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JP2002304654A - 硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別装置

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JP2002304654A
JP2002304654A JP2001107760A JP2001107760A JP2002304654A JP 2002304654 A JP2002304654 A JP 2002304654A JP 2001107760 A JP2001107760 A JP 2001107760A JP 2001107760 A JP2001107760 A JP 2001107760A JP 2002304654 A JP2002304654 A JP 2002304654A
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coins
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Yasuhiro Matsumoto
康浩 松本
Shigeru Minami
成 南
Masatoshi Koga
正敏 古賀
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Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】径センサ、材質/材厚センサ、ギザセンサ、エ
ッジセンサ等の複数の検知センサを一体化し小型化した
センサを用い、片寄せ状態で搬送路を搬送される硬貨を
識別するにあたり、硬貨の通路からの浮き、片寄せ外れ
が生じた場合にも精度よく識別できる硬貨識別装置を提
供する。 【解決手段】硬貨通路を1枚ずつ間隔をあけて摺動搬送
される硬貨を複数のセンサにより識別する硬貨識別装置
において、搬送ベルトに通路面の一側面に設けた規制面
に片寄せした状態で前記硬貨を摺動搬送する硬貨摺動搬
送手段と、前記硬貨の材質に応じた信号を出力する透過
型磁気材質センサと、前記硬貨のエッジ部の形状を検出
するために通路底面に配設されたエッジセンサと、前記
エッジセンサの出力が硬貨浮きのために小さくなった場
合に、前記材質センサの出力を基に前記エッジセンサの
出力値を補正して前記硬貨エッジ部の形状判定を行うエ
ッジ部判定手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨処理機に搭載
され、片寄せ状態で搬送される硬貨の金種、真偽等を識
別するために複数のセンサを設けた硬貨識別装置に関
し、特に搬送時における搬送位置のずれが発生した場合
にも良好な識別特性が得られる硬貨識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨処理機に搭載されている硬貨識別部
では、磁気的及び光学的なセンサにより硬貨の直径、材
質、穴、ギザ、色、厚み(模様、凹凸)の要素を検出
し、これらの組み合わせで金種判別、真偽判定等を行っ
ている。そして、硬貨の真偽等を磁気的又は光学的に識
別する従来の硬貨識別装置としては、特開平8−227
471号公報に示されるものがある。
【0003】この硬貨識別装置100では、図21に示
す様に材質検知センサ103L、103Rと穴検知セン
サ102とを設け、材質検知センサ103L、103R
の出力信号及び穴の有無判断結果に基づいて、硬貨の金
種、真偽を識別する識別手段111を備えると共に、径
検知センサ105と片寄せ検知センサ104との各信号
出力値の絶対値の和に基づいた光学値が、最初の硬貨に
よる出力信号のピークを越えたと判断できる位置に径検
知センサ105と片寄せ検知センサ104とを設け、そ
れに続く硬貨が材質検知センサ出力値のピークを超えて
いないことを確認するようにしている。
【0004】しかしながら、上述の硬貨識別装置100
では、図21に示す様に径検知センサ105と片寄せ検
知センサ104とがスポット的な光学センサで構成され
ているため、硬貨の片寄せが必要であるが、径検知セン
サ105を磁気センサで構成した場合には、硬貨通路の
どの領域を硬貨が通過しても問題はなくなる。
【0005】しかし、最近の偽造硬貨の出現により、硬
貨の周縁にあるギザ及び500円硬貨に見られる硬貨周
辺(エッジ)部にあるパール模様を検出することができ
る硬貨識別装置が硬貨処理機に採用され始めている。特
開平11−86070号公報においては、硬貨の側面形
状を検出するギザセンサが設けられており、硬貨は硬貨
搬送通路に対して立設されたセンサ基準面に沿って搬送
される様になっているが、搬送不良により硬貨の側面と
ギザセンサの間隔が広がった場合には焦点距離が不安定
となり、センサによる検出レベルの低下となって検出不
良を生じる。このため、搬送硬貨のセンサ基準面からの
ズレ量を検出し、ズレ量が予め設定した基準値を越えた
場合には当該硬貨の検出結果を無効として当該硬貨を再
