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JP2002271944A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

Info

Publication number
JP2002271944A
JP2002271944A JP2001066490A JP2001066490A JP2002271944A JP 2002271944 A JP2002271944 A JP 2002271944A JP 2001066490 A JP2001066490 A JP 2001066490A JP 2001066490 A JP2001066490 A JP 2001066490A JP 2002271944 A JP2002271944 A JP 2002271944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
case
junction box
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001066490A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Nozaki
隆男 野崎
Takeshi Hosokawa
剛 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001066490A priority Critical patent/JP2002271944A/ja
Publication of JP2002271944A publication Critical patent/JP2002271944A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンルーム側に搭載するCAN通信用の
電子部品を設けた電気接続箱において、内部の加熱を防
止して電子機器の誤作動を防止する。 【解決手段】 電気接続箱のケース内部において、リレ
ー、ヒューズ、コネクタを上部に集約配置すると共に、
上記リレーのうち大電流リレーの下方を除く領域の最下
部に、CAN通信用の電子部品を搭載するプリント基板
を配置し、外部に露出したフィン形状部と嵌合穴とを有
する放熱板をアッパーカバーに付設し、上記嵌合穴の内
周面を大電流リレーの絶縁ケース外周面に当接させ、さ
らに、ロアケースのうち、大電流リレーの下方位置に、
一端を外部に露出させた金属製の放熱フィンを付設して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気接続箱に関し、
特に、自動車のエンジンルーム内に搭載し、エンジンル
ーム側に装着される電装品への電源供給と制御および信
号の送受信を行う多重通信ユニットを収容する電気接続
箱に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車では、車室内にジャンクシ
ョンボックスからなる大型の電気接続箱を配置し、該ジ
ャンクションボックスをワイヤハーネスを介して自動車
の各部に装着する電装品と接続し、電源回路、制御回
路、信号回路の分岐接続を集中的に行っている。しかし
ながら、エンジンルーム側に装着する電装品、例えばヘ
ッド側ランプ類やエンジン回りの電子制御機器等を室内
側のジャンクションボックスに接続すると、ワイヤハー
ネスの電線量が増加すると共にワイヤハーネスの構成が
複雑になる問題がある。
【0003】また、エンジンルーム内の多重通信ユニッ
トをジャンクションボックスを介して更にインストルメ
ントパネル内の表示装置と接続する必要がある場合に
は、直接接続することが好ましい。上記した理由より、
近時、室内側に搭載するジャンクションボックスとは別
に、エンジンルーム内にエンジンルーム用ジャンクショ
ンボックスを搭載する提案が種々なされている。
【0004】この種のエンジンルーム用ジャンクション
ボックスは、図12および図13に示すように、室内側
に搭載するジャンクションボックスと同様な構成とされ
ている。即ち、ケース1の内部に、絶縁板2を介してバ
スバー3を積層配置して収容し、ケース1の上面に集約
的に搭載されるヒューズ、リレーをプラグイン・タイプ
で上記バスバー3と接続させ、アッパーカバー4とロア
カバー5を被せた構成とされている。また、ECU等の
電子制御ユニットは、ケース1の内部において、上部あ
るいは下部の一部、または一側部に上記バスバーと分離
して収容されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発熱源
となるリレー、ヒューズ、コネクタを上面に集約的に搭
載し、電子制御ユニットとは離した位置に配置している
