される。仕切り壁10〔10a,10b〕と冷却用フィ
ン11は、ケース本体8と一体に形成することができ
る。ファンケース2は、例えばアルミダイキャストで作
られる。
の発風振動子4の先端側を前面側に向くようにして配置
され、ファンケース2の前面のみに開口部が形成され、
この開口部に臨んで吸気口6と排気口7が形成される。
吸気口6と排気口7は、後述するように、互いにファン
本体5から発生する逆位相の音波の干渉をし得る位置に
近接して配置される。本例ではファンケース2の開口部
の中央に排気口7が形成され、排気口7を挟んで両側に
吸気口6〔6A,6B〕が形成される。このため、ケー
ス本体8には、発風振動子4の両側を挟むように開口部
から内側へ延長する一対の仕切り壁10〔10a,10
b〕が設けられ、この夫々の仕切り壁10a、10bと
ケース本体8の両側部8a、8bとの間の開口が吸気口
6A、6Bとして形成され、両仕切り壁10a、10b
間に挟まれた開口が排気口7として形成される。両仕切
り壁10a、10bは、後述するようにファンケース2
の開口部から内側へ発風振動子4の中間位置まで延長す
るよに形成される。空気は外部より両側の吸気口6〔6
A,6B〕を通ってファンケース2内に入り、発風振動
子4の基部側を巡って前方の排気口7より外部へ排出さ
れる。排気口7では、例えば、開口側から発風振動子4
先端の近傍まで延長する複数の冷却用フィン14が形成
される。仕切り壁10〔10a,10b〕と冷却用フィ
ン11は、ケース本体8と一体に形成することができ
る。ファンケース2は、例えばアルミダイキャストで作
られる。
【0016】図2は、圧電素子3を用いた発風振動子
4、即ち ファン本体5の基本構造を示す。このファン
本体5は、圧電素子3の基部側を固定し、先端側を振動
可能な自由状態となして、この圧電素子3に対して、振
動板11とこの先端側に一体の発風板12とからなる発
風振動子4を取り付け、圧電素子3に電源回路13から
所定の交流波形の電圧を加えることにより、圧電素子3
に発生する歪みを曲げ変位に変換して発風振動子を振動
させるように構成される。本例では、一対の圧電板3
A,3Bを互いに逆位相で伸縮するように重ね合わせた
バイモルフ構造の圧電素子3を用い、両圧電板3A,3
B間に振動子11を挟持的に保持し、両圧電板3A,3
Bの基部を固定部15に固定して構成される。圧電板3
A,3Bは、互いに逆相で伸縮するように電源回路13
に接続される。
4、即ち ファン本体5の基本構造を示す。このファン
本体5は、圧電素子3の基部側を固定し、先端側を振動
可能な自由状態となして、この圧電素子3に対して、振
動板11とこの先端側に一体の発風板12とからなる発
風振動子4を取り付け、圧電素子3に電源回路13から
所定の交流波形の電圧を加えることにより、圧電素子3
に発生する歪みを曲げ変位に変換して発風振動子を振動
させるように構成される。本例では、一対の圧電板3
A,3Bを互いに逆位相で伸縮するように重ね合わせた
バイモルフ構造の圧電素子3を用い、両圧電板3A,3
B間に振動子11を挟持的に保持し、両圧電板3A,3
Bの基部を固定部15に固定して構成される。圧電板3
A,3Bは、互いに逆相で伸縮するように電源回路13
に接続される。
【0017】このファン本体5では、電圧の印加によて
圧電素子3の先端側に振動を発生させ、発風振動子4の
固有振動数と一致させることにより、発風振動子4を共
振振動させて発風板12の先端に大きな振幅を発生さ
せ、発風させる。
圧電素子3の先端側に振動を発生させ、発風振動子4の
固有振動数と一致させることにより、発風振動子4を共
振振動させて発風板12の先端に大きな振幅を発生さ
せ、発風させる。
【0018】図2のファン本体5は、発風振動子4の片
端を固定した片持ち支持構造としたが、その他、図3に
示すように、音叉型弾性支持構造の振動子を備えたファ
ン本体16を適用することもできる。このファン本体1
6は、上例と同様のバイモルフ構造の一対の圧電板3
a,3bからなる圧電素子3と、同様にバイモルフ構造
の一対の圧電板3a,3bからなるダミー圧電素子20
をスペーサ19を介して音叉型に組み立て、各圧電素子
3及びダミー圧電素子20の夫々に挟持された弾性板1
7A及び17Aの先端に、夫々発風板18Aを取り付け
て構成される。23は弾性板バネを示す。このファン本
体16では、圧電素子3及びダミー圧電素子20に交流
波形の電圧を印加することにより、両発風板18A,1
8Bが大きく振幅して発風を生じさせる。
端を固定した片持ち支持構造としたが、その他、図3に
示すように、音叉型弾性支持構造の振動子を備えたファ
ン本体16を適用することもできる。このファン本体1
6は、上例と同様のバイモルフ構造の一対の圧電板3
a,3bからなる圧電素子3と、同様にバイモルフ構造
の一対の圧電板3a,3bからなるダミー圧電素子20
をスペーサ19を介して音叉型に組み立て、各圧電素子
3及びダミー圧電素子20の夫々に挟持された弾性板1
7A及び17Aの先端に、夫々発風板18Aを取り付け
て構成される。23は弾性板バネを示す。このファン本
体16では、圧電素子3及びダミー圧電素子20に交流
波形の電圧を印加することにより、両発風板18A,1
8Bが大きく振幅して発風を生じさせる。
【0019】本実施の形態の圧電ファン1は、図4に示
すように、冷却対象となる機器30、例えば電子機器の
