JP2002234563A - アルミ容器用イージーピール蓋材 - Google Patents
アルミ容器用イージーピール蓋材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】即席鍋物やデザート食品や化粧品などの、アル
ミニウムの箔やインゴットをプレス成型や押出し成型し
たアルミ容器用の、従来と同様に開蓋が容易なイージー
ピール蓋材であって、接着性や密封性などに不安がな
い、熱融着( ヒートシール )する温度範囲が広くて、ピ
ール性が安定したアルミ容器用のイージーピール蓋材を
提供する。 【解決手段】本発明は、少なくともベース材料層5とイ
ージーピール層2とを積層して成るイージーピール蓋材
において、イージーピール層2を、エチレン−グリシジ
ルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重合体で構成し
て、アルミニウム層4として、20〜50μmのアルミ
ニウム箔を含むアルミ容器用のイージーピール蓋材であ
る。
ミニウムの箔やインゴットをプレス成型や押出し成型し
たアルミ容器用の、従来と同様に開蓋が容易なイージー
ピール蓋材であって、接着性や密封性などに不安がな
い、熱融着( ヒートシール )する温度範囲が広くて、ピ
ール性が安定したアルミ容器用のイージーピール蓋材を
提供する。 【解決手段】本発明は、少なくともベース材料層5とイ
ージーピール層2とを積層して成るイージーピール蓋材
において、イージーピール層2を、エチレン−グリシジ
ルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重合体で構成し
て、アルミニウム層4として、20〜50μmのアルミ
ニウム箔を含むアルミ容器用のイージーピール蓋材であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席鍋物やデザー
ト食品や、化粧品などのアルミニウムの箔やインゴット
を、プレス成型や押出し成型したアルミ容器用の蓋材で
あって、ピール性が安定したアルミ容器用イージーピー
ル( Easy Peel;剥がし易い )蓋材に関する。
ト食品や、化粧品などのアルミニウムの箔やインゴット
を、プレス成型や押出し成型したアルミ容器用の蓋材で
あって、ピール性が安定したアルミ容器用イージーピー
ル( Easy Peel;剥がし易い )蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、お湯を注いで煮沸して賞味す
る即席鍋物や、冷蔵庫で冷却して賞味するデザート食品
や、開蓋してそのままパックする化粧品などの、図3に
示すような、表面に美麗な印刷をした紙材料やポリエス
テルやナイロンなどで構成した、強度や耐熱性などが優
れたベース材料層15と、7〜50μmのアルミニウム
箔などで構成した、各種バリヤー性や保形性などが優れ
たアルミニウム層14と、中密度ポリエチレンや無延伸
ポリプロピレンなどで構成した、適度の熱軟化性を有す
る熱融着性樹脂層13と、通常のホットメルト接着剤な
どで構成した、熱融着した後に剥がすことができるイー
ジーピール層12とを、図示していない接着剤層を介す
るなどして適宜に積層した後に、周辺を打抜刃などで適
宜に切断した、例えば図1Bに示すつまみ21付のアル
ミ容器用イージーピール蓋材が、図2に示すように、ア
ルミニウムの箔やインゴットをプレス成型や押出し成型
したアルミ容器30に被せて、アルミ容器30のフラン
ジ31に周辺部を熱融着して、一般に広く用いられてい
る。
る即席鍋物や、冷蔵庫で冷却して賞味するデザート食品
や、開蓋してそのままパックする化粧品などの、図3に
示すような、表面に美麗な印刷をした紙材料やポリエス
テルやナイロンなどで構成した、強度や耐熱性などが優
れたベース材料層15と、7〜50μmのアルミニウム
箔などで構成した、各種バリヤー性や保形性などが優れ
たアルミニウム層14と、中密度ポリエチレンや無延伸
ポリプロピレンなどで構成した、適度の熱軟化性を有す
る熱融着性樹脂層13と、通常のホットメルト接着剤な
どで構成した、熱融着した後に剥がすことができるイー
ジーピール層12とを、図示していない接着剤層を介す
るなどして適宜に積層した後に、周辺を打抜刃などで適
宜に切断した、例えば図1Bに示すつまみ21付のアル
ミ容器用イージーピール蓋材が、図2に示すように、ア
ルミニウムの箔やインゴットをプレス成型や押出し成型
したアルミ容器30に被せて、アルミ容器30のフラン
ジ31に周辺部を熱融着して、一般に広く用いられてい
