[go: up one dir, main page]

JP2002276862A - 低透過燃料系ホース - Google Patents

低透過燃料系ホース

Info

Publication number
JP2002276862A
JP2002276862A JP2001364279A JP2001364279A JP2002276862A JP 2002276862 A JP2002276862 A JP 2002276862A JP 2001364279 A JP2001364279 A JP 2001364279A JP 2001364279 A JP2001364279 A JP 2001364279A JP 2002276862 A JP2002276862 A JP 2002276862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
permeability
fuel
hose
fuel hose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001364279A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Iio
真治 飯尾
Hiroaki Ito
弘昭 伊藤
Yoshimitsu Ishida
義光 石田
Katsutoshi Mizuno
克俊 水野
Kimihide Ito
公英 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2001364279A priority Critical patent/JP2002276862A/ja
Priority to US10/040,496 priority patent/US6446673B1/en
Priority to EP02000695A priority patent/EP1223030A3/en
Publication of JP2002276862A publication Critical patent/JP2002276862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B1/00Layered products having a non-planar shape
    • B32B1/08Tubular products
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • F16L2011/047Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with a diffusion barrier layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S138/00Pipes and tubular conduits
    • Y10S138/07Resins
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/139Open-ended, self-supporting conduit, cylinder, or tube-type article

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管時等の大きな曲げ応力の負荷によっても
燃料低透過性が悪化し難い低透過燃料系ホースを提供す
る。 【解決手段】 R50の変形状態におけるホースの燃料
透過量が、変形しない状態における同ホースの燃料透過
量の3倍以下であり、より好ましくは、その燃料透過量
が所定値以下である低透過燃料系ホース。ホースの内層
を構成する樹脂に対して、その溶融粘度が所定の範囲に
なるように樹脂の重合度を増大させたり樹脂分子の主鎖
に対する所定の側鎖をグラフト等させ、又は、その体積
膨潤率が所定の範囲になるように耐燃料油性のモノマー
を共重合させたりポリマーをブレンドさせることによ
り、ホースの上記特性を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料系ホースに関
し、更に詳しくは、燃料(メタノールや水素等の燃料電
池用の燃料も含む)系ホースの使用の実態に即する観点
から、曲げ応力が負荷した状態でも優れた燃料低透過性
を維持する低透過燃料系ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年ますます強化されている自動車から
の燃料透過性の規制に関連して、燃料透過性に対する寄
与率の高い燃料系ホースにおいては、特にその対策が強
く求められている。
【0003】従って最近、少なくとも最内層に燃料低透
過性の樹脂を用いた燃料系ホースが多数提案されてい
る。実際にはこのような燃料系ホースは、全て樹脂層か
らなる多層構造ホース、又はゴム材料からなる最外層を
備えた多層構造ホースとして構成される場合が多い。
【0004】又、燃料系ホースは一般的に、輸送流体が
液体か蒸気かの相違により液ラインとベーパーラインに
大別されるが、必要な流量、流体燃料の状態(液体/蒸
気)、ホース組付け性等に対応して、その内径や形状
(平滑形状,直管形状,曲がり管形状,コルゲート部を
含む形状)等が種々に決定される。
【0005】燃料系ホースにおける上記最内層を構成す
る樹脂としては、ETFE(エチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体),THV(テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド
共重合体),PPS(ポリフェニレンスルフィド),P
BN(ポリブチレンナフタレート)又はPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)等のフッ素樹脂その他一定の樹脂材
料がとりわけ好ましく用いられている。
【0006】例えばフッ素樹脂を用いた低透過燃料系ホ
ースの例が、USP 5,884,671 号公報、USP 5,884,672 号
公報、WO 98/5557号公報、WO 99/45044 号公報、特開平
10−311461号公報、特表平10−503236
号公報、USP 5,566,720 号公報、特開平7−17344
6号公報等に開示されている。PPSを用いた低透過燃
料系ホースの例が、特開平10−138372号公報、
特開平10−230556号公報、特開平10−296
889号公報、特開2000−63669号公報等に開
示されている。PBNを用いた低透過燃料系ホースの例
が、特開2000−154890号公報等に開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料系
ホースは、レイアウト上の理由や自動車衝突時の変位吸
収等のために、曲げ応力を加えた状態で配管されること
が多い。その結果、ホースの樹脂層にいわゆるクレーズ
(外見上観察可能なクラックに到る一歩手前の状態)が
発生し、ホースの燃料低透過性が大きく損なわれること
が、本願発明者の実験により判明した。
【0008】このような曲げ応力の負荷による燃料低透
過性の悪化と言う不具合に対して、上記従来の各種低透
過燃料系ホースでは特段の対策を示していない。又、上
記の不具合に対して有効な対策の種類、その対策により
改善すべきホース特性やその改善の程度、及び改善すべ
き樹脂材料の物性やその改善の程度、等については、従
来全く示唆又は提案がなされていない。
【0009】そこで本発明は、上記のような低透過燃料
系ホースにおいて、曲げ応力の負荷による燃料低透過性
の悪化を防止できる具体的な対策を提示することを、解
決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、樹脂を用いた内層を備える燃料系ホー
スであって、該燃料系ホースのR50の変形状態におけ
る燃料透過量が変形前の状態における燃料透過量の3倍
以下であると言う変形時低透過性を示す、低透過燃料系
ホースである。
【0011】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係る低透過燃料系ホースが、R50の変
形状態において、所定の試験条件下、ホース内表面積1
cm、1日当たり0.3mg以下の燃料透過量であ
ると言う変形時低透過性を示す、低透過燃料系ホースで
ある。
【0012】ここに「所定の試験条件」とは、実施例に
おいて後述する「FC/E10」を燃料系ホースに封入
して40°Cで168時間放置し、その後、これを排出
して新規なFC/E10を再度封入した後40°Cで7
2時間放置して、この更新燃料封入体の72時間放置の