搬送し、ギザ検出をリトライさせることが開示されてい
る。
【0006】また、一般的に磁気センサの感度は温度に
よって変化するので、これに対処する技術として例えば
特開平9−245214号公報に示されるものがある。
即ち、磁気コイルの低周波数4KHzにおけるインピー
ダンスがコイルの直流抵抗成分にほぼ等しく、温度に対
して直線的に変化することを利用して温度を測定し、こ
の測定温度を基に、各硬貨の基本的特徴量及び組合わせ
特徴量の判定用基準枠を予め設定した温度補正用テーブ
ルより選択し、選択された基準枠に基づいて硬貨の識別
処理を実施している。そして、この基準枠は各金種毎に
予め設定されており、磁気センサのコイルの測定温度に
応じて、対応する温度の基準枠を適宜選択するようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
硬貨識別装置が使用している識別センサでは、材質検知
センサ、片寄せ検知センサ、径検知センサが分散して配
置されているため、センサ部の外形が大きくなってしま
い、センサ識別能力の向上とメンテナンス性の向上の面
からも小型化の要望が強かった。また、硬貨の穴検知セ
ンサとしても兼用している異常接近検知センサは、連鎖
状に硬貨が搬送された場合に、全体として1枚のデータ
になるときがあり、連鎖状態で搬送されて来る樹脂等で
成る非金属の硬貨を正確に検知できない場合があった。
【0008】識別装置が取り扱う硬貨に径差があるた
め、通路幅方向の任意の位置を硬貨が通過するような状
態であると、各センサの出力値がばらつき、精度良く識
別ができないので、硬貨を通路片面に寄せて搬送させる
ように搬送機構を工夫している。しかしながら、搬送機
構を工夫しても、硬貨搬送状態にバラツキが発生するこ
とを確実に防止することができず、安定かつ精度良く識
別を行うことが難しいものであった。
【0009】更に上述のギザセンサや、硬貨の周縁部に
あるエッジ部分の形状を詳細に識別するためのエッジセ
ンサを設けた場合には、硬貨をセンサ部側に片寄せさせ
て搬送させることが必須となるが、実際にはセンサ基準
面からのズレのみならず、搬送通路摺動面からの浮きも
発生する。また、各センサ部の温度による影響もあり、
出力信号が少なからず影響を受ける。このような場合に
は、検出信号を基に所定条件を満たさないことによりリ
トライを行うこともできるが、処理時間の増大に繋がり
好ましいものではない。
【0010】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、径検知センサ、材質/材厚
センサ、ギザセンサ、エッジセンサ等の複数のセンサを
搭載して小型化を図った硬貨識別装置であり、硬貨の搬
送過程で生じる片寄せ規制面からの外れや摺動面からの
浮き上がりがあっても、硬貨を適正に識別することがで
きる硬貨識別装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬貨通路を1
枚ずつ間隔をあけて摺動搬送される硬貨を複数のセンサ
により識別する硬貨識別装置に関し、本発明の上記目的
は、搬送ベルトに通路面の一側面に設けた規制面に片寄
せした状態で前記硬貨を摺動搬送する硬貨摺動搬送手段
と、前記硬貨の材質に応じた信号を出力する透過型磁気
材質センサと、前記硬貨のエッジ部の形状を検出するた
めに通路底面に配設されたエッジセンサと、前記エッジ
センサの出力が硬貨浮きのために小さくなった場合に、
前記材質センサの出力を基に前記エッジセンサの出力値
を補正して前記硬貨エッジ部の形状判定を行うエッジ部
判定手段とを設けることにより達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、前記硬貨エッ
ジ部の形状判定に前記エッジセンサ出力の微分波形にお
けるピーク値を使用し、前記ピーク値に前記材質センサ
の出力に基づく補正を行うことにより、或は前記硬貨エ
ッジ部の形状判定に前記エッジセンサ出力によるエッジ
長を使用し、前記エッジ長に前記材質センサの出力に基
づく補正を行うことにより、より効果的に達成される。
【0013】また、本発明は、硬貨通路を1枚づつ間隔
をあけて摺動搬送される硬貨を複数のセンサにより識別
する硬貨識別装置に関し、本発明の上記目的は、前記硬
貨を搬送ベルトに通路面の一側面に設けた規制面に片寄
せした状態で摺動搬送する硬貨摺動搬送手段と、硬貨の
エッジ部を搬送方向にスキャンし該エッジ形状を検出す
る為のエッジセンサと、前記エッジセンサのスキャンニ
ングによる前記硬貨のエッジ長が所定長以上なかった場
合に、硬貨のエッジ信号に硬貨縁に対応する波形が得ら
れているかによって硬貨にエッジ部ありの形状判定をす
るエッジ部判定手段とを設けることにより達成される。
これにより、従来片寄せ外れとしてリジェクトしていた
硬貨でも識別処理を進めることができる様になる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、硬貨を規制面で片寄
せして搬送させるようにすると共に、硬貨の直径(若し
くは半径)を磁気的に検知する径センサと、硬貨の材質