る。
【0003】また従来から、レトルト食品と通称する、
沸騰水中で加温して賞味する調理済食品などの、それぞ
れ前述したベース材料層15とアルミニウム層14と、
中密度ポリエチレンや無延伸ポリプロピレンなどで構成
した熱融着性樹脂層13とを、図示していない接着剤層
を介するなどして適宜に積層した後に、周辺を打抜刃な
どで適宜に切断した、図示していないアルミ容器用の蓋
材が、同様にアルミニウムの箔やインゴットをプレス成
型や押出し成型した、図示していないアルミ容器に被せ
て周辺部を熱融着して、一般に広く用いられている。
沸騰水中で加温して賞味する調理済食品などの、それぞ
れ前述したベース材料層15とアルミニウム層14と、
中密度ポリエチレンや無延伸ポリプロピレンなどで構成
した熱融着性樹脂層13とを、図示していない接着剤層
を介するなどして適宜に積層した後に、周辺を打抜刃な
どで適宜に切断した、図示していないアルミ容器用の蓋
材が、同様にアルミニウムの箔やインゴットをプレス成
型や押出し成型した、図示していないアルミ容器に被せ
て周辺部を熱融着して、一般に広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のイージーピール
蓋材については、蓋材20のつまみ21に指を掛けて、
やゝ強く引張るだけで簡単にアルミ容器30を開蓋する
ことができる。
蓋材については、蓋材20のつまみ21に指を掛けて、
やゝ強く引張るだけで簡単にアルミ容器30を開蓋する
ことができる。
【0005】ところが従来の、イージーピール層12を
通常のホットメルト接着剤などで構成したアルミ容器用
イージーピール蓋材については、アルミ容器30を開蓋
する時に、蓋材20の安定した剥離感は得られるもの
の、夏期の輸送時や保管時などに、通常のホットメルト
接着剤などの耐熱劣化性に起因する、蓋材20の剥がれ
などが発生することが問題であって、アルミ容器用イー
ジーピール蓋材の接着性や密封性などに不安があった。
通常のホットメルト接着剤などで構成したアルミ容器用
イージーピール蓋材については、アルミ容器30を開蓋
する時に、蓋材20の安定した剥離感は得られるもの
の、夏期の輸送時や保管時などに、通常のホットメルト
接着剤などの耐熱劣化性に起因する、蓋材20の剥がれ
などが発生することが問題であって、アルミ容器用イー
ジーピール蓋材の接着性や密封性などに不安があった。
【0006】また従来の、レトルト食品と通称する調理
済食品などを収納(辞書では収容)するアルミ容器に使
用する、熱融着性樹脂層13を、中密度ポリエチレンや
無延伸ポリプロピレンなどで構成したアルミ容器用の蓋
材については、アルミ容器と熱融着性樹脂層13との熱
融着性が強固で安定しているために、アルミ容器用の蓋
材の接着性や密封性などに不安はないものの、熱融着性
樹脂層13に適度のピール性を持たせることができるシ
ール温度( アルミ容器と熱融着性樹脂層13との熱融着
( ヒートシールと言う、以下同じ )する温度 )が、その
上限と下限とでせいぜい10℃程度の差しかなく、狭い
温度範囲で調節してヒートシールする必要があって、品
質の安定性と製造のし易さとに難があった。
済食品などを収納(辞書では収容)するアルミ容器に使
用する、熱融着性樹脂層13を、中密度ポリエチレンや
無延伸ポリプロピレンなどで構成したアルミ容器用の蓋
材については、アルミ容器と熱融着性樹脂層13との熱
融着性が強固で安定しているために、アルミ容器用の蓋
材の接着性や密封性などに不安はないものの、熱融着性
樹脂層13に適度のピール性を持たせることができるシ
ール温度( アルミ容器と熱融着性樹脂層13との熱融着
( ヒートシールと言う、以下同じ )する温度 )が、その
上限と下限とでせいぜい10℃程度の差しかなく、狭い
温度範囲で調節してヒートシールする必要があって、品
質の安定性と製造のし易さとに難があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、即席鍋物やデザ
ート食品や化粧品などの、アルミニウムの箔やインゴッ
トをプレス成型や押出し成型したアルミ容器用の、従来
と同様に開蓋が容易なイージーピール蓋材であって、接
着性や密封性などに不安がない、熱融着( ヒートシール
)する温度範囲が広くて、ピール性が安定したアルミ容
器用イージーピール蓋材を提供することにある。
ート食品や化粧品などの、アルミニウムの箔やインゴッ
トをプレス成型や押出し成型したアルミ容器用の、従来
と同様に開蓋が容易なイージーピール蓋材であって、接
着性や密封性などに不安がない、熱融着( ヒートシール
