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JP2002328564A - エンドレスベルト - Google Patents

エンドレスベルト

Info

Publication number
JP2002328564A
JP2002328564A JP2001172671A JP2001172671A JP2002328564A JP 2002328564 A JP2002328564 A JP 2002328564A JP 2001172671 A JP2001172671 A JP 2001172671A JP 2001172671 A JP2001172671 A JP 2001172671A JP 2002328564 A JP2002328564 A JP 2002328564A
Authority
JP
Japan
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endless belt
image forming
image
photoconductor
elastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001172671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4190165B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Kahata
利幸 加幡
Michio Kimura
美知夫 木村
Shinji Nosho
伸二 納所
Hideo Nakamori
英雄 中森
Akihiro Sugino
顕洋 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001172671A priority Critical patent/JP4190165B2/ja
Priority to US10/151,109 priority patent/US6816691B2/en
Publication of JP2002328564A publication Critical patent/JP2002328564A/ja
Priority to US10/940,815 priority patent/US7027759B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4190165B2 publication Critical patent/JP4190165B2/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成のスピードが速い状態、即ちエ
ンドレスベルトの線速が速い条件においても、エンドレ
スベルトの蛇行が発生することなく、高画質の画像形成
が可能なエンドレスベルト、エンドレスベルト走行装置
及びこれらを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 両側縁内面に帯状の弾性体を接着層によ
り固定したエンドレスベルトにおいて、該弾性体のエン
ドレスベルト基体側界面の断面曲線の十点平均粗さ(R
z)が3〜16μmであるエンドレスベルトである。
又、該エンドレスベルトは感光体であり、複数のローラ
ーを挿入して走行装置とし、該走行装置を用いた画像形
成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドレスベル
ト、エンドレス感光体、それらを用いたベルト走行装置
および画像形成装置さらにはプロセスカートリッジに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報の高精度な再現性が要求
されているため、より高精細でより高解像度の画像形成
が強く求められている。また、カラー化、画像形成の高
速化、画像形成装置の小型化、高耐久性化のニーズも高
まっている。
【0003】特に感光体においては、画像形成の高速
化、高耐久化の要求に対して、感光体の周長を長くし
て、感光体の負荷を低減させることが考えられるが、ア
ルミドラムを支持体に用いた感光体では、感光体の周長
を長くすることは、感光体の直径を大きくすることにつ
ながり、画像形成装置の小型化の要求と相反する結果に
なってしまっていた。エンドレスベルト感光体は、複数
のローラーを感光体内に挿入することで、形状を自由に
変えることができ、画像形成装置内への感光体の配置の
自由度が増すため、画像形成装置の小型化に貢献するこ
とができる。
【0004】一般的にエンドレスベルト感光体は、導電
化した高分子フィルムや金属フィルムの基体上に感光層
を設けた構造であるが、特に金属フィルムの基体を用い
たエンドレスベルト感光体は、熱に対するエンドレスベ
ルトの伸縮が小さく、テンションに対する形状保持性が
高いため、画像形成の高速化のために、エンドレスベル
ト感光体の周速を早くしても、エンドレスベルト感光体
の変形等が起こることなく、高品質の画像形成が可能で
ある。
【0005】通常、画像形成装置におけるエンドレスベ
ルトの走行は、エンドレスベルトの内側に複数のローラ
ーを挿入し、該ローラーの回転により行われるが、ロー
ラーの真円度、真直度、平行度等の不均一性の問題か
ら、エンドレスベルトの幅方向に蛇行してしまう。
【0006】エンドレスベルトが蛇行が激しいと、エン
ドレスベルトが駆動ローラより脱落し、破損が生じてし
まう。エンドレスベルトの脱落、破損に至らなくても、
蛇行は形成される画像品質を大きく低下させてしまい、
特にカラー画像形成においては、より忠実な画像形成を
求められる反面、複数の画像形成を合成して一つの画像
を形成する場合には、色ずれ、画像ムラが目立ちやす
く、著しく画像品質を低下させる原因となる。
【0007】エンドレスベルトの蛇行を防止するため、
エンドレスベルトの内側両縁部にホットメルト接着剤等
のガイドを直接接着して寄り止めガイドを設けたエンド
レスベルトが開示されている(例えば特開昭59−23
0950号公報)。しかしながら、ホットメルト接着剤
を溶融させてエンドレスベルトに塗布してから冷却する
間にホットメルト接着剤の変形が起りやすく、結果とし
て蛇行が起りやすくなる欠点を有していた。
【0008】特開平04−190280号公報には、特
定のゴム硬度と厚さを持った柔軟性物質をエンドレスベ
ルトの内側両縁部に貼り付け、寄り止めガイドとしたエ
ンドレスベルトが開示されている。このエンドレスベル
トは、経時の走行によってもベルトの変形がほとんどな
く、優れた性能を有している。しかしながら、画像形成
のスピード向上の要求から、エンドレスベルトの線速を
速めると、寄り止めガイドの変形、剥れ、あるいはエン
ドレスベルトの変形が起る場合があり、結果として画像
品質が低下してしまうことが多い。特に書込み画像が高
解像度の画像形成装置ではその傾向が大きく、さらにカ
ラー画像形成装置では色ずれが合わせて発生しやすいた
め、さらに画像品質が低下することが多かった。
【0009】特開2000−1237号公報、特開20
00−289823号公報にはエラストマー製のガイド
を接着している補強テープを接着剤を用いてエンドレス
ベルトの内側両縁部に接着して寄り止めガイドとしたエ
ンドレスベルトが開示されている。このエンドレスベル
トの寄り止めガイドは、補強テープの存在により、外力
で寄り止めガイドがエンドレスベルトから外れるような
ことはほとんどない。しかしながら、補強テープと接着
剤との接着力に劣るため、接着層の変形あるいはズレが
生じ、エンドレスベルトの内側両縁部に固定されている
寄り止めガイドの直線性が低下しやすいため、結果とし
て画像品質を低下してしまう場合がある。
【0010】特開2000−131998号公報には、
高分子の可撓性フィルムを基体にしたエンドレスベルト
の寄り止めガイドの片面に微細な凹凸を形成して、微細
な凹凸を形成した面を接着面とし、そのエンドレスベル
トと寄り止めガイドとの接着性を向上させ、エンドレス
ベルトの蛇行を防止させることが開示されている。しか
しながら、高分子の可撓性フィルムを基体にしたエンド
レスベルトは、テンションに対する形状保持性に劣るた
め、エンドレスベルトの周速をあまり早くできないが、
基体に金属フィルムを用いたエンドレスベルトでは、周
速が早い状態で用いられることが可能であり、その要求
も高いため、単に寄り止めガイドに微細な凹凸を設ける
だけではなく、その凹凸の大きさを規定することが極め
て重要である。特開2000−131998号公報には
凹凸の大きさとして算術平均粗さRaが0.3μm以上
との開示がある。Raは断面曲線が同程度の振幅の波か
ら構成される場合には、表面の凹凸を表現する好適なパ
ラメータであるが、通常、粗面化した寄り止めガイドの
表面には、さまざまな振幅、多数の波長の数多くの波が
重畳されている。しかし、Raは振幅の大きな波以外は
殆ど相殺して算出されるため、微細な凹凸の大きさを表
現するためのパラメータとしては適切でない。従って、
例えRaで、微細な凹凸の範囲を規定したとしても、寄
り止めガイドと基体との接着性の低下から蛇行が生じた
り、エンドレスベルトが駆動ローラより脱落し、エンド
レスベルトが破損してしまう場合が多く、特に基体に金
