[go: up one dir, main page]

JP2002328401A - エレクトロクロミック素子 - Google Patents

エレクトロクロミック素子

Info

Publication number
JP2002328401A
JP2002328401A JP2001131662A JP2001131662A JP2002328401A JP 2002328401 A JP2002328401 A JP 2002328401A JP 2001131662 A JP2001131662 A JP 2001131662A JP 2001131662 A JP2001131662 A JP 2001131662A JP 2002328401 A JP2002328401 A JP 2002328401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrochromic device
fine particles
oxide
group
electrochromic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001131662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4370733B2 (ja
Inventor
Katsura Hirai
桂 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001131662A priority Critical patent/JP4370733B2/ja
Publication of JP2002328401A publication Critical patent/JP2002328401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4370733B2 publication Critical patent/JP4370733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば医用診断にも耐えうる鮮明でコントラ
ストに優れた画像表示が可能なディスプレイを提供す
る。 【解決手段】 対向する2枚の平面電極を有し、少なく
とも一方の該電極が対向面上に透明導電性微粒子からな
る層を結着により有しているエレクトロクロミック素
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示する画像のコ
ントラストに優れ、表示の応答速度が速いエレクトロク
ロミック素子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば医用診断の分野では、放射線画像
による診断がレントゲンフィルムを用いるものから、被
爆線量の低減やデジタル化への対応といった要請によ
り、輝尽性蛍光体パネルを用いた放射線画像診断システ
ムへと移行する動きがある。該システムは、パネルに蓄
積された放射線画像情報を、励起光の走査による輝尽発
光で検知して光電変換処理を行い画像として再生するも
のであるが、再生画像をCRTモニターで確認した後、
画像データで例えば銀塩光熱写真材料等に走査露光して
処理後得られた画像で診断を行う。これはCRTモニタ
ー等に表示される画像が診断能を保証するのに必要な水
準ではなく、最終的にはハードコピーを必要としてしま
うからで、ハードコピーを作製しなくても診断に十分な
画像表示ができるモニターに対する市場ニーズが強い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば医用診
断にも耐えうる鮮明でコントラストに優れた画像表示が
可能なディスプレイを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、対
向する2枚の平面電極を有し、少なくとも一方の該電極
が対向面上に透明導電性微粒子からなる層を結着により
有しているエレクトロクロミック素子、該微粒子の平均
粒径が5nm〜10μmであること、ポリメチルメタク
リレート(PMMA)、セルロース、ポリカーボネー
ト、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、アルミナ、ゼ
オライト、Snドープ酸化インジウム(ITO)、アン
チモンドープ酸化スズ(ATO)、フッ素ドープ酸化ス
ズ(FTO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛及び酸化チ
タン微粒子表面にITO、ATO、FTOをコートした
微粒子から選ばれる微粒子であること、微粒子の結着が
透明導電性膜によること、微粒子同士及び電極基板と微
粒子によって形成された空孔が前記透明導電性膜を外殻
として有すること、酸化インジウム化合物又は酸化スズ
化合物を主成分とする透明導電性膜であること、ゾルゲ
ル法で形成された透明導電性膜であること、微粒子又は
透明導電性膜がエレクトロクロミック色素を担持してい
ること、エレクトロクロミック色素がビオロゲン化合物
であること、異なる色調に発色する複数のエレクトロク
ロミック色素を担持していること、対向する電極間に電
圧を印加することにより、酸化銀又はビスマスを析出さ
せること、により達成される。
【0005】以下、本発明について詳しく述べる。本発
明は電気化学的酸化還元反応に伴う物質の吸収波長変化
(エレクトロクロミズム現象)を利用したエレクトロク
ロミック素子に関するものである。エレクトロクロミズ
ム現象を示す材料(エレクトロクロミック化合物)とし
