JP2002294790A - 自動定量排水装置 - Google Patents
自動定量排水装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 公衆トイレの水洗、動物の飼育舎の糞尿の水
洗、水路等の沈殿防止その他に用いられて、一定量の水
を自動的に排出する自動定量排水装置に於て、電源等の
動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定量の水を
自動的に排出できる様にする。 【解決手段】 水槽2、給水管3、排水管4、第一弁座
5、大径管6、第二弁座7、弁体8、オーバーフロー管
9、フロート手段10とで構成し、とりわけ水槽2の底
部に排水管4と同心状に設けられた大径管6と、水槽2
内に設けられて所定の水位Hになった時には排水管4と
大径管6との間に水を流入させるオーバーフロー管9
と、所定の水位Hになるまでは弁体8をその水深圧Pに
依り第一弁座5と第二弁座7に当座させると共に所定の
水位Hになると弁体8を浮動させて第一弁座5と第二弁
座7から離座させるフロート手段10とを備えたものに
する。
洗、水路等の沈殿防止その他に用いられて、一定量の水
を自動的に排出する自動定量排水装置に於て、電源等の
動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定量の水を
自動的に排出できる様にする。 【解決手段】 水槽2、給水管3、排水管4、第一弁座
5、大径管6、第二弁座7、弁体8、オーバーフロー管
9、フロート手段10とで構成し、とりわけ水槽2の底
部に排水管4と同心状に設けられた大径管6と、水槽2
内に設けられて所定の水位Hになった時には排水管4と
大径管6との間に水を流入させるオーバーフロー管9
と、所定の水位Hになるまでは弁体8をその水深圧Pに
依り第一弁座5と第二弁座7に当座させると共に所定の
水位Hになると弁体8を浮動させて第一弁座5と第二弁
座7から離座させるフロート手段10とを備えたものに
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば公衆トイレ
の水洗、動物の飼育舎の糞尿の水洗、水路等の沈殿防止
その他に用いられて、一定量の水を自動的に排出する自
動定量排水装置の改良に関する。
の水洗、動物の飼育舎の糞尿の水洗、水路等の沈殿防止
その他に用いられて、一定量の水を自動的に排出する自
動定量排水装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動定量排水装置として
は、例えば電気的に水面を検知して排水管に設けた電動
弁を開く事に依り一定量の水を自動的に排出するものが
考えられる。ところが、この様なものは、構造が比較的
簡単であるものの、電源等の動力源が必要であるという
難点がある。
は、例えば電気的に水面を検知して排水管に設けた電動
弁を開く事に依り一定量の水を自動的に排出するものが
考えられる。ところが、この様なものは、構造が比較的
簡単であるものの、電源等の動力源が必要であるという
難点がある。
【0003】又、定量排水装置としては、例えばハンド
ル操作に依り一定量の水を排出するフラッシュバルブを
用いたものや、水を貯溜するタンクと水が所定水位にな
れば給水を停止させるボールタップとハンドル操作に依
りタンク内の水を排出するフロートバルブとを備えた水
洗トイレのロータンク装置が知られている。ところが、
この様なものは、人力にてハンドル操作する事に依り排
水するものであったので、一定量の水を自動的に排出す
る事ができなかった。
ル操作に依り一定量の水を排出するフラッシュバルブを
用いたものや、水を貯溜するタンクと水が所定水位にな
れば給水を停止させるボールタップとハンドル操作に依
りタンク内の水を排出するフロートバルブとを備えた水
洗トイレのロータンク装置が知られている。ところが、
この様なものは、人力にてハンドル操作する事に依り排
水するものであったので、一定量の水を自動的に排出す
る事ができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】要するに、従来の何れ
も、電源等の動力源が必要であったり、人為的な操作が
必要であった。本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを
解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、
電源等の動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定
量の水を自動的に排出できる様にした自動定量排水装置
を提供するにある。
も、電源等の動力源が必要であったり、人為的な操作が
必要であった。本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを
解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、
電源等の動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定
量の水を自動的に排出できる様にした自動定量排水装置
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動定量排水装
置は、基本的には、水を貯溜する水槽と、水槽の上部に
設けられて水を供給する給水管と、水槽の底部に設けら
れて水を排出する排水管と、排水管の上端に形成された
第一弁座と、水槽の底部に排水管と略同心状に設けられ
た大径管と、大径管の上端に形成された第二弁座と、第
一弁座と第二弁座に当離座する弁体と、水槽内に設けら
れて所定の水位になった時には排水管と大径管との間に
水を流入させるオーバーフロー管と、所定の水位になる
までは弁体をその水深圧に依り第一弁座と第二弁座に当
座させると共に所定の水位になると弁体を浮動させて第
一弁座と第二弁座から離座させるフロート手段と、から
構成した事に特徴が存する。
置は、基本的には、水を貯溜する水槽と、水槽の上部に
設けられて水を供給する給水管と、水槽の底部に設けら
れて水を排出する排水管と、排水管の上端に形成された
第一弁座と、水槽の底部に排水管と略同心状に設けられ
た大径管と、大径管の上端に形成された第二弁座と、第
一弁座と第二弁座に当離座する弁体と、水槽内に設けら
れて所定の水位になった時には排水管と大径管との間に
水を流入させるオーバーフロー管と、所定の水位になる
までは弁体をその水深圧に依り第一弁座と第二弁座に当
座させると共に所定の水位になると弁体を浮動させて第
一弁座と第二弁座から離座させるフロート手段と、から
構成した事に特徴が存する。
【0006】給水管からの水が供給されない給水開始前
は、弁体とフロート手段の自重に依り弁体が第一弁座と
第二弁座に当座されて所謂閉弁される。給水管から水が
供給されると、水槽に水が貯溜されて行く。水槽内の水
が所定の水位(水深)に達しない場合は、フロート手段
に依り弁体が浮動されようとするが、水深圧に依り弁体
が第一弁座と第二弁座に当座された閉弁状態が保たれ
る。水槽内の水が所定の水位に達すると、オーバーフロ
ー管から水が流入して大径管と排水管との間に到達し、
弁体には上向きの水深圧も作用される。この為、弁体
は、フロート手段に依り浮動されて第一弁座と第二弁座
から離座されて所謂開弁される。弁体が第一弁座と第二
弁座から離座されると、水槽内の水が排水管から排出さ
れて水位が低下して行く。水位が低下すると、フロート
手段に依り弁体が降下されて弁体が第一弁座と第二弁座
に当座され、所謂閉弁されて排水管からの水の排出が停
止される。その後は、上述の事が繰り返して行なわれ、
一定量の水が一定時間毎に自動的に排出される。
は、弁体とフロート手段の自重に依り弁体が第一弁座と
第二弁座に当座されて所謂閉弁される。給水管から水が
供給されると、水槽に水が貯溜されて行く。水槽内の水
が所定の水位(水深)に達しない場合は、フロート手段
に依り弁体が浮動されようとするが、水深圧に依り弁体
が第一弁座と第二弁座に当座された閉弁状態が保たれ
る。水槽内の水が所定の水位に達すると、オーバーフロ
ー管から水が流入して大径管と排水管との間に到達し、
弁体には上向きの水深圧も作用される。この為、弁体
は、フロート手段に依り浮動されて第一弁座と第二弁座
から離座されて所謂開弁される。弁体が第一弁座と第二
弁座から離座されると、水槽内の水が排水管から排出さ
れて水位が低下して行く。水位が低下すると、フロート
手段に依り弁体が降下されて弁体が第一弁座と第二弁座
に当座され、所謂閉弁されて排水管からの水の排出が停
止される。その後は、上述の事が繰り返して行なわれ、
一定量の水が一定時間毎に自動的に排出される。
