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JP2002250278A - 可変容量型圧縮機及びこの可変容量型圧縮機を備える冷房システム - Google Patents

可変容量型圧縮機及びこの可変容量型圧縮機を備える冷房システム

Info

Publication number
JP2002250278A
JP2002250278A JP2001048565A JP2001048565A JP2002250278A JP 2002250278 A JP2002250278 A JP 2002250278A JP 2001048565 A JP2001048565 A JP 2001048565A JP 2001048565 A JP2001048565 A JP 2001048565A JP 2002250278 A JP2002250278 A JP 2002250278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
variable displacement
plunger
crank chamber
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001048565A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Hayashi
栄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Valeo Climate Control Corp filed Critical Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority to JP2001048565A priority Critical patent/JP2002250278A/ja
Publication of JP2002250278A publication Critical patent/JP2002250278A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁コイル、更に電磁コイルを備える電磁弁
の小型化を図ることができる可変容量型圧縮機及びこの
可変容量型圧縮機を備える冷房システムを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラム等の感圧素子に代えてエバ
ポレータ83から可変容量型圧縮機80へ到る低圧ライ
ンに圧力センサ85を配置し、この圧力センサ85の出
力値と室温や外気温等に基づいて設定された目標値とが
等しくなるように、コントローラ90によって電磁弁1
00へ供給する電力のデューティ比を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可変容量型圧縮機
及びこの可変容量型圧縮機を備える冷房システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両等の空調装置に使用される可変容量
型圧縮機では、クランク室内の圧力を調整することによ
って斜板の傾斜角度を変更して吐出容量を変更する。
【0003】クランク室の圧力調整は、吐出室とクラン
ク室とを連通する通路の途中に設けられた電磁弁の開度
を調整することによって行われる。
【0004】従来、この種の電磁弁として、例えば特開
平5−99136号公報に記載されているものが知られ
ている。
【0005】この電磁弁では電磁コイルへの通電量が一
定の場合、吸入室内の圧力をダイヤフラムで感知して吸
入圧力が所定値になり、電磁力により吸入室内の制御圧
力が制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷媒として二
酸化炭素を用いた可変容量型圧縮機の内部圧力は従来の
フロンを冷媒として用いた可変容量型圧縮機より大きい
ため(10倍程度)、ダイヤフラム等の感圧素子の肉厚
を厚くして耐圧性を確保する等が必要であり、しかもダ
イヤフラム等の感圧素子を用いた電磁弁は構造が複雑で
ある。
【0007】これに対し、ダイヤフラム等の感圧素子の
代わりに、例えば図5に示すような二方弁を用いること
が考えられる。
【0008】図5は従来の可変容量型圧縮機の電磁弁の
一部を構成する二方弁の概略構成図である。
【0009】この二方弁は、可変容量型圧縮機の吐出室
とクランク室とを連通する通路257を開閉する弁体2