ては、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化モリブ
デンなどの還元発色型無機化合物、酸化イリジウム、酸
化ニッケル、酸化チタン、酸化インジウム、酸化クロ
ム、酸化コバルト、酸化マンガン、プルシアンブルーな
どの酸化発色型無機化合物、窒化インジウム、窒化ス
ズ、窒化塩化ジルコニウムなどの窒化物、ビオロゲン系
色素、アントラキノン系色素、ピラゾリン系色素、フェ
ノチアジン系色素、フルオラン系色素、スチリルスピロ
ピラン色素、フタロシアニン系色素等の有機色素、ポリ
アニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリベンジ
ジン、ポリイソチアナフテン等の導電性高分子化合物
類、酸化銀析出型、ビスマス析出型、等が挙げられる。
【0006】従来、エレクトロクロミック化合物は、透
明電極上に成膜された電極として用いられ、真空蒸着法
や、有機金属化合物を加熱、焼成することにより分解せ
しめ、相当する金属酸化物等の薄膜を得る方法で形成さ
れるが、十分な光学濃度及びコントラストをとるために
は膜厚を厚くする必要があり、膜厚を厚くすると応答速
度が遅くなる、駆動電流が大きくなる等の問題を生じて
しまう。
【0007】一方、診断用の医用画像は鮮明でコントラ
ストに優れることが要求される。本発明者は、電極表面
の微細構造を実現することで、応答速度を維持しながら
コントラストを向上させることができるとの知見のもと
に、本発明に至った。本発明の電極は、従来のエレクト
ロクロミック化合物のいずれに対しても適用可能で、か
つ前記の効果を得ることができる。また用途も医用診断
用に限らず、例えばデジタルペーパー等にも採用するこ
とができる。
【0008】本発明における平面電極は電極としての機
能を果たし、対向する2枚の少なくとも一方の対向面上
には微粒子の1次粒子からなる層が結着されている。従
って、微粒子の1次粒子からなる層を有さず自体を導電
性材料で構成したもの、導電性を持たない基板の少なく
とも一方の表面に電極層を積層させたもの、そして本発
明に係る、導電性を持たない基板の表面に微粒子の1次
粒子からなる層を有して表面の微細構造が実現された電
極層を積層させたものが包含される。基板自体は常温に
おいて平滑な面を有していることが必要であるが、応力
で変形するものであっても差し支えない。本発明で使用
される電極は透明であっても、不透明であっても、反射
性であってもよい。なお、2枚の電極をいずれも透明と
したものは、表示素子や調光ガラスに好適であり、1枚
を透明、もう1枚を不透明としたものは表示素子に好適
であり、そして1枚を透明、もう1枚を反射性としたも
のはエレクトロクロミックミラーに好適である。
【0009】透明電極は、通常、透明基板上に透明電極
層を積層させた形態にある。ここで、透明とは可視光領
域において10〜100%の光透過率を有することを意
味する。また、不透明電極としては、(1)金属板、
(2)導電性を持たない不透明基板(透明でない各種の
プラスチック、ガラス、木材、石材等が使用可能)の一
方の面に電極層を積層させた積層体などが例示できる。
反射性電極としては、(1)導電性を持たない透明又は
不透明な基板上に反射性電極層を積層させた積層体、
(2)導電性を持たない透明基板の一方の面に透明電極
層を、他方の面に反射層を積層させた積層体、(3)導
電性を持たない透明基板上に反射層を、その反射層上に
透明電極層を積層させた積層体、(4)反射板を基板と
し、これに透明電極層を積層させた積層体、および
(5)基板自体が光反射層と電極層の両方の機能を備え
た板状体などが例示できる。
【0010】透明基板としては、特に限定されるもので
はないが、例えば、無色あるいは有色ガラス、強化ガラ
ス等が用いられる他、無色あるいは有色の透明性樹脂が
用いられる。具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリサル
フォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネ
ート、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリス
チレン等が挙げられる。
【0011】透明電極の素材としては、特に限定されな
いが、例えば、金、銀、クロム、銅、タングステン等の
金属薄膜、金属酸化物などが挙げられる。該金属酸化物
としては、例えば、ITO(In23−SnO2)、酸
化錫、酸化銀、酸化亜鉛、酸化バナジウム等が挙げられ
る。電極の膜厚は、通常100〜5,000Å、好まし
くは500〜3,000Åである。また、表面抵抗(抵
抗率)は、通常0.5〜500Ω/cm2、好ましくは
1〜50Ω/cm2の範囲が望ましい。また、透明電極
には、酸化還元能の付与、導電性の付与、電気二重層容
量の付与の目的で、部分的に不透明な電極活性物質を付
与することもできる。この際、その付与量は電極面全体
の透明性が損なわれない範囲で選択されることは勿論で
ある。不透明な電極活性物質としては、例えば、銅、
銀、金、白金、鉄、タングステン、チタン、リチウム等
の金属、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロー
ル、フタロシアニンなどの酸化還元能を有する有機物、
活性炭、グラファイトなどの炭素材、V25、Mn
2、NiO、Ir23などの金属酸化物またはこれら
の混合物を用いることができる。また、これらを電極に
結着させるために、さらに各種樹脂を用いてもよい。こ
の不透明な電極活性物質等を電極に付与するには、例え
ば、ITO透明電極上に、活性炭素繊維、グラファイ