【0007】第二弁座は、第一弁座より若干上方に位置
するのが好ましい。この様にすれば、弁体を第二弁座に
当座させた後に第二弁座と第一弁座の両方に当座させる
事ができ、その間にオーバーフロー管内の水を排水管か
ら排出できる。その結果、オーバーフロー管内の水に依
る圧力分だけ減じて弁体を当座させる事ができる。
するのが好ましい。この様にすれば、弁体を第二弁座に
当座させた後に第二弁座と第一弁座の両方に当座させる
事ができ、その間にオーバーフロー管内の水を排水管か
ら排出できる。その結果、オーバーフロー管内の水に依
る圧力分だけ減じて弁体を当座させる事ができる。
【0008】フロート手段は、弁体に設けられて上方に
延びるガイド棒と、ガイド棒の下位に昇降可能に設けら
れた小フロートと、ガイド棒の上位に昇降可能に設けら
れて小フロートより浮力が大きい大フロートと、ガイド
棒に設けられて小フロートの上動を規制する第一ストッ
パと、水槽に設けられてガイド棒を昇降可能に支持する
と共に小フロートの上動と大フロートの下動を規制する
第二ストッパと、ガイド棒に設けられて大フロートの上
動を規制する第三ストッパとを備えているのが好まし
い。この様にすれば、水位の低下に呼応して弁体を的確
に下降させる事ができ、水槽容量に対する排水量が大き
くなって効率的なものにする事ができる。
延びるガイド棒と、ガイド棒の下位に昇降可能に設けら
れた小フロートと、ガイド棒の上位に昇降可能に設けら
れて小フロートより浮力が大きい大フロートと、ガイド
棒に設けられて小フロートの上動を規制する第一ストッ
パと、水槽に設けられてガイド棒を昇降可能に支持する
と共に小フロートの上動と大フロートの下動を規制する
第二ストッパと、ガイド棒に設けられて大フロートの上
動を規制する第三ストッパとを備えているのが好まし
い。この様にすれば、水位の低下に呼応して弁体を的確
に下降させる事ができ、水槽容量に対する排水量が大き
くなって効率的なものにする事ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の自動定量排水
装置を示す縦断面図。図2乃至図7は、自動定量排水装
置の作用を説明する為の縦断面図。図8は、水圧及び浮
力と水深との関係を示すグラフである。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の自動定量排水
装置を示す縦断面図。図2乃至図7は、自動定量排水装
置の作用を説明する為の縦断面図。図8は、水圧及び浮
力と水深との関係を示すグラフである。
【0010】自動定量排水装置1は、水槽2、給水管
3、排水管4、第一弁座5、大径管6、第二弁座7、弁
体8、オーバーフロー管9、フロート手段10とからそ
の主要部が構成されている。
3、排水管4、第一弁座5、大径管6、第二弁座7、弁
体8、オーバーフロー管9、フロート手段10とからそ
の主要部が構成されている。
【0011】水槽2は、水を貯溜するもので、この例で
は、側壁11と底壁12とを備えて上方が開放した角箱
状を呈している。
は、側壁11と底壁12とを備えて上方が開放した角箱
状を呈している。
【0012】給水管3は、水槽2の上部に設けられて水
を供給するもので、この例では、エルボ状を呈し、水槽
2の側壁11の上部に貫通して設けられている。給水管
3には、図略しているが、流量調整弁等の給水弁を介し
て水道管等の給水源が接続される。
を供給するもので、この例では、エルボ状を呈し、水槽
2の側壁11の上部に貫通して設けられている。給水管
3には、図略しているが、流量調整弁等の給水弁を介し
て水道管等の給水源が接続される。
【0013】排水管4は、水槽2の底部12に設けられ
て水を排出するもので、この例では、内径φBの円管状
を呈し、水槽2の底壁12の中央部に貫通して設けられ
ている。排水管4には、図略しているが、洗浄箇所等ま
で延びるホースや配管等が接続される。
て水を排出するもので、この例では、内径φBの円管状
を呈し、水槽2の底壁12の中央部に貫通して設けられ
ている。排水管4には、図略しているが、洗浄箇所等ま
で延びるホースや配管等が接続される。
【0014】第一弁座5は、排水管4の上端に形成され
たものである。
たものである。
【0015】大径管6は、水槽2の底部12に排水管4
と略同心状に設けられたもので、この例では、内径φA
の円管状を呈し、水槽2の底壁12の中央部に排水管4