前後における重量変化から、ホース内表面積1cm
1日当たりの燃料透過量(mg)を算出するものであ
る。
【0013】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係る内層に用いた樹脂がE
TFE,THV,PPS,PBN又はPVDFである、
低透過燃料系ホースである。
【0014】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明に係る内層にはその構成樹脂の
体積固有抵抗値が10 Ω・cm以下であると言う導電
性が付与されている、低透過燃料系ホースである。
【0015】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第4発明に係る低透過燃料系ホースが、
少なくとも一部にコルゲート形状部分を備えるコルゲー
トホースである、低透過燃料系ホースである。
【0016】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第3発明〜第5発明に係る低透過燃料系ホースの変
形時低透過性を、内層を構成する樹脂の所定条件下での
溶融粘度をそれぞれ以下の範囲に調整することによって
実現した、低透過燃料系ホースである。
【0017】 ETFE: 500〜3000Pa・s(300°C) THV : 500〜3000Pa・s(280°C) PPS : 500〜3000Pa・s(310°C) PBN : 500〜3000Pa・s(270°C) PVDF:1000〜3000Pa・s(210°C) なお、上記「所定条件下」とは、剪断速度100S−1
と言う条件下を言う。
【0018】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第1発明,第2発明に係る低透過燃料系ホースの変
形時低透過性の調整、又は前記第6発明に係る内層を構
成する樹脂の溶融粘度の調整を、次の(1)又は(2)
の手段により行った、低透過燃料系ホースである。 (1)内層を構成する樹脂の重合度の調整。 (2)内層を構成する樹脂分子の主鎖に対する比較的長
い側鎖のグラフト,共重合又は架橋。
【0019】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第3発明〜第5発明に係る低透過燃料系ホースの変
形時低透過性を、内層を構成する樹脂の所定条件下での
体積膨潤率をそれぞれ以下のように調整することによっ
て実現した、低透過燃料系ホースである。。
【0020】ETFE: 3.0%以下 THV : 3.0%以下 PPS :20.0%以下 PBN : 7.0%以下 PVDF: 7.0%以下 なお、上記「所定条件下」とは、60°Cでの Fuel C
(トルエン:イソオクタン=50:50の混合液に対し
てエタノールを10vol.%混合したもの)に対する36
0時間の浸漬と言う条件下を言う。
【0021】(第9発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第9発明(請求項9に記載の発明)の構成は、
前記第1発明,第2発明に係る低透過燃料系ホースの変
形時低透過性の調整、又は前記第8発明に係る樹脂の体
積膨潤率の調整を、次の(3)又は(4)の手段により
行った、低透過燃料系ホースである。 (3)樹脂成分としての耐燃料油性モノマーの共重合。 (4)樹脂に対する耐燃料油性ポリマーのブレンド。
【0022】(第10発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第10発明(請求項10に記載の発明)の構
成は、前記第1発明〜第5発明に係る低透過燃料系ホー
スの変形時低透過性を、次の(5)〜(7)のいずれか
の手段により実現した、低透過燃料系ホースである。 (5)前記内層の外側に樹脂を用いた外層を設ける場合
における当該外層を構成する樹脂の曲げ弾性率を600
MPa以下に調整する。 (6)前記内層を構成する樹脂における残存オリゴマー
成分及び残存モノマー成分を合計2.0重量%以下に低
減させる。 (7)前記内層を構成する樹脂における結晶化度を25
%以上に調整する。
【0023】(第11発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第11発明(請求項11に記載の発明)の構
成は、前記第1発明〜第5発明に係る低透過燃料系ホー
スに対して、第7発明,第9発明又は第10発明に記載
した上記(1)〜(7)の手段のうちの2以上の手段を
同時に用いた、低透過燃料系ホースである。
【0024】(第12発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第12発明(請求項12に記載の発明)の構
成は、前記第1発明〜第11発明に係る低透過燃料系ホ
ースがゴム材料からなる最外層を備える、低透過燃料系
ホースである。
【0025】
【発明の作用・効果】(第1発明の作用・効果)本願発
明者の多くの実験的研究の結果、燃料系ホースにR50
の曲げ変形を負荷した状態において、その燃料透過量が
変形前の状態における燃料透過量の3倍以下であると言
う変形時低透過性を示せば、実使用状態における種々の
曲げ応力の負荷による燃料低透過性の悪化を、実用的な
レベルで回避できることが分かった。
【0026】第1発明の低透過燃料系ホースは樹脂を用
いた内層を備えるので、元々優れた燃料低透過性を期待
することができ、かつ、上記の変形時低透過性から、ホ
ース使用時の曲げ応力の負荷による燃料低透過性の悪化
を実用的に許容できる範囲に止めることができる。
【0027】(第2発明の作用・効果)上記した「実用
的に許容できる燃料低透過性の範囲」とは、燃料系ホー
スの種類等によって一律には規定できないが、例えば燃
料系ホースがR50の変形状態において第2発明に規定
する性能を示すことが好ましい。
【0028】第2発明の燃料系ホースのように、R50
の曲げ変形を負荷した状態における燃料透過量が変形前
の状態における燃料透過量の3倍以下であり、かつ燃料
透過量の絶対値において第2発明の性能を示すことによ
り、各種燃料ホースとしての実用的な要求に対応するこ
とができる。
【0029】(第3発明の作用・効果)低透過燃料系ホ
ースの内層に用いた樹脂がETFE,THV,PPS,
PBN又はPVDFである場合、ホースの元々の燃料低
透過性が特に優れるため、第1発明のように燃料透過量
が変形前の状態における燃料透過量の3倍以下であると
言う変形時低透過性を備えれば実用上特に好ましく、
又、第2発明のような変形時低透過性を実現し易い。
【0030】(第4発明の作用・効果)低透過燃料系ホ
ースの内層樹脂材に対し、導電性の成分を配合する等の
処置によって一定の(例えば、体積固有抵抗値が10
Ω・cm以下であると言う)導電性を付与すること
は、給油時及びエンジン稼動時に燃料が流れる時のホー
スの帯電によるスパーク発生等を防止する上で好まし
い。
【0031】しかしこの場合、燃料系ホースが曲げ応力
の負荷によって特にクレーズを発生し易くなることが分
かった。従って、第4発明の低透過燃料系ホースにおい
て、第1発明又は第2発明のような変形時低透過性を確
保することが特に強く要求される。
【0032】(第5発明の作用・効果)低透過燃料系ホ
ースが少なくとも一部にコルゲート形状部分を備えるコ
ルゲートホースである場合、元々曲げ応力の負荷に対し
て適応性がある。従って、第5発明の低透過燃料系ホー
スにおいては、第1発明又は第2発明のような変形時低
透過性と、コルゲートホースであることに基づく効果と
を相乗的に得ることができる。
【0033】(第6発明の作用・効果)低透過燃料系ホ
ースに第1発明又は第2発明の変形時低透過性を持たせ
るための特に好ましい具体的手段の一例が、内層を構成
する樹脂の溶融粘度を高くすることである。溶融粘度の
高い樹脂を内層に用いた低透過燃料系ホースは、前記し
た一定範囲内の曲げ応力の負荷によっても燃料低透過性
の悪化が著しくない。
【0034】上記の意味から要求される溶融粘度は、内
層を構成する樹脂の種類によって一律ではないが、より
具体的には、剪断速度100S−1と言う条件下におい
て、ETFEでは500 Pa・s(300°C)以
上、THVでは500Pa・s(280°C)以上、P
PSでは500Pa・s(310°C)以上、PBNで
は500Pa・s(270°C)以上、PVDFでは1
000Pa・s(210°C)以上である。
【0035】但し、樹脂の溶融粘度を過剰に高くすると
押出し成形が困難になる。この意味から要求される溶融
粘度も樹脂の種類によって一律ではなく、より具体的に
は、剪断速度100S−1と言う条件下において、ET
