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JP2002021722A - ピストン式容量可変型圧縮機用容量制御弁 - Google Patents

ピストン式容量可変型圧縮機用容量制御弁

Info

Publication number
JP2002021722A
JP2002021722A JP2000210920A JP2000210920A JP2002021722A JP 2002021722 A JP2002021722 A JP 2002021722A JP 2000210920 A JP2000210920 A JP 2000210920A JP 2000210920 A JP2000210920 A JP 2000210920A JP 2002021722 A JP2002021722 A JP 2002021722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
piston
pressure
variable displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000210920A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Ikeda
忠顕 池田
Ichiro Ogawara
一郎 大河原
Yoichi Nakamura
要一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2000210920A priority Critical patent/JP2002021722A/ja
Publication of JP2002021722A publication Critical patent/JP2002021722A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機のエネルギロスが少ないピストン式容
量可変型圧縮機用の容量制御弁を提供すること。 【解決手段】 圧縮機1の吐出ポート12とピストン室
19とを連通する弁ポート58の開度を弁軸方向の移動
により制御する弁体60を設け、電磁ソレノイド装置7
2が励磁された状態では、弁体60とベローズ装置62
とを当接させ、ベローズ装置62の収縮に応じて弁体6
0が開弁方向に変位し、電磁ソレノイド装置72が消磁
された状態では弁体60とベローズ装置62とが切り離
され、閉弁ばね61のばね力により弁体60を強制閉弁
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピストン式容量
可変型圧縮機用の容量制御弁に関し、特に、自動車等の
車載空調装置にてクラッチレスの圧縮機として使用され
るピストン式容量可変型圧縮機用の容量制御弁に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車載空調装置等で使用される斜板式容量
可変型圧縮機として、ピストン室にピストンを有し、ピ
ストン室の圧力に応じてピストンが変位し、ピストン位
置に応じて斜板の傾斜角度を可変設定されるピストン式
の容量可変型圧縮機が知られている。この形式の容量可
変型圧縮機は、たとえば、特開平7−27049号公報
に示されている。
【0003】上述の形式の容量可変型圧縮機のための容
量制御弁として、特開平7−27049号公報には、ピ
ストン室を圧縮機の吐出圧側と吸入圧側とに相反する関
係の開度で接続する弁体を有し、電磁ソレノイド、圧縮
機の吸入圧に感応するベローズ装置、弁ばねが発生する
駆動力、付勢力の平衡関係によって前記弁体の開度設定
を行い、前記ピストン室の圧力を調整して容量可変型圧
縮機の容量制御を行う容量制御弁が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような容量制御
弁では、ベローズ装置が弁体と電磁ソレノイド部との間
にあるため、高吸入圧時にアンロード状態にしたいよう
な場合に、吐出圧側を閉じる弁ばねのばね力をかなり強
くしておく必要があるため、これに対応して電磁ソレノ
イド部をかなり大きくする必要が生じる。
【0005】また、上述のような容量制御弁では、弁構
造上、高圧(吐出圧)影響を受け、夏場と冬場とで吐出
