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JP2002212523A - 表面保護フィルムおよびその使用方法 - Google Patents

表面保護フィルムおよびその使用方法

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Publication number
JP2002212523A
JP2002212523A JP2001010151A JP2001010151A JP2002212523A JP 2002212523 A JP2002212523 A JP 2002212523A JP 2001010151 A JP2001010151 A JP 2001010151A JP 2001010151 A JP2001010151 A JP 2001010151A JP 2002212523 A JP2002212523 A JP 2002212523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
adhesive layer
surface protective
olefin
adherend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001010151A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Aihara
伸 相原
Katsutoshi Ozaki
勝敏 尾▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2001010151A priority Critical patent/JP2002212523A/ja
Publication of JP2002212523A publication Critical patent/JP2002212523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止処理を施した各種被着体、特に樹脂
成形体に貼着して、表面保護フィルムとしての各種特性
を満足し、剥離後も被着体の帯電防止性能が維持できる
表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 帯電防止処理を施した被着体に用いられ
る表面保護フィルムは、基材層の片面に粘着層を有する
表面保護フィルムであって、帯電防止処理を施した被着
体に貼着され、該フィルムを剥離した後も被着体表面の
帯電防止性能が、表面抵抗値1013Ω以下に維持され
ることを特徴とする。さらに、帯電圧半減期30秒以下
に維持されることを特徴とする。該表面保護フィルムの
粘着層は、水に対する接触角が90〜105度で、かつ
被着体に対する粘着強度が0.01〜10N/25mm
であるものが好ましい。また、表面保護フィルムの粘着
層は、臨界表面張力が24〜30mN/mの範囲にある
ものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面保護フィルム
に関し、特に、帯電防止処理を施した被着体に用いる表
面保護フィルムに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】アルミニウム板、鋼板、ステンレ
ス板等の金属板、およびそれらの塗装板、あるいはガラ
ス板、合成樹脂板等の加工用素材の加工、運搬時、ある
いは貯蔵期間中に、これらの素材の防錆、あるいは表面
にゴミが付着したり、傷が付くのを防止することを目的
として、その表面に表面保護フィルムが貼着される。こ
の表面保護フィルムは、素材の加工後、運搬後、あるい
は貯蔵後の決められた時期に剥離される。
【0003】この表面保護フィルムは、被着体に粘着し
て容易に貼着することができ、被着体の加工時、運搬
時、または貯蔵期間中に容易には剥離せず、その後剥離
すべきときには、通常の方法で容易に剥離可能であるこ
とが要求される。そのため、表面保護フィルムには、被
着体の被保護面に対する適度な粘着性、フィルム自体に
よる被保護面の傷付きを防止できる程度の柔軟性、耐食
性、および機械油等の油分に対する抵抗性を有し、また
これらの性質が経時的にまたは温度によって変化せず、
さらに被着体の加工に応じて、伸び特性、耐スクラッチ
性、耐引裂き性、切断・打抜き性等の機械的特性を適度
に有していること、耐熱性があることなどの各種の特性
が要求される。
【0004】また、用途によっては、良好な外観、透明
性および色調を有することが必要とされ、ゲル、フィシ
ュアイ等のフィルム欠陥がないことが要求される。さら
に、このような表面保護フィルムは、大量に消費され、
かつ速やかに廃棄されるものであるため、安価に製造で
きるものであることも要求される。
【0005】従来、この種の表面保護フィルムとして、
低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、プロピレン等の
重合体を主成分とするフィルム(基材層)の片面に、ア
クリル系またはゴム系の粘着剤(粘着層)を塗布してな
るもの、ポリエチレンと酢酸ビニル樹脂とを共押出して
得られる、ポリエチレンからなる基材層と酢酸ビニル樹
脂からなる自己粘着層とを有する2層構造の表面保護フ
ィルムなどが知られている。
【0006】ところで、表面保護フィルムの被着体に
は、上記の様な各種の材料が用いられるが、特に、樹脂
成形体の場合には静電気を帯び易く、被着体表面へのゴ
ミ等の付着が問題となる場合がある。このような成形体
では、通常、表面に帯電防止処理が施されるが、傷つき
防止等のために貼着した表面保護フィルムを剥離した後
では、帯電防止性能が失われるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
防止処理を施した各種被着体、特に樹脂成形体に貼着し
て、表面保護フィルムとしての各種特性を満足し、剥離
後も被着体の帯電防止性能が維持できる表面保護フィル
ムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る帯電防止処
理を施した被着体に用いられる表面保護フィルムは、基
材層の片面に粘着層を有する表面保護フィルムであっ
て、帯電防止処理を施した被着体に貼着され、該フィル
ムを剥離した後も被着体表面の帯電防止性能が、表面抵
抗値1013Ω以下に維持されることを特徴としてい
る。
