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JP2002264366A - インク吐出部のフラッシング装置及びインク吐出装置並びにフィルタの製造方法 - Google Patents

インク吐出部のフラッシング装置及びインク吐出装置並びにフィルタの製造方法

Info

Publication number
JP2002264366A
JP2002264366A JP2001064068A JP2001064068A JP2002264366A JP 2002264366 A JP2002264366 A JP 2002264366A JP 2001064068 A JP2001064068 A JP 2001064068A JP 2001064068 A JP2001064068 A JP 2001064068A JP 2002264366 A JP2002264366 A JP 2002264366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
section
unit
discharge
flushing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001064068A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Taki
良夫 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001064068A priority Critical patent/JP2002264366A/ja
Publication of JP2002264366A publication Critical patent/JP2002264366A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、作業者がインクを拭き取る工
程を省き、大幅なコストダウンを可能にするインク吐出
部のフラッシング装置及びインク吐出装置並びにフィル
タの製造方法を提供すること。 【解決手段】 インク吐出部150のインクの予備吐出
をおこなうインク吐出部のフラッシンング装置であっ
て、前記予備吐出のインクを収容するインク収容部14
1と、このインク収容部に収容されたインクを、前記イ
ンク収容部から移動させるインク移動部144,14
5、Pとを有することでインク吐出部のフラッシング装
置140を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出する
インク吐出部である例えばインクジェットヘッド等のフ
ラッシンシング装置及びインク吐出装置並びにフィルタ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示装置等に使用されて
いるカラーフィルタ等にインクを吐出するインク吐出装
置には、インクを吐出するインクジェットヘッドが備え
られている。このインクジェットヘッドには、インクが
吐出するインクノズルが備えられており、このようなイ
ンクノズルから吐出されるインクがカラーフィルタに着
弾するようになっている。具体的には、インクジェット
ヘッドには、圧電素子等が配置され、この圧電素子に電
圧が印加されると、その電圧に応じて圧電素子が変形
し、インクノズルからインクが吐出されるようになって
いる。このため、インク吐出が制御し易いインクジェッ
トヘッドとなっている。このようにインクを吐出する方
式は、インクジェット方式と称されている。
【0003】ところで、このようなインクジェット方式
のインクジェットヘッドに多数、配置されているインク
ノズルは、上述のように液状のインクを吐出したり、吐
出を停止したりするため、長時間使用すると、どうして
もインクノズルの先端部や内部等にインクの増粘作用で
インクが付着してしまうことになる。このようにインク
が付着したインクノズルを、そのまま使用すると、イン
クノズルから吐出されるインクの吐出角度が付着したイ
ンクによって変化させられたり、更には、インクノズル
が詰まってしまう等が発生し、これらは、インクノズル
の吐出不良の原因となっていた。このため、従来より、
インク吐出装置には、インクジェットヘッドのインク予
備吐出用の受け皿が設けられている。具体的には、イン
クジェットヘッドがカラーフィルタ等に対してインクを
吐出する領域を避けて、インク予備吐出用の受け皿が形
成されている。
【0004】そして、インクジェットヘッドは、カラー
フィルタ等にインクを吐出していないときは、前記イン
ク予備吐出用の受け皿が配置されている領域に、移動さ
せられ、このインク予備吐出用の受け皿に向かってイン
クを吐出するようになっている。このように、インクノ
ズルがインクを吐出することで、増粘作用により、イン
クノズルの内部等にインクが付着等して、インクノズル
を詰まらせることを未然に防ぐようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述のイ
