JP2002275298A - ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体 - Google Patents
ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体Info
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- JP2002275298A JP2002275298A JP2002001416A JP2002001416A JP2002275298A JP 2002275298 A JP2002275298 A JP 2002275298A JP 2002001416 A JP2002001416 A JP 2002001416A JP 2002001416 A JP2002001416 A JP 2002001416A JP 2002275298 A JP2002275298 A JP 2002275298A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、高い連続気泡率を有する発泡体であ
って、リサイクル性に優れ、十分な応力緩和性が発現
し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを同時に満足す
るポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】50%以上の連続気泡率を有する発泡体で
あって、その基材樹脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重
量%以上、50重量%未満含有するポリエチレン系樹脂
組成物からなり、該発泡体の50%圧縮固定後1分経過
後の応力緩和率が30%以上、25%圧縮応力が1〜5
0kPaであり、かつ50%圧縮永久ひずみが70%以
下である。このような連続気泡発泡体は、十分な応力緩
和性を有し、圧縮永久ひずみが小さく、不定形の一定重
量の重量物を発泡体に載置した場合、集中荷重が発泡体
に発生しても時時間の経過とともに早い時期に発泡体内
部の応力緩和が起こり重量物との接触面積が増加し、そ
れ以上の集中荷重を避けることができ重量物の圧力を分
散支持することができる。
って、リサイクル性に優れ、十分な応力緩和性が発現
し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを同時に満足す
るポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】50%以上の連続気泡率を有する発泡体で
あって、その基材樹脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重
量%以上、50重量%未満含有するポリエチレン系樹脂
組成物からなり、該発泡体の50%圧縮固定後1分経過
後の応力緩和率が30%以上、25%圧縮応力が1〜5
0kPaであり、かつ50%圧縮永久ひずみが70%以
下である。このような連続気泡発泡体は、十分な応力緩
和性を有し、圧縮永久ひずみが小さく、不定形の一定重
量の重量物を発泡体に載置した場合、集中荷重が発泡体
に発生しても時時間の経過とともに早い時期に発泡体内
部の応力緩和が起こり重量物との接触面積が増加し、そ
れ以上の集中荷重を避けることができ重量物の圧力を分
散支持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッション材、緩
衝材、包装材、吸音材、防振材、防舷材等に用いられる
高い連続気泡率を有するポリエチレン系樹脂発泡体に関
する。
衝材、包装材、吸音材、防振材、防舷材等に用いられる
高い連続気泡率を有するポリエチレン系樹脂発泡体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、合成樹脂からなる連続気泡発
泡体としてウレタンフォーム、フォームラバー、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体フォーム、架橋処理を施したポ
リエチレンフォームなどが知られている。これらの発泡
体は、柔軟で加工性が良いことから、洗浄用スポンジ、
吸音材、工業用各種フィルターなどの用途において使用
されてきた。
泡体としてウレタンフォーム、フォームラバー、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体フォーム、架橋処理を施したポ
リエチレンフォームなどが知られている。これらの発泡
体は、柔軟で加工性が良いことから、洗浄用スポンジ、
吸音材、工業用各種フィルターなどの用途において使用
されてきた。
【0003】しかし、上記した従来の連続気泡発泡体に
おいて、リサイクル性に優れ、一定量の変形が継続的に
加えられたときに発泡体の変形に抗する応力が時間とと
もに減少する現象(以下、応力緩和性という)が特定の
時間内に発現し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを
同時に満足することは困難であった。
おいて、リサイクル性に優れ、一定量の変形が継続的に
加えられたときに発泡体の変形に抗する応力が時間とと
もに減少する現象(以下、応力緩和性という)が特定の
時間内に発現し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを
同時に満足することは困難であった。
【0004】ここで、応力緩和性について詳しく説明す
ると、例えば、発泡体に重量物を載置した場合、先ず重
量物の荷重により初期変形が発生し、それと同時に発泡
体には荷重とつりあう内部応力が発生する。そこで、発
泡体が応力緩和性を有するものの場合、発泡体に重量物
を載置した状態を維持すると、時間の経過と共に発泡体
に発生していた内部応力が減少し発泡体の厚みは減少す
る。そして末期においてはその内部応力は一定のある値
にまで減少し収束する。このように外力により発生した
物の内部応力が時間の経過と共に減少して行く性質を本
明細書では応力緩和性という。
ると、例えば、発泡体に重量物を載置した場合、先ず重
量物の荷重により初期変形が発生し、それと同時に発泡
体には荷重とつりあう内部応力が発生する。そこで、発
泡体が応力緩和性を有するものの場合、発泡体に重量物
を載置した状態を維持すると、時間の経過と共に発泡体
に発生していた内部応力が減少し発泡体の厚みは減少す
る。そして末期においてはその内部応力は一定のある値
にまで減少し収束する。このように外力により発生した
物の内部応力が時間の経過と共に減少して行く性質を本
明細書では応力緩和性という。
【0005】従来の架橋処理を施したポリエチレンフォ
ームは、上記の物性に類似した性質を有するものである
が、架橋処理が施されているため、原料へのリサイクル
が困難である。また、過酸化物などの架橋剤が使用され
ていることから臭気が発泡体に残存する虞がある。
ームは、上記の物性に類似した性質を有するものである
が、架橋処理が施されているため、原料へのリサイクル
が困難である。また、過酸化物などの架橋剤が使用され
ていることから臭気が発泡体に残存する虞がある。
【0006】また、軟質ウレタンフォームや高密度低反
発ウレタンフォームは、圧縮応力が弱いために底付きし
易く、不定形の重量物を載置した場合の安定性が悪いも
のとなる。一方、半硬質ウレタンフォームは、圧縮応力
が強く重量物のクッション材などに適するが、応力緩和
性が小さく重量物の形状に対して追従する能力が低くな
り不定形の重量物積載時の安定性が悪い等の不具合があ
る。
発ウレタンフォームは、圧縮応力が弱いために底付きし
易く、不定形の重量物を載置した場合の安定性が悪いも
のとなる。一方、半硬質ウレタンフォームは、圧縮応力
が強く重量物のクッション材などに適するが、応力緩和
性が小さく重量物の形状に対して追従する能力が低くな
り不定形の重量物積載時の安定性が悪い等の不具合があ
る。
【0007】さらに、ウレタンフォームはポリエチレン
系樹脂発泡体に比べて、耐酸、耐アルカリ等の耐薬品
性、耐候性、引き裂き等の機械的強度において劣るもの
であり、また原料へのリサイクルが困難であるなどのこ
とが問題となっていた。
系樹脂発泡体に比べて、耐酸、耐アルカリ等の耐薬品
性、耐候性、引き裂き等の機械的強度において劣るもの
であり、また原料へのリサイクルが困難であるなどのこ
とが問題となっていた。
【0008】一方、ポリオレフィン系樹脂連続気泡発泡
体としては、例えば、独立気泡のポリオレフィン系樹脂
発泡シートに針穴加工を行ない連続気泡発泡体とする技
術が知られている。しかしながら、ポリエチレン樹脂や
ポリプロピレン樹脂を基材樹脂とする独立気泡発泡体
に、単に針穴加工を行なって得られた連続気泡のポリオ
レフィン系樹脂発泡体は、圧縮永久ひずみが大きく、長
期間の使用に耐え得る十分な緩衝性を有しないものであ
った。
体としては、例えば、独立気泡のポリオレフィン系樹脂
発泡シートに針穴加工を行ない連続気泡発泡体とする技
術が知られている。しかしながら、ポリエチレン樹脂や
ポリプロピレン樹脂を基材樹脂とする独立気泡発泡体
に、単に針穴加工を行なって得られた連続気泡のポリオ
レフィン系樹脂発泡体は、圧縮永久ひずみが大きく、長
期間の使用に耐え得る十分な緩衝性を有しないものであ
った。
【0009】また、例えば、特公昭60−55290号
では低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物
を使用する方法、特開2000−7817号には低流動
性と高流動性の低密度ポリエチレンの混合物を基材樹脂
として使用して連続気泡押出発泡体を得る方法が報告さ
れているが、前記した圧縮永久ひずみが大きいものや、
応力緩和性が小さなものしか得られない。
では低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物
を使用する方法、特開2000−7817号には低流動
性と高流動性の低密度ポリエチレンの混合物を基材樹脂
として使用して連続気泡押出発泡体を得る方法が報告さ
れているが、前記した圧縮永久ひずみが大きいものや、
応力緩和性が小さなものしか得られない。
【0010】このように従来、応力緩和性が大きく、さ
らに応力を解除した後の圧縮永久ひずみの小さい、言い
換えれば回復率が高い性質を同時に満足するポリオレフ
ィン系樹脂連続気泡発泡体であって、その上リサイクル
性に優れたポリオレフィン系樹脂連続気泡発泡体は未だ
実用化されていないのが実状である。
らに応力を解除した後の圧縮永久ひずみの小さい、言い
換えれば回復率が高い性質を同時に満足するポリオレフ
ィン系樹脂連続気泡発泡体であって、その上リサイクル
性に優れたポリオレフィン系樹脂連続気泡発泡体は未だ
実用化されていないのが実状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況に
鑑みなされたもので、高い連続気泡率を有する発泡体で
あって、リサイクル性に優れ、十分な応力緩和性が発現
し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを同時に満足す
るポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体を提供する
ことを目的とする。
鑑みなされたもので、高い連続気泡率を有する発泡体で
あって、リサイクル性に優れ、十分な応力緩和性が発現
し、さらに圧縮永久ひずみが小さいことを同時に満足す
るポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、50%
以上の連続気泡率を有する発泡体であって、その基材樹
脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重量%以上50重量%
未満含有するポリエチレン系樹脂組成物からなり、該発
泡体の50%圧縮固定後1分経過後の応力緩和率が30
%以上、25%圧縮応力が1〜50kPaでありかつ5
0%圧縮永久ひずみが7%以下であることを特徴とする
ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関する。
以上の連続気泡率を有する発泡体であって、その基材樹
脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重量%以上50重量%
未満含有するポリエチレン系樹脂組成物からなり、該発
泡体の50%圧縮固定後1分経過後の応力緩和率が30
%以上、25%圧縮応力が1〜50kPaでありかつ5
0%圧縮永久ひずみが7%以下であることを特徴とする
ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関する。
【0013】(2)熱可逆性架橋ポリマーが、エチレン
系アイオノマー樹脂であることを特徴とする上記(1)
記載のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関す
