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JP2002211995A - コンポストの製造方法、コンポスト製造用処理設備および処理設備を搭載した生ごみ収集車両 - Google Patents

コンポストの製造方法、コンポスト製造用処理設備および処理設備を搭載した生ごみ収集車両

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Publication number
JP2002211995A
JP2002211995A JP2001004444A JP2001004444A JP2002211995A JP 2002211995 A JP2002211995 A JP 2002211995A JP 2001004444 A JP2001004444 A JP 2001004444A JP 2001004444 A JP2001004444 A JP 2001004444A JP 2002211995 A JP2002211995 A JP 2002211995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fermenter
exhaust gas
engine
compost
heated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001004444A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kato
加藤  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESI KK
Original Assignee
ESI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESI KK filed Critical ESI KK
Priority to JP2001004444A priority Critical patent/JP2002211995A/ja
Publication of JP2002211995A publication Critical patent/JP2002211995A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Refuse-Collection Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大容量の電力供給を必要とせずに低コストでコ
ンポストを高速で製造し得、製造設備の設置の制約がな
く、運転上の煩雑さのないコンポストの製造方法及びこ
の製造方法に使用することができる処理設備、さらには
生ごみを高速で処理してコンポスト化することができる
処理能力の大きい処理設備が搭載された生ごみ収集車両
を提供する。 【解決手段】エンジン駆動式撹拌装置が装着された発酵
槽により有機廃棄物を高温で発酵処理し、コンポストを
高速で取得する方法、エンジン駆動式撹拌装置が装着さ
れた発酵槽を有する処理設備、及びこの処理設備が搭載
された生ごみ収集車両が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機廃棄物を高温
下に高速撹拌して処理を行いコンポストを製造する方
法、そのための処理設備および該処理設備を搭載した生
ごみ収集車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高温・高速発酵コンポスト製造装
置を用いてコンポストを製造する方法は、モーター駆動
式撹拌機を装着した発酵槽を用いてコンポストを製造し
ている。しかし、モーター駆動式撹拌機を装着した発酵
槽を撹拌するには、かなり大容量の電力供給装置が必要
であり、これはコンポストのコストの上昇の原因とな
る。しかも電力供給装置の設置には広い場所が必要であ
ると共に、電気の供給を容易に受けられる場所にのみ設
置が可能である等の制約があった。さらには、発酵槽内
のコンポストを乾燥させるための加熱装置の熱源として
ガス、石油、電熱などが別に必要であり、運転上の煩雑
さや困難さが有った。
【0003】また、生ごみからコンポストを製造する設
備を搭載した従来の車両においても、モーター駆動式撹
拌機を装着した発酵槽を用いてコンポストを製造してい
