JP2002213507A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
電動ブレーキ装置Info
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Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適正なブレーキ応答性を保持した上でブレー
キ引摺現象の発生を阻止することが可能な電動ブレーキ
装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキ回転体に対し車体側に支持する
ブレーキ摩擦材を押圧・離隔させる電動手段と、電動手
段の作動状態を検出する作動状態検出手段と、ブレーキ
操作量に応じてブレーキ指令値を定めるブレーキ指令発
生手段と、ブレーキ指令値に作動状態を一致させるため
電動手段の駆動量を制御するブレーキ制御手段と、非制
動時にブレーキ摩擦材とブレーキ回転体との接触を検出
する接触検出手段とを有し、接触検出手段がブレーキ摩
擦材のブレーキ回転体との接触を検出するときブレーキ
回転体からブレーキ摩擦材を所定量離隔させる向きに電
動手段を駆動する接触防止手段を有する電動ブレーキ装
置。
キ引摺現象の発生を阻止することが可能な電動ブレーキ
装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキ回転体に対し車体側に支持する
ブレーキ摩擦材を押圧・離隔させる電動手段と、電動手
段の作動状態を検出する作動状態検出手段と、ブレーキ
操作量に応じてブレーキ指令値を定めるブレーキ指令発
生手段と、ブレーキ指令値に作動状態を一致させるため
電動手段の駆動量を制御するブレーキ制御手段と、非制
動時にブレーキ摩擦材とブレーキ回転体との接触を検出
する接触検出手段とを有し、接触検出手段がブレーキ摩
擦材のブレーキ回転体との接触を検出するときブレーキ
回転体からブレーキ摩擦材を所定量離隔させる向きに電
動手段を駆動する接触防止手段を有する電動ブレーキ装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の制動に用
いる電動ブレーキ装置に関し、特に、制動を繰り返す車
両の全走行過程において、ブレーキ回転体(ロータ)と
ブレーキ摩擦材(パッド)との間のブレーキ引摺現象と
ブレーキジャダ現象との発生を有利に抑制することが可
能な電動ブレーキ装置に関する。
いる電動ブレーキ装置に関し、特に、制動を繰り返す車
両の全走行過程において、ブレーキ回転体(ロータ)と
ブレーキ摩擦材(パッド)との間のブレーキ引摺現象と
ブレーキジャダ現象との発生を有利に抑制することが可
能な電動ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、油圧駆動式ブレーキ装置がもつ多
くの問題を解決するため、各種の電動式ブレーキ装置が
提案されている。例えば、特開平9−137841号公
報では、非制動時はブレーキ回転体と摩擦材との間のク
リアランスを常時一定に保持し、制動動作を確実なもの
とし、インテリジェント化に対応可能でコンパクト化も
可能な電動ブレーキ装置の提供を目指し、ブレーキ回転
体(ロータ)に対しブレーキ摩擦材(パッド)を進退移
動させる電動アクチュエータを用い、制動解除時にパッ
ドからロータへの推力が零となる時の電動アクチュエー
タの変位を、パッドのロータとの接触開始原点とし、こ
の原点からパッドとロータとの間が所定量だけ離隔する
向きへ電動アクチュエータを作動させ、これによりパッ
ドとロータとの間のクリアランスを確保し、所謂、ブレ
ーキ引摺を防止する電動ブレーキ装置を提案している。
くの問題を解決するため、各種の電動式ブレーキ装置が
提案されている。例えば、特開平9−137841号公
報では、非制動時はブレーキ回転体と摩擦材との間のク
リアランスを常時一定に保持し、制動動作を確実なもの
とし、インテリジェント化に対応可能でコンパクト化も
可能な電動ブレーキ装置の提供を目指し、ブレーキ回転
体(ロータ)に対しブレーキ摩擦材(パッド)を進退移
動させる電動アクチュエータを用い、制動解除時にパッ
ドからロータへの推力が零となる時の電動アクチュエー
タの変位を、パッドのロータとの接触開始原点とし、こ
の原点からパッドとロータとの間が所定量だけ離隔する
向きへ電動アクチュエータを作動させ、これによりパッ
ドとロータとの間のクリアランスを確保し、所謂、ブレ
ーキ引摺を防止する電動ブレーキ装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報が提
案する電動ブレーキ装置は、制動終了直後にパッドとロ
ータとの間のクリアランスを制御するので、パッドによ
る制動余熱によりロータが熱変形すると、ロータとパッ
ドパッドとが接触する可能性がある。
案する電動ブレーキ装置は、制動終了直後にパッドとロ
ータとの間のクリアランスを制御するので、パッドによ
る制動余熱によりロータが熱変形すると、ロータとパッ
ドパッドとが接触する可能性がある。
【0004】従って、この発明の請求項1〜9に記載し
た発明は、上記の課題を解決する電動ブレーキ装置の提
供にあり、具体的には、車両の非制動時に、ブレーキ回
転体に対しブレーキ摩擦材を適正なクリアランスの下で
離隔し、これによりブレーキ引摺現象の発生を抑制し、
併せて、適正なブレーキ応答性を保持することが可能な
電動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
た発明は、上記の課題を解決する電動ブレーキ装置の提
供にあり、具体的には、車両の非制動時に、ブレーキ回
転体に対しブレーキ摩擦材を適正なクリアランスの下で
離隔し、これによりブレーキ引摺現象の発生を抑制し、
併せて、適正なブレーキ応答性を保持することが可能な
電動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、車輪ととも
に回転するブレーキ回転体に対し車両の車体側に支持す
るブレーキ摩擦材を押圧・離隔させる電動手段と、該電
動手段の作動状態を検出する作動状態検出手段と、運転
者のブレーキ操作量に応じてブレーキ指令値を定めるブ
レーキ指令発生手段と、上記ブレーキ指令値に上記作動
状態を一致させるため電動手段の駆動量を制御するブレ
ーキ制御手段と、車両の非制動時に、ブレーキ摩擦材と
ブレーキ回転体との接触を検出する接触検出手段とを有
し、該接触検出手段がブレーキ摩擦材のブレーキ回転体
との接触を検出するとき、ブレーキ回転体からブレーキ
摩擦材を所定量離隔させる向きに電動手段を駆動する接
触防止手段を有することを特徴とする電動ブレーキ装置
である。
め、この発明の請求項1に記載した発明は、車輪ととも
に回転するブレーキ回転体に対し車両の車体側に支持す
るブレーキ摩擦材を押圧・離隔させる電動手段と、該電
動手段の作動状態を検出する作動状態検出手段と、運転
者のブレーキ操作量に応じてブレーキ指令値を定めるブ
レーキ指令発生手段と、上記ブレーキ指令値に上記作動
状態を一致させるため電動手段の駆動量を制御するブレ
ーキ制御手段と、車両の非制動時に、ブレーキ摩擦材と
ブレーキ回転体との接触を検出する接触検出手段とを有
し、該接触検出手段がブレーキ摩擦材のブレーキ回転体
との接触を検出するとき、ブレーキ回転体からブレーキ
摩擦材を所定量離隔させる向きに電動手段を駆動する接
触防止手段を有することを特徴とする電動ブレーキ装置
である。
【0006】請求項1に記載した発明によれば、制動時
に熱変形を生じたブレーキ回転体が、制動解除後に冷却
されて熱変形量が減少し、元の形状に復帰する間、接触
検出手段がブレーキ回転体とブレーキ摩擦材との接触を
検出すると、接触防止手段によりブレーキ回転体からブ
レーキ摩擦材を所定量離隔させる向きに電動手段を駆動
するので、熱変形を生じたブレーキ回転体とブレーキ摩
擦材との間の引摺現象の発生を防止することができる。
また、ブレーキ回転体からのブレーキ摩擦材の離隔量を
適正に設定することで優れたブレーキ応答性を発揮する
ことができる。
に熱変形を生じたブレーキ回転体が、制動解除後に冷却
されて熱変形量が減少し、元の形状に復帰する間、接触
検出手段がブレーキ回転体とブレーキ摩擦材との接触を
