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JP2002274896A - 分割型光ファイバテープ心線 - Google Patents

分割型光ファイバテープ心線

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Publication number
JP2002274896A
JP2002274896A JP2001074335A JP2001074335A JP2002274896A JP 2002274896 A JP2002274896 A JP 2002274896A JP 2001074335 A JP2001074335 A JP 2001074335A JP 2001074335 A JP2001074335 A JP 2001074335A JP 2002274896 A JP2002274896 A JP 2002274896A
Authority
JP
Japan
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optical fiber
resin
fiber ribbon
urethane acrylate
split
Prior art date
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Granted
Application number
JP2001074335A
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English (en)
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JP5082173B2 (ja
Inventor
Toshihisa Sato
登志久 佐藤
Tomoyuki Hattori
知之 服部
Toshifumi Hosoya
俊史 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2001074335A priority Critical patent/JP5082173B2/ja
Priority to TW091104796A priority patent/TW542930B/zh
Priority to PCT/JP2002/002439 priority patent/WO2002075419A1/ja
Priority to EP02705203.4A priority patent/EP1369723B1/en
Priority to CNB02800681XA priority patent/CN1204431C/zh
Priority to US10/432,168 priority patent/US6898356B2/en
Publication of JP2002274896A publication Critical patent/JP2002274896A/ja
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Publication of JP5082173B2 publication Critical patent/JP5082173B2/ja
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバテープ心線毎の分割を容易に且つ
確実に行うことができ、且つ高線速条件下であっても容
易に且つ確実に製造することが可能な分割型光ファイバ
テープ心線及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の分割型光ファイバテープ心線
は、光ファイバ心線2a〜2hを一括被覆樹脂5a、5
bで被覆して一体化して光ファイバテープ心線6a、6
bとし、更に光ファイバテープ心線6a、6bを連結用
樹脂7で被覆してなる分割型光ファイバテープ心線1で
あって、連結用樹脂7が、下記式(1):1.0×10
-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1)
(式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
リレート化合物の配合割合を表し、Nはウレタンアクリ
レート化合物1分子が有するウレタン基の個数を表し、
wはウレタンアクリレート化合物の平均分子量を表
す)で表される条件を満たす紫外線硬化型樹脂組成物を
硬化させて得られるものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割型光ファイバ
テープ心線及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光伝送用媒体として使用される光
学ガラスファイバ(以下光ファイバという)の高密度化
とその取り扱いの簡便化とを目的として、分割型光ファ
イバテープ心線が広く利用されている。分割型光ファイ
バテープ心線とは、光ファイバの複数本を相互に並列と
なるように配置して一括被覆樹脂で被覆して一体化した
光ファイバテープ心線を、更に複数並列に並べて連結用
樹脂で被覆して一体化したものであり、連結用樹脂の所
定の部分を分断することによって光ファイバテープ心線
毎に分割することができる。
【0003】上記の構成を有する分割型光ファイバを製
造する場合、先ず、相互に並列となるように配置された
複数本の光ファイバ心線が所定の線速で塗布装置、硬化
装置へと順次移送され、熱硬化型又は紫外線硬化型樹脂
