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JP2002287585A - オゾン除去方法、該装置及び画像形成装置 - Google Patents

オゾン除去方法、該装置及び画像形成装置

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Publication number
JP2002287585A
JP2002287585A JP2001090001A JP2001090001A JP2002287585A JP 2002287585 A JP2002287585 A JP 2002287585A JP 2001090001 A JP2001090001 A JP 2001090001A JP 2001090001 A JP2001090001 A JP 2001090001A JP 2002287585 A JP2002287585 A JP 2002287585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
unit
image
heating
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001090001A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihisa Yoshino
邦久 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001090001A priority Critical patent/JP2002287585A/ja
Publication of JP2002287585A publication Critical patent/JP2002287585A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内で発生するオゾンを容易に除去し無害
化がはかれるオゾン除去方法及び該装置を提供する。 【解決手段】 装置内より発生するオゾンを含んだ空気
を所定温度に加熱し、熱により前記オゾンを熱分解させ
て前記オゾンを除去することを特徴とするオゾン除去方
法。また、装置内より発生するオゾンを除去するオゾン
除去装置において、前記装置内より発生するオゾンを含
んだ空気を所定温度に加熱する加熱手段を備え、前記加
熱手段による熱により前記オゾンを熱分解して前記オゾ
ンを除去することを特徴とするオゾン除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオゾン除去方法、該
装置及び画像形成装置に係わり、詳しくは、オゾンを除
去して無害化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機等の像担持体(感光体
ドラム、感光体ベルト、中間転写体ともいう)を有する
画像形成装置では、装置内でオゾンを生じさせているの
は例えば帯電手段である。帯電手段は像担持体に所定表
面電位を付与する。帯電手段は高電圧をかけてコロナ放
電を起こすため、空気中の酸素が分解してオゾンや窒素
酸化物等が発生する。高濃度のオゾンは異臭を伴い呼吸
障害が生じるなど人体に対しても有害である。また、オ
ゾンや窒素酸化物等の過酸化物を装置内に滞留させる
と、像担持体への付着や蓄積により、トナー画像流れや
画像ボケなどの画像異常が発生する。そこで、従来よ
り、画像形成装置内に外気を取り入れオゾンを含んだ空
気をオゾン除去フィルタに導き、オゾンを分解または吸
着して無害化してから装置外に排気している。また、オ
ゾン除去フィルタは除去効果が低下した場合に交換でき
る構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オゾン除去方法は、オゾン除去フィルタの交換を必要と
し、オゾン除去フィルタが劣化してオゾンが充分除去さ
れないでオゾンが残留した空気が機外に排出され、操作
者の健康を害するおそれがある。また、オゾンが装置内
に残留すると像担持体の感光層を劣化させ、画像の欠落
及びトナー画像流れを発生させる。さらに、オゾン除去
フィルタが目づまりすることで機内の温度が上がり故障
を引き起こしやすいという問題がある。
【0004】第1の発明の目的は、オゾンを熱分解によ
り容易に除去できるオゾン除去方法を提供することにあ
る。
【0005】また、従来のオゾン除去装置は、上述の従
来のオゾン除去方法の問題と同様な問題がある。
【0006】第2の発明の目的は、オゾンを熱分解によ
り容易に除去でき、オゾン除去フィルタが不要なオゾン
除去装置を提供することにある。
【0007】また、従来の画像形成装置は、少なくとも
