JP2002290263A - 無線通信装置 - Google Patents
無線通信装置Info
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- JP2002290263A JP2002290263A JP2001086803A JP2001086803A JP2002290263A JP 2002290263 A JP2002290263 A JP 2002290263A JP 2001086803 A JP2001086803 A JP 2001086803A JP 2001086803 A JP2001086803 A JP 2001086803A JP 2002290263 A JP2002290263 A JP 2002290263A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- cable
- control unit
- function
- variable gain
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- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Transceivers (AREA)
- Transmitters (AREA)
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無線通信を司る屋外ユニット(ODU)2a
と制御を司る屋内ユニット(IDU)2bとに必要最小
限の機能を付加するだけで、送信と受信との両方向での
同軸ケーブル2cの伝送損失を補償する利得を受信系の
可変利得増幅器13と送信系の可変利得増幅器21に設
定する。 【解決手段】 IDU2bが調整用信号を可変利得増幅
器21で増幅して同軸ケーブル2cを通してODU2a
へ送信し、ODU2aが調整用信号のレベルを検波部1
7で検出して、適正値となったときにIDU2bへ適正
通知を送信し、IDU2bが適正通知を受信したときに
可変利得増幅器21の利得を設定して、当該設定値をO
DU2aへ送信する。そして、ODU2aがこの設定値
に応じて可変利得増幅器13の利得を設定する。
と制御を司る屋内ユニット(IDU)2bとに必要最小
限の機能を付加するだけで、送信と受信との両方向での
同軸ケーブル2cの伝送損失を補償する利得を受信系の
可変利得増幅器13と送信系の可変利得増幅器21に設
定する。 【解決手段】 IDU2bが調整用信号を可変利得増幅
器21で増幅して同軸ケーブル2cを通してODU2a
へ送信し、ODU2aが調整用信号のレベルを検波部1
7で検出して、適正値となったときにIDU2bへ適正
通知を送信し、IDU2bが適正通知を受信したときに
可変利得増幅器21の利得を設定して、当該設定値をO
DU2aへ送信する。そして、ODU2aがこの設定値
に応じて可変利得増幅器13の利得を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に無線通信処理
を司る無線部ユニットと主に制御処理を司る制御部ユニ
ットとをケーブルにより接続し、これらユニット間でケ
ーブル通信を行う形式の無線通信装置に関し、特に、こ
れらユニットに設けられた可変利得増幅機能の利得をケ
ーブル通信損失を補償する適正値に設定する技術に関す
る。更に言えば、本発明は、このような形式の無線通信
装置を局装置として用い、無線通信局同士が無線通信を
行う加入者無線アクセスシステムに用いて好適な技術に
関する。
を司る無線部ユニットと主に制御処理を司る制御部ユニ
ットとをケーブルにより接続し、これらユニット間でケ
ーブル通信を行う形式の無線通信装置に関し、特に、こ
れらユニットに設けられた可変利得増幅機能の利得をケ
ーブル通信損失を補償する適正値に設定する技術に関す
る。更に言えば、本発明は、このような形式の無線通信
装置を局装置として用い、無線通信局同士が無線通信を
行う加入者無線アクセスシステムに用いて好適な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、WLL(wireless local loo
p)あるいはFWA(Fixed wireless access)などと称
せられる無線通信を用いた加入者無線アクセスシステム
が知られている。加入者無線アクセスシステムは、電気
通信事業者が固定設置する基地局と複数の利用者宅側に
それぞれ固定設置される加入者局とを無線通信で接続す
るものであり、基地局と加入者局とが無線通信すること
で、異なる加入者局に接続された加入者端末装置の間で
データ通信することができ、また、基地局に接続された
公衆通信網などのバックボーンネットワークを介して更
に他の加入者端末装置とデータ通信することができる。
なお、基地局は多数の加入者局を収容しており、このよ
うな一対多方向方式の無線設備はP−MP(Point−Mul
ti Point)システムとも呼ばれている。
p)あるいはFWA(Fixed wireless access)などと称
せられる無線通信を用いた加入者無線アクセスシステム
が知られている。加入者無線アクセスシステムは、電気
通信事業者が固定設置する基地局と複数の利用者宅側に
それぞれ固定設置される加入者局とを無線通信で接続す
るものであり、基地局と加入者局とが無線通信すること
で、異なる加入者局に接続された加入者端末装置の間で
データ通信することができ、また、基地局に接続された
公衆通信網などのバックボーンネットワークを介して更
に他の加入者端末装置とデータ通信することができる。
なお、基地局は多数の加入者局を収容しており、このよ
うな一対多方向方式の無線設備はP−MP(Point−Mul
ti Point)システムとも呼ばれている。
【0003】このような加入者無線アクセスシステムで
は、加入者局や基地局として、無線通信処理を司る無線
部ユニットと制御処理を司る制御部ユニットとをケーブ
ルにより接続した構成の無線通信装置が用いられてお
り、無線部ユニットを塔頂やビルの屋上などの高所に設
置し、制御部ユニットをビルなどの屋内に設置してい
る。この意味で、無線部ユニットは屋外ユニット(OD
U:Out Door Unit)とも称せられ、制御部ユニットは
屋内ユニット(IDU:In Door Unit)とも称せられ
る。
は、加入者局や基地局として、無線通信処理を司る無線
部ユニットと制御処理を司る制御部ユニットとをケーブ
ルにより接続した構成の無線通信装置が用いられてお
り、無線部ユニットを塔頂やビルの屋上などの高所に設
置し、制御部ユニットをビルなどの屋内に設置してい
る。この意味で、無線部ユニットは屋外ユニット(OD
U:Out Door Unit)とも称せられ、制御部ユニットは
屋内ユニット(IDU:In Door Unit)とも称せられ
る。
【0004】例えば図4に示すように、加入者無線アク
セスシステムでは、基地局1の屋外ユニット1aをビル
の屋上に設置するとともに屋内ユニット1bをビルの屋
内に設置し、これら屋外ユニット1aと屋内ユニット1
bとを同軸ケーブル1cによって接続しており、また、
加入者局2の屋外ユニット2aをビルの屋上に設置する
とともに屋内ユニット2bをビルの屋内に設置し、これ
ら屋外ユニット2aと屋内ユニット2bとを同軸ケーブ
ル2cによって接続している。なお、無線局装置をこの
ように屋外ユニットと屋内ユニットとに分割することに
より、無線通信障害を回避するために屋外高所に設置し
なければならない無線部ユニット(屋外ユニット)を小
