JP2002302313A - ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置 - Google Patents
ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置Info
- Publication number
- JP2002302313A JP2002302313A JP2001108683A JP2001108683A JP2002302313A JP 2002302313 A JP2002302313 A JP 2002302313A JP 2001108683 A JP2001108683 A JP 2001108683A JP 2001108683 A JP2001108683 A JP 2001108683A JP 2002302313 A JP2002302313 A JP 2002302313A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll paper
- paper
- shaft
- detecting
- transport
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロール紙を記録媒体として用いた記録装置に
おいて、ロール紙が巻かれた状態での緩みの有無やその
終端部の固定の仕方によるロール紙搬送の違いに応じ
て、ロール紙残量の検知を適切に行なう。 【解決手段】 ロール紙を搬送するための搬送モータの
異常の有無、搬送路におけるロール紙の有無およびロー
ル紙軸の回転をそれぞれ検出する構成において、搬送路
にロール紙が有ることが検出され(S607)、搬送モー
タが正常である場合(S606)、ロール紙軸の回転が停
止したことを検出したとき(S608)、ニヤエンド処理
(S612)、すなわち、その搬送を続けるかまたは巻き
戻しする処理を行なう。これにより、例えば、真にロー
ル紙の終端が搬送されることによりロール紙軸の回転が
停止する場合は、その終端の固定の仕方に応じて、その
まま排紙するか、巻き戻してユーザにロール紙の取り替
えを促すことが可能となる。
おいて、ロール紙が巻かれた状態での緩みの有無やその
終端部の固定の仕方によるロール紙搬送の違いに応じ
て、ロール紙残量の検知を適切に行なう。 【解決手段】 ロール紙を搬送するための搬送モータの
異常の有無、搬送路におけるロール紙の有無およびロー
ル紙軸の回転をそれぞれ検出する構成において、搬送路
にロール紙が有ることが検出され(S607)、搬送モー
タが正常である場合(S606)、ロール紙軸の回転が停
止したことを検出したとき(S608)、ニヤエンド処理
(S612)、すなわち、その搬送を続けるかまたは巻き
戻しする処理を行なう。これにより、例えば、真にロー
ル紙の終端が搬送されることによりロール紙軸の回転が
停止する場合は、その終端の固定の仕方に応じて、その
まま排紙するか、巻き戻してユーザにロール紙の取り替
えを促すことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を記録媒
体として使用した記録装置およびこの装置におけるロー
ル紙残量検出装置およびロール紙残量検出方法に関す
る。
体として使用した記録装置およびこの装置におけるロー
ル紙残量検出装置およびロール紙残量検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の技術として、例えば、特開平0
5−338335号公報に記載されたものが知られてい
る。ここでは、ロール紙の残量検出の方法として、二つ
の方法を開示している。
5−338335号公報に記載されたものが知られてい
る。ここでは、ロール紙の残量検出の方法として、二つ
の方法を開示している。
【0003】一つは、同公報の出願にかかる発明の従来
技術として記載されるものであり、レバーとロール紙と
の係合関係が、ロール紙の消費に伴なってその径が変化
することによって変わることを利用したものである。具
体的には、ロール紙の径が所定の値より小さくなると、
レバーの姿勢が変化し、その姿勢の変化に伴うレバーの
動きによって機械的センサを動作させ、この動作によ
り、ロール紙が所定量(径)より少なくなったことを検知
するものである。
技術として記載されるものであり、レバーとロール紙と
の係合関係が、ロール紙の消費に伴なってその径が変化
することによって変わることを利用したものである。具
体的には、ロール紙の径が所定の値より小さくなると、
レバーの姿勢が変化し、その姿勢の変化に伴うレバーの
動きによって機械的センサを動作させ、この動作によ
り、ロール紙が所定量(径)より少なくなったことを検知
するものである。
【0004】二つ目は、ロール紙の引出し(給紙、搬送)
動作に伴って回転するロール紙の軸にスリットが形成さ
れた板を取り付けるとともに、そのスリットを検出する
フォトセンサを設け、ロール紙が搬送等されるのに伴な
い回転するスリット板に関してフォトセンサが出力する
信号の周期に基づいてロール紙の残量を検知するもので
ある。すなわち、ロール紙の径に応じてスリット板の回
転速度が速くなり、上記信号の周期が短くなることを利
用したものである。
動作に伴って回転するロール紙の軸にスリットが形成さ
れた板を取り付けるとともに、そのスリットを検出する
フォトセンサを設け、ロール紙が搬送等されるのに伴な
い回転するスリット板に関してフォトセンサが出力する
信号の周期に基づいてロール紙の残量を検知するもので
ある。すなわち、ロール紙の径に応じてスリット板の回
転速度が速くなり、上記信号の周期が短くなることを利
用したものである。
【0005】また、この方法では、ロール紙が無くなっ
たことは、それによってスリット板が回転しなくなり上
記信号が発生しないことにより、検知できる旨が記載さ
れている。
たことは、それによってスリット板が回転しなくなり上
記信号が発生しないことにより、検知できる旨が記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の前者の方法にあっては、上記公報の出願にかかる
発明が解決しようとする課題としても記載されているよ
うに、基本的に、ロール紙が少なくなったことを検知で
きても、ロール紙が無くなった状態を検知することはで
きない。
技術の前者の方法にあっては、上記公報の出願にかかる
発明が解決しようとする課題としても記載されているよ
うに、基本的に、ロール紙が少なくなったことを検知で
きても、ロール紙が無くなった状態を検知することはで
きない。
【0007】一方、後者の方法は、ロール紙残量の比較
的わずかな変化を検出でき、また、ロール紙が無くなっ
たことも検出できるものの、この方法はロール紙が正常
に巻かれた状態にあること、すなわち、緩んだ状態で巻
かれていないことを前提として、正常な検出が可能とな
るものである。しかしながら、記録装置においてロール
紙が用いられる状態やロール紙の管理状態は様々であ
り、ロール紙は、それに緩みが発生した状態で用いられ
ることもある。
的わずかな変化を検出でき、また、ロール紙が無くなっ
たことも検出できるものの、この方法はロール紙が正常
に巻かれた状態にあること、すなわち、緩んだ状態で巻
かれていないことを前提として、正常な検出が可能とな
るものである。しかしながら、記録装置においてロール
紙が用いられる状態やロール紙の管理状態は様々であ
り、ロール紙は、それに緩みが発生した状態で用いられ
ることもある。
【0008】図1(a)〜(c)は、この緩みの態様を示す
図である。同図(a)は、ロール紙がロール紙軸である紙
管に正常な状態で巻かれ、緩みが無い状態を示すもので
ある。この場合は、ロール紙の搬送に伴って紙管は回転
するので、上記公報に開示される第2の方法によっても
正確な残量を検出できる。
図である。同図(a)は、ロール紙がロール紙軸である紙
管に正常な状態で巻かれ、緩みが無い状態を示すもので
ある。この場合は、ロール紙の搬送に伴って紙管は回転
するので、上記公報に開示される第2の方法によっても
正確な残量を検出できる。
【0009】これに対し、図1(b)に示す状態は、ロー
ル紙の終端部が紙管に固定されている場合において、緩
みが発生している状態を示している。この場合は、ロー
ル紙が搬送されても、最初、紙管は回転せず、しばらく
した後回転を始める。また、図1(c)は、ロール紙の終
端部が紙管に固定されない場合において、緩みが発生し
ている状態を示している。この場合は、ロール紙が搬送
されても、紙管は回転することがない。このように、緩
みによって、ロール紙がまだあるにも拘わらずロール紙
の軸である紙管が回転しない場合は、上記第2の方法に
よれば、ロール紙が無いと検知することになる。
ル紙の終端部が紙管に固定されている場合において、緩
みが発生している状態を示している。この場合は、ロー
ル紙が搬送されても、最初、紙管は回転せず、しばらく
した後回転を始める。また、図1(c)は、ロール紙の終
端部が紙管に固定されない場合において、緩みが発生し
ている状態を示している。この場合は、ロール紙が搬送
されても、紙管は回転することがない。このように、緩
みによって、ロール紙がまだあるにも拘わらずロール紙
の軸である紙管が回転しない場合は、上記第2の方法に
よれば、ロール紙が無いと検知することになる。
【0010】そして、このようなロール紙無しを誤って
検知すると、例えば、給紙ローラや搬送ローラの駆動を
ロール紙がない状態のモードで行ない、これによって、
実際には搬送路上にあるロール紙によるジャムを生じた
りすることがある。
検知すると、例えば、給紙ローラや搬送ローラの駆動を
ロール紙がない状態のモードで行ない、これによって、
実際には搬送路上にあるロール紙によるジャムを生じた
りすることがある。
【0011】また、ロール紙の用いられ方として、ロー
