JP2002276832A - 優先回路付切替弁、ならびに優先回路付切替弁を用いた制御装置およびシャッター開閉装置 - Google Patents
優先回路付切替弁、ならびに優先回路付切替弁を用いた制御装置およびシャッター開閉装置Info
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- JP2002276832A JP2002276832A JP2001071357A JP2001071357A JP2002276832A JP 2002276832 A JP2002276832 A JP 2002276832A JP 2001071357 A JP2001071357 A JP 2001071357A JP 2001071357 A JP2001071357 A JP 2001071357A JP 2002276832 A JP2002276832 A JP 2002276832A
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】2つ流路のうち、一方の流路が優先的に開かれ
る優先回路付切替弁を提供する。 【解決手段】 スリーブ11に、流体の導入口13、第1送
出口14、第2送出口15が設けられ、かつ軸線方向に貫通
する中空部12内にスプール20が嵌入され、パイロット流
体が、第1パイロットポート18に供給されるとスプール
20が一方向に移動して導入口13と第1送出口14との連通
により第1流路Iが開かれ、第2パイロットポート19に
供給されると反対方向に移動して導入口13と第2送出口
15との連通により第2流路IIが開かれる。そして、前記
第2パイロットポート19の受圧面積が第1パイロットポ
ート18よりも大きく形成されているため、両ポート18,1
9に同時にパイロット流体が供給されると、受圧面積の
差により第2パイロットポート19が優先されて、第2流
路IIが開かれる。
る優先回路付切替弁を提供する。 【解決手段】 スリーブ11に、流体の導入口13、第1送
出口14、第2送出口15が設けられ、かつ軸線方向に貫通
する中空部12内にスプール20が嵌入され、パイロット流
体が、第1パイロットポート18に供給されるとスプール
20が一方向に移動して導入口13と第1送出口14との連通
により第1流路Iが開かれ、第2パイロットポート19に
供給されると反対方向に移動して導入口13と第2送出口
15との連通により第2流路IIが開かれる。そして、前記
第2パイロットポート19の受圧面積が第1パイロットポ
ート18よりも大きく形成されているため、両ポート18,1
9に同時にパイロット流体が供給されると、受圧面積の
差により第2パイロットポート19が優先されて、第2流
路IIが開かれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、優先回路付切替
弁、ならびにこの切替弁を用いて制御される制御装置、
特にシャッター開閉装置に関する。
弁、ならびにこの切替弁を用いて制御される制御装置、
特にシャッター開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)(B)に、従来の空気圧によ
る切替弁の一例を示す。
る切替弁の一例を示す。
【0003】この切替弁(70)は、スリーブ(71)内に嵌入
されたスプール(72)の軸線方向の移動により、導入口(7
3)から導入された流体の流路を2方向に切替えるもので
ある。即ち、図3(A)に示すように、前記の図面上左
側の第1パイロットポート(74)にパイロットエアが供給
されるとスプール(72)が右へ移動して流体の導入口(73)
と左側の第1送出口(75)とが連通して、第1流路(I)
が開かれる。図3(B)に示すように、図面上右側の第
2パイロットポート(76)にパイロットエアが供給される
と、スプール(72)が左へ移動して導入口(73)と右側の第
2送出口(77)とが連通して、第2流路(II)が開かれ
る。そして、いずれの状態においても導入口(73)と連通
していない送出口(75)(77)はそれぞれ排気口(78)(79)と
連通して開放されている。また、第1および第2パイロ
ットポート(74)(76)のいずれにもパイロットエアが供給
されないときは、直前のスプール(72)位置を維持する。
されたスプール(72)の軸線方向の移動により、導入口(7
3)から導入された流体の流路を2方向に切替えるもので
ある。即ち、図3(A)に示すように、前記の図面上左
側の第1パイロットポート(74)にパイロットエアが供給
されるとスプール(72)が右へ移動して流体の導入口(73)
と左側の第1送出口(75)とが連通して、第1流路(I)
が開かれる。図3(B)に示すように、図面上右側の第
2パイロットポート(76)にパイロットエアが供給される
と、スプール(72)が左へ移動して導入口(73)と右側の第
2送出口(77)とが連通して、第2流路(II)が開かれ
る。そして、いずれの状態においても導入口(73)と連通
していない送出口(75)(77)はそれぞれ排気口(78)(79)と
連通して開放されている。また、第1および第2パイロ
ットポート(74)(76)のいずれにもパイロットエアが供給
されないときは、直前のスプール(72)位置を維持する。
【0004】図4に、上述の切替弁(70)の使用例とし
て、シャッター開閉装置を示す。
て、シャッター開閉装置を示す。
【0005】前記シャッター開閉装置(80)は、部品等を
搬送するための函体、例えば通函の搬送コンベアの搬送
路に設置されたもので、通函(S)の搬入時にシャッタ
ー(81)が開き、それ以外は装置内部への異物の侵入を防
止するためにシャッター(81)は閉じている。前記シャッ
ター(81)はシリンダ(82)のプランジャ(83)に取付けら
れ、シャッター(81)の開閉は前記切替弁(70)の流路切替
によるプランジャ(83)の昇降動作によって行われる。な
お、図4において(30)はエアポンプ、(31)はエアポンプ
(30)で生成される圧縮エアを前記シリンダ(82)の作動流
体として前記切替弁(70)の導入口(73)に供給するための
作動流体供給管路、(32)は前記圧縮エアをパイロットエ
アとして第1パイロットポート(74)に供給する第1パイ
ロットエア管路、(33)は前記圧縮エアをパイロットエア
として第2パイロットポート(76)に供給する第2パイロ
ットエア管路である。
搬送するための函体、例えば通函の搬送コンベアの搬送
路に設置されたもので、通函(S)の搬入時にシャッタ
ー(81)が開き、それ以外は装置内部への異物の侵入を防
止するためにシャッター(81)は閉じている。前記シャッ
ター(81)はシリンダ(82)のプランジャ(83)に取付けら
れ、シャッター(81)の開閉は前記切替弁(70)の流路切替
によるプランジャ(83)の昇降動作によって行われる。な
お、図4において(30)はエアポンプ、(31)はエアポンプ
(30)で生成される圧縮エアを前記シリンダ(82)の作動流
体として前記切替弁(70)の導入口(73)に供給するための
作動流体供給管路、(32)は前記圧縮エアをパイロットエ
アとして第1パイロットポート(74)に供給する第1パイ
ロットエア管路、(33)は前記圧縮エアをパイロットエア
として第2パイロットポート(76)に供給する第2パイロ
ットエア管路である。
【0006】前記シャッター(81)の基本的な開閉動作は
次のようになる。 〔1〕 コンベア(90)によって搬送されてきた通函
(S)がシャッター(81)の手前の前段リミットスイッチ
(91)を打つと、第2パイロットエア管路(33)を介して切
替弁(70)の第2パイロットポート(76)にパイロットエア
が供給され、図3(B)に示すようにスプール(72)が左
側に移動して導入口(73)と第2送出口(77)とが連通して
第2流路(II)が開かれる。前記作動流体供給管路(31)
から前記導入口(73)を介して切替弁(70)に導入された圧
縮エアは第2流路(II)を通過し、後退用管路(92)を介
して前記シリンダ(82)の後退側ポート(85)に供給され、
プランジャ(83)が後退、即ち上昇してシャッター(81)は
開かれる。 〔2〕 開いたシャッター(81)から通函(S)が装置内
部に搬送される。前記通函(S)がシャッター(81)を通
り過ぎて、前記前段リミットスイッチ(91)を外れると、
第2パイロットポート(76)へのパイロットエアの供給を
停止し、切替弁(70)はスプール(72)が左側に移動したま
まの状態(図3(B))を維持している。この状態で
は、第2流路(II)が開かれ、前記圧縮エアは後退用管
路(92)に供給されたままで、ャッター(81)の開状態を維
持している。 〔3〕 内部に搬送された通函(S)が、シャッター(8
2)後方の後段リミットスイッチ(93)を打つと、第1パイ
ロットエア管路(32)を介して切替弁(70)の第1パイロッ
トポート(74)にパイロットエアが供給され、図3(A)
に示すようにスプール(72)が右側に移動し、導入口(73)
と第1送出口(75)とが連通して第1流路(I)が開かれ
るとともに、第2流路(II)は閉じられて第2送出口(7
7)と第2排気口(79)とが連通する。前記導入口(73)から
切替弁(70)に導入された圧縮エアは、第1流路(I)を
通過して前進用管路(94)を介して前記シリンダ(82)の前
