JP2002337351A - インクジェット式記録装置および同装置におけるキャッピング手段の移動位置制御方法ならびに同装置におけるフラッシング制御方法 - Google Patents
インクジェット式記録装置および同装置におけるキャッピング手段の移動位置制御方法ならびに同装置におけるフラッシング制御方法Info
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Abstract
シング動作時およびキャッピング動作時等におけるキャ
ッピング手段の位置を最適な状態に変更することができ
るインクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 キャッピング手段9を構成するスライダ
26上にキャップ部材22を形成したキャップホルダ2
1が搭載されている。このスライダ26は、キャリッジ
1の移動による駆動力を受けて上下方向に駆動され、キ
ャップ部材22と記録ヘッドのノズル形成面15aとの
間の間隔が調整される。したがって、プラテンギャップ
の調整量に応じて、キャリッジ1の停止位置を制御する
ことで、フラッシング動作時における記録ヘッド15と
キャッピング手段9との距離を適正な状態に制御するこ
とができる。また、キャッピング状態に移行しても、キ
ャッピング手段9は適正な圧力でノズル形成面を封止す
ることができる。
Description
プ調整手段によるプラテンギャップの調整量に応じて、
フラッシング動作時およびキャッピング時におけるキャ
ッピング手段の移動位置が変更されるようになされたイ
ンクジェット式記録装置およびキャッピング手段の移動
位置制御方法、ならびにプラテンギャップの調整量に応
じてフラッシング動作モードが変更されるようになされ
たインクジェット式記録装置およびフラッシング制御方
法に関する。
インクジェット式記録装置は、キャリッジに搭載されて
主走査方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、
前記主走査方向に直交する副走査方向に記録用紙を搬送
させる紙送り手段が具備され、印刷データに基づいて記
録ヘッドよりインク滴を吐出させることで、記録用紙に
対して印刷が実行される。
圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上
昇や、インクの固化、塵埃の付着などにより、ノズル開
口からのインク滴の正常な吐出動作が損なわれ、印刷不
良を起こすという問題を抱えている。
録装置には、非印刷時において記録ヘッドのノズル形成
面を封止するためのキャッピング手段を備えている。こ
のキャッピング手段は、記録ヘッドにおけるノズル開口
のインクの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでな
く、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、ノズル形
成面を封止し、吸引ポンプからの負圧を作用させて、ノ
ズル開口からインクを吸引排出させることでノズル開口
の目詰まりを解消させるインク滴の吐出機能回復手段も
果たす。
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれており、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開す
る場合や、ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニ
ングスイッチを操作した場合などに実行される。そし
て、前記したとおり吸引ポンプによる負圧を加えて記録
ヘッドよりキャッピング手段内にインクを吸引排出させ
た後に、例えばゴム材料等により形成したワイピング部
材により、ノズル形成面を払拭する操作が伴われる。
に、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加し
て、インク滴を空吐出させるインク滴吐出機能の回復手
段も具備されており、これはフラッシング操作と呼ばれ
ている。このフラッシング操作は、印刷動作中にインク
滴の吐出の機会が少ないノズル開口におけるインクの増
粘による目詰まりを防止させる目的で一定周期毎に実行
される。
録装置の多くは、前記したフラッシング操作によるイン
ク滴を前記キャッピング手段によって受けるように構成
されている。この場合、記録ヘッドのノズル形成面とキ
ャッピング手段との間隔が極端に狭い場合には、ノズル
から吐出されたインク滴がキャッピング手段内で跳ね返
り、その一部がノズル開口に再び飛翔するという問題が
発生する。このために、ノズル開口に形成されたインク
のメニスカスを破壊し、当該ノズル開口からのインク滴
の正常な吐出作用が阻害され、結果として、いわゆるド
ット抜けと称する印刷障害が発生する。
ピング手段との間隔が広い場合には、記録ヘッドから吐
出されたインク滴が空気抵抗等を受けてさらに微小滴に
分散して霧状に変化するインクミストの発生を招来す
る。このようなインクミストが発生した場合において
は、これが記録装置内に浮遊して記録用紙を汚染させる
だけでなく、記録装置内の各駆動機構やプリント配線板
等に付着して固化し、記録装置に種々の障害を与えるこ
とになる。このために、フラッシング動作を実行するに
あたっては、前記した記録ヘッドのノズル形成面と、キ
ャッピング手段との間隔を適正に制御する必要がある。
用紙の厚さに対応させて、記録ヘッドとプラテンとの間
のプラテンギャップを調整することができるプラテンギ
ャップ調整手段が備えられいる。そして、このプラテン
ギャップ調整手段の多くは、これを操作した場合におい
ては、固定位置に配置されたプラテンに対して、記録ヘ
ッドの位置が変更されるように構成されており、したが
って、プラテンギャップを調整した場合においては前記
したノズル形成面とキャッピング手段との距離が変化す
る。
り、相当な厚紙を印刷用紙として利用しようとする要求
も発生しており、これに応じて前記したプラテンギャッ
プ調整手段による調整可能な範囲も、従来に比べて大幅
に増大させる必要に迫られている。したがって、プラテ
ンギャップ調整手段の操作によって、プラテンに対する
記録ヘッドの移動量もそれに応じて増大する。これに伴
いフラッシング動作における記録ヘッドのノズル形成面
とキャッピング手段との適正な間隔の範囲を逸脱し、前
記したようなドット抜け等の印刷障害、もしくはインク
ミストの発生に伴う機構的および電気的な障害を招くこ
とになる。
変更に伴い、記録ヘッドのノズル形成面と、これを封止
するキャッピング手段との位置関係も変化し、ノズル形
成面に対するキャッピング手段の当接圧が変化すること
になる。このために、例えばノズル形成面に対するキャ
ッピング手段の当接圧が過度の状態となされた場合に
は、ノズル形成面に当接するキャッピング部材が変形す
る等の問題が発生する。そして、プラテンギャップが再
び調整されて、ノズル形成面に対するキャッピング手段
の当接圧が低下した場合には、キャッピング部材の前記
した変形が災いして、満足な封止状態が得られないとい
う問題も発生し得る。
いては、前記したような問題点に着目してなされたもの
であり、プラテンギャップの変化に対応して、フラッシ
ングポジションおよびキャッピングポジションにおける
キャッピング手段の位置を調整することを可能とし、適
正なフラッシング動作並びに適正なキャッピング圧力を
得ることができるようにしたインクジェット式記録装置
および同装置におけるキャッピング手段の移動位置制御
方法を提供することを第1の目的とするものである。
置においては、プラテンギャップの変化に対応して、フ
ラッシング動作モードを変更することにより、前記した
ようなドット抜け等の印刷障害、もしくはインクミスト
による機構上の障害および電気的な障害が発生する度合
いを低減することができるインクジェット式記録装置お
よび同装置におけるフラッシング制御方法を提供するこ
とを第2の目的とするものである。
成するためになされたこの発明にかかる第1態様のイン
クジェット式記録装置は、往復移動されるキャリッジに
搭載され、印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するイ
ンクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル
形成面を封止することができるキャッピング手段とを備
えたインクジェット式記録装置であって、前記キャリッ
ジがキャッピング手段の配置位置に移動した時に、キャ
リッジの駆動力を受けてキャッピング手段が記録ヘッド
のノズル形成面に向かって移動することで、ノズル形成
面を封止することができるように構成されると共に、キ
ャッピング手段の配置位置における前記キャリッジの停
止位置が、プラテンギャップ調整手段の調整情報に基づ
いて変更されるように構成される。
段には、少なくともキャリッジの移動に伴う駆動力を受
けて記録ヘッド側に移動するスライダと、前記スライダ
に搭載されて記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャ
ップ部材とが具備され、前記キャリッジの移動に伴い、
キャリッジ側からスライダ側に対して当接する駆動力伝
達手段を介して、スライダ側に駆動力が伝達され構成が
採用される。
動力伝達手段を介した駆動力を受けて、フレ−ムに対し
て回動可能に取り付けられたリンクア−ムを介して記録