ル紙の終端部がロール紙の軸に固定されて用いられる場
合とそうでない場合とでは、例えば、上述の図1(a)と
同図(b)に示したようなロール紙の挙動の違いを生ず
る。ロール紙の終端部の固定に関する態様としては、図
2(a)〜(c)に示すものがある。
ル紙の終端部がロール紙の軸に固定されて用いられる場
合とそうでない場合とでは、例えば、上述の図1(a)と
同図(b)に示したようなロール紙の挙動の違いを生ず
る。ロール紙の終端部の固定に関する態様としては、図
2(a)〜(c)に示すものがある。
【0012】すなわち、図2(a)は、終端部を固定しな
い場合である。同図(b)はロール紙の終端部の一部のみ
を粘着テープで止めて固定するものであり、同図(c)は
終端部の全体を軸に固定するものである。
い場合である。同図(b)はロール紙の終端部の一部のみ
を粘着テープで止めて固定するものであり、同図(c)は
終端部の全体を軸に固定するものである。
【0013】このように、ロール紙の終端部の固定の仕
方にはいくつかの態様があり、これによってもロール紙
の搬送における挙動が異なり得るものである。さらに、
これに上述のロール紙の緩みの状態を組み合わせると、
上記挙動の違いはさらに多様となる。従来の方法によっ
ては、このような多様なロール紙の搬送における挙動に
対応して、正確なその残量検出を行なうことは困難であ
った。
方にはいくつかの態様があり、これによってもロール紙
の搬送における挙動が異なり得るものである。さらに、
これに上述のロール紙の緩みの状態を組み合わせると、
上記挙動の違いはさらに多様となる。従来の方法によっ
ては、このような多様なロール紙の搬送における挙動に
対応して、正確なその残量検出を行なうことは困難であ
った。
【0014】従来の残量検出方法の別の問題として、ロ
ール紙終端部の処理に関するものがある。例えば、メー
カー純正のロール紙以外を使用するユーザは、ロール紙
の終端部を軸に固定して用いようとするとき、その固定
に簡易な粘着テープなどを用いることがある。この場合
に、そのテープの破片が装置内部に残り、ジャムや汚れ
などの原因になることがある。
ール紙終端部の処理に関するものがある。例えば、メー
カー純正のロール紙以外を使用するユーザは、ロール紙
の終端部を軸に固定して用いようとするとき、その固定
に簡易な粘着テープなどを用いることがある。この場合
に、そのテープの破片が装置内部に残り、ジャムや汚れ
などの原因になることがある。
【0015】本発明は、上述した従来の問題を解消する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
ロール紙の緩みの有無やその終端部の固定の仕方による
ロール紙搬送の違いに応じたロール紙残量検知を行なう
ことができ、また、上記検知に伴いロール紙終端部の処
理を適切に行ない、終端部の破片などが装置内に残るこ
とによるジャム等を未然に防止できる記録装置、ロール
紙残量検出装置およびロール紙残量検出方法を提供する
ことにある。
ためになされたものであり、その目的とするところは、
ロール紙の緩みの有無やその終端部の固定の仕方による
ロール紙搬送の違いに応じたロール紙残量検知を行なう
ことができ、また、上記検知に伴いロール紙終端部の処
理を適切に行ない、終端部の破片などが装置内に残るこ
とによるジャム等を未然に防止できる記録装置、ロール
紙残量検出装置およびロール紙残量検出方法を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
巻かれた状態でロール紙軸に軸支され、その回転により
搬送路に繰り出されて搬送されるロール紙の残量を検出
するためのロール紙残量検出装置において、ロール紙を
搬送するための搬送モータの異常の有無を検出するモー
タ情報検出手段と、搬送路におけるロール紙の有無を検
出する給紙検出手段と、ロール紙軸の回転を検出する軸
回転検出手段と、前記給紙検出手段が搬送路にロール紙
が有ることを検出し、前記モータ情報検出手段が搬送モ
ータが正常であることを検出し、および前記軸回転検出
手段がロール紙軸の回転が停止したことを検出したと
き、当該ロール紙の搬送を続けるか、または当該ロール
紙の巻き戻しを行なうよう制御する制御手段と、を具え
たことを特徴とする。
巻かれた状態でロール紙軸に軸支され、その回転により
搬送路に繰り出されて搬送されるロール紙の残量を検出
するためのロール紙残量検出装置において、ロール紙を
搬送するための搬送モータの異常の有無を検出するモー
タ情報検出手段と、搬送路におけるロール紙の有無を検
出する給紙検出手段と、ロール紙軸の回転を検出する軸
回転検出手段と、前記給紙検出手段が搬送路にロール紙
が有ることを検出し、前記モータ情報検出手段が搬送モ
ータが正常であることを検出し、および前記軸回転検出
手段がロール紙軸の回転が停止したことを検出したと
き、当該ロール紙の搬送を続けるか、または当該ロール
紙の巻き戻しを行なうよう制御する制御手段と、を具え
たことを特徴とする。
【0017】また、巻かれた状態でロール紙軸に軸支さ
れ、その回転により搬送路に繰り出されて搬送されるロ
ール紙の残量を検出するためのロール紙残量検出方法に
おいて、ロール紙を搬送するための搬送モータの異常の
有無を検出するモータ情報検出手段と、搬送路における
ロール紙の有無を検出する給紙検出手段と、ロール紙軸
の回転を検出する軸回転検出手段と、を用意し、前記給
紙検出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出し、前
記モータ情報検出手段が搬送モータが正常であることを
検出し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸の回転
が停止したことを検出したとき、当該ロール紙の搬送を
続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行なうよう
制御する、ステップを有したことを特徴とする。
れ、その回転により搬送路に繰り出されて搬送されるロ
ール紙の残量を検出するためのロール紙残量検出方法に
おいて、ロール紙を搬送するための搬送モータの異常の
有無を検出するモータ情報検出手段と、搬送路における
ロール紙の有無を検出する給紙検出手段と、ロール紙軸
の回転を検出する軸回転検出手段と、を用意し、前記給
紙検出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出し、前
記モータ情報検出手段が搬送モータが正常であることを
検出し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸の回転
が停止したことを検出したとき、当該ロール紙の搬送を
続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行なうよう
制御する、ステップを有したことを特徴とする。
【0018】さらに、記録ヘッドを用い、巻かれた状態
でロール紙軸に軸支されてその回転により搬送路に繰り
出されて搬送されるロール紙に対して記録を行なう記録
装置において、ロール紙を搬送するための搬送モータの
異常の有無を検出するモータ情報検出手段と、搬送路に
おけるロール紙の有無を検出する給紙検出手段と、ロー
ル紙軸の回転を検出する軸回転検出手段と、前記給紙検
出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出し、前記モ
ータ情報検出手段が搬送モータが正常であることを検出
し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸の回転が停
止したことを検出したとき、当該ロール紙の搬送を続け
るか、または当該ロール紙の巻き戻しを行なうよう制御
する制御手段と、を具えたことを特徴とする。
でロール紙軸に軸支されてその回転により搬送路に繰り
出されて搬送されるロール紙に対して記録を行なう記録
装置において、ロール紙を搬送するための搬送モータの
異常の有無を検出するモータ情報検出手段と、搬送路に
おけるロール紙の有無を検出する給紙検出手段と、ロー
ル紙軸の回転を検出する軸回転検出手段と、前記給紙検
出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出し、前記モ
ータ情報検出手段が搬送モータが正常であることを検出
し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸の回転が停
止したことを検出したとき、当該ロール紙の搬送を続け
るか、または当該ロール紙の巻き戻しを行なうよう制御
する制御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0019】以上の構成によれば、搬送路にロール紙が
有ることが検出され、搬送モータが正常であることが検
出され、およびロール紙軸の回転が停止したことを検出
したとき、当該ロール紙の搬送を続けるか、または当該
ロール紙の巻き戻しを行なうよう制御するので、真にロ
ール紙の終端が搬送されることによりロール紙軸の回転
が停止する場合は、その終端の固定の仕方に応じて、そ
のまま排紙するか、巻き戻してユーザにロール紙の取り
替えを促すことが可能となる。一方、ロール紙の終端が
搬送される場合でなく、ロール紙の緩みによってロール
紙軸の回転が停止する場合でも、そのまま搬送が続けら
れるか、あるいは巻き戻しが行なわれるので、上記緩み
によりロール紙軸が停止することに起因してロール紙無
しを誤まって検知することを防ぐことができる。
有ることが検出され、搬送モータが正常であることが検
出され、およびロール紙軸の回転が停止したことを検出
したとき、当該ロール紙の搬送を続けるか、または当該
ロール紙の巻き戻しを行なうよう制御するので、真にロ
ール紙の終端が搬送されることによりロール紙軸の回転