進側ポート(86)に供給されるとともに、後退用管路(92)
内の圧縮エアは第2排出口(79)から排出され、プランジ
ャ(83)が前進、即ち下降してシャッター(81)は閉じられ
る。 〔4〕 通函(S)がさらに搬送されて後段リミットス
イッチ(93)から外れると第1パイロットポート(74)への
パイロットエアの供給を停止し、切替弁(70)はスプール
(72)が右側に移動したままの状態(図3(A))を維持
している。この状態では、第1流路(I)が開かれ、前
記圧縮エアは前進用管路(94)に供給されたままでシャッ
ター(81)の閉状態を維持している。 〔5〕 次の通函(S)の搬送を待機する。
次のようになる。 〔1〕 コンベア(90)によって搬送されてきた通函
(S)がシャッター(81)の手前の前段リミットスイッチ
(91)を打つと、第2パイロットエア管路(33)を介して切
替弁(70)の第2パイロットポート(76)にパイロットエア
が供給され、図3(B)に示すようにスプール(72)が左
側に移動して導入口(73)と第2送出口(77)とが連通して
第2流路(II)が開かれる。前記作動流体供給管路(31)
から前記導入口(73)を介して切替弁(70)に導入された圧
縮エアは第2流路(II)を通過し、後退用管路(92)を介
して前記シリンダ(82)の後退側ポート(85)に供給され、
プランジャ(83)が後退、即ち上昇してシャッター(81)は
開かれる。 〔2〕 開いたシャッター(81)から通函(S)が装置内
部に搬送される。前記通函(S)がシャッター(81)を通
り過ぎて、前記前段リミットスイッチ(91)を外れると、
第2パイロットポート(76)へのパイロットエアの供給を
停止し、切替弁(70)はスプール(72)が左側に移動したま
まの状態(図3(B))を維持している。この状態で
は、第2流路(II)が開かれ、前記圧縮エアは後退用管
路(92)に供給されたままで、ャッター(81)の開状態を維
持している。 〔3〕 内部に搬送された通函(S)が、シャッター(8
2)後方の後段リミットスイッチ(93)を打つと、第1パイ
ロットエア管路(32)を介して切替弁(70)の第1パイロッ
トポート(74)にパイロットエアが供給され、図3(A)
に示すようにスプール(72)が右側に移動し、導入口(73)
と第1送出口(75)とが連通して第1流路(I)が開かれ
るとともに、第2流路(II)は閉じられて第2送出口(7
7)と第2排気口(79)とが連通する。前記導入口(73)から
切替弁(70)に導入された圧縮エアは、第1流路(I)を
通過して前進用管路(94)を介して前記シリンダ(82)の前
進側ポート(86)に供給されるとともに、後退用管路(92)
内の圧縮エアは第2排出口(79)から排出され、プランジ
ャ(83)が前進、即ち下降してシャッター(81)は閉じられ
る。 〔4〕 通函(S)がさらに搬送されて後段リミットス
イッチ(93)から外れると第1パイロットポート(74)への
パイロットエアの供給を停止し、切替弁(70)はスプール
(72)が右側に移動したままの状態(図3(A))を維持
している。この状態では、第1流路(I)が開かれ、前
記圧縮エアは前進用管路(94)に供給されたままでシャッ
ター(81)の閉状態を維持している。 〔5〕 次の通函(S)の搬送を待機する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記シャッター開閉装
置(80)において、通函(S)が1つずつ所定間隔で搬送
されてきた場合は上述したようにシャッター(81)の開閉
が円滑に制御される。ところが、複数の通函(S)が間
をおかずに搬送されてくると、後段リミットスイッチ(9
3)が打ち続けられてシャッター(81)の閉状態が持続す
る。ここにさらに通函(S)が搬送されてシャッター(8
1)手前の前段リミットスイッチ(91)を打つと、切替弁(7
0)の第2パイロットポート(76)にパイロットエアを供給
してシャッター(81)を開かなければならない。しかし、
後段リミットスイッチ(93)によって第1パイロットポー
ト(74)にもパイロットエアが供給されているため、左右
のパイロットポート(74)(76)に等しい圧力が加えられる
こととなり、スプール(72)が移動せずシャッター(81)は
開かない。
置(80)において、通函(S)が1つずつ所定間隔で搬送
されてきた場合は上述したようにシャッター(81)の開閉
が円滑に制御される。ところが、複数の通函(S)が間
をおかずに搬送されてくると、後段リミットスイッチ(9
3)が打ち続けられてシャッター(81)の閉状態が持続す
る。ここにさらに通函(S)が搬送されてシャッター(8
1)手前の前段リミットスイッチ(91)を打つと、切替弁(7
0)の第2パイロットポート(76)にパイロットエアを供給
してシャッター(81)を開かなければならない。しかし、
後段リミットスイッチ(93)によって第1パイロットポー
ト(74)にもパイロットエアが供給されているため、左右
のパイロットポート(74)(76)に等しい圧力が加えられる
こととなり、スプール(72)が移動せずシャッター(81)は
開かない。
【0008】そこで、シャッター(81)を閉じるための前
記切替弁(70)の第1パイロットポート(74)と後段リミッ
トスイッチ(93)との間に減圧弁(96)を設けて、2つのリ
ミットスイッチ(91)(93)が同時に打たれたときは第1パ
イロットポート(74)側のパイロットエア圧力を低くし
て、第2パイロットポート(76)側が優先されるようにし
ていた。即ち、開放−閉鎖が同時に指示された場合は開
放を優先し、通函(S)がシャッター(81)に衝突するの
を回避している。
記切替弁(70)の第1パイロットポート(74)と後段リミッ
トスイッチ(93)との間に減圧弁(96)を設けて、2つのリ
ミットスイッチ(91)(93)が同時に打たれたときは第1パ
イロットポート(74)側のパイロットエア圧力を低くし
て、第2パイロットポート(76)側が優先されるようにし
ていた。即ち、開放−閉鎖が同時に指示された場合は開
放を優先し、通函(S)がシャッター(81)に衝突するの
を回避している。
【0009】従って、従来の切替弁は、2つのパイロッ
トポートに同時にパイロットエアが供給された場合に流
路切替を行えず、上述のようなシャッター開閉装置にお
いてては制御回路に減圧弁を付加して開閉制御を行って
いた。
トポートに同時にパイロットエアが供給された場合に流
路切替を行えず、上述のようなシャッター開閉装置にお
いてては制御回路に減圧弁を付加して開閉制御を行って
いた。
【0010】この発明は、上述の背景技術に鑑み、2つ
流路の開閉を切り替えるパイロットポートに同時にパイ
ロット流体が供給された場合に、優先的に一方の流路を
開くことができる優先回路付切替弁、およびこの優先回
路付切替弁を使用して各種動作機器を制御する制御装置
およびシャッターの開閉動作を制御するシャッター開閉
装置の提供を目的とする。
流路の開閉を切り替えるパイロットポートに同時にパイ
ロット流体が供給された場合に、優先的に一方の流路を
開くことができる優先回路付切替弁、およびこの優先回
路付切替弁を使用して各種動作機器を制御する制御装置
およびシャッターの開閉動作を制御するシャッター開閉
装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の優先回路付切替弁は、スリーブ(11)に、
流体を弁内に導入する導入口(13)、流体を弁外に送出す
る第1送出口(14)および第2送出口(15)が設けられ、か
つ軸線方向に貫通する中空部(12)内にスプール(20)が軸
線方向に移動可能に嵌入され、前記スリーブ(11)の一端
側の第1パイロットポート(18)に供給されるパイロット
流体に基づいて前記スプール(20)を一方向に移動させ、
前記導入口(13)と第1送出口(14)とを連通させることに
よって第1流路(I)を開き、他端側の第2パイロット
ポート(19)に供給されるパイロット流体に基づいて前記
スプール(20)を反対方向に移動させ、前記導入口(13)と
第2送出口(15)とを連通させることによって第2流路
(II)を開くように流路の開閉切替を行う切替弁であっ
て、前記第2パイロットポート(19)におけるパイロット
流体の受圧面積(D2)が第1パイロットポート(18)に
おける受圧面積(D1)よりも大きく形成されているこ
とを特徴とする。
に、この発明の優先回路付切替弁は、スリーブ(11)に、
流体を弁内に導入する導入口(13)、流体を弁外に送出す
る第1送出口(14)および第2送出口(15)が設けられ、か
つ軸線方向に貫通する中空部(12)内にスプール(20)が軸
線方向に移動可能に嵌入され、前記スリーブ(11)の一端
側の第1パイロットポート(18)に供給されるパイロット
流体に基づいて前記スプール(20)を一方向に移動させ、
前記導入口(13)と第1送出口(14)とを連通させることに
よって第1流路(I)を開き、他端側の第2パイロット
ポート(19)に供給されるパイロット流体に基づいて前記
スプール(20)を反対方向に移動させ、前記導入口(13)と
第2送出口(15)とを連通させることによって第2流路
(II)を開くように流路の開閉切替を行う切替弁であっ
て、前記第2パイロットポート(19)におけるパイロット
流体の受圧面積(D2)が第1パイロットポート(18)に