ト、アクリル樹脂等からなる組成物をストライプ状また
はドット状等の微細パターンに形成したり、金(Au)
薄膜上に、V25、アセチレンブラック、ブチルゴム等
からなる組成物をメッシュ状に形成したりすることがで
きる。
【0012】反射性電極層は、鏡面を有し、しかも電極
として電気化学的に安定な機能を発揮する薄膜を意味
し、そのような薄膜としては、例えば、金、白金、タン
グステン、タンタル、レニウム、オスミウム、イリジウ
ム、銀、ニッケル、パラジウム等の金属膜や、白金−パ
ラジウム、白金−ロジウム、ステンレス等の合金膜が挙
げられる。このような鏡面を備えた薄膜の形成には、任
意の方法を採用可能であって、例えば、真空蒸着法、イ
オンプレーティング法、スパッタリング法などを適宜採
用することができる。反射性電極層を設ける基板は透明
であるか、不透明であるかを問わない。
【0013】反射板または反射層は、鏡面を有する基板
又は薄膜を意味し、例えば、銀、クロム、アルミニウ
ム、ステンレス等の板状体又はその薄膜を意味する。基
板自体が反射層と電極機能を兼ね備える板状体として
は、上記反射性電極層として例示したもののうち、自己
支持性があるものが挙げられる。
【0014】本発明のエレクトロクロミック素子におい
ては、電極の間に電解質が用いられる。電解質は、真空
注入法、大気注入法、メニスカス法等によってシールさ
れた電極間に設けた間隙に注入したり、スパッタリング
法、蒸着法、ゾルゲル法等によって電極上に電解質物質
の層を形成した後、対向電極を合わせたり、フィルム状
の電解質物質を用いて合わせガラス化したりして用いる
ことができる。
【0015】この電解質は、エレクトロクロミック層を
着色、消色、色変化等をさせることができるものである
限り特に限定されないが、通常室温で1×10-7S/c
m以上のイオン伝導度を示す物質であるものが好まし
い。電解質物質としては、特に限定されなく、微粒子同
士及び電極基板と微粒子によって形成された空孔を満た
すことができる液系、ゲル化液系を用いることができ
る。
【0016】上記液系としては、溶媒に塩類、酸類、ア
ルカリ類等の支持電解質を溶解したもの等を用いること
ができる。上記溶媒としては、支持電解質を溶解できる
ものであれば特に限定されないが、特に極性をするもの
が好ましい。具体的には水や、メタノール、エタノー
ル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ジメチルスルホキシド、ジメトキシエタン、アセトニト
リル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、スル
ホラン、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリル、プロピオンニトリ
ル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセ
トニトリル、ジメチルアセトアミド、メチルピロリジノ
ン、ジメチルスルホキシド、ジオキソラン、スルホラ
ン、トリメチルホスフェイト、ポリエチレングリコール
等の有機極性溶媒が挙げられ、好ましくは、プロピレン
カーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルスルホ
キシド、ジメトキシエタン、アセトニトリル、γ−ブチ
ロラクトン、スルホラン、ジオキソラン、ジメチルホル
ムアミド、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ア
ジポニトリル、メトキシアセトニトリル、ジメチルアセ
トアミド、メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシ
ド、ジオキソラン、スルホラン、トリメチルホスフェイ
ト、ポリエチレングリコールなどの有機極性溶媒が望ま
しい。これらは、使用に際して単独もしくは混合物とし
て使用できる。
【0017】支持電解質としての塩類は、特に限定され
ず、各種のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などの
無機イオン塩や4級アンモニウム塩や環状4級アンモニ
ウム塩などがあげられ、具体的にはLiClO4、Li
SCN、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、L
iPF6、LiI、NaI、NaSCN、NaClO4
NaBF4、NaAsF6、KSCN、KCl等のLi、
Na、Kのアルカリ金属塩等や、(CH34NBF4
(C254NBF4、(n−C494NBF4、(C2
54NBr、(C254NClO4、(n−C49
4NClO4等の4級アンモニウム塩および環状4級アン
モニウム塩等、もしくはこれらの混合物が好適なものと
して挙げられる。支持電解質としての酸類は、特に限定
されず、無機酸、有機酸などが挙げられ、具体的には硫
酸、塩酸、リン酸類、スルホン酸類、カルボン酸類など
が挙げられる。支持電解質としてのアルカリ類は、特に
限定されず、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウムなどが挙げられる。
【0018】ゲル化液系電解質としては、上記液系電解
質に、さらにポリマーを含有させたり、ゲル化剤を含有
させたりして粘稠若しくはゲル状としたもの等を用いる
ことができる。用いるポリマーとしては、特に限定され
ず、例えばポリアクリロニトリル、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンオキサイド、
ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリアクリルアミド、セルロース、ポ
リエステル、ポリプロピレンオキサイド、ナフィオンな
どが挙げられる。またゲル化剤としては、特に限定され
ず、オキシエチレンメタクリレート、オキシエチレンア
クリレート、ウレタンアクリレート、アクリルアミド、
寒天、などが挙げられる。
【0019】なお微粒子同士及び電極基板と微粒子によ
って形成された空孔を満たすことができれば、公知の固
体電解質を利用することもできる。
【0020】本発明の結着されて層を形成する微粒子と
しては、PMMA、セルロース、ポリカーボネート、酸
化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、アルミナ、ゼオライ
トなどの粒子が使用できる。また微粒子そのもので電極
膜を形成しうる導電性微粒子としては、Snドープ酸化
インジウム(ITO)、アンチモンドープ酸化スズ(A
TO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アルミニウ
ムドープ酸化亜鉛などの導電性微粒子の他、酸化チタン
微粒子表面にITO、ATO、FTOをコートした微粒
子などを使用することができる。尚ここで言う導電性
は、100kg/cm2の圧力での粉体抵抗が0.01
〜100Ωcm、好ましくは0.01〜10Ωcmを指
す。
【0021】本発明のコントラスト向上効果を得るため
に、微粒子の平均粒径は5nm〜10μmが好ましく、
より好ましくは20nm〜1μmである。また比表面積
は簡易BET法で10-3〜1022/gであることが好
ましく、より好ましくは10 -2〜10m2/gである。
なお微粒子の形状は不定形、針状、球形など任意の形状
のものが用いられる。
【0022】透明導電性膜による微粒子の結着として
は、ゾルゲル法を採用することができ、例えば、1)J
ournal of the Ceramic Soc
iety of Japan,102,2,p200
(1994)、2)窯業協会誌90,4,p157、
3)J.of Non−Cryst.Solids,8
2,400(1986)等に記載の方法によりITO,
ATOの膜形成が可能である。またPMMA球状粒子な
どの非導電性微粒子を分散したゾル液を用い、ゾルゲル
法で透明導電性膜を形成して、これらの微粒子の表面に
導電性膜を形成することができる。この様にして、微粒
子同士及び電極基板と微粒子によって形成された空孔が
前記透明導電性膜を外殻として有する形態にすることに
より、電極の実質的表面積を大にすることができる。
【0023】図1に本発明に係る多孔質電極のモデル図
を示す。図において導電性又は透明導電性膜を外殻とし
て有する微粒子1は電極基板2に結着されて層を構成
し、電極基板と微粒子によって形成された空孔にもその
外殻として透明導電性膜3を有する。そして微粒子同士
及び電極基板と微粒子によって形成された空孔部分も満
たす形で電解質4が存在する。
【0024】ここに、微粒子の結着とは、連続加重式表
面性測定機(いわゆるスクラッチ試験器)で微粒子層の
固着力を測定した場合、0.1g以上、好ましくは1g
以上の耐性を有する状態を言う。
【0025】本発明においてエレクトロクロミック素子
が、目的に応じた色調に、或いはカラー画像に発色する
様に構成するために、微粒子又は透明導電性膜にエレク
トロクロミック色素を担持せしめることが好ましく、色
素としてはビオロゲン化合物を上げることができる。ま
た異なる色調に発色する複数のエレクトロクロミック色
素を担持せしめてもよい。
【0026】ビオロゲン化合物は、
【0027】
【化1】
【0028】なる構造を有する。ここにX1-、X2-
対アニオンを表し、それぞれ同一であっても異なっても
よく、ハロゲンアニオン、ClO4 -、BF4 -、PF6 -
CH3COO-、CH3(C64)SO3 -から選ばれるア
ニオンを示す。前記ハロゲンアニオンとしては、F-
Cl-、Br-、I-等が挙げられる。R1、R2は各々炭
素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化水素基を表
す。係る炭化水素基としては、アルキル基、アラルキル
基、アリール基が挙げられ、好ましくは、アルキル基ま
たはアラルキル基である。アルキル基としては、メチル
基、エチル基、i−プロピル基、n−プロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ラ
ウリル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基
等が挙げられる。アラルキル基としては、ベンジル基、
フェネチル基、フェニルプロピル基、トリルメチル基、
エチルフェニルメチル基等が挙げられる。一般式(1)
で示される化合物の具体例を列挙すれば、N,N’−ジ
ヘプチルビピリジニウムジブロマイド、N,N’−ジヘ
プチルビピリジニウムジクロライド、N,N’−ジヘプ
チルビピリジニウムジパークロレート、N,N’−ジヘ
プチルビピリジニウムジテトラフロロボレート、N,
N’−ジヘプチルビピリジニウムジヘキサフロロホスフ
ェート、N,N’−ジヘキシルビピリジニウムジブロマ
イド、N,N’−ジヘキシルビピリジニウムジクロライ
ド、N,N’−ジヘキシルビピリジニウムジパークロレ
ート、N,N’−ジヘキシルビピリジニウムジテトラフ
ロロボレート、N,N’−ジヘキシルビピリジニウムジ
ヘキサフロロホスフェート、N,N’−ジプロピルビピ
リジニウムジブロマイド、N,N’−ジプロピルビピリ
ジニウムジクロライド、N,N’−ジプロピルビピリジ
ニウムジパークロレート、N,N’−ジプロピルビピリ