型軽量化して設置作業を容易にすることができ、また、
加入者端末装置やネットワーク接続することとなる制御
部ユニット(屋内ユニット)を安定した動作環境に設置
することができるなどの利点が得られる。
セスシステムでは、基地局1の屋外ユニット1aをビル
の屋上に設置するとともに屋内ユニット1bをビルの屋
内に設置し、これら屋外ユニット1aと屋内ユニット1
bとを同軸ケーブル1cによって接続しており、また、
加入者局2の屋外ユニット2aをビルの屋上に設置する
とともに屋内ユニット2bをビルの屋内に設置し、これ
ら屋外ユニット2aと屋内ユニット2bとを同軸ケーブ
ル2cによって接続している。なお、無線局装置をこの
ように屋外ユニットと屋内ユニットとに分割することに
より、無線通信障害を回避するために屋外高所に設置し
なければならない無線部ユニット(屋外ユニット)を小
型軽量化して設置作業を容易にすることができ、また、
加入者端末装置やネットワーク接続することとなる制御
部ユニット(屋内ユニット)を安定した動作環境に設置
することができるなどの利点が得られる。
【0005】ここで、特開平11−340844号公報
には図5に示すように、高周波部51と制御部52とを
同軸ケーブル53で接続した構成の無線送信機につい
て、同軸ケーブル53を通して制御部52から高周波部
51へ送信する信号レベルの減衰量を補償する発明が提
案されている。すなわち、当該発明は、制御部52が、
同軸ケーブル53を通して高周波部51から受信した応
答信号のレベル変化に基づいて、当該同軸ケーブル53
による減衰量を算出して、同軸ケーブル53を通して高
周波部51へ送信する信号(中間周波信号)のレベルを
調整するものである。
には図5に示すように、高周波部51と制御部52とを
同軸ケーブル53で接続した構成の無線送信機につい
て、同軸ケーブル53を通して制御部52から高周波部
51へ送信する信号レベルの減衰量を補償する発明が提
案されている。すなわち、当該発明は、制御部52が、
同軸ケーブル53を通して高周波部51から受信した応
答信号のレベル変化に基づいて、当該同軸ケーブル53
による減衰量を算出して、同軸ケーブル53を通して高
周波部51へ送信する信号(中間周波信号)のレベルを
調整するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】無線通信処理を司る無
線部ユニットと制御処理を司る制御部ユニットとをケー
ブルにより接続して構成して、制御ユニットがケーブル
を通して送信した通信信号を無線部ユニットが無線送信
し、無線部ユニットが無線受信した通信信号をケーブル
を通して制御部ユニットが受信する無線通信装置におい
ては、当該ケーブルによる通信損失を補償する必要があ
る。特に、加入者無線アクセスシステムに適用される無
線通信装置においては、屋外ユニットや屋内ユニットの
設置場所が必要に応じて設定されるため、これらユニッ
トを接続するケーブルの長さがまちまちとなって、ケー
ブル損失を予め想定することができない。
線部ユニットと制御処理を司る制御部ユニットとをケー
ブルにより接続して構成して、制御ユニットがケーブル
を通して送信した通信信号を無線部ユニットが無線送信
し、無線部ユニットが無線受信した通信信号をケーブル
を通して制御部ユニットが受信する無線通信装置におい
ては、当該ケーブルによる通信損失を補償する必要があ
る。特に、加入者無線アクセスシステムに適用される無
線通信装置においては、屋外ユニットや屋内ユニットの
設置場所が必要に応じて設定されるため、これらユニッ
トを接続するケーブルの長さがまちまちとなって、ケー
ブル損失を予め想定することができない。
【0007】しかしながら、上記従来の発明にあっては
無線送信装置に関するもので、同軸ケーブルの一方向
(制御部から無線部)へのケーブル損失を補償するだけ
であり、本発明が対象とする送受信を行う無線通信装置
(すなわち、ケーブルにおける両方向での損失を補償す
る必要がある装置)には容易に適用することができな
い。敢えて適用するとすれば、無線部ユニットと制御部
ユニットとの両方に、応答信号を送信する機能と、応答
信号の変化を検出して損失量を算出し、送信信号のレベ
ルを調整する機能とを設けなければならず、装置の機能
構成が複雑化大型化してしまい、特に屋外ユニット(無
線部ユニット)の小型化が要請される加入者無線アクセ
スシステムの無線通信装置としては製品価値をも左右す
る大きな課題を招いてしまう。
無線送信装置に関するもので、同軸ケーブルの一方向
(制御部から無線部)へのケーブル損失を補償するだけ
であり、本発明が対象とする送受信を行う無線通信装置
(すなわち、ケーブルにおける両方向での損失を補償す
る必要がある装置)には容易に適用することができな
い。敢えて適用するとすれば、無線部ユニットと制御部
ユニットとの両方に、応答信号を送信する機能と、応答
信号の変化を検出して損失量を算出し、送信信号のレベ
ルを調整する機能とを設けなければならず、装置の機能
構成が複雑化大型化してしまい、特に屋外ユニット(無
線部ユニット)の小型化が要請される加入者無線アクセ
スシステムの無線通信装置としては製品価値をも左右す
る大きな課題を招いてしまう。
【0008】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、必要且つ十分な機能構成によって上りと下りの
両方向でのケーブル損失補償を実施することができる無
線通信装置及びその利得設定方法を提供することを目的
とする。なお、本発明の更なる目的は以下の説明におい
て明らかなところである。
もので、必要且つ十分な機能構成によって上りと下りの
両方向でのケーブル損失補償を実施することができる無
線通信装置及びその利得設定方法を提供することを目的
とする。なお、本発明の更なる目的は以下の説明におい
て明らかなところである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線通信処理
を司る無線部ユニットと制御処理を司る制御部ユニット
とをケーブルにより接続して構成され、制御ユニットが
ケーブルを通して送信した通信信号を無線部ユニットが
無線送信し、無線部ユニットが無線受信した通信信号を
ケーブルを通して制御部ユニットが受信する無線通信装
置であり、例えば、加入者無線アクセスシステムで無線
送受信を行う加入者局や基地局を構成する無線通信装置
として用いられる。
を司る無線部ユニットと制御処理を司る制御部ユニット
とをケーブルにより接続して構成され、制御ユニットが
ケーブルを通して送信した通信信号を無線部ユニットが
無線送信し、無線部ユニットが無線受信した通信信号を
ケーブルを通して制御部ユニットが受信する無線通信装
置であり、例えば、加入者無線アクセスシステムで無線
送受信を行う加入者局や基地局を構成する無線通信装置
として用いられる。
【0010】そして、本発明に係る無線通信装置では、
制御部ユニットは、ケーブルを通して無線部ユニットへ
送信する信号を増幅する送信系可変利得増幅機能と、調
整用信号を送信系可変利得増幅機能で増幅してケーブル
を通して無線部ユニットへ送信する機能と、ケーブルを
通して無線部ユニットから適正通知を受信したときに送
信系可変利得増幅機能の利得を設定する機能と、当該設
定した設定値をケーブルを通して無線部ユニットへ送信
する機能と、を有し、無線部ユニットは、制御部ユニッ
トへケーブルを通して送信する信号を増幅する受信系可
変利得増幅機能と、ケーブルを通して制御部ユニットか
ら受信した調整用信号のレベルを検出する機能と、当該
検出したレベルが所定の適正値となったときにケーブル