)する温度範囲が広くて、ピール性が安定したアルミ容
器用イージーピール蓋材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、少なくともベース材料層5とイージーピール層
2とを積層して成るイージーピール蓋材において、イー
ジーピール層2を、エチレン−グリシジルメタクリレー
ト−酢酸ビニル三元共重合体で構成したことを特徴とす
るアルミ容器用イージーピール蓋材である。本発明の請
求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明のアルミ
容器用イージーピール蓋材において、厚さ20〜50μ
mのアルミニウム箔からなるアルミニウム箔層4を積層
したことを特徴とするアルミ容器用イージーピール蓋材
である。すなわち、本発明の上記アルミ容器用イージー
ピール蓋材は、図1Aに示すように、少なくともベース
材料層5( 又はベース材料層5とアルミニウム層4と熱
融着性樹脂層3)とイージーピール層2とを積層して成
るイージーピール蓋材において、イージーピール層2
を、エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル
三元共重合体で構成したアルミ容器用イージーピール蓋
材である。
発明は、少なくともベース材料層5とイージーピール層
2とを積層して成るイージーピール蓋材において、イー
ジーピール層2を、エチレン−グリシジルメタクリレー
ト−酢酸ビニル三元共重合体で構成したことを特徴とす
るアルミ容器用イージーピール蓋材である。本発明の請
求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明のアルミ
容器用イージーピール蓋材において、厚さ20〜50μ
mのアルミニウム箔からなるアルミニウム箔層4を積層
したことを特徴とするアルミ容器用イージーピール蓋材
である。すなわち、本発明の上記アルミ容器用イージー
ピール蓋材は、図1Aに示すように、少なくともベース
材料層5( 又はベース材料層5とアルミニウム層4と熱
融着性樹脂層3)とイージーピール層2とを積層して成
るイージーピール蓋材において、イージーピール層2
を、エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル
三元共重合体で構成したアルミ容器用イージーピール蓋
材である。
【0009】本発明のアルミ容器用イージーピール蓋材
においては、イージーピール層2をエチレン−グリシジ
ルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重合体で構成した
ことによって、図2に示すように、アルミ容器30のフ
ランジ31に周辺部を熱融着した時にアルミ容器30と
イージーピール層2との熱融着性が安定していて、また
エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元
共重合体に耐熱劣化性がないために、アルミ容器用イー
ジーピール蓋材の接着性や密封性などに不安がない上
に、アルミ容器30とイージーピール層2とを熱融着す
る温度により、後述するような、熱融着する温度に比例
したピール性を持たせることができ、しかも熱融着( ヒ
ートシール )する温度範囲が広くて余裕があるために、
希望するピール性を安定して得ることができる。また、
エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元
共重合体は、通常のホットメルト接着剤などとは異なっ
てベタ付きがなく、ホットメルト接着剤で生じがちであ
ったブロッキングの問題も生じないので、取扱いが容易
である。
においては、イージーピール層2をエチレン−グリシジ
ルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重合体で構成した
ことによって、図2に示すように、アルミ容器30のフ
ランジ31に周辺部を熱融着した時にアルミ容器30と
イージーピール層2との熱融着性が安定していて、また
エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元
共重合体に耐熱劣化性がないために、アルミ容器用イー
ジーピール蓋材の接着性や密封性などに不安がない上
に、アルミ容器30とイージーピール層2とを熱融着す
る温度により、後述するような、熱融着する温度に比例
したピール性を持たせることができ、しかも熱融着( ヒ
ートシール )する温度範囲が広くて余裕があるために、
