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JP2002295756A - 簡易スイベルホース継手 - Google Patents

簡易スイベルホース継手

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Publication number
JP2002295756A
JP2002295756A JP2001097296A JP2001097296A JP2002295756A JP 2002295756 A JP2002295756 A JP 2002295756A JP 2001097296 A JP2001097296 A JP 2001097296A JP 2001097296 A JP2001097296 A JP 2001097296A JP 2002295756 A JP2002295756 A JP 2002295756A
Authority
JP
Japan
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joint
elastic
hose
retaining ring
groove
Prior art date
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Application number
JP2001097296A
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English (en)
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Inventor
Takatoshi Sakai
隆敏 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2001097296A priority Critical patent/JP3873645B2/ja
Publication of JP2002295756A publication Critical patent/JP2002295756A/ja
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液圧作用時に継手本体と管体とを弾性Cリング
によって抜止めする形態の簡易スイベルホース継手にお
いて、係合溝の開口側縁部であって弾性Cリングと当接
する部分が液圧作用時に局部的に大きな力を受けて変形
してしまい、その変形によって継手本体と管体との良好
な相対回転が阻害される問題を解決する。 【解決手段】簡易スイベルホース継手10を、継手本体12
と、軸方向前端側に継手本体12内に回転可能に挿入され
る挿入部39を有し、また後端部にホースとの接続部を有
する剛性の管体14と、継手本体12の保持溝54内部に一体
回転状態に保持された弾性Cリング56と、管体14側に形
成され、弾性Cリング56を回転可能に係入させる係合溝
58とを含んで構成する。そして係合溝58の開口側縁部で
あって弾性Cリング56に当接して軸方向の圧力を受ける
部分を面取りして、そこに弾性Cリング56に対し面で接
触するテーパ面66を形成しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種機器に油圧ホ
ース等の液圧ホースを連結するための簡易スイベルホー
ス継手に関し、特に継手構成部材として曲り形状をなす
剛性の管体を備えたものに適用して好適な簡易スイベル
ホース継手に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、油圧機器等の各種機器に油圧ホー
ス等を連結する場合、ホース端部にねじ部を有する継手
金具を固定しておき、この継手金具のねじ部を相手側機
器の対応するねじ部にねじ込むことでホース連結を行っ
ていた。しかしながらこの場合、継手金具を回転操作す
るとホースが一緒に回転して捩れを生じてしまったり、
或いはホースの他方の端部が他の機器に固定状態にある
場合には一方の端部を相手側機器に良好に連結すること
が難しくなるなどの問題があった。
【0003】そこでこの問題を解決するための簡易スイ
ベルホース継手として、図10に示すようなものが提案
されている(特開平2−118297)。同図におい
て、200及び201は簡易スイベルホース継手202
における金属製の継手本体及びニップル(管体)であ
る。ニップル201は嵌入部204を有しており、この
嵌入部204がホース206の端部内周面に嵌入された
状態で、ホース206の端部外周面にソケット金具20
8がかしめ付けられることでホース206端部に固定さ
れている。
【0004】一方、継手本体200は筒状をなしていて
一端側外周面に相手側機器との螺合用の雄ねじ部210
が形成され、また内周面には大径の嵌合凹部212が形
成されていて、そこにニップル201の端部に形成され
た大径の環状突部214がOリング216を介して液密
に且つ回転可能に嵌合されている。
【0005】この継手本体200とニップル201と
は、継手本体200の内周面に形成された径方向内向き
の段付部218と止め輪220とにより互いに軸方向に
固定されている。詳しくは、ニップル201は継手本体
200に対し段付部218と大径の環状突部214との
