[go: up one dir, main page]

JP2002203562A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2002203562A
JP2002203562A JP2000401936A JP2000401936A JP2002203562A JP 2002203562 A JP2002203562 A JP 2002203562A JP 2000401936 A JP2000401936 A JP 2000401936A JP 2000401936 A JP2000401936 A JP 2000401936A JP 2002203562 A JP2002203562 A JP 2002203562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous electrolyte
current collector
secondary battery
lithium
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000401936A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Noritomi
康子 乗富
Shoji Kozuka
祥二 小塚
Shuichi Komatsu
周一 小松
Asako Sato
麻子 佐藤
Nao Shimura
奈緒 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000401936A priority Critical patent/JP2002203562A/ja
Publication of JP2002203562A publication Critical patent/JP2002203562A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量及び充放電サイクル特性が向上された非
水電解質二次電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 活物質含有層及び前記活物質含有層が担
持される集電体を有する正極と、リチウムを吸蔵・放出
する物質を含有する層及び前記層が担持される集電体を
有する負極と、非水電解質とを具備する非水電解質二次
電池において、前記正極及び前記負極のうち少なくとも
一方の電極の集電体の表面に、貴金属、合金、導電性セ
ラミックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマーか
ら選ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層が形成
されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質二次電
池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話などの携帯機器向けの非
水電解質二次電池として、リチウムイオン二次電池が商
品化されている。この電池は、リチウムコバルト酸化物
(LiCoO2)のようなリチウム含有複合酸化物を含
む活物質含有層及び前記活物質含有層が担持される集電
体を有する正極と、黒鉛質材料や炭素質材料のような炭
素質物を含む負極と、リチウム塩が溶解された有機溶媒
からなる液状の非水電解質とを備えている。このリチウ
ムイオン二次電池の正極集電体には、廉価なアルミニウ
ム箔が多用されている。
【0003】ところで、リチウムイオン二次電池の非水
電解質に含まれるリチウム塩としてLiN(CF3
22のようなイミド塩を使用すると、非水電解質の熱
的安定性並びに化学的安定性が高められ、また負極の表
面に安定な保護膜が形成されるため、充電により負極に
リチウムが挿入されるのに伴って非水溶媒が負極にコイ
ンターカレーションするのが防止される。その結果、負
極の炭素質物含有層の剥離が抑制されるので、急速充電
並びに高電流密度充電時の充電効率と放電容量と充放電
サイクル特性が向上される。
【0004】しかしながら、リチウムイミド塩を含む非
水電解質を備えたリチウムイオン二次電池では、通常の
作動電圧(3V〜4.2V)の範囲内において、正極集
電体の表面に形成されているアルミナ酸化膜(Al
23)がリチウムイミド塩により破壊され、陽極酸化に
よる集電体の腐食が生じる。その結果、二次電池のサイ
クル特性及び容量が低下するという問題点を生じる。
【0005】また、LiPF6のようなリチウム塩並び
に添加剤{水分もしくはフッ化水素酸(HF)}を含有
した非水電解質を使用すると、二次電池のサイクル特性
の向上が認められる。しかしながら、この非水電解質に
おいてはリチウム塩の加水分解によりフッ化水素酸が生
成し、フッ化水素酸は、アルミニウム製の正極集電体の
表面に存在するアルミナ酸化膜を破壊するため、アルミ
ニウムの陽極酸化が生じる。
【0006】一方、アルミニウム箔からなる集電体の表
面をカーボン粉末が分散された熱硬化性樹脂で被覆し、
この集電体に活物質層を積層した後、得られた積層物に
熱圧着を施すことによりポリマーリチウム二次電池用の
正極を作製することが提案されている。
【0007】しかしながら、カーボン粉末が分散された
熱硬化性樹脂層では、リチウムイミド塩やフッ化水素酸
による正極集電体の腐食を十分に抑制することができ
ず、高容量で、かつ長寿命なリチウムイオン二次電池を
得ることは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容量及び充
放電サイクル特性が向上された非水電解質二次電池を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非水電解質
二次電池は、活物質含有層及びこの活物質含有層が担持
される第1の集電体を有する正極と、リチウムを吸蔵・
放出する物質を含有する層及びこの層が担持される第2
の集電体を有する負極と、非水電解質とを具備する非水
電解質二次電池において、前記第1の集電体及び前記第
2の集電体のうち少なくとも一方の集電体の表面に、貴
金属、合金、導電性セラミックス、半導体、有機半導体
及び導電性ポリマーから選ばれる少なくとも1種類の材
料を含む保護層が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】また、本発明に係る非水電解質二次電池
は、少なくともアルミニウムを含む集電体及びこの集電
体に担持される活物質含有層を有する正極と、リチウム
を吸蔵・放出する炭素質物を含む負極と、非水電解質と
を具備する非水電解質二次電池において、前記正極の集
電体の表面に、貴金属、合金、導電性セラミックス、半
導体、有機半導体及び導電性ポリマーから選ばれる少な
くとも1種類の材料を含む保護層が形成されていること
を特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る非水電解質二次電池
は、第1の集電体及び前記第1の集電体に担持される活
物質含有層を有する正極と、第2の集電体及び前記第2
の集電体に担持されると共にリチウムを吸蔵放出する物
質を含有する層を有する負極と、非水電解質とを具備す
る。前記第1の集電体及び前記第2の集電体のうち少な
くとも一方の集電体の表面に、貴金属、合金、導電性セ
ラミックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマーか
ら選ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層が形成
されている。
【0012】以下、正極、負極及び非水電解質について
説明する。
【0013】1)正極 この正極は、例えば、正極活物質、導電剤および結着剤
