JP2002204116A - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents
自動車用ガラスアンテナInfo
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- antenna
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Abstract
(57)【要約】
【課題】FM放送帯又はFM放送帯より高い周波数帯の
感度を向上させる自動車用ガラスアンテナを提供する。 【解決手段】デフォッガ3と、アンテナ導体4とが後部
窓ガラス板1に設けられ、アンテナ導体4の垂直部分は
複数本のヒータ線2と交差しており又は重なっており、
この交差し又は重なる部分において、アンテナ導体4と
ヒータ線2とが絶縁層15を間に挟んで積層されてい
る。
感度を向上させる自動車用ガラスアンテナを提供する。 【解決手段】デフォッガ3と、アンテナ導体4とが後部
窓ガラス板1に設けられ、アンテナ導体4の垂直部分は
複数本のヒータ線2と交差しており又は重なっており、
この交差し又は重なる部分において、アンテナ導体4と
ヒータ線2とが絶縁層15を間に挟んで積層されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM放送帯(76
〜90MHz)、又はFM放送帯より高い周波数帯の受
信に適する自動車用ガラスアンテナに関する。
〜90MHz)、又はFM放送帯より高い周波数帯の受
信に適する自動車用ガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すFM放送帯用又はそれより高
い周波数帯の受信用の従来の自動車用ガラスアンテナで
は、自動車の後部窓ガラス板1にヒータ線2とバスバ5
a、5bとを有する通電加熱式のデフォッガ3が設けら
れており、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より上方の
余白部にアンテナ導体14が設けられている。
い周波数帯の受信用の従来の自動車用ガラスアンテナで
は、自動車の後部窓ガラス板1にヒータ線2とバスバ5
a、5bとを有する通電加熱式のデフォッガ3が設けら
れており、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より上方の
余白部にアンテナ導体14が設けられている。
【0003】FM放送帯の受信用とFM放送帯より高い
周波数帯の受信用とでは、アンテナ導体14の長さが相
違し、FM放送帯より高い周波数帯の受信用の場合には
アンテナ導体14の長さが短い。アンテナ導体14に励
起される受信信号は、給電点14aとケーブル25を介
して受信機20に送られる。デフォッガ3には直流電源
10から直流電流が通電される。この従来例では、FM
放送帯用であってもそれより高い周波数帯用であって
も、感度が不充分となる問題がある。
周波数帯の受信用とでは、アンテナ導体14の長さが相
違し、FM放送帯より高い周波数帯の受信用の場合には
アンテナ導体14の長さが短い。アンテナ導体14に励
起される受信信号は、給電点14aとケーブル25を介
して受信機20に送られる。デフォッガ3には直流電源
10から直流電流が通電される。この従来例では、FM
放送帯用であってもそれより高い周波数帯用であって
も、感度が不充分となる問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する、感度が不充分となる欠点を解消する自動車用ガ
ラスアンテナの提供を目的とする。
有する、感度が不充分となる欠点を解消する自動車用ガ
ラスアンテナの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本のヒー
タ線と複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガ
と、アンテナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に設けら
れている自動車用ガラスアンテナにおいて、デフォッガ
の一部と、アンテナ導体の一部又は全部とが絶縁層を間
に挟んで積層されていることを特徴とする自動車用ガラ
スアンテナを提供する。また、複数本のヒータ線と複数
のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガと、アンテ
ナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に設けられている自
動車用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体とヒータ
線とが交差しており、この交差する部分において、アン
テナ導体とヒータ線とが絶縁層を間に挟んで積層されて
いることを特徴とする自動車用ガラスアンテナを提供す
る。このような構成を採ることにより、アンテナ導体と
デフォッガとが良好に容量結合し、デフォッガの受信信
号を有効に利用できるため、感度が向上する。
タ線と複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガ
と、アンテナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に設けら
れている自動車用ガラスアンテナにおいて、デフォッガ
の一部と、アンテナ導体の一部又は全部とが絶縁層を間
に挟んで積層されていることを特徴とする自動車用ガラ
スアンテナを提供する。また、複数本のヒータ線と複数
のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガと、アンテ
ナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に設けられている自
動車用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体とヒータ
線とが交差しており、この交差する部分において、アン
テナ導体とヒータ線とが絶縁層を間に挟んで積層されて
いることを特徴とする自動車用ガラスアンテナを提供す
る。このような構成を採ることにより、アンテナ導体と
デフォッガとが良好に容量結合し、デフォッガの受信信
号を有効に利用できるため、感度が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動車用ガラスア
ンテナの一実施例の構成図である。図1に示すとおり、
ヒータ線2とバスバ5a、5bとを有する通電加熱式の