内部に設置される。この場合、冷却対象機器30の匣体
31の同一の面31Aに圧電ファン1の吸気口6〔6
A,6B〕と排気口7が臨むように圧電ファン1が設置
される。
すように、冷却対象となる機器30、例えば電子機器の
内部に設置される。この場合、冷却対象機器30の匣体
31の同一の面31Aに圧電ファン1の吸気口6〔6
A,6B〕と排気口7が臨むように圧電ファン1が設置
される。
【0020】次に、上述の本実施の形態に係る圧電ファ
ン1の動作、即ち冷却作用、及び騒音の低減について説
明する。圧電ファン1は、先に述べたように発風振動子
4の発風板12の往復運動により発風させる特徴を有す
る。即ち、図6において、一対の圧電板3a,3bに所
定の交流波形の電圧を印加することにより、圧電板3
a,3bの振動が発生し、この振動周期を発風板12の
固有振動数に一致させることにより発風板12が大きく
振動して発風板12の先端部に往復運動が発生する。こ
の往復運動により図示のような発風が発生する。この風
の発生により、図5に示すように、機器30の外部から
空気33が吸気口6〔6A,6B〕を通して圧電ファン
1内に吸入し、発風板12の後方、横方を巡って前方へ
向かい、排気口7より排出される。この空気33の循環
により、機器30内部に発生した熱、即ち圧電ファン1
の内部に伝わった熱が放出されることで機器内部の冷却
が行われる。
ン1の動作、即ち冷却作用、及び騒音の低減について説
明する。圧電ファン1は、先に述べたように発風振動子
4の発風板12の往復運動により発風させる特徴を有す
る。即ち、図6において、一対の圧電板3a,3bに所
定の交流波形の電圧を印加することにより、圧電板3
a,3bの振動が発生し、この振動周期を発風板12の
固有振動数に一致させることにより発風板12が大きく
振動して発風板12の先端部に往復運動が発生する。こ
の往復運動により図示のような発風が発生する。この風
の発生により、図5に示すように、機器30の外部から
空気33が吸気口6〔6A,6B〕を通して圧電ファン
1内に吸入し、発風板12の後方、横方を巡って前方へ
向かい、排気口7より排出される。この空気33の循環
により、機器30内部に発生した熱、即ち圧電ファン1
の内部に伝わった熱が放出されることで機器内部の冷却
が行われる。
【0021】次に、騒音の低減について述べる。発風板
12の往復運動で発風するが、この発風板12の先端部
分の速度は、往復運動振動数と往復運動振幅との積に比
例し、一般的には発風板12の板先端部の速度が大きい
程、大きな発風を得ることができる。一方、このような
発風板12の往復運動により図7に示すように、発風板
12の周囲に疎密波(音波)35が発生する。図7で
は、発風振動子4の前後上下に放射される疎密波35の
イメージを示しているが、実際には発風振動子4から各
方向に球面波のように放射される。この疎密波35の振
動数が可聴領域周波数になると、発風振動子4から発生
する「音」として認識されることになり、これが騒音と
なる。音は本来縦波であるが、以後、図示上の判り易さ
を考慮して、横波の表記方法を用いて説明する。
12の往復運動で発風するが、この発風板12の先端部
分の速度は、往復運動振動数と往復運動振幅との積に比
例し、一般的には発風板12の板先端部の速度が大きい
程、大きな発風を得ることができる。一方、このような
発風板12の往復運動により図7に示すように、発風板
12の周囲に疎密波(音波)35が発生する。図7で
は、発風振動子4の前後上下に放射される疎密波35の
イメージを示しているが、実際には発風振動子4から各
方向に球面波のように放射される。この疎密波35の振
動数が可聴領域周波数になると、発風振動子4から発生
する「音」として認識されることになり、これが騒音と
なる。音は本来縦波であるが、以後、図示上の判り易さ
を考慮して、横波の表記方法を用いて説明する。
【0022】図6に示したような発風振動子4は、実際
にはファンケース2のような任意の有限な空間内部に設
置されることになる。例えば、前述の図23Cに示すよ
うな吸気/排気口構造を有する圧電ファン104の場
合、発風振動子4を含むファン本体5は図8に示すよう
な前後に開口、即ち排気口38および吸気口39を有す
るファンケース37内に設置される。図8に示した構造
の場合、発風振動子4から放射される疎密波35は、吸
気口39及び排気口38から放出されることになる。図
9に示すように、前後に開口38、39を有するファン
ケース37の前方及び後方にマイク41、42を置い
て、音波波形を観測すると、図10に示すような波形に
なる。マイク41、42で受信した音波35A、35B
の波形は、波形形状が略同様でかつ逆相となる。この2
つの音波35A、35Bの波形を重ね合わせると両者の
打ち消しにより波形は小さくなる。
にはファンケース2のような任意の有限な空間内部に設
置されることになる。例えば、前述の図23Cに示すよ
うな吸気/排気口構造を有する圧電ファン104の場
合、発風振動子4を含むファン本体5は図8に示すよう
な前後に開口、即ち排気口38および吸気口39を有す
るファンケース37内に設置される。図8に示した構造
の場合、発風振動子4から放射される疎密波35は、吸
気口39及び排気口38から放出されることになる。図
9に示すように、前後に開口38、39を有するファン