が、大電流リレーの発熱量は多く、かつ、エンジンルー
ム内の雰囲気温度は約100℃まで上昇し、急停車時に
は約120℃まで上昇する。上記電子制御ユニットにC
AN通信用の電子部品(マイコン、インターフェース
等)を取り付けたプリント基板を搭載した場合、エンジ
ン停止状態でもCAN通信に対応するマイコンは作動す
る必要があり、加熱による誤作動の発生をなくすために
は、CAN通信用の電子部品を搭載したプリント基板の
加熱を防止することが重要な課題となる。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、CAN通信用の電子部品を取り付けたプリント基
板を収容した電気接続箱をエンジンルーム用に搭載した
場合において、該電気接続箱内部の加熱を防止し、上記
CAN通信用の電子機器の誤作動発生を防止することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、自動車のエンジンルームに搭載され、多
重通信ユニットを収容する電気接続箱において、上記電
気接続箱のケース内部には、リレー、ヒューズ、コネク
タを上部に集約配置すると共に、上記リレーのうち大電
流リレーの下方を除く領域の最下部に、CAN通信用の
マイコンおよびインターフェイスを含む電子部品を搭載
するプリント基板を配置していることを特徴とする電気
接続箱を提供している。
【0008】上記のように、発熱源となるリレー、ヒュ
ーズ、コネクタを最上部に配置する一方、特に発熱量の
大きな大電流リレーの下方を除く最下層にCAN通信用
の電子部品を搭載したプリント基板を配置して、発熱源
と距離をあけて加熱防止を図っている。
【0009】上記ケースの上面を閉鎖するアッパーカバ
ーに、少なくとも上記大電流リレーを覆う嵌合穴を設け
た金属製の放熱板をインサートモールドで付設し、該放
熱板にはアッパーカバーの外面に露出するフィン部を突
設しており、上記放熱板の嵌合穴内周面を大電流リレー
の絶縁ケース外周面に当接させている。
【0010】上記のように、上記大電流リレーの絶縁ケ
ースをアッパーカバーに付設する金属製の放熱板と接触
させることにより放熱を図り、該大電流リレーからの輻
射熱で上記プリント基板および該プリント基板上に搭載
するCAN通信用の電子部品が加熱により誤作動を生じ
るのを防止できる。また、各大電流リレーの絶縁ケース
の外周面に放熱板を当接させると放熱効率が高くなると
共に、放熱板にフィン部を設けていることにより、大電
流リレーとの接触面から伝導する熱を放熱板から外部へ
効率良く放熱し、放熱板による放熱作用を高めることが
できる。
【0011】また、上記ケースの下面を閉鎖するロアケ
ースのうち、発熱量の大きな大電流リレーの下方位置
に、金属製の放熱フィンの一端を外面に露出するように
インサートモールドで付設している。なお、ロアケース
に設ける放熱フィンと上記アッパーカバーに設ける放熱
板はいずれか一方でもよいし、両方設けてもよい。
【0012】上記のように、高温となる各大電流リレー
の真下において、上記ロアケースに放熱フィンを付設す
ると、熱が上記放熱フィンの表面に空気伝熱して、該大
電流リレーからの輻射熱で上記プリント基板および該プ
リント基板上に搭載するCAN通信用の電子部品が加熱
により誤作動を生じるのを防止できる。また、放熱フィ
ンの一端が露出しているので、熱を外部へ効率良く放熱
することができる。
【0013】上記金属製放熱板として熱伝導率が高く、
軽量で安価なアルミニウム又はその合金が最も好適に用
いられる。
【0014】上記電気接続箱のケースはロアケースとア
ッパーケースとからなり、絶縁板で挟持してバスバーを
配置していると共に、最下層の絶縁板の一側面上にプリ
ント基板を配置し、該プリント基板の導体の一端を上記
バスバーに接続すると共に他端をジャンパー線を介して
上記CAN通信用を含む電子部品を搭載したプリント基
板と接続し、上記ジャンパー線を屈曲させて上記電子機
器搭載のプリントを折り曲げて上記最下層の絶縁板とロ
アケースの底壁との間に配置し、かつ、最上層の絶縁板
に上記バスバーのタブを突設して、プラグインタイプの
上記リレー、ヒューズと接続させる構成とすることが好
ましい。
【0015】上記CAN通信用を含む電子部品搭載のプ
リント基板とジャンパー線を介して接続する上記プリン
ト基板には、中電流回路用の導体を設け、該導体をバス
バーと接続すると共に、基板実装タイプのリレーを搭載
し、該導体にヒューズと接続するタブ状端子およびコネ
クタ内に突出させるタブ状端子を固定して突設してい
る。このように、プリント基板の導体により回路の一部
を形成するとバスバー量を減少させることができ、バス
バー層を減少でき、電気接続箱の小型化および製作費の
低減を図ることができる。さらに、上記プリント基板と