を適当な溶媒に懸濁し、得られた懸濁物を第1の集電体
に塗布し、乾燥した後、加圧成形を施すことにより作製
される。
【0014】前記正極活物質としては、種々の酸化物
(例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化
物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバル
ト化合物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、リチ
ウム含有鉄酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物)
や、二硫化チタン、二硫化モリブデンなどのカルコゲン
化合物などを挙げることができる。中でも、リチウム含
有コバルト酸化物(例えば、LiCoO2)、リチウム
含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiNi0.8
0.22)、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、L
iMn24、LiMnO2)を用いると、高電圧が得ら
れるために好ましい。
【0015】前記導電剤としては、例えば、アセチレン
ブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることがで
きる。
【0016】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等
を用いることができる。
【0017】正極活物質、導電剤および結着剤の配合割
合は、正極活物質80〜95重量%、導電剤3〜20重
量%、結着剤2〜7重量%の範囲にすることが好まし
い。
【0018】集電体には、例えば、アルミニウム箔のよ
うなアルミニウムを主体とする薄板、ステンレス箔、ニ
ッケル箔、タングステン箔、銅箔等を使用することがで
きる。中でも、アルミニウムを主体とする薄板を用いる
ことが好ましい。アルミニウムを主体とする薄板は、ア
ルミニウム合金を含んでいても良い。
【0019】集電体の表面には、貴金属、合金、導電性
セラミックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマー
から選ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層を形
成することが好ましい。かかる材料の中でも、リチウム
イオンに対する導電性が高く、かつ非水電解質に対する
安定性並びに電池の作動電位範囲内における電気化学的
安定性に優れるものが好ましい。かかる性質を有する材
料の具体例を下記に説明する。
【0020】前記貴金属としては、例えば、金、白金等
を挙げることができる。貴金属を主体とする保護層は、
例えば、無電解メッキ、カソードスパッタリング法、真
空蒸着法、塩類の焼結、貴金属の塗料をスピンコートし
た後に焼結する方法等により形成することができる。
【0021】前記合金としては、例えば、金クロム合
金、クロム珪素合金等を挙げることができる。合金を主
体とする保護層は、例えば、真空蒸着法等により形成す
ることができる。
【0022】前記導電性セラミックスとしては、例え
ば、炭化珪素(SiC)、LaCrO 3、MoSi2等を
挙げることができる。導電性セラミックスを主体とする
保護層は、例えば、真空蒸着法、スパッターリング法等
により形成することができる。
【0023】前記半導体としては、例えば、二酸化チタ
ン(TiO2)、酸化チタン(TiO)、酸化錫(Sn
2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)等を挙
げることができる。半導体を主体とする保護層は、例え
ば、気相熱分解法、陽極酸化法、ディップコート法、ス
プレーパイロリシス法、酸化チタンナノサイズ粒子を含
有する有機ペーストのスクリーン印刷を行った後に焼結
する方法等により形成することができる。
【0024】前記有機半導体としては、例えば、多環芳
香族化合物、ポリアセチレン、カロチン、熱処理したポ
リアクリルニトリル等を挙げることができる。有機半導
体を主体とする保護層は、例えば、再結晶、昇華等によ
り形成することができる。
【0025】前記導電性ポリマーとしては、例えば、ポ
リアニリン、ポリピロール、ポリアセン、ポリジスルフ
ィド、ポリパラフェニレン等を挙げることができる。導
電性ポリマーを主体とする保護層は、例えば、有機溶媒
に可溶で、熱溶融が可能で、かつ加工性に優れたポリア
ニリン誘導体の製法、ポリピロール成形体の製造法、溶
媒に導電性ポリマーと結合剤とドーパン(芳香性スルホ
ン酸エステル)とを溶解した混合溶液を流延または塗付
した後、形成された溶液膜を加熱乾燥する方法等により
形成することができる。また、可溶性の導電性ポリマー
を主体とする保護層は、例えば、可溶性導電性ポリマー
の希薄溶液に集電体を浸漬するか、あるいは集電体表面
に可溶性導電性ポリマーの希薄溶液を塗布することによ
り形成することができる。
【0026】保護層を形成する材料として特に好ましい
のは、金、白金、半導体、有機半導体、導電性ポリマー
である。かかる材料によると、アルミニウムを主体とす
る低融点な集電体に保護層を集電体の融点以下の温度で
形成することができる。
【0027】前記保護層の厚さは、50Å以上、100
0μm以下であることが好ましい。これは次のような理
由によるものである。保護層の厚さを50Å未満にする
と、集電体の陽極酸化(腐食)を十分に抑制することが
困難になり、また良好な導電性が得られない恐れがあ
る。このため、高容量で、長寿命で、かつ急速充電並び
に高電流密度充電において高い充電容量を得ることが可
能な非水電解質二次電池を得られなくなる可能性があ
る。一方、保護層の厚さが1000μmを超えると、非
水電解質二次電池の重量エネルギー密度及び体積エネル
ギー密度が不十分になる恐れがある。また、保護層とし
て金塗料膜、導電性ポリマー薄膜あるいは半導体薄膜を
使用した際に保護膜の厚さが1000μmを超えると、
正極の内部抵抗が上昇して高容量で、長寿命で、かつ急
速充電並びに高電流密度充電において高い充電容量を得
ることが可能な非水電解質二次電池を得られなくなる可
能性がある。保護層の厚さのより好ましい範囲は、60
0Å〜10μmである。
【0028】2)負極 この負極は、例えば、リチウムを吸蔵・放出する炭素質
物と結着剤とを溶媒の存在下で混練し、得られた懸濁物
を第2の集電体に塗布し、乾燥した後、所望の圧力で1
回プレスもしくは2〜5回多段階プレスすることにより
作製される。
【0029】リチウムを吸蔵・放出する炭素質物として
は、例えば、黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素など
の黒鉛質材料もしくは炭素質材料、熱硬化性樹脂、等方
性ピッチ、メソフェーズピッチ、メソフェーズピッチ系
炭素繊維、メソフェーズ小球体など(特に、メソフェー
ズピッチ系炭素繊維が好ましい)に500〜3000℃
で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭
素質材料等を挙げることができる。中でも、熱処理の温
度を2000℃以上にすることにより得られ、(00
2)面の面間隔d002が0.34nm以下である黒鉛結
晶を有する黒鉛質材料を用いるのが好ましい。このよう
な黒鉛質材料を炭素質物として含む負極を備えた非水電
解液二次電池は、電池容量および大電流特性を大幅に向
上することができる。面間隔d002は、0.336nm
以下であることが更に好ましい。
【0030】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いること
ができる。
【0031】炭素質物及び結着剤の配合割合は、炭素質