属フィルムを用いて画像形成のスピードを早くするため
エンドレスベルトの線速を向上させると画像品質の劣化
は激しかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像形成の
スピードが速い状態、即ちエンドレスベルトの線速が速
い条件においても、エンドレスベルトの蛇行が発生する
ことなく、高画質の画像形成が可能なエンドレスベル
ト、エンドレスベルト走行装置、及びこれらを用いた画
像形成装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンドレ
スベルトを用いた画像形成装置において、画像形成のス
ピードが速い条件、即ちエンドレスベルトの線速が早い
条件で、画像形成の品質を低下させる原因について詳細
に調査したところ、前述の事情からエンドレスベルトの
蛇行を防止するためには、エンドレスベルトの両側縁内
面に寄り止めガイドを設けることは必須であるが、寄り
止めガイドとエンドレスベルト基体の接着性が重要であ
り、特に寄り止めガイドに弾性体を用いた場合、寄り止
めガイドに力が加わった場合、弾性体はその力を吸収す
べく僅かに変形し、力が解除されると弾性体は元の状態
に戻る必要があるため、特定のゴム硬度を有することが
重要であることが分ったが、それでも高解像度の画像形
成を実現するためのエンドレスベルトの線速には限界が
あった。さらにエンドレスベルトの線速を上げた場合、
画像品質を劣化させる原因を調査したところ、寄り止め
ガイドの弾性体は接着剤によりエンドレスベルト基体に
固定されるが、該弾性体と、接着剤との間での接着性が
画像品質に大きく関っていることが分った。さらに該弾
性体のエンドレスガイド基体側界面の表面粗さが特定の
範囲で寄り止めガイドに大きな力がかかりやすいエンド
レスベルトの線速が速い条件においても蛇行がなく、高
品質の画像形成が可能なことを見出し本発明に至った。
【0013】即ち、本発明は、両側縁内面に帯状の弾性
体を接着層により固定したエンドレスベルトにおいて、
該弾性体のエンドレスベルト基体側界面の断面曲線の十
点平均粗さ(Rz)が3〜16μmであることを特徴と
するエンドレスベルトである。Rzは、複数の波から構
成される弾性体のエンドレスベルト基体側界面の断面曲
線の荒れ具合を表すパラメータとしては最も一般的に用
いられているパラメータであり、本発明の弾性体のエン
ドレスベルト基体側界面を構成する単位長さ辺りの波の
数であれば、最も適切なパラメータである。
【0014】本発明のエンドレスベルトの寄り止めガイ
ドである弾性体のエンドレスベルト側界面の断面曲線の
十点平均粗さ(Rz)を3〜16μm、好ましくは4〜
15μm、さらに好ましく6〜14μmとすることによ
り、弾性体のエンドレスベルト側界面の実効表面積が大
きくなるとともに、アンカー効果により弾性体と接着層
との接着性が格段に向上し、エンドレスベルトの線速の
早い条件でも蛇行はほとんど発生することなく高解像度
の画像形成が可能となる。弾性体のエンドレスベルト側
界面の断面曲線のRzが3μm未満では、寄り止めガイ
ドと接着層との接着性が弱くなり、エンドレスベルトの
線速が早い場合に蛇行が発生しやすく、高解像度の画像
形成が難しくなる。また弾性体のエンドレスベルト側界
面の断面曲線のRzが16μmを超えると、弾性体と接
着層の接着性は極めて好ましい状態となるが、エンドレ
スガイドの基体と接着層の接着性が弱い箇所が存在しや
すくなり、蛇行が発生しやすくなるため画像品質は低下
してしまう。
【0015】本発明のエンドレスベルトの寄り止めガイ
ドである弾性体の材質としては、適度なゴム弾性があ
り、画像形成装置内での環境による変質のないものであ
れば特に限定されるものではないが、ポリウレタンゴ
ム、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム等の合成
ゴムあるいは天然ゴムの1種あるいは2種以上の混合物
等のゴムを例示することができ、中でも温湿度に対する
安定性、耐磨耗性が小さく、耐オゾン特性の優れるウレ
タンゴムが最も好ましい。
【0016】本発明のエンドレスベルトの寄り止めガイ
ドである弾性体のエンドレスベルト側界面のRzを3〜
16μmに制御する方法としては、弾性体あるいは弾性
体の前駆体表面を機械的、化学的に加工する方法、弾性
体あるいは前駆体を適切な表面粗さを持った型に入れて
成型後、架橋により弾性体を作製する方法、弾性体ある
いは前駆体にフィラーを混合させる方法、あるいはこれ
ら方法を複合して行うことができる。
【0017】これらの方法の中でも、再現性の面から研
磨剤、研磨機等による機械加工及び、炭素体、ケイ酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、ガラス繊維等のフィラーの
混合が好ましい。特に、フィラーの混合は、弾性体の表
面粗さを制御するほかに、弾性体の機械的特性(ゴム硬
度、300%モジュラス、構造強度等)の向上を図るこ
とができ好ましく、フィラーの中でもカーボンブラック
等の炭素体の混入は表面粗さの制御、機械的特性の向上
の両面から特に好ましく、また炭素体の潤滑効果により
駆動ローラーとの摩擦力を低減させることができるた
め、駆動ローラーから加わる力が小さくなり、エンドレ
スガイドの蛇行は起り難く大変好ましい。フィラーの含
有量としては、特に制限はないが、弾性体全重量の1〜
50%、好ましくは3〜40%、特に好ましくは5〜3
0%とするとよい。
【0018】前述の弾性体の前駆体は、上記方法により
適切な表面粗さを設けた後、架橋反応によりゴム弾性を
有する弾性体とすることができる。
【0019】本発明のエンドレスベルトの寄り止めガイ
ドである弾性体のゴム硬度(JISA)は50〜90、
好ましくは55〜85、さらに好ましくは60〜80で
ある。弾性体のゴム硬度が50未満では、軟らかすぎて
外力に対する弾性体そのものの変形が大きくなり蛇行の
原因につながりやすく好ましくない。弾性体のゴム硬度
が90を超えると、エンドレスベルトが駆動ローラーに
より曲げられる部分で弾性体の反発力が大きくなるた
め、エンドレスベルト基体と接着層の剥離あるいはエン
ドレスベルト基体の変形が生じやすいため、蛇行が発生
しやすくなる。
【0020】本発明のエンドレスベルトは、両側縁内面
に、前述の弾性体を接着層を介して固定する。該接着層
の厚みは5〜100μm、好ましくは10〜80μm、
さらに好ましくは20〜70μmである。接着層の厚み
が5μm未満では、弾性体のエンドレスベルト基体側界
面の粗さが接着層の厚みに比べて無視できなくなるの
で、接着層のエンドレスベルト側界面が荒れてしまい、
結果として蛇行が発生しやすくなり好ましくない。接着
層が100μmを超えると、外部応力に対して、接着層
の破壊が起りやすくなるため、蛇行が起りやすくなり好
ましくない。
【0021】本発明のエンドレスベルトの接着層に用い
る材料は、エンドレス基体及びその弾性に対して十分な
接着性を有し、画像形成装置内での環境による変質のな
いものであれば特に限定されるものではないが、例えば
アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系、
熱硬化系接着剤が例示でき、中でも接着性の面からアク
リル系の接着剤が好ましい。また、例えば反応硬化性の
ポリウレタンプライマー等を該弾性体表面へ塗布、ある
いは接着剤に混入し、接着層とすることにより、弾性体
と接着層との接着性は完全なものとなり大変好ましい。
【0022】また、本発明のエンドレスベルトの基体あ
るいはエンドレスベルトは、シート状のものを接合した
ものを用いても、筒状に直接成型したものを用いてもよ
いが、筒状に直接成型したものは基体あるいはエンドレ
スベルトに繋ぎ目がないため、エンドレスベルトの任意
の場所を画像形成のために用いることができる。またエ
ンドレスベルトの機械的特性も向上するので、画像形成
のスピードアップ、エンドレスベルト走行装置の小型
化、エンドレスベルト走行装置の信頼性の向上を行うこ
とができ大変好ましい。
【0023】図1には本発明のエンドレスベルト感光体
の寄り止めガイド付近の模式図を示した。接着層はプラ
イマーと接着剤から構成される。図中、弾性体と接着剤
との間にプライマーを設けているが、弾性体である寄り
止めガイドと接着剤の接着性が十分であればプライマー
は不要である。
【0024】図2に示すように、本発明のエンドレスベ
ルト内に複数の駆動ローラを挿入し、該駆動ローラーを
回転することにより、走行可能なエンドレスベルト走行
装置を作製することができる。図2では駆動ローラーを
3本としているが、駆動ローラーの数はエンドレスベル
トのテンション、エンドレスベルト走行装置の大きさ、
形状を所望のものとできれば複数であれば何本でもよ
い。
【0025】本発明のエンドレスベルトは、感光体、中
間転写ベルト、定着ベルト、搬送ベルト等に用いること
ができいずれもエンドレスベルトの線速が速い状態、例
えばエンドレスベルトの線速が80mm/sec以上、
好ましくは120mm/sec以上、さらに好ましくは
150mm/sec〜300mm/secにおいてもエ
ンドレスベルトの蛇行は発生せず、高解像度で高品質の
画像形成が可能となる。
【0026】本発明のエンドレスベルトは、感光体へ応