帯電手段、転写手段、分離手段の一つから発生するオゾ
ンを除去するオゾン除去フィルタを必要とし、オゾン除
去フィルタ等が劣化して、オゾンが充分除去されないで
オゾンが残留すると、像担持体の感光層を劣化させて、
画像の欠落及びトナー画像流れを発生させる。また、オ
ゾン除去フィルタの劣化は機内の温度を上昇させること
になり現像剤の劣化や故障を起こしやすいという問題が
ある。
【0008】第3の発明の目的は、少なくとも帯電手
段、転写手段、分離手段の一つから発生するオゾンを熱
分解により容易に除去でき、オゾン除去フィルタが不要
な画像形成装置を提供することにある。
【0009】さらに、従来の画像形成装置は、オゾン除
去フィルタ等が劣化して、オゾンが充分除去されないで
オゾンが機外に排出され、操作者の健康を害するおそれ
があるという問題がある。
【0010】第4の発明の目的は、少なくとも帯電手
段、転写手段、分離手段の一つから発生するオゾンを熱
分解により容易に除去でき、オゾン除去フィルタが不要
で、オゾンを含んだ空気を機外に出さないようにした画
像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の発明の目的は
下記の手段により達成できる。
【0012】(1)装置内より発生するオゾンを含んだ
空気を所定温度に加熱し、熱により前記オゾンを熱分解
させて前記オゾンを除去することを特徴とするオゾン除
去方法。
【0013】上記第2の発明の目的は下記の手段により
達成できる。 (2)装置内より発生するオゾンを除去するオゾン除去
装置において、前記装置内より発生するオゾンを含んだ
空気を所定温度に加熱する加熱手段を備え、前記加熱手
段による熱により前記オゾンを熱分解して前記オゾンを
除去することを特徴とするオゾン除去装置。
【0014】上記第3の発明の目的は下記の手段により
達成できる。 (3)画像情報を光に変換して像担持体に書き込み潜像
を形成する画像書込手段と、前記像担持体を一様に帯電
させる帯電手段と、前記像担持体の上の潜像をトナー現
像剤により現像する現像手段と、現像したトナー画像を
シートに転写する転写手段と、転写した後に前記像担持
体から前記シートを分離する分離手段とを備えた画像形
成装置において、少なくとも前記帯電手段、前記転写手
段、前記分離手段の一つから発生するオゾンを含んだ空
気を所定温度に加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段
による熱により前記オゾンを熱分解して前記オゾンを除
去することを特徴とする画像形成装置。
【0015】上記第4の発明の目的は下記の手段により
達成できる。 (4)画像情報を光に変換して像担持体に書き込み潜像
を形成する画像書込手段と、前記像担持体を一様に帯電
させる帯電手段と、前記像担持体の上の潜像をトナー現
像剤により現像する現像手段と、現像したトナー画像を
シートに転写する転写手段と、転写した後に前記像担持
体から前記シートを分離する分離手段とを備えた画像形
成装置において、少なくとも前記帯電手段、前記転写手
段、前記分離手段の一つから発生するオゾンを含んだ空
気を吸引する吸引手段と、前記オゾンを含んだ空気を所
定温度に加熱する加熱手段と、少なくとも前記帯電手
段、前記転写手段、前記分離手段の一つ、前記吸引手
段、前記加熱手段を含む範囲を遮蔽部材で遮蔽した遮蔽
部とを備え、前記オゾンを含んだ空気を前記吸引手段で
吸引し、前記オゾンを熱分解して前記オゾンを除去し、
除去した空気を再度、少なくとも前記帯電手段、前記転
写手段、前記分離手段の一つへ帰還させて装置外に排出
させないことを特徴とする画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のオゾン除去方法、該装置
及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
【0017】(第1の実施の形態)最初に、本発明のオ
ゾン除去装置を組み込んだ画像形成装置の構成を説明す
る。図1は実施の形態の画像形成装置の構成を示す断面
図である。
【0018】図1において、画像形成装置1は、自動原
稿搬送装置(通称ADF)Mと、自動原稿搬送装置によ
り搬送される原稿の画像を読みとるための原稿画像読取
部Bと、読み取った原稿の画像を符号化してデータ処理
する画像処理手段Kと、画像処理後の画像データに従っ
て像担持体10上に書き込みを行う画像書込手段Dと、
像担持体10に対し少なくとも帯電手段14、現像手段
16、転写手段18、分離手段20、クリーニング部材
21を備えて像担持体10上にトナー画像を形成する画
像形成ユニットEと、画像形成用のシートPを収納する
給紙ユニット22、24と、及びシートの表裏の反転を
行う反転路25とをそれぞれ有している。