物90重量%以上、結着剤10重量%以下であることが
好ましい。特に、炭素質物は負極を作製した状態で50
〜200g/m2の範囲にすることが好ましい。
【0032】集電体としては、例えば、銅箔、ステンレ
ス箔、ニッケル箔、タングステン箔、モリブテン箔等を
用いることができる。中でも、銅箔が好ましい。
【0033】集電体の表面には、貴金属、合金、導電性
セラミックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマー
から選ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層を形
成することが好ましい。かかる材料の中でも、リチウム
イオンに対する導電性が高く、かつ非水電解質に対する
安定性並びに電池の作動電位範囲内における電気化学的
安定性に優れるものが好ましい。
【0034】貴金属、合金、導電性セラミックス、半導
体、有機半導体及び導電性ポリマーの具体例と、各材料
を用いての保護層の形成方法は、前述した正極の欄で説
明したのと同様である。
【0035】保護層を形成する材料として特に好ましい
のは、金、白金、半導体、有機半導体、導電性ポリマー
である。
【0036】前記保護層の厚さは、50Å以上、100
0μm以下であることが好ましい。これは次のような理
由によるものである。保護層の厚さを50Å未満にする
と、集電体の腐食を十分に抑制することが困難になり、
また良好な導電性が得られない恐れがある。このため、
高容量で、長寿命で、かつ急速充電並びに高電流密度充
電において高い充電容量を得ることが可能な非水電解質
二次電池を得られなくなる可能性がある。一方、保護層
の厚さが1000μmを超えると、非水電解質二次電池
の重量エネルギー密度及び体積エネルギー密度が不十分
になる恐れがある。また、保護層として金塗料膜、導電
性ポリマー薄膜あるいは半導体薄膜を使用した際に保護
膜の厚さが1000μmを超えると、負極の内部抵抗が
上昇して高容量で、長寿命で、かつ急速充電並びに高電
流密度充電において高い充電容量を得ることが可能な非
水電解質二次電池を得られなくなる可能性がある。保護
層の厚さのより好ましい範囲は、600Å〜10μmで
ある。
【0037】本発明は、前述したリチウムを吸蔵・放出
する炭素質物を含む負極を備える非水電解質二次電池の
他に、金属酸化物か、金属硫化物か、もしくは金属窒化
物を含む負極を備える非水電解質二次電池や、リチウム
金属またはリチウム合金からなる負極を備える非水電解
質二次電池にも同様に適用することができる。
【0038】金属酸化物としては、例えば、スズ酸化
物、ケイ素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸化
物、タングステン酸化物等を挙げることができる。
【0039】金属硫化物としては、例えば、スズ硫化
物、チタン硫化物等を挙げることができる。
【0040】金属窒化物としては、例えば、リチウムコ
バルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガン窒
化物等を挙げることができる。
【0041】リチウム合金としては、例えば、リチウム
アルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛合
金、リチウムケイ素合金等を挙げることができる。
【0042】3)非水電解質 この非水電解質には、例えば、液状非水電解質、ゲル状
非水電解質、高分子固体電解質が挙げられる。
【0043】液状非水電解質は、例えば、非水溶媒に電
解質を溶解することにより調製される。
【0044】ゲル状非水電解質は、例えば、非水溶媒と
電解質を高分子材料に溶解させ、熱処理等でゲル化する
ことにより得られる。前記高分子材料としては、例え
ば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオ
キシド(PEO)、ジアクリル酸(C10)等が挙げら
れる。
【0045】固体非水電解質は、例えば、電解質を高分
子材料に溶解し、固体化することにより得られる。前記
高分子材料としては、例えば、ポリアクリロニトリル、
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンオキ
シド(PEO)、あるいはアクリロニトリル、フッ化ビ
ニリデンまたはエチレンオキシドを単量体として含む共
重合体等が挙げられる。
【0046】以下、非水電解質に含まれる非水溶媒及び
電解質について説明する。
【0047】非水溶媒としては、リチウム二次電池の溶
媒として公知の非水溶媒を用いることができ、特に限定
はされないが、プロピレンカーボネート(PC)及びエ
チレンカーボネート(EC)よりなる群から選択される
1種類以上からなる第1の溶媒と、PC及びECより低
粘度であり且つドナー数が18以下である溶媒1種以上
から構成される第2の溶媒とからなる混合溶媒を主体と
する非水溶媒を用いることが好ましい。かかる混合溶媒
を主体とする非水溶媒を含む非水電解質は、負極の表面
に保護皮膜を形成することができるため、充電により負
極にリチウムが挿入されるのに伴ってリチウムと溶媒和
した非水溶媒が負極にコインターカレーションするのを
抑制することができる。
【0048】第2の溶媒としては、鎖状カーボンが好ま
しく、中でもジメチルカーボネート(DMC)、メチル
エチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート
(DEC)、プロピオン酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、アセトニトリル
(AN)、酢酸エチル(EA)、トルエン、キシレン、
酢酸メチル(MA)、ギ酸メチル(MF)などが挙げら
れる。かかる第2の溶媒は、単独または2種以上の混合
物の形態で用いることができる。特に、第2の溶媒のド
ナー数は、16.5以下であることがより好ましい。
【0049】第2の溶媒の粘度は、25℃において28
mp以下であることが好ましい。
【0050】第1の溶媒と第2の溶媒からなる混合溶媒
中の第1の溶媒の配合量は、体積比率で10〜80%で
あることが好ましい。より好ましい第1の溶媒の配合量
は、体積比率で20〜75%である。
【0051】第1の溶媒と第2の溶媒からなる混合溶媒
のうちより好ましいのは、ECとMEC、ECとPCと
MEC、ECとMECとDEC、ECとMECとDM
C、ECとMECとPCとDECの混合溶媒である。こ
の混合溶媒中のMECの体積比率は30〜80%とする
ことが好ましい。より好ましいMECの体積比率は、4
0〜70%の範囲である。また、第1の溶媒と第2の溶
媒からなる混合溶媒として、ECとγ―BLの混合溶媒
も好ましい。この混合溶媒中のγ―BLの体積比率は3
0〜80%であることが好ましい。
【0052】電解質としては、例えば、過塩素酸リチウ
ム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiP
6)、ホウフッ化リチウム(LiBF4)、六フッ化砒
素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホ
ン酸リチウム(LiCF3SO 3)、ビストリフルオロメ
チルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO2
2]、ビスパーフルオロエチルスルフォニルイミドリチ
ウム[Li(C25SO22N]などのリチウム塩が挙
げられる。かかる電解質には、前述した種類の中から選
ばれる1種以上もしくは2種類以上のリチウム塩を使用
することができる。中でも、LiCF3SO3、LiN
(CF3SO22、Li(C25SO22N、LiP
6、LiBF4を用いるのが好ましい。
【0053】電解質の非水溶媒に対する溶解量は、0.