ケース37の前方及び後方にマイク41、42を置い
て、音波波形を観測すると、図10に示すような波形に
なる。マイク41、42で受信した音波35A、35B
の波形は、波形形状が略同様でかつ逆相となる。この2
つの音波35A、35Bの波形を重ね合わせると両者の
打ち消しにより波形は小さくなる。
【0023】本実施の形態では、発風振動子4の前後に
放射される互いに逆相の疎密波(音波)35を干渉さ
せ、発生音を小さくさせる。即ち、図11に示すよう
に、発風振動子4の背後に放射される疎密波35Bを圧
電ファン1の前方に放射させ、元々前方から出ている疎
密波35Aと干渉させて騒音レベルを減少させるという
ものである。圧電ファン1の吸気口6〔6A,6B〕か
ら放出される疎密波35Bと排気口7から放出される疎
密波35Aが干渉して、発風振動子4から発生する騒音
を低減することが可能となる。このように、本実施の形
態の圧電ファン1は、図12に示すように、吸気口6
〔6A,6B〕と排気口7を同一の面に設けることによ
り、吸気33aと排気33bを同一面で行うと共に、発
風振動子4から発生する騒音を逆相音波35A,35B
の干渉作用によって抑制することが可能になる。
放射される互いに逆相の疎密波(音波)35を干渉さ
せ、発生音を小さくさせる。即ち、図11に示すよう
に、発風振動子4の背後に放射される疎密波35Bを圧
電ファン1の前方に放射させ、元々前方から出ている疎
密波35Aと干渉させて騒音レベルを減少させるという
ものである。圧電ファン1の吸気口6〔6A,6B〕か
ら放出される疎密波35Bと排気口7から放出される疎
密波35Aが干渉して、発風振動子4から発生する騒音
を低減することが可能となる。このように、本実施の形
態の圧電ファン1は、図12に示すように、吸気口6
〔6A,6B〕と排気口7を同一の面に設けることによ
り、吸気33aと排気33bを同一面で行うと共に、発
風振動子4から発生する騒音を逆相音波35A,35B
の干渉作用によって抑制することが可能になる。
【0024】本実施の形態では、特にファンケース構造
での吸気/排気構造に特徴を有すものであり、前述の圧
電振動子の構成、使用材料の詳細については説明を省略
する。
での吸気/排気構造に特徴を有すものであり、前述の圧
電振動子の構成、使用材料の詳細については説明を省略
する。
【0025】次に、より詳細に説明する。本発明の構成
で重要な点は、吸気/排気構造と、逆相音波干渉による
騒音打ち消しの2つの効果を効率的に得ることである。
また、本発明の圧電ファンの構成では、冷却対象機器内
部の空気を排出することが出来ないため、冷却ファンの
空気流発生部分で効率的に冷却できるようにする必要が
ある。
で重要な点は、吸気/排気構造と、逆相音波干渉による
騒音打ち消しの2つの効果を効率的に得ることである。
また、本発明の圧電ファンの構成では、冷却対象機器内
部の空気を排出することが出来ないため、冷却ファンの
空気流発生部分で効率的に冷却できるようにする必要が
ある。
【0026】先ず、吸気/排気構造について説明する。
図13は、本実施の形態の圧電ファン1の内部を上方か
らみた図であり、判り易くするために冷却用フィン11
を取り除いた構造を示す。図13において、吸気口6
〔6A,6B〕と排気口7は2つの仕切り壁10〔10
a,10b〕で分離されている。仕切り壁10a,10
b間の間隔W′は発風板12の幅Wに対して任意の間隙
を有する必要があり、W′>Wとなる。間隔W′は排気
口7の幅であり、この間隔W′と仕切り壁10a,10
bの壁厚tにより、吸気口6〔6A,6B〕の幅Tが強
制的に決まることになる。吸気と排気の効率を出来るだ
け良くする、即ち、吸気及び排気流路での圧力損失をで
きるだけ小さくする為には、ファン本体5の幅や発風板
12の発風能力などを考慮して決定する必要があるが、
基本的には発風板12の幅Wに出来るだけ近づける、つ
まり間隔W′を出来るだけ小さくすることが望ましい。
また、仕切り壁の長さF+D〔但し、Fはファンケース
2の開口端から発風板12の先端までの距離、Dは発風
板12の先端から仕切り壁10〔10,10b〕の後端
までの距離〕については、距離Dが発風板12の長さL
よりも小さいことが望ましい。発風板12の位置に関す
る距離Fについては、後述する冷却フィンの関係を含め
て適宜設定することが可能である。
図13は、本実施の形態の圧電ファン1の内部を上方か
らみた図であり、判り易くするために冷却用フィン11
を取り除いた構造を示す。図13において、吸気口6
〔6A,6B〕と排気口7は2つの仕切り壁10〔10
a,10b〕で分離されている。仕切り壁10a,10
b間の間隔W′は発風板12の幅Wに対して任意の間隙
を有する必要があり、W′>Wとなる。間隔W′は排気
口7の幅であり、この間隔W′と仕切り壁10a,10
bの壁厚tにより、吸気口6〔6A,6B〕の幅Tが強
制的に決まることになる。吸気と排気の効率を出来るだ
け良くする、即ち、吸気及び排気流路での圧力損失をで
きるだけ小さくする為には、ファン本体5の幅や発風板
12の発風能力などを考慮して決定する必要があるが、
基本的には発風板12の幅Wに出来るだけ近づける、つ
まり間隔W′を出来るだけ小さくすることが望ましい。
また、仕切り壁の長さF+D〔但し、Fはファンケース
2の開口端から発風板12の先端までの距離、Dは発風