を通して制御部ユニットへ適正通知を送信する機能と、
ケーブルを通して制御部ユニットから受信した設定値に
応じて受信系可変利得増幅機能の利得を設定する機能
と、を有している。
制御部ユニットは、ケーブルを通して無線部ユニットへ
送信する信号を増幅する送信系可変利得増幅機能と、調
整用信号を送信系可変利得増幅機能で増幅してケーブル
を通して無線部ユニットへ送信する機能と、ケーブルを
通して無線部ユニットから適正通知を受信したときに送
信系可変利得増幅機能の利得を設定する機能と、当該設
定した設定値をケーブルを通して無線部ユニットへ送信
する機能と、を有し、無線部ユニットは、制御部ユニッ
トへケーブルを通して送信する信号を増幅する受信系可
変利得増幅機能と、ケーブルを通して制御部ユニットか
ら受信した調整用信号のレベルを検出する機能と、当該
検出したレベルが所定の適正値となったときにケーブル
を通して制御部ユニットへ適正通知を送信する機能と、
ケーブルを通して制御部ユニットから受信した設定値に
応じて受信系可変利得増幅機能の利得を設定する機能
と、を有している。
【0011】したがって、本発明に係る無線通信装置に
よれば、制御部ユニットが調整用信号を送信系可変利得
増幅機能で増幅してケーブルを通して無線部ユニットへ
送信し、無線部ユニットが制御部ユニットから受信した
調整用信号のレベルを検出して検出レベルが所定の適正
値となったときにケーブルを通して制御部ユニットへ適
正通知を送信し、制御部ユニットが無線部ユニットから
適正通知を受信したときに送信系可変利得増幅機能の利
得を設定して、当該固定設定した設定値をケーブルを通
して無線部ユニットへ送信し、無線部ユニットが制御部
ユニットから受信した設定値に応じて受信系可変利得増
幅機能の利得を設定する本発明に係る利得設定方法を実
施することができる。
よれば、制御部ユニットが調整用信号を送信系可変利得
増幅機能で増幅してケーブルを通して無線部ユニットへ
送信し、無線部ユニットが制御部ユニットから受信した
調整用信号のレベルを検出して検出レベルが所定の適正
値となったときにケーブルを通して制御部ユニットへ適
正通知を送信し、制御部ユニットが無線部ユニットから
適正通知を受信したときに送信系可変利得増幅機能の利
得を設定して、当該固定設定した設定値をケーブルを通
して無線部ユニットへ送信し、無線部ユニットが制御部
ユニットから受信した設定値に応じて受信系可変利得増
幅機能の利得を設定する本発明に係る利得設定方法を実
施することができる。
【0012】すなわち、本発明に係る無線通信装置で
は、ケーブル損失を補償するための利得値設定制御処理
に関して、制御部ユニット側が大部分の機能を有してお
り、無線部ユニット側は調整用信号のレベル検出と、当
該検出したレベルが所定の適正値となったときに制御部
ユニットへ適正通知をする程度の機能を備えるだけであ
る。したがって、ケーブル損失補償のために無線部ユニ
ットにさほど多くの機能を付加せずとも済み、特に、無
線部ユニットを加入者無線アクセスシステムの屋外ユニ
ット(ODU)として用いる場合には、設置場所の確保
や設置作業を容易なものとすることができる。
は、ケーブル損失を補償するための利得値設定制御処理
に関して、制御部ユニット側が大部分の機能を有してお
り、無線部ユニット側は調整用信号のレベル検出と、当
該検出したレベルが所定の適正値となったときに制御部
ユニットへ適正通知をする程度の機能を備えるだけであ
る。したがって、ケーブル損失補償のために無線部ユニ
ットにさほど多くの機能を付加せずとも済み、特に、無
線部ユニットを加入者無線アクセスシステムの屋外ユニ
ット(ODU)として用いる場合には、設置場所の確保
や設置作業を容易なものとすることができる。
【0013】更に、上記構成に加えて、本発明に係る無
線通信装置はTDD(Time Division Duplex)方式によ
る全二重通信を行い、無線部ユニットに設けられたレベ
ル検出機能は、調整用信号のレベルを自己の送信系から
検出し、無線部ユニットは、ケーブルを通して制御部ユ
ニットから受信した信号を送信系と受信系とに切換える
送受信切換えスイッチ機能と、制御部ユニットから受信
した調整用信号を送受信切換えスイッチ機能により送信
系へ入力させるとともに当該送信系のレベル検出部より
下流での送信処理機能を停止させる機能と、を有してい
る。したがって、利得設定処理においては、無線部ユニ
ットの送受信切換えスイッチ機能は制御部ユニットから
調整用信号を受信するために送信系に切換えられるが、
例えば送信増幅器の電源を遮断するなどして送信処理機
能を停止させることによって、当該調整用信号が無線部
ユニットから無線送信されてしまうことを防止して、無
線通信システムへの障害電波の送信を防止することがで
きる。
線通信装置はTDD(Time Division Duplex)方式によ
る全二重通信を行い、無線部ユニットに設けられたレベ
ル検出機能は、調整用信号のレベルを自己の送信系から
検出し、無線部ユニットは、ケーブルを通して制御部ユ
ニットから受信した信号を送信系と受信系とに切換える
送受信切換えスイッチ機能と、制御部ユニットから受信
した調整用信号を送受信切換えスイッチ機能により送信
系へ入力させるとともに当該送信系のレベル検出部より
下流での送信処理機能を停止させる機能と、を有してい
る。したがって、利得設定処理においては、無線部ユニ
ットの送受信切換えスイッチ機能は制御部ユニットから
調整用信号を受信するために送信系に切換えられるが、
例えば送信増幅器の電源を遮断するなどして送信処理機
能を停止させることによって、当該調整用信号が無線部
ユニットから無線送信されてしまうことを防止して、無
線通信システムへの障害電波の送信を防止することがで
きる。
【0014】更に、上記構成に加えて、本発明に係る無
線通信装置はFDD(Frequency Division Duplex)方
式による全二重通信を行い、無線部ユニットに設けられ
た受信系可変利得増幅機能に設定値を設定する機能は、
制御部ユニットから受信した設定値に送受信周波数の差
異に基づく補正を加えた利得を受信系可変利得増幅機能
に固定設定する。FDD方式による二重通信では送信信
号と受信信号とで周波数が異なるので、ケーブル損失も
上り信号と下り信号とでは異なることとなる。したがっ
て、無線部ユニット側へ送信した調整用信号のケーブル
損失に基づいて制御部ユニット側が設定した利得値に対
して、制御部ユニット側へ送信する信号を増幅する無線
部ユニットの利得値を補正を加えたものに設定し、周波
数の相違に起因したケーブル損失の相違に対応して調整
することができる。
線通信装置はFDD(Frequency Division Duplex)方
式による全二重通信を行い、無線部ユニットに設けられ
た受信系可変利得増幅機能に設定値を設定する機能は、
制御部ユニットから受信した設定値に送受信周波数の差
異に基づく補正を加えた利得を受信系可変利得増幅機能
に固定設定する。FDD方式による二重通信では送信信
号と受信信号とで周波数が異なるので、ケーブル損失も
上り信号と下り信号とでは異なることとなる。したがっ
て、無線部ユニット側へ送信した調整用信号のケーブル
損失に基づいて制御部ユニット側が設定した利得値に対
して、制御部ユニット側へ送信する信号を増幅する無線
部ユニットの利得値を補正を加えたものに設定し、周波
数の相違に起因したケーブル損失の相違に対応して調整
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る無線通信装置を実施
例に基づいて具体的に説明する。なお、以下に説明する
