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JP2002207433A - 自己発光型ディスプレイ - Google Patents

自己発光型ディスプレイ

Info

Publication number
JP2002207433A
JP2002207433A JP2001002390A JP2001002390A JP2002207433A JP 2002207433 A JP2002207433 A JP 2002207433A JP 2001002390 A JP2001002390 A JP 2001002390A JP 2001002390 A JP2001002390 A JP 2001002390A JP 2002207433 A JP2002207433 A JP 2002207433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
phosphor
emitting layer
reflection
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001002390A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Honda
知久 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001002390A priority Critical patent/JP2002207433A/ja
Publication of JP2002207433A publication Critical patent/JP2002207433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安価でかつ外光の反射も少なく、
さらには輝度が高く明るい自己発光型ディスプレイを提
供することを主目的とする。 【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、
蛍光体を具備する発光層と、上記発光層の観察者側に配
置され、特定方向の直線偏光を選択透過しそれ以外の光
を反射する透過反射分離層と、上記透過反射分離層の発
光層に対して反対側の面に配置された直線偏光板とを有
し、上記透過反射分離層の光透過方向と直線偏光板の光
透過方向とを同方向としたことを特徴とする自己発光型
ディスプレイを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視認性を向上させ
た自己発光型ディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTの代替技術として各種のフ
ラットパネルディスプレイが開発されている。このよう
なフラットパネルディスプレイには、大きく分けると、
液晶ディスプレイのようなバックライトの明るさをシャ
ッターすることにより階調をつけて表示を行う非発光型
ディスプレイと、プラズマディスプレイ(PDP)、フ
ィールドエミッションディスプレイ(FED)、エレク
トロルミネッセンスディスプレイ(EL)のように蛍光
体を何らかのエネルギーによって光らせて表示を行う自
己発光型ディスプレイの2種類を挙げることができる。
【0003】前者は単位エネルギー当たりの輝度が比較
的大きい陰極管を光源にしており、駆動エネルギーの小
さい液晶を用いてシャッターするものであるので、消費
電力が小さくてすむ。よって、携帯型の表示装置に広く
使われている。最近では、ノート型のパーソナルコンピ
ュータ(PC)のみならず、薄い、静止画がきれい、軽
い、低消費電力といった特性を活かして、通常のデスク
トップ型のPCへ利用されつつある。
【0004】しかしながら、液晶ディスプレイには、用
いられる液晶の駆動の特性上、ディスプレイを見る方向
によって明るさが変化してしまうといった問題点や、バ
ックライトが必要であることからディスプレイの厚みが
十分に薄くならないという問題点等がある。それに対し
て後者の自己発光型ディスプレイでは、蛍光体が直接エ
ネルギーを光に変換して全方位にほぼ同程度の強度の光
を発光するものであることから、どの方向から見ても明
るさが変わらず視認性の良好な表示が可能となる。
【0005】このような自己発光型のディスプレイで
は、基本的に画素毎に異なる蛍光体を形成し、通常青、
緑、および赤の三色に光らせることによりカラー表示を
行うようになっている。しかしながら、蛍光体は通常非
発光時でも擬白色の反射を呈しており、非発光時にも観
察者側から入った外光を反射してしまうため、黒表示に
おいて黒が沈まずに明るくなってしまい、画像のコント
ラストが低下してしまうといった問題点を有している。
また、蛍光体の発光効率を良くするために一般的に蛍光
体の背面に反射板をおいて背面方向に出た光も反射して
使用することもあり、この場合は反射板起因の外光反射