【0019】自動原稿搬送装置Mは、原稿載置台27
と、ローラR1を含むローラ群および原稿の移動通路を
適宜切り替えるための図示しない切換手段を含む原稿搬
送処理部28とを有している。原稿画像読取部Bは、天
板ガラスGの下にあり光路長を保って往復移動できる2
つのミラーユニット30、31、固定の結像レンズ3
3、撮像素子35等からなる。画像書込手段Dは、レー
ザ光源40、ポリゴンミラー42等からなる。画像形成
ユニットEは、支持部材を介して本体に設けたレール7
1上に載り、本体に対して手前側にスライド自在となっ
ている。
【0020】シートPの搬送方向からみて、転写手段1
8の手前側に示す一対のローラはレジストローラ56で
ある。分離手段20の下流側にある定着ユニットHは、
加熱源を内蔵するヒートローラR10と、ヒートローラ
R10に圧接しながら回転する圧接ローラR15等を備
えている。
【0021】また、帯電手段14で発生するオゾンはオ
ゾン除去装置90Aにより除去される。画像形成装置の
電源を投入した後のアイドリング中に、オゾン除去装置
90Aの加熱温度が所定温度に達するように制御してい
る。なお、オゾン除去装置90Aに付いては後述する。
【0022】次に、シートに画像を形成するプロセスに
ついてを説明する。原稿載置台27上に載置される図示
しない原稿の1枚が原稿搬送処理部28に搬送される。
また画像情報は固定位置にあるミラーユニット30、3
1および結像レンズ33を経て撮像素子35上に結像さ
れて読みとられる。読みとられた原稿の画像情報は、画
像処理手段Kにより処理され、符号化された画像情報の
データはメモリーに格納される。メモリーに格納された
画像情報のデータは、画像形成時に呼び出され、データ
に従って、画像書込手段Dのレーザ光源40が駆動さ
れ、像担持体10上にレーザ光が照射され露光が行われ
る。露光に先立ち、矢印方向(反時計方向)に回転する
像担持体10は、帯電手段14のコロナ放電作用により
所定の表面電位を付与されるが、レーザ光の露光によ
り、露光部位の電位が露光量に応じて減じ、画像データ
に応じた静電潜像が像担持体10上に形成される。静電
潜像は、現像手段16により反転現像されてトナー画像
となる。
【0023】一方、給紙ユニット22における記号S
は、図示しないコイルバネ等の付勢により、常時、自由
端が上方向に付勢される可動板であり、最上位のシート
Pが送出ローラ50に接触するようになっている。送出
ローラ50に接触したシートPは、給紙ユニット22か
ら送り出され、一対の回転可能なローラである駆動ロー
ラ51と従動ローラ52に送り出される。駆動ローラ5
1は、回転してシートPを1枚づつ分離して、ループ作
成ローラ57に向けて搬送する。ループ作成ローラ57
は、シートの搬送する方向からみて、レジストローラ5
6の上流側に設けられ、回転してシートPの搬送を行い
回転を開始する前のレジストローラ56にシートの先端
を当ててシートPのループ形成を行う。その後、レジス
トローラ56は、像担持体10に形成されたトナー画像
と同期させて回転を開始してシートPを搬送する。像担
持体10と同期して搬送されたシートPに像担持体10
のトナー画像が重なり、転写手段18の付勢によりシー
トPにトナー画像が転写される。シートPは分離手段2
0の付勢により像担持体10から分離した後、定着ユニ
ットHの加圧、加熱により、トナー画像を形成するトナ
ー粉末はシートP上に溶融定着され、排紙ローラ81を
介して、排紙トレイT上に排紙される。
【0024】給紙ユニット24からのシートPの搬送
は、給紙ユニット22のシートPを搬送したローラと同
じ機能を有する以下のローラで構成され、送り出しロー
ラ53、一対のローラである駆動ローラ54と従動ロー
ラ55、ループ作成ローラ58により、レジストローラ
56に向けて搬送される。
【0025】シートPの両面に画像形成を行うモードが
設定された場合、画像形成プロセスにおいて、第1面に
トナー画像を転写されたシートPを搬送路80に送り込
むように、分岐ガイド72は、図の点線位置に位置づけ
られ、搬送路80にシートを送り込んだ後は、図の実線
位置をとるように制御される。搬送路80を通過して下
降したシートPは、スイッチバックローラR20に達す
る。スイッチバックローラR20は、可逆回転可能な一
対のローラからなり、スイッチバックローラR20の下
側に設けた給紙トレイ24の底部と装置本体の底壁との
間の空間を持った反転路25に、シートPを向かわせ
る。スイッチバックローラR20に達したシートPの先
端は、ローラに挟持され、ローラが回転して反転路25
に導かれる。このとき、シートP上に転写された第一面
の画像は下側に向いている。スイッチバックローラR2
0がシートPの後端を挟持した状態で回転を停止する。
その後、逆方向に回転を開始すると、シートPは反転路