用した場合特に効果が高い。感光体の寿命は、感光体上
への画像形成が繰り返される回数で決まってしまうた
め、感光体の長寿命化のためには感光体の表面積を向上
させることが有効である。そのため、通常のドラムでは
ドラム径を大きくすることになるが、ドラム径の大きな
感光体を用いると画像形成装置の小型化は難しくなる。
一方、エンドレスベルト感光体は、複数のローラーを感
光体内に挿入することで、形状を自由に変えることがで
き、画像形成装置内への感光体の配置の自由度が増すた
め、感光体の表面積が大きくなっても、画像形成装置の
小型化に貢献することができる。
【0027】本発明のエンドレスベルトを感光体に用い
た場合、エンドレスベルト感光体はエンドレスベルト状
の基体と感光層から形成され、基体と感光層の間には中
間層を設けることができる。また、感光層上には保護層
を設けることもできる。
【0028】本発明のエンドレスベルト感光体の基体と
しては、十分な機械的強度と、導電性を有しているもの
であれば、特に限定されるものではないが、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金等
の金属あるいは合金、酸化スズ、酸化インジウム等の金
属酸化物をポリエステル、ポリイミド等の樹脂フィルム
上に積層したものあるいはアルミニウム、ニッケル、ク
ロム、ニクロム、銅、金、銀、白金等の金属フィルムあ
るいは合金フィルムを例示することができ、特に耐久性
の面から金属ホイルが好ましく、中でも加工性、機械的
特性、化学的安定性、経済性の面からニッケルを主成分
とする金属フィルムが好ましい。また特に、特開昭52
−36016、特開平3−219259、特開昭63−
127250、特開昭63−127249号公報に開示
されている電鋳メッキにより作製されるニッケルシーム
レスベルトは、つなぎ目がないことから、感光体上の画
像形成を行う場所を限定することなく自由に画像形成が
できるため、画像形成装置の小型化が図れ、画像形成の
スピードを向上させることができ好ましい。感光体の線
速を80mm/sec以上で用いる場合には、ニッケル
シームレスベルトのビッカース硬度は400〜650、
好ましくは450〜600、及びニッケルの純度を98
%以上、好ましくは99%以上とすることが感光体の耐
久性の面で好ましい。ニッケルシームレスベルトのビッ
カース硬度が400未満では、感光体の駆動ローラー付
近での弧状への変形に対する復元力が小さいため、スジ
状画像の異常画像を発生しやすく、ビッカース硬度が6
50を超えると、感光体が硬く、変形そのものがしずら
いため、駆動ローラーへの負荷が大きくなるとともに、
感光体両端部が恒久的に変形しやすく好ましくない。ニ
ッケルの純度が98%未満では、ニッケルシームレスベ
ルトの機械的強度、化学的安定性が低下しやすく、ス
ジ、ポチ等の異常画像を発生しやすい。
【0029】本発明のエンドレスベルト感光体は基本的
には基体と感光層から構成され、基体と感光層の間には
下引層を設けることができる。感光層は、電荷発生層と
電荷輸送層を順次積層した積層型あるいは電荷発生剤と
電荷輸送剤を混合して用いる単層型の何れの場合も用い
ることができる。さらに、保護層を設けることもでき
る。
【0030】下引き層は、接着性を向上する、モアレ等
を防止する、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減
する等の目的で設けられる。下引き層は一般に樹脂を主
成分とするが、これらの樹脂はその上の感光層を溶剤を
用いて塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対し
て耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このよう
な樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポ
リアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロ
ン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹
脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬
化型樹脂等が挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、
アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウ
ム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金
属窒化物等の微粉末を加えてもよい。これらの下引き層
は、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができ
る。
【0031】更に本発明の下引き層として、シランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリン
グ剤等を使用して、例えばゾル−ゲル法等により形成し
た金属酸化物層も有用である。
【0032】この他に、本発明の下引き層には 酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウムを陽極酸化にて設けた
ものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物
や、SnO2,TiO2,ITO,CeO2等の無機物を
真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用できる。下
引き層の膜厚は0.1〜5μmが適当である。
【0033】電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とす
る層で、必要に応じてバインダー樹脂を用いることもあ
る。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を
用いることができる。
【0034】無機系材料には、結晶セレン、アモルファ
ス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲ
ン、セレン−ヒ素化合物等が挙げられる。
【0035】一方、有機系材料としては、公知の材料を
用いることが出来る。例えば、金属フタロシアニン、無
金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、アズレ
ニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ
ール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料等が挙げられる。
これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混合物
として用いることが出来る。
【0036】電荷発生層に必要に応じて用いられるバイ
ンダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン
樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド等が用
いられる。これらのバインダー樹脂は、単独または2種
以上の混合物として用いることが出来る。
【0037】また、必要に応じて電荷輸送物質を添加し
てもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として上
述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送物質が良好
に用いられる。
【0038】電荷発生層を形成する方法には、真空薄膜
作製法と溶液分散系からのキャスティング法とが大きく
挙げられる。
【0039】前者の方法には、真空蒸着法、グロー放電
重合法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、
反応性スパッタリング法、CVD法等が用いられ、上述
した無機系材料、有機系材料が良好に形成できる。
【0040】また、キャスティング法によって電荷発生
層を設けるには、上述した無機系もしくは有機系電荷発
生物質を必要ならばバインダー樹脂と共にテトラヒドロ
フラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタ
ン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アトライタ
ー、サンドミル等により分散し、分散液を適度に希釈し
て塗布することにより、形成できる。塗布は、浸漬塗工
法やスプレーコート、ビードコート法等を用いて行なう
ことができる。
【0041】以上のようにして設けられる電荷発生層の
膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましく
は0.05〜2μmである。
【0042】電荷輸送層は帯電電荷を保持させ、かつ露
光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保
