[go: up one dir, main page]

JP2002219775A - Frp成形体 - Google Patents

Frp成形体

Info

Publication number
JP2002219775A
JP2002219775A JP2001018271A JP2001018271A JP2002219775A JP 2002219775 A JP2002219775 A JP 2002219775A JP 2001018271 A JP2001018271 A JP 2001018271A JP 2001018271 A JP2001018271 A JP 2001018271A JP 2002219775 A JP2002219775 A JP 2002219775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
frp
film
sheet
waterproof pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001018271A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Nagafuji
英和 長藤
Norihiko Kageyama
典彦 陰山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Living Tech Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Living Tech Co Ltd filed Critical Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority to JP2001018271A priority Critical patent/JP2002219775A/ja
Publication of JP2002219775A publication Critical patent/JP2002219775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸形状に良好に追従して所定模様を有する成
形体が安定して得られると共に、模様の境界線に十分な
直線性が確保され、かつ安価で各種性能に優れたFRP
成形体を提供する。 【解決手段】所定意匠が予め付与された熱硬化性透明樹
脂フィルムもしくはシートと、FRP成形材料とを積層
し、該積層体を加圧加熱成形してなることを特徴とす
る。前記FRP成形材料は、シートモールディングコン
パウンドもしくはバルクモールディングコンパウンドで
形成され、前記熱硬化性透明樹脂フィルムもしくはシー
トは、印刷によって所定意匠が付与され、また、前記熱
硬化性透明樹脂フィルムもしくはシートは、空気抜き用
の孔を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばユニットバ
スの防水パン等に採用されるFRP成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水パン等のFRP成形体として
は、例えば特開平5−285973号公報、特開平8−
300381号公報、特開平11−254470号公
報、特開平11−268065号公報及び特開平11−
207878号公報に開示されている。先ず、特開平5
−285973号公報に開示のFRP成形体(成形体A
という)は、セルロースと酸化チタンからなる模様を施
したチタン紙に、DAT(ジアリルフタレート)等の樹
脂を含浸してプリプレグシートを成形し、これをシート
モールディングコンパウンド(SMC)と同時に加圧加
熱成形したものである。
【0003】また、特開平8−300381号公報に開
示のFRP成形体(成形体Bという)は、耐熱フィルム
に模様を印刷してなる転写紙をSMCと同時に加圧加熱
して成形物を形成した後に、耐熱フィルムを剥がして成
形物の表面に透明の熱硬化性樹脂層を硬化形成したもの
である。また、特開平11−254470号公報に開示
のFRP成形体(成形体Cという)は、模様面を有する
加飾材料をSMC上に重ねてこれらを予備圧着機で貼り
合わせた後に加圧成形したものである。
【0004】さらに、特開平11−268065号公報
に開示のFRP成形体(成形体Dという)は、印刷を施
したポリエステル不織布と無地のポリエステル不織布と
を熱溶着により一体化し、これに熱硬化性樹脂を含浸し
てプリプレグシートを形成し、このプリプレグシートと
SMC等を同時成形したものである。また、特開平11
−207878号公報に開示のFRP成形体(成形体E
という)は、加飾を施した基材フィルムに結合剤として
の熱硬化性樹脂を塗布した加飾成形用シートとSMC等
とを積層して加熱成形するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、成形体
Aにあっては、紙質的に高いチタン紙を使用するため、
該チタン紙への樹脂の含浸不良やチタン紙自体のクラッ
ク等から成形体内に水が進入した場合に、該部分にカビ
が発生し、防水パン等の成形体に使用すると清潔感を低
下させるという問題点を有すると共に、チタン紙自体が
伸びないため、凹凸が大きい成形体の場合に、チタン紙
が凹凸形状に追従できずに破れが発生し、成形不良品が