電子部品搭載のプリント基板とをジャンパー線を介して
接続するため、回路接続を簡単に行うことができる。
【0016】電気接続箱の構成は、上記構成に限らず、
電気接続箱の内部回路の主体を、絶縁板を介して積層す
る複数のプリント基板で構成し、最上層のプリント基板
は下面に導体を設けていると共に上面にバスバーを固定
したハイブリット・タイプとし、上記バスバーに設けた
タブを上記大電流リレーと接続させると共に、上記プリ
ント基板の導体と半田接続したタブを最上層のプリント
基板より突設して他のリレー、ヒューズ、コネクタに接
続させ、かつ、下層のプリント基板をジャンパー線を介
して上記CAN通信用を含む電子部品を搭載したプリン
ト基板と接続し、上記ジャンパー線を屈曲させて上記電
子部品搭載のプリント基板を折り返して上記下層のプリ
ント基板とロアケースの底壁との間に配置してもよい。
【0017】上記のように、内部回路を主としてプリン
ト基板で構成した場合、プリント基板の導体の厚さを変
えることにより、これら導体で構成する回路に適した許
容電流量とすることができる。あるいは、同一厚さの導
体として、その幅を変えることにより許容電流量を変え
ることもできる。このように、プリント基板で回路体を
構成すると、バスバーと比較して回路を密に配置でき、
回路体を薄く且つ小型化を図ることが出来ると共に、許
容電流量も導体の厚さを変えるだけで容易に所要電流量
とすることができる。さらに、回路構成を容易に変更で
き、かつ、バスバーを絶縁板に固定する作業も不要とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図6は第一実施形態を示
し、第一実施形態の電気接続箱10は、エンジンルーム
(X)に配置しており、室内(Y)側に配置する室内側
ジャンクションボックス100とは別に設けている。
【0019】上記エンジンルーム(X)側の電気接続箱
10は室内側ジャンクションボックス100とワイヤハ
ーネスW/Hを介して接続していると共に、エンジンル
ーム(X)側に搭載する各種電装品、即ち、ヘッド側の
ランプ類、エンジン回りの電装品、電子燃料噴射制御ユ
ニット(EFI)等の電子制御ユニットとワイヤハーネ
スを介し、これら電装品への電源供給、オン/オフ制御
を行っている。さらに、該電気接続箱10内に収容する
電子部品および導体で構成するCANバスおよびシリア
ル通信用の多重信号回路を、車室内のインストルメント
パネルに取り付けた表示装置等に室内側ジャンクション
ボックス100を介さずに、直接、ワイヤハーネスを介
して接続している。
【0020】電気接続箱10は、図2(A)(B)に示
すように、アッパーケース12とロアケース17とで構
成するケース内部に、バスバー18を絶縁板20と21
で挟持する回路体13と、プリント基板14、15を収
容し、アッパーケース12にアッパーカバー11を被せ
る構成としている。
【0021】上記回路体13の下層の絶縁板21はケー
ス内部において略全面にわたって装架される大きさとす
ると共に、その一半側部にバスバー18と上層の絶縁板
20を配置している。下層の絶縁板21の他半側部の上
面に上記プリント基板14を載置し、該プリント基板1
4とジャンパー線16を介在させて接続してプリント基
板15をジャンパー線16を屈曲させて絶縁板21の他
半側部(バスバー18が位置していない部分)の下面側
へと折り返し、該プリント基板15を絶縁板21とロア
ケース17の間の最下層に配置している。この最下層に
配置するプリント基板15にはCAN通信用のマイコン
等の電子部品26を配置し、これら電子部品26はロア
ケース17と対向する側に位置させている。
【0022】上記アッパーケース12には、CAN通信
用の電子部品を搭載しているプリント基板15が配置さ
れていない上方位置に、大電流リレー収容部12aを集
約して設けている。本実施形態では6個並列したものを
2列設けている。該大電流リレー収容部12aには上記
回路体13のバスバー18より屈折したタブ18aを突
設させ、プラグインタイプで大電流リレー29と嵌合さ
せている。上記大電流リレー収容部12aの側方にヒュ
ーズ収容部12bを設けると共に、一端側にコネクタ収
容部12cを設けている。
【0023】アッパーケース12に被せるアッパーカバ
ー11にはリレー収容部12aを集約的に設けた領域の
真上に当たる位置に、アルミニウム製の放熱板19をイ
ンサートモールドで付設している。放熱板19には各大
電流リレー29の絶縁ケース29aの外周と同形状の嵌
合穴19aをリレー収容部12aと対向させて設けてい
る。また、放熱板19の一端側に放熱用のフィン部19
bを上方に突設し、アッパーカバー11の上面より外部
へ突出させている。
【0024】上記放熱板19は、具体的には、図3に示
すように、平板部19cに上記嵌合穴19aを6個並列