希望するピール性を安定して得ることができる。また、
エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元
共重合体は、通常のホットメルト接着剤などとは異なっ
てベタ付きがなく、ホットメルト接着剤で生じがちであ
ったブロッキングの問題も生じないので、取扱いが容易
である。
【0010】また、本発明のアルミ容器用イージーピー
ル蓋材は、前述した図1Aに示すアルミ容器用イージー
ピール蓋材において、アルミニウム層4として、例え
ば、厚さ20〜50μmのアルミニウム箔を含むアルミ
容器用イージーピール蓋材である。なお、厚さは特に限
定されず、20μm以下であってもよいし、又は50μ
m以上であってもよい。
ル蓋材は、前述した図1Aに示すアルミ容器用イージー
ピール蓋材において、アルミニウム層4として、例え
ば、厚さ20〜50μmのアルミニウム箔を含むアルミ
容器用イージーピール蓋材である。なお、厚さは特に限
定されず、20μm以下であってもよいし、又は50μ
m以上であってもよい。
【0011】本発明のアルミ容器用イージーピール蓋材
においては、アルミニウム層4を、例えば20〜50μ
mのアルミニウム箔で構成したことによって、図2に示
すように、アルミ容器30のフランジ31に周辺部を熱
融着(ヒートシール)する時に、熱伝導性が悪いベース
材料層5を透過した温度(熱量)のばらつきを、熱伝導
率が高いアルミニウム箔で調節して、アルミ容器30と
イージーピール層2とを、安定した温度範囲でヒートシ
ールすることができるために、希望するピール性をさら
に安定して得ることができる。
においては、アルミニウム層4を、例えば20〜50μ
mのアルミニウム箔で構成したことによって、図2に示
すように、アルミ容器30のフランジ31に周辺部を熱
融着(ヒートシール)する時に、熱伝導性が悪いベース
材料層5を透過した温度(熱量)のばらつきを、熱伝導
率が高いアルミニウム箔で調節して、アルミ容器30と
イージーピール層2とを、安定した温度範囲でヒートシ
ールすることができるために、希望するピール性をさら
に安定して得ることができる。
【0012】なお、本発明のアルミ容器用イージーピー
ル蓋材において、アルミニウム層4を、20μm以下の
アルミニウム箔で構成した場合には、ヒートシールバー
のベース材料層5を透過した温度のばらつきを、熱伝導
して調節する能力が不足しているために、熱融着する温
度が高めにばらつくことになって、またアルミニウム層
4を、50μm以上のアルミニウム箔で構成した場合に
は、ヒートシールバーのベース材料層5を透過した温度
のばらつきを、熱伝導して他に分散してしまうことにな
るために、熱融着する温度が低めにばらつくことになっ
て、アルミ容器30とイージーピール層2とを、それぞ
れ安定した温度範囲でヒートシールすることができない
ものであった。
ル蓋材において、アルミニウム層4を、20μm以下の
アルミニウム箔で構成した場合には、ヒートシールバー
のベース材料層5を透過した温度のばらつきを、熱伝導
して調節する能力が不足しているために、熱融着する温
度が高めにばらつくことになって、またアルミニウム層
4を、50μm以上のアルミニウム箔で構成した場合に
は、ヒートシールバーのベース材料層5を透過した温度
のばらつきを、熱伝導して他に分散してしまうことにな
るために、熱融着する温度が低めにばらつくことになっ
て、アルミ容器30とイージーピール層2とを、それぞ
れ安定した温度範囲でヒートシールすることができない
ものであった。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアルミ容器用イージーピ
ール蓋材における、イージーピール層2を構成したエチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重
合体の熱融着(ヒートシール)する温度に比例したピー
ル性については、本願の発明者らが繰返した剥離テスト
(15mm幅;300mm/分;180度剥離における
剥離強度(N=100gf;SI単位))の結果では、
160〜190℃の広い温度範囲で安定したピール性が
得られるものであって、例えば比較的低いピール性(軽
く引張る;2 .4〜3 .0N)を希望する場合には、1
60〜170℃の温度範囲で、また比較的高いピール性
(やゝ強く引張る;3 .8〜6 .6N)を希望する場合
には、180〜190℃の温度範囲で、それぞれアルミ
容器30とイージーピール層2とをヒートシールするこ
