JP2002227809A - トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定するクリップ - Google Patents
トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定するクリップInfo
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- 239000002991 molded plastic Substances 0.000 claims description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
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- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B5/00—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
- F16B5/12—Fastening strips or bars to sheets or plates, e.g. rubber strips, decorative strips for motor vehicles, by means of clips
- F16B5/123—Auxiliary fasteners specially designed for this purpose
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B47/00—Suction cups for attaching purposes; Equivalent means using adhesives
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車体等の被取付部材の厚さが相当に違ってい
ても、内装用トリムボード等の取付部材を被取付部材に
連結する力を高く維持できるクリップを提供する。 【解決手段】 クリップ38は、取付部材に係合する頭
部42と、頭部から延びて被取付部材の取付穴を貫通し
て取付けられる脚部43とから成り、脚部は、頭部に隣
接し且つ被取付部材の一方の面に当接する吸盤形状のフ
ランジ49とフランジから延びた軸部50とを有し、軸
部は、フランジに近接するが被取付部材の厚さより離れ
た位置において大径に形成された弾性係止部54を有す
る。吸盤形状のフランジ49には、フランジ縁部51が
被取付部材へ脚部軸方向に押圧する力を維持しつつ頭部
の側に撓み得る弾性を与える、1個又は2個の半径方向
に延びるスリット53が形成されており、軸部の弾性係
止部54は、フランジに近い位置の第1弾性係止部55
と第1弾性係止部よりフランジから離れた位置の第2弾
性係止部57とによって形成され、第2弾性係止部は第
1弾性係止部より大径に形成されている。
ても、内装用トリムボード等の取付部材を被取付部材に
連結する力を高く維持できるクリップを提供する。 【解決手段】 クリップ38は、取付部材に係合する頭
部42と、頭部から延びて被取付部材の取付穴を貫通し
て取付けられる脚部43とから成り、脚部は、頭部に隣
接し且つ被取付部材の一方の面に当接する吸盤形状のフ
ランジ49とフランジから延びた軸部50とを有し、軸
部は、フランジに近接するが被取付部材の厚さより離れ
た位置において大径に形成された弾性係止部54を有す
る。吸盤形状のフランジ49には、フランジ縁部51が
被取付部材へ脚部軸方向に押圧する力を維持しつつ頭部
の側に撓み得る弾性を与える、1個又は2個の半径方向
に延びるスリット53が形成されており、軸部の弾性係
止部54は、フランジに近い位置の第1弾性係止部55
と第1弾性係止部よりフランジから離れた位置の第2弾
性係止部57とによって形成され、第2弾性係止部は第
1弾性係止部より大径に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトリムボード
等の取付部材に係合する頭部と、該頭部から延びて車体
等の被取付部材の取付穴を貫通して取付けられる脚部と
から成り、トリムボード等の取付部材を車体等の被取付
部材に固定する一体成形のプラスチック製クリップに関
する。
等の取付部材に係合する頭部と、該頭部から延びて車体
等の被取付部材の取付穴を貫通して取付けられる脚部と
から成り、トリムボード等の取付部材を車体等の被取付
部材に固定する一体成形のプラスチック製クリップに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装用のトリムボードを車体に
固定する一体成形のプラスチック製クリップとして、図
1〜3に示すような形状のクリップ1が知られている。
このクリップ1は、トリムボード2に係合して保持する
頭部3と、頭部3から延びて車体5の取付穴を貫通して
取付けられる脚部6とから成る。脚部6は、頭部3に隣
接して車体5の上面に当接する吸盤形状のフランジ7
と、フランジ7から延びた軸部9とを有する。軸部9に
は、フランジ7に近い位置であるが車体5の厚さより少
し離れた位置において大径にされた弾性係止部10を有
する。軸部9は、弾性係止部10における横断面におい
て、図2に示すように、ほぼS字形状を成すように形成
されて、取付穴縁部への係合面積が大きく且つ半径方向
に十分な弾性を有するように形成されている。クリップ
1は、車体5の厚さが一定範囲内である限り、取付作業
が容易であり、取付け後の固定は安定しており、更に取
外しも可能であるので、多用されている。
固定する一体成形のプラスチック製クリップとして、図
1〜3に示すような形状のクリップ1が知られている。
このクリップ1は、トリムボード2に係合して保持する
頭部3と、頭部3から延びて車体5の取付穴を貫通して
取付けられる脚部6とから成る。脚部6は、頭部3に隣
接して車体5の上面に当接する吸盤形状のフランジ7
と、フランジ7から延びた軸部9とを有する。軸部9に
は、フランジ7に近い位置であるが車体5の厚さより少
し離れた位置において大径にされた弾性係止部10を有
する。軸部9は、弾性係止部10における横断面におい
て、図2に示すように、ほぼS字形状を成すように形成
されて、取付穴縁部への係合面積が大きく且つ半径方向
に十分な弾性を有するように形成されている。クリップ
1は、車体5の厚さが一定範囲内である限り、取付作業
が容易であり、取付け後の固定は安定しており、更に取
外しも可能であるので、多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したS字断面の軸
部を有するクリップは、挿入が容易で挿入後の係止力を
高く維持できる利点がある。この利点は、車体等の被取
付部材の厚さが一定の範囲内であれば活かされるが、厚
さがその範囲を越える場合には、軸部の挿入後におい
て、弾性係止部10が被取付部材の取付穴縁部に届かな
い状態になって係止が不安定になっていた。これは、吸
盤形状のフランジの撓み量が少ないからである。図3に
おいて、左側の寸法11は、フランジ7に何も力が加わ
らない状態のときのフランジ下面と弾性係止部10との
長さを表している。そして、図3の右側の寸法13は、
フランジ7の縁部が被取付部材へ押圧されたとき頭部3
の側に撓む最大長さを示している。その差14は僅かで
あり、車体等の被取付部材の厚さが一定の範囲内に限ら
れることを示している。この点において、従来のクリッ
プには、被取付部材の厚さに対応できるようにするため
の改良の余地がある。
部を有するクリップは、挿入が容易で挿入後の係止力を
高く維持できる利点がある。この利点は、車体等の被取
付部材の厚さが一定の範囲内であれば活かされるが、厚
さがその範囲を越える場合には、軸部の挿入後におい
て、弾性係止部10が被取付部材の取付穴縁部に届かな
い状態になって係止が不安定になっていた。これは、吸
盤形状のフランジの撓み量が少ないからである。図3に
おいて、左側の寸法11は、フランジ7に何も力が加わ
らない状態のときのフランジ下面と弾性係止部10との
長さを表している。そして、図3の右側の寸法13は、
フランジ7の縁部が被取付部材へ押圧されたとき頭部3
の側に撓む最大長さを示している。その差14は僅かで
あり、車体等の被取付部材の厚さが一定の範囲内に限ら
れることを示している。この点において、従来のクリッ
プには、被取付部材の厚さに対応できるようにするため
の改良の余地がある。
【0004】図1〜図3のクリップとは別に、意匠登録
第596075号公報には、開いた傘形状のフランジ
と、係止部において横断面がほぼS字形状の脚部とを有
する板の連結具が開示されている。この連結具15を図
4〜図6に示す。これらの図から明らかなように、脚部
17には、3段の係止部18、19、21が形成されて
いる。これらの係止部18、19及び21は、連結具1
5のフランジ22と協働して車体等の第1のパネル23
にボード等の第2のパネル25を連結する。第1弾性係
止部18は、第1パネル23と第2パネル25とを加え
た厚さa(図4)が薄い場合に利用され、第2弾性係止
部19は、第1パネル23と第2パネル25とを加えた
厚さb(図5)が中間厚さの場合に利用され、第3係止
部21は、第1パネル23と第2パネル25とを加えた
厚さc(図6)が厚い場合に利用され、連結具15は広
い範囲の厚さに対応できる。しかし、フランジ22は剛
体であり、可撓性が与えられていないため、厚さa、
b、cと、フランジ22の下面と各係止部18、19、
21の間の間隔とに差が生じると、軸方向にがたつきを
生じる惧れがある。また、係止部18、19、21はい
ずれも第1パネル23の取付穴縁部に係止しており、第
2パネル25には、第1パネル23の取付穴より大径の
取付穴が形成されている。換言すれば、連結具15は、
取付穴の大きさの違う2つ以上のパネル厚さの変化には
対応できるが、単一のパネル又は同じ大きさの取付穴を
持つ複数のパネルの厚さの変化には対応できない。従っ
て、この連結具15を、トリムボード等の取付部材を車
体等の被取付部材に固定するのに、被取付部材の厚さ変
化に対応できるようにするには、改良の余地がある。
第596075号公報には、開いた傘形状のフランジ
と、係止部において横断面がほぼS字形状の脚部とを有
する板の連結具が開示されている。この連結具15を図
4〜図6に示す。これらの図から明らかなように、脚部
17には、3段の係止部18、19、21が形成されて
いる。これらの係止部18、19及び21は、連結具1
5のフランジ22と協働して車体等の第1のパネル23
にボード等の第2のパネル25を連結する。第1弾性係
止部18は、第1パネル23と第2パネル25とを加え
た厚さa(図4)が薄い場合に利用され、第2弾性係止
部19は、第1パネル23と第2パネル25とを加えた
厚さb(図5)が中間厚さの場合に利用され、第3係止
部21は、第1パネル23と第2パネル25とを加えた
厚さc(図6)が厚い場合に利用され、連結具15は広
い範囲の厚さに対応できる。しかし、フランジ22は剛
体であり、可撓性が与えられていないため、厚さa、
b、cと、フランジ22の下面と各係止部18、19、
21の間の間隔とに差が生じると、軸方向にがたつきを
生じる惧れがある。また、係止部18、19、21はい
ずれも第1パネル23の取付穴縁部に係止しており、第
2パネル25には、第1パネル23の取付穴より大径の
取付穴が形成されている。換言すれば、連結具15は、
取付穴の大きさの違う2つ以上のパネル厚さの変化には
対応できるが、単一のパネル又は同じ大きさの取付穴を
持つ複数のパネルの厚さの変化には対応できない。従っ
て、この連結具15を、トリムボード等の取付部材を車
体等の被取付部材に固定するのに、被取付部材の厚さ変
化に対応できるようにするには、改良の余地がある。
【0005】更に、意匠登録第521547号公報には
別の板の連結具が示されている。その連結具26を、図
7及び図8に示す。連結具26は、第1パネル27に係
合する頭部29と、頭部29から延びて車体等の第2パ
ネル30の取付穴を貫通して取付けられる脚部31とか
ら成る。脚部31は、独特の形状のフランジ33と、フ
ランジ33から垂下するVの字形状の軸部34とから成
り、軸部34には半径方向に弾性を有する係止部35が
形成されている。フランジ33は、頭部29の下部に3
つの花弁形状に半径方向に張出して形成され、各花弁部
分は斜め下方に張り出して半径方向に及び軸方向に弾性
を有する。連結具26を用いて、第1パネル27を第2
パネル30に連結するには、先ずフランジ33を軸部3
4に沿うように半径方向内側に撓め(図8(A)参
照)、脚部31の全体が細くなった状態で、第1パネル
27の取付穴に挿入する。フランジ33を解放して拡げ
ると図8(B)に図示のように、頭部29とフランジ3
3との間に第1パネル27が挟持される。この状態で第
2パネル30の取付穴に脚部34を挿入すると、係止部
35が第2パネル30の取付穴縁部に係合し、これによ
って、第1パネル27が第2パネル30に取付けられ
る。連結具26において、特徴的なのは、フランジ33
が軸部34とともに細く撓められるように3つの花弁形
状に形成されていることである。この形状のため、上記
のように、頭部9とフランジ33の間に第1パネル27
を保持できる。しかしながら、そのために、フランジ3
3が第2パネル30を保持する力はそれほど強くなく、
軸方向にがたつきを生じ易い。また、図8(B)の取付
け状態において脚部34の下端から押込み力が加わる
と、図8(A)の状態になって抜け出る惧れもある。こ
のため、第1パネル27に連結具26を先付けして、そ
の状態で車体メーカへ搬入する場合、連結具26の脱落
が懸念される。更に、連結具26は、第2パネル30の
板厚さの大きな変化には対応できない。従って、連結具
26を、トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部
材に固定するのに利用する場合には、改良の余地があ
る。
別の板の連結具が示されている。その連結具26を、図
7及び図8に示す。連結具26は、第1パネル27に係
合する頭部29と、頭部29から延びて車体等の第2パ
ネル30の取付穴を貫通して取付けられる脚部31とか
ら成る。脚部31は、独特の形状のフランジ33と、フ
ランジ33から垂下するVの字形状の軸部34とから成
り、軸部34には半径方向に弾性を有する係止部35が
形成されている。フランジ33は、頭部29の下部に3
つの花弁形状に半径方向に張出して形成され、各花弁部
分は斜め下方に張り出して半径方向に及び軸方向に弾性
を有する。連結具26を用いて、第1パネル27を第2
パネル30に連結するには、先ずフランジ33を軸部3
4に沿うように半径方向内側に撓め(図8(A)参
照)、脚部31の全体が細くなった状態で、第1パネル
27の取付穴に挿入する。フランジ33を解放して拡げ
ると図8(B)に図示のように、頭部29とフランジ3
3との間に第1パネル27が挟持される。この状態で第
2パネル30の取付穴に脚部34を挿入すると、係止部
35が第2パネル30の取付穴縁部に係合し、これによ
って、第1パネル27が第2パネル30に取付けられ
る。連結具26において、特徴的なのは、フランジ33
が軸部34とともに細く撓められるように3つの花弁形
状に形成されていることである。この形状のため、上記
のように、頭部9とフランジ33の間に第1パネル27
を保持できる。しかしながら、そのために、フランジ3
3が第2パネル30を保持する力はそれほど強くなく、
軸方向にがたつきを生じ易い。また、図8(B)の取付
け状態において脚部34の下端から押込み力が加わる
と、図8(A)の状態になって抜け出る惧れもある。こ
のため、第1パネル27に連結具26を先付けして、そ
の状態で車体メーカへ搬入する場合、連結具26の脱落
が懸念される。更に、連結具26は、第2パネル30の
板厚さの大きな変化には対応できない。従って、連結具
26を、トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部
材に固定するのに利用する場合には、改良の余地があ
る。
【0006】従って、本発明の目的は、車体等の被取付
部材の厚さが相当に違っていても、内装用トリムボード
等の取付部材を被取付部材に連結する力を高く維持でき
る、クリップを提供することにある。
部材の厚さが相当に違っていても、内装用トリムボード
等の取付部材を被取付部材に連結する力を高く維持でき
る、クリップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、トリムボード等の取付部材に係合する頭
部と、該頭部から延びて車体等の被取付部材の取付穴を
貫通して取付けられる脚部とから成り、脚部は、頭部に
隣接し且つ被取付部材の一方の面に当接する吸盤形状の
フランジと該フランジから延びた軸部とを有し、該軸部
は、フランジに近接するが被取付部材の厚さより離れた
位置において大径に形成された弾性係止部を有する一体
成形のプラスチック製クリップであって、吸盤形状のフ
ランジには、該フランジ縁部が被取付部材へ脚部軸方向
に押圧する力を維持しつつ頭部の側に撓み得る弾性を与
える、1個又は2個の半径方向に延びるスリットが形成
されており、軸部の弾性係止部は、フランジに近い位置
の第1弾性係止部と該第1弾性係止部よりフランジから
離れた位置の第2弾性係止部とによって形成され、第2
弾性係止部は第1弾性係止部より大径に形成されている
ことを特徴とするクリップを提供する。上記のように、
吸盤形状のフランジには特定のスリットが形成されて、
脚部軸方向への撓み量大きくできるので、広範囲の板厚
さに対応でき、また、第1弾性係止部と第2弾性係止部
とで弾性係止部を形成するとともに第2弾性係止部は第
1弾性係止部より大径に形成されているので、1つの被
取付部材の取付穴に広範囲の厚さに渡って取付けでき、
取付穴の大きさが同じ複数の被取付部材であっても広範
囲の厚さに渡って取付けできる。
め、本発明は、トリムボード等の取付部材に係合する頭
部と、該頭部から延びて車体等の被取付部材の取付穴を
貫通して取付けられる脚部とから成り、脚部は、頭部に
隣接し且つ被取付部材の一方の面に当接する吸盤形状の
フランジと該フランジから延びた軸部とを有し、該軸部
は、フランジに近接するが被取付部材の厚さより離れた
位置において大径に形成された弾性係止部を有する一体
成形のプラスチック製クリップであって、吸盤形状のフ
ランジには、該フランジ縁部が被取付部材へ脚部軸方向
に押圧する力を維持しつつ頭部の側に撓み得る弾性を与
える、1個又は2個の半径方向に延びるスリットが形成
されており、軸部の弾性係止部は、フランジに近い位置
の第1弾性係止部と該第1弾性係止部よりフランジから
離れた位置の第2弾性係止部とによって形成され、第2
弾性係止部は第1弾性係止部より大径に形成されている
ことを特徴とするクリップを提供する。上記のように、
吸盤形状のフランジには特定のスリットが形成されて、
脚部軸方向への撓み量大きくできるので、広範囲の板厚
さに対応でき、また、第1弾性係止部と第2弾性係止部
とで弾性係止部を形成するとともに第2弾性係止部は第
1弾性係止部より大径に形成されているので、1つの被
取付部材の取付穴に広範囲の厚さに渡って取付けでき、
取付穴の大きさが同じ複数の被取付部材であっても広範
囲の厚さに渡って取付けできる。
【0008】上記クリップにおいて、脚部の軸部は、弾
性係止部における横断面においてほぼS字形状を成すよ
うに形成されて、取付穴縁部への係合面積が大きく且つ
半径方向に十分な弾性を有するように形成される。第1
弾性係止部及び第2弾性係止部は、前記S字形状に沿っ
て周方向に長く形成されている。前記スリットは、フラ
ンジの直径方向に沿って2個設けられている。
性係止部における横断面においてほぼS字形状を成すよ
うに形成されて、取付穴縁部への係合面積が大きく且つ
半径方向に十分な弾性を有するように形成される。第1
弾性係止部及び第2弾性係止部は、前記S字形状に沿っ
て周方向に長く形成されている。前記スリットは、フラ
ンジの直径方向に沿って2個設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。本発明の実施例に係るク
リップ38の詳細が、図9〜図13に示されている。ま
た、図14〜図16は、クリップ38を用いて、トリム
ボード等の取付部材39を車体等の被取付部材41に取
付ける様子を示している。
図面を参照しながら説明する。本発明の実施例に係るク
リップ38の詳細が、図9〜図13に示されている。ま
た、図14〜図16は、クリップ38を用いて、トリム
ボード等の取付部材39を車体等の被取付部材41に取
付ける様子を示している。
【0010】図9〜図13において、クリップ38は、
トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定
する、プラスチック製の一体成形クリップである。クリ
ップ38は、トリムボード等の取付部材に係合する頭部
42と、頭部42から垂下して車体等の被取付部材の取
付穴を貫通して被取付部材に取付けられる脚部43とか
ら成る。頭部42は、取付部材に係合して保持するので
あれば、任意の形状でよいが、本実施例の場合、2つの
剛性フランジ45及び46と、両フランジの間の首部4
7とから構成される。上部の第1剛性フランジ45は、
下部の第2剛性フランジ46より小径に形成されてお
り、トリムボード等の取付部材に形成された鍵穴形状の
取付穴の大穴に挿入される。挿入後、クリップ頭部42
を小穴の方にスライドさせると、取付部材が取付穴の部
分において両フランジ45、46の間に挟持される状態
になり、これによって、取付部材に係合して保持でき
る。この頭部42の形状は、取付部材を保持するための
その他の任意の形状でよい。例えば、パネル上に他の取
付部材を保持するフランジを一定高さの位置に有するも
の(特公昭54−11460号公報参照)でもよいし、
単なる平板形状のものでもよい。
トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定
する、プラスチック製の一体成形クリップである。クリ
ップ38は、トリムボード等の取付部材に係合する頭部
42と、頭部42から垂下して車体等の被取付部材の取
付穴を貫通して被取付部材に取付けられる脚部43とか
ら成る。頭部42は、取付部材に係合して保持するので
あれば、任意の形状でよいが、本実施例の場合、2つの
剛性フランジ45及び46と、両フランジの間の首部4
7とから構成される。上部の第1剛性フランジ45は、
下部の第2剛性フランジ46より小径に形成されてお
り、トリムボード等の取付部材に形成された鍵穴形状の
取付穴の大穴に挿入される。挿入後、クリップ頭部42
を小穴の方にスライドさせると、取付部材が取付穴の部
分において両フランジ45、46の間に挟持される状態
になり、これによって、取付部材に係合して保持でき
る。この頭部42の形状は、取付部材を保持するための
その他の任意の形状でよい。例えば、パネル上に他の取
付部材を保持するフランジを一定高さの位置に有するも
の(特公昭54−11460号公報参照)でもよいし、
単なる平板形状のものでもよい。
【0011】脚部43は、頭部42の下部側の第2剛性
フランジ46に隣接して形成された吸盤状のフランジ4
9と、このフランジ49から垂下する軸部50とを有す
る。吸盤状のフランジ49は、図11に明らかなよう
に、全体として円形となっており、縁部51は斜め下方
に延び出ており、被取付部材の表面に接触して押圧する
ように作用する。フランジ厚さは、図9及び図10の破
線で示すように、半径方向外方に向けて斜めに徐々に薄
くなっており、軸部50の軸方向(図9、10の上下方
向)に撓むことができるように弾性を有する。吸盤形状
のフランジ49には、フランジ縁部51が被取付部材へ
脚部軸方向に押圧する力を維持しつつ、更に頭部42の
側に撓み得る弾性を与えるための半径方向に延びるスリ
ット53が形成されている。スリット53は、1個でも
よいが、実施例では、図11に図示のように、直径方向
に沿って対を成すように、2個形成されている。このス
リット53によって、フランジ49は頭部45に向う軸
方向の撓み量が増加する。但し、スリット53の幅は、
フランジ縁部51の被取付部材面への押圧力は殆ど減少
しない程度に規制される。
フランジ46に隣接して形成された吸盤状のフランジ4
9と、このフランジ49から垂下する軸部50とを有す
る。吸盤状のフランジ49は、図11に明らかなよう
に、全体として円形となっており、縁部51は斜め下方
に延び出ており、被取付部材の表面に接触して押圧する
ように作用する。フランジ厚さは、図9及び図10の破
線で示すように、半径方向外方に向けて斜めに徐々に薄
くなっており、軸部50の軸方向(図9、10の上下方
向)に撓むことができるように弾性を有する。吸盤形状
のフランジ49には、フランジ縁部51が被取付部材へ
脚部軸方向に押圧する力を維持しつつ、更に頭部42の
側に撓み得る弾性を与えるための半径方向に延びるスリ
ット53が形成されている。スリット53は、1個でも
よいが、実施例では、図11に図示のように、直径方向
に沿って対を成すように、2個形成されている。このス
リット53によって、フランジ49は頭部45に向う軸
方向の撓み量が増加する。但し、スリット53の幅は、
フランジ縁部51の被取付部材面への押圧力は殆ど減少
しない程度に規制される。
【0012】脚部43の軸部50には、フランジ49に
近接するが被取付部材の厚さ分よりもフランジ49から
離れた位置において大径に形成された弾性係止部54を
有する。弾性係止部54は、フランジ49に近い位置の
第1弾性係止部55と、第1弾性係止部55よりフラン
ジ49から離れた位置の第2弾性係止部57とによって
形成される。これらの第1及び第2弾性係止部55、5
7のそれぞれは、軸部50が被取付部材の取付穴を貫通
したとき、被取付部材の裏面側の取付穴縁部に係合し
て、フランジ49と協働してクリップ38を被取付部材
に取付ける。軸部50は、弾性係止部54から先端に向
けて軸部全体が先細になるようにテーパしており、被取
付部材の取付穴に挿入するのを容易にしている。軸部5
0は、弾性係止部54の第1弾性係止部55における横
断面を示す図12に図示のように、弾性係止部54の横
断面においてほぼS字形状を成すように形成され、取付
穴縁部への係合面積が大きく且つ半径方向に十分な弾性
を有する。特に、この実施例においては、軸部50は、
図9に図示のように、中央に長手方向に延びるスリット
58が形成されて、軸部50を2つの部分50Aと50
B(図12参照)とに分割して、半径方向の弾性を大き
くしている。
近接するが被取付部材の厚さ分よりもフランジ49から
離れた位置において大径に形成された弾性係止部54を
有する。弾性係止部54は、フランジ49に近い位置の
第1弾性係止部55と、第1弾性係止部55よりフラン
ジ49から離れた位置の第2弾性係止部57とによって
形成される。これらの第1及び第2弾性係止部55、5
7のそれぞれは、軸部50が被取付部材の取付穴を貫通
したとき、被取付部材の裏面側の取付穴縁部に係合し
て、フランジ49と協働してクリップ38を被取付部材
に取付ける。軸部50は、弾性係止部54から先端に向
けて軸部全体が先細になるようにテーパしており、被取
付部材の取付穴に挿入するのを容易にしている。軸部5
0は、弾性係止部54の第1弾性係止部55における横
断面を示す図12に図示のように、弾性係止部54の横
断面においてほぼS字形状を成すように形成され、取付
穴縁部への係合面積が大きく且つ半径方向に十分な弾性
を有する。特に、この実施例においては、軸部50は、
図9に図示のように、中央に長手方向に延びるスリット
58が形成されて、軸部50を2つの部分50Aと50
B(図12参照)とに分割して、半径方向の弾性を大き
くしている。
【0013】軸部50の弾性係止部54において、第2
弾性係止部57は、第1弾性係止部55より大径に形成
されている。これによって、被取付部材が薄い場合に
は、第1弾性係止部55が取付穴縁部の裏面に確実に係
合できるだけでなく、第1弾性係止部55が取付穴を貫
通しない程に被取付部材が厚い場合にも、第2弾性係止
部57が貫通すれば、第2弾性係止部57は第1弾性係
止部55よりも半径方向外方に張出しているので取付穴
縁部の裏面に確実に係合できる。上記のように、フラン
ジ49には、スリット53が形成されている。このこと
と第1弾性係止部55と第2弾性係止部57とが設けて
あることによって、1つの被取付部材の取付穴に広範囲
の厚さに渡って取付けでき、取付穴の大きさが同じ複数
の被取付部材であっても広範囲の厚さに渡って取付けで
きる。図13において、左側に示す寸法59は、フラン
ジ49に何も力が加わらない状態のときのフランジ縁部
51の下面と第1弾性係止部55との長さを表してい
る。この寸法59は、被取付部材の厚さが最も薄い場合
に適用できる。図13の右側の左の寸法61は、第1弾
性係止部55とフランジ49が被取付部材へ押圧されて
最大に撓んだときの縁部51との長さを表している。こ
の寸法61は、被取付部材の厚さが中間くらいの場合に
適用できる。図13の右側の右の寸法62は、第2弾性
係止部57とフランジ49が最大に撓んだときの縁部5
1との長さを表している。この寸法62は、被取付部材
の厚さが最大のときに適用できる。従って、車体等の被
取付部材の厚さが一定の範囲を越えて、広い範囲の厚さ
に適用できる。
弾性係止部57は、第1弾性係止部55より大径に形成
されている。これによって、被取付部材が薄い場合に
は、第1弾性係止部55が取付穴縁部の裏面に確実に係
合できるだけでなく、第1弾性係止部55が取付穴を貫
通しない程に被取付部材が厚い場合にも、第2弾性係止
部57が貫通すれば、第2弾性係止部57は第1弾性係
止部55よりも半径方向外方に張出しているので取付穴
縁部の裏面に確実に係合できる。上記のように、フラン
ジ49には、スリット53が形成されている。このこと
と第1弾性係止部55と第2弾性係止部57とが設けて
あることによって、1つの被取付部材の取付穴に広範囲
の厚さに渡って取付けでき、取付穴の大きさが同じ複数
の被取付部材であっても広範囲の厚さに渡って取付けで
きる。図13において、左側に示す寸法59は、フラン
ジ49に何も力が加わらない状態のときのフランジ縁部
51の下面と第1弾性係止部55との長さを表してい
る。この寸法59は、被取付部材の厚さが最も薄い場合
に適用できる。図13の右側の左の寸法61は、第1弾
性係止部55とフランジ49が被取付部材へ押圧されて
最大に撓んだときの縁部51との長さを表している。こ
の寸法61は、被取付部材の厚さが中間くらいの場合に
適用できる。図13の右側の右の寸法62は、第2弾性
係止部57とフランジ49が最大に撓んだときの縁部5
1との長さを表している。この寸法62は、被取付部材
の厚さが最大のときに適用できる。従って、車体等の被
取付部材の厚さが一定の範囲を越えて、広い範囲の厚さ
に適用できる。
【0014】上記構成のクリップ38を用いて、内装用
トリムボード等の取付部材39を、車体等の被取付部材
41に取付けた様子を、図14〜図16に示す。図14
において、頭部42は、取付部材39の保持部63に設
けられた鍵穴形状の取付穴に係合して取付けられる。こ
のクリップ38の取付けられた取付部材39を、被取付
部材41のところへもっていき、クリップ38の脚部軸
部50を取付穴65に位置決めする。そして、そのまま
軸部50を取付穴65に挿入すると、図14の被取付部
材41の厚さは薄いので、吸盤状フランジ49の縁部5
1が被取付部材41の表面に当接し、第1弾性係止部5
5が取付穴65を貫通して、被取付部材41の裏面が第
1弾性係止部55の係止面に係合して、クリップ38が
被取付部材41に固定され、クリップ38によって取付
部材39が被取付部材41に連結される。図14の被取
付部材41は薄く、吸盤状フランジ49は殆ど撓まな
い。
トリムボード等の取付部材39を、車体等の被取付部材
41に取付けた様子を、図14〜図16に示す。図14
において、頭部42は、取付部材39の保持部63に設
けられた鍵穴形状の取付穴に係合して取付けられる。こ
のクリップ38の取付けられた取付部材39を、被取付
部材41のところへもっていき、クリップ38の脚部軸
部50を取付穴65に位置決めする。そして、そのまま
軸部50を取付穴65に挿入すると、図14の被取付部
材41の厚さは薄いので、吸盤状フランジ49の縁部5
1が被取付部材41の表面に当接し、第1弾性係止部5
5が取付穴65を貫通して、被取付部材41の裏面が第
1弾性係止部55の係止面に係合して、クリップ38が
被取付部材41に固定され、クリップ38によって取付
部材39が被取付部材41に連結される。図14の被取
付部材41は薄く、吸盤状フランジ49は殆ど撓まな
い。
【0015】図15において、被取付部材41の厚さが
やや厚くなっている。軸部50を取付穴65に挿入して
力を加えると、スリット53を有する吸盤状フランジ4
9が頭部42の側に撓み第1弾性係止部55が取付穴6
5を貫通して、被取付部材41の裏面が第1弾性係止部
55の係止面に係合し、クリップ38が被取付部材41
に固定され、取付部材39が被取付部材41に連結され
る。図16において、被取付部材41の厚さが相当に厚
くなっている。軸部50を取付穴65に挿入して力を加
えると、スリット53を有する吸盤状フランジ49が頭
部42の側に撓むが、それでも第1弾性係止部55は取
付穴65を貫通しない。しかし、第2弾性係止部57は
取付穴65を貫通して、被取付部材41の裏面が第1弾
性係止部55の係止面に係合し、クリップ38が被取付
部材41に固定されて、取付部材39が被取付部材41
に連結される。このようにして、クリップ38は、図1
4の薄い被取付部材から図16の厚い被取付部材まで、
1つの被取付部材の取付穴に広範囲の厚さに渡って取付
けできる。勿論、クリップ38は、取付穴の大きさが同
じ複数の被取付部材であっても広範囲の厚さに渡って取
付けできる。なお、弾性係止部は、2段以上、例えば、
3段の弾性係止部で構成してもよい。この場合、第3の
弾性係止部は、第2弾性係止部より吸盤状フランジから
離れた位置に形成され、第3弾性係止部は第2弾性係止
部より大径に形成される。
やや厚くなっている。軸部50を取付穴65に挿入して
力を加えると、スリット53を有する吸盤状フランジ4
9が頭部42の側に撓み第1弾性係止部55が取付穴6
5を貫通して、被取付部材41の裏面が第1弾性係止部
55の係止面に係合し、クリップ38が被取付部材41
に固定され、取付部材39が被取付部材41に連結され
る。図16において、被取付部材41の厚さが相当に厚
くなっている。軸部50を取付穴65に挿入して力を加
えると、スリット53を有する吸盤状フランジ49が頭
部42の側に撓むが、それでも第1弾性係止部55は取
付穴65を貫通しない。しかし、第2弾性係止部57は
取付穴65を貫通して、被取付部材41の裏面が第1弾
性係止部55の係止面に係合し、クリップ38が被取付
部材41に固定されて、取付部材39が被取付部材41
に連結される。このようにして、クリップ38は、図1
4の薄い被取付部材から図16の厚い被取付部材まで、
1つの被取付部材の取付穴に広範囲の厚さに渡って取付
けできる。勿論、クリップ38は、取付穴の大きさが同
じ複数の被取付部材であっても広範囲の厚さに渡って取
付けできる。なお、弾性係止部は、2段以上、例えば、
3段の弾性係止部で構成してもよい。この場合、第3の
弾性係止部は、第2弾性係止部より吸盤状フランジから
離れた位置に形成され、第3弾性係止部は第2弾性係止
部より大径に形成される。
【0016】
【発明の効果】本発明のクリップによれば、吸盤形状の
フランジには特定のスリットが形成されて、脚部軸方向
への撓み量大きくできるので、広範囲の板厚さに対応で
き、また、第1弾性係止部と第2弾性係止部とで弾性係
止部を形成するとともに第2弾性係止部は第1弾性係止
部より大径に形成されているので、1つの被取付部材の
取付穴に広範囲の厚さに渡って取付けでき、取付穴の大
きさが同じ複数の被取付部材であっても広範囲の厚さに
渡って取付けできる。従って、一体成形品の簡単な構成
によってクリップが作られるので、コストを低減でき、
また汎用性にも優れている。
フランジには特定のスリットが形成されて、脚部軸方向
への撓み量大きくできるので、広範囲の板厚さに対応で
き、また、第1弾性係止部と第2弾性係止部とで弾性係
止部を形成するとともに第2弾性係止部は第1弾性係止
部より大径に形成されているので、1つの被取付部材の
取付穴に広範囲の厚さに渡って取付けでき、取付穴の大
きさが同じ複数の被取付部材であっても広範囲の厚さに
渡って取付けできる。従って、一体成形品の簡単な構成
によってクリップが作られるので、コストを低減でき、
また汎用性にも優れている。
【図1】 自動車の内装トリムボードを車体に固定して
いる様子を示す従来のクリップの正面図である。
いる様子を示す従来のクリップの正面図である。
【図2】 図1の従来のクリップのA−A線断面図であ
る。
る。
【図3】 図1の従来のクリップの吸盤形状のフランジ
のたわみの様子を説明する図である。
のたわみの様子を説明する図である。
【図4】 意匠登録第596075号の連結具の薄板連
結状態を示す正面図である。
結状態を示す正面図である。
【図5】 図4の連結具の中間厚さ板の連結状態を示す
正面図である。
正面図である。
【図6】 図4の連結具の相当厚い板の連結状態を示す
正面図である。
正面図である。
【図7】 意匠登録第521547号の連結具の正面図
である。
である。
【図8】 図7の連結具の取付けの様子を示す図であ
り、(A)は第1パネルに連結具を挿入するときの様子
を示す断面図、(B)は第2パネルに連結具を挿入する
前の様子を示す断面図、(C)は第2パネルへ挿入した
後の様子を示す断面図である。
り、(A)は第1パネルに連結具を挿入するときの様子
を示す断面図、(B)は第2パネルに連結具を挿入する
前の様子を示す断面図、(C)は第2パネルへ挿入した
後の様子を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施例に係るクリップの正面図であ
る。
る。
【図10】 図9のクリップの右側面図である。
【図11】 図9のクリップの底面図である。
【図12】 図9のクリップのB−B線断面図である。
【図13】 図9のクリップのフランジの撓み及び第1
及び第2弾性係止部との関係を示す正面図である。
及び第2弾性係止部との関係を示す正面図である。
【図14】 図9の本発明に係るクリップによって取付
部材を薄い被取付部材に固定した様子を示すクリップの
正面図である。
部材を薄い被取付部材に固定した様子を示すクリップの
正面図である。
【図15】 図9の本発明に係るクリップによって取付
部材を中間厚さの被取付部材に固定した様子を示すクリ
ップの正面図である。
部材を中間厚さの被取付部材に固定した様子を示すクリ
ップの正面図である。
【図16】 図9の本発明に係るクリップによって取付
部材を厚い被取付部材に固定した様子を示すクリップの
正面図である。
部材を厚い被取付部材に固定した様子を示すクリップの
正面図である。
1 従来のクリップ 2 トリムボード 3 頭部 5 車体 6 脚部 7 吸盤状フランジ 9 軸部 10 弾性係止部 15 従来の連結具 17 脚部 18、19、21 係止部 22 フランジ 23 第1パネル 25 第2パネル 26 従来の連結具 27 第1パネル 29 頭部 30 第2パネル 31 脚部 33 フランジ 34 軸部 35 係止部 38 本発明に係るクリップ 39 取付部材 41 被取付部材 42 頭部 43 脚部 45、46 剛性フランジ 47 首部 49 吸盤状のフランジ 50 軸部 51 フランジ縁部 53 スリット 54 弾性係止部 55 第1弾性係止部 57 第2弾性係止部 65 取付穴
Claims (5)
- 【請求項1】 トリムボード等の取付部材に係合する頭
部と、該頭部から延びて車体等の被取付部材の取付穴を
貫通して取付けられる脚部とから成り、前記脚部は、前
記頭部に隣接し且つ前記被取付部材の一方の面に当接す
る吸盤形状のフランジと該フランジから延びた軸部とを
有し、該軸部は、前記フランジに近接するが前記被取付
部材の厚さより離れた位置において大径に形成された弾
性係止部を有する一体成形のプラスチック製クリップに
おいて、 前記吸盤形状のフランジには、該フランジ縁部が前記被
取付部材へ脚部軸方向に押圧する力を維持しつつ前記頭
部の側に撓み得る弾性を与える、1個又は2個の半径方
向スリットが形成されており、前記軸部の前記弾性係止
部は、前記フランジに近い位置の第1弾性係止部と該第
1弾性係止部より前記フランジから離れた位置の第2弾
性係止部とによって形成され、前記第2弾性係止部は前
記第1弾性係止部より大径に形成されていることを特徴
とするクリップ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
記脚部の軸部は、前記弾性係止部における横断面におい
てほぼS字形状を成すように形成されて、取付穴縁部へ
の係合面積が大きく且つ半径方向に十分な弾性を有する
ことを特徴とするクリップ。 - 【請求項3】 請求項2に記載のクリップにおいて、前
記第1弾性係止部及び前記第2弾性係止部は、前記S字
形状に沿って周方向に長く形成されていることを特徴と
するクリップ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のク
リップにおいて、前記スリットは、前記フランジの直径
方向に沿って2個設けられていることを特徴とするクリ
ップ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のク
リップにおいて、前記弾性係止部は、第2弾性係止部よ
りフランジから離れた位置の第3弾性係止部を含み、該
第3弾性係止部は前記第2弾性係止部より大径に形成さ
れていることを特徴とするクリップ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029324A JP2002227809A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定するクリップ |
US09/845,004 US20020106261A1 (en) | 2001-02-06 | 2001-04-27 | Cilp for fastening a mounting member to an automobile body |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029324A JP2002227809A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定するクリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002227809A true JP2002227809A (ja) | 2002-08-14 |
Family
ID=18893686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001029324A Pending JP2002227809A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | トリムボード等の取付部材を車体等の被取付部材に固定するクリップ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020106261A1 (ja) |
JP (1) | JP2002227809A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2004100901A (ja) * | 2002-09-12 | 2004-04-02 | Nifco Inc | 留め具 |
US7114221B2 (en) | 2003-01-17 | 2006-10-03 | Newfrey Llc | Two-piece interior trim retainer |
JP4649120B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2011-03-09 | 株式会社パイオラックス | クリップ |
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FR2898164B1 (fr) * | 2006-03-02 | 2008-05-30 | I T W De France Soc Par Action | Attache munie d'un pied d'encliquetage a enfoncer au travers du trou d'un panneau |
FR2913738B1 (fr) * | 2007-03-16 | 2009-10-30 | Raymond Et Cie Soc En Commandi | Agrafe de fixation |
CN101952608B (zh) * | 2008-02-22 | 2015-02-11 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 紧固件组件 |
JP5081759B2 (ja) * | 2008-04-25 | 2012-11-28 | 株式会社パイオラックス | クリップ |
FR2938025B1 (fr) * | 2008-11-04 | 2013-05-24 | Trw Automotive Electron & Comp | Agrafe pour la fixation d'un equipement sur une structure |
JP2011075009A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | クリップ |
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