の問題が顕著に起こる。
【0006】このような問題を防ぐ方法として、例えば
図2に示す自己発光型ディスプレイが提案されている。
この自己発光型ディスプレイは、透明基板1の一方側に
青、緑、および赤を発光する蛍光体を有する発光層2が
形成されており、さらにその外側には反射板3が配置さ
れている。また、透明基板1の他方の面側には四分の一
波長板4が配置され、さらにその上には吸収型直線偏光
板5が配置されて円偏光板とされている。この吸収型直
線偏光板5の表面には反射防止板6が形成されている。
このような構成の自己発光型ディスプレイにおいて、反
射防止板6の外側から入射した外光は、吸収型直線偏光
板5および四分の一波長板4からなる円偏光板により円
偏光とされる。そしてこの円偏光とされた外光は、反射
板3もしくは発光層2の蛍光体により反射されるのであ
るが、この反射に際して円偏光の回転方向が逆転する。
そして逆転した円偏光は上記円偏光板を通過することが
できないため、外部に透過することがない。したがっ
て、外光の反射による画像のコントラストの低下といっ
た問題の発生を抑えることが可能となる。
【0007】しかしながら、このような方法では上述し
たように外光の反射は抑えられるものの、発光層2の蛍
光体から発光した光も上記直線偏光板5によりその半分
が吸収されることになることから、輝度が低下し画像が
暗くなってしまうといった問題が生じる場合があった。
【0008】また、上記自己発光型ディスプレイは、位
相差板を用いているが、位相差板は波長によってリタデ
ーションが異なり、安価な位相差板では各波長の反射特
性が異なってしまい、色が付くもしくは光の利用効率が
低下するといった現象が生じていた。また、大画面に使
用できるような均一な円偏光板は高価であり、このため
大画面のELもしくはFEDの作製を困難にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、安価でかつ外光の反射も
少なく、さらには輝度が高く明るい自己発光型ディスプ
レイを提供することを主目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、請求項1に記載するように、蛍光体を具
備する発光層と、上記発光層の観察者側に配置され、特
定方向の直線偏光を選択透過しそれ以外の光を反射する
透過反射分離層と、上記透過反射分離層の発光層に対し
て反対側の面に配置された直線偏光板とを有し、上記透
過反射分離層の光透過方向と直線偏光板の光透過方向と
を同方向としたことを特徴とする自己発光型ディスプレ
イを提供する。
【0011】このような構成とすることにより、入射し
てきた外光は、直線偏光板によりその一部のみ透過さ
れ、さらに蛍光体で反射される際に偏光の角度がある程
度変化することから、直線偏光板を透過する際に外光が
蛍光体で反射された反射光はさらにその一部のみ透過す
ることになる。したがって、入射してきた外光に関して
はかなり弱められて出射することになり、外光の直接反
射によるコントラストの低下といった問題を防止するこ
とができる。また、蛍光体から発光した発光光は、透過
反射分離層によりその一部のみ出射し、その他の発光光
は反射される。しかしながら、反射された発光光は、透
過反射分離層および蛍光体における反射において、ある
程度偏光の角度が変化することから、蛍光体で反射され
て再度透過反射分離層に入射する際にまたその一部が出
射されることになる。このように蛍光体から発光した発
光光は、透過反射分離層および蛍光体での反射を繰り返
す内に、発光光の大部分を出射させることが可能とな
る。したがって、上述した図2に示すような従来の自己
発光型ディスプレイと比較して輝度を向上させることが
可能となる。よって、本発明の自己発光型ディスプレイ
は外光の反射によるコントラストの低下を低減すること
が可能であり、かつ蛍光体からの発光光の輝度を向上さ
せることができるといった利点を有するものである。
【0012】上記請求項1に記載された発明において
は、請求項2に記載するように、上記発光層の観察者側
のいずれかの位置にカラーフィルタが配置されているこ
とが好ましい。このようにカラーフィルタを配置するこ
とにより、入射してきた外光がこのカラーフィルタを通
過することによりその光の強度を約3分の1とすること
が可能であるため、外光の反射によるコントラストの低
下を防止する効果をさらに向上させることができるから
である。
【0013】また、上記請求項2に記載された発明にお
いては、請求項3に記載するように、上記発光層におけ
る蛍光体の色およびその位置が上記カラーフィルタの色
およびその位置と一致するように配置されていることが
好ましい。このように配置することにより、蛍光体から
発光した発光光に関しては、カラーフィルタと同色の光
を発光するものであることから、ほとんどその輝度には
影響を与えず、発光光の輝度を低下させることなく、上
述した外光の反射によるコントラストの低下を防止する
効果を向上させることが可能となるからである。