当接に基づいて図中右方向への抜けが防止され、また止
め輪220によって逆方向の相対移動が阻止されてい
る。
【0006】この簡易スイベルホース継手202の場
合、次のようにして継手本体200とニップル201と
の組付け及びホース206との接続固定が行われる。即
ち、図10(B)に示しているようにニップル201を
後端から継手本体200の前端側開口222を通じその
内部に挿通してニップル201の前端の大径の環状突部
214と継手本体200の段付部218とを当接させ、
その後に止め輪220を嵌め込んでニップル201と継
手本体200とを軸方向に固定する。しかる後ニップル
201の嵌入部204をホース206内部に嵌入させ、
その後ソケット金具208をかしめ加工することでニッ
プル201とホース206とを互いに固定状態とする。
【0007】図11は簡易スイベルホース継手の他の従
来例を示したもので(特開平9−72473)、この図
の簡易スイベルホース継手224もまた、基本的に図1
0に示す簡易スイベルホース継手202と同様の構造の
ものであって、継手本体200とニップル(管体)20
1とを有しており、そのニップル201の嵌入部204
をホース206内部に嵌入させた状態でソケット金具2
08によりホース206端部に固定されるようになって
いる。
【0008】また継手本体200とニップル201と
は、ニップル201の前端に形成された大径の環状突部
214と継手本体200に形成された径方向内向きの段
付部218との当接により軸方向に抜止めされるように
なっている。従ってこの簡易スイベルホース継手224
における継手本体200とニップル201との組付け及
びホース206との接続の手順も基本的に上記と同様の
手順で行われる。
【0009】これら簡易スイベルホース継手202,2
24の場合、継手本体200がホース206に対して回
転可能であり、従って相手側機器との接続に際して継手
本体200を回転操作したとき、ホース206が一緒に
回転してしまうといったことがなく、従って円滑にホー
ス206の連結、即ち配管作業を行うことができる利点
がある。
【0010】ところでこれら簡易スイベルホース継手2
02,224の場合、上記のようにニップル201を後
端から継手本体200の前端側開口222を通してその
内部に挿通し、継手本体200とニップル201との組
付けを行うものであることから、ニップル201が直管
状をなしている場合には継手本体200とニップル20
1との組付け及びその後のホース206との接続固定を
行うことができるものの、ニップル201即ち剛性の管
体が継手本体200の軸線に対し曲り形状をなしている
場合にはそれらの組付けができない問題がある。
【0011】この場合において、簡易スイベルホース継
手を図12に示すような簡易スイベルホース継手22
6、即ち継手本体228及び管体230の形状を、継手
本体228に対し管体230をその前端から継手本体2
28内に挿入し得る形状とした上、継手本体228に一
体に形成したスリーブ232の後端部を、管体230挿
入後に内向きに曲げ加工し、これによって形成した係合
部234を管体230の径方向外向きの段付部236に
係合させることによって抜止めするようになすことが考
えられる。
【0012】しかしながらこのようにした場合、継手本
体228と管体230との組付けに際して専用のプレス
機を用いたスリーブ232の曲げ加工が必要であって組
付けのための加工が大掛りとなり、また継手本体228
の軸方向長が必然的に長くなってしまうといった問題が
生ずる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等は次
のような簡易スイベルホース継手、即ち(イ)筒状をな
し、軸方向前端側に相手側のねじ部との螺合用のねじ部
を有するとともに後端側の内周面に断面円形の雌嵌合面
を有する継手本体と、(ロ)継手本体とともに簡易スイ
ベルホース継手を構成する管状の部材であって、軸方向
前端側に継手本体の後端側開口から継手本体内に挿入さ
れる挿入部を有し、その挿入部の外周面に形成された断
面円形の雄嵌合面を上記雌嵌合面に相対回転可能に嵌合
させるとともに、後端部に上記ホースとの接続部を有す
る剛性の管体と、(ハ)継手本体の内周面又は管体の挿
入部の外周面の一方に形成された環状の保持溝内部に継
手本体又は管体と一体回転する状態で径方向に弾性変形
可能に保持された断面円形且つ全体としてCリング状を
なす弾性止め輪と、(ニ)他方に形成され、弾性止め輪
を回転可能に係合させて弾性止め輪とともに挿入部の継
手本体からの抜止めをなす環状の係合溝と、(ホ)それ
ら継手本体と管体の挿入部との間を液密にシールするシ
ール部材とを具備して成る簡易スイベルホース継手を案
出した。
【0014】図13はその具体的な一例を示している。
同図に示しているようにこの例において、管体230は
第1部材231と第2部材233とから成っており、そ
れらがろう付けにより一体に接合されている。管体23
0は前端側に挿入部240を有しており、その挿入部2
40が、継手本体228の後端側開口242よりその内
部に挿入され、そして挿入部240の外周面の雄嵌合面
244が、継手本体228の内周面の雌嵌合面246に
回転可能に嵌合され、且つそれらの間がOリング216
により液密にシールされている。