及び材厚を磁気的に検知する材質/材厚センサと、硬貨
のギザを光学的に検知するギザセンサと、硬貨の端部を
磁気的に検知するエッジセンサとを一体化して構成する
ことにより、センサを小型化している。以下に、本発明
の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係る硬貨識別センサ10の
外観構成を示しており、ケース本体上部には硬貨1が、
搬送ベルト4により搬送される硬貨搬送路11が設けら
れており、硬貨搬送路11には例えば傾斜により硬貨1
を片寄せするための規制面12が設けられている。硬貨
1は硬貨搬送路11を規制面12に端部を接しながら、
搬送ベルト4から駆動力を受けて摺動搬送されるように
なっている。硬貨搬送路11の両サイド上部には、硬貨
1が跳ねて飛散しないようにする筐体状の保持部材13
及び14が設けられており、保持部材13及び14内に
は後述する各種センサ用コイルが内蔵されている。ま
た、硬貨識別センサ10に搭載されている各種センサの
駆動及び信号処理回路は、センサ本体底部の回路部20
に、例えばプリント基板に装着されて内蔵されている。
【0016】なお、図1では、硬貨1は水平に保たれて
搬送されるようになっているが、傾斜された斜面を横方
向に搬送される装置にも硬貨識別センサ10は使用可能
である。この場合には、斜面下側が片寄せ側となる。
【0017】硬貨識別センサ10に搭載されている各種
センサと、搬送される硬貨1の配置関係とは図2に示す
ようになっており、硬貨識別センサ10の入り口部に穴
検知センサを兼用した異常接近検知センサ2が設けられ
ており、規制面12に沿って搬送ベルト4によって撒送
路11を搬送して来る硬貨1を、光学的に検知するよう
になっている。硬貨識別センサ10の前端部には、硬貨
1の径を磁気的に検知するための径センサ30が設けら
れ、後端部には硬貨1の材質及び材厚を磁気的に検知す
るための材質/材厚センサ40及び硬貨識別のタイミン
グ信号を出力するとタイミングセンサ70が設けられて
いる。
【0018】また、規制面12の近辺には、硬貨1の側
面に付されているギザを光学的に検知するためのギザセ
ンサ50が設けられると共に、硬貨1の端部パターンを
磁気的に検知するためのエッジセンサ60が、規制面1
2から所定の間隔をあけた位置に設けられている。な
お、ギザセンサ50及びエッジセンサ60は、硬貨1の
先端部が材質/材厚センサ40にかかったときの硬貨1
の規制面12との接触位置より後方で、硬貨1の後端部
が異常接近検知センサ2から外れるときの硬貨1の規制
面12との接触位置より前方の範囲に、適宜設置されて
いる。
【0019】図3は径センサ30の巻線の様子を示して
おり、1次コイル31が硬貨搬送路11の下面本体に埋
設され、2次コイル32及び33が硬貨搬送路11の上
面の保持部材13及び14にそれぞれ埋設されている。
1次コイル31には端子OSC1及びOSCG1から励
磁信号が印加され、2次コイル32及び33からの出力
信号は端子VIN1,VGNDl及びVIN2,VGND2からそれぞ
れ出力される。1次コイル31と2次コイル32及び3
3との間では、図示M1、M2のような磁束が生じる。
【0020】また、図4及び図5は材質/材厚センサ4
0の巻線の様子を示しており、材厚検知用の共振コイル
41及び材質検知用の共振コイル42が、硬貨搬送路1
1の上面の保持部材14及び硬貨搬送路11の下面本体
に並列で2本分埋設され、共振コイル41と共振コイル
42との間では図示M3のような磁束が生じる。即ち、
図5に示すように、材質/材厚センサ40には独立して
2重のコイルが巻回されており、それぞれに異なる周波
数、例えば材質検出用コイルには120KHz、材厚検
出用コイルには150KHzの周波数の信号が印加さ
れ、それぞれの共振回路を構成するようになっている。
【0021】なお、径センサ30と材質/材厚センサ4
0とが磁気的に干渉し合わないように、両者は適宜な距
離をおいて配設されている。材質/材厚センサ40の出
力は、硬貨1が硬貨通路面から浮くに従ってリニア状に
その出力電圧が増加する特性がある。
【0022】径センサ30は1次コイル31に正弦波を
印加することにより交流磁束が発生し、磁気ヘッド部の
ギャップに硬貨1が進入すると、磁束は硬貨1による渦
電流損で減衰される。また、材質/材厚センサ40は共
振コイル41及び42に正弦波を印加することで交流磁
束が発生し、ギャップに硬貨1が進入すると、磁束は硬
貨1による渦電流損で減衰される。径センサ30及び材
質/材厚センサ40の検知原理は、例えば特開平8−2
27471号公報に記述されている。
【0023】また、図6はギザセンサ50の概略構成を
示しており、高出力平行光LED51から照射された平
行光は、凹凸レンズ51を通して上下方向にやや広げら
れ硬貨1のギザ部分に照射される。ギザ部分からの反射
光線は、レンズ付きフォトダイオード54に受光されて
信号処理される様になっている。かかるギザ検知の原理
は、例えば実開平3−44770号公報に記述されてい
る。
【0024】更に、図7及び図8はエッジセンサ60の