ジニウムジテトラフロロボレート、N,N’−ジプロピ
ルビピリジニウムジヘキサフロロホスフェート、N,
N’−ジベンジルビピリジニウムジブロマイド、N,
N’−ジベンジルビピリジニウムジパークロレート、
N,N’−ジベンジルビピリジニウムジテトラフロロボ
レート、N,N’−ジベンジルビピリジニウムジヘキサ
フロロホスフェート、N−ヘプチル−N’−ベンジルビ
ピリジニウムジパークロレート、N−ヘプチル−N’−
ベンジルビピリジニウムジテトラフロロボレート、N−
ヘプチル−N’−ベンジルビピリジニウムジブロマイ
ド、N−ヘプチル−N’−ベンジルビピリジニウムイジ
クロライド、N−ヘプチル−N’−メチルピリジニウム
ジブロマイド、N−ヘプチル−N’−メチルピリジニウ
ムジクロライドなどが挙げられる。ビオロゲン化合物の
電解質に対する使用量は、特に限定されないが、通常、
0.00001〜50質量%、好ましくは、0.000
1〜30質量%、さらに好ましくは0.001〜10質
量%程度である。また、必要であればビオロゲン化合物
に、発色を助長する化合物をドープさせることができ
る。
【0029】またポリマー構造を有するビオロゲン化合
物を用いることもでき、例えば以下の繰り返し単位のも
のを挙げることができる。但しnは好ましくは3〜30
である。
【0030】
【化2】
【0031】他のポリマー構造を有するビオロゲン化合
物としては、例えば、下記一般式(1)〜(5)で表さ
れる重合体または共重合体が挙げられる。
【0032】
【化3】
【0033】一般式(1)〜(3)において、mは1以
上の整数、好ましくは1〜1000の整数、nは0以上
の整数、好ましくは0〜1000の整数を示す。一般式
(2)においてはn=0であることが好ましい。また、
1、R21、R23、R31は各々炭素数1〜20、好まし
くは1〜12の2価の炭化水素残基または単なる共有結
合(即ち、上記炭化水素残基を介さずポリマー鎖に直接
ビオロゲン基が結合した形態)を示し、該炭化水素残基
としては、炭化水素基または含酸素炭化水素基が挙げら
れる。上記炭化水素基としては、メチレン基,エチレン
基,プロピレン基,テトラメチレン基,ペンタメチレン
基,ヘキサメチレン基等の脂肪族炭化水素基、フェニレ
ン基,ビフェニレン基,ベンジリデン基等の芳香族炭化
水素基などが挙げられ、また、含酸素炭化水素基として
は−OCH2−基,−OCH2CH 2−基,−OCH2CH
2CH2−基等の脂肪族アルコキシレン基、−OCH2
2O−基,−OCH2CH2CH2O−基等の脂肪族ジア
ルコキシレン基、−O(C64)−基,−OCH2(C6
4)−基等の芳香族アリーロキシ基、−O(C64
O−基,−OCH2(C64)O−基等の芳香族ジアリ
ーロキシ基等が挙げられる。X1-、X2-は前述と同義
である。R2、R3、R4、R22、R24、R32、R33、R
34は各々、炭素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化
水素基,ヘテロ原子含有置換基基,ハロゲン原子を表
し、該炭化水素基としては、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,ヘキシル基等のアルキル基,フェニル
基,トリル基,ベンジル基,ナフチル基等のアリール基
等が挙げられ、ヘテロ原子含有置換基としては、炭素数
1〜20、好ましくは1〜12の含酸素炭化水素基やア
ミド基,アミノ基,シアノ基などが挙げられ、該含酸素
炭化水素基としては、メトキシ基,エトキシ基等のアル
コキシル基,フェノキシ基,トリロキシ等のアリーロキ
シ基,カルボキシル基,カルボン酸エステル基などが挙
げられる。なお、一般式(1)で表される化合物が共重
合体の場合、その繰り返し単位の共重合様式は、ブロッ
ク、ランダム、交互のいずれでもよい。
【0034】
【化4】
【0035】一般式(4)において、pは0以上の整数
を示し、好ましくは0〜20であり、qは1〜1000
の整数を示す。また、R41は一般式(1)のR1と同じ
ものを示す。
【0036】一般式(5)において、rは1以上の整数
を示し、好ましくは1〜1000である。R51は一般式
(1)のR1と同じものを示し、R52は一般式(1)の
2と同じものを示す。
【0037】これらの化合物の具体例は、例えば特開平
11−183938号に記載される。また特開2000
−131722に記載のビオロゲン化合物も本発明に使
用することができる。
【0038】なお、上記式(化1)のR1、R2の構造中
に、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等の吸着
性置換基を有するものが好ましく、以下に示す化合物を
具体例として挙げることができるが、これらに限定され
ない。
【0039】
【化5】
【0040】その他、以下に示すようなスチリル基に吸
着性置換基を有する色素も用いることができる。
【0041】
【化6】
【0042】ここにnは1〜3であり、好ましくは1又
は2である。以下に、具体例を挙げる。
【0043】
【化7】
【0044】
【実施例】実施例1 (基板1の作製)アンチモンをドープした酸化スズ微粒
子(平均粒径0.5μm)を、インジウム(III)イソ
プロポキシドの0.5%イソプロパノール溶液に分散し
た液を、スピンコート法により面抵抗10Ω/□のIT
Oガラス基板上に塗布した。100℃で1時間処理する
と、ITOガラス基板上に膜厚が約3μmの多孔性電極
が形成された。この多孔性電極に対して、酸化タングス
テンをスパッタ法により塗膜形成し、電極表面に厚さ1
00nmの酸化タングステン層を設けた。
【0045】(基板2の作製)基板1の作製と同様に多
