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JP2002201734A - 耐火建物構造 - Google Patents

耐火建物構造

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JP2002201734A
JP2002201734A JP2000398971A JP2000398971A JP2002201734A JP 2002201734 A JP2002201734 A JP 2002201734A JP 2000398971 A JP2000398971 A JP 2000398971A JP 2000398971 A JP2000398971 A JP 2000398971A JP 2002201734 A JP2002201734 A JP 2002201734A
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panel frame
rock wool
fire
building structure
adjacent
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JP2000398971A
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Chie Sonoda
千絵 園田
Kenji Hirozawa
建二 広沢
Shuichi Takahashi
秀一 高橋
Yuji Ida
勇治 井田
Tomoaki Azuma
智明 東
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い耐火性能を低コストで得ることができる
耐火建物構造を提供する。 【構成】 外壁パネル1は、パネルフレーム2と、この
パネルフレーム2の屋外側の面に設けられた二重外装部
3と、パネルフレーム2の室内側の面に設けられた強化
石膏ボード4と、これら二重外装部3と強化石膏ボード
4との間に設けられたロックウール保温材5とから成
る。二重外装部3は内側外装材3aと表面外装材3bと
によって構成されている。内側外装材3aは、窯業系材
料又は火山性ガラス質複層材から成り、表面外装材3b
は、窯業系材料から成る。パネルフレーム2・2間には
ロックウール保温材1号6が設けられ、内側外装材3a
・3a間にはガラス繊維不織布マット7が設けられ、表
面外装材3b・3b間にはシーリング材8が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐火建物構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8(a)に示すように、隣り合う外壁
パネル51・51間における従来の目地間構造を示して
いる。パネルフレーム52の屋外側の面には、窯業系材
料又は火山性ガラス質複層材から成る内側外装材53a
及び窯業系材料から成る表面外装材53bを備えた二重
外装部53が設けられている。また、パネルフレーム5
2の室内側の面には、窯業系材料板54が設けられてい
る。二重外装部53と外装材54との間には、ロックウ
ール保温材55が設けられている。パネルフレーム52
・52間及び内側外装材53a間には、ガラス繊維不織
布マット57が設けられ、隣り合う表面外装材53b・
53b間には、シーリング材58が設けられている。ま
た、窯業系材料板54・54間には、シーリング材59
が設けられている。
【0003】図8(b)は、隣り合う外壁パネル51・
51間における従来の目地間構造並びに当該目地間に対
応した箇所に設けられた従来の柱耐火構造を示してい
る。かかる構造においては、柱60に吹き付けロックウ
ール61を施している。
【0004】図9は隣り合う外壁パネル51・51間に
おける従来の目地間構造並びに当該目地間に対応した従
来の階間梁耐火構造を示している。かかる構造において
は、階間の梁62に吹き付けロックウール61を施して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の耐火建物構
造では、高い耐火性能が得られるものの、コスト高であ
るという欠点がある。また、吹き付けロックウールを施
すため、作業環境はあまり良好とはいえない。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑み、高い耐火
性能を低コストで得ることができ、また、作業環境を良
好にできる耐火建物構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の耐火建物構造