デフォッガ3と、アンテナ導体4とが自動車の後部窓ガ
ラス板1に設けられている。図1の自動車用ガラスアン
テナは、FM放送帯、又はFM放送帯より高い周波数帯
の受信に適している。アンテナ導体4に励起される受信
信号は、給電点4aとケーブル25を介して受信機20
に送られる。デフォッガ3には直流電源10から直流電
流が通電される。
ンテナの一実施例の構成図である。図1に示すとおり、
ヒータ線2とバスバ5a、5bとを有する通電加熱式の
デフォッガ3と、アンテナ導体4とが自動車の後部窓ガ
ラス板1に設けられている。図1の自動車用ガラスアン
テナは、FM放送帯、又はFM放送帯より高い周波数帯
の受信に適している。アンテナ導体4に励起される受信
信号は、給電点4aとケーブル25を介して受信機20
に送られる。デフォッガ3には直流電源10から直流電
流が通電される。
【0007】給電点4aは、後部窓ガラス板1のデフォ
ッガ3より上方の余白部であって、後部窓ガラス板1の
右周縁部付近に設けられている。しかし、図1に示され
る箇所に限定されず、後部窓ガラス板1のどの箇所に給
電点4aが配されても使用できる。なお、ケーブル25
の実装の便宜のためには、後部窓ガラス板1の周縁部付
近に給電点4aが配されることが好ましい。
ッガ3より上方の余白部であって、後部窓ガラス板1の
右周縁部付近に設けられている。しかし、図1に示され
る箇所に限定されず、後部窓ガラス板1のどの箇所に給
電点4aが配されても使用できる。なお、ケーブル25
の実装の便宜のためには、後部窓ガラス板1の周縁部付
近に給電点4aが配されることが好ましい。
【0008】図1では、給電点4aが後部窓ガラス板1
のデフォッガ3より上方の余白部に配設されている。ア
ンテナ導体4は、給電点4aから後部窓ガラス板1の左
右中央付近に向かって一旦伸長された後曲折して、下方
に向かって伸長されている。アンテナ導体4が下方に向
かって伸長されている間、アンテナ導体4は、複数本の
ヒータ線2と交差している。この交差する部分におい
て、アンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層15(点
線)を間に挟んで積層されている。すなわち、この下方
に向かって伸長されているアンテナ導体の部分がヒータ
線と交差している。
のデフォッガ3より上方の余白部に配設されている。ア
ンテナ導体4は、給電点4aから後部窓ガラス板1の左
右中央付近に向かって一旦伸長された後曲折して、下方
に向かって伸長されている。アンテナ導体4が下方に向
かって伸長されている間、アンテナ導体4は、複数本の
ヒータ線2と交差している。この交差する部分におい
て、アンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層15(点
線)を間に挟んで積層されている。すなわち、この下方
に向かって伸長されているアンテナ導体の部分がヒータ
線と交差している。
【0009】図1の例の変形例として、図16に示すと
おり、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より下方の余白
部に配設されており、アンテナ導体4が給電点4aから
後部窓ガラス板1の左右中央付近に向かって一旦伸長さ
れた後曲折して、上方に向かって伸長されており、この
上方に向かって伸長されているアンテナ導体4の部分が
ヒータ線2と交差する例が挙げられる。
おり、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より下方の余白
部に配設されており、アンテナ導体4が給電点4aから
後部窓ガラス板1の左右中央付近に向かって一旦伸長さ
れた後曲折して、上方に向かって伸長されており、この
上方に向かって伸長されているアンテナ導体4の部分が
ヒータ線2と交差する例が挙げられる。
【0010】図1では、アンテナ導体4とヒータ線2と
が交差している箇所においてなす角度はほぼ直角であ
る。しかし、これに限定されず、アンテナ導体4とヒー
タ線2とがなす角度は任意の角度でよい。図9におい
て、最高位のヒータ線2とアンテナ導体4とが交差して
いる箇所においてなす角度は直角より小さい。
が交差している箇所においてなす角度はほぼ直角であ
る。しかし、これに限定されず、アンテナ導体4とヒー
タ線2とがなす角度は任意の角度でよい。図9におい
て、最高位のヒータ線2とアンテナ導体4とが交差して
いる箇所においてなす角度は直角より小さい。
【0011】アンテナ導体4は図1に示すように複数本
のヒータ線2と交差していることが感度向上の点より好
ましい。しかし、これに限定されず、アンテナ導体4は
1本のヒータ線2とのみ交差していても使用できる。
のヒータ線2と交差していることが感度向上の点より好
ましい。しかし、これに限定されず、アンテナ導体4は
1本のヒータ線2とのみ交差していても使用できる。
【0012】アンテナ導体4が1本のヒータ線2のみと
交差する場合には、アンテナ導体4の水平部分は図1に
示すアンテナ導体4の水平部分より長くなり、垂直部分
は図1に示すアンテナ導体4の垂直部分より短くなる。
また、アンテナ導体4とヒータ線2とが交差する部分に
は、両者間に絶縁層15が介在しているため、アンテナ
導体4とヒータ線2とは容量結合している。
交差する場合には、アンテナ導体4の水平部分は図1に
示すアンテナ導体4の水平部分より長くなり、垂直部分
は図1に示すアンテナ導体4の垂直部分より短くなる。
また、アンテナ導体4とヒータ線2とが交差する部分に
は、両者間に絶縁層15が介在しているため、アンテナ
導体4とヒータ線2とは容量結合している。
【0013】アンテナ導体4は、感度向上のためには、
ヒータ線2と交差していることが好ましいが、必ずしも
ヒータ線2と交差していなくともよく、例えば、図7に
示すとおり、アンテナ導体4とヒータ線2とが、絶縁層
15を間に挟んで重なるように積層されていてもよい。
ヒータ線2と交差していることが好ましいが、必ずしも
ヒータ線2と交差していなくともよく、例えば、図7に
示すとおり、アンテナ導体4とヒータ線2とが、絶縁層
15を間に挟んで重なるように積層されていてもよい。
【0014】図7において、給電点4aが後部窓ガラス
板1のデフォッガ3より上方の余白部に配設されてお
り、アンテナ導体4は給電点4aから一旦下方に伸長さ
れた後、後部窓ガラス板1の左右中心方向に曲折し、絶
縁層15をヒータ線2との間に挟んでヒータ線2に重な
って積層されヒータ線2と同方向に伸長される。なお、
図7では、便宜上、アンテナ導体4とヒータ線2とがガ
ラス板厚方向に重なって積層されている部分を近接平行