【0015】継手本体228の側、詳しくはここでは継
手本体228における雌嵌合面246には環状の保持溝
248が形成されていて、そこに断面円形且つ概略Cリ
ング状をなす弾性止め輪250が径方向に弾性変形可能
に保持されている。一方管体230の側、詳しくは挿入
部240における雄嵌合面244には、雌嵌合面246
における保持溝248に対応する軸方向位置に係合溝2
52が形成されており、そこに弾性止め輪250の一部
が入り込んで、それら係合溝252と弾性止め輪250
とが軸方向に係合している。
【0016】この簡易スイベルホース継手238の場
合、液体流通時に管体230に対し図中右向きの圧力、
即ち管体230を継手本体228から抜き出す方向に力
が作用するが、この例では係合溝252と弾性止め輪2
50との軸方向の係合に基づいてその力を受け、管体2
30を抜け防止する。
【0017】この例の簡易スイベルホース継手238の
場合、図14に示しているように管体230の前端側に
設けた挿入部240を、弾性止め輪250を弾性変形さ
せつつ継手本体228の後端側開口242を通じその内
部に挿入するだけで、簡単に継手本体228と管体23
0とを抜止状態に組み付けることができる。例えば挿入
部240の側(係合溝252)に弾性止め輪250を装
着しておいて挿入部240を継手本体228内部に挿入
すると、弾性止め輪250が係合溝252内部で一旦縮
径変形した後、継手本体228の保持溝248の位置で
再び原形状に拡径変形して保持溝248内部に嵌り込
み、ここにおいて継手本体228と管体230とが弾性
止め輪250を介して軸方向に互いに固定状態となる。
【0018】しかしながらこの種形態の簡易スイベルホ
ース継手238の場合、その後以下のような不都合が発
生することが判明した。この簡易スイベルホース継手2
38では、液体流通時にその液圧によって弾性止め輪2
50が変形してしまわないように、これを硬く高強度の
材料で構成するが、この場合、液圧の作用によって継手
本体228と管体230とに対し図15中矢印で示して
いるように互いに反対方向の力が強く作用したとき、係
合溝252の開口側縁部、詳しくは係合溝252のエッ
ジ部(角部)が高強度の弾性止め輪250によって押し
潰されるように変形してしまい、この結果継手本体22
8と管体230とが円滑に相対回転し難くなってしま
う。
【0019】弾性止め輪250は図14に示しているよ
うに周方向の一部が切り欠かれた形状をなしており、そ
の切欠部254の位置する部位においては係合溝252
のエッジ部が弾性止め輪250によって変形させられ
ず、そのままの形状を保持している一方で、他のエッジ
部は弾性止め輪250によって変形してしまい、この結
果弾性止め輪250における切欠部254と、変形しな
いまま残った係合溝252のエッジ部とが周方向に嵌り
合った状態となって、継手本体228と管体230とが
円滑に相対回転できなくなってしまうのである(弾性止
め輪250は継手本体228と一体回転状態で保持溝2
48内部に保持されている)。
【0020】以上管体230が曲り形状をなしている簡
易スイベルホース継手238について述べたが、図13
の簡易スイベルホース継手238は管体230がストレ
ート形状をなしているものについても適用可能なもので
あり、この場合においても上記と同様の問題が発生す
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易スイベルホ
ース継手はこのような課題を解決するために案出された
ものである。而して請求項1のものは、油等液体を所定
の圧力で流通させる液圧ホースを相手側に連結するため
の簡易スイベルホース継手において、(イ)筒状をな
し、軸方向前端側に相手側のねじ部との螺合用のねじ部
を有するとともに後端側の内周面に断面円形の雌嵌合面
を有する継手本体と、(ロ)該継手本体とともに前記簡
易スイベルホース継手を構成する管状の部材であって、
軸方向前端側に該継手本体の後端側開口から該継手本体
内に挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面に形成
された断面円形の雄嵌合面を前記雌嵌合面に相対回転可
能に嵌合させるとともに、後端部に前記ホースとの接続
部を有する剛性の管体と、(ハ)前記継手本体の内周面
又は前記管体の挿入部の外周面の一方に形成された環状
の保持溝内部に該継手本体又は管体と一体回転する状態
で径方向に弾性変形可能に保持された断面円形且つ全体
としてCリング状をなす弾性止め輪と、(ニ)他方に形
成されて該弾性止め輪を回転可能に係合させ、該係合作
用によって液圧の作用による前記挿入部の前記継手本体
からの抜けを阻止する環状の係合溝と、(ホ)それら継
手本体と管体の挿入部との間を液密にシールするシール
部材とを具備させ、更に、前記弾性止め輪を相対回転さ
せる側の溝である前記係合溝の開口側縁部であって前記
液体の流通時に該弾性止め輪に当接して該弾性止め輪に
作用する軸方向の圧力を受ける部分を面取りして、圧力
作用時に該弾性止め輪に対して略面接触させるための、
前記係合溝の溝側壁面に対し斜めの面となる受面を予め
形成してあることを特徴とする。
【0022】請求項2のものは、請求項1において、前
記受面がテーパ面であることを特徴とする。
