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JP2002211209A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2002211209A
JP2002211209A JP2001005198A JP2001005198A JP2002211209A JP 2002211209 A JP2002211209 A JP 2002211209A JP 2001005198 A JP2001005198 A JP 2001005198A JP 2001005198 A JP2001005198 A JP 2001005198A JP 2002211209 A JP2002211209 A JP 2002211209A
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tread
base rubber
cap
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Bridgestone Corp
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 すぐれたウェット性能を実現しつつ、耐偏摩
耗性能を大きく向上させる。 【解決手段】 トレッド1を、内周側に配設したベース
ゴム層9と、外周側に配設したキャップゴム層10との
積層構造とするとともに、ベースゴム層9を、周溝7,
7間でトレッド表面に露出させ、キャップゴム層10の
タイヤ幅方向の内端を、周溝7の、タイヤ幅方向の外側
溝壁の壁面内に位置させるとともに、そのキャップゴム
層10のタイヤ幅方向の外端を、ベースゴム層9の同様
の外端より外側に位置させ、ベースゴムが含む白色フィ
ラの充填剤の全体量に対する質量比を、キャップゴムが
含む白色フィラの同様の質量比より大きくし、ベースゴ
ムとキャップゴムとのJIS A硬度による硬度差を1
0度以下としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気入りラジアル
タイヤ、なかでも、トレッドの改良に関するものであ
り、トレッドの、ウェット路面に対する摩擦係数を高め
てなお、耐偏摩耗性能を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】ウェット路面での、タイヤの制動性能、
駆動性能等を高めることを目的として、トレッドゴム
に、石膏、タルク、シリカ(二酸化ケイ素)等からなる
白色フィラを配合し、これによって、トレッドの、ウェ
ット路面に対する摩擦係数を高めることは従来から行わ
れており、たとえば、特開平11−11114号公報に
は、トレッドをその幅方向に機能分離させるべく、トレ
ッドを、それの幅方向位置によって白色フィラの配合量
が異なる複数種類のゴム材料により構成することが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
従来技術にあっては、図3に略線横断面図で例示するよ
うに、トレッド51を構成する二種類のゴム材料52,
53の接合界面54が、トレッド51に設けた周溝55
にて区画される同一の陸部列56の表面内に存在する場
合に、それぞれのゴム材料52,53の耐摩耗性の相違
により、タイヤの負荷転動によって同一陸部内に、接合
界面54を境とする段差摩耗、すなわち偏摩耗が発生す
るという問題があった。
【0004】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは、トレッドゴムに白色フィラを配合
することによる、すぐれたウェット性能の発揮を担保し
つつ、耐偏摩耗性能を大きく向上させた空気入りラジア
ルタイヤを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気入り
ラジアルタイヤは、トレッドのそれぞれの側部に連続さ
せて形成されて、半径方向内方へ延びるサイドウォール
の内周側にビード部を設けるとともに、トレッド中央域
に、タイヤ赤道線を隔てて形成した二本の周溝によって
陸部列を区画したものであり、トレッドを、内周側に配