る。発酵槽の撹拌動力として車両のエンジンの回転によ
り発電された電力を利用するため、使用し得る撹拌動力
に制限があり、その結果処理容量が少なく、しかも発酵
速度が遅く処理時間が長くなる問題があり、コンポスト
を製造する設備を車両に搭載するメリットが少なかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
廃棄物を高温下に高速撹拌して処理を行いコンポストを
製造するに当たって、大容量の電力供給を必要とせずに
低コストでコンポストを製造し得、しかも製造設備の設
置の制約がないコンポストの製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、運転上の煩雑さのないコン
ポストの製造方法を提供することにある。本発明の他の
目的は、上記製造方法に使用することができる処理設備
を提供することにある。本発明のさらなる他の目的は、
生ごみを高速で処理してコンポスト化することができる
処理能力の大きい処理設備が搭載された生ごみ収集車両
を提供することにある。
【0005】本発明によれば、下記構成のコンポストの
製造方法および処理設備が提供されて、本発明の上記目
的が達成される。 1.エンジン駆動式撹拌装置が装着された発酵槽により
有機廃棄物を高温で発酵処理し、コンポストを高速で取
得することを特徴とするコンポストの製造方法。 2.有機廃棄物が、生ごみであることを特徴とする上記
1に記載の製造方法。 3.エンジンがジーゼルエンジンであることを特徴とす
る上記1または2に記載の製造方法。 4.エンジンの排気ガスの熱を用いて、発酵槽を加熱し
て発酵処理を高速で行うことを特徴とする上記1〜3の
いずれかに記載の製造方法。 5.エンジンの排気ガスを発酵槽に導入し、該排気ガス
の熱で発酵槽を加熱して発酵処理を高速で行うと共に、
該排気ガスを有機廃棄物に含有されていた水分の蒸気を
同伴しつつ発酵槽外に排出してコンポストの乾燥処理を
行うことを特徴とする上記5に記載の製造方法。 6.エンジンの排気ガスにより加熱された気体を発酵槽
に導入し、該加熱された気体の熱で発酵槽を加熱して発
酵処理を高速で行うと共に、該気体を有機廃棄物に含有
されていた水分の蒸気を同伴しつつ発酵槽外に排出して
コンポストの乾燥処理を行うことを特徴とする上記4に
記載の製造方法。 7.発酵槽から排出された排気ガスまたは加熱された気
体を水分除去処理に付し、さらに悪臭を除去するための
脱臭処理に付すことを特徴とする上記5または6に記載
の製造方法。 8.エンジンの排気ガスにより加熱された熱媒体により
外部から発酵槽を加熱して発酵処理を高速で行うことを
特徴とする上記4に記載の製造方法。 9.エンジン駆動式撹拌装置が装着された発酵槽を有す
ることを特徴とする有機廃棄物からコンポストを製造す
るための処理設備。 10.発酵槽の下部にエンジンの排気ガスの導入口が、
発酵槽の上部にエンジンの排気ガスの排出口が、各々設
けられていることを特徴とする上記9に記載の処理設
備。 11.発酵槽の下部にエンジンの排気ガスにより加熱さ
れた気体の導入口が、発酵槽の上部に該気体の排出口
が、各々設けられていることを特徴とする上記9に記載
の処理設備。 12.排出口より排出されたエンジンの排気ガスまたは
加熱された気体から水分を除去するための処理装置、お
よび水分が除去された排気ガスまたは加熱された気体か
ら悪臭を除去するための脱臭処理装置を有することを特
徴とする上記10または11に記載の処理設備。 13.上記9〜12のいずれかに記載の処理設備が搭載
されていることを特徴とする生ごみ収集車両。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、詳細に説明する。図1および図2には、エンジン駆
動式撹拌装置が装着された発酵槽により有機廃棄物を高
温で処理し、コンポストを高速で取得するための設備の
例の概略図が模式的に示されている。図3は、処理設備
を搭載した生ごみ収集車両の概略見取り図である。これ
らの図面に基づいて本発明を例示的に説明するが、本発
明は以下の例示に制限されることなく、各種のバリエー
シヨンを取ることができる。
【0007】まず、図1に基づいて説明する。処理設備
Aは、有機廃棄物を貯蔵・供給するためのホッパー2、
有機廃棄物を発酵、乾燥してコンポストとするための発
酵槽3および発酵槽内に供給された有機廃棄物を撹拌す