発生し易いという問題点を有している。
【0006】また、成形体Bにあっては、耐熱フィルム
を剥がした後に透明の樹脂を例えばスプレー塗装するた
め、成形体の表面が比較的なだらかとなって、成形体が
防水パンの場合に、入浴者がすべり易いという問題点を
有すると共に、脱型後の予熱を利用して塗装すると、塗
料中の溶剤分が急激に揮発して、作業環境が著しく悪化
し易いという問題点も有している。また、成形体Cにあ
っては、予備圧着機による貼り合わせ工程と通常の成形
工程の2つの工程が必要になるため、成形サイクル長が
長くなって、成形体の製造コストが高くなり易いという
問題点を有している。
【0007】さらに、成形体Dにあっては、印刷された
ポリエステル不織布と無地のポリエステル不織布をSM
Cと同時に加熱成形するため、130〜150℃の金型
上でSMCを流動させると、その流動抵抗によって軟化
したポリエステル不織布が変形してしまい成形不良品が
発生し易いという問題点を有している。この点につい
て、図6に示すような防水パン100を使用して実験を
行ったところ、防水パン100の例えば左右両側の目切
線(境界線Lという)等が、l=5mm程度中央部が卵
状に膨れてしまう等、境界線Lに乱れが発生し易いこと
が確認されており、特に防水パン100の外周部100
aに無模様の平滑面を有する防水パン100には適用す
ることが難しい。
【0008】また、成形体Eにあっては、基材フィルム
に結合剤としての熱硬化性樹脂を塗布してSMC等と積
層して加圧成形するため、熱硬化性樹脂の塗布状態のバ
ラツキによって、基材フィルムとSMC等との間の密着
強度にバラツキが発生し易く、安定した成形体を得るこ
とが困難であると共に、基材フィルムが空気を通さない
ため、SMC等と基材フィルムとの間の空気溜まりによ
って成形不良が発生し易いという問題点を有している。
【0009】そこで、当出願人は、このような問題点を
解決するFRP成形体として、特願平2000−182
9号を出願した。このFRP成形体は、図7に示すよう
に、所定の模様が予め施されたセルロース成分を含まな
い有機繊維系不織布に熱硬化性組成物を含浸してプリプ
レグシート101を作成し、このプリプレグシート10
1上に耐熱繊維補強材102を介してSMC103等を
積層し、この積層体104を上下の金型105、106
で加圧加熱成形するようにしたものである。
【0010】このFRP成形体によれば、金型105、
106の凹凸形状に追従した安定した成形体が得られる
と共に、安定した模様を安価に形成しかつ模様の境界線
Lを明瞭に形成することができる。しかし、その後の実
験によって、プリプレグシート101の不織布の耐熱温
度が成形温度より低いことから、成形温度で不織布に変
形等が発生し、模様の境界線Lに十分な直線性を安定確
保し難いという問題点が明らかとなった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1または2記載の発明の目的は、凹凸
形状に良好に追従して所定模様を有する成形体が安定し
て得られると共に、模様の境界線に十分な直線性が確保
され、かつ安価で各種性能に優れたFRP成形体を提供
することにある。また、請求項3記載の発明の目的は、
請求項1または2記載の発明の目的に加え、所定意匠を
安定付与してより安価に形成し得るFRP成形体を提供
し、請求項4記載の発明の目的は、請求項1ないし3記
載の発明の目的に加え、空気溜まりによる不良発生を防
止してより一層安価に形成し得るFRP成形体を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、所定意匠が予
め付与された熱硬化性透明樹脂フィルムもしくはシート
と、FRP成形材料とを積層し、該積層体を加圧加熱成
形してなることを特徴とする。また、請求項2記載の発
明は、FRP成形材料が、シートモールディングコンパ
ウンド、シックネスモールディングコンパウンド(TM
C)、もしくはバルクモールディングコンパウンド(B
MC)で形成されていることを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、FRP成
形体は、熱硬化性透明樹脂フィルムもしくはシートとS
MC等とを積層して形成された積層体を加圧加熱成形す
ることによって形成される。この成形時に、SMC等の
表面側に熱硬化性透明樹脂フィルム等を配置することか
ら、該フィルム等が金型表面の凹凸に良好に追従して安
定したFRP成形体が得られる。また、熱硬化性透明樹
脂フィルム等に予め所定意匠が付与されていることか
ら、成形体表面における意匠の端部の乱れが防止され
て、意匠の境界線に十分な直線性が確保されると共に、
フィルム等自体が熱硬化性を有することから、成形工程
自体が簡略化されて安価なFRP成形体が得られる。
【0014】そして、前記熱硬化性透明樹脂フィルムも
しくはシートは、請求項3記載の発明のように、印刷に
よって所定意匠が付与されていることが好ましい。この
ように構成することにより、熱硬化性樹脂フィルム等
に、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、シルク印
刷、昇華印刷、熱転写印刷等の印刷によって模様等の所
定意匠が付与されることから、フィルム等に意匠が安定
かつ安価に付与される。