設したベースゴム層と、外周側に配設したキャップゴム
層との積層構造とするとともに、ベースゴム層を、両周
溝間で、前記陸部列としてトレッド表面に露出させ、ま
た、キャップゴム層のタイヤ幅方向の内端を、周溝の、
タイヤ幅方向の外側溝壁の壁面内に、好ましくは、その
壁面に沿った1〜4mm程度の厚みをもって位置させる
とともに、そのキャップゴム層のタイヤ幅方向の外端
を、ベースゴム層の同様の外端より外側に位置させ、さ
らに、ベースゴムに配合した白色フィラの、シリカ、タ
ルク、石膏等を含む充填剤の全体量に対する質量比を、
キャップゴムに配合した白色フィラの同様の質量比より
大きくし、そして、ベースゴムとキャップゴムとのJI
S A硬度による硬度差を10度以下としたものであ
る。ここで好ましくは、ベースゴムのJIS A硬度を
キャップゴムのそれより大きくする。
【0006】なおここで、ベースゴムに配合する充填剤
の全体量と、キャップゴムに配合する充填剤の全体量と
は、ゴム組成物に対する質量比において実質上同一であ
る場合の他、いずれか一方が大きくなる場合もある。ま
た、ここにおけるJIS A硬度はJIS K6253
−1993に従い、デュロメータ硬さ試験・タイプA試
験機を用いて、温度30℃の下で測定した値である。
【0007】かかるタイヤでは、トレッドを、ベースゴ
ム層とキャップゴム層との積層構造とすることで、タイ
ヤに、それらのそれぞれのゴム物性に基づいた機能を発
揮させることができ、ベースゴム層によって、ウェット
路面上でのウェット性能、なかでも制動性能の向上をも
たらすことができる。また、キャップゴム層とベースゴ
ム層との関連の下で、摩耗が進行しても偏摩耗の発生を
有効に防止することができる。
【0008】またここでは、白色フィラの配合比が大き
いベースゴムを、直進走行時の接地圧がとくに大きくな
るトレッド中央域で表面に露出させることで、白色フィ
ラによる摩擦係数の増加を、ウェット路面での駆動およ
び制動性能の向上に直接的に寄与させることができる。
【0009】そしてまた、キャップゴム層のタイヤ幅方
向の内端を、周溝の溝壁内に位置させることで、キャッ
プゴム層とベースゴム層との界面の、陸部表面への露出
を防止して、従来技術で述べたような、同一陸部内への
段差摩耗の発生を十分に防止できることはもちろん、キ
ャップゴム層が露出するトレッド中央域の陸部と、その
中央域陸部から周溝を隔てて位置してキャップゴム層が
露出する、いわゆるセカンド陸部との間に、ゴム物性等
の相違に起因する耐摩耗性の違いがあっても、この違い
による両陸部の摩耗量の差は、周溝の存在下で有利に潜
在化されることになる。
【0010】ところで、キャップゴム層がトレッド表面
に露出するセカンド陸部等の摩耗が進行してそのキャッ
プゴム層が完全に摩滅した後は、セカンド陸部等でも、
トレッド中央域と同様に、ベースゴム層が露出すること
になるので、その後は、ゴム物性等の相違に起因する偏
摩耗の発生は有効に防止されることになる。
【0011】なお、タイヤの新品時には、キャップゴム
層のタイヤ幅方向内端の、周溝溝壁に沿って測った厚み
を、1〜4mmの範囲とすることが好ましい。すなわ
ち、トレッドの摩耗が進んで、周溝深さが減少した場合
には、ウェット制動性能、耐ハイドロプレーニング性能
等が新品時より低下することになるので、このような性
能低下を有効に抑制するためには、キャップゴム層の厚
みを1〜4mmとすることが好ましい。
【0012】この一方で、キャップゴム層のタイヤ幅方
向の外端を、ベースゴム層の外端より外側に位置させ、
これによって、トレッド側部でのベースゴム層の露出を
防止して、その側部から両ゴム層の界面を取り除くこと
により、トレッド側部に作用する横方向入口による、そ
の界面位置での層間剥離のおそれを十分に除去すること
ができる。
【0013】さらにこのタイヤでは、ベースゴム層を形
成するベースゴムおよびキャップゴム層を形成するキャ
ップゴムのそれぞれに先に述べたような白色フィラを配
合することにより、トレッド、ひいては、タイヤの、ウ
ェット路面に対する摩擦係数を有効に高めることがで
き、この場合、ベースゴムに対する白色フィラの配合割
合いを、キャップゴムのそれより大きくすることで、ト