【0009】また、前記表面保護フィルムは、基材層の
片面に粘着層を有する表面保護フィルムであって、帯電
防止処理を施した被着体に貼着され、該フィルムを剥離
した後も被着体表面の帯電防止性能が、帯電圧半減期3
0秒以下に維持されることを特徴としている。
【0010】前記表面保護フィルムの粘着層の好適な態
様においては、水に対する接触角が90〜105度の範
囲にあり、被着体に対する粘着強度が0.01〜10N
/25mmであるものが好ましい。
【0011】また、前記表面保護フィルムの粘着層の好
適な態様においては、臨界表面張力が24〜30mN/
mの範囲にあり、被着体に対する粘着強度が0.01〜
10N/25mmであるものが好ましい。
【0012】本発明においては、前記粘着層が、オレフ
ィン系重合体を主成分として含有するものであることが
好ましい。
【0013】また、前記粘着層が、炭素数2〜12のα
−オレフィンから選ばれる少なくとも2種のα−オレフ
ィンを主な単位成分とするα−オレフィン共重合体の、
1種または2種以上の混合物を主成分として含有するも
のであることが好ましい。
【0014】さらに、前記α−オレフィン共重合体の1
種が、プロピレン、1−ブテン及び炭素原子数が5〜1
2のα−オレフィンを共重合してなるα−オレフィン共
重合体であることが好ましい。
【0015】また、前記粘着層が、プロピレン、1−ブ
テン、および4−メチル−1−ペンテンからなるα−オ
レフィン共重合体と、(a)エチレン、プロピレンおよ
び1−ブテンから選ばれる少なくとも2種からなる共重
合体、(b)エチレンと他のα−オレフィンとのコオリ
ゴマー、(c)一般式A−B−AまたはA−B(Aは芳
香族ビニル重合体ブロックまたは結晶性を示すオレフィ
ン重合体ブロックを示し、Bはジエン重合体ブロック、
またはこれを水素添加してなるオレフィン重合体ブロッ
クを示す)で表されるブロック共重合体よりなる(a)
〜(c)の群から選ばれる少なくとも1種の共重合体と
を含むものであることが好ましい。
【0016】本発明においては、前記基材層が1層また
は複数の層からなり、オレフィン系重合体を主成分とし
て含有するものであることが好ましい。
【0017】さらに、本発明においては、前記粘着層の
10〜40℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上で
ある前記の表面保護フィルムが好ましい。
【0018】本発明によれば、帯電防止処理を施した樹
脂成形体に、前記の表面保護フィルムを貼着し、該樹脂
成形体を加工、運搬あるいは貯蔵する表面保護フィルム
の使用方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る表面保護フィ
ルム(以下、「本発明のフィルム」と言う。)について
詳細に説明する。
【0020】本発明のフィルムは、基材層と、該基材層
の片面に積層された粘着層とを有するものであって、帯
電防止処理を施した被着体に貼着されて用いられ、該フ
ィルムを剥離した後も被着体表面の帯電防止性能が、表
面抵抗値1013Ω以下に維持されるものである。好ま
しくはさらに、該フィルムを剥離した後も被着体表面の
帯電防止性能が、帯電圧半減期30秒以下に維持される
ものである。表面抵抗値が1013Ω以下であれば、好
ましくはさらに、帯電圧半減期が30秒以下であれば、
被着体表面へのゴミや異物等の付着もなく実用上問題の
ない帯電防止性能を示すことができる。
【0021】なお、本発明において、表面抵抗値は、試
料表面に接触させた二つの電極間に印加した直流電圧
を、表面層を通して流れる電流で除した数値(電気抵
抗)を測定し、その電気抵抗に電極係数をかけて求めた
値である。表面抵抗は、温度及び湿度の影響を受けやす
く一定の条件で測定する必要がある。また、本発明にお
いて、帯電圧半減期は、試料表面にコロナ放電により静
電気を荷電した後、その帯電圧が半分になるまでの時間
を測定した値である。
【0022】帯電防止処理方法としては、帯電防止剤を
用いて行うことができ、帯電防止剤を塗布する方法が一
般的であるが、被着体が樹脂成形体であれば、被着体の
原料樹脂に混合したあと溶融混練し、成形して帯電防止
性能を付与することもできる。具体的には、ロールコー
トなどのコート法、スプレー法などの塗布法により行う
ことができる。
【0023】帯電防止剤としては、例えば、アニオン
型、カチオン型、非イオン型、両性型に分類される界面
活性剤タイプが一般的に用いられるが、それ以外にも、
ポリアセチレン、ポリピロール、ポリアニリン等の導電
性高分子化合物、リン酸塩化合物、リン酸エステル化合
物等のイオン伝導性を示す化合物、酸化スズ、酸化アン
チモン等の金属酸化物、アルコキシシラン、アルコキシ
チタン、アルコキシジルコニウム等の金属アルコキシド
及びその誘導体、コーテッドカーボン、コーテッドシリ
カ等より選ばれる1種もしくは複数を組み合わせて用い
ることができる。
【0024】アニオン型の帯電防止剤として、具体的
に、脂肪酸塩類、硫酸化油、硫酸化エステル油、硫酸化
アミド油、オレフィンの硫酸エステル塩類、脂肪族アル
コール硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、
脂肪族エチルスルフォン酸エステル塩類、アルキルスル
フォン酸塩類、アルキルナフタレンスルフォン酸塩類、
アルキルベンゼンスルフォン酸塩類等を例示することが
できる。
【0025】カチオン型の帯電防止剤としては、具体的
に、脂肪族アミン塩類、第四級アミン塩類、アルキルア
ミンサルフェート類、第四級アンモニウム塩類、第四級
アンモニウム樹脂、アルキルピリジウム塩類、モルホリ
ン誘導体等を例示することができる。
【0026】非イオン型の帯電防止剤としては、具体的
に、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートで
代表されるソルビタン型やペンタエリスリトールのよう
な多価アルコールの部分的脂肪酸エステルおよびそのエ
チレンオキサイド付加物、脂肪族アルコールのエチレン
オキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加
物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、
ポリエチレングリコール、アルキルアミンまはた脂肪族
アミドのエチレンオキサイド付加物等を例示することが
できる。
【0027】両性型の帯電防止剤としては、具体的に、
