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JP2002228220A - クリーンルーム - Google Patents

クリーンルーム

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Publication number
JP2002228220A
JP2002228220A JP2001018367A JP2001018367A JP2002228220A JP 2002228220 A JP2002228220 A JP 2002228220A JP 2001018367 A JP2001018367 A JP 2001018367A JP 2001018367 A JP2001018367 A JP 2001018367A JP 2002228220 A JP2002228220 A JP 2002228220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
management space
filter
partition plate
clean room
clean
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001018367A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Matsuo
研吾 松尾
Masafumi Kawai
理文 河合
Hiroshi Suzuoka
浩 鈴岡
Hiroki Murakami
弘記 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP2001018367A priority Critical patent/JP2002228220A/ja
Publication of JP2002228220A publication Critical patent/JP2002228220A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清浄度の管理の容易な構造を有するクリーン
ルームを提供しようとする。 【解決手段】従来の気流を上部から管理空間に流しうる
クリーンルームにかわって、上部に配置されたフィルタ
と、その管理空間の周囲を囲う壁と、複数の開口を有す
る仕切板と、を備え、その仕切板が気流を上流側と下流
側とに分ける様に前記管理空間を間仕切っているものと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルームに
係る。更に詳しくは、気体を流す構造に特徴のあるクリ
ーンルームに関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業、精密機械工業、医薬品工業、
食品工業または医療施設においては、クリーンルームが
用いられる。クリーンルームとは、清浄度管理を行な
い、限られた空間(管理空間と呼ぶ。以下同じ。)を管
理する装置である。クリーンルームには、狭義のクリー
ンルーム、クリーンブース、クリーンベンチ等がある。
ここで、狭義のクリーンルームとは、部屋全体を管理空
間とするクリーンルームをいう。クリーンルームは、た
とえば管理空間内の空気中における浮遊微小粒子、浮遊
微生物が限定された清浄度レベル以下になるように管理
し、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件につ
いての管理をおこなう。クリーンルームには、「一方向
流」タイプと「非一方向流」タイプとがある。「一方向
流」とは、平行な流線をもち、一定の流速で一方向に流
れる気体の流れをいう。一方、「非一方向流」とは、方
向の定まっていない乱れた流れをいう。
【0003】一方向流式のクリーンルームは、高清浄な
管理空間を得るために採用され、一方向気体流れによる
乱れのない押し出し流れにより、汚染の拡散を抑えて、
管理空間を清浄な気体で置換する装置である。全面フィ
ルタ天井から清浄空気を0.2m/sから0.4m/s
の風速で吹き出し、穴あきの床全面から吸い込む方法が
とられ、短時間で清浄化でき、高い清浄度が得られる。
垂直流(ダウンフロー)タイプと水平流(ホリゾンタル
フロー)タイプがある。
【0004】クリーンブースは、垂直吹き出し型の簡易
な一方向流式クリーンルームである。一個または複数の
送風機とHEPAフィルタまたはULPAフィルタを備
えた簡易構造のクリーンルームで、周囲はプラスチック
カーテンまたは簡易パネルなどで囲われる。清浄空気を