10と、この弁体210を摺動可能に保持するホルダ2
20と、弁体210を閉弁方向へ付勢するばね250
と、弁体210を開弁方向へ付勢するばね251とを備
えている。
【0010】冷媒として二酸化炭素を用いた可変容量型
圧縮機の吐出室の圧力Pdとクランク室Pcとの差圧
(Pd−Pc)は10MPa程度と高く(従来のフロン
を冷媒として用いた可変容量型圧縮機の差圧(Pd−P
c)は3MPa程度)、弁体210が弁座225に強く
押し付けられる。
【0011】この二方弁では、弁体210を閉弁方向へ
押してクランク室圧力を下げるためには、弁体210に
開弁方向へ作用する10MPaの圧力に打ち勝つ電磁力
を矢印Aの方向へ作用させる必要がある。
【0012】しかし、大きな電磁力を作用させるために
は電磁コイル(図示せず)の巻数を増加しなければなら
ず、電磁コイルが大型化する。また、巻数を増加させ
ず、電流値を増加させた場合、コイルの発熱が問題にな
る。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は電磁コイル、更に電磁コイルを備
える電磁弁の小型化を図ることができる可変容量型圧縮
機及びこの可変容量型圧縮機を備える冷房システムを提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、吐出圧領域とクランク室とを
連通する通路を電磁弁を用いて開閉し、前記クランク室
内に収容された傾斜回転板の傾斜角度を変えることによ
って吐出容量を変える可変容量型圧縮機において、低圧
領域に配置された圧力センサと、この圧力センサの出力
値と設定された目標値とが等しくなるように前記電磁弁
の開度を制御する制御手段とを備えていることを特徴と
する。
【0015】従来電磁弁に用いられていたダイヤフラム
等の感圧素子に代えて低圧領域に圧力センサを配置し、
この圧力センサの出力値と室温や外気温等に基づいて設
定された目標値とが等しくなるように電磁弁の開度を制
御手段で制御する。
【0016】請求項2記載の発明は、冷媒を凝縮させる
ためのガスクーラと、冷媒流量を制御する膨張弁と、空
気を冷却するエバポレータと、吐出圧領域とクランク室
とを連通する通路を電磁弁を用いて開閉し、前記クラン
ク室内に収容された傾斜回転板の傾斜角度を変えること
によって吐出容量を変える可変容量型圧縮機とを直列に
接続してなる冷房システムにおいて、前記エバポレータ
から前記可変容量型圧縮機へ到る低圧ラインに配置され
た圧力センサと、この圧力センサの出力値と設定された
目標値とが等しくなるように前記電磁弁の開閉を制御す
る制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】従来電磁弁に用いられていたダイヤフラム
等の感圧素子に代えてエバポレータから可変容量型圧縮
機へ到る低圧ラインに圧力センサを配置し、この圧力セ
ンサの出力値と室温や外気温等に基づいて設定された目
標値とが等しくなるように電磁弁の開度を制御手段で制
御する。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の冷
房システムにおいて、前記電磁弁は、前記可変容量型圧
縮機の吐出圧領域と前記クランク室とを連通する通路を
開閉する弁体と、この弁体を摺動可能に保持するホルダ
と、前記弁体を駆動するプランジャと、電力が供給され
たとき、前記プランジャを所定方向へ吸引する電磁コイ
ルと、前記プランジャを前記所定方向へ付勢する付勢手
段と、前記プランジャを前記所定方向と反対方向へ付勢
する付勢手段とを備え、前記弁体のプランジャ側に形成
された空間と反プランジャ側に形成された空間とが、ク
ランク室に連通するとともに、前記弁体の中間部を収容
する弁室に前記吐出圧領域が連通していることを特徴と
する。
【0019】図6はこの発明の可変容量型圧縮機の電磁
弁の一部を構成する二方弁の概略構成図である。
【0020】この二方弁は、可変容量型圧縮機の吐出圧
領域とクランク室とを連通する通路を開閉する弁体11
0と、この弁体110を摺動可能に保持するホルダ12
0と、弁体110を駆動するプランジャ130と、プラ
ンジャ130を所定方向へ付勢するばね151と、プラ
ンジャ130を所定方向と反対方向へ付勢するばね15
0とを備えている。
【0021】弁体110のプランジャ側に形成された空
間122と反プランジャ側に形成された空間124とが
クランク室に連通するため、両空間122,124がク
ランク室圧力Pcとなっている。
【0022】弁体110の中間部を収容する弁室121