レッドの摩耗の進行に伴って周溝等の溝容積が減少して
なお、ベースゴム層をもってウェット性能の低下を抑制
することができる。
【0014】ここで、白色フィラは、ベースゴムへの配
合量が多いほど、ウェット性能の低下抑制効果が高まる
ことになるも、その配合量が多くなると耐摩耗性が低く
なるので、ベースゴムとキャップゴムとの間の配合量の
差が大きくなるとベースゴム層に、早期の摩耗が生じ
て、キャップゴム層とベースゴム層との間に段差が生
じ、偏摩耗が発生し易くなる。そこで、その白色フィラ
の配合量の質量比の差は0.05〜0.1の範囲とする
ことが好ましい。
【0015】加えてここでは、ベースゴムとキャップゴ
ムとの、JIS A硬度による硬度差を10度以下とし
て、ベースゴム層が露出する陸部と、キャップゴム層が
露出する陸部との間の摩耗の均一性を担保する。すなわ
ち、硬度が小さいと、陸部の変形量が多く、摩耗が早く
なるので、両ゴムの硬度差を10度以下の小さい値とす
ることで、それぞれの陸部の変形量をできるだけ近づけ
て、それらの陸部間での偏摩耗の発生を抑制する。
【0016】このようなタイヤにおいて、より好ましく
は、ベースゴムの、30℃での動的貯蔵弾性率(E′)
を、キャップゴムのそれ以上とし、たとえば0.5〜4
MPa程度高い値とする。なお、ここでの動的貯蔵弾性
率(E′)は、東洋精機社製のスペクトロメータを用い
て、厚さ2.0mm、幅5.0mm、長さ20mmのサ
ンプルに、静的に初期荷重150gを与え、平均歪振幅
1%、周波数32Hzの条件の下で、試験温度30℃に
て測定することにより求めたものである。これによれ
ば、タイヤの内周側から、ベルト、ベースゴム層、キャ
ップゴム層の順に次第に動的貯蔵弾性率を低減させて、
路面入力に対する、陸部の、漸次の自然な変形を可能に
し、トレッド表面の路面追従性を高めることができる。
【0017】また好ましくは、ベースゴムの、白色フィ
ラの量に対するシリカの質量比を、キャップゴムにおけ
る同様の質量比以上とし、これにより、シリカの存在に
基づいてウェット路面で発現する、ウェット摩擦性能の
高さを有効に利用して、トレッド摩耗の進行にともなう
ウェット性能の低下を効果的に抑制する。
【0018】また好ましくは、トレッドの全体積に占め
るベースゴム層の体積の比率を30〜70%の範囲と
し、これにより、摩耗後に生じるウェット性能の低下に
対し、ベースゴム層の出現をもって対抗する。すなわ
ち、比率が30%未満では、接地面に対するベースゴム
層の露出量が少なく、ウェット性能の低下抑制効果が小
さい。一方、70%を越えると、摩耗の初期からベース
ゴム層が露出し、白色フィラの配合量が多いそのベース
ゴム層の摩耗が早く進行して摩耗寿命が短くなるおそれ
がある。
【0019】なお、前記周溝よりタイヤ幅方向の外側に
位置するトレッド部分で、そのトレッド部分の体積に占
めるベースゴム層部分の体積の比率を40〜60%の範
囲とした場合には、キャップゴムとベースゴムの体積量
をほぼ半量ずつとすることができ、摩耗によるベースゴ
ム層の露出時期を摩耗のほぼ中期に設定することができ
る。
【0020】そして、前記周溝間の陸部列の幅の、トレ
ッド接地幅に対する比率を8〜20%の範囲とした場合
には、新品時のウェット性能に寄与する陸部列の幅を十
分に確保することができる。8%より小さいと、陸部幅
が狭く、コーナリング時等の横方向入力に対して陸部が
倒れ込み、接地面積が減少し横力を発生できない。ま
た、20%より大きいと接地幅の中央部分に、白色フィ
ラを多く配合するベースゴム層が幅広く配置されること
になり、白色フィラを多く配合するゴムの特徴である耐
摩耗性の悪さから、タイヤ寿命を短くすることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態を、タイヤの半部について示す横断面図で
あり、タイヤをJATMA YEAR BOOKに規定
される適用リムRに装着するとともに、内部に、それも
JATMA YEAR BOOKに規定される空気圧を
充填した状態で示すこのタイヤにおいて、1はトレッド
を、2は、トレッド1のそれぞれの側部に連続して半径
方向内方に延びるサイドウォールを、そして3は、サイ
ドウォール2の内周側に設けたビード部をそれぞれ示