とによって、希望するピール性を安定して得ることがで
きる。
ール蓋材における、イージーピール層2を構成したエチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重
合体の熱融着(ヒートシール)する温度に比例したピー
ル性については、本願の発明者らが繰返した剥離テスト
(15mm幅;300mm/分;180度剥離における
剥離強度(N=100gf;SI単位))の結果では、
160〜190℃の広い温度範囲で安定したピール性が
得られるものであって、例えば比較的低いピール性(軽
く引張る;2 .4〜3 .0N)を希望する場合には、1
60〜170℃の温度範囲で、また比較的高いピール性
(やゝ強く引張る;3 .8〜6 .6N)を希望する場合
には、180〜190℃の温度範囲で、それぞれアルミ
容器30とイージーピール層2とをヒートシールするこ
とによって、希望するピール性を安定して得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】図1Aは、本発明の実施例における、アルミ
容器用イージーピール蓋材の断面図であって、図1B
は、図1Aに示したアルミ容器用イージーピール蓋材の
平面図である。また図2は、本発明の実施例における、
アルミ容器用イージーピール蓋材を、アルミ容器30に
被せて熱融着した状態を示す断面説明図である。
容器用イージーピール蓋材の断面図であって、図1B
は、図1Aに示したアルミ容器用イージーピール蓋材の
平面図である。また図2は、本発明の実施例における、
アルミ容器用イージーピール蓋材を、アルミ容器30に
被せて熱融着した状態を示す断面説明図である。
【0015】すなわち、図1Aに示すように、表面に美
麗な印刷をした25μmの延伸ナイロンで構成した、強
度や耐熱性などが優れたベース材料層5と、20μmの
アルミニウム箔で構成した、各種バリヤー性や保形性な
どが優れたアルミニウム層4と、80μmの中密度ポリ
エチレンで構成した、適度の熱軟化性を有する熱融着性
樹脂層3とを、図示していない適宜の接着剤層を介し
て、通常のドライラミネーション方法で積層して、続い
てエチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三
元共重合体で構成した、熱融着した後に剥がすことがで
きるイージーピール層2を、熱溶融した状態で25μm
の厚みで押出す、通常の押出しラミネーション方法で積
層した後に、周辺を打抜刃を用いた打抜工程で切断し
て、図1Bに示すつまみ21付の、直径が100mmの
アルミ容器用イージーピール蓋材を作製した。
麗な印刷をした25μmの延伸ナイロンで構成した、強
度や耐熱性などが優れたベース材料層5と、20μmの
アルミニウム箔で構成した、各種バリヤー性や保形性な
どが優れたアルミニウム層4と、80μmの中密度ポリ
エチレンで構成した、適度の熱軟化性を有する熱融着性
樹脂層3とを、図示していない適宜の接着剤層を介し
て、通常のドライラミネーション方法で積層して、続い
てエチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三
元共重合体で構成した、熱融着した後に剥がすことがで
きるイージーピール層2を、熱溶融した状態で25μm
の厚みで押出す、通常の押出しラミネーション方法で積
層した後に、周辺を打抜刃を用いた打抜工程で切断し
て、図1Bに示すつまみ21付の、直径が100mmの
アルミ容器用イージーピール蓋材を作製した。
【0016】続いて、図1Bに示すアルミ容器用イージ
ーピール蓋材を、図2に示すように、冷蔵庫で冷却して
賞味するデザート食品用の、100μmのアルミニウム
箔をプレス成型したアルミ容器30に被せて、アルミ容
器30のフランジ31に周辺部を175〜185℃で熱
融着( ヒートシール )したところ、蓋材20のつまみ2
1に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単にアルミ容
器30を、蓋材20の安定した剥離感とともに開蓋する
ことができる、従来と同様に開蓋が容易なアルミ容器用
イージーピール蓋材を得ることができた。
ーピール蓋材を、図2に示すように、冷蔵庫で冷却して
賞味するデザート食品用の、100μmのアルミニウム
箔をプレス成型したアルミ容器30に被せて、アルミ容
器30のフランジ31に周辺部を175〜185℃で熱
融着( ヒートシール )したところ、蓋材20のつまみ2
1に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単にアルミ容