FEでは3000Pa・s(300°C)以下、THV
では3000Pa・s(280°C)以下、PPSでは
3000Pa・s(310°C)以下、PBNでは30
00Pa・s(270°C)以下、PVDFでは300
0Pa・s(210°C)以下、とすることが好まし
い。
【0036】(第7発明の作用・効果)第6発明におけ
る樹脂の溶融粘度を調整するため(ひいては、第1発明
又は第2発明の低透過燃料系ホースの変形時低透過性を
実現するため)の更に具体的かつ実施の容易な手段が、
(1)樹脂の重合度の調整、又は(2)樹脂分子の主鎖
に対する比較的長い側鎖のグラフト,共重合又は架橋で
ある。
【0037】上記(1),(2)の手段はいずれも樹脂
材料における高分子相互の絡み合いの増大をもたらす結
果、現象的には樹脂の溶融粘度の変化として現れ、ホー
スに対して曲げ応力が負荷された時に樹脂層のクレーズ
が起こり難い。従って低透過燃料系ホースの好ましい変
形時低透過性を実現できる。
【0038】(第8発明の作用・効果)低透過燃料系ホ
ースに第1発明又は第2発明の特性を持たせるための特
に好ましい具体的手段の他の一例が、内層を構成する樹
脂の体積膨潤率を調整することである。体積膨潤率を適
正に調整した樹脂を内層に用いた低透過燃料系ホース
は、前記した一定範囲内の曲げ応力の負荷によっても燃
料低透過性の悪化が著しくない。
【0039】上記の意味から要求される適正な体積膨潤
率は内層を構成する樹脂の種類によって一律でないが、
より具体的には、60°Cでの Fuel C(トルエン:イ
ソオクタン=50:50の混合液に対してエタノールを
10vol.%混合したもの)に対する360時間の浸漬と
言う条件下において、ETFEでは3.0%以下、TH
Vでは3.0%以下、PPSでは20.0%以下、PB
Nでは7.0%以下、PVDFでは7.0%以下であ
る。
【0040】(第9発明の作用・効果)第8発明におけ
る樹脂の体積膨潤率を調整するため(ひいては、第1発
明又は第2発明の低透過燃料系ホースの変形時低透過性
を実現するため)の更に具体的かつ実施の容易な手段
が、(3)樹脂成分としての耐燃料油性モノマーの共重
合、又は(4)樹脂に対する耐燃料油性ポリマーのブレ
ンド、である。
【0041】上記(3),(4)の手段はいずれも、樹
脂材料における燃料に対する相溶性を低下させる結果、
現象的には樹脂の体積膨潤率の低下として現れ、ホース
に対して曲げ応力が負荷された時にも燃料の透過が起こ
り難い。従って低透過燃料系ホースの好ましい変形時低
透過性を実現できる。
【0042】(第10発明の作用・効果)低透過燃料系
ホースに第1発明又は第2発明の特性を持たせるための
特に好ましい具体的手段の他の例が、(5)内層の外側
に樹脂を用いた外層を設ける場合における当該外層を構
成する樹脂の曲げ弾性率を600MPa以下に調整する
こと、(6)内層を構成する樹脂における残存オリゴマ
ー成分及び残存モノマー成分を合計2.0重量%以下に
低減させること、(7)内層を構成する樹脂における結
晶化度を25%以上に調整すること、である。
【0043】上記(5)の手段により、外層が柔軟化さ
れて曲げ応力の負荷に対する適応性を獲得する。その結
果、曲げ応力の負荷によるホースの燃料低透過性の悪化
を有効に防止できる。又、外層における応力吸収によっ
て内層樹脂に対する曲げ応力の負荷が緩和され、特に好
ましい効果が得られる。
【0044】上記(6)の手段により、クレーズを起こ
す原因の一つであると考えられる低分子成分が減少する
ため、クレーズが発生しにくくなる。その結果、曲げ応
力の負荷によるホースの燃料低透過性の悪化を有効に防
止できる。
【0045】上記(7)の手段により、クレーズの入り
易い非結晶相が減少し、曲げ応力に対してもクレーズが
入り難くなる。その結果、曲げ応力の負荷によるホース
の燃料低透過性の悪化を有効に防止できる。
【0046】(第11発明の作用・効果)前記(1)〜
(7)の手段は、いずれも単独に用いても有効なもので
ある。とりわけ(1)〜(4)の手段が有効性が高い。
しかし、(1)〜(7)のうちの任意の2以上の手段を
同時に用いることが、特に顕著な効果をもたらす。
【0047】(第12発明の作用・効果)上記第1発明
〜第11発明に係る低透過燃料系ホースは、更に、ゴム
材料からなる最外層を備える構成において、より好まし
く実施することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第12発明の実
施の形態について説明する。以下において単に「本発
明」と言うときは第1発明〜第12発明を一括して指し
ている。
【0049】〔低透過燃料系ホースの構成〕本発明の低
透過燃料系ホースは、少なくとも樹脂を用いた内層を備
える。この内層を構成する樹脂の種類は限定されない
が、好ましくは、燃料低透過性に優れた樹脂材料、とり
わけETFE,THV,PPS,PBN又はPVDFが
用いられる。
【0050】上記したETFEの種類は限定されない
が、例えば、エチレン:テトラフルオロエチレンとのモ
ル比が、70:30〜30:70の範囲内にあるものを
好ましく使用できる。
【0051】上記したTHVの種類も限定されないが、
例えば、テトラフルオロエチレン:ヘキサフルオロプロ
ピレン:ビニリデンフルオライドのモル比が、40〜8
5:5〜20:5〜55(但し、合計値が100であ
る)の範囲内にあるものを好ましく使用でき、更には6
0〜85:5〜20:5〜35の範囲内にあるものを特
に好ましく使用できる。
【0052】上記したPPSの種類も限定されず、次の
いずれのものも使用できる。即ち、一般的なPPSとし
て、下記の「化1」に示す構成単位(モノマー残基)を
70モル%以上含む重合体を使用できる。
【0053】
【化1】 上記「化1」に示す構成単位と共に、下記の「化2」〜
「化7」から選ばれる1種以上の構成単位を30モル%
未満の範囲で含む重合体も使用でき、これらの場合には
PPSの靱性、耐衝撃性、引張り物性等を向上させるこ
とができる。
【0054】
【化2】
【0055】
【化3】
【0056】
【化4】
【0057】
【化5】
【0058】
【化6】
【0059】
【化7】 更に、上記各種のPPSに対してオレフィン系重合体を
混合した柔軟化PPSも好ましく使用できる。このよう
なオレフィン系重合体としては、エチレン,プロピレ
ン,ブテン−1,4−メチルペンテン−1,ヘキセン−
1,デセン−1又はオクテン−1から選ばれた少なくと
も1種類の構成単位を含むものを好ましく使用でき、更
に、エポキシ基,カルボキシル基,カルボキシル基の
塩,酸無水物基又はカルボン酸エステルから選ばれた少
なくとも1種類の官能基を持つものを好ましく使用でき
る。
【0060】更に、これらの各種のPPS材料層を組合
わせて積層体を構成し、これを低透過燃料系ホースの内
層とすることもできる。例えば、接続パイプとのフィッ
ティングを良くしたり、ホースの耐衝撃性を向上させた
りする目的で、柔軟化PPSを用いた内側層と、一般的
な(即ち、相対的に剛性の高い)PPSを用いた外側層
からなる2層構造の内層を構成することができる。又、
一般的なPPSを用いた中間層の内側と外側を柔軟化P
PS層で挟んだ3層構造の内層を構成することもでき
る。
【0061】上記したPBNの種類も限定されない。例
えば、テトラメチレングリコールと2,6−ナフタレン
ジカルボン酸との縮合物を好ましく使用できる。ブチレ
ンナフタレートに対してエーテルセグメントやエステル
セグメント等の柔軟な成分を共重合させた柔軟化PB
N、及びPBNにエラストマー成分をアロイ化した柔軟
化PBNも好ましく使用できる。これらの材料の末端カ
ルボキシル基を封鎖処理したものも好ましく使用でき
る。
【0062】更に、これらの各種のPBN材料層を組合
わせて積層体を構成し、これを低透過燃料系ホースの内
層とすることもできる。例えば、接続パイプとのフィッ
ティングを良くしたり、ホースの耐衝撃性を向上させた
りする目的で、柔軟化PBNを用いた内側層と、相対的
に剛性の高い通常のPBNを用いた外側層からなる2層
構造の内層を構成することができる。又、通常のPBN
を用いた中間層の内側と外側を柔軟化PBN層で挟んだ
3層構造の内層を構成することもできる。
【0063】上記したPVDFの種類も限定されない。
例えばVDF(フッ化ビニリデン)のホモポリマーを好
ましく使用できる。VDFとCTFE(クロロトリフル
オロエチレン)を共重合させ、柔軟化させたPVDFで
あっても構わない。VDFとCTFEを共重合させる場
合、VDF:CTFEのモル比が98:2〜85:15
の範囲内にあるものを好ましく使用することができる。
【0064】更に、これらの各種のPVDF材料層を組
合わせて積層体を構成し、これを低透過燃料系ホースの