ンク予備吐出用の受け皿に対してインクジェットヘッド
はインクの予備吐出を行うため、時間の経過と共に、イ
ンク予備吐出用の受け皿には、インクが堆積することに
なる。このため、インクが予備吐出用の受け皿に堆積さ
れる毎に、作業者がインク予備吐出用の受け皿内に堆積
しているインクを拭き取る必要があり、カラーフィルタ
の製造工数が増加し、コストアップの要因となってい
た。また、前記インク予備吐出用の受け皿内に堆積した
インクは、一定時間経過すると、インクの増粘作用によ
り受け皿の内側に固着し、作業者が拭き取ろうとしても
容易に拭き取れない状態となり、作業者が拭き取るのに
大変な労力を要し、さらなるコストアップの要因となっ
ていた。
【0006】そこで、本発明は、以上の点に鑑み、簡単
な構成で、作業者がインクを拭き取る工程を省き、大幅
なコストダウンを可能にするインク吐出部のフラッシン
グ装置及びインク吐出装置並びにフィルタの製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、インク吐出部のインクの予備吐出をおこ
なうインク吐出部のフラッシンング装置であって、前記
予備吐出のインクを収容するインク収容部と、このイン
ク収容部に収容されたインクを、前記インク収容部から
移動させるインク移動部とを有することを特徴とするイ
ンク吐出部のフラッシング装置により、達成される。請
求項1の構成によれば、前記予備吐出のインクを収容す
るインク収容部と、このインク収容部に収容されたイン
クを、前記インク収容部から移動させるインク移動部と
を有するので、前記インク収容部内に収容されたインク
は、前記インク移動部によって移動させられる。したが
って、作業者が前記インク収容部のインクを拭き取る工
程は必要なくなる。また、前記インク収容部のインク
は、速やかに移動されるので、インクがインク収容部に
固着することはない。
【0008】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記インク収容部にインクを再
溶解する溶解液を供給する溶解液供給部が接続されてい
ることを特徴とするインク吐出部のフラッシング装置で
ある。請求項2の構成によれば、前記インク収容部にイ
ンクを再溶解する溶解液を供給する溶解液供給部が接続
されているので、前記インク収容部内のインクが増粘作
用により固着するのを未然に防ぐことができる。
【0009】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記収容部内には、インクを吸
収するインク吸収材が配置されていると共に、このイン
ク吸収材に対して前記溶解液が供給される構成となって
いることを特徴とするインク吐出部のフラッシング装置
である。請求項3の構成によれば、前記収容部内には、
インクを吸収するインク吸収材が配置されていると共
に、このインク吸収材に対して前記溶解液が供給される
ので、インクはインク吸収材に吸収されると共に前記溶
解液により増粘作用により固着することなく保持され
る。
【0010】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記イ
ンク移動部がトラップタンク部と、廃液タンク部と、を
有することを特徴とするインク吐出部のフラッシング装
置である。請求項4の構成によれば、前記インク移動部
がトラップタンク部と、廃液タンク部と、を有するの
で、前記インク収容部内に収容されたインクは、前記ト
ラップタンク部を介して前記廃液タンク部内に移動させ
られることになる。
【0011】前記目的は、請求項5の発明によれば、イ
ンク吐出部のインクの予備吐出をおこなうインク吐出部
のフラッシンング装置を有するインク吐出装置であっ
て、前記予備吐出のインクを収容するインク収容部と、
このインク収容部に収容されたインクを、前記インク収
容部から移動させるインク移動部とを有することを特徴
とするインク吐出部のフラッシング装置を有するインク
吐出装置により、達成される。請求項5の構成によれ
ば、前記予備吐出のインクを収容するインク収容部と、
このインク収容部に収容されたインクを、前記インク収
容部から移動させるインク移動部とを有するので、前記
インク収容部内に収容されたインクは、前記インク移動
部によって移動させられる。したがって、作業者が前記
インク収容部のインクを拭き取る工程は必要なくなる。
また、前記インク収容部のインクは、速やかに移動され
るので、インクがインク収容部に固着することがないイ
ンク吐出装置となる。
【0012】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項5の構成において、前記インク収容部にインクを再
溶解する溶解液を供給する溶解液供給部が接続されてい
ることを特徴とするインク吐出部のフラッシング装置を
有するインク吐出装置である。請求項6の構成によれ
ば、前記インク収容部にインクを再溶解する溶解液を供
給する溶解液供給部が接続されているので、前記インク