圧が変動すると、吸入圧対応の開弁特性が変動し、設定
通りの吸入圧対応の開弁特性が得られなくなり、容量可
変型圧縮機の容量制御を最適に行うことができなくな
る。
【0006】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、電磁ソレノイドの小型化を図るこ
とができ、しかも圧縮機吐出圧による高圧影響を受ける
ことがないピストン式容量可変型圧縮機用容量制御弁を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るため、請求項1記載の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁は、ピストン室にピストンを有
し、前記ピストン室の圧力に応じて前記ピストンが変位
し、ピストン位置に応じて斜板の傾斜角度を可変設定さ
れるピストン式容量可変型圧縮機用の容量制御弁におい
て、ピストン式容量可変型圧縮機の吐出ポートと前記ピ
ストン室とを連通する弁ポートの開度を弁軸方向の移動
により制御する弁体と、前記弁体の一方の側に当該弁体
と離接可能に配置され、容量可変型圧縮機の吸入圧力に
感応し、吸入圧力の上昇に応じて収縮する感圧手段と、
前記弁体の他方の側をプランジャに接続され、励磁され
ることにより前記弁体を開弁方向に駆動する電磁ソレノ
イド手段と、前記弁体を閉弁方向に付勢する閉弁ばねと
を有し、前記電磁ソレノイド手段が励磁された状態で
は、前記弁体と前記感圧手段とを当接させ、感圧手段の
収縮に応じて前記弁体が開弁方向に変位し、前記電磁ソ
レノイド手段が消磁された状態では前記弁体と前記感圧
手段とが切り離され、前記閉弁ばねのばね力により前記
弁体を強制閉弁させるよう構成されているものである。
【0008】請求項2の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁は、上述の発明による容量制御弁
において、前記弁体は前記プランジャと接続されるプラ
ンジャ側連結ロッドと前記感圧手段と離接可能に当接す
る感圧側連結ロッドとを弁軸方向の両側に各々一体的に
有し、前記プランジャ側連結ロッドと前記感圧側連結ロ
ッドのロッド径が互いに等しいものである。
【0009】請求項3の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁は、さらに、前記弁体と前記感圧
手段との間に設定弾性部材が設けられ、前記感圧手段の
感圧動作を前記設定弾性部材の弾性変形動作に変換して
前記弁体に伝達するものである。
【0010】請求項1の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁によれば、電磁ソレノイド手段が
励磁された状態では、弁体と感圧手段とが当接し、感圧
手段の収縮に応じて弁体が開弁方向に変位し、吸入圧力
に応じて吐出圧力がピストン室に導入され、吸入圧力に
応じた容量制御が行われる。電磁ソレノイド手段が消磁
された状態では、弁体が感圧手段より切り離され、閉弁
ばねのばね力により弁体を強制閉弁させ、強制的にアン
ロード運転状態にすることができる。
【0011】請求項2の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁によれば、プランジャ側連結ロッ
ドと感圧側連結ロッドのロッド径が互いに等しいことに
より、弁体に作用する吐出圧力をキャンセルでき、圧縮
機吐出圧による高圧影響を受けなくなる。
【0012】請求項3の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁によれば、感圧手段の感圧動作が
設定弾性部材の弾性変形動作に変換され、設定弾性部材
の弾性変形による発生荷重と電磁ソレノイド手段の通電
電流による発生荷重との平衡関係により弁体の開閉、開
度調整が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は本発明による容量
制御弁を組み込まれたピストン式容量可変型圧縮機を、
図2は本発明によるピストン式容量可変型圧縮機用容量
制御弁の実施の形態1を示している。
【0015】斜板式容量可変型圧縮機1は、圧縮機ハウ
ジング2により画定されたクランク室3と、各々一方の
ストロークエンド部にてクランク室3に連通している複