検出すると、接触防止手段によりブレーキ回転体からブ
レーキ摩擦材を所定量離隔させる向きに電動手段を駆動
するので、熱変形を生じたブレーキ回転体とブレーキ摩
擦材との間の引摺現象の発生を防止することができる。
また、ブレーキ回転体からのブレーキ摩擦材の離隔量を
適正に設定することで優れたブレーキ応答性を発揮する
ことができる。
【0007】請求項1に記載した発明に関し、請求項2
に記載した発明のように、上記接触検出手段は、上記作
動状態検出手段の検出結果に基づきブレーキ摩擦材のブ
レーキ回転体との接触を検出する構成を有し、また、請
求項1、2に記載した発明に関し、請求項3に記載した
発明のように、上記接触検出手段は、ブレーキ摩擦材の
ブレーキ回転体との接触を電動手段の作動状態検出手段
に伝達し、この伝達を受けて作動状態検出手段が電動手
段の駆動を指令する構成を有する。
に記載した発明のように、上記接触検出手段は、上記作
動状態検出手段の検出結果に基づきブレーキ摩擦材のブ
レーキ回転体との接触を検出する構成を有し、また、請
求項1、2に記載した発明に関し、請求項3に記載した
発明のように、上記接触検出手段は、ブレーキ摩擦材の
ブレーキ回転体との接触を電動手段の作動状態検出手段
に伝達し、この伝達を受けて作動状態検出手段が電動手
段の駆動を指令する構成を有する。
【0008】請求項2、3に記載した発明によれば、ブ
レーキ摩擦材のブレーキ回転体との接触を作動状態検出
手段により検出するので、特別なセンサを用いずとも、
確実に両者の接触を検出することが可能となり、加え
て、装置の簡素化と低コスト化とを図ることができる。
レーキ摩擦材のブレーキ回転体との接触を作動状態検出
手段により検出するので、特別なセンサを用いずとも、
確実に両者の接触を検出することが可能となり、加え
て、装置の簡素化と低コスト化とを図ることができる。
【0009】請求項1〜3に記載した発明に関し、請求
項4に記載した発明のように、上記作動状態検出手段
は、電動手段の回転角度変位及び軸線方向変位のいずれ
か一方の変位を検出する変位検出手段と、電動手段の動
作電流を検出する電流検出手段とを備える。
項4に記載した発明のように、上記作動状態検出手段
は、電動手段の回転角度変位及び軸線方向変位のいずれ
か一方の変位を検出する変位検出手段と、電動手段の動
作電流を検出する電流検出手段とを備える。
【0010】請求項4に記載した発明によれば、電動手
段の作動状態として、電動手段の変位と、電動手段に流
れる電流とを検出するので、外部ノイズの影響を受け
ず、安定した動作信号を得ることができ、ブレーキ回転
体とブレーキ摩擦材との接触検出に基づく電動手段の駆
動制御を確実に行うことができる。
段の作動状態として、電動手段の変位と、電動手段に流
れる電流とを検出するので、外部ノイズの影響を受け
ず、安定した動作信号を得ることができ、ブレーキ回転
体とブレーキ摩擦材との接触検出に基づく電動手段の駆
動制御を確実に行うことができる。
【0011】また、請求項1に記載した発明に関し、請
求項5に記載した発明のように、上記接触防止手段は、
ブレーキ回転体の熱変形量を推定する熱変形量推定手段
を有し、該手段が推定するブレーキ回転体の熱変形量に
応じて、接触防止手段は、ブレーキ回転体からブレーキ
摩擦材を所定量だけ離隔させる機能を有する。
求項5に記載した発明のように、上記接触防止手段は、
ブレーキ回転体の熱変形量を推定する熱変形量推定手段
を有し、該手段が推定するブレーキ回転体の熱変形量に
応じて、接触防止手段は、ブレーキ回転体からブレーキ
摩擦材を所定量だけ離隔させる機能を有する。
【0012】請求項5に記載した発明によれば、ブレー
キ回転体とブレーキ摩擦材との接触を検出すると、熱変
形を生じたブレーキ回転体の熱変形量を推定し、この推
定値に基づきブレーキ回転体に対するブレーキ摩擦材の
離隔量を定めるので、熱変形を生じたブレーキ回転体と
ブレーキ摩擦材との間の引摺現象をより一層確実に防止
することができる。
キ回転体とブレーキ摩擦材との接触を検出すると、熱変
形を生じたブレーキ回転体の熱変形量を推定し、この推
定値に基づきブレーキ回転体に対するブレーキ摩擦材の
離隔量を定めるので、熱変形を生じたブレーキ回転体と
ブレーキ摩擦材との間の引摺現象をより一層確実に防止
することができる。
【0013】請求項5に記載した発明に関し、請求項6
に記載した発明のように、上記熱変形量推定手段は、車
両速度を検出する車速検出手段と、車両周囲の外気温度
を検出する外気温検出手段とを有し、車速検出手段が検
出する制動開始直前の車両速度、制動完了時の車両速度
及び制動が完了した後の車両速度と、外気温検出手段が
検出する制動時の外気温とに基づき、熱変形量推定手段
はブレーキ回転体の熱変形量を推定する機能を有する。
に記載した発明のように、上記熱変形量推定手段は、車
両速度を検出する車速検出手段と、車両周囲の外気温度
を検出する外気温検出手段とを有し、車速検出手段が検
出する制動開始直前の車両速度、制動完了時の車両速度
及び制動が完了した後の車両速度と、外気温検出手段が
検出する制動時の外気温とに基づき、熱変形量推定手段
はブレーキ回転体の熱変形量を推定する機能を有する。
【0014】請求項6に記載した発明によれば、制動と
その前後の車両速度と車両の外気温度という、外部ノイ
ズの影響を全く受けない安定した各要素を検出し、検出
した各要素に基づきブレーキ回転体の熱変形量を推定す
るので、高度な信頼性をもつ推定値を得ることができ
る。
その前後の車両速度と車両の外気温度という、外部ノイ
ズの影響を全く受けない安定した各要素を検出し、検出
した各要素に基づきブレーキ回転体の熱変形量を推定す
るので、高度な信頼性をもつ推定値を得ることができ
る。
【0015】ここに、ブレーキ回転体に関する熱変形量
と温度との間には一定の関係が成立する。ブレーキ回転
体の温度は、制動によりブレーキ回転体に加わるエネル
ギと、制動後の放熱によりブレーキ回転体から放出する
エネルギとの差により定まる。制動によりブレーキ回転
体に加わるエネルギは、制動開始直前の車両速度と制動
完了時の車両速度とに基づき、車両が制動により失った
運動エネルギから算出することができる。また、制動が
完了した後のブレーキ回転体からの放熱は、ブレーキ回
転体周りの外気の熱伝達率と外気温度とから定まり、こ
の熱伝達率は車両速度により決まるため、ブレーキ指令
値発信終了後、すなわち制動が完了した後の車両速度と
外気温度とに基づき、ブレーキ回転体から放出するエネ
ルギを算出することができる。これで、ブレーキ回転体
の温度を算定し、この温度から熱変形量を高精度で推定
することが可能となる。
と温度との間には一定の関係が成立する。ブレーキ回転
体の温度は、制動によりブレーキ回転体に加わるエネル
ギと、制動後の放熱によりブレーキ回転体から放出する
エネルギとの差により定まる。制動によりブレーキ回転
体に加わるエネルギは、制動開始直前の車両速度と制動
完了時の車両速度とに基づき、車両が制動により失った
運動エネルギから算出することができる。また、制動が
完了した後のブレーキ回転体からの放熱は、ブレーキ回
転体周りの外気の熱伝達率と外気温度とから定まり、こ
の熱伝達率は車両速度により決まるため、ブレーキ指令
値発信終了後、すなわち制動が完了した後の車両速度と
外気温度とに基づき、ブレーキ回転体から放出するエネ
ルギを算出することができる。これで、ブレーキ回転体
の温度を算定し、この温度から熱変形量を高精度で推定
することが可能となる。
【0016】また、請求項1又は5に記載した発明に関
し、請求項7に記載した発明のように、上記接触防止手
段は、車両に生じる横加速度を検出する横加速度検出装
置を有し、非制動時に上記接触検出手段がブレーキ摩擦
材とブレーキ回転体との接触を検出するとき、接触防止
手段は、横加速度検出装置の検出横加速度が所定値以上
の場合、ブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を所定量だ
け離隔させる電動手段の駆動を禁止する機能を有する。
し、請求項7に記載した発明のように、上記接触防止手
段は、車両に生じる横加速度を検出する横加速度検出装
置を有し、非制動時に上記接触検出手段がブレーキ摩擦