【0014】上記請求項2または請求項3に記載された
発明においては、請求項4に記載するように、上記カラ
ーフィルタが、上記発光層の観察者側に空間を持たず直
接に配置されていることが好ましい。発光層とカラーフ
ィルタと間に隙間が介在し、その位置が離れてしまった
場合は、発光層の蛍光体から発光した発光光が同色のカ
ラーフィルタを透過しない場合が生じてしまい、全体的
な輝度の低下につながる可能性があるからである。ま
た、蛍光体の表面反射も抑えることができる。
【0015】上記請求項1から請求項4までのいずれか
の請求項に記載の発明においては、請求項5に記載する
ように、上記発光層と上記透過反射分離層との間に、位
相差フィルムを有することが好ましい。この位置に位相
差フィルムを配置することにより、蛍光体からの発光光
が透過反射分離層で反射された光の偏光の角度を、大幅
に変化させることができる。したがって、透過反射分離
層で反射された発光光を、反射回数が少ない内に外部に
出射させることが可能となり、吸収や乱反射によるロス
を低減し、結果的に輝度の向上に寄与することができ
る。
【0016】上記請求項1から請求項5までのいずれか
の請求項に記載の発明においては、請求項6に記載する
ように、上記蛍光体の発光原理が、紫外線励起、電子線
励起、もしくは電流であることが好ましい。一般的に商
業化が可能な発光原理は、通常これらのものから選択さ
れるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自己発光型ディス
プレイについて詳細に説明する。本発明の自己発光型デ
ィスプレイは、蛍光体を具備する発光層と、上記発光層
の観察者側に配置され、特定方向の直線偏光を選択透過
しそれ以外の光を反射する透過反射分離層と、上記透過
反射分離層の発光層に対して反対側の面に配置された直
線偏光板とを有し、上記透過反射分離層の光透過方向と
直線偏光板の光透過方向とを同方向としたことを特徴と
するものである。
【0018】このような本発明に用いられる蛍光体とし
ては、自己発光する蛍光体であれば特に限定されるもの
ではないが、特に蛍光体の発光原理が、紫外線励起、電
子線励起、もしくは電流である蛍光体が好適に用いられ
る。
【0019】このような発光原理が紫外線励起である蛍
光体としては、一般にPDPパネルに用いられている蛍
光体を用いることができ、特に限定されるものではな
い。具体的には、赤色蛍光体としては、Y23:Eu、
2SiO5:Eu、Y3Al5 12:Eu、Zn2(P
42:Mn、YBO3:Eu、Y0.65Gd0.35BO3
Eu、GdBO3:Eu、ScBO3:Eu、LuB
3:Eu等を挙げることができる。また、緑色蛍光体
としては、ZnSiO4:Mn、BaAl1219:M
n、BaMgAl1423:Mn、SrAl1219:M
n、ZnAl1219:Mn、CaAl1219:Mn、Y
BO3:Tb、LuBO3:Tb、GdBO3:Tb、S
cBO3:Tb、Sr4Si38Cl4:Eu等を挙げる
ことができる。さらに、青色蛍光体としては、CaWO
4:Pb、Y2SiO5:Ce、BaMgAl1423:E
u等を挙げることができる。
【0020】また、発光原理が電子線励起である蛍光体
としては、一般にCRTディスプレイや、FEDパネル
に用いられている蛍光体を用いることが可能であり、電
子もしくは二次電子を吸収して発光するものであれば特
に限定されるものではない。具体例には、赤色蛍光体と
しては、Y23S:Eu、Y23:Eu3+、SrTiO
3:Pr3+、SnO2:Eu3+等を挙げることができる。
また、緑色蛍光体としては、ZnS:Cu,Al、Zn
Ga24:Mn2+、Gd22S:Tb3+等を挙げること
ができる。さらに青色蛍光体としては、ZnS:Ag、
2SiO5:Ce3+、ZnGa24、ZnS:Ag,C
l等を挙げることができる。
【0021】さらに、発光原理が電流である蛍光体とし
ては、一般にELパネルに用いられているものであれば
特に限定されるものではない。具体的には、無機系の赤
色蛍光体としては、ZnS:SmF3、CaS:Eu,
Cl、ZnS:Mn等を挙げることができ、緑色蛍光体
としては、ZnS:TbF3、ZnS:Er,F、Ca
S:Ce,Cl等を挙げることができ、さらに青色蛍光
体としては、ZnS:TmF3、SrS:Ce,Cl等
を挙げることができる。また、有機系の赤色蛍光体とし
ては、Eu(DBM)3(Phen)系を挙げることが
でき、緑色蛍光体としては、Alq3系を挙げることが
でき、さらに青色蛍光体としては、ビス(ベンゾキノリ
ノラト)アルミニウム錯体系等をあげることができる。
【0022】本発明においては、このような蛍光体を具
備する発光層を用いる。この発光層には、必要に応じて
ブラックマトリックス等が形成されていてもよい。ま
た、この発光層の観察者側と反対側の表面には反射板が
形成されていてもよい。観察者側と反対側に発光した光
を観察者側に反射させることにより輝度を向上させるこ