板12の先端から仕切り壁10〔10,10b〕の後端
までの距離〕については、距離Dが発風板12の長さL
よりも小さいことが望ましい。発風板12の位置に関す
る距離Fについては、後述する冷却フィンの関係を含め
て適宜設定することが可能である。
【0027】音波を干渉させるためには、特に後方に放
出される音波の反射を出来るだけ少なくするような工夫
が必要となる。即ち、図14に示すように、後方に放射
される音波は、ファン本体5の後方や側面の壁に反射
し、入射波41と反射波42が干渉した定在波となる。
このような定在波は、本来後方に放出される音波と異な
った波形となるため、。先に述べた前方放射波(音波)
の逆相波形が乱れることとなり、干渉による打ち消し効
果が阻害される。よって、図15の実施の形態に示すよ
うにな反射波を少なくするための反射波抑制手段を施す
ことが有効である。
出される音波の反射を出来るだけ少なくするような工夫
が必要となる。即ち、図14に示すように、後方に放射
される音波は、ファン本体5の後方や側面の壁に反射
し、入射波41と反射波42が干渉した定在波となる。
このような定在波は、本来後方に放出される音波と異な
った波形となるため、。先に述べた前方放射波(音波)
の逆相波形が乱れることとなり、干渉による打ち消し効
果が阻害される。よって、図15の実施の形態に示すよ
うにな反射波を少なくするための反射波抑制手段を施す
ことが有効である。
【0028】図15Aは、ファンケース2の背面部8d
から両側面部8b,8cにかけての内面をくさび状の波
型壁面43として反射を抑制するように構成した場合で
ある。図15Bは、吸音シート等の吸音材44をファン
ケース2の背面部8dから両側面部8b,8cにかけて
の内面に貼り付けて構成した場合である。図15Cは、
ファンケース2の背面部8dから両側面部8b,8cの
内面にかけて定在波の発生を防ぎ前方へ音波を誘導させ
る壁面形状、例えばR屈曲壁面45に形成して構成した
場合である。これらの反射波の抑制手段は、既知となっ
ている音響や騒音抑制の手法であり、これ以外にも種々
の手段があり、それらの手段も利用する事が可能であ
る。また、これらの手段については、対象となる音波の
波長により、適宜に形状や材質を選択すべきであり、即
ち、発風振動子の振動数と密接な関係がある。
から両側面部8b,8cにかけての内面をくさび状の波
型壁面43として反射を抑制するように構成した場合で
ある。図15Bは、吸音シート等の吸音材44をファン
ケース2の背面部8dから両側面部8b,8cにかけて
の内面に貼り付けて構成した場合である。図15Cは、
ファンケース2の背面部8dから両側面部8b,8cの
内面にかけて定在波の発生を防ぎ前方へ音波を誘導させ
る壁面形状、例えばR屈曲壁面45に形成して構成した
場合である。これらの反射波の抑制手段は、既知となっ
ている音響や騒音抑制の手法であり、これ以外にも種々
の手段があり、それらの手段も利用する事が可能であ
る。また、これらの手段については、対象となる音波の
波長により、適宜に形状や材質を選択すべきであり、即
ち、発風振動子の振動数と密接な関係がある。
【0029】本発明の実施の形態に係る圧電ファン1
は、冷却対象に機器外部からの空気の吸入を行ってい
る。従って、冷却対象機器内部の熱を効率良く排出する
ためには、圧電ファン1自体に熱を集める必要がる。例
えば、図16に示すように、機器30の内部に配置した
圧電ファン1と機器30内部の熱の発生源(熱源)47
が離れているような場合は、熱源47の熱を圧電ファン
1に移動させるための手段が必要になる。これは、既に
実用化されているヒートパイプ等の熱伝達手段48を用
いることにより可能であり、熱源47の熱を熱伝達手
段、例えばヒートパイプ48により圧電ファン1に移動
させ、圧電ファン1の排出空気により放熱させることが
できる。熱源47と圧電ファン1を例えばヒートパイプ
48で熱的に接続するという原理については、既に実用
化されているので下記に簡単に説明するが、圧電ファン
1とヒートパイプ48の接続などにおいて熱抵抗の少な
い接続が必要である事は言うまでもない事である。
は、冷却対象に機器外部からの空気の吸入を行ってい
る。従って、冷却対象機器内部の熱を効率良く排出する
ためには、圧電ファン1自体に熱を集める必要がる。例
えば、図16に示すように、機器30の内部に配置した
圧電ファン1と機器30内部の熱の発生源(熱源)47
が離れているような場合は、熱源47の熱を圧電ファン
1に移動させるための手段が必要になる。これは、既に
実用化されているヒートパイプ等の熱伝達手段48を用
いることにより可能であり、熱源47の熱を熱伝達手
段、例えばヒートパイプ48により圧電ファン1に移動
させ、圧電ファン1の排出空気により放熱させることが
できる。熱源47と圧電ファン1を例えばヒートパイプ
48で熱的に接続するという原理については、既に実用
化されているので下記に簡単に説明するが、圧電ファン
1とヒートパイプ48の接続などにおいて熱抵抗の少な
い接続が必要である事は言うまでもない事である。
【0030】ヒートパイプの原理は次の通りである。密
閉パイプ内の熱源側に気化し易い液体が封入されてお
り、熱源よりの熱で液体が気化して放熱側へ移動し、そ
こで冷却して液体に戻り、毛細管現象で熱源側に戻る、
この動作を繰り返して熱を逃がす。