内層とすることもできる。例えば、接続パイプとのフィ
ッティングを良くしたり、ホースの耐衝撃性を向上させ
たりする目的で、柔軟化PVDFを用いた内側層と、相
対的に剛性の高いPVDFホモポリマーを用いた外側層
からなる2層構造の内層を構成することができる。又、
PVDFホモポリマーを用いた中間層の内側と外側を柔
軟化PVDF層で挟んだ3層構造の内層を構成すること
もできる。
【0065】上記内層を構成する樹脂には、更に金属塩
を添加すること、より好ましくは金属塩としてKCl又
はMgClを添加すること、特に好ましくはこれら
の金属塩を0.05〜3重量%添加することができる。
このような金属塩の添加により、金属塩が結晶核剤の役
割を果たして樹脂の結晶がより微細化し、その結果、燃
料低透過性が一層良好になる。樹脂に対する金属塩の添
加方法は限定されないが、例えば、溶融状態の樹脂材料
に対して直接に混合する方法や、金属塩の溶液に樹脂を
浸漬させる方法等を用いることができる。これらの金属
塩以外にも、炭酸カルシウムやタルク等の無機塩を好ま
しく添加することができる。
【0066】上記内層を構成する樹脂には、例えばカー
ボンブラック,カーボンナノチューブ,金属粉等の導電
性配合剤を添加したりすると言う公知の各種の手段によ
り、導電性を付与することも好ましい。導電性の程度
は、体積固有抵抗値が10Ω・cm以下であることが
好ましい。
【0067】上記内層の外側には単層又は複層の外側層
を設けることができる。これらの外側層には、上記内層
の構成材料を含む各種樹脂材料の中から、柔軟性,耐衝
撃性,低温性の優れた適当な種類の樹脂材料、例えばポ
リアミド,熱可塑性ポリアミド系エラストマー,ポリオ
レフィン,熱可塑性オレフィン系エラストマー,ポリエ
ステル,熱可塑性ポリエステル系エラストマー等を選ん
で用いることができる。これらの樹脂材料が4×10
−5g当量/g以上のアミン量を備える場合には、内層
を構成するETFE,THV又はPVDFに対して良好
な接着性をも示すので、特に好ましい。樹脂材料のアミ
ン量を多くする方法は限定されないが、ジアミン成分や
その他のアミノ基化合物を樹脂材料に溶融混合させる方
法や、樹脂がカルボキシル基を備える場合にはこのカル
ボキシル基をアミノ基により修飾する方法等を例示でき
る。
【0068】又、低透過燃料系ホースの最外層として、
耐チッピング性や耐候性,耐炎性,低温性等に優れたE
PDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴ
ム),EPM(エチレン−プロピレンゴム),CSM
(クロロスルホン化ポリエチレンゴム),NBR・PV
C(アクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニ
ルのブレンド材),NBR・EPDM(NBRとEPD
Mのブレンド材),CPE(塩素化ポリエチレンゴム)
等の適当な種類のゴム材料も好ましく設けることができ
る。
【0069】本発明の低透過燃料系ホースは、輸送流体
が液体か蒸気かの相違や、ホースの具体的な用途あるい
は必要な輸送流体の流量等に対応して、その内径や形状
が任意に設定される。低透過燃料系ホースの形状として
は、平滑管形状,直管形状,曲がり管形状,少なくとも
一部にコルゲート形状部分を備えるコルゲート管形状等
が任意に選択される。ホースに負荷される曲げ応力に対
する適応性の面からは、特にコルゲート管形状が有利で
ある。
【0070】本発明の低透過燃料系ホースの用途は、液
体状又は気体状燃料の輸送用である限りにおいて限定さ
れず、自動車用燃料系ホース及び自動車用以外の用途の
燃料系ホースに使用される。自動車用燃料系ホースとし
ては、いわゆる液ライン用にもベーパーライン用にも使
用できる。自動車用燃料系ホースとしてのより具体的な
用途としては、フィードホース,リターンホース,ブリ
ーザー(ベント)ホース,フィラーホース,エバポホー
ス等が例示される。又、ホースの外径としては4〜50
mmのものが用途に合わせ便宜選択される。
【0071】〔曲げ応力負荷対策〕本発明の低透過燃料
系ホースにおいては、後述の(1)〜(7)の曲げ応力
負荷対策の内の少なくとも1の対策が施され、その結果
として、ホースのR50の変形状態における燃料透過量
が、変形前の状態における燃料透過量の3倍以下とされ
ている。(1)〜(7)の曲げ応力負荷対策の内、同時
に2以上の対策を施すことも好ましい。特に好ましい対
策の組合わせは、(1)−(2),(1)−(3),
(1)−(4),(2)−(3),(1)−(2)−
(3),(1)−(6),(1)−(7),(1)−
(6)−(7),(2)−(6)−(7),(3)−
(6)−(7)の各組合わせである。
【0072】上記した「R50の変形状態」とは、ホー
スの中心線が直径100mmの円弧形状を以て曲げられ
た変形状態を言う。上記の燃料透過量の測定は、例えば
一定の試験用燃料をホースに封入してホース両端を密栓
し、所定の一定温度下に放置して一定時間経過毎に封入
した燃料を更新し、かかるプロセスを一定期間繰返す間
におけるホース重量の減少の1日当たり平均値に基づき
算出できる。本発明に係る低透過燃料系ホースにおいて
は、R50の変形状態に保ったホースにおけるこの測定
値が、変形させていないホースにおける測定値の3倍以
下である。
【0073】本発明に係る低透過燃料系ホースがR50
の変形状態において実際に示す燃料透過量は、上記した
各種燃料系ホースにおける燃料透過量の要求性能が一律
でないことから、必ずしも限定されない。但し前記第2
発明のように、低透過燃料系ホースがR50の変形状態
において所定の試験条件下、ホース内表面積1cm
1日当たり0.3mg以下の燃料透過量を示すことが好
ましい。
【0074】〔(1)の対策〕 (1)の対策は、低透過燃料系ホースの内層を構成する
樹脂の重合度の調整である。しかし、各種樹脂に要求さ
れる具体的な重合度は、樹脂種やモノマー種等の相違に
よって多様であるため、一律に規定することは困難であ
る。但し、結果的に樹脂の溶融粘度が一定の範囲となる
ような重合度の調整によって、(1)の対策の目的が達
成される。このような目標溶融粘度は、剪断速度100
−1と言う条件下において、ETFEでは500 P
a・s(300°C)以上、THVでは500Pa・s
(280°C)以上、PPSでは500Pa・s(31
0°C)以上、PBNでは500Pa・s(270°
C)以上、PVDFでは1000Pa・s(210°
C)以上である。である。
【0075】一方、樹脂の溶融粘度を過剰に高くすると
押出し成形が困難になる。この意味から要求される目標
溶融粘度は、剪断速度100S−1と言う条件下におい
て、ETFEでは3000Pa・s(300°C)以
下、THVでは3000Pa・s(280°C)以下、
PPSでは3000Pa・s(310°C)以下、PB
Nでは3000Pa・s(270°C)以下、PVDF
では3000Pa・s(210°C)以下である。
【0076】〔(2)の対策〕 (2)の対策は、低透過燃料系ホースの内層を構成する
樹脂の樹脂分子の主鎖に対する比較的長い側鎖のグラフ
ト又は共重合である。かかる側鎖として、ヘキサフルオ
ロイソブチレン,パーフルオロブチルエチレン,CH
=CF−(CF−COOH,CH
CF−(CF−CHCOOH,CH
=CF−(CFCOOH,CH=CF−
(CF−CHCOOH,CH=CF
CFOCF(CF)COOH,CF=CF
O−(CF−COOH,CF=CFO−
(CF−COOH,CF=CFO−(C
−COOH(「化合物A」),CF
CFOCFCF(CF)O−(CF
−COOH,CH=CF(CF−COO
H等が例示される。
【0077】樹脂分子の主鎖に対する上記側鎖の導入位
置は、主鎖の末端であっても良く、あるいは側鎖を備え
るモノマーがブロック共重合された場合のように主鎖上
に偏在していても良いが、特に好ましくは、主鎖のラン
ダムな位置に導入する。主鎖のランダムな位置に上記側
鎖を導入することにより、樹脂がその分子全体として応
力を均一に受けることができるため、クレーズを一層起
こし難くなる。グラフト又は共重合させる上記側鎖の種
類や量は、内層を構成する樹脂によって異なるので一律
に規定できない。しかし、結果的に樹脂の溶融粘度が上
記(1)の対策の場合と同様の一定の範囲となるように
対策すれば、(1)の対策の場合と同様の目的が達成さ
れる。又、架橋についても、2官能基、3官能基の適当
な架橋剤を選択することにより、溶融粘度の調整が可能
である。
【0078】〔(3)の対策〕 (3)の対策は、低透過燃料系ホースの内層を構成する
樹脂の成分としての耐燃料油性モノマーの共重合であ
る。このような耐燃料油性モノマーの例として、上記
(2)の対策において側鎖成分として例示したものと同