の塗布、硬化によって一括被覆樹脂が形成されて光ファ
イバテープ心線が得られる。次に、複数の光ファイバテ
ープ心線を相互に並列に配置し、熱硬化型又は紫外線硬
化型樹脂の塗布、硬化により連結用樹脂が形成されて分
割型光ファイバテープ心線が得られる。
【0004】このようにして得られる分割型光ファイバ
テープ心線においては、連結用樹脂を分断して光ファイ
バテープ心線毎に分割するときに、光ファイバ心線と一
括被覆層との密着力が不十分であると光ファイバ心線が
一括被覆樹脂からむき出しになったりこぼれ落ちたりす
る場合がある。また、連結用樹脂の伸びが大きすぎる
と、連結用樹脂が裂けにくくなって分割しにくくなる。
【0005】そこで、かかる現象を回避すべく、使用す
る樹脂の物性について多くの研究がなされており、様々
な分割型光ファイバテープ心線が提案されている。例え
ば、特開平10−197767号公報には、一括被覆樹
脂と連結用樹脂との密着力、ヤング率、伸び率等の物性
が所定の条件を満たす分割型光ファイバテープ心線が開
示されており、かかる分割型光ファイバテープ心線によ
って光ファイバテープ心線毎の分割を容易に且つ確実に
行えることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、分割型
光ファイバテープ心線の需要は益々増加しており、光フ
ァイバテープ心線毎の分割を容易に且つ確実に行うこと
が可能な分割型光ファイバテープ心線の量産技術の開発
が望まれている。しかしながら、例えばその製造工程に
おいて、塗布装置、硬化装置へと移送される光ファイバ
心線又は光ファイバテープ心線の線速を増加させた場合
には、連結樹脂等の物性が所定の条件を満たすように制
御することは必ずしも容易ではない。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、光ファイバテープ心線毎の分
割を容易に且つ確実に行うことが可能な分割型光ファイ
バテープ心線及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、先ず、連結用樹脂
中に含まれるウレタン基の濃度と連結用樹脂の伸びとが
非常によい相関を示し、ウレタン基濃度が小さいと常温
下と低温下との伸びの差を十分に大きくすることがで
き、当該ウレタン基濃度が所定の条件を満たすように制
御することによって低温伸びを十分に小さくすることが
可能となることを見出した。そして、かかる知見に基づ
いて更に鋭意研究を重ねた結果、分割型光ファイバテー
プ心線の連結用樹脂として、ウレタン基含有濃度が所定
の条件を満たす樹脂組成物を硬化させて得られるものを
用いた場合に、分割性に優れた分割型光ファイバテープ
心線を容易に且つ確実に製造できることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の分割型光ファイバテー
プ心線は、相互に並列に配置された光ファイバ心線の複
数本を一括被覆樹脂で被覆して一体化して光ファイバテ
ープ心線とし、更に前記光ファイバテープ心線の複数本
を相互に並列となるように配置して連結用樹脂で被覆し
てなる分割型光ファイバテープ心線であって、前記連結
用樹脂が、下記式(1): 1.0×10-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1) (式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
リレート化合物の配合割合[重量%]を表し、Nは前記
ウレタンアクリレート化合物1分子が有するウレタン基
の個数を表し、Mwは前記ウレタンアクリレート化合物
の平均分子量を表す)で表される条件を満たす紫外線硬
化型樹脂組成物を硬化させて得られるものであることを
特徴とするものである。
【0010】また、本発明の分割型光ファイバテープ心
線の製造方法は、相互に並列に配置された光ファイバ心
線の複数本を一括被覆樹脂で被覆して一体化して光ファ
イバテープ心線とし、更に前記光ファイバテープ心線の
複数本を相互に並列となるように配置して連結用樹脂で
被覆する分割型光ファイバテープ心線の製造方法であっ
て、前記連結用樹脂として、下記式(1): 1.0×10-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1) (式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
リレート化合物の配合割合[重量%]を表し、Nは前記
ウレタンアクリレート化合物1分子が有するウレタン基
の個数を表し、Mwは前記ウレタンアクリレート化合物
の分子量を表す)で表される条件を満たす紫外線硬化型
樹脂組成物を硬化させて得られるものを用いることを特
徴とするものである。
【0011】本発明においては、連結用樹脂として上記
式(1)で表される条件を満たす紫外線硬化型樹脂組成
物を硬化させて得られるものを用いることによって、当
該連結用樹脂の伸びを容易に且つ確実に制御することが
でき、従って、分割性に優れた分割型光ファイバテープ
心線を容易に且つ確実に得ることが可能となる。
【0012】本発明においては、前記連結用樹脂の23
℃における引張破断伸びが25%以下であることが好ま
しい。
【0013】また、本発明においては、前記連結用樹脂
の−40℃における引張破断伸びが5%以下であること
が好ましい。
【0014】更に、本発明においては、前記一括被覆樹
脂が、組成物全量基準で0.5〜0.9重量%の2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノ−プロパン−1−オンと、組成物全量基準で1.