5〜2モル/Lとすることが望ましい。
【0054】非水電解質には、負極表面に形成される保
護皮膜の安定性を向上させる目的で、添加物を含有させ
ることが好ましい。かかる添加物としては、例えば、ビ
ニルエチレンカーボネート(VEC)、ビニレンカーボ
ネート(VC)、エチレンサルファイト(ES)及びプ
ロピレンサルファイト(PS)よりなる群から選択され
る少なくとも1種類からなる有機溶媒、フッ化水素酸
(HF)等を挙げることができる。非水溶媒全体に占め
る添加物の体積比率は、5%以下とすることが望まし
い。特に、負極表面に皮膜を緻密に形成する観点から、
非水溶媒全体に占める添加物の体積比率は0.01%以
上、5%以下にすることがより好ましい。
【0055】非水電解質には、水を含有させることがで
きる。特に、LiPF6及びLiBF4のうち少なくとも
一方のリチウム塩を電解質として用いる場合に水を添加
すると、負極表面で生じる皮膜形成反応を促進すること
ができるため、保護皮膜の安定性をより高くすることが
できる。水の添加量は、700ppm〜1000ppm
の範囲内にすることが望ましい。非水電解質に水を含有
させると、充電時に水の電解によりガスが発生しやすい
ため、充電は電池の蓋を開放した状態で行なうことが好
ましい。
【0056】非水電解質には、正極や負極のような電極
及びセパレータの濡れ性を向上させる観点から、界面活
性剤を含むことが好ましい。前記界面活性剤としては、
例えば、トリオクチルホスフェート(TOP)などを挙
げることができる。
【0057】非水電解質として液状非水電解質を用いる
場合、液状非水電解質の量は、電池単位容量100mA
h当たり0.2〜0.6gにすることが好ましい。
【0058】正極と負極の間には、セパレータを配置す
ることが望ましい。以下、セパレータについて説明す
る。
【0059】セパレータとしては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンまたはポリフッ化ビニリデン(PV
dF)を含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布等を用
いることができる。中でも、ポリエチレンか、あるいは
ポリプロピレン、または両者からなる多孔質フィルム
は、二次電池の安全性を向上できるため、好ましい。
【0060】セパレータの厚さは、30μm以下にする
ことが好ましい。厚さが30μmを越えると、正負極間
の距離が大きくなって内部抵抗が大きくなる恐れがあ
る。また、厚さの下限値は、5μmにすることが好まし
い。厚さを5μm未満にすると、セパレータの強度が著
しく低下して内部ショートが生じやすくなる恐れがあ
る。厚さの上限値は、25μmにすることがより好まし
く、また、下限値は10μmにすることがより好まし
い。
【0061】セパレータは、120℃の条件で1時間の
放置したときの熱収縮率が20%以下であることが好ま
しい。熱収縮率は、15%以下にすることがより好まし
い。
【0062】セパレータは、多孔度が30〜60%の範
囲であることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。多孔度を30%未満にすると、セパレータ
において高い電解液保持性を得ることが困難になる恐れ
がある。一方、多孔度が60%を超えると、十分なセパ
レータ強度を得られなくなる恐れがある。多孔度のより
好ましい範囲は、35〜50%である。
【0063】セパレータは、空気透過率が600秒/1
00cm3以下であることが好ましい。空気透過率が6
00秒/100cm3を超えると、セパレータにおいて
高いリチウムイオン移動度を得ることが困難になる恐れ
がある。また、空気透過率の下限値は、100秒/10
0cm3にすることが好ましい。空気透過率を100秒
/100cm3未満にすると、十分なセパレータ強度を
得られなくなる恐れがあるからである。空気透過率の上
限値は500秒/100cm3にすることより好まし
く、また、下限値は150秒/100cm3にすること
より好ましい。
【0064】セパレータの4辺のうち少なくとも1辺
が、正極及び負極の端部より延出していることが好まし
い。セパレータの延出寸法は、負極の端部より0.25
mm以上とすることが望ましい。延出寸法が不足する
と、内部ショートが生じ易くなる。セパレータの4辺全
てが正極及び負極の端部より延出していることが内部シ
ョートを防止する点で望ましい。
【0065】以上説明した本発明に係る非水電解質二次
電池は、活物質含有層及び前記活物質含有層が担持され
る集電体を有する正極と、リチウムを吸蔵・放出する物
質を含有する層及び前記層が担持される集電体を有する
負極と、非水電解質とを具備する非水電解質二次電池に
おいて、前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の
電極の集電体の表面に、貴金属、合金、導電性セラミッ
クス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマーから選ば
れる少なくとも1種類の材料を含む保護層が形成されて
いることを特徴とするものである。
【0066】前述した導電性材料を主体とする保護層
は、リチウムイオンに対して導電性を有し、非水電解質
に対する安定性が高く、かつ非水電解質二次電池の作動
電圧範囲内において電気化学的安定性がある。従って、
本発明に係る非水電解質二次電池によれば、正極及び負
極のうち少なくとも一方の電極に含まれる集電体の腐食
を抑制することができるため、放電容量及び充放電サイ
クル特性を向上することができる。
【0067】また、本発明に係る非水電解質二次電池
は、少なくともアルミニウムを含む集電体及び前記集電
体に担持される活物質含有層を有する正極と、リチウム
を吸蔵・放出する炭素質物を含む負極と、非水電解質と
を具備する非水電解質二次電池において、前記正極の集
電体の表面に、貴金属、合金、導電性セラミックス、半
導体、有機半導体及び導電性ポリマーから選ばれる少な
くとも1種類の材料を含む保護層が形成されていること
を特徴とするものである。
【0068】このような非水電解質二次電池によれば、
負極表面上に安定な保護皮膜を形成することが可能な非
水電解質を選択することができ、また皮膜形成を促進す
ることが可能な添加物(例えば、水分、フッ化水素酸)
を非水電解質中に添加することができるため、放電容量
並びに充放電サイクル特性を向上することができるばか
りか、急速充電及び高い電流密度での充電時の充電効率
を高くすることができる。
【0069】すなわち、ビストリフルオロメチルスルホ
ニルイミドリチウム[LiN(CF 3SO22]、トリ
フルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)及
びビスパーフルオロエチルスルフォニルイミドリチウム
[Li(C25SO22N]よりなる群から選ばれる少
なくとも1種類のリチウムイミド塩を含む非水電解質
(以下、非水電解質Aと称す)を使用するか、あるいは
LiPF6及びLiBF4よりなる群から選ばれる少なく
とも1種類のリチウム塩と皮膜形成促進可能な添加物
(例えば、水分、フッ化水素酸)とを含有する非水電解
質(以下、非水電解質Bと称す)を使用すると、負極表
面上で起こる保護皮膜形成反応を促進することができる
ため、保護皮膜の安定性をより高めることができる。
【0070】しかしながら、非水電解質Aは、リチウム
イミド塩が正極集電体の表面に存在するアルミナ酸化膜
を破壊するという問題点を有し、一方、非水電解質Bに
ついては、LiPF6やLiBF4のようなリチウム塩が
水分により加水分解されて生じるHFが正極集電体の表
面に存在するアルミナ酸化膜を破壊するという問題点を
有する。このような問題点が存在するため、非水電解質
A及び非水電解質Bを非水電解質として使用することが
困難であった。
【0071】本願発明のように、正極集電体の表面に貴
金属、合金、導電性セラミックス、半導体、有機半導体
及び導電性ポリマーから選ばれる少なくとも1種類の材
料を含む保護層を形成することによって、非水電解質A
及び非水電解質Bを使用した際にも正極集電体の陽極酸
化を抑えることができる。よって、非水電解質として非
水電解質A及び非水電解質Bを選択することが可能にな
るため、負極表面に安定性の高い保護皮膜を形成するこ
とができる。その結果、充電により負極にLiが挿入さ
れるのに伴って負極に非水溶媒が混入するのを回避する
ことができるため、負極の炭素質物の構造が非水溶媒に
より破壊されるのを抑制することができると共に、負極
上の炭素質物層の剥離などを防ぐことができる。このた
め、急速充電及び高い電流密度での充電時の充電効率を
向上することができると共に、放電容量並びに充放電サ
イクル寿命を高くすることができる。
【0072】また、本発明に係る非水電解質二次電池に
おいて、保護層の厚さを50Å以上、1000μm以下
にすることによって、二次電池の内部抵抗を低く抑えつ
つ、集電体の腐食をさらに抑えることができる。
【0073】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0074】(実施例1) <正極の作製>まず、リチウムコバルト酸化物(Lix
CoO2;但し、原子比xは0≦x≦1である)粉末9
1重量%と、アセチレンブラック3重量%と、グラファ
イト3重量%と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン
(PVdF)3重量%と、溶媒であるN−メチル−2−
ピロリドン(NMP)とを混合することによりスラリー