【0015】また、前記熱硬化性透明樹脂フィルムもし
くはシートは、請求項4記載の発明のように、空気抜き
用の孔を有することが好ましい。このように構成するこ
とにより、非通気性の熱硬化性透明樹脂フィルム等に、
予め例えば微細な孔を所定ピッチで形成することで、こ
の孔によって成形時のフィルムと成形材料との間に溜ま
る空気を抜くことができ、空気溜まりによる成形体の不
良発生が確実に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わるFRP成形体をユニットバスの防水パンに適用した
場合の一実施の形態を示し、図1が防水パンの平面図、
図2が図1のA部の拡大図、図3が防水パンの成形方法
の説明図、図4がその熱硬化性透明樹脂フィルムの要部
平面図、図5が成形方法の他の例を示す説明図である。
【0017】図1及び図2において、防水パン1は、例
えば平面視長方形状に形成されて、外周壁1aと該外周
壁1a間に前後及び左右方向に多数本一体成形された図
示しないリブ等を有している。また、防水パン1の一方
の短辺側の中央部分には、排水口を形成する半円弧形状
の凹部2が形成されると共に、その表面には石目調の模
様部3と、該模様部3の外側である外周縁部にSMC自
体の色による無模様部4が形成されている。
【0018】さらに、模様部3には、例えば前後方向に
5本の直線状の凹溝5a〜5eが形成され、左右方向に
4本の直線状の凹溝6a〜6dが形成されており、中央
の凹溝5eを除く凹溝5a〜5dと凹溝6a〜6dが交
差する交差部分(図では4箇所)には、光沢部としての
平滑面7がそれぞれ形成されている。この平滑面7は、
表面粗さ計によって表面の凹凸を測定した場合に、凹部
と凸部の差の平均値が例えば5μm以下となるように設
定されている。なお、平滑面7以外の模様部3の表面
は、入浴者の滑りを防止するために細かな凹凸面で形成
されており、この凹部と凸部の差の平均値が例えば30
0μm以下となるように設定されている。
【0019】この防水パン1は、図3に示すようにして
成形される。すなわち、下方の金型9の上面に所定模様
(意匠)の印刷部11aを有する熱硬化性透明樹脂フィ
ルムもしくはシート11(以下説明の便宜上、フィルム
11という)を載置し、このフィルム11上に成形材料
としてSMC12(もしくはBMC)を載置して積層す
る。これにより、フィルム11とSMC12からなる積
層体13が形成され、この積層体13を上方の金型10
の下降で加圧加熱することにより防水パン1が成形され
る。なお、金型9、10の所定位置には、前記凹溝5a
〜5e、6a〜6dに対応した凸部14a及び凹部14
bが設けられている。
【0020】そして、前記フィルム11は、その組成が
ビニルエステル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂
等で形成され、厚さが0.025〜3.0mm(好まし
くは0.1〜0.3mm)で、その伸び率が温度140
℃の時に40〜200%に設定されている。また、フィ
ルム11の透明度は、1mm厚さにおける光透過率が1
0%以上(好ましくは50%以上、より好ましくは80
%以上)に設定されている。
【0021】この各種設定において、厚さの設定は、
0.025mm以下だと防水パン1に奥行き感が出ず、
3.0mm以上だと成形時に金型形状に追従しないこと
により、伸び率の設定は、10%以下だと金型形状に追
従せず、200%以上だと模様部3外周の直線線の確保
が困難であり、透明度の設定は、10%以下では防水パ
ン1に奥行き感が得られないことによる。また、フィル
ム11は、前記樹脂(あるいはその他の各種樹脂)に、
100〜150℃で硬化する硬化剤(必要に応じて促進
剤)が含有されているが、樹脂中に必要に応じて充填剤
やガラス繊維等を添加しても良い。
【0022】そして、このフィルム11には、図4に示
すように、ピッチp=20mmで多数の細孔15が形成
され、この細孔15によってフィルム11とSMC12
との間に介在する空気がフィルム11の表面側に抜かれ
ることになる。
【0023】また、フィルム11の前記印刷部11aへ
の印刷は、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、シル
ク印刷、熱転写印刷等の適宜の印刷方法によって行われ
ている。
【0024】そして、このように形成されたフィルム1
1とSMC12との積層体13を、防水パン1の表面が
下側になる如く金型9、10間にセットし、1〜20M
Pa(10〜200kgf/cm)の圧力で加圧加熱
成形することによって、前記防水パン1が形成される。
なお、成形時の金型9の温度は100〜160℃に設定
され、金型10の温度は80〜150℃に設定される。
【0025】なお、この例では、下方の金型9上にフィ
ルム11をセットし、このフィルム11上にSMC12
を載置して積層体13を形成したが、この構成を逆にす
ることもできる。すなわち、図5に示すように、下方の
金型10上にSMC12をセットし、このSMC12上
に印刷部11aを有するフィルム11を載置してセット
する。そして、例えば上方の金型9を下降させて加熱加
圧成形することにより、防水パン1が形成される。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。先
ず、下記表1に示す性能を有するフィルム11と一般的