閉パイプ内の熱源側に気化し易い液体が封入されてお
り、熱源よりの熱で液体が気化して放熱側へ移動し、そ
こで冷却して液体に戻り、毛細管現象で熱源側に戻る、
この動作を繰り返して熱を逃がす。
【0031】圧電ファンでの限られた風量により高い放
熱を起こさせるためには、冷却フィンの配設が有効であ
る。即ち、図1の実施の形態に示すように、発風振動子
4の発風板からの風の排出流路部に冷却用フィン14を
設けることで放熱効果を高めることができる。この冷却
用フィン14の配設方法についても、発風板から発生す
る風速や風量との関係、冷却用フィン部の熱抵抗、冷却
用フィン部の圧力損失などを考慮して最適設計を行う必
要がある。また、図17に示すように、吸気口6〔6
A,6B〕やその他の圧電ファン内部に冷却用フィン5
1、52を設けることも可能であり、この場合は圧電フ
ァン内部の流れを把握し、滞留や、圧力損失を考慮し適
宜に決めるを可とする。
熱を起こさせるためには、冷却フィンの配設が有効であ
る。即ち、図1の実施の形態に示すように、発風振動子
4の発風板からの風の排出流路部に冷却用フィン14を
設けることで放熱効果を高めることができる。この冷却
用フィン14の配設方法についても、発風板から発生す
る風速や風量との関係、冷却用フィン部の熱抵抗、冷却
用フィン部の圧力損失などを考慮して最適設計を行う必
要がある。また、図17に示すように、吸気口6〔6
A,6B〕やその他の圧電ファン内部に冷却用フィン5
1、52を設けることも可能であり、この場合は圧電フ
ァン内部の流れを把握し、滞留や、圧力損失を考慮し適
宜に決めるを可とする。
【0032】本発明の圧電ファンを実施した場合の特性
について、以下に概要を示す。圧電ファンの吸気方法の
違いによる比較を行うために、ファン本体は共通のもの
を用いており、先の図3に示すような音叉型振動子を有
するファン本体16を用いる。この音叉型振動子のファ
ン本体16は、120mm×10mmの圧電板を2枚貼
り合わせたバイモルフ構造の先に幅30mm、長さ15
mmの発風板を取り付けた振動子を3mmのスペーサを
介して音叉型に組み立てたもので、圧電バイモルフは2
組となり、この2組の圧電バイモルフに20Vrmsの
電圧を印加している。
について、以下に概要を示す。圧電ファンの吸気方法の
違いによる比較を行うために、ファン本体は共通のもの
を用いており、先の図3に示すような音叉型振動子を有
するファン本体16を用いる。この音叉型振動子のファ
ン本体16は、120mm×10mmの圧電板を2枚貼
り合わせたバイモルフ構造の先に幅30mm、長さ15
mmの発風板を取り付けた振動子を3mmのスペーサを
介して音叉型に組み立てたもので、圧電バイモルフは2
組となり、この2組の圧電バイモルフに20Vrmsの
電圧を印加している。
【0033】20Vrms印加した時の振動は、発風板
先端部で350Hz程度で共振し、その時の先端部振幅
量は2.5mmpp程度となる。この音叉型振動子の圧
電ファン本体16を従来型ファンケース、本発明のファ
ンケースの夫々に組み込み、発生する騒音レベルと、簡
易冷却性能試験ボックスにセットした時の冷却性能を比
較する。
先端部で350Hz程度で共振し、その時の先端部振幅
量は2.5mmpp程度となる。この音叉型振動子の圧
電ファン本体16を従来型ファンケース、本発明のファ
ンケースの夫々に組み込み、発生する騒音レベルと、簡
易冷却性能試験ボックスにセットした時の冷却性能を比
較する。
【0034】従来型のファンケース61に組み込んだ状
態の圧電ファン64について図18に示す。従来型のフ
ァンケース61は、縦45mm×横45mm×高さ10
mmで前方に排気口63が、左右両側と後方に吸気口6
2〔62A,62B,62C〕が形成された構成とす
る。本発明のファンケース2に組み込んだ状態の圧電フ
ァン1について図19に示す。本発明のファンケース2
は、縦48.5mm×横50mm×高さ10mmで、吸
気口6〔6A,6B〕の幅が6mm、排気口7の幅が3
2mmである構成とした。発風板12の幅は30mmと
した。図18、図19は、カバー体を外して各々の圧電
ファン16を上方から見えるようにした図であるが、実
際にはカバー体が被せられる。
態の圧電ファン64について図18に示す。従来型のフ
ァンケース61は、縦45mm×横45mm×高さ10
mmで前方に排気口63が、左右両側と後方に吸気口6
2〔62A,62B,62C〕が形成された構成とす
る。本発明のファンケース2に組み込んだ状態の圧電フ
ァン1について図19に示す。本発明のファンケース2
は、縦48.5mm×横50mm×高さ10mmで、吸
気口6〔6A,6B〕の幅が6mm、排気口7の幅が3
2mmである構成とした。発風板12の幅は30mmと
した。図18、図19は、カバー体を外して各々の圧電
ファン16を上方から見えるようにした図であるが、実
際にはカバー体が被せられる。
【0035】各々の圧電ファン64、1について、前述
の駆動条件である20Vrms、350Hzを印加した
ときの騒音を測定する。測定は、図20に示すように、
基台71上に防振ゴム72を介して圧電ファン又は1を
載置し、普通の騒音計73を用い、測定器の防風カバー
74の先端が圧電ファン64又は1の排気口の先端に接
する位置で行った。各々の圧電ファンの騒音測定値は、
従来型圧電ファン64が82dB、本発明の圧電ファン