す。
【0022】このタイヤでは、両ビード部間に、たとえ
ば二枚のカーカスプライからなるラジアルカーカス4を
トロイダルに延在させて構成各部を補強するとともに、
ラジアルカーカス4のクラウン部とトレッド1との間
に、たとえば二層以上のベルト層からなり、層間でコー
ドが相互に交差するベルト5を配設してトレッド1を補
強する。なおここにおいては、実質上タイヤ周方向に延
びる有機繊維コード等よりなり、ベルト5をその外周側
から抑え込む一層以上のベルト補強層を設けることもで
きる。
【0023】またこのタイヤでは、トレッド中央域6
に、タイヤ赤道線を隔てて直線状に、またはジグザグ状
に形成した二本の周溝7によって、リブもしくはブロッ
クからなる陸部列8を区画する。
【0024】ところでここでは、トレッド1を、タイヤ
の内周側に位置するベースゴム層9と、外周側に位置す
るキャップゴム層10との積層構造とするとともに、そ
のベースゴム層9を、両周溝7間の陸部列8でトレッド
表面に露出させる。
【0025】またここでは、キャップゴム層10のタイ
ヤ幅方向の内端を、周溝7の、タイヤ幅方向の外側溝壁
11の壁面内に位置させ、好ましくはその溝壁11に沿
う層厚みを1〜4mmの範囲とする一方で、そのキャッ
プゴム層10のタイヤ幅方向の外端を、ベースゴム層9
の幅方向の外端および、ベルト5の同様の外端より外側
に位置させる。
【0026】このようなベースゴム層9およびキャップ
ゴム層10を形成するベースゴムおよびキャップゴムの
それぞれには、石膏、カオリン、タルク、ベントナイ
ト、二酸化チタン、各種ケイ酸塩、シリカ等の無機強化
フィラからなる白色フィラを配合するとともに、ベース
ゴムに配合した白色フィラの、他の補強フィラを含む
他、カーボンブラック等の物質をも含む充填剤の全体量
に対する質量比を、キャップゴムに配合した白色フィラ
の同様の質量比より大きくする。
【0027】これによれば、白色フィラの配合量の多い
ベースゴムのゴム硬度は、キャップゴムの硬度より高く
なるも、ここでは、ベースゴムとキャップゴムとのJI
SA硬度による硬度差を10度以下とする。
【0028】このように構成してなるタイヤでは、先に
述べたように、ウェット路面に対する高い摩擦係数を実
現して、偏摩耗の発生を有利に防止することができる。
【0029】かかるタイヤにおいてより好ましくは、白
色フィラの前記質量比の差を、ベースゴムで0.05〜
0.1大きくし、また好ましくは、ベースゴムの、白色
フィラ量に対するシリカの質量比を、キャップゴムの同
様の質量比以上とする。
【0030】またこのタイヤでは、ベースゴムの、30
℃での動的貯蔵弾性率(E′)をキャップゴムのそれ以
上とすることが好ましく、トレッドの全体積に占める、
ベースゴム層9の体積の比率を30〜70%の範囲とす
ること、および、周溝7よりタイヤ幅方向の外側に位置
するトレッド部分、すなわち、外側溝壁11の開口縁に
立てた法線Nより外側のトレッド部分にあって、そのト
レッド部分の体積に占めるベースゴム層部分の体積の比
率を40〜60%の範囲とすることが好ましい。そして
また好ましくは、周溝間の陸部列8の幅wの、トレッド
接地幅Wに対する比率を8〜20%の範囲とする。
【0031】
【実施例】サイズが205/55 R16のタイヤを、
6.5JJのリムに組付けるとともに、220kPaの
空気圧を充填して実車走行を行って、ウェット路面上で
の制動性能および耐偏摩耗性能を求めたところ、表1に
示す通りとなった。なお、実施例タイヤは、図2(a)
に示すトレッド構造および諸元を有するものとし、比較
タイヤ1は図2(b)に示す、そして比較タイヤ2は図
2(c)に示すトレッド構造等を有するものとした。
【0032】
【表1】
【0033】ここでウェット路面の制動性能は、常時散
水したアスファルト路面上を国産FR車で走行し、80
km/hからフルブレーキをかけたときの、停止に至る
までの距離を測定して指数評価することにより求め、ま
た、耐偏摩耗性能は、ドライ走行したときに生じたキャ
ップゴム層とベースゴム層の摩耗量の大きさを測定し
て、それぞれの摩耗量の差を指数評価することにより求
めた。なお指数値はいずれも、大きいほどすぐれた結果
を示すものとした。また、摩耗後のウェット性能を評価