線で示している。すなわち、アンテナ導体4は、後部窓
ガラス板1の左右中心方向に曲折した後、ヒータ線2と
同方向にヒータ線2に重なって伸長され、この重なって
伸長される部分において、絶縁層15をヒータ線2との
間に挟んでヒータ線2に重なって積層されている。図7
の例の変形例として、図17に示すとおり、給電点4a
が後部窓ガラス板1のデフォッガ3より下方の余白部に
配設されており、アンテナ導体4が給電点4aから一旦
上方に伸長された後、後部窓ガラス板1の左右中心方向
に曲折している例が挙げられる。
板1のデフォッガ3より上方の余白部に配設されてお
り、アンテナ導体4は給電点4aから一旦下方に伸長さ
れた後、後部窓ガラス板1の左右中心方向に曲折し、絶
縁層15をヒータ線2との間に挟んでヒータ線2に重な
って積層されヒータ線2と同方向に伸長される。なお、
図7では、便宜上、アンテナ導体4とヒータ線2とがガ
ラス板厚方向に重なって積層されている部分を近接平行
線で示している。すなわち、アンテナ導体4は、後部窓
ガラス板1の左右中心方向に曲折した後、ヒータ線2と
同方向にヒータ線2に重なって伸長され、この重なって
伸長される部分において、絶縁層15をヒータ線2との
間に挟んでヒータ線2に重なって積層されている。図7
の例の変形例として、図17に示すとおり、給電点4a
が後部窓ガラス板1のデフォッガ3より下方の余白部に
配設されており、アンテナ導体4が給電点4aから一旦
上方に伸長された後、後部窓ガラス板1の左右中心方向
に曲折している例が挙げられる。
【0015】アンテナ導体4は、バスバ5a又はバスバ
5bと同方向に伸長される部分を有し、かつ、その部分
においてバスバ5a及び/又はバスバ5bと絶縁層15
を間に挟んで重なるように積層されていてもよい(図1
0、図11)。さらに、アンテナ導体4はバスバ5a及
び/又バスバ5bと絶縁層15を間に挟んで交差して積
層されていてもよい(図12、図13)。
5bと同方向に伸長される部分を有し、かつ、その部分
においてバスバ5a及び/又はバスバ5bと絶縁層15
を間に挟んで重なるように積層されていてもよい(図1
0、図11)。さらに、アンテナ導体4はバスバ5a及
び/又バスバ5bと絶縁層15を間に挟んで交差して積
層されていてもよい(図12、図13)。
【0016】図9の例では、給電点4aが後部窓ガラス
板1のデフォッガ3より上方の余白部に配設されてお
り、アンテナ導体4は、給電点4aから後部窓ガラス板
1の左右中央付近に向かって一旦伸長された後曲折され
て、左右中央付近に向かって斜め下方に伸長されてい
る。
板1のデフォッガ3より上方の余白部に配設されてお
り、アンテナ導体4は、給電点4aから後部窓ガラス板
1の左右中央付近に向かって一旦伸長された後曲折され
て、左右中央付近に向かって斜め下方に伸長されてい
る。
【0017】アンテナ導体4が斜め下方に向かって伸長
されている間、アンテナ導体4は、ヒータ線2(図9で
は1本であり、最高位のヒータ線2)と交差している。
さらに、アンテナ導体4が斜め下方に伸長された後、ア
ンテナ導体4が下方に向かって伸長されている。この間
アンテナ導体4は、複数本(図9では2本)のヒータ線
2と交差している。これらの交差する部分において、ア
ンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層15(点線)を間
に挟んで積層されている。
されている間、アンテナ導体4は、ヒータ線2(図9で
は1本であり、最高位のヒータ線2)と交差している。
さらに、アンテナ導体4が斜め下方に伸長された後、ア
ンテナ導体4が下方に向かって伸長されている。この間
アンテナ導体4は、複数本(図9では2本)のヒータ線
2と交差している。これらの交差する部分において、ア
ンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層15(点線)を間
に挟んで積層されている。
【0018】図10の例では、アンテナ導体4は、給電
点4aから下方に向かって一旦伸長され、伸長されてい
る途中はバスバ5aと同方向に伸長されており、かつ、
絶縁層15を間に挟んで重なるように積層されている。
さらに、一旦伸長された後曲折されて、左右中央付近に
向かって伸長され、曲折して下方に向かって伸長され
る。アンテナ導体4が曲折後下方に向かって水平方向に
伸長されている間、アンテナ導体4は、複数本(図9で
は3本)のヒータ線2と交差している。この交差する部
分において、アンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層1
5(点線)を間に挟んで積層されている。
点4aから下方に向かって一旦伸長され、伸長されてい
る途中はバスバ5aと同方向に伸長されており、かつ、
絶縁層15を間に挟んで重なるように積層されている。
さらに、一旦伸長された後曲折されて、左右中央付近に
向かって伸長され、曲折して下方に向かって伸長され
る。アンテナ導体4が曲折後下方に向かって水平方向に
伸長されている間、アンテナ導体4は、複数本(図9で
は3本)のヒータ線2と交差している。この交差する部
分において、アンテナ導体4とヒータ線2とが絶縁層1
5(点線)を間に挟んで積層されている。
【0019】図11の例では、アンテナ導体4は、給電
点4aから下方に向かって一旦伸長され、伸長されてい
る途中はバスバ5aと同方向に伸長されており、かつ、
絶縁層15を間に挟んで重なるように積層されている。
さらに、一旦伸長された後曲折されて、左右中央付近に
向かって伸長される。アンテナ導体4の左右中央付近に
向かって伸長されている部分(水平部分)は隣り合う2
本のヒータ線の間に、かつ、ヒータ線と略平行に配され
ている。
点4aから下方に向かって一旦伸長され、伸長されてい
る途中はバスバ5aと同方向に伸長されており、かつ、
絶縁層15を間に挟んで重なるように積層されている。
さらに、一旦伸長された後曲折されて、左右中央付近に
向かって伸長される。アンテナ導体4の左右中央付近に
向かって伸長されている部分(水平部分)は隣り合う2
本のヒータ線の間に、かつ、ヒータ線と略平行に配され
ている。
【0020】図12の例では、給電点4aはバスバと後
部窓ガラス板1の側部(側辺)との間に配されており、
アンテナ導体4は給電点4aから左右中央付近に向かっ
て水平方向に伸長されている。伸長されている途中はバ
スバと交差されており、かつ、この交差されている部分
において、絶縁層15を間に挟んでバスバと重なるよう
に積層されている。アンテナ導体4のバスバと交差され
ている部分の先の部分であって左右中央付近に向かって
伸長されている部分(水平部分)は隣り合う2本のヒー