させると共にこれを2列で設け、該平板部19cの一端
より上記フィン部19bを突設している。該フィン部1
9bは矩形状の突出部19dの外面に凹凸部19eを設
けた形状とし、凹凸部19eにより外気との接触面積を
大として放熱作用が高められるようにしている。
【0025】また、ロアケース17にもリレー収容部1
2aの下方に当たる位置に、アルミニウム製の放熱板フ
ィン25をインサートモールドしている。該放熱フィン
25は図4に示すように平板を屈曲させて断面波形状と
し、各屈曲点の下端25aをロアケース17の外面に並
列状態で露出させていと共に、上端25bをロアケース
の上面に露出させている。なお、上記した放熱板19と
放熱フィン25は熱伝導率が高い金属であればアルミニ
ウムに限定されない。
【0026】上記ロアケース17とアッパーケース12
とからなるケース内部に収容する上記回路体13のバス
バー18は大電流用で、タブ18aを大電流リレー2
9、ヒューズおよびコネクタの電源側と接続させるよう
にしている。また、絶縁板20の端縁よりプリント基板
の導体との接続部18bを並列状態で突設している。
【0027】プリント基板14は、基板14aの下面に
中電流用の厚さ70μmの導体14bをプリントし、該
導体14bと半田接続した接続端子22を基板14aを
貫通させて上方へ突設し、ヒューズ、コネクタの負荷側
と接続させるようにしている。また、基板14aの上面
に基板実装タイプの中電流用のリレー27を取り付けて
いる。図5に示すように、上記プリント基板14の一端
辺に沿って上記バスバー18の接続部18bと半田接続
するために導体14bを並設する一方、他端辺に沿って
ジャンパー線16と半田接続するに導体14bを並設し
ている。上記ジャンパー線16を介して接続するプリン
ト基板15は、基板15aの一面に小電流用の厚さ35
μmの導体15bをプリントしており、導体15bをプ
リント基板14の導体14bと半田接続するために一端
辺に並列させていると共に、前記した電子部品26(コ
ンデンサ、トランジスタ、ダイオード、マイコン等)を
導体15bと半田溶接して搭載し、電子部品26と導体
15bとの回路により多重通信回路を構成している。
【0028】上記構成とすると、プリント基板15に搭
載された電子部品26は、大きな発熱を生じる大電流リ
レー29の下方に配置していないため、輻射熱等を低減
することができ、マイコン等の誤作動を防止することが
できる。また、プリント基板14の基板実装の中電流用
のリレー27の間には3枚の絶縁板14a、21、15
aが介在するので、発熱部品であるリレー27と隔離さ
れ、電子部品26への熱影響を低減することができる。
【0029】また、大電流リレー29の絶縁ケースをア
ッパーカバー11の放熱板19の嵌合穴19aに内嵌し
て接触させることで、大電流リレー29から放熱板19
に効率よく熱を伝導することができると共に、露出した
フィン部19bにより外部への放熱作用を高めることが
できる。
【0030】さらに、高温となる大電流リレー29の真
下位置において、ロアケース17に放熱フィン25を設
け、該放熱フィン25の下端25aを外面に露出させて
いるため、ケース内部の熱が放熱フィン25の表面に空
気伝熱して、その下端25aより外部へ放熱することが
できる。よって、大電流リレー29からの輻射熱による
プリント基板15上に搭載するCAN通信用の電子部品
26の誤作動の防止効果をより一層高めることができ
る。
【0031】また、電気接続箱10は、その内部回路を
主としてプリント基板14、15の導体14b、15b
で形成しているので、バスバーによる回路を減少でき、
回路形成が簡単となり、バスバーで全ての回路を形成す
る場合と比較して、部品点数の削減、小型化を図ること
ができる。また、大電流リレー29と接続する回路体1
3と、中電流用のリレー27を実装したプリント基板1
4とに分けてモジュール化しているので、回路変更に対
応し易くなる。
【0032】図7および図8は第一実施形態の変形例を
示す。図7の変形例はアッパーカバー11側に放熱板1
9を設けているが、ロアケース17′側には放熱フィン
を設けていない点が第一実施形態との相違点である。図
8の変形例はロアケース17側には放熱フィン25を設
けているがアッパーカバー11′には放熱板を設けてい
ない点が第一実施形態との相違点である。他の構成は同
一であり、同一部材は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0033】これらの変形例においては、アッパーカバ
ーとロアケースの両方に放熱板と放熱フィンをもうけた
第一実施形態よりも若干放熱性能は劣るが、いずれか一
方に放熱板をもうただけでも、十分にケース内部の過熱
を防止することができる。また、ケース上部に集約的に