材とブレーキ回転体との接触を検出するとき、接触防止
手段は、横加速度検出装置の検出横加速度が所定値以上
の場合、ブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を所定量だ
け離隔させる電動手段の駆動を禁止する機能を有する。
【0017】請求項7に記載した発明によれば、旋回動
作などで車両に横加速度が作用して、ブレーキ回転体が
倒れ込み、電動手段が軸線方向移動するとき、横加速度
が所定値以上の場合は短時間内の車両挙動であるから、
ブレーキ回転体とブレーキ摩擦材とが接触しても、ブレ
ーキ摩擦材を所定量だけ離隔させる電動手段の駆動を禁
止し、これによりブレーキ回転体とブレーキ摩擦材との
間の距離を大きくさせず適正値に保持し、次回の制動時
にブレーキ力の立ち上がり時間を短くし、ブレーキ応答
性を保持させることができる。
作などで車両に横加速度が作用して、ブレーキ回転体が
倒れ込み、電動手段が軸線方向移動するとき、横加速度
が所定値以上の場合は短時間内の車両挙動であるから、
ブレーキ回転体とブレーキ摩擦材とが接触しても、ブレ
ーキ摩擦材を所定量だけ離隔させる電動手段の駆動を禁
止し、これによりブレーキ回転体とブレーキ摩擦材との
間の距離を大きくさせず適正値に保持し、次回の制動時
にブレーキ力の立ち上がり時間を短くし、ブレーキ応答
性を保持させることができる。
【0018】その一方で、請求項7に記載した発明とは
別に、請求項1又は5に記載した発明に関し、請求項8
に記載した発明のように、上記接触防止手段は、車両に
生じる横加速度を検出する横加速度検出装置を有し、非
制動時に上記接触検出手段がブレーキ摩擦材とブレーキ
回転体との接触を検出するとき、接触防止手段は、横加
速度検出装置の検出横加速度が所定値以上の場合、電動
手段を駆動してブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を、
該検出横加速度に基づき定まる量だけ離隔させる機能を
有し、そして、この請求項8に記載した発明に関し、請
求項9に記載した発明のように、上記接触防止手段は、
検出横加速度が所定値未満に復元する場合、電動手段を
上記とは反対方向に駆動してブレーキ回転体とブレーキ
摩擦材との間のクリアランスを復元させる機能を有す
る。
別に、請求項1又は5に記載した発明に関し、請求項8
に記載した発明のように、上記接触防止手段は、車両に
生じる横加速度を検出する横加速度検出装置を有し、非
制動時に上記接触検出手段がブレーキ摩擦材とブレーキ
回転体との接触を検出するとき、接触防止手段は、横加
速度検出装置の検出横加速度が所定値以上の場合、電動
手段を駆動してブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を、
該検出横加速度に基づき定まる量だけ離隔させる機能を
有し、そして、この請求項8に記載した発明に関し、請
求項9に記載した発明のように、上記接触防止手段は、
検出横加速度が所定値未満に復元する場合、電動手段を
上記とは反対方向に駆動してブレーキ回転体とブレーキ
摩擦材との間のクリアランスを復元させる機能を有す
る。
【0019】請求項8、9に記載した発明によれば、旋
回動作などで車両に所定値以上の横加速度が作用して、
ブレーキ回転体が倒れ込み、電動手段が軸線方向に移動
し、ブレーキ回転体とブレーキ摩擦材とが接触すると
き、電動手段を駆動してブレーキ回転体からブレーキ摩
擦材を横加速度に基づき定まる量だけ離隔させ、これに
より旋回中におけるブレーキ回転体とブレーキ摩擦材と
の間の距離を常時適正値に保持し、引摺挙動の防止と、
優れたブレーキ応答性の保持とを同時に達成することが
できる。
回動作などで車両に所定値以上の横加速度が作用して、
ブレーキ回転体が倒れ込み、電動手段が軸線方向に移動
し、ブレーキ回転体とブレーキ摩擦材とが接触すると
き、電動手段を駆動してブレーキ回転体からブレーキ摩
擦材を横加速度に基づき定まる量だけ離隔させ、これに
より旋回中におけるブレーキ回転体とブレーキ摩擦材と
の間の距離を常時適正値に保持し、引摺挙動の防止と、
優れたブレーキ応答性の保持とを同時に達成することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態その
一を図1及び図2に示す例に基づき、実施の形態その二
を図3〜図7に示す例に基づき、実施の形態その三を図
8〜図11に示す例に基づき、それぞれ説明する。ま
ず、実施の形態その一において、図1は、この発明の電
動ブレーキ装置の要部断面を示す全体構成の概略図であ
り、図2は、図1に示す電動ブレーキ装置の動作を説明
するフローチャートである。
一を図1及び図2に示す例に基づき、実施の形態その二
を図3〜図7に示す例に基づき、実施の形態その三を図
8〜図11に示す例に基づき、それぞれ説明する。ま
ず、実施の形態その一において、図1は、この発明の電
動ブレーキ装置の要部断面を示す全体構成の概略図であ
り、図2は、図1に示す電動ブレーキ装置の動作を説明
するフローチャートである。
【0021】図1において、電動ブレーキ装置1は、車
輪(図示省略)とともに回転するブレーキ回転体2、図
示例ではブレーキロータ(以下ロータという)2と、車
体(図示省略)側に支持するブレーキ摩擦材3、図示例
ではブレーキパッド(以下パッドという)3と、パッド
3をロータ2に押圧し、ロータ2から離隔させる電動手
段4とを有する。パッド3は、ロータ2を両側から押圧
する一対のインナーパッド3-1及びアウタパッド3-2を
有する。
輪(図示省略)とともに回転するブレーキ回転体2、図
示例ではブレーキロータ(以下ロータという)2と、車
体(図示省略)側に支持するブレーキ摩擦材3、図示例
ではブレーキパッド(以下パッドという)3と、パッド
3をロータ2に押圧し、ロータ2から離隔させる電動手
段4とを有する。パッド3は、ロータ2を両側から押圧
する一対のインナーパッド3-1及びアウタパッド3-2を
有する。
【0022】図示する電動手段4は、電動キャリパ5内
部に装着固定するモータ6と、モータ6の回転軸7先端
部に設けるボールねじのおねじ8と、おねじ8に螺合す
るボールねじのナット9とを有する。ナット9は、キャ
リパ5の内面側に設けた回転軸7方向溝10に摺動自在に
嵌まり合う案内部材11を備えるピストン12に固着し、溝
10と案内部材11とにより、ピストン12はナット9を介し
回転軸7の軸線方向に移動自在であり、かつ、回転軸7
の回転方向旋回を拘束する。
部に装着固定するモータ6と、モータ6の回転軸7先端
部に設けるボールねじのおねじ8と、おねじ8に螺合す
るボールねじのナット9とを有する。ナット9は、キャ
リパ5の内面側に設けた回転軸7方向溝10に摺動自在に
嵌まり合う案内部材11を備えるピストン12に固着し、溝
10と案内部材11とにより、ピストン12はナット9を介し
回転軸7の軸線方向に移動自在であり、かつ、回転軸7
の回転方向旋回を拘束する。
【0023】インナーパッド3-1はピストン12の先端に
固着し、アウターパッド3-2は、ロータ2を挟むパッド
3-1の対向位置でキャリパ5の内側に固着する。電動ブ
レーキ装置1の非作動時に、一対のパッド3-1、3-2は
ロータ2との間に所定のクリアランスcをもたせて位置
させる。
固着し、アウターパッド3-2は、ロータ2を挟むパッド
3-1の対向位置でキャリパ5の内側に固着する。電動ブ
レーキ装置1の非作動時に、一対のパッド3-1、3-2は
ロータ2との間に所定のクリアランスcをもたせて位置
させる。
【0024】電動ブレーキ装置1の稼働時に、電動手段
4のモータ6を作動させ、回転運動を直線運動に変換す
るボールねじのおねじ8を回転(正回転)させ、ナット
9をピストン12と共にモータ6軸線方向に移動させ、こ
れにより、ロータ2の内面に対しパッド3-1を押圧し、
この押圧によるロータ2からの反力でキャリパ5を上記
移動方向と逆方向に移動させてパッド3-2をロータ2の
外面に押圧して制動力を発生させる。制動解除は、おね
じ8を逆回転させ、上記と逆の移動でパッド3-1、3-2
をロータ2から離隔させる。
4のモータ6を作動させ、回転運動を直線運動に変換す
るボールねじのおねじ8を回転(正回転)させ、ナット
9をピストン12と共にモータ6軸線方向に移動させ、こ