タ線の間に、かつ、ヒータ線と略平行に配されている。
部窓ガラス板1の側部(側辺)との間に配されており、
アンテナ導体4は給電点4aから左右中央付近に向かっ
て水平方向に伸長されている。伸長されている途中はバ
スバと交差されており、かつ、この交差されている部分
において、絶縁層15を間に挟んでバスバと重なるよう
に積層されている。アンテナ導体4のバスバと交差され
ている部分の先の部分であって左右中央付近に向かって
伸長されている部分(水平部分)は隣り合う2本のヒー
タ線の間に、かつ、ヒータ線と略平行に配されている。
【0021】図13の例では、給電点4aはバスバと後
部窓ガラス板1の側部(側辺)との間に配されており、
アンテナ導体4は給電点4aから左右中央付近に向かっ
て水平方向に伸長されている。伸長されている途中はバ
スバと交差されており、かつ、絶縁層15を間に挟んで
バスバと重なるように積層されている。アンテナ導体4
のバスバと交差されている部分の先の部分であって左右
中央付近に向かって伸長されている部分(水平部分)は
隣り合う2本のヒータ線の間に、かつ、ヒータ線と略平
行に配されている。さらに、アンテナ導体4の水平部分
は左右中央付近に向かう途中で曲折して下方に向かって
伸長される。アンテナ導体4のこの下方に向かって伸長
される部分は複数本(図13では3本)のヒータ線2と
交差している。この交差する部分において、アンテナ導
体4とヒータ線2とが絶縁層15(点線)を間に挟んで
積層されている。
部窓ガラス板1の側部(側辺)との間に配されており、
アンテナ導体4は給電点4aから左右中央付近に向かっ
て水平方向に伸長されている。伸長されている途中はバ
スバと交差されており、かつ、絶縁層15を間に挟んで
バスバと重なるように積層されている。アンテナ導体4
のバスバと交差されている部分の先の部分であって左右
中央付近に向かって伸長されている部分(水平部分)は
隣り合う2本のヒータ線の間に、かつ、ヒータ線と略平
行に配されている。さらに、アンテナ導体4の水平部分
は左右中央付近に向かう途中で曲折して下方に向かって
伸長される。アンテナ導体4のこの下方に向かって伸長
される部分は複数本(図13では3本)のヒータ線2と
交差している。この交差する部分において、アンテナ導
体4とヒータ線2とが絶縁層15(点線)を間に挟んで
積層されている。
【0022】図1では、交差する部分において、後部窓
ガラス板1の上に設けられているヒータ線2の上に絶縁
層15が積層されており、さらに絶縁層15の上にアン
テナ導体4が積層されている。図8は、アンテナ導体4
とヒータ線2とが交差する部分を上方より見た部分拡大
断面図である。
ガラス板1の上に設けられているヒータ線2の上に絶縁
層15が積層されており、さらに絶縁層15の上にアン
テナ導体4が積層されている。図8は、アンテナ導体4
とヒータ線2とが交差する部分を上方より見た部分拡大
断面図である。
【0023】図8に限定されず、積層される順序につい
ては、後部窓ガラス板1の上にアンテナ導体4が設けら
れており、アンテナ導体4の上に絶縁層15が積層され
ており、さらに絶縁層15の上にヒータ線2が積層され
ていてもよい。絶縁層15の素材には、ガラス、セラミ
ックス等が使用される。
ては、後部窓ガラス板1の上にアンテナ導体4が設けら
れており、アンテナ導体4の上に絶縁層15が積層され
ており、さらに絶縁層15の上にヒータ線2が積層され
ていてもよい。絶縁層15の素材には、ガラス、セラミ
ックス等が使用される。
【0024】図1に示される自動車用ガラスアンテナで
は、ヒータ線2の左右中央付近の部分を短絡線2a(点
線)により短絡している。短絡線2aは必要に応じて設
けられ、デフォッガ3をアンテナとして利用する場合
に、デフォッガ3のインピーダンスを安定させる機能を
有する。
は、ヒータ線2の左右中央付近の部分を短絡線2a(点
線)により短絡している。短絡線2aは必要に応じて設
けられ、デフォッガ3をアンテナとして利用する場合
に、デフォッガ3のインピーダンスを安定させる機能を
有する。
【0025】図3は本発明の別の実施例を示す。図3の
例では、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より上方の余
白部に、ヒータ線2と平行に4本の水平エレメントを有
する中波放送帯(AM放送帯)(520〜1700kH
z)用アンテナ導体6が設けられており、給電点4aの
上方に、給電点4aに近接して中波放送帯用アンテナ導
体6の給電点6aが設けられている。ケーブル25と受
信機20は図示を省略している。図3では、以上のとお
り中波放送帯用アンテナ導体6と給電点6aとが設けら
れている点のみが図1と異なる。
例では、後部窓ガラス板1のデフォッガ3より上方の余
白部に、ヒータ線2と平行に4本の水平エレメントを有
する中波放送帯(AM放送帯)(520〜1700kH
z)用アンテナ導体6が設けられており、給電点4aの
上方に、給電点4aに近接して中波放送帯用アンテナ導
体6の給電点6aが設けられている。ケーブル25と受
信機20は図示を省略している。図3では、以上のとお
り中波放送帯用アンテナ導体6と給電点6aとが設けら
れている点のみが図1と異なる。
【0026】図4は本発明のさらに別の実施例を示す。
図4の例では、バスバ5bと直流電源10との間の線路
に高周波チョークコイル12bが挿入接続されており、
かつ、バスバ5aと接地との間の線路に高周波チョーク
コイル12aが挿入接続されている。図4では、以上の
とおり高周波チョークコイル12a、12bが設けられ
ている点のみが図1と異なる。
図4の例では、バスバ5bと直流電源10との間の線路
に高周波チョークコイル12bが挿入接続されており、
かつ、バスバ5aと接地との間の線路に高周波チョーク
コイル12aが挿入接続されている。図4では、以上の
とおり高周波チョークコイル12a、12bが設けられ
ている点のみが図1と異なる。
【0027】高周波チョークコイル12a、12bはF
M放送帯又はFM放送帯より高い周波数帯で高インピー
ダンスになり、直流電源10からデフォッガ3へ直流電
流は流れるものの、FM放送帯又はFM放送帯より高い
周波数帯域の受信信号電流は高周波チョークコイル12
a、12bにより遮断される。アンテナ導体4とヒータ
線2とは容量結合されているため、アンテナ導体4に励
起される受信信号電流はデフォッガ3に流れるが、この
遮断によりデフォッガ3を介して車体に漏れにくくな
る。さらに、デフォッガ3に励起される受信信号電流も
車体に漏れにくくなる。
M放送帯又はFM放送帯より高い周波数帯で高インピー
ダンスになり、直流電源10からデフォッガ3へ直流電