は、上記の課題を解決するために、パネルフレームと、
このパネルフレームの屋外側に設けられた窯業系材料か
ら成る表面外装材及び窯業系材料又は火山性ガラス質複
層材から成る内側外装材を備えた二重外装部と、パネル
フレームの室内側に設けられた強化石膏ボードと、これ
らの間に設けられたロックウール保温材とを備えて成る
外壁パネルを複数枚配置し、目地となる隣り合う表面外
装材間にはシーリング材を設け、隣り合う内側外装材間
にはガラス繊維不織布マットを設け、隣り合うパネルフ
レーム間にはロックウール保温材を設けたことを特徴と
する。
【0008】上記構成においては、屋外側に近くて比較
的容積が小さい内側外装材間には、目地充填材としてガ
ラス繊維不織布マットを採用する一方で、目地部として
比較的容積が大きいパネルフレーム間には、目地充填材
としてガラス繊維不織布マットよりも割安なロックウー
ル保温材を設け、更に、パネルフレームの内面側には窯
業系材料よりも割安な強化石膏ボードを設けたことによ
り、高い耐火性能を維持しつつコスト低減が図れること
になる。
【0009】強化石膏ボードの縁を目地となるパネルフ
レームと面一に合わせ、隣り合う強化石膏ボード間にも
ロックウール保温材を存在させてもよい。また、強化石
膏ボードにて目地部を塞ぎ、隣り合う強化石膏ボードの
縁同士をパネルフレームの室内側の面上で対面させても
よい。また、パネルフレームの室内側の面に当接させて
金属製スタッドを設けることにより強化石膏ボードとロ
ックウール保温材との間に空間部を形成し、隣り合う強
化石膏ボードの縁同士を金属スタッドの室内側の面上で
対面させてもよい。
【0010】また、この発明の耐火建物構造は、パネル
フレームと、このパネルフレームの屋外側に設けられた
窯業系材料から成る表面外装材及び窯業系材料又は火山
性ガラス質複層材から成る内側外装材を備えた二重外装
部と、パネルフレームの室内側に設けられた強化石膏ボ
ードと、これらの間に設けられたロックウール保温材と
を備えて成る外壁パネルを複数枚配置し、目地となる隣
り合う表面外装材間にはシーリング材を設け、隣り合う
内側外装材間にはガラス繊維不織布マットを設け、隣り
合うパネルフレーム間にはロックウール保温材を設け、
繊維混入けい酸カルシウム板から成る断面コ字形状乃至
断面ロ字形状の筒体を二箇所の目地部を塞ぐように配置
し、前記筒体内に柱を位置させたことを特徴とする。
【0011】上記構成においては、屋外側に近くて比較
的容積が小さい内側外装材間には、目地充填材としてガ
ラス繊維不織布マットを採用する一方で、目地部として
比較的容積が大きいパネルフレーム間には、目地充填材
としてガラス繊維不織布マットよりも割安なロックウー
ル保温材を設け、更に、パネルフレームの内面側には窯
業系材料よりも割安な強化石膏ボードを設け、更に、繊
維混入けい酸カルシウム板から成る筒体内に柱を位置さ
せたので、高い耐火性能を維持しつつコスト低減が図れ
ると共に、柱に吹き付けロックウールを施すことに比
べ、作業環境を大幅に改善することができる。また、前
記の筒体は二箇所の目地部を塞ぐように設けられるの
で、筒体内空間を目地に連通させない構造となり、高い
耐火性能が得られる。
【0012】筒体を配置した箇所外のパネルフレームの
室内側の面に当接させて金属製スタッドを設けることに
より強化石膏ボードとロックウール保温材との間に空間
部を形成してもよい。
【0013】また、この発明の耐火建物構造は、パネル
フレームと、このパネルフレームの屋外側に設けられた
窯業系材料から成る表面外装材及び窯業系材料又は火山
性ガラス質複層材から成る内側外装材を備えた二重外装
部と、パネルフレームの室内側に設けられた強化石膏ボ
ードと、これらの間に設けられたロックウール保温材と
を備えて成る外壁パネルを複数枚配置し、目地となる隣
り合う表面外装材間にはシーリング材を設け、隣り合う
内側外装材間にはガラス繊維不織布マットを設け、隣り
合うパネルフレーム間にはロックウール保温材を設け、
且つ、外壁パネルが連結される階間梁の屋内側を覆うよ
うに無機繊維フェルトを設けたことを特徴とする。
【0014】上記構成においては、屋外側に近くて比較
的容積が小さい内側外装材間には、目地充填材としてガ
ラス繊維不織布マットを採用する一方で、目地部として
比較的容積が大きいパネルフレーム間には、目地充填材
としてガラス繊維不織布マットよりも割安なロックウー
ル保温材を設け、更に、パネルフレームの内面側には窯
業系材料よりも割安な強化石膏ボードを設け、更に、外
壁パネルが連結される階間梁の屋内側を覆うように無機