アルキルアミノカルボン酸ベタイン化合物、アルキルイ
ミダゾリン誘導体、N−アルキルβ−アラニン類等を例
示することができる。
【0028】界面活性剤タイプの帯電防止剤の具体例と
して、花王株式会社より商品名:エレクトロストリッパ
ー、エレストマスター、エマゾールスーパー、レオドー
ルとして市販されているものが挙げられる。
【0029】本発明のフィルムの粘着層は、水に対する
接触角が好ましくは90〜105度、より好ましくは9
5〜100度の範囲にあり、かつ粘着強度が好ましくは
0.01〜10N/25mm、より好ましくは0.05
〜10N/25mmの範囲にある。このような範囲の特
性を有する粘着層であれば、帯電防止剤の粘着層への移
行を阻害することができる。
【0030】なお、本発明において、接触角の測定は、
粘着層の表面に接した水滴の接触角を、直接、光学顕微
鏡により読みとる方法により行った。また、粘着強度
は、被着体としてポリメチルメタクリレート(PMM
A)樹脂板を用いて、JIS Z0237に準拠した1
80度引き剥がし法により求めた。
【0031】前記の様な本発明のフィルムの粘着層は、
表面張力が好ましくは24〜30mN/m、より好まし
くは24〜28mN/mの範囲にあり、かつ粘着強度が
好ましくは0.01〜10N/25mm、より好ましく
は0.05〜10N/25mmの範囲にある。このよう
な範囲の特性を有する粘着層であれば、被着体との密着
性が良好となる。
【0032】なお、本発明において、臨界表面張力の測
定方法は、表面張力の判った各種液体で粘着層表面にお
ける接触角(θ)を測定し、各種液体の表面張力と、接
触角から算出されるcosθとが直線関係にあること
(Zismanの概念)から、外挿で求まるcosθ=
1すなわちθ=0度となる液体の表面張力を臨界表面張
力とした。臨界表面張力以下の液体でなければ、固体表
面である粘着層表面を完全に濡らすことができないこと
を示す。
【0033】本発明のフィルムの基材層は、1層または
複数の層からなるものであり、その構成成分としては、
特に限定されず、種々の薄層品、例えば、合成樹脂、
紙、金属薄、天然樹脂などを用いることができる。なか
でも、本発明においては、耐水性、耐熱性、廃棄処理性
等から、非ハロゲン系合成樹脂を主成分とするものが好
ましく、具体例としては、オレフィン系重合体、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネー
ト、ポリウレタンなどが挙げられる。特に、オレフィン
系重合体、ポリエステル、ポリエーテルなどの様に、例
えば、使用後に焼却処理する場合に硫黄酸化物、窒素酸
化物或いはダイオキシンに代表されるハロゲン化合物等
の有毒ガスが発生しない炭素、水素、酸素からなる合成
樹脂、即ち、環境に対して負荷が少ない合成樹脂が好ま
しい。
【0034】基材層としては、被着体を固定保持する強
さ、生産性、保存安定性等の要求に対して、多種多様な
特性を持ち、他材料と複合化により機能を付与すること
ができる点、環境に優しい点、複数の層からなる場合に
相互に強固な接着を形成し易い点から、その構成成分と
しては、とりわけ、オレフィン系重合体を主成分とする
ものが好ましい。
【0035】オレフィン系重合体としては、具体的に
は、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、超高分子量ポリエチレン、また、エチレン
と炭素数3〜12のα−オレフィン、スチレン、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、
アイオノマー等の各種ビニル化合物との共重合体等のエ
チレン系重合体が挙げられ、さらに、プロピレン単独の
重合体、ブロック型のプロピレン・エチレン共重合体、
ランダム型のプロピレン・エチレン共重合体、ブロック
型のプロピレン・エチレン・ブチレン共重合体、ランダ
ム型のプロピレン・エチレン・ブチレン共重合体、超高
分子量ポリプロピレン等のプロピレン系重合体が挙げら
れ、さらにまた、ポリブテン、ポリメチルペンテン、超
高分子量ポリブテン、超高分子量ポリメチルペンテン等
の炭素数4以上のα−オレフィン重合体を挙げることが
できる。本発明において主成分とは、それ以外の含まれ
ている構成成分に比べて、相対的に最も大きな割合で含
まれる構成成分を言う。
【0036】基材層が2層以上の複数層から構成される
場合には、各層に表面保護フィルムとして要求される各
種の特性を分担して受け持たせるように構成することが
できる。例えば、中間層には加工時の伸び特性や、引き
裂き耐性を付与し、また、耐候安定剤を添加して耐候性
を付与し、最外層(表面層)には表面疵の耐性や、巻き
上げた保護フィルムが簡単に巻戻せるように粘着層との
剥離性を付与した態様が挙げられる。また、隣合う層
は、その構成成分が、溶融共押出しによって強固に接着
できるものであれば、いずれのものからなる層であって
もよい。好ましい態様としては、その粘着層と反対側の
表面層の主成分を、エチレン系共重合体とする態様であ
る。
【0037】基材層のうち、粘着層に接する側の中間層
は、炭素数2〜12のα−オレフィンからなる重合体を
主成分とする層であることが好ましく、粘着層と強固な
接着を形成できるものであることが好ましい。炭素数2
〜12のα−オレフィンからなる重合体は、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン等のα−オレフィンの
単独重合体または共重合体であり、具体的には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の単独重合体、
またはそれらのα−オレフィン同士の共重合体等を挙げ
ることができる。
【0038】また、この粘着層に接する中間層は、前記
α−オレフィン重合体以外に、ブリードアウトして粘着
層への影響を与えるものでなければ、炭化水素以外の酸
素原子含有基などの官能基を分子内に有する樹脂を副成
分として含んでいてもよい。前記粘着層に接する中間層
における前記α−オレフィン重合体の含有量は、通常、
50〜100重量%程度であり、好ましくは70〜10
0重量%程度である。
【0039】本発明のフィルムにおいて、基材層の最外
層である表面層の主成分は、オレフィン系重合体である
ことが好ましい。なかでも、低密度ポリエチレン、超低
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、また、エチレンと