ヘッド側に移動できるように構成されると共に、前記ス
ライダにはさらにガイド突起が形成され、フレ−ムに傾
斜状態に形成された案内溝に前記ガイド突起が摺動され
ることにより、前記スライダが記録ヘッド側に移動でき
る構成が採用される。
プ調整手段の調整情報に基づいて、前記スライダに形成
されたガイド突起が、フレ−ムに傾斜状態に形成された
案内溝内の所定の位置において停止させる制御手段がさ
らに備えられる。そして、前記プラテンギャップ調整手
段の調整情報に基づいて、記録ヘッドのノズル形成面と
の間に所定の間隙をもってキャッピング手段が対峙する
フラッシングポジションと、記録ヘッドのノズル形成面
をキャッピング手段によって封止するキャッピングポジ
ションとが設定されるように構成される。
前記プラテンギャップ調整手段の調整情報が、プラテン
ギャップが小であることを示す場合においては、プラテ
ンギャップが大であることを示す場合に比較して、フラ
ッシングポジションおよびキャッピングポジションのそ
れぞれにおいて、スライダに形成されたガイド突起が、
フレ−ムに傾斜状態に形成された案内溝内の低位置にお
いて停止されるように制御される。
た案内溝内の所定の位置において、前記ガイド突起を停
止させる制御が、好ましくは前記キャリッジを往復移動
させるキャリッジモータの駆動停止により実行されるよ
うに構成される。
間には、好ましくはバネ部材が介在され、キャッピング
手段による記録ヘッドのノズル形成面の封止状態におい
て、前記バネ部材の付勢力により、キャップ部材がノズ
ル形成面に当接されるように構成される。
の移動位置制御方法における好ましい一つの態様は、往
復移動されるキャリッジに搭載され、印刷デ−タに基づ
いてインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド
と、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止することがで
きるキャッピング手段と、前記キャリッジがキャッピン
グ手段の配置位置に移動した時に、キャリッジの駆動力
を受けて前記キャッピング手段が記録ヘッドのノズル形
成面に向かって移動するように構成されたインクジェッ
ト式記録装置におけるキャッピング手段の移動位置制御
方法であって、前記フラッシング動作が必要であるか否
かを判定するフラッシング要否判定ステップと、前記フ
ラッシング要否判定ステップにおいて、フラッシング動
作が必要であると判定された場合において、プラテンギ
ャップ調整手段の調整情報を取得するプラテンギャップ
調整情報取得ステップと、前記プラテンギャップ調整情
報取得ステップにおいて取得したプラテンギャップ調整
情報に基づいて、キャッピング手段の配置位置への前記
キャリッジの移動位置を制御し、フラッシングポジショ
ンにおける記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング手
段との間隙を調整する間隙調整ステップと、前記間隙調
整ステップによって調整された間隙をもって、記録ヘッ
ドからキャッピング手段内にインク滴の空吐出を行なう
フラッシングステップとを順次実行するようになされ
る。
ステップへの移行は、好ましくは記録装置の印刷動作の
実行中において管理されるフラッシングタイマの計時に
基づいてなされる。
段の移動位置制御方法における好ましい他の一つの態様
は、往復移動されるキャリッジに搭載され、印刷デ−タ
に基づいてインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘ
ッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すること
ができるキャッピング手段と、前記キャリッジがキャッ
ピング手段の配置位置に移動した時に、キャリッジの駆
動力を受けて前記キャッピング手段が記録ヘッドのノズ
ル形成面に向かって移動するように構成されたインクジ
ェット式記録装置におけるキャッピング手段の移動位置
制御方法であって、キャッピング状態に移行する必要が
あるか否かを判定するキャッピング要否判定ステップ
と、前記キャッピング要否判定ステップにおいて、キャ
ッピング動作が必要であると判定された場合において、
プラテンギャップ調整手段の調整情報を取得するプラテ
ンギャップ調整情報取得ステップと、前記プラテンギャ
ップ調整情報取得ステップにおいて取得したプラテンギ
ャップ調整情報に基づいて、キャッピング手段の配置位
置への前記キャリッジの移動位置を制御するキャリッジ
移動制御ステップとを順次実行するようになされる。
制御方法を採用したこの発明にかかる第1態様の記録装
置によると、プラテンギャップ調整手段からのギャップ
調整情報が利用され、このギャップ調整情報に基づいて
キャリッジを往復駆動するキャリッジモータの駆動制御
がなされる。一方、キャッピング手段にはキャリッジの
駆動力を受けて、記録ヘッドのノズル形成面に向かって
移動するスライダが具備され、このスライダ上にノズル
形成面を封止することができるキャップ部材が配置され
ているので、キャリッジモータの駆動制御によるキャリ
ッジの停止位置に応じて、記録ヘッドのノズル形成面と
キャッピング手段との位置関係を制御することができ
る。
の間に所定の間隙をもってキャッピング手段が対峙する
フラッシングポジションにキャッピング手段が位置する
場合において、前記ギャップ調整情報に基づいて両者の
間隔を適正な状態に制御できる。したがって、前記した
ように両者の間隔が不適正な状態となって、印刷障害を
発生させたり、インクミストを発生させるという問題を
解消させることができる。
ドのノズル形成面を封止するキャッピング状態に移行す
る場合においても、前記ギャップ調整情報に基づいて、
キャリッジの停止位置が調整され、この結果、スライダ
上に配置されたキャップ部材の位置調整が図られる。し
たがって、ノズル形成面を封止することができるキャッ
プ部材の当接圧を適正な状態に制御することができる。
になされたこの発明にかかる第2態様のインクジェット
式記録装置は、往復移動されるキャリッジに搭載され、
印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドをフラッシング領域
に移動させて、当該記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加することにより、前記フラッシング領域に
インク滴の空吐出を行うフラッシング制御手段を備えた
インクジェット式記録装置であって、前記フラッシング
領域においてフラッシング動作を実行するに際して、プ
ラテンギャップ調整手段の調整情報に基づいて、フラッ
シング動作時の1ドットのインク吐出量が調整されるよ
うに制御される。
プ調整手段の調整情報が、プラテンギャップが大である
ことを示す場合においては、プラテンギャップが小であ
ることを示す場合に比較して、フラッシング動作時に吐
出される1ドットのインク量を増加させるように制御さ
れる
調整手段の調整情報が、プラテンギャップが大であるこ
とを示す場合においては、プラテンギャップが小である
ことを示す場合に比較して、一度のフラッシング工程に
おいて記録ヘッドから吐出されるインク滴の吐出数を少
なくするように制御される。
前記フラッシング動作により記録ヘッドから吐出される
インク滴を、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止する
ことができるキャッピング手段によって受けるように構
成される。
方法においては、往復移動されるキャリッジに搭載さ
れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジ
ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドをフラッシング
領域に移動させて、当該記録ヘッドに印刷とは関係のな
い駆動信号を印加することにより、前記フラッシング領
域にインク滴の空吐出を行うフラッシング制御手段を備
えたインクジェット式記録装置におけるフラッシング制
御方法であって、前記フラッシング動作が必要であるか
否かを判定するフラッシング要否判定ステップと、前記
フラッシング要否判定ステップにおいて、フラッシング
動作が必要であると判定された場合において、プラテン
ギャップ調整情報に基づいて、フラッシング動作時の1
ドットのインク吐出量を設定するインク量設定ステップ
と、前記インク量設定ステップによって設定された1ド
ッドのインク吐出量に基づいて、フラッシング領域に対
してインク滴の空吐出を行うフラッシングステップとを
実行するようになされる。
いて、フラッシング動作時の1ドットのインク吐出量を
設定した場合、一度のフラッシング工程において記録ヘ
ッドから吐出されるインク滴の吐出数も同時に設定する
ようになされることが望ましい。
御方法においては、前記フラッシング要否判定ステップ
は、好ましくは記録装置の印刷動作の実行中において管
理されるフラッシングタイマの計時に基づいてなされ
る。
した第2態様の記録装置によると、フラッシング動作を
実行するにあたっては、プラテンギャップ調整手段から
のギャップ調整情報が利用され、このギャップ調整情報
に基づいて、フラッシング動作時の1ドットのインク吐
出量が調整されるように制御される。例えば、プラテン
ギャップが大きく調整されている場合においては、プラ
テンギャップが小さく調整されている場合に比較して1
ドットのインク吐出量が増加されるように制御される。