孔性電極を形成したITOガラス基板上にスパッタ加工
し、厚さ100nmの酸化イリジウム層を形成した。
【0046】(エレクトロクロミック素子の作製と評
価)徳山(株)製 ネオセプタSA−2(イオン伝導性
ポリマー)の20質量%エタノール溶液に0.1質量%
のPMMA粒子(粒子径5μm、球形)を混合、分散さ
せた。この溶液を乾燥膜厚5μmとなるよう基板1およ
び2の表面に塗布し、90℃で3分乾燥した。基板1,
2を張り合わせ、シールすることでエレクトロクロミッ
ク素子を作製した。この素子は、本発明に係る多孔性電
極を形成しなかった素子に対して、応答速度が良好で、
かつ非常に高いコントラストを示した。またこの素子は
両極で発色し、重ね合わせにより青みがかった黒を呈し
た。消色時にも残色の少ない良好な特性を示した。
【0047】実施例2 (ゾルAの作製)0.14M硝酸インジウム水溶液に、
硝酸インジウムに対するモル比14%の塩化スズを徐々
に添加し、さらに2Mアンモニア水をpH8.5になる
まで滴下することで、水酸化インジウムのコロイド溶液
を得た。コロイド粒子を分離、洗浄し、0.28M塩化
インジウム水溶液中で分散することでゾルを得た。この
ゾルに対し2.7Mに相当する酢酸を添加し、さらに
0.3質量%のポリビニルアルコール(PVA)を溶解
させ、ゾルAを作製した。
【0048】(多孔性電極基板の作製)導電性微粒子で
あるATOをコートしたルチル型酸化チタン微粒子(平
均粒径0.5μm)を、ゾルAに分散した。ゾルから形
成されるITO膜の質量が、前記導電性微粒子の質量に
対して1/50となるように純水を添加して塗布液と
し、インクジェット法により、面抵抗10Ω/□のIT
Oガラス基板上に塗布した。100℃で30分の前処理
をした後、500℃で30分焼成し、厚さ3μmの多孔
性電極を形成した。
【0049】(酸化タングステン層の形成)タングステ
ン粉末8gを、15%過酸化水素水50mlに、0℃に
冷却させながら徐々に添加した。反応が完了した後、ろ
過し、白金触媒で過剰の過酸化水素を分解することで、
ポリタングステン酸の水溶液を得た。この水溶液をさら
に純水で100倍に希釈し、前記多孔性電極上に塗布
し、即座に100℃で2時間乾燥させた。電極表面上に
100nm厚の酸化タングステン層が形成された。
【0050】(酸化セリウム層の形成)スパッタ法によ
り、別の多孔性電極基板表面上に、100nm厚の酸化
セリウム層を形成した。
【0051】(電解液)LiClO4の1Mプロピレン
カーボネート溶液に2質量%の水を添加し、酸化チタン
の白色粉末およびスペーサーとして5μm径の球状PM
MA(0.3質量%)を分散することで電解液を調整し
た。
【0052】(エレクトロクロミック素子の作製と評
価)酸化タングステン層を形成した基板上に上記電解液
を塗布し、酸化セリウム層を形成した基板を張り合わせ
ながら、脱泡、シールした。この素子は、本発明に係る
多孔性電極を形成しなかった素子に対して、応答速度が
良好で、かつ非常に高いコントラストを示した。
【0053】実施例3 (多孔性電極基板の作製)アンチモンをドープした酸化
スズ微粒子(平均粒径0.3μm)を、実施例2のゾル
Aに分散した。ゾルから形成されるITO膜の質量が、
前記導電性微粒子の質量に対して1/50となるように
純水を添加して塗布液とし、インクジェット法により、
面抵抗10Ω/□のITOガラス基板上に塗布した。1
00℃で30分の前処理をした後、500℃で30分焼
成し、厚さ3μmの多孔性電極を形成した。
【0054】(エレクトロクロミック層および素子の形
成と評価)ポリスチレンスルホン酸1gと1gのビオロ
ゲンポリマーVP−1をγ−ブチロラクトン100gに
溶解した液を前記多孔性電極基板上に塗布し乾燥した。
0.3MのKCl水溶液に0.1質量%の球状PMMA
(粒径5μm)を混合した電解液を塗布し、実施例2の
酸化セリウム層を形成した電極基板を張り合わせなが
ら、脱泡、シールした。この素子は、1Vの駆動電圧で
赤紫色の発色と消色を繰り返し、多孔性電極を形成しな
かった素子に対して、応答速度が良好で、かつ非常に高
いコントラストを示した。
【0055】実施例4 1gのビオロゲンポリマーVP−1に替えて、VP−
1、2、3をそれぞれ0.33gずつ混合して用いた以
外、実施例3と同様に素子を作製した。この素子は、1
Vの駆動電圧で黒色の発色と消色を繰り返し、多孔性電
極を形成しなかった素子に対して、応答速度が良好で、
かつ非常に高いコントラストを示した。
【0056】実施例5 ビオロゲン化合物V−1(アニオン成分はいずれもCl
-)1gをγ−ブチロラクトン100gに溶解した液を
前記多孔性電極基板上に塗布し乾燥した。0.3MのK
Cl水溶液に0.1質量%の5μm径球状PMMAを混
合した電解液を塗布し、実施例2の酸化セリウム層を形
成した電極基板を張り合わせながら、脱泡、シールし
た。この素子は、1Vの駆動電圧で赤紫色の発色と消色
を繰り返し、多孔性電極を形成しなかった素子に対し
て、応答速度が良好で、かつ非常に高いコントラストを
示した。
【0057】実施例6 1gのビオロゲン化合物V−1に替えて、V−1を0.
5g、V−2を0.25g、V−3を0.25g(アニ
オン成分はいずれもCl-)混合して用いた以外、実施
例5と同様に素子を作製した。この素子は、1Vの駆動
電圧で黒色の発色と消色を繰り返し、多孔性電極を形成
しなかった素子に対して、応答速度が良好で、かつ非常
に高いコントラストを示した。
【0058】実施例7 1gの色素S−1(n=1)をγ−ブチロラクトン10
0gに溶解した液を前記多孔性電極基板上に塗布し乾燥
した。テトラブチルアンモニウムパークロレートの0.