れにより、ロータ2の内面に対しパッド3-1を押圧し、
この押圧によるロータ2からの反力でキャリパ5を上記
移動方向と逆方向に移動させてパッド3-2をロータ2の
外面に押圧して制動力を発生させる。制動解除は、おね
じ8を逆回転させ、上記と逆の移動でパッド3-1、3-2
をロータ2から離隔させる。
【0025】電動ブレーキ装置1は、ブレーキペダル14
に連結するブレーキ指令値発生手段15を有し、該手段15
は、運転者のブレーキペダル14の操作量として踏力を検
出する踏力センサ16と踏込み量を検出するストロークセ
ンサ17とを有し、これらセンサ16、17は、ブレーキ操作
量に応じたブレーキ指令値を定め、この指令値を信号と
してブレーキ制御手段18に伝送する。ブレーキ制御手段
18は、ブレーキ指令値と電動手段4の作動状態、ここで
はモータ6の回転角度とが所定の関係となるように電源
部19を制御し、電源部19からの出力電力をモータ6に供
給しモータ6を回転駆動する。
に連結するブレーキ指令値発生手段15を有し、該手段15
は、運転者のブレーキペダル14の操作量として踏力を検
出する踏力センサ16と踏込み量を検出するストロークセ
ンサ17とを有し、これらセンサ16、17は、ブレーキ操作
量に応じたブレーキ指令値を定め、この指令値を信号と
してブレーキ制御手段18に伝送する。ブレーキ制御手段
18は、ブレーキ指令値と電動手段4の作動状態、ここで
はモータ6の回転角度とが所定の関係となるように電源
部19を制御し、電源部19からの出力電力をモータ6に供
給しモータ6を回転駆動する。
【0026】すなわち、電動ブレーキ装置1は、電動手
段4の作動状態を検出する作動状態検出手段を有し、図
示例の該手段はモータ6の回転軸に取付ける回転角度セ
ンサ20であり、ブレーキ制御手段18と回転角度センサ20
とを回路で接続する。ブレーキ制御手段18は、パッド3
-1、3-2が押圧され、ロータ2に対し接触し始める時の
回転角度センサ20の出力を基準値として、ブレーキ指令
値と回転角度センサ20の該基準値からの出力、すなわ
ち、モータ6の回転角度の検出値とが一致するように電
源部19の出力を制御して制動力を制御する。なお、作動
状態検出手段は、回転角度センサ20に、モータ6の動作
電流を検出する電流検出手段(図示省略)を追加した構
成としてもよい。また、この種の追加手段に、パッド3
-1、3-2の押圧力を検出する押圧力センサ、又は、押圧
したパッド3-1、3-2がロータ2の回転により生じる制
動トルクを検出するトルクセンサを充当しても良い。モ
ータ6にリニアモータを適用する場合の作動状態検出手
段は、軸線方向変位量を検出する。
段4の作動状態を検出する作動状態検出手段を有し、図
示例の該手段はモータ6の回転軸に取付ける回転角度セ
ンサ20であり、ブレーキ制御手段18と回転角度センサ20
とを回路で接続する。ブレーキ制御手段18は、パッド3
-1、3-2が押圧され、ロータ2に対し接触し始める時の
回転角度センサ20の出力を基準値として、ブレーキ指令
値と回転角度センサ20の該基準値からの出力、すなわ
ち、モータ6の回転角度の検出値とが一致するように電
源部19の出力を制御して制動力を制御する。なお、作動
状態検出手段は、回転角度センサ20に、モータ6の動作
電流を検出する電流検出手段(図示省略)を追加した構
成としてもよい。また、この種の追加手段に、パッド3
-1、3-2の押圧力を検出する押圧力センサ、又は、押圧
したパッド3-1、3-2がロータ2の回転により生じる制
動トルクを検出するトルクセンサを充当しても良い。モ
ータ6にリニアモータを適用する場合の作動状態検出手
段は、軸線方向変位量を検出する。
【0027】さて、電動ブレーキ装置1は、運転者がブ
レーキペダル14の踏込みを実施していない車両の非制動
時に、パッド3-1、3-2の少なくともいずれか一方とロ
ータ2との接触を検出する接触検出手段を有する。さら
に、電動ブレーキ装置1は、この接触検出手段が、パッ
ド3-1、3-2の少なくともいずれか一方とロータ2との
接触を検出するとき、ロータ2からパッド3-1、3-2を
所定量離隔させる向きに電動手段4を駆動する接触防止
手段を有する。
レーキペダル14の踏込みを実施していない車両の非制動
時に、パッド3-1、3-2の少なくともいずれか一方とロ
ータ2との接触を検出する接触検出手段を有する。さら
に、電動ブレーキ装置1は、この接触検出手段が、パッ
ド3-1、3-2の少なくともいずれか一方とロータ2との
接触を検出するとき、ロータ2からパッド3-1、3-2を
所定量離隔させる向きに電動手段4を駆動する接触防止
手段を有する。
【0028】上記の接触検出手段は、別途の手段を設け
ずとも、ピストン12、ボールねじ機構8、9、モータ6
及び作動状態検出手段の組み合わせで構成することがで
きる。すなわち、制動終了直後から空転中にロータ2の
熱変形が元の状態に復帰する際、パッド3-2がロータ2
に接触すると、キャリパ5が図1の左方向に移動し、パ
ッド3-1がロータ2に接触し、この接触力によりピスト
ン12が図1の右方向に移動し、直線運動を回転運動に変
換するボールねじ機構(おねじ8、ナット9)によりモ
ータ6を逆回転させ、この逆回転を作動状態検出手段で
ある回転角度センサ20で検出することにより、パッド3
-1、3-2のロータ2との接触を検出することが可能とす
る。
ずとも、ピストン12、ボールねじ機構8、9、モータ6
及び作動状態検出手段の組み合わせで構成することがで
きる。すなわち、制動終了直後から空転中にロータ2の
熱変形が元の状態に復帰する際、パッド3-2がロータ2
に接触すると、キャリパ5が図1の左方向に移動し、パ
ッド3-1がロータ2に接触し、この接触力によりピスト
ン12が図1の右方向に移動し、直線運動を回転運動に変
換するボールねじ機構(おねじ8、ナット9)によりモ
ータ6を逆回転させ、この逆回転を作動状態検出手段で
ある回転角度センサ20で検出することにより、パッド3
-1、3-2のロータ2との接触を検出することが可能とす
る。
【0029】あるいは、逆回転するモータ6からの逆起
電力、すなわち逆回転電流を作動状態検出手段である電
流検出手段により検出し、この検出電流により、パッド
3-1、3-2のロータ2との接触を検出させてもよい。
電力、すなわち逆回転電流を作動状態検出手段である電
流検出手段により検出し、この検出電流により、パッド
3-1、3-2のロータ2との接触を検出させてもよい。
【0030】接触検出手段に別途の手段を適用するとき
は、ロータ2とパッド3-1、3-2とそれぞれに電気接点
を設け、接点相互の接触による電流により両者の接触を
検知する手段、又は、ピストン12に微小圧力を検知する
圧力センサを設け、圧力センサの電気出力で両者の接触
を検知する手段を接触検出手段に適用することもでき
る。
は、ロータ2とパッド3-1、3-2とそれぞれに電気接点
を設け、接点相互の接触による電流により両者の接触を
検知する手段、又は、ピストン12に微小圧力を検知する
圧力センサを設け、圧力センサの電気出力で両者の接触
を検知する手段を接触検出手段に適用することもでき
る。
【0031】さらに、電動ブレーキ装置1は、接触検出
手段と組合わせる接触防止手段を有する。すなわち、接
触防止手段は、ブレーキ制御手段18と電源部19と作動状
態検出手段との組合わせ構成を有し、上述した接触検出
手段の出力を電気信号としてブレーキ制御手段18に伝達
し、ブレーキ制御手段18を介し電源部19からの逆回転出
力電力をモータ6に供給してモータ6を逆回転させ、パ
ッド3-1、3-2をロータ2から所定量だけ離隔させるよ
うに機能する。
手段と組合わせる接触防止手段を有する。すなわち、接
触防止手段は、ブレーキ制御手段18と電源部19と作動状
態検出手段との組合わせ構成を有し、上述した接触検出
手段の出力を電気信号としてブレーキ制御手段18に伝達
し、ブレーキ制御手段18を介し電源部19からの逆回転出
力電力をモータ6に供給してモータ6を逆回転させ、パ
ッド3-1、3-2をロータ2から所定量だけ離隔させるよ
うに機能する。
【0032】図2において、ブレーキペダル14の操作量
が零の車両の非制動時に、ロータ2とパッド3-1、3-2
との接触を検出する接触検出手段の出力をブレーキ制御
手段18が読み込み(STEP1)、かつ、接触有無の判断を実