整されている場合において、1ドットのインク吐出量を
増加させるように制御することにより、インク滴の飛翔
距離が大きくても、インクミストの発生度合いを抑える
ことができる。一方、この場合においては記録ヘッドの
ノズル形成面と、インク滴の着弾位置との距離が離れて
いるので、インク滴が着弾位置で跳ね返り、その一部が
ノズル開口に再び飛翔する程度は遥かに低減され、ドッ
ト抜け等の印刷障害の発生を抑えることができる。
おいては、一度のフラッシング工程において記録ヘッド
から吐出されるインク滴の吐出数が少なくなるように制
御することにより、プラテンギャップの大小にかかわら
ず、一度のフラッシング工程におけるインクの吐出量を
ほぼ一定の範囲に制御することができ、これにより、フ
ラッシング動作の使命を果たすことができると共に、イ
ンクの浪費を抑えることもできる。
ェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づ
いて説明する。図1はこの発明が適用された第1および
第2態様のインクジェット式記録装置の基本構成を示す
ものである。図1において符号1はキャリッジであり、
このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動され
るタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内され
てプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成され
ている。前記キャリッジ1の記録用紙6に対向する面
(下側面)には、後述するようにインクジェット式記録
ヘッドが搭載され、またその上部には前記記録ヘッドに
インクを供給するブラックインクカートリッジ7、およ
びカラーインクカートリッジ8が着脱可能に装填されて
いる。
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上
昇して、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように
構成されている。そしてキャッピング手段9の下方に
は、キャッピング手段9の内部空間に負圧を与えるため
の吸引ポンプ10が配置されている。
止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止
する蓋体として機能する他、前記吸引ポンプ10からの
負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドよりインク
を吸引排出させるクリーニング手段として機能し、さら
に、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加し
てインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク
受けとしての機能も兼ねている。
に隣接して、ゴム素材を短冊状に成形したワイピング部
材11が、水平方向に進退可能となるように配置されて
いて、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往復移動
する際に、必要に応じて記録ヘッドのノズル形成面を払
拭することができるように構成されている。これによ
り、例えばクリーニング動作後においてノズル形成面に
付着しているインクを掻き取ることができ、記録ヘッド
からインクがボタ落ちするなどして、記録用紙等を汚染
させるのを防止できるようになされている。
第1態様の記録装置に搭載された主にキャッピング手段
の構成を示したものである。なお、図2はキャッピング
手段を上面から視た状態を示しており、また図3(A)
および(B)は、キャッピング手段がフラッシングポジ
ションに移動した状態を側面から視た状態で示してい
る。さらに、図4(A)および(B)は、キャッピング
手段が記録ヘッドを封止したキャッピング状態を側面か
ら視た状態で示している。なお、図2においては図3お
よび図4に対してキャッピング手段の構成が拡大されて
示されている。
記したキャリッジであり、このキャリッジ1の下底面に
は記録ヘッド15が搭載されている。前記記録ヘッド1
5のノズル形成面15aを封止することができるキャッ
ピング手段9には、方形状に形成されたキャップホルダ
21が具備され、このキャップホルダ21の内底部およ
び開口周縁の上部を覆うようにして、エラストマー等の
可撓性素材により形成されたキャップ部材22が形成さ
れている。そして、図2に示したようにキャップ部材2
2とキャップホルダ21を貫通するようにして2つのイ
ンク排出口23が形成されており、このインク排出口2
3に接続された前記吸引ポンプ10の負圧を受けて、記
録ヘッド15よりインクを吸引排出させることができる
ように構成されている。
ャップ部材22の内底部には、インク排出口23を覆う
ようにしてシート状のインク吸収材24が収容されてお
り、クリーニング動作またはインク滴の吐出を伴うフラ
ッシング動作によって記録ヘッドから排出されたインク
を、これにより一時的に保持することができるように作
用する。そして、キャップホルダ21は昇降機構を構成
するスライダ26上に搭載されている。
の間には、図3および図4に示されたようにバネ部材2
8が配置されており、このバネ部材28によってスライ
ダ26に対してキャップホルダ21が上方に突出される
ように付勢されている。この構成によって、図4に示す
ように記録ヘッドのノズル形成面をキャッピングした状
態において、前記バネ部材28が若干圧縮され、当該バ
ネ部材28の弾性力によって、キャップホルダ21に形
成されたキャップ部材22がノズル形成面に対して適正
な圧力をもって当接されるように作用する。
のほぼ中央部には、支持部材30が形成されており、ま
た、スライダ26の端部には、水平方向に突出するよう
に一対の支持部材31が形成されている。一方、前記キ
ャップホルダ21にはスライダ26に形成された前記3
つの各支持部材30,31によって支持される被支持部
材33,34がそれぞれ形成されている。前記キャップ
ホルダ21の端部中央に形成された被支持部材33は、
その先端部がT字状に形成されており、またキャップホ
ルダ21の他端部における両外側に形成された一対の被
支持部材34は、下底部を有して上下方向に立ち上がっ
た溝状に形成されている。
T字状の被支持部材33は、前記スライダ26に形成さ
れた中央の支持部材30内に収納されて上下方向に移動
可能となるように支持されている。また、キャップホル
ダ21に溝状に形成された一対の被支持部材34には、
スライダ26に水平方向に突出するように形成された一
対の支持部材31の先端部が入り込むようにしてキャッ
プホルダ21を上下方向に移動可能となるように支持し
ている。これにより、キャップホルダ21は、スライダ
26から所定以上突出することが規制された状態で、ス
ライダ26上に搭載されている。
前記スライダ26の下底部は、フレ−ム36に対して回
動可能に取り付けられたリンクア−ム37の自由端側に
軸支されており、この構成により、スライダ26はリン
クア−ム37を介してフレ−ム36に対して、ほぼ円弧
状軌跡をもって立ち上がることができる。
ン側における端部両側には、それぞれガイド突起38が
水平方向に形成されていて、この一対のガイド突起38
はフレ−ム36に形成された一対の案内溝39によって
支持されるように構成されている。この案内溝39は一
端部に形成された低所部39aと、他端部に形成された
水平な高所部39bと、さらにこれらを接続する傾斜部
39cとにより構成されており、これら3つの領域が連
通して形成されている。
間には、引っ張りバネ41が張架されていて、この引っ
張りバネ41の作用により、スライダ26は印刷領域方
向、かつ記録ヘッド15から離間する方向、すなわちこ
の実施の形態においてはスライダ26を下方に引き込む
ように付勢されている。
9の直上に移動した際、キャリッジ1側に配置された当
接部材43が、スライダ26に直立するように形成され
た円柱状の一対の被当接部材44に当接してスライダ2
6をキャリッジの移動方向に移動させることができるよ
うに構成されている。すなわち、前記当接部材43およ
び被当接部材44は、キャリッジ側からスライダ側に対
して駆動力を伝達する駆動力伝達手段を構成している。
26がキャリッジの移動方向に移動されると、図4に示
すようにバネ41の引張力に抗しながら、スライダ26
はリンクア−ム37を介して立ち上げられる。これと同
時に、一対のガイド突起38はフレ−ム36に形成され
た一対の案内溝39を傾斜部39cから高所部39bに
向かって進行する。したがって、キャップホルダ21上
に形成されたキャップ部材22が、キャリッジ1に搭載
された記録ヘッド15のノズル形成面15aを封止する
ようになされる。
た場合には、スライダ26に配置された被当接部材44
に対するキャリッジ1側の当接部材43の当接が解か
れ、スライダ26はバネ41の引張力によって図3
(B)に示した状態に復帰し、これにより、キャップ部
材22による記録ヘッド15のノズル形成面の封止が解
除される。
手段がフラッシングポジションに位置する状態において
は、キャップ部材22におけるシール面、すなわち記録
ヘッド15のノズル形成面に当接する上端面は、記録ヘ
ッド15のノズル形成面に対して非平行状態となるよう
に構成されている。すなわち、キャップ部材22のシー
ル面はホームポジション側(図3における右側)端部に