数個のシリンダ室4と、各々のシリンダ室4と対向して
圧縮機ハウジング2に形成された補助シリンダ室4Aと
を有している。シリンダ室4の各々にはピストン5が軸
線方向に摺動自在に嵌合していると共に、補助シリンダ
室4Aの各々には補助ピストン5Aが軸線方向に摺動自
在に嵌合しており、各ピストン5のクランク室3側には
ピストンロッド6の一端が連結されていると共に、各補
助ピストン5Aのクランク室3側には補助ピストンロッ
ド6Aの一端が連結されている。
【0016】圧縮機ハウジング2は駆動軸7を回転可能
に支持しており、駆動軸7の一方の側は、プーリ8に掛
け渡された図示されていない駆動ベルトにより図示され
ていないエンジンと駆動連結され、エンジンによって回
転駆動される。
【0017】駆動軸7はクランク室3内において斜板9
を取付角度変更可能にトルク伝達関係にて連結されてお
り、斜板9のシリンダ室4側の板面にはピストンロッド
6が軸力伝達可能に係合していると共に、斜板9の反対
側の板面には補助ピストンロッド6Aが軸力伝達可能に
係合している。
【0018】斜板9が駆動軸7により回転駆動されるこ
とにより、各シリンダ室4のピストン5が斜板9の傾斜
角に応じたストロークをもって往復動する。
【0019】ピストン5は一方の側にコンプレッサ室1
0を画定している。コンプレッサ室10の端部には各々
一方向弁による吸入弁、吐出弁(図示省略)を有する吸
入ポート11と吐出ポート12とが形成されており、吸
入ポート11は吸入通路13によって吸入接続ポート1
4及びクランク室3に連通し、吐出ポート12は吐出通
路15によって吐出接続ポート16に連通している。吐
出接続ポート16と吸入接続ポート14には、冷凍サイ
クル装置用の凝縮器(放熱器)100、膨張弁101、
蒸発器102が順に接続されている。
【0020】補助ピストン5Aは一方の側にシリンダ室
10Aを画定している。シリンダ室10Aの端部には各
々一方向弁による吸入弁、吐出弁(図示省略)を有する
補助吸入ポート11Aと補助吐出ポート12Aとが形成
されており、補助吸入ポート11Aは補助吸入通路13
Aによってクランク室3に連通し、補助吐出ポート12
Aは補助吐出通路15Aによって吐出接続ポート16に
連通している。
【0021】圧縮機ハウジング2には斜板傾斜角制御用
のシリンダ室17が形成されており、シリンダ室17に
斜板傾斜角制御用のピストン18が摺動可能に設けられ
ている。ピストン18は、一方の側にピストン室19を
画定しており、他方の側に、ユニバーサルジョイント2
0を介して駆動軸7の他方の側が嵌合されている。
【0022】斜板9は、ピストン18の図1にて右方
(クランク室3側)への変位によって、斜板9の中心の
ユニバーサルジョイント20がピストン18に押されて
図1にて右方に移動し、これにより、ピストンロッド6
及び補助ピストンロッド6Aの他端を支点として斜板9
が傾斜し、傾斜角度を増大して圧縮機容量を増大する。
【0023】ピストン室17は、圧縮機ハウジング2に
形成された吸入圧力通路23,弁収容孔24、オリフィ
ス通路25によって圧縮機1の吸入圧側に常時オリフィ
ス連通し、容量制御弁50によって圧縮機1の吐出圧側
に対する連通度を制御される。また、ピストン室19
は、オリフィス通路25及び吸入圧力通路23によって
圧縮機1の吸入圧側に常時連通している。
【0024】ピストン18は、ピストン室19に設けら
れた引張ばねからなるピストンばね27によって図1に
て左方へ付勢され、ピストン室19の圧力上昇、厳密に
は、クランク室3に導入される吸入圧力Psとピストン
室19の圧力(ピストン室圧力)Paとの差圧により動
作する。
【0025】この場合、ピストン室圧力Pa=吸入圧力
Psとなると、ピストンばね27によって図1にて左方
にピストン18が移動し、これに連なり斜板9が起立し
て斜板9の傾斜角がなくなり、アンロード運転状態とな
る。これに対し、ピストン室圧力Pa>吸入圧力Psと
なると、ピストンばね27のばね力に抗して図1にて右
方にピストン18が移動し、これに連なり斜板9の傾斜
して斜板9の傾斜角が増大し、最大傾斜角となってフル
ロード運転状態となる。
【0026】つぎに、図2を参照して容量制御弁50に
ついて説明する。容量制御弁50は、ねじ部51によっ
て互いに連結された上部ハウジング52と下部ハウジン