収容部内のインクが増粘作用により固着するのを未然に
防ぐことができるインク吐出装置である。
【0013】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項6の構成において、前記収容部内には、インクを吸
収するインク吸収材が配置されていると共に、このイン
ク吸収材に対して前記溶解液が供給される構成となって
いることを特徴とするインク吐出部のフラッシング装置
を有するインク吐出装置である。請求項7の構成によれ
ば、前記収容部内には、インクを吸収するインク吸収材
が配置されていると共に、このインク吸収材に対して前
記溶解液が供給されるので、インクはインク吸収材に吸
収されると共に前記溶解液により増粘作用により固着す
ることなく保持されるインク吐出装置である。
【0014】好ましくは、請求項8の発明によれば、請
求項5乃至請求項7のいずれかの構成において、前記イ
ンク移動部がトラップタンク部と、廃液タンク部と、を
有することを特徴とするインク吐出部のフラッシング装
置を有するインク吐出装置である。請求項8の構成によ
れば、前記インク移動部がトラップタンク部と、廃液タ
ンク部と、を有するので、前記インク収容部内に収容さ
れたインクは、前記トラップタンク部を介して前記廃液
タンク部内に移動させられることになる。
【0015】前記目的は、請求項9の発明によれば、フ
ィルタに対してインク吐出部からインクを吐出する描画
工程と、前記インク吐出部のインクの予備吐出である予
備吐出工程と、を有するフィルタの製造方法であって、
前記予備吐出されたインクをインク収容部に収容する工
程と、このインク収容部に収容されたインクを、インク
移動部で前記インク収容部から移動させる工程と、を有
することを特徴とするフィルタの製造方法により、達成
される。請求項9の構成によれば、前記予備吐出された
インクをインク収容部に収容する工程と、このインク収
容部に収容されたインクを、インク移動部で前記インク
収容部から移動させる工程と、を有する。したがって、
作業者が前記インク収容部のインクを拭き取る工程は必
要なくなる。また、前記インク収容部のインクは、前記
インク移動部によって速やかに移動されるので、インク
がインク収容部に固着することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係るインク吐出装置100を示す概略図である。図
1に示すようにインク吐出装置100は、ベース部11
0を有している。このベース部110上には、インク吐
出対象である例えば表示装置に用いられるカラーフィル
タを載置するY軸テーブル120が設けられている。こ
のY軸テーブル120は、図1のY軸方向に移動可能に
形成されている。また、Y軸テーブル120の上方に
は、図1のX軸方向に移動可能に形成されているX軸テ
ーブル130が設けられている。このX軸テーブル13
0には、インク吐出部であるインクジェットヘッド15
0が設置されており、このインクジェットヘッド150
は、X軸テーブル130によってX軸方向に移動可能に
なっている。
【0017】このインクジェットヘッド150は、具体
的には図2(a)(b)に示すように、略直立方体のヘ
ッド本体151と、ヘッド本体151を図2(a)の矢
印方向(θ方向)に回転するためのθ軸152とを有し
ている。また、インク本体151の裏面(Y軸テーブル
120側)には、インクを吐出するためのノズルを多数
配置するためのインクノズル形成領域151aが設けら
れている。このように配置されたインクノズルからイン
クジェット方式でインクが吐出されるが、具体的には、
インクジェットヘッド150の内部に設けられた圧電素
子に電圧が印加され、圧電素子が振動することによって
インクノズルからインクが吐出される。
【0018】このとき、インクノズルから吐出されるイ
ンクは紙等に対するインクである水性インクではなく、
溶剤から成るインクである。したがって、このインクは
液状であると共に蒸発し易く、このためインクの増粘作
用により固着し易いという特質がある。そこで、インク
ノズル内のインクの状態によって、インクノズルから吐
出するインク量が変化等してしまいインクノズルの吐出
不良が生じないように、インク吐出装置100には、図
1に示すように、フラッシング装置140が形成されて
いる。フラッシング装置140は、図1に示すように、
フラッシング部140a及び140bを備えている。こ
のフラッシング部140aの配置位置をインクジェット
ヘッド150とカラーフィルタとの関係で示したのが図
3(a)であり、フラッシング部140bを示したのが
図3(b)である。
【0019】ところで、フラッシング部140aは、図
1に示すようにY軸テーブル120上に配置され、Y軸
テーブル120及びX軸テーブル130を動かすこと
で、インクジェットヘッド150のノズル形成領域15
1aが、その上に配置できる領域に配置されている。そ
して、インクジェットヘッド150が実際に、カラーフ
ィルタに対してインクを吐出していないとき、すなわ
ち、カラーフィルタにインクを吐出する前、及び吐出後