流は流れるものの、FM放送帯又はFM放送帯より高い
周波数帯域の受信信号電流は高周波チョークコイル12
a、12bにより遮断される。アンテナ導体4とヒータ
線2とは容量結合されているため、アンテナ導体4に励
起される受信信号電流はデフォッガ3に流れるが、この
遮断によりデフォッガ3を介して車体に漏れにくくな
る。さらに、デフォッガ3に励起される受信信号電流も
車体に漏れにくくなる。
【0028】図5は本発明のさらに別の実施例を示す。
図5の例では、バスバ5bと直流電源10との間の線路
にチョークコイル9が挿入接続されており、かつ、バス
バ5aと接地との間の線路にチョークコイル9が挿入接
続されている。直流電源10と接地との間にはコンデン
サ11が挿入接続されている。図5では、以上のとおり
チョークコイル9及びコンデンサ11が設けられている
点のみが図1と異なる。
図5の例では、バスバ5bと直流電源10との間の線路
にチョークコイル9が挿入接続されており、かつ、バス
バ5aと接地との間の線路にチョークコイル9が挿入接
続されている。直流電源10と接地との間にはコンデン
サ11が挿入接続されている。図5では、以上のとおり
チョークコイル9及びコンデンサ11が設けられている
点のみが図1と異なる。
【0029】チョークコイル9は中波放送帯で高インピ
ーダンスになり、直流電源10からデフォッガ3へ直流
電流は流れるものの、中波放送帯域の受信信号電流はチ
ョークコイル9により遮断される。アンテナ導体4とヒ
ータ線2とは容量結合されているため、アンテナ導体4
に励起される中波放送帯域の受信信号電流はデフォッガ
3に流れるが、この遮断によりデフォッガ3を介して車
体に漏れにくくなる。さらに、デフォッガ3に励起され
る中波放送帯域の受信信号電流も車体に漏れにくくな
る。すなわち、図5のアンテナ導体4は中波放送帯の受
信信号を受信機に送ることができる。
ーダンスになり、直流電源10からデフォッガ3へ直流
電流は流れるものの、中波放送帯域の受信信号電流はチ
ョークコイル9により遮断される。アンテナ導体4とヒ
ータ線2とは容量結合されているため、アンテナ導体4
に励起される中波放送帯域の受信信号電流はデフォッガ
3に流れるが、この遮断によりデフォッガ3を介して車
体に漏れにくくなる。さらに、デフォッガ3に励起され
る中波放送帯域の受信信号電流も車体に漏れにくくな
る。すなわち、図5のアンテナ導体4は中波放送帯の受
信信号を受信機に送ることができる。
【0030】図6は本発明のさらに別の実施例を示す。
図6の例ではバスバ5bと直流電源10との間の線路
に、高周波チョークコイル12bとチョークコイル9と
の直列接続回路、が挿入接続されており、かつ、バスバ
5aと接地との間の線路に、高周波チョークコイル12
aとチョークコイル9との直列接続回路、が挿入接続さ
れている。図6では、以上のとおり上記2つの直列接続
回路及びコンデンサ11が設けられている点のみが図1
と異なる。
図6の例ではバスバ5bと直流電源10との間の線路
に、高周波チョークコイル12bとチョークコイル9と
の直列接続回路、が挿入接続されており、かつ、バスバ
5aと接地との間の線路に、高周波チョークコイル12
aとチョークコイル9との直列接続回路、が挿入接続さ
れている。図6では、以上のとおり上記2つの直列接続
回路及びコンデンサ11が設けられている点のみが図1
と異なる。
【0031】図6のとおり配線することにより、アンテ
ナ導体4及びデフォッガ3に励起される、中波放送帯
域、FM放送帯及びFM放送帯より高い周波数帯域の受
信信号電流は車体に漏れにくくなる。すなわち、図5の
アンテナ導体4は中波放送帯、FM放送帯及びFM放送
帯より高い周波数帯域の受信信号を受信機に送ることが
できる。
ナ導体4及びデフォッガ3に励起される、中波放送帯
域、FM放送帯及びFM放送帯より高い周波数帯域の受
信信号電流は車体に漏れにくくなる。すなわち、図5の
アンテナ導体4は中波放送帯、FM放送帯及びFM放送
帯より高い周波数帯域の受信信号を受信機に送ることが
できる。
【0032】本発明において、アンテナ導体4のパター
ンとしては、自動車の形状、ガラス板の形状、寸法及び
構成等により中波放送、FM放送、AM放送とFM放送
の両ラジオ放送共用又はテレビその他の放送等用のアン
テナとして最適な性能が得られるパターンが適宜設計さ
れる。
ンとしては、自動車の形状、ガラス板の形状、寸法及び
構成等により中波放送、FM放送、AM放送とFM放送
の両ラジオ放送共用又はテレビその他の放送等用のアン
テナとして最適な性能が得られるパターンが適宜設計さ
れる。
【0033】すなわち、図1ではアンテナ導体4の形状
は略L字状のパターンであったが、図1の構成に限定さ
れず、どのような形状のパターンでも本発明は適用でき
る。アンテナ導体の形状は特に限定されず、1又は複数
の直線状、曲線状等のパターンからなるものであっても
よく、さらに、ループ状の導体を含むパターンであって
もよい。
は略L字状のパターンであったが、図1の構成に限定さ
れず、どのような形状のパターンでも本発明は適用でき
る。アンテナ導体の形状は特に限定されず、1又は複数
の直線状、曲線状等のパターンからなるものであっても
よく、さらに、ループ状の導体を含むパターンであって
もよい。
【0034】図1、図3、図4、図5及び図6におい
て、アンテナ導体4の設けられるガラス板1の位置につ
いては、デフォッガ3と重なる箇所であれば、後部ガラ
ス板1のどこにアンテナ導体を設けてもよく、図1、図
3、図4、図5及び図6に示す位置に限定されない。ア
ンテナ導体4以外に後部ガラス板1に設けられるアンテ
ナ導体の数は限定されない。
て、アンテナ導体4の設けられるガラス板1の位置につ
いては、デフォッガ3と重なる箇所であれば、後部ガラ
ス板1のどこにアンテナ導体を設けてもよく、図1、図
3、図4、図5及び図6に示す位置に限定されない。ア
ンテナ導体4以外に後部ガラス板1に設けられるアンテ
ナ導体の数は限定されない。
【0035】また、図1、図3、図4、図5及び図6に
示すアンテナ導体4には補助アンテナ導体は付設されて
いないが、これに限定されず、位相調整及び指向性調整
のために、アンテナ導体4の導体パターン又は給電点4
aに、接続導体を介して又は介さずに、略T字状、略L
字状、ループ状等の補助アンテナ導体が付設されていて
もよい。また、図1、図3、図4、図5及び図6では、
絶縁層15は四角形であるが、これに限定されず、略円
形、略楕円形、三角形等であってもよい。
示すアンテナ導体4には補助アンテナ導体は付設されて
いないが、これに限定されず、位相調整及び指向性調整
のために、アンテナ導体4の導体パターン又は給電点4