おける受圧面積(D1)よりも大きく形成されているこ
とを特徴とする。
【0012】前記優先回路付切替弁においては、第1パ
イロットポート(18)および第2パイロットポート(19)に
同時に等しい圧力のパイロット流体が供給された場合、
受圧面積の差(D2>D1)により、第2パイロットポー
ト(19)では供給される流体圧に比して大きい力となる。
このため、第2パイロットポート(19)が第1パイロット
ポート(18)に優先され、前記スプール(20)が反対向に移
動して第2流路(II)が開かれる。従って、一方のパイ
ロットポートのみに流体圧力が付加された場合に加え
て、両方のパイロットポートに流体圧力が付加された場
合にも所定の流路切替を行うことができる。
イロットポート(18)および第2パイロットポート(19)に
同時に等しい圧力のパイロット流体が供給された場合、
受圧面積の差(D2>D1)により、第2パイロットポー
ト(19)では供給される流体圧に比して大きい力となる。
このため、第2パイロットポート(19)が第1パイロット
ポート(18)に優先され、前記スプール(20)が反対向に移
動して第2流路(II)が開かれる。従って、一方のパイ
ロットポートのみに流体圧力が付加された場合に加え
て、両方のパイロットポートに流体圧力が付加された場
合にも所定の流路切替を行うことができる。
【0013】また、この発明の制御装置は前記優先回路
付切替弁を用いて2種類の動作切替制御を行うものであ
って、作動流体が第1ポートに供給されることによって
第1動作を行い、第2ポートに供給されることによって
第2動作を行う動作部と、前記第1動作を指示する第1
信号を生成する第1信号生成部と、前記第2動作を指示
する第2信号を生成する第2信号生成部と、請求項1の
優先回路付切替弁とを備え、前記第1信号のみが生成さ
れたときに、前記優先回路付切替弁の第1パイロットポ
ートにパイロット流体が供給されて前記優先回路付切替
弁の第1流路が開かれ、前記作動流体が前記動作部の第
1ポートに供給されて第1動作が行われ、前記第2信号
のみが生成されたときに、前記優先回路付切替弁の第2
パイロットポートにパイロット流体が供給されて前記優
先回路付切替弁の第2流路が開かれ、前記動流体が前記
動作部の第2ポートに供給されて第2動作が行われ、前
記第1信号および第2信号が同時に生成されたときに、
前記優先回路付切替弁の第1パイロットポートおよび第
2パイロットポートに同時にパイロット流体が供給さ
れ、受圧面積の差(D2>D1)により第2パイロットポ
ート(19)が優先されて第2流路が開かれ、前記作動流体
が前記動作部の第2ポートに供給されて第2動作が行わ
れることを特徴とする。
付切替弁を用いて2種類の動作切替制御を行うものであ
って、作動流体が第1ポートに供給されることによって
第1動作を行い、第2ポートに供給されることによって
第2動作を行う動作部と、前記第1動作を指示する第1
信号を生成する第1信号生成部と、前記第2動作を指示
する第2信号を生成する第2信号生成部と、請求項1の
優先回路付切替弁とを備え、前記第1信号のみが生成さ
れたときに、前記優先回路付切替弁の第1パイロットポ
ートにパイロット流体が供給されて前記優先回路付切替
弁の第1流路が開かれ、前記作動流体が前記動作部の第
1ポートに供給されて第1動作が行われ、前記第2信号
のみが生成されたときに、前記優先回路付切替弁の第2
パイロットポートにパイロット流体が供給されて前記優
先回路付切替弁の第2流路が開かれ、前記動流体が前記
動作部の第2ポートに供給されて第2動作が行われ、前
記第1信号および第2信号が同時に生成されたときに、
前記優先回路付切替弁の第1パイロットポートおよび第
2パイロットポートに同時にパイロット流体が供給さ
れ、受圧面積の差(D2>D1)により第2パイロットポ
ート(19)が優先されて第2流路が開かれ、前記作動流体
が前記動作部の第2ポートに供給されて第2動作が行わ
れることを特徴とする。
【0014】前記制御装置は、2つの信号生成部で生成
される各信号に基づいて優先回路付切替弁の所定パイロ
ットポートにパイロット流体を供給して作動流体の流路
を切替え、動作部の2つの動作ポートのいずれか一方に
作動流体を供給することによって動作切替を行う。前記
優先回路付切替弁においては、受圧面積の広い第2パイ
ロットポートに基づく第2流路が優先的に開かれ、一方
の信号のみが生成された場合に加えて、両方の信号が同
時に生成された場合にも所定の流路切替が行われ、一方
の動作を優先的に行わせることができる。
される各信号に基づいて優先回路付切替弁の所定パイロ
ットポートにパイロット流体を供給して作動流体の流路
を切替え、動作部の2つの動作ポートのいずれか一方に
作動流体を供給することによって動作切替を行う。前記
優先回路付切替弁においては、受圧面積の広い第2パイ
ロットポートに基づく第2流路が優先的に開かれ、一方
の信号のみが生成された場合に加えて、両方の信号が同
時に生成された場合にも所定の流路切替が行われ、一方
の動作を優先的に行わせることができる。
【0015】また、この発明のシャッター開閉装置は、
前記優先回路付切替弁を用いて開閉の動作切替制御を行
うものであって、シリンダー(82)内にプランジャ(83)が
進退可能に嵌入されるとともに、該プランジャ(83)にシ
ャッター(81)が取付けられ、前記シリンダー(81)の前進
側ポート(86)または後退側ポート(85)に作動流体を供給
して前記プランジャ(83)を進退移動させることにより前
記シャッター(81)を開閉するシャッター駆動部と、前記
シャッター(81)の前段に設けられ、搬送物(S)の存在
を検出して前記シャッター(81)を開放させる開放信号を
生成する前段検出器(91)と、前記シャッター(81)の後段
に設けられ、搬送物(S)の存在を検出して前記シャッ
ター(81)を閉鎖させる閉鎖信号を生成する後段検出器(9
3)と、請求項1の優先回路付切替弁とを備え、前記閉鎖
信号のみが生成されたときに、前記優先回路付切替弁(1
0)の第1パイロットポート(18)にパイロット流体が供給
されて前記優先回路付切替弁(10)の第1流路(I)が開
かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部の一のポー
ト(86)に供給されて前記シャッター(81)が閉鎖され、前
記開放信号のみが生成されたときに、前記優先回路付切
替弁(10)の第2パイロットポート(19)にパイロット流体
が供給されて、前記優先回路付切替弁(10)の第2流路
(II)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の他のポート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開
放され、前記閉鎖信号および開放信号が同時に生成され
たときに、前記優先回路付切替弁(10)の第1パイロット
ポート(18)および第2パイロットポート(19)に同時にパ
イロット流体が供給され、受圧面積の差(D2>D1)に
より第2パイロットポート(19)が優先されて第2流路
(II)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の他のポート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開
放されることを特徴とする。
前記優先回路付切替弁を用いて開閉の動作切替制御を行
うものであって、シリンダー(82)内にプランジャ(83)が
進退可能に嵌入されるとともに、該プランジャ(83)にシ
ャッター(81)が取付けられ、前記シリンダー(81)の前進
側ポート(86)または後退側ポート(85)に作動流体を供給
して前記プランジャ(83)を進退移動させることにより前
記シャッター(81)を開閉するシャッター駆動部と、前記
シャッター(81)の前段に設けられ、搬送物(S)の存在
を検出して前記シャッター(81)を開放させる開放信号を
生成する前段検出器(91)と、前記シャッター(81)の後段
に設けられ、搬送物(S)の存在を検出して前記シャッ
ター(81)を閉鎖させる閉鎖信号を生成する後段検出器(9
3)と、請求項1の優先回路付切替弁とを備え、前記閉鎖
信号のみが生成されたときに、前記優先回路付切替弁(1
0)の第1パイロットポート(18)にパイロット流体が供給
されて前記優先回路付切替弁(10)の第1流路(I)が開
かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部の一のポー
ト(86)に供給されて前記シャッター(81)が閉鎖され、前
記開放信号のみが生成されたときに、前記優先回路付切
替弁(10)の第2パイロットポート(19)にパイロット流体
が供給されて、前記優先回路付切替弁(10)の第2流路
(II)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の他のポート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開
放され、前記閉鎖信号および開放信号が同時に生成され
たときに、前記優先回路付切替弁(10)の第1パイロット
ポート(18)および第2パイロットポート(19)に同時にパ