するため、溝深さを50%減じた試験タイヤを準備し
て、ウェット路面での制動性能評価を行った。
【0034】表1によれば、実施例タイヤは、比較タイ
ヤ1に比して高いウェット制動性能をもたらすととも
に、比較タイヤ2に比して、はるかにすぐれた耐偏摩耗
性能を実現し得ることが解る。
【0035】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、とくには白
色フィラの作用の下で、タイヤのウェット性能を有効に
改善してなお、偏摩耗の発生を効果的に抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態をタイヤの半部につい
て示す横断面図である。
【図2】 実施例タイヤおよび比較タイヤのトレッド構
造等を示す図である。
【図3】 従来のトレッド構造を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド 2 サイドウォール 3 ビード部 4 ラジアルカーカス 5 ベルト 6 トレッド中央域 7 周溝 8 陸部列 9 ベースゴム層 10 キャップゴム層 11 外側溝壁 w 陸部列幅 W トレッド踏面幅 N 法線 R リム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドと、サイドウォールと、ビード
    部とを具え、トレッド中央域に、タイヤ赤道線を隔てて
    形成した二本の周溝によって陸部列を区画してなる空気
    入りラジアルタイヤであって、 トレッドを、内周側に配設したベースゴム層と、外周側
    に配設したキャップゴム層との積層構造とするととも
    に、ベースゴム層を、前記周溝間でトレッド表面に露出
    させ、 キャップゴム層のタイヤ幅方向の内端を、周溝の、タイ
    ヤ幅方向の外側溝壁の壁面内に位置させるとともに、そ
    のキャップゴム層のタイヤ幅方向の外端を、ベースゴム
    層の同様の外端より外側に位置させ、 ベースゴムが含む白色フィラの、充填剤の全体量に対す
    る質量比を、キャップゴムが含む白色フィラの同様の質
    量比より大きくし、ベースゴムとキャップゴムとのJI
    S A硬度による硬度差を10度以下としてなる空気入
    りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 白色フィラの前記質量比の差を0.05
    〜0.1の範囲としてなる請求項1に記載の空気入りラ
    ジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 ベースゴムの、30℃での動的貯蔵弾性
    率(E′)を、キャップゴムのそれ以上としてなる請求
    項1もしくは2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 ベースゴムの、白色フィラの量に対する
    シリカの質量比を、キャップゴムの同様の質量比以上と
    してなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りラジ
    アルタイヤ。
  5. 【請求項5】 トレッドの全体積に占めるベースゴム層
    の体積の比率を30〜70%の範囲としてなる請求項1
    〜4のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記周溝よりタイヤ幅方向の外側に位置
    するトレッド部分にあって、そのトレッド部分の体積に
    占めるベースゴム層部分の体積の比率を40〜60%の
    範囲としてなる請求項1〜5のいずれかに記載の空気入
    りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記周溝間の陸部列の幅の、トレッド接
    地幅に対する比率を8〜20%の範囲としてなる請求項
    1〜6のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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