1が74dBとなり、同一のファン本体を用いた場合、
騒音レベルは本発明の方が約8dB程度低下することが
確認された。
の駆動条件である20Vrms、350Hzを印加した
ときの騒音を測定する。測定は、図20に示すように、
基台71上に防振ゴム72を介して圧電ファン又は1を
載置し、普通の騒音計73を用い、測定器の防風カバー
74の先端が圧電ファン64又は1の排気口の先端に接
する位置で行った。各々の圧電ファンの騒音測定値は、
従来型圧電ファン64が82dB、本発明の圧電ファン
1が74dBとなり、同一のファン本体を用いた場合、
騒音レベルは本発明の方が約8dB程度低下することが
確認された。
【0036】また、冷却性能について測定を行った。図
21は冷却性能評価治具75の概略を示す。この治具7
5は、例えば幅80mm、奥行き100mm、高さ40
mmの半密閉ボックス76内に、熱電対77を付けたヒ
ータプレート(例えば縦45m×横45mm×高さ9m
mのアルミニウム製)78を配置して構成される。ボッ
クス76は、ベース76bと前面プレート76aと背面
プレート76cが例えばポリアセタールで形成され、こ
れを覆うカバー76dが例えばアルミニウムで形成さ
れ、前面プレート76aに例えば45mm×10mmの
排気口78が形成され、カバー76dの上面に複数、本
例では直径6mmの3つの空気吸入口79が形成され
る。このボックス76内のヒータプレート78上に熱伝
導粘着テープを介して評価対象の圧電ファンを載置し、
ヒータプレート78に所定の電力を供給し、圧電ファン
をオンして、ヒータプレート温度(以下、ヒータ温度と
いう)を測定する。なお、加熱開始後、しばらくはヒー
タ温度が安定しないので、加熱してから1時間程度経過
した後の温度的に安定したときのヒータ温度Th〔℃〕
と、その時点で印加しているヒータ電力P〔W〕を測定
する。
21は冷却性能評価治具75の概略を示す。この治具7
5は、例えば幅80mm、奥行き100mm、高さ40
mmの半密閉ボックス76内に、熱電対77を付けたヒ
ータプレート(例えば縦45m×横45mm×高さ9m
mのアルミニウム製)78を配置して構成される。ボッ
クス76は、ベース76bと前面プレート76aと背面
プレート76cが例えばポリアセタールで形成され、こ
れを覆うカバー76dが例えばアルミニウムで形成さ
れ、前面プレート76aに例えば45mm×10mmの
排気口78が形成され、カバー76dの上面に複数、本
例では直径6mmの3つの空気吸入口79が形成され
る。このボックス76内のヒータプレート78上に熱伝
導粘着テープを介して評価対象の圧電ファンを載置し、
ヒータプレート78に所定の電力を供給し、圧電ファン
をオンして、ヒータプレート温度(以下、ヒータ温度と
いう)を測定する。なお、加熱開始後、しばらくはヒー
タ温度が安定しないので、加熱してから1時間程度経過
した後の温度的に安定したときのヒータ温度Th〔℃〕
と、その時点で印加しているヒータ電力P〔W〕を測定
する。
【0037】この測定により得られた結果を図22に示
す。ここでは、上記時点でのヒータの影響がない箇所に
おける室温Trも測定し、上記のように測定したヒータ
温度Thとの差(Th−Tr)〔℃〕を求め、それをヒ
ータ電力P〔W〕で割った値を熱抵抗とする。この図2
2にば、ヒータ電力の大小に関わらず、本発明の圧電フ
ァン1の熱抵抗は、6.5℃/W、一方、従来型圧電フ
ァン64は7.5℃/Wとなっている。熱抵抗が小さい
程冷却性能が良いことを示す。従って、図22の比較結
果によれば、本発明の圧電ファンの方が冷却性能が優れ
ることが認められる。
す。ここでは、上記時点でのヒータの影響がない箇所に
おける室温Trも測定し、上記のように測定したヒータ
温度Thとの差(Th−Tr)〔℃〕を求め、それをヒ
ータ電力P〔W〕で割った値を熱抵抗とする。この図2
2にば、ヒータ電力の大小に関わらず、本発明の圧電フ
ァン1の熱抵抗は、6.5℃/W、一方、従来型圧電フ
ァン64は7.5℃/Wとなっている。熱抵抗が小さい
程冷却性能が良いことを示す。従って、図22の比較結
果によれば、本発明の圧電ファンの方が冷却性能が優れ
ることが認められる。
【0038】上述した本実施の形態に係る圧電ファン1
によれば、同一の面に吸気口6と排気口7を設けた構成
で十分な冷却性能が得られる。従って、冷却対象となる
機器30に対して、一つの面に圧電ファン1に対応する
開口を形成し、それ以外の面に開口を設ける必要がない
(但し、自然空冷等の目的で他部に開口を設ける場合は
ある)。これにより、機器30のデザイン、設計の自由
度が増し、機器30の密閉製の確保も容易になる。ま
た、冷却対象機器においては、本圧電ファン1以外の部
分は完全密閉構造にすることが可能となり、耐水性、防
塵性等に優れた機器の設計が可能である。例えば、仮に
機器を水中におとした場合でも、機器内部への被害は最
小限に押え、浸水した圧電ファン1のみを交換するだけ
で修理が可能となる。
によれば、同一の面に吸気口6と排気口7を設けた構成
で十分な冷却性能が得られる。従って、冷却対象となる
機器30に対して、一つの面に圧電ファン1に対応する
開口を形成し、それ以外の面に開口を設ける必要がない
(但し、自然空冷等の目的で他部に開口を設ける場合は
ある)。これにより、機器30のデザイン、設計の自由