る。
系アイオノマー樹脂であることを特徴とする上記(1)
記載のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関す
る。
【0014】(3)また本発明は、密度が15〜100
kg/m3、厚みが10〜200mm、幅が少なくとも
8cmの板状発泡体である上記(1)または(2)記載
のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関する。
kg/m3、厚みが10〜200mm、幅が少なくとも
8cmの板状発泡体である上記(1)または(2)記載
のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関する。
【0015】(4)更に本発明は、気泡形状が下記式
(1)〜(3)を満足し、気泡膜に連通孔が形成されて
いることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに
記載のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関す
る。
(1)〜(3)を満足し、気泡膜に連通孔が形成されて
いることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに
記載のポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体に関す
る。
【0016】
【数2】 0.3≦X/Z≦1.5 (1) 0.3≦X/Y≦1.5 (2) 0.3≦(X+Y+Z)/3≦10 (3) (ただし、式中X,Y,Zのそれぞれは発泡体の厚み方
向、押出方向、幅方向における平均気泡径であり、その
単位はmmである。)
向、押出方向、幅方向における平均気泡径であり、その
単位はmmである。)
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のポリエチレン系樹脂組成
物連続気泡発泡体は、50%以上の連続気泡率を有する
発泡体(以下、単に「連続気泡発泡体」という)であっ
て、その基材樹脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重量以
上50重量%未満含有するポリエチレン系樹脂組成物か
らなり、この連続気泡発泡体の50%圧縮固定後1分経
過後の応力緩和率が30%以上、25%圧縮応力が1〜
50kPaであり、かつ50%圧縮永久ひずみが7%以
下のものである。
物連続気泡発泡体は、50%以上の連続気泡率を有する
発泡体(以下、単に「連続気泡発泡体」という)であっ
て、その基材樹脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5重量以
上50重量%未満含有するポリエチレン系樹脂組成物か
らなり、この連続気泡発泡体の50%圧縮固定後1分経
過後の応力緩和率が30%以上、25%圧縮応力が1〜
50kPaであり、かつ50%圧縮永久ひずみが7%以
下のものである。
【0018】本発明の連続気泡発泡体を構成する基材樹
脂における熱可逆性架橋ポリマーとは、常温では一種の
架橋構造を形成することにより常温では架橋高分子のよ
うな性質を示し、高温では該架橋構造が解離して押出成
形可能な十分な流動性を示すポリマーである。具体的に
は、分子間が金属イオンのイオン結合力で架橋されたポ
リマー、下記の定義を満足するポリマー(以下、高温架
橋解離性ポリマーという)などが挙げられる。
脂における熱可逆性架橋ポリマーとは、常温では一種の
架橋構造を形成することにより常温では架橋高分子のよ
うな性質を示し、高温では該架橋構造が解離して押出成
形可能な十分な流動性を示すポリマーである。具体的に
は、分子間が金属イオンのイオン結合力で架橋されたポ
リマー、下記の定義を満足するポリマー(以下、高温架
橋解離性ポリマーという)などが挙げられる。
【0019】すなわち、シート状に加工したポリマーを
熱プレス間にて5分間予熱した後、230℃、10MP
aの加熱、加圧条件下でさらに5分間加熱し、次いで2
5℃に温調された冷却プレス間で12MPaの加圧条件
下で十分冷却して、厚さ1mmの板状体を得る。上記方
法により得られた板状体を23℃と80℃のオーブン
に、それぞれ入れ、24時間加熱処理することにより試
料を得る。得られたそれぞれの試料を使用して、JIS
C3005(加熱変形)に基づき、温度120℃、荷
重1kgfの条件にて、加熱変形率を各々求め、80℃
処理のものと23℃処理のものとの加熱変形率の差が5
0%以上のポリマーである。
熱プレス間にて5分間予熱した後、230℃、10MP
aの加熱、加圧条件下でさらに5分間加熱し、次いで2
5℃に温調された冷却プレス間で12MPaの加圧条件
下で十分冷却して、厚さ1mmの板状体を得る。上記方
法により得られた板状体を23℃と80℃のオーブン
に、それぞれ入れ、24時間加熱処理することにより試
料を得る。得られたそれぞれの試料を使用して、JIS
C3005(加熱変形)に基づき、温度120℃、荷
重1kgfの条件にて、加熱変形率を各々求め、80℃
処理のものと23℃処理のものとの加熱変形率の差が5
0%以上のポリマーである。
【0020】分子間が金属イオンのイオン結合力で架橋
されたポリマーとは、エチレン系アイオノマー樹脂など
がある。エチレン系アイオノマー樹脂は、エチレン単量
体とアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水イタ
コン酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、フマル酸、桂
皮酸などのα、β−不飽和カルボン酸またはその無水
物、あるいはこれら不飽和カルボン酸のアルキルエステ
ル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル等との共重合体の
金属塩架橋物である。この金属塩としては、アルカリ金
属塩、アルカリ土金属塩、典型金属塩、または遷移金属
塩等が挙げられる。
されたポリマーとは、エチレン系アイオノマー樹脂など
がある。エチレン系アイオノマー樹脂は、エチレン単量
体とアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水イタ
コン酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、フマル酸、桂
皮酸などのα、β−不飽和カルボン酸またはその無水
物、あるいはこれら不飽和カルボン酸のアルキルエステ
ル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル等との共重合体の
金属塩架橋物である。この金属塩としては、アルカリ金
属塩、アルカリ土金属塩、典型金属塩、または遷移金属
塩等が挙げられる。
【0021】このようなエチレン系アイオノマー樹脂と
しては、具体的には、例えば、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸メチル共重
合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸メチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合
体、またはエチレン−メタクリル酸共重合体等の分子間
を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂が挙げられ
る。尚、エチレン系アイオノマー樹脂は単独に限らず2
種類以上のエチレン系アイオノマー樹脂を混合したもの
であってもよい。エチレン系アイオノマー樹脂を特定量
含有した発泡体は、常温では分子間が金属イオンで架橋
された架橋構造を有しており、圧縮に対する回復性が高
く、繰り返し圧縮されてもへたりが少ないものとなる。
しては、具体的には、例えば、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸メチル共重
合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸メチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合
体、またはエチレン−メタクリル酸共重合体等の分子間
を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂が挙げられ
る。尚、エチレン系アイオノマー樹脂は単独に限らず2
種類以上のエチレン系アイオノマー樹脂を混合したもの
であってもよい。エチレン系アイオノマー樹脂を特定量
含有した発泡体は、常温では分子間が金属イオンで架橋
された架橋構造を有しており、圧縮に対する回復性が高
く、繰り返し圧縮されてもへたりが少ないものとなる。
【0022】本発明に使用される上記のエチレン系アイ
オノマー樹脂の中和度は通常10〜90モル%であり、
特に30〜90モル%のものが好ましい。またケン化度
は、50モル%以上、特に70〜100モル%ものが好
ましい。中和度、ケン化度をこのように調整することに
より混合樹脂との混練性が良好なものとなる。尚、中和
度およびケン化度は、赤外分光分析で測定される。具体
的には、赤外線分光分析の測定結果として得られる不飽
和カルボン酸エステルの単量体単位のモル数(a)、不
飽和カルボン酸金属塩の単量体単位のモル数(b)、不
飽和カルボン酸の単量体単位のモル数(c)から、下記
式(4)、(5)によって求められる。
オノマー樹脂の中和度は通常10〜90モル%であり、
特に30〜90モル%のものが好ましい。またケン化度
は、50モル%以上、特に70〜100モル%ものが好
ましい。中和度、ケン化度をこのように調整することに
より混合樹脂との混練性が良好なものとなる。尚、中和
度およびケン化度は、赤外分光分析で測定される。具体
的には、赤外線分光分析の測定結果として得られる不飽
和カルボン酸エステルの単量体単位のモル数(a)、不
飽和カルボン酸金属塩の単量体単位のモル数(b)、不
飽和カルボン酸の単量体単位のモル数(c)から、下記
式(4)、(5)によって求められる。
【0023】
【数3】 中和度(モル%)={b/(b+c)}×100 (4)
【0024】
【数4】 ケン化度(モル%)={(b+c)/(a+b+c)}×100 (5)
【0025】一方、高温架橋解離性ポリマーとは、低温
では架橋構造を形成し、高温では架橋構造が解離する性
質を有するポリマーあるいはポリマー組成物である。こ
のようなポリマーあるいはポリマー組成物としては、例
えば、特開2000−204204号公報に記載されて
いるような不飽和カルボン酸無水物と不飽和カルボン酸
エステルとによるカルボン酸変性ポリオレフィン系重合
体と分子中に水酸基を有する重合体とのポリマー組成物
が挙げられる。具体的には、例えば、エチレン−マレイ
ン酸無水物−アクリル酸エチル三元共重合体、エチレン
−ブテン−1共重合体等の変性ポリオレフィン重合体
と、水酸基末端ポリブタジエン水添物、エチレン−メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルグラフトエチレン重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、低分子量ポリオレフ
ィンポリオールなどの水酸基含有重合体とのポリマー組
成物などが挙げられる。
では架橋構造を形成し、高温では架橋構造が解離する性
質を有するポリマーあるいはポリマー組成物である。こ
のようなポリマーあるいはポリマー組成物としては、例
えば、特開2000−204204号公報に記載されて
いるような不飽和カルボン酸無水物と不飽和カルボン酸
エステルとによるカルボン酸変性ポリオレフィン系重合
体と分子中に水酸基を有する重合体とのポリマー組成物
が挙げられる。具体的には、例えば、エチレン−マレイ
ン酸無水物−アクリル酸エチル三元共重合体、エチレン
−ブテン−1共重合体等の変性ポリオレフィン重合体
と、水酸基末端ポリブタジエン水添物、エチレン−メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルグラフトエチレン重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、低分子量ポリオレフ
ィンポリオールなどの水酸基含有重合体とのポリマー組
成物などが挙げられる。
【0026】また、特開平6−57062号公報に記載
されているような不飽和カルボン酸無水物をグラフトし
た変性ポリオレフィンと分子内に少なくとも2個の水酸
基を有する多価アルコール化合物との組成物、さらに必
要に応じて有機カルボン酸金属塩のような反応促進剤を
含有する上記組成物が挙げられる。例えば、不飽和カル
ボン酸無水物をグラフトした変性ポリオレフィンは、具
体的には、エチレン、プロピレンなどのオレフィンの単
独重合体、またはこれらのオレフィン共重合体、または