と同心状に立設されて所謂二重管を為す様にしてある。
と略同心状に設けられたもので、この例では、内径φA
の円管状を呈し、水槽2の底壁12の中央部に排水管4
と同心状に立設されて所謂二重管を為す様にしてある。
【0016】第二弁座7は、大径管6の上端に形成され
たもので、この例では、第一弁座5より若干上方に位置
すべく形成され、これらの間には、段差Sが形成されて
いる。
たもので、この例では、第一弁座5より若干上方に位置
すべく形成され、これらの間には、段差Sが形成されて
いる。
【0017】弁体8は、第一弁座5と第二弁座7に当離
座するもので、この例では、円板状を呈し、剛性材料で
作製された弁本体13と、これの下面に付設されて第一
弁座5と第二弁座7に当合し得る弾性材料で作製された
弁座体14とを備えている。
座するもので、この例では、円板状を呈し、剛性材料で
作製された弁本体13と、これの下面に付設されて第一
弁座5と第二弁座7に当合し得る弾性材料で作製された
弁座体14とを備えている。
【0018】オーバーフロー管9は、水槽2内に設けら
れて所定の水位(水深)Hになった時には排水管4と大
径管6との間に水を流入させるもので、この例では、エ
ルボ状を呈し、下端開口15が排水管4と大径管6との
間の空間に連通すべく大径管6に固定されていると共
に、上端開口16が所定の水位Hの位置で上方に開放し
ている。
れて所定の水位(水深)Hになった時には排水管4と大
径管6との間に水を流入させるもので、この例では、エ
ルボ状を呈し、下端開口15が排水管4と大径管6との
間の空間に連通すべく大径管6に固定されていると共
に、上端開口16が所定の水位Hの位置で上方に開放し
ている。
【0019】フロート手段10は、所定の水位になるま
では弁体8をその水深圧(水圧)Pに依り第一弁座5と
第二弁座7に当座させると共に所定の水位Hになると弁
体8を浮動させて第一弁座5と第二弁座7から離座させ
るもので、この例では、弁体8に設けられて上方に延び
るガイド棒17と、ガイド棒17の下位に昇降可能に設
けられた小フロート18と、ガイド棒17の上位に昇降
可能に設けられて小フロート18より浮力が大きい大フ
ロート19と、ガイド棒17に設けられて小フロート1
8の上動を規制する第一ストッパ20と、水槽2に設け
られたガイド棒17を昇降可能に支持すると共に小フロ
ート18の上動と大フロート19の下動を規制する第二
ストッパ21と、ガイド棒17に設けられて大フロート
19の上動を規制する第三ストッパ22とを備えてい
る。
では弁体8をその水深圧(水圧)Pに依り第一弁座5と
第二弁座7に当座させると共に所定の水位Hになると弁
体8を浮動させて第一弁座5と第二弁座7から離座させ
るもので、この例では、弁体8に設けられて上方に延び
るガイド棒17と、ガイド棒17の下位に昇降可能に設
けられた小フロート18と、ガイド棒17の上位に昇降
可能に設けられて小フロート18より浮力が大きい大フ
ロート19と、ガイド棒17に設けられて小フロート1
8の上動を規制する第一ストッパ20と、水槽2に設け
られたガイド棒17を昇降可能に支持すると共に小フロ
ート18の上動と大フロート19の下動を規制する第二
ストッパ21と、ガイド棒17に設けられて大フロート
19の上動を規制する第三ストッパ22とを備えてい
る。
【0020】ガイド棒17は、剛性材料で作製されて居
り、弁体8の弁本体13の上部に立設されている。小フ
ロート18は、浮力F1を発生させるもので、浮力材料
で作製されて中心に貫孔23を備えた円柱状を呈し、貫
孔23にガイド棒17が昇降可能に挿通されている。大
フロート19は、浮力Fを発生させるもので、小フロー
ト18と同様の浮力材料で作製されて中心に貫通孔24
を備えた円柱状を呈し、貫通孔24にガイド棒17が昇
降可能に挿通され、小フロート18の略5倍の容積(浮
力)を有するものにしてある。
り、弁体8の弁本体13の上部に立設されている。小フ
ロート18は、浮力F1を発生させるもので、浮力材料
で作製されて中心に貫孔23を備えた円柱状を呈し、貫
孔23にガイド棒17が昇降可能に挿通されている。大
フロート19は、浮力Fを発生させるもので、小フロー
ト18と同様の浮力材料で作製されて中心に貫通孔24
を備えた円柱状を呈し、貫通孔24にガイド棒17が昇
降可能に挿通され、小フロート18の略5倍の容積(浮
力)を有するものにしてある。
【0021】第一ストッパ20は、C型リング状を呈