構成を示しており、エッジセンサ60は磁界を発生して
磁気的に検知するための磁気ヘッド61を有し、本体部
分の磁性材で成る上部が内側に折曲された立体U字状の
磁気コア62には、1次コイル63及び2次コイル64
が巻回されている。1次コイル63は高周波励磁信号で
励磁され、2次コイル64からは1次コイル63に入力
された高周波励磁信号に対応する信号が出力され、磁気
ヘッド61の上に存在する硬貨1(金属)の比透磁率に
応じてその振幅が変化する。そして、磁気ヘッド61で
の磁界発生方向が硬貨1(金属)の搬送方向に対して直
交するように配設すると共に、1次コイル63を硬貨の
中心方向に、2次コイル64を硬貨の外側方向に配置す
る。このエッジセンサ60のデータは、温度による影響
がわずかであることが経験的に分かっており、径センサ
30の出力特性と比較しても格段の温度特性が得られ
る。
【0025】また、図9(A)は、500円硬貨3の搬
送方向に対するエッジセンサ60の磁気ヘッド61によ
る検知領域(斜線領域)64を示しており、3Aは50
0円硬貨3の縁部に刻設されているパール模様である。
図9(B)は、図9(A)の500円硬貨3の検知領域
64における断面構造を示しており、図9(C)はエッ
ジセンサ60からの出力信号を示している。この例から
分かるように、エッジセンサ60の出力信号は、500
円硬貨3の端部において顕著な減衰傾向を示すと共に、
パール模様3A部分でも更に減衰傾向を示している。
【0026】なお、後述の説明で使用するエッジセンサ
60の出力波形は図9(C)と同様のものであるが、反
転回路によって単に上下反転させたものである。
【0027】図10は本発明に係る硬貨識別装置全体の
回路横成例を示すブロック図であり、全体の制御を行う
CPU21はプログラムを内蔵したROM22と、制御
若しくは識別用にデータを格納するRAM23とを具備
し、バスラインで接続されている。異常接近検知センサ
2の出力は波形整形回路20−2を経てCPU21に入
力され、径センサ30(33,32)からの出力は増幅
器20−302、20−303を経て波形整形回路20
−302,20−304に入力され、A/D変換器24
でデジタル値に変換されてCPU21に入力される。
【0028】また、ギザセンサ50の出力は増幅器20
−50を経て包絡線抽出回路20−51に入力され、エ
ッジセンサ60の出力は増幅器20−60を経て波形整
形回路20−61に入力され、包路線抽出回路20−5
1及び波形整形回路20−61の各出力はA/D変換器
24でデジタル値に変換されてCPU21に入力され
る。更に、材質/材厚センサ40の材質及び材厚の各信
号は、それぞれ増幅器20−401及び20−403を
経て波形整形回路20−402及び20−404に入力
され、A/D変換器24でデジタル値に変換されてCP
U21に入力される。タイミングセンサ70の出力は増
幅器20−70を経て波形整形回路20−71に入力さ
れ、A/D変換器24でデジタル値に変換されてCPU
21に入力される。
【0029】このような構成において、先ず初期動作処
理及び温度補正について、図11に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0030】硬貨1の識別が開始される直前に、硬貨識
別センサ10に対して上位の制御側からセンサチェック
のコマンドを送信して異常接近検知センサ2の光源側を
ON/OFFさせ、動作の確認及び各磁気センサの出力
値が所定範囲に入っているか等のセンサチェックを行う
(ステップS100)。センサチェックがNGの場合に
は、識別部エラーとなる(ステップS101)。次に、
上位の制御側からスタートコマンドが送られて来ると
(ステップS102)、温度補正の処理を行う(ステッ
プS103)。この温度補正に関し、磁気センサである
径センサ30、材質/材厚センサ40、ギザセンサ5
0、エッジセンサ60の各出力は、検出する金種によっ
てそれぞれ個別の温度特性を有すると共に、センサ毎に
温度が異なるので、各センサが検出する温度範囲に応じ
て、金種毎に該当硬貨であることを判定する判定枠(金
種を特定するための出力範囲)を設けている。温度と待
機時の出力には、下記(1)式を近似式として設定して
用いている。
【0031】 y=a×(Ts−Tk)/1000+k1 …(1) ただし、yは計数(搬送)スタート時の基準値(金種毎
に異なり判定枠を作成するための中央値)であり、aは
係数で、金種と温度(待機出力値)で異なる係数であ
る。また、Tkは判定枠設定時の待機出力値、Tsは計
数スタート時の待機出力値、k1は判定枠設定時の中央
値である。
【0032】判定枠は、求めた金種毎の中央値に予め設
定されている金種毎の幅値を加算して求め、識別処理が
速くできるようにテーブル状に展開した状態でRAM2
3に記憶されている。ここで、係数aの設定について説
明する。例えば図12に示すように、待機時のセンサ出
力値(待機レベル)により領域、、に分けて温度
区分を行う。実際の温度を測定するものではなく、間接
的に磁気センサの出力に応じて補正を行うようになって
いる。この領域の決定がされた後に所定の係数aが選定