器30を、蓋材20の安定した剥離感とともに開蓋する
ことができる、従来と同様に開蓋が容易なアルミ容器用
イージーピール蓋材を得ることができた。
【0017】本実施例のアルミ容器用イージーピール蓋
材においては、イージーピール層2を、25μmのエチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重
合体で構成したことによって、アルミ容器30とイージ
ーピール層2との熱融着性が安定していて、またイージ
ーピール層2に耐熱劣化性がないために、アルミ容器用
イージーピール蓋材の接着性や密封性などに、夏期に剥
がれるなどの不安がない上に、アルミ容器30とイージ
ーピール層2とをヒートシールした、175〜185℃
の温度によって、前述したように、やゝ強く引張る比較
的高いピール性を持たせることができて、しかもヒート
シールする温度範囲( 175〜185℃)が広くて余裕
があるために、アルミ容器用イージーピール蓋材の、希
望する比較的高いピール性を安定して得ることができ
た。
材においては、イージーピール層2を、25μmのエチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル三元共重
合体で構成したことによって、アルミ容器30とイージ
ーピール層2との熱融着性が安定していて、またイージ
ーピール層2に耐熱劣化性がないために、アルミ容器用
イージーピール蓋材の接着性や密封性などに、夏期に剥
がれるなどの不安がない上に、アルミ容器30とイージ
ーピール層2とをヒートシールした、175〜185℃
の温度によって、前述したように、やゝ強く引張る比較
的高いピール性を持たせることができて、しかもヒート
シールする温度範囲( 175〜185℃)が広くて余裕
があるために、アルミ容器用イージーピール蓋材の、希
望する比較的高いピール性を安定して得ることができ
た。
【0018】また、本実施例のアルミ容器用イージーピ
ール蓋材においては、アルミニウム層4を20μmのア
ルミニウム箔で構成したことによって、ヒートシールバ
ーの熱伝導性が悪いベース材料層5を透過した温度( 熱
量 )のばらつきを、熱伝導率が高いアルミニウム箔で調
節して、適度の熱軟化性を有する熱融着性樹脂層3を介
して、アルミ容器30とイージーピール層2とを、17
5〜185℃の安定した温度範囲でヒートシールするこ
とができたために、アルミ容器用イージーピール蓋材
の、希望する比較的高いピール性をさらに安定して得る
ことができた。
ール蓋材においては、アルミニウム層4を20μmのア
ルミニウム箔で構成したことによって、ヒートシールバ
ーの熱伝導性が悪いベース材料層5を透過した温度( 熱
量 )のばらつきを、熱伝導率が高いアルミニウム箔で調
節して、適度の熱軟化性を有する熱融着性樹脂層3を介
して、アルミ容器30とイージーピール層2とを、17
5〜185℃の安定した温度範囲でヒートシールするこ
とができたために、アルミ容器用イージーピール蓋材
の、希望する比較的高いピール性をさらに安定して得る
ことができた。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例ほかに示すとおり、本発明
のアルミ容器用イージーピール蓋材においては、即席鍋
物やデザート食品や化粧品などのアルミニウムの箔やイ
ンゴットをプレス成型や押出し成型したアルミ容器用の
従来と同様に開蓋が容易なイージーピール蓋材であっ
て、接着性や密封性などに不安がない、熱融着( ヒート
シール )する温度範囲が広くて、ピール性が安定したア
ルミ容器用イージーピール蓋材を提供することができ
る。
のアルミ容器用イージーピール蓋材においては、即席鍋
物やデザート食品や化粧品などのアルミニウムの箔やイ
ンゴットをプレス成型や押出し成型したアルミ容器用の
従来と同様に開蓋が容易なイージーピール蓋材であっ
て、接着性や密封性などに不安がない、熱融着( ヒート
シール )する温度範囲が広くて、ピール性が安定したア
ルミ容器用イージーピール蓋材を提供することができ
る。
【図1】図1Aは、本発明の実施例におけるアルミ容器
用イージーピール蓋材の断面図であって、図1Bは、図
1Aに示したアルミ容器用イージーピール蓋材の平面図
である。
用イージーピール蓋材の断面図であって、図1Bは、図
1Aに示したアルミ容器用イージーピール蓋材の平面図
である。
【図2】本発明の実施例における、アルミ容器用イージ
ーピール蓋材を、アルミ容器30に被せて熱融着した状
態を示す断面説明図である。