これらのオレフィンを主成分とし(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル等との共重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン
−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体に、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、無水コ
ハク酸などの酸無水物をグラフト重合させた変性ポリオ
レフィンである。また多価アルコール化合物は、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパンなどのアルコール化合物、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物、水酸基を2個以上含有
するポリオレフィンオリゴマー等、その他グルコース、
ソルビトール、ガラクトース等の糖類などが例示され
る。
されているような不飽和カルボン酸無水物をグラフトし
た変性ポリオレフィンと分子内に少なくとも2個の水酸
基を有する多価アルコール化合物との組成物、さらに必
要に応じて有機カルボン酸金属塩のような反応促進剤を
含有する上記組成物が挙げられる。例えば、不飽和カル
ボン酸無水物をグラフトした変性ポリオレフィンは、具
体的には、エチレン、プロピレンなどのオレフィンの単
独重合体、またはこれらのオレフィン共重合体、または
これらのオレフィンを主成分とし(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル等との共重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン
−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体に、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、無水コ
ハク酸などの酸無水物をグラフト重合させた変性ポリオ
レフィンである。また多価アルコール化合物は、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパンなどのアルコール化合物、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物、水酸基を2個以上含有
するポリオレフィンオリゴマー等、その他グルコース、
ソルビトール、ガラクトース等の糖類などが例示され
る。
【0027】本発明において、熱可逆性架橋ポリマーと
して、エチレン系アイオノマー樹脂および/または高温
架橋解離性ポリマーが好ましく使用されるが、押出発泡
時の温度調整などの面から高発泡倍率、厚みの厚い発泡
体を得ることが容易なエチレン系アイオノマー樹脂の使
用が特に好ましい。エチレン系アイオノマー樹脂を特定
量含有した基材樹脂は、押出発泡時にダイ圧を適度な高
さに保つことができる。したがって、エチレン系アイオ
ノマー樹脂を含有しない基材樹脂に比べ、同じ吐出量に
おいてダイの間隙をより広げた場合であってもダイ内に
おける発泡を容易に防ぐことができる。その結果、連続
気泡発泡体の製造において厚みが厚く気泡径のバラツキ
が少ない高発泡倍率の発泡体を容易に得ることができ
る。
して、エチレン系アイオノマー樹脂および/または高温
架橋解離性ポリマーが好ましく使用されるが、押出発泡
時の温度調整などの面から高発泡倍率、厚みの厚い発泡
体を得ることが容易なエチレン系アイオノマー樹脂の使
用が特に好ましい。エチレン系アイオノマー樹脂を特定
量含有した基材樹脂は、押出発泡時にダイ圧を適度な高
さに保つことができる。したがって、エチレン系アイオ
ノマー樹脂を含有しない基材樹脂に比べ、同じ吐出量に
おいてダイの間隙をより広げた場合であってもダイ内に
おける発泡を容易に防ぐことができる。その結果、連続
気泡発泡体の製造において厚みが厚く気泡径のバラツキ
が少ない高発泡倍率の発泡体を容易に得ることができ
る。
【0028】本発明の連続気泡発泡体の基材樹脂は、熱
可逆性架橋ポリマーを5重量%以上50重量%未満含有
するポリエチレン系樹脂組成物からなる。本発明におい
て、ポリエチレン系樹脂組成物中における熱可逆性架橋
ポリマーの含有量は、好ましくは、安定して所期の目的
を満足する連続気泡発泡体を押出発泡により製造し得る
という観点から、10重量%以上50重量%未満、さら
に15重量%〜45重量%である。本発明において基材
樹脂中、熱可逆性架橋ポリマーが5重量%未満の場合
は、圧縮永久ひずみが大きくなり、繰り返し使用される
用途においては使用できない虞がある。一方、該架橋ポ
リマーが50重量%以上の場合でエチレン系アイオノマ
ーのごとく分子間が金属イオン結合力で架橋されたもの
からなる時は、押出発泡工程において、押出機内の圧力
が高く、ダイにおける発熱が大きくなり、ダイ内の圧力
を高く保つことが難しくなるため、高発泡倍率の発泡
体、十分な厚み、幅を有する連続気泡押出発泡体を得る
ことができない。また、押出機スクリュー回転時の負荷
が大きく、物理発泡剤注入圧力も高くしなければなら
ず、押出発泡の操作性も悪くなる。また、該架橋ポリマ
ーが50重量%以上の場合で高温架橋解離性ポリマーか
らなる時は、リサイクル性が不十分となる虞がある。
可逆性架橋ポリマーを5重量%以上50重量%未満含有
するポリエチレン系樹脂組成物からなる。本発明におい
て、ポリエチレン系樹脂組成物中における熱可逆性架橋
ポリマーの含有量は、好ましくは、安定して所期の目的
を満足する連続気泡発泡体を押出発泡により製造し得る
という観点から、10重量%以上50重量%未満、さら
に15重量%〜45重量%である。本発明において基材
樹脂中、熱可逆性架橋ポリマーが5重量%未満の場合
は、圧縮永久ひずみが大きくなり、繰り返し使用される
用途においては使用できない虞がある。一方、該架橋ポ
リマーが50重量%以上の場合でエチレン系アイオノマ
ーのごとく分子間が金属イオン結合力で架橋されたもの
からなる時は、押出発泡工程において、押出機内の圧力
が高く、ダイにおける発熱が大きくなり、ダイ内の圧力
を高く保つことが難しくなるため、高発泡倍率の発泡
体、十分な厚み、幅を有する連続気泡押出発泡体を得る
ことができない。また、押出機スクリュー回転時の負荷
が大きく、物理発泡剤注入圧力も高くしなければなら
ず、押出発泡の操作性も悪くなる。また、該架橋ポリマ
ーが50重量%以上の場合で高温架橋解離性ポリマーか
らなる時は、リサイクル性が不十分となる虞がある。
【0029】したがって、連続気泡発泡体であって、高
い発泡倍率、十分な幅や厚みを有するものも得ること
や、リサイクル性の点、さらに荷重に対する十分な応力
緩和性を発現し、圧縮永久ひずみが小さなものとすると
いう観点からも、本発明の基材樹脂の組成物は、エチレ
ン系アイオノマー樹脂等の熱可逆性架橋ポリマーを除く
他の樹脂成分が少なくとも50重量%を超え、95重量
%以下、好ましくは50重量%を超え、90重量%以
下、さらに好ましくは55重量%〜85重量%含有され
る。
い発泡倍率、十分な幅や厚みを有するものも得ること
や、リサイクル性の点、さらに荷重に対する十分な応力
緩和性を発現し、圧縮永久ひずみが小さなものとすると
いう観点からも、本発明の基材樹脂の組成物は、エチレ
ン系アイオノマー樹脂等の熱可逆性架橋ポリマーを除く
他の樹脂成分が少なくとも50重量%を超え、95重量
%以下、好ましくは50重量%を超え、90重量%以
下、さらに好ましくは55重量%〜85重量%含有され
る。
【0030】本発明の連続気泡発泡体の基材樹脂の一部
を構成する上記熱可塑性架橋ポリマーを除く他の樹脂成
分は、ポリエチレン系樹脂を主成分とするものであり、
(なお、主成分とするとは50重量%以上、好ましくは
80重量%以上を含有されていることを意味する)ポリエ
チレン系樹脂としては、エチレン単独重合体やエチレン
と炭素数3〜12のα−オレフィン等との共重合体で、
エチレン成分が60重量%以上含有されているものであ
り、具体的には、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−ブテン共重合
体、スチレン−エチレン共重合体、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレー
ト共重合体等が挙げられる。上記ポリエチレン系樹脂
は、1種または2種以上の混合物として使用されるが、
特に2種以上の混合物を使用することが好ましい。これ
らの中でも、柔軟性、成形性などの点を重視する場合は
低密度ポリエチレンの使用が好ましく、押出発泡時の連
続気泡の発泡体が得られる押出温度範囲が広がり、高発
泡倍率のものが容易に得られる点から、例えば、高密度
ポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合
体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共
重合体等の共重合体の少なくとも1種とを組み合わせて
使用することが望ましい。
を構成する上記熱可塑性架橋ポリマーを除く他の樹脂成
分は、ポリエチレン系樹脂を主成分とするものであり、
(なお、主成分とするとは50重量%以上、好ましくは
80重量%以上を含有されていることを意味する)ポリエ
チレン系樹脂としては、エチレン単独重合体やエチレン
と炭素数3〜12のα−オレフィン等との共重合体で、
エチレン成分が60重量%以上含有されているものであ
り、具体的には、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−ブテン共重合
体、スチレン−エチレン共重合体、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレー
ト共重合体等が挙げられる。上記ポリエチレン系樹脂
は、1種または2種以上の混合物として使用されるが、
特に2種以上の混合物を使用することが好ましい。これ
らの中でも、柔軟性、成形性などの点を重視する場合は
低密度ポリエチレンの使用が好ましく、押出発泡時の連
続気泡の発泡体が得られる押出温度範囲が広がり、高発
泡倍率のものが容易に得られる点から、例えば、高密度
ポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合
体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共
重合体等の共重合体の少なくとも1種とを組み合わせて
使用することが望ましい。
【0031】本発明の目的とする連続気泡発泡体を得る
ためには、その基材樹脂として熱可逆性架橋ポリマーか
らなる成分とポリエチレン系樹脂を主成分とするものと
の混合物からなるポリエチレン系樹脂組成物を用いるこ
とが重要である。基材樹脂における熱可逆性架橋ポリマ
ーからなる成分である例えば前記アイオノマー樹脂は、
そのイオン結合が150℃を超えるような温度では弱く
なり低い温度では強くなる。このようなエチレン系アイ
オノマー樹脂からなる成分は、他方の成分の急激な粘度
低下を起こす温度範囲でも他方の成分よりも高い粘度を
保持しており、他方の成分が急激な粘度低下を起こして
も発泡体は収縮し難くなる。従って、本発明における基
材樹脂においてポリエチレン系樹脂を主成分とする一方
の成分中の溶融張力の弱い部分、例えば低分子量成分な
どが気泡形成とともに破泡し、エチレン系アイオノマー
樹脂からなる成分によって発泡体の形状を維持するとい
う粘度バランスが必要となる。しかしながら、エチレン
系アイオノマー樹脂成分が多くなり過ぎると粘度が高く
なり過ぎ、ダイ内での発熱が大きくなり良好な連続気泡
発泡体を得ることが難しくなる。またエチレン系アイオ
ノマー樹脂成分が少な過ぎると高い粘度を保つ効果が期
待できず、厚みの厚い、高発泡倍率の連続気泡発泡体が
得られない。また、基材樹脂中の熱可逆性架橋ポリマー
成分を5重量%以上50重量%未満とし、ポリエチレン
系樹脂を主成分とする他方の成分を50重量%を超え9
5重量%以下の混合割合で適宜調整することにより、得
られる発泡体に最終的に一種の架橋構造が導入されるこ
ととなり、本発明の目的とする良好な応力緩和性、復元
性を有する連続気泡発泡体を得ることができる。
ためには、その基材樹脂として熱可逆性架橋ポリマーか
らなる成分とポリエチレン系樹脂を主成分とするものと
の混合物からなるポリエチレン系樹脂組成物を用いるこ
とが重要である。基材樹脂における熱可逆性架橋ポリマ
ーからなる成分である例えば前記アイオノマー樹脂は、
そのイオン結合が150℃を超えるような温度では弱く
なり低い温度では強くなる。このようなエチレン系アイ
オノマー樹脂からなる成分は、他方の成分の急激な粘度
低下を起こす温度範囲でも他方の成分よりも高い粘度を
保持しており、他方の成分が急激な粘度低下を起こして
も発泡体は収縮し難くなる。従って、本発明における基
材樹脂においてポリエチレン系樹脂を主成分とする一方
の成分中の溶融張力の弱い部分、例えば低分子量成分な