が停止する場合は、その終端の固定の仕方に応じて、そ
のまま排紙するか、巻き戻してユーザにロール紙の取り
替えを促すことが可能となる。一方、ロール紙の終端が
搬送される場合でなく、ロール紙の緩みによってロール
紙軸の回転が停止する場合でも、そのまま搬送が続けら
れるか、あるいは巻き戻しが行なわれるので、上記緩み
によりロール紙軸が停止することに起因してロール紙無
しを誤まって検知することを防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0021】図3(a)および(b)は、本発明の一実施形
態にかかる記録装置のそれぞれロール紙搬送機構および
その搬送の駆動機構の構成を模式的に示す図である。
態にかかる記録装置のそれぞれロール紙搬送機構および
その搬送の駆動機構の構成を模式的に示す図である。
【0022】図3(a)に示すように、本実施形態の記録
装置は、その上下方向の2箇所にそれぞれロール紙を巻
いた状態で装着し、その2箇所のロール紙を選択的に用
いることができるものである。上段のロール紙20A
は、前述した紙管に相当するスピンドル10によって回
転可能に支持されており、これにより、ロール紙20A
はその給紙または搬送動作等に伴い回転することが可能
となる。スピンドル10は、図3(b)にて後述されるよ
うに、クラッチを介してモータ等の駆動系に接続してい
るが、給紙および搬送のときは上記駆動系と非接続とさ
れ、フリーで回転できる状態にある。また、本実施形態
では、巻いた状態のロール紙におけるスピンドル側(内
側)の端部である終端部は、本出願人による純正のロー
ル紙の場合、スピンドル10に固定されていないか、も
しくは固定されていても通常の搬送に伴ってその固定が
外れる程度のものである。すなわち、上述の図2(a)ま
たは(b)に示した状態である。これに対し、純正品以外
のロール紙を用いる場合は、上記二つの状態以外に、ロ
ール紙の終端がスピンドルに固定され、ロール紙の終り
が搬送されるとき、その搬送力では固定が外れない状
態、すなわち、図2(c)に示すような状態もある。
装置は、その上下方向の2箇所にそれぞれロール紙を巻
いた状態で装着し、その2箇所のロール紙を選択的に用
いることができるものである。上段のロール紙20A
は、前述した紙管に相当するスピンドル10によって回
転可能に支持されており、これにより、ロール紙20A
はその給紙または搬送動作等に伴い回転することが可能
となる。スピンドル10は、図3(b)にて後述されるよ
うに、クラッチを介してモータ等の駆動系に接続してい
るが、給紙および搬送のときは上記駆動系と非接続とさ
れ、フリーで回転できる状態にある。また、本実施形態
では、巻いた状態のロール紙におけるスピンドル側(内
側)の端部である終端部は、本出願人による純正のロー
ル紙の場合、スピンドル10に固定されていないか、も
しくは固定されていても通常の搬送に伴ってその固定が
外れる程度のものである。すなわち、上述の図2(a)ま
たは(b)に示した状態である。これに対し、純正品以外
のロール紙を用いる場合は、上記二つの状態以外に、ロ
ール紙の終端がスピンドルに固定され、ロール紙の終り
が搬送されるとき、その搬送力では固定が外れない状
態、すなわち、図2(c)に示すような状態もある。
【0023】また、スピンドル10の近傍には、図4に
て後述される透過型のフォトセンサ1A(図3(a)で
は、模式的に矢印で示される。図3(a)において、他の
センサについても同様)が設けられ、スピンドル10の
回転を検出することができる。
て後述される透過型のフォトセンサ1A(図3(a)で
は、模式的に矢印で示される。図3(a)において、他の
センサについても同様)が設けられ、スピンドル10の
回転を検出することができる。
【0024】下段のロール紙20Bについても、スピン
ドル12との関係などやフォトセンサ1Bは、ロール紙
20Aについて上述した構成と同じである。
ドル12との関係などやフォトセンサ1Bは、ロール紙
20Aについて上述した構成と同じである。
【0025】ロール紙搬送系において、上、下段それぞ
れのロール紙に対応して、まず、給紙ローラ9および1
1がそれぞれ設けられる。なお、図に示すようにそれぞ
れの給紙ローラには、これにロール紙を押圧して摩擦に
よる搬送力を生じさせるためのピンチローラが対で設け
られることはもちろんであり、以下で説明する搬送ロー
ラ等についても同様である。
れのロール紙に対応して、まず、給紙ローラ9および1
1がそれぞれ設けられる。なお、図に示すようにそれぞ
れの給紙ローラには、これにロール紙を押圧して摩擦に
よる搬送力を生じさせるためのピンチローラが対で設け
られることはもちろんであり、以下で説明する搬送ロー
ラ等についても同様である。
【0026】次に、上段から給紙されるロール紙20A
と下段から給紙されるロール紙20Bが合流する箇所に
は、給紙搬送ローラ8が設けられる。そして、その下流
側近傍に、図4にて後述される反射型のフォトセンサ2
Aが搬送ガイド(不図示)に支持されるよう設けられる。
これにより、図6やそれ以降の図面を参照して説明する
ロール紙の残量検出処理において、搬送路上におけるロ
ール紙の有無を検出することができる。なお、同様のフ
ォトセンサ2Bが、下段のロール紙を給紙する給紙ロー
ラ11の下流側近傍にも設けられる。
と下段から給紙されるロール紙20Bが合流する箇所に
は、給紙搬送ローラ8が設けられる。そして、その下流
側近傍に、図4にて後述される反射型のフォトセンサ2
Aが搬送ガイド(不図示)に支持されるよう設けられる。
これにより、図6やそれ以降の図面を参照して説明する
ロール紙の残量検出処理において、搬送路上におけるロ
ール紙の有無を検出することができる。なお、同様のフ
ォトセンサ2Bが、下段のロール紙を給紙する給紙ロー
ラ11の下流側近傍にも設けられる。
【0027】さらに下流側において、記録ヘッド21に
よる記録領域の上流側には、記録ヘッドの走査に同期し
て搬送を行なう主搬送ローラ5が設けられる。また、下
流側には、排紙ローラ13、14が設けられる。記録ヘ
ッド21は、上記記録領域において、走査方向(図面と
垂直な方向)に走査し、その走査の間にインクを吐出
し、これにより、搬送されるロール紙上に記録が行なわ
れる。記録が終了したロール紙の部分は、主搬送ローラ
5や排紙ローラ13、14により装置外へ排出される。
この際、必要に応じて、記録領域の下流側に設けられた
カッター3により、ロール紙の切断が行なわれる。
よる記録領域の上流側には、記録ヘッドの走査に同期し
て搬送を行なう主搬送ローラ5が設けられる。また、下
流側には、排紙ローラ13、14が設けられる。記録ヘ
ッド21は、上記記録領域において、走査方向(図面と
垂直な方向)に走査し、その走査の間にインクを吐出
し、これにより、搬送されるロール紙上に記録が行なわ
れる。記録が終了したロール紙の部分は、主搬送ローラ
5や排紙ローラ13、14により装置外へ排出される。
この際、必要に応じて、記録領域の下流側に設けられた
カッター3により、ロール紙の切断が行なわれる。
【0028】なお、上記搬送系の記録待機状態では、そ
れぞれのロール紙の先端部が、それぞれの対応する給紙
ローラとそのピンチローラによって挟持され位置4A、
4Bにある。
れぞれのロール紙の先端部が、それぞれの対応する給紙
ローラとそのピンチローラによって挟持され位置4A、
4Bにある。
【0029】上述した搬送系は、図3(b)に示す駆動系
によってその駆動が行なわれる。
によってその駆動が行なわれる。
【0030】すなわち、搬送モータ6と主搬送ローラ5
および排紙ローラ13、14とは、ギヤ列のみを介して
連結する。すなわち、ギヤ列を介した直結状態で駆動さ
れる。一方、給紙搬送ローラ8、上段および下段それぞ
れの給紙ローラ9および11は、クラッチ群7を介して
搬送モータ6と連結するものであり、このクラッチ群の
切替えに応じて駆動される。また、各ロール紙20A、
20Bのスピンドル10、12も、クラッチ群7を介し
て搬送モータ6と連結する。スピンドル10、12は、
上述したように、通常のロール紙の給紙や搬送の際はフ
リーの状態にあり、これにより、ロール紙の動きに従動
して回転することができるが、ロール紙の巻き戻しのと
きは、クラッチの切替えにより搬送モータ6の駆動力が
伝えられる。
および排紙ローラ13、14とは、ギヤ列のみを介して
連結する。すなわち、ギヤ列を介した直結状態で駆動さ
れる。一方、給紙搬送ローラ8、上段および下段それぞ
れの給紙ローラ9および11は、クラッチ群7を介して
搬送モータ6と連結するものであり、このクラッチ群の
切替えに応じて駆動される。また、各ロール紙20A、
20Bのスピンドル10、12も、クラッチ群7を介し
て搬送モータ6と連結する。スピンドル10、12は、
上述したように、通常のロール紙の給紙や搬送の際はフ
リーの状態にあり、これにより、ロール紙の動きに従動
して回転することができるが、ロール紙の巻き戻しのと
きは、クラッチの切替えにより搬送モータ6の駆動力が
伝えられる。
【0031】図4(a)〜(e)は、上述したロール紙搬送
系におけるフォトセンサおよびその検出波形を説明する
図である。
系におけるフォトセンサおよびその検出波形を説明する
図である。
【0032】同図(a)は、スピンドル10、12に関し
てそれぞれ設けられるフォトセンサ1A、1Bの詳細な
構成を示す図である。フォトセンサ1A(1B)は、発光
素子および受光素子を有し、スピンドル10(12)と同
軸のギヤおよび伝達ギヤを介して回転するスリット板2
2のスリットを通過する発光素子からの光を受光素子が
受けることにより、検出信号を発生する。同図(c)はそ
の回路を示す。また、同図(b)は、フォトセンサ2A、
2Bの詳細を示す図である。このセンサは反射型であ
り、ロール紙がその検出位置に搬送されてくると、その