炭素数3〜12のα−オレフィン、スチレン、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アイオノマー等
の各種ビニル化合物との共重合体等のエチレン系重合体
が好適である。この場合、表面層における前記エチレン
系重合体の含有量は、通常、50〜100重量%程度で
あり、好ましくは70〜100重量%程度である。
【0040】たとえば、通称EMAA樹脂と呼ばれてい
る、エチレン・メタアクリル酸共重合体の具体例とし
て、三井・デュポンポリケミカル(株)から商品名:ニュ
クレルとして市販されているものなどが挙げられる。ま
た、通称アイオノマー(IO)樹脂と呼ばれている、エ
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属イオン架橋樹
脂は、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の分子鎖の
側鎖に、Zn、Naイオン等の金属イオンを有するイオ
ン性高分子からなる樹脂である。具体例として、三井・
デュポンポリケミカル(株)からアイオノマー(IO)商
品名:ハイミランとして市販されているものなどが挙げ
られる。
【0041】表面層の主成分以外の成分としては、α−
オレフィンを含む重合体に加えて、ポリビニルアルコー
ルまたはエチレン・ビニルアルコール共重合体と長鎖ア
ルキルイソシアナートとの反応物(剥離剤)等の少量を
含有するものが好ましく、巻き戻し力が5N/25mm
以下である本発明のフィルムを得ることができる。具体
例として、一方社油脂工業(株)から商品名:ピーロイ
ルとして市販されているものなどが挙げられる。
【0042】基材層は、この種の表面保護フィルムの基
材層に一般に用いられる各種添加剤を含有していてもよ
い。例えば、各種の充填剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、耐熱安定剤、滑剤等を被着体に影響を与えない
程度に含有していてもよい。
【0043】本発明のフィルムにおいて、基材層の厚さ
は、好ましくは10〜200μm程度であり、より好ま
しく疵防止性、貼付け作業性および価格の点で、30〜
150μm程度が好ましい。また、基材層が中間層と表
面層からなる場合、中間層の厚さは、好ましくは10〜
200μm程度、より好ましくは30〜150μm程度
であり、表面層は、好ましくは1〜100μm程度、よ
り好ましくは5〜50μm程度である。
【0044】本発明のフィルムの粘着層は、前記した水
に対する接触角や表面張力、並びに粘着強度の特性を有
するものが好ましく、それらの条件を満たすものであれ
ば、各種の粘着剤を用いることができる。なかでも、基
材層の粘着層に接する層と強固な接着を形成でき、基材
層が2層以上の複数層から構成される場合に、基材層の
最外層との剥離性に優れる(巻き戻し時のブロッキング
力が低い)点で、オレフィン系重合体を主成分として含
有するものが好ましく、さらには、炭素原子数2〜12
のα−オレフィンから選ばれる少なくとも2種のα−オ
レフィンを主な単位成分とするα−オレフィン共重合体
の、1種または2種以上の混合物を主成分として含有す
るものが好ましい。
【0045】炭素数2〜12のα−オレフィンとして
は、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン等があげられる。これら
のα−オレフィンからなる共重合体を粘着層の主成分と
する場合、粘着層中に占める割合は、通常30重量%以
上、好ましくは50重量%以上である。
【0046】これらのα−オレフィンの組み合わせから
なるα−オレフィン共重合体のなかでも、プロピレン、
1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフィン
からなる共重合体を主成分とする粘着層が好ましい。特
に、プロピレン単位10〜85モル%、1−ブテン単位
3〜60モル%、および炭素原子数5〜12のα−オレ
フィン単位10〜85モル%の組成を有する共重合体を
主成分とする粘着層は、常温付近での粘着特性に優れる
点で好ましく、さらには、プロピレン単位15〜70モ
ル%、1−ブテン単位5〜50モル%、および炭素原子
数5〜12のα−オレフィン単位15〜70モル%の割
合で含む共重合体を用いる粘着層が好ましい。特に、炭
素原子数5〜12のα−オレフィンとして4−メチル−
1−ペンテンを用いる共重合体が好ましい。また、この
プロピレン、1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα
−オレフィンからなる共重合体を粘着層の主成分とする
場合、この共重合体の粘着層中に占める含有割合は、通
常30重量%以上、好ましくは50重量%以上である。
【0047】さらに、本発明のフィルムにおいて、粘着
層の粘着性能を向上させるため、前記のプロピレン、1
−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフィンか
らなる共重合体に加えて、他の共重合体を含有させた粘
着層とすることができる。このとき、前記のプロピレ
ン、1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフ
ィンからなる共重合体と、他の共重合体の粘着層中に占
める合計の含有量は、50重量%以上であることが好ま
しい。
【0048】他の共重合体としては、(a)エチレン、
プロピレンおよび1−ブテンから選ばれる少なくとも2
種からなる共重合体、(b)エチレンと他のα−オレフ
ィンとのコオリゴマー、および(c)一般式A−B−A
またはA−B(Aは芳香族ビニル重合体ブロックまたは
結晶性を示すオレフィン重合体ブロックを示し、Bはジ
エン重合体ブロック、またはこれを水素添加してなるオ
レフィン重合体ブロックを示す)で表されるブロック共
重合体よりなる(a)〜(c)の群から選ばれる少なく
とも1種の共重合体が挙げられる。これらは、1種単独
でも2種以上を組み合わせても用いられる。
【0049】これら他の共重合体の中でも、特に好まし
い副成分は、(c)一般式A−B−AまたはA−B(A
は芳香族ビニル重合体ブロックまたは結晶性を示すオレ
フィン重合体ブロックを示し、Bはジエン重合体ブロッ
ク、またはこれを水素添加してなるオレフィン重合体ブ
ロックを示す)で表されるブロック共重合体である。
【0050】芳香族ビニル重合体ブロックは、芳香族ビ