対して印刷領域側に僅かに下降するように傾斜状態にな
されている。これは、フレ−ム36とスライダ26を連
結する前記したリンクア−ム37の長さと、フレ−ム3
6に形成された案内溝39に摺動するガイド突起38の
配置位置等の関係により構成されている。
15のノズル形成面を封止する状態においては、先ずホ
ームポジション側よりノズル形成面15aに当接し、ス
ライダ26の上昇に伴うバネ部材28の収縮作用にした
がって、記録ヘッド15のノズル形成面の全面を封止す
るように作用する。また、キャップ部材22は、記録ヘ
ッド15のノズル形成面の封止を解く場合においては、
記録ヘッド15のノズル形成面に対して、先ず印刷領域
側の端部から離れ、ノズル形成面に対して非平行状態で
離間するように作用する。
封止の解除に際しては、キャップ部材22は、記録ヘッ
ド15のノズル形成面より、印刷領域側の端部から離
れ、ノズル形成面に対して非平行状態で離間するように
作用するので、記録ヘッドのノズル形成面に残ろうとす
るインク廃液は、キャップ部材22内に貯留されたイン
ク廃液側に引き戻される作用を受け、このような作用に
より記録ヘッド15のノズル形成面に残るインクの量を
極力低減させることができる。また、記録ヘッド15の
ノズル形成面に対するキャップ部材22の封止の解除
が、一方の端部から進行するため、キャップ部材22内
に貯留されたインク廃液が不要に泡立つという現象も低
減させることができる。
れたプラテンギャップ調整手段の一例が示されている。
図5に示すようにキャリッジ1は、ガイド部材4に案内
されて図5の紙面に直交する方向に移動されるように構
成されている。そして、このガイド部材4内には中軸4
aが回動可能となるように収納されており、さらにこの
中軸4aは、その長手方向の左右端で記録装置における
左右のフレームに軸支された偏心軸4bによって支持さ
れている。前記中軸4aには摺動溝51aを備えた作動
レバー51が結合されており、この作動レバー51に形
成された摺動溝51aには、前記フレームにその中央部
が軸支された操作レバー52における被作動端に配置さ
れた摺動子52aが摺動可能に挿入されている。
これを回動することができる操作部材53が取り付けら
れており、したがって、操作部材53を利用して操作レ
バー52を矢印方向に回動させることにより、記録ヘッ
ド15を搭載したキャリッジ1は、上下方向に移動でき
るようになされる。すなわち、この実施の形態において
は、操作レバー62を実線で示すように手前に引く(図
5において左回転させる)ことにより、作動レバー51
は図において右回転され、これにより前記偏心軸4bの
作用によってキャリッジは若干降下し、この結果、記録
ヘッド15が下方に移動して、図1に示したプラテン5
とのギャップ間隔が狭められるように作用する。
直立状態に立てることにより、作動レバー51は図にお
いて左回転され、これにより前記偏心軸4bの作用によ
ってキャリッジは上昇し、この結果、記録ヘッド15が
上方に移動して、図1に示したプラテン5とのギャップ
間隔が広げられるように作用する。
テンギャップ調整手段を操作した場合には、当然ながら
フラッシングポジションに位置するキャッピング手段
と、記録ヘッドのノズル形成面との間隔が変動する。ま
た、同様にキャッピング手段によって記録ヘッドのノズ
ル形成面をキャッピングした場合においても、キャッピ
ング手段によるノズル形成面への圧接力が変動する。
調整手段を操作した場合において、フラッシングポジシ
ョンに位置するキャッピング手段の位置が制御できるよ
うになされた制御形態を示している。なお、図3(A)
はプラテンギャップが大の場合における制御形態を示
し、また図3(B)はプラテンギャップが小の場合にお
ける制御形態を示している。
ては、図3(A)に示されたように記録用紙6の面と、
記録ッドのノズル形成面15aとの距離、すなわちギャ
ップ間隔G1はX+ΔXとなる。また、プラテンギャッ
プが小の場合においては、図3(B)に示されたように
記録用紙6の面と、記録ッドのノズル形成面15aとの
距離、すなわちギャップ間隔G2はXとなる。換言すれ
ば、プラテンギャップの調整により、記録ヘッドが前記
ΔXに相当する距離を移動することになる。
ップが大の場合においては、キャリッジ1に取り付けら
れた当接部材43の位置が、図に示すP3において停止
するように制御される。すなわち、キャリッジ1が前記
P3の位置において停止した場合においては、図3
(A)に示されたように、当接部材43によって移動さ
れるスライダ26におけるガイド突起38は、フレ−ム
36に形成された案内溝39の傾斜部39cにおける比
較的低い位置に移動する。また、これに応じて前記リン
クアーム37も若干立ち上がる。この場合における記録
ヘッドのノズル形成面15aと、キャッピング手段にお
けるキャップ部材22との距離を、便宜上L3として示
している。
ンギャップが小の場合においては、キャリッジ1に取り
付けられた当接部材43の位置が、図に示すP4におい
て停止するように制御される。すなわち、キャリッジ1
が前記P4の位置において停止した場合においては、図
3(B)に示されたように、当接部材43によって移動
されるスライダ26におけるガイド突起38は、フレ−
ム36に形成された案内溝39の低所部39a、換言す
れば実質的に傾斜部39cにおける最も低い部分に位置
される。また、これに応じて前記リンクアーム37の立
ち上がりの程度も、前記した図3(A)の場合に比較し
て小さい。この場合における記録ヘッドのノズル形成面
15aと、キャッピング手段におけるキャップ部材22
との距離はL4になされる。
て前記したL3およびL4を制御することができ、プラ
テンギャップの情報に応じて当接部材43の進行位置を
制御することで、L3=L4となるように設定すること
ができる。これにより、プラテンギャップの大小にかか
わらず、記録ヘッドのノズル形成面15aと、キャッピ
ング手段との距離をほぼ同一となるように設定すること
が可能となる。それ故、両者の距離が短い場合における
前記した弊害の発生、および両者の距離が長い場合にお
ける前記した弊害の発生を、それぞれ抑えることができ
る。前記した両者の距離の設定は、後述するようにキャ
リッジを駆動するキャリッジモータの回転制御によって
実現することができる。
操作した場合において、キャッピングポジションに位置
するキャッピング手段におけるノズル形成面への当接度
合いが制御できるようになされた制御形態を示してい
る。なお、図4(A)はプラテンギャップが大の場合に
おいてなされる制御形態を示し、また図4(B)はプラ
テンギャップが小の場合においてなされる制御形態を示
している。
ップが大の場合においては、キャリッジ1に取り付けら
れた当接部材43の位置が、図に示すP1において停止
するように制御される。すなわち、キャリッジ1が前記
P1の位置において停止した場合においては、図4
(A)に示されたように、当接部材43によって移動さ
れるスライダ26におけるガイド突起38は、フレ−ム
36に形成された案内溝39の高所部9b、換言すれば
傾斜部39cにおける最も高い部分に位置される。ま
た、これに応じて前記リンクアーム37は最も立ち上が
る。
よってノズル形成面15aは封止され、同時にスライダ
26とキャップ部材21との間に介在されたバネ部材2
8は収縮されて、このバネ部材28の付勢力により、キ
ャップ部材22がノズル形成面15aに当接される。こ
の場合における前記バネ部材28の収縮長さを、便宜上
L1として示している。
ンギャップが小の場合においては、キャリッジ1に取り
付けられた当接部材43の位置が、図に示すP2におい
て停止するように制御される。すなわち、キャリッジ1
が前記P2の位置において停止した場合においては、図
4(B)に示されたように、当接部材43によって移動
されるスライダ26におけるガイド突起38は、フレ−
ム36に形成された案内溝39の傾斜部39cにおける
ほぼ中間部分に位置される。また、これに応じて前記リ
ンクアーム37の立ち上がりの程度も、前記した図4
(A)の場合に比較して小さい。
部材22によってノズル形成面15aは封止され、同時
にスライダ26とキャップ部材21との間に介在された
バネ部材28は収縮され、このバネ部材28の付勢力に
より、キャップ部材22がノズル形成面15aに当接さ
れる。この場合における前記バネ部材28の収縮長さは
L2になされる。
てスライダ26の上下方向の位置を制御することが可能
となり、これにより、プラテンギャップの大小にかかわ
らず、キャップ部材22をノズル形成面15aに向かっ
て付勢する前記バネ部材28収縮長さをほぼ同一(L1
=L2)となるように設定することができる。それ故、
プラテンギャップの大小にかかわらず、ノズル形成面1
5aに対するキャップ部材22の当接圧をほぼ等しくす
ることができる。前記したキャリッジの移動位置の設定
は、後述するようにキャリッジを駆動するキャリッジモ
ータの回転制御によって実現することができる。
制御手段の構成を示したものである。なお図6におい
て、すでに説明したキャリッジ1、キャリッジモータ
2、インクカートリッジ7,8、キャッピング手段9、
吸引ポンプ10、ワイピング部材11については同一符
号で示している。そして、図6に示すようにキャッピン
グ手段9には前記した吸引ポンプ10が接続されてお
り、この吸引ポンプ10の排出側は廃液タンク12に接
続されている。
り、この印刷制御手段61はホストコンピュータからの
印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、こ