発光素子からの光はこのロール紙で反射して受光素子に
至り、同様に同図(c)に示す回路によって検出信号を出
力する。
てそれぞれ設けられるフォトセンサ1A、1Bの詳細な
構成を示す図である。フォトセンサ1A(1B)は、発光
素子および受光素子を有し、スピンドル10(12)と同
軸のギヤおよび伝達ギヤを介して回転するスリット板2
2のスリットを通過する発光素子からの光を受光素子が
受けることにより、検出信号を発生する。同図(c)はそ
の回路を示す。また、同図(b)は、フォトセンサ2A、
2Bの詳細を示す図である。このセンサは反射型であ
り、ロール紙がその検出位置に搬送されてくると、その
発光素子からの光はこのロール紙で反射して受光素子に
至り、同様に同図(c)に示す回路によって検出信号を出
力する。
【0033】図4(d)および(e)は、フォトセンサ1A
(1B)とフォトセンサ2A(2B)とによる、それぞれ給
紙時および記録中の検出信号を示す図である。給紙時に
は、例えば、ロール紙が緩みをもって巻かれているよう
な場合、スピンドルは非回転など回転が不安定な状態と
なり、これによって、同図(d)に示すように、フォトセ
ンサ1A(1B)の出力は不安定なものとなる。なお、ロ
ール紙に緩みがないときは、最初から給紙速度に応じた
一定のパルスが出力されることはもちろんである。ま
た、同図に示すように、給紙動作において、フォトセン
サ2A(2B)は、ロール紙の先端、つまりロール紙の最
初を検出したときにオンとなる信号を出力し、また、終
端、つまりロール紙の終りを検出するとその信号がオフ
となる。一方、記録中は、同図(e)に示すように、スピ
ンドルに関するフォトセンサ1A(1B)は間欠的なロー
ル紙の搬送に応じた検出信号を出力し、ロール紙の検出
に関するフォトセンサ2A(2B)はロール紙の終端が通
過すると、オフとなる。
(1B)とフォトセンサ2A(2B)とによる、それぞれ給
紙時および記録中の検出信号を示す図である。給紙時に
は、例えば、ロール紙が緩みをもって巻かれているよう
な場合、スピンドルは非回転など回転が不安定な状態と
なり、これによって、同図(d)に示すように、フォトセ
ンサ1A(1B)の出力は不安定なものとなる。なお、ロ
ール紙に緩みがないときは、最初から給紙速度に応じた
一定のパルスが出力されることはもちろんである。ま
た、同図に示すように、給紙動作において、フォトセン
サ2A(2B)は、ロール紙の先端、つまりロール紙の最
初を検出したときにオンとなる信号を出力し、また、終
端、つまりロール紙の終りを検出するとその信号がオフ
となる。一方、記録中は、同図(e)に示すように、スピ
ンドルに関するフォトセンサ1A(1B)は間欠的なロー
ル紙の搬送に応じた検出信号を出力し、ロール紙の検出
に関するフォトセンサ2A(2B)はロール紙の終端が通
過すると、オフとなる。
【0034】図5は、上述した本実施形態の記録装置に
おける、特にロール紙搬送系の制御構成を示すブロック
図である。
おける、特にロール紙搬送系の制御構成を示すブロック
図である。
【0035】図5において、CPU51は、本実施形態
にかかる記録装置の全体の制御処理を実行するものであ
り、図6以降を参照して後述する本実施形態の給紙、搬
送処理の手順を始めとして記録ヘッドの走査に伴う記録
動作などの制御処理を実行する。
にかかる記録装置の全体の制御処理を実行するものであ
り、図6以降を参照して後述する本実施形態の給紙、搬
送処理の手順を始めとして記録ヘッドの走査に伴う記録
動作などの制御処理を実行する。
【0036】キー入力部52は、これを介してユーザ
が、上記処理のための設定入力を行うことができるもの
である。このキー入力部52によって、後述の、装着さ
れているロール紙が純正か否かの設定入力をすることが
できる。センサ検知部53は、上述の各種センサを有し
てその出力信号をCPU51に伝える。モータ制御部5
7は、CPU51の指示情報に基づいて搬送モータ6の
駆動を制御するとともに、搬送モータ6の駆動状態をC
PU51に伝えるものである。
が、上記処理のための設定入力を行うことができるもの
である。このキー入力部52によって、後述の、装着さ
れているロール紙が純正か否かの設定入力をすることが
できる。センサ検知部53は、上述の各種センサを有し
てその出力信号をCPU51に伝える。モータ制御部5
7は、CPU51の指示情報に基づいて搬送モータ6の
駆動を制御するとともに、搬送モータ6の駆動状態をC
PU51に伝えるものである。
【0037】表示部54は、表示器を有してユーザの設
定情報などを表示する。カッター部55は、図3に示し
たカッター3を有してその切断動作を制御する。クラッ
チ部56は、上述したクラッチ群の切替えの動作および
その制御を行なうものであり、これにより、二つのロー
ル紙20Aまたは20Bの選択的な使用や各搬送ローラ
の駆動の切り替えをはじめとして、スピンドル10、1
2による巻き戻し時の駆動などが可能となる。
定情報などを表示する。カッター部55は、図3に示し
たカッター3を有してその切断動作を制御する。クラッ
チ部56は、上述したクラッチ群の切替えの動作および
その制御を行なうものであり、これにより、二つのロー
ル紙20Aまたは20Bの選択的な使用や各搬送ローラ
の駆動の切り替えをはじめとして、スピンドル10、1
2による巻き戻し時の駆動などが可能となる。
【0038】以上説明した本実施形態の記録装置では、
ロール紙の給紙処理および記録時搬送処理が行なわれる
とき、それぞれ、搬送モータ6の駆動状態が正常か否
か、上段側の給紙センサ2Aがロール紙20Aまたは2
0Bを検出しているか否か、およびスピンドルセンサ1
Aまたは1Bがスピンドル10または12の回転を検出
しているか否かによって、ロール紙の残量もしくは終端
の検出を含む、終端に関する処理を行なう。以下、この
処理について説明する。
ロール紙の給紙処理および記録時搬送処理が行なわれる
とき、それぞれ、搬送モータ6の駆動状態が正常か否
か、上段側の給紙センサ2Aがロール紙20Aまたは2
0Bを検出しているか否か、およびスピンドルセンサ1
Aまたは1Bがスピンドル10または12の回転を検出
しているか否かによって、ロール紙の残量もしくは終端
の検出を含む、終端に関する処理を行なう。以下、この
処理について説明する。
【0039】[給紙処理]図6は、本実施形態にかかる給
紙処理の手順を示すフローチャートである。
紙処理の手順を示すフローチャートである。
【0040】本処理が起動されると、まず、ステップS
601で、搬送モータ6の駆動が開始される。この駆動
力は、クラッチ群7に置ける所定のクラッチの切替えを
行なうことにより、給紙ローラ9または11と搬送ロー
ラ8に伝えられ、これにより、対応するロール紙の給紙
が開始される。次に、ステップS602では、予め設定
した時間である、給紙センサ2Aまでロール紙の先端部
が到達するのに要する搬送時間(搬送距離÷搬送速度=
搬送時間+α)を待ち、ステップS603で、給紙セン
サ2Aがロール紙を検出したか否かを判断する。
601で、搬送モータ6の駆動が開始される。この駆動
力は、クラッチ群7に置ける所定のクラッチの切替えを
行なうことにより、給紙ローラ9または11と搬送ロー
ラ8に伝えられ、これにより、対応するロール紙の給紙
が開始される。次に、ステップS602では、予め設定
した時間である、給紙センサ2Aまでロール紙の先端部
が到達するのに要する搬送時間(搬送距離÷搬送速度=
搬送時間+α)を待ち、ステップS603で、給紙セン
サ2Aがロール紙を検出したか否かを判断する。
【0041】ここで、ロール紙が検出されないときは、
ステップS604で、ロール紙無し処理として、搬送モ
ータ6の駆動を停止するとともに、クラッチ群7の全て
のクラッチをオフとして給紙動作を中止する。これは、
ロール紙が装着されていないか、あるいは給紙ローラな
どに異常がある場合である。
ステップS604で、ロール紙無し処理として、搬送モ
ータ6の駆動を停止するとともに、クラッチ群7の全て
のクラッチをオフとして給紙動作を中止する。これは、
ロール紙が装着されていないか、あるいは給紙ローラな
どに異常がある場合である。
【0042】一方、ステップS603で、ロール紙が有
ると判断したときは、ロール紙がセンサ2Aによって検
出できる箇所まで搬送されたと判断し、給紙完了と判断
されるまで(S605)、次の三つの事項についてモニタ
する。すなわち、搬送モータ6に異常が無いか否か(S
606)、給紙センサ2Aがロール紙を検出しているか
否か(S607)、およびスピンドルセンサ1Aまたは1
Bがスピンドルの回転を検出しているか否か(S608)
である。そして、これらの事項についての判断結果に応
じて、対応する処理が行なわれる。
ると判断したときは、ロール紙がセンサ2Aによって検
出できる箇所まで搬送されたと判断し、給紙完了と判断
されるまで(S605)、次の三つの事項についてモニタ
する。すなわち、搬送モータ6に異常が無いか否か(S
606)、給紙センサ2Aがロール紙を検出しているか
否か(S607)、およびスピンドルセンサ1Aまたは1
Bがスピンドルの回転を検出しているか否か(S608)
である。そして、これらの事項についての判断結果に応
じて、対応する処理が行なわれる。
【0043】搬送モータ6が正常に動作し(S606)、
給紙センサがロール紙を検出し続けている場合は(S6
07)、ロール紙の正常な給紙動作が行なわれていると
考えられる。このとき、ステップS608で、スピンド
ルセンサが、図4(d)に示すように、パルスを出力しな
いかあるいは不安定なパルスを出力していること、つま
り、スピンドルが停止しているかほとんど回転していな
いことを検出した場合は、ニヤエンド処理を行なう(S
612)。これは、ロール紙が緩んで巻かれているか、
あるいは実際にロール紙の終端部分が給紙されてスピン
ドルには最早ロール紙が固定されていない状態であり、