持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層で
ある。また電荷輸送層は吸着剤を含有してもよい。帯電
電荷を保持させる目的達成のために電気抵抗が高いこと
が要求され、また保持していた帯電電荷で高い表面電位
を得る目的を達成するためには、誘電率が小さくかつ電
荷移動性がよいことが要求される。
【0043】これらの要件を満足させるための電荷輸送
層は、電荷輸送物質、バインダー樹脂及び吸着剤より構
成される。これらを適当な溶剤に溶解ないし分散し、こ
れを塗布、乾燥することにより形成できる。溶剤として
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジク
ロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シ
クロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトン等が用
いられる。
【0044】必要により電荷輸送物質及びバインダー樹
脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等を適量
添加することもできる。
【0045】電荷輸送物質としては、正孔輸送物質と電
子輸送物質とがある。電子輸送物質としては、たとえば
クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサン
トン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,
6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チ
オフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチ
オフェン−5,5−ジオキサイド等の電子受容性物質が
挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独または2種
以上の混合物として用いることが出来る。
【0046】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。たとえ
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−
(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1
−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニル
ヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、
アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダ
ゾール誘導体、チオフェン誘導体等が挙げられる。これ
らの正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物とし
て用いることが出来る。
【0047】また、高分子電荷輸送層物質は、以下のよ
うな構造を有する。 (a)カルバゾール環を有する重合体 例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−
82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開
昭54−11737号公報、特開平4−175337号
公報、特開平4−183719号公報、特開平6−23
4841号公報に記載の化合物等が例示される。
【0048】(b)ヒドラゾン構造を有する重合体 例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−
20953号公報、特開昭61−296358号公報、
特開平1−134456号公報、特開平1−17916
4号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−
180852号公報、特開平3−50555号公報、特
開平5−310904号公報、特開平6−234840
号公報に記載の化合物等が例示される。
【0049】(c)ポリシリレン重合体 例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−
88461号公報、特開平4−264130号公報、特
開平4−264131号公報、特開平4−264132
号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−2
89867号公報に記載の化合物等が例示される。
【0050】(d)トリアリールアミン構造を有する重
合体 例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−ア
ミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特
開平2−282264号公報、特開平2−304456
号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−1
33066号公報、特開平5−40350号公報、特開
平5−202135号公報に記載の化合物等が例示され
る。
【0051】(e)その他の重合体 例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特
開昭51−73888号公報、特開昭56−15074
9号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−
234837号公報に記載の化合物等が例示される。
【0052】本発明に使用される電子供与性基を有する
重合体は、上記重合体だけでなく、公知単量体の共重合
体や、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマ
ーや、また、例えば特開平3−109406号公報に開
示されているような電子供与性基を有する架橋重合体等
を用いることも可能である。
【0053】また、本発明に用いられる高分子電荷輸送
物質として更に有用なトリアリールアミン構造を有する
ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ
エーテルとしては以下に記載の化合物が例示される。
【0054】例えば、特開昭64−1728号公報、特
開昭64−13061号公報、特開昭64−19049
号公報、特開平4−11627号公報、特開平4−22
5014号公報、特開平4−230767号公報、特開
平4−320420号公報、特開平5−232727号
公報、特開平7−56374号公報、特開平9−127
713号公報、特開平9−222740号公報、特開平
9−265197号公報、特開平9−211877号公
報、特開平9−304956号公報等がある。
【0055】また、電荷輸送層に併用できるバインダー
樹脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールAタ
イプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メタ
クリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキ
ッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアク
リレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂等が用
いられる。これらのバインダーは、単独または2種以上
の混合物として用いることが出来る。
【0056】感光体ベルトとしては感光層のクラック等
からビスフェノールAタイプのポリカーボネートが好ま
しい。
【0057】電荷輸送層の膜厚は、5〜100μm程度
が適当である。
【0058】酸化防止剤としては、例えば以下のものが
使用される。モノフェノール系化合物として、2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシ
アニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェ
ノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシニソール等。
【0059】ビスフェノール系化合物として、2,2'
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,2'−メチレン−ビス−(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス−
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'
−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)等。
【0060】高分子フェノール系化合物として、1,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレ
ン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'
−ビス(4'−ヒドロキシ−3'−t−ブチルフェニル)
ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェノ
ール類等。
【0061】パラフェニレンジアミン類として、N−フ
ェニル−N'−イソプロピル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N'−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェ
ニレンジアミン、N,N'−ジ−イソプロピル−p−フ
ェニレンジアミン、N,N'−ジメチル−N,N'−ジ−
t−ブチル−p−フェニレンジアミン等。
【0062】ハイドロキノン類として、2,5−ジ−t
−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイド
ロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル
−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−
メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−
5−メチルハイドロキノン等。
【0063】有機硫黄化合物類として、ジラウリル−
3,3'−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,
3'−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3'
−チオジプロピオネート等。
【0064】有機燐化合物類として、トリフェニルホス
フィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジ
ノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィ
ン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン
等。
【0065】可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジ
オクチルフタレート等の一般的な樹脂の可塑剤として使
用されているものがそのまま使用でき、その使用量はバ
インダー樹脂100重量部に対して0〜30重量部程度
が適当である。
【0066】電荷輸送層中にレベリング剤を添加しても
かまわない。レベリング剤としては、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコ
ーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有す
るポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量
は、バインダー樹脂100重量部に対して、0〜1重量
部が適当である。
【0067】保護層はバインダー樹脂中に金属、又は金
属酸化物の微粒子を分散した層である。バインダー樹脂
としては可視、赤外光に対して透明で電気絶縁性、機械
的強度、接着性に優れた物が望ましい。保護層のバイン
ダー樹脂としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン
−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリ
ル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリル
スルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ア
クリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポ
リフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、
AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹
脂等の樹脂が挙げられる。金属酸化物としては酸化チタ
ン、酸化錫、チタン酸カリウム、TiO、TiN、酸化
亜鉛、酸化インジウム、酸化アンチモン等が挙げられ
る。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリ
テトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコー
ン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化アルミニウム、酸化チ
タン等の無機材料を分散したもの等を添加することがで
きる。保護層の形成法としては通常の塗布法が採用され
る。なお保護層の厚さは0.1〜10μm程度が適当で
ある。
【0068】また、本発明のエンドレスベルトを中間転
写ベルトとした場合、中間転写ベルトは導電性支持体と
して、アルミニウム、鉄、銅及びステンレス等の金属や
合金ベルト、カーボンや金属粒子等を分散した導電性樹
脂ベルト上にアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アクリロニト
リルブタジエンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、ウレ
タンゴム等に導電材としてカーボン(ケッチェンブラッ
ク)、グラファイト、カーボン繊維、金属粉、導電性金
属酸化物、有機金属酸化物、有機金属化合物、有機金属
塩、導電性高分子等を分散して体積抵抗率を制御した弾
性層、PFA、FEP等のフッ素樹脂をコーティングし
た表面離型層から形成されるタイプ、及び基材として、
ポリエチレン(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密
度)、プロピレンエチレンブロックまたはランダム共重
合体、ゴムまたはラテックス成分として例えばエチレン
・プロピレン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴ
ム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体
または、その水素添加誘導体、ポリブタジエン、ポリイ
ソブチレン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセ
タール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェ
ニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリイ
ミド、液晶性ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスルフォン、ポリエテールスルフォン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリビスアミドトリアゾール、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、アクリル、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニル、エチレンテトラフロロエチ
レン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、フ
ッ素ゴム、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリ
エステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重
合体、ポリエーテルアミド共重合体、オレフィン共重合
体、ポリウレタン共重合体、の1種またはこれらの混合
物からなるもの、特にポリフッ化ビニリデン、ポリフッ
化ビニル、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、ポ
リクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ンヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂やフッ
素ゴムに導電性フィラーを加え、電気抵抗を調整したタ
イプが用いられる。
【0069】中間転写ベルトの抵抗値は106Ω・cm
〜1010Ω・cm(1kV印加時)が好ましい。
【0070】弾性層、離型層を有する中間転写ベルトに
おいて弾性層の厚みは、転写ニップの形成、回転による
色ズレ、材料コスト等の面で0.5〜5mmが望まし
く、また、離型層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を感
光体表面に伝えるために薄くすることが好ましく、具体
的には50〜200μmが望ましい。
【0071】また、中間転写ベルト表面に転写紙への画
像転写性を向上させるためステアリン酸亜鉛を塗布しベ
ルト表面の摩擦係数を転写紙より低くさせる事によりト