aに、接続導体を介して又は介さずに、略T字状、略L
字状、ループ状等の補助アンテナ導体が付設されていて
もよい。また、図1、図3、図4、図5及び図6では、
絶縁層15は四角形であるが、これに限定されず、略円
形、略楕円形、三角形等であってもよい。
【0036】給電点4aと受信機との間、給電点6aと
受信機との間から選ばれる少なくとも一方に、必要に応
じてインピーダンスマッチング回路、前置増幅回路、共
振回路等のアンテナ周辺回路が挿入接続されていてもよ
い。
受信機との間から選ばれる少なくとも一方に、必要に応
じてインピーダンスマッチング回路、前置増幅回路、共
振回路等のアンテナ周辺回路が挿入接続されていてもよ
い。
【0037】本発明は、中波放送帯及びFM放送帯以外
にも、長波放送帯(LW帯)(150〜280kH
z)、短波放送帯(2.3〜26.1MHz)、米国の
FM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯
(90〜108MHz、170〜222MHz)、テレ
ビUHF帯(470〜770MHz)、自動車電話用の
800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話
用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GH
z)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS人
工衛星のGPS信号1575.42MHz、VICS
(ヴィークル インフォメーション アンド コミュニ
ケーション システム)等に利用できる。
にも、長波放送帯(LW帯)(150〜280kH
z)、短波放送帯(2.3〜26.1MHz)、米国の
FM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯
(90〜108MHz、170〜222MHz)、テレ
ビUHF帯(470〜770MHz)、自動車電話用の
800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話
用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GH
z)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS人
工衛星のGPS信号1575.42MHz、VICS
(ヴィークル インフォメーション アンド コミュニ
ケーション システム)等に利用できる。
【0038】本発明の自動車用ガラスアンテナは、例え
ば、転写手段を用いる次の方法で製作できる。すなわ
ち、導体及び絶縁層のパターンが印刷された転写紙から
基板としての後部窓ガラス板にこれらのパターンを熱転
写する。転写紙は基材紙と、基材紙上に形成される易剥
離層とを備え、易剥離層の上に後部窓ガラス板に設けら
れるアンテナ導体のパターン等が印刷される。アンテナ
導体のパターンには、銀ペースト等の、導電性金属を含
有するペーストを用い、絶縁層のパターンには、セラミ
ックスペースト、ガラスペースト等を用いる。
ば、転写手段を用いる次の方法で製作できる。すなわ
ち、導体及び絶縁層のパターンが印刷された転写紙から
基板としての後部窓ガラス板にこれらのパターンを熱転
写する。転写紙は基材紙と、基材紙上に形成される易剥
離層とを備え、易剥離層の上に後部窓ガラス板に設けら
れるアンテナ導体のパターン等が印刷される。アンテナ
導体のパターンには、銀ペースト等の、導電性金属を含
有するペーストを用い、絶縁層のパターンには、セラミ
ックスペースト、ガラスペースト等を用いる。
【0039】例えば、図1の自動車用ガラスアンテナを
転写手段を用いて製作する場合には、あらかじめ、後部
窓ガラス板1にデフォッガ3のパターンを印刷したもの
を準備する。次に基材紙上の易剥離層の上に、アンテナ
導体4、絶縁層15のパターンの順に印刷する。アンテ
ナ導体4及び絶縁層15のパターンが印刷された転写紙
は、後部窓ガラス板1に対向するように配置され、プレ
ス板により所定の圧力で加圧され、その後加熱された
後、基材紙のみが剥離される。
転写手段を用いて製作する場合には、あらかじめ、後部
窓ガラス板1にデフォッガ3のパターンを印刷したもの
を準備する。次に基材紙上の易剥離層の上に、アンテナ
導体4、絶縁層15のパターンの順に印刷する。アンテ
ナ導体4及び絶縁層15のパターンが印刷された転写紙
は、後部窓ガラス板1に対向するように配置され、プレ
ス板により所定の圧力で加圧され、その後加熱された
後、基材紙のみが剥離される。
【0040】図1に示したデフォッガ3は、いわゆるハ
の字状デフォッガである。しかし、本発明におけるデフ
ォッガは図1に示したものに限定されず、図1に示した
デフォッガ3の代わりに図15に示すような、いわゆる
コの字状デフォッガであっても、本発明に利用できる。
の字状デフォッガである。しかし、本発明におけるデフ
ォッガは図1に示したものに限定されず、図1に示した
デフォッガ3の代わりに図15に示すような、いわゆる
コの字状デフォッガであっても、本発明に利用できる。
【0041】図15に示すデフォッガについては、デフ
ォッガ3の左側には下側のバスバ5c、上側のバスバ5
dを設けている。バスバ5cは車体アースに接続され、
バスバ5dは直流電源10の陽極に接続されている。給
電された電流はバスバ5dから右側のバスバ5eを通っ
てバスバ5cへとコの字状に流れる。
ォッガ3の左側には下側のバスバ5c、上側のバスバ5
dを設けている。バスバ5cは車体アースに接続され、
バスバ5dは直流電源10の陽極に接続されている。給
電された電流はバスバ5dから右側のバスバ5eを通っ
てバスバ5cへとコの字状に流れる。
【0042】
【実施例】「例1(実施例)」自動車の後部窓ガラス板
を使用し、図1に示すような自動車用ガラスアンテナを
製作した。ただし、図1に示すヒータ線2は6本である
が、ヒータ線2を12本とし、アンテナ導体4は上方6
本のヒータ線2と交差するようにした。また、短絡線2
aを設けて12本のヒータ線2すべてを接続した。
を使用し、図1に示すような自動車用ガラスアンテナを
製作した。ただし、図1に示すヒータ線2は6本である
が、ヒータ線2を12本とし、アンテナ導体4は上方6
本のヒータ線2と交差するようにした。また、短絡線2
aを設けて12本のヒータ線2すべてを接続した。
【0043】絶縁層15の素材は、バリウムケイ酸ガラ
スと鉛ガラスの混合物を主成分とするガラスとした。絶
縁層15の比誘電率は6.3、絶縁層15の誘電損失は
0.01であった。アンテナ導体4の長さ(給電点4a