イロット流体が供給され、受圧面積の差(D2>D1)に
より第2パイロットポート(19)が優先されて第2流路
(II)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の他のポート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開
放されることを特徴とする。
【0016】前記シャッター開閉装置は、2つの検出器
(91)(93)で生成される各信号に基づいてパイロット流体
を優先回路付切替弁(10)の所定パイロットポート(18)(1
9に供給して作動流体の流路を切替え、シャッター駆動
部の前進側ポート(86)または後退側ポート(85)のいずれ
か一方に作動流体を供給することによってプランジャ(8
3)の前進・後退という2種類の動作切替を行い、プラン
ジャ(83)に取付けたシャッター(81)を移動させて該シャ
ッター(81)の開閉を行う。前記優先回路付切替弁(10)に
おいては、受圧面積の広い第2パイロットポート(19)に
基づく第2流路(II)が優先的に開かれるから、開放信
号または閉鎖信号のいずれか一方のみが生成された場合
に加えて、両方の信号が同時に生成された場合にも所定
の流路切替が行われ、開放動作を優先的に行わせること
ができる。
(91)(93)で生成される各信号に基づいてパイロット流体
を優先回路付切替弁(10)の所定パイロットポート(18)(1
9に供給して作動流体の流路を切替え、シャッター駆動
部の前進側ポート(86)または後退側ポート(85)のいずれ
か一方に作動流体を供給することによってプランジャ(8
3)の前進・後退という2種類の動作切替を行い、プラン
ジャ(83)に取付けたシャッター(81)を移動させて該シャ
ッター(81)の開閉を行う。前記優先回路付切替弁(10)に
おいては、受圧面積の広い第2パイロットポート(19)に
基づく第2流路(II)が優先的に開かれるから、開放信
号または閉鎖信号のいずれか一方のみが生成された場合
に加えて、両方の信号が同時に生成された場合にも所定
の流路切替が行われ、開放動作を優先的に行わせること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)(C)に、この
発明の優先回路付切替弁の一実施形態を示す。
発明の優先回路付切替弁の一実施形態を示す。
【0018】前記優先回路付切替弁(10)は、スリーブ(1
1)とこのスリーブ(11)の軸線方向に貫通する断面円形の
中空部(12)に嵌入されるくし形のスプール(20)とから構
成され、前記スプール(20)の両端に付加される流体圧力
に基づいて該スプール(20)を軸線方向に移動させること
により、弁内に導入される流体の流路を2方向に切替え
るものである。
1)とこのスリーブ(11)の軸線方向に貫通する断面円形の
中空部(12)に嵌入されるくし形のスプール(20)とから構
成され、前記スプール(20)の両端に付加される流体圧力
に基づいて該スプール(20)を軸線方向に移動させること
により、弁内に導入される流体の流路を2方向に切替え
るものである。
【0019】前記スリーブ(11)において、中空部(12)は
小径部(12a)と大径部(12b)とが段付状に連続形成され、
それぞれの開口端部にパイロットエアが供給されるパイ
ロットポートが形成されている。即ち、小径の一端側に
形成された第1パイロットポート(18)よりも、他端側
の第2パイロットポート(19)が大径に形成されている。
また、周壁部には、外部と前記中空部(12)の小径部(12
a)とに開口するポートとして、導入口(13)、第1送出口
(14)および第2送出口(15)が形成され、さらに第1排気
口(16)および第2排気口(17)が形成されている。これら
のポートのうち、導入口(13)、第1送出口(14)および第
2送出口(15)が流体の流路を構成し、第1送出口(14)お
よび第2送出口(15)は流体を各種動作機器に送出する管
路との連結口となる。また、各ポート部間のランド部の
内面、即ち中空部(12)の小径部(12a)の内面が前記スプ
ール(20)に接する滑り面を形成している。
小径部(12a)と大径部(12b)とが段付状に連続形成され、
それぞれの開口端部にパイロットエアが供給されるパイ
ロットポートが形成されている。即ち、小径の一端側に
形成された第1パイロットポート(18)よりも、他端側
の第2パイロットポート(19)が大径に形成されている。
また、周壁部には、外部と前記中空部(12)の小径部(12
a)とに開口するポートとして、導入口(13)、第1送出口
(14)および第2送出口(15)が形成され、さらに第1排気
口(16)および第2排気口(17)が形成されている。これら
のポートのうち、導入口(13)、第1送出口(14)および第
2送出口(15)が流体の流路を構成し、第1送出口(14)お
よび第2送出口(15)は流体を各種動作機器に送出する管
路との連結口となる。また、各ポート部間のランド部の
内面、即ち中空部(12)の小径部(12a)の内面が前記スプ
ール(20)に接する滑り面を形成している。
【0020】一方、前記スプール(20)は、ロッド(21)に
3つの滑り部(22)(23)(24)が所定間隔で設けられ、これ
らの滑り部(22)(23)(24)は前記スリーブ(11)の中空部(1
2)の小径部(12a)に内接し、スプール(20)の移動量に応
じて流路の開閉切替および流量調節を行う。また、最外
側の滑り部(22)は第1パイロットポート(18)においてパ
イロットエアを受圧する第1受圧部を兼ねている。また
前記ロッド(21)の他端側には、中空部(12)の大径部(12
b)に内接し、第2パイロットポート(19)においてパイロ
ットエアを受圧する第2受圧部(25)が設けられている。
従って、前記スプール(20)は、第2パイロットポート(1
9)の第2受圧部(25)の受圧面積(D2)が第1パイロッ
トポート(18)の第1受圧部(滑り部)(22)の受圧面積
(D1)よりも大きく形成されている。
3つの滑り部(22)(23)(24)が所定間隔で設けられ、これ
らの滑り部(22)(23)(24)は前記スリーブ(11)の中空部(1
2)の小径部(12a)に内接し、スプール(20)の移動量に応
じて流路の開閉切替および流量調節を行う。また、最外
側の滑り部(22)は第1パイロットポート(18)においてパ
イロットエアを受圧する第1受圧部を兼ねている。また
前記ロッド(21)の他端側には、中空部(12)の大径部(12
b)に内接し、第2パイロットポート(19)においてパイロ
ットエアを受圧する第2受圧部(25)が設けられている。
従って、前記スプール(20)は、第2パイロットポート(1
9)の第2受圧部(25)の受圧面積(D2)が第1パイロッ
トポート(18)の第1受圧部(滑り部)(22)の受圧面積
(D1)よりも大きく形成されている。
【0021】前記優先回路付切替弁(10)は、第1および
第2パイロットポート(18)(19)へのパイロットエアの供
給状況に応じて次のように流路が切替わる。 〔1〕第1パイロットポートにのみパイロットエアが供
給されたとき 図1(A)に示すように、図面上左側の第1パイロット
ポート(18)にパイロットエアが供給されると第1受圧部
(滑り部)(22)スプール(20)が右へ移動し、流体の導入
口(13)と左側の第1送出口(14)とが連通して、第1流路
(I)が開かれる。一方、第2送出口(15)は第2排気口
(17)に連通して開放される。 〔2〕第2パイロットポートにのみパイロットエアが供
給されたとき 図1(B)に示すように、図面上右側の第2パイロット
ポート(19)にパイロットエアが供給されると、スプール
(20)が左へ移動して導入口(13)と右側の第2送出口(15)
とが連通して、第2流路(II)が開かれる。一方、第1
送出口(14)は第1排気口(16)に連通して開放される。 〔3〕両方のパイロットポートにパイロットエアが供給
されたとき 図1(C)に示すように、第1パイロットポート(18)お
よび第2パイロットポート(19)に同時に同圧のパイロッ
トエアが供給されると、第2受圧部(25)と第1受圧部
(滑り部)(22)との受圧面積の差(D2>D1)により、
第2パイロットポート(19)では供給される流体圧に比し
て大きい力となる。このため、第2パイロットポート(1
9)が第1パイロットポート(18)に優先されてスプール(2
0)は左へ移動し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通
して第2流路(II)が開かれる。また、第1送出口(14)
は第1排気口(16)に連通して開放される。 〔4〕両方のパイロットポートにパイロットエアが供給
されないとき 直前のスプール(20)位置を維持する。
第2パイロットポート(18)(19)へのパイロットエアの供
給状況に応じて次のように流路が切替わる。 〔1〕第1パイロットポートにのみパイロットエアが供
給されたとき 図1(A)に示すように、図面上左側の第1パイロット
ポート(18)にパイロットエアが供給されると第1受圧部
(滑り部)(22)スプール(20)が右へ移動し、流体の導入
口(13)と左側の第1送出口(14)とが連通して、第1流路
(I)が開かれる。一方、第2送出口(15)は第2排気口
(17)に連通して開放される。 〔2〕第2パイロットポートにのみパイロットエアが供