るするための撹拌機15、撹拌機15の回転軸13を回
転させるためのエンジン1およびエンジン1の回転を回
転軸13に伝達するための伝達手段20、エンジンの排
気ガスを発酵槽3に導入するための排気ガス導入ライン
7、そしてエンジン排気ガスを系外に排出するためのベ
ントライン10から基本的に構成されている。なお、図
2においては、伝達手段20は、駆動軸6とギア12と
から構成されているが、伝達手段20は、これに制限さ
れず、例えばエンジン1に直結した油圧ポンプ、油圧モ
ーター、および両者を結ぶオイル循環ラインから構成さ
れる油圧駆動装置であってもよい。さらに発酵槽3に
は、原料供給口5、回転軸13に接続する撹拌翼14、
ベントライン10に接続しエンジンの排気ガスを系外に
排出するための排気ガス排出口9、および得られたコン
ポストを取り出す排出口17が設置されている。排気ガ
ス排出口9はできるだけ高い位置に開口しているほど発
酵槽3内のダストが同伴しないので望ましい。
【0008】発酵槽3の形状は、特に制限されないが、
下方がすぼまった逆円錐形が望ましい。中央部および上
部は、球形あるいは円筒形が望ましい。また、生成物を
効率よく排出するために、排出口17は下方に位置する
ことが好ましい。撹拌機15は、垂直方向に回転軸を有
する撹拌機が図示されているが、これに制限されず、水
平方向に回転軸を持つ撹拌機、あるいは回転軸の位置を
移動しながら行う撹拌機あるいは渦巻き型混合機、2軸
押し出し混合機など種々のタイプの撹拌機が選択するこ
とができ、なかでもトルクが強い撹拌機が望ましい。図
1に示される撹拌機15は、垂直回転軸13およびこれ
に接続した撹拌翼14からなる。この撹拌機は、一般的
で、好ましく用いることができる。エンジン1の回転
は、上記した伝達手段20を介して回転軸13に伝達さ
れ、撹拌が行われる。また、撹拌翼14は、種々のタイ
プおよび種々の形状を持ち得る。
【0009】エンジンとしては、ガソリンエンジン、ジ
ーゼルエンジン、ガスエンジン、ガスタービン等が用い
られるが、なかでもコストの面からジーゼルエンジンが
好ましい。エンジンの馬力は、発酵槽の大きさ、撹拌装
置の回転数等を考慮して適宜選択すればよい。
【0010】図1で示される設備Aでは、エンジンの高
温排気ガスは、排気ガス導入ライン7経由して、排気ガ
ス導入口16から発酵槽3内に導入される。エンジンが
ジーゼルエンジンの場合、排気ガスは十分な圧力下にエ
ンジンから排出されるので、ブロアは必要とされない。
勿論、必要に応じてライン7の中間にブロアを設置して
もよい。エンジンの高温排気ガスにより、発酵槽3が加
熱されて有機廃棄物の発酵が促進され、コンポスト化の
進行が速くなる。発酵槽3の上部付近に設置された排気
ガス排出口9からベントライン10を経由して、系外に
エンジン排気ガスが排出される。必要に応じてサイクロ
ン、バグフィルターなど通常の防塵設備をベントライン
10の中間に設置することができる。
【0011】以上の構成からなる図1に示した処理設備
Aを使用して、有機廃棄物を処理する方法について具体
的に説明する。まず、コンポスト化しようとする生ごみ
を主体とする有機廃棄物をホッパー2を介して、発酵槽
3に取り付けられた原料供給口5から供給する。原料に
は通常50〜90質量%あるいはそれ以上の水分が含ま
れている。なお、有機廃棄物の性状によっては必要に応
じて、種々のタイプの破砕機をホッパー頭部あるいは底
部に設置して、ごみの大きさを所定の大きさ以下にする
ことが処理をスムーズに進行する上で効果的である。
【0012】発酵槽3には、先のバッチで得られたコン
ポストの所定量が残留しており、これは必要な発酵微生
物を含んでいるので、エンジン1を稼働して撹拌機15
を回転、撹拌してして、両者をよく混合することが好ま
しい。ここで必要な先のバッチの残留コンポストの量
は、新しい原料100Kgに対して5〜80Kgであ
り、望ましくは10〜50Kgである。なお、発酵微生
物が不足している場合あるいはさらに高速処理を望む場
合は、先のバッチのコンポストに加えて別途用意された
発酵微生物を加えることができる。発酵微生物としては
低温発酵菌、高温発酵菌などが利用できるが、特に好気
性高温発酵菌が処理速度が速いので望ましい。次に、発
酵槽3にエンジン1の稼働と共に排出される通常200
〜600℃の高温の排気ガスは、排気ガス導入ライン7