どが気泡形成とともに破泡し、エチレン系アイオノマー
樹脂からなる成分によって発泡体の形状を維持するとい
う粘度バランスが必要となる。しかしながら、エチレン
系アイオノマー樹脂成分が多くなり過ぎると粘度が高く
なり過ぎ、ダイ内での発熱が大きくなり良好な連続気泡
発泡体を得ることが難しくなる。またエチレン系アイオ
ノマー樹脂成分が少な過ぎると高い粘度を保つ効果が期
待できず、厚みの厚い、高発泡倍率の連続気泡発泡体が
得られない。また、基材樹脂中の熱可逆性架橋ポリマー
成分を5重量%以上50重量%未満とし、ポリエチレン
系樹脂を主成分とする他方の成分を50重量%を超え9
5重量%以下の混合割合で適宜調整することにより、得
られる発泡体に最終的に一種の架橋構造が導入されるこ
ととなり、本発明の目的とする良好な応力緩和性、復元
性を有する連続気泡発泡体を得ることができる。
【0032】本発明の連続気泡発泡体は連続気泡率が5
0%以上のものである。連続気泡率が50%未満の場合
は、繰り返し圧縮に対する復元性、クッション性、柔軟
性、吸音性、吸水性、通気性といった連続気泡発泡体が
示す特有の機能の発現効果が少なくなり、いわゆる連続
気泡の発泡体とは言い難くなる。尚、本発明における連
続気泡発泡体の連続気泡率とは、発泡体の一部分のみの
値ではなく、発泡体全体における平均値をいう。従っ
て、連続気泡発泡体の一部分において本発明が特定する
連続気泡率を下回る部分があっても、発泡体全体の平均
値が本発明で特定する連続気泡率以上であればよい。
0%以上のものである。連続気泡率が50%未満の場合
は、繰り返し圧縮に対する復元性、クッション性、柔軟
性、吸音性、吸水性、通気性といった連続気泡発泡体が
示す特有の機能の発現効果が少なくなり、いわゆる連続
気泡の発泡体とは言い難くなる。尚、本発明における連
続気泡発泡体の連続気泡率とは、発泡体の一部分のみの
値ではなく、発泡体全体における平均値をいう。従っ
て、連続気泡発泡体の一部分において本発明が特定する
連続気泡率を下回る部分があっても、発泡体全体の平均
値が本発明で特定する連続気泡率以上であればよい。
【0033】連続気泡発泡体特有の性質である繰り返し
荷重に対する復元性、クッション性、柔軟性、吸音性、
吸水性、通気性が特に優れるという観点からは、連続気
泡率が70%以上、更に80%以上であることが好まし
く、連続気泡率が70%以上であると、手で触った感触
が極めて柔らかくなる。
荷重に対する復元性、クッション性、柔軟性、吸音性、
吸水性、通気性が特に優れるという観点からは、連続気
泡率が70%以上、更に80%以上であることが好まし
く、連続気泡率が70%以上であると、手で触った感触
が極めて柔らかくなる。
【0034】本明細書における連続気泡率の測定は、A
STM D−2856−70(手順C)に準じて次の様に
行なわれる。すなわち、エアピクノメーターを使用して
測定試料の真の体積Vx(cm3)を求め、測定試料の
外形寸法から見掛けの体積Va(cm3)を求め、式
(6)により連続気泡率(%)を計算する。尚、真の体
積Vxとは、測定試料中の樹脂の体積と独立気泡部分の
体積との和である。
STM D−2856−70(手順C)に準じて次の様に
行なわれる。すなわち、エアピクノメーターを使用して
測定試料の真の体積Vx(cm3)を求め、測定試料の
外形寸法から見掛けの体積Va(cm3)を求め、式
(6)により連続気泡率(%)を計算する。尚、真の体
積Vxとは、測定試料中の樹脂の体積と独立気泡部分の
体積との和である。
【0035】
【数5】 連続気泡率(%)={(Va−Vx)/(Va−W/ρ)}×100 (6) 式(6)において、Wは測定試料の重量(g)、ρは発
泡体を構成する基材樹脂の密度(g/cm3)である。
泡体を構成する基材樹脂の密度(g/cm3)である。
【0036】測定試料は、発泡体の形状に従って以下の
通り調整する。発泡体形状がシート状の場合は、縦40
mm、横25mmのシート状サンプルを複数枚切り出
し、切り出したサンプルを重ね合せて厚み約25mmと
したものを測定試料とする。
通り調整する。発泡体形状がシート状の場合は、縦40
mm、横25mmのシート状サンプルを複数枚切り出
し、切り出したサンプルを重ね合せて厚み約25mmと
したものを測定試料とする。
【0037】発泡体形状が板状の場合は、縦25mm、
横25mm、厚み40mmの直方体サンプルを切り出
し、切り出したサンプルを測定試料とする。尚、厚みが
40mmの直方体サンプルを切り出せない場合は、重ね
合せて所定の厚みに調整して測定試料とする。また板状
発泡体の場合、発泡体の部分部分において連続気泡率が
バラツク場合があるため、発泡体全体の連続気泡率のバ
ラツキ方が把握できるように、発泡体の各部分から均等
に測定試料を切り出し(少なくとも10個以上)、切り
出した各々の測定試料の連続気泡率の算術平均をもって
発泡体の連続気泡率とする。
横25mm、厚み40mmの直方体サンプルを切り出
し、切り出したサンプルを測定試料とする。尚、厚みが
40mmの直方体サンプルを切り出せない場合は、重ね
合せて所定の厚みに調整して測定試料とする。また板状
発泡体の場合、発泡体の部分部分において連続気泡率が
バラツク場合があるため、発泡体全体の連続気泡率のバ
ラツキ方が把握できるように、発泡体の各部分から均等
に測定試料を切り出し(少なくとも10個以上)、切り
出した各々の測定試料の連続気泡率の算術平均をもって
発泡体の連続気泡率とする。
【0038】本発明の連続気泡発泡体は、圧縮試験にお
ける50%圧縮固定後1分経過後の応力緩和率が30%
以上、25%圧縮応力が1〜50kPaであり、かつ5
0%圧縮永久ひずみが7%以下のものである。50%圧
縮固定後1分経過後の応力緩和率は好ましくは35%以
上、さらに好ましくは40%以上である。応力緩和率が
30%未満である場合には、荷重に対する応力緩和が少
なく、局所的に荷重がかかり重量物の荷重を面で均等に
受け止めるという性質が得られ難く底付きを起こしたり
する。したがって、重量物に対するクッション性が低下
し、また載置される重量物の座りが悪く安定した状態で
固定し難い。
ける50%圧縮固定後1分経過後の応力緩和率が30%
以上、25%圧縮応力が1〜50kPaであり、かつ5
0%圧縮永久ひずみが7%以下のものである。50%圧
縮固定後1分経過後の応力緩和率は好ましくは35%以
上、さらに好ましくは40%以上である。応力緩和率が
30%未満である場合には、荷重に対する応力緩和が少
なく、局所的に荷重がかかり重量物の荷重を面で均等に
受け止めるという性質が得られ難く底付きを起こしたり
する。したがって、重量物に対するクッション性が低下
し、また載置される重量物の座りが悪く安定した状態で
固定し難い。
【0039】つまり、応力緩和率が30%以上のもの
は、前述の応力緩和性はつぎのようにに発現する。該応
力緩和率が30%以上の連続気泡発泡体は、該発泡体の
厚みが50%となるように圧縮荷重P(kgf/c
m2)をかけると該発泡体に荷重を押し返そうとする力
として内部応力P(kgf/cm2)が発生する(この
時点での応力緩和率は0%である)。しかし圧縮率を5
0%に維持したままにすると該内部応力は時間の経過と
共に減少し、1分経過後には該発泡体の厚みを50%に
維持する圧縮荷重は0.7P(kgf/cm2)以下
(この時点での応力緩和率は30%以上である)となっ
ている。よって、該発泡体は荷重を加えられて1分間の
内に徐々に30%以上圧縮応力が低下したことになる。
なお、該発泡体の内部応力は一定の値になるまで減少す
る。
は、前述の応力緩和性はつぎのようにに発現する。該応
力緩和率が30%以上の連続気泡発泡体は、該発泡体の
厚みが50%となるように圧縮荷重P(kgf/c
m2)をかけると該発泡体に荷重を押し返そうとする力
として内部応力P(kgf/cm2)が発生する(この
時点での応力緩和率は0%である)。しかし圧縮率を5
0%に維持したままにすると該内部応力は時間の経過と
共に減少し、1分経過後には該発泡体の厚みを50%に
維持する圧縮荷重は0.7P(kgf/cm2)以下
(この時点での応力緩和率は30%以上である)となっ
ている。よって、該発泡体は荷重を加えられて1分間の
内に徐々に30%以上圧縮応力が低下したことになる。
なお、該発泡体の内部応力は一定の値になるまで減少す
る。
【0040】このような性質は一定重量の不定形の重量
物を発泡体に載置した場合、集中荷重を受ける部分が発
泡体に発生しても時間の経過と共に早い時期に発泡体内
部応力の緩和が起こり重量物との接触面積が増加するこ
とにより、それ以上の集中荷重を避けることができ重量
物の圧力を分散させて支持することができ、重量物に対
する反力の集中も避けることができるため支持安定性、
重量載置物の表面保護性につながる。特に、そのような
性質の発泡体を椅子などのクッション材に使用した場合
は、人体を支える際に、曲面部からなる人体を包み込む
ようにフィットし均一な力で支えることができるために
長時間使用しても疲れないものとなる。また、この性質
は床ずれ防止用マットとしても好適な性質である。さら
にまた、応力緩和率が30%以上のものは、速い速度の
圧縮等の変形に対して大きな反力を発現し変形量は小さ
く、遅い速度のものに対しては徐々に変形してエネルギ
ーを吸収していくため、防舷材などの緩衝材にも好適な
ものである。なお、本発明の連続気泡押出発泡体におい
て応力緩和率の上限はおおむね80%、好ましくは70
%である。また、本発明の連続気泡発泡体は、圧縮試験
における50%圧縮固定後5分経過後の応力緩和率が3
0〜80%、さらに40〜80%のものがクッション性
の点で好ましい。
物を発泡体に載置した場合、集中荷重を受ける部分が発
泡体に発生しても時間の経過と共に早い時期に発泡体内
部応力の緩和が起こり重量物との接触面積が増加するこ
とにより、それ以上の集中荷重を避けることができ重量
物の圧力を分散させて支持することができ、重量物に対
する反力の集中も避けることができるため支持安定性、
重量載置物の表面保護性につながる。特に、そのような
性質の発泡体を椅子などのクッション材に使用した場合
は、人体を支える際に、曲面部からなる人体を包み込む
ようにフィットし均一な力で支えることができるために
長時間使用しても疲れないものとなる。また、この性質
は床ずれ防止用マットとしても好適な性質である。さら
にまた、応力緩和率が30%以上のものは、速い速度の
圧縮等の変形に対して大きな反力を発現し変形量は小さ
く、遅い速度のものに対しては徐々に変形してエネルギ
ーを吸収していくため、防舷材などの緩衝材にも好適な
ものである。なお、本発明の連続気泡押出発泡体におい
て応力緩和率の上限はおおむね80%、好ましくは70
%である。また、本発明の連続気泡発泡体は、圧縮試験
における50%圧縮固定後5分経過後の応力緩和率が3
0〜80%、さらに40〜80%のものがクッション性
の点で好ましい。
【0041】本発明において応力緩和率の測定は、JI
S K6767(1976)の圧縮試験硬さの測定法に
準拠して行い、試験片の大きさを縦100mm、横10
0mm、厚さ40mmとし、圧縮量を測定試験片の厚み
の50%、圧縮速度を100mm/分、として測定し
た。具体的には、試験片を試験機の平行な平面板の間に
置き、100mm/分の速度で試験片の厚さが元の厚さ
の50%に達するまで圧縮し停止した時点の試験片が平
面板を押し返す力(kgf/cm2)を(A)とし、停
止1分経過後の平面板を押し返す力(kgf/cm2)
を(B)としたとき、下記式(7)により算出した値を
応力緩和率とした。また、50%圧縮固定後5分経過後
の応力緩和率は、(B)の値を停止5分経過後の値とし
下記式(7)により算出される
S K6767(1976)の圧縮試験硬さの測定法に
準拠して行い、試験片の大きさを縦100mm、横10
0mm、厚さ40mmとし、圧縮量を測定試験片の厚み
の50%、圧縮速度を100mm/分、として測定し
た。具体的には、試験片を試験機の平行な平面板の間に
置き、100mm/分の速度で試験片の厚さが元の厚さ
の50%に達するまで圧縮し停止した時点の試験片が平
面板を押し返す力(kgf/cm2)を(A)とし、停
止1分経過後の平面板を押し返す力(kgf/cm2)
を(B)としたとき、下記式(7)により算出した値を
応力緩和率とした。また、50%圧縮固定後5分経過後
の応力緩和率は、(B)の値を停止5分経過後の値とし
下記式(7)により算出される
【0042】
【数6】 応力緩和率(%)={1−[(B)/(A)]}×100 (7)
【0043】尚、試験片は連続気泡発泡体の形状により
以下の通りに調整した。すなわち発泡体の形状がシート
状の場合には、縦100mm、横100mmの試料を複
数枚切り出し、切り出した試料を重ね合せて厚さ40m
mとしたものを試験片とした。尚、シート状発泡体の重
ね合わせ枚数は最小枚数とし、必要に応じて重ね合わせ
たシートの内の1枚をスライスすることにより試験片の
厚みを40mmに調整することとした。
以下の通りに調整した。すなわち発泡体の形状がシート
状の場合には、縦100mm、横100mmの試料を複
数枚切り出し、切り出した試料を重ね合せて厚さ40m