給されたとき 図1(B)に示すように、図面上右側の第2パイロット
ポート(19)にパイロットエアが供給されると、スプール
(20)が左へ移動して導入口(13)と右側の第2送出口(15)
とが連通して、第2流路(II)が開かれる。一方、第1
送出口(14)は第1排気口(16)に連通して開放される。 〔3〕両方のパイロットポートにパイロットエアが供給
されたとき 図1(C)に示すように、第1パイロットポート(18)お
よび第2パイロットポート(19)に同時に同圧のパイロッ
トエアが供給されると、第2受圧部(25)と第1受圧部
(滑り部)(22)との受圧面積の差(D2>D1)により、
第2パイロットポート(19)では供給される流体圧に比し
て大きい力となる。このため、第2パイロットポート(1
9)が第1パイロットポート(18)に優先されてスプール(2
0)は左へ移動し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通
して第2流路(II)が開かれる。また、第1送出口(14)
は第1排気口(16)に連通して開放される。 〔4〕両方のパイロットポートにパイロットエアが供給
されないとき 直前のスプール(20)位置を維持する。
【0022】なお、前記優先回路付切替弁(10)において
は、スプール(20)を移動させるパイロット流体として圧
縮エアを例示したが、この発明におけるパイロット流体
は気液を問わない。また、後述するこの発明の制御装置
およびシャッター開閉装置においても、パイロット流体
の気液は問わない。さらに、この発明の優先回路付切替
弁、制御装置およびシャッター開閉装置によって流路切
替を行う流体(作動流体)も気液を問わない。
は、スプール(20)を移動させるパイロット流体として圧
縮エアを例示したが、この発明におけるパイロット流体
は気液を問わない。また、後述するこの発明の制御装置
およびシャッター開閉装置においても、パイロット流体
の気液は問わない。さらに、この発明の優先回路付切替
弁、制御装置およびシャッター開閉装置によって流路切
替を行う流体(作動流体)も気液を問わない。
【0023】図2に、前記優先回路付切替弁(10)を用い
た制御装置の一例として、シャッター開閉装置を示す。
た制御装置の一例として、シャッター開閉装置を示す。
【0024】前記シャッター開閉装置(40)は、部品等を
搬送するための函体、例えば通函の搬送コンベアの搬送
路上に設置されたもので、通函(S)が搬送されてくる
とシャッター(81)を開いて通函(S)を受け入れ、搬入
が終わると装置内部への異物の侵入を防ぐためにシャッ
ター(81)を閉じる。前記シャッター(81)はシリンダ(82)
内に進退可能に嵌入されたプランジャ(83)の先端部に取
付けられ、シャッター(81)の開閉は前記優先回路付切替
弁(10)の流路切替によるプランジャ(83)の進退動作によ
って行われる。
搬送するための函体、例えば通函の搬送コンベアの搬送
路上に設置されたもので、通函(S)が搬送されてくる
とシャッター(81)を開いて通函(S)を受け入れ、搬入
が終わると装置内部への異物の侵入を防ぐためにシャッ
ター(81)を閉じる。前記シャッター(81)はシリンダ(82)
内に進退可能に嵌入されたプランジャ(83)の先端部に取
付けられ、シャッター(81)の開閉は前記優先回路付切替
弁(10)の流路切替によるプランジャ(83)の進退動作によ
って行われる。
【0025】また、図2において、(30)はエアポンプ、
(31)はエアポンプ(30)で生成される圧縮エアを前記シリ
ンダ(82)の作動流体として前記優先回路付切替弁(10)の
導入口に供給するための作動流体供給管路、(32)は前記
圧縮エアをパイロットエアとして優先回路付切替弁(10)
の第1パイロットポート(18)に供給する第1パイロット
エア管路、(33)は前記圧縮エアをパイロットエアとして
優先回路付切替弁(10)の第2パイロットポート(19)に供
給する第2パイロットエア管路である。
(31)はエアポンプ(30)で生成される圧縮エアを前記シリ
ンダ(82)の作動流体として前記優先回路付切替弁(10)の
導入口に供給するための作動流体供給管路、(32)は前記
圧縮エアをパイロットエアとして優先回路付切替弁(10)
の第1パイロットポート(18)に供給する第1パイロット
エア管路、(33)は前記圧縮エアをパイロットエアとして
優先回路付切替弁(10)の第2パイロットポート(19)に供
給する第2パイロットエア管路である。
【0026】前記洗浄装置のシャッター開閉装置(40)に
おいて、通函(S)が所定間隔で搬送されてきた場合の
前記シャッター(81)の開閉動作は次のようになる。 〔1〕 コンベア(90)によって搬送されてきた通函
(S)がシャッター(81)の手前の前段リミットスイッチ
(91)を打つとシャッター(81)を開放する開放信号が生成
され、この開放信号に基づいて第2パイロットエア管路
(33)を介して前記優先回路付切替弁(10)の第2パイロッ
トポート(19)にパイロットエアが供給される。そして、
図1(B)に示すように、スプール(20)が左側に移動
し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通して第2流路
(II)が開かれる。前記導入口(13)から優先回路付切替
弁(10)に導入された圧縮エアは第2流路(II)を通過
し、後退用管路(92)を介して前記シリンダ(82)の後退側
ポート(85)に供給され、プランジャ(83)が後退、即ち上
昇してシャッター(81)は開かれる。 〔2〕 開いたシャッター(81)から通函(S)が装置内
部に搬入される。前記通函(S)がシャッター(81)を通
り過ぎて、前記前段リミットスイッチ(91)を外れると、
第2パイロットポート(19)へのパイロットエアの供給が
停止され、優先回路付切替弁(10)はスプール(20)が左側
に移動したままの状態(図1(B))を維持している。
この状態では、第2流路(II)が開かれ、前記圧縮エア
は後退用管路(92)に供給されたままでシャッター(81)の
開状態を維持している。 〔3〕 内部に搬入された通函(S)がシャッター(82)
後の後段リミットスイッチ(93)を打つとシャッター(81)
を閉鎖する閉鎖信号が生成され、この閉鎖信号に基づい
て、第1パイロットエア管路(32)を介して前記優先回路
付切替弁(10)の第1パイロットポート(18)にパイロット
エアが供給される。そして、図1(A)に示すようにス
プール(20)が右側に移動し、導入口(13)と第1送出口(1
4)とが連通して第1流路(I)が開かれるとともに、第
2流路(II)は閉じられて第2送出口(15)と第2排気口
(17)とが連通する。前記導入口(13)から優先回路付切替
弁(10)に導入された圧縮エアは、第1流路(I)を通過
して前進用管路(94)を介して前記シリンダ(82)の前進側
ポート(86)に供給されるとともに、後退用管路(92)内の
圧縮エアは第2排気口(17)から排出され、プランジャ(8
3)が前進、即ち下降してシャッター(81)は閉じられる。 〔4〕 通函(S)がさらに搬送されて後段リミットス
イッチ(93)から外れると第1パイロットポート(18)への
パイロットエアの供給を停止し、優先回路付切替弁(10)
は、スプール(20)が右側に移動したままの状態(図1
(A))を維持している。この状態では、第1流路
(I)が開かれ、前記圧縮エアは前進用管路(94)に供給
されたままでシャッター(81)の閉状態を維持している。 〔5〕 次の通函(S)の搬送を待機する。
おいて、通函(S)が所定間隔で搬送されてきた場合の
前記シャッター(81)の開閉動作は次のようになる。 〔1〕 コンベア(90)によって搬送されてきた通函
(S)がシャッター(81)の手前の前段リミットスイッチ
(91)を打つとシャッター(81)を開放する開放信号が生成
され、この開放信号に基づいて第2パイロットエア管路
(33)を介して前記優先回路付切替弁(10)の第2パイロッ
トポート(19)にパイロットエアが供給される。そして、
図1(B)に示すように、スプール(20)が左側に移動
し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通して第2流路
(II)が開かれる。前記導入口(13)から優先回路付切替
弁(10)に導入された圧縮エアは第2流路(II)を通過
し、後退用管路(92)を介して前記シリンダ(82)の後退側
ポート(85)に供給され、プランジャ(83)が後退、即ち上
昇してシャッター(81)は開かれる。 〔2〕 開いたシャッター(81)から通函(S)が装置内
部に搬入される。前記通函(S)がシャッター(81)を通
り過ぎて、前記前段リミットスイッチ(91)を外れると、
第2パイロットポート(19)へのパイロットエアの供給が
停止され、優先回路付切替弁(10)はスプール(20)が左側
に移動したままの状態(図1(B))を維持している。
この状態では、第2流路(II)が開かれ、前記圧縮エア
は後退用管路(92)に供給されたままでシャッター(81)の
開状態を維持している。 〔3〕 内部に搬入された通函(S)がシャッター(82)
後の後段リミットスイッチ(93)を打つとシャッター(81)
を閉鎖する閉鎖信号が生成され、この閉鎖信号に基づい