25で表裏を反転する状態、即ち、画像が転写されてい
ない第2面が像担持体10側に向けられた状態で、給紙
ユニット24に対応して設けられたループ作成ローラ5
8に向けて搬送され、給紙ユニット24からのシートと
同じ搬送路を経由し、回転を開始する前のレジストロー
ラ56にシートPの先端を当ててループ形成を行う。一
方、像担持体10上には、第2のトナー画像が形成され
ており、レジストローラ56は、像担持体10に形成さ
れたトナー画像と同期させて回転を開始してループ形成
したシートPを搬送する。像担持体10と同期させて搬
送されたシートPの第二面に像担持体10のトナー画像
が重なり、転写手段18の付勢によりシートPにトナー
画像が転写される。以降、転写した後に像担持体10か
ら分離手段によりシートPを分離し、熱定着の処理がさ
れ、シートPは排紙ローラ81を介して排紙トレイT上
に排出される。
【0026】次に、前述の画像形成装置に適用したオゾ
ン除去装置90Aについて、また、実施の形態のオゾン
除去装置により本発明のオゾン除去方法を説明する。図
2は実施の形態の画像形成装置におけるオゾン除去装置
の構成を示す斜視図である。なお、オゾン発生の多いマ
イナス放電を行う帯電手段に対するオゾン除去装置に付
いて説明するが、転写手段、分離手段に対するオゾン除
去装置につても同様である。
【0027】図2に示すように、オゾン除去装置90A
は装置内より発生するオゾンを熱分解して除去する装置
である。オゾン除去方法は装置内より発生するオゾンO
3に熱量24.6kcalを加えることによりオゾンO3
を酸素O2に熱分解させオゾンを除去する。これを式で
表すと、O+O2=O3+24.6kcalとなる。
【0028】帯電手段14は電極14aとシールド板1
4bで構成されている。また、加熱手段96Aは、平面
状発熱体96aによりシールド板14bを加熱し、加熱
されたシールド板14bによりオゾンを含んだ空気を加
熱する。
【0029】制御手段91Aは加熱温度を所定温度に制
御する。この制御手段91Aが制御する温度は、30℃
以上、70℃以下である。下限範囲を越えると、熱分解
が行われにくくなり、また、逆に上限範囲を越えると、
熱分解が行われやすくなるが像担持体への影響や像担持
体上に現像剤を付着させたまま帯電手段を通過させる画
像形成装置では現像剤の劣化等も引き起こし易い。さら
に、制御手段91Aは画像形成装置の電源投入後のアイ
ドリングモード中に加熱温度が所定温度になるよう制御
する。なお、温度センサHSは加熱温度を測定するセン
サである。
【0030】ここでオゾン除去装置の作用を説明する
と、平面状発熱体96aを加熱し、平面状発熱体96a
が固定されたシールド板14bを加熱し所定温度にす
る。次にシールド板14bの熱により帯電手段14で発
生するオゾンを含んだ空気を所定温度に加熱し、オゾン
を熱分解して機外に排出させる。
【0031】以上の構成により、本発明のオゾン除去方
法、オゾン除去装置及び画像形成装置によれば、帯電手
段より発生するオゾンを熱分解させてオゾンを除去する
ので、オゾンを容易に除去でき、オゾン除去フィルタも
不要である。
【0032】(第2の実施の形態)次に、本発明の実施
の形態に係わる他の画像形成装置、他のオゾン除去装置
について説明する。画像形成装置はオゾン除去装置以外
は図1の画像形成装置と同様であるのでオゾン除去装置
について説明する。図3は実施の形態の他の画像形成装
置におけるオゾン除去装置の構成を示す断面図である。
【0033】図3に示すように、帯電手段14は電極1
4a、シールド板14bを有している。また、オゾン除
去装置90Bは、遮蔽部98、ファン94、加熱手段9
6B、温度センサHS、制御手段91B等で構成されて
いる。遮蔽部98はオゾンを含んだ空気を帯電手段14
より吸引し、加熱して、熱分解して再度、帯電手段14
へ帰還するための遮蔽部材で形成された部分である。吸
引手段であるファン94は、遮蔽部98内に空気を循環
させるためのファンである。加熱手段96Bはオゾンを
含んだ空気をヒータにより加熱する手段である。また、
温度センサHSは加熱温度を測定するセンサで、制御手
段91Bは温度を所定温度になるように制御する。
【0034】ここでオゾン除去装置の作用を説明する
と、帯電手段14で発生したオゾンを含んだ空気を最初
にファン94により吸引し、吸引した空気を加熱手段9
6B内を通過させ、通過中にオゾンを含んだ空気を所定
温度に加熱して熱分解し、オゾンを除去して空気を再び
帯電手段14に戻すようになっている。
【0035】以上の構成により、像担持体10より離れ
た場所で、帯電手段から発生するオゾンを除去するの
で、像担持体10の感光層を劣化させることなく比較的
高い温度でオゾン除去を効率よく行える。また、オゾン