繊維フェルトを設けたので、高い耐火性能を維持しつつ
コスト低減が図れると共に、階間梁に吹き付けロックウ
ールを施すことに比べ、作業環境を大幅に改善すること
ができる。
【0015】階間部外の箇所のパネルフレームの室内側
の面に当接させて金属製スタッドを設けることにより強
化石膏ボードとロックウール保温材との間に空間部を形
成してもよいものである。また、この空間部及び先述し
た構成における空間部に、ロックウール保温材又はグラ
スウールを配置してもよいものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態の耐火
建物構造を図1乃至図7に基づいて説明していく。
【0017】図1(a)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造を示している。外壁パネル1は、断面コ
字形状の綱を枠状に配置固定したパネルフレーム2と、
このパネルフレーム2の屋外側の面に設けられた二重外
装部3と、パネルフレーム2の室内側の面に設けられた
強化石膏ボード4と、これら二重外装部3と強化石膏ボ
ード4との間に設けられたロックウール保温材5とから
成る。二重外装部3は内側外装材3aと表面外装材3b
とによって構成されている。内側外装材3aは、窯業系
材料又は火山性ガラス質複層材から成り、パネルフレー
ム2の屋外側の面に当接して留付けねじにてパネルフレ
ーム2に取り付けられている。表面外装材3bは、窯業
系材料から成り、内側外装材3a上に接着剤によって貼
り付けられ、且つ留付けねじにてパネルフレーム2に取
り付けられている。強化石膏ボード4は、石膏にガラス
繊維などの無機繊維材料を混ぜて耐火性を高めた不燃材
である。
【0018】隣り合う外壁パネル1・1のパネルフレー
ム2・2間にはロックウール保温材1号6が設けられ、
内側外装材3a・3a間にはガラス繊維不織布マット7
が設けられ、表面外装材3b・3b間にはシーリング材
8が設けられている。そして、強化石膏ボード4の縁は
目地となるパネルフレーム2と面一に設定され、隣り合
う強化石膏ボード4・4間にもロックウール保温材1号
6が存在している。隣り合う内側外装材3a・3a間及
び隣り合う表面外装材3b・3b間の間隔は12mmで
あり、隣り合うパネルフレーム2・2間の間隔(20m
m)よりも狭くしてある。
【0019】かかる構成においては、屋外側に近くて比
較的容積が小さい内側外装材3a・3a間には、目地充
填材としてガラス繊維不織布マット7を採用する一方
で、目地部として比較的容積が大きいパネルフレーム2
・2間には、目地充填材としてガラス繊維不織布マット
7よりも割安なロックウール保温材1号6を設け、更
に、パネルフレーム2の内面側には窯業系材料よりも割
安な強化石膏ボード4を設けたことにより、高い耐火性
能を維持しつつコスト低減が図れることになる。
【0020】図1(b)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造の他の例を示しており、同図(a)との
相違点は、強化石膏ボード4にて目地部を塞いでいる
(跨いでいる)点である。隣り合う強化石膏ボード4・
4の縁同士は、外壁パネル1におけるパネルフレーム2
のうち、外枠部を構成していないパネルフレーム2aの
室内側の面上で対面している。かかる構造は、強化石膏
ボード4の現場張り仕様として好適である。なお、外枠
部を構成しているパネルフレーム2(隣り合うパネルフ
レーム2)の室内側の面上で強化石膏ボード4・4の縁
同士を対面させてもかまわない。
【0021】図2(a)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造の他の例を示している。図1との相違点
は、外枠部を構成しているパネルフレーム2及び外枠部
を構成していないパネルフレーム2aの室内側の面に当
接させて軽鉄スタッド9を設けることにより強化石膏ボ
ード4とロックウール保温材5との間に空間部(10〜
45mm)を形成した点である。隣り合う強化石膏ボー
ド4・4の縁同士は軽鉄スタッド9の室内側の面上で対
面させてある。かかる構造は、優れた耐火性に加えて高
い遮音性を実現することができる。
【0022】図2(b)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造の他の例を示している。同図(a)との
相違点は、前記の空間部(強化石膏ボード4とロックウ
ール保温材5との間)にグラスウール10を設けた点で
ある。かかる構造によれば、耐火性および遮音性をより
高めることができる。なお、グラスウール10に代えて
ロックウール保温材を設けてもよい。