組成のSMC12とで積層体13を作成した。そして、
この積層体13で防水パン1を成形したところ、図6に
おける境界線Lの膨らみがl=0.4mm以下で、境界
線Lの直線性が十分に確保され、防水パン1として十分
に満足する結果が得られた。
【0027】
【表1】
【0028】
【比較例】また、下記表2の比較例1、2に示すプリプ
レグシートと耐熱繊維補強材及びSMCの積層体で防水
パン1を成形したところ、比較例1ではl=0.5mm
となり、比較例2ではl=5mmとなる結果が得られ
た。これらから、比較例2では満足する防水パン1が得
られず、比較例1は境界線Lの直線性がある程度確保さ
れるものの、前記した実施例に対しては劣ることが判明
した。
【0029】
【表2】
【0030】このように、上記実施例の防水パン1によ
れば、所定の熱硬化性と透明度を有するフィルム11を
SMC12の成形体表面側に積層して積層体13を形成
し、この積層体13を加熱加圧して成形するため、フィ
ルム11の金型9、10への追従性が良好となり、金型
9、10の凹凸形状にも良好に追従して、成形時のフィ
ルム11の破れ等が防止される。
【0031】また、SMC12の成形体表面側に所定の
伸び率や耐熱性を有し、かつ予め所定の模様の印刷部1
1aを有するフィルム11が積層されて同時成形される
ため、フィルム11の印刷部11a(模様部3)の非印
刷部(無模様部4)へのしみだしがほとんどなくなり、
実施例に示すように、境界線Lの乱れを極めて小さくし
て所定の直線性を十分に確保することができて、模様部
3と無模様部4との境界の明瞭化を図ることができる。
さらに、SMC12の成形体表面側に所定厚さのフィル
ム11が配置されるため、このフィルム11によって防
水パン1の表面に模様の設定と合わせ所定の奥行き感や
高光沢を得ることができ、これらにより、意匠的に優れ
た高級感のある防水パン1を容易に得ることが可能にな
る。
【0032】また、フィルム11の破れ等による防水パ
ン1の不良発生を防止できると共に、フィルム11に形
成した細孔15により、加熱加圧成形時にフィルム11
とSMC12との間に介在する空気をフィルム11外に
抜くことができるため、空気溜まりによる不良発生が防
止される等、防水パン1の不良率の低減化を図ることが
できる。また、フィルム11が予め所定の熱硬化性を有
するため、例えば従来の成形体Eに示すように、結合剤
を塗布する必要がなくなり、塗布バラツキによる不良発
生が防止されると共に、従来の各種成形体の成形工程に
対して工程自体が簡略化される。これらにより、成形コ
ストのダウンが図れて、安価な防水パン1を容易に得る
ことが可能になる。
【0033】さらに、フィルム11の持つ例えば耐薬品
性能や耐熱性能等により耐薬品性等に優れた防水パン1
を得ることができて、温水が長期に亘り繰り返し浴びせ
られても、良好な品質を維持でき、特に水廻り空間の各
種FRP成形体に適用して大きな効果が期待できる。ま
た、フィルム11の模様が印刷によって予め形成される
ため、フィルム11への模様(意匠)の付与を安価でか
つ安定して行うことができて、より安価な防水パン1を
得ることが可能になる。
【0034】なお、以上の説明においては、FRP成形
体が防水パン1の本体部分である場合について説明した
が、本発明は防水パン1の排水孔に図1の二点鎖線で示
す如く配置される半円形状の蓋16についても同様に適
用することができ、この場合は、境界線Lが直線ではな
く、防水パン1の凹部2と同様の曲線になる。また、上
記の防水パン1の全体形状、平滑面7の個数や位置・形
状及び細孔15の形状やピッチp等も一例であって、本
発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更することができる。
【0035】さらに、上記の説明においては、FRP成
形体として、ユニットバスの防水パン1に適用した例に
ついて説明したが、本発明はこれに何等限定されず、各
種のFRP成形体に適用でき、特に滑り止め機能を兼ね
る模様部や部分的な平滑面を有するFRP成形体に適用
して大きな効果が期待できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、成形材料の表面側に熱硬化性透明樹脂フィ
ルムもしくはシートが配置されるため、該フィルム等が
金型表面の凹凸に良好に追従して安定したFRP成形体
が得られる。また、熱硬化性透明樹脂フィルム等に予め
所定意匠が付与されているため、成形体表面における意
匠の端部の乱れが防止されて、意匠の境界線に十分な直
線性が確保されると共に、フィルム等自体が熱硬化性を
有することから、成形工程自体が簡略化されて安価なF
RP成形体を容易に得ることができる。
【0037】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、成形材料としてSMC、
TMC、BMCが使用されるため、成形作業自体が容易
に行えて、より安価なFRP成形体を得ることができ
る。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、熱硬化性透明樹
脂フィルムもしくはシートに印刷によって所定意匠が付
与されているため、例えばグラビア印刷、オフセット印
刷、シルク印刷、昇華印刷、熱転写印刷等の印刷で、模