を熱分解した空気を遮蔽部98の内部で循環させるの
で、機外にオゾンを出さないようできる。また、オゾン
除去装置は密閉しているので、オゾンが装置内に溜るこ
となく、像担持体10の感光層を劣化させず、画像に欠
落及びトナー画像流れを発生させない。
【0036】なお、第1、第2の実施の形態では像担持
体10として、感光体ドラムについて説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば、感光体ベルト、中
間転写ベルトでも同様である。また、オゾン発生部とし
て帯電手段について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、転写手段、分離手段についても同様である。
【0037】また、第1の実施の形態、第2の実施の形
態では、画像形成の動作中に、オゾン除去装置が働くよ
うにしたが、これに限定するものでなく、例えば、画像
形成の終了後にもオゾン除去装置を動作させるとより効
果的にオゾンが除去できる。
【0038】また、加熱手段の昇温を待ってから画像形
成させることが望ましいが、それに限定されるものでは
なく、例えば、画像形成中に昇温させてもよい。
【0039】
【実施例】ここで本発明の実施例について比較例を含め
説明する。
【0040】1)実験の画像形成装置 画像形成装置は第1の実施の形態の装置を使用する。画
像形成方式は乾式の2成分現像方式、像担持体は負帯電
OPC、感光体ドラムは直径80mm、感光体ドラムの
線速度は320mm/sec、帯電手段の帯電極構成は
スコロトロン、帯電電流値は−1050μA、帯電ワイ
ヤ径は60μm、グリッド印加電圧は−730V、感光
体ドラムの帯電電位は−750Vである。また、現像剤
キャリア粒径は60μm、現像剤トナー粒径は6.0μ
m、現像バイアスは−600Vである。
【0041】発熱体は平面状発熱体(図2の96a)を
使用し、平面状発熱体の電圧は24V、電力は100
W、大きさは20mm×100mmである。平面状発熱
体は現像手段側のシールド板(図2の14b)の側面に
固定する。オゾン除去装置の加熱温度を変化させる。
【0042】2)オゾン濃度の測定方法、感光体ドラム
への影響の評価 オゾン濃度はブルーエンジェル方式で測定する。詳しく
は、部屋の容積は50m3±20%、室温は25±2
℃、相対湿度は50%とする。測定用プローブは画像形
成装置の前面から0.3m離れ、地面から1.2mの高
さの点に設置し、画像形成装置を2時間連続運転させて
後に測定する。
【0043】また、像担持体(感光体ドラム)への影響
は、オゾン濃度測定後に約2時間から10時間放置した
後に画像による目視評価をする。
【0044】3)実験データ 実施例、比較例のデータ及び結果を表1に示す。なお、
平面状発熱体なしでのオゾン濃度は0.020mg/m
3である。
【0045】
【表1】
【0046】4)実験結果 表1に示すように、加熱温度30℃から70℃で熱分解
によりオゾン濃度が低くなり容易にオゾンが除去でき、
また上記温度範囲内では感光体ドラムの感光層への影響
はなかった。
【0047】
【発明の効果】以上のように構成したので、次のような
効果を奏する。
【0048】第1の発明のオゾン除去方法によれば、装
置内より発生するオゾンを加熱し、熱により熱分解させ
てオゾンを除去するので、容易にオゾンが除去できる。
【0049】第2の発明のオゾン除去装置によれば、容
易にオゾンが除去でき、また、オゾン除去フィルタが不
要となる。
【0050】第3の発明の画像形成装置によれば、少な
くとも帯電手段、転写手段、分離手段の一つから発生す
るオゾンを熱分解により容易にオゾン除去でき、オゾン
除去フィルタが不要となる。
【0051】第4の発明の画像形成装置によれば、少な
くとも帯電手段、転写手段、分離手段の一つから発生す
るオゾンを熱分解により容易に除去でき、また、オゾン
除去フィルタが不要で、さらに、オゾンを含んだ空気を
機外に出さないようにできる。また、オゾン除去装置は
密閉されているので、オゾンが装置内に溜ることなく、
例えば、像担持体の感光層を劣化させず、画像欠落やト
ナー画像流れを発生させないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の画像形成装置の構成を示す断面図
である。
【図2】実施の形態の画像形成装置におけるオゾン除去
装置の構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態の他の画像形成装置におけるオゾン
除去装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