ナー像の転写性が向上する。転写紙の摩擦係数はその種
類にもよるが通常は0.35〜0.7程度であるのに対
し、中間転写ベルト表面にステアリン酸亜鉛を塗布する
事により中間転写ベルトの摩擦係数を0.15〜0.3
に維持することが出来る。
【0072】本発明のエンドレスベルトを転写紙搬送ベ
ルトとして用いるときは、アルミニウム、鉄、銅及びス
テンレス等の金属や合金、カーボンや金属粒子等を分散
した導電性樹脂ベルト、ニッケル、ステンレス等の金属
ベルトを用いることができる。また転写紙搬送ベルトは
電圧を印加するよう構成され、転写紙が転写紙搬送ベル
トに静電的に吸着されトナー画像の乱れ、転写紙の横ズ
レ、しわ等の発生を低減することが出来る。
【0073】本発明のエンドレスベルトを定着ベルトに
用いる場合は、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル
等の耐熱性の樹脂フィルム、金属フィルム等を用いるこ
とができる。
【0074】次に図面を用いて本発明の画像形成装置を
詳しく説明する。図3は、本発明の画像形成装置を説明
するための概略図であり、本発明はこれに限定されるも
のではない。図3において、感光体1は本発明にて作製
されたエンドレスベルト状電子写真感光体が設けられて
なる。エンドレスベルト状電子写真感光体を駆動、従
動、テンションローラーの3本で支持して駆動する。従
動ローラーとテンションローラーを兼用し、駆動ローラ
ーと2本で感光体を支持駆動してもよい。各ローラーが
エンドレス状感光体の裏面と接触する長さは、画像形成
領域幅より長く、エンドレスベルト状感光体幅以下であ
る。
【0075】帯電チャージャ2、転写チャージャ7に
は、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド
・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする
公知の手段が用いられる。
【0076】その他の転写手段として、中間転写ベルト
を用い、感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写
し、紙に2次転写転写する方式を用いてもよい。また、
中間転写ベルト上で色の異なるトナー像を重ね合わせて
から紙に2次転写してもよい。
【0077】また、画像露光部3、除電ランプ10等の
光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンラン
プ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LE
D)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセ
ンス(EL)等の発光物全般を用いることができる。そ
して、所望の波長域の光のみを照射するために、シャー
プカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カ
ットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィ
ルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用
いることもできる。
【0078】かかる光源等は、図3に示される工程の他
に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング
工程、あるいは前露光等の工程を設けることにより、感
光体に光が照射される。
【0079】さて、現像部4により感光体1上に現像さ
れたトナーは、転写紙に転写されるが、全部が転写され
るわけではなく、感光体1上に残存するトナーも生ず
る。このようなトナーは、クリーニング9により、感光
体より除去される。クリーニングは、クリーニングブレ
ードだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシ
のみ、もしくはブレードと併用されることもある。
【0080】電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画
像露光を行うと、感光体表面上には正(負)の静電潜像
が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒
子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正
(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られ
る。
【0081】かかる現像手段には、公知の方法が適用さ
れるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
【0082】以上の図示した電子写真プロセスは、本発
明における実施形態を例示するものであって、もちろん
他の実施形態も可能である。
【0083】一方、光照射工程は、像露光、クリーニン
グ前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露
光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程
を設けて、感光体に光照射を行うこともできる。
【0084】以上に示すような画像形成手段は、複写装
置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれ
ていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装
置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジと
は、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手
段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1
つの装置(部品)である。
【0085】さらに、図4に本発明の一実施例であるカ
ラー画像形成装置を示し、以下に構成を説明する。図4
に於いて、1はベルト状像担持体たる可撓性のベルト状
感光体であり、該感光体1は、回動ローラ22、23間
に架設され、回動ローラ22の回転駆動により図中矢印
A方向(時計方向)に搬送される。図中24は、前記エ
ンドレスベルト感光体1表面を均一に帯電する帯電手段
たる帯電チャージャ、図中25は、静電像露光手段たる
レーザー書き込み系ユニットである。また、図中26
は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の現像剤(トナ
ー)を有する4つの現像器を一体的に形成したカラー現
像装置である。
【0086】更に、図中30は、中間転写体たる中間転
写ベルトであり、該中間転写ベルト30は回動ローラ3
1、32の間に架設され、回動ローラ31の回転駆動に
より図中矢印B方向(反時計方向)に搬送される。前記
感光体1と、中間転写ベルト30は、感光体1の回動ロ
ーラ23で接触している。該接触部の中間転写ベルト3
0側には、導電性を有するバイアスローラ33が中間転
写ベルト30裏面に所定の条件で接触している。帯電チ
ャージャ24は接触方式の帯電ローラのようにエンドレ
スベルト感光体表面に接触して傷を付けることが無く特
にカラー画像形成装置において有利である。
【0087】次に、図4に示した本発明の実施例である
カラー画像形成装置の画像形成動作について説明する。
図4に於いて、ベルト状の感光体(潜像担持体)1は帯
電チャージャ24により一様に帯電された後、レーザー
光学装置(レーザー書き込み系ユニット)25により、
画像情報に基づき走査露光されて表面に静電潜像が形成
される。ここで、露光する画像情報は所望のフルカラー
画像をイエロー、シアン、マゼンタ、の色情報に分解し
た単色の画像情報であり、この情報により半導体レーザ
ー(図示せず)で発生されたレーザービームLは、図示
を省略した光学装置により走査、及び光路調整されたも
のである。
【0088】ここで形成された静電潜像は、回転型反転
現像方式のカラー現像装置26によりレーザー露光部が
各々所定のイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの一
成分非磁性トナーで各々単色現像され、感光体1上に各
々の色画像が順次形成される。一成分非磁性トナーを用
いる事によりハイライト画像の階調性ベタ部の濃度均一
性に優れたカラー画像を得ることが出来る。
【0089】さらに、図中矢印A方向に回転する感光体
1上に形成された各単色画像像は、感光体1と同期して
図中矢印B方向に回転する中間転写ベルト30上に、イ
エロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色毎に、バイ
アスローラ33に印加された所定の転写バイアスにより
順次重ね転写される。ここでは中間転写ベルトの長さは
感光体ベルトの大きさの倍になっており、中間転写ベル
トの特定の位置は感光体の常に同位置に接触するように
厳密に位置制御されている。また中間転写ベルトには棒
状のステアリン酸亜鉛(図示せず)を塗布するよう構成
されている。
【0090】中間転写ベルト30上に重ね合わされたイ
エロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像は、給紙台
(給紙カセット)37から給紙ローラ38、搬送口ロー
ラ対39a、39b、レジストローラ対40a、40b
を経て転写部へ搬送された転写紙37a上に転写ローラ
34により一括転写される。転写終了後、転写紙37a
は定着装置80により定着されて、フルカラー画像が完
成し、排紙ローラ対81a、81bを経て排紙スタック
部82にプリント画像を排出する。
【0091】なお、図中35は、感光体1に常時当接
し、感光体1上のトナーをクリーニングするクリーニン
グブレード35aを含むクリーニング装置、及び廃棄ト
ナー回収容器、図中36は、中間転写ベルト30のクリ
ーニング装置で、該クリーニング装置36のクリーニン
グブレード36aは、画像形成動作中には中間転写ベル
ト30表面から離間した位置に保持され、形成像が上述
の転写紙37a上に転写された後に中間転写ベルト30
表面に当接される。
【0092】感光体1、帯電チャージャ24、中間転写
ベルト30、クリーニング装置35、36は、プロセス
カートリッジ51として一体的に構成され、廃棄トナー
回収容器35cは、プロセスカートリッジ51に対して
交換可能に組み込まれる。プロセスカートリッジ51の
レジストローラ40b側のケース外装部分は、用紙搬送
ガイドとしての機能も備えている。プロセスカートリッ
ジの形態を取ることにより画像形成装置の小型化、電子
写真ユニットとしての取り付け、取り外し等が簡単とな
る。
【0093】また、中間転写ベルト30上よりクリーニ
ングブレード36aによって掻き取られた廃棄トナー
は、クリーニング装置36内に設けられたオーガ36b
により、図面手前方向に搬送され、さらにプロセスカー
トリッジ51手前側面に設けられた、図示を省略した搬
送部により廃棄トナー回収容器35cに搬送される。所
定量以上の廃棄トナーが廃棄トナー回収容器35c内に
収容された時点でプロセスカートリッジ51に対し交換
することより、プロセスカートリッジ51の長寿命化が
図られる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を比較例と
共に説明する。 実施例1 厚さ0.7mm、ゴム硬度72.5のウレタンゴムシー
トの片面を研磨機で表面加工した。表面加工を施したウ
レタンゴムシート表面を表面粗さ計サーフコム1400
AでRzを測定したところ、Rzは4.8μmであっ
た。ウレタンゴムシートの表面加工を施した面にプライ
マーとして反応硬化性のポリウレタンプライマーを乾燥
後の膜厚が約5μmになるように塗布した。さらに、ア
クリレート系粘着剤に5重量%の硬化剤を添加した粘着
剤を乾燥後の厚さが約30μmになるように塗布し、8
0℃〜100℃で5分間乾燥した。さらに剥離紙を粘着
剤の上に貼り付け、剥離紙ごとトムソン刃を有する打ち
抜き機で幅4mmになるように打ち抜き、寄り止めガイ
ドを作製した。
【0094】下記組成の混合物をボールミルポットに取
りφ10mmアルミナボールを使用し72時間ボールミ
リングした。 酸化チタン(CR−60:石原産業製) 50.0重量部 アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50大日本インキ化学工業製) 15.0重量部 メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60 大日本インキ化学工業製) 10.0重量部 メチルエチルケトン(関東化学製) 31.7重量部
【0095】このミリング液にシクロヘキサノン(関東
化学製) 105.0重量部を加えさらに2時間ボール
ミリングして下引き層用塗布液を作製した。この塗布液
を周長290.3mm、厚さ30μmのニッケルシーム
レスベルト(ビッカース硬度480〜510、純度9
9.2%以上)上にスプレー塗布し、135℃で25分
間乾燥して、膜厚6.5μmの下引き層を形成した。
【0096】続いて下記の化I(リコー製)の電荷発生
物質1.5重量部、化II(リコー製)の電荷発生物質
1.5重量部、ポリビニルブチラール樹脂1.0部(エ
スレックBLS;積水化学製)、シクロヘキサノン(関
東化学製)80.0重量部からなる混合物をボールミル
ポットに取りφ10mm瑪瑙ボールを使用し時間ボール
ミリングした後、さらにシクロヘキサノン78.4部と
メチルエチルケトン237.6重量部を加え電荷発生層
塗布液を調製した。この塗布液をスプレー塗布により下
引層上に塗布後130℃で20分間乾燥し、厚さ0.1
2μmの電荷発生層を形成した。
【0097】次に下記組成の電荷輸送層塗工液を調製
し、この塗布液をスプレー浸積塗布により電荷発生層上
にスプレー塗布し、140℃で30分間乾燥し、厚さ2
5μmの電荷輸送層を形成した。
【0098】 電荷輸送物質(下記式 化III)(リコー製) 7重量部 ポリカーボネート樹脂(C−1400、帝人化成製) 10重量部 シリコーンオイル(KF−50、信越化学製) 0.002重量部 テトラヒドロフラン(関東化学製) 841.5重量部 シクロヘキサノン(関東化学製) 841.5重量部 3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール(東京化成製) 0.04重量部 この感光体基体を幅367mmに切断した。
【0099】
【化1】
【0100】感光体基体の端部から5mmの両側縁内面
に前記寄り止めガイドを剥離紙を剥しながら貼り付け固
定した。なお、より止めガイドの貼り付け開始部と終了
部は45°の斜めカットを設け、貼り付け開始部と終了
部の隙間を約1mmとした。
【0101】作製した感光体を感光体の線速が96mm
/sec、書込み画像の解像度が600dpiの画像形
成装置(IPSiO Color 5000(リコー
製))に搭載し、1cm角の格子状カラー画像の画像形
成を行った。印字10枚目、2000枚目、5000枚
目、10000枚目、30000枚目について画像を評
価したが、30000枚目においても色ずれは全く感じ
られなかった。
【0102】実施例2 実施例1において、ウレタンゴムシートの片面を表面加
工条件を調整し、Rzを8.9μmとする以外は実施例
1と同様に感光体を作製し、実施例1の画像形成装置に
作製した感光体を搭載して実施例1と同じ画像形成試験
を行った。画像形成30000枚目においても色ずれは
全く感じられなかった。
【0103】実施例3 実施例1において、ウレタンゴムシートの片面を表面加
工条件を調整し、Rzを3.4μmとする以外は実施例
1と同様に感光体を作製し、作製した感光体を用いる以
外は実施例1と同じ画像形成試験を行った。画像形成3
0000枚目においても色ずれは全く感じられなかっ
た。
【0104】実施例4 実施例1において、画像形成装置を改造し、書込み画像
の解像度を1200dpiとする以外は実施例1と同様
にして画像形成装置を作製し、画像形成試験を行った。
画像形成30000枚目においても色ずれは全く感じら
れなかった。
【0105】比較例1 実施例4において、ウレタンゴムの片面を表面加工せ
ず、ウレタンゴム表面のRzが2.7μmであるウレタ
ンゴムを用いる以外は実施例4と同様に感光体を作製
し、実施例4と同様の画像形成試験を行った。画像形成
5000枚目までは色ずれは全く感じられなかったが、
画像形成10000枚目には明らかに色ずれが発生し、
不自然な画像となった。
【0106】実施例5 カーボンブラックを10重量%混合した厚さ0.7m
m、ゴム硬度69.8のウレタンゴムシートのRzを測
定したところ、Rzは4.3μmであった。このウレタ
ンゴムシートを用いる以外は実施例4と同様に寄り止め
ガイドを作製し、この寄り止めガイドを用いる以外は実
施例4と同様にして感光体を作製し、実施例4と同様の
画像形成試験を行った。画像形成30000枚目までは
色ずれは全く感じられなかった。
【0107】実施例6 実施例5で用いたウレタンゴムシートの表面を研磨機に
より表面加工してRzを6.8μmとする以外は実施例
4と同様にして寄り止めガイドを作製し、この寄り止め
ガイドを用いる以外は実施例4と同様にして感光体を作
製し、実施例4と同様の画像形成試験を行った。画像形
成30000枚目までは色ずれは全く感じられなかっ
た。
【0108】実施例7 カーボンブラックを5重量%混合した厚さ0.7mm、
ゴム硬度47.3のウレタンゴムシートのRzを測定し
たところ、Rzは3.4μmであった。このウレタンゴ
ムシートを用いる以外は実施例4と同様に寄り止めガイ
ドを作製し、この寄り止めガイドを用いる以外は実施例
4と同様にして感光体を作製し、実施例4と同様の画像
形成試験を行った。画像形成10000枚目までは色ず
れは全く感じられなかったが、画像形成10000枚目
では色ずれがわずかに発生し、やや不自然な画像であっ
た。
【0109】実施例8 実施例6において、画像形成装置を改造して感光体の線
速を160mm/secとする以外は実施例6と同様の
画像形成試験を行った。画像形成30000枚目までは
色ずれは全く感じられなかった。
【0110】比較例2 実施例7において、ゴム硬度が95.7のポリウレタン
ゴムを表面加工し、Rzが16.8μmとする以外は実