様の化合物を例示することができる。内層を構成する樹
脂に対する耐燃料油性モノマーの導入位置についても、
上記(2)の対策の場合と同様である。
【0079】共重合させる上記耐燃料油性モノマー種類
やモル比は、内層を構成する樹脂によって異なるので一
律に規定できない。しかし、結果的に樹脂の燃料に対す
る体積膨潤率が一定の範囲となるように対策すれば、対
策の目的が達成される。
【0080】このような目標体積膨潤率は、例えばET
FEにおいては3.0%以下、THVにおいては3.0
%以下、PPSにおいては20.0%以下、PBNにお
いては7.0%以下、PVDFにおいては7.0%以下
である。
【0081】〔(4)の対策〕 (4)の対策は、低透過燃料系ホースの内層を構成する
樹脂に対する耐燃料油性ポリマーのブレンドである。こ
のような耐燃料油性ポリマーの例として、ビニリデンフ
ルオライド/ヘキサフルオロピレン共重合体,ビニリデ
ンフルオライド/ヘキサフルオロピレン/テトラフルオ
ロエチレン共重合体,ポリクロロトリフルオロエチレ
ン,ビニリデンフルオライド/クロロトリフルオロエチ
レン共重合体,アクリロニトリル/ブタジエン共重合体
等が挙げられる。
【0082】ブレンドさせる上記耐燃料油性ポリマーの
種類やブレンド量は、内層を構成する樹脂によって異な
るので一律に規定できない。しかし、結果的に樹脂の燃
料に対する体積膨潤率が上記(3)の対策の場合と同様
の一定の範囲となるように対策すれば、(3)の対策の
場合と同様の目的が達成される。
【0083】〔(5)の対策〕 (5)の対策は、内層の外側に樹脂を用いた外層を設け
る場合における当該外層を構成する樹脂の曲げ弾性率を
600MPa以下に調整することである。これを達成す
る具体的手段としては、可塑剤,エラストマー成分等の
混合及びソフトセグメントの共重合のいずれかの手段、
又はこれらの内の2種以上の手段を併用することが好ま
しい。
【0084】上記対策により、外層の柔軟性が向上し、
結果として曲げ応力の負荷に対するホースの適応性が向
上すると考えられる。特に外層の曲げ弾性率を450M
Pa以下に調整することが好ましい。
【0085】〔(6)の対策〕 (6)の対策は、内層を構成する樹脂における残存オリ
ゴマー成分及び残存モノマー成分を合計2.0重量%以
下に低減させることである。この対策によって、クレー
ズを起こすと考えられる低分子成分が減少するためクレ
ーズが発生し難くなり、結果として曲げ応力の負荷に対
するホースの適応性が向上すると考えられる。
【0086】〔(7)の対策〕 (7)の対策は、内層を構成する樹脂における結晶化度
を25%以上に調整することである。この対策は、より
具体的には、ポリマー構造の選択,押出し成形時の冷却
条件としての徐冷,成形後のアニール熱処理等によって
達成することができる。例えば、PPSにはポリオレフ
ィン系ポリマーがアロイされていることがあり、耐燃料
油性や結晶化度を落としているが、この場合にもアニー
ル処理により結晶化度を上げることによってクレーズが
入り難くすることができる。
【0087】この対策によって、クレーズの入り易い非
結晶相が減少し、曲げ応力に対してもクレーズが入り難
くなり、結果として曲げ応力の負荷に対するホースの適
応性が向上すると考えられる。
【0088】〔低透過燃料系ホースの製造〕本発明に係
る低透過燃料系ホースは、公知の任意の方法により製造
することができ、その製造方法は限定されない。
【0089】好ましくは、ホースを構成する各層は押出
し成形により製造できる。樹脂を用いた内層及び外層を
設ける場合には、これらを好ましくは共押出し成形によ
り製造することができる。共押出し成形とは、複層構造
のホースを構成する各層の構成材料を同心状に同時に押
出し成形して、溶融状態下に互いに接着する押出し成形
方法を言う。共押出し成形を行うためには、公知の各種
の共押出しヘッド等の装置を任意に利用することができ
る。複層構造の低透過燃料系ホースとしては、2〜6層
構造が望ましい。
【0090】低透過燃料系ホースにゴム材料からなる最
外層を設ける場合や、低透過燃料系ホースの少なくとも
一部にコルゲート形状部分を備えるコルゲートホースと
する場合の方法も限定されない。前者に関しては、好ま
しくは、樹脂層(内層、又は内層及び外層)の外側に最
外層たるゴム層を被覆押出しすることができる。後者に
関しては、上記任意の手法により樹脂を直管状に溶融状
態で押出した後、例えば適宜なコルゲート成形型のよう
なコルゲート成形手段によりコルゲート形状部分を形成
することができる。
【0091】
【実施例】(低透過燃料系ホースの作製)末尾の表1〜
表8に列挙した実施例1〜18、比較例1〜14に係る
燃料系ホースをそれぞれ作製した。これらのホースは、
それぞれ所定の樹脂材料からなる厚さ0.4mmの内層
と厚さ1.1mmの外層(後述のように、外層は2層構
造の場合もあるが、その場合も合計厚さは1.1mmで
ある)との共押出しを行い、次いでその一部にコルゲー
ト成形型により外径19mmのコルゲート形状部を設け
たホースである。
【0092】これらのホースは平滑部の内径を13mm
として押出し成形されているため、コルゲート形状部を
設けていない場合には長さ1m当たりのホース内表面積
が約410cmである。又、ホースの一部にコルゲ
ート形状部を設けた場合の長さ1m当たりのホース内表
面積は約710cmであった。
【0093】表1及び表2に列挙した実施例1〜12、
比較例1〜10に係る燃料系ホースは、それぞれ表に示
すようにETFE,THV,PPS,PBN又はPVD
Fを用いて内層を、PA12(ポリアミド12)を用い
て外層を構成している。なお、PPS又はPBNを内層
とするホースは、外層を2層構造として、最外層にPA
12、その内側に接着樹脂層を構成している。
【0094】表1及び表2に列挙した実施例及び比較例
に係る燃料系ホースにおいて、その内層構成材料である
ETFE1〜ETFE5、THV1〜THV5、PPS
1〜PPS4、PBN1〜PBN4、PVDF1〜PV
DF4は、材料によって以下の特定のモノマー組成やブ
レンド内容に調整されたり増粘化されたりしたものであ
り、かつ、いずれも剪断速度100S−1と言う条件下
において以下の溶融粘度に調整されたものである。又、
内層がETFE、THVあるいはPVDFの場合には、
PA12のアミン量が5×10−5g当量/gのものを
使用した。
【0095】ETFE1:溶融粘度が1000Pa・s
(300°C)である。ETFE2:溶融粘度が400
Pa・s(300°C)である。ETFE3:モノマー
組成がエチレン/テトラフルオロエチレン/パーフルオ
ロブチルエチレン/化合物A=46/51.5/1.0
/1.5(%)のモル比であり、溶融粘度が800Pa
・s(260°C)である。ETFE4:体積膨張率が
2.3%のETFEである。ETFE5:体積膨張率が
4.2%のETFEである。
【0096】THV1:モノマー組成がテトラフルオロ
エチレン/ヘキサフルオロプロピレン/ビニリデンフル
オライド=71/13/16(%)のモル比であり、溶
融粘度が1000Pa・s(280°C)である。TH
V2:モノマー組成がTHV1と同一であり、溶融粘度
が400Pa・s(280°C)である。THV3:モ
ノマー組成がテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロ
プロピレン/ビニリデンフルオライド/パーフルオロブ
チルエチレン=71/12/16/1(%)のモル比で
あり、溶融粘度が1200Pa・s(280°C)であ
る。THV4:体積膨張率が1.4%のTHVである。
THV5:体積膨張率が4.4%のTHVである。
【0097】PPS1:100重量部のPPSに対して
エチレン/グリシジルメタクリレート=88/12
(%)のモノマー組成からなる樹脂5重量部とエチレン
/ブテン=82/18(%)のモノマー組成からなる樹
脂10重量部とをアロイさせてなり、溶融粘度が100
0Pa・s(310°C)である。PPS2:溶融粘度
が400Pa・s(310°C)のPPSである。PP
S3:体積膨張率が16.8%のPPSである。PPS
4:体積膨張率が24.8%のPPSである。
【0098】PBN1:PBNを三官能架橋剤によって
増粘化したものであり、溶融粘度が1000Pa・s
(270°C)である。PBN2:溶融粘度が200P
a・s(270°C)のPBNである。PBN3:体積
膨張率が5.4%のPBNである。PBN4:体積膨張
率が8.2%のPBNである。
【0099】PVDF1:ビニリデンフルオライド/ク
ロロトリフルオロエチレン=95/5(%)のモノマー
組成からなり、溶融粘度が2000Pa・s(210°
C)である。PVDF2:溶融粘度が400Pa・s