を経由して、排気ガス導入口16から発酵槽3内に導入
し、発酵槽3内の有機廃棄物を加温しながら十分に撹拌
する。この際、予めエンジン排気ガスに、混合後の温度
が150〜200℃の温度範囲になるような量の空気を
追加するか、この量の空気を直接発酵槽3内に導入する
ことが好ましい。
【0013】発酵槽3の温度は25〜120℃に、より
好ましくは温度80〜110℃程度に維持するようにコ
ントロールする。温度の制御は、エンジン排気ガスの導
入量および上記空気の追加量を調整することにより行わ
れる。エンジン排気ガスの導入量の調整は、排気ガス導
入ライン7に接続したベントライン19上のバルブ18
によりライン19を通して系外に放出するエンジン排気
ガス量を調整することにより行なうことができる。空気
の追加量の調整は、図示されていないが、排気ガス導入
ライン7にあるいは発酵槽3の下部にバルブと共に空気
導入ラインを設け、バルブの開閉により行なうことがで
きる。
【0014】新しく投入された有機廃棄物は、残留して
いる先のバッチのコンポストと混合され、槽内の温度が
およそ70℃に達すると、コンポスト中に含まれる発酵
微生物によって発酵が活発に開始する。さらに槽内の温
度が徐々に上昇し、槽内の発酵は盛んになり、約80〜
100分の時間で100℃近くに達する。この間、撹拌
速度を100〜130rpmとするのが好ましい。その
間、排気ガス排出口9からベントライン10を経由し
て、系外にエンジン排気ガスが排出される。該排気ガス
と共に原料の有機廃棄物中に含有されている水分が水蒸
気となって系外に排出されるので、乾燥処理も同時に行
われる。発酵処理後、有機廃棄物は、原料の約1/3〜
1/8(重量比)にまで減量されてコンポスト化してお
り、減量したコンポストにさらに新たな有機廃棄物原料
を加え、高温・高速発酵処理を上記と同じ方法で数回の
バッチを繰り返し、発酵槽3内のコンポストの累積量が
所定の量、例えば200kgに達したなら、発酵槽3の
逆円錐形の下部に設けられた排出口17を経由して製品
のコンポストが取り出される。こうして得られる製品コ
ンポストの含水率は15〜30質量%に低下している。
なお、有機廃棄物原料の含水率は約50〜80質量%で
ある。
【0015】以上の説明において、エンジン排気ガスの
熱の利用方法として、直接発酵槽内に供給する方法を示
したが、この方法以外にエンジン排気ガスの熱の利用方
法として下記方法を挙げることができる。 (イ)エンジン排気ガスの熱により、気体、好ましくは
空気を加熱し、加熱された気体を発酵槽内に導入する方
法。 (ロ)エンジン排気ガスにより熱媒体、好ましくは水を
加熱し、加熱された熱媒体により外部から発酵槽を加熱
し発酵処理を行う方法。この方法では、エンジン排気ガ
スを発酵槽内に供給する方法あるいは上記(イ)の方法
を併用して水分の除去を行うことが好ましい。 これらの方法は、後述する図2で示される形態にも適用
される。
【0016】次に、図2に基づいて説明する。図2に示
される発酵処理設備Bは、上記の図1に示される設備A
に加えて、発酵槽3の排気ガス排出口9からベントライ
ン10を通して系外に排出される水分を多量に含有する
エンジン排気ガスの処理に関して改良を加えたより実用
的な設備である。即ち、図2に示される発酵処理設備B
は、図1に示されたものと同じ発酵槽3に備えられた排
気ガス排気口9から排気ガスを系外に導くベントライン
10の途中に、排気ガスから水分を除去するための水分
除去装置23および排気ガスから悪臭を除去するための
脱臭処理装置24(以下、単に「処理装置24」とも言
う)を備えた、多様な有機廃棄物原料を処理対象とする
処理設備である。なお、排気ガスに含有される悪臭の原
因物質は有機廃棄物を発酵処理する際に生成したもので
あり、有機廃棄物の種類により異なる。
【0017】図2では、水分除去装置23として、水を
噴霧して冷却する直接冷却装置であって多段棚段式ある
いは鐘泡棚段式等の気液接触型冷却器が示されている
が、これに制限されず低温の気体(一般には空気)ある
いは液体(一般には水)との間で間接冷却法による熱交
換タイプの冷却器などを用いることができる。図2にお
いて、排気ガス中の水分は散水用ライン25を経由した
水を散水することにより凝縮し、該散水と共に排水とし
て排水ライン26を経由して系外に除かれる。この場
合、廃ガスに含まれる粉塵、アンモニア、メチルメルカ
プタンなど水溶性の有害ガスを同時に除去するのに適し