実施例は加入者無線アクセスシステム(特に、その加入
者局2)に本発明を適用したのもであり、図4を適宜参
照して重複する説明は省略する。また、以下では同軸ケ
ーブルで接続した例を示すが、送信系と受信系、更には
制御信号系をそれぞれ別個なケーブルで接続することも
可能である。
例に基づいて具体的に説明する。なお、以下に説明する
実施例は加入者無線アクセスシステム(特に、その加入
者局2)に本発明を適用したのもであり、図4を適宜参
照して重複する説明は省略する。また、以下では同軸ケ
ーブルで接続した例を示すが、送信系と受信系、更には
制御信号系をそれぞれ別個なケーブルで接続することも
可能である。
【0016】図1には、本発明の第1実施例に係る加入
者局2の要部構成を示してあり、本例ではTDD方式の
全二重通信を行う無線通信装置である。本例の加入者局
無線通信装置2は、主に無線通信処理を司る屋外ユニッ
ト(ODU、無線部ユニット)2aと、主に当該装置の
制御処理やバックボーンネットワークとの通信処理を司
る屋内ユニット(IDU、制御部ユニット)2bとを、
同軸ケーブル2cによって接続した基本構成を有してお
り、IDU2bが同軸ケーブル2cを通して送信した通
信信号をODI2aが受信してアンテナから無線送信
し、ODU2aがアンテナから無線受信した通信信号を
同軸ケーブル2cを通して送信してIDU2bが受信す
る。すなわち、アンテナにより無線送受信される通信信
号が同軸ケーブル2cを通してODU2aとIDU2b
との間で送受信され、また、IDU2bがODU2aを
制御するための制御信号なども同軸ケーブル2cを通し
て送受信される。
者局2の要部構成を示してあり、本例ではTDD方式の
全二重通信を行う無線通信装置である。本例の加入者局
無線通信装置2は、主に無線通信処理を司る屋外ユニッ
ト(ODU、無線部ユニット)2aと、主に当該装置の
制御処理やバックボーンネットワークとの通信処理を司
る屋内ユニット(IDU、制御部ユニット)2bとを、
同軸ケーブル2cによって接続した基本構成を有してお
り、IDU2bが同軸ケーブル2cを通して送信した通
信信号をODI2aが受信してアンテナから無線送信
し、ODU2aがアンテナから無線受信した通信信号を
同軸ケーブル2cを通して送信してIDU2bが受信す
る。すなわち、アンテナにより無線送受信される通信信
号が同軸ケーブル2cを通してODU2aとIDU2b
との間で送受信され、また、IDU2bがODU2aを
制御するための制御信号なども同軸ケーブル2cを通し
て送受信される。
【0017】ODU2aは、アンテナにより送受信され
る信号を送信信号と受信信号とに分離する送受信分離部
10、アンテナから送信する信号を所定利得で増幅する
送信増幅器11、アンテナから受信した信号を所定利得
で増幅する受信増幅器12、当該増幅された受信信号を
後述する利得制御信号により設定された利得で増幅する
可変利得増幅器13を有しており、送信増幅器11を備
えた送信部と、受信増幅器12及び可変利得増幅器13
を備えた受信部とを有している。
る信号を送信信号と受信信号とに分離する送受信分離部
10、アンテナから送信する信号を所定利得で増幅する
送信増幅器11、アンテナから受信した信号を所定利得
で増幅する受信増幅器12、当該増幅された受信信号を
後述する利得制御信号により設定された利得で増幅する
可変利得増幅器13を有しており、送信増幅器11を備
えた送信部と、受信増幅器12及び可変利得増幅器13
を備えた受信部とを有している。
【0018】なお、送信部及び受信部は無線周波数と中
間周波数との変換機能や変復調機能を有しており、変換
機能によって送信部及び受信部よりIDU2b側の部分
では中間周波数信号を処理する。すなわち、本例では、
図1に示すように、送信増幅器11や受信増幅器12は
ミリ波や準ミリ波などの比較的高周波な無線周波数信号
を増幅し、可変利得増幅器13は比較的低周波な中間周
波数信号を増幅する。
間周波数との変換機能や変復調機能を有しており、変換
機能によって送信部及び受信部よりIDU2b側の部分
では中間周波数信号を処理する。すなわち、本例では、
図1に示すように、送信増幅器11や受信増幅器12は
ミリ波や準ミリ波などの比較的高周波な無線周波数信号
を増幅し、可変利得増幅器13は比較的低周波な中間周
波数信号を増幅する。
【0019】更に、ODU2aは、送信部と受信部とに
信号経路を切換える送受信スイッチ14、無線送受信す
るための通信信号と利得設定制御やIDU2bによる制
御のためなどの制御信号とを分配及び合成する分配合成
器15、制御信号と制御データとの間のデジタル―アナ
ログ変換を行う制御信号変復調部16、受信部の送信増
幅器11に入力される前の中間周波数信号からそのレベ
ルを検出する検波部17、上記の各機能部10〜17を
統括制御するとともに検波部17で検出された信号レベ
ルに基づいた通知処理やIDU2bからの通知に基づい
た可変利得増幅器13への利得設定処理を行う制御部1
8を有している。
信号経路を切換える送受信スイッチ14、無線送受信す
るための通信信号と利得設定制御やIDU2bによる制
御のためなどの制御信号とを分配及び合成する分配合成
器15、制御信号と制御データとの間のデジタル―アナ
ログ変換を行う制御信号変復調部16、受信部の送信増
幅器11に入力される前の中間周波数信号からそのレベ
ルを検出する検波部17、上記の各機能部10〜17を
統括制御するとともに検波部17で検出された信号レベ
ルに基づいた通知処理やIDU2bからの通知に基づい
た可変利得増幅器13への利得設定処理を行う制御部1
8を有している。
【0020】すなわち、分配合成器15によって、同軸
ケーブル2cから受信した信号の内の制御信号はデジタ
ルデータに変換されて制御部18へ入力され、同軸ケー
ブル2cから受信した信号の内の中間周波数通信信号は
送信部へ入力され、また、受信部からの中間周波数通信
信号と制御部18からアナログ変換された制御信号とが
重畳合成されて同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ
送信される。なお、IDU2bにおいても同様である
が、制御信号は例えばASK変調(Amplitude Shift Ke
ying:振幅変調)されて送受信で異なる周波数が用いら
れ、中間周波数より十分低い周波数とされるため同軸ケ
ーブル2cによる伝送損失は中間周波数信号より十分に
小さく、ケーブル調整が必要ないように設計されてい
る。
ケーブル2cから受信した信号の内の制御信号はデジタ
ルデータに変換されて制御部18へ入力され、同軸ケー
ブル2cから受信した信号の内の中間周波数通信信号は
送信部へ入力され、また、受信部からの中間周波数通信
信号と制御部18からアナログ変換された制御信号とが
重畳合成されて同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ
送信される。なお、IDU2bにおいても同様である
が、制御信号は例えばASK変調(Amplitude Shift Ke
ying:振幅変調)されて送受信で異なる周波数が用いら
れ、中間周波数より十分低い周波数とされるため同軸ケ
ーブル2cによる伝送損失は中間周波数信号より十分に
小さく、ケーブル調整が必要ないように設計されてい
る。
【0021】IDU2bは、無線送信する或いは無線受
信した通信データをデジタル―アナログ変換する変復調
部20、同軸ケーブル2c及びODU2aを通して送信
する信号を後述する利得制御信号により設定された利得
で増幅する可変利得増幅器21、ODU2a及び同軸ケ