【0023】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記受面を継手本体の軸方向に0.3mm以
上の幅で形成してあることを特徴とする。
【0024】請求項4のものは、油等液体を所定の圧力
で流通させる液圧ホースを相手側に連結するための簡易
スイベルホース継手において、(イ)筒状をなし、軸方
向前端側に相手側のねじ部との螺合用のねじ部を有する
とともに後端側の内周面に断面円形の雌嵌合面を有する
継手本体と、(ロ)該継手本体とともに前記簡易スイベ
ルホース継手を構成する管状の部材であって、軸方向前
端側に該継手本体の後端側開口から該継手本体内に挿入
される挿入部を有し、該挿入部の外周面に形成された断
面円形の雄嵌合面を前記雌嵌合面に相対回転可能に嵌合
させるとともに、後端部に前記ホースとの接続部を有す
る剛性の管体と、(ハ)前記継手本体の内周面又は前記
管体の挿入部の外周面の一方に形成された環状の保持溝
内部に該継手本体又は管体と一体回転する状態で径方向
に弾性変形可能に保持された断面円形且つ全体としてC
リング状をなす弾性止め輪と、(ニ)他方に形成されて
該弾性止め輪を回転可能に係合させ、該係合作用によっ
て液圧の作用による前記挿入部の前記継手本体からの抜
けを阻止する環状の係合溝と、(ホ)それら継手本体と
管体の挿入部との間を液密にシールするシール部材とを
具備させ、更に、前記係合溝の溝側壁面を前記軸方向に
対して直角な面として形成するとともに、前記弾性止め
輪の、前記液体の流通時に該溝側壁面に当接して圧力を
該溝側壁面に作用させる部分を該軸方向に直角な当接面
として形成したことを特徴とする。
【0025】請求項5のものは、請求項4において、前
記弾性止め輪が断面四角形状に形成されていて、その一
面が前記当接面をなしていることを特徴とする。
【0026】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
において、前記管体が前記継手本体の軸線に対して曲り
形状をなしていることを特徴とする。
【0027】請求項7のものは、請求項6において、前
記管体が前記雄嵌合面を有する前端側の第1部材と、前
記ホースとの接続部を有する後端側の第2部材とを接合
した形態のものであることを特徴とする。
【0028】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の簡易ス
イベルホース継手は、弾性止め輪を相対回転させる側の
溝である係合溝の開口側縁部を面取りして、圧力作用時
に弾性止め輪に対し面で接触させるための受面を予め形
成しておくようにしたものである。図15に示す簡易ス
イベルホース継手238の場合、係合溝252の開口側
縁部が尖ったエッジ形状をなしており、そのエッジ部が
弾性止め輪250に対しほぼ線で接触した状態となる。
このため圧力作用時に弾性止め輪250によってそのエ
ッジ部に対し局部的に大きな力がかかり、これによって
そのエッジ部が変形してしまう。
【0029】これに対し請求項1の簡易スイベルホース
継手では、係合溝の開口側縁部が面取りされていて同部
分が予め受面として形成されており、圧力作用時に弾性
止め輪に対し面で接触するようになしてあるため、係合
溝の開口側縁部の変形を良好に防止することができ、こ
れにより継手本体と管体とを良好に相対回転させ得る状
態に保持することができる。また本発明に従い、係合溝
の開口側縁部を面取りしてそこに受面を形成しておくこ
とで、例えば組付けの際にその係合溝に弾性止め輪を装
着する場合、その装着作業性が良好となる利点も得られ
る。
【0030】ここで上記受面はテーパ面となしておくこ
とができる(請求項2)。更にこのテーパ面等の受面は
継手本体における軸方向において0.3mm以上の幅で
形成しておくことができる(請求項3)。これよりも受
面の幅寸法が小さいと液圧作用時に弾性止め輪からの力
を十分に分散して受けることができず、変形を生じ易く
なってしまう。尚この受面の幅の上限値は弾性止め輪の
半径分の寸法としておくことができる。
【0031】次に請求項4のものは、係合溝の溝側壁面
を軸方向に対し直角な面として形成するとともに、弾性
止め輪の側にも同様の軸方向に直角な当接面を形成し
て、液圧作用時にそれらを当接させるようになしたもの
で、この場合においても弾性止め輪から係合溝に作用す
る圧力を面で受けることができるようになり、従ってこ
の場合においても係合溝の開口側縁部が強い液圧の作用
で弾性止め輪により変形させられてしまい、結果として
継手本体と管体とが良好に相対回転できなくなる問題を
解決することができる。この場合において弾性止め輪を
断面四角形状に形成し、その一面を以って上記当接面と
なすことができる(請求項5)。
【0032】上記説明から明らかなように、本発明は管
体が継手本体の軸線に対し曲り形状をなしている簡易ス
イベルホース継手に適用して効果が大なるものであり
(請求項6)、更にまたこの場合においてその管体を前
端側の第1部材と後端側の第2部材とを接合した形態で
構成しておくことができる(請求項7)。このようにす
ることで容易に管体に対し直角ないしこれに近い急角度
の曲げ形状を付与することができる。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は本例の簡易スイベルホ
ース継手であって、金属製の継手本体12と、同じく金