設けた大電流リレーの搭載部の下方ではなく、かつ、最
下層の離れた位置にCAN通信用の電子部品を設けたプ
リント基板15を配置しているため、大電流リレーで発
生する発熱による影響を低減することができる。
【0034】図9は本発明の第二実施形態を示す。第二
実施形態では、アッパーカバー11′とロアケース1
7′に放熱板および放熱フィンをインサートモールドし
ておらず、この点が第一実施形態との相違点であり、他
の構成は同一であり、同一部材は同一符号を付して説明
を省略する。
【0035】第二実施形態では放熱板および放熱フィン
を設けていないために第一実施形態よりも放熱性能が低
下するが、ケース上部に集約的に設けた大電流リレーの
搭載部の下方ではなく、かつ、最下層の離れた位置にC
AN通信用の電子部品を設けたプリント基板15を配置
しているため、大電流リレーで発生する発熱による影響
を低減することができる。
【0036】図10及び図11は第三実施形態を示し、
内部回路の構成を第一実施形態と相違させており、アッ
パーカバー11に放熱板を設けると共にロアケース17
に放熱フィンを設けている構成は第一実施形態と同様で
ある。第三実施形態では、第一実施形態の絶縁板でバス
バーを挟持した構成の回路体13に代えて、下面に導体
51をプリントしたプリント基板52の上面にバスバー
18’を固定したハイブリット型の回路体50を用いて
いる。
【0037】上記回路体50では、プリント基板52の
上面に固定したバスバー18’からタブ18a’を突出
させて大電流リレー29とプラグインタイプで接続させ
ている。プリント基板52の下面の導体51は、幅広あ
るいは/および厚くした大電流回路とし、接続端子53
の下端を半田接続して基板52の上方に突出させてい
る。
【0038】上記構成とすると、内部回路は主としてプ
リント基板の導体で構成でき、バスバーによる回路を第
一実施形態よりも更に大幅に減少できる。よって、バス
バーで全ての回路を形成する場合と比較して、部品点数
の削減、薄型かつ小型化を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、電気接続箱のケース内部において発熱源とな
るリレー、ヒューズ、コネクタを最上部に配置すると共
に、特に、大電流リレーを集約的に配置する一方、この
発熱量の大きな大電流リレーの下方を除く最下層にCA
N通信用の電子部品を搭載したプリント基板を配置して
発熱源と距離をあけているため、電子部品の加熱を防止
することができ誤動作を防ぐことができる。
【0040】また、アッパーケースに一端を外部に露出
させた放熱板を設けて、高温となる大電流リレーの絶縁
ケースを放熱板の嵌合穴に内嵌して接触させることで、
大電流リレーの熱を外部へ効率よく放熱することができ
る。また、ロアケースの大電流リレーの真下位置に、一
端を外部に露出させた放熱フィンを設けることで、ケー
ス内部の熱を外部へ効率よく放熱することができる。
【0041】また、電子部品搭載のプリント基板とジャ
ンパー線を介して接続する上記プリント基板には、中電
流回路用の導体を設け、該導体をバスバーと接続するこ
とで、回路の一部をプリント基板の導体により形成で
き、バスバー層を減少でき、電気接続箱の小型化および
製作費の低減を図ることができると共に、バスバーを絶
縁板に固定する作業も低減される。また、許容電流量も
導体の厚さを変えるだけで容易に所要電流量とすること
ができると共に、回路構成も容易に変更できる。さら
に、上記プリント基板と電子部品搭載のプリント基板と
をジャンパー線を介して接続するため、回路接続を簡単
に行うことができる。
【0042】また、電気接続箱の内部回路の主体を、絶
縁板を介して積層する複数のプリント基板で構成し、最
上層にのみバスバーを固定すると、さらに回路を密に配
置でき、回路体を薄型化および小型化を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る電気接続箱の搭
載箇所を示す自動車の全体図である。
【図2】 (A)は第一実施形態の電気接続箱の分解斜
視図、(B)は回路体の一部断面図である。
【図3】 (A)はアッパーカバーにインサートモール
ドする放熱板の斜視図、(B)は大電流リレーの放熱板
への嵌合を説明する要部拡大断面図である。
【図4】 (A)はロアケースにインサートモールドす
る放熱フィンの斜視図、(B)はロアケースの要部拡大
断面図である。
【図5】 (A)は図2に示すプリント基板の展開形状
の斜視図、(B)はプリント基板を回路体に組みつけた
状態の斜視図である。
【図6】 第一実施形態の内部回路の概略断面図であ
る。
【図7】 第一実施形態の変形例の電気接続箱の分解斜
視図である。
【図8】 第一実施形態の他の変形例の電気接続箱の分
解斜視図である。