(210°C)のPVDFである。PVDF3:体積膨
張率が5.6%のPVDFである。PVDF4:体積膨
張率が9.1%のPVDFである。
【0100】末尾の表3に示す実施例13及び比較例1
1に係る燃料系ホースは、内層に前記ETFE2を用
い、外層にPA12を用いている。なお、実施例13に
用いたPA12は曲げ弾性率が400MPaであり、比
較例11に用いたPA12は曲げ弾性率が1000MP
aである。
【0101】末尾の表4に示す実施例14及び比較例1
2に係る燃料系ホースは、内層に残存オリゴマー量を調
整したETFE6又はETFE7を用いており、このう
ち、ETFE6は残存オリゴマー量が0.2重量%、E
TFE7は残存オリゴマー量が2.6重量%である。こ
れらの残存オリゴマー量は、樹脂材をフロンにより抽出
した場合の重量減少により算出したものである。
【0102】末尾の表5に示す実施例15及び比較例1
3に係る燃料系ホースは、いずれも内層にPPS、最外
層にPA12を用いたものであり、このうち、実施例1
5で内層に用いたPPS5は結晶化度が40%のPP
S、比較例13で用いたPPS6は結晶化度が20%の
PPSである。なお、これらの結晶化度はX線回折法に
より算出したものである。
【0103】末尾の表6に示す実施例16及び比較例1
4に係る燃料系ホースは、いずれも内層にETFE2、
外層にPA12を用いたものであり、かつ、ホースのコ
ルゲート形状部におけるコルゲート形状に互いに差異を
持たせたものである。即ち、実施例16のホースではコ
ルゲート形状の山部と谷部とが丸味を帯びて形成され、
比較例14のホースではコルゲート形状の山部と谷部と
が鋭角的に形成されている。
【0104】末尾の表7に示す実施例17に係る燃料系
ホースは、ETFE8を用いて内層を、PA12(ポリ
アミド12)を用いて外層を構成している。ETFE8
とは、前記ETFE3における側鎖(化合物A)を主鎖
のランダムな位置に導入したものである。
【0105】末尾の表8に示す実施例18に係る燃料系
ホースは、PVDF5を用いて内層を、PA12(ポリ
アミド12)を用いて外層を構成している。PVDF5
とは、前記PVDF1に対して1重量%の金属塩(塩化
カリウム)を添加したものである。
【0106】(燃料系ホースの評価)上記各例に係る燃
料系ホースについて、変形前と変形後について燃料透過
性を評価した。「変形前」とは燃料系ホースの自然形状
(成形時の直線形状)のままで評価したものを言い、
「変形後」とは燃料系ホースのコルゲート形状部を前記
したR50の変形状態に保持して評価したものを言う。
【0107】燃料透過性の評価は、評価試験用ガソリン
である「FuelC」にエタノールを10%混合したも
の(FC/E10)を燃料系ホースに封入して40°C
で168時間放置し、その後、これを排出して新規なF
C/E10を再度封入した後40°Cで72時間放置し
て、この更新燃料封入体の72時間放置の前後における
重量変化から、ホース1m(内表面積710cm
当)、1日当たりの燃料透過量(mg)を算出した。
【0108】変形前と変形後との評価結果を各表の「透
過性」の項の該当欄に示す。なお、「変形後」の欄に示
したカッコ内の数字は、変形前の透過性に対する変形後
の透過性の倍率を示す。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】
【表5】
【0114】
【表6】
【0115】
【表7】
【0116】
【表8】
フロントページの続き (72)発明者 石田 義光 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 水野 克俊 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 伊藤 公英 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 CA42 DA09 DA20 DB08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を用いた内層を備える燃料系ホース
    であって、 該燃料系ホースのR50の変形状態における燃料透過量
    が変形前の状態における燃料透過量の3倍以下であると
    言う変形時低透過性を示すことを特徴とする低透過燃料
    系ホース。
  2. 【請求項2】 前記低透過燃料系ホースが、R50の変
    形状態において、所定の試験条件下、ホース内表面積1
    cm、1日当たり0.3mg以下の燃料透過量であ
    ると言う変形時低透過性を示すことを特徴とする請求項
    1に記載の低透過燃料系ホース。
  3. 【請求項3】 前記内層に用いた樹脂がETFE,TH
    V,PPS,PBN又はPVDFであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の低透過燃料系ホース。
  4. 【請求項4】 前記内層には、その構成樹脂の体積固有
    抵抗値が10Ω・cm以下であると言う導電性が付
    与されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の低透過燃料系ホース。
  5. 【請求項5】 前記低透過燃料系ホースが、少なくとも
    一部にコルゲート形状部分を備えるコルゲートホースで
    あることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載の低透過燃料系ホース。
  6. 【請求項6】 前記低透過燃料系ホースの変形時低透過
    性を、内層を構成する樹脂の所定条件下での溶融粘度を
    それぞれ以下の範囲に調整することによって実現したこ
    とを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の
    低透過燃料系ホース。 ETFE:500〜3000Pa・s(300°C) THV :500〜3000Pa・s(280°C) PPS :500〜3000Pa・s(310°C) PBN :500〜3000Pa・s(270°C) PVDF:1000〜3000Pa・s(210°C)
  7. 【請求項7】 前記低透過燃料系ホースの変形時低透過
    性又は前記内層を構成する樹脂の溶融粘度の調整を、次
    の(1)又は(2)の手段により行ったことを特徴とす
    る請求項1,請求項2又は請求項6に記載の低透過燃料
    系ホース。 (1)内層を構成する樹脂の重合度の調整。 (2)内層を構成する樹脂分子の主鎖に対する比較的長
    い側鎖のグラフト,共重合又は架橋。
  8. 【請求項8】 前記低透過燃料系ホースの変形時低透過
    性を、内層を構成する樹脂の所定条件下での体積膨潤率
    をそれぞれ以下のように調整することによって実現した
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載
    の低透過燃料系ホース。 ETFE: 3.0%以下 THV : 3.0%以下 PPS :20.0%以下 PBN : 7.0%以下 PVDF: 7.0%以下
  9. 【請求項9】 前記低透過燃料系ホースの変形時低透過
    性又は前記樹脂の体積膨潤率の調整を、次の(3)又は
    (4)の手段により行ったことを特徴とする請求項1,
    請求項2又は請求項8に記載の低透過燃料系ホース。 (3)樹脂成分としての耐燃料油性モノマーの共重合。 (4)樹脂に対する耐燃料油性ポリマーのブレンド。
  10. 【請求項10】 前記低透過燃料系ホースの変形時低透
    過性を、次の(5)〜(7)のいずれかの手段により実
    現したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載の低透過燃料系ホース。 (5)前記内層の外側に樹脂を用いた外層を設ける場合
    における当該外層を構成する樹脂の曲げ弾性率を600
    MPa以下に調整する。 (6)前記内層を構成する樹脂における残存オリゴマー
    成分及び残存モノマー成分を合計2.0重量%以下に低
    減させる。 (7)前記内層を構成する樹脂における結晶化度を25
    %以上に調整する。
  11. 【請求項11】 前記低透過燃料系ホースに対して、請
    求項7,請求項9又は請求項10に記載の前記(1)〜
    (7)の手段のうちの2以上の手段を同時に用いたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の低
    透過燃料系ホース。
  12. 【請求項12】 前記低透過燃料系ホースがゴム材料か