され、上記(1)式に代入して現在の基準値を求め、各
金種毎の判定枠を設定する。
【0033】次に、図11のフローチャートにおいて、
温度に基づく判定枠の設定後、硬貨1が繰り出され1枚
ずつ間隔をあけて搬送され、硬貨1が異常接近検知セン
サ2を遮光するまで待つが、遮光は割り込み処理で検出
される(ステップS104)。なお、ステップS104
以降の処理は、硬貨が搬送されて来る度に新たに繰り返
される。
【0034】そして、径センサ30の出力により所定値
以上の出力が得られると、硬貨1が搬送されて来たとし
て次に進む(ステップS105)。径センサ30に硬貨
1が搬送されて来たことにより、径センサ30による径
データの収集、ギザセンサ50によるギザデータの収
集、エッジセンサ60によるエッジデータの収集、材質
/材厚センサ40によるデータの収集、タイミングセン
サ70によるタイミング信号処理等の識別のための処理
が並行して開始される(ステップS106)。
【0035】次に、硬貨搬送に異常が生じ異常接近した
場合の処理について、図13のフローチャートを参照し
て説明する。
【0036】図14は、図2の各センサの並び(異常接
近検知センサ2、径センサ30、タイミングセンサ7
0)に従った出力波形を示しており、異常接近検知セン
サ2の出力は、硬貨2枚が連続した状態で搬送されてい
る場合の出力を示しており、硬貨2枚分の幅が検知され
ている。径センサ30の径1センサ(下)、径2センサ
(上)の出力にはそれぞれ谷部が2個所あり、硬貨2枚
が到来していることが判る。また、タイミングセンサ7
0の出力波形にも谷部が2個所現れており、最初の谷部
がタイミングセンサ70に来た時点でデータ採取完了と
して、硬貨1の識別処理が開始される。
【0037】径センサ30のデータをリアルタイムに監
視し、1枚の硬貨がセンサ部を通過し、ピーク値を得た
ポイントから出力が25%減衰した後に引き続いて出力
値が下がらず、上がることがあるか否かをチェックし
(ステップS107)、上がることがなかった場合に異
常接近検知センサ2の割り込みがあったかどうかをチェ
ックする(ステップS108)。そして、割り込みがあ
れば異常接近と判断し、異常接近フラグをセットし(ス
テップS109)、また、径センサ30のデータが2回
目のピークを迎えているならば異常接近と判断し、異常
接近フラグをセットする(ステップS109)。
【0038】次に、異常接近検知センサ2を遮光してか
らタイミングセンサ70に到達するまでの時間を監視し
(ステップS110)、1秒を越えていた場合はジャム
と判定し、ジャムの信号を上位側に上げる(ステップS
111)。また、滞留時間が1秒以下でタイミングセン
サ70の出力が所定値Jよりも大きくなり、硬貨が到来
したと判定した場合には(ステップS112)、異常接
近フラグをチェックし(ステップS113)、異常接近
フラグが立っていれば上位側に通知し、異常接近なので
該当硬貨をリジェクトする(ステップS114)。
【0039】一方、上記ステップS112においてタイ
ミングセンサ70に硬貨1が到来していないと判定され
た場合にはステップS107に戻り、引き続き監視を行
う。また、タイミングセンサ70に硬貨が到来した場合
であって、上記ステップS113で異常接近フラグが立
っていない場合には、次の金種判定処理へ進む(ステッ
プS115)。
【0040】次に、金種判定処理における硬貨の浮き検
知について説明する。
【0041】本発明ではエッジセンサ60の出力を利用
するので、先ずエッジセンサ60の硬貨検出波形につい
て説明する。500円硬貨を例にとると図15に示すよ
うに、硬貨のエッジ部分を例えば40等分してスキャン
できるように所定の間隔毎にデータを収集する。収集さ
れたデータの出力波形は図15のようになり、データ領
域をゾーン〜に分けてピーク値の検出を行う。そし
て、図中の矢印で示すようなピークを特定する。
【0042】即ち、硬貨1が搬送されて来て、異常接近
検知センサ2を遮光したときにエッジセンサ60の出力
を読み出し、図では省略してあるがエッジセンサ60の
待機レベルが所定範囲内になるようにD/Aコンバータ
によりセンサのオフセットレベルの出力調整をする。そ
して、エッジセンサ60による500円硬貨のデータ収
集が完了した時点から説明を進めると、図15におい
て、先ず待機レベルから所定A/D値(AD1)以上へ
と変化したポイントをX1とし、所定A/D値(AD
1)以下へと変化したポイントをXとする。そして、
これらポイントX1及びXの間を等分割し、ゾーン
〜の8ゾーンを設定する。
【0043】そして、ゾーン〜の中で最初にピーク
を検知した1番目のデータ(変化量が増加状態から1回
でも0A/D値以上の変化を検知した1つ手前のデー
タ)を“GMAX1”とし、更に同じゾーンでデータG
MAX1から後のデータの最小値を“MIN1”とす
る。この間のピーク値であるGMAX1のデータが見つ
からなかった場合、変化量が最小値(波形の傾きが最も
穏やかになるポイント)になるデータをAデータとし、
ログはGMAX1とする(MIN1はこの場合存在しな
いので、ログしない)。その時の変化量は1スキャン進