mとしたものを試験片とした。尚、シート状発泡体の重
ね合わせ枚数は最小枚数とし、必要に応じて重ね合わせ
たシートの内の1枚をスライスすることにより試験片の
厚みを40mmに調整することとした。
【0044】また、発泡体の形状が板状の場合には、縦
100mm、横100mm、厚さ40mmの直方体を切
り出し測定用試料とする。尚、上記寸法の直方体を切り
出せない場合は、シート状発泡体の場合と同様に所定の
大きさの試料を重ね合わせ所定の寸法に調整して測定用
試料とした。また板状発泡体の場合発泡体の部分部分に
おいて応力緩和率がバラツク場合があるので、発泡体全
体の応力緩和率のバラツキ方が把握できるように発泡体
の各部分から均等に測定用試料を切り出し、切り出した
各々の測定試料の応力緩和率の算術平均をもって発泡体
の応力緩和率とした。
100mm、横100mm、厚さ40mmの直方体を切
り出し測定用試料とする。尚、上記寸法の直方体を切り
出せない場合は、シート状発泡体の場合と同様に所定の
大きさの試料を重ね合わせ所定の寸法に調整して測定用
試料とした。また板状発泡体の場合発泡体の部分部分に
おいて応力緩和率がバラツク場合があるので、発泡体全
体の応力緩和率のバラツキ方が把握できるように発泡体
の各部分から均等に測定用試料を切り出し、切り出した
各々の測定試料の応力緩和率の算術平均をもって発泡体
の応力緩和率とした。
【0045】発泡体の応力緩和は、主として気泡構造と
基材樹脂の特性によって発現するものと考えられる。例
えば軟質ポリウレタンフォームのように気泡が殆ど骨格
のみであって気泡膜が殆ど存在しないような連続気泡構
造体の場合は、フォームを圧縮したときのフォーム内の
エアーは容易に速やかに抜けるため圧縮に対するエアー
の通気抵抗が弱く、基材樹脂の特性のみの影響が大きく
なる。そのために圧縮された瞬間の圧縮応力と、圧縮固
定され一定時間経過後の圧縮応力との差が少なくなって
しまい応力緩和率の小さいものとなる。
基材樹脂の特性によって発現するものと考えられる。例
えば軟質ポリウレタンフォームのように気泡が殆ど骨格
のみであって気泡膜が殆ど存在しないような連続気泡構
造体の場合は、フォームを圧縮したときのフォーム内の
エアーは容易に速やかに抜けるため圧縮に対するエアー
の通気抵抗が弱く、基材樹脂の特性のみの影響が大きく
なる。そのために圧縮された瞬間の圧縮応力と、圧縮固
定され一定時間経過後の圧縮応力との差が少なくなって
しまい応力緩和率の小さいものとなる。
【0046】一方、気泡膜が存在し、その気泡膜の一部
が破泡し連通化しているような気泡構造の発泡体では、
発泡体が圧縮されたときにはフォーム内のエアーが抜け
難く、圧縮に対するエアーの通気抵抗が大きくなり、そ
のエアーの抜けが応力に対して緩和する作用として働
く。さらに加えて剛性や柔軟性などのバランスのとれた
樹脂特性を有する樹脂を選択することにより、圧縮され
た瞬間の圧縮応力と圧縮固定され一定時間経過後の圧縮
応力との差が大きくなり、応力緩和率が高くなると考え
られる。
が破泡し連通化しているような気泡構造の発泡体では、
発泡体が圧縮されたときにはフォーム内のエアーが抜け
難く、圧縮に対するエアーの通気抵抗が大きくなり、そ
のエアーの抜けが応力に対して緩和する作用として働
く。さらに加えて剛性や柔軟性などのバランスのとれた
樹脂特性を有する樹脂を選択することにより、圧縮され
た瞬間の圧縮応力と圧縮固定され一定時間経過後の圧縮
応力との差が大きくなり、応力緩和率が高くなると考え
られる。
【0047】本発明の連続気泡発泡体は、50%圧縮永
久ひずみが7%以下と小さいのもであるが、好ましくは
5%以下、更には4%以下が好ましい。圧縮永久ひずみ
が7%を超えると発泡体の回復性が劣り、特に繰り返し
使用する用途では圧縮応力が低下する。
久ひずみが7%以下と小さいのもであるが、好ましくは
5%以下、更には4%以下が好ましい。圧縮永久ひずみ
が7%を超えると発泡体の回復性が劣り、特に繰り返し
使用する用途では圧縮応力が低下する。
【0048】本発明において、圧縮永久ひずみは、JI
S K6767(1976)の圧縮永久ひずみの測定法
に準拠して測定し、圧縮固定量を試験片の厚さの50%
とし、試験片を長さ50mm、幅50mm、厚さ40m
mのものとして以下の式(8)より求めた。
S K6767(1976)の圧縮永久ひずみの測定法
に準拠して測定し、圧縮固定量を試験片の厚さの50%
とし、試験片を長さ50mm、幅50mm、厚さ40m
mのものとして以下の式(8)より求めた。
【0049】
【数7】 圧縮永久ひずみ(%)={(t0−t1)/t0}×100 (8) t0:試験片の元の厚さ(mm),t1:試験片の試験
後の厚さ(mm)
後の厚さ(mm)
【0050】尚、試験片は連続気泡発泡体の形状により
以下のように調整した。発泡体がシート状の場合、縦5
0mm,横50mm,の試料を複数枚切り出し、切り出
した試料を重ね合わせ厚さ40mmに調整し測定用試料
とした。尚、シート状発泡体の重ね合わせ枚数は最小枚
数とし、必要に応じて重ね合わせたシートの内の1枚を
スライスすることにより試験片の厚みを40mmに調整
することとした。発泡体形状が板状発泡体の場合は、縦
50mm,横50mm,厚さ40mmの直方体試料を複
数枚切り出し、測定用試料とした。尚、厚さ40mmの
直方体が切り出しせない場合は、シート状発泡体の場合
と同様に切り出した試料を重ね合わせて所定の厚さに調
整し測定用試料とした。
以下のように調整した。発泡体がシート状の場合、縦5
0mm,横50mm,の試料を複数枚切り出し、切り出
した試料を重ね合わせ厚さ40mmに調整し測定用試料
とした。尚、シート状発泡体の重ね合わせ枚数は最小枚
数とし、必要に応じて重ね合わせたシートの内の1枚を
スライスすることにより試験片の厚みを40mmに調整
することとした。発泡体形状が板状発泡体の場合は、縦
50mm,横50mm,厚さ40mmの直方体試料を複
数枚切り出し、測定用試料とした。尚、厚さ40mmの
直方体が切り出しせない場合は、シート状発泡体の場合
と同様に切り出した試料を重ね合わせて所定の厚さに調
整し測定用試料とした。
【0051】本発明の連続気泡発泡体がシート状発泡体
の場合は、平均気泡径は0.3〜3.0mmであること
が好ましい。さらに好ましくは、0.4〜2.0mmで
ある。平均気泡径が0.3mm未満のシート状発泡体は
回復性が極めて遅く、また気泡膜が薄くなってしまい気
泡形状を保持する力が小さく、潰れた気泡形状のものが
得られ易くなる。一方平均気泡径が3.0mmを超える
と気泡膜が厚くなり過ぎ、外観が悪く、また柔軟性の悪
いものとなってしまう。
の場合は、平均気泡径は0.3〜3.0mmであること
が好ましい。さらに好ましくは、0.4〜2.0mmで
ある。平均気泡径が0.3mm未満のシート状発泡体は
回復性が極めて遅く、また気泡膜が薄くなってしまい気
泡形状を保持する力が小さく、潰れた気泡形状のものが
得られ易くなる。一方平均気泡径が3.0mmを超える
と気泡膜が厚くなり過ぎ、外観が悪く、また柔軟性の悪
いものとなってしまう。
【0052】本発明の連続気泡発泡体の板状発泡体は、
平均気泡径は0.3〜10.0mmであることが好まし
い。さらに好ましくは、0.4〜5.0mmである。平
均気泡径が0.3mm未満の板状発泡体は回復性が極め
て遅く、また気泡膜が薄くなってしまい気泡形状を保持
する力が小さく、潰れた気泡形状のものが得られ易くな
る。一方平均気泡径が10.0mmを超えると気泡膜が
厚くなり過ぎ、外観が悪く、また圧縮回復性の悪いもの
となってしまう。
平均気泡径は0.3〜10.0mmであることが好まし
い。さらに好ましくは、0.4〜5.0mmである。平
均気泡径が0.3mm未満の板状発泡体は回復性が極め
て遅く、また気泡膜が薄くなってしまい気泡形状を保持
する力が小さく、潰れた気泡形状のものが得られ易くな
る。一方平均気泡径が10.0mmを超えると気泡膜が
厚くなり過ぎ、外観が悪く、また圧縮回復性の悪いもの
となってしまう。
【0053】本発明の板状連続気泡発泡体の気泡形状
は、発泡体の押出方向(MD)と、MDと直交する発泡
体の幅方向(TD)のそれぞれの方向に対する垂直断面
を顕微鏡で観察することにより、上記TDに対する垂直
断面の厚み方向の平均気泡径X、MDの平均気泡径Y、
TDの平均気泡径Zをそれぞれ測定し、Y、Zの各々に
対するXの比、X/Y、X/Zを求める。
は、発泡体の押出方向(MD)と、MDと直交する発泡
体の幅方向(TD)のそれぞれの方向に対する垂直断面
を顕微鏡で観察することにより、上記TDに対する垂直
断面の厚み方向の平均気泡径X、MDの平均気泡径Y、
TDの平均気泡径Zをそれぞれ測定し、Y、Zの各々に
対するXの比、X/Y、X/Zを求める。
【0054】本発明において気泡形状X/Y、X/Z
は、それぞれ0.3〜1.5が好ましく、さらに好まし
くはそれぞれ0.3〜1.3,特に0.5〜1.0であ
る。気泡形状のX/Y、X/Zが0.3未満の場合は、
気泡形状が扁平であるため柔軟性においては問題ない
が、厚み方向への圧縮時の変形量が大きくなり底付きし
易くなる。一方、1.5を超えるものは圧縮応力が強く
なり過ぎ柔軟性が悪るくなる虞がある。したがって、上
記範囲の気泡形状を満足することにより、MD、TD、
厚み方向各方向への圧縮変形量がほぼ同程度となり、圧
縮回復性が特に良好なものとなる。
は、それぞれ0.3〜1.5が好ましく、さらに好まし
くはそれぞれ0.3〜1.3,特に0.5〜1.0であ
る。気泡形状のX/Y、X/Zが0.3未満の場合は、
気泡形状が扁平であるため柔軟性においては問題ない
が、厚み方向への圧縮時の変形量が大きくなり底付きし
易くなる。一方、1.5を超えるものは圧縮応力が強く
なり過ぎ柔軟性が悪るくなる虞がある。したがって、上
記範囲の気泡形状を満足することにより、MD、TD、
厚み方向各方向への圧縮変形量がほぼ同程度となり、圧
縮回復性が特に良好なものとなる。
【0055】本発明において、厚み方向の平均気泡径
X、押出方向の平均気泡径Y、押出方向と直交する幅方
向の平均気泡径Zの測定は、発泡体の押出方向(MD)
に対する垂直断面およびMDと直交する幅方向(TD)
に対する垂直断面に基づき行われる。具体的には、次の
ようにして行う。Yについては、先ず、顕微鏡等で拡大
撮影して得られたTDに対する垂直断面拡大図におい
て、発泡体の表面付近のMD、厚み方向中央部のMD、
裏面付近におけるMDの3個所に、拡大前の長さが5m
mに相当する線分を引く。次に、引かれた各線分と交差
する気泡の数n(nは、該線分上に気泡の一部が交差す
るものも含む。)を求め、計算式:[5/(n−1)]
により各線分上の気泡1個あたりの平均気泡径を、表面
付近、厚み方向中央部、裏面付近に引いた計3本の線分
の各々から求められた気泡1個当たりの平均気泡径の相
加平均をもってY(mm)とする。
X、押出方向の平均気泡径Y、押出方向と直交する幅方
向の平均気泡径Zの測定は、発泡体の押出方向(MD)
に対する垂直断面およびMDと直交する幅方向(TD)
に対する垂直断面に基づき行われる。具体的には、次の
ようにして行う。Yについては、先ず、顕微鏡等で拡大
撮影して得られたTDに対する垂直断面拡大図におい
て、発泡体の表面付近のMD、厚み方向中央部のMD、
裏面付近におけるMDの3個所に、拡大前の長さが5m
mに相当する線分を引く。次に、引かれた各線分と交差
する気泡の数n(nは、該線分上に気泡の一部が交差す
るものも含む。)を求め、計算式:[5/(n−1)]
により各線分上の気泡1個あたりの平均気泡径を、表面
付近、厚み方向中央部、裏面付近に引いた計3本の線分
の各々から求められた気泡1個当たりの平均気泡径の相
加平均をもってY(mm)とする。
【0056】Zについては、先ず顕微鏡等で拡大撮影し
て得られたMDに対する垂直断面拡大図において、押出
発泡体の表面付近のTD、厚み方向中央部のTD、裏面
付近におけるTDの3個所に、拡大前の長さが5mmに
相当する線分を引き、Yを求める操作と同様の操作によ
り求められる値をZ(mm)とする。
て得られたMDに対する垂直断面拡大図において、押出
発泡体の表面付近のTD、厚み方向中央部のTD、裏面
付近におけるTDの3個所に、拡大前の長さが5mmに
相当する線分を引き、Yを求める操作と同様の操作によ
り求められる値をZ(mm)とする。
【0057】Xについては、TDに対する垂直断面拡大
図において、測定用試料の厚み方向に発泡体の全厚みに
亘る直線を引き、該直線と交差する気泡の数n2を求
め、計算式:[発泡体の全厚み/n2]により直線上の
気泡1個当たりの平均気泡径を求めX(mm)とする。
また発泡体の平均気泡径は[(X+Y+Z)/3]で求
められる値とする。
図において、測定用試料の厚み方向に発泡体の全厚みに
亘る直線を引き、該直線と交差する気泡の数n2を求
め、計算式:[発泡体の全厚み/n2]により直線上の
気泡1個当たりの平均気泡径を求めX(mm)とする。
また発泡体の平均気泡径は[(X+Y+Z)/3]で求
められる値とする。
【0058】本発明の連続気泡発泡体の厚み方向に対す
る25%圧縮時の圧縮応力は1〜50kPaを有するも