0〜1.5重量%の2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキシドとを含有する紫外線硬化
型樹脂組成物を硬化させて得られるものであることが好
ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、場合により図面を参照しつ
つ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付する
こととする。
【0016】図1は本発明の分割型光ファイバテープ心
線の好適な一実施形態を示す模式断面図である。図1に
おいて、8本の光ファイバ心線2a〜2hは、それぞれ
光ファイバ素線3a〜3hとその外周面に配置された着
色層4a〜4hで構成されており、相互に並列となるよ
うに配置されている。光ファイバ心線2a〜2dは一括
被覆樹脂5a、光ファイバ2e〜2hは一括被覆樹脂5
bによってそれぞれ被覆されて一体化して4心型光ファ
イバテープ心線6a、6bを構成している。更に、光フ
ァイバテープ心線6a、6bは連結用樹脂7で被覆され
て一体化して分割型光ファイバテープ心線1を構成して
いる。そして、連結用樹脂7は、後述する特定の紫外線
硬化性樹脂を硬化させて得られるものである。
【0017】すなわち、本発明にかかる連結用樹脂は、
下記式(1): 1.0×10-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1) (式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
リレート化合物の配合割合[重量%]を表し、Nは前記
ウレタンアクリレート化合物1分子が有するウレタン基
の個数を表し、Mwは前記ウレタンアクリレート化合物
の平均分子量を表す)で表される条件を満たす紫外線硬
化型樹脂組成物を硬化させて得られるものである。W・
N/100Mwは紫外線硬化型樹脂組成物中のウレタン
基濃度を表し、W・N/100Mwが1.0×10-4
満であると、高温(例えば60℃)でのヤング率が過剰
に小さくなり、樹脂の表面同士がくっつきやすくなる。
他方、他方、W・N/100Mwが4.0×10-4を越
えると、得られる連結用樹脂の伸びが大きくなり、光フ
ァイバテープ心線毎に分割する際に連結用樹脂の分断と
同時に一括被覆樹脂の破断が起こり、光ファイバ心線が
むき出しになったりこぼれ落ちたりしてしまう。
【0018】本発明にかかる連結用樹脂としては、上記
式(1)を満たす紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させて
得られるものであれば特に制限されないが、例えばウレ
タンアクリレート樹脂、或いはウレタンアクリレート樹
脂にエポキシアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレ
ート樹脂等を複合した複合樹脂を用いることができる。
【0019】また、本発明において用いられる紫外線硬
化型樹脂組成物としては、上記式(1)を満たすもので
あれば特に制限されないが、例えば、ビスフェノールA
・エチレンオキサイド付加ジオール、トリレンジイソシ
アネート及びヒドロキシエチルアクリレートを反応させ
て得られるウレタンアクリレート;ポリテトラメチレン
グリコール、トリレンジイソシアネート及びヒドロキシ
エチルアクリレートを反応させて得られるウレタンアク
リレート;トリレンジイソシアネート及びヒドロキシエ
チルアクリレートを反応させて得られるウレタンアクリ
レート等から選ばれるオリゴマーと、トリシクロデカン
ジアクリレート;N−ビニルピロリドン;イソボニルア
クリレート;ビスフェノールA・エチレンオキサイド付
加ジオールジアクリレート;ラウリルアクリレート;ビ
スフェノールAエポキシジアクリレート;エチレンオキ
サイド付加ノニルフェノールアクリレート等から選ばれ
る希釈性モノマーとを適宜組み合わせて得ることができ
る。これらの構成成分は、1種を単独で用いてもよく、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの
構成成分にポリシロキサン化合物を添加して用いること
もできる。なお、本発明にかかる紫外線硬化型樹脂組成
物がウレタン基を有する化合物の2種以上を含有する場
合には、ウレタン基を有する化合物の2種以上における
W・N/100Mwの平均値が上記式(1)で表される
条件を満たすことが必要である。
【0020】本発明にかかる紫外線硬化型樹脂組成物に
は、通常、光重合開始剤が配合される。かかる光重合開
始剤としては、具体的には、2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン
−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン等が挙げられ、中でも2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキシドが好ましい。光重合開
始剤の配合量は、組成物全量を基準として好ましくは
0.1〜5重量%である。