ニル化合物に由来する繰り返し構造単位の1個または複
数個連続して結合してなるブロック構造を有するもので
ある。芳香族ビニル化合物としては、スチレン、ビニル
スチレン、ビニルキシレン、エチルスチレン、イソプロ
ピルスチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。こ
れらのなかでは、スチレンが特に好ましい。
【0051】本発明において、芳香族ビニル重合体ブロ
ックは、1種の芳香族ビニル化合物からなる繰り返し構
造単位でもよいし、複数種の芳香族ビニル化合物が結合
してなる繰り返し構造単位であってもよい。ブロック共
重合体における芳香族ビニル重合体の含有割合は、通常
5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%である。
【0052】結晶性を示すオレフィン重合体ブロック
は、硬質部を形成するポリプロピレン等の結晶性の高い
ポリマーが挙げられる。
【0053】ジエン重合体ブロックBは、ジエンに由来
する繰り返し構造単位が1個または複数個連続して結合
してなるブロック構造を有するものである。さらにこれ
を水素添加してなるオレフィン重合体ブロックは、好ま
しくはジエン成分の60%以上、より好ましくは80%
以上、さらに好ましくは90%以上が水素添加されたも
のである。本発明において、ジエン重合体ブロックは、
1種の繰り返し構造単位でもよいし、複数種の繰り返し
構造単位であってもよい。これらのブロック共重合体
は、1種単独でも2種以上を組み合わせても用いること
ができる。
【0054】このブロック共重合体の例として、スチレ
ン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SB
S)、その水素添加物であるスチレン・エチレン・ブチ
レン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SI
S)、その水素添加物であるスチレン・エチレン・プロ
ピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)、高ビ
ニル型SIS(1,2イソプレン重合体を60%以上含
有するもの)、その水素添加物である高ビニル型SEP
Sなどがあげられる。SEBSの具体例として、シェル
化学社から商品名:クレイトンGで市販されているも
の、SISの具体例として、シェル化学社から商品名:
クレイトンDで市販されているもの、SEPSの具体例
として、(株)クラレから商品名:セプトン、ハイブラー
で市販されているものなどが挙げられる。
【0055】また、ブロック共重合体の例として、硬質
部となるポリプロピレン等の結晶性の高いポリマーを形
成するポリオレフィンブロックと、軟質部となる非晶性
を示すモノマー共重合体ブロックとのブロック共重合体
が挙げられ、具体的には、オレフィン(結晶性)・エチ
レン・ブチレン・オレフィン(結晶性)ブロック共重合
体、ポリプロピレン・ポリエチレンオキシド・ポリプロ
ピレンブロック共重合体、ポリプロピレン・ポリオレフ
ィン(非晶性)・ポリプロピレンブロック共重合体等を
例示することができる。具体例としては、JSR株式会
社から商品名:DYNARONとして市販されているも
のが挙げられる。
【0056】粘着層に含有される他の共重合体である、
(a)エチレン、プロピレンおよび1−ブテンから選ば
れる少なくとも2種からなる共重合体の例としては、エ
チレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共
重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体等が挙げられ
る。この共重合体(a)の具体例として、三井化学(株)
から商品名:タフマーA、タフマーP、タフマーXR、
タフマーS等で市販されているものなどが挙げられる。
【0057】本発明のフィルムの粘着層構成成分とし
て、前記共重合体(a)を用いる場合、この共重合体
(a)の粘着層に占める含有割合は、通常、5〜50重
量%、好ましくは10〜40重量%である。
【0058】また、前記の(b)エチレンと他のα−オ
レフィンのコオリゴマーは、エチレンと他のα−オレフ
ィンとの低分子量共重合体であって、常温で液体状のも
のである。他のα−オレフィンとしては、例えば、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデ
セン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、4−メチ
ル−1−ペンテン等の炭素数3〜20のα−オレフィン
が挙げられる。これらの中でも、炭素数3〜14のα−
オレフィンが好ましい。
【0059】このコオリゴマー(b)は、下記式
【化1】 で表される構造単位を有するものである。前記式中、R
はCnH2n+1(nは正の整数である)で表される基であ
り、x、yおよびpは正の整数である。
【0060】このコオリゴマー(b)は、通常、数平均
分子量が100〜10000、好ましくは数平均分子量
が200〜5000の範囲のものである。このエチレン
とα−オレフィンのコオリゴマーの具体例として、三井
化学(株)から商品名:ルーカントで市販されているもの
などが挙げられる。
【0061】本発明のフィルムの粘着層構成成分とし
て、前記コオリゴマー(b)を用いる場合、このコオリ
ゴマー(b)の粘着層に占める含有割合は、通常、20
重量%以下であり、好ましくは10重量%以下である。
また、共重合体(a)およびコオリゴマー(b)を用い
る場合、必須の構成成分であるプロピレン、1−ブテン
および炭素原子数5〜12のα−オレフィンからなる共
重合体と、これらを含めたα−オレフィンからなる共重
合体全体の粘着層に占める含有割合は、50重量%以
上、好ましくは55重量%以上である。
【0062】本発明のフィルムにおいて、粘着層の構成
成分として、前記のプロピレン、1−ブテンおよび炭素
原子数5〜12のα−オレフィンからなる共重合体と、
(a)、(b)および(c)から選ばれる少なくとも1
種との組み合わせからなる混合物を用いると、ガラス転
移温度が低下し、初期粘着強度を適正な範囲に調整する
とともに、低温粘着特性を改善できる点で有利である。
【0063】本発明のフィルムの粘着層は、前記α−オ
レフィンからなる共重合体、ブロック共重合体以外に、
さらに各種の副成分を含んでいてもよい。例えば、α−