施し(STEP2)、接触を検出した場合(YES)は、所定量ピ
ストン12(パッド3-1、3-2)をロータ2から離隔駆動
する(戻すと呼ぶ。以下同じ)。接触を検出しない場合
(NO) は、再度接触検出手段に復帰する。
が零の車両の非制動時に、ロータ2とパッド3-1、3-2
との接触を検出する接触検出手段の出力をブレーキ制御
手段18が読み込み(STEP1)、かつ、接触有無の判断を実
施し(STEP2)、接触を検出した場合(YES)は、所定量ピ
ストン12(パッド3-1、3-2)をロータ2から離隔駆動
する(戻すと呼ぶ。以下同じ)。接触を検出しない場合
(NO) は、再度接触検出手段に復帰する。
【0033】次に、実施の形態その二において、図3
は、この発明の電動ブレーキ装置の要部断面を示す全体
構成の概略図であり、図4は、ロータ熱変形量とロータ
温度との関係を示す線図であり、図5は、ロータ実測温
度とロータ推定温度との関係線図及びロータ推定温度と
ロータ推定熱変形量との関係線図であり、図6は、この
発明の熱変形量推定手段を用いた図3に示す電動ブレー
キ装置の動作を説明するフローチャートであり、図7
は、制動が完了した後の車速とロータ熱伝達率との関係
線図である。
は、この発明の電動ブレーキ装置の要部断面を示す全体
構成の概略図であり、図4は、ロータ熱変形量とロータ
温度との関係を示す線図であり、図5は、ロータ実測温
度とロータ推定温度との関係線図及びロータ推定温度と
ロータ推定熱変形量との関係線図であり、図6は、この
発明の熱変形量推定手段を用いた図3に示す電動ブレー
キ装置の動作を説明するフローチャートであり、図7
は、制動が完了した後の車速とロータ熱伝達率との関係
線図である。
【0034】図3に示す電動ブレーキ装置1は、先に図
1に基づき説明した電動ブレーキ装置1に車速検出手段
21と外気温検出手段22とを付加し、これら手段21、22の
検出信号をブレーキ制御手段18に入力する点のみが図1
に示す電動ブレーキ装置1と異なる。よって、ここでは
図1に示す電動ブレーキ装置1の構成についての説明を
省き、主として、車速検出手段21と外気温検出手段22と
を有するロータ熱変形量推定手段とその動作に付いて説
明する。
1に基づき説明した電動ブレーキ装置1に車速検出手段
21と外気温検出手段22とを付加し、これら手段21、22の
検出信号をブレーキ制御手段18に入力する点のみが図1
に示す電動ブレーキ装置1と異なる。よって、ここでは
図1に示す電動ブレーキ装置1の構成についての説明を
省き、主として、車速検出手段21と外気温検出手段22と
を有するロータ熱変形量推定手段とその動作に付いて説
明する。
【0035】図3において、電動ブレーキ装置1は、先
に説明した接触防止手段が、ロータ2の熱変形量を推定
する熱変形量推定手段を有する。該手段は、以下に詳述
するようにロータ2の熱変形量を推定し、推定した熱変
形量に応じて接触防止手段は、前述した動作と同様な動
作で、ロータ2からパッド3-1、3-2を所定量だけ離隔
させる。
に説明した接触防止手段が、ロータ2の熱変形量を推定
する熱変形量推定手段を有する。該手段は、以下に詳述
するようにロータ2の熱変形量を推定し、推定した熱変
形量に応じて接触防止手段は、前述した動作と同様な動
作で、ロータ2からパッド3-1、3-2を所定量だけ離隔
させる。
【0036】すなわち、まず、図4において、ロータ2
の温度と熱変形量との関係は、ロータ2の形状に依存
し、形状Aはリニヤの関係を有し、形状Bは上に凸の曲
線関係を有し、そして、形状Cは上に凹の曲線関係を有
することをそれぞれ表している。いずれの形状のロータ
2も、これら相互関係を実験や解析で正確に求めること
ができる。例えば、形状Aのロータ2の場合、ロータ2
温度Ta が定まれば一義的にロータ2熱変形量θa が定
まる。
の温度と熱変形量との関係は、ロータ2の形状に依存
し、形状Aはリニヤの関係を有し、形状Bは上に凸の曲
線関係を有し、そして、形状Cは上に凹の曲線関係を有
することをそれぞれ表している。いずれの形状のロータ
2も、これら相互関係を実験や解析で正確に求めること
ができる。例えば、形状Aのロータ2の場合、ロータ2
温度Ta が定まれば一義的にロータ2熱変形量θa が定
まる。
【0037】ここに、ロータ2の温度は、車両制動開始
直前の初速度と制動完了時の終速度から算出するロータ
2への入力エネルギと、制動が完了した後の空走時の速
度と車両周囲の外気温度とで定まる放熱エネルギとの差
として推定可能である。すなわち、図5の右側に示すロ
ータ温度の散布図は、車両A、Bを用いた発明者らの実
験によるロータ2の実測温度と推定温度との関係を示
し、この散布図に引いた1:1の直線上、すなわち45
°の直線上の推定温度と、実測温度との誤差は最大で約
10%であるから、この誤差範囲内で各種形状のロータ
2温度を推定することができる。
直前の初速度と制動完了時の終速度から算出するロータ
2への入力エネルギと、制動が完了した後の空走時の速
度と車両周囲の外気温度とで定まる放熱エネルギとの差
として推定可能である。すなわち、図5の右側に示すロ
ータ温度の散布図は、車両A、Bを用いた発明者らの実
験によるロータ2の実測温度と推定温度との関係を示
し、この散布図に引いた1:1の直線上、すなわち45
°の直線上の推定温度と、実測温度との誤差は最大で約
10%であるから、この誤差範囲内で各種形状のロータ
2温度を推定することができる。
【0038】図5の左側線図において、接触検出手段に
よりロータ2とパッド3-1、3-2との接触を検出したと
き、その時点でのロータ2の推定温度Tb から形状Aの
ロータ2の推定熱変形量θb を特定し、この推定熱変形
量θb をピストン12の戻し量とする。これによりパッド
3-1、3-2をロータ2との接触から解放することができ
る。
よりロータ2とパッド3-1、3-2との接触を検出したと
き、その時点でのロータ2の推定温度Tb から形状Aの
ロータ2の推定熱変形量θb を特定し、この推定熱変形
量θb をピストン12の戻し量とする。これによりパッド
3-1、3-2をロータ2との接触から解放することができ
る。
【0039】上述したところを纏めると、熱変形量推定
手段は、車両速度を検出する車速検出手段21と、車両周
囲の外気温度を検出する外気温検出手段22とを有するも
のとし、車速検出手段21が検出する制動開始直前の車両
速度、制動完了時の車両速度及び制動が完了した後の車
両速度と、外気温検出手段22が検出する制動時の外気温
とに基づきロータ2の熱変形量を推定する機能を有す
る。具体的には、車速検出手段21と外気温検出手段22と
の上記検出値それぞれを信号としてブレーキ制御手段18
が内蔵する演算処理装置に入力し、これら入力信号に基
づき、演算処理装置は熱変形量を演算し、演算結果を熱
変形量ブレーキ制御手段18に出力し、ブレーキ制御手段
18が電動手段4を所定量駆動し、パッド3-1、3-2をロ
ータ2から戻す。この点で、熱変形量推定手段は演算処
理装置を含む。
手段は、車両速度を検出する車速検出手段21と、車両周
囲の外気温度を検出する外気温検出手段22とを有するも
のとし、車速検出手段21が検出する制動開始直前の車両
速度、制動完了時の車両速度及び制動が完了した後の車
両速度と、外気温検出手段22が検出する制動時の外気温
とに基づきロータ2の熱変形量を推定する機能を有す
る。具体的には、車速検出手段21と外気温検出手段22と
の上記検出値それぞれを信号としてブレーキ制御手段18
が内蔵する演算処理装置に入力し、これら入力信号に基
づき、演算処理装置は熱変形量を演算し、演算結果を熱
変形量ブレーキ制御手段18に出力し、ブレーキ制御手段
18が電動手段4を所定量駆動し、パッド3-1、3-2をロ
ータ2から戻す。この点で、熱変形量推定手段は演算処
理装置を含む。
【0040】なお、制動完了時に、熱変形量に応じた量
のパッド3-1、3-2の戻しを実行しても、引摺現象の防
止は可能であるが、ピストン12側のパッド3-1のロータ
2外周側偏摩耗量が著しい摩耗モードの場合は、ロータ
2とパッド3-1、3-2との間のクリアランスcが大きく
なり過ぎ、その結果、制動初期のブレーキ応答性が低下
する不具合を生じる。従って、熱変形量推定手段はロー