属製の管体14とを備えており、その継手本体12が図
2に示しているように機台16と接続ポート18との間
の狭い空間内において接続ポート18に接続されてい
る。
【0034】管体14は後端部にホースとの接続部20
を有しており、その接続部20においてホース22(こ
の例では油圧ホース:内圧は例えば1.5MPa〜2
0.5MPa位まで)の端部に接続固定されている。本
例において、管体14は前端側の第1部材24と後端側
の第2部材26とを接合(銅ろう付接合)して構成して
ある。ここで第1部材24はブロック状をなしており、
また第2部材26は円管状をなしている。
【0035】継手本体12は、図3及び図5に拡大して
示しているように短い円筒形状をなす部材であって、前
端側外周面に雄ねじ部28を有しており、その雄ねじ部
28において接続ポート18の雌ねじ部に螺合されるよ
うになっている。
【0036】継手本体12は後端側に大径且つ多角形状
の工具係合用の係合部32を有している。この係合部3
2と雄ねじ部28との間には環状の溝が形成されてお
り、そこにOリング34が保持されている。係合部32
の内周面36bは継手本体12における前端側の内周面
36aに対して大径とされており、その内周面36bの
一部が雌嵌合面38とされている。
【0037】一方管体14、詳しくは第1部材24は前
端部に挿入部39を有していてその外周面40に雄嵌合
面42が形成され、挿入部39が継手本体12の後端側
開口44を通じて継手本体12内に挿入された上、雄嵌
合面42が雌嵌合面38に回転可能に嵌合されている。
尚これら継手本体12と第1部材24とは、それらの間
に介装されたOリング(シール部材)48によって液密
にシールされている。
【0038】第1部材24は、その内部に直角に折れ曲
った通路50を有しており、内部に通路52を有する第
2部材26がこの第1部材24から直角に立ち上がった
状態で且つ内部の通路52を第1部材24の通路50に
連通させる状態で第1部材24に接合され、一体化され
ている。尚第1部材24における挿入部39の内周面4
6の内径は、継手本体12における上記内周面36aの
内径と同径とされている。
【0039】継手本体12の雌嵌合面38には環状の保
持溝54が形成されており、そこに金属製の弾性Cリン
グ(弾性止め輪)56が軸方向に固定且つ径方向に弾性
変形可能に保持されている。一方第1部材24の雄嵌合
面42には、保持溝54に対応する軸方向位置において
環状の係合溝58が形成されており、保持溝54に保持
された弾性Cリング56がこの係合溝58に係合させら
れ、以って第1部材24が継手本体12から抜止めされ
ている。尚、継手本体12における内周面36bには、
その後端側開口44に連続してテーパ形状のガイド面6
0が形成されている。
【0040】第2部材26の後端部に備えられた接続部
20は、図4に詳しく示しているように互いに軸方向に
固定状態とされた金属製の内スリーブ62と外スリーブ
64とを有しており、その内スリーブ62が管体14の
主体を成す金属製の円筒体の端部に接合一体化されてい
る。
【0041】接続部20は内スリーブ62と外スリーブ
64との間に環状のホース挿入空間を形成しており、そ
こにホース22の端部を挿入させた状態で、外スリーブ
64が求心方向にかしめ付けられることで、接続部20
とホース22の端部との固定が行われている。
【0042】図5は継手本体12と管体14、具体的に
は第1部材24との組付けの手順を示したもので、本例
の簡易スイベルホース継手10の場合、予め第1部材2
4の係合溝58内に弾性Cリング56を嵌め込んだ状態
としておいて(このとき第1部材24の外周面40にO
リング48が装着されている)、前端側の挿入部39を
継手本体12の後端側開口44を通じてその内部に挿入
し、雄嵌合面42を継手本体12の雌嵌合面38に回転
可能に嵌合させる。
【0043】このとき係合溝58に拡径状態で保持され
ている弾性Cリング56は、継手本体12内への挿入時
にガイド面60のガイド作用で縮径変形させられ(図6
(I)〜(III))、そして第1部材24の継手本体12へ
の挿入が完了した時点で、具体的には係合溝58が対応
する軸方向位置に到ったところで、この弾性Cリング5
6が再び元の形状に拡径して図3に示す状態、即ち保持
溝54内部に嵌り込んで保持され、そしてその一部が係
合溝58に係合した状態となる(図6(IV))。ここにお
いて継手本体12と第1部材24とが軸方向に抜止状態
で組み付けられる。
【0044】以上のような本例の簡易スイベルホース継
手10の場合、管体14が曲り形状をなしていても支障
なくその管体14と継手本体12とを抜止状態に組み付
けることができる。しかもその際にプレス機等専用の加
工機を必要とせず、ただ単に管体14の挿入部39を継
手本体12に挿入するだけで自動的にそれらの組付けを
完了することができる。更にまた本例の簡易スイベルホ
ース継手10の場合、図12に示すものと異なって継手
本体12の軸方向長を短くでき、継手本体12をコンパ
クトに構成することができる。
【0045】本例において、弾性Cリング56は自由形
状の状態において外径が保持溝54における溝底面の内
径よりも大きくされており、図3に示す継手本体12と
管体14との組付状態の下で自身の弾性力により保持溝
54の溝底面に強く押圧されており、弾性Cリング56