この場合は、以下に示すニヤエンド処理を行なう。
給紙センサがロール紙を検出し続けている場合は(S6
07)、ロール紙の正常な給紙動作が行なわれていると
考えられる。このとき、ステップS608で、スピンド
ルセンサが、図4(d)に示すように、パルスを出力しな
いかあるいは不安定なパルスを出力していること、つま
り、スピンドルが停止しているかほとんど回転していな
いことを検出した場合は、ニヤエンド処理を行なう(S
612)。これは、ロール紙が緩んで巻かれているか、
あるいは実際にロール紙の終端部分が給紙されてスピン
ドルには最早ロール紙が固定されていない状態であり、
この場合は、以下に示すニヤエンド処理を行なう。
【0044】図7は、ニヤエンド処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【0045】この処理では、上述した純正のロール紙と
それ以外のロール紙を用いている場合とで処理を異なら
せるものである。
それ以外のロール紙を用いている場合とで処理を異なら
せるものである。
【0046】すなわち、まず、ステップS701で、ロ
ール紙に関するユーザの設定を判断する。ここで、ユー
ザが、装着されているロール紙がメーカー指定の純正紙
である旨の設定をしていると判断したときは、ステップ
S702で、本給紙処理や記録にかかるロール紙搬送の
最終的な処理である後述の巻き戻し処理で用いるニヤエ
ンドフラグを立てて、図6に示す給紙処理にリターンす
る。これは、純正紙の場合、そのまま給紙処理を続行す
ることを意味するものであり、緩んで巻かれている場合
にはそのまま給紙が完了するまで行なわれる。また、ロ
ール紙の終端部の場合は排紙されることになる。つま
り、純正紙の場合、上述したように、ロール紙の終端は
固定されていないか、あるいは通常の搬送力でその固定
が解除できる程度に固定されており、終端部の場合は、
そのまま排紙できるからである。
ール紙に関するユーザの設定を判断する。ここで、ユー
ザが、装着されているロール紙がメーカー指定の純正紙
である旨の設定をしていると判断したときは、ステップ
S702で、本給紙処理や記録にかかるロール紙搬送の
最終的な処理である後述の巻き戻し処理で用いるニヤエ
ンドフラグを立てて、図6に示す給紙処理にリターンす
る。これは、純正紙の場合、そのまま給紙処理を続行す
ることを意味するものであり、緩んで巻かれている場合
にはそのまま給紙が完了するまで行なわれる。また、ロ
ール紙の終端部の場合は排紙されることになる。つま
り、純正紙の場合、上述したように、ロール紙の終端は
固定されていないか、あるいは通常の搬送力でその固定
が解除できる程度に固定されており、終端部の場合は、
そのまま排紙できるからである。
【0047】一方、ロール紙が純正紙以外である旨の設
定がされていると判断したときは、巻き戻し動作を行な
う。これは、純正紙以外の場合、ロール紙終端の固定の
仕方について種々のものが想定され、例えば、粘着テー
プなどで終端がスピンドルに固定されているような場
合、無理に排紙を行なってそのテープによって装置内を
汚したり、ジャムを生じさせたりすることを未然に防止
するためである。
定がされていると判断したときは、巻き戻し動作を行な
う。これは、純正紙以外の場合、ロール紙終端の固定の
仕方について種々のものが想定され、例えば、粘着テー
プなどで終端がスピンドルに固定されているような場
合、無理に排紙を行なってそのテープによって装置内を
汚したり、ジャムを生じさせたりすることを未然に防止
するためである。
【0048】具体的には、ステップS703で巻き戻し
の設定を行ない、まず、ステップS704でカッター動
作を行い、装置外までロール紙が搬送されている場合
は、それと巻き戻す部分のロール紙を切断する。次に、
ステップS705で、強制巻き戻し動作、すなわち、給
紙ローラ9または11、給紙搬送ローラ8、スピンドル
10または12を、クラッチ群7の所定クラッチを切替
えるとともに、搬送モータ6を巻き戻し方向に回転させ
る。そして、搬送モータ6を、給紙センサ2Aが巻き戻
されるロール紙の先端を検出してから所定数のパルス分
カウントするまで駆動することにより、ロール紙先端を
その待機位置4Aまたは4Bまで搬送する。最後に、ス
テップS706で、ユーザーに対して紙無しで有ること
を報知し、本分岐処理の場合は給紙処理を終了する。
の設定を行ない、まず、ステップS704でカッター動
作を行い、装置外までロール紙が搬送されている場合
は、それと巻き戻す部分のロール紙を切断する。次に、
ステップS705で、強制巻き戻し動作、すなわち、給
紙ローラ9または11、給紙搬送ローラ8、スピンドル
10または12を、クラッチ群7の所定クラッチを切替
えるとともに、搬送モータ6を巻き戻し方向に回転させ
る。そして、搬送モータ6を、給紙センサ2Aが巻き戻
されるロール紙の先端を検出してから所定数のパルス分
カウントするまで駆動することにより、ロール紙先端を
その待機位置4Aまたは4Bまで搬送する。最後に、ス
テップS706で、ユーザーに対して紙無しで有ること
を報知し、本分岐処理の場合は給紙処理を終了する。
【0049】この純正紙以外の場合、実際にはロール紙
の終端でなく、緩んで巻かれている場合も巻き戻し動作
がなされることは上述の通りであり、また、この場合
に、ロール紙の終端がスピンドルに固定されていない場
合は巻き戻し動作が適切に行なわれないことがある。し
かし、この不適切な状態は、ステップS706でユーザ
に対し、(ロール紙が未だあったとしても)紙無しの報知
を行なうので、ユーザはそれを知ることができ、適切な
処置を行なうことができる。
の終端でなく、緩んで巻かれている場合も巻き戻し動作
がなされることは上述の通りであり、また、この場合
に、ロール紙の終端がスピンドルに固定されていない場
合は巻き戻し動作が適切に行なわれないことがある。し
かし、この不適切な状態は、ステップS706でユーザ
に対し、(ロール紙が未だあったとしても)紙無しの報知
を行なうので、ユーザはそれを知ることができ、適切な
処置を行なうことができる。
【0050】次に、ステップS607で、給紙中に上段
の給紙センサ2Aがロール紙の無しを検出した場合は、
ロール紙の終端がこのセンサを通過し、真にロール紙の
終端であるとして、ステップS610で、ロール紙のエン
ドである旨の設定を行ない、ステップS614でエンド
処理を行なう。
の給紙センサ2Aがロール紙の無しを検出した場合は、
ロール紙の終端がこのセンサを通過し、真にロール紙の
終端であるとして、ステップS610で、ロール紙のエン
ドである旨の設定を行ない、ステップS614でエンド
処理を行なう。
【0051】図8は、このエンド処理の手順を示すフロ
ーチャートである。この処理は、図7にて上述したニヤ
エンド処理と同様、純正紙の場合とそれ以外の場合とで
処理の態様を異ならせるものである。
ーチャートである。この処理は、図7にて上述したニヤ
エンド処理と同様、純正紙の場合とそれ以外の場合とで
処理の態様を異ならせるものである。
【0052】ステップS801で、ユーザの設定が純正
紙であると判断したときは、ステップS802でロール
紙の排紙動作を行ない、ステップS803でユーザに紙
無しである旨を報知して給紙処理を終了する。
紙であると判断したときは、ステップS802でロール
紙の排紙動作を行ない、ステップS803でユーザに紙
無しである旨を報知して給紙処理を終了する。
【0053】一方、純正紙以外の場合は、ステップS8
04〜S807で、上述したニヤエンド処理の場合と同
じ理由で、同処理におけるステップS703〜S706
の処理と同じ処理を行なう。
04〜S807で、上述したニヤエンド処理の場合と同
じ理由で、同処理におけるステップS703〜S706
の処理と同じ処理を行なう。
【0054】ステップS606で、モータからの情報が
異常であることを検出したときは、ロール紙のジャム
か、あるいはロール紙の終端がスピンドルに強力に固定
されロール紙の搬送が強制的に停止されている旨の設定
をし(S609)、ステップS613で、ユーザに異常を
報知する。このように、純正のロール紙以外を用いる場
合は、終端の固定が強力で通常の搬送力ではその固定が
解除できない場合があり、そのような場合でも、ユーザ
にその旨の報知がされるので、ユーザは、これに対して
適切な処置をとることができる。なお、モータの異常を
知るためのモータからの情報としては、モータの回転速
度、回転量(パルス数)、電流量、回転停止情報などの回
転異常情報などを用いることができる。
異常であることを検出したときは、ロール紙のジャム
か、あるいはロール紙の終端がスピンドルに強力に固定
されロール紙の搬送が強制的に停止されている旨の設定
をし(S609)、ステップS613で、ユーザに異常を
報知する。このように、純正のロール紙以外を用いる場
合は、終端の固定が強力で通常の搬送力ではその固定が
解除できない場合があり、そのような場合でも、ユーザ
にその旨の報知がされるので、ユーザは、これに対して
適切な処置をとることができる。なお、モータの異常を
知るためのモータからの情報としては、モータの回転速
度、回転量(パルス数)、電流量、回転停止情報などの回
転異常情報などを用いることができる。
【0055】以上説明した三つの事項に関するモニタ
(S606、S607、S608)で、正常に動作してい
ることが判断されて給紙処理が続けられることにより、
ロール紙先端が記録ヘッドによる記録領域を抜けた所定
位置に至ったことをセンサ等により検知すると、ステッ
プS605で、給紙処理を完了したと判断して、本処理
を終了する。
(S606、S607、S608)で、正常に動作してい
ることが判断されて給紙処理が続けられることにより、
ロール紙先端が記録ヘッドによる記録領域を抜けた所定
位置に至ったことをセンサ等により検知すると、ステッ
プS605で、給紙処理を完了したと判断して、本処理
を終了する。