のデータに基づいてヘッド駆動手段62により駆動信号
を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド1
5からインク滴を吐出させる機能を備えている。このヘ
ッド駆動手段62は、印刷データに基づく駆動信号の他
に、フラッシング制御手段63からのフラッシング指令
信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録
ヘッド15に出力するようにも構成されている。
このクリーニング制御手段64は、例えば、操作パネル
に配置されたクリーニング指令スイッチ65のオン操作
を受けたクリーニング指令検知手段66からの指令信号
により、クリーニング動作を実行させる機能を備えてい
る。また、クリーニング制御手段64は印刷制御手段6
1を介して、前記したホストコンピュータよりクリーニ
ング指令を受けた場合においても、同様にクリーニング
動作を実行させる機能を備えている。
ニング指令を受けた場合において、ポンプ駆動手段67
を制御し、吸引ポンプ10を駆動させる機能を備えてい
る。そして、吸引ポンプ10の駆動動作によりキャッピ
ング手段9の内部空間に負圧を与え、記録ヘッド15の
ノズル開口よりインクを吸引排出させるようになされ
る。また、キャッピング手段9によるノズル形成面の封
止を解いた状態で、再び吸引ポンプ10を駆動動作させ
ることにより、キャッピング手段9の内部空間に排出さ
れたインク廃液を廃液タンク12に廃棄させることがで
きる。
御手段68に対して制御信号が送出されるように構成さ
れており、この動作モード制御手段68はキャリッジモ
ータ制御手段69に制御信号を送出して、前記したキャ
リッジモータ2を駆動制御することができるようになさ
れている。そして、前記動作モード制御手段68にはエ
ンコーダ70からの信号が供給されるように構成されて
いる。
移動位置を例えば光学的に検知する機能を有している。
このために、図には示されていないが、キャリッジの移
動方向に沿って多数の光学的なスリットが配置され、キ
ャリッジの走査にしたがって前記各スリットを通過する
光の有無をカウントすることにより、キャリッジの移動
位置が検出されるように構成されている。
ては、フラッシングタイマ71からの制御信号が送出さ
れるように構成されている。このフラッシングタイマ7
1は、例えば印刷動作中において、所定時間(この実施
の形態においては10秒)の印刷が続行されたときに、
制御信号を動作モード制御手段68に対して送出するよ
うに作用する。これに基づいて動作モード制御手段68
は、キャリッジモータ制御手段69に制御信号を送出し
て、キャリッジ1をフラッシングポジションに移動させ
る動作が行なわれる。また、フラッシングタイマ71よ
り、フラッシング制御手段63に対して制御信号が送出
され、これに基づいてフラッシング制御手段63よりヘ
ッド駆動手段62に対してフラッシング制御信号が送出
されるようになされる。
プラテンギャップ検出手段72よりプラテンギャップの
情報が供給されるように構成されている。なお、この実
施の形態においては、プラテンギャップが大またはプラ
テンギャップが小の情報が、動作モード制御手段68に
供給されるように構成されている。このために、図5に
示す操作レバー52の操作位置によって、図には示され
ていないが例えばマイクロスイッチをオンオフ制御し、
このマイクロスイッチの情報に基づく電気信号が動作モ
ード制御手段68に供給されるようになされる。
このプラテンギャップの情報および前記エンコーダ69
の位置情報を利用して、キャリッジ1をフラッシングポ
ジションおよびキャッピングポジシションのそれぞれに
おいて、プラテンギャップに対応した適正な位置でキャ
リッジ1を停止させる制御指令を、キャリッジモータ制
御手段69に送出するようになされる。
れるキャリッジの移動動作のシーケンスを説明するもの
である。なお、この図7に示す制御シーケンスは、印刷
動作の開始から、所定のタイミングにおいてフラッシン
グ動作を実行し、印刷動作の終了後にノズル形成面がキ
ャッピング手段によってキャッピングされるまでのシー
ケンスが示されている。
と、ステップS11においてフラッシングタイマがリセ
ットされ、直ちに計時がスタートされる。これは、図6
において印刷制御手段61よりフラッシングタイマ71
に対して制御信号が送出されることによってなされる。
続いて印刷制御手段61において展開されたビットマッ
プデータに基づいて、ステップS12に示すように、n
パス目(n=1)の印刷データがセットされる。そし
て、ステップS12に移行して当該nパス目の印刷が開
始される。
動作モード制御手段68に制御信号が送出され、これに
基づいて動作モード制御手段68よりキャリッジモータ
制御手段69に指令信号を送出されることで、キャリッ
ジの走査がなされる。そして、印刷制御手段61よりヘ
ッド駆動手段62に対してnパス目(n=1)のビット
マップデータが送出され、これに基づいて印刷動作が実
行される。
ッシングタイマ71の計時データが参照され、10秒を
計時したか否かが判定される。ここで、10秒を計時し
ていない(No)と判定されると、ステップS15にお
いて印刷終了であるか否かが判定される。ここで、印刷
終了ではない(No)と判定されると、ステップS16
において、印刷パスがインクリメント(n+1)され、
再びステップS13に戻りステップS13から、ステッ
プS16に至る印刷動作が繰り返される。
ラッシングタイマ71が10秒を計時した(Yes)と
判定されると、ステップS17に移行してフラッシング
動作の実行態勢が整えられる。このステップS17にお
いては、プラテンギャップの情報が参照され、プラテン
ギャップが小である場合においては、ステップS18に
移り、キャリッジのポジションがP4に移動するように
制御される。すなわち、前記した図3(B)の状態にな
される。また、ステップS17においてプラテンギャッ
プが大であると判定された場合には、ステップS19に
移り、キャリッジのポジションがP3に移動するように
制御される。すなわち、前記した図3(A)の状態にな
される。
手段68が、フラッシングタイマ71、プラテンギャッ
プ検出手段72、エンコーダ70からのそれぞれの情報
を受けて、キャリッジモータ制御手段69に制御信号を
送出することによってなされる。そして、ステップS2
0においてフラッシングが実行される。この場合、すで
に説明したとおり、フラッシンクポジションに移動した
キャッピング手段9と、記録ヘッドのノズル形成面15
aとの距離は、プラテンギャップに応じて調整されてお
り、前記両者の間で適正な間隔をもってフラッシング動
作を実行することができる。
ステップS21に示すようにフラッシングタイマ71が
リセットされ、直ちに計時がスタートされる。そして、
前記したステップS15に移行して、印刷終了か否かが
判定され、印刷終了に至るまで、前記した印刷動作、並
びに定期的なフラッシング動作が繰り返される。
終了である(Yes)と判定されると、ステップS22
に移行してキャッピング動作の実行態勢が整えられる。
このステップS22においても、プラテンギャップの情
報が参照され、プラテンギャップが大である場合におい
ては、ステップS23に移り、キャリッジのポジション
が、P1に移動するように制御される。すなわち、前記
した図4(A)の状態で待機状態とされる。また、ステ
ップS22においてプラテンギャップが小であると判定
された場合には、ステップS24に移り、キャリッジの
ポジションがP2に移動するように制御される。すなわ
ち、前記した図4(B)の状態で待機状態とされる。
ンギャップの大小にかかわらず、キャップ部材22をノ
ズル形成面15aに向かって付勢するバネ部材28の収
縮長さがほぼ同一(L1=L2)となる状態でキャッピ
ング動作がなされる。
ラテンギャップの大小の情報を得るために、図5に示す
操作レバー52の操作位置によって、オンオフ制御され
るマイクロスイッチを利用している。このようなマイク
ロスイッチによる二値の情報を利用しても実用上におい
て十分に機能するが、例えば、図5に示す操作レバー5
2の回動角度に応じてリニアな電気信号を得られる例え
ばロータリエンコーダの情報を利用することもできる。
この場合においては、プラテンギャップの調整度合いに
応じて、キャッピング手段の上下位置をより繊細に制御
することができる。
プラテンギャップの調整に応じて、キャップ部材と記録
ヘッドのノズル形成面との間の間隔を調整し、これによ
り、例えばフラッシング動作を実行した時におけるイン
クミストの発生量を少なくするように作用するが、次に
説明する第2態様の記録装置においても同様にインクミ
ストの発生を少なくさせることができる。この第2態様
の記録装置においては、プラテンギャップの調整が行わ
れた時に、敢えてキャップ部材と記録ヘッドのノズル形
成面との間の間隔は調整せずに、インクミストの発生を
少なくするよう制御する点に特徴を有する。
るが、この第2態様の記録装置においても、その基本構
成は前記した図1に示す構成と同様になされている。そ
して、第2態様の記録装置においても、キャッピング手
段9は、フラッシング動作時において、記録ヘッドから
空吐出されるインク滴を受けるインク受け、すなわち、
フラッシング領域としての機能を果たすように構成され
ている。
搭載されたキャッピング手段9の駆動機構、吸引ポンプ
としてのチューブポンプ10、およびワイピング部材1
1の駆動機構がユニット化された状態を示している。な