ている。熱交換器タイプの冷却器を用いた場合は、冷却
媒である水は循環使用することもできる。
【0018】一方、処理装置24は、水分が除去された
排気ガスに悪臭がある場合に設置される。発酵処理によ
って発生する悪臭を発する物質としては、メルカプタン
類、アンモニア、硫化水素、その他悪臭を発する微量成
分の混合物などが挙げられる。
【0019】かくして脱水および脱臭された排気ガス
は、図1の場合と同様に、ベントライン10を通じて大
気に放出される。排気ガスに含まれる粉塵、ダストを除
去する必要がある場合には、サイクロンあるいは種々の
フィルターなどの防塵装置を設置して、除去することが
できる。
【0020】図2に示した処理設備Bを使用して、有機
廃棄物を処理する方法について具体的に説明する。発酵
槽3を用いる高温・高速発酵処理によるコンポストの製
造は上記図1の場合と同じであり、これに排気口9とベ
ントライン10との間に水分除去装置23および処理装
置24を設置し、排気ガス中の蒸気を冷却により凝縮さ
せ、安全を確認した後に排水として除き、さらに多少の
悪臭を含む排気ガスを処理装置24により除去し無臭に
して大気に放出する。ここで、水分除去方法として直接
的水冷法を示しているが、間接的冷却法も採用できる。
エンジン1を稼働しエンジン排気ガスを発酵槽内に導入
し始めたら散水を開始し、エンジン排気ガス導入中は水
分除去装置23に冷水の散水を続ける。
【0021】一方、処理装置24においては、上記悪臭
を除去するため、それ自体公知の液体吸収剤あるいは活
性炭などの固体吸着剤などが使用される。処理装置24
の前後のガスを定期的に採取し、悪臭ガスがリークし始
める時点で新しい吸収剤と交換する。吸収法としては、
液体吸収剤を散布して接触する方法、吸収剤に廃ガスを
バブリングして接触する方法、および棚段式気液接触法
などによる方法がある。また、それ自体公知の固体吸収
剤・吸着剤による除去法も用いることができる。すなわ
ち、活性炭、シリカゲル、アルミナあるいはモレキュラ
ーシーブスなど固体吸着剤を充填した吸着塔に廃ガスを
通過させる。固体吸着剤としては活性炭が最も好ましく
使用される。
【0022】本発明の処理設備は、生ごみ収集車両に搭
載することができる。本発明の処理設備を搭載した生ご
み収集車両により、収集した生ごみから、車両の走行中
でも、減量したコンポストを得ることができる。図3
は、図2で示される処理設備を若干変更した処理設備を
搭載した生ごみ収集車両の概略見取り図である。勿論、
処理設備を構成する各装置の配置は、図3に制限されな
い。車両の後側に生ごみ投入口が取り付けられ、投入さ
れた生ごみは投入口直下に設置された破砕機で細かく粉
砕される。粉砕された生ごみは、コンベヤーで運ばれ、
車両の中央部付近に設置されている発酵槽へ供給され
る。発酵槽の撹拌装置を駆動するためのエンジンは、発
酵槽と破砕機の間に設置されている。発酵槽上部から排
出される水蒸気を含んだ排気ガスは、運転手席後方近く
に設置された水分除去装置および脱臭装置を有する補助
装置に導入され、水分除去および脱臭が行われ、ベント
ラインから大気に放出される。これらの各装置で行われ
る操作等は既に述べた通りである。
【0023】生ごみは、1/3〜1/8に減量されてコ
ンポスト化され、しかも車両の走行中でもコンポスト化
の処理が行われているので、回収された生ごみからつぎ
つぎと短時間で減量したコンポストが取得される。本発
明の生ごみ収集車両は、以下に記載される利点を有す
る。 (イ)車両のエンジンの大きさに左右されること無く、
生ごみを処理してコンポストを製造する設備に必要な動
力を持った装置を車両に載せることが出来る。 (ロ)発酵槽内のコンポストを乾燥させるための熱源と
して発酵槽の撹拌装置駆動用のエンジン、好ましくはデ
ィーゼルエンジンの排気ガスの熱により生ごみに含有さ
れていた水分が高速で蒸発し排気ガスとともに大気に放
出され減量するので、生ごみの回収速度を上げることが
出来る。さらに車両のエンジン排ガスの熱も同様に活用
すると減量速度を上げることが出来る。 (ハ)1つの車両で、生ごみの回収、発酵によるコンポ
スト化および減量の3機能を同時に行えるので、大幅な
合理化とコストダウンが達成される。 (ニ)生ごみ回収の移動中にコンポスト化および減量が