に吐出圧領域が連通しているため、弁室110へ導入し
た吐出圧力Pdがプランジャ側の大径部112の端面と
反プランジャ側の大径部113の端面とに作用し、電磁
力による弁体110の移動方向と反対方向へ作用する吐
出圧力Pdがキャンセルされ、弁体110を制御する電
磁力を小さくできる。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3項記載の
冷房システムにおいて、前記制御手段は、前記電磁コイ
ルへ供給する電力の時間比率を変えることによって前記
電磁弁の開閉を制御することを特徴とする。
【0024】電磁コイルへ供給する電力の時間比率を変
えることによって電磁弁の開度を制御してクランク室の
圧力を調整する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0026】図1はこの発明の一実施形態に係る可変容
量型圧縮機の断面図である。
【0027】この可変容量型圧縮機80はCO2 (二酸
化炭素)を冷媒とする冷凍システムの一構成部品として
用いられる。
【0028】この斜板式圧縮機のシリンダブロック1の
一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘッド3が、
他端面にはフロントヘッド4が配置されている。
【0029】フロントヘッド4、シリンダブロック1、
バルブプレート2及びリヤヘッド3は通しボルト31と
ナット32とで軸方向に一体的に結合されている。
【0030】シリンダブロック1に形成されたシリンダ
ボア6内にはピストン7が摺動可能に挿入されている。
【0031】フロントヘッド4には、後述する斜板10
やスラストフランジ40等を収容するクランク室8が形
成されている。
【0032】リヤヘッド3には吸入室13と吐出室12
とが形成されている。
【0033】吸入室13は吐出室12の周囲に位置して
いる。吸入室13には圧縮室22に供給する低圧の冷媒
ガスが収容される。
【0034】シャフト5の一端部はラジアル軸受26を
介してフロントヘッド4に回転可能に支持され、シャフ
ト5の他端部はスラスト軸受24及びラジアル軸受25
を介してシリンダブロック1に回転可能に支持されてい
る。
【0035】スラストフランジ40は、シャフト5に固
定され、シャフト5と一体に回転する。
【0036】斜板10は、シャフト5に傾斜かつ摺動可
能に取り付けられている。また、斜板10は、リンク機
構41を介してスラストフランジ40に連結され、スラ
ストフランジ40の回転につれて一体に回転する。
【0037】斜板10の周縁部とピストン7の一端部と
はシュー60,61を介して連結されている。
【0038】ピストン7に対してそれぞれ一組のシュー
60,61が斜板10を挟むように配置され、シュー6
0,61はシャフト5の回転につれて斜板10の摺動面
10a,10b上を相対回転する。斜板10の回転によ
りピストン7がシリンダボア6内を直線往復運動する。
【0039】バルブプレート2には、圧縮室22と吐出
室12とを連通させる吐出ポート16と、圧縮室22と
吸入室13とを連通させる吸入ポート15とが、それぞ
れ周方向に沿って一定間隔おきに設けられている。
【0040】吐出ポート16は吐出弁17により開閉さ
れ、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面
に弁押さえ18とともにボルト19により固定されてい
る。
【0041】また、吸入ポート15は吸入弁21により
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側
端面に配設されている。
【0042】吐出室12とクランク室8とは通路57を
介して連通する。通路57の途中には電磁弁100の弁
体126が設けられている。この電磁弁100の作動は
後述するコントローラ(制御手段)90によって制御さ
れる。
【0043】吸入室13とクランク室8とはオリフィス
を備える通路(図示せず)を介して連通する。
【0044】前述のようにスラストフランジ40と斜板
10とはリンク機構41を介して連結され、斜板10は
シャフト5と直角な面に対して傾斜可能である。
【0045】リンク機構41は、斜板10の摺動面10
b側に設けられたブラケット10cと、ブラケット10
cに形成された直線的なガイド溝10dと、スラストフ
ランジ40に螺着されたロッド43とで構成される。
【0046】ガイド溝10dの長手軸は斜板10の摺動
面10bに対して所定角度傾いている。ロッド43の球