タ2とパッド3-1、3-2との間の接触を検出したときの
み作動させる。このことを含め、以下、図6に基づき、
実施の形態その二の動作を説明する。
のパッド3-1、3-2の戻しを実行しても、引摺現象の防
止は可能であるが、ピストン12側のパッド3-1のロータ
2外周側偏摩耗量が著しい摩耗モードの場合は、ロータ
2とパッド3-1、3-2との間のクリアランスcが大きく
なり過ぎ、その結果、制動初期のブレーキ応答性が低下
する不具合を生じる。従って、熱変形量推定手段はロー
タ2とパッド3-1、3-2との間の接触を検出したときの
み作動させる。このことを含め、以下、図6に基づき、
実施の形態その二の動作を説明する。
【0041】図6において、STEP1 及びSTEP2 は図2と
同じであり、STEP11の車速読み込みとSTEP12の温度読み
込みとは常時実施し、STEP13では、車両が制動状態にあ
るか否かを判断し、制動状態にあるとき、制動開始直前
の車速V1 、制動完了時の車速V2 及び制動が完了した
後の車速V3 それぞれを読み込む。
同じであり、STEP11の車速読み込みとSTEP12の温度読み
込みとは常時実施し、STEP13では、車両が制動状態にあ
るか否かを判断し、制動状態にあるとき、制動開始直前
の車速V1 、制動完了時の車速V2 及び制動が完了した
後の車速V3 それぞれを読み込む。
【0042】STEP14では、以下の数式でロータ2の入熱
量Ein及び放熱量Eout を推定する。まず、入熱量Ein
は、車両が制動により失った運動エネルギに等しいと
し、制動開始直前の車速V1 と制動完了時の車速V2 を
を基に、次式により算出する。 Ein=K×W×(V12−V22)/2 ここで、Wは車両総重量、Kは当該制動における、温度
推定対象ロータ2の受け持つ制動力配分であり、例え
ば、前輪と後輪との制動力配分が60%:40%である
とき、前輪1輪当りの制動配分は60%の1/2である
から、前輪1輪ではK=0.3となる。
量Ein及び放熱量Eout を推定する。まず、入熱量Ein
は、車両が制動により失った運動エネルギに等しいと
し、制動開始直前の車速V1 と制動完了時の車速V2 を
を基に、次式により算出する。 Ein=K×W×(V12−V22)/2 ここで、Wは車両総重量、Kは当該制動における、温度
推定対象ロータ2の受け持つ制動力配分であり、例え
ば、前輪と後輪との制動力配分が60%:40%である
とき、前輪1輪当りの制動配分は60%の1/2である
から、前輪1輪ではK=0.3となる。
【0043】次に、放熱量Eout は、当該ルーチン実行
周期の間にロータ2から放出する、次式で算出するエネ
ルギΔEout を、制動完了時から所定時間経過まで積算
することで推定する。 ΔEout =H×A×Δt×(Tbo−Tam) ここで、Hはロータ2の熱伝達率であり、この値は車輪
の回転数、すなわち制動が完了した後の車速V3 により
定まり、例えば図7に示す特性から求める。Aはロータ
2の放熱面積、Δtは当該ルーチン実行周期、Tbo前回
のルーチン実行で得たロータ2の温度、そしてTamは外
気温である。
周期の間にロータ2から放出する、次式で算出するエネ
ルギΔEout を、制動完了時から所定時間経過まで積算
することで推定する。 ΔEout =H×A×Δt×(Tbo−Tam) ここで、Hはロータ2の熱伝達率であり、この値は車輪
の回転数、すなわち制動が完了した後の車速V3 により
定まり、例えば図7に示す特性から求める。Aはロータ
2の放熱面積、Δtは当該ルーチン実行周期、Tbo前回
のルーチン実行で得たロータ2の温度、そしてTamは外
気温である。
【0044】STEP15では、次式によりロータ2温度Tb
を推定する。 Tb ={(Ein−Eout )/C}+To ここに、Cはロータ2の熱容量であり、予め実験により
求めておく。To は、制動開始直前のロータ2の温度で
あり、前回の制動後に当該ルーチンにより算出した温度
Tb に基づき求める。また、温度To の初期値は外気温
Tamに等しいとする。
を推定する。 Tb ={(Ein−Eout )/C}+To ここに、Cはロータ2の熱容量であり、予め実験により
求めておく。To は、制動開始直前のロータ2の温度で
あり、前回の制動後に当該ルーチンにより算出した温度
Tb に基づき求める。また、温度To の初期値は外気温
Tamに等しいとする。
【0045】以上のSTEP11〜STEP15を経て、STEP16に
て、図5に示す特性を基に、上述のロータ2温度Tb と
ロータ2の熱変形量の数式又はマップを用いてロータ2
の熱変形量を推定し、熱変形量推定値をSTEP17の戻し量
読み込みに入力し、STEP17の戻し量出力を受け、STEP18
でピストン12の所定量の戻しを実行する。この戻しは、
以下の二通りの方法のいずれかで実行する。 (1)接触検出時点のロータ2の熱変形量を推定し、推
定した熱変形量に相当する距離だけ一挙にピストン12を
戻す方法であり、処理が単純化されることにより、ロー
タ2とパッド3-1、3-2との接触防止における信頼性が
増す効果がある。 (2)接触検出後、ロータ2とパッド3-1、3-2とが常
時一定のクリアランスcを保持するように、推定した熱
変形量を基にピストン12を緩やかに戻す方法である。こ
の方法によると、ロータ2とパッド3-1、3-2との接触
を防ぎつつ、しかも次の制動開始時におけるブレーキ応
答性をも保つことができる。
て、図5に示す特性を基に、上述のロータ2温度Tb と
ロータ2の熱変形量の数式又はマップを用いてロータ2
の熱変形量を推定し、熱変形量推定値をSTEP17の戻し量
読み込みに入力し、STEP17の戻し量出力を受け、STEP18
でピストン12の所定量の戻しを実行する。この戻しは、
以下の二通りの方法のいずれかで実行する。 (1)接触検出時点のロータ2の熱変形量を推定し、推
定した熱変形量に相当する距離だけ一挙にピストン12を
戻す方法であり、処理が単純化されることにより、ロー
タ2とパッド3-1、3-2との接触防止における信頼性が
増す効果がある。 (2)接触検出後、ロータ2とパッド3-1、3-2とが常
時一定のクリアランスcを保持するように、推定した熱
変形量を基にピストン12を緩やかに戻す方法である。こ
の方法によると、ロータ2とパッド3-1、3-2との接触
を防ぎつつ、しかも次の制動開始時におけるブレーキ応
答性をも保つことができる。
【0046】次に、実施の形態その三において、図8
は、この発明の電動ブレーキ装置の要部断面を示す全体
構成の概略図であり、図9は、走行車両の車輪とブレー
キ装置との正面概略断面図であり、図10は、車両の横
加速度とロータ倒れ量との関係を示す線図であり、図1
1は、図8に示す横加速度検出手段を用いた電動ブレー
キ装置の動作を説明するフローチャートである。
は、この発明の電動ブレーキ装置の要部断面を示す全体
構成の概略図であり、図9は、走行車両の車輪とブレー
キ装置との正面概略断面図であり、図10は、車両の横
加速度とロータ倒れ量との関係を示す線図であり、図1
1は、図8に示す横加速度検出手段を用いた電動ブレー
キ装置の動作を説明するフローチャートである。
【0047】図8に示す電動ブレーキ装置1は、図1に
示す電動ブレーキ装置1の接触防止手段に横加速度検出
手段23を付加し、該手段23の横加速度検出信号をブレー
キ制御手段18に入力する点のみが図1に示す電動ブレー
キ装置1と異なる。よって、ここでは図1に示す電動ブ
レーキ装置1の構成についての説明を省き、主として、
接触防止手段と横加速度検出手段23とについて説明す
る。
示す電動ブレーキ装置1の接触防止手段に横加速度検出
手段23を付加し、該手段23の横加速度検出信号をブレー
キ制御手段18に入力する点のみが図1に示す電動ブレー
キ装置1と異なる。よって、ここでは図1に示す電動ブ
レーキ装置1の構成についての説明を省き、主として、
接触防止手段と横加速度検出手段23とについて説明す
る。
【0048】図8において、旋回などにより車両に横加
速度が入力されると、車両はロール入力により、それま
での直進走行時の回転軸24及び車輪25と、回転軸24に固
定するロータ2とは破線で示す位置から実線で示す位置
まで倒れ込み、実線で示すように回転軸24に対し傾きが
生じる。この傾きはロータ2とパッド3-1、3-2との間