【0056】[記録処理]以上説明した給紙処理の後、記
録処理が開始されるが、この処理におけるロール紙の搬
送でも、上述した給紙処理時に行なわれるロール紙終端
関する処理が行なわれる。
録処理が開始されるが、この処理におけるロール紙の搬
送でも、上述した給紙処理時に行なわれるロール紙終端
関する処理が行なわれる。
【0057】図9は、本実施形態の記録処理の手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【0058】同図に示されるように、本処理が起動され
ると、ステップS901で、記録動作が行なわれる。す
なわち、ロール紙に対して記録ヘッド21(図3参照)を
走査し、この走査の間に記録データに応じて記録ヘッド
21からインクを吐出することによりその走査領域の記
録を行なう。次に、ステップS902で、搬送モータ6
を駆動して主搬送ローラ5を回転させ、上記走査領域の
幅に対応した量のロール紙搬送を行なう。このように、
記録処理では、記録ヘッドの走査(S901)と所定量の
ロール紙搬送(S902)とを繰り返すことにより、例え
ば1ページ分の記録を完成させる。なお、記録しようと
する画像等の品位や記録に要する時間の設定に応じて、
上記所定の搬送量等を定めることができる。
ると、ステップS901で、記録動作が行なわれる。す
なわち、ロール紙に対して記録ヘッド21(図3参照)を
走査し、この走査の間に記録データに応じて記録ヘッド
21からインクを吐出することによりその走査領域の記
録を行なう。次に、ステップS902で、搬送モータ6
を駆動して主搬送ローラ5を回転させ、上記走査領域の
幅に対応した量のロール紙搬送を行なう。このように、
記録処理では、記録ヘッドの走査(S901)と所定量の
ロール紙搬送(S902)とを繰り返すことにより、例え
ば1ページ分の記録を完成させる。なお、記録しようと
する画像等の品位や記録に要する時間の設定に応じて、
上記所定の搬送量等を定めることができる。
【0059】以上の記録ヘッドの走査(S901)と所定
量のロール紙搬送(S902)とを繰り返す間に、上述の
給紙処理の場合と同様、三つの事項についてモニタす
る。すなわち、ステップS903で搬送モータに異常が
あるか否かを判断し、ステップS904では給紙センサ
がロール紙を検出しているか否かを判断し、さらに、ス
テップS906ではスピンドルが回転しているか否かに
ついて判断する。それぞれの判断に応じてなされる処理
も、上述の給紙処理の場合と同じである。但し、ステッ
プS904で、真の終端を検出したとき、ステップS9
10で記録を中止する処理を行なう点のみが異なる。
量のロール紙搬送(S902)とを繰り返す間に、上述の
給紙処理の場合と同様、三つの事項についてモニタす
る。すなわち、ステップS903で搬送モータに異常が
あるか否かを判断し、ステップS904では給紙センサ
がロール紙を検出しているか否かを判断し、さらに、ス
テップS906ではスピンドルが回転しているか否かに
ついて判断する。それぞれの判断に応じてなされる処理
も、上述の給紙処理の場合と同じである。但し、ステッ
プS904で、真の終端を検出したとき、ステップS9
10で記録を中止する処理を行なう点のみが異なる。
【0060】以上、図6に示した給紙処理が完了(S6
05)した後、および所定量の記録が終了して図9に示
した記録処理手順を抜けた後には、巻き戻し処理を行な
う。
05)した後、および所定量の記録が終了して図9に示
した記録処理手順を抜けた後には、巻き戻し処理を行な
う。
【0061】図10は、巻き戻し処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【0062】巻き戻し処理の前提として、巻き戻し動作
が可能なようにカッター動作を行い、装置外にあるロー
ル紙と巻き戻す部分のロール紙を切断する。そして、ス
テップS101で、給紙センサ2Aがロール紙を検出し
ているか否かを判断する。この判断で、ロール紙が無い
と判断したときは、実際のロール紙の終端であるとし
て、終端である旨の設定をし(S106)、図8にて説明
したエンド処理を行なう(S107)。
が可能なようにカッター動作を行い、装置外にあるロー
ル紙と巻き戻す部分のロール紙を切断する。そして、ス
テップS101で、給紙センサ2Aがロール紙を検出し
ているか否かを判断する。この判断で、ロール紙が無い
と判断したときは、実際のロール紙の終端であるとし
て、終端である旨の設定をし(S106)、図8にて説明
したエンド処理を行なう(S107)。
【0063】一方、給紙センサ2Aがロール紙を検出し
ているときは、ステップS102でニヤエンドフラグが
立っているか否かを判断する。ここで、ニヤエンドフラ
グが立っていると判断した場合、すなわち、それ以前の
給紙処理または記録処理で、ロール紙の終端が搬送され
ているか(図11(b)に示す状態)、あるいはロール紙が
緩んだ状態で巻かれていることが想定されることによ
り、ニヤエンド処理が行なわれ、そこで純正紙の設定が
なされていることから、そのまま搬送が続行された場
合、ステップS103で、スピンドル1回転分の搬送動
作を行ない、ステップS104で、給紙センサによる2
次チェックを行なう。ここで、給紙センサがロール紙を
検出しないときは、終端部(図11(c)に示す状態)であ
るとして、上述と同様、ステップS106、S107の
処理を行なう。一方、給紙センサがロール紙を検出する
ときは、ロール紙が緩んでいる(図11(d)に示す状態)
と判断し、ステップS105で巻き戻し動作を行なう。
ているときは、ステップS102でニヤエンドフラグが
立っているか否かを判断する。ここで、ニヤエンドフラ
グが立っていると判断した場合、すなわち、それ以前の
給紙処理または記録処理で、ロール紙の終端が搬送され
ているか(図11(b)に示す状態)、あるいはロール紙が
緩んだ状態で巻かれていることが想定されることによ
り、ニヤエンド処理が行なわれ、そこで純正紙の設定が
なされていることから、そのまま搬送が続行された場
合、ステップS103で、スピンドル1回転分の搬送動
作を行ない、ステップS104で、給紙センサによる2
次チェックを行なう。ここで、給紙センサがロール紙を
検出しないときは、終端部(図11(c)に示す状態)であ
るとして、上述と同様、ステップS106、S107の
処理を行なう。一方、給紙センサがロール紙を検出する
ときは、ロール紙が緩んでいる(図11(d)に示す状態)
と判断し、ステップS105で巻き戻し動作を行なう。
【0064】また、ステップS102で、ニヤエンドフ
ラグが立っていないと判断したときは、ロール紙は残量
も未だあり、また正常な状態である(図11(a)に示す
状態)として、ステップS105で、ロール紙の巻き戻
しをして初期状態とする。
ラグが立っていないと判断したときは、ロール紙は残量
も未だあり、また正常な状態である(図11(a)に示す
状態)として、ステップS105で、ロール紙の巻き戻
しをして初期状態とする。
【0065】以上の巻き戻し処理によって、ロール紙に
関して、給紙が完了した最後の状態または所定量の記録
が終了した時点の状態に応じた適切な処理を行なうこと
ができる。
関して、給紙が完了した最後の状態または所定量の記録
が終了した時点の状態に応じた適切な処理を行なうこと
ができる。
【0066】図12は、図6や図9にて上述した、三つ
の事項に関する判断とそれに応じた処理の組合せを示す
図であり、ロール紙の状態に応じて示すものである。同
図は、上記組合せのうち、一部について示している。
の事項に関する判断とそれに応じた処理の組合せを示す
図であり、ロール紙の状態に応じて示すものである。同
図は、上記組合せのうち、一部について示している。
【0067】同図において、ロール紙の状態で、「止め
無し」および「テープ止め」は、通常の搬送でロール紙の
終端はスピンドルを離れることを示し、「全面粘着止め」
は、通常の搬送力で終端の固定が解除できないものであ
る。また、例えば、ロール紙に緩みがある場合は、スピ
ンドルの回転が検出されないときは(「×」)、純正紙の場
合、巻き戻しは行なわず2次チェックを行なうことがわ
かる。
無し」および「テープ止め」は、通常の搬送でロール紙の
終端はスピンドルを離れることを示し、「全面粘着止め」
は、通常の搬送力で終端の固定が解除できないものであ
る。また、例えば、ロール紙に緩みがある場合は、スピ
ンドルの回転が検出されないときは(「×」)、純正紙の場
合、巻き戻しは行なわず2次チェックを行なうことがわ
かる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、搬送路にロール紙が有ることが検出され、搬
送モータが正常であることが検出され、およびロール紙
軸の回転が停止したことを検出したとき、当該ロール紙
の搬送を続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行
なうよう制御するので、真にロール紙の終端が搬送され
ることによりロール紙軸の回転が停止する場合は、その
終端の固定の仕方に応じて、そのまま排紙するか、巻き
戻してユーザにロール紙の取り替えを促すことが可能と
なる。一方、ロール紙の終端が搬送される場合でなく、
ロール紙の緩みによってロール紙軸の回転が停止する場
合でも、そのまま搬送が続けられるか、あるいは巻き戻
しが行なわれるので、上記緩みによりロール紙軸が停止
することに起因してロール紙無しを誤まって検知するこ
とを防ぐことができる。
によれば、搬送路にロール紙が有ることが検出され、搬
送モータが正常であることが検出され、およびロール紙
軸の回転が停止したことを検出したとき、当該ロール紙
の搬送を続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行
なうよう制御するので、真にロール紙の終端が搬送され