度が増し、機器30の密閉製の確保も容易になる。ま
た、冷却対象機器においては、本圧電ファン1以外の部
分は完全密閉構造にすることが可能となり、耐水性、防
塵性等に優れた機器の設計が可能である。例えば、仮に
機器を水中におとした場合でも、機器内部への被害は最
小限に押え、浸水した圧電ファン1のみを交換するだけ
で修理が可能となる。
【0039】また、本実施の形態の構造ににより、騒音
の低減を可能にする。さらに冷却用フィン14を設ける
ことにより冷却性能も同等以上の特性が確保できること
ができる。ファンケース2の背面部から両側面部にかけ
て発風振動子4から発生する音波の反射波を抑制する手
段を設けることにより、更なる騒音の低減を図ることが
できる。勿論、騒音に関しては、発風振動子4自体から
発生する騒音の低減を図ることにより更なる騒音の低下
も期待できる。また、冷却性能に関しても、冷却用フィ
ン間隔や吸気/排気流路の最適化等により改善すること
が可能である。
の低減を可能にする。さらに冷却用フィン14を設ける
ことにより冷却性能も同等以上の特性が確保できること
ができる。ファンケース2の背面部から両側面部にかけ
て発風振動子4から発生する音波の反射波を抑制する手
段を設けることにより、更なる騒音の低減を図ることが
できる。勿論、騒音に関しては、発風振動子4自体から
発生する騒音の低減を図ることにより更なる騒音の低下
も期待できる。また、冷却性能に関しても、冷却用フィ
ン間隔や吸気/排気流路の最適化等により改善すること
が可能である。
【0040】上例では、中央に排気口7を形成し、両側
に吸気口6〔6A,6B〕を形成した構成としたが、そ
の他、同一の面において一方の側に吸気口6を形成し、
他方の側に排気口7を形成して、いわゆるU字型通気路
を形成するようにした構成とすることもできる。
に吸気口6〔6A,6B〕を形成した構成としたが、そ
の他、同一の面において一方の側に吸気口6を形成し、
他方の側に排気口7を形成して、いわゆるU字型通気路
を形成するようにした構成とすることもできる。
【0041】圧電素子としては、2枚の圧電板を用いて
バイモルフ構造に形成し、大きな振幅を得るようにした
が、基本的にはバイモルフ構造、モノモルフ構造のいず
れの構成でも使用可能である。
バイモルフ構造に形成し、大きな振幅を得るようにした
が、基本的にはバイモルフ構造、モノモルフ構造のいず
れの構成でも使用可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る圧電ファンによれば、十分
な冷却性能を有し、且つ動作時の騒音を低減することが
できる。本圧電ファンは、排気口が形成される面と同一
面に吸気口を有するので、吸気口及び排気口を同一面に
しかも隣り合った部分に設置することが可能となり、冷
却対象機器の設計自由度を高めることが可能となる。ま
た、冷却対象機器においては、本圧電ファン以外の部分
は完全密閉構造にすることが可能となり、耐水性、防塵
性等に優れた機器の設計が可能である。例えば、仮に機
器を水中におとした場合でも、機器内部への被害は最小
限に押え、浸水した圧電ファンのみを交換するだけで修
理が可能となる。
な冷却性能を有し、且つ動作時の騒音を低減することが
できる。本圧電ファンは、排気口が形成される面と同一
面に吸気口を有するので、吸気口及び排気口を同一面に
しかも隣り合った部分に設置することが可能となり、冷
却対象機器の設計自由度を高めることが可能となる。ま
た、冷却対象機器においては、本圧電ファン以外の部分
は完全密閉構造にすることが可能となり、耐水性、防塵
性等に優れた機器の設計が可能である。例えば、仮に機
器を水中におとした場合でも、機器内部への被害は最小
限に押え、浸水した圧電ファンのみを交換するだけで修
理が可能となる。
【0043】
【図1】本発明に係る圧電ファンの一実施の形態を示す
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明に係る圧電素子を含むファン本体の一実
施の形態を示す概略構成図である。
施の形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る圧電素子を含むファン本体の他の
実施の形態を示す概略構成図である。
実施の形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係る圧電ファンを冷却対象機器に実装
した例を示す斜視図である。
した例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る圧電ファンの動作、特に空気の流
れの説明に供する圧電ファンの断面図である。
れの説明に供する圧電ファンの断面図である。
【図6】本発明に係るファン本体の発風原理を示す斜視
図である。
図である。
【図7】本発明に係るファン本体による疎密波(音波)
の発生を示す斜視図である。
の発生を示す斜視図である。
【図8】本発明に係るファン本体を従来のファンケース
に収めた構成を示す説明図であある。
に収めた構成を示す説明図であある。
【図9】図8の圧電ファンより発生する騒音の測定切名
に供する説明図である。
に供する説明図である。
【図10】図8の圧電ファンより発生する騒音波形を示
す波形図である。
す波形図である。
【図11】本発明による騒音の打ち消し効果の説明に供