て、第1パイロットエア管路(32)を介して前記優先回路
付切替弁(10)の第1パイロットポート(18)にパイロット
エアが供給される。そして、図1(A)に示すようにス
プール(20)が右側に移動し、導入口(13)と第1送出口(1
4)とが連通して第1流路(I)が開かれるとともに、第
2流路(II)は閉じられて第2送出口(15)と第2排気口
(17)とが連通する。前記導入口(13)から優先回路付切替
弁(10)に導入された圧縮エアは、第1流路(I)を通過
して前進用管路(94)を介して前記シリンダ(82)の前進側
ポート(86)に供給されるとともに、後退用管路(92)内の
圧縮エアは第2排気口(17)から排出され、プランジャ(8
3)が前進、即ち下降してシャッター(81)は閉じられる。 〔4〕 通函(S)がさらに搬送されて後段リミットス
イッチ(93)から外れると第1パイロットポート(18)への
パイロットエアの供給を停止し、優先回路付切替弁(10)
は、スプール(20)が右側に移動したままの状態(図1
(A))を維持している。この状態では、第1流路
(I)が開かれ、前記圧縮エアは前進用管路(94)に供給
されたままでシャッター(81)の閉状態を維持している。 〔5〕 次の通函(S)の搬送を待機する。
【0027】また、複数の通函(S)が間隔をおかずに
搬送されてきてシャッター(81)の前後で渋滞すると、シ
ャッター(81)は次のように開閉制御される。
搬送されてきてシャッター(81)の前後で渋滞すると、シ
ャッター(81)は次のように開閉制御される。
【0028】シャッター(81)後の後段リミットスイッチ
(93)が外れる以前に、次の通函(S)によって前段リミ
ットスイッチ(91)が打たれると、2つのリミットスイッ
チ(91)(93)が同時に打たれ状態となり、開放信号および
閉鎖信号の両方が生成され、これらの信号に基づいて、
図1(C)に示すように、第1パイロットポート(18)お
よび第2パイロットポート(19)の両方にパイロットエア
が供給される。このとき、第2受圧部(25)と第1受圧部
(滑り部)(22)との受圧面積の差(D2>D1)により、
第2パイロットポート(19)では供給される流体圧に比し
て大きい力となる。このため、第2パイロットポート(1
9)が第1パイロットポート(18)に優先されてスプール(2
0)は左へ移動し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通
して第2流路(II)が開かれる。そして、前記導入口(1
3)から優先回路付切替弁(10)に導入された圧縮エアは第
2流路(II)を通過し、後退用管路(92)を介して前記シ
リンダ(82)の後退側ポート(85)に供給され、プランジャ
(83)が後退(上昇)してシャッター(81)は開かれ、通函
(S)は装置内部に搬送される。
(93)が外れる以前に、次の通函(S)によって前段リミ
ットスイッチ(91)が打たれると、2つのリミットスイッ
チ(91)(93)が同時に打たれ状態となり、開放信号および
閉鎖信号の両方が生成され、これらの信号に基づいて、
図1(C)に示すように、第1パイロットポート(18)お
よび第2パイロットポート(19)の両方にパイロットエア
が供給される。このとき、第2受圧部(25)と第1受圧部
(滑り部)(22)との受圧面積の差(D2>D1)により、
第2パイロットポート(19)では供給される流体圧に比し
て大きい力となる。このため、第2パイロットポート(1
9)が第1パイロットポート(18)に優先されてスプール(2
0)は左へ移動し、導入口(13)と第2送出口(15)とが連通
して第2流路(II)が開かれる。そして、前記導入口(1
3)から優先回路付切替弁(10)に導入された圧縮エアは第
2流路(II)を通過し、後退用管路(92)を介して前記シ
リンダ(82)の後退側ポート(85)に供給され、プランジャ
(83)が後退(上昇)してシャッター(81)は開かれ、通函
(S)は装置内部に搬送される。
【0029】なお、上述のシャッター開閉装置(40)にお
いてはプランジャ(83)の後退(上昇)時にシャッター(8
1)を開放し、前進(下降)時にシャッター(81)を閉鎖す
る場合を示しているが、逆の進退動作によって開閉を行
うこともできる。
いてはプランジャ(83)の後退(上昇)時にシャッター(8
1)を開放し、前進(下降)時にシャッター(81)を閉鎖す
る場合を示しているが、逆の進退動作によって開閉を行
うこともできる。
【0030】また、本願発明の請求項3におけるシャッ
ター駆動部は、前記実施形態のシャッター開閉装置(40)
におけるシリンダー(82)、プランジャ(83)、シャッター
(81)、前進側ポート(86)および後退側ポート(85)に対応
する。以下同様に、搬送物は通函(S)に、前段検出器
は前段リミットスイッチ(91)に、後段検出器は後段リミ
ットスイッチ(93)に、作動流体は圧縮エアに対応する。
ター駆動部は、前記実施形態のシャッター開閉装置(40)
におけるシリンダー(82)、プランジャ(83)、シャッター
(81)、前進側ポート(86)および後退側ポート(85)に対応
する。以下同様に、搬送物は通函(S)に、前段検出器
は前段リミットスイッチ(91)に、後段検出器は後段リミ
ットスイッチ(93)に、作動流体は圧縮エアに対応する。
【0031】また、前記シャッター開閉装置(10)は、こ
の発明の請求項2の制御装置における制御動作としてシ
ャッター(81)の開閉を行うものである。従って、請求項
2における動作部は前記シャッター開閉装置(10)におけ
るシャッター駆動部、即ちシリンダー(82)、プランジャ
(83)、シャッター(81)、前進側ポート(86)および後退側
ポート(85)に対応し、第1動作はプランジャ(83)の前進
(シャッターの閉鎖)に、第2動作はプランジャ(83)の
後退(シャッターの開放)に、第1ポートは前進側ポー
ト(86)に、第2ポートは後退側ポート(85)に対応する。
以下同様に、第1信号生成部は後段リミットスイッチ(9
3)に、第2信号生成部は前段リミットスイッチ(91)に、
作動流体は圧縮エアに対応する。
の発明の請求項2の制御装置における制御動作としてシ
ャッター(81)の開閉を行うものである。従って、請求項
2における動作部は前記シャッター開閉装置(10)におけ
るシャッター駆動部、即ちシリンダー(82)、プランジャ
(83)、シャッター(81)、前進側ポート(86)および後退側
ポート(85)に対応し、第1動作はプランジャ(83)の前進
(シャッターの閉鎖)に、第2動作はプランジャ(83)の
後退(シャッターの開放)に、第1ポートは前進側ポー
ト(86)に、第2ポートは後退側ポート(85)に対応する。
以下同様に、第1信号生成部は後段リミットスイッチ(9
3)に、第2信号生成部は前段リミットスイッチ(91)に、
作動流体は圧縮エアに対応する。
【0032】この発明の制御装置は、優先回路付切替弁
のみで作動流体の優先的な流路切替を行い、動作部にお
ける動作切替を行うものである。このため、一方の動作
を優先的に行わせるために減圧弁などの追加部品を要さ
ず、装置が簡略化、省スペース化される。また、流路切
替および動作指示は全て流体圧力によって行われて電気
回路を要しないため、防爆構造が必要な制御機器にも好
適に使用できる。切替動作は、シリンダ内でのプランジ
ャの前進・後退制御、モータの回転方向の制御等を例示
できる。
のみで作動流体の優先的な流路切替を行い、動作部にお
ける動作切替を行うものである。このため、一方の動作
を優先的に行わせるために減圧弁などの追加部品を要さ
ず、装置が簡略化、省スペース化される。また、流路切
替および動作指示は全て流体圧力によって行われて電気
回路を要しないため、防爆構造が必要な制御機器にも好
適に使用できる。切替動作は、シリンダ内でのプランジ
ャの前進・後退制御、モータの回転方向の制御等を例示
できる。
【0033】また、この発明のシャッター開閉装置は、
優先回路付切替弁のみで作動流体の優先的な流路切替を
行い、シャッターの開閉切替を行うものである。このた
め、従来の開閉装置のように開放動作を優先的に行わせ
るための減圧弁が不要になり、装置が簡略化、省スペー
ス化される。
優先回路付切替弁のみで作動流体の優先的な流路切替を
行い、シャッターの開閉切替を行うものである。このた
め、従来の開閉装置のように開放動作を優先的に行わせ
るための減圧弁が不要になり、装置が簡略化、省スペー
ス化される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の優先回
路付切替弁は、スリーブに、流体を弁内に導入する導入
口、流体を弁外に送出する第1送出口および第2送出口
が設けられ、かつ軸線方向に貫通する中空部内にスプー
ルが軸線方向に移動可能に嵌入され、前記スリーブの一
端側の第1パイロットポートに供給されるパイロット流
体に基づいて前記スプールを一方向に移動させ、前記導
入口と第1送出口とを連通させることによって第1流路
を開き、他端側の第2パイロットポートに供給されるパ
イロット流体に基づいて前記スプールを反対方向に移動
させ、前記導入口と第2送出口とを連通させることによ
って第2流路を開くように流路の開閉切替を行う切替弁
であって、前記第2パイロットポートにおけるパイロッ
ト流体の受圧面積(D2)が第1パイロットポートにお