ることによりロール紙軸の回転が停止する場合は、その
終端の固定の仕方に応じて、そのまま排紙するか、巻き
戻してユーザにロール紙の取り替えを促すことが可能と
なる。一方、ロール紙の終端が搬送される場合でなく、
ロール紙の緩みによってロール紙軸の回転が停止する場
合でも、そのまま搬送が続けられるか、あるいは巻き戻
しが行なわれるので、上記緩みによりロール紙軸が停止
することに起因してロール紙無しを誤まって検知するこ
とを防ぐことができる。
【0069】この結果、様々なロール紙終端部の止め方
や緩み状態に影響されにくい、精度の高いロール紙の終
端部検出を行なうことが可能となる。
や緩み状態に影響されにくい、精度の高いロール紙の終
端部検出を行なうことが可能となる。
【図1】(a)〜(c)は、記録装置で用いられるロール紙
が巻かれた状態を、特に緩みがない場合を含んで示す図
である。
が巻かれた状態を、特に緩みがない場合を含んで示す図
である。
【図2】(a)〜(c)は、上記ロール紙が紙管に固定され
るときの状態を、特に固定されない場合を含んで示す図
である。
るときの状態を、特に固定されない場合を含んで示す図
である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の一実施形態にかか
る記録装置のそれぞれロール紙搬送系およびその駆動系
を示す模式図である。
る記録装置のそれぞれロール紙搬送系およびその駆動系
を示す模式図である。
【図4】(a)〜(e)は、上記搬送系で用いられる各種セ
ンサとその出力例を説明する図である。
ンサとその出力例を説明する図である。
【図5】本実施形態の記録装置における、特に搬送系の
制御構成を示すブロック図である。
制御構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる給紙処理の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】上記処理で行なわれるニヤエンド処理の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図8】図6に示す処理で行なわれるエンド処理の手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態にかかる記録処理の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図10】上記給紙処理および記録処理に関連して行な
われる巻き戻し処理の手順を示すフローチャートであ
る。
われる巻き戻し処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】上記巻き戻し処理で行なわれる処理の状態を
説明する図である。
説明する図である。
【図12】上記給紙処理および記録処理における判別と
それに応じた処理の組合せの一部を説明する図である。
それに応じた処理の組合せの一部を説明する図である。
1A、1B スピンドルセンサ 2A、2B 給紙センサ 3 カッター 5 主搬送ローラ 6 搬送モータ 7 クラッチ群 8 給紙搬送ローラ 9、11 給紙ローラ 10、12 スピンドル 20A、20B ロール紙 51 CPU 52 キー入力部 53 センサ検知部 54 表示部 55 カッター部 56 クラッチ制御部 57 モータ制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C060 BA10 BC03 BC13 BC22 BC95 2C061 AS06 LL04 3F105 AA02 AB04 BA22 CB01 CC01 DA24 DA45 DC03
Claims (15)
- 【請求項1】 巻かれた状態でロール紙軸に軸支され、
その回転により搬送路に繰り出されて搬送されるロール
紙の残量を検出するためのロール紙残量検出装置におい
て、 ロール紙を搬送するための搬送モータの異常の有無を検
出するモータ情報検出手段と、 搬送路におけるロール紙の有無を検出する給紙検出手段
と、 ロール紙軸の回転を検出する軸回転検出手段と、 前記給紙検出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出
し、前記モータ情報検出手段が搬送モータが正常である
ことを検出し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸
の回転が停止したことを検出したとき、当該ロール紙の
搬送を続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行な
うよう制御する制御手段と、を具えたことを特徴とする
ロール紙残量検出装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、用いるロール紙が、そ
の終端がロール紙軸に対して固定されていないかまたは
固定されていてもロール紙の搬送力でその固定が解除さ
れる程度の固定がされていることが明らかなものである
とき、ロール紙の搬送を続けることを特徴とする請求項
1に記載のロール紙残量検出装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、当該制御を、ロール紙
を記録部へ給紙するときよび記録部による記録における
搬送のときに行なうことを特徴とする請求項1または2
に記載のロール紙残量検出装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記ロール紙の搬送を
続けた場合、前記ロール紙軸の所定量の回転に相当する
ロール紙の搬送を行なった後、前記給紙検出手段による
ロール紙の有無の検知を行ない、該給紙検出手段がロー
ル紙が無いことを検出したとき、紙無しを報知し、ロー
ル紙が有ることを検出したとき、巻き戻し動作を行なう
よう制御することを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載のロール紙残量検出装置。 - 【請求項5】 前記モータ情報検出手段は、ロール紙の
終端がロール紙軸に固定され、ロール紙の搬送力ではそ
の固定が解除できないとき搬送モータの異常を検出する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
ロール紙残量検出装置。 - 【請求項6】 巻かれた状態でロール紙軸に軸支され、
その回転により搬送路に繰り出されて搬送されるロール
紙の残量を検出するためのロール紙残量検出方法におい
て、 ロール紙を搬送するための搬送モータの異常の有無を検
出するモータ情報検出手段と、搬送路におけるロール紙
の有無を検出する給紙検出手段と、ロール紙軸の回転を
検出する軸回転検出手段と、を用意し、 前記給紙検出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出
し、前記モータ情報検出手段が搬送モータが正常である
ことを検出し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸
の回転が停止したことを検出したとき、当該ロール紙の
搬送を続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行な
うよう制御する、ステップを有したことを特徴とするロ
ール紙残量検出方法。 - 【請求項7】 前記制御ステップは、用いるロール紙
が、その終端がロール紙軸に対して固定されていないか
または固定されていてもロール紙の搬送力でその固定が
解除される程度の固定がされていることが明らかなもの
であるとき、ロール紙の搬送を続けることを特徴とする
請求項6に記載のロール紙残量検出方法。 - 【請求項8】 前記制御ステップは、当該制御を、ロー
ル紙を記録部へ給紙するときよび記録部による記録にお
ける搬送のときに行なうことを特徴とする請求項6また
は7に記載のロール紙残量検出方法。 - 【請求項9】 前記制御ステップは、前記ロール紙の搬
送を続けた場合、前記ロール紙軸の所定量の回転に相当
するロール紙の搬送を行なった後、前記給紙検出手段に
よるロール紙の有無の検知を行ない、該給紙検出手段が
ロール紙が無いことを検出したとき、紙無しを報知し、
ロール紙が有ることを検出したとき、巻き戻し動作を行
なうよう制御することを特徴とする請求項6ないし8の
いずれかに記載のロール紙残量検出方法。 - 【請求項10】 前記モータ情報検出手段は、ロール紙
の終端がロール紙軸に固定され、ロール紙の搬送力では
その固定が解除できないとき搬送モータの異常を検出す
ることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載
のロール紙残量検出方法。 - 【請求項11】 記録ヘッドを用い、巻かれた状態でロ
ール紙軸に軸支されてその回転により搬送路に繰り出さ
れて搬送されるロール紙に対して記録を行なう記録装置
において、 ロール紙を搬送するための搬送モータの異常の有無を検
出するモータ情報検出手段と、 搬送路におけるロール紙の有無を検出する給紙検出手段
と、 ロール紙軸の回転を検出する軸回転検出手段と、 前記給紙検出手段が搬送路にロール紙が有ることを検出
し、前記モータ情報検出手段が搬送モータが正常である
ことを検出し、および前記軸回転検出手段がロール紙軸
の回転が停止したことを検出したとき、当該ロール紙の
搬送を続けるか、または当該ロール紙の巻き戻しを行な
うよう制御する制御手段と、を具えたことを特徴とする
記録装置。 - 【請求項12】 前記制御手段は、用いるロール紙が、
その終端がロール紙軸に対して固定されていないかまた
は固定されていてもロール紙の搬送力でその固定が解除
される程度の固定がされていることが明らかなものであ
るとき、ロール紙の搬送を続けることを特徴とする請求