する斜視図である。
する斜視図である。
【図12】本発明に係る圧電ファンの吸気/排気と騒音
放射を表す斜視図である。
放射を表す斜視図である。
【図13】本発明に係る圧電ファンの基本構造を示すカ
バー体を外した状態の上面図である。
バー体を外した状態の上面図である。
【図14】圧電ファンの発風振動子の後方部に生じる音
波の反射を説明する説明図である。
波の反射を説明する説明図である。
【図15】A〜C 圧電ファンの発風振動子の後方に生
じる音波の反射を防止する手段を設けた本発明に係る圧
電ファンの他の実施の形態を示す構成図である。
じる音波の反射を防止する手段を設けた本発明に係る圧
電ファンの他の実施の形態を示す構成図である。
【図16】冷却対象機器の熱源が圧電ファンと異なる位
置にある場合の放熱対策を示す機器の構成図である。
置にある場合の放熱対策を示す機器の構成図である。
【図17】本発明に係る圧電ファンの他の実施の形態を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図18】比較測定に用いた従来型の圧電ファンの構成
図である。
図である。
【図19】比較測定に用いた本発明の圧電ファンの構成
図である。
図である。
【図20】騒音測定方法の説明に供する説明図である。
【図21】冷却性能を測定するに用いる熱抵抗評価用の
治具を示す構成図である。
治具を示す構成図である。
【図22】本発明の圧電ファンと従来型の圧電ファンの
冷却性能の測定結果を示す表図である。
冷却性能の測定結果を示す表図である。
【図23】A〜C 従来の冷却ファンの例を示す概略構
成図である。
成図である。
1・・・圧電ファン、2・・・ファンケース、3・・・
圧電素子、3A,3B・・・圧電板、4・・・発風振動
子、5・・・ファン本体、6〔6A,6B〕・・・吸気
口、7・・・排気口、8・・・ケース本体、9・・・カ
バー体、11・・・振動板、12・・・発風板、13・
・・電源回路、14・・・冷却フィン、15・・・固定
部、16・・・音叉型のファン本体、17〔17A,1
7B〕・・・弾性板、18〔18A,18B〕・・・発
風板、19・・・スペーサ、20・・・ダミー圧電素
子、43・・・くさび状の波型壁面、44・・・吸音部
材、45・・・R屈曲壁面、47・・・熱源、48・・
・ヒートパイプ。
圧電素子、3A,3B・・・圧電板、4・・・発風振動
子、5・・・ファン本体、6〔6A,6B〕・・・吸気
口、7・・・排気口、8・・・ケース本体、9・・・カ
バー体、11・・・振動板、12・・・発風板、13・
・・電源回路、14・・・冷却フィン、15・・・固定
部、16・・・音叉型のファン本体、17〔17A,1
7B〕・・・弾性板、18〔18A,18B〕・・・発
風板、19・・・スペーサ、20・・・ダミー圧電素
子、43・・・くさび状の波型壁面、44・・・吸音部
材、45・・・R屈曲壁面、47・・・熱源、48・・
・ヒートパイプ。
Claims (4)
- 【請求項1】 圧電素子を含む発風振動子を有し、排気
口と吸気口とが同一の面に設けられて成ることを特徴と
する圧電ファン。 - 【請求項2】 前記排気口と吸気口が互いに発生する逆
相の音波の干渉をし得る位置に配置されて成ることを特
徴とする請求項1記載の圧電ファン。 - 【請求項3】 前記排気口の両側に前記吸気口が配置さ
れて成ることを特徴とする請求項2記載の圧電ファン。 - 【請求項4】 前記吸気口及び排気口以外が密閉されて
成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の圧電フ
ァン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001142158A JP2002339900A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 圧電ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001142158A JP2002339900A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 圧電ファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002339900A true JP2002339900A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18988512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001142158A Pending JP2002339900A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 圧電ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002339900A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001142158A patent/JP2002339900A/ja active Pending
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