が継手本体12と一体回転するようになっている。即ち
弾性Cリング56が継手本体12と共回りする状態で継
手本体12の保持溝54内に保持されている。
【0046】ここで弾性Cリング56は、図5に示して
いるように周方向の一部が所定周長に亘って切り欠かれ
た形状をなしており、その切欠部68によって弾性的に
縮径又は拡径変形可能とされている。
【0047】本例においては、図3及び図7に示してい
るように保持溝54の溝深さが弾性Cリング56の半径
寸法とほぼ同じとされている。一方係合溝58は溝深さ
がこれよりも深いものとされている。また係合溝58の
前後一対の溝側壁面58a,58bは軸方向に対し直角
な面とされている。尚、弾性Cリング56は継手本体1
2及び管体14の第1部材24よりも硬い高強度の材料
にて構成されている。
【0048】係合溝58は、その開口側縁部であって圧
力作用時に弾性Cリング56に当接して弾性Cリング5
6に作用する軸方向の圧力を受ける部分が面取りされて
おり、そこに弾性Cリング56に対して面で接触するた
めのテーパ面(受面)66が所定軸方向長Cに亘って環
状に形成されている。本例においてCの値は0.8〜
1.2mmとされている。
【0049】即ち本例においては係合溝58の、弾性C
リング56に対し当接する開口側縁部がテーパ形状に切
り欠かれて(面取りされて)おり、これにより形成され
たテーパ面66において弾性Cリング56に対し面で接
触するように構成されている。尚保持溝54側における
後側の溝側壁面54bは軸方向に対し直角な面とされて
おり、また前側の溝側壁面54aについてはテーパ形状
の面とされている。
【0050】ここで溝側壁面54aをテーパ形状の面と
しているのは以下の理由からである。第1部材24の外
周面40にOリング48を装着した状態で継手本体12
と管体14の第1部材24とを組み付ける際、Oリング
48はその弾性により径方向内向きに多少押し潰された
状態で挿入される。従って保持溝54の軸方向位置まで
挿入された時点で一旦拡径する。更に第1部材24を押
し込んだときに、溝側壁面54aをテーパ形状の面とし
ていることでOリング48に傷が付いたり余分な力がか
かったりすることを防ぐことができるとともに、Oリン
グ48が保持溝54に引っ掛ってしまうのを防止するこ
とができ、継手本体12と管体14の第1部材24とを
組み付ける際の作業性を良好なものとすることができる
のである。
【0051】本例の場合、上述したように弾性Cリング
56は継手本体12の保持溝54内に一体回転状態に保
持されており、継手本体12を管体14に対し相対回転
させたとき、弾性Cリング56が管体14に対し相対回
転する。詳しくは弾性Cリング56が、一部を係合溝5
8内部に係入させた状態で係合溝58に対し相対回転す
る。
【0052】この状態で即ち図3に示す状態で、簡易ス
イベルホース継手10内部に油等の液体を所定圧力で流
通させたとき、管体14に対し図中右方向、即ち抜き出
す方向に大きな力が作用する。このとき図7(B)に示
しているように弾性Cリング56と係合溝58とが軸方
向に係合してその力を受け、管体14が継手本体12か
ら抜け出るのを阻止する。
【0053】その際、係合溝58は開口側縁部に形成し
たテーパ面66において弾性Cリング56に面で接触
し、そのテーパ面66において弾性Cリング56に作用
する軸方向の圧力を受ける。このため液圧作用時に係合
溝58の開口側縁部に対し強い力が働くにも拘わらず、
同部分が変形してしまうのが良好に防止される。これに
より継手本体12と管体14とが良好な回転状態を保持
することができる。
【0054】また本例によれば弾性Cリング56を係合
溝58内に組み付ける際、テーパ面66のガイド作用に
よって組付性が良好である利点が得られる。尚、管体1
4における第1部材24を十分硬い材料で且つ高強度の
材料で構成しておけば、係合溝58における開口側縁部
を、90°の角度をなすエッジ形状となしておいた場合
であってもその変形を回避することが可能である。
【0055】しかしながらこのようにすると第1部材2
4に要するコストが高くなってしまう。しかるに本例に
よれば第1部材24の構成材として安価な材料を用いつ
つ、係合溝58の開口側縁部の変形を良好に防止して、
継手本体12と管体14との良好な回転状態を保持する
ことができる。
【0056】尚、この例では係合溝58の側のみテーパ
面66を形成しており、保持溝54の側については、具
体的には液圧作用時に弾性Cリング56に当接して力を
受ける後側の溝側壁面54bについては上記のようなテ
ーパ面66は形成しておらず、開口側縁部が90°の角
度をなすエッジ形状のままとされている。
【0057】この後側の溝側壁面54bにも係合溝58
の側と同じようにテーパ面を形成してしまうと、液圧作
用時にそのテーパ面の作用で弾性Cリング56が縮径さ
せられてしまい、これによって弾性Cリング56が保持
溝54から外れてしまう恐れが生ずる。そこでこの例で
は、弾性Cリング56と一体回転する側の保持溝54に
ついてはそのようなテーパ面は形成していない。
【0058】図8は本発明の他の実施例を示している。
この例は管体14側、詳しくは第1部材24の側に保持
溝54を設けて、その保持溝54において弾性Cリング
56を保持する一方、継手本体12の側に環状の係合溝
58を設けてその係合溝58内に弾性Cリング56の一