【0021】上記紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させて
得られる連結用樹脂の23℃における引張破断伸びは2
5%以下であることが好ましく、10〜25%であるこ
とがより好ましい。連結用樹脂の23℃における引張破
断伸びが25%を越えると、光ファイバテープ心線毎に
分割する際に連結用樹脂の分断と同時に一括被覆樹脂の
破断が起こりやすくなり、光ファイバ心線がむき出しに
なったりこぼれ落ちやすくなる傾向にある。
【0022】また、本発明にかかる連結用樹脂の−40
℃における引張破断伸びが5%以下であることが好まし
く、2〜5%であることがより好ましい。連結用樹脂の
−40℃における引張破断伸びが5%を越えると、低温
条件下で光ファイバテープ心線毎に分割する際に連結用
樹脂の分断と同時に一括被覆樹脂の破断が起こりやすく
なり、光ファイバ心線がむき出しになったりこぼれ落ち
たりする傾向にある。
【0023】なお、本発明でいう引張破断伸びとは、J
IS K 7113に規定されるJIS2号ダンベルに
成形された樹脂を、引張速度50mm/minで引っ張
り破断させたときの伸び[%]をいう。
【0024】また、上記連結用樹脂によって被覆される
光ファイバテープ心線において、一括被覆樹脂としては
特に制限されないが、具体的には、エポキシアクリレー
ト樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステルアク
リレート樹脂等の紫外線硬化型樹脂が挙げられる。これ
らの樹脂を硬化させる前の樹脂組成物の構成成分として
は、上記連結用樹脂の説明において例示された構成成分
が挙げられる。
【0025】更に、本発明にかかる一括被覆樹脂は、通
常、光重合開始剤が添加された樹脂組成物を硬化させて
得られるものであるが、このような樹脂組成物の中で
も、組成物全量基準で0.5〜0.9重量%の2−メチ
ル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホ
リノ−プロパン−1−オンと、組成物全量基準で1.0
〜1.5重量%の2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキシドとを含有する紫外線硬化型
樹脂組成物を用いることが好ましい。
【0026】すなわち、従来の分割型光ファイバテープ
心線では、その製造工程において光ファイバ心線を高線
速で硬化装置に移送すると、一括被覆樹脂を硬化させる
ときに酸素が巻き込まれて一括被覆樹脂表面の硬化が不
十分となりやすく、引き続き連結用樹脂を塗布、硬化さ
せると、一括被覆樹脂と連結用樹脂との密着力が過剰に
大きくなって分割性が低下する場合がある。これに対し
て、本発明の分割型光ファイバテープ心線において、2
−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−
モルホリノ−プロパン−1−オンと2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドとをそれ
ぞれ上記の配合量含有する紫外線硬化型樹脂組成物を一
括被覆樹脂に用いると、一括被覆樹脂と連結用樹脂との
間に酸素が巻き込まれても両樹脂間の密着力がそれほど
大きくならないので、高線速条件下(例えば800m/
分)であっても、優れた分割性を有する分割型光ファイ
バテープ心線を確実に得ることができ、生産効率を向上
させることができる。
【0027】上記の好ましい紫外線硬化型樹脂組成物に
おいて、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オンの配合量
は、前述の通り組成物全量を基準として0.5〜0.9
重量%であることが好ましく、0.6〜0.8重量%で
あることがより好ましい。2−メチル−1−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1
−オンの配合量が0.5重量%未満であると、特に一括
被覆樹脂表面の硬化性が低下して、一括被覆樹脂と連結
用樹脂との密着力が過剰に高くなり、連結用樹脂の分断
が困難となる。他方、2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オ
ンの配合量が0.9重量%を越えても、一括被覆樹脂の
表面硬化性はそれ以上向上せず、また、一括被覆樹脂の
表面付近で多くの光が吸収されるので、樹脂中の未硬化
成分が増加するなど信頼性上好ましくない。
【0028】また、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキシドの配合量は、前述の通り
組成物全量を基準として1.0〜1.5重量%であるこ
とが必要であり、1.2〜1.4重量%であることが好
ましい。2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキシドの配合量が1.0重量%未満である
と、特に一括被覆樹脂深部の硬化性が低下して、一括被
覆樹脂と着色層との密着力が大きくなり、一括被覆層を
分断、除去して光ファイバ心線を単心に分離する際に色