に接触を生ぜしめる。このとき、二通りの対応を実施す
る。
速度が入力されると、車両はロール入力により、それま
での直進走行時の回転軸24及び車輪25と、回転軸24に固
定するロータ2とは破線で示す位置から実線で示す位置
まで倒れ込み、実線で示すように回転軸24に対し傾きが
生じる。この傾きはロータ2とパッド3-1、3-2との間
に接触を生ぜしめる。このとき、二通りの対応を実施す
る。
【0049】第一の対応について:この接触が生じる
と、図1に示す電動ブレーキ装置1では接触検出手段が
作動し、接触を解除するようにロータ2からパッド3-
1、3-2を離隔する。しかし、この接触は横加速度がな
くなれば当然に非接触状態に復元するので、パッド3-
1、3-2をロータ2から離隔させると、クリアランスc
の値が大きくなり過ぎ、これが次の制動時のブレーキ応
答性を低下させることになる。
と、図1に示す電動ブレーキ装置1では接触検出手段が
作動し、接触を解除するようにロータ2からパッド3-
1、3-2を離隔する。しかし、この接触は横加速度がな
くなれば当然に非接触状態に復元するので、パッド3-
1、3-2をロータ2から離隔させると、クリアランスc
の値が大きくなり過ぎ、これが次の制動時のブレーキ応
答性を低下させることになる。
【0050】そこで、接触防止手段に横加速度検出手段
23を付加し、非制動時に接触検出手段がロータ2とパッ
ド3-1、3-2との接触を検出するとき、横加速度検出手
段23により検出する横加速度が所定値以上の場合、接触
防止手段は、ロータ2からパッド3-1、3-2を離隔させ
る電動手段4の駆動を禁止するように機能させる。より
具体的には、横加速度検出手段23からの横加速度信号入
力を受けてブレーキ制御手段18が、横加速度が所定値以
上の場合は電動手段4を非駆動とするように制御すると
いうことである。
23を付加し、非制動時に接触検出手段がロータ2とパッ
ド3-1、3-2との接触を検出するとき、横加速度検出手
段23により検出する横加速度が所定値以上の場合、接触
防止手段は、ロータ2からパッド3-1、3-2を離隔させ
る電動手段4の駆動を禁止するように機能させる。より
具体的には、横加速度検出手段23からの横加速度信号入
力を受けてブレーキ制御手段18が、横加速度が所定値以
上の場合は電動手段4を非駆動とするように制御すると
いうことである。
【0051】第二の対応について:上記とは別に、接触
防止手段に横加速度検出手段23を付加し、非制動時に接
触検出手段がロータ2とパッド3-1、3-2との接触を検
出するとき、横加速度検出手段23により検出する横加速
度が所定値以上の場合、接触防止手段は、電動手段を駆
動してロータ2からパッド3-1、3-2を横加速度の値に
応じて定まる量だけ離隔させる。その一方で、横加速度
検出手段23により検出する検出横加速度が所定値未満に
復元する場合、接触防止手段は、電動手段4を上記とは
反対方向に駆動してロータ2とパッド3-1、3-2との間
のクリアランスcを復元させるように機能させる。これ
は車両の旋回開始から旋回終了までの間にわたる一連の
動作であり、この動作は上記と同様にブレーキ制御手段
18を介して実行する。
防止手段に横加速度検出手段23を付加し、非制動時に接
触検出手段がロータ2とパッド3-1、3-2との接触を検
出するとき、横加速度検出手段23により検出する横加速
度が所定値以上の場合、接触防止手段は、電動手段を駆
動してロータ2からパッド3-1、3-2を横加速度の値に
応じて定まる量だけ離隔させる。その一方で、横加速度
検出手段23により検出する検出横加速度が所定値未満に
復元する場合、接触防止手段は、電動手段4を上記とは
反対方向に駆動してロータ2とパッド3-1、3-2との間
のクリアランスcを復元させるように機能させる。これ
は車両の旋回開始から旋回終了までの間にわたる一連の
動作であり、この動作は上記と同様にブレーキ制御手段
18を介して実行する。
【0052】ここで、図9に示す横加速度によるロータ
2の倒れ量と横加速度との間の関係線図を図10に示
す。図10において、横加速度とロータ2の倒れ量とは
リニヤな関係を有し、それ故、第二の対応において、上
記の横加速度の値に応じて図10に基づき定まる量だけ
パッド3-1、3-2を離隔させることにより、横加速度に
よるロータ2とパッド3-1、3-2との接触を防止するこ
とが可能である。また、ロータ2の倒れは横加速度がG
o 以上で生じるため、上記第一、第二の対応における横
加速度の所定値を該Go に設定するとよい。
2の倒れ量と横加速度との間の関係線図を図10に示
す。図10において、横加速度とロータ2の倒れ量とは
リニヤな関係を有し、それ故、第二の対応において、上
記の横加速度の値に応じて図10に基づき定まる量だけ
パッド3-1、3-2を離隔させることにより、横加速度に
よるロータ2とパッド3-1、3-2との接触を防止するこ
とが可能である。また、ロータ2の倒れは横加速度がG
o 以上で生じるため、上記第一、第二の対応における横
加速度の所定値を該Go に設定するとよい。
【0053】上記第一、第二の対応をフローチャートを
用いて説明すると、図11において、STEP21にて横加速
度検出手段23により横加速度(横Gと記載する、以下同
じ)を読み込み、この信号をブレーキ制御手段18に送信
し、STEP22にて横加速度が所定値Go 以上の場合STEP23
に進み、ここで横Gを考慮したピストン12位置制御とし
て、第一の対応では横加速度に係るピストン12の戻しは
実行せず、第二の対応では、図10に示すロータ2の倒
れ量特性に基づき、ロータ2とパッド3-1、3-2とが接
触しないようにピストン12の戻し動作を実行する。ま
た、横加速度が所定値Go 未満の場合、STEP24〜STEP26
で図2のSTEP1 〜STEP3 と同様にピストン12を戻す動作
を実行する。また、ここでSTEP26の代わりに、図6に示
すSTEP11〜STEP18に示す動作によりピストン12を戻して
もよい。
用いて説明すると、図11において、STEP21にて横加速
度検出手段23により横加速度(横Gと記載する、以下同
じ)を読み込み、この信号をブレーキ制御手段18に送信
し、STEP22にて横加速度が所定値Go 以上の場合STEP23
に進み、ここで横Gを考慮したピストン12位置制御とし
て、第一の対応では横加速度に係るピストン12の戻しは
実行せず、第二の対応では、図10に示すロータ2の倒
れ量特性に基づき、ロータ2とパッド3-1、3-2とが接
触しないようにピストン12の戻し動作を実行する。ま
た、横加速度が所定値Go 未満の場合、STEP24〜STEP26
で図2のSTEP1 〜STEP3 と同様にピストン12を戻す動作
を実行する。また、ここでSTEP26の代わりに、図6に示
すSTEP11〜STEP18に示す動作によりピストン12を戻して
もよい。
【0054】
【発明の効果】この発明の請求項1〜請求項9に記載し
た発明によれば、非制動時にブレーキ摩擦材とブレーキ
回転体との接触を検出し、接触を検出した場合にブレー
キ摩擦材を戻すことにより、車両の全走行過程におい
て、非制動時に、ブレーキ回転体に対しブレーキ摩擦材
を適正なクリアランスの下で離隔し、これによりブレー
キ引摺現象の発生を抑制し、併せて、適正なブレーキ応
答性を保持することが可能な電動ブレーキ装置を提供す
ることができる。
た発明によれば、非制動時にブレーキ摩擦材とブレーキ
回転体との接触を検出し、接触を検出した場合にブレー
キ摩擦材を戻すことにより、車両の全走行過程におい
て、非制動時に、ブレーキ回転体に対しブレーキ摩擦材
を適正なクリアランスの下で離隔し、これによりブレー
キ引摺現象の発生を抑制し、併せて、適正なブレーキ応
答性を保持することが可能な電動ブレーキ装置を提供す
ることができる。
【図1】 この発明の実施の形態その一の電動ブレーキ
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
【図2】 図1に示す電動ブレーキ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態その二の電動ブレーキ
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