部を係入させるようになした例である。
【0059】この例において、弾性Cリング56に対し
相対回転する側の係合溝58に受面としてのテーパ面6
6を設けている点では上記実施例と同様であるが、この
例では弾性Cリング56が縮径方向の自身の弾性力に基
づいて保持溝54の溝底面に強く押圧され、弾性Cリン
グ56が第1部材24と一体回転する状態で保持溝54
内に保持されている。
【0060】また受面としてのテーパ面66は、液圧作
用時において弾性Cリング56に作用する圧力を受ける
側の開口側縁部に形成されている点で上記実施例と同じ
であるが、ここではテーパ面66が係合溝58における
後側の溝側壁面58bに続いて設けられている点で上記
実施例と異なっている。尚、他の点については上記実施
例と同様である。
【0061】この例においても、液圧作用時に弾性Cリ
ング56が保持溝54から外れるのを防止しつつ、係合
溝58の開口側縁部が弾性Cリング56との当接によっ
て局部的に変形してしまい、継手本体12と管体14と
の良好な相対回転が阻害されるのを防止することができ
る。
【0062】図9は本発明の更に他の実施例を示してい
る。この例は、係合溝58における前側の溝側壁面58
aを後側の溝側壁面58bとともに軸方向に対し直角な
面として形成する一方、弾性Cリング56を断面四角形
状に形成し、その一面を、具体的には溝側壁面58aに
対向する側の一面を軸方向に直角な当接面70として形
成し、その当接面70を溝側壁面58aに対し面で接触
させるようになしたものである。
【0063】この例においても液圧作用時に弾性Cリン
グ56に作用する圧力を溝側壁面58aと当接面70と
によって面で受けることができ、係合溝58における開
口側縁部に局部的に大きな力が働いて同部分が変形を生
じ、このことによって継手本体12と管体14との円滑
な相対回転が阻害されるといった問題を解決することが
できる。
【0064】尚、この例では継手本体12側に保持溝5
4を設けて、そこに断面四角形状の弾性Cリング56を
一体回転状態に保持させ、その弾性Cリング56の一部
を第1部材24側の係合溝58内に相対回転可能に係入
させるようにしているが、場合によって保持溝54を第
1部材24の側に、また係合溝58を継手本体12の側
に設けて、その第1部材24側の保持溝54側に弾性C
リング56を一体回転状態に保持させ、その一部を継手
本体12側の係合溝58内に相対回転可能に係入させる
ようになすことも可能である。
【0065】更にその場合において、係合溝58の後側
の溝側壁面58bに対し弾性Cリング56の後側の一面
を当接面70となして、その当接面70を後側の溝側壁
面58bに面接触させることで、弾性Cリング56に作
用する圧力を受けるようになすことも可能である。
【0066】以上本発明の実施例を詳述したがこれらは
あくまで一例示である。例えば第1及び第2の実施例に
おいては受面をテーパ面となしているが、この受面は曲
面形状、例えば弾性Cリングの外周面形状に対応した部
分円曲面をなすように形成することも可能である。また
上例は何れも管体14が曲り形状をなす簡易スイベルホ
ース継手に本発明を適用した場合の例であるが、本発明
は管体14が継手本体12の軸方向に直線状に延びるス
トレート形状のものである場合においても適用可能であ
るし、また全体としてCリング状をなす弾性止め輪とし
て上例以外の他の様々な形態のものを用いることが可能
であるし、更に本発明は水を流通させるホース用の継手
としても適用することが可能であるなど、本発明はその
主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で
構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である簡易スイベルホース継
手を示す図である。
【図2】図1の簡易スイベルホース継手の要部を相手側
機器への接続状態で示す図である。
【図3】同じ簡易スイベルホース継手の要部の構造を示
す図である。
【図4】同じ簡易スイベルホース継手の図3とは異なる
要部の構造を示す図である。
【図5】同じ簡易スイベルホース継手の組付手順の説明
図である。
【図6】同じ簡易スイベルホース継手を組み付ける際の
弾性Cリングとガイド面の作用説明図である。
【図7】同じ簡易スイベルホース継手における受面とし
てのテーパ面の作用を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例の簡易スイベルホース継手
の要部の構造を示す図である。
【図9】本発明の更に他の実施例の簡易スイベルホース
継手の要部の構造を示す図である。
【図10】従来の簡易スイベルホース継手の一例を示す
図である。
【図11】従来の簡易スイベルホース継手の図10とは
異なる例を示す図である。
【図12】本発明の簡易スイベルホース継手の利点を説
明するために示した比較例図である。
【図13】本発明者等が案出した簡易スイベルホース継
手を比較例として示す比較例図である。
【図14】図13の簡易スイベルホース継手の組付手順
の説明図である。
【図15】図13及び図14の簡易スイベルホース継手
の不具合の説明図である。
【符号の説明】