む度に所定A/D値(AD2)以下とし、大きければ該
当なし(“0”とする)とする。
【0044】また、ゾーン及びでは最大値のデータ
を“GMAX2”とする。ゾーン〜については、ゾ
ーンから逆方向に内側へスキャンし、ピーク検知の最
初のデータを“GMAX3”(AデータがあってもGM
AX3)とする。ゾーン〜と同様に、ピーク点が見
つからなければ変化量が最小値になるデータをBデータ
(ログはGMAX3)とする。その後の変化量は所定A
/D値(AD3)以下とし、大きければ該当なし
(“0”とする)とする。上述のようにして、図15に
示すGMAX1、GMAX2、GMAX3を得る。
【0045】更に、500円硬貨等のエッジ部分の形状
の抽出をするために、データGMAX1及びGMAX3
の検出とは別に、ゾーン及びで1スキャンピッチに
おける変化量が増加から2回連続して“−2”以上の減
少(“−1”と“−2”の場合は増加となる)があった
場合のピーク値を“GMAX1’”、同様にゾーン及
びの後ろ方向からサーチした場合に、同様の波形を検
出した場合のピーク値を“GMAX3’”とする。
【0046】次に、採取したエッジデータについて1ス
キャン毎にその前のスキャン値との差を算出してその微
分値を求め、更に絶対値を算出したものをプロットする
と図16のようになる。
【0047】図15のゾーン〜に分割したポジショ
ンbから15スキャンピッチ手前の間で、図16の信号
波形の最大値をサーチする。この最大値を“BMAX
1”とし、同領域において複数の同じ最大値があれば外
側の最大値を“BMAX1”とする。次に、図15のポ
ジションhから15スキャンピッチ後の間で、図16の
信号波形の最大値をサーチする。そして、この最大値を
“BMAX2”とし、同領域にて複数の同じ最大値があ
れば外側の最大値を“BMAX2”とする。ここで、B
MAX=BMAX1+BMAX2と定義しておく。図1
5中の硬貨幅“EZONE”は、図のポジションaから
iまでのスキャン数を示し、エッジセンサ60の上を通
る硬貨1の弦の部分の長さ(エッジ長)を表している。
非磁性の被検体の場合には所定の出力値が得られないの
で、硬貨の磁性/非磁性の判定を行うことができる。
【0048】次に、新500円硬貨を例にとって硬貨浮
き量の補正方法について、図17のフローチャートを参
照して説明する。
【0049】先ず図15のゾーン及びにおけるピー
ク値GMAX1と、ゾーン及びにおけるピーク値G
MAX3とが“0”であるか否かをチェックし(ステッ
プS130)、両方とも“0”であればエッジパターン
エラーとしてリジェクトを行う(ステップS131)。
ピーク値が存在する場合にはGMAX2−GMAX1
(=G1)を計算し、所定の判定枠内にあるかをチェッ
クする(ステップS132)。所定枠内に無い場合はエ
ッジパターンエラーとしてリジェクトする(ステップS
133)。所定の判定枠内にあれば次にGMAX2−G
MAX3(=G2)を計算し、所定の判定枠内にあるか
を判定し(ステップS134)、判定枠外であればエッ
ジパターンエラーとしてリジェクトする(ステップS1
35)。判定枠内に入っている場合には|GMAX1−
GMAX3|(=G3)が所定値以下であることを確認
し(ステップS136)、所定値を越えるのであればエ
ッジパターンエラーとしてリジェクトする(ステップS
137)。
【0050】次に、図16に示すような微分値の最大値
の和G5(BMAX=BMAX1+BMAX2)と、外
部からの識別レベルの設定値により補正された判定枠設
定値(所定枚数の硬貨を流したときのBMAXの平均値
で、金種毎に設けられている指定される識別レベルに応
じて減じた値)G51(判定枠設定値−K4)とを比較
し、和G5が判定枠設定値G51未満であれば、浮き補
正後の補正値G5’(BMAX’)を計算し(ステップ
S139)、この補正値G5’と判定枠設定値G51と
を比較し、補正値G5’が外部からの識別レベルの設定
値により補正された判定枠設定時の値(所定枚数の硬貨
を流したときのGMAXの平均値で、金種毎に設けられ
ている)G51(判定枠設定値“−K4”)以上なけれ
ば、エッジパターンエラーとしてリジェクトする(ステ
ップS141)。
【0051】次に、判定枠設定値“−K4”である判定
枠設定値G51が補正値G5’より小さいのであれば、
補正値G6(GMAX3)が判定枠設定値G61(判定
枠設定値“−Ed3_L”)以上であるか否かを判断し
(ステップS142)、補正値G6が判定枠設定値G6
1より小さい場合には補正値G6’(浮き補正後の値で
GMAX3’)を計算し(ステップS143)、補正値
G6’が判定枠設定値G61未満のときにはエッジパタ
ーンエラーとしてリジェクトする(ステップS14
5)。
【0052】また、補正値G6’が判定枠設定値G61
以上の場合には、図15の“EZONE”が所定値LM
2以上あるか否かを判定し(ステップS146)、所定
値LM2未満の場合には更に補正されたEZONE’
(後述する)が所定値LM3以上あるか否かを判定し
(ステップS147)、所定値LM3未満である場合に
はエッジパターンリジェクトする(ステップS14