は、インクジェットヘッド150は、X軸テーブル13
0によって、フラッシング部140a上に配置されるこ
とになる。そして、このフラッシング部140a上に配
置されたインクジェットヘッド150は、インクの予備
吐出を一定の間隔おこなうことになる。すなわち、カラ
ーフィルタに対するインク吐出前は、インクジェットヘ
ッド150の描画直前吐出安定性を確保するために予備
吐出される。
【0020】また、カラーフィルタに対するインク吐出
が終了した後は、次にインク吐出の安定性を確保するた
めに予備吐出される。もう一方のフラッシング部140
bは、図1のベース部110上のY軸テーブル120の
動きを阻害しない領域で、且つ、X軸テーブル130を
動かすことで、インクジェットヘッド150のノズル形
成領域151aが、その上に配置できる領域に配置され
ている。そして、Y軸テーブル120上にカラーフィル
タがない場合の予備吐出用、すなわち、カラーフィルタ
へのインク吐出が終了した後、このカラーフィルタをY
軸テーブル120上から除去して、次にインクを吐出す
るカラーフィルタをY軸テーブル120上に載置するま
での間に予備吐出を行うために設けられている。
【0021】このようにインクの予備吐出をするフラッ
シング装置140の全体を概略ブロック図で示したのが
図4である。図3及び図4に示すように、フラッシング
装置140のフラッシング部140aには、インク収容
部であるインク受け皿141が、インク吐出装置100
の描画領域を挟むように2箇所形成されている。また、
図3(b)に示すように、フラッシング部140bに
も、インク収容部であるインク受け皿141が形成され
ている。このインク受け皿141は、具体的に図3
(a)(b)に示すように、平面から見ると長方形を成
しており、図4に示すように、その上部には開口141
cが形成されている。
【0022】さらに、このインク受け皿141の内部に
は、スポンジ状のインク吸収材142が配置されてい
る。また、このインク受け皿141には、溶解液である
アルコール等の溶剤の希釈液を収容してある溶解液供給
部である希釈液タンク143が接続されている。したが
って、希釈液タンク143からインク受け皿141内に
供給されたアルコール等の希釈液は、インク受け皿14
1内のインク吸収材142に対して供給されるようにな
っている。この希釈液タンク143からは、図4に示す
ように3つのインク受け皿141に対してアルコール等
の希釈液が供給されるようになっている。
【0023】ところで、この3つのインク受け皿141
は、図4に示すようにトラップタンク144に接続され
ている。そして、このトラップタンク144には、真空
ポンプPが接続されていると共に、バルブ146を介し
て廃液タンク146とも接続されている。
【0024】本発明のフラッシング装置140及び、こ
れを有するインク吐出装置100は以上のように構成さ
れるが、以下にその動作等について説明する。先ず、図
1のY軸テーブル120上にカラーフィルタが配置され
ていない状態のときは、図1のインクジェットヘッド1
50は、X軸テーブル130で、図のX方向に移動させ
られ、インクジェットヘッド150のインクノズル形成
領域151aがフラッシンク部140bのインク受け皿
141の開口141c上に配置される。この状態で、イ
ンクジェットヘッド150は、インクノズルからインク
を吐出する。このインク吐出は、描画直前のインクジェ
ットヘッド150のインク吐出安定性を確保するもので
ある。
【0025】この吐出されたインクは、インク受け皿1
41内に配置されたインク吸収材142に吸収される。
このインク吸収材142には、同時に希釈液タンク14
3からアルコール等の希釈液が供給されているので、イ
ンク吸収剤142に吸収されたインクはアルコール等の
希釈液と混ざり固着され難い状態で保持される。一方、
フラッシング装置140の真空ポンプPは、センサ等で
インクジェトヘッド150がインク受け皿141上に配
置されたことを認識すると、同時に駆動を開始し、イン
クジェットヘッド150が、インク受け皿141上から
退避したときは、駆動を停止するようになっている。こ
の真空ポンプPが駆動すると、このポンプの吸引力によ
りインク吸収材142及びインク受け皿141に収容さ
れたインクは、トラップタンク144を介して廃液タン
ク145へ移動させられることになる。
【0026】したがって、インク受け皿141やインク
吸収材142内のインクは、直ちに廃液タンク145へ
移動させられるので、インク受け皿141やインク吸収
材142内に溶剤のインクが滞留して、インク吸収材1
42等に固着することがない。また、真空ポンプPによ
って、インク吸収材142等のインクは直ちに、廃液タ
ンク145に移動させられるので、作業者が一定の間隔
でインク受け皿141を拭き取る必要がないので、生産
コストが著しく減少する。このように、上述の描画前の
インク吐出の安定性を確保したインクジェットヘッド1
50は、図1のY軸テーブル120上にカラーフィルタ
が載置され、描画開始を確認すると、X軸テーブル13