オレフィンと各種ビニル化合物との共重合体、それらの
グラフト変性物等の樹脂、熱可塑性エラストマー、液状
ブチルゴム等の可塑剤、ポリテルペン等のタッキファイ
アなどを含んでいてもよい。これらの副成分のうち、接
着性の官能基、不飽和結合を有するものでは、貼り付け
た後の粘着強度の経時変化(加温、加圧、湿度、紫外線
等による)を悪化させないよう、その種類、配合量等を
調整することが望ましい。
【0064】本発明のフィルムの粘着層は、この種の粘
着層素材に一般的に配合される各種添加剤を含有してい
てもよい。例えば、各種の充填剤、顔料、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、滑剤等を含有していても
よい。
【0065】このような本発明のフィルムの粘着層は、
10〜40℃における貯蔵弾性率が好ましくは、0.1
MPa以上である。なお、貯蔵弾性率の測定は、レオメ
トリック・サイエンティフィック社製メカニカルスペク
トロメーターRMS−800を使用し、直径8mmのパ
ラレルプレートを用い、プレート間のギャップを1.5
mmとし、試験片には表面保護フィルムの粘着層からな
る8mmφ×1.5mm(厚さ)の円板を用いて、周波数
ω=100rad/secで行った。
【0066】本発明のフィルムにおいて、粘着層の厚さ
は、通常、1〜100μmであり、共押出によって本発
明のフィルムを製造する際に、フィルム層構成の制御の
容易さ、また、十分な機械的強度を有する表面保護フィ
ルムを得ることができる点で、好ましくは3〜50μm
程度である。
【0067】本発明のフィルムは、全体の厚さが、通
常、10〜300μmであり、好ましくは30〜200
μmである。
【0068】本発明のフィルムの製造方法は、前記基材
層と粘着層を有する構造の積層フィルムを製造できる方
法であれば、いずれの方法に従って行なってもよいが、
特に、基材層および粘着層を構成する素材を、それぞれ
溶融加熱して共押出し成形し、所定の厚さを有する積層
フィルムを製造する方法が、高効率でしかも安価に本発
明のフィルムを製造できるので好ましい。また、基材層
のフィルムに粘着層を溶融押出ラミネートする方法にし
たがって行うこともできる。
【0069】上記の様な本発明のフィルムは、帯電防止
処理を施した被着体に貼着され、剥離した後も帯電防止
性能が維持されるので、レンズ、プロジェクションテレ
ビ用レンズ、レンチキュラーレンズ、フレネルレンズ、
表示画面用アクリル板などの帯電防止処理を必要とする
レンズ等の保護フィルムとして好ましく用いることがで
きる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例をあげ、
本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0071】なお、実施例の表面抵抗、帯電圧半減期、
粘着強度の測定、および帯電防止効果の持続性の評価時
に用いた「基準板」としては、以下の方法により作成し
たものを用いた。カチオン型帯電防止剤(花王(株)製、
商品名:エレクトロストリッパーQN、有効成分濃度:
30重量%)を水で希釈して、濃度0.1重量%の水性
塗工液を調製し、住友化学工業(株)製ポリメチルメタク
リレート(PMMA)樹脂平板(商品名:スミペックス
E、厚さ2mm)に塗布して基準板(STD)とした。
【0072】また、実施例において、表面抵抗、帯電圧
半減期、粘着強度、接触角、臨界表面張力、貯蔵弾性
率、帯電防止効果の持続性の測定および評価は以下の方
法により行った。 (1)表面抵抗 前記基準板の帯電防止剤塗布面に、23℃、40%RH
(相対湿度)の雰囲気下で、試験片である表面保護フィ
ルムを貼り付け、同雰囲気下で24時間放置後、試験片
を引き剥がし、その表面の表面抵抗を次の方法で測定し
た。すなわち固有抵抗計(武田理研(株)製、形式:TR
−8601型)を用いて、23℃、40%RHの雰囲気
において、測定表面に500Vの電圧を印加し、その1
分後に表面抵抗値を測定した。測定は、5枚の試験片に
ついて行い、その平均値を求めた。表面抵抗値として1
13Ω以下のものは、帯電防止性能を有するレベルで
ある。なお、表面保護フィルムを貼り付ける前の、基準
板表面の表面抵抗値は、同様に測定した結果、6×10
10Ωであった。
【0073】(2)帯電圧半減期 前記基準板の帯電防止剤塗布面に、23℃、40%RH
の雰囲気下で、試験片である表面保護フィルムを貼り付
け、同雰囲気下で24時間放置後、試験片を引き剥が
し、その表面の帯電圧半減期を次の方法で測定した。す
なわち静電気連続測定器(米国シムコ社製、形式:EV
L−3R)を用いて、23℃、40%RHの雰囲気にお
いて、コロナ帯電装置により測定表面を帯電させ、その
電圧を連続して測定し、帯電直後の電圧が半減するまで
の時間を測定した。測定は、5枚の試験片について行
い、その平均値を帯電圧半減期(秒)として求めた。帯
電圧半減期が、30秒以下のものは、帯電防止性能を有
するレベルである。なお、表面保護フィルムを貼り付け
る前の、基準板表面の帯電圧半減期は、同様に測定した
結果、3秒であった。
【0074】(3)粘着強度 被着体として住友化学工業社製ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)樹脂板(商品名:スミペックスE、厚さ
2mm×幅50mm×長さ150mm)に試験片である
表面保護フィルムを23℃で貼り付け、23℃、50%
RHの雰囲気下に30分間置いてから、JIS Z02
37に準拠した180度引き剥がし粘着力を、粘着強度
(N/25mm)として測定した。
【0075】(4)接触角 接触角計(協和界面科学(株)製CA−Sミクロ2型)
を用いて、23℃、50%RHの雰囲気下で、試験片で
ある表面保護フィルムの粘着層表面に直径約2mmの水
滴を接触させ、光学顕微鏡に具備された読みとり装置に
より液滴の接触角を測定した。測定は、10枚の試験片
について行い、その平均値を接触角(θ)とした。
【0076】(5)臨界表面張力 接触角計(協和界面科学(株)製CA−Sミクロ2型)
を用いて、23℃、50%RHの雰囲気下で、試験片で
ある表面保護フィルムの粘着層表面に、JISK676
8に準拠した表面張力の判明している5種類以上の試験
用混合液の、直径約2mmの液滴を接触させ、接触角
(θ)を同雰囲気下で測定した。測定は10枚の試験片
について行い、その平均値を求めた。この接触角θから
算出されるcosθ(Y軸)と、試験用混合液の表面張