剥がれ現象が起こりやすくなる傾向にある。他方、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キシドの配合量が1.5重量%を越えても、樹脂の硬化
性はそれ以上向上せず、硬化に寄与せずに残留する2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キシドの量が増加するなど信頼性上好ましくない。
【0029】このように本発明の分割型光ファイバテー
プ心線は優れた分割性を有するものであり、また、本発
明の製造方法によって容易に且つ確実に得ることが可能
なものである。
【0030】なお、図1には2本の光ファイバテープ心
線が連結用樹脂で被覆された分割型光ファイバテープ心
線の一例を示したが、本発明の分割型光ファイバテープ
心線が備える光ファイバテープ心線の本数は特に制限さ
れず、用途に応じて適宜選択することができる。
【0031】また、光ファイバテープ心線が備える光フ
ァイバ心線の本数も特に制限されず、用途に応じて2心
型、8心型又は12心型としてもよい。
【0032】更に、図1中の光ファイバ心線2a〜2h
はそれぞれ着色層4a〜4hを備えるものであるが、当
該着色層は必要に応じて設けられるものであり、光ファ
イバ素線3a〜3d、3e〜3hの4本ずつをそれぞれ
一括被覆樹脂5a、5bで被覆して一体化して光ファイ
バテープ心線6a、6bとしてもよい。
【0033】次に、本発明の製造方法について説明す
る。
【0034】図2は本発明の製造方法において好適に用
いられる製造装置の一例を示す概略構成図である。図2
に示す装置においては、先ず、光ファイバ心線繰り出し
用サプライ201から集線装置205を経て塗布装置2
06へと複数本の光ファイバ心線2が移送される。ここ
で、サプライ201は、巻回した光ファイバ心線2を送
り出すための回転可能な複数のリール202と、各リー
ル202から移送される光ファイバ心線2に張力(通常
数十g程度)を付与してたわみを防止するダンサローラ
ー203と、リール202の個数に対応した溝を有して
おり複数の光ファイバ心線を一定の間隔をもって並列さ
せると共にこれらの移送方向を固定するガイドローラ2
04とを備えている。このようにして搬送される複数本
の光ファイバ心線2は、集線装置205と塗布装置20
6との間で紙面に対して垂直な方向に互いに並列に配置
されている。
【0035】塗布装置206に接続された加圧タンク2
07には紫外線硬化型樹脂組成物が収容されており、加
圧タンク207から塗布装置206に紫外線硬化型樹脂
組成物が供給されて光ファイバ心線2に塗布される。更
に、塗布装置206に接続された硬化装置208におい
て、紫外線硬化型樹脂組成物塗布後の光ファイバ心線2
に紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させ
ることによって一括被覆樹脂が形成されて光ファイバテ
ープ心線6が得られる。
【0036】次に、複数本の光ファイバテープ心線6を
相互に並列となるように配置した後、上記式(1)で表
される条件を満たす紫外線硬化型樹脂組成物がタンク2
07’から塗布装置206’に供給されて、塗布装置2
06’においてその紫外線硬化性樹脂組成物が光ファイ
バテープ心線6に塗布される。そして、硬化装置20
8’において紫外線硬化性樹脂組成物の硬化により連結
用樹脂が形成されて、複数の光ファイバテープ心線が一
体化した本発明の分割型光ファイバテープ心線1が得ら
れる。
【0037】上記の製造工程において、光ファイバ心線
2を硬化装置208に移送する場合、あるいは光ファイ
バテープ心線6を硬化装置208’に移送する場合の線
速は800m/min以上であることが生産性の観点か
ら好ましい。
【0038】また、硬化装置208、208’における
硬化処理は、酸素濃度0〜1.0容量%の雰囲気中で行
うことが好ましい。雰囲気の酸素濃度が増加すると樹脂
表面の接着力が向上する傾向にあるが、前記上限値を超
えると一括被覆樹脂又は連結用樹脂の硬化が不十分とな
り、樹脂間の密着力が過剰に大きくなって分割性が低下
する傾向にある。
【0039】このようにして得られた光ファイバテープ
心線1は、ガイドローラ210、送り出しキャプスタン
211、巻き取り張力ダンサー212を経て、巻き取り
装置213にてリール215に巻き取られる。リール2
15に巻き取られる光ファイバテープ心線1の張力は巻
き取り張力ダンサー212により所望の値に設定するこ
とが可能であるが、通常、数十〜数百gである。
【0040】なお、図2に示す製造装置は、塗布装置2
06、硬化装置208における一括被覆樹脂の形成工程
と、塗布装置206’、硬化装置208’における連結
用樹脂の形成とを連続的に行う場合に好適に用いられる
が、本発明においては、一括被覆樹脂の形成後に得られ
る光ファイバテープ心線を一旦リールに巻き取った後、
リールから繰り出される光ファイバテープ心線の複数本
を連結用樹脂で被覆して一体化して分割型光ファイバテ
ープ心線とすることもできる。
【0041】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら
限定されるものではない。
【0042】実施例1 図2に示す装置を用い、以下の手順に従って、図1に示
す分割型光ファイバテープ心線を作製した。なお、以下
の実施例において、紫外線硬化型樹脂組成物の硬化は高
線速条件(800m/min)、低線速条件(600m
/min)の2条件で行った。
【0043】(光ファイバ心線)光ファイバ心線として
は、外径125μmのシングルモードのガラスファイバ
をウレタンアクリレート樹脂で二重に被覆し、更に着色
剤を含有するウレタンアクリレート樹脂で被覆した光フ
ァイバ着色心線(外径:255μm)を用いた。
【0044】(光ファイバテープ心線の作製)上記の光
ファイバテープ心線の4本を相互に並列となるように配
置し、それらの外周面に以下に示す組成: ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加ジオール1
mol、トリレンジイソシアネート2mol及びヒドロ
キシエチルアクリレート2molを反応させて得られる
ウレタンアクリレート:18重量部 ポリテトラメチレングリコール1mol、トリレンジイ
ソシアネート2mol及びヒドロキシエチルアクリレー
ト2molを反応させて得られるウレタンアクリレー
ト:30重量部 トリレンジイソシアネート1mol及びヒドロキシエチ
ルアクリレート2molを反応させて得られるウレタン
アクリレート:10重量部 トリシクロデカンジアクリレート:15重量部 N−ビニルピロリドン:10重量部 イソボニルアクリレート:10重量部 ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加ジオールジ
アクリレート:5重量部 2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルホリノ−プロパン−1−オン(イルガキュア90
7、チバスペシアリティケミカルズ社製):0.7重量
部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド(ルシリンTPO、BASF社製):1.3
重量部 を有する紫外線硬化型樹脂組成物Aを塗布し、紫外線照
射により硬化させて、4心型光ファイバテープ心線を得
た。
【0045】(分割型光ファイバテープ心線の作製)こ
のようにして得られた光ファイバテープ心線を2本並列
に配置し、それらの外周面に以下に示す組成: ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加ジオール1
mol、トリレンジイソシアネート2mol及びヒドロ
キシエチルアクリレート2molを反応させて得られる
ウレタンアクリレート:13重量部 ラウリルアクリレート:14重量部 ビスフェノールAエポキシジアクリレート:52重量部 エチレンオキサイド付加ノニルフェノールアクリレー
ト:17重量部 2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルホリノ−プロパン−1−オン(イルガキュア90
7、チバスペシアリティケミカルズ社製):2重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド(ルシリンTPO、BASF社製):2重量
部 ポリシロキサン(分子量:37000):1重量部 を有する紫外線硬化型樹脂組成物Bを塗布し、紫外線照
射により硬化させて分割型光ファイバテープ心線を得
た。紫外線硬化型樹脂組成物B中のウレタン基濃度(上
記式(1)中のW・N/100Mwの値)は2.5×1
-4[mol/g]であった。
【0046】(分割性評価試験)図3(a)〜(d)は
それぞれ分割型光ファイバテープ心線を治具を用いて分
離したときの状態を示す説明図である。すなわち、上下
方向に移動可能な治具301、301’をそれぞれ図3
中の矢印の方向に移動させ、光ファイバテープ心線6
a、6bを分離したときに、一括被覆樹脂5a、5bが
破断することなく分離できた場合(図3(b))を成功
とし、一括被覆樹脂5a、5bが破断して光ファイバ心
線2d、2e等がむき出しになった場合(図3(c))
や光ファイバ心線2d、2e等が」こぼれ落ちた場合
(図3(d))を失敗とした。
【0047】この試験を高線速条件、低線速条件のそれ
ぞれで得られた分割型光ファイバテープ心線について5
0回行ったところ、いずれも場合も50回全て分割に成
功した。
【0048】(ヤング率の測定)窒素雰囲気下、ポリプ
ロピレンシート上に紫外線硬化性樹脂組成物Bを塗布
し、照射光量100mJ/cm2の紫外線を照射して硬
化させ、膜厚約50μmの硬化物を得た。この硬化物を
JIS2号ダンベルに成形し、JIS K 7113に
規定される方法に準拠してヤング率を測定した(引張速
度:1mm/min)。その結果、23℃におけるヤン
グ率は190MPaであり、−40℃におけるヤング率
は2150MPaであった。
【0049】(引張破断伸びの測定)窒素雰囲気下、ポ
リプロピレンシート上に紫外線硬化性樹脂組成物Bを塗
布し、照射光量100mJ/cm2の紫外線を照射して
硬化させ、膜厚約50μmの硬化物を得た。この硬化物
をJIS2号ダンベルに成形し、JIS K 7113