【0023】図3は、隣り合う外壁パネル1・1間の目
地間構造並びに当該目地間に対応した箇所に設けられた
柱耐火構造を示している。外壁パネル1は、パネルフレ
ーム2と、このパネルフレーム2の屋外側の面に設けら
れた窯業系材料又は火山性ガラス質複層材から成る内側
外装材3a及び窯業系材料から成る表面外装材3bを備
えた二重外装部3と、パネルフレーム2の室内側の面に
設けられた強化石膏ボード4と、これらの間に設けられ
たロックウール保温材5とを備えて成る。隣り合う外壁
パネル1・1のパネルフレーム2・2間にはロックウー
ル保温材1号6が設けられ、隣り合う内側外装材3a・
3a間にはガラス繊維不織布マット7が設けられ、隣り
合う表面外装材3b・3b間にはシーリング材8が設け
られている。そして、強化石膏ボード4の縁は目地とな
るパネルフレーム2と面一に設定され、隣り合う強化石
膏ボード4・4間にもロックウール保温材1号6が存在
している。
【0024】繊維混入けい酸カルシウム板(厚25m
m)11を丸クギにて連結固定して成る断面略コ字形状
の角筒体が二箇所の目地部を塞ぐように配置されてい
る。この角筒体のなかには柱12が配置されている。ま
た、柱12と繊維混入けい酸カルシウム板11の間には
厚み6mmの繊維混入けい酸カルシウム板13を介在さ
せてある。なお、断面略コ字形状の角筒体に限らず、断
面ロ字形状の完全角筒体としてもよいし、繊維混入けい
酸カルシウム板11にて目地部を塞ぐことができるので
あれば、断面コ字形状としてもよいものである。
【0025】かかる構成においては、屋外側に近くて比
較的容積が小さい内側外装材3a・3a間には、目地充
填材としてガラス繊維不織布マット7を採用する一方
で、目地部として比較的容積が大きいパネルフレーム2
・2間には、目地充填材としてガラス繊維不織布マット
7よりも割安なロックウール保温材1号6を設け、更
に、パネルフレーム2の内面側には窯業系材料よりも割
安な強化石膏ボード4を設け、更に、繊維混入けい酸カ
ルシウム板13から成る筒体内に柱12を位置させたの
で、高い耐火性能を維持しつつコスト低減が図れると共
に、柱12に吹き付けロックウールを施すことに比べ、
作業環境を大幅に改善することができる。また、前記の
筒体は二箇所の目地部を塞ぐように設けられるので、筒
体内空間を目地に連通させない構造となり、高い耐火性
能が得られる。
【0026】図4(a)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造並びに当該目地間に対応した箇所に設け
られた柱耐火構造の他の例を示している。図3との相違
点は、角筒体を配置した箇所外のパネルフレーム2の室
内側の面に当接させて軽鉄スタッド9を設けることによ
り強化石膏ボード4とロックウール保温材5との間に空
間部(10〜45mm)を形成した点である。かかる構
造は、優れた耐火性に加えて高い遮音性を実現すること
ができる。
【0027】図4(b)は、隣り合う外壁パネル1・1
間の目地間構造並びに当該目地間に対応した箇所に設け
られた柱耐火構造の他の例を示している。同図(a)と
の相違点は、前記の空間部(強化石膏ボード4とロック
ウール保温材5との間)にグラスウール10を設けた点
である。かかる構造によれば、耐火性および遮音性をよ
り高めることができる。なお、グラスウール10に代え
てロックウール保温材を設けてもよい。
【0028】図5は、隣り合う外壁パネル1・1間の目
地間構造並びに当該目地間に対応した箇所の階間梁耐火
構造を示している。外壁パネル1は、パネルフレーム2
と、このパネルフレーム2の屋外側の面に設けられた窯
業系材料又は火山性ガラス質複層材から成る内側外装材
3a及び窯業系材料から成る表面外装材3bを備えた二
重外装部3と、パネルフレーム2の室内側の面に設けら
れた強化石膏ボード4と、これらの間に設けられたロッ
クウール保温材5とを備えて成る。上下に隣り合う外壁
パネル1・1のパネルフレーム2・2間にはロックウー
ル保温材1号6が設けられ、隣り合う内側外装材3a・
3a間にはガラス繊維不織布マット7が設けられ、隣り
合う表面外装材3b・3b間にはシーリング材8が設け
られている。そして、強化石膏ボード4の縁は目地とな
るパネルフレーム2と面一に設定され、隣り合う強化石
膏ボード4・4間にもロックウール保温材1号6が存在
している。階間に位置する梁14に固定された支持部材
15,16によって外壁パネル1が支持されている。そ
して、梁14の屋内側を覆うようにロックウールを素材
に構成された無機繊維フェルト17が設けられている。
【0029】かかる構成においては、屋外側に近くて比