ーブル2cを通して受信した信号を所定利得で増幅する
受信増幅器22を有しており、可変利得増幅器21を備
えた送信部と、受信増幅器22を備えた受信部とを有し
ている。
信した通信データをデジタル―アナログ変換する変復調
部20、同軸ケーブル2c及びODU2aを通して送信
する信号を後述する利得制御信号により設定された利得
で増幅する可変利得増幅器21、ODU2a及び同軸ケ
ーブル2cを通して受信した信号を所定利得で増幅する
受信増幅器22を有しており、可変利得増幅器21を備
えた送信部と、受信増幅器22を備えた受信部とを有し
ている。
【0022】更に、IDU2bは、送信部と受信部とに
信号経路を切換える送受信スイッチ23、無線送受信す
るための通信信号と利得設定制御やODU2aを制御す
るためなどの制御信号とを分配及び合成する分配合成器
24、制御信号と制御データとの間のデジタル―アナロ
グ変換を行う制御信号変復調部25、上記の各機能部2
0〜25やODU2aを制御するとともにODU2aへ
の通知処理やODU2aからの通知に基づいた可変利得
増幅器21への利得設定処理を行う制御部26を有して
いる。すなわち、分配合成器24によって、同軸ケーブ
ル2cから受信した信号の内の制御に係る信号はデジタ
ルデータに変換されて制御部26へ入力され、同軸ケー
ブル2cから受信した信号の内の中間周波数通信信号は
送信部へ入力され、また、送信部からの中間周波数通信
信号と制御部26からアナログ変換された制御信号とが
重畳合成されて同軸ケーブル2cを通してODU2aへ
送信される。
信号経路を切換える送受信スイッチ23、無線送受信す
るための通信信号と利得設定制御やODU2aを制御す
るためなどの制御信号とを分配及び合成する分配合成器
24、制御信号と制御データとの間のデジタル―アナロ
グ変換を行う制御信号変復調部25、上記の各機能部2
0〜25やODU2aを制御するとともにODU2aへ
の通知処理やODU2aからの通知に基づいた可変利得
増幅器21への利得設定処理を行う制御部26を有して
いる。すなわち、分配合成器24によって、同軸ケーブ
ル2cから受信した信号の内の制御に係る信号はデジタ
ルデータに変換されて制御部26へ入力され、同軸ケー
ブル2cから受信した信号の内の中間周波数通信信号は
送信部へ入力され、また、送信部からの中間周波数通信
信号と制御部26からアナログ変換された制御信号とが
重畳合成されて同軸ケーブル2cを通してODU2aへ
送信される。
【0023】上記構成の制御部18及び制御部26の制
御によって実行される、同軸ケーブル2cの伝送損失を
補償するための可変利得増幅器13及び可変利得増幅器
21の利得設定処理を説明する。まず、IDU2bの制
御部26が調整用信号として中間周波数信号(通信信号
とは異なる例えば何ら意味を持たないレベル検出のため
の信号)を変復調部20、可変利得増幅器21、送受信
スイッチ23、分配合成器24、同軸ケーブル2cを介
してODU2aへ送信する。なお、本例では、この初期
段階では可変利得増幅器21の利得は同軸ケーブル2c
による損失がないとしたときの適正地に設定されてお
り、調整用信号は当該利得で増幅されてODU2aへ送
信される。
御によって実行される、同軸ケーブル2cの伝送損失を
補償するための可変利得増幅器13及び可変利得増幅器
21の利得設定処理を説明する。まず、IDU2bの制
御部26が調整用信号として中間周波数信号(通信信号
とは異なる例えば何ら意味を持たないレベル検出のため
の信号)を変復調部20、可変利得増幅器21、送受信
スイッチ23、分配合成器24、同軸ケーブル2cを介
してODU2aへ送信する。なお、本例では、この初期
段階では可変利得増幅器21の利得は同軸ケーブル2c
による損失がないとしたときの適正地に設定されてお
り、調整用信号は当該利得で増幅されてODU2aへ送
信される。
【0024】ODU2aでは、同軸ケーブル2cからの
受信があると送受信スイッチ14が送信部への経路に切
換えられ、調整用信号は分配合成器15及び送受信スイ
ッチ14を介して検波部17によってその信号レベルが
検出される。なお、利得調整処理においては、制御部1
8が検波部17以降の送信部の機能を停止させて(本例
では、送信増幅器11の電源を遮断する)、調整用信号
がアンテナから無線送信されるのを防止して、障害電波
の発生を防止している。ODU2aの制御部18では検
波部17から得られた信号レベルが予め設定された受信
レベル(すなわち、無線送信すべき中間周波数信号の適
正レベルに該当する)に対して低いか高いかを判定し、
IDU2bへ送信信号の増幅利得を上げる又は下げるた
めの通知を制御信号として、制御信号変復調部16、分
配合成器15、同軸ケーブル2cを通して送信する。
受信があると送受信スイッチ14が送信部への経路に切
換えられ、調整用信号は分配合成器15及び送受信スイ
ッチ14を介して検波部17によってその信号レベルが
検出される。なお、利得調整処理においては、制御部1
8が検波部17以降の送信部の機能を停止させて(本例
では、送信増幅器11の電源を遮断する)、調整用信号
がアンテナから無線送信されるのを防止して、障害電波
の発生を防止している。ODU2aの制御部18では検
波部17から得られた信号レベルが予め設定された受信
レベル(すなわち、無線送信すべき中間周波数信号の適
正レベルに該当する)に対して低いか高いかを判定し、
IDU2bへ送信信号の増幅利得を上げる又は下げるた
めの通知を制御信号として、制御信号変復調部16、分
配合成器15、同軸ケーブル2cを通して送信する。
【0025】IDU2bでは、同軸ケーブル2cから受
信した増幅利得の通知制御信号が分配合成器24及び制
御信号変復調部25を介して制御部26に入力され、制
御部26が当該増幅利得の通知に応じて利得制御信号を
可変利得増幅器21に入力し、可変利得増幅器21の利
得を上げさせ又は下げさせて、再度、調整用信号を変復
調部20、可変利得増幅器21、送受信スイッチ23、
分配合成器24、同軸ケーブル2cを介してODU2a
へ送信する。このようにIDU2bから調整用信号を或
る利得で増幅してODU2aへ送信し、ODU2aが当
該調整用信号の受信レベルを検出して利得の増減通知を
IDU2bへ送信し、IDU2bが当該通知に従って利
得を調整して再度調整用信号を送信するというサイクル
を必要に応じて繰り返し実行する。
信した増幅利得の通知制御信号が分配合成器24及び制
御信号変復調部25を介して制御部26に入力され、制
御部26が当該増幅利得の通知に応じて利得制御信号を
可変利得増幅器21に入力し、可変利得増幅器21の利
得を上げさせ又は下げさせて、再度、調整用信号を変復
調部20、可変利得増幅器21、送受信スイッチ23、
分配合成器24、同軸ケーブル2cを介してODU2a
へ送信する。このようにIDU2bから調整用信号を或
る利得で増幅してODU2aへ送信し、ODU2aが当
該調整用信号の受信レベルを検出して利得の増減通知を
IDU2bへ送信し、IDU2bが当該通知に従って利
得を調整して再度調整用信号を送信するというサイクル
を必要に応じて繰り返し実行する。
【0026】そして、ODU2aで調整用信号から所定
の受信レベル(適正値)を検出したところで、制御部1
8が適正通知の制御信号を制御信号変復調部16、分配
合成器15、同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ送
信する。IDU2bでは、ODU2aから受信した適正
通知制御信号が上記と同様にして制御部26に入力さ
れ、制御部26が当該通知に応じて可変利得増幅器21
の利得変更制御を終了して、可変利得増幅器21の利得