【図4】 ロータ熱変形量とロータ温度との関係を示す
線図である。
線図である。
【図5】 ロータ実測温度とロータ推定温度との関係線
図及びロータ推定温度とロータ推定熱変形量との関係線
図である。
図及びロータ推定温度とロータ推定熱変形量との関係線
図である。
【図6】 熱変形量推定手段を用いた図3に示す電動ブ
レーキ装置の動作を説明するフローチャートである。
レーキ装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】 制動が完了した後の車速とロータ熱伝達率と
の関係線図である。
の関係線図である。
【図8】 この発明の実施の形態その三の電動ブレーキ
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
装置の要部断面を示す全体構成の概略図である。
【図9】 走行車両の車輪とブレーキ装置との正面概略
断面図である。
断面図である。
【図10】 車両の横加速度とロータ倒れ量との関係を
示す線図である。
示す線図である。
【図11】 図8に示す横加速度検出手段を用いた電動
ブレーキ装置の動作を説明するフローチャートである。
ブレーキ装置の動作を説明するフローチャートである。
1 電動ブレーキ装置 2 ロータ 3 パッド 4 電動手段 5 キャリパ 6 モータ 7 回転軸 8 ボールねじのおねじ 9 ボールねじのナット 10 溝 11 案内部材 12 ピストン 14 ブレーキペダル 15 ブレーキ指令値発生手段 16 踏力センサ 17 ストロークセンサ 18 ブレーキ制御手段 19 電源部 20 回転角度センサ 21 車速検出手段 22 外気温検出手段 23 横加速度検出手段 24 回転軸 25 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D048 BB29 BB43 CC49 HH18 HH58 HH66 QQ16 RR01 RR02 RR11 RR13 RR25 RR29 RR35 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA78 AA87 BA03 BA16 BA75 CC17 CC63 CC76 DA04 DA32 DB18 DB20 DB23 DB25 DB29 FA01
Claims (9)
- 【請求項1】 車輪とともに回転するブレーキ回転体に
対し車両の車体側に支持するブレーキ摩擦材を押圧・離
隔させる電動手段と、 該電動手段の作動状態を検出する作動状態検出手段と、 運転者のブレーキ操作量に応じてブレーキ指令値を定め
るブレーキ指令発生手段と、 上記ブレーキ指令値に上記作動状態を一致させるため電
動手段の駆動量を制御するブレーキ制御手段と、 車両の非制動時に、ブレーキ摩擦材とブレーキ回転体と
の接触を検出する接触検出手段とを有し、 該接触検出手段がブレーキ摩擦材のブレーキ回転体との
接触を検出するとき、ブレーキ回転体からブレーキ摩擦
材を所定量離隔させる向きに電動手段を駆動する接触防
止手段を有することを特徴とする電動ブレーキ装置。 - 【請求項2】 上記接触検出手段は、上記作動状態検出
手段の検出結果に基づきブレーキ摩擦材のブレーキ回転
体との接触を検出する構成を有することを特徴とする請
求項1に記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項3】 上記接触検出手段は、ブレーキ摩擦材の
ブレーキ回転体との接触を電動手段の作動状態検出手段
に伝達し、この伝達を受けて作動状態検出手段が電動手
段の駆動を指令する構成を有することを特徴とする請求
項1又は2に記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項4】 上記作動状態検出手段は、電動手段の回
転角度変位及び軸線方向変位のいずれか一方の変位を検
出する変位検出手段と、電動手段の動作電流を検出する
電流検出手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか一項に記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項5】 上記接触防止手段は、ブレーキ回転体の
熱変形量を推定する熱変形量推定手段を有し、該手段が
推定するブレーキ回転体の熱変形量に応じて、接触防止
手段は、ブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を所定量だ
け離隔させる機能を有することを特徴とする請求項1に
記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項6】 上記熱変形量推定手段は、車両速度を検
出する車速検出手段と、車両周囲の外気温度を検出する
外気温検出手段とを有し、車速検出手段が検出する制動
開始直前の車両速度、制動完了時の車両速度及び制動が
完了した後の車両速度と、外気温検出手段が検出する制
動時の外気温とに基づき、熱変形量推定手段はブレーキ
回転体の熱変形量を推定する機能を有することを特徴と
する請求項5に記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項7】 上記接触防止手段は、車両に生じる横加
速度を検出する横加速度検出装置を有し、非制動時に上
記接触検出手段がブレーキ摩擦材とブレーキ回転体との
接触を検出するとき、接触防止手段は、横加速度検出装
置の検出横加速度が所定値以上の場合、ブレーキ回転体
からブレーキ摩擦材を所定量だけ離隔させる電動手段の
駆動を禁止する機能を有することを特徴とする請求項1
又は5に記載した電動ブレーキ装置。 - 【請求項8】 上記接触防止手段は、車両に生じる横加
速度を検出する横加速度検出装置を有し、非制動時に上
記接触検出手段がブレーキ摩擦材とブレーキ回転体との
接触を検出するとき、接触防止手段は、横加速度検出装
置の検出横加速度が所定値以上の場合、電動手段を駆動
してブレーキ回転体からブレーキ摩擦材を、該検出横加
速度に基づき定まる量だけ離隔させる機能を有すること
を特徴とする請求項1又は5に記載した電動ブレーキ装
置。 - 【請求項9】 上記接触防止手段は、検出横加速度が所
定値未満に復元する場合、電動手段を上記とは反対方向
に駆動してブレーキ回転体とブレーキ摩擦材との間のク
リアランスを復元させる機能を有することを特徴とする
請求項8に記載した電動ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001009033A JP2002213507A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 電動ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001009033A JP2002213507A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 電動ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213507A true JP2002213507A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18876580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001009033A Pending JP2002213507A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 電動ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002213507A (ja) |
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2001
- 2001-01-17 JP JP2001009033A patent/JP2002213507A/ja active Pending
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