のであり、好ましくは1〜35kPa、さらに好ましく
は1〜25kPaである。25%圧縮の圧縮応力が1k
Pa未満では、圧縮に対して容易に変形してしまい底付
きを起こし易くなる。一方50kPaを超える圧縮応力
では強度が強過ぎ用途によっては柔軟性に劣る。
る25%圧縮時の圧縮応力は1〜50kPaを有するも
のであり、好ましくは1〜35kPa、さらに好ましく
は1〜25kPaである。25%圧縮の圧縮応力が1k
Pa未満では、圧縮に対して容易に変形してしまい底付
きを起こし易くなる。一方50kPaを超える圧縮応力
では強度が強過ぎ用途によっては柔軟性に劣る。
【0059】本発明の連続気泡発泡体は、密度15〜1
00kg/m3が好ましく、シート状発泡体、板状発泡
体、長尺状発泡体等として使用することができる。本発
明の連続気泡発泡体がシート状発泡体である場合は、密
度が15〜60kg/m3、厚みが0.5〜10mm、
少なくとも幅が45cm、特に90cm以上のシート状
発泡体であることが好ましい。尚、幅の上限は190c
m程度である。
00kg/m3が好ましく、シート状発泡体、板状発泡
体、長尺状発泡体等として使用することができる。本発
明の連続気泡発泡体がシート状発泡体である場合は、密
度が15〜60kg/m3、厚みが0.5〜10mm、
少なくとも幅が45cm、特に90cm以上のシート状
発泡体であることが好ましい。尚、幅の上限は190c
m程度である。
【0060】かかる構成のシート状発泡体は、従来のポ
リオレフィン系樹脂発泡シートにはない優れた柔軟性を
有し、感触が良く、しなやかで包装用材料に好適なもの
である。また、製袋加工、熱成形等の加工も可能であ
り、袋、果物トレー等の容器としても使用することがで
きる。また、他のポリプロピレン系樹脂発泡シート、ポ
リスチレン系樹脂発泡シート等の保形性を有する素材を
積層一体化した積層シートを打ち抜き加工して得られる
仕切り材、該積層シートを熱成形して得られる高い緩衝
性等を有する果物包装材や精密機械物品等の包装容器
等、多種多様の用途で使用できる。
リオレフィン系樹脂発泡シートにはない優れた柔軟性を
有し、感触が良く、しなやかで包装用材料に好適なもの
である。また、製袋加工、熱成形等の加工も可能であ
り、袋、果物トレー等の容器としても使用することがで
きる。また、他のポリプロピレン系樹脂発泡シート、ポ
リスチレン系樹脂発泡シート等の保形性を有する素材を
積層一体化した積層シートを打ち抜き加工して得られる
仕切り材、該積層シートを熱成形して得られる高い緩衝
性等を有する果物包装材や精密機械物品等の包装容器
等、多種多様の用途で使用できる。
【0061】本発明の連続気泡発泡体が板状発泡体であ
る場合は、十分な圧縮応力および良好な圧縮回復性の点
から、密度が15〜100kg/m3、さらに20〜6
0kg/m3、厚みが10〜200mm、さらに25〜
80mm、幅が少なくとも8cm、さらに25cm以上
であることが好ましい。尚、幅の上限は150cm程度
である。かかる構成の板状発泡体は、衝撃吸収パッド、
吸音材、クッション材等に好適なものであり、特に主流
のクッション材として使用されている軟質ウレタン連泡
発泡体と比較すると、緩やかな圧縮変形を示すものであ
り、この特性は上記クッション材等の用途において、特
筆すべき優れた性質である。この板状発泡体は、打ち抜
き加工、切削加工により用途に応じた所望の形状に加工
して包装容器等とすることができる。
る場合は、十分な圧縮応力および良好な圧縮回復性の点
から、密度が15〜100kg/m3、さらに20〜6
0kg/m3、厚みが10〜200mm、さらに25〜
80mm、幅が少なくとも8cm、さらに25cm以上
であることが好ましい。尚、幅の上限は150cm程度
である。かかる構成の板状発泡体は、衝撃吸収パッド、
吸音材、クッション材等に好適なものであり、特に主流
のクッション材として使用されている軟質ウレタン連泡
発泡体と比較すると、緩やかな圧縮変形を示すものであ
り、この特性は上記クッション材等の用途において、特
筆すべき優れた性質である。この板状発泡体は、打ち抜
き加工、切削加工により用途に応じた所望の形状に加工
して包装容器等とすることができる。
【0062】本発明において、連続気泡発泡体の厚み、
密度の測定は次のようにして行う。すなわち、連続気泡
発泡体の厚みは、該発泡体の厚みを幅方向の端部から他
方の端部まで等間隔に10点測定し、それら10点の相
加平均値とする。また、連続気泡発泡体の密度は、縦5
cm×横5cm×発泡体厚みの試験片の重量(g)を測
定し、次に該試験片の外形寸法から試験片の体積(cm
3)を求め、試験片の重量(g)をその体積で除するこ
とにより求めた値をkg/m3に単位換算する。
密度の測定は次のようにして行う。すなわち、連続気泡
発泡体の厚みは、該発泡体の厚みを幅方向の端部から他
方の端部まで等間隔に10点測定し、それら10点の相
加平均値とする。また、連続気泡発泡体の密度は、縦5
cm×横5cm×発泡体厚みの試験片の重量(g)を測
定し、次に該試験片の外形寸法から試験片の体積(cm
3)を求め、試験片の重量(g)をその体積で除するこ
とにより求めた値をkg/m3に単位換算する。
【0063】本発明の連続気泡発泡体は、上記基材樹脂
と、必要に応じて添加するタルク等の気泡調節剤、収縮
防止剤等とを押出機に供給し加熱溶融、混練し、更に発
泡剤を供給して発泡性溶融樹脂混合物とした後、押出樹
脂温度、押出ダイ内部圧力、吐出量等を調整して、押出
機先端に取り付けたダイから低圧域に押出して発泡させ
ることにより得ることができる。
と、必要に応じて添加するタルク等の気泡調節剤、収縮
防止剤等とを押出機に供給し加熱溶融、混練し、更に発
泡剤を供給して発泡性溶融樹脂混合物とした後、押出樹
脂温度、押出ダイ内部圧力、吐出量等を調整して、押出
機先端に取り付けたダイから低圧域に押出して発泡させ
ることにより得ることができる。
【0064】本発明の基材樹脂には、その他に収縮防止
剤、気泡調節剤、耐候剤、紫外線吸収剤、紫外線反射
剤、赤外線吸収剤、赤外線反射剤、難燃剤、流動性向上
剤、着色剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、無機充
填剤、ゴム等の各種添加剤を必要に応じて適宜配合する
ことができる。
剤、気泡調節剤、耐候剤、紫外線吸収剤、紫外線反射
剤、赤外線吸収剤、赤外線反射剤、難燃剤、流動性向上
剤、着色剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、無機充
填剤、ゴム等の各種添加剤を必要に応じて適宜配合する
ことができる。
【0065】本発明においては特に上記添加剤の中で
も、収縮防止剤を基材樹脂100重量部に対して0.1
〜15重量部添加することが、良好な発泡体、特に高発
泡倍率、厚みの厚い発泡体を得ることができるので好ま
しい。
も、収縮防止剤を基材樹脂100重量部に対して0.1
〜15重量部添加することが、良好な発泡体、特に高発
泡倍率、厚みの厚い発泡体を得ることができるので好ま
しい。
【0066】収縮防止剤としては、炭素数10以上(好
ましくは15〜25)の脂肪酸と水酸基3〜7個を有す
る多価アルコールとのエステル、炭素数10以上(好ま
しくは15〜25)の脂肪酸アミン、炭素数10以上
(好ましくは15〜25)の脂肪酸アミド等が挙げられ
る。
ましくは15〜25)の脂肪酸と水酸基3〜7個を有す
る多価アルコールとのエステル、炭素数10以上(好ま
しくは15〜25)の脂肪酸アミン、炭素数10以上
(好ましくは15〜25)の脂肪酸アミド等が挙げられ
る。
【0067】上記収縮防止剤の炭素数10以上の脂肪酸
としては、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、
モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸などが挙げられ、
水酸基3〜7個を有する多価アルコールとしては、グリ
セリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エリトリッ
ト、アラビット、キシリット、マンニット、ソルビッ
ト、ソルビタン等が挙げられる。尚、収縮防止剤は、2
種以上の収縮防止剤を混合して使用してもよい。
としては、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、
モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸などが挙げられ、
水酸基3〜7個を有する多価アルコールとしては、グリ
セリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エリトリッ
ト、アラビット、キシリット、マンニット、ソルビッ
ト、ソルビタン等が挙げられる。尚、収縮防止剤は、2
種以上の収縮防止剤を混合して使用してもよい。
【0068】収縮防止剤の具体例としては、モノステア
リン酸グリセライド、モノベヘン酸グリセライド、ジス
テアリン酸グリセライド、トリステアリン酸グリセライ
ド、ポリオキシエチレンミリスチルアミン、ポリオキシ
エチレンパルミチンアミン、ポリオキシエチレンステア
リルアミン、ラウリル酸アミド、ミリスチン酸アミド、
パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド等が挙げられ
る。
リン酸グリセライド、モノベヘン酸グリセライド、ジス
テアリン酸グリセライド、トリステアリン酸グリセライ
ド、ポリオキシエチレンミリスチルアミン、ポリオキシ
エチレンパルミチンアミン、ポリオキシエチレンステア
リルアミン、ラウリル酸アミド、ミリスチン酸アミド、
パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド等が挙げられ
る。
【0069】また、上記気泡調節剤としては、タルク、
シリカ、クレー等の無機質系微粉末状物、酒石酸水素ナ
トリウム、コハク酸水素カリウム、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、シュウ酸ナトリウムなどの多価カルボン酸のアル
カリ金属塩等の炭酸塩又は重炭酸塩等が挙げられ、基材
樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部添加
することが好ましい。
シリカ、クレー等の無機質系微粉末状物、酒石酸水素ナ
トリウム、コハク酸水素カリウム、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、シュウ酸ナトリウムなどの多価カルボン酸のアル
カリ金属塩等の炭酸塩又は重炭酸塩等が挙げられ、基材
樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部添加
することが好ましい。
【0070】本発明の連続気泡発泡体の製造において使
用される発泡剤としては、物理発泡剤、分解型発泡剤の
いずれも使用できるが、発泡倍率の高い連続気泡発泡体
を得るには物理発泡剤を使用することが好ましい。物理
発泡剤としては例えば、プロパン、ノルマルブタン、イ
ソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマル
ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭
化水素、塩化メチル、塩化エチル等の塩化炭化水素、
1,1,1,2-テトラフロロエタン、1,1-ジフロロ
エタン等のフッ化炭化水素、二酸化炭素、窒素、水など
の無機系のもの等が挙げられる。分解型発泡剤として
は、アゾジカルボンアミド等が挙げられる。上記した発
泡剤は、2種以上混合して使用することができ、又、気
泡の調整も兼ねて分解型発泡剤を物理発泡剤に併用する
こともできる。
用される発泡剤としては、物理発泡剤、分解型発泡剤の
いずれも使用できるが、発泡倍率の高い連続気泡発泡体
を得るには物理発泡剤を使用することが好ましい。物理
発泡剤としては例えば、プロパン、ノルマルブタン、イ
ソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマル
ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭
化水素、塩化メチル、塩化エチル等の塩化炭化水素、
1,1,1,2-テトラフロロエタン、1,1-ジフロロ
エタン等のフッ化炭化水素、二酸化炭素、窒素、水など
の無機系のもの等が挙げられる。分解型発泡剤として
は、アゾジカルボンアミド等が挙げられる。上記した発
泡剤は、2種以上混合して使用することができ、又、気
泡の調整も兼ねて分解型発泡剤を物理発泡剤に併用する
こともできる。
【0071】また、目的とする発泡体の形状に応じて、
押出機先端に取り付けるダイを選択することにより、シ
ート状発泡体、板状発泡体などの各種形状の連続気泡発
泡体を製造することができる。例えば、環状ダイを取り
付ければシート状の発泡体を得ることができ、フラット
ダイを取り付ければ板状の発泡体を得ることができ、多