力(X軸)とから得られる点(5個以上)をX−Y座標
にプロットし、これらの点の最小二乗法より得られる直
線と、cosθ=1との交点に対応する表面張力(X
軸)を臨界表面張力(mN/m)とした。
【0077】(6)貯蔵弾性率 メカニカルスペクトロメーター(レオメトリック・サイ
エンティフィック社製RSM−800)を使用し、直径
8mmのパラレルプレートを用い、プレート間のギャッ
プを1.5mmとし、試験片には表面保護フィルムの粘
着層からなる8mmφ×1.5mm(厚さ)の円板を用
いて、周波数ω=100rad/sec、0℃〜50℃の範囲
における昇温速度3℃/minで、貯蔵弾性率の測定を行
った。結果は、10℃〜40℃の範囲における最小値を
貯蔵弾性率(MPa)として示した。
【0078】(7)帯電防止効果の持続性 前記基準板の帯電防止剤塗布面に、23℃、40%RH
の雰囲気下で、試験片である表面保護フィルムを貼り付
け、同雰囲気下で7日間放置後、試験片を引き剥がし、
基準板の表面抵抗と帯電圧半減期を前記と同様にして測
定した。その結果から、帯電防止効果の持続性を次の評
価基準により判定した。表面抵抗が10 13Ω以下であ
り、かつ帯電圧半減期が30秒以下の場合、帯電防止効
果の持続性を有するレベルである。 ○:表面抵抗≦1013Ω、かつ帯電圧半減期≦30秒
の場合、 ×:表面抵抗>1013Ω、または帯電圧半減期>30
秒の場合。
【0079】(実施例1)下記の成形条件に従い、共押
し出しT−ダイフィルム成形法によって、低密度ポリエ
チレン(LDPE;MFR(ASTM D1238準拠の温度190℃
荷重2.16kgによる測定、以下指定のない場合同様):
7.2g/10分、密度:0.917g/cm)から
なる表面層(厚さ:8μm)、直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE;MFR:3.5g/10分、密度:
0.940g/cm)70重量部と、エチレン・酢酸
ビニル共重合体(EVA;三井・デュポンポリケミカル
(株)製エバフレックスTMP−1407)30重量部と
からなる中間層(厚さ:25μm)、ならびにプロピレ
ン・1-ブテン・4-メチル-1-ペンテン共重合体(PB
(4-MP);プロピレン成分50モル%、1-ブテン成分
20モル%、4-メチル-1-ペンテン成分30モル%)
80重量部、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン
ブロック共重合体(SEBS;旭化成工業(株)製タフ
テックTMH1052)14重量部、スチレン・イソプ
レン・スチレンブロック共重合体(SIS;JSR
(株)製SIS5229N)4重量部、エチレンとα−
オレフィンのコオリゴマー(LEO;三井化学(株)製、
ルーカントTMHC−20)2重量部からなる粘着層
(厚さ:7μm)を有する3層構造の表面保護フィルム
(厚さ:40μm)を成形した。得られたフィルムにつ
いて前記の特性を測定および評価した。結果を表1に示
す。
【0080】(実施例2)実施例1と同様にして、LD
PEからなる表面層(厚さ:5μm)、プロピレン単独
重合体(h-PP;MFR(ASTM D1238準拠の温度230℃荷
重2.16kgによる測定):7.0g/10分、密度:0.
91g/cm)からなる中間層(厚さ:20μm)、
PB(4-MP):50重量部、SIS:20重量部、LE
O:10重量部、上記h-PP:20重量部からなる粘着
層(厚さ:5μm)を有する3層構造の表面保護フィル
ム(厚さ:30μm)を成形した。得られたフィルムに
ついての測定および評価結果を表1に示す。
【0081】(実施例3)実施例1と同様にして、高密
度ポリエチレン(HDPE;MFR:6.0g/10
分、密度0.956g/cm)80重量部、LDP
E:20重量部からなる表面層(厚さ:10μm)、L
DPEからなる中間層(厚さ:30μm)、PB(4-M
P):70重量部、スチレン・イソプレン・スチレンブ
ロック共重合体の水素添加物(SEPS;(株)クラレ
製セプトンTM2063)15重量部、SIS:10重
量部、LEO:5重量部からなる粘着層(厚さ:10μ
m)を有する3層構造の表面保護フィルム(厚さ:50
μm)を成形した。得られたフィルムについての測定お
よび評価結果を表1に示す。
【0082】(実施例4)実施例1と同様にして、エチ
レン・メタクリル酸共重合体(EMMA;三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製ニュクレルTM1108C)50
重量部、LDPE:50重量部からなる表面層(厚さ:
5μm)、LDPE:80重量部、EVA:20重量部
からなる中間層(厚さ:30μm)、PB(4-MP):6
0重量部、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレ
フィン結晶ブロック共重合体(CEBC;JSR(株)
製DYNARONTM6200P)20重量部、SI
S:20重量部からなる粘着層(厚さ:15μm)を有
する3層構造の表面保護フィルム(厚さ:50μm)を
成形した。得られたフィルムについての測定および評価
結果を表1に示す。
【0083】(実施例5)実施例1と同様にして、実施
例3のHDPE:60重量部、LDPE:38重量部、
エチレン・ビニルアルコール共重合体とステアリルアル
コールとの反応生成物(EV-OH;一方社油脂工業
(株)製ピーロイルTM1200)2重量部からなる表面
層(厚さ:10μm)、プロピレン・エチレン・1-ブ
テンランダム共重合体(r-PP;エチレン成分5モル
%、1-ブテン成分5モル%)70重量部、エチレン・
プロピレン共重合体(EP-A;密度0.87g/cm
)30重量部からなる中間層(厚さ:70μm)、P
B(4-MP):40重量部、SIS:60重量部からなる
粘着層(厚さ:20μm)を有する3層構造の表面保護
フィルム(厚さ:100μm)を成形した。得られたフ
ィルムについての測定および評価結果を表1に示す。
【0084】(比較例1)粘着テープの基材層として、
実施例5のr-PP:80重量部とEP-A:20重量部
からなる基材フィルムを用い、アクリル酸メチル60重
量部、アクリロニトリル35重量部、アクリル酸5重量
部をトルエン中で共重合させて得られた数平均分子量3
0万のアクリル系共重合体を含有する溶液に、そのアク
リル系共重合体100重量部あたり75重量部のウレタ
ンオリゴマーと5重量部の多官能イソシアネート化合物