行われるので、輸送コストが削減される。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は実施例に限定されて解釈されない。 (実施例1)図1で示される処理装置を使用した。用い
た発酵槽およびエンジンは下記の通りである。 発酵槽 円筒部:断面積0.7m2、高さ2m 円錐部:高さ0.5m エンジン:ジーゼルエンジン、20馬力 撹拌装置:枠型翼、回転軸に4個接続
【0025】上記発酵槽に、あらかじめ発酵微生物を含
んだコンポストを30kg投入し撹拌したのち、破砕し
た含有水分が85重量%の生ごみを主体とする有機廃棄
物100kg(0.15m3)を発酵槽に供給した。一
方、ジーゼルエンジンを稼働し、撹拌を開始し、空気を
混合して約200℃に温度調整したエンジン排気ガスを
発酵槽に導入した。撹拌機の回転数を約130rpmと
し、排気ガスの導入量を2〜3m3/分とし、槽内温度
を90〜100℃の間に維持し、4時間撹拌を続けた。
その間導入された排気ガスは、蒸気を同伴して排気口よ
り系外へ排出された。4時間撹拌後、エンジンを停止し
て撹拌およびエンジン排気ガスの導入を止め、コンポス
ト排出口から生成したコンポストを取り出した。コンポ
ストは、20kg(0.05m3)の量で得られた。水
分含有量は約25重量%であった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、エンジン駆動式、好ましくは
ジーゼルエンジン駆動式の撹拌装置を組み込んだコンポ
スト製造用処理設備を用いて、有機廃棄物を高温・高速
で発酵処理してコンポストを取得するので、以下に記載
される効果を奏する。 (イ)従来のモーター駆動式撹拌機と異なり大容量の電
力供給設備が不要となりコストの低下となると共に、処
理設備の設置場所の制限が緩和される。例えば、電気の
無い場所に容易に処理設備を設置することができる。 (ロ)発酵槽内にエンジン、好ましくはジーゼルエンジ
ンの排気ガスの熱を利用することにより発酵処理および
乾燥処理を行なうことができ、別途熱源を必要とせず操
作上極めて簡素化される。しかも排気ガスの熱により生
ごみに含有されていた水分が高速で蒸発し排気ガスとと
もに大気に放出され減量するので、生ごみの回収速度を
上げることが出来、トータルの熱効率が大幅に向上す
る。 (ハ)上記(ロ)において、ジーゼルエンジンの圧力の
ある排気ガスを使用すると、発酵槽へ排気ガスを送るた
めのブロアーが不要となる。さらに、本発明の処理設備
を搭載した生ごみ収集車両は、上記の効果に加えて、下
記の効果を奏する。 (ホ)車両のエンジンの大きさに左右されること無く、
生ごみを処理してコンポストを製造する設備に必要な動
力を持った装置を車両に載せることが出来る。 (ヘ)車両のエンジン排ガスの熱も同様に活用すると減
量速度を上げることが出来る。 (ト)1つの車両で、生ごみの回収、発酵によるコンポ
スト化および減量の3機能を同時に行えるので、大幅な
合理化とコストダウンが達成される。 (チ)生ごみ回収の移動中にコンポスト化および減量が
行われるので、輸送コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する設備を示す概略図である。
【図2】本発明で使用する設備を示す概略図である。
【図3】処理設備を搭載した生ごみ収集車両の概略見取
り図である。
【符号の説明】
A 処理設備 B 処理設備 1 エンジン 2 ホッパー 3 発酵槽 5 原料供給口 6 駆動軸 7 排気ガス導入ライン 9 排気ガス排出口 10、10' ベントライン 12 ギア 13 回転軸 14 撹拌翼 15 撹拌機 16 排気ガス導入口 17 コンポスト排出口 18 バルブ 19 ベントライン 20 伝達手段 23 水分除去装置 24 処理装置 25 散水用ライン 26 排水ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 23/00 B09B 3/00 303M Fターム(参考) 3E024 BA06 DA10 DC01 3L113 AA04 AB02 AB03 AC01 AC26 AC45 AC46 AC50 AC58 AC63 AC68 AC83 AC87 BA01 DA01 DA02 DA06 DA10 DA16 DA17 4D004 AA03 BA04 CA04 CA13 CA15 CA19 CA22 CA32 CA42 CA48 CB04 CB27 CB36 CB50 CC01 4H061 AA02 AA03 CC47 CC55 GG14 GG18 GG19 GG43 GG48 GG70