孔ダイを取り付ければ紐状若しくは棒状の多数の長尺状
発泡体側面が融着された、押出方向に対して直交する広
い垂直断面を有する発泡体を得ることができ、異形ダイ
を取り付ければ種々の異なる断面形状の発泡体を製造す
ることができる。また、必要に応じて押出機とダイとの
間、もしくはダイ内にアキュームレーターを設置しても
よい。アキュームレーターを設置することにより、吐出
速度及び吐出量を飛躍的に増大させることができるの
で、小さな押出機であっても、高発泡倍率、高厚みの連
続気泡発泡体、特に板状の発泡体を得ることができる。
押出機先端に取り付けるダイを選択することにより、シ
ート状発泡体、板状発泡体などの各種形状の連続気泡発
泡体を製造することができる。例えば、環状ダイを取り
付ければシート状の発泡体を得ることができ、フラット
ダイを取り付ければ板状の発泡体を得ることができ、多
孔ダイを取り付ければ紐状若しくは棒状の多数の長尺状
発泡体側面が融着された、押出方向に対して直交する広
い垂直断面を有する発泡体を得ることができ、異形ダイ
を取り付ければ種々の異なる断面形状の発泡体を製造す
ることができる。また、必要に応じて押出機とダイとの
間、もしくはダイ内にアキュームレーターを設置しても
よい。アキュームレーターを設置することにより、吐出
速度及び吐出量を飛躍的に増大させることができるの
で、小さな押出機であっても、高発泡倍率、高厚みの連
続気泡発泡体、特に板状の発泡体を得ることができる。
【0072】本発明における連続気泡率が50%以上で
ある押出発泡体は、上記の基材樹脂、添加剤、発泡剤等
を押出機に供給し、加熱溶融混練して発泡性溶融樹脂混
合物とした後、押出樹脂温度を適正範囲内に調節して押
出機から低圧域に押出すことによって形成することがで
きる。すなわち、押出樹脂温度が適正範囲内に調節され
た発泡性溶融樹脂混合物は、発泡剤の発泡力に抗する粘
弾性を有し、均一に発泡し、気泡膜が形成される段階に
おいて、熱可逆性架橋ポリマー成分とその他の成分にお
いて、より粘弾性が低下している成分が他方の成分の伸
びに追従できず、気泡膜の一部が破壊され、連続気泡化
すると考えられる。例えば、熱可塑性架橋ポリマーがエ
チレン系アイオノマーの場合は、他のポリエチレン系樹
脂を主成分とする成分の方が押出発泡時の気泡膜形成段
階において、より粘弾性が低下しているため、ポリエチ
レン系樹脂を主成分とする成分の方が起点となって気泡
膜の一部が破壊され発泡体は連続気泡化する。
ある押出発泡体は、上記の基材樹脂、添加剤、発泡剤等
を押出機に供給し、加熱溶融混練して発泡性溶融樹脂混
合物とした後、押出樹脂温度を適正範囲内に調節して押
出機から低圧域に押出すことによって形成することがで
きる。すなわち、押出樹脂温度が適正範囲内に調節され
た発泡性溶融樹脂混合物は、発泡剤の発泡力に抗する粘
弾性を有し、均一に発泡し、気泡膜が形成される段階に
おいて、熱可逆性架橋ポリマー成分とその他の成分にお
いて、より粘弾性が低下している成分が他方の成分の伸
びに追従できず、気泡膜の一部が破壊され、連続気泡化
すると考えられる。例えば、熱可塑性架橋ポリマーがエ
チレン系アイオノマーの場合は、他のポリエチレン系樹
脂を主成分とする成分の方が押出発泡時の気泡膜形成段
階において、より粘弾性が低下しているため、ポリエチ
レン系樹脂を主成分とする成分の方が起点となって気泡
膜の一部が破壊され発泡体は連続気泡化する。
【0073】具体的な押出樹脂温度は、例えば、熱可逆
性架橋ポリマーがエチレン系アイオノマーの成分の場
合、上記基材樹脂の他方の成分の主成分を構成するポリ
エチレン系樹脂の融点を基準として、発泡性溶融樹脂の
押出樹脂温度を(ポリエチレン系樹脂の融点−5℃)〜
(ポリエチレン系樹脂の融点+20℃)の範囲内に調節
することが好ましく、さらには(ポリエチレン系樹脂の
融点−5℃)〜(ポリエチレン系樹脂の融点+15℃)
の範囲内に調節することがより好ましい。押出樹脂温度
が、上記(ポリエチレン系樹脂の融点−5℃)を下回る
場合は、独立気泡の発泡体が得られ易く連続気泡発泡体
が生成し難くなる。一方、押出温度が上記(ポリエチレ
ン系樹脂の融点+20℃)を超える温度である場合に
は、得られる発泡体が収縮し易く、ボイドが発生し易く
なる等の問題を生じる虞れがある。
性架橋ポリマーがエチレン系アイオノマーの成分の場
合、上記基材樹脂の他方の成分の主成分を構成するポリ
エチレン系樹脂の融点を基準として、発泡性溶融樹脂の
押出樹脂温度を(ポリエチレン系樹脂の融点−5℃)〜
(ポリエチレン系樹脂の融点+20℃)の範囲内に調節
することが好ましく、さらには(ポリエチレン系樹脂の
融点−5℃)〜(ポリエチレン系樹脂の融点+15℃)
の範囲内に調節することがより好ましい。押出樹脂温度
が、上記(ポリエチレン系樹脂の融点−5℃)を下回る
場合は、独立気泡の発泡体が得られ易く連続気泡発泡体
が生成し難くなる。一方、押出温度が上記(ポリエチレ
ン系樹脂の融点+20℃)を超える温度である場合に
は、得られる発泡体が収縮し易く、ボイドが発生し易く
なる等の問題を生じる虞れがある。
【0074】上記ポリエチレン系樹脂の融点は、JIS
K7121(1987)に基づいて熱流束DSC曲線
により一定の熱処理を行なった試験片から求められるピ
ークの頂点温度とする。尚、二つ以上のピークが現れる
場合は、ピーク面積の最も大きな主ピークの頂点温度を
融点とする。
K7121(1987)に基づいて熱流束DSC曲線
により一定の熱処理を行なった試験片から求められるピ
ークの頂点温度とする。尚、二つ以上のピークが現れる
場合は、ピーク面積の最も大きな主ピークの頂点温度を
融点とする。
【0075】なお、上記気泡膜に形成される平均孔径、
平均孔数、平均気泡膜厚みの測定は、発泡体MDに対す
る垂直断面の気泡の電子顕微鏡写真をもとに、平均孔径
は該写真上の全ての孔の最大径の平均値とし、平均孔数
は該写真上の全ての孔の数を全ての気泡の数で除して求
めた値とし、平均気泡膜厚みは該写真上の各気泡を隔て
る全ての気泡膜の最大厚みの平均値とする。本発明の連
続気泡発泡体の気泡膜に連通孔が存在することを示す代
表的なものの発泡体のMDに対する垂直断面の気泡の電
子顕微鏡写真を図1および図2に示す。図面において、
矢印で示すaは気泡膜を、bは気泡膜に形成された連通
孔をそれぞれ示す。
平均孔数、平均気泡膜厚みの測定は、発泡体MDに対す
る垂直断面の気泡の電子顕微鏡写真をもとに、平均孔径
は該写真上の全ての孔の最大径の平均値とし、平均孔数
は該写真上の全ての孔の数を全ての気泡の数で除して求
めた値とし、平均気泡膜厚みは該写真上の各気泡を隔て
る全ての気泡膜の最大厚みの平均値とする。本発明の連
続気泡発泡体の気泡膜に連通孔が存在することを示す代
表的なものの発泡体のMDに対する垂直断面の気泡の電
子顕微鏡写真を図1および図2に示す。図面において、
矢印で示すaは気泡膜を、bは気泡膜に形成された連通
孔をそれぞれ示す。
【0076】本発明において、連続気泡発泡体の圧縮応
力の測定は、JISZ0234(1976)A法に準拠
して、温度25℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時
間放置した縦50mm、横50mm、厚み(試験片の厚
み)の試験片を、荷重速度を10mm/分として、試験
片の厚みの80%まで圧縮した後、圧縮を解除し測定を
終了した。そして歪量が25%または50%の時の荷重
を読み取り、該荷重を圧縮される試験片の面積2500
mm2で除した値をkPaに単位換算して25%または
50%圧縮応力とした。
力の測定は、JISZ0234(1976)A法に準拠
して、温度25℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時
間放置した縦50mm、横50mm、厚み(試験片の厚
み)の試験片を、荷重速度を10mm/分として、試験
片の厚みの80%まで圧縮した後、圧縮を解除し測定を
終了した。そして歪量が25%または50%の時の荷重
を読み取り、該荷重を圧縮される試験片の面積2500
mm2で除した値をkPaに単位換算して25%または
50%圧縮応力とした。
【0077】また、本発明の連続気泡発泡体において、
特に重要な特性である応力緩和率は前記基材樹脂の特性
はもとより、連通化している気泡膜に形成された孔径や
孔数により調整することが可能である。具体的には、本
発明の連続気泡発泡体においては、平均孔径が100〜
1500μmの連通孔が気泡1個当たり平均して(平均
孔数)0.6個以上、通常0.8個〜6個存在するよう
に調整することが好ましく、さらに平均気泡膜厚みが1
0〜60μmであることが好ましい。しかも基材樹脂と
して前記したエチレン系アイオノマー樹脂のような熱可
逆性架橋ポリマーを50重量%未満含有するポリエチレ
ン系樹脂を基材樹脂として使用しているので、得られる
連続気泡発泡体は適度の剛性と柔軟性を有しており、荷
重をかけた場合気泡内のエアーは徐々に抜け、高い割合
の応力緩和性を示し、圧縮永久ひずみも極めて小さいも
のである。
特に重要な特性である応力緩和率は前記基材樹脂の特性
はもとより、連通化している気泡膜に形成された孔径や
孔数により調整することが可能である。具体的には、本
発明の連続気泡発泡体においては、平均孔径が100〜
1500μmの連通孔が気泡1個当たり平均して(平均
孔数)0.6個以上、通常0.8個〜6個存在するよう
に調整することが好ましく、さらに平均気泡膜厚みが1
0〜60μmであることが好ましい。しかも基材樹脂と
して前記したエチレン系アイオノマー樹脂のような熱可
逆性架橋ポリマーを50重量%未満含有するポリエチレ
ン系樹脂を基材樹脂として使用しているので、得られる
連続気泡発泡体は適度の剛性と柔軟性を有しており、荷
重をかけた場合気泡内のエアーは徐々に抜け、高い割合
の応力緩和性を示し、圧縮永久ひずみも極めて小さいも
のである。
【0078】以上押出樹脂温度を調節することによっ
て、連続気泡率が50%以上である発泡体を得る方法に
ついて説明したが、本発明においては、連続気泡率が5
0%以上の発泡体を製造した後、該発泡体を針で刺すな
どの針穴加工や、加熱膨張或いは圧縮などによって気泡
膜を破壊する方法などの二次的加工により連続気泡率が
50%以上の発泡体の連続気泡率を更に高めることもで
きる。
て、連続気泡率が50%以上である発泡体を得る方法に
ついて説明したが、本発明においては、連続気泡率が5
0%以上の発泡体を製造した後、該発泡体を針で刺すな
どの針穴加工や、加熱膨張或いは圧縮などによって気泡
膜を破壊する方法などの二次的加工により連続気泡率が
50%以上の発泡体の連続気泡率を更に高めることもで
きる。
【0079】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ説明する。
【0080】実施例1 エチレン‐メタクリル酸‐アクリル酸エステル共重合体
(三井デュポンポリケミカル製、商品名「ハイミランA
M7316」、MFR=1.3g/10分)38.1重
量部、エチレン−メタクリル酸共重合体(住友化学工業
(株)製、商品名「アクリフトWK402」、MFR=2
5g/10分)28.6重量部、低密度ポリエチレン
(住友化学工業(株)製、商品名「スミカセンF101
−1」、MFR=0.3g/10分)28.6重量部お
よび高密度ポリエチレン(出光石油化学工業(株)製、
商品名「IDEMITSU HD210JZ」,MFR
=5g/10分)4.7重量部が混合された混合樹脂1
00重量部に、低密度ポリエチレン100重量部に対し
てクエン酸ナトリウム5重量部とタルク10重量部が配
合された気泡調節剤マスターバッチ2重量部と、低密度
ポリエチレン100重量部に対してモノステアリン酸グ
リセリドが12重量部配合された収縮防止剤マスターバ
ッチ10重量部とを配合して、押出機に供給して加熱、
混練して溶融樹脂とした後、さらに物理発泡剤としてイ
ソブタンを上記混合樹脂100重量部に対して6.8重
量部の割合で押出機内の溶融樹脂中に圧入混練して発泡
性溶融物とした。次いで、押出機内で溶融混練された溶
融物を表1に示す樹脂温度で間隙3mm、幅80mmの
フラットダイから押出し板状の外観が良好な連続気泡発
泡体を得た。得られた発泡体の厚み、幅、密度、連続気
泡率、平均気泡径、応力緩和率、50%圧縮永久ひず
み、50%圧縮応力、25%圧縮応力、平均孔径等につ
いて測定結果を表1に示す。
(三井デュポンポリケミカル製、商品名「ハイミランA
M7316」、MFR=1.3g/10分)38.1重
量部、エチレン−メタクリル酸共重合体(住友化学工業
(株)製、商品名「アクリフトWK402」、MFR=2
5g/10分)28.6重量部、低密度ポリエチレン
(住友化学工業(株)製、商品名「スミカセンF101
−1」、MFR=0.3g/10分)28.6重量部お
よび高密度ポリエチレン(出光石油化学工業(株)製、
商品名「IDEMITSU HD210JZ」,MFR
=5g/10分)4.7重量部が混合された混合樹脂1
00重量部に、低密度ポリエチレン100重量部に対し
てクエン酸ナトリウム5重量部とタルク10重量部が配