10 簡易スイベルホース継手 12 継手本体 14 管体 20 接続部 22 ホース 24 第1部材 26 第2部材 28 雄ねじ部(ねじ部) 36a,36b 内周面 38 雌嵌合面 39 挿入部 40 外周面 42 雄嵌合面 44 後端側開口 48 Oリング(シール部材) 54 保持溝 56 弾性Cリング(弾性止め輪) 58 係合溝 58a,58b 溝側壁面 66 テーパ面(受面) 70 当接面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油等液体を所定の圧力で流通させる液圧
    ホースを相手側に連結するための簡易スイベルホース継
    手において、(イ)筒状をなし、軸方向前端側に相手側
    のねじ部との螺合用のねじ部を有するとともに後端側の
    内周面に断面円形の雌嵌合面を有する継手本体と、
    (ロ)該継手本体とともに前記簡易スイベルホース継手
    を構成する管状の部材であって、軸方向前端側に該継手
    本体の後端側開口から該継手本体内に挿入される挿入部
    を有し、該挿入部の外周面に形成された断面円形の雄嵌
    合面を前記雌嵌合面に相対回転可能に嵌合させるととも
    に、後端部に前記ホースとの接続部を有する剛性の管体
    と、(ハ)前記継手本体の内周面又は前記管体の挿入部
    の外周面の一方に形成された環状の保持溝内部に該継手
    本体又は管体と一体回転する状態で径方向に弾性変形可
    能に保持された断面円形且つ全体としてCリング状をな
    す弾性止め輪と、(ニ)他方に形成されて該弾性止め輪
    を回転可能に係合させ、該係合作用によって液圧の作用
    による前記挿入部の前記継手本体からの抜けを阻止する
    環状の係合溝と、(ホ)それら継手本体と管体の挿入部
    との間を液密にシールするシール部材とを具備させ、 更に、前記弾性止め輪を相対回転させる側の溝である前
    記係合溝の開口側縁部であって前記液体の流通時に該弾
    性止め輪に当接して該弾性止め輪に作用する軸方向の圧
    力を受ける部分を面取りして、圧力作用時に該弾性止め
    輪に対して略面接触させるための、前記係合溝の溝側壁
    面に対し斜めの面となる受面を予め形成してあることを
    特徴とする簡易スイベルホース継手。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記受面がテーパ面
    であることを特徴とする簡易スイベルホース継手。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記受
    面を継手本体の軸方向に0.3mm以上の幅で形成して
    あることを特徴とする簡易スイベルホース継手。
  4. 【請求項4】 油等液体を所定の圧力で流通させる液圧
    ホースを相手側に連結するための簡易スイベルホース継
    手において、(イ)筒状をなし、軸方向前端側に相手側
    のねじ部との螺合用のねじ部を有するとともに後端側の
    内周面に断面円形の雌嵌合面を有する継手本体と、
    (ロ)該継手本体とともに前記簡易スイベルホース継手
    を構成する管状の部材であって、軸方向前端側に該継手
    本体の後端側開口から該継手本体内に挿入される挿入部
    を有し、該挿入部の外周面に形成された断面円形の雄嵌
    合面を前記雌嵌合面に相対回転可能に嵌合させるととも
    に、後端部に前記ホースとの接続部を有する剛性の管体
    と、(ハ)前記継手本体の内周面又は前記管体の挿入部
    の外周面の一方に形成された環状の保持溝内部に該継手
    本体又は管体と一体回転する状態で径方向に弾性変形可
    能に保持された断面円形且つ全体としてCリング状をな
    す弾性止め輪と、(ニ)他方に形成されて該弾性止め輪
    を回転可能に係合させ、該係合作用によって液圧の作用
    による前記挿入部の前記継手本体からの抜けを阻止する
    環状の係合溝と、(ホ)それら継手本体と管体の挿入部
    との間を液密にシールするシール部材とを具備させ、 更に、前記係合溝の溝側壁面を前記軸方向に対して直角
    な面として形成するとともに、前記弾性止め輪の、前記
    液体の流通時に該溝側壁面に当接して圧力を該溝側壁面
    に作用させる部分を該軸方向に直角な当接面として形成
    したことを特徴とする簡易スイベルホース継手。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記弾性止め輪が断
    面四角形状に形成されていて、その一面が前記当接面を
    なしていることを特徴とする簡易スイベルホース継手。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記管
    体が前記継手本体の軸線に対して曲り形状をなしている
    ことを特徴とする簡易スイベルホース継手。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記管体が前記雄嵌
    合面を有する前端側の第1部材と、前記ホースとの接続
    部を有する後端側の第2部材とを接合した形態のもので
    あることを特徴とする簡易スイベルホース継手。
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