状の先端部43aはガイド溝10dに相対摺動可能に嵌
合している。
【0047】スラストフランジ40と斜板10との間に
は巻バネ47が装着され、この巻バネ47の付勢力によ
り斜板10がリヤ側へ付勢される。
【0048】図2は図1の部分拡大図であり、図6と同
一部材には同一符合を付して示す。
【0049】電磁弁100は、可変容量型圧縮機1のリ
ヤヘッド3側に設けられている。
【0050】電磁弁100は、弁体110と、ホルダ1
20と、プランジャ130と、電磁コイル140と、ば
ね(付勢手段)150,151とを備える。
【0051】ホルダ120は弁室121を備える。弁室
121は常時吐出室12に通じている。
【0052】弁体110は、小径部111と、この小径
部111の両端に形成された大径部112,113とで
構成されている。
【0053】弁体110の小径部111は弁室121に
収容される。この弁室121に取り込まれた高圧の冷媒
ガス(吐出圧力Pd)が大径部112の端面及び大径部
113の端面に作用する。
【0054】また、ホルダ120は空間122,124
を備える。空間122,124は通路57を介してクラ
ンク室8に通じている。
【0055】大径部112は弁体110のプランジャ1
30側に形成された空間122内に位置し、大径部11
2の移動によって弁孔123の開閉を行う。
【0056】弁孔123が開いたとき、弁室121内に
導かれた高圧の冷媒ガスが通路57を介してクランク室
8に導かれる。
【0057】また、大径部113はホルダ120内に摺
動可能に保持されている。
【0058】弁体110の反プランジャ側に形成された
空間124にはプランジャ130を固定鉄心142から
離す方向(所定方向と反対方向)へ付勢するばね150
が配置されている。
【0059】ホルダ120のプランジャ側には固定鉄心
142が嵌合されている。この固定鉄心142には電磁
コイル140の一端部が嵌合されている。
【0060】電磁コイル140の内部には弁体110を
駆動する有底円筒状のプランジャ130がパイプ143
を介して収容されている。プランジャ130はパイプ1
43内を摺動できる。
【0061】プランジャ130にはロッド115の一端
部が当接している。ロッド115の他端部は空間122
へ突き出て弁体110に固着されている。
【0062】ロッド115はホルダ120に支持された
固定鉄心142によって摺動可能に支持されている。
【0063】プランジャ130の底部131とストッパ
141との間にはプランジャ130を固定鉄心142に
接近する方向(所定方向)へ付勢するばね151が収容
されている。ストッパ141にはパイプ143の一端部
が固定されている。
【0064】次に、可変容量型圧縮機の動作を説明す
る。
【0065】図示しないエンジンの回転動力がシャフト
5に伝達されると、シャフト5の回転力はスラストフラ
ンジ40からリンク機構41を経て斜板10に伝達さ
れ、斜板10が回転する。
【0066】斜板10の回転によりシュー60,61が
斜板10の摺動面10a,10b上を相対回転し、斜板
10からの回転力がピストン7の直線往復運動に変換さ
れる。
【0067】ピストン7がシリンダボア6内を往復運動
すると、シリンダボア6内の圧縮室22の容積が変化す
る。この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐
出が順次行われ、斜板10の傾斜角度に応じた容量の冷
媒ガスが吐出される。
【0068】吸入時、吸入弁21が開き、吸入室13か
らシリンダボア6内の圧縮室22への低圧の冷媒ガスが
吐出される。
【0069】吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室22か
ら吐出室12へ高圧の冷媒がスが吐出される。吐出室1
2内の高圧の冷媒がスは後述するガスクーラ81側へ吐
出される。
【0070】熱負荷が小さくなると、電磁弁100の電
磁コイル140への通電が停止されてプランジャ130
が固定鉄心142から離れる方向へ移動し、弁体110
がばね151の付勢力に抗して開弁方向へ移動して通路
57の通路面積が大きくなる。
【0071】その結果、通路57を介して吐出室12か
らクランク室8へ送り込まれる高圧の冷媒ガスの量が増
え、クランク室8の圧力が高くなり、斜板10の傾斜角
度が小さくなる。
【0072】これに対し、熱負荷が大きくなると、電磁
弁100の電磁コイル140への通電によってプランジ
ャ130が固定鉄心142に接近する方向へ移動し、弁
体110がばね150の付勢力に抗して閉弁方向へ移動