8)。上記ステップS146及びステップS147で条
件を満たした場合には、次の材質により金種を判定する
材質判定のステップに進む。
【0053】ここで上述の各補正値について説明する。
【0054】(1)浮き補正後のエッジデータGMAX
3:浮き補正後のエッジデータGMAX3を下記(2)
式に従って補正する。
【0055】 GMAX3’=(材質1データ−材質1基準値+7)/Ca +GMAX3 …(2) ただし、Caは係数である。
【0056】即ち、硬貨後端部のエッジデータ値GMA
X3は硬貨の浮きがある時には小さくなり、材質センサ
40の出力は硬貨の浮きがあると大きくなるので、これ
に基づいて、硬貨に浮きがあるときに硬貨後端部のエッ
ジデータ値GMAX3をエッジデータGMAX3’に補
正している。
【0057】(2)浮き補正後のエッジ部の微分値ピー
ク値BMAX:微分値ピーク値BMAXを下記(3)式
に従って補正する。
【0058】 BMAX’=(材質1データ−材質1基準値+7)/Cb +BMAX …(3) ただし、Cbは係数である。
【0059】即ち、エッジ部の微分値ピーク値BMAX
は硬貨の浮きがある時には小さくなり、材質センサ40
の出力は硬貨の浮きがあると大きくなるので、これに基
づいて、硬貨に浮きがあるときに微分値ピーク値BMA
Xを微分値ピーク値BMAX’に補正している。
【0060】(3)硬貨幅値EZONE:硬貨幅値EZ
ONEを下記(4)式に従って補正する。
【0061】 EZONE’=(材質1データ−材質1基準値+7)/Cc +EZONE …(4) ただし、Ccは係数である。
【0062】即ち、硬貨幅値EZONEは硬貨浮きがあ
るときに小さくなり、材質センサの出力は硬貨に浮きが
あると大きくなるので、これに基づいて、硬貨に浮きが
あるときの硬貨幅値EZONEを硬貨幅値EZONE’
に補正している。
【0063】次に、図19のフローチャートを参照し
て、硬貨の片寄せ外れ(異常)が発生した場合における
真偽判定のための手順について説明する。ここでは、旧
500円硬貨の場合を例に挙げて説明する。
【0064】硬貨1枚分のエッジセンサ60によるデー
タ収集及び上述の硬貨浮き有無チェック及び補正が完了
した時点で、図19のフローチャートの処理を実行す
る。先ずエッジゾーン値EZONEが所定値ED1以上
あるか否かを判定し(ステップS200)、これを満た
さない場合には浮き有りと見なされるので、硬貨浮き補
正したエッジゾーン値EZONE’が所定値以上あるか
否かを判定し(ステップS201)、これを満たさない
場合はリジェクトを行う(ステップS202)。
【0065】一方、上記ステップS200で条件が満た
された場合には片寄せはOKとして次の処理へ進む(ス
テップS205)。ステップS201において条件を満
たした場合には、図15の波形において、GMAX1の
ピーク検知の確認とは別に、ゾーン及びでサンプル
ピッチでの変化量が増加から2サンプル分連続して“−
2”以上のダウンを検知したときGMAX1’有りと
し、同様にゾーン及びを逆方向にサーチし、GMA
X3’有りとし、これらの両方が存在しているかという
判定、即ち硬貨のエッジ部を検出したかどうかの判定
(G9判定)を行い、存在していれば正常な旧500円
硬貨の特徴が得られており、片寄せOKとして次へ進む
(ステップS205)。
【0066】上記ステップS203のG9判定でNGの
場合には、片寄せ外れとしてエッジパターン異常のリジ
ェクトを行う(ステップS204)。
【0067】この様に、500円硬貨に浮きが有る場合
であっても、信号にエッジ部の特徴があれば500円の
片寄せはOKとして精度良く適正な硬貨識別ができる。
【0068】本発明を実施することによって、図20
(A)に示す500円硬貨エッジセンサ波形と、図20
(B)に示すハンガリー国50フォリント硬貨のエッジ
センサ波形とを用いて両硬貨の判別を効果的に行うこと
ができる。なお、搬送硬貨に浮き及び片寄せ外れが発生
した場合には、図20(A)の波形が相対的に小さくな
ると共に、エッジ部の波形がなだらかになる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、搬送される硬貨の浮き
量を磁気センサから成る材質センサの出力に基づいてエ
ッジセンサによる金種判定用判定枠を補正し、求めた硬
貨のエッジ長さに基づいて、エッジセンサ出力を用いた
硬貨のエッジ部の形状判定をすることができる。又、片
寄せ外れが生じ、信号が弱くなりエッジ長が短くなった
場合でも、エッジ部の特徴があれば片寄せOKとしてい
るので、精度良く適正な硬貨識別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬貨識別センサの外観図である。
【図2】本発明に係る硬貨識別センサのセンサ配置例と
搬送される硬貨との位置関係を示す配置図である。
【図3】径センサの巻線例を示す図である。
【図4】材質/材厚センサの巻線例を示す図である。
【図5】材質/材厚センサの巻線例を模式的に示す図で
ある。
【図6】ギザセンサの構成例を示す構成図である。