0で、カラーフィルタ上の描画開始位置まで移動されら
れ、描画を開始する。
【0027】このように、インクジェットヘッド150
がカラーフィルタに対してインクを吐出しているとき
は、真空ポンプPは、駆動を停止し、フラッシング装置
140も動作を停止している。ところで、カラーフィル
タへの描画は、Y軸テーブル120によってカラーフィ
ルタをY軸方向に往復動させ、また、X軸テーブル13
0によってインクジェットヘッド150をX軸方向に移
動させることによって行われる。この描画動作の間、例
えば、Y軸テーブル120が往動から復動に切り替わる
タイミング時にはインク吐出が行われない場合ある。こ
の場合、その後のカラーフィルタへのインク吐出の安定
性を確保するために、上記往復動切り替え時に予備吐出
を行うことがある。
【0028】この場合は、Y軸テーブル120を移動さ
せることによって、インクジェットヘッド150のイン
クノズル形成領域151aをフラッシング部140aの
いずれか一方のインク受け皿141の開口141cに配
置する。この状態で、インクジェットヘッド150は、
インクノズルからインクを吐出する。この吐出されたイ
ンクは、インク受け皿141内に配置されたインク吸収
材142に吸収される。このインク吸収材142には、
希釈液タンク143からアルコール等の希釈液が供給さ
れているので、インク吸収材142に吸収されたインク
はアルコール等の希釈液と混ざり固着され難い状態で保
持される。また、インク吸収材142及びインク受け皿
141に収容されたインクは、所定のタイミングで真空
ポンプPを駆動させることによって、フラッシング部1
40bと同様に、トラップタンク144を介して廃液タ
ンク145へ移動させられる。
【0029】次に、インクジェットヘッド150による
カラーフィルタに対する描画が終了して、カラーフィル
タがY軸テーブル120上から除去されると、再びイン
クジェットヘッド150は、図1のフラッシング部14
0bのインク受け皿141上に配置される。そして、次
のカラーフィルタがY軸テーブル120上に載置され、
描画開始状態に成るまでの間、インクジェットヘッド1
50は、インク受け皿141上に止まる。このように、
インクジェットヘッド150がインク受け皿141上に
配置されたことを認識したフラッシング装置140は、
真空ポンプPの駆動を開始する。また、インクジェット
ヘッド150は、次のカラーフィルタに対するインクの
吐出安定性を確保するための吐出を所定方法で行う。
【0030】すると、吐出されたインクは、インク受け
皿141のインク吸収材142に吸収されるが、上述と
同様に直ちに廃液タンク145まで移動させられるの
で、作業者が溶剤のインクをインク受け皿141から拭
き取る工程は必要なくなる。また、溶剤のインクがイン
ク受け皿141内に長時間に渡って留まり、インク受け
皿141に固着することもないので、作業者が固着した
インクをインク受け皿141から溶剤等を用いて苦労し
て取り除く必要がない。したがって、大幅なコストダウ
ンが可能なフラッシング装置140及びインク吐出装置
100となる。
【0031】また、本実施の形態のインク吐出装置10
0は、主にカラーフィルタに対する描画装置であるが、
本発明はこれに限らず、紙等に印画するプリンタ装置で
あってもよく、また、このようなプリンタ装置にも適用
できるフラッシング装置140であることは、明らかで
ある。
【0032】また、本発明のインク吐出部のフラッシン
グ装置及びインク吐出装置並びにフィルタの製造方法
は、液晶表示装置用カラーフィルタの製造に限定される
ものではなく、例えば、本発明をEL(エレクトロルミ
ネッセンス)の表示素子の製造に適用することもでき
る。EL表示素子は、蛍光性の無機及び有機化合物を含
む薄膜を、陰極と陽極とで挟んだ構成を有し、この薄膜
に電子及び正孔(ホール)を注入して再結合させること
により励起子(エキシトン)を生成させ、このエキシト
ンが失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して発
光させる素子である。こうしたEL表示素子に用いられ
る蛍光性材料のうち、赤、緑及び青色の発光色を呈する
材料を、本発明の製造装置又は製造方法を用いてTFT
等の素子基板上にインクジェットパターニングすること
で、自発光フルカラーEL表示素子を製造することがで
きる。
【0033】本発明を用いて製造したEL表示素子は、
セグメント表示や全面同時発光の静止画表示、例えば
絵、文字、ラベル等といったローインフォーメーション
分野への応用、または、点、線、面形状をもった光源と
しても使用することができる。さらにパッシブ駆動の表
示素子をはじめ、TFT等のアクティブ素子を駆動に用
いることで、高輝度で応答性に優れたフルカラー表示素
子を得ることが可能となる。本発明におけるフィルタの
範囲には、このようなEL表示素子の基板をも含むもの
である。
【0034】ところで、本発明は、上記実施の形態に限
定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変