お、図8はこれを斜視図で示しており、図9は平面図で
示している。なお、以下においては、前記した第1態様
の記録装置に相当する代表部分は、同一符号をもって説
明する。
ができるキャッピング手段9には、方形状に形成された
キャップホルダ21が具備され、このキャップホルダ2
1の開口周縁には、エラストマー等の可撓性素材による
キャップ部材22が形成されている。そして、このキャ
ップ部材22によって、記録ヘッドのノズル形成面が封
止できるように構成されている。
成するスライダ83上に搭載されており、このスライダ
83には複数本のガイド部材84が水平方向に形成され
ている。そして、各ガイド部材84はスライダ83を摺
動して保持するフレーム部材85に形成された長孔状の
傾斜孔86内に収容されている。一方、スライダ83に
は係合突起87が直立した状態で一体に形成されてい
る。この係合突起87は、前記したキャリッジ1がホー
ムポジションに移動した時に、キャリッジ1の端部によ
って押されることにより、スライダ83をキャリッジ1
の移動方向に移動させる機能を備えている。
ョン側への移動動作に伴って、スライダ83に形成され
た各ガイド部材84は、フレーム部材85に形成された
長孔状の傾斜孔86をせり上がるように動作する。した
がって、キャップホルダ21に形成されたキャップ部材
22によって、キャリッジ1に搭載された記録ヘッドの
ノズル形成面が封止される。また、キャリッジ1が印刷
領域側に移動した場合には、図示せぬ戻しバネの作用を
受けて、スライダ83は印刷領域側に移動し、これに伴
い、キャップ部材22による記録ヘッドのノズル形成面
への封止が解かれる。
合においては、キャリッジ1のホームポジション側への
移動動作に伴って、スライダ83に形成された各ガイド
部材84は、フレーム部材85に形成された長孔状の傾
斜孔86を途中まで、せり上がるように駆動される。こ
れにより、後述する図10に示すようにキャップ部材2
2は、記録ヘッドのノズル形成面に対して所定の間隔を
おいて対峙するように制御され、この状態で記録ヘッド
から空吐出されるインク滴を受けるように作用する。
キャップホルダ21の内底部から下側面に向かって、後
述するインク排出口が形成されており、このインク排出
口には前記した吸引ポンプとしてのチューブポンプ10
の吸引側を構成するチューブが接続されている。このチ
ューブポンプ10は、円弧状に配置された可撓性のチュ
ーブをローラによって順次押しつぶすことにより、負圧
を発生させるものであり、図9に示された駆動輪91が
一方向に回転駆動されることにより、ポンプ作用が発生
し、また、駆動輪91が他方向に回転駆動されることに
よりレリース状態になされる。なお、この実施の形態に
おいては前記駆動輪91は、前記記録用紙6をローディ
ングおよび排紙するための紙送りモータの動力を、減速
ギヤ列を介して駆動されるように構成されている。
を構成するキャップ部材22が記録ヘッドのノズル形成
面を封止した状態で、前記チューブポンプ10が駆動さ
れることで、記録ヘッドのノズル形成面に負圧を与える
ことができ、この負圧の作用により、記録ヘッドからイ
ンクを吸引し排出させることができる。そして、キャリ
ッジ1を印刷領域側に若干移動させることで、キャップ
部材22によるノズル形成面の封止が解かれる。この状
態で再び前記チューブポンプ10を駆動することによ
り、キャッピング手段9内に排出されたインク廃液は、
チューブポンプ10を介して、廃液タンクに送り出すこ
とができる。
されるクラッチ板95を介して、カム状部材96が回動
されるように構成されている。このカム状部材96は、
前記クラッチ板95に対して図示せぬバネ部材によって
圧接されており、前記クラッチ板95の回転方向に引き
ずられて所定の回転角の範囲で回転駆動を受けるように
構成されている。そして、前記カム状部材96には、水
平方向に突出するように円柱状の駆動ピン96aが取り
付けられている。
動可能となるように構成されたワイパホルダ97の上部
に直立状態となるように支持されている。そして、ワイ
パホルダ97には垂直方向に溝孔97aが形成されてお
り、この長孔97aに対して前記円柱状の駆動ピン96
aが挿入されている。したがって、前記したクラッチ板
95と、カム状部材96とによる摩擦クラッチを介して
円弧状軌跡をもって駆動される駆動ピン96aは、ワイ
パホルダ97に垂直方向に形成された溝孔97a内を摺
動し、これによりワイパホルダ97を水平方向に移動さ
せるように作用する。なお、図8および図9に示した状
態は、前記ワイパホルダ97の上部に配置されたワイピ
ング部材11は、記録ヘッドの移動領域から退避したリ
セット状態を示している。
ータの一方向への回転により、チューブポンプ10はポ
ンプ作用が発生し、この時の回転動作の初期において、
摩擦クラッチを介してワイパホルダ97は水平方向に駆
動され、ワイピング部材11は、記録ヘッドの移動経路
に進出したセット状態となるように構成されている。し
たがって、この時に記録ヘッドが主走査方向へ移動する
ことで、そのノズル形成面はワイピング部材11によっ
て払拭される。また、前記紙送りモータの他方向への回
転により、チューブポンプ10はレリース状態とされ、
この時の回転動作の初期において、摩擦クラッチを介し
てワイパホルダ97は水平方向に駆動され、ワイピング
部材11は、記録ヘッドの移動経路から退避したリセッ
ト状態となされる。
も、図5に示したプラテンギャップ調整手段が搭載され
ている。そして、図10は、前記したようにキャッピン
グ手段9を構成するキャップ部材22が、記録ヘッド1
5のノズル形成面15aに対して所定の間隔をおいて対
峙し、フラッシング動作がなされる状態を断面図で示し
ている。なお、図10(A)は、前記したプラテンギャ
ップ調整手段によってプラテンギャップが小となるよう
に調整された状態を示し、また、図10(B)は、プラ
テンギャップが大となるように調整された状態を示して
いる。すなわち、図10におけるΔGは、図5に示した
プラテンギャップ調整手段によりプラテンギャップが調
整可能な範囲を示している。
ノズル形成面15aには、ブラック、シアン、マゼン
タ、およびイエローの各インク(K,C,M,Y)がそ
れぞれ吐出されるノズル列が形成されており、フラッシ
ング状態において、これに対峙するキャップ部材22の
内底部には、多孔質素材をシート状に形成したインク吸
収材24が収納されている。そして、フラッシング動作
時において各ノズル列より空吐出されるインク滴を、前
記インク吸収材24によって受けとめるように作用す
る。なお、前記キャップホルダ21の内底部から下側面
に向かって突出するように、インク排出口21aがキャ
ップホルダ21に一体成形されており、このインク排出
口21aには、前記した吸引ポンプとしてのチューブポ
ンプ10の吸引側を構成するチューブが接続される。
調整により、キャッピング手段9と記録ヘッドのノズル
形成面15aとの距離は、前記したΔGの範囲で変化す
る。ここで、図11(A)に示すようにプラテンキャッ
プ(PG)が大きい場合には、ノズル形成面15aから
インク吸収材24までの距離も大きく、フラッシング動
作時の1ドットのインク量(以下、ドット重量ともい
う)が小さい場合においては、ノズルから吐出されたイ
ンク滴は、インク吸収材24に到達する前にミストとな
る度合いが大きくなる〔図11(A)のミスト発生
大〕。
なされた場合において、フラッシング動作時のドット重
量が大きくなるように制御された場合においては、ノズ
ルから吐出されたインク滴はインク吸収材24に到達し
た時に跳ね返りが発生し、この跳ね返りによりノズル開
口に形成されたインクのメニスカスを破壊して、印刷不
良を引き起こす度合いが大きくなる〔図11(B)の跳
ね返り量大〕。
11(C)に示すようにプラテンギャップが大きくなる
にしたがって、フラッシング動作に基づくインク滴1ド
ットの重量を増大させる制御を行うことで、インクミス
トの発生による汚染の程度を低減させると共に、インク
吸収材におけるインク滴の跳ね返りの程度も低減させて
印刷不良の発生を抑制させることができる。
いて、プラテンギャップの大小に応じて、インク滴1ド
ットの重量を制御することは効果的である。ここで、前
記したフラッシング動作の目的は、印刷動作中において
インク滴の吐出の機会が少ない記録ヘッド内のノズル開
口付近において増粘するインクを、定期的にフラッシン
グ領域に吐き捨てることにより、非増粘状態のインクに
より印刷動作を実行することにある。したがって、一度
のフラッシング工程において吐き捨てなければならない
インク量は、プラテンギャップに応じて変化するわけで
はない。
いて吐き捨てなければならないインク量をX(g)とし
た場合、プラテンギャップが小の時のフラッシングドッ
ト重量をD1(g)とし、プラテンギャップが大の時の
フラッシングドット重量をD2(g)とすると、プラテ
ンギャップが小の時の吐出数(ショット数ともいう)を
X/D1とし、プラテンギャップが大の時のフラッシン
グショット数をX/D2とするように制御することが望
ましい。
整情報が、プラテンギャップが大であることを示す場合
においては、プラテンギャップが小であることを示す場
合に比較して、一度のフラッシング工程において記録ヘ
ッドから吐出されるインク滴のショット数を少なく制御
することにより、フラッシング工程での所用時間を短縮
することができる。なお、前記した説明は、記録ヘッド
に形成された全ノズルによって吐出されるインク量を前
提としているが、1ノズルあたりに換算すれば、前記X