較的容積が小さい内側外装材3a・3a間には、目地充
填材としてガラス繊維不織布マット7を採用する一方
で、目地部として比較的容積が大きいパネルフレーム2
・2間には、目地充填材としてガラス繊維不織布マット
7よりも割安なロックウール保温材1号6を設け、更
に、パネルフレーム2の内面側には窯業系材料よりも割
安な強化石膏ボード4を設け、更に、外壁パネル1が連
結される階間梁14の屋内側を覆うように無機繊維フェ
ルト17を設けたので、高い耐火性能を維持しつつコス
ト低減が図れると共に、階間梁14に吹き付けロックウ
ールを施すことに比べ、作業環境を大幅に改善すること
ができる。
【0030】図6は、隣り合う外壁パネル1・1間の目
地間構造並びに当該目地間に対応した箇所の階間梁耐火
構造の他の例を示している。図5との相違点は、階間部
外の箇所のパネルフレーム2の室内側の面に当接させて
軽鉄スタッド9を設けることにより強化石膏ボード4と
ロックウール保温材5との間に空間部(10〜45m
m)を形成した点である。かかる構造は、優れた耐火性
に加えて高い遮音性を実現することができる。
【0031】図7は、隣り合う外壁パネル1・1間の目
地間構造並びに当該目地間に対応した箇所の階間梁耐火
構造の他の例を示している。図6との相違点は、前記の
空間部(強化石膏ボード4とロックウール保温材5との
間)にグラスウール10を設けた点である。かかる構造
によれば、耐火性および遮音性をより高めることができ
る。なお、グラスウール10に代えてロックウール保温
材を設けてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、低コストで優れた耐火性能を得ることができる。更
に、パネルフレームの室内側の面に金属スタッドを設け
ることにより強化石膏ボードとロックウール保温材との
間に空間部を形成した構造、或いはこの空間部にグラス
ウールやロックウールを設けた構造であれば、耐火性を
より高めるとともに、遮音性も高めることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)はこの発明の実施形態における目地
間耐火構造を示した断面図であり、同図(b)は目地間
耐火構造の他の例を示した断面図である。
【図2】同図(a)はこの発明の実施形態における目地
間耐火構造を示した断面図であり、同図(b)は目地間
耐火構造の他の例を示した断面図である。
【図3】目地間耐火構造並びに当該目地間に対応した箇
所に設けられた柱耐火構造を示した断面図である。
【図4】同図(a)は目地間耐火構造並びに当該目地間
に対応した箇所に設けられた柱耐火構造の他の例を示し
た断面図でり、同図(b)は目地間耐火構造並びに当該
目地間に対応した箇所に設けられた柱耐火構造の他の例
を示した断面図である。
【図5】目地間耐火構造並びに当該目地間に対応した箇
所の階間梁耐火構造を示した断面図である。
【図6】目地間耐火構造並びに当該目地間に対応した箇
所の階間梁耐火構造の他の例を示した断面図である。
【図7】目地間耐火構造並びに当該目地間に対応した箇
所の階間梁耐火構造の他の例を示した断面図である。
【図8】従来例を示した図であって、同図(a)は目地
間耐火構造を示した断面図であり、同図(b)は目地間
耐火構造並びに当該目地間に対応した箇所に設けられた
柱耐火構造を示した断面図である。
【図9】従来例を示した図であって、目地間耐火構造並
びに当該目地間に対応した箇所の階間梁耐火構造を示し
た断面図である。
【符号の説明】
1 外壁パネル 2 パネルフレーム 3 二重外装部 3a 内側外装材 3b 表面外装材 4 強化石膏ボード 5 ロックウール保温材 6 ロックウール保温材1号 7 ガラス繊維不織布マット 8 シーリング材 9 軽鉄スタッド 10 グラスウール 11 繊維混入けい酸カルシウム板 12 柱 14 梁 17 無機繊維フェルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀一 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 井田 勇治 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 東 智明 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DD05 DE01 DH39 EA06 EA07 FA01 FA02 FA03 FA14 GA07 GA28 HA03 HA14 HA21 HA32 HA33 HB02 HF02 LA07 LA10 MA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルフレームと、このパネルフレーム