ける受圧面積(D1)よりも大きく形成されているか
ら、第1パイロットポートおよび第2パイロットポート
に同時に同圧のパイロットエアが供給されると、受圧面
積の差(D2>D1)により、第2パイロットポートでは
供給される流体圧に比して大きい力となる。このため、
第2パイロットポートが第1パイロットポートに優先さ
れてスプールは前記反対方向へ移動して第2流路が開か
れる。従って、一方のパイロットポートのみに流体圧力
が付加された場合に加えて、両方のパイロットポートに
流体圧力が付加された場合にも所定の流路切替を行うこ
とができる。
路付切替弁は、スリーブに、流体を弁内に導入する導入
口、流体を弁外に送出する第1送出口および第2送出口
が設けられ、かつ軸線方向に貫通する中空部内にスプー
ルが軸線方向に移動可能に嵌入され、前記スリーブの一
端側の第1パイロットポートに供給されるパイロット流
体に基づいて前記スプールを一方向に移動させ、前記導
入口と第1送出口とを連通させることによって第1流路
を開き、他端側の第2パイロットポートに供給されるパ
イロット流体に基づいて前記スプールを反対方向に移動
させ、前記導入口と第2送出口とを連通させることによ
って第2流路を開くように流路の開閉切替を行う切替弁
であって、前記第2パイロットポートにおけるパイロッ
ト流体の受圧面積(D2)が第1パイロットポートにお
ける受圧面積(D1)よりも大きく形成されているか
ら、第1パイロットポートおよび第2パイロットポート
に同時に同圧のパイロットエアが供給されると、受圧面
積の差(D2>D1)により、第2パイロットポートでは
供給される流体圧に比して大きい力となる。このため、
第2パイロットポートが第1パイロットポートに優先さ
れてスプールは前記反対方向へ移動して第2流路が開か
れる。従って、一方のパイロットポートのみに流体圧力
が付加された場合に加えて、両方のパイロットポートに
流体圧力が付加された場合にも所定の流路切替を行うこ
とができる。
【0035】また、この発明の制御装置は、前記優先回
路付切替弁を用いて動作部における第1動作と第2動作
との2種類の動作切替制御を行うものであって、第1信
号部で生成される第1信号および第2信号生成部で生成
される第2信号に基づいて優先回路付切替弁の所定パイ
ロットポートにパイロット流体を供給して作動流体の流
路を切替え、動作部の第1動作ポートまたは第2動作ポ
ートのいずれか一方に作動流体を供給することによって
前記動作切替を行う。前記優先回路付切替弁において
は、受圧面積の広い第2パイロットポートに基づく第2
流路が優先的に開かれ、一方の信号のみが生成された場
合に加えて、両方の信号が同時に生成された場合にも所
定の流路切替が行われ、一方の動作を優先的に行わせる
ことができる。このような優先的な流路切替による動作
制御は、従来切替弁と減圧弁等とを組み合わせて行われ
ていたのに対し、この発明によれば優先回路付切替弁の
みで行うことができ、制御装置が簡略化、省スペース化
される。また、流路切替および動作指示は所定管路を介
して流体圧力を付加することによって行われ、電気回路
を要しないため、防爆構造が必要な制御機器にも好適に
使用できる。
路付切替弁を用いて動作部における第1動作と第2動作
との2種類の動作切替制御を行うものであって、第1信
号部で生成される第1信号および第2信号生成部で生成
される第2信号に基づいて優先回路付切替弁の所定パイ
ロットポートにパイロット流体を供給して作動流体の流
路を切替え、動作部の第1動作ポートまたは第2動作ポ
ートのいずれか一方に作動流体を供給することによって
前記動作切替を行う。前記優先回路付切替弁において
は、受圧面積の広い第2パイロットポートに基づく第2
流路が優先的に開かれ、一方の信号のみが生成された場
合に加えて、両方の信号が同時に生成された場合にも所
定の流路切替が行われ、一方の動作を優先的に行わせる
ことができる。このような優先的な流路切替による動作
制御は、従来切替弁と減圧弁等とを組み合わせて行われ
ていたのに対し、この発明によれば優先回路付切替弁の
みで行うことができ、制御装置が簡略化、省スペース化
される。また、流路切替および動作指示は所定管路を介
して流体圧力を付加することによって行われ、電気回路
を要しないため、防爆構造が必要な制御機器にも好適に
使用できる。
【0036】また、この発明のシャッター開閉装置は、
前記優先回路付切替弁を用いてシャッター駆動部におけ
るシリンダ内のプランジャの前進と後退との2種類の動
作切替により、プランジャに取付けたシャッターの開閉
制御を行うものであって、シャッター前段に設けられた
前段検出器において生成される開放信号およびシャッタ
ー後段に設けられた後段検出器で生成される閉鎖信号に
基づいて優先回路付切替弁の所定パイロットポートにパ
イロット流体を供給して作動流体の流路を切替え、シリ
ンダーの前進ポートまたは後退ポートのいずれか一方に
作動流体を供給することによって前記動作切替を行う。
前記優先回路付切替弁においては、受圧面積の広い第2
パイロットポートに基づく第2流路が優先的に開かれ、
一方の信号のみが生成された場合に加えて、両方の信号
が同時に生成された場合にも所定の流路切替が行われ、
一方の動作であるシャッターの開放を優先的に行わせる
ことができる。従って、例えば、シャッター手前に搬送
物が到着したらシャッターを開いて受け入れ、受け入れ
後にシャッターを閉め、かつ、搬送物がシャッター後段
の後段検出器位置で停滞していても次の搬送物がシャッ
ター手前に到着したらシャッターを開く、という開閉制
御を行うことができる。また、この発明の制御装置と同
様に、優先回路付切替弁のみで開閉切替を行うことがで
き、装置が簡略化、省スペース化され、かつ電気回路を
要しないことで、防爆構造が必要な状況でも好適に使用
できる。
前記優先回路付切替弁を用いてシャッター駆動部におけ
るシリンダ内のプランジャの前進と後退との2種類の動
作切替により、プランジャに取付けたシャッターの開閉
制御を行うものであって、シャッター前段に設けられた
前段検出器において生成される開放信号およびシャッタ
ー後段に設けられた後段検出器で生成される閉鎖信号に
基づいて優先回路付切替弁の所定パイロットポートにパ
イロット流体を供給して作動流体の流路を切替え、シリ
ンダーの前進ポートまたは後退ポートのいずれか一方に
作動流体を供給することによって前記動作切替を行う。
前記優先回路付切替弁においては、受圧面積の広い第2
パイロットポートに基づく第2流路が優先的に開かれ、
一方の信号のみが生成された場合に加えて、両方の信号
が同時に生成された場合にも所定の流路切替が行われ、
一方の動作であるシャッターの開放を優先的に行わせる
ことができる。従って、例えば、シャッター手前に搬送
物が到着したらシャッターを開いて受け入れ、受け入れ
後にシャッターを閉め、かつ、搬送物がシャッター後段
の後段検出器位置で停滞していても次の搬送物がシャッ
ター手前に到着したらシャッターを開く、という開閉制
御を行うことができる。また、この発明の制御装置と同
様に、優先回路付切替弁のみで開閉切替を行うことがで
き、装置が簡略化、省スペース化され、かつ電気回路を
要しないことで、防爆構造が必要な状況でも好適に使用
できる。
【図1】この発明の優先回路付切替弁の一実施形態を示
す断面図であり、(A)は第1パイロットポートにのみ
パイロットエアが供給されて第1流路が開かれた状態、
(B)は第2パイロットポートにのみパイロットエアが
供給されて第2流路が開かれた状態、(C)は両方のパ
イロットポートにパイロットエアが供給されて第2流路
が開かれた状態を示している。
す断面図であり、(A)は第1パイロットポートにのみ
パイロットエアが供給されて第1流路が開かれた状態、
(B)は第2パイロットポートにのみパイロットエアが
供給されて第2流路が開かれた状態、(C)は両方のパ
イロットポートにパイロットエアが供給されて第2流路
が開かれた状態を示している。
【図2】この発明の制御装置およびシャッター開閉装置
の一実施形態を示す模式的接続図である。
の一実施形態を示す模式的接続図である。
【図3】従来の切替弁を示す断面図であり、(A)は第
1パイロットポートにパイロットエアが供給されて第1
流路が開かれた状態、(B)は第2パイロットポートに
パイロットエアが供給されて第2流路が開かれた状態を
示している。
1パイロットポートにパイロットエアが供給されて第1
流路が開かれた状態、(B)は第2パイロットポートに
パイロットエアが供給されて第2流路が開かれた状態を
示している。
【図4】従来のシャッター開閉装置を示す模式的接続図
である。
である。
10…優先回路付切替弁 11…スリーブ 12…中空部 12a…小径部 12b…大径部 13…導入口 14…第1送出口 15…第2送出口 18…第1パイロットポート 19…第2パイロットポート 20…スプール 40…シャッター開閉装置 81…シャッター 82…動作部(シリンダ、シャッター駆動部) 83…動作部(プランジャ、シャッター駆動部) 85…第2ポート(後退側ポート、シャッター駆動部) 86…第1ポート(前進側ポート、シャッター駆動部) 91…第2信号生成部(前段リミットスイッチ) 93…第1信号生成部(後段リミットスイッチ) I…第1流路 II…第2流路 S…搬送物(通函)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中里 修 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 Fターム(参考) 3H056 AA05 BB01 BB24 CA02 CB02 CD04 DD02 GG02 3H067 AA17 CC41 CC44 CC47 DD05 DD12 DD33 3H089 AA58 BB28 BB30 CC01 DA02 DB45 DB48 FF01 FF13 GG03 JJ07