一方向流とし、カーテンまたはパネルと床との隙間から
吹き流して清浄空間を作り出す。クリーンブースは、必
要な管理空間のみを所定の清浄度に保つために使用さ
れ、一般の部屋の一部に清浄な管理空間を作り出す場合
やクリーンルーム内の一部により高い清浄度の管理空間
を作り出す場合に使用される。
【0005】クリーンベンチは、規定された清浄度レベ
ルに管理された気体が作業対象物に対して直接に流れる
ようにつくられた作業台である。送風機とHEPAフィ
ルタまたはULPAフィルタを内蔵し、作業台上に局所
的な清浄な空間を作り出す装置で、垂直流型と水平流型
がある。
【0006】以下に、従来のクリーンルームの構造を説
明する。最初に、一方向流式クリーンルームの構造を説
明する。図6は従来の狭義の一方向流式クリーンルーム
の正面断面図である。一方向流式クリーンルーム20
は、天井25と壁22と床26とに囲まれた室内を管理
空間とする。一方向流式クリーンルーム20は、フィル
タ21と壁22と床板23と送風機24とを備える。フ
ィルタ21は、複数のフィルタからなり、天井25に設
けられる。壁22は、管理空間の周囲を囲い、部屋の壁
を兼ねている。床板23は、グレーチング床であり、床
26に敷き詰められる。送風機24は床下から空気を吸
い込み、フィルタ21から空気を管理空間内に吹き出す
ように設置されている。
【0007】従来のクリーンルームの作用を説明する。
クリーンルーム20内の管理空間の空気が、送風機24
により床26のグレーチング板23を介して吸い込まれ
る。その空気は、送風機24を通り、天井25のフィル
タ21を通り、天井25から管理空間に吹き降りる。空
気は、一方向流となり、管理空間を下降し、床26のグ
レーチング板23に到達する。
【0008】次に、クリーンブース30の構造を説明す
る。図7は、従来のクリーンブースの正面図と側面図で
ある。クリーンブース30は、床36に乗っており、天
井35と壁32と床36とで囲まれた空間を管理空間と
する。クリーンブース30は、フィルタ31と壁32と
送風機34とプレフィルタ37と枠体33とを備える。
フィルタ31は、複数のフィルタからなり、クリーンブ
ース30の天井35に設けられる。壁32は、一般に、
カーテンまたは簡易なパネルであり、管理空間の周囲を
囲うように、枠体33に取り付けられる。送風機34
は、プレフィルタ37を介して外部から空気を吸い込
み、フルター31から管理空間内に空気を吹き出すよう
に設置されている。
【0009】クリーンブース30の作用を説明する。外
部の空気がプレフィルタ37を経由して、送風機34に
吸い込まれ、フィルタ31を経由して、天井35から管
理空間に吹き降りる。空気は、一方向流となり、管理空
間を下降し、壁32同士の隙間または床36と壁32と
の隙間から外部へ吹き出る。
【0010】さらに、次に従来のクリーンベンチ40、
50の構造を説明する。図8は、従来のクリーンベンチ
40,50の側面断面図である。クリーンベンチ40,
50は、クリーンベンチの内部の作業域を管理空間と
し、床46,56に乗っている。クリーンベンチ40,
50は、フィルタ41,51と壁42,52とプレフィ
ルタ47,57と送風機44,54と床板43,53と
を備える。フィルタ41,51は、クリーンベンチ4
0,50の上部または側部に設けられる。壁42,52
は、簡易なパネルであり、管理空間の周囲を囲い、一面
が作業のために開放可能になっている。プレフィルタ4
7,57は、クリーンベンチ40,50の下方側部に設
けられている。送風機44,54はプレフィルタ47,
57から管理空間の空気を吸い込み、フィルタ41,5
1から管理空間内に空気を吹き出すように設置されてい
る。なお、48,58は作業台である。
【0011】クリーンベンチ40、50の作用を説明す
る。管理空間の空気が、プレフィルタ47,57を経由
して、送風機44,54により吸い込まれる。その空気
は、送風機44,54を通り、天井45または側部59
のフィルタ41,51を通り、管理空間に吹き出る。空
気は、一方向流となり、管理空間を下降し、プレフィル
タ47,57に到達する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、従来のク
リーンルームでは、上部のフィルタを通った気体(たと
えば、空気)が気流(たとえば、一方向流)となって下
降する。管理空間に流れる気体の状態を所望の状態(例
えば、一方向流の状態)に維持するため、クリーンルー
ムは複数のフィルタユニットを上部に敷き詰められ、さ
らに管理空間の高さを所定の高さ以上にする必要があ
る。したがって、クリーンルームの全体高さ寸法が大き
くなり、高価なフィルタユニットを多く使用しなければ
ならなかった。すなわち、フィルタユニットの数を少な
くしたり、管理空間の高さ寸法を小さくしたクリーンル
ームを制作して使用すると、管理空間を流れる気体の一
方向流に大きな乱れが生じることとなる。特に、天井の
隅部に渦や澱みが生じ、下流に漂う浮遊微小粒子を巻き
上げたり滞留させてしまうこととなる。従って、従来の
クリーンルームでは、所定の清浄度を維持するために
は、複数のフィルタユニットを天井部に設け、クリーン
ルームの高さ寸法を所定長さ以上にしなければならない
という問題があった。また、既存のクリーンルーム内に
配置されるクリーンブースやクリーンルームでは、高さ
がすでに制限されるために、所定の清浄度を管理するの
に詳細な検討が必要となる問題があった。
【0013】本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出さ
れたもので、従来のクリーンルームにかわって、清浄度
の管理の容易な構造を有するクリーンルームを提供しよ
うとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る気流を上部から管理空間に流すクリーンル
ームは、上部に配置されたフィルタと、その管理空間の
周囲を囲う壁と、複数の開口を有する仕切板と、を備
え、その仕切板が気流を上流側と下流側とに分ける様に
前記管理空間を間仕切っているものとした。
【0015】上記本発明の構成により、フィルタが上部
に配置されるので、フィルタにより清浄化された気流を
上部から管理空間に流すことができる。壁がその管理空
間の周囲を囲うので、管理空間に流れる気流に外部から
気体が混じることを防ぐことができる。複数の開口を有
する仕切板が気流を上流側と下流側とに分ける様に前記
管理空間を間仕切っているので、気流の上流側と気流の
下流側で差圧力を発生させることができる。
【0016】さらに、本発明に係るクリーンルームは、
その開口がその仕切板の全面に一様に配置されているも
のとした。上記本発明の構成により、仕切板の設けられ
た開口がその仕切板の全面に一様に配置されているの
で、仕切板の任意の場所で発生した差圧力を仕切板の全
面で一様にすることができる。
【0017】さらに、本発明に係るクリーンルームは、
その仕切板の開口率が60%以下であるものとした。こ
こで、開口率とは仕切板の単位面積あたりの複数の開口
の面積の総和の百分率である。上記本発明の構成によ
り、その仕切板の開口率が60%以下であるので、差圧
力を十分に発生させることができる。
【0018】またさらに、本発明に係るクリーンルーム
は、その仕切板が導電性材料でできているものとした。
上記本発明の構成により、その仕切板が導電性材料でで
きているので、仕切板での任意の電位を仕切板の全面で
一様にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。
【0020】第一の実施形態の概要を図を基に説明す
る。第一の実施形態は本発明を狭義のクリーンルームに
適用したものである。図1は、本発明の第一の実施形態
の正面断面図である。狭義のクリーンルーム60は、天
井65と壁62と床66とで囲われた部屋の室内を管理
空間とする。狭義のクリーンルーム60は、フィルタ6
1と壁62と床板63と送風機64と仕切板1とを備え
る。フィルタ61が、天井25に設けられる。壁62
が、管理空間の周囲を囲い、部屋の壁を兼ねている。床
板63は、たとえばグレーチング床であり、床66に敷
き詰められる。送風機64は床板63の下から空気を吸
い込み、フィルタ61から下方に空気を吹き出すように
設置されている。仕切板1は、複数の開口を有する板で
あり、フィルタの下方で管理空間を水平に仕切ってい
る。説明の便宜上、上方の管理空間を第一の管理空間
と、下方の管理空間を第二の管理空間と呼ぶ。
【0021】仕切板1は、複数の開口を有する板であ
り、例えばパンチングメタルが選ばれる。また、仕切板
1の厚み寸法は、開口寸法に比較して十分に小さいこと
が好ましい。また、仕切板1の開口は、その仕切板1の
全面に一様に配置して設けられているのが好ましい。ま
た、その仕切板1の開口の開口率は、仕切板を通過する
気流に微小な差圧力が生ずる程度であればよく、60%
以下であればよく、好ましくは60%〜30%程度がよ
い。また、仕切板は、導電性材料でできた板が好まし
く、例えばステンレス製板、アルミ製板、導電製プラス
チック製板または導電製プラスチックに被覆された板等
が選ばれる。さらに、仕切板1は、取付ボルトやボンデ
ィングワイヤによりクリーンルーム全体にアースされて
いるのが好ましい。以下、仕切板の説明は同様であるの
で、省略する。
【0022】狭義のクリーンルーム60の作用を説明す
る。クリーンルーム内の管理空間の空気が、送風機64
により床板63を介して吸い取られる。その空気は、送
風機64を通り、天井のフィルタ61を通り、天井65
から第一の管理空間に吹き降りる。気流は、仕切り板を
通過し、管理空間の下方に降りる。空気は、一方向流と
なり、第二の管理空間を下降し、床66のグレーチング
板63に到達する。第一の管理空間と第二の管理空間の
間には微小な差圧力が生じる。したがって、仕切板1を
通って第二の管理空間に入った空気は、一方向流となっ
て下降する。
【0023】次に、第二の実施形態の概要を図を基に説
明する。第二の実施形態は、本発明をクリーンブースに
適用したものである。 図2は、本発明の第二の実施形
態の正面断面図である。クリーンブース70は、床76
に乗せられており、天井75と壁72と床76とで囲わ
れた空間を管理空間とする。クリーンベンチ70は、フ
ィルタ71と壁72と枠体73と送風機74とプレフィ
ルタ77と仕切板1とを備える。枠体73は、例えば立
方体の辺部に配置されたステンレス製またはアルミ製の
柱でできた構造体である。天井75が、その構造体の上
部にある。フィルタ71が、天井75に設けられる。壁
72は、例えばカーテンまたは簡易なパネルであり、管
理空間の周囲を囲う様に、枠体73に取り付けられてい
る。床板76は、例えば狭義のクリーンルームの床であ
る。送風機74は、プレフィルタ77を経由して、外部
の空気を吸い込み、フィルタ71から下方に空気を吹き
出すように設置されている。仕切板1は、複数の開口を
有する板であり、フィルタの下方で管理空間を水平に仕
切っている。説明の便宜上、上方の管理空間を第一の管
理空間と、下方の管理空間を第二の管理空間と呼ぶ。な
お、壁72は、第一の管理空間の周囲を隙間なく囲うの
が好ましい。
【0024】クリーンブース70の作用を説明する。ク
リーンブース70の外部の空気が、送風機74によりプ
レフィルタ77を経由して吸い込まれる。その空気は、
天井のフィルタ71を通り、天井75から第一の管理空
間に吹き降りる。気流は、仕切り板1を通過し、管理空
間の下方に吹き降りる。空気は、一方向流となり、第二
の管理空間を下降し、床76に到達する。空気は、壁7
2同士の継ぎ目や壁72と床76の継ぎ目から外部へ吹
きだす。第一の管理空間と第二の管理空間の間には微小
な差圧力が生じる。したがって、仕切板1を通って第二
の管理空間に入った空気は、一方向流となって下降す
る。
【0025】次に、第三の実施形態の概要を図を基に説
明する。第三の実施形態は、本発明をクリーンベンチに
適用したものである。 図3は、本発明の第三の実施形
態の側面断面図である。クリーンベンチ80は、天井8
5と壁82と底板83とで囲われた空間を管理空間とす
る。そのクリーンベンチ80は、フィルタ81と壁82
と送風機84とプレフィルタ87と仕切板1と作業台8
8とを備える。天井85が、そのクリーンベンチ80の
上部にある。フィルタ81が、天井85に設けられる。
壁82は、簡易なパネルであり、管理空間の周囲を囲
い、その一面は開放可能になっている。底板83は、ク
リーンベンチ80の底部である。送風機84は、プレフ
ィルタ87を経由して、管理空間の空気を吸い込み、フ
ィルタ81から下方に空気を吹き出すように設置されて
いる。送風機84とプレフィルタ87を納める部屋は、
密閉されず、外気と空気を交換可能になっている。仕切
板1は、複数の開口を有する板であり、フィルタの下方
で管理空間を水平に仕切っている。説明の便宜上、上方
の管理空間を第一の管理空間と、下方の管理空間を第二
の管理空間と呼ぶ。作業台88が第二の管理空間内に置
かれている。
【0026】クリーンベンチ80の作用を説明する。ク
リーンベンチ80の第二の管理空間の空気が、送風機8
4によりプレフィルタ87を経由して吸い込まれる。そ
の空気は、送風機84より、天井のフィルタ81を通
り、天井85から第一の管理空間に吹き降りる。気流
は、仕切り板1を通過し、管理空間の下方におりる。空
気は、一方向流となり、第二の管理空間を下降し、底板
83に到達する。第一の管理空間と第二の管理空間の間
には微小な差圧力が生じる。したがって、仕切板1を通
って第二の管理空間に入った空気は、少なくとも作業台
48を通過するまでは一方向流となって下降する。
【0027】次に、第四の実施形態の概要を図を基に説
明する。第四の実施形態は、本発明を基板(例えば液晶
基板)搬送装置用クリーンブースに適用したものであ
る。図4は、本発明の第四の実施形態の側面断面図であ
る。図5は、本発明の第四の実施形態の正面断面図であ
る。基板搬送装置108は、基板受台109と基板処理
装置110の間に置かれる。基板搬送装置109は、基
板受台109に置かれた基板を搬送し、基板処理装置1
10に挿入する。基板搬送装置用クリーンブース100
が基板搬送装置108の上部に設けられる。この基板搬
送装置用クリーンブース100は、クリーンルーム(図
示せず)の中に設置される。
【0028】基板搬送装置用クリーンブース(以下クリ
ーンブースと呼ぶ。)100は、天井105と壁102
と基板搬送装置108の上面とで囲まれた空間を管理空
間とする。クリーンブース100は、フィルタユニット
120と壁102と枠体103と仕切板1とを備える。
枠体103は、例えば立方体の辺部に配置されたステン
レス製またはアルミ製の柱でできた構造体であり、搬送
装置108に乗っている。天井105が、その枠体10
3の上部にある。フィルタユニット120は、フィルタ
101と送風機104とプレフィルタ107とが一体と
なったものである。フィルタユニット120が、天井1
05に設けられる。壁102は、例えば簡易なパネルで
あり、管理空間の周囲を囲い、枠体103に取り付けら
れている。壁102の基板受台109に対抗する一面と
基板処理装置110に対抗する他面には、搬送される基
板の通過する穴111があいている。フィルタユニット
120は、プレフィルタ107を経由して、外部の空気
を吸い込み、フィルタ101から下方に空気を吹き出す
ように設置されている。仕切板1は、複数の開口を有す
る板であり、フィルタ101の下方で管理空間を水平に
間仕切っている。説明の便宜上、上方の管理空間を第一
の管理空間と、下方の管理空間を第二の管理空間と呼
ぶ。仕切板1は、厚みが1mm〜3mmのうちの一つで
あり、開口率が60%〜30%のうちの一つである、数
mm直径の円形穴が一様に配置された、ステンレス板が
選択される。
【0029】基板(例えば液晶基板)搬送装置用クリー
ンブース100の作用を説明する。クリーンブース10
0の外部の空気が、送風機104によりプレフィルタ1
07を経由して吸い込まれる。その空気は、送風機10
4を通り、フィルタ101を通り、天井105から第一
の管理空間に吹き降りる。気流は、仕切り板1を通過
し、第二の管理空間におりる。空気は、一方向流とな
り、第二の管理空間を下降し、基板搬送装置108の上
面に到達する。空気は、壁102同士の隙間や壁102
と基板搬送装置108の上面の隙間から外部へ吹きだ
す。第一の管理空間と第二の管理空間の間には微小な差
圧力が生じる。したがって、仕切板1を通って第二の管
理空間に入った空気は、一方向流となって下降する。
【0030】上述の実施形態のクリーンルームを用いれ
ば、仕切板を境として微小な差圧力が生ずるので、気流
が仕切板を逆流することがなく、第一の管理空間に渦や
滞留が生じても、第二の管理空間の気流が乱されること
がなく、第二の管理空間の清浄度の維持や管理が容易に
なる。また、仕切板1の厚み寸法が開口寸法に比較して
十分に小さいので、仕切板に生ずる差圧力が小さくてす
み、さらに浮遊微小粒子が付着しにくい。また、開口が
その仕切板1の全面に一様に配置して設けられているの
で、仕切板の任意の場所での差圧力がその全面において
一様であり、仕切板を通過する気流の任意の場所での速
度が一様であり、気流の後流での流れが乱されない。ま
た、その仕切板1の開口の開口率が60%以下であれ
ば、仕切板での差圧力が十分に発生する。また開口率が
60%〜30%であれば、仕切板での差圧力が大きくな
りすぎず、送風機の動力が不必要に大きくなることがな
い。また、仕切板が導電性材料でできた板であって、ク
リーンルーム全体のアースされているので、仕切板に電
荷がたまることがなく、静電気による浮遊微小粒子の付
着が生じないので、クリーンルームの清浄度の維持管理
が容易になる。従って、クリーンルームの清浄度の維持
管理が従来構造のクリーンルームに比べ格段に容易にな
り、さらに十分な検討をすればフィルタユニットの数を
減らしたり、クリーンルームの高さ寸法を減らすことが
できる。
【0031】本発明は以上に述べた実施形態に限られる
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。本発明の実施例として、一方向流式ク
リーンルームでの適用例で説明したがこれに限定され
ず、非一方向流式クリーンルームに適用してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気流を上部
から管理空間に流すクリーンルームは、その構成によ
り、以下の効果を有する。フィルタにより清浄化された