    の屋外側に設けられた窯業系材料から成る表面外装材及
    び窯業系材料又は火山性ガラス質複層材から成る内側外
    装材を備えた二重外装部と、パネルフレームの室内側に
    設けられた強化石膏ボードと、これらの間に設けられた
    ロックウール保温材とを備えて成る外壁パネルを複数枚
    配置し、目地となる隣り合う表面外装材間にはシーリン
    グ材を設け、隣り合う内側外装材間にはガラス繊維不織
    布マットを設け、隣り合うパネルフレーム間にはロック
    ウール保温材を設けたことを特徴とする耐火建物構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の耐火建物構造におい
    て、強化石膏ボードの縁を目地となるパネルフレームと
    面一に合わせ、隣り合う強化石膏ボード間にもロックウ
    ール保温材を存在させたことを特徴とする耐火建物構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の耐火建物構造におい
    て、強化石膏ボードにて目地部を塞ぎ、隣り合う強化石
    膏ボードの縁同士をパネルフレームの室内側の面上で対
    面させたことを特徴とする耐火建物構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の耐火建物構造におい
    て、パネルフレームの室内側の面に当接させて金属製ス
    タッドを設けることにより強化石膏ボードとロックウー
    ル保温材との間に空間部を形成し、隣り合う強化石膏ボ
    ードの縁同士を金属スタッドの室内側の面上で対面させ
    たことを特徴とする耐火建物構造。
  5. 【請求項5】 パネルフレームと、このパネルフレーム
    の屋外側に設けられた窯業系材料から成る表面外装材及
    び窯業系材料又は火山性ガラス質複層材から成る内側外
    装材を備えた二重外装部と、パネルフレームの室内側に
    設けられた強化石膏ボードと、これらの間に設けられた
    ロックウール保温材とを備えて成る外壁パネルを複数枚
    配置し、目地となる隣り合う表面外装材間にはシーリン
    グ材を設け、隣り合う内側外装材間にはガラス繊維不織
    布マットを設け、隣り合うパネルフレーム間にはロック
    ウール保温材を設け、繊維混入けい酸カルシウム板から
    成る断面コ字形状乃至断面ロ字形状の筒体を二箇所の目
    地部を塞ぐように配置し、前記筒体内に柱を位置させた
    ことを特徴とする耐火建物構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の耐火建物構造におい
    て、筒体を配置した箇所外のパネルフレームの室内側の
    面に当接させて金属製スタッドを設けることにより強化
    石膏ボードとロックウール保温材との間に空間部を形成
    したことを特徴とする耐火建物構造。
  7. 【請求項7】 パネルフレームと、このパネルフレーム
    の屋外側に設けられた窯業系材料から成る表面外装材及
    び窯業系材料又は火山性ガラス質複層材から成る内側外
    装材を備えた二重外装部と、パネルフレームの室内側に
    設けられた強化石膏ボードと、これらの間に設けられた
    ロックウール保温材とを備えて成る外壁パネルを複数枚
    配置し、目地となる隣り合う表面外装材間にはシーリン
    グ材を設け、隣り合う内側外装材間にはガラス繊維不織
    布マットを設け、隣り合うパネルフレーム間にはロック
    ウール保温材を設け、且つ、外壁パネルが連結される階
    間梁の屋内側を覆うように無機繊維フェルトを設けたこ
    とを特徴とする耐火建物構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の耐火建物構造におい
    て、階間部外の箇所のパネルフレームの室内側の面に当
    接させて金属製スタッドを設けることにより強化石膏ボ
    ードとロックウール保温材との間に空間部を形成したこ
    とを特徴とする耐火建物構造。
  9. 【請求項9】 請求項4、請求項6、又は請求項8のい
    ずれかに記載の耐火建物構造において、空間部にロック
    ウール保温材又はグラスウールを配置したことを特徴と
    する耐火建物構造。
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