をその時点の値に固定して設定する。したがって、可変
利得増幅器21が当該設定された利得で増幅することに
より、ODU2aでは所定の信号レベルを得られること
となり、同軸ケーブル2cの送信方向での伝送損失は補
償されたこととなる。
の受信レベル(適正値)を検出したところで、制御部1
8が適正通知の制御信号を制御信号変復調部16、分配
合成器15、同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ送
信する。IDU2bでは、ODU2aから受信した適正
通知制御信号が上記と同様にして制御部26に入力さ
れ、制御部26が当該通知に応じて可変利得増幅器21
の利得変更制御を終了して、可変利得増幅器21の利得
をその時点の値に固定して設定する。したがって、可変
利得増幅器21が当該設定された利得で増幅することに
より、ODU2aでは所定の信号レベルを得られること
となり、同軸ケーブル2cの送信方向での伝送損失は補
償されたこととなる。
【0027】このように適正通知に応じて可変利得増幅
器21の利得を設定すると、制御部26は当該利得設定
値を制御信号として制御信号変復調部25、分配合成器
24、同軸ケーブル2cを通してODU2aへ送信し、
ODU2aでは、IDU2bから受信した利得設定値通
知制御信号が分配合成器15及び制御信号変復調部16
を介して制御部18に入力され、制御部18が当該通知
された利得設定値を利得制御信号として可変利得増幅器
13に入力し、可変利得増幅器13の増幅利得を当該通
知された値に固定的に設定する。
器21の利得を設定すると、制御部26は当該利得設定
値を制御信号として制御信号変復調部25、分配合成器
24、同軸ケーブル2cを通してODU2aへ送信し、
ODU2aでは、IDU2bから受信した利得設定値通
知制御信号が分配合成器15及び制御信号変復調部16
を介して制御部18に入力され、制御部18が当該通知
された利得設定値を利得制御信号として可変利得増幅器
13に入力し、可変利得増幅器13の増幅利得を当該通
知された値に固定的に設定する。
【0028】後述するように送受信でケーブル伝送損失
が異なる場合などを除いて伝送損失はケーブル長に依存
するため、送信方向でケーブル損失を舗装できる利得に
受信方向の可変利得増幅器13の利得を設定することに
より、同軸ケーブル2cの受信方向での伝送損失も補償
されたこととなる。したがって、IDU2b側でも検波
処理を行うことをせずに、同軸ケーブル2cの両方向で
の伝送損失を補償するように可変利得増幅器13、21
の利得を設定することができる。また、受信側の可変利
得増幅器13をIDU側ではなくODU2aに設けてい
ることにより、ケーブル2cへの入力時点で必要な増幅
を施すことができ、ケーブル長がかなり長い場合でも受
信感度を良好なものとすることができる利点も得られ
る。
が異なる場合などを除いて伝送損失はケーブル長に依存
するため、送信方向でケーブル損失を舗装できる利得に
受信方向の可変利得増幅器13の利得を設定することに
より、同軸ケーブル2cの受信方向での伝送損失も補償
されたこととなる。したがって、IDU2b側でも検波
処理を行うことをせずに、同軸ケーブル2cの両方向で
の伝送損失を補償するように可変利得増幅器13、21
の利得を設定することができる。また、受信側の可変利
得増幅器13をIDU側ではなくODU2aに設けてい
ることにより、ケーブル2cへの入力時点で必要な増幅
を施すことができ、ケーブル長がかなり長い場合でも受
信感度を良好なものとすることができる利点も得られ
る。
【0029】なお、可変利得増幅器として例えば可変ア
ッテネータを用いることもできる。また、送信側と受信
側との可変利得増幅器を全く同一のものを用いれば上記
のような送信側と受信側とを同じ増幅利得に設定すれば
よいが、これら可変利得増幅器を異なるものを用いる場
合には、これに応じた校正値を予め用意して、それによ
って補正を加えた利得を可変利得増幅器に設定するよう
にすればよい。
ッテネータを用いることもできる。また、送信側と受信
側との可変利得増幅器を全く同一のものを用いれば上記
のような送信側と受信側とを同じ増幅利得に設定すれば
よいが、これら可変利得増幅器を異なるものを用いる場
合には、これに応じた校正値を予め用意して、それによ
って補正を加えた利得を可変利得増幅器に設定するよう
にすればよい。
【0030】ここで、上記のようにケーブル損失の調整
用信号として通信信号と同じ中間周波数信号を用いてい
るが、例えばQAM(Quadrature Amplitude Modulatio
n)やD―QPSK(Differential Quadri-Phase Shift
Keying)などの振幅が一定しない変調方式を無線通信
装置が採用する場合には、振幅検波をする検波部17で
の検波結果が安定せずに正確な利得調整をすることが困
難となることが考えられる。このような場合には、制御
部26が調整用信号に対しては変復調部20の機能を停
止させる、或いは、調整用信号を変復調部20を通さず
に可変利得増幅部21で増幅してケーブル送信するよう
に回路を設計しておくなどして、調整用信号を変調を施
さない無変調波でケーブル送信するようにすればよい。
用信号として通信信号と同じ中間周波数信号を用いてい
るが、例えばQAM(Quadrature Amplitude Modulatio
n)やD―QPSK(Differential Quadri-Phase Shift
Keying)などの振幅が一定しない変調方式を無線通信
装置が採用する場合には、振幅検波をする検波部17で
の検波結果が安定せずに正確な利得調整をすることが困
難となることが考えられる。このような場合には、制御
部26が調整用信号に対しては変復調部20の機能を停
止させる、或いは、調整用信号を変復調部20を通さず
に可変利得増幅部21で増幅してケーブル送信するよう
に回路を設計しておくなどして、調整用信号を変調を施
さない無変調波でケーブル送信するようにすればよい。
【0031】図2には、本発明の第2実施例に係る加入
者局2の要部構成を示してあり、本例はFDD方式の全
二重通信を行う無線通信装置である。なお、本例では、
図1に示した前記の例との相違部分及び特徴部分を説明
し、同様な部分には同一符号を付して他の部分の説明は
簡略にする。本例はFDD方式であるため、ODU2a
にはTDD方式で設けられていた送受信スイッチ14が
設けられておらず、また、TDD方式と異なって、送受
信の周波数が異なることからODU2aとIDU2bと
の間でケーブル通信される中間周波数信号の周波数も送
受信で異なっている。
者局2の要部構成を示してあり、本例はFDD方式の全
二重通信を行う無線通信装置である。なお、本例では、
図1に示した前記の例との相違部分及び特徴部分を説明
し、同様な部分には同一符号を付して他の部分の説明は
簡略にする。本例はFDD方式であるため、ODU2a
にはTDD方式で設けられていた送受信スイッチ14が
設けられておらず、また、TDD方式と異なって、送受
信の周波数が異なることからODU2aとIDU2bと
の間でケーブル通信される中間周波数信号の周波数も送
受信で異なっている。
【0032】本例では、制御部18及び制御部26の制
御により、同軸ケーブル2cの伝送損失を補償するため
の可変利得増幅器13及び可変利得増幅器21の利得設
定処理が、前記の例とは若干の相違をもって実行され
る。前記の例と同様に、まず、IDU2bが調整用信号
(中間周波数信号)を可変利得増幅器21により初期利
得で増幅して同軸ケーブル2cを介してODU2aへ送