を加えてアクリル系粘着剤を調製し、それを前記基材フ
ィルムの片面に塗工し130℃で3分間加熱して厚さ1
0μmの粘着層を形成して粘着テープを得た。この粘着
テープについての測定および評価結果を表1に示す。
【0085】(比較例2)粘着テープの基材層として、
実施例1のLDPE:60重量部、EVA:40重量部
からなる基材フィルムを用い、アクリル酸ブチル90重
量部と、アクリロニトリル5重量部と、アクリル酸5重
量部をトルエン中で共重合させて得た数平均分子量50
万のアクリル系共重合体を含有する溶液に、そのアクリ
ル系共重合体100重量部あたり50重量部の多官能ア
クリル系モノマーと、5重量部の多官能イソシアネート
化合物と、5重量部の光重合開始剤を加えてアクリル系
粘着剤を調製し、それを前記基材フィルムの片面に塗工
し130℃で3分間加熱して厚さ10μmの粘着層を形
成した。次いで、それを80W/cmの高圧水銀灯の
下で60秒間放置して紫外線照射処理し粘着テープを得
た。この粘着テープについての測定および評価結果を表
1に示す。
【0086】(比較例3)実施例1と同様にして、実施
例5のHDPE:60重量部、LDPE:38重量部、
EV-OH:2重量部からなる表面層(厚さ:10μ
m)、LDPE:60重量部、EVA:40重量部から
なる中間層(厚さ:40μm)、SIS:50重量部、
EVA:50重量部からなる粘着層(厚さ:10μm)
を有する3層構造の粘着フィルム(厚さ:60μm)を
成形した。得られたフィルムについての測定および評価
結果を表1に示す。
【0087】(比較例4)粘着層を、実施例4のCEB
C:50重量部、SIS:50重量部からなるものに代
えた以外は、比較例3と同様にして粘着フィルム(厚
さ:60μm)を成形した。得られたフィルムについて
の測定および評価結果を表1に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、十分な粘
着強度を有し、しかも帯電防止処理を施した被着体に貼
着されても、糊残りを起こすことなく剥離でき、しかも
剥離した後も帯電防止性能が維持されるので、帯電防止
処理を必要とするレンズ等の保護フィルムとして好まし
く用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03B AK04B AK06 AK07B AK08B AK09B AK63 AK68 AL01B AL02B AL05B AR00B AT00A BA02 BA07 GB15 JG03 JG04B JK07B JK14B JL11B YY00B 4J004 AA06 AA07 AB01 FA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層の片面に粘着層を有する表面保護
    フィルムであって、帯電防止処理を施した被着体に貼着
    され、該フィルムを剥離した後も被着体表面の帯電防止
    性能が、表面抵抗値1013Ω以下に維持されることを
    特徴とする帯電防止処理を施した被着体用の表面保護フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 基材層の片面に粘着層を有する表面保護
    フィルムであって、帯電防止処理を施した被着体に貼着
    され、該フィルムを剥離した後も被着体表面の帯電防止
    性能が、帯電圧半減期30秒以下に維持されることを特
    徴とする請求項1に記載の表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】 前記粘着層の水に対する接触角が90〜
    105度の範囲にあり、被着体に対する粘着強度が0.
    01〜10N/25mmである請求項1または2に記載
    の表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】 前記粘着層の臨界表面張力が24〜30
    mN/mの範囲にあり、被着体に対する粘着強度が0.
    01〜10N/25mmである請求項1〜3のいずれか
    に記載の表面保護フィルム。
  5. 【請求項5】 前記粘着層が、オレフィン系重合体を主
    成分として含有する請求項1〜4のいずれかに記載の表
    面保護フィルム。
  6. 【請求項6】 前記粘着層が、炭素原子数2〜12のα
    −オレフィンから選ばれる少なくとも2種のα−オレフ
    ィンを主な単位成分とするα−オレフィン共重合体の、
    1種または2種以上の混合物を主成分として含有する請
    求項5に記載の表面保護フィルム。
  7. 【請求項7】 前記α−オレフィン共重合体の1種が、
    プロピレン、1−ブテン及び炭素原子数が5〜12のα
    −オレフィンを共重合してなるα−オレフィン共重合体
    である請求項6に記載の表面保護フィルム。
  8. 【請求項8】 前記粘着層が、プロピレン、1−ブテ
    ン、および4−メチル−1−ペンテンからなるα−オレ
    フィン共重合体と、(a)エチレン、プロピレンおよび
    1−ブテンから選ばれる少なくとも2種からなる共重合
    体、(b)エチレンと他のα−オレフィンとのコオリゴ
    マー、(c)一般式A−B−AまたはA−B(Aは芳香
    族ビニル重合体ブロックまたは結晶性を示すオレフィン
    重合体ブロックを示し、Bはジエン重合体ブロック、ま
    たはこれを水素添加してなるオレフィン重合体ブロック
    を示す)で表されるブロック共重合体よりなる(a)〜
    (c)の群から選ばれる少なくとも1種の共重合体とを
    含む請求項5〜7のいずれかに記載の表面保護フィル
    ム。
  9. 【請求項9】 前記基材層が1層または複数の層からな
    り、オレフィン系重合体を主成分として含有する請求項
    1〜8のいずれかに記載の表面保護フィルム。
  10. 【請求項10】 前記粘着層の10〜40℃における貯
    蔵弾性率が0.1MPa以上である請求項1〜9のいず
    れかに記載の表面保護フィルム。
  11. 【請求項11】 帯電防止処理を施した樹脂成形体に、
    請求項1〜10のいずれかに記載の表面保護フィルムを
    貼着し、該樹脂成形体を加工、運搬あるいは貯蔵する表
    面保護フィルムの使用方法。
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