とができるからである。このような反射板としては、用
いられる蛍光体等によって種々のものを用いることが可
能であるが、一般的にはアルミニウムもしくは銀(A
g)の薄膜等が好適に用いられる。
【0023】本発明においては、このような発光層の観
察者側に、特定方向の直線偏光を選択透過しそれ以外の
光を反射する透過反射分離層を配置するところに大きな
特徴を有するものである。
【0024】ここで、この透過反射分離層は上述したよ
うに、入射してきた光の内、特定方向の直線偏光のみを
選択して透過し、それ以外の光は反射するような機能を
有するものであり、具体的には、3M社製のDBEF
(商品名)等を用いることができる。なお、本発明にお
いては、反射面が片面に形成されたものであっても、両
面に形成されたものであっても用いることが可能である
が、少なくとも発光層の観察者側に反射面が面するよう
に配置する必要がある。
【0025】本発明においては、さらに上記透過反射分
離層の発光層に対して反対側の面に直線偏光板が配置さ
れる。この直線偏光板としては、通常用いられる吸収型
の直線偏光板を用いることが可能である。
【0026】本発明はこのような構成とすることによ
り、入射してきた外光は、上述したような直線偏光板に
まず入射する。この直線偏光板に入射した光は、直線偏
光板が透過する偏光の角度の光のみ透過され、他の光は
吸収されしまうことから大幅にその光の強度を低下させ
る。そして直線偏光板を通過した光は、透過反射分離層
を経て発光層の蛍光体に到達し、蛍光体により反射され
る。この際、反射光の偏光の角度が変化する。したがっ
て、蛍光体により反射された光が透過反射分離層を経て
再度直線偏光板に入射した場合に、出射する光はさらに
その一部となる。このように、本発明の自己発光型ディ
スプレイは、外光の反射光の強度を低減させ、これによ
りコントラストの低下といった不具合を防止することが
できるものである。
【0027】また、本発明において発光層の蛍光体によ
り発光した光は、まず上記透過反射分離層に到達する。
ここで上記透過反射分離層は上述したように特定方向の
直線偏光のみ選択的に透過して、それ以外の光は反射す
る機能を有するものである。したがって、透過反射分離
層に到達した光は、特定方向の直線偏光のみ透過され、
その他の光は反射されることになる。透過した光は直線
偏光板に入射するが、この直線偏光板は上記透過反射分
離層と光の透過方向を一致させていることから、そのま
まの強度で出射することになる。一方、透過反射分離層
で反射された光は、再度発光層の蛍光体に達してそこで
また反射される。通常光が反射された場合は、その偏光
の角度がずれることから、このように透過反射分離層お
よび蛍光体で2回反射された光の偏光の角度は変化して
いる。このように前回入射した際の光から偏光の角度が
ずれた光が再度透過反射分離層に入射するので、その内
の特定方向の直線偏光を出射させることが可能となる。
このように、蛍光体からの発光光が透過反射分離層と蛍
光体との間の反射を繰り返す間に、発光光の偏光の角度
が変化することから、吸収・乱反射により消滅する光以
外の光は、最終的に透過反射分離層を透過して出射する
ことになる。したがって、本発明の自己発光型ディスプ
レイは、蛍光体からの発光光の出射率が高く、輝度の高
いものとすることができる。
【0028】本発明においては、上記発光層の観察者側
のいずれかの位置にカラーフィルタが配置され、上記発
光層における蛍光体の色およびその位置が上記カラーフ
ィルタの色およびその位置と一致するように配置されて
いることが好ましい。
【0029】このようにカラーフィルタを配置すること
により、入射した外光がこのカラーフィルタを通過する
ことにより、外光中、赤、青、もしくは緑の波長以外の
光が吸収されてしまうことから、入射した外光の強度を
3分の1とすることが可能となる。したがって、より外
光の反射をより低減することが可能となり、よりコント
ラストの高い自己発光型ディスプレイとすることができ
る。
【0030】この際、カラーフィルタの配置は、上記発
光層の観察者側に空間を持たず直接に配置されているこ
とが好ましい。カラーフィルタと発光層とが離れて形成
されると、光の屈折や散乱、発光の角度等の関係から、
発光層の蛍光体から発光した発光光が、カラーフィルタ
における同色のカラーフィルタ以外部分を通過する恐れ
が生じるからである。
【0031】ここで用いられるカラーフィルタは、これ
に限定されるものではないが、通常赤、青、および緑の
三色から構成されるものであり、上述したように、カラ
ーフィルタの色と蛍光体の発光色とが一致するように設
計され配置されたものが用いられる。また、必要であれ
ばブラックマトリックスが形成されたものを用いてもよ
い。
【0032】本発明においては、さらに上記発光層と上
記透過反射分離層との間に、位相差フィルムを有するこ
とが好ましい。このように位相差フィルムを配置するこ
とにより、透過反射分離層で反射された蛍光体からの発