信し、 ODU2aが、調整用信号を同軸ケーブル2c
から受信して検波部17によりその信号レベルを検出
し、検出した信号レベルを判定してIDU2bへ増幅利
得を増減させるための通知制御信号を同軸ケーブル2c
を通して送信し、IDU2bが当該通知に従って可変利
得増幅器21の利得を調整して再度調整用信号を送信す
るというサイクルを必要に応じて繰り返し実行する。
御により、同軸ケーブル2cの伝送損失を補償するため
の可変利得増幅器13及び可変利得増幅器21の利得設
定処理が、前記の例とは若干の相違をもって実行され
る。前記の例と同様に、まず、IDU2bが調整用信号
(中間周波数信号)を可変利得増幅器21により初期利
得で増幅して同軸ケーブル2cを介してODU2aへ送
信し、 ODU2aが、調整用信号を同軸ケーブル2c
から受信して検波部17によりその信号レベルを検出
し、検出した信号レベルを判定してIDU2bへ増幅利
得を増減させるための通知制御信号を同軸ケーブル2c
を通して送信し、IDU2bが当該通知に従って可変利
得増幅器21の利得を調整して再度調整用信号を送信す
るというサイクルを必要に応じて繰り返し実行する。
【0033】なお、このような利得調整処理において
は、同様に、制御部18が検波部17以降の送信部の機
能を停止させて、調整用信号がアンテナから無線送信さ
れるのを防止して、障害電波の発生を防止している。そ
して、同様に、ODU2aが調整用信号から所定の受信
レベル(適正値)を検出したところで、適正通知制御信
号を同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ送信し、I
DU2bが、当該適正通知制御信号を受信したところで
可変利得増幅器21の利得変更制御を終了して、可変利
得増幅器21の利得をその時点の値に固定して設定す
る。したがって、前記の例と同様にして、同軸ケーブル
2cの送信方向での伝送損失が補償されるように可変利
得増幅器21の利得が設定される。
は、同様に、制御部18が検波部17以降の送信部の機
能を停止させて、調整用信号がアンテナから無線送信さ
れるのを防止して、障害電波の発生を防止している。そ
して、同様に、ODU2aが調整用信号から所定の受信
レベル(適正値)を検出したところで、適正通知制御信
号を同軸ケーブル2cを通してIDU2bへ送信し、I
DU2bが、当該適正通知制御信号を受信したところで
可変利得増幅器21の利得変更制御を終了して、可変利
得増幅器21の利得をその時点の値に固定して設定す
る。したがって、前記の例と同様にして、同軸ケーブル
2cの送信方向での伝送損失が補償されるように可変利
得増幅器21の利得が設定される。
【0034】ここで、本例においても適正通知に応じて
可変利得増幅器21の利得を設定すると、制御部26は
当該利得設定値を制御信号として同軸ケーブル2cを通
してODU2aへ送信するが、FDD方式を採用する本
例では、ODU2aの制御部18は、当該通知された利
得設定値に送受信周波数の差異に基づく補正を加えた利
得設定値を利得制御信号として可変利得増幅器13に入
力し、可変利得増幅器13の増幅利得を当該値に固定的
に設定する。すなわち、ケーブル損失と使用周波数とに
は一定の関係があることは一般に知られるところである
が、例えば、FB型同軸ケーブルの伝送損失(減衰量)
の周波数特性は図3に示すようである。例えば、送信中
間周波数100MHz、受信中間周波数200MHzと
した場合は、(受信ケーブル損失)=(送信ケーブル損
失)×1.5とすればよいことがわかる。
可変利得増幅器21の利得を設定すると、制御部26は
当該利得設定値を制御信号として同軸ケーブル2cを通
してODU2aへ送信するが、FDD方式を採用する本
例では、ODU2aの制御部18は、当該通知された利
得設定値に送受信周波数の差異に基づく補正を加えた利
得設定値を利得制御信号として可変利得増幅器13に入
力し、可変利得増幅器13の増幅利得を当該値に固定的
に設定する。すなわち、ケーブル損失と使用周波数とに
は一定の関係があることは一般に知られるところである
が、例えば、FB型同軸ケーブルの伝送損失(減衰量)
の周波数特性は図3に示すようである。例えば、送信中
間周波数100MHz、受信中間周波数200MHzと
した場合は、(受信ケーブル損失)=(送信ケーブル損
失)×1.5とすればよいことがわかる。
【0035】したがって、ODU2aの制御部18は、
送信ケーブル損失を補償する送信側の可変利得増幅器2
1の設定利得にケーブル伝送損失の周波数特性から導か
れた補正演算を加え、当該補正された利得値を受信側の
可変利得増幅器13に設定する。したがって、IDU2
b側でも検波処理を行うことをせずに、同軸ケーブル2
cの両方向での伝送損失を補償するように可変利得増幅
器13、21それぞれの利得を適正に設定することがで
きる。
送信ケーブル損失を補償する送信側の可変利得増幅器2
1の設定利得にケーブル伝送損失の周波数特性から導か
れた補正演算を加え、当該補正された利得値を受信側の
可変利得増幅器13に設定する。したがって、IDU2
b側でも検波処理を行うことをせずに、同軸ケーブル2
cの両方向での伝送損失を補償するように可変利得増幅
器13、21それぞれの利得を適正に設定することがで
きる。
【0036】なお、受信側の可変利得増幅器13をOD
U2aに設けていることによりケーブル長がかなり長い
場合でも受信感度を良好なものとすることができる点、
可変利得増幅器として例えば可変アッテネータを用いる
こともできる点、送信側と受信側との可変利得増幅器を
異なるものを用いる場合には、これに応じた校正値を予
め用意して、それによって補正を加えた利得を可変利得
増幅器に設定するようにすればよい点は、前記の例と同
様である。また、振幅が一定しない変調方式を無線通信
装置が採用する場合には、調整用信号を変調を施さない
無変調波でケーブル送信するようにすればよいことも、
前記の例と同様である。
U2aに設けていることによりケーブル長がかなり長い
場合でも受信感度を良好なものとすることができる点、
可変利得増幅器として例えば可変アッテネータを用いる
こともできる点、送信側と受信側との可変利得増幅器を
異なるものを用いる場合には、これに応じた校正値を予
め用意して、それによって補正を加えた利得を可変利得
増幅器に設定するようにすればよい点は、前記の例と同
様である。また、振幅が一定しない変調方式を無線通信
装置が採用する場合には、調整用信号を変調を施さない
無変調波でケーブル送信するようにすればよいことも、
前記の例と同様である。
【0037】なお、加入者局2を例にとって説明した
が、基地局1においても本発明は同様にして適用するこ
とができる。また、本発明は、加入者系無線アクセスシ
ステムに限らず、また、その通信方式に限らずケーブル
を通した両方向通信を行う無線通信装置に広く適用する
ことができる。
が、基地局1においても本発明は同様にして適用するこ
とができる。また、本発明は、加入者系無線アクセスシ
ステムに限らず、また、その通信方式に限らずケーブル
を通した両方向通信を行う無線通信装置に広く適用する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
無線部ユニットと制御部ユニットとに必要且つ十分な機
能を付加するだけで、送信と受信との両方向でのケーブ
ル損失を補償する利得設定を行うことができる。特に、
設置環境によって無線部ユニットと制御部ユニットとを
接続するケーブル長がまちまちとなり、無線部ユニット
(ODU)を屋外の高所に設置する必要がある加入者無