合された気泡調節剤マスターバッチ2重量部と、低密度
ポリエチレン100重量部に対してモノステアリン酸グ
リセリドが12重量部配合された収縮防止剤マスターバ
ッチ10重量部とを配合して、押出機に供給して加熱、
混練して溶融樹脂とした後、さらに物理発泡剤としてイ
ソブタンを上記混合樹脂100重量部に対して6.8重
量部の割合で押出機内の溶融樹脂中に圧入混練して発泡
性溶融物とした。次いで、押出機内で溶融混練された溶
融物を表1に示す樹脂温度で間隙3mm、幅80mmの
フラットダイから押出し板状の外観が良好な連続気泡発
泡体を得た。得られた発泡体の厚み、幅、密度、連続気
泡率、平均気泡径、応力緩和率、50%圧縮永久ひず
み、50%圧縮応力、25%圧縮応力、平均孔径等につ
いて測定結果を表1に示す。
【0081】実施例2 実施例1におけるMFR=25g/10分のエチレン−
メタクリル酸共重合体「アクリフトWK402」の代わり
に,MFR=7g/10分のエチレン‐メタクリル酸共
重合体(住友化学工業(株)製「アクリフトWK30
7」)を使用した以外は、実施例1と同様にして行い、
板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表1に示した。実施例1と実施例2とか
ら、基材樹脂の混合成分の流動性を調整することによ
り、気泡膜に形成される孔数や孔径を変えることがで
き、得られる発泡体の応力緩和率等が変化することが判
る。
メタクリル酸共重合体「アクリフトWK402」の代わり
に,MFR=7g/10分のエチレン‐メタクリル酸共
重合体(住友化学工業(株)製「アクリフトWK30
7」)を使用した以外は、実施例1と同様にして行い、
板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表1に示した。実施例1と実施例2とか
ら、基材樹脂の混合成分の流動性を調整することによ
り、気泡膜に形成される孔数や孔径を変えることがで
き、得られる発泡体の応力緩和率等が変化することが判
る。
【0082】実施例3 発泡性溶融物を122℃で押出発泡した以外は、実施例
2と同様にして板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得
た。得られた発泡体の諸物性を表1に示す。実施例2と
実施例3から、押出発泡時の樹脂温度を調整して得られ
る発泡体の連続気泡率を変えることにより応力緩和率が
変化することが判る。
2と同様にして板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得
た。得られた発泡体の諸物性を表1に示す。実施例2と
実施例3から、押出発泡時の樹脂温度を調整して得られ
る発泡体の連続気泡率を変えることにより応力緩和率が
変化することが判る。
【0083】実施例4 実施例1における気泡調節剤マスターバッチの配合量を
5重量部とし、発泡性溶融物を119℃で押出発泡した
以外は実施例1と同様にして板状の外観が良好な連続気
泡発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表1に示し
た。実施例1と実施例4とから、気泡調節剤量を増加さ
せ発泡体の平均気泡径を小さくすることにより、発泡体
内外の流通する空気の流路長さが長くなり、得られる発
泡体の応力緩和率が大きくなることが判る。
5重量部とし、発泡性溶融物を119℃で押出発泡した
以外は実施例1と同様にして板状の外観が良好な連続気
泡発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表1に示し
た。実施例1と実施例4とから、気泡調節剤量を増加さ
せ発泡体の平均気泡径を小さくすることにより、発泡体
内外の流通する空気の流路長さが長くなり、得られる発
泡体の応力緩和率が大きくなることが判る。
【0084】実施例5 高密度ポリエチレン(商品名「IDEMITSU HD
210JZ」)の代わりに、直鎖状低密度ポリエチレン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ウルトラゼック
ス3550R」,MFR=4.5g/10分)4.7重
量部を使用し、発泡性溶融物を118℃で押出発泡した
以外は、実施例1と同様にして行い、板状の外観が良好
な連続気泡発泡体を得た。
210JZ」)の代わりに、直鎖状低密度ポリエチレン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ウルトラゼック
ス3550R」,MFR=4.5g/10分)4.7重
量部を使用し、発泡性溶融物を118℃で押出発泡した
以外は、実施例1と同様にして行い、板状の外観が良好
な連続気泡発泡体を得た。
【0085】実施例6 実施例5で得られた板状の発泡体に厚みの20%の厚さ
だけロールによりプレス加工を行って板状の外観が良好
な連続気泡発泡体を得た。実施例5,6から、ロールプ
レス等による二次加工により連続気泡率、孔径、孔数な
どを変化させ応力緩和率を変えることができることが判
る。
だけロールによりプレス加工を行って板状の外観が良好
な連続気泡発泡体を得た。実施例5,6から、ロールプ
レス等による二次加工により連続気泡率、孔径、孔数な
どを変化させ応力緩和率を変えることができることが判
る。
【0086】比較例1 実施例1において、混合樹脂に代えて低密度ポリエチレ
ン(住友化学工業(株)製、商品名「スミカセンF10
1−1」、MFR=0.3g/10分)100重量部を
使用し、該低密度ポリエチレンに対して、気泡調節剤マ
スターバッチの配合量を12重量部とし、発泡性溶融物
を108℃で押出発泡した以外は実施例1と同様にして
板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表2に示す。尚、比較例1で得られた発
泡体は応力緩和率が低く、圧縮永久ひずみが大きいもの
であった。
ン(住友化学工業(株)製、商品名「スミカセンF10
1−1」、MFR=0.3g/10分)100重量部を
使用し、該低密度ポリエチレンに対して、気泡調節剤マ
スターバッチの配合量を12重量部とし、発泡性溶融物
を108℃で押出発泡した以外は実施例1と同様にして
板状の外観が良好な連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表2に示す。尚、比較例1で得られた発
泡体は応力緩和率が低く、圧縮永久ひずみが大きいもの
であった。
【0087】比較例2 気泡調節剤マスターバッチの配合量を2重量部とした以
外は、比較例1と同様にして行い、板状の外観が良好な
押出発泡体を得た。得られた板状発泡体の厚み方向に対
して上下両面から針径0.7mm、針長25mmの針を
用い、ピッチ2.0mmで、押圧しつつ針穴加工を施し
て貫通孔を形成した連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表2に示す。尚、比較例2で得られた発
泡体は応力緩和率は高いが、圧縮永久ひずみが大きいも
のであった。
外は、比較例1と同様にして行い、板状の外観が良好な
押出発泡体を得た。得られた板状発泡体の厚み方向に対
して上下両面から針径0.7mm、針長25mmの針を
用い、ピッチ2.0mmで、押圧しつつ針穴加工を施し
て貫通孔を形成した連続気泡発泡体を得た。得られた発
泡体の諸物性を表2に示す。尚、比較例2で得られた発
泡体は応力緩和率は高いが、圧縮永久ひずみが大きいも
のであった。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【発明の効果】本発明のポリエチレン系樹脂組成物から
なる連続気泡発泡体は、その基材樹脂が、熱可逆性架橋
ポリマーを5重量%以上50重量%未満含有するポリエ
チレン系樹脂組成物からなり、50%以上の連続気泡率
を有する発泡体であって、連続気泡発泡体の50%圧縮
固定後1分経過後の応力緩和率が30%以上、25%圧
縮応力が1〜50kPaであり、圧縮永久ひずみが7%
以下である。本発明の連続気泡発泡体は、リサイクル性
に優れ、十分な応力緩和性を有し、圧縮永久ひずみが小
さいものであり、不定形の一定重量の重量物を発泡体に
載置した場合、集中荷重が発泡体に発生しても時間の経
過とともに早い時期に発泡体内部の応力緩和が起こり重
量物との接触面積が増加し、それ以上の集中荷重を避け
ることができ重量物の圧力を分散支持することができ、
支持の安定性、重量載置物の表面保護ができる。したが
って、本発明の連続気泡発泡体は、クッション材、緩衝
材、包装材、吸音材、防振材、防舷材などとして有用な
ものである。例えば、椅子などのクッション材に使用し
た場合は、人体を支える際に、人体を包み込むようにフ
ィットし均一な力で支えることができるために、長時間
使用しても疲れないものとなる。また、床ずれ防止用マ
ットとしても好適な材料である。
なる連続気泡発泡体は、その基材樹脂が、熱可逆性架橋
ポリマーを5重量%以上50重量%未満含有するポリエ
チレン系樹脂組成物からなり、50%以上の連続気泡率
を有する発泡体であって、連続気泡発泡体の50%圧縮
固定後1分経過後の応力緩和率が30%以上、25%圧
縮応力が1〜50kPaであり、圧縮永久ひずみが7%
以下である。本発明の連続気泡発泡体は、リサイクル性
に優れ、十分な応力緩和性を有し、圧縮永久ひずみが小
さいものであり、不定形の一定重量の重量物を発泡体に
載置した場合、集中荷重が発泡体に発生しても時間の経
過とともに早い時期に発泡体内部の応力緩和が起こり重
量物との接触面積が増加し、それ以上の集中荷重を避け
ることができ重量物の圧力を分散支持することができ、
支持の安定性、重量載置物の表面保護ができる。したが
って、本発明の連続気泡発泡体は、クッション材、緩衝
材、包装材、吸音材、防振材、防舷材などとして有用な
ものである。例えば、椅子などのクッション材に使用し
た場合は、人体を支える際に、人体を包み込むようにフ
ィットし均一な力で支えることができるために、長時間
使用しても疲れないものとなる。また、床ずれ防止用マ
ットとしても好適な材料である。
【図1】実施例4で得られた本発明の連続気泡発泡体の
気泡膜に形成された連通孔を示す発泡体断面の電子顕微
鏡写真である。
気泡膜に形成された連通孔を示す発泡体断面の電子顕微
鏡写真である。
【図2】実施例5で得られた本発明の連続気泡発泡体の
気泡膜に形成された連通孔を示す発泡体断面の電子顕微
鏡写真である。
気泡膜に形成された連通孔を示す発泡体断面の電子顕微
鏡写真である。
a……気泡膜 b……連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 真人 栃木県鹿沼市さつき町10−3 株式会社ジ ェイエスピー鹿沼研究所内 Fターム(参考) 4F074 AA17 AA22 AA23 AA26 AA28 BA13 BA32 BA34 BA36 BA37 BA38 BA39 BA40 BA44 BA45 BA53 CC03 CC04 DA13 DA43 DA45 DA57 4J002 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB101 BB232 GF00 GG01 GN00
Claims (4)
- 【請求項1】 50%以上の連続気泡率を有する発泡体
であって、その基材樹脂が、熱可逆性架橋ポリマーを5
重量%以上50重量%未満含有するポリエチレン系樹脂
組成物からなり、該発泡体の50%圧縮固定後1分経過
後の応力緩和率が30%以上、25%圧縮応力が1〜5
0kPaであり、かつ50%圧縮永久ひずみが7%以下
であることを特徴とするポリエチレン系樹脂組成物連続
気泡発泡体。 - 【請求項2】 熱可逆性架橋ポリマーが、エチレン系ア
イオノマー樹脂であることを特徴とする請求項1記載の
ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体。 - 【請求項3】 密度が15〜100kg/m3、厚みが
10〜200mm、幅が少なくとも8cmの板状発泡体
である請求項1または請求項2記載のポリエチレン系樹
脂組成物連続気泡発泡体。 - 【請求項4】 気泡形状が下記式(1)〜(3)を満足
し、気泡膜に連通孔が形成されていることを特徴とする
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポリエチレン系
樹脂組成物連続気泡発泡体。 【数1】 0.3≦X/Z≦1.5 (1) 0.3≦X/Y≦1.5 (2) 0.3≦(X+Y+Z)/3≦10 (3) (ただし、式中X,Y,Zのそれぞれは発泡体の厚み方
向、押出方向、幅方向における平均気泡径であり、その
単位はmmである。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001416A JP2002275298A (ja) | 2001-01-10 | 2002-01-08 | ポリエチレン系樹脂組成物連続気泡発泡体 |
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