して通路57の通路面積が小さくなる。
【0073】その結果、通路57を介して吐出室12か
らクランク室8へ送り込まれる高圧の冷媒ガスの量が減
り、クランク室8の圧力は低くなり、斜板10の傾斜角
度が大きくなる。
【0074】次に、電磁弁100の動作を説明する。
【0075】電磁弁100の電磁コイル140に通電さ
れた状態では、電磁コイル140によってプランジャ1
30がばね150の付勢力に抗して固定鉄心142側に
吸引され、プランジャ130と一体の弁体110が弁孔
123を閉じる方向へ移動する。
【0076】これに対し、電磁弁100の電磁コイル1
40に通電されていない状態では、プランジャ130が
ばね150の付勢力によって固定鉄心142から離れ、
プランジャ130と一体の弁体110が弁孔123を開
く方向へ移動する。
【0077】このとき、弁室121へ導入した吐出圧力
がプランジャ側の弁体(大径部112)と反プランジャ
側の弁体(大径部113)とに作用し、電磁力による弁
体110の移動方向と反対方向へ作用する吐出圧力Pd
がキャンセルされるため、弁体110を制御する電磁力
を小さくできる。
【0078】なお、弁体110のストローク量は1mm
以下に設定されている。
【0079】この電磁弁100は、低圧領域に配置され
た圧力センサ(図示せず)の出力値と室温や外気温等に
基づいて設定された目標値とが等しくなるようにコント
ローラ90(図3参照)を用いて制御される。ここで、
低圧領域とは可変容量型圧縮機8の吸入口3aから吸入
弁21までの領域をいう。
【0080】次に、上記可変容量型圧縮機を備える冷房
システムについて説明する。
【0081】図3は可変容量型圧縮機を備える冷房シス
テムを説明する図、図4(a),(b)はデューティ比
制御回路の出力を示すタイムチャートである。
【0082】この冷房システムは、冷媒を凝縮させるガ
スクーラ81と、冷媒流量を制御する膨張弁82と、周
囲の空気を冷却するエバポレータ83と、アキュムレー
タ84と、可変容量型圧縮機80とを直列に接続してな
る。
【0083】ガスクーラ81と膨張弁82とを結ぶライ
ン81aとアキュムレータ84と可変容量型圧縮機80
とを結ぶライン84aとで内部熱交換器86が形成され
る。
【0084】エバポレータ83とアキュムレータ84と
の間には圧力センサ85が配置され、圧力センサ85の
検出情報(出力値)はコントローラ(制御手段)90へ
出力される。
【0085】なお、圧力センサ85はエバポレータ83
から可変容量型圧縮機80へ到る低圧ラインに配置され
ればよく、エバポレータ83とアキュムレータ84との
間に限定されるものではない。
【0086】コントローラ90は、CPU91と、デュ
ーティ比制御回路92と、定電圧回路93とを備える。
【0087】CPU91はエバポレータ83の温度、室
温、外気温等に基づいて設定された目標値と圧力センサ
85によって検出された測定値とが等しくなるようにデ
ューティ比を決定する。
【0088】デューティ比制御回路92はCPU91か
らデューティ比を指示されたとき、指示されたデューテ
ィ比で電磁弁100に電力を供給し、弁体110の開閉
を制御する。
【0089】定電圧回路93は、例えば振幅6Vの電圧
信号をデューティ比制御回路92へ供給する。
【0090】例えば、熱負荷が大きくなったとき、デュ
ーティ比を大きくして電磁弁100の電磁コイル140
の通電時間を長くし(図4(a)参照)、クランク室8
の圧力を低下させて斜板10の傾斜角度を大きくする。
【0091】熱負荷が小さくなったとき、デューティ比
を小さくして電磁弁100の電磁コイル140の通電時
間を短くし(図4(b)参照)、クランク室8の圧力を
高くして斜板10の傾斜角度を小さくする。
【0092】この実施形態によれば、以下の効果を奏す
る。
【0093】従来の電磁弁で用いられているダイヤフ
ラム等の感圧素子がないため、電磁弁100の構造が簡
単となり、小型化を図ることができるとともに、信頼性
を向上させることができる。
【0094】吐出圧力Pdとクランク室圧力Pcとの
差圧が弁体110の大径部112の端面及び大径部11
3の端面でキャンセルされ、弁体110を制御するため
の電磁力を小さくできるため、電磁コイル、更に電磁コ
イルが装着される電磁弁の一層の小型化図ることができ
る。
【0095】デューティ比制御としているため、熱と
なって散逸する無駄な電力をなくすことができ、消費電
力の低減を図ることができる。
【0096】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1又は2記