を調製した。
【0075】一方、厚さ15μmのアルミニウム箔から
なる集電体(第1の集電体)の一方の面に真空蒸着によ
り厚さが600Åの白金保護層を形成すると共に、他方
の面にも真空蒸着により厚さが600Åの白金保護層を
形成した。
【0076】得られたスラリーを、集電体の白金保護層
上に塗布した後、乾燥し、プレスすることにより、集電
体の白金保護層上に密度が3g/cm3の活物質含有層
を形成し、正極を得た。
【0077】<負極の作製>炭素質材料として3000
℃で熱処理したメソフェーズピッチ系炭素繊維(繊維径
が8μm、平均繊維長が20μm、平均面間隔
(d002)が0.3360nm)の粉末を93重量%
と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)7
重量%とを混合し、スラリーを調製した。前記スラリー
を厚さが12μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布
し、乾燥し、プレスすることにより電極密度が1.4g
/cm3の活物質含有層が集電体に担持された構造の負
極を作製した。
【0078】<セパレータ>厚さが25μmで、120
℃、1時間での熱収縮が20%で、多孔度が50%のポ
リエチレン製多孔質フィルムからなるセパレータを用意
した。
【0079】<非水電解液の調整>エチレンカーボネー
ト(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合溶
媒(混合体積比率1:1)にLiN(CF3SO22
その濃度が1Mになるように溶解させて、さらに、有機
系添加物としてプロピレンサルファイト(PS)と界面
活性剤としてトリオクチルホスフェート(TOP)を添
加して、非水電解液(液状非水電解質)を調製した。な
お、得られた非水電解液において、EC,DMC及びP
Sよりなる混合非水溶媒中のPSの含有量を4体積%と
し、また、非水電解液全体に占める界面活性剤の比率を
0.5体積%とした。
【0080】<電極群の作製>前記正極の集電体に帯状
の正極リードを溶接し、前記負極の集電体に帯状の負極
リードを溶接した後、前記正極および前記負極をその間
に前記セパレータを介して渦巻き状に捲回し、電極群を
作製した。
【0081】前記電極群及び前記非水電解液をステンレ
ス製の有底円筒状容器内にそれぞれ収納して、図1及び
図2に示す構造を有する円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0082】すなわち、ステンレスからなる有底円筒状
の容器1は、底部に絶縁体2が配置されている。電極群
3は、前記容器1に収納されている。前記電極群3は、
正極4、セパレータ5、負極6及びセパレータ5を積層
した帯状物を前記セパレータ5が外側に位置するように
渦巻き状に捲回した構造になっている。
【0083】前記容器1内には、非水電解液が収容され
ている。中央部が開口された絶縁紙7は、前記容器1内
の前記電極群3の上方に配置されている。絶縁封口板8
は、前記容器1の上部開口部に配置され、かつ前記上部
開口部付近を内側にかしめ加工することにより前記封口
板8は前記容器1に固定されている。正極端子9は、前
記絶縁封口板8の中央に嵌合されている。正極リード1
0の一端は、前記正極4に、他端は前記正極端子9にそ
れぞれ接続されている。前記負極6は、図示しない負極
リードを介して負極端子である前記容器1に接続されて
いる。
【0084】ところで、前記正極4は、図2に示すよう
に、正極集電体11と、正極集電体11の両面に形成さ
れた保護層12と、各保護層12上に担持された活物質
含有層13を有するものである。ここで、保護層12の
厚さTとは、正極集電体表面11と活物質含有層12表
面との距離を意味する。
【0085】(実施例2)粒子径が10nm以下の金微
粒子が濃度80%で分散された塗料を、厚さ15μmの
アルミニウム箔からなる集電体の両面にスピンコートし
た後、160℃で10分間乾燥し、250℃で40分間
焼き付けを行うことにより、集電体の両面に厚さが30
00Åの金保護層を形成した。
【0086】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体の金保護層上に塗布した後、乾
燥し、プレスすることにより、集電体の金保護層上に密
度が3g/cm3の活物質含有層を形成し、正極を得
た。
【0087】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0088】(実施例3)厚さ15μmのアルミニウム
箔からなる集電体の両面に真空蒸着により厚さが100
0Åの金保護層を形成した。
【0089】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体の金保護層上に塗布した後、乾
燥し、プレスすることにより、集電体の金保護層上に密
度が3g/cm3の活物質含有層を形成し、正極を得
た。
【0090】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0091】(実施例4)厚さ15μmのアルミニウム
箔からなる集電体の両面に、酸化錫ナノサイズ粒子を含
有する有機ペーストのスクリーン印刷を行った後に焼結
することによって、集電体の各面に厚さが3000Åの
酸化錫(SnO2)保護層を形成した。
【0092】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体の酸化錫保護層上に塗布した
後、乾燥し、プレスすることにより、集電体の酸化錫保
護層上に密度が3g/cm3の活物質含有層を形成し、
正極を得た。
【0093】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0094】(実施例5)厚さ15μmのアルミニウム
箔からなる集電体の両面に、酸化チタンナノサイズ粒子
を含有する有機ペーストのスクリーン印刷を行った後に
焼結することによって、集電体の各面に厚さが2500
Åの二酸化チタン(TiO2)保護層を形成した。
【0095】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体の二酸化チタン保護層上に塗布
した後、乾燥し、プレスすることにより、集電体の二酸
化チタン保護層上に密度が3g/cm3の活物質含有層
を形成し、正極を得た。
【0096】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0097】(実施例6)厚さ15μmのアルミニウム
箔からなる集電体の両面に低温焼成により厚さが10μ
m(105Å)のポリパラフェニレン保護層を形成し
た。
【0098】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体のポリアセチレン保護層上に塗
布した後、乾燥し、プレスすることにより、集電体のポ
リアセチレン保護層上に密度が3g/cm3の活物質含
有層を形成し、正極を得た。
【0099】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0100】(比較例1)正極集電体の表面に保護層を
形成しないこと以外は、前述した実施例1と同様な構成
の円筒形リチウムイオン二次電池を組み立てた。
【0101】(比較例2)厚さ15μmのアルミニウム
箔からなる集電体の両面に、アセチレンブラック粉末が
3重量%分散されたエポキシ系熱硬化性樹脂を厚さが3
000Åになるように塗付した。
【0102】実施例1で説明したのと同様にして調製し
た正極スラリーを集電体の熱硬化性樹脂層上に塗布した
後、乾燥し、プレスすることにより、集電体の熱硬化性
樹脂層上に密度が3g/cm3の活物質含有層を形成
し、正極を得た。
【0103】かかる正極を用いること以外は、前述した
実施例1と同様な構成の円筒形リチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0104】得られた実施例1〜6及び比較例1〜2の
二次電池について、初期充電として100mA(0.2
C相当)で4.2Vの定電流・定電圧充電を10時間行
なった。次いで、100mAの定電流放電を行ない(カ
ットオフ電圧は3.0V)、電池容量の確認を行った。
その後、これら二次電池に500mA(1.0C相当)
で4.2Vまで定電流定電圧充電を3時間かけて施した
後、500mA(1.0C相当)で3.0Vカットの定
電流放電を行なう充放電サイクル試験を600サイクル
まで行い、600サイクル目の容量維持率(1サイクル
目の放電容量を100%とする)を求め、その結果を下
記表1に示す。なお、実施例1及び比較例1の二次電池
についての充放電サイクル試験における放電容量カーブ
を図3に示す。
【0105】また、実施例1〜6及び比較例1〜2の二
次電池について、初期充電並びに電池容量の確認が終了
しているものを別に用意し、500mA(1.0C相
当)で4.2Vまでの定電流定電圧充電を4時間かけて
行った後、100mA(0.2C相当)で3.0Vカッ
トの放電を行い、急速充電時の放電容量を測定した。得
られた放電容量のうち、実施例1の二次電池の放電容量
を100としてその他の二次電池の放電容量を表わし、
その結果を下記表1に示す。
【0106】
【表1】
【0107】表1から明らかなように、両面に貴金属、
合金、導電性セラミックス、半導体、有機半導体及び導
電性ポリマーから選ばれる少なくとも1種類の材料を含
む保護層が形成された正極集電体を備える実施例1〜6