に規定される方法に準拠して引張破断伸びを測定した
(引張速度:50mm/min)。その結果、23℃に
おける引張破断伸びは25%であり、−40℃における
引張破断伸びは5%であった。
【0050】(一括被覆樹脂と連結用樹脂との密着力の
測定:180°ピール試験)窒素と酸素との混合ガス
(酸素濃度:0.5容量%)雰囲気下、ポリプロピレン
シート上に紫外線硬化型樹脂組成物Aを塗布し、照射光
量100mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させ、膜
厚約50μmの硬化物1を得た。更に、窒素雰囲気下、
この硬化物上に紫外線硬化型樹脂組成物Bを塗布し、照
射光量100mJ/cm2の紫外線を照射して硬化さ
せ、膜厚約50μmの硬化物2が硬化物1上に積層され
た積層体を得た。この積層体の端部を剥がし、相互のな
す角が180°となるように硬化物1、2を引き剥がし
たときの密着力を測定したところ、5N/mであった。
【0051】実施例2 紫外線硬化型樹脂組成物Bの代わりに、以下に示す組
成: ポリテトラメチレングリコール1mol、トリレンジイ
ソシアネート2mol及びヒドロキシエチルアクリレー
ト2molを反応させて得られるウレタンアクリレー
ト:20重量部 ラウリルアクリレート:15重量部 ビスフェノールAエポキシジアクリレート:45重量部 エチレンオキサイド付加ノニルフェノールアクリレー
ト:15重量部 2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルホリノ−プロパン−1−オン(イルガキュア90
7、チバスペシアリティケミカルズ社製):2重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド(ルシリンTPO、BASF社製):3重量
部 を有する紫外線硬化型樹脂組成物Cを用いたこと以外は
実施例1と同様にして、図1に示す構成を有する分割型
光ファイバテープ心線を作製する。紫外線硬化型樹脂組
成物C中のウレタン基濃度(上記式(1)中のW・N/
100Mwの値)は2.5×10-4[mol/g]であ
る。
【0052】得られた分割型光ファイバテープ心線につ
いて分割性評価試験を行うと、実施例1と同様の結果が
得られる。
【0053】また、紫外線硬化型樹脂組成物Cを用いた
ヤング率、引張破断伸びの測定結果、紫外線硬化型樹脂
組成物A、Cを用いた180°ピール試験の結果も実施
例1と同様である。
【0054】比較例1 紫外線硬化型樹脂組成物Bの代わりに以下に示す組成: ポリテトラメチレングリコール1mol、トリレンジイ
ソシアネート2mol及びヒドロキシエチルアクリレー
ト2molを反応させて得られるウレタンアクリレー
ト:39重量部 トリレンジイソシアネート1mol及びヒドロキシエチ
ルアクリレート2molとを反応させて得られるウレタ
ンアクリレート:6重量部 エチレンオキサイド付加トリメチロールトリアクリレー
ト:30重量部 エチレンオキサイド付加ノニルフェノールアクリレー
ト:16重量部 N−ビニルピロリドン:6重量部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガ
キュア184、チバスペシアリティケミカルズ社製):
3重量部 を有する紫外線硬化型樹脂組成物Dを用いたこと以外は
実施例1と同様にして分割型光ファイバテープ心線を作
製したが、高線速条件では樹脂の硬化を十分に行うこと
ができず、所望の分割型光ファイバテープ心線が得られ
なかった。なお、紫外線硬化型樹脂組成物D中のウレタ
ン基濃度(上記式(1)中のW・N/100Mwの値)
は9.0×10-4[mol/g]であった。
【0055】また、低線速条件で得られた分割型光ファ
イバテープ心線を用いて分割性評価試験を行ったとこ
ろ、50回中成功したのは42回であった。
【0056】更に、紫外線硬化型樹脂組成物Dの硬化物
のヤング率は23℃において240MPa、−40℃に
おいて880MPaであり、引張破断伸びは23℃にお
いて30%、−40℃において10%であった。また、
紫外線硬化型樹脂組成物A、Dを用いた180°ピール
試験における密着力は10N/mであった。
【0057】このように、実施例1においては、優れた
分割性を有する分割型光ファイバテープ心線がより確実
に得られることが確認された。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明においては、
連結用樹脂として上記式(1)で表される条件を満たす
紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させて得られるものを用
いることによって、当該連結用樹脂の伸びを容易に且つ
確実に制御することができ、従って、分割性に優れた分
割型光ファイバテープ心線を容易に且つ確実に得ること
が可能となる。更に、本発明の分割型光ファイバテープ
心線は、低温条件下においても連結用樹脂の伸びが小さ
いものであり、従って低温条件下においても分割性に優
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分割型光ファイバテープ心線の好適な