14 帯電手段 14b シールド板 90A、90B オゾン除去装置 91A、91B 制御手段 96A、96B 加熱手段 96a 平面状発熱体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内より発生するオゾンを含んだ空気
    を所定温度に加熱し、熱により前記オゾンを熱分解させ
    て前記オゾンを除去することを特徴とするオゾン除去方
    法。
  2. 【請求項2】 装置内より発生するオゾンを除去するオ
    ゾン除去装置において、前記装置内より発生するオゾン
    を含んだ空気を所定温度に加熱する加熱手段を備え、前
    記加熱手段による熱により前記オゾンを熱分解して前記
    オゾンを除去することを特徴とするオゾン除去装置。
  3. 【請求項3】 画像情報を光に変換して像担持体に書き
    込み潜像を形成する画像書込手段と、前記像担持体を一
    様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体の上の潜像を
    トナー現像剤により現像する現像手段と、現像したトナ
    ー画像をシートに転写する転写手段と、転写した後に前
    記像担持体から前記シートを分離する分離手段とを備え
    た画像形成装置において、少なくとも前記帯電手段、前
    記転写手段、前記分離手段の一つから発生するオゾンを
    含んだ空気を所定温度に加熱する加熱手段を備え、前記
    加熱手段による熱により前記オゾンを熱分解して前記オ
    ゾンを除去することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段の加熱温度を所定温度に制
    御する制御手段を有することを特徴とする請求項3に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は少なくとも前記帯電手
    段、前記転写手段、前記分離手段の一つに形成したシー
    ルド板を最初に加熱し、加熱された前記シールド板の熱
    により前記オゾンを熱分解することを特徴とする請求項
    3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段が平面状発熱体であること
    を特徴とする請求項3、4または5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段の加熱温度は30℃以上、
    70℃以下であることを特徴とする請求項3〜6のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像情報を光に変換して像担持体に書き
    込み潜像を形成する画像書込手段と、前記像担持体を一
    様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体の上の潜像を
    トナー現像剤により現像する現像手段と、現像したトナ
    ー画像をシートに転写する転写手段と、転写した後に前
    記像担持体から前記シートを分離する分離手段とを備え
    た画像形成装置において、少なくとも前記帯電手段、前
    記転写手段、前記分離手段の一つから発生するオゾンを
    含んだ空気を吸引する吸引手段と、前記オゾンを含んだ
    空気を所定温度に加熱する加熱手段と、少なくとも前記
    帯電手段、前記転写手段、前記分離手段の一つ、前記吸
    引手段、前記加熱手段を含む範囲を遮蔽部材で遮蔽した
    遮蔽部とを備え、前記オゾンを含んだ空気を前記吸引手
    段で吸引し、前記オゾンを熱分解して前記オゾンを除去
    し、除去した空気を再度、少なくとも前記帯電手段、前
    記転写手段、前記分離手段の一つへ帰還させて装置外に
    排出させないことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 画像形成装置の電源を投入した後のアイ
    ドリング中に、前記加熱手段の温度が所定温度に達する
    ように制御することを特徴とする請求項3〜8のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251502A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置
US20090211459A1 (en) * 2008-02-21 2009-08-27 Lg Electronics Inc. Deodorization device of cooking apparatus and cooking apparatus including the deodorization device

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