載の発明の可変容量型圧縮機によれば、従来の電磁弁で
用いられているダイヤフラム等の感圧素子がないため、
電磁弁の構造が簡単となり、小型化を図ることができ
る。
【0097】請求項3の発明の可変容量型圧縮機を備え
る冷房システムによれば、電磁力による弁体の移動方向
と反対方向へ作用する吐出圧力がキャンセルされ、弁体
を制御する電磁力を小さくできるため、電磁コイル、更
に電磁コイルが装着される電磁弁の一層の小型化図るこ
とができる。
【0098】請求項4の発明の可変容量型圧縮機を備え
る冷房システムによれば、抵抗による電圧制御でないた
め、熱となって散逸する無駄な電力をなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る可変容量型
圧縮機の断面図である。
【図2】図2は図1の部分拡大図である。
【図3】図3は可変容量型圧縮機を備える冷房システム
を説明する図である。
【図4】図4(a),(b)はデューティ比制御回路の
出力を示すタイムチャートである。
【図5】図5は従来の可変容量型圧縮機の電磁弁の一部
を構成する二方弁の概略構成図である。
【図6】図6はこの発明の可変容量型圧縮機の電磁弁の
一部を構成する二方弁の概略構成図である。
【符号の説明】
8 クランク室 10 斜板(傾斜回転板) 12 吐出室(吐出領域) 13 吸入室 57 通路 81 ガスクーラ 82 膨張弁 83 エバポレータ 85 圧力センサ 90 コントローラ(制御手段) 100 電磁弁 110 弁体 120 ホルダ 121 弁室 122,124 空間 130 プランジャ 140 電磁コイル 150,151 ばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA12 AA27 BA12 CA03 DA15 DA25 EA13 EA33 EA45 3H076 AA06 BB38 CC12 CC20 CC41 CC84

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出圧領域とクランク室とを連通する通
    路を電磁弁を用いて開閉し、前記クランク室内に収容さ
    れた傾斜回転板の傾斜角度を変えることによって吐出容
    量を変える可変容量型圧縮機において、 低圧領域に配置された圧力センサと、 この圧力センサの出力値と設定された目標値とが等しく
    なるように前記電磁弁の開度を制御する制御手段とを備
    えていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒を凝縮させるためのガスクーラと、
    冷媒流量を制御する膨張弁と、空気を冷却するエバポレ
    ータと、吐出圧領域とクランク室とを連通する通路を電
    磁弁を用いて開閉し、前記クランク室内に収容された傾
    斜回転板の傾斜角度を変えることによって吐出容量を変
    える可変容量型圧縮機とを直列に接続してなる冷房シス
    テムにおいて、 前記エバポレータから前記可変容量型圧縮機へ到る低圧
    ラインに配置された圧力センサと、 この圧力センサの出力値と設定された目標値とが等しく
    なるように前記電磁弁の開閉を制御する制御手段とを備
    えていることを特徴とする冷房システム。
  3. 【請求項3】 前記電磁弁は、前記可変容量型圧縮機の
    吐出圧領域と前記クランク室とを連通する通路を開閉す
    る弁体と、この弁体を摺動可能に保持するホルダと、前
    記弁体を駆動するプランジャと、電力が供給されたと
    き、前記プランジャを所定方向へ吸引する電磁コイル
    と、前記プランジャを前記所定方向へ付勢する付勢手段
    と、前記プランジャを前記所定方向と反対方向へ付勢す
    る付勢手段とを備え、 前記弁体のプランジャ側に形成された空間と反プランジ
    ャ側に形成された空間とが、クランク室に連通するとと
    もに、前記弁体の中間部を収容する弁室に前記吐出圧領
    域が連通していることを特徴とする請求項2記載の冷房
    システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記電磁コイルへ供給
    する電力の時間比率を変えることによって前記電磁弁の
    開閉を制御することを特徴とする請求項3項記載の冷房
    システム。
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