    らなる最外層を備えることを特徴とする請求項1〜請求
    項11のいずれかに記載の低透過燃料系ホース。
JP2001364279A 2001-01-12 2001-11-29 低透過燃料系ホース Pending JP2002276862A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001364279A JP2002276862A (ja) 2001-01-12 2001-11-29 低透過燃料系ホース
US10/040,496 US6446673B1 (en) 2001-01-12 2002-01-09 Fuel hose of low fuel permeability
EP02000695A EP1223030A3 (en) 2001-01-12 2002-01-11 Fuel hose of low fuel permeability

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-4519 2001-01-12
JP2001004519 2001-01-12
JP2001364279A JP2002276862A (ja) 2001-01-12 2001-11-29 低透過燃料系ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002276862A true JP2002276862A (ja) 2002-09-25

Family

ID=26607569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001364279A Pending JP2002276862A (ja) 2001-01-12 2001-11-29 低透過燃料系ホース

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6446673B1 (ja)
EP (1) EP1223030A3 (ja)
JP (1) JP2002276862A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004039883A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法
JP2004301171A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Tokai Rubber Ind Ltd コネクタ
JP2008045970A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 Toyota Motor Corp 燃料透過量計測装置

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254582A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Tokai Rubber Ind Ltd 接着積層体およびホースならびにそれらの製法
JP2003021275A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂パイプおよびその製造方法
FR2840848B1 (fr) * 2002-06-13 2004-10-15 Inst Francais Du Petrole Structure multicouche a permeabilite controlee
FR2840913B1 (fr) * 2002-06-13 2005-02-04 Inst Francais Du Petrole Composition pour reservoir a paroi monocouche
JP2004090405A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tokai Rubber Ind Ltd 自動車用燃料系ホース
FR2845453B1 (fr) * 2002-10-07 2004-11-26 Nobel Plastiques Conduite pour le transport de fluides contenant de l'hydrogene
US20040076783A1 (en) * 2002-10-22 2004-04-22 Andrew Norman Corrugated liquid and vapor carrying fuel tubes and method
JP2004169851A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Sanoh Industrial Co Ltd 多層チューブ
KR100790239B1 (ko) * 2003-05-12 2008-01-02 다이킨 고교 가부시키가이샤 적층체
JP3938169B2 (ja) * 2003-09-30 2007-06-27 東海ゴム工業株式会社 自動車用燃料系ホース
JP2005129363A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Nitta Moore Co 燃料電池用純水配管
JP4466168B2 (ja) * 2004-03-31 2010-05-26 豊田合成株式会社 燃料チューブ
KR100826374B1 (ko) 2004-04-13 2008-05-02 다이킨 고교 가부시키가이샤 클로로트리플루오로에틸렌 공중합체
US8747973B2 (en) 2004-04-13 2014-06-10 Daikin Industries, Ltd. Fluid transfer member
DE102004048777A1 (de) * 2004-10-07 2006-04-13 Degussa Ag Mehrschichtverbund mit Polyesterschicht und Schutzschicht
JP4489558B2 (ja) * 2004-10-25 2010-06-23 三桜工業株式会社 多層樹脂チューブ
JP4910704B2 (ja) * 2004-11-26 2012-04-04 ダイキン工業株式会社 熱可塑性重合体組成物
JP4993188B2 (ja) * 2006-03-29 2012-08-08 国立大学法人東北大学 樹脂配管
JP2007287876A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Tohoku Univ 薬液または純水供給装置、基板処理システム、基板処理装置または基板処理方法
JP5305373B2 (ja) * 2007-12-28 2013-10-02 国立大学法人東北大学 樹脂配管
US9592648B2 (en) * 2009-06-01 2017-03-14 Gates Corporation Low-permeation flexible fuel hose
BRPI1010561B1 (pt) * 2009-06-01 2022-04-19 Gates Corporation Mangueira flexível de combustível com baixa permeação
WO2011022124A1 (en) 2009-08-21 2011-02-24 Titeflex Corporation Energy dissipative tubes, sealing devices, and methods of fabricating and installing the same
US9758674B2 (en) 2012-04-13 2017-09-12 Ticona Llc Polyarylene sulfide for oil and gas flowlines
US9765219B2 (en) 2012-04-13 2017-09-19 Ticona Llc Polyarylene sulfide components for heavy duty trucks
US9494262B2 (en) 2012-04-13 2016-11-15 Ticona Llc Automotive fuel lines including a polyarylene sulfide