光光の偏光の角度を変化させることが可能となる。これ
により、透過反射分離層で一回反射された蛍光体からの
発光光が、位相差フィルムを通過して発光層の蛍光体で
反射され、さらに位相差フィルムを通過して透過反射分
離層に到達する際に、発光光の偏光の角度が大きく変化
していることから、再度透過反射分離層に入射した際に
外部に出射させることができる光の強度を増加させるこ
とが可能となる。このように位相差フィルムを配置する
ことにより、反射回数が少ない段階で多くの蛍光体から
の発光光を外部に出射することができることから、吸収
・乱反射等により光の強度が低下する前に出射すること
が可能となり、ディスプレイの輝度を全体的に明るくす
ることができる。
【0033】本発明に用いることができる位相差フィル
ムとは、蛍光体の発光光の偏光の角度を変化させること
が可能なフィルムであれば特に限定されるものではな
い。
【0034】本発明の自己発光型ディスプレイにおいて
は、さらに最外層に反射防止膜を形成するようにしても
よい。この際の反射防止膜としては、一般的に平面ディ
スプレイに用いられている反射防止膜であれば特に限定
されるものではなく、酸化珪素の蒸着フィルム等が好適
に用いられる。なお、この反射防止膜は、最外層に上記
直線偏光板が配置された場合にその外表面に反射防止処
理が施されている等、最外層の機能層の外表面に反射防
止処理を施したものであってもよい。
【0035】次に本発明の自己発光型ディスプレイにつ
いて、図面を参照して具体的に説明する。
【0036】図1は本発明の自己発光型ディスプレイの
一例を示すものである。この自己発光型ディスプレイ
は、透明基板10の一方の側にカラーフィルタ11が形
成され、このカラーフィルタ11の外側に発光層12が
形成されている。この際、カラーフィルタ11と発光層
12との位置関係は、赤色のカラーフィルタ11rが発
光層の赤色の蛍光体12rと、青色のカラーフィルタ1
1bが発光層12の青色の蛍光体12bと、緑色のカラ
ーフィルタ11gが発光層12の緑色の蛍光体12gと
一致するように配置されている。この発光層12の外側
には反射板13が配置されている。一方、透明基板10
の反対側の面には、透過反射分離層14が形成されその
外側に直線偏光板15、さらにその外側には反射防止層
16が配置されている。
【0037】この例の自己発光型ディスプレイに入射し
た外光は、直線偏光板15を通過することにより、所定
の直線偏光の角度を有するの光のみ透過され、他の光は
全て吸収されてしまう。よってこの直線偏光板15を通
過した外光は約半分の強度となっている。そして、この
外光は透過反射分離層14および透明基板10を経てカ
ラーフィルタ11に入射する。このカラーフィルタ11
は通常青、緑、および赤の三原色で構成されていること
から、このカラーフィルタ11に入射した光の強度は約
3分の1となる。このカラーフィルタ11を透過した光
は発光層12で反射されて再度カラーフィルタ11、透
明基板10を経て透過反射分離層14に到達する。透過
反射分離層14は、上述したように入射してきた光の
内、特定方向の直線偏光のみを選択して透過し、それ以
外の光は反射する機能を有するものであるので、入射し
た外光の一部を透過させることになる。ここで反射され
た光が後述するようにいずれは透過することになるとし
ても、出射する外光は、入射時の6分の1以下に抑える
ことが可能となる。
【0038】一方、発光層12中の蛍光体から発光した
発光光は、カラーフィルタ11、透明基板10を経て透
過反射分離層14に入射する。ここで、カラーフィルタ
11は蛍光体が発光する色と同色のカラーフィルタであ
るので、ここでの光の強度の損失は極めて少ない。透過
反射分離層14に入射した光の内、特定方向の直線偏光
はこの透過反射分離層14を透過するが、他の光は反射
される。しかしながら、反射された発光光もこの透過反
射分離層14と着色層12の蛍光体との間で反射を繰り
返している内に偏光の角度が変化することから、最終的
には透過反射分離層14から外部に出射することにな
る。したがって、図2に示す様な従来の方法と比較する
と、約2倍の輝度を有することになる。
【0039】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0040】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに説明す
る。
【0041】(実施例1)縦横が25mm×25mm
で、厚みが1.1mmの透明ガラス板の表面に顔料分散
型の光感光性樹脂を用いて、赤、緑および青の三色のパ
ターンを形成してカラーフィルタとした。このカラーフ
ィルタ上に酸化インジウム錫(ITO)の透明導電膜性
膜を形成し、洗浄・乾燥の後、真空チャンバー内に設置
して、正孔輸送層としてフェニレンジアミンを1000
オングストローム蒸着した。そして、緑色蛍光体として
緑色のカラーフィルタ上に、キノリノールとフェノール
誘導体の混合配位子8−アルミキノレートを500オン