線アクセスシステムでは、設置環境に応じて適切な利得
を容易に設定することができ、また、無線部ユニット
(ODU)を大型化させずに設置作業性を維持すること
ができる。
無線部ユニットと制御部ユニットとに必要且つ十分な機
能を付加するだけで、送信と受信との両方向でのケーブ
ル損失を補償する利得設定を行うことができる。特に、
設置環境によって無線部ユニットと制御部ユニットとを
接続するケーブル長がまちまちとなり、無線部ユニット
(ODU)を屋外の高所に設置する必要がある加入者無
線アクセスシステムでは、設置環境に応じて適切な利得
を容易に設定することができ、また、無線部ユニット
(ODU)を大型化させずに設置作業性を維持すること
ができる。
【図1】 本発明の第1実施例に係る加入者局の要部構
成図である。
成図である。
【図2】 本発明の第2実施例に係る加入者局の要部構
成図である。
成図である。
【図3】 同軸ケーブル損失の周波数特性を示す図であ
る。
る。
【図4】 加入者無線アクセスシステムの一例を示す図
である。
である。
【図5】 従来例を示す図である。
1:基地局、 2:加入者局、1a、2a:屋外ユニッ
ト(ODU、無線部ユニット)、1b、2b:屋内ユニ
ット(IDU、制御部ユニット)、1c、2c:同軸ケ
ーブル、 13:受信部可変利得増幅器、14:送受信
スイッチ、 17:検波部、18:制御部、 20:変
復調部、21:送信部可変利得増幅器、 26:制御
部、
ト(ODU、無線部ユニット)、1b、2b:屋内ユニ
ット(IDU、制御部ユニット)、1c、2c:同軸ケ
ーブル、 13:受信部可変利得増幅器、14:送受信
スイッチ、 17:検波部、18:制御部、 20:変
復調部、21:送信部可変利得増幅器、 26:制御
部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井内 直人 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 (72)発明者 吉田 輝久 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 Fターム(参考) 5J100 AA02 AA09 BA01 DA07 EA02 FA01 FA02 JA02 KA05 MA01 QA01 SA01 SA02 5K011 BA01 BA09 DA12 DA21 EA03 FA07 JA01 KA02 KA13 5K060 BB07 CC01 CC04 DD03 FF06 HH09 LL01 5K062 AB04 AD08
Claims (5)
- 【請求項1】 無線通信処理を司る無線部ユニットと制
御処理を司る制御部ユニットとをケーブルにより接続し
て構成され、制御ユニットがケーブルを通して送信した
通信信号を無線部ユニットが無線送信し、無線部ユニッ
トが無線受信した通信信号をケーブルを通して制御部ユ
ニットが受信する無線通信装置において、 制御部ユニットは、ケーブルを通して無線部ユニットへ
送信する信号を増幅する送信系可変利得増幅機能と、調
整用信号を送信系可変利得増幅機能で増幅してケーブル
を通して無線部ユニットへ送信する機能と、ケーブルを
通して無線部ユニットから適正通知を受信したときに送
信系可変利得増幅機能の利得を設定する機能と、当該設
定した設定値をケーブルを通して無線部ユニットへ送信
する機能と、を有し、 無線部ユニットは、制御部ユニットへケーブルを通して
送信する信号を増幅する受信系可変利得増幅機能と、ケ
ーブルを通して制御部ユニットから受信した調整用信号
のレベルを検出する機能と、当該検出したレベルが所定
の適正値となったときにケーブルを通して制御部ユニッ
トへ適正通知を送信する機能と、ケーブルを通して制御
部ユニットから受信した設定値に応じて受信系可変利得
増幅機能の利得を設定する機能と、を有していることを
特徴とする無線通信装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信装置におい
て、 TDD方式による通信を行い、 無線部ユニットに設けられたレベル検出機能は、調整用
信号のレベルを自己の送信系から検出し、 更に、無線部ユニットは、ケーブルを通して制御部ユニ
ットから受信した信号を送信系と受信系とに切換える送
受信切換えスイッチ機能と、制御部ユニットから受信し
た調整用信号を送受信切換えスイッチ機能により送信系
へ入力させるとともに当該送信系のレベル検出部より下
流での送信処理機能を停止させる機能と、を有している
ことを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の無線通信装置におい
て、 FDD方式による通信を行い、 無線部ユニットに設けられた受信系可変利得増幅機能に
設定値を設定する機能は、制御部ユニットから受信した
設定値に送受信周波数の差異に基づく補正を加えた利得
を受信系可変利得増幅機能に設定することを特徴とする
無線通信装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の無線通信装置において、 制御部ユニットは、ケーブルを通して無線部ユニットへ
送信する信号を変調する機能と、調整用信号に対する変
調を制限して当該調整用信号を無変調で無線部ユニット
へ送信させる機能と、を有していることを特徴とする無
線通信装置。 - 【請求項5】 無線通信処理を司る無線部ユニットと制
御処理を司る制御部ユニットとをケーブルにより接続し
て構成され、制御ユニットがケーブルを通して送信した
通信信号を無線部ユニットが無線送信し、無線部ユニッ
トが無線受信した通信信号をケーブルを通して制御部ユ
ニットが受信する無線通信装置に対して、制御部ユニッ
トの送信系に設けられた送信系可変利得増幅機能の利得
と、無線部ユニットの受信系に設けられた受信系可変利
得増幅機能の利得とを、ケーブル損失を補償して設定す
る方法であって、 制御部ユニットが調整用信号を送信系可変利得増幅機能
で増幅してケーブルを通して無線部ユニットへ送信し、 無線部ユニットが制御部ユニットから受信した調整用信
号のレベルを検出して検出レベルが所定の適正値となっ
たときにケーブルを通して制御部ユニットへ適正通知を
送信し、 制御部ユニットが無線部ユニットから適正通知を受信し
たときに送信系可変利得増幅機能の利得を設定して、当
該設定した設定値をケーブルを通して無線部ユニットへ
送信し、 無線部ユニットが制御部ユニットから受信した設定値に
応じて受信系可変利得増幅機能の利得を設定することを
特徴とする無線通信装置の利得設定方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001086803A JP2002290263A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 無線通信装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002290263A true JP2002290263A (ja) | 2002-10-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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- 2001-03-26 JP JP2001086803A patent/JP2002290263A/ja active Pending
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