の二次電池は、急速充電効率が比較例1〜2の二次電池
に比べて高く、かつ容量維持率が50%程度に低下する
サイクル数を比較例1〜2より約400サイクル長くす
ることができる。なお、比較例1の二次電池は200サ
イクル後の容量維持率が39%で、一方、比較例2の二
次電池は200サイクル後の容量維持率が50%であっ
た。
【0108】また、前述した実施例においては、電極群
を収納する容器として金属缶を使用する例を説明した
が、少なくとも樹脂層を含むラミネートフィルムから形
成した容器を用いる非水電解質二次電池にも同様に適用
することができる。
【0109】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高容量で、かつ長寿命な非水電解質二次電池を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の円筒形リチウムイオン二次電池を示
す部分切欠断面図。
【図2】図1の円筒形リチウムイオン二次電池の正極を
示す断面図。
【図3】実施例1及び比較例1の円筒形リチウムイオン
二次電池における充放電サイクル数の増加に伴う放電容
量変化を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 3…電極群、 4…正極、 5…セパレータ、 6…負極、 8…封口板、 11…正極集電体、 12…保護層、 13…活物質含有層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 周一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐藤 麻子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 志村 奈緒 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5H017 AA03 AS02 BB08 CC01 DD05 DD06 EE01 EE05 EE06 EE07 HH03 5H029 AJ03 AJ05 AK02 AK03 AK05 AL06 AL07 AL08 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ04 BJ14 CJ22 DJ07 DJ09 EJ01 EJ08 EJ13 HJ05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活物質含有層及びこの活物質含有層が担
    持される第1の集電体を有する正極と、リチウムを吸蔵
    ・放出する物質を含有する層及びこの層が担持される第
    2の集電体を有する負極と、非水電解質とを具備する非
    水電解質二次電池において、 前記第1の集電体及び前記第2の集電体のうち少なくと
    も一方の集電体の表面に、貴金属、合金、導電性セラミ
    ックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマーから選
    ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層が形成され
    ていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 少なくともアルミニウムを含む集電体及
    びこの集電体に担持される活物質含有層を有する正極
    と、リチウムを吸蔵・放出する炭素質物を含む負極と、
    非水電解質とを具備する非水電解質二次電池において、 前記正極の集電体の表面に、貴金属、合金、導電性セラ
    ミックス、半導体、有機半導体及び導電性ポリマーから
    選ばれる少なくとも1種類の材料を含む保護層が形成さ
    れていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  3. 【請求項3】 前記非水電解質は、ビストリフルオロメ
    チルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO2
    2]、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3
    SO3)及びビスパーフルオロエチルスルフォニルイミ
    ドリチウム[Li(C25SO22N]よりなる群から
    選ばれる少なくとも1種類のリチウム塩を含有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の非水電解質二次電
    池。
  4. 【請求項4】 前記非水電解質は、ビニルエチレンカー
    ボネート(VEC)、ビニレンカーボネート(VC)、
    エチレンサルファイト(ES)及びプロピレンサルファ
    イト(PS)よりなる群から選択される少なくとも1種
    類からなる有機溶媒を含むことを特徴とする請求項1ま
    たは2項記載の非水電解質二次電池。
  5. 【請求項5】 前記保護層の厚さは、50Å以上、10
    00μm以下であることを特徴とする請求項1または2
    項記載の非水電解質二次電池。
JP2000401936A 2000-12-28 2000-12-28 非水電解質二次電池 Abandoned JP2002203562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401936A JP2002203562A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401936A JP2002203562A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 非水電解質二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002203562A true JP2002203562A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18866304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000401936A Abandoned JP2002203562A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002203562A (ja)

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093276A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2005294024A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Ntt Data Ex Techno Corp 蓄電池用被覆集電体、該被覆集電体の製造方法、および該被覆集電体を有する蓄電池
JP2006185854A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd バイポーラ電池
JP2007109454A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Toyota Motor Corp リチウム二次電池およびその製造方法
JP2007123192A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Nippon Zeon Co Ltd 固体電解質二次電池用の集電体および電極
JP2007329004A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池用電極
JP2008501213A (ja) * 2004-03-16 2008-01-17 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ インコーポレイテッド 保護集電体を使用した腐食防止
JP2008045213A (ja) * 2007-08-24 2008-02-28 Symmorphix Inc LiCoO2の堆積
JP2008523567A (ja) * 2004-12-08 2008-07-03 シモーフィックス,インコーポレーテッド LiCoO2の堆積
JP2009043667A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Denso Corp 集電体の製造方法及び電極の製造方法並びに集電体の製造装置
JP2009123664A (ja) * 2006-11-27 2009-06-04 Denso Corp 集電体、電極および蓄電装置
WO2011033707A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 パナソニック株式会社 非水電解質二次電池用電極およびその製造方法ならびに非水電解質二次電池
WO2013172007A1 (ja) * 2012-05-16 2013-11-21 株式会社豊田自動織機 非水電解質二次電池正極用集電体、その製造方法、非水電解質二次電池用正極及び非水電解質二次電池
WO2014073200A1 (ja) * 2012-11-12 2014-05-15 株式会社豊田自動織機 非水電解質二次電池
US8728285B2 (en) 2003-05-23 2014-05-20 Demaray, Llc Transparent conductive oxides