一実施形態を示す模式断面図である。
【図2】本発明において好適に用いられる製造装置の一
例を示す概略構成図である。
【図3】(a)〜(d)はそれぞれ分割型光ファイバテ
ープ心線を治具を用いて分割したときの状態を表す説明
図である。
【符号の説明】
1…分割型光ファイバテープ心線、2、2a〜2h…光
ファイバ心線、3a〜3h…光ファイバ素線、4a〜4
h…着色層、5a、5b…一括被覆樹脂、6、6a、6
b…光ファイバテープ心線、7…連結用樹脂、201…
光ファイバ繰り出し用サプライ、202、215…リー
ル、203、212…ダンサローラ−、204、21
0、214…ガイドローラー、205…集線装置、20
6、206’…塗布装置、207、207’…加圧式タ
ンク、208、208’…紫外線照射装置、211…キ
ャプスタン、213…巻き取り装置、301、301’
…治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 俊史 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H001 BB15 BB19 BB22 BB27 DD24 KK02 KK17 KK22 MM04 PP01 4G060 AA00 AA01 AA02 AA03 AA19 AC03 CB09 CB22 CB24 4J011 AA01 AA05 BA03 DA02 FA01 QA03 QA08 QA12 QA13 QB24 QC07 SA61 SA83 SA84 UA01 VA01 WA03 4J027 AG01 AG04 AG12 AG14 AG23 BA07 BA12 BA15 BA19 CB10 CC03 CD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に並列に配置された光ファイバ心線
    の複数本を一括被覆樹脂で被覆して一体化して光ファイ
    バテープ心線とし、更に前記光ファイバテープ心線の複
    数本を相互に並列となるように配置して連結用樹脂で被
    覆してなる分割型光ファイバテープ心線であって、 前記連結用樹脂が、下記式(1): 1.0×10-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1) (式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
    リレート化合物の配合割合[重量%]を表し、Nは前記
    ウレタンアクリレート化合物1分子が有するウレタン基
    の個数を表し、Mwは前記ウレタンアクリレート化合物
    の平均分子量を表す)で表される条件を満たす紫外線硬
    化型樹脂組成物を硬化させて得られるものであることを
    特徴とする分割型光ファイバテープ心線。
  2. 【請求項2】 前記連結用樹脂の23℃における引張破
    断伸びが25%以下であることを特徴とする、請求項1
    に記載の分割型光ファイバテープ心線。
  3. 【請求項3】 前記連結用樹脂の−40℃における引張
    破断伸びが5%以下であることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載の分割型光ファイバテープ心線。
  4. 【請求項4】 前記一括被覆樹脂が、組成物全量基準で
    0.5〜0.9重量%の2−メチル−1−[4−(メチ
    ルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−
    オンと、組成物全量基準で1.0〜1.5重量%の2,
    4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
    キシドとを含有する紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させ
    て得られるものであることを特徴とする、請求項1〜3
    のうちのいずれか一項に記載の分割型光ファイバテープ
    心線。
  5. 【請求項5】 相互に並列に配置された光ファイバ心線
    の複数本を一括被覆樹脂で被覆して一体化して光ファイ
    バテープ心線とし、更に前記光ファイバテープ心線の複
    数本を相互に並列となるように配置して連結用樹脂で被
    覆する分割型光ファイバテープ心線の製造方法であっ
    て、 前記連結用樹脂として、下記式(1): 1.0×10-4≦(W・N/100Mw)≦4.0×10-4 (1) (式(1)中、Wは樹脂組成物に含まれるウレタンアク
    リレート化合物の配合割合[重量%]を表し、Nは前記
    ウレタンアクリレート化合物1分子が有するウレタン基
    の個数を表し、Mwは前記ウレタンアクリレート化合物
    の分子量を表す)で表される条件を満たす紫外線硬化型
    樹脂組成物を硬化させて得られるものを用いることを特
    徴とする分割型光ファイバテープ心線の製造方法。
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