し、ガイド棒17の下寄りに形成した溝(図示せず)に
嵌合される事に依り取り付けられ、弁体8と小フロート
18との間に所定の間隔を形成して弁体18の上面に水
深圧Pを作用させる為のものである。第二ストッパ21
は、中心に透孔25を備えた円板状を呈し、小フロート
18の上方に位置して水槽2の底壁12に立設された適
数の支柱(図1乃至図7では一つだけ表描している)2
6に依り支持され、ガイド棒17を大略的に昇降可能に
案内すると共に、小フロート18が浮かんだ時には弁体
8と第一弁座5及び第二弁座7との間に所定の間隔を形
成し、水位Hの低下時には大フロート19を担持する役
目を果たす。透孔25は、第一ストッパ20を挿通する
大きさを備えている。支柱26は、小フロート18の外
側に位置してこれを昇降可能に案内する役目も果たす。
第三ストッパ22は、円板状を呈し、ガイド棒17の上
端に固定されている。
し、ガイド棒17の下寄りに形成した溝(図示せず)に
嵌合される事に依り取り付けられ、弁体8と小フロート
18との間に所定の間隔を形成して弁体18の上面に水
深圧Pを作用させる為のものである。第二ストッパ21
は、中心に透孔25を備えた円板状を呈し、小フロート
18の上方に位置して水槽2の底壁12に立設された適
数の支柱(図1乃至図7では一つだけ表描している)2
6に依り支持され、ガイド棒17を大略的に昇降可能に
案内すると共に、小フロート18が浮かんだ時には弁体
8と第一弁座5及び第二弁座7との間に所定の間隔を形
成し、水位Hの低下時には大フロート19を担持する役
目を果たす。透孔25は、第一ストッパ20を挿通する
大きさを備えている。支柱26は、小フロート18の外
側に位置してこれを昇降可能に案内する役目も果たす。
第三ストッパ22は、円板状を呈し、ガイド棒17の上
端に固定されている。
【0022】フロート手段10のガイド棒17と小フロ
ート18と第一ストッパ20と第三ストッパ22の見か
け比重は、水より大きくしてあり、水に浮かばない様に
してある。弁体8とフロート手段10のガイド棒17と
小フロート18と第一ストッパ20と第三ストッパ22
の見かけ比重は、水より小さくしてあり、水に浮く様に
してある。これらの自重は、W1である。オーバーフロ
ー管9の上端開口16の位置は、P≧Fとなる水位Hの
時に水が流入する様に設定されている。第一ストッパ2
0の位置は、P>F1−W1となる様に設定されてい
る。
ート18と第一ストッパ20と第三ストッパ22の見か
け比重は、水より大きくしてあり、水に浮かばない様に
してある。弁体8とフロート手段10のガイド棒17と
小フロート18と第一ストッパ20と第三ストッパ22
の見かけ比重は、水より小さくしてあり、水に浮く様に
してある。これらの自重は、W1である。オーバーフロ
ー管9の上端開口16の位置は、P≧Fとなる水位Hの
時に水が流入する様に設定されている。第一ストッパ2
0の位置は、P>F1−W1となる様に設定されてい
る。
【0023】次に、この様な構成に基づいてその作用を
述解する。給水管3からの水が供給されない給水開始前
は、弁体8とフロート手段10のガイド棒17と第一ス
トッパ20と第三ストッパ22の自重W1に依り小フロ
ート18が弁体8の上に当合されると共に、弁体8の弁
座体14が第一弁座5と第二弁座7に当座されて所謂閉
弁されている。この時、フロート手段10の大フロート
19は、その自重に依り第二ストッパ21上に鎮座して
いる。給水管3から水が供給されると、水槽2に水が貯
溜され、フロート手段10の小フロート18がその浮力
F1に依り浮かぶと共に、弁体8の上面には、水位Hと
共に増加する水圧(水深圧)Pが作用されてこれに依り
弁体8と第一弁座5及び第二弁座7とが当座状態が保た
れている(図2参照)。そして、小フロート18は、第
一ストッパ20に当合するまで上昇される(図3参
照)。その後、小フロート18は、その上面にも水圧P
が作用するので、第一ストッパ20から下に離れて位置
される(図4参照)。
述解する。給水管3からの水が供給されない給水開始前
は、弁体8とフロート手段10のガイド棒17と第一ス
トッパ20と第三ストッパ22の自重W1に依り小フロ
ート18が弁体8の上に当合されると共に、弁体8の弁
座体14が第一弁座5と第二弁座7に当座されて所謂閉
弁されている。この時、フロート手段10の大フロート
19は、その自重に依り第二ストッパ21上に鎮座して