ーピール蓋材を、アルミ容器30に被せて熱融着した状
態を示す断面説明図である。
【図3】従来のアルミ容器用イージーピール蓋材の断面
図である。
図である。
2 ,12 …イージーピール層 3 ,13 …熱融着性樹脂層 4 ,14 …アルミニウム層 5 ,15 …ベース材料層 20 …蓋材 21 …つまみ 30 …アルミ容器 31 …フランジ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/34 B65D 81/34 B Fターム(参考) 3E067 AB01 AB81 AC01 BA07A BB12A EA06 EA11 EA36 EB27 FA01 FC01 GD07 3E084 AA02 AA12 AA23 BA06 BA08 CA01 CB04 CC02 CC03 CC08 FD13 GB08 HC08 HD01 LA07 4F100 AB10B AB33B AK04C AK04J AK22C AK22J AK25C AK25J AK48 AK53C AK53J AL01C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C DA03 EJ37 GB18 JL14C
Claims (2)
- 【請求項1】少なくともベース材料層5とイージーピー
ル層2とを積層して成るイージーピール蓋材において、
イージーピール層2を、エチレン−グリシジルメタクリ
レート−酢酸ビニル三元共重合体で構成したことを特徴
とするアルミ容器用イージーピール蓋材。 - 【請求項2】請求項1に記載のアルミ容器用イージーピ
ール蓋材において、厚さ20〜50μmのアルミニウム
箔からなるアルミニウム箔層4を積層したことを特徴と
するアルミ容器用イージーピール蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029240A JP2002234563A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | アルミ容器用イージーピール蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029240A JP2002234563A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | アルミ容器用イージーピール蓋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002234563A true JP2002234563A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18893610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001029240A Pending JP2002234563A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | アルミ容器用イージーピール蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002234563A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225293A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | インモールドラベル |
WO2015002102A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | 容器収納ケース |
-
2001
- 2001-02-06 JP JP2001029240A patent/JP2002234563A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225293A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | インモールドラベル |
WO2015002102A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | 容器収納ケース |
CN105473453A (zh) * | 2013-07-01 | 2016-04-06 | 三得利食品饮料株式会社 | 容器收纳盒 |
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