更を行うことができる。そして、上記実施の形態の構成
は、その一部を省略したり、上述していない他の任意の
組み合わせに変更することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で、作業者
がインクを拭き取る工程を省き、大幅なコストダウンを
可能にするインク吐出部のフラッシング装置及びインク
吐出装置並びにフィルタの製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインク吐出装置を示
す概略斜視図である。
【図2】(a)図1のインクジェットヘッドを示す概略
斜視図である。(b)図1のインクジェットヘッドのイ
ンクノズル形成領域を示す概略図である。
【図3】(a)図1のインクジェットヘッドとフラッシ
ング部等の構成を示す概略図である。(b)図1の他の
フラッシング部の構成を示す概略図である。
【図4】図3のフラッシング装置の全体構成を示す概略
ブロック図である。
【符号の説明】
100・・・インク吐出装置 110・・・ベース部 120・・・Y軸テーブル 130・・・X軸テーブル 140・・・フラッシング装置 140a,140b・・・フラッシング部 141・・・インク受け皿 141c・・・開口 142・・・インク吸収材 143・・・希釈液タンク 144・・・トラップタンク 145・・・廃液タンク 146・・・バルブ 150・・・インクジェットヘッド 151・・・ヘッド本体 151a・・・インクノズル形成領域 152・・・θ軸 P・・・真空ポンプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出部のインクの予備吐出をおこ
    なうインク吐出部のフラッシンング装置であって、 前記予備吐出のインクを収容するインク収容部と、 このインク収容部に収容されたインクを、前記インク収
    容部から移動させるインク移動部とを有することを特徴
    とするインク吐出部のフラッシング装置。
  2. 【請求項2】 前記インク収容部にインクを再溶解する
    溶解液を供給する溶解液供給部が接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載のインク吐出部のフラッシン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記収容部内には、インクを吸収するイ
    ンク吸収材が配置されていると共に、このインク吸収材
    に対して前記溶解液が供給される構成となっていること
    を特徴とする請求項2に記載のインク吐出部のフラッシ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 前記インク移動部がトラップタンク部
    と、 廃液タンク部と、を有することを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のインク吐出部のフラッシ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 インク吐出部のインクの予備吐出をおこ
    なうインク吐出部のフラッシンング装置を有するインク
    吐出装置であって、 前記予備吐出のインクを収容するインク収容部と、 このインク収容部に収容されたインクを、前記インク収
    容部から移動させるインク移動部とを有することを特徴
    とするインク吐出部のフラッシング装置を有するインク
    吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記インク収容部にインクを再溶解する
    溶解液を供給する溶解液供給部が接続されていることを
    特徴とする請求項5に記載のインク吐出部のフラッシン
    グ装置を有するインク吐出装置。
  7. 【請求項7】 前記収容部内には、インクを吸収するイ
    ンク吸収材が配置されていると共に、このインク吸収材
    に対して前記溶解液が供給される構成となっていること
    を特徴とする請求項6に記載のインク吐出部のフラッシ
    ング装置を有するインク吐出装置。
  8. 【請求項8】 前記インク移動部がトラップタンク部
    と、 廃液タンク部と、を有することを特徴とする請求項5乃
    至請求項7のいずれかに記載のインク吐出部のフラッシ
    ング装置を有するインク吐出装置。
  9. 【請求項9】 フィルタに対してインク吐出部からイン
    クを吐出する描画工程と、 前記インク吐出部のインクの予備吐出である予備吐出工
    程と、を有するフィルタの製造方法であって、 前記予備吐出されたインクをインク収容部に収容する工
    程と、 このインク収容部に収容されたインクを、インク移動部
    で前記インク収容部から移動させる工程と、を有するこ
    とを特徴とするフィルタの製造方法。
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