様等の所定意匠をフィルム等に安定かつ安価に付与する
ことができて、より安価なFRP成形体を得ることがで
きる。
【0039】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、熱硬化性透明樹
脂フィルムもしくはシートが空気抜き用の孔を有するた
め、この孔で成形時のフィルムと成形材料との間に溜ま
る空気を抜くことができ、空気溜まりによる成形不良の
発生を防止できて、より一層安価なFRP成形体を得る
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるFRP成形体としてのユニット
バス用の防水パンの平面図
【図2】同図1のA部の拡大図
【図3】同防水パンの成形方法の説明図
【図4】同その熱硬化性透明樹脂フィルムの要部平面図
【図5】同成形方法の他の例を示す説明図
【図6】従来の防水パンを示す平面図
【図7】同その改良型の成形方法の説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・防水パン(FRP成形体) 2・・・・・・・・・凹部 3・・・・・・・・・模様部 4・・・・・・・・・無模様部 5a〜5e・・・・・凹溝 6a〜6d・・・・・凹溝 7・・・・・・・・・平滑面 9、10・・・・・・金型 11・・・・・・・・熱硬化性透明樹脂フィルム 11a・・・・・・・印刷部 12・・・・・・・・SMC 13・・・・・・・・積層体 14a・・・・・・・凸部 14b・・・・・・・凹部 15・・・・・・・・細孔 L・・・・・・・・・境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A BA02 BA07 DC11A DH02B EJ17B EJ172 EJ422 GB07 HB00 HB00A HB31A JB12A JL02 JN01A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定意匠が予め付与された熱硬化性透明樹
    脂フィルムもしくはシートと、FRP成形材料とを積層
    し、該積層体を加圧加熱成形してなることを特徴とする
    FRP成形体。
  2. 【請求項2】前記FRP成形材料は、シートモールディ
    ングコンパウンド、シックネスモールディングコンパウ
    ンドもしくはバルクモールディングコンパウンドで形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のFRP成形
    体。
  3. 【請求項3】前記熱硬化性透明樹脂フィルムもしくはシ
    ートは、印刷によって所定意匠が付与されていることを
    特徴とする請求項1または2記載のFRP成形体。
  4. 【請求項4】前記熱硬化性透明樹脂フィルムもしくはシ
    ートは、空気抜き用の孔を有することを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のFRP成形体。
JP2001018271A 2001-01-26 2001-01-26 Frp成形体 Pending JP2002219775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018271A JP2002219775A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 Frp成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018271A JP2002219775A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 Frp成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002219775A true JP2002219775A (ja) 2002-08-06

Family

ID=18884319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001018271A Pending JP2002219775A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 Frp成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002219775A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151016A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 積水化学工業株式会社 化粧パネル及びその製造方法
JP2021030616A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
WO2021039722A1 (ja) * 2019-08-27 2021-03-04 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、抗菌性複合成形体とその製造方法、抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、および繊維強化樹脂積層成形体とその製造方法