EP2638597A4 (en) * 2010-11-12 2014-07-02 Leyden Energy Inc HIGH PERFORMANCE LITHIUM OR LITHIUM ION BATTERY ELEMENT
CN104157880A (zh) * 2014-08-29 2014-11-19 合肥国轩高科动力能源股份公司 一种导电金属陶瓷修饰锂离子电池集流体的方法
KR101466405B1 (ko) * 2008-09-17 2014-11-27 주식회사 엘지화학 전지용 전극 집전체 및 이를 포함하는 이차전지
WO2015045387A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 国立大学法人東京大学 非水電解質二次電池
JP2015088476A (ja) * 2013-09-25 2015-05-07 国立大学法人 東京大学 リチウムイオン二次電池
KR20150103041A (ko) * 2012-12-31 2015-09-09 이-뗀 다중층 구조로 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
KR20150122124A (ko) * 2013-02-28 2015-10-30 이-뗀 모놀리식 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
CN105580184A (zh) * 2013-09-25 2016-05-11 国立大学法人东京大学 非水电解质二次电池
WO2016072090A1 (ja) * 2014-11-06 2016-05-12 株式会社豊田自動織機 リチウムイオン二次電池用集電体、その製造方法及び非水電解質二次電池
US9350017B2 (en) 2010-11-12 2016-05-24 A123 Systems Llc High performance lithium or lithium ion cell
US9373848B2 (en) 2010-09-17 2016-06-21 Daikin Industries, Ltd. Paste for forming conductive protection layer on collector laminate in non-aqueous rechargeable electricity-storage device
WO2016158754A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 日産自動車株式会社 リチウム電池用正極
KR20180083371A (ko) 2015-12-01 2018-07-20 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 비수계 이차전지
CN109904517A (zh) * 2019-03-06 2019-06-18 沁新集团(天津)新能源技术研究院有限公司 锂离子电池及其制备方法
WO2020071623A1 (ko) * 2018-10-05 2020-04-09 주식회사 엘지화학 전극조립체, 그를 포함하는 이차전지 및 전지팩
US10686223B2 (en) 2013-09-25 2020-06-16 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Nonaqueous electrolyte secondary battery
CN111801816A (zh) * 2018-07-04 2020-10-20 株式会社Lg化学 锂金属电池用负极、其制造方法、包括其的锂金属电池
WO2020237713A1 (zh) * 2019-05-31 2020-12-03 宁德时代新能源科技股份有限公司 锂离子二次电池
CN114503312A (zh) * 2020-03-19 2022-05-13 株式会社Lg新能源 具有形成在接片上的导电防腐层的正极集电器、包括其的正极、和锂二次电池
CN115528202A (zh) * 2021-06-25 2022-12-27 比亚迪股份有限公司 一种复合集流体及其制备方法、电极极片、电池
US11611081B2 (en) 2019-05-31 2023-03-21 Contemporary Amperex Technology Co., Limited Lithium ion secondary battery, battery core, negative electrode plate, and apparatus
WO2023184233A1 (zh) * 2022-03-30 2023-10-05 宁德新能源科技有限公司 一种包含保护层的电化学装置及电子装置
US11967694B2 (en) 2018-05-07 2024-04-23 I-Ten Porous electrodes for electrochemical devices

Cited By (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728285B2 (en) 2003-05-23 2014-05-20 Demaray, Llc Transparent conductive oxides
JP2005093276A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2008501213A (ja) * 2004-03-16 2008-01-17 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ インコーポレイテッド 保護集電体を使用した腐食防止
JP2005294024A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Ntt Data Ex Techno Corp 蓄電池用被覆集電体、該被覆集電体の製造方法、および該被覆集電体を有する蓄電池
WO2005101550A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Ntt Data Ex Techno Corporation 蓄電池用被覆集電体、該被覆集電体の製造方法、および被覆集電体を有する蓄電池
US8636876B2 (en) 2004-12-08 2014-01-28 R. Ernest Demaray Deposition of LiCoO2
JP2008523567A (ja) * 2004-12-08 2008-07-03 シモーフィックス,インコーポレーテッド LiCoO2の堆積
JP2006185854A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd バイポーラ電池
JP2007109454A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Toyota Motor Corp リチウム二次電池およびその製造方法
JP2007123192A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Nippon Zeon Co Ltd 固体電解質二次電池用の集電体および電極
JP2007329004A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池用電極
JP2009123664A (ja) * 2006-11-27 2009-06-04 Denso Corp 集電体、電極および蓄電装置
JP2009043667A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Denso Corp 集電体の製造方法及び電極の製造方法並びに集電体の製造装置
JP2008045213A (ja) * 2007-08-24 2008-02-28 Symmorphix Inc LiCoO2の堆積
KR101466405B1 (ko) * 2008-09-17 2014-11-27 주식회사 엘지화학 전지용 전극 집전체 및 이를 포함하는 이차전지
WO2011033707A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 パナソニック株式会社 非水電解質二次電池用電極およびその製造方法ならびに非水電解質二次電池
US9373848B2 (en) 2010-09-17 2016-06-21 Daikin Industries, Ltd. Paste for forming conductive protection layer on collector laminate in non-aqueous rechargeable electricity-storage device
EP2638597A4 (en) * 2010-11-12 2014-07-02 Leyden Energy Inc HIGH PERFORMANCE LITHIUM OR LITHIUM ION BATTERY ELEMENT
US9263731B2 (en) 2010-11-12 2016-02-16 A123 Systems Llc High performance lithium or lithium ion cell
US9350017B2 (en) 2010-11-12 2016-05-24 A123 Systems Llc High performance lithium or lithium ion cell