3Mアセトニトリル溶液に0.1質量%の球状PMMA
(粒径5μm)を混合した電解液を塗布し、実施例2の
酸化セリウム層を形成した電極基板を張り合わせなが
ら、脱泡、シールした。この素子は、1Vの駆動電圧で
赤色の発色と消色を繰り返し、多孔性電極を形成しなか
った素子に対して、応答速度が良好で、かつ非常に高い
コントラストを示した。
【0059】実施例8 硝酸銀0.1M水溶液を撹拌しながら、30%アンモニ
ア水を徐々に滴下すると酸化銀が生成し黒色液となる。
さらに添加を続けると溶液は透明となり、銀アンモニア
錯体溶液を得た。一方、実施例2で作製した多孔性電極
基板と面抵抗10Ω/□のITOガラス基板を0.2m
mのスペーサーを介して張り合わせ、端部をエポキシ系
接着剤でシールした。一部空けてある注入口から前記銀
アンモニア錯体溶液を注入し、脱泡、シールし、エレク
トロクロミック素子を作製した。この素子は、1Vの駆
動電圧で黒色の発色と消色を繰り返し、多孔性電極を形
成しなかった素子に対して、応答速度が良好で、かつ非
常に高いコントラストを示した。
【0060】実施例9 塩化ビスマス10mM、塩化第二銅10mM、臭化リチ
ウム75mM、塩酸0.5Mにて溶解した水溶液を作製
した。一方、実施例2で作製した多孔性電極基板と面抵
抗10Ω/□のITOガラス基板を0.2mmのスペー
サーを介して張り合わせ、端部をエポキシ系接着剤でシ
ールした。一部空けてある注入口から前記銀アンモニア
錯体溶液を注入し、脱泡、シールし、エレクトロクロミ
ック素子を作製した。この素子は、1.5Vの駆動電圧
で黒色の発色と消色を繰り返し、多孔性電極を形成しな
かった素子に対して、応答速度が良好で、かつ非常に高
いコントラストを示した。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、得られるエレクトロク
ロミック素子による表示はコントラストに優れ、且つ応
答速度も速い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多孔質電極のモデル図。
【符号の説明】
1 微粒子 2 電極基板 3 透明導電性膜 4 電解質

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の平面電極を有し、少なく
    とも一方の該電極が対向面上に透明導電性微粒子からな
    る層を結着により有していることを特徴とするエレクト
    ロクロミック素子。
  2. 【請求項2】 前記微粒子の平均粒径が5nm〜10μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロ
    クロミック素子。
  3. 【請求項3】 前記微粒子がポリメチルメタクリレート
    (PMMA)、セルロース、ポリカーボネート、酸化チ
    タン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、アルミナ、ゼオライト、
    Snドープ酸化インジウム(ITO)、アンチモンドー
    プ酸化スズ(ATO)、フッ素ドープ酸化スズ(FT
    O)、アルミニウムドープ酸化亜鉛及び酸化チタン微粒
    子表面にITO、ATO、FTOをコートした微粒子か
    ら選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載のエ
    レクトロクロミック素子。
  4. 【請求項4】 微粒子の結着が透明導電性膜によること
    を特徴とする請求項1、2又は3に記載のエレクトロク
    ロミック素子。
  5. 【請求項5】 微粒子同士及び電極基板と微粒子によっ
    て形成された空孔が前記透明導電性膜を外殻として有す
    ることを特徴とする請求項4に記載のエレクトロクロミ
    ック素子。
  6. 【請求項6】 酸化インジウム化合物又は酸化スズ化合
    物を主成分とする透明導電性膜であることを特徴とする
    請求項4又は5に記載のエレクトロクロミック素子。
  7. 【請求項7】 ゾルゲル法で形成された透明導電性膜で
    あることを特徴とする請求項4、5又は6に記載のエレ
    クトロクロミック素子。
  8. 【請求項8】 微粒子又は透明導電性膜がエレクトロク
    ロミック色素を担持していることを特徴とする請求項1
    乃至7のいずれか1項に記載のエレクトロクロミック素
    子。
  9. 【請求項9】 エレクトロクロミック色素がビオロゲン
    化合物であることを特徴とする請求項8に記載のエレク
    トロクロミック素子。
  10. 【請求項10】 異なる色調に発色する複数のエレクト
    ロクロミック色素を担持していることを特徴とする請求
    項8に記載のエレクトロクロミック素子。
  11. 【請求項11】 対向する電極間に電圧を印加すること
    により、酸化銀又はビスマスを析出させることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエレクトロ
    クロミック素子。
JP2001131662A 2001-04-27 2001-04-27 エレクトロクロミック素子 Expired - Fee Related JP4370733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131662A JP4370733B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 エレクトロクロミック素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131662A JP4370733B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 エレクトロクロミック素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002328401A true JP2002328401A (ja) 2002-11-15
JP4370733B2 JP4370733B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=18979814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131662A Expired - Fee Related JP4370733B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 エレクトロクロミック素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4370733B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518408A (ja) * 2003-01-31 2006-08-10 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミック粒子
JP2006519222A (ja) * 2003-01-31 2006-08-24 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミック化合物
WO2006087815A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Fujitsu Limited エレクトロデポジション表示装置およびその製造方法
JP2006234857A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Ricoh Co Ltd 表示素子、表示方法及び表示装置
WO2006095435A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Fujitsu Limited 架橋配位子、金属錯体、及び金属錯体集積構造物
JP2006267833A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示素子および表示装置
JP2006267831A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd カラー表示素子
JP2006276850A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Ricoh Co Ltd 表示素子及び表示装置
JP2007011260A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Fuji Xerox Co Ltd 表示方法、並びに、これを用いた表示媒体及び表示素子
JP2007508587A (ja) * 2003-10-08 2007-04-05 ジェンテックス コーポレイション 可逆的電着デバイス及び関連する電気化学媒体
JP2007140140A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Konica Minolta Holdings Inc 表示素子
JP2007240668A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fuji Xerox Co Ltd 表示媒体の表示方法、並びに、表示媒体及び表示装置
JP2008026607A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Konica Minolta Holdings Inc 酸化スズ多孔質層の形成方法及びエレクトロクロミック表示素子
JP2008051947A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sony Corp エレクトロクロミック装置
US7489432B2 (en) 2005-03-25 2009-02-10 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic display device and display apparatus
US7525716B2 (en) 2005-03-04 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Display device and display apparatus
EP2100939A1 (en) 2008-03-11 2009-09-16 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic compound and electrochromic display device using the same