を含まない)は水平部分は55mm、垂直部分を200
mmとした。ヒータ線2同士の間隔は30mmとした。
周波数−感度特性を図14に示す。図14において、横
軸は周波数、縦軸は感度である。
スと鉛ガラスの混合物を主成分とするガラスとした。絶
縁層15の比誘電率は6.3、絶縁層15の誘電損失は
0.01であった。アンテナ導体4の長さ(給電点4a
を含まない)は水平部分は55mm、垂直部分を200
mmとした。ヒータ線2同士の間隔は30mmとした。
周波数−感度特性を図14に示す。図14において、横
軸は周波数、縦軸は感度である。
【0044】「例2(比較例)」自動車の後部窓ガラス
板を使用し、図2に示すような自動車用ガラスアンテナ
を製作した。ただし、デフォッガ3は例1のものと同様
とした。アンテナ導体14の長さ(給電点14aを含ま
ない)は425mmとした。アンテナ導体14と最上方
のヒータ線2との間隔は20mmとした。周波数−感度
特性を図14に示す。
板を使用し、図2に示すような自動車用ガラスアンテナ
を製作した。ただし、デフォッガ3は例1のものと同様
とした。アンテナ導体14の長さ(給電点14aを含ま
ない)は425mmとした。アンテナ導体14と最上方
のヒータ線2との間隔は20mmとした。周波数−感度
特性を図14に示す。
【0045】
【発明の効果】本発明では、デフォッガの一部と、アン
テナ導体の一部又は全部とが絶縁層を間に挟んで積層さ
れているため、アンテナ導体とデフォッガとが良好に容
量結合し、デフォッガの受信信号を有効に利用できるた
め、感度が向上する。
テナ導体の一部又は全部とが絶縁層を間に挟んで積層さ
れているため、アンテナ導体とデフォッガとが良好に容
量結合し、デフォッガの受信信号を有効に利用できるた
め、感度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナの一実施例の
構成図。
構成図。
【図2】従来例の構成図。
【図3】本発明の別の実施例の構成図。
【図4】本発明の別の実施例の構成図。
【図5】本発明の別の実施例の構成図。
【図6】本発明の別の実施例の構成図。
【図7】本発明の別の実施例であって、アンテナ導体4
付近の部分拡大図。
付近の部分拡大図。
【図8】図1において、アンテナ導体4とヒータ線2と
が交差する部分を上方より見た部分拡大断面図。
が交差する部分を上方より見た部分拡大断面図。
【図9】本発明の別の実施例の構成図。
【図10】本発明の別の実施例の構成図。
【図11】本発明の別の実施例の構成図。
【図12】本発明の別の実施例の構成図。
【図13】本発明の別の実施例の構成図。
【図14】例1、2のFM放送帯の周波数−感度特性
図。
図。
【図15】本発明の別の実施例の構成図。
【図16】本発明の別の実施例の構成図。
【図17】本発明の別の実施例の構成図。
1:自動車の後部窓ガラス板 2:ヒータ線 2a:短絡線 3:デフォッガ 4:アンテナ導体 4a:アンテナ導体4の給電点 5a、5b:バスバ 9:チョークコイル 10:直流電源 11:コンデンサ 12a、12b:高周波チョークコイル 15:絶縁層 20:受信機 25:ケーブル
Claims (14)
- 【請求項1】複数本のヒータ線(2)と複数のバスバと
を有する通電加熱式のデフォッガ(3)と、アンテナ導
体(4)とが自動車の後部窓ガラス板(1)に設けられ
ている自動車用ガラスアンテナにおいて、 デフォッガ(3)の一部と、アンテナ導体(4)の一部
又は全部とが絶縁層(15)を間に挟んで積層されてい
ることを特徴とする自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項2】複数本のヒータ線(2)と複数のバスバと
を有する通電加熱式のデフォッガ(3)と、アンテナ導
体(4)とが自動車の後部窓ガラス板(1)に設けられ
ている自動車用ガラスアンテナにおいて、 アンテナ導体(4)とヒータ線(2)とが交差してお
り、この交差する部分において、アンテナ導体(4)と
ヒータ線(2)とが絶縁層(15)を間に挟んで積層さ
れていることを特徴とする自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項3】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が後
部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より上方の余白
部に配設されており、 アンテナ導体(4)が給電点(4a)から後部窓ガラス
板(1)の左右中央付近に向かって一旦伸長された後曲
折して、下方に向かって伸長されており、この下方に向
かって伸長されているアンテナ導体(4)の部分がヒー
タ線(2)と交差している請求項2に記載の自動車用ガ
ラスアンテナ。 - 【請求項4】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が後
部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より上方の余白
部に配設されており、 アンテナ導体(4)が給電点(4a)から一旦下方に伸
長された後、後部窓ガラス板(1)の左右中心方向に曲
折している請求項1に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項5】アンテナ導体(4)は、後部窓ガラス板
(1)の左右中心方向に曲折した後、ヒータ線(2)と
同方向にヒータ線(2)に重なって伸長され、この重な
って伸長される部分において、絶縁層(15)をヒータ
線(2)との間に挟んでヒータ線(2)に重なって積層
される請求項4に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項6】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が後
部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より上方の余白
部に配設されており、 アンテナ導体(4)は、給電点(4a)から後部窓ガラ
ス板(1)の左右中央付近に向かって一旦伸長された後
曲折されて、左右中央付近に向かって斜め下方に伸長さ
れており、この斜め下方に伸長されているアンテナ導体
(4)の部分がヒータ線(2)とが交差している請求項
2に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項7】アンテナ導体(4)が複数のバスバのうち
の少なくとも一つと同方向に伸長される部分を有し、か
つ、その部分において絶縁層(15)を間に挟んでその