Claims (3)
- 【請求項1】 スリーブ(11)に、流体を弁内に導入する
導入口(13)、流体を弁外に送出する第1送出口(14)およ
び第2送出口(15)が設けられ、かつ軸線方向に貫通する
中空部(12)内にスプール(20)が軸線方向に移動可能に嵌
入され、前記スリーブ(11)の一端側の第1パイロットポ
ート(18)に供給されるパイロット流体に基づいて前記ス
プール(20)を一方向に移動させ、前記導入口(13)と第1
送出口(14)とを連通させることによって第1流路(I)
を開き、他端側の第2パイロットポート(19)に供給され
るパイロット流体に基づいて前記スプール(20)を反対方
向に移動させ、前記導入口(13)と第2送出口(15)とを連
通させることによって第2流路(II)を開くように流路
の開閉切替を行う切替弁であって、 前記第2パイロットポート(19)におけるパイロット流体
の受圧面積(D2)が第1パイロットポート(18)におけ
る受圧面積(D1)よりも大きく形成されていることを
特徴とする優先回路付切替弁。 - 【請求項2】 作動流体が第1ポートに供給されること
によって第1動作を行い、第2ポートに供給されること
によって第2動作を行う動作部と、 前記第1動作を指示する第1信号を生成する第1信号生
成部と、 前記第2動作を指示する第2信号を生成する第2信号生
成部と、 請求項1の優先回路付切替弁とを備え、 前記第1信号のみが生成されたときに、前記優先回路付
切替弁の第1パイロットポートにパイロット流体が供給
されて前記優先回路付切替弁の第1流路が開かれ、前記
作動流体が前記動作部の第1ポートに供給されて第1動
作が行われ、 前記第2信号のみが生成されたときに、前記優先回路付
切替弁の第2パイロットポートにパイロット流体が供給
されて前記優先回路付切替弁の第2流路が開かれ、前記
動流体が前記動作部の第2ポートに供給されて第2動作
が行われ、 前記第1信号および第2信号が同時に生成されたとき
に、前記優先回路付切替弁の第1パイロットポートおよ
び第2パイロットポートに同時にパイロット流体が供給
され、受圧面積の差(D2>D1)により第2パイロット
ポート(19)が優先されて第2流路が開かれ、前記作動流
体が前記動作部の第2ポートに供給されて第2動作が行
われることを特徴とする制御装置。 - 【請求項3】 シリンダー(82)内にプランジャ(83)が進
退可能に嵌入されるとともに、該プランジャ(83)にシャ
ッター(81)が取付けられ、前記シリンダー(81)の前進側
ポート(86)または後退側ポート(85)に作動流体を供給し
て前記プランジャ(83)を進退移動させることにより前記
シャッター(81)を開閉するシャッター駆動部と、 前記シャッター(81)の前段に設けられ、搬送物(S)の
存在を検出して前記シャッター(81)を開放させる開放信
号を生成する前段検出器(91)と、 前記シャッター(81)の後段に設けられ、搬送物(S)の
存在を検出して前記シャッター(81)を閉鎖させる閉鎖信
号を生成する後段検出器(93)と、 請求項1の優先回路付切替弁とを備え、 前記閉鎖信号のみが生成されたときに、前記優先回路付
切替弁(10)の第1パイロットポート(18)にパイロット流
体が供給されて前記優先回路付切替弁(10)の第1流路
(I)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の一のポート(86)に供給されて前記シャッター(81)が閉
鎖され、 前記開放信号のみが生成されたときに、前記優先回路付
切替弁(10)の第2パイロットポート(19)にパイロット流
体が供給されて、前記優先回路付切替弁(10)の第2流路
(II)が開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部
の他のポート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開
放され、 前記閉鎖信号および開放信号が同時に生成されたとき
に、前記優先回路付切替弁(10)の第1パイロットポート
(18)および第2パイロットポート(19)に同時にパイロッ
ト流体が供給され、受圧面積の差(D2>D1)により第
2パイロットポート(19)が優先されて第2流路(II)が
開かれ、前記作動流体が前記シャッター駆動部の他のポ
ート(85)に供給されて前記シャッター(81)が開放される
ことを特徴とするシャッター開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001071357A JP2002276832A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 優先回路付切替弁、ならびに優先回路付切替弁を用いた制御装置およびシャッター開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001071357A JP2002276832A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 優先回路付切替弁、ならびに優先回路付切替弁を用いた制御装置およびシャッター開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002276832A true JP2002276832A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18929092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001071357A Pending JP2002276832A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 優先回路付切替弁、ならびに優先回路付切替弁を用いた制御装置およびシャッター開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002276832A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106622A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nittoc Constr Co Ltd | 注入工法及びそれに用いられる弁 |
KR100983914B1 (ko) * | 2009-11-19 | 2010-09-28 | 김계홍 | 밸브세트 |
JP2012241632A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Isuzu Motors Ltd | 流路切替弁、内燃機関、及び内燃機関のegr方法 |
US20140245734A1 (en) * | 2011-10-27 | 2014-09-04 | Volvo Construction Equipment Ab | Hybrid excavator having a system for reducing actuator shock |
-
2001
- 2001-03-14 JP JP2001071357A patent/JP2002276832A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106622A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nittoc Constr Co Ltd | 注入工法及びそれに用いられる弁 |
KR100983914B1 (ko) * | 2009-11-19 | 2010-09-28 | 김계홍 | 밸브세트 |
JP2012241632A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Isuzu Motors Ltd | 流路切替弁、内燃機関、及び内燃機関のegr方法 |
US20140245734A1 (en) * | 2011-10-27 | 2014-09-04 | Volvo Construction Equipment Ab | Hybrid excavator having a system for reducing actuator shock |
US9523184B2 (en) * | 2011-10-27 | 2016-12-20 | Volvo Construction Equipment Ab | Hybrid excavator having a system for reducing actuator shock |
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