JP2021042306A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
JP2021154696A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 株式会社イノアックコーポレーション 抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151016A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 積水化学工業株式会社 化粧パネル及びその製造方法
JP7100992B2 (ja) 2018-03-02 2022-07-14 積水化学工業株式会社 化粧パネル及びその製造方法
JP2021030616A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
WO2021039722A1 (ja) * 2019-08-27 2021-03-04 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、抗菌性複合成形体とその製造方法、抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、および繊維強化樹脂積層成形体とその製造方法
JP7220004B2 (ja) 2019-08-27 2023-02-09 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
TWI862670B (zh) * 2019-08-27 2024-11-21 日商井上股份有限公司 纖維強化樹脂複合成形體及其製造方法、抗菌性複合成形體及其製造方法、抗菌性纖維強化樹脂複合成形體及其製造方法、以及纖維強化樹脂積層成形體及其製造方法
JP2021042306A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
JP7139296B2 (ja) 2019-09-11 2022-09-20 株式会社イノアックコーポレーション 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
JP2021154696A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 株式会社イノアックコーポレーション 抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法
JP7467198B2 (ja) 2020-03-30 2024-04-15 株式会社イノアックコーポレーション 抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6921092B2 (ja) 位置合わせされたエンボス化粧パネルの製造方法
NO880205L (no) Dimensjoneltstabile, pregede, ornamentforsynte flisoverflatebelegg og fremgangsmaate for fremstilling derav.
JPH044926B2 (ja)
US3361610A (en) Method of forming shaped laminates
JP2002219775A (ja) Frp成形体
JP4839547B2 (ja) プラスチック段ボールの縁部処理方法
JP4474875B2 (ja) 真空成形型の製造方法
KR102344374B1 (ko) 동조엠보 바닥재 제조방법 및 이 제조방법에 의해 제조된 바닥재
JPH02131175A (ja) 電離放射線硬化性樹脂からなる凹凸表面を有するフィルムの製造方法
JP2002219765A (ja) Frp成形体
JP2001191350A (ja) Frp成形体
JPH07299865A (ja) 化粧板用賦型シートの製造方法
NL8303457A (nl) Spanningsvrije, van relief voorziene, versierde tegeloppervlaktebekleding en werkwijze voor de vervaardiging daarvan.
JP3575062B2 (ja) 表面に凹凸模様をもつ成形品の製造方法及び模様入り成形品の製造方法
JPH0125693B2 (ja)
JP3328863B2 (ja) 内部に凹凸模様を有する化粧板及びその製造方法
KR102359529B1 (ko) 플라스틱 글레이징의 제조방법 및 이를 이용한 성형품 제조방법
JPH05124155A (ja) 賦型シート及び賦型シートを用いた化粧板の連続製造方法
KR100652330B1 (ko) 입체문양이 형성된 고광택 장식판과 그 제조방법
JPH08300493A (ja) Frp成形物の加飾方法
JP2002192542A (ja) Frp成形品の製造方法
JP2712483B2 (ja) 化粧材の製造方法
JP3247541B2 (ja) Frp成形品の製造法およびfrp成形品
JPS61258080A (ja) 自動車用内装材加飾シ−トの製造方法
JPH07266798A (ja) 転写シート及びこれを用いた化粧板の製造方法