いる。給水管3から水が供給されると、水槽2に水が貯
溜され、フロート手段10の小フロート18がその浮力
F1に依り浮かぶと共に、弁体8の上面には、水位Hと
共に増加する水圧(水深圧)Pが作用されてこれに依り
弁体8と第一弁座5及び第二弁座7とが当座状態が保た
れている(図2参照)。そして、小フロート18は、第
一ストッパ20に当合するまで上昇される(図3参
照)。その後、小フロート18は、その上面にも水圧P
が作用するので、第一ストッパ20から下に離れて位置
される(図4参照)。
【0024】水位Hが更に上昇すると、大フロート19
が浮かんで第三ストッパ22に当合する事に依り弁体8
に上向きの引き上げ力Fを与える(図4参照)。所定の
水位Hに達すると、オーバーフロー管9の上端開口16
から水が流入して排水管4と大径管6の間に達し、弁体
8の下面にも水圧Pが加わる(図5参照)。この為、弁
体8は、上面で受けている水圧Pが急激に低下して、P
<Fとなり、引上げる力(図8参照)が発生して第一弁
座5と第二弁座7から離座されて所謂開弁される。そう
すると、水槽2内の水は、弁体8と第一弁座5及び第二
弁座7との間から排水管4を経て排出されて行く(図6
参照)。
が浮かんで第三ストッパ22に当合する事に依り弁体8
に上向きの引き上げ力Fを与える(図4参照)。所定の
水位Hに達すると、オーバーフロー管9の上端開口16
から水が流入して排水管4と大径管6の間に達し、弁体
8の下面にも水圧Pが加わる(図5参照)。この為、弁
体8は、上面で受けている水圧Pが急激に低下して、P
<Fとなり、引上げる力(図8参照)が発生して第一弁
座5と第二弁座7から離座されて所謂開弁される。そう
すると、水槽2内の水は、弁体8と第一弁座5及び第二
弁座7との間から排水管4を経て排出されて行く(図6
参照)。
【0025】排水に伴なって水位Hが低下すると、大フ
ロート19が降下して第二ストッパ21に当って鎮座さ
れると共に、小フロート18が浮かんだ状態に保たれて
弁体8が第一弁座5と第二弁座7から離座された開弁状
態に保たれる(図7参照)。弁体8が第二弁座7に接触
すると、水深圧Pに依り弁体8の弁座体14が第二弁座
7と第一弁座5に押し付けられ、所謂閉弁される。この
為、排水が停止される(図2参照)。この時、弁体8
は、弾性変形可能な弁座体14を備えていると共に、第
二弁座7は、第一弁座5より若干上方に位置しているの
で、弁体8を第二弁座7に当座させた後に第二弁座7と
第一弁座5の両方に当座させる事ができ、その間にオー
バーフロー管9内の水を排水管4から排出できる。その
結果、オーバーフロー管9内の水に依る圧力分だけ減じ
て弁体8を当座させる事ができる。その後は、上述の事
が繰り返して行なわれ、一定量の水が一定時間毎に自動
的に排出される。給水弁を調節して給水管3からの水の
量を加減すると、貯溜時間及び排水時間を変える事がで
きる。
ロート19が降下して第二ストッパ21に当って鎮座さ
れると共に、小フロート18が浮かんだ状態に保たれて
弁体8が第一弁座5と第二弁座7から離座された開弁状
態に保たれる(図7参照)。弁体8が第二弁座7に接触
すると、水深圧Pに依り弁体8の弁座体14が第二弁座
7と第一弁座5に押し付けられ、所謂閉弁される。この
為、排水が停止される(図2参照)。この時、弁体8
は、弾性変形可能な弁座体14を備えていると共に、第
二弁座7は、第一弁座5より若干上方に位置しているの
で、弁体8を第二弁座7に当座させた後に第二弁座7と
第一弁座5の両方に当座させる事ができ、その間にオー
バーフロー管9内の水を排水管4から排出できる。その
結果、オーバーフロー管9内の水に依る圧力分だけ減じ
て弁体8を当座させる事ができる。その後は、上述の事
が繰り返して行なわれ、一定量の水が一定時間毎に自動
的に排出される。給水弁を調節して給水管3からの水の
量を加減すると、貯溜時間及び排水時間を変える事がで
きる。
【0026】尚、第二弁座7は、先の例では、第一弁座
5より若干上方に位置する様にしたが、これに限らず、
例えば第一弁座5と面一でも良い。フロート手段10
は、先の例では、小フロート18と大フロート19とい
う二つのフロートを用いたが、これに限らず、例えば一
つや三つ以上のフロートを用いても良い。フロート手段
10は、先の例では、ガイド棒17と小フロート18と
大フロート19と第一ストッパ20と第二ストッパ21
と第三ストッパ22で構成したが、これに限らず、適宜