/D1,X/D2を、さらにノズル数によって割った値
になる。
ッシングドット重量およびフラッシングショット数を最
適な状態に制御することができる制御回路として、すで
に説明した図6に示す回路構成を同様に利用することが
できる。ただし、この第2態様の記録装置においては、
図6に示す回路構成における一部の機能が異なるため、
この第2態様の記録装置に対応した各ブロックの機能お
よび作用について、一部重複するが改めて説明する。
り、この印刷制御手段61はホストコンピュータからの
印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、こ
のデータに基づいてヘッド駆動手段62により駆動信号
を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド1
5からインク滴を吐出させる機能を備えている。このヘ
ッド駆動手段62は、印刷データに基づく駆動信号の他
に、フラッシング制御手段63からのフラッシング指令
信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録
ヘッド15に出力するようにも構成されている。
このクリーニング制御手段64は、例えば、操作パネル
に配置されたクリーニング指令スイッチ65のオン操作
を受けたクリーニング指令検知手段66からの指令信号
により、クリーニング動作を実行させる機能を備えてい
る。また、クリーニング制御手段64は印刷制御手段6
1を介して、前記したホストコンピュータよりクリーニ
ング指令を受けた場合においても、同様にクリーニング
動作を実行させる機能を備えている。
ニング指令を受けた場合において、ポンプ駆動手段67
を制御し、吸引ポンプ10を駆動させる機能を備えてい
る。そして、吸引ポンプ10の駆動動作によりキャッピ
ング手段9の内部空間に負圧を与え、記録ヘッド15の
ノズル開口よりインクを吸引排出させるようになされ
る。また、キャッピング手段9によるノズル形成面の封
止を解いた状態で、再び吸引ポンプ10を駆動動作させ
ることにより、キャッピング手段9の内部空間に排出さ
れたインク廃液を廃液タンク12に廃棄させることがで
きる。
シングタイマ71に対して制御信号が送出されるように
構成されている。このフラッシングタイマ71は、例え
ば印刷動作中において、所定時間(例えば10秒)の印
刷が続行されたときに、制御信号を動作モード制御手段
68に対して送出するように作用する。すなわち、この
フラッシングタイマ71は、前記したフラッシング要否
判定ステップの機能を果たすように機能する。前記フラ
ッシングタイマ71からの制御信号を受けた動作モード
制御手段68は、キャリッジモータ制御手段69に制御
信号を送出して、キャリッジ1をフラッシングポジショ
ンに移動させる動作が行なわれる。
ンコーダ70からの信号が供給されるように構成されて
いる。このエンコーダ70は、前記キャリッジの移動位
置を例えば光学的に検知する機能を有している。このた
めに、図には示されていないが、キャリッジの移動方向
に沿って多数の光学的なスリットが配置され、キャリッ
ジの走査にしたがって、前記各スリットを通過して到来
する光の断続数をカウントアップすることにより、キャ
リッジの移動位置が検出されるように構成されている。
からフラッシング動作の指令を受けた場合、動作モード
制御手段68はエンコーダ70からの位置信号を参照し
つつ、キャリッジモータ制御手段69に制御信号を送
る。そして、キャリッジモータ2を駆動制御することに
より、キャッピング手段9はキャリッジ1に搭載された
記録ヘッドのノズル形成面15aに向かってせり上が
り、図10に示したようにノズル形成面15aに対して
所定の間隔をおいた状態で対峙される。
プラテンギャップ検出手段72よりプラテンギャップの
情報が供給されるように構成されている。なお、この実
施の形態においては、プラテンギャップが大であるか小
であるかの二値の情報が、動作モード制御手段68に供
給されるように構成されている。このために、図5に示
す操作レバー52の操作位置によって、図には示されて
いないが例えばマイクロスイッチをオンオフ制御し、こ
のマイクロスイッチのオンオフに基づく二値の信号が動
作モード制御手段68に供給されるようになされる。
このプラテンギャップの情報69から得られる二値の信
号に基づいて、フラッシング動作時のインク滴の重量を
設定する。すなわち、前記したインク量設定ステップの
機能を果たす。また、動作モード制御手段68は、この
プラテンギャップの情報69から得られる二値の信号に
基づいて、各ノズルから吐出されるインク滴のショット
数も設定する。
マ71より、動作モード制御手段68に対して制御信号
が送られた時に、動作モード制御手段68より、フラッ
シング制御手段63に対して制御信号が送出され、これ
に基づいてフラッシング制御手段63よりヘッド駆動手
段62に対してフラッシング制御信号が送出され、フラ
ッシングステップが実行される。
おいては、一例として、フラッシングドット重量は1
9.5ng/1ショットに設定され、この時のショット
数は96ショット/1ノズルとなるように制御される。
また、プラテンギャップが小の場合においては、フラッ
シングドット重量は13ng/1ショットに設定され、
この時のショット数は144ショット/1ノズルとなる
ように制御される。
ては、プラテンギャップの大小の情報を得るために、図
5に示す操作レバー52の操作位置によって、オンオフ
制御されるマイクロスイッチを利用している。このよう
なマイクロスイッチによる二値の情報を利用しても実用
上において十分に機能するが、例えば、図5に示す操作
レバー52の回動角度に応じてリニアな電気信号を得ら
れる例えばロータリエンコーダの情報を利用することも
できる。この場合においては、プラテンギャップの調整
度合いに応じて、前記したフラッシングドット重量、お
よびインク滴の吐出数を多段階に制御することができ
る。
ては、フラッシング動作によって記録ヘッドから吐出さ
れるインク滴を、キャッピング手段によって受けるよう
に構成されているが、例えば、記録ヘッドの走査経路上
にフラッシング領域を形成して、当該箇所においてフラ
ッシング動作を実行するように構成した記録装置におい
ても、同様の作用効果を得ることができることは勿論で
ある。
にかかるキャッピング手段の移動位置制御方法を採用し
た第1態様のインクジェット式記録装置によると、プラ
テンギャップの調整量に応じてフラッシングポジション
に移動したキャッピング手段の位置調整がなされるの
で、記録ヘッドとキャッピング手段との間で最適な間隔
をもってフラッシング動作を実行することができる。ま
た、キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成
面を封止する場合においても、プラテンギャップの調整
量に応じて、キャッピング手段の位置調整がなされるの
で、ほぼ一定の当接圧をもってノズル形成面を封止する
ことができる。
方法を採用した第2態様のインクジェット式記録装置に
よると、プラテンギャップの大小に応じて、フラッシン
グ動作時の1ドットのインク吐出量が調整されるように
制御されるので、フラッシング動作に伴うインクミスト
の発生、およびインク滴が記録ヘッドに跳ね返り、印刷
障害の発生させる度合いを効果的に低減させることがで
きる。
て、フラッシング動作時のインク滴の吐出数も制御する
ように構成することで、フラッシング動作の使命を十分
に果たすことができると共に、フラッシング動作による
スループットの低下を抑えることができるインクジェッ
ト式記録装置が提供できる。
置の基本構成を示す斜視図である。
れた主にキャッピング手段の構成を示した上面図であ
る。
ョンに位置した状態をを示す側面図である。
ノズル形成面を封止した状態を示す側面図である。
段の一例を示した側面図である。
ブロック図である。
チンを示したフローチャートである。
れたキャッピング手段駆動機構等のユニットを示す斜視
図である。
の断面図である。
との相関関係を示した特性図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 往復移動されるキャリッジに搭載され、
印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
止することができるキャッピング手段とを備えたインク
ジェット式記録装置であって、 前記キャリッジがキャッピング手段の配置位置に移動し
た時に、キャリッジの駆動力を受けてキャッピング手段
が記録ヘッドのノズル形成面に向かって移動すること
で、ノズル形成面を封止することができるように構成さ
れると共に、キャッピング手段の配置位置における前記
キャリッジの停止位置が、プラテンギャップ調整手段の
調整情報に基づいて変更されるように構成したインクジ
ェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記キャッピング手段には、少なくとも
キャリッジの移動に伴う駆動力を受けて記録ヘッド側に
移動するスライダと、前記スライダに搭載されて記録ヘ
ッドのノズル形成面を封止するキャップ部材とが具備さ
れ、前記キャリッジの移動に伴い、キャリッジ側からス
ライダ側に対して当接する駆動力伝達手段を介して、ス
ライダ側に駆動力が伝達されるように構成した請求項1
に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項3】 前記スライダは、前記駆動力伝達手段を