グ53との連結体による弁ハウジング54を有し、弁ハ
ウジング54を圧縮機ハウジング2に形成された弁収容
孔24に挿入されて圧縮機1に装着されている。
【0027】弁ハウジング54には、ベローズ収容室5
5、吐出圧ポート56、弁室57、弁ポート58,ピス
トン室ポート59が形成されている。
【0028】弁室57は吐出圧ポート56と直接連通し
ており、弁ポート58は弁室57とピストン室ポート5
9との間に設けられている。
【0029】弁室57には、弁軸方向の移動(上下方向
移動)により、弁ポート58の開度を制御するコーン形
状の弁体60が設けられている。また、弁室57には、
弁体60を閉弁方向に付勢する比較的弱い圧縮コイルば
ねによる閉弁ばね61が設けられている。
【0030】ベローズ収容室55は弁体60の一方の側
(下側)にあり、ベローズ収容室55には感圧手段であ
る密閉構造のベローズ装置62が配置されている。ベロ
ーズ装置62は、下部ハウジング53のねじ部63にね
じ係合して一方のエンド部材をなす調整ねじ部材64
と、他方の端面部(上端面部)65を一体に有する蛇腹
状のベローズ本体66と、ベローズ本体66内の端面部
65側に設けられたストッパ部材67と、ベローズ本体
66を伸長方向に付勢する圧縮コイルばね(ベローズ内
部ばね)68とを有している。
【0031】下部ハウジング53にはベローズ収容室5
5に連通する吸入圧力導入ポート69が形成されてお
り、弁収容孔24が圧縮機ハウジング2に形成された吸
入圧力通路23によって圧縮機1の吸入圧側に連通して
いることから、ベローズ収容室55には吸入圧力Psが
導入される。
【0032】これにより、ベローズ装置62は、吸入圧
力Psに感応し、吸入圧力Psの上昇に応じて収縮す
る。換言すれば、吸入圧力Psの上昇に応じてベローズ
装置62の端面部65が降下変位する。
【0033】弁体60の下底面には感圧側連結ロッド7
0の上端部が溶接等により固定されている。感圧側連結
ロッド70は下部ハウジング53に形成された保持孔7
1を貫通し、下端部にてベローズ装置62の端面部65
と対向し、端面部65に離接可能に当接する。
【0034】上部ハウジング52には電磁ソレノイド装
置72が取り付けられている。電磁ソレノイド装置72
は、上部ハウジング52のねじ部73にねじ止めされた
吸引子74と、吸引子74に固定されたプランジャチュ
ーブ75および外凾76と、プランジャチューブ75お
よび外凾76に固定された磁気ガイド部材77、固定子
78とを有している。
【0035】電磁ソレノイド装置72は、さらに、プラ
ンジャチューブ75内に図2にて上下方向に移動可能に
配置されたプランジャ79と、固定子78とプランジャ
79との間に設けられたプランジャばね80と、プラン
ジャチューブ75の外側に設けられた電磁コイル部81
とを有している。なお、プランジャ79には圧力バラン
ス通路82が形成されている。
【0036】弁体60の上側にはプランジャ側連結ロッ
ド83が一体に設けられている。プランジャ側連結ロッ
ド83は、弁ポート58、上部ハウジング52、吸引子
74に形成された保持孔84、85を貫通し、先端部に
てプランジャ79と接触連結されている。
【0037】上述の構造により、電磁ソレノイド装置7
2は励磁されることによりプランジャ79が吸引子74
に吸着することで、弁体60を開弁方向である下方へ駆
動する。
【0038】プランジャ側連結ロッド83の弁ポート5
8を貫通する部分83aは通路確保のために小径になっ
ているが、その他の部分のロッド径Daは感圧側連結ロ
ッド70のロッド径Dbと同径になっている。
【0039】次に上述の構成よりなる容量制御弁50の
動作について説明する。
【0040】圧縮機1の吸入圧力Psが、吸入ポート1
1より吸入圧力通路23を経て吸入圧力導入ポート69
よりベローズ収容室55内に入り、ベローズ装置62に
作用する。これにより、ベローズ装置62は、圧縮機1
の吸入圧力Psとベローズ内圧(真空圧)との差圧に応
じて伸縮する。
【0041】電磁コイル部81に対する通電によって電
磁ソレノイド装置72が励磁されると、プランジャ79
が吸引子74に磁気的に吸引され、その吸引力に応じて
弁体60が閉弁ばね61のばね力に抗して開弁方向に駆
動される。これにより、感圧側連結ロッド70の先端が
ベローズ装置62の端面部65に当接する。