の構造にしても良い。
5より若干上方に位置する様にしたが、これに限らず、
例えば第一弁座5と面一でも良い。フロート手段10
は、先の例では、小フロート18と大フロート19とい
う二つのフロートを用いたが、これに限らず、例えば一
つや三つ以上のフロートを用いても良い。フロート手段
10は、先の例では、ガイド棒17と小フロート18と
大フロート19と第一ストッパ20と第二ストッパ21
と第三ストッパ22で構成したが、これに限らず、適宜
の構造にしても良い。
【0027】
【発明の効果】以上、既述した如く、本発明に依れば、
次の様な優れた効果を奏する事ができる。 (1) 水槽、給水管、排水管、第一弁座、大径管、第
二弁座、弁体、オーバーフロー管、フロート手段とで構
成し、とりわけ水槽の底部に排水管と同心状に設けられ
た大径管と、水槽内に設けられて所定の水位になった時
には排水管と大径管との間に水を流入させるオーバーフ
ロー管と、所定の水位になるまでは弁体をその水深圧に
依り第一弁座と第二弁座に当座させると共に所定の水位
になると弁体を浮動させて第一弁座と第二弁座から離座
させるフロート手段とを備えたものにしたので、電源等
の動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定量の水
を自動的に排出する事ができる。
次の様な優れた効果を奏する事ができる。 (1) 水槽、給水管、排水管、第一弁座、大径管、第
二弁座、弁体、オーバーフロー管、フロート手段とで構
成し、とりわけ水槽の底部に排水管と同心状に設けられ
た大径管と、水槽内に設けられて所定の水位になった時
には排水管と大径管との間に水を流入させるオーバーフ
ロー管と、所定の水位になるまでは弁体をその水深圧に
依り第一弁座と第二弁座に当座させると共に所定の水位
になると弁体を浮動させて第一弁座と第二弁座から離座
させるフロート手段とを備えたものにしたので、電源等
の動力源や人為的な操作が不要でそれでいて一定量の水
を自動的に排出する事ができる。
【図1】本発明の自動定量排水装置を示す縦断面図。
【図2】自動定量排水装置の作用を説明する為の縦断面
図。
図。
【図3】図2と同様図。
【図4】図2と同様図。
【図5】図2と同様図。
【図6】図2と同様図。
【図7】図2と同様図。
【図8】水圧及び浮力と水深との関係を示すグラフ。
1…自動定量排水装置、2…水槽、3…給水管、4…排
水管、5…第一弁座、6…大径管、7…第二弁座、8…
弁体、9…オーバーフロー管、10…フロート手段、1
1…側壁、12…底壁、13…弁本体、14…弁座体、
15…下端開口、16…上端開口、17…ガイド棒、1
8…小フロート、19…大フロート、20…第一ストッ
パ、21…第二ストッパ、22…第三ストッパ、23…
貫孔、24…貫通孔、25…透孔、26…支柱、φA,
φB…内径、F,F1…浮力、H…水位(水深)、P…
水圧(水深圧)、S…段差、W1…自重。
水管、5…第一弁座、6…大径管、7…第二弁座、8…
弁体、9…オーバーフロー管、10…フロート手段、1
1…側壁、12…底壁、13…弁本体、14…弁座体、
15…下端開口、16…上端開口、17…ガイド棒、1
8…小フロート、19…大フロート、20…第一ストッ
パ、21…第二ストッパ、22…第三ストッパ、23…
貫孔、24…貫通孔、25…透孔、26…支柱、φA,
φB…内径、F,F1…浮力、H…水位(水深)、P…
水圧(水深圧)、S…段差、W1…自重。
Claims (3)
- 【請求項1】 水を貯溜する水槽と、水槽の上部に設け
られて水を供給する給水管と、水槽の底部に設けられて
水を排出する排水管と、排水管の上端に形成された第一
弁座と、水槽の底部に排水管と略同心状に設けられた大
径管と、大径管の上端に形成された第二弁座と、第一弁
座と第二弁座に当離座する弁体と、水槽内に設けられて
所定の水位になった時には排水管と大径管との間に水を
流入させるオーバーフロー管と、所定の水位になるまで
は弁体をその水深圧に依り第一弁座と第二弁座に当座さ
せると共に所定の水位になると弁体を浮動させて第一弁
座と第二弁座から離座させるフロート手段と、から構成
した事を特徴とする自動定量排水装置。 - 【請求項2】 第二弁座は、第一弁座より若干上方に位
置する請求項1に記載の自動定量排水装置。 - 【請求項3】 フロート手段は、弁体に設けられて上方
に延びるガイド棒と、ガイド棒の下位に昇降可能に設け