バスバと重なるように積層されている請求項1又は2に
記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項8】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が後
部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より上方の余白
部に配設されており、 アンテナ導体(4)は、給電点(4a)から下方に向か
って一旦伸長され、伸長されている途中は複数のバスバ
のうちの少なくとも一つと同方向に伸長され、かつ、そ
の部分において絶縁層(15)を間に挟んで重なるよう
に積層されており、さらに、曲折されて左右中央付近に
向かって水平方向に伸長され、この水平方向に伸長され
ているアンテナ導体(4)の部分は隣り合う2本のヒー
タ線(2)の間に、かつ、ヒータ線(2)と略平行に配
されている請求項1に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項9】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が後
部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より上方の余白
部に配設されており、 アンテナ導体(4)は、給電点(4a)から下方に向か
って一旦伸長され、伸長されている途中は複数のバスバ
のうちの少なくとも一つと同方向に伸長され、かつ、そ
の部分において絶縁層(15)を間に挟んで重なるよう
に積層されており、さらに、曲折されて左右中央付近に
向かって水平方向に伸長され、この水平方向に伸長され
ているアンテナ導体(4)の部分は隣り合う2本のヒー
タ線(2)の間に、かつ、ヒータ線(2)と略平行に配
されており、 上記水平方向に伸長されているアンテナ導体(4)の部
分が曲折されて下方に伸長されており、この下方に向か
って伸長されているアンテナ導体(4)の部分がヒータ
線(2)と交差している請求項2に記載の自動車用ガラ
スアンテナ。 - 【請求項10】アンテナ導体(4)の給電点(4a)は
複数のバスバのうちの少なくとも一つと後部窓ガラス板
(1)の側辺との間に配されており、 アンテナ導体(4)は給電点(4a)から左右中央付近
に向かって水平方向に伸長されており、伸長されている
途中はそのバスバと交差されており、かつ、この交差さ
れている部分において絶縁層(15)を間に挟んでその
バスバと重なるように積層されており、 アンテナ導体(4)の上記バスバと交差されている部分
の先の部分であって左右中央付近に向かって伸長されて
いる水平部分は隣り合う2本のヒータ線(2)の間に、
かつ、ヒータ線(2)と略平行に配されている請求項1
に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項11】アンテナ導体(4)の給電点(4a)は
複数のバスバのうちの少なくとも一つと後部窓ガラス板
(1)の側辺との間に配されており、 アンテナ導体(4)は給電点(4a)から左右中央付近
に向かって水平方向に伸長されており、伸長されている
途中はそのバスバと交差されており、かつ、この交差さ
れている部分において絶縁層(15)を間に挟んで該バ
スバと重なるように積層されており、 アンテナ導体(4)の上記バスバと交差されている部分
の先の部分であって左右中央付近に向かって伸長されて
いる水平部分は隣り合う2本のヒータ線(2)の間に、
かつ、ヒータ線(2)と略平行に配されており、 さらに、アンテナ導体(4)は曲折して下方に伸長さ
れ、この下方に向かって伸長されているアンテナ導体
(4)の部分がヒータ線(2)と交差している請求項2
に記載の自動車用ガラスアンテナ。 - 【請求項12】アンテナ導体(4)とヒータ線(2)と
が交差している箇所においてなす角度がほぼ直角である
請求項2、3、9又は11に記載の自動車用ガラスアン
テナ。 - 【請求項13】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が
後部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より下方の余
白部に配設されており、 アンテナ導体(4)が給電点(4a)から後部窓ガラス
板(1)の左右中央付近に向かって一旦伸長された後曲
折して、上方に向かって伸長されており、この上方に向
かって伸長されているアンテナ導体(4)の部分がヒー
タ線(2)と交差している請求項2に記載の自動車用ガ
ラスアンテナ。 - 【請求項14】アンテナ導体(4)の給電点(4a)が
後部窓ガラス板(1)のデフォッガ(3)より下方の余
白部に配設されており、アンテナ導体(4)が給電点
(4a)から一旦上方に伸長された後、後部窓ガラス板
(1)の左右中心方向に曲折している請求項1に記載の
自動車用ガラスアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001183570A JP2002204116A (ja) | 2000-06-22 | 2001-06-18 | 自動車用ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-187715 | 2000-06-22 | ||
JP2000187715 | 2000-06-22 | ||
JP2000-322820 | 2000-10-23 | ||
JP2000322820 | 2000-10-23 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002204116A true JP2002204116A (ja) | 2002-07-19 |
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ID=27343805
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---|---|---|---|
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---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2001-06-18 JP JP2001183570A patent/JP2002204116A/ja active Pending
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