【図7】エッジセンサの構成例を示す構成図である。
【図8】エッジセンサと搬送される硬貨との位置関係を
示す配置図である。
【図9】エッジセンサと搬送される硬貨との位置関係並
びに信号関係を示す図である。
【図10】硬貨識別装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図11】電源ON後の処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】磁気センサの待機レベルと温度により変化す
る出力との関係を示す図である。
【図13】硬貨の異常接近時の処理例を示すフローチャ
ートである。
【図14】硬貨の異常接近とセンサ出力との関係を示す
タイムチャートである。
【図15】エッジセンサの出力信号波形の処理を説明す
るための図である。
【図16】エッジセンサの出力信号波形の処理を説明す
るための図である。
【図17】硬貨の浮き有り時の処理例を示すフローチャ
ートの一部である。
【図18】硬貨の浮き有り時の処理例を示すフローチャ
ートの一部である。
【図19】硬貨の片寄せ外れの補正処理を説明するため
のフローチャートである。
【図20】本発明の効果を説明するための図である。
【図21】従来の硬貨識別装置の一例を示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
1 硬貨 2 異常接近検知センサ 3 500円硬貨 4 搬送ベルト 10 硬貨識別センサ 11 硬貨搬送路 12 規制面 20 回路部 30 径センサ 40 材質/材厚センサ 50 ギザセンサ 60 エッジセンサ 70 タイミングセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 正敏 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E002 AA01 AA03 AA04 AA07 AA13 BC02 BC06 BD01 BD02 BD05 CA01 CA06 CA08 CA12 CA13 CA15 DA02 DA05 EA01 EA03 EA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨通路を1枚ずつ間隔をあけて摺動搬送
    される硬貨を複数のセンサにより識別する硬貨識別装置
    において、搬送ベルトに通路面の一側面に設けた規制面
    に片寄せした状態で前記硬貨を摺動搬送する硬貨摺動搬
    送手段と、前記硬貨の材質に応じた信号を出力する透過
    型磁気材質センサと、前記硬貨のエッジ部の形状を検出
    するために通路底面に配設されたエッジセンサと、前記
    エッジセンサの出力が硬貨浮きのために小さくなった場
    合に、前記材質センサの出力を基に前記エッジセンサの
    出力値を補正して前記硬貨エッジ部の形状判定を行うエ
    ッジ部判定手段とを具備したことを特徴とする硬貨識別
    装置。
  2. 【請求項2】前記硬貨エッジ部の形状判定に前記エッジ
    センサ出力の微分波形におけるピーク値を使用し、前記
    ピーク値に前記材質センサの出力に基づく補正を行うよ
    うになっている請求項1に記載の硬貨識別装置。
  3. 【請求項3】前記硬貨エッジ部の形状判定に前記エッジ
    センサ出力によるエッジ長を使用し、前記エッジ長に前
    記材質センサの出力に基づく補正を行うようになってい
    る請求項1に記載の硬貨識別装置。
  4. 【請求項4】硬貨通路を1枚づつ間隔をあけて摺動搬送
    される硬貨を複数のセンサにより識別する硬貨識別装置
    において、前記硬貨を搬送ベルトに通路面の一側面に設
    けた規制面に片寄せした状態で摺動搬送する硬貨摺動搬
    送手段と、硬貨のエッジ部を搬送方向にスキャンし該エ
    ッジ形状を検出する為のエッジセンサと、前記エッジセ
    ンサのスキャンニングによる前記硬貨のエッジ長が所定
    長以上無かった場合に、硬貨のエッジ信号に硬貨縁に対
    応する波形が得られているかによって硬貨にエッジ部あ
    りの形状判定をするエッジ部判定手段とを備えたことを
    特徴とする硬貨識別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100780052B1 (ko) 2007-04-27 2007-11-30 주식회사 에이텍 주화 선별/계수장치
JP2008033694A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨識別装置及びプログラム
CN107622558A (zh) * 2017-11-07 2018-01-23 山东大学深圳研究院 一种公交钱币找零分类计数智能箱
CN113053019A (zh) * 2021-03-08 2021-06-29 中钞长城金融设备控股有限公司 一种硬币边部质量检测方法及系统

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