られた小フロートと、ガイド棒の上位に昇降可能に設け
られて小フロートより浮力が大きい大フロートと、ガイ
ド棒に設けられて小フロートの上動を規制する第一スト
ッパと、水槽に設けられてガイド棒を昇降可能に支持す
ると共に小フロートの上動と大フロートの下動を規制す
る第二ストッパと、ガイド棒に設けられて大フロートの
上動を規制する第三ストッパとを備えている請求項1に
記載の自動定量排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001091784A JP2002294790A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 自動定量排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001091784A JP2002294790A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 自動定量排水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002294790A true JP2002294790A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18946350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001091784A Pending JP2002294790A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 自動定量排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002294790A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008541750A (ja) * | 2005-06-02 | 2008-11-27 | カルボフィル・フランス | 動物飼育用プラント |
JP2014185491A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Toto Ltd | 排水弁装置およびそれを備えた洗浄水タンク装置 |
CN106193223A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-12-07 | 合肥荣事达电子电器集团有限公司 | 一种高可靠、低成本高便捷性的智能坐便器水箱排水系统 |
CN114084355A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-02-25 | 中国商用飞机有限责任公司 | 高压水分离器及其控制方法、存储介质 |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001091784A patent/JP2002294790A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008541750A (ja) * | 2005-06-02 | 2008-11-27 | カルボフィル・フランス | 動物飼育用プラント |
JP2014185491A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Toto Ltd | 排水弁装置およびそれを備えた洗浄水タンク装置 |
CN106193223A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-12-07 | 合肥荣事达电子电器集团有限公司 | 一种高可靠、低成本高便捷性的智能坐便器水箱排水系统 |
CN106193223B (zh) * | 2016-07-28 | 2019-08-06 | 合肥荣事达电子电器集团有限公司 | 一种智能坐便器水箱排水系统 |
CN114084355A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-02-25 | 中国商用飞机有限责任公司 | 高压水分离器及其控制方法、存储介质 |
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