EP2100938A1 (en) 2008-03-11 2009-09-16 Ricoh Company, Limited Electrochromic compound, electrochromic composition and display device
JP2010116483A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック化合物とこれを担持したエレクトロクロミック組成物およびこれらを有する表示素子
JP2011034116A (ja) * 2010-11-08 2011-02-17 Sekisui Chem Co Ltd 透明遮熱調光材
JP2012194412A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示素子
JP2017198966A (ja) * 2016-04-22 2017-11-02 株式会社リコー エレクトロクロミック素子

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11209713B2 (en) 2014-08-08 2021-12-28 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic element and electrochromic dimming element

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006519222A (ja) * 2003-01-31 2006-08-24 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミック化合物
JP2010235615A (ja) * 2003-01-31 2010-10-21 Ntera Ltd エレクトロクロミック化合物
JP4762885B2 (ja) * 2003-01-31 2011-08-31 エヌテラ リミテッド エレクトロクロミック粒子
JP2006518408A (ja) * 2003-01-31 2006-08-10 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミック粒子
JP2007508587A (ja) * 2003-10-08 2007-04-05 ジェンテックス コーポレイション 可逆的電着デバイス及び関連する電気化学媒体
WO2006087815A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Fujitsu Limited エレクトロデポジション表示装置およびその製造方法
JP2006234857A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Ricoh Co Ltd 表示素子、表示方法及び表示装置
US7525716B2 (en) 2005-03-04 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Display device and display apparatus
JP2006276850A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Ricoh Co Ltd 表示素子及び表示装置
WO2006095435A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Fujitsu Limited 架橋配位子、金属錯体、及び金属錯体集積構造物
JP2006267831A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd カラー表示素子
US7489432B2 (en) 2005-03-25 2009-02-10 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic display device and display apparatus
JP2006267833A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示素子および表示装置
JP2007011260A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Fuji Xerox Co Ltd 表示方法、並びに、これを用いた表示媒体及び表示素子
JP2007140140A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Konica Minolta Holdings Inc 表示素子
JP2007240668A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fuji Xerox Co Ltd 表示媒体の表示方法、並びに、表示媒体及び表示装置
JP2008026607A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Konica Minolta Holdings Inc 酸化スズ多孔質層の形成方法及びエレクトロクロミック表示素子
JP2008051947A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sony Corp エレクトロクロミック装置
EP2100938A1 (en) 2008-03-11 2009-09-16 Ricoh Company, Limited Electrochromic compound, electrochromic composition and display device
JP2009215464A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック化合物およびそれを用いたエレクトロクロミック表示素子
EP2100939A1 (en) 2008-03-11 2009-09-16 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic compound and electrochromic display device using the same
US7894118B2 (en) 2008-03-11 2011-02-22 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic compound, electrochromic composition and display device
US8080683B2 (en) 2008-03-11 2011-12-20 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic compound and electrochromic display device using the same
JP2010116483A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック化合物とこれを担持したエレクトロクロミック組成物およびこれらを有する表示素子
JP2011034116A (ja) * 2010-11-08 2011-02-17 Sekisui Chem Co Ltd 透明遮熱調光材
JP2012194412A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示素子
JP2017198966A (ja) * 2016-04-22 2017-11-02 株式会社リコー エレクトロクロミック素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4370733B2 (ja) 2009-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4370733B2 (ja) エレクトロクロミック素子
JP4873146B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP4816069B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP4929995B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP5453725B2 (ja) エレクトロクロミック化合物およびそれを用いたエレクトロクロミック表示素子
JP2012141584A (ja) イオン伝導体およびエレクトロクロミック表示装置
US20120127554A1 (en) Display device and color electronic paper using the same
JP2012155017A (ja) エレクトロクロミック表示装置の駆動方法および表示装置
JP2008116665A (ja) エレクトロクロミック装置
JPWO2008087879A1 (ja) 表示素子
JP2008111941A (ja) エレクトロクロミック装置
JP4894289B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP2007279570A (ja) エレクトロクロミック装置
JP4857804B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP5526887B2 (ja) エレクトロクロミック表示装置
JP5024592B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP2008089706A (ja) エレクトロクロミック装置
JP2011232488A (ja) 表示素子
US6538792B1 (en) Electrochromic device
JP2007279572A (ja) エレクトロクロミック装置
JP4946222B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JPH0114959B2 (ja)
JP5568858B2 (ja) エレクトロクロミック組成物及び表示素子
JP5045998B2 (ja) エレクトロクロミック装置、及びその製造方法、ならびに多孔質電極の製造方法
JP2008145598A (ja) エレクトロクロミック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees