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JP2002224125A - 医療用ドリル装置 - Google Patents

医療用ドリル装置

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Publication number
JP2002224125A
JP2002224125A JP2001025964A JP2001025964A JP2002224125A JP 2002224125 A JP2002224125 A JP 2002224125A JP 2001025964 A JP2001025964 A JP 2001025964A JP 2001025964 A JP2001025964 A JP 2001025964A JP 2002224125 A JP2002224125 A JP 2002224125A
Authority
JP
Japan
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drive shaft
drill
guide
axis
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001025964A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kimura
淳一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON YUNITEKKU KK
Original Assignee
NIPPON YUNITEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON YUNITEKKU KK filed Critical NIPPON YUNITEKKU KK
Priority to JP2001025964A priority Critical patent/JP2002224125A/ja
Publication of JP2002224125A publication Critical patent/JP2002224125A/ja
Priority to US10/637,024 priority patent/US7074225B2/en
Pending legal-status Critical Current

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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B17/16Instruments for performing osteoclasis; Drills or chisels for bones; Trepans
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    • A61B17/1725Guides or aligning means for drills, mills, pins or wires for applying transverse screws or pins through intramedullary nails or pins
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリル刃102の位置決めを容易にし、使用
者の負担を軽減する。 【解決手段】 ドリル刃102を把持する駆動軸106
と、X線透過性材料によって構成されて駆動軸106を
収容可能なケーシング108と、駆動軸106に回転動
力を伝達する動力伝達機構110と、を備えた医療用ド
リル装置100であって、ケーシング108内における
駆動軸106の軸線方向に沿って、X線非透過性材料で
構成された第1ガイド122及び第2ガイド124を所
定の間隔を空けた状態で固定配置し、この第1ガイド1
22及び第2ガイド124を、駆動軸106の軸心と一
致する同軸状であって且つ互いに異なる形状とし、更
に、ドリル刃102を進行させる理想軸線方向に沿って
X線を照射することで、映像に含まれる第1及び第2ガ
イド122、124の相対ずれ量とその形状の相異か
ら、理想軸線に対するドリル刃102の傾斜方向を認識
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転自在に保持さ
れた駆動軸が、X線透過性のケーシングに収容されてい
る医療用ドリル装置に関するものであり、特に、正確な
穴空け作業を実現するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術等では、人体の内部における直
接視認出来ない部位を医療用ドリル装置を用いて穴加工
しなければならない場合がある。加工対象としては、骨
や体内に移植された移植片等が代表的であり、その場
合、X線照射による映像を利用してドリル刃を正確に位
置決めする必要がある。
【0003】図12には、特開平9−19437号公報
に開示されている従来の医療用ドリル装置1が示されて
いる。
【0004】この医療用ドリル装置1は、X線透過材製
のケーシング11と、このケーシングの内部に収容され
る駆動軸16と、この駆動軸16に回転動力を伝達する
ための一対の傘歯車12、13と、を備えている。一方
の傘歯車12は駆動軸16に同軸状に設置され、他方の
傘歯車13は入力軸15の軸端に設けられてる。なお、
入力軸15はケーシング11に軸受14を介して保持さ
れる。駆動軸16や傘歯車12、13もX線透過材製で
ある。
【0005】駆動軸16は、同一形状となるX線非透過
材製の2つの軸受17、18によって回転自在に保持さ
れている。この駆動軸16の一端にはチャック20が設
けられており、このチャック20によってドリル刃19
が把持される。
【0006】次に、医療用ドリル装置1を用いて、人体
の骨にボルト穴を形成する場合の手順を簡単に説明す
る。
【0007】この医療用ドリル装置1を使用する際に
は、先ず、入力軸15に駆動モータ21を設置する。こ
の状態で、目標とするボルト穴の貫通方向(以下、これ
を理想軸線R方向という)と光軸が一致するようにX線
を照射する。医師が医療用ドリル装置1を腕でしっかり
と抱え込んで、X線照射領域T内に挿入すると、X線に
よって図13に示されるような映像が得られる。この映
像にはドリル刃19の軸端19a、軸受18の端面18
a、人体の骨B等が映し出されるので、ドリル刃19を
回転させて医療用ドリル装置1を直線的に進めれば、予
定通りのボルト穴が骨に形成されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボルト穴を理
想通り形成することは実際には困難である。その原因は
ドリル刃19を理想軸線方向Rに進行させる際に、必ず
といっていいほど軸心のぶれが生じたりドリル刃19が
傾斜したりするが、その修正を素早く行うことが難しか
ったからである。
【0009】具体的には、ドリル刃19が理想軸線R方
向に対して傾斜している場合には、図14に示されるよ
うに、得られる映像において、2つの軸受17、18の
軸心がずれることで楕円リングDが含まれる。
【0010】医師は映像から「ドリル刃19が楕円リン
グDの長軸D1方向に傾斜している」ことを認識するこ
とが出来るが、「長軸のD1両外側方向どちら側に傾斜
しているのか」を判断することが出来ないという問題が
あった。この結果、図15に示されるようにドリル刃1
9の方向修正を誤ることでドリル穴Cが更に傾斜するこ
とや、又方向修正に手間がかかり加工時間が長くという
問題があった。
【0011】又この医療用ドリル装置1は駆動モータ2
1が別体として設けられており、医師が保持するのに大
変苦労するという問題があった。従ってドリル刃19の
正確な位置決めや、その位置決め完了状態の維持が根本
的に困難な構造であり、上記のように2つの軸受17、
18の写像のずれを利用してもドリル穴に誤差が生じや
すかった。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、医師等の使用者の負担を軽減しながら正確な穴
を容易に形成可能とする医療用ドリル装置を得ることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、自身の端部に
設けられたチャックによってドリル刃を把持すると共に
回転自在に保持された駆動軸と、X線透過性材料によっ
て構成されて前記駆動軸を収容可能なケーシングと、前
記駆動軸に回転動力を伝達する動力伝達機構と、を備え
た医療用ドリル装置であって、前記ケーシング内におけ
る前記駆動軸の軸線方向に沿って、X線非透過性材料で
構成された第1ガイド及び第2ガイドを所定の間隔を空
けた状態で固定配置すると共に、前記第1ガイド及び第
2ガイドを、前記駆動軸の軸心と一致する同軸状であっ
て且つ互いに異なる形状とし、前記ドリル刃を進行させ
る理想軸線方向に沿ってX線を照射することで、映像に
含まれる前記第1及び前記第2ガイドの相対ずれ量とそ
の形状の相異から、前記理想軸線に対する前記ドリル刃
の傾斜方向を認識可能にしたことにより上記目的を達成
するものである。
【0014】本発明者は、従来のX線照射によって映し
出される2つの軸受の外形の一致・不一致ではドリル刃
の正確な傾斜方向を認識しにくいことに着目し、敢えて
形状を異ならせた第1・第2ガイドを設けるようにし
た。
【0015】このようにすると、使用者がガイド形状を
事前に確認しておけば、第1・第2ガイドの相対的なず
れによって、ドリル刃の傾斜方向を確実に認識すること
が出来る。その結果、迅速なドリル刃の傾斜修正が可能
となり、理想軸線方向とほぼ一致するドリル穴を形成す
ることが出来る。これは、医師等の負担(労力)を軽減
させることにも繋がる。
【0016】なお本発明における第1・第2ガイドを
「互いに異なる形状」にする場合とは、完全に形状が一
致しておらず、軸心が相対的にずれた際に投影像によっ
て各々を識別できる程度であればよいことを意味し、単
に大きさだけが異なる相似形であっても識別出来る限り
「互いに異なる形状」という概念に含められる。又、同
じデザイン(例えば辺の長さが等しい正三角形)である
けれども位相が異なる(頂点が互いに60度ずれるよう
に配置している)場合等も同様である。
【0017】更に、第1・第2ガイドの軸心が一致して
いる状態では、映像が重複していて各々を識別すること
が出来ないが、軸心がずれた結果、互いの形状の相異が
映像として顕在化する場合も本発明は含んでいる。
【0018】なお上記発明場合、第1及び第2ガイドを
設けるためにケーシングの一部に専用のスペースを確保
した場合、ケーシングの構造が複雑となって大型化し、
製造コストが増大する。従って、ここでは、前記駆動軸
が、X線透過性材料で構成された第1軸受及び第2軸受
によって回転自在に保持されるようにすると共に、該第
1及び第2軸受における非回転部位に所定の収容部を形
成し、前記第1及び第2軸受の前記収容部にX線非透過
性部材を挿入することで、該第1軸受に前記第1ガイド
が、前記第2軸受内に前記第2ガイドが設けられるよう
にすることが望ましい。
【0019】このようにすると、機能上の理由から元来
中心軸に対して同軸に配置されている第1及び第2軸受
を有効活用することが出来るので、構造が簡潔となり製
造コストが低減される。
【0020】又その他にも上記発想と同様に、ケーシン
グに用意されている前記第1及び第2軸受を収容する円
筒部の内周面に収容部を形成し、該収容部にX線非透過
性部材を挿入することで、該第1軸受側に前記第1ガイ
ドが、前記第2軸受側に前記第2ガイドが設けられるよ
うにすることが望ましい。
【0021】更に上記発明では、前記ケーシングに、前
記動力伝達機構を介して前記駆動軸を回転させる駆動モ
ータ及び該駆動モータ用のバッテリが設置されているこ
とが好ましい。このようにすると、装置全体が一体とな
って取り扱いが容易になり、ドリル刃の正確な位置決め
が可能になる。従って上記第1・第2ガイドを効果的に
活用できるので、これらのガイドに基づいたドリル刃の
傾斜修正がスムーズに行える。
【0022】又更に、上記発明では前記駆動モータが、
前記駆動軸の軸線から外れた状態且つ自身のモータ軸が
前記軸線と平行している状態で配置され、前記ケーシン
グにおける、前記駆動軸を基準として前記駆動モータと
反対側にグリップ部が一体的に用意され、更に前記バッ
テリが、前記グリップ部のグリップエンド側に配置され
ていることが好ましい。
【0023】医療用ドリル装置は医師等によって様々な
角度で保持される。従って、このようにすると、バッテ
リ・グリップ部・ドリル刃(駆動軸)・駆動モータの順
番で配置さるので、重量のあるバッテリと駆動モータが
両端に位置し、その間に支点となるグリップ部とドリル
刃が配置されることになる。従って、装置全体のバラン
ス特性が良好となり、グリップ部を握ることでドリル刃
をすばやく位置決め出来るほか、医師等の腕にかかる負
担が軽減される。
【0024】同様に、上記発明では前記駆動モータが、
前記駆動軸の軸線から外れた状態且つ自身のモータ軸が
前記軸線と平行している状態で配置され、前記ケーシン
グにおける、前記駆動モータを基準として前記駆動軸と
反対側にグリップ部が一体的に用意され、前記バッテリ
が、前記グリップ部のグリップエンド側に配置されてい
ることが好ましい。
【0025】更に上記発明においては、前記駆動軸にそ
の軸線に沿って駆動軸側貫通孔を形成すると共に、前記
ケーシングに、前記駆動軸側貫通孔の延長線上に沿って
ケーシング側貫通孔を形成し、前記駆動軸によって保持
される前記ドリル刃の後端側を、前記駆動軸側貫通孔及
び前記ケーシング側貫通孔の双方に収容可能とすること
が好ましい。
【0026】このようにすると、例えば骨の内部に軸方
向の長穴を形成する際に、長いドリル刃を採用すること
が出来るようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態の例について詳細に説明する。
【0028】図1に、本発明の第1実施形態に係る医療
用ドリル装置(以下ドリル装置という)100を示す。
【0029】ドリル装置100は、ドリル刃102と、
自身の端部に設けられたチャック104によってドリル
刃102を把持する駆動軸106と、この駆動軸106
を収容可能なケーシング108と、駆動軸106に回転
動力を伝達する動力伝達機構110と、を備えている。
【0030】駆動軸106はケーシング108の内部に
設けられる第1軸受112及び第2軸受114によって
回転自在に保持されている。更に駆動軸106、両軸受
け112、114及びケーシング108がX線透過性材
料によって構成されている。
【0031】なお、ケーシング108は少なくとも駆動
軸106の周囲の領域がX線透過性材料によって構成さ
れていれば良く、必ずしも全体がX線透過性材料である
必要はない。
【0032】更にケーシング108には駆動モータ11
6が収容されている。動力伝達機構110は、駆動モー
タ116のモータ軸に設けられるピニオン110Aと、
ピニオン110Aと噛合うと共に駆動軸106の外周に
一体的に設けられるギヤ110Bを備えている。従っ
て、駆動モータ116の回転動力がピニオン110A及
びギヤ110Bを介して駆動軸106に伝達される。
【0033】ケーシング108には更に駆動モータ11
6用のバッテリ118が設置されている。
【0034】第1及び第2軸受112、114は、図2
及び図3に拡大して示されるように、スリーブ形状のい
わゆる滑り軸受である。第1及び第2軸受112、11
4における非回転部位(滑り軸受の場合は全体が非回転
部位となる)には、収容部112A、114Aが形成さ
れており、各収容部112A、114AにX線非透過性
部材122A、124A(ここでは金属棒)が挿入され
ている。このX線非透過性部材122A、124Aによ
って第1軸受112内に第1ガイド122が、第2軸受
114内に第2ガイド124が構成されている。なお、
第1及び第2軸受にころ軸受を用いた場合は、ケーシン
グ108に固定される外輪のみが非回転部位となる。
【0035】具体的に説明すると、収容部112A、1
14Aとして、第1及び第2軸受112、114の外周
面に軸心に向かう径方向の孔が90度間隔で形成されて
いる。この孔の長さ(深さ)は、第1軸受112側と比
較して第2軸受114側の方が長く(深く)なってお
り、上記X線非透過性部材122A、124Aの長さが
この各孔の長さとほぼ一致している。
【0036】その結果、図1にもどって、ケーシング1
08内における駆動軸106の軸線方向に沿って、第1
ガイド122及び第2ガイド124が所定の間隔Lを空
けた状態で固定配置される。更に、第1ガイド122及
び第2ガイド124は、駆動軸106の軸心と一致する
同軸状態であって、互いに異なる形状となる。
【0037】駆動モータ116は、駆動軸106の軸線
Pから外れた位置であって且つ自身のモータ軸が軸線P
と平行している状態で配置されている。又ケーシング1
06の一部によって構成されるグリップ部125は駆動
軸106を基準として駆動モータ116と反対側に用意
され、更にバッテリ118が、グリップ部125のグリ
ップエンド側に着脱自在に配置されている。なお、この
ようにバッテリ118を着脱自在としたのは、加工途中
にバッテリ118の残量が零となった場合に新しいもの
に交換可能とする為であるが、勿論、バッテリ118を
ケーシング108の内部に収容しても構わない。
【0038】駆動軸106には、その軸線Pに沿って駆
動軸側貫通孔106Aが貫通形成されており、更にケー
シング108には、上記駆動軸側貫通孔106の延長線
上(軸線Pと一致)に沿ってケーシング側貫通孔108
Aが形成されている。その結果、駆動軸106によって
保持されるドリル刃102の後端側が、駆動軸側貫通孔
106A及びケーシング側貫通孔108Aの双方を貫通
可能となっている。
【0039】次に本ドリル装置100の作用、使用例等
について説明する。
【0040】図4等には、人体Hにおける膝下の骨Bに
ボルト孔Cを形成する状況が示されている。先ず、ドリ
ル刃102を進行させる理想軸線R方向に沿ってX線を
照射する。X線進行方向における人体Hを越えた場所に
は受像装置(図示省略)が設置されており、X線の到達
度合いによって透過性の低い材料(部材)が影となって
映し出される。なお、理想軸線Rは形成予定のボルト孔
Cの軸方向を意味している。
【0041】医師の手によってX線の照射領域内にドリ
ル装置100が挿入されると、図5(A)に示されるよ
うな映像E1が得られる。この映像E1には、例えば骨
B、骨の中に挿入されている骨接ぎ材D、ドリル刃10
2の端面、第1及び第2ガイド122、124等が映し
出される。ここでは、第1及び第2ガイド122、12
4が重なりあっていることから、理想軸線Rと駆動軸1
06(又はドリル刃102)の軸線Pとが一致している
と判断できる。従って、この状態で直線的にドリル刃1
02を前進させれば、骨Bに望み通りのボルト孔Cが形
成される。
【0042】しかしながら、必ずしもドリル刃102が
直線的に進むとは限らない。例えばドリル刃102の軸
線Pが理想軸線Rに対して傾斜してしまった場合には、
図5(B)に示されるような映像E2が得られる。
【0043】この映像E2では、第1ガイド122及び
第2ガイド124がずれている。第1ガイド122と第
2ガイド124では形状が異なっているので、その形状
の相異と、(ずれ方向を含んだ)相対ずれ量から理想軸
線Rに対するドリル刃102の傾斜方向を認識可能とな
っている。例えば映像E2からは、(各辺が長い方の)
第2ガイド124が図上方に移動していることから、ド
リル刃102も理想軸線Rに対して図上方に傾斜してい
ると判断できる。この結果、ドリル刃102の傾斜方向
を即座に認識して修正することが出来るようになり、理
想軸線R方向とほぼ一致するボルト穴Cを形成すること
が出来る。その結果、例えば図6に示されるように、骨
接ぎ材Dとボルト孔Cに挿入されるボルトFとをしっか
り連結することができるようになる。
【0044】又本ドリル装置100においては、軸線P
に対して同軸に配置されている第1及び第2軸受11
2、114を有効活用してその内部に各ガイド122、
124が設けられているため、構造が簡潔となり製造コ
ストが低減される。
【0045】ところでこの種のドリル装置100は医師
等によって様々な角度で保持され、特にグリップ部12
5が水平程度に維持されることも多い。従って装置が一
体性に欠けていたり、その重力バランスが悪いと医師の
負担が大きくなる。
【0046】本ドリル装置100では、ガイド122、
124によってドリル刃102の軌道修正が容易になっ
たことに加えて、駆動モータ116及びバッテリ118
が一体となっているので、外部配線・配管等が不要とな
って取り回しが容易になり、より高いレベルでのドリル
刃102の位置決めが可能になる。
【0047】更に、例えばグリップ部125が略水平に
維持された場合、図7に模式的に示されるように、バッ
テリ118・グリップ部125・ドリル刃102(駆動
軸)・駆動モータ116の順番で配置さるので、重量の
あるバッテリ118と駆動モータ116が両端に位置す
ることになり、装置100全体のバランス特性が良好に
なる。この結果、医師等の腕にかかる負担が軽減され
る。
【0048】なお、本発明は、図7の順に各部位が配置
される場合に限定されるものではなく、例えば、バッテ
リ118・グリップ部125・駆動モータ116・ドリ
ル刃102の順に配置し、グリップ部125の両脇に重
量感をもたせることでバランス特性を向上させても良い
(本発明における請求項5)。
【0049】次にドリル装置100の他の使用例につい
て説明する。
【0050】一般的に骨内部に軸方向に沿って比較的長
い挿入孔を形成する際には、ドリル刃もその分だけ長く
なければならない。この際、最初から長いドリル刃の後
端をチャックによって挟持すると、回転中にドリル刃の
先端がぶれてしまったり、予定される孔からドリル刃が
逃げてしまったりする可能性が高い。
【0051】しかし図8に示されるように、本ドリル装
置100によれば、ドリル刃102の後端側を、これら
の駆動軸側貫通孔106A及びケーシング側貫通孔10
8Aに収容することが出来、更に、ドリル刃102が特
に長い場合はこれらの孔を貫通して後端側を外部に突出
させることができる。
【0052】この結果、1つの長いドリル刃102を利
用して、先端側の有効長さYを適宜調整しながら容易に
長穴を形成することができる。
【0053】なお本実施形態では第1・第2ガイド12
2、124の形状が異なる場合を示した。ここでは特
に、理想軸線R方向と駆動軸106の軸線Pが一致する
と、第1及び第2ガイド122、124の映像が重複す
るように設定している。しかし本発明で言う「互いに異
なる形状」とは、映像が重複しておらず常にそれぞれ識
別できるようにしてもよい。
【0054】例えば図9に示されるように、第1ガイド
122と第2ガイド124が双方ともリング状である
が、互いに大きさだけが異なる場合(即ち相似形の場
合)であっても、それらは互いに識別することが出来る
ので「互いに異なる形状」という概念に含められる。又
図10に示されるように、第1及び第2ガイド122,
124が共に大きさの等しい正三角形であるが、その設
置位相が異なる場合等も同様である。
【0055】又ここでは軸受112、114の内部にガ
イド122、124を設けた場合を示したが、例えば図
11に示されるようにケーシング108における軸受1
12、114自体を保持する円筒部112B,114B
に収容部を設けて、そこにガイド122,124を挿入
しても良い。またそれ以外の場所に設置しても構わな
い。
【0056】ここでは1つの実施形態を示したが、本発
明の要旨を逸脱しない範囲であれば、これらの各部分を
適宜組み合わされたものや、部分的に抽出された実施形
態も存在し、今回示した実施形態に限定されるものでは
ない。なお、明細書全文に表れてくる部材の形容(機能
・形状)はあくまで例示であって、これらの記載に限定
されるものではない。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ドリル刃の位置決めを
容易にして正確な孔を形成することが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る医療用ドリル装置を示
す全体構成図
【図2】図1のII−II矢視断面図
【図3】図1のIII−III矢視断面図
【図4】同医療用ドリル装置の使用状態の例を示す斜視
【図5】同医療用ドリル装置の使用中のX線によって映
し出される映像を示す図
【図6】同医療用ドリル装置によって加工された骨の状
態を示す図
【図7】同医療用ドリル装置の重力バランスを示す模式
【図8】同医療用ドリル装置の使用状態の他の例を示す
斜視図
【図9】同医療用ドリル装置のガイドの他の例を示す模
式図
【図10】同医療用ドリル装置のガイドの他の例を示す
模式図
【図11】同医療用ドリル装置のガイドの他の例を示す
模式図
【図12】従来の医療用ドリルを示す全体図
【図13】同医療用ドリル装置の使用中のX線によって
映し出される映像を示す図
【図14】同医療用ドリル装置の使用中のX線によって
映し出される映像を示す図
【図15】同医療用ドリル装置によって形成されるドリ
ル穴の状態の一例を示す図
【符号の説明】
100…医療用ドリル装置 102…ドリル刃 104…チャック 106…駆動軸 108…ケーシング 110…動力伝達機構 112…第1軸受 114…第2軸受 116…駆動モータ 118…バッテリ 122…第1ガイド 124…第2ガイド 125…グリップ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自身の端部に設けられたチャックによって
    ドリル刃を把持すると共に回転自在に保持された駆動軸
    と、X線透過性材料によって構成されて前記駆動軸を収
    容可能なケーシングと、前記駆動軸に回転動力を伝達す
    る動力伝達機構と、を備えた医療用ドリル装置であっ
    て、 前記ケーシング内における前記駆動軸の軸線方向に沿っ
    て、X線非透過性材料で構成された第1ガイド及び第2
    ガイドを所定の間隔を空けた状態で固定配置すると共
    に、 前記第1ガイド及び第2ガイドを、前記駆動軸の軸心と
    一致する同軸状であって且つ互いに異なる形状とし、 前記ドリル刃を進行させる理想軸線方向に沿ってX線を
    照射することで、映像に含まれる前記第1及び前記第2
    ガイドの相対ずれ量とその形状の相異から、前記理想軸
    線に対する前記ドリル刃の傾斜方向を認識可能にしたこ
    とを特徴とする医療用ドリル装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記駆動軸が、X線透過性材料で構成された第1軸受及
    び第2軸受によって回転自在に保持されるようにすると
    共に、該第1及び第2軸受における非回転部位に所定の
    収容部を形成し、 前記第1及び第2軸受の前記収容部にX線非透過性部材
    を挿入することで、該第1軸受に前記第1ガイドが、前
    記第2軸受内に前記第2ガイドが設けられるようにした
    ことを特徴とする医療用ドリル装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記ケーシングに、前記動力伝達機構を介して前記駆動
    軸を回転させる駆動モータ及び該駆動モータ用のバッテ
    リが設置されていることを特徴とする医療用ドリル装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記駆動モータが、前記駆動軸の軸線から外れた状態且
    つ自身のモータ軸が前記軸線と平行している状態で配置
    され、 前記ケーシングにおける、前記駆動軸を基準として前記
    駆動モータと反対側にグリップ部が一体的に用意され、
    更に前記バッテリが、前記グリップ部のグリップエンド
    側に配置されていることを特徴とする医療用ドリル装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記駆動モータが、前記駆動軸の軸線から外れた状態且
    つ自身のモータ軸が前記軸線と平行している状態で配置
    され、 前記ケーシングにおける、前記駆動モータを基準として
    前記駆動軸と反対側にグリップ部が一体的に用意され、 前記バッテリが、前記グリップ部のグリップエンド側に
    配置されていることを特徴とする医療用ドリル装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記駆動軸にその軸線に沿って駆動軸側貫通孔を形成す
    ると共に、前記ケーシングに、前記駆動軸側貫通孔の延
    長線上に沿ってケーシング側貫通孔を形成し、 前記駆動軸によって保持される前記ドリル刃の後端側
    を、前記駆動軸側貫通孔及び前記ケーシング側貫通孔の
    双方に収容可能としたことを特徴とする医療用ドリル装
    置。
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