介した駆動力を受けて、フレ−ムに対して回動可能に取
り付けられたリンクア−ムを介して記録ヘッド側に移動
できるように構成されると共に、前記スライダにはさら
にガイド突起が形成され、フレ−ムに傾斜状態に形成さ
れた案内溝に前記ガイド突起が摺動されることにより、
前記スライダが記録ヘッド側に移動できるように構成し
た請求項2に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項4】 前記プラテンギャップ調整手段の調整情
報に基づいて、前記スライダに形成されたガイド突起
が、フレ−ムに傾斜状態に形成された案内溝内の所定の
位置において停止させる制御手段がさらに備えられた請
求項3に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項5】 前記プラテンギャップ調整手段の調整情
報に基づいて、記録ヘッドのノズル形成面との間に所定
の間隙をもってキャッピング手段が対峙するフラッシン
グポジションと、記録ヘッドのノズル形成面をキャッピ
ング手段によって封止するキャッピングポジションとが
設定されるように構成した請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項6】 前記プラテンギャップ調整手段の調整情
報が、プラテンギャップが小であることを示す場合にお
いては、プラテンギャップが大であることを示す場合に
比較して、フラッシングポジションおよびキャッピング
ポジションのそれぞれにおいて、スライダに形成された
ガイド突起が、フレ−ムに傾斜状態に形成された案内溝
内の低位置において停止されるように制御される請求項
5に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項7】 前記フレ−ムに傾斜状態に形成された案
内溝内の所定の位置において、前記ガイド突起を停止さ
せる制御が、前記キャリッジを往復移動させるキャリッ
ジモータの駆動停止により実行されるように構成した請
求項5または請求項6に記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項8】 前記スライダとキャップ部材との間に
は、バネ部材が介在され、キャッピング手段による記録
ヘッドのノズル形成面の封止状態において、前記バネ部
材の付勢力により、キャップ部材がノズル形成面に当接
されるように構成した請求項2または請求項3に記載の
インクジェット式記録装置。 - 【請求項9】 往復移動されるキャリッジに搭載され、
印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
止することができるキャッピング手段と、前記キャリッ
ジがキャッピング手段の配置位置に移動した時に、キャ
リッジの駆動力を受けて前記キャッピング手段が記録ヘ
ッドのノズル形成面に向かって移動するように構成され
たインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段
の移動位置制御方法であって、 前記フラッシング動作が必要であるか否かを判定するフ
ラッシング要否判定ステップと、 前記フラッシング要否判定ステップにおいて、フラッシ
ング動作が必要であると判定された場合において、プラ
テンギャップ調整手段の調整情報を取得するプラテンギ
ャップ調整情報取得ステップと、 前記プラテンギャップ調整情報取得ステップにおいて取
得したプラテンギャップ調整情報に基づいて、キャッピ
ング手段の配置位置への前記キャリッジの移動位置を制
御し、フラッシングポジションにおける記録ヘッドのノ
ズル形成面とキャッピング手段との間隙を調整する間隙
調整ステップと、 前記間隙調整ステップによって調整された間隙をもっ
て、記録ヘッドからキャッピング手段内にインク滴の空
吐出を行なうフラッシングステップと、 を実行するようになされたインクジェット式記録装置に
おけるキャッピング手段の移動位置制御方法。 - 【請求項10】 前記フラッシング要否判定ステップへ
の移行は、記録装置の印刷動作の実行中において管理さ
れるフラッシングタイマの計時に基づいてなされる請求
項9に記載のインクジェット式記録装置におけるキャッ
ピング手段の移動位置制御方法。 - 【請求項11】 往復移動されるキャリッジに搭載さ
れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジ
ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
を封止することができるキャッピング手段と、前記キャ
リッジがキャッピング手段の配置位置に移動した時に、
キャリッジの駆動力を受けて前記キャッピング手段が記
録ヘッドのノズル形成面に向かって移動するように構成
されたインクジェット式記録装置におけるキャッピング
手段の移動位置制御方法であって、 キャッピング状態に移行する必要があるか否かを判定す
るキャッピング要否判定ステップと、 前記キャッピング要否判定ステップにおいて、キャッピ
ング動作が必要であると判定された場合において、プラ
テンギャップ調整手段の調整情報を取得するプラテンギ
ャップ調整情報取得ステップと、 前記プラテンギャップ調整情報取得ステップにおいて取
得したプラテンギャップ調整情報に基づいて、キャッピ
ング手段の配置位置への前記キャリッジの移動位置を制
御するキャリッジ移動制御ステップと、 を実行するようになされたインクジェット式記録装置に
おけるキャッピング手段の移動位置制御方法。 - 【請求項12】 往復移動されるキャリッジに搭載さ
れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジ
ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドをフラッシング
領域に移動させて、当該記録ヘッドに印刷とは関係のな
い駆動信号を印加することにより、前記フラッシング領
域にインク滴の空吐出を行うフラッシング制御手段を備
えたインクジェット式記録装置であって、 前記フラッシング領域においてフラッシング動作を実行
するに際して、プラテンギャップ調整手段の調整情報に
基づいて、フラッシング動作時の1ドットのインク吐出
量が調整されるように制御されるインクジェット式記録
装置。 - 【請求項13】 前記プラテンギャップ調整手段の調整
情報が、プラテンギャップが大であることを示す場合に
おいては、プラテンギャップが小であることを示す場合
に比較して、フラッシング動作時に吐出される1ドット
のインク量を増加させるように制御される請求項12に
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項14】 前記プラテンギャップ調整手段の調整
情報が、プラテンギャップが大であることを示す場合に
おいては、プラテンギャップが小であることを示す場合
に比較して、一度のフラッシング工程において記録ヘッ
ドから吐出されるインク滴の吐出数が少なく制御される
請求項13に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項15】 前記フラッシング動作により記録ヘッ
ドから吐出されるインク滴を、前記記録ヘッドのノズル
形成面を封止することができるキャッピング手段によっ
て受けるように構成された請求項12ないし請求項14
のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項16】 往復移動されるキャリッジに搭載さ
れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を吐出するインクジ
ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドをフラッシング
領域に移動させて、当該記録ヘッドに印刷とは関係のな
い駆動信号を印加することにより、前記フラッシング領
域にインク滴の空吐出を行うフラッシング制御手段を備
えたインクジェット式記録装置におけるフラッシング制
御方法であって、 前記フラッシング動作が必要であるか否かを判定するフ
ラッシング要否判定ステップと、 前記フラッシング要否判定ステップにおいて、フラッシ
ング動作が必要であると判定された場合において、プラ
テンギャップ調整情報に基づいて、フラッシング動作時
の1ドットのインク吐出量を設定するインク量設定ステ
ップと、 前記インク量設定ステップによって設定された1ドッド
のインク吐出量に基づいて、フラッシング領域に対して
インク滴の空吐出を行うフラッシングステップと、を実
行するようになされたインクジェット式記録装置におけ
るフラッシング制御方法。 - 【請求項17】 前記インク量設定ステップにおいて、
フラッシング動作時の1ドットのインク吐出量を設定し
た場合、一度のフラッシング工程において記録ヘッドか
ら吐出されるインク滴の吐出数も同時に設定するように
なされた請求項16に記載のインクジェット式記録装置
におけるフラッシング制御方法。 - 【請求項18】 前記フラッシング要否判定ステップ
は、記録装置の印刷動作の実行中において管理されるフ
ラッシングタイマの計時に基づいてなされる請求項16
または請求項17に記載のインクジェット式記録装置に
おけるフラッシング制御方法。
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