WO2013172007A1 (ja) * 2012-05-16 2013-11-21 株式会社豊田自動織機 非水電解質二次電池正極用集電体、その製造方法、非水電解質二次電池用正極及び非水電解質二次電池
WO2014073200A1 (ja) * 2012-11-12 2014-05-15 株式会社豊田自動織機 非水電解質二次電池
JPWO2014073200A1 (ja) * 2012-11-12 2016-09-08 株式会社豊田自動織機 非水電解質二次電池
KR102193422B1 (ko) * 2012-12-31 2020-12-21 이-뗀 다중층 구조로 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
KR20150103041A (ko) * 2012-12-31 2015-09-09 이-뗀 다중층 구조로 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
KR102185038B1 (ko) * 2013-02-28 2020-12-01 이-뗀 모놀리식 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
KR20150122124A (ko) * 2013-02-28 2015-10-30 이-뗀 모놀리식 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
CN105580184A (zh) * 2013-09-25 2016-05-11 国立大学法人东京大学 非水电解质二次电池
US10686223B2 (en) 2013-09-25 2020-06-16 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2015088476A (ja) * 2013-09-25 2015-05-07 国立大学法人 東京大学 リチウムイオン二次電池
US11011781B2 (en) 2013-09-25 2021-05-18 The University Of Tokyo Nonaqueous electrolyte secondary battery
WO2015045387A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 国立大学法人東京大学 非水電解質二次電池
CN104157880A (zh) * 2014-08-29 2014-11-19 合肥国轩高科动力能源股份公司 一种导电金属陶瓷修饰锂离子电池集流体的方法
WO2016072090A1 (ja) * 2014-11-06 2016-05-12 株式会社豊田自動織機 リチウムイオン二次電池用集電体、その製造方法及び非水電解質二次電池
WO2016158754A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 日産自動車株式会社 リチウム電池用正極
JP2016186917A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日産自動車株式会社 リチウム電池用正極
US10256473B2 (en) 2015-03-27 2019-04-09 Nissan Motor Co., Ltd. Positive electrode for lithium battery
KR20180083371A (ko) 2015-12-01 2018-07-20 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 비수계 이차전지
US10658696B2 (en) 2015-12-01 2020-05-19 Nissan Chemical Industries, Ltd. Nonaqueous secondary battery
KR20240159005A (ko) 2015-12-01 2024-11-05 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 비수계 이차전지
US11967694B2 (en) 2018-05-07 2024-04-23 I-Ten Porous electrodes for electrochemical devices
CN111801816A (zh) * 2018-07-04 2020-10-20 株式会社Lg化学 锂金属电池用负极、其制造方法、包括其的锂金属电池
CN111801816B (zh) * 2018-07-04 2023-06-30 株式会社Lg新能源 锂金属电池用负极、其制造方法、包括其的锂金属电池
WO2020071623A1 (ko) * 2018-10-05 2020-04-09 주식회사 엘지화학 전극조립체, 그를 포함하는 이차전지 및 전지팩
US11404733B2 (en) 2018-10-05 2022-08-02 Lg Energy Solution, Ltd. Electrode assembly, secondary battery comprising the same, and battery pack
CN109904517A (zh) * 2019-03-06 2019-06-18 沁新集团(天津)新能源技术研究院有限公司 锂离子电池及其制备方法
CN109904517B (zh) * 2019-03-06 2021-06-29 沁新集团(天津)新能源技术研究院有限公司 锂离子电池及其制备方法
WO2020237713A1 (zh) * 2019-05-31 2020-12-03 宁德时代新能源科技股份有限公司 锂离子二次电池
US11646424B2 (en) 2019-05-31 2023-05-09 Contemporary Amperex Technology Co., Limited Lithium-ion secondary battery
US11611081B2 (en) 2019-05-31 2023-03-21 Contemporary Amperex Technology Co., Limited Lithium ion secondary battery, battery core, negative electrode plate, and apparatus
CN114503312A (zh) * 2020-03-19 2022-05-13 株式会社Lg新能源 具有形成在接片上的导电防腐层的正极集电器、包括其的正极、和锂二次电池
CN115528202A (zh) * 2021-06-25 2022-12-27 比亚迪股份有限公司 一种复合集流体及其制备方法、电极极片、电池
WO2023184233A1 (zh) * 2022-03-30 2023-10-05 宁德新能源科技有限公司 一种包含保护层的电化学装置及电子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002203562A (ja) 非水電解質二次電池
KR101130471B1 (ko) 리튬 이차전지
CN101379653A (zh) 使用离子性液体的锂二次电池
JP2000235868A (ja) 非水電解液二次電池
JP4746278B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2002203552A (ja) 非水電解質電池
JP4649113B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2003282148A (ja) 薄型リチウムイオン二次電池
JP2002015771A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP3990107B2 (ja) 非水電解質二次電池の充電方法
JP3501113B2 (ja) 非水系二次電池およびその製造方法
JP2002110250A (ja) 非水系電解液二次電池
JPH11288718A (ja) 非水溶媒二次電池
JP2004158441A (ja) 非水電解質二次電池
JPH09245830A (ja) 非水電解液二次電池
JP4145762B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP3351765B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4287123B2 (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP2002184462A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP2002313418A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP2002175836A (ja) 非水電解質電池
JP2001273895A (ja) 非水電解質二次電池とその製造方法
JP2000195550A (ja) 非水電解液二次電池
JP2003151622A (ja) 非水電解液およびこれを用いた非水電解液二次電池
CN115380348A (zh) 电化学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070201

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070706