気流を上部から管理空間に流すことができ、管理空間に
流れる気流に外部から気体が混じることを防ぐことがで
き、気流の上流側と気流の下流側で差圧力を発生させる
ことができるので、気流の上流側に気流の渦や澱みが発
生しても、気流の下流に影響を与えず、下流に清浄度の
悪化を防ぐことができる。また、仕切板の任意の場所で
発生した差圧力を仕切板の全面で一様にすることができ
るので、下流の気流に与える影響を仕切板の全面で一様
にできる。さらに、差圧力を十分に発生させることがで
きるので、気流の上流側が気流の下流側に影響を与えな
いことができる。さらに、仕切板での任意の電位を仕切
板の全面で一様にすることができ、仕切板での静電気に
よる浮遊微小粒子への影響を一様にできる。従って、清
浄度の維持管理の容易な構造のクリーンルームを提供で
きる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の正面断面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態の正面断面図である。
【図3】本発明の第三の実施形態の側面断面図である。
【図4】本発明の第四の実施形態の側面断面図である。
【図5】本発明の第四の実施形態の正面断面図である。
【図6】従来の狭義のクリーンルームの正面断面図であ
る。
【図7】従来のクリーンブースの正面図と側面図であ
る。
【図8】従来のクリーンベンチの側面断面図である。
【符号の説明】
1 仕切板 10 気流 11 作業員(発塵体) 12 作業対象物(例えば液晶基板) 20 狭義のクリーンルーム 21 フィルタ 22 壁 23 グレーチング床 24 送風機 25 天井 26 床 30 クリーンブース 31 フィルタ 32 壁(カーテン、または簡易パネル) 33 枠体 34 送風機 35 天井 36 床 37 プレフィルタ 40 クリーンベンチ 41 フィルタ 42 壁 43 底板 44 送風機 45 天井 46 床 47 プレフィルタ 48 作業台 50 クリーンベンチ 51 フィルタ 52 壁 53 底板 54 送風機 55 天井 56 床 57 プレフィルタ 58 作業台 59 側部 60 狭義のクリーンルーム 61 フィルタ 62 壁 63 グレーチング床 64 送風機 65 天井 66 床 70 クリーンブース 71 フィルタ 72 壁(カーテン、または簡易パネル) 73 枠体 74 送風機 75 天井 76 床 77 プレフィルタ 80 クリーンベンチ 81 フィルタ 82 壁 83 底板 84 送風機 85 天井 86 床 87 プレフィルタ 88 作業台 100 基板搬送装置用クリーンブース 101 フィルタ 102 壁 103 底板 104 送風機 105 天井 106 床 107 プレフィルタ 108 基盤搬送装置 109 基板受台 110 基板処理装置 111 穴 120 フィルタユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴岡 浩 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 (72)発明者 村上 弘記 東京都江東区豊州三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 3L058 BD02 BE02 BF01 BF03 BF06 BG01 BG03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気流を上部から管理空間に流しうるクリ
    ーンルームであって、上部に配置されたフィルタと、そ
    の管理空間の周囲を囲う壁と、複数の開口を有する仕切
    板と、を備え、その仕切板が気流を上流側と下流側とに
    分ける様に前記管理空間を間仕切っていることを特徴と
    するクリーンルーム。
  2. 【請求項2】その開口がその仕切板の全面に一様に配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーン
    ルーム。
  3. 【請求項3】その仕切板の開口率が60%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
    載のクリーンルーム。
  4. 【請求項4】その仕切板が導電性材料でできていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    クリーンルーム。
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