項11に記載の記録装置。 - 【請求項13】 前記制御手段は、当該制御を、ロール
紙を記録部へ給紙するときよび記録部による記録におけ
る搬送のときに行なうことを特徴とする請求項11また
は12に記載の記録装置。 - 【請求項14】 前記制御手段は、前記ロール紙の搬送
を続けた場合、前記ロール紙軸の所定量の回転に相当す
るロール紙の搬送を行なった後、前記給紙検出手段によ
るロール紙の有無の検知を行ない、該給紙検出手段がロ
ール紙が無いことを検出したとき、紙無しを報知し、ロ
ール紙が有ることを検出したとき、巻き戻し動作を行な
うよう制御することを特徴とする請求項11ないし13
のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項15】 前記モータ情報検出手段は、ロール紙
の終端がロール紙軸に固定され、ロール紙の搬送力では
その固定が解除できないとき搬送モータの異常を検出す
ることを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに
記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108683A JP2002302313A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108683A JP2002302313A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002302313A true JP2002302313A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=18960773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001108683A Pending JP2002302313A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002302313A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1027001C2 (nl) * | 2004-09-09 | 2006-03-13 | Oce Tech Bv | Inkjet printer. |
JP2009269713A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Canon Inc | 記録装置 |
JP2012041182A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Seiko Epson Corp | 搬送装置、記録装置及び搬送方法 |
JP2014108589A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Ricoh Co Ltd | ロール状被記録媒体搬送装置、画像形成装置、ロール状被記録媒体搬送方法及びロール状被記録媒体搬送プログラム |
US9248987B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-02-02 | Ricoh Company, Ltd. | Recording medium conveyance apparatus, image forming apparatus, recording medium conveyance method and recording medium storing program of recording medium conveyance method |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108683A patent/JP2002302313A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1027001C2 (nl) * | 2004-09-09 | 2006-03-13 | Oce Tech Bv | Inkjet printer. |
EP1634716A1 (en) * | 2004-09-09 | 2006-03-15 | Océ-Technologies B.V. | Inkjet printer |
JP2006076296A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Oce Technol Bv | インクジェットプリンタ |
US7673983B2 (en) | 2004-09-09 | 2010-03-09 | Oće-Technologies B.V. | Inkjet printer |
JP4684809B2 (ja) * | 2004-09-09 | 2011-05-18 | オセ−テクノロジーズ ビーブイ | インクジェットプリンタ |
JP2009269713A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Canon Inc | 記録装置 |
JP2012041182A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Seiko Epson Corp | 搬送装置、記録装置及び搬送方法 |
US8777363B2 (en) | 2010-08-23 | 2014-07-15 | Seiko Epson Corporation | Method for transporting a long medium |
US9248987B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-02-02 | Ricoh Company, Ltd. | Recording medium conveyance apparatus, image forming apparatus, recording medium conveyance method and recording medium storing program of recording medium conveyance method |
JP2014108589A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Ricoh Co Ltd | ロール状被記録媒体搬送装置、画像形成装置、ロール状被記録媒体搬送方法及びロール状被記録媒体搬送プログラム |
US9567176B2 (en) | 2012-12-04 | 2017-02-14 | Ricoh Company, Ltd. | Rolled recording medium conveyance device, image forming apparatus, rolled recording medium conveyance method, and computer program product |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8894065B2 (en) | Printing apparatus and method for conveying sheet | |
JP2002302313A (ja) | ロール紙残量検出装置、ロール紙残量検出方法および記録装置 | |
US20210276349A1 (en) | Printing apparatus, control method, and non-transitory computer-readable storage medium | |
JP2007230681A (ja) | 用紙搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置 | |
JP2013126916A (ja) | 給紙装置および画像形成装置 | |
JP6841554B2 (ja) | 媒体供給ユニット | |
JP4415362B2 (ja) | 印字装置、制御方法及び情報記録媒体 | |
JP2008001482A (ja) | ロールシート搬送装置及びそのロールシート終端検知方法 | |
JP4332143B2 (ja) | ジャーナルプリンタの紙詰まり検出方法,装置及びプログラム | |
JP2000327196A (ja) | ロールシート供給装置及び画像形成装置 | |
US10513403B2 (en) | Sheet conveying device and image forming apparatus | |
JP3533006B2 (ja) | 連続記録紙を用いるプリンタにおける記録紙排出機構 | |
JP2002002981A (ja) | 媒体搬送装置、及びその方法 | |
JP2006298587A (ja) | シートの給送方法及びシートの給送装置 | |
JP4013834B2 (ja) | 給紙装置 | |
JPH08268618A (ja) | 用紙反転機構およびこれを用いた画像形成装置 | |
JP2538570B2 (ja) | 電子写真装置におけるロ−ル紙有無検知装置 | |
JP3332976B2 (ja) | シート送り装置 | |
JP2003276259A (ja) | 発券装置 | |
JPS6111155Y2 (ja) | ||
JP2000185856A (ja) | ロールシート供給装置及び画像形成装置 | |
JP2946111B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JP3527005B2 (ja) | 印字装置の制御方法 | |
JPS63123744A (ja) | 電子写真装置におけるロ−ル紙給送装置 | |
JPH07232857A (ja) | 発券機 |