【0042】これにより、ソレノイド装置30が励磁さ
れている場合には、吸入圧力Psの上昇に応じたベロー
ズ装置62の収縮に応じて弁体60が開弁方向に変位
し、ピストン室19に導入される吐出圧力Pdが増大
し、ピストン室19の圧力Paが高くなる。これに応じ
て、ピストン18がピストンばね27のばね力に抗して
図1にて右方へ移動する。
【0043】これにより、斜板9がピストンロッド6及
び補助ピストンロッド6Aの他端を支点として傾斜し傾
斜角度を増大して、圧縮機容量を増大する。
【0044】プランジャ側連結ロッド83のロッド径D
aと感圧側連結ロッド70のロッド径Dbとが同径にな
っているから、弁体60に作用する吐出圧力Pdをキャ
ンセルすることができ、これによって圧縮機吐出圧によ
る高圧影響を受けるなくなる。
【0045】これにより、夏場と冬場とで吐出圧力Pd
が変動しても、吸入圧対応の開弁特性が変動することが
なく、設定通りの吸入圧対応の開弁特性が得られ、圧縮
機1の容量制御を最適に行うことができる。
【0046】空調装置の運転停止時等に、電磁コイル部
81に対する通電が停止されて電磁ソレノイド装置72
が消磁されると、閉弁ばね57のばね力によってプラン
ジャ79と共に弁体60が上方へ移動し、弁体60がベ
ローズ装置62より切り離され、ベローズ装置62の感
応動作とは無関係に全閉状態が得られる。
【0047】上述のようにして容量制御弁50が弁閉す
ると、オリフィス通路25よりピストン室19への吸入
圧力Psの供給によってピストン室19の圧力Paが吸
入圧力Psと等しくなり、アンロード運転状態が得られ
る。
【0048】(実施の形態2)図3はこの本発明による
容量可変型圧縮機用制御弁の実施の形態2を示してい
る。なお、図3において、図2に示されているもの同等
あるいは同一の構成要件には、図2に付けた符号と同一
の符号を付けてその説明を省略する。
【0049】この実施の形態では、ベローズ装置62の
端面部65にばねリテーナ86が固定装着され、感圧側
連結ロッド70の側にもう一つのばねリテーナ87が設
けられ、ばねリテーナ86、87間に、設定弾性部材と
して、圧縮コイルばねによる設定ばね88が設けられて
いる。ばねリテーナ87は凹部89を有する形状をなし
ており、凹部89に感圧側連結ロッド70の先端が接離
可能に係合している。
【0050】この構成により、ベローズ装置62の伸縮
量に相関して設定ばね88が弾性変形し、換言すれば、
ベローズ装置62の感圧動作が設定ばね88の弾性変形
動作に変換される。この設定ばね88の弾性変形による
発生荷重と電磁ソレノイド装置72の通電電流による発
生荷重との平衡関係により弁体60が変位し、弁ポート
58の開度調整が行われ、その開度に応じて吐出圧力P
dがピストン室19に導入される。
【0051】したがって、電磁ソレノイド装置72の通
電電流による発生荷重は、設定ばね88の弾性変形によ
る発生荷重とバランスする値でよいから、電磁ソレノイ
ド装置72を小型化でき、併せて容量制御弁50の比例
帯を設定ばね特性により設定でき、設計の自由度が大き
くなる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1の発明によるピストン式容量可変型圧縮機用容量制御
弁によれば、電磁ソレノイド手段が励磁された状態で
は、弁体と感圧手段とが当接し、感圧手段の収縮に応じ
て弁体が開弁方向に変位し、吸入圧力に応じて吐出圧力
がピストン室に導入され、吸入圧力に応じた容量制御が
行われ、電磁ソレノイド手段が消磁された状態では、弁
体が感圧手段より切り離され、閉弁ばねのばね力により
弁体を強制閉弁させるから、強制的にアンロード運転状
態にすることができる。
【0053】請求項2の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁によれば、プランジャ側連結ロッ
ドと感圧側連結ロッドのロッド径が互いに等しいことに
より、弁体に作用する吐出圧力をキャンセルでき、圧縮
機吐出圧による高圧影響を受けるなくなるから、夏場と
冬場とで吐出圧力が変動しても、吸入圧対応の開弁特性
が変動することがなく、設定通りの吸入圧対応の開弁特
性が得られ、圧縮機の容量制御を最適に行うことができ
る。
【0054】請求項3の発明によるピストン式容量可変
型圧縮機用容量制御弁によれば、感圧手段の感圧動作が