施例6と同様に寄り止めガイドを作製し、この寄り止め
ガイドを用いる以外は実施例6と同様にして感光体を作
製し、実施例6と同様の画像形成試験を行った。画像形
成10枚目から色ずれが発生し、画像形成79枚目には
感光体が駆動ローラーより外れてしまい、画像形成の継
続は不可能であった。
【0111】実施例9、比較例3 厚さ0.7mm、ゴム硬度68.0のポリウレタンを表
面加工したものと、しないもののRz、Raを測定し
た。Rz、Raを測定した面にプライマー、粘着剤を積
層する以外は実施例1と同様にして寄り止めガイドを作
製した。ここで、表面加工を行った寄り止めガイドを実
施例9、表面加工を行っていない寄り止めガイドを比較
例3とした。これらの寄り止めガイドを用いる以外は実
施例1と同様に感光体を作製し、実施例4と同様の画像
形成試験を行った。結果を下表に示すが、実施例9と比
較例3のRaは同じであるが、Rzでは差が明確であ
り、画像形成試験の結果も明らかに異なる。
【0112】
【表1】
【0113】
【発明の効果】請求項1においては、寄り止めガイドで
ある弾性体と接着層の接着性が著しく向上し、エンドレ
スベルトの蛇行がほとんど発生しないため、高品質の画
像形成が可能なエンドレスベルトを提供することができ
る。
【0114】請求項2〜4においては、寄り止めガイド
である弾性体のエンドレス側界面の表面粗さを適切なも
のとすることができるため、弾性体と接着層の接着性が
著しく向上し、エンドレスベルトの蛇行がほとんど発生
しないため、高品質の画像形成が可能なエンドレスベル
トを提供することができる。
【0115】請求項5においては、寄り止めガイドであ
る弾性体の固定が完全となり、エンドレスベルトの蛇行
がほとんど発生しないため、高品質の画像形成が可能な
エンドレスベルトを提供することができる。
【0116】請求項6においては、駆動ローラによる応
力を寄り止めガイドである弾性体が吸収できるため、エ
ンドレスベルトの蛇行が発生しないため、高品質の画像
形成が可能なエンドレスベルトを提供することができ
る。
【0117】請求項7〜8においては、蛇行がほとんど
発生することなく、高耐久のエンドレスベルトを提供す
ることができる。
【0118】請求項9においては、蛇行がほとんど発生
せず、高品質の画像形成が可能な感光体を提供すること
ができる。
【0119】請求項10においては、蛇行がほとんど発
生せず、高品質の画像形成が可能なエンドレスベルト走
行装置を提供することができる。
【0120】請求項11においては、蛇行がほとんど発
生せず、高品質の画像形成が可能な感光体走行装置を提
供することができる。
【0121】請求項12においては、高品質の画像形成
が可能で、画像形成スピードの早い感光体走行装置を提
供することができる。
【0122】請求項13においては、高品質の画像形成
が可能な画像形成装置を提供することができる。
【0123】請求項14においては、高品質の画像形成
が可能な画像形成装置を提供することができる。
【0124】請求項15においては、色ずれのない高品
質の画像形成が可能な画像形成装置を提供することがで
きる。
【0125】請求項16においては、高解像度で高画質
の画像形成が可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンドレスベルト感光体の寄り止めガ
イド付近の断面の模式図である。
【図2】本発明のエンドレスベルト走行装置の模式図で
ある。
【図3】本発明の電子写真プロセス及び画像形成装置を
説明するための概略図である。
【図4】本発明のエンドレスベルトを用いたカラー画像
形成装置の一例を表す概略図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電チャージャ 3 画像露光部 4 現像部 7 転写チャージャ 9 クリーニング 10 除電ランプ 22、23、31、32 回動ローラ 24 帯電チャージャ 25 レーザー書き込み系ユニット 26 カラー現像装置 30 中間転写ベルト 33 バイアスローラ 34 転写ローラ 35、36 クリーニング装置 35a、36a クリーニングブレード 35c 廃棄トナー回収容器 36b オーガ 37 給紙台 37a 転写紙 38 給紙ローラ 39a、39b 搬送ローラ対 40a、40b レジストローラ対 51 プロセスカートリッジ 80 定着装置 81a、81b 排紙ローラ対 82 排紙スタック部
フロントページの続き (72)発明者 納所 伸二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中森 英雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉野 顕洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H030 BB02 BB71 2H035 CA05 CB06 CF00 2H068 AA55 FB13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側縁内面に帯状の弾性体を接着層によ
    り固定したエンドレスベルトにおいて、該弾性体のエン
    ドレスベルト基体側界面の断面曲線の十点平均粗さ(R
    z)が3〜16μmであることを特徴とするエンドレス
    ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性体が、フィラーを含
    有していることを特徴とするエンドレスベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフィラーが炭素体である
    ことを特徴とするエンドレスベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のエンド
    レスベルト側界面の弾性体表面が機械加工を施されてい
    ることを特徴とするエンドレスベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の接着層
    の厚みが5〜100μmであることを特徴とするエンド
    レスベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の弾性体
    のゴム硬度が50〜90であることを特徴とするエンド
    レスベルト。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のエンド
    レスベルトの基体がニッケルを主成分とすることを特徴
    とするエンドレスベルト。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のエンドレスベルトの基体
    が、ビッカース硬度400〜650、純度98%以上の
    ニッケルホイルであることを特徴とするエンドレスベル
    ト。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のエンド
    レスベルトが感光体であることを特徴とするエンドレス
    ベルト感光体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載のエン
    ドレスベルト内に複数のローラーを挿入し、該ローラー
    の回転によりエンドレスベルトを走行させることを特徴
    とするエンドレスベルト走行装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のエンドレスベルト走
    行装置が感光体であることを特徴とする感光体走行装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の感光体走行装置の感
    光体の線速が80mm/sec以上であることを特徴と
    する感光体走行装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のエンドレスベルト走
    行装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12記載の感光体走行
    装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の画像形成装
    置が、カラー画像を形成することができることを特徴と
    する画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項13〜15のいずれかに記載の
    画像形成装置が、感光体への書込み光の解像度が600
    dpi以上であることを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも感光体を具備してなる画像
    形成装置用プロセスカートリッジであって、該感光体が
    請求項9記載のエンドレスベルト感光体であることを特
    徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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