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン駆動式撹拌装置が装着された発
    酵槽により有機廃棄物を高温で発酵処理し、コンポスト
    を高速で取得することを特徴とするコンポストの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 有機廃棄物が、生ごみであることを特徴
    とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 エンジンがジーゼルエンジンであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 エンジンの排気ガスの熱を用いて、発酵
    槽を加熱して発酵処理を高速で行うことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 エンジンの排気ガスを発酵槽に導入し、
    該排気ガスの熱で発酵槽を加熱して発酵処理を高速で行
    うと共に、該排気ガスを有機廃棄物に含有されていた水
    分の蒸気を同伴しつつ発酵槽外に排出してコンポストの
    乾燥処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 エンジンの排気ガスにより加熱された気
    体を発酵槽に導入し、該加熱された気体の熱で発酵槽を
    加熱して発酵処理を高速で行うと共に、該気体を有機廃
    棄物に含有されていた水分の蒸気を同伴しつつ発酵槽外
    に排出してコンポストの乾燥処理を行うことを特徴とす
    る請求項4に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 発酵槽から排出された排気ガスまたは加
    熱された気体を水分除去処理に付し、さらに悪臭を除去
    するための脱臭処理に付すことを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 エンジンの排気ガスにより加熱された熱
    媒体により外部から発酵槽を加熱して発酵処理を高速で
    行うことを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 エンジン駆動式撹拌装置が装着された発
    酵槽を有することを特徴とする有機廃棄物からコンポス
    トを製造するための処理設備。
  10. 【請求項10】発酵槽の下部にエンジンの排気ガスの導
    入口が、発酵槽の上部にエンジンの排気ガスの排出口
    が、各々設けられていることを特徴とする請求項9に記
    載の処理設備。
  11. 【請求項11】発酵槽の下部にエンジンの排気ガスによ
    り加熱された気体の導入口が、発酵槽の上部に該気体の
    排出口が、各々設けられていることを特徴とする請求項
    9に記載の処理設備。
  12. 【請求項12】排出口より排出されたエンジンの排気ガ
    スまたは加熱された気体から水分を除去するための処理
    装置、および水分が除去された排気ガスまたは加熱され
    た気体から悪臭を除去するための脱臭処理装置を有する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の処理設
    備。
  13. 【請求項13】請求項9〜12のいずれかに記載の処理
    設備が搭載されていることを特徴とする生ごみ収集車
    両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012005374A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 焙煎装置及び発電システム
KR101329545B1 (ko) 2013-06-05 2013-11-14 대호산업 주식회사 하수 및 분뇨, 음식물 찌꺼기 건조장치
KR101912439B1 (ko) * 2018-04-25 2018-10-26 (주) 세종이엠씨 유기성폐기물 수거차량

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