CN103712001B (zh) * 2013-11-27 2016-01-06 天津鹏翎胶管股份有限公司 汽车用高阻隔尼龙管路及制备方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2674933B1 (fr) * 1991-04-05 1993-06-11 Caoutchouc Manuf Plastique Procede de realisation en continu d'une structure tubulaire souple comportant un feuil monocouche d'epaisseur micrometrique incorpore et structures tubulaires souples realisees selon ce procede.
FR2674934B1 (fr) * 1991-04-05 1993-08-20 Caoutchouc Manuf Plastique Procede de realisation en continu d'une structure tubulaire souple comportant un feuil multicouche d'epaisseur micrometrique incorpore et structures tubulaires souples realisees selon ce procede.
JP2578705B2 (ja) * 1992-03-30 1997-02-05 東海ゴム工業株式会社 燃料配管用樹脂チューブ及びその製造法
US5884672A (en) 1992-04-14 1999-03-23 Itt Industries, Inc. Multi-layer fuel and vapor tube
US5678611A (en) 1992-04-14 1997-10-21 Itt Corporation Multi-layer fuel and vapor tube
DE4214383C2 (de) * 1992-04-30 1996-08-14 Inventa Ag Koextrudiertes Mehrschicht-Polymer-Rohr
WO1994013738A1 (en) * 1992-12-10 1994-06-23 Daikin Industries, Ltd. Thermoplastic resin composition
KR960705881A (ko) * 1993-10-29 1996-11-08 이노우에 노리유끼 열가소성 수지 조성물 및 그의 적층체(thermoplastic resin composition and laminate made therefrom)
KR950033219A (ko) * 1994-04-28 1995-12-22 발터 요하임 슐츠·한스 울리히 엔징거 사출성형된 단층 또는 다층 폴리머 호스 또는 튜브
US6037062A (en) * 1994-10-28 2000-03-14 Toyoda Gosei Co., Ltd. Layered molding
US5566720A (en) 1995-01-10 1996-10-22 Itt Corporation Elongated fuel and vapor tube having multiple layers and method of making the same
US6039084A (en) * 1997-06-13 2000-03-21 Teleflex, Inc. Expanded fluoropolymer tubular structure, hose assembly and method for making same
US5960977A (en) * 1998-05-14 1999-10-05 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Corrugated polymeric filler neck tubing
JP2000154890A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Tokai Rubber Ind Ltd 燃料配管用チューブ
JP4228377B2 (ja) * 1999-02-05 2009-02-25 旭硝子株式会社 燃料輸送用ホース
JP2000274562A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Tokai Rubber Ind Ltd 積層コルゲートチューブ
US6276400B1 (en) * 1999-06-08 2001-08-21 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Corrosion resistant powder coated metal tube and process for making the same
US6230749B1 (en) * 1999-11-29 2001-05-15 Norma Products (Us) Inc. Multilayer tube
US6293312B1 (en) * 2000-05-23 2001-09-25 Dayco Products, Inc. Thermoplastic tubing

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004039883A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法
JPWO2004039883A1 (ja) * 2002-10-29 2006-03-02 ダイキン工業株式会社 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法
JP5092197B2 (ja) * 2002-10-29 2012-12-05 ダイキン工業株式会社 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法
JP2004301171A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Tokai Rubber Ind Ltd コネクタ
JP2008045970A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 Toyota Motor Corp 燃料透過量計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1223030A3 (en) 2002-08-07
US20020134450A1 (en) 2002-09-26
EP1223030A2 (en) 2002-07-17
US6446673B1 (en) 2002-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002276862A (ja) 低透過燃料系ホース
KR101474059B1 (ko) 저투과성 플렉시블 연료 호스
JP4404255B2 (ja) 中空体形状の熱可塑性多層複合体
KR100357802B1 (ko) 전기전도성내부층을갖는다층플라스틱파이프및이로부터제조된중공체,충전포트또는탱크
US9592648B2 (en) Low-permeation flexible fuel hose
US20070104907A1 (en) Multilayer structure and multilayer shaped article
JP3324118B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその積層体
JP4612083B2 (ja) コポリアミド混合物結合剤層を有するポリアミド層をベースにした多層構造物
JPH02107883A (ja) 冷媒輸送用ホース
JPH0796564A (ja) 燃料移送用チューブ
JP5753897B2 (ja) 低透過性の可撓性燃料ホース
JP4173361B2 (ja) 樹脂チューブ
JP2008265283A (ja) ガソホール燃料用ホース
JP2004285905A (ja) 自動車用燃料ホース
EP1972433B1 (en) Hose for gasohol fuel
JP2002210892A (ja) 接着積層体及び燃料ホース
US20050074570A1 (en) Fluoropolymer laminates
JPH07229584A (ja) 自動車用燃料配管ホース
CN114321520A (zh) 具有聚酰胺外层的多层管的组成和制造方法
JPH02150589A (ja) 冷媒輸送用ホース
CN116412300A (zh) 高温多层冷却剂管
JPH02173492A (ja) 冷媒輸送用ホース
JPH02150590A (ja) 冷媒輸送用ホース

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070319