グストローム蒸着した。同様に赤色のカラーフィルタ上
に赤色蛍光体としてEu(DBM)3(Phen)を5
00オングストローム蒸着し、また同様に青色のカラー
フィルタ上に青色蛍光体としてビス(ベンゾキノリノラ
ト)アルミニウム錯体を500オングストローム蒸着し
た。
【0042】さらに、電子輸送層として2−(4’−t
−ブチルフェニル)9−5−(4’−ビフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾールを500オングストロー
ム蒸着した。この上に反射電極としてアルミニウムをパ
ターン蒸着することによって発光層を形成した。
【0043】この透明基板の反対側の面に、反射透過選
択層(3M社製、商品名:DBEF)を密着させ、その
透過軸と同じ方向の光を透過するように日東電工製の直
線偏光板SR−1862APを接着剤を用いて密着させ
た。ここで、上記直線偏光板は、その外表面となる面に
反射防止処理が施されたものを用いた。
【0044】このようにして形成されたエレクトロルミ
ネッセンスディスプレイ(EL)を発光させると、従来
のものと比較して、外光の反射が少なくコントラストが
良好なものであり、かつ輝度も約2倍となり、明るいも
のであった。
【0045】
【発明の効果】本発明の自己発光型ディスプレイは、外
光の反射によるコントラストの低下を大幅に低減するこ
とが可能であり、かつ蛍光体からの発光光の輝度を大幅
に向上させることができるといった利点を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己発光型ディスプレイの一例を示す
概略断面図である。
【図2】従来の自己発光型ディスプレイの例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1、10 …… 透明基板 2、12 …… 発光層 11 …… カラーフィルタ 14 …… 透過反射分離層 15 …… 直線偏光板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/02 H01J 11/02 Z 29/88 29/88 H05B 33/12 H05B 33/12 E 33/14 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB02 EB00 FA01 5C032 AA07 DD02 DG01 5C040 GH10 MA03 MA04 5C094 AA10 AA11 BA02 BA12 BA27 BA31 BA32 CA19 CA24 DA13 EA05 EB02 ED03 ED14 5G435 AA03 BB05 BB06 CC12 DD11 DD13 FF02 FF05 FF15 GG25 GG27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体を具備する発光層と、前記発光層
    の観察者側に配置され、特定方向の直線偏光を選択透過
    しそれ以外の光を反射する透過反射分離層と、前記透過
    反射分離層の発光層に対して反対側の面に配置された直
    線偏光板とを有し、前記透過反射分離層の光透過方向と
    直線偏光板の光透過方向とを同方向としたことを特徴と
    する自己発光型ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 前記発光層の観察者側のいずれかの位置
    にカラーフィルタが配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の自己発光型ディスプレイ。
  3. 【請求項3】 前記発光層における蛍光体の色およびそ
    の位置が前記カラーフィルタの色およびその位置と一致
    するように配置されていることを特徴とする請求項2記
    載の自己発光型ディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記カラーフィルタが、前記発光層の観
    察者側に空間を持たず直接に配置されていることを特徴
    とする請求項2または請求項3に記載の自己発光型ディ
    スプレイ。
  5. 【請求項5】 前記発光層と前記透過反射分離層との間
    に、位相差フィルムを有することを特徴とする請求項1
    から請求項4までのいずれかの請求項に記載の自己発光
    型ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記蛍光体の発光原理が、紫外線励起、
    電子線励起、もしくは電流であることを特徴とする請求
    項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の自己
    発光型ディスプレイ。
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