【図9】 本発明の第二実施形態に係る電気接続箱の分
解斜視図である。
【図10】 本発明の第三実施形態に係る回路体の斜視
図である。
【図11】 第三実施形態の回路体にリレーを接続する
状態を示す断面図である。
【図12】 従来の電気接続箱の斜視図である。
【図13】 従来の電気接続箱の内部回路の分解斜視図
である。
【符号の説明】
10 電気接続箱 11 アッパーカバー 12 アッパーケース 12a リレー収容部 13 回路体 14、15 プリント基板 16 ジャンパー線 17 ロアケース 19 放熱板 25 放熱フィン 18 バスバー 29 大電流リレー 100 室内側ジャンクションボックス
フロントページの続き (72)発明者 野崎 隆男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 細川 剛 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E322 AA01 EA10 EA11 FA04 5G361 BA01 BA03 BB01 BB02 BB03 BC01 BC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のエンジンルームに搭載され、多
    重通信ユニットを収容する電気接続箱において、 上記電気接続箱のケース内部には、リレー、ヒューズ、
    コネクタを上部に集約配置すると共に、上記リレーのう
    ち大電流リレーの下方を除く領域の最下部に、CAN通
    信用のマイコンおよびインターフェイスを含む電子部品
    を搭載するプリント基板を配置していることを特徴とす
    る電気接続箱。
  2. 【請求項2】 上記ケースの上面を閉鎖するアッパーカ
    バーに、少なくとも上記大電流リレーを覆う嵌合穴を設
    けた金属製の放熱板をインサートモールドで付設し、該
    放熱板にはアッパーカバーの外面に露出するフィン部を
    突設しており、上記放熱板の嵌合穴内周面を大電流リレ
    ーの絶縁ケース外周面に当接させている請求項1に記載
    の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 上記ケースの下面を閉鎖するロアケース
    のうち、発熱量の大きな大電流リレーの下方位置に、金
    属製の放熱フィンの一端を外面に露出するようにインサ
    ートモールドで付設している請求項1または請求項2の
    いずれか一項に記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 上記放熱板はアルミニウム又はその合金
    からなる請求項2または請求項3のいずれか1項に記載
    の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 上記電気接続箱のケースはロアケースと
    アッパーケースとからなり、絶縁板で挟持してバスバー
    を配置していると共に、下層の絶縁板の一側面上にプリ
    ント基板を配置し、該プリント基板の導体の一端を上記
    バスバーに接続すると共に他端をジャンパー線を介して
    上記CAN通信用を含む電子部品を搭載したプリント基
    板と接続し、上記ジャンパー線を屈曲させて上記電子部
    品搭載のプリント基板を折り返して上記下層の絶縁板と
    ロアケースの底壁との間に配置し、かつ、最上層の絶縁
    板に上記バスバーのタブを突設して、プラグインタイプ
    の上記リレー、ヒューズと接続させている請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  6. 【請求項6】 上記電気接続箱の内部回路の主体を、絶
    縁板を介して積層する複数のプリント基板で構成し、最
    上層のプリント基板は下面に導体を設けていると共に上
    面にバスバーを固定したハイブリット・タイプとし、 上記バスバーに設けたタブを上記大電流リレーと接続さ
    せると共に、上記プリント基板の導体と半田接続したタ
    ブを最上層のプリント基板より突設して他のリレー、ヒ
    ューズ、コネクタに接続させ、かつ、下層のプリント基
    板をジャンパー線を介して上記CAN通信用を含む電子
    部品を搭載したプリント基板と接続し、上記ジャンパー
    線を屈曲させて上記電子部品搭載のプリント基板を折り
    返して上記下層のプリント基板とロアケースの底壁との
    間に配置している請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の電気接続箱。
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