設定弾性部材の弾性変形動作に変換され、設定弾性部材
の弾性変形による発生荷重と電磁ソレノイド手段の通電
電流による発生荷重との平衡関係により弁体の開閉、開
度調整が行われるから、電磁ソレノイド手段の通電電流
による発生荷重は、設定弾性部材の弾性変形による発生
荷重とバランスする値でよくなり、電磁ソレノイド手段
を小型化でき、併せて容量制御弁の比例帯を設定ばね特
性により設定でき、設計の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による容量制御弁を組み込まれたピス
トン式容量可変型圧縮機の一つの実施の形態を示す断面
図である。
【図2】この発明によるピストン式容量可変型圧縮機用
容量制御弁の実施の形態1を示す断面図である。
【図3】この発明によるピストン式容量可変型圧縮機用
容量制御弁の実施の形態2を示す断面図である。
【符号の説明】
1 斜板式容量可変型圧縮機 2 圧縮機ハウジング 3 クランク室 4 シリンダ室 5 ピストン 7 駆動軸 9 斜板 11 吸入ポート 12 吐出ポート 18 ピストン 19 ピストン室 25 オリフィス通路 50 容量制御弁 54 弁ハウジング 56 吐出圧ポート 58 弁ポート 59 ピストン室ポート 60 弁体 61 閉弁ばね 62 ベローズ装置 70 感圧側連結ロッド 72 電磁ソレノイド装置 74 吸引子 79 プランジャ 81 電磁コイル部 83 プランジャ側連結ロッド 88 設定ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 要一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA27 BA12 BA28 CA02 CA21 DA25 3H076 AA06 BB32 BB38 CC12 CC20 CC84 CC85

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン室にピストンを有し、前記ピス
    トン室の圧力に応じて前記ピストンが変位し、ピストン
    位置に応じて斜板の傾斜角度を可変設定されるピストン
    式容量可変型圧縮機用の容量制御弁において、 ピストン式容量可変型圧縮機の吐出ポートと前記ピスト
    ン室とを連通する弁ポートの開度を弁軸方向の移動によ
    り制御する弁体と、 前記弁体の一方の側に当該弁体と離接可能に配置され、
    容量可変型圧縮機の吸入圧力に感応し、吸入圧力の上昇
    に応じて収縮する感圧手段と、 前記弁体の他方の側をプランジャに接続され、励磁され
    ることにより前記弁体を開弁方向に駆動する電磁ソレノ
    イド手段と、 前記弁体を閉弁方向に付勢する閉弁ばねとを有し、 前記電磁ソレノイド手段が励磁された状態では、前記弁
    体と前記感圧手段とを当接させ、感圧手段の収縮に応じ
    て前記弁体が開弁方向に変位し、前記電磁ソレノイド手
    段が消磁された状態では前記弁体と前記感圧手段とが切
    り離され、前記閉弁ばねのばね力により前記弁体を強制
    閉弁させるよう構成されていることを特徴とするピスト
    ン式容量可変型圧縮機用容量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体は前記プランジャと接続される
    プランジャ側連結ロッドと前記感圧手段と離接可能に当
    接する感圧側連結ロッドとを弁軸方向の両側に各々一体
    的に有し、前記プランジャ側連結ロッドと前記感圧側連
    結ロッドのロッド径が互いに等しいことを特徴とする請
    求項1に記載のピストン式容量可変型圧縮機用容量制御
    弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体と前記感圧手段との間に設定弾
    性部材が設けられ、前記感圧手段の感圧動作を前記設定
    弾性部材の弾性変形動作に変換して前記弁体に伝達